JP2021070666A - ゲル状クレンジング化粧料 - Google Patents
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Abstract
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一方、水系のクレンジング化粧料を増粘するためには、例えば特許文献2のように、カルボマーといった水性の増粘性ポリマーを使用する手段が用いられてきたが、結果的に十分なゲル化が得られない、ないしはメイク落ち性能が不十分であるかの、いずれかの課題を抱える結果となっている。また、近年、消費者のニーズは自然派指向となっており、水性ポリマーを含む化粧料は好まれない傾向がある。したがって、水性ポリマーを使用せずに適度な粘性を持つ水系製剤のクレンジング化粧料が望まれている。
本発明は以下に示すとおりである。
<1>以下の(A)および(B)を含有する、クレンジング化粧料。
(A)多価アルコールを、化粧料全体に対して60〜90wt%。
(B)HLB値が10〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステルを、化粧料全体に対して10〜40wt%。
<2>0℃〜45℃の使用温度範囲ではゲル状態であり、25℃における粘度が200,000mPa・s以上である、<1>に記載のクレンジング化粧料。
<3>(A)多価アルコールが、炭素数が3〜6のジオール、及びトリオールから選択される少なくとも1種である、<1>または<2>に記載のクレンジング化粧料。
<4>(B)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン部の重合度が10である、<1>〜<3>いずれかに記載のクレンジング化粧料。
<5>(B)ポリグリセリン脂肪酸エステルが、脂肪酸の炭素数16〜18であるポリグリセリン脂肪酸エステルである、<1>〜<4>のいずれかに記載のクレンジング化粧料
<6>前記成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルとして、ポリグリセリン脂肪酸モノエステルとポリグリセリン脂肪酸ジエステルとを併用する<1>〜<5>のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
<7>温感ゲルである、<1>〜<6>に記載のクレンジング化粧料。
<8>クレンジング化粧料の粘度を調整する方法であって、
(A)多価アルコールおよび(B)HLB値が10〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することを特徴とする、方法。
本発明の(A)成分の多価アルコールの含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、クレンジング化粧料100質量%中、60〜90質量%が好ましく、75〜80質量%であることがより好ましい。
本発明の(B)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルの含有量は、所望の効果が十分に発揮されるのであれば特に限定されないが、クレンジング化粧料100質量%中、10〜40質量%が好ましく、15〜30質量%であることがより好ましい。
本発明の(B)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルとして使用可能な界面活性剤の例として、日光ケミカルズ社製のDecaglyn1−ISV、Decaglyn2−ISV、Decaglyn2−SVが挙げられる。
また、本発明の(B)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン部の重合度(縮合体の1分子を構成しているグリセリンの分子数)は10であることが好ましい。
HLB値の異なる各種ポリグリセリン脂肪酸エステル、またはトリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタンを、表1に示す配合量で多価アルコールとしてグリセリンに混合し、相溶性およびゲル化状態を評価した。結果は表1に示す。
なお、粘度は、回転粘度計Thermo社HAAKE Viscotester 6plusを用いて、回転数およびローターを適宜調節しながら、25℃で30秒間測定した。
人工皮膚プレートとモニターにより本発明のクレンジング化粧料のメイク落とし性能を評価した。
〔2−1〕人工皮膚プレートを用いた評価
以下の手順に従って、実施例1および比較例1〜3について、耐水性の高い代表的なメイク料2種(リップグロス、クリームファンデーション)に対するメイク落とし性能を評価した。結果は表2に示す。
手順1:人工皮膚「バイオスキンプレート#W」(株式会社ビューラックス社製)を洗浄剤にて洗浄し、よく乾燥させる。
手順2:試験用に選定されたリップグロス(左側)、クリームファンデーション(右側)をプレートに塗布し、手指にておよそ縦3cm、幅1cmの範囲に、プレートのキメにメイク料が入り込むように塗り込み、差異が生じないよう均一になじませる。(図1-(a))
手順3:塗布したメイク料に触れない箇所に、各検体試料をおよそ1gずつ滴下する。
