JP2012041278A - マスカラ除去剤 - Google Patents

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Abstract

【課題】塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更にウォータープルーフタイプやフィルムタイプ等の2種以上のマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れるマスカラ除去剤の提供。
【解決手段】(A)親水性界面活性剤と、(B)粘土鉱物とを少なくとも含み、前記親水性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、前記粘土鉱物が、有機変性したスメクタイト属に属する粘土鉱物であり、単一円筒型回転粘度計を用いて、温度20℃、スピンドル番号 SB3号、スピンドル回転数30min−1、30秒間の条件で測定した粘度が、550mPa・s〜1,800mPa・sであるマスカラ除去剤である。
【選択図】なし

Description

本発明は、マスカラ除去剤に関する。
化粧料を落とすために用いられるクレンジング剤としては、クリーム状、乳液状、液状、ジェル状などの状態のものがある。またこれらの中には、水性タイプ、油性タイプ、エマルションタイプのものなどがあり、それぞれの使用感や化粧料の種類などに応じて利用されている。
化粧料の中でもマスカラは、近年、種々のタイプのものが市販されており、例えば、親油性基材が配合された、汗や水に濡れてもにじみにくく化粧崩れを起こしにくいウォータープルーフタイプのマスカラ(例えば、特許文献1参照)、乾燥させると耐水性フィルムを形成し水に濡れてもにじみにくく、まつげを長く見せたり、まつげをカールさせたりすることができるフィルムタイプのマスカラ(例えば、特許文献2参照)などが挙げられる。
目の周りは皮膚が薄くデリケートな場所であることから、まつげのみに塗布でき、マスカラを選択的に除去できるマスカラ除去剤の提供が求められている。また、クレンジング剤が目に入る危険性もあることから、目への刺激が少なく、更に適度な粘度を有し、まつげに塗布する際にまつげから垂れることのないマスカラ除去剤が求められている。
したがって、通常顔全体に用いられる従来のクレンジング剤では、マスカラを選択的に除去するには不向きである点で問題であった(例えば、特許文献3参照)。
また、従来、前記ウォータープルーフタイプや前記フィルムタイプなどのマスカラのタイプによって、前記クレンジング剤のタイプを使い分ける必要がある点で問題であった。
これに対し、少なくとも1重量パーセントの油剤を含有し、25℃における粘度が10,000mPa・s以上150,000mPa・s以下であるまつげ化粧料除去剤が提案されている(特許文献4参照)。前記まつげ化粧料除去剤によれば、マスカラ及びマスカラ下地等のまつげに塗布された化粧料を効率よく除去できる。
しかし、前記まつげ化粧料除去剤は、安定性が十分ではない上に、拭き取りが必要であり、水で洗い流すと目周りに黒ずみが残る点で問題であった。
また、洗い流す際には、湯で洗い流す必要のあるまつげ化粧料(例えば、特許文献5参照)が多く存在するが、湯で洗い流すとデリケートなまぶたの皮膚の乾燥を促進するという問題があった(例えば、非特許文献1参照)。
したがって、塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更にウォータープルーフタイプやフィルムタイプ等の2種以上のマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れるマスカラ除去剤の提供が求められているのが現状である。
特開2002−327019号公報 特表2008−525443号公報 特開2004−115467号公報 特許第3332917号 特開2010−077042号公報
山岸理恵子、 Fragrance Journal、 2010、 38(3)、 22〜27
本発明は、従来における前記諸問題を解決し、以下の目的を達成することを課題とする。即ち、本発明は、塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更に2種以上のタイプのマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れるマスカラ除去剤を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明者らは鋭意検討した結果、以下のような知見を得た。即ち、(A)親水性界面活性剤と、(B)粘土鉱物とを少なくとも含み、前記(A)親水性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、前記(B)粘土鉱物が、有機変性したスメクタイト属に属する粘土鉱物であり、単一円筒型回転粘度計を用いて、温度20℃、スピンドル番号 SB3号、スピンドル回転数30min−1、30秒間の条件で測定した粘度が、550mPa・s〜1,800mPa・sであるマスカラ除去剤は、塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更に2種以上のタイプのマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れることを知見し、本発明の完成に至った。
本発明は、本発明者らによる前記知見に基づくものであり、前記課題を解決するための手段としては、以下の通りである。即ち、