手順4:手指にて各検体をメイク料に広げ、強い指圧を加えずに30往復してメイク料となじませる。(図1-(b))
手順5:プレートに物理的摩擦を加えないよう留意しながらプレートを水で洗い流し、残留したメイク料を目視にて観察する。(図1-(c))
完全にメイク料が除去され残留していない状態を○、洗浄前より薄くなっているが、少量のメイク料が残っていることが確認できる状態を△、はっきりとメイク料の残存が確認できる状態を×として評価を行った。
〔2−2〕モニターによる官能評価
実施例1〜3および比較例1〜3について、被験者10名(女性6名、男性4名)がクレンジング化粧料を使用し、「液ダレ」「のび」「メイク落ち」「温感」「ぬるつき」「潤い」「マッサージ性」の7項目について、◎、○、△、×で評価した。その後、◎:3点、○:2点、△:1点、×:0点として10名の平均値を算出した。結果は表3に示す。
(各評価項目の詳細)
液ダレ:容器のふたを開けたとき、また、皮膚に乗せたとき液が垂れないか
延び:皮膚上で延ばすとき、伸展の容易性
メイク落ち:化粧料をクレンジングする能力
温感:施用したとき温感があるか
ぬるつき:最後に水で洗い落としたとき、ぬめり感が残るか
潤い:最後に水で洗い落としたとき、潤い感があるか(潤いまで洗い落としていないか)
マッサージ性:広範にクレンジングするとき、マッサージするように十分に伸展しクレンジングできるか
〔2−3〕日焼け止め料に対するクレンジング性能評価
実施例1と比較例1〜3について、特に落としにくいメイク料である日焼け止め料に対するクレンジング性能を、モニター4名(女性2名、男性2名)が使用して◎、○、△、×で評価した。その後、◎:3点、○:2点、△:1点、×:0点として4名の平均値を算出した。結果は表4に示す。
<実施例1>
グリセリン 40.0%
ジプロピレングリコール 25.0%
ブチレングリコール 10.0%
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10
(Decaglyn2−ISV 日光ケミカルズ社製 HLB=10.0) 15.0%
イソステアリン酸ポリグリセリル−10 5.0%
(Decaglyn1−ISV 日光ケミカルズ社製 HLB=12.0) 5.0%
ジステアリン酸ポリグリセリル−10 5.0%
(Decaglyn2−SV 日光ケミカルズ社製) 5.0%
<実施例2>
グリセリン 40.0%
ジプロピレングリコール 25.0%
ブチレングリコール 10.0%
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10
(Decaglyn2−ISV 日光ケミカルズ社製 HLB=10.0) 15.0%
ミリスチン酸ポリグリセリル−10
(Decaglyn1−M 日光ケミカルズ社製) 5.0%
ジステアリン酸ポリグリセリル−10
(Decaglyn2−SV 日光ケミカルズ社製) 5.0%
<実施例3>
グリセリン 40.0%
ジプロピレングリコール 25.0%
ブチレングリコール 10.0%
ジイソステアリン酸ポリグリセリル−10
(Decaglyn2−ISV 日光ケミカルズ社製 HLB=10.0) 15.0%
ミリスチン酸ポリグリセリル−10
(Decaglyn1−M 日光ケミカルズ社製) 5.0%
トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)
(レオドールTW−O320V 花王社製) 5.0%
<比較例1>
ジェルクレンジング(ノンオイル)(既存製品)
<比較例2>
ホットクレンジング(ノンオイル)(既存製品)
<比較例3>
オイルクレンジング(既存製品)
Claims (8)
- 以下の(A)および(B)を含有する、クレンジング化粧料。
(A)多価アルコールを、化粧料全体に対して60〜90wt%。
(B)HLB値が10〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステルを、化粧料全体に対して10〜40wt%。 - 0℃〜45℃の使用温度範囲ではゲル状態であり、25℃における粘度が200,000mPa・s以上である、請求項1に記載のクレンジング化粧料。
- (A)多価アルコールが、炭素数が3〜6のジオール、及びトリオールから選択される少なくとも1種である、請求項1または2に記載のクレンジング化粧料。
- (B)成分のポリグリセリン脂肪酸エステルのグリセリン部の重合度が10である、請求項1〜3記載のクレンジング化粧料。
- (B)ポリグリセリン脂肪酸エステルが、脂肪酸の炭素数16〜18であるポリグリセリン脂肪酸エステルである、請求項1〜4に記載のクレンジング化粧料。
- 前記成分(B)のポリグリセリン脂肪酸エステルとして、ポリグリセリン脂肪酸モノエステルとポリグリセリン脂肪酸ジエステルとを併用する、請求項1〜5のいずれかに記載のクレンジング化粧料。
- 温感ゲルである、請求項1〜6に記載のクレンジング化粧料。
- クレンジング化粧料の粘度を調整する方法であって、
(A)多価アルコールおよび(B)HLB値が10〜12であるポリグリセリン脂肪酸エステルを配合することを特徴とする、方法。
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