<1> (A)親水性界面活性剤と、(B)粘土鉱物とを少なくとも含み、前記(A)親水性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、前記(B)粘土鉱物が、有機変性したスメクタイト属に属する粘土鉱物であり、単一円筒型回転粘度計を用いて、温度20℃、スピンドル番号 SB3号、スピンドル回転数30min−1、30秒間の条件で測定した粘度が、550mPa・s〜1,800mPa・sであることを特徴とするマスカラ除去剤である。
<2> マスカラ除去剤全体に対する(A)親水性界面活性剤の含有量が、10質量%〜20質量%である前記<1>に記載のマスカラ除去剤である。
<3> マスカラ除去剤全体に対する(B)粘土鉱物の含有量が、3質量%〜4質量%である前記<1>から<2>のいずれかに記載のマスカラ除去剤である。
<4> 更に、(C)親油性界面活性剤を含有する前記<1>から<3>のいずれかに記載のマスカラ除去剤である。
<5> HLB値が、10〜11である前記<1>から<4>のいずれかに記載のマスカラ除去剤である。
<6> (A)親水性界面活性剤が、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(酸化エチレンの付加モル数20)である前記<1>から<5>のいずれかに記載のマスカラ除去剤である。
本発明によれば、従来における前記諸問題を解決し、前記目的を達成することができ、塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更に2種以上のタイプのマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れるマスカラ除去剤を提供することができる。
図1は、本発明のマスカラ除去剤を収容した容器の縦断面図の一例である。
(マスカラ除去剤)
本発明のマスカラ除去剤は、親水性界面活性剤((A)成分)と、粘土鉱物((B)成分)と、を少なくとも含み、必要に応じて、更に、親油性界面活性剤((C)成分)などのその他の成分を含む。
<(A)親水性界面活性剤>
前記(A)成分である親水性界面活性剤としては、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30℃以上で液状であるものが好ましく、例えば、モノラウリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソリベート20)、モノパルミチン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソリベート40)、モノステアリン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート60)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート80)、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(ポリソルベート85)、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸ソルビタンなどが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(A)成分が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル以外の親水性界面活性剤であると、除去作用が十分ではなく、また目刺激が強くなる点で好ましくない。
前記(A)成分における酸化エチレン(エチレンオキサイド;E.O.)の付加モル数としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、1〜50が好ましく、6〜20がより好ましく、10〜20が特に好ましい。
前記(A)成分のHLB値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、9〜17が好ましく、9〜12がより好ましく、10〜11が特に好ましい。前記HLB値が、9未満であると、除去作用が十分ではないことがあり、17を超えると、除去作用が十分ではなく、安定性が悪くなることがある。
ここでHLB値とは、界面活性剤を構成している親水基と、疎水基との強さのバランスを示す値であり、一般に、1〜8が疎水性であり、8超え10未満が親水性と疎水性との中間の性質であり、10以上が親水性を示すが、界面活性剤の構造により異なる場合もある。
本発明において、前記(A)成分のHLB値の測定方法は、「ハンドブック −化粧品・製剤原料− 改定版」、日光ケミカルズ株式会社、昭和52年2月1日改訂版発行、854頁〜855頁に記載の乳化法によるHLB値の実測に準拠する。
前記(A)成分のHLB値を求める具体的な方法としては、前記(A)成分と、乳化剤の標準物質としてモノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10、HLB4.7)とを組み合わせ、これらの2種の乳化剤の全量は一定にし、割合のみを変えて被乳化物である流動パラフィン(HLB10.1)を乳化し、一昼夜放置後、クリーミング量、白濁度、下層の水分離などから安定性のあるところの最適な乳化剤の割合を求め、前記(A)成分のHLB値xを下記式(1)により算出することができる。
y=(x×使用量(質量%)+z×使用量(質量%))/100・・・式(1)
ここで、式(1)において、「x」は、前記(A)成分のHLB値を示し、「y」は、流動パラフィンのHLB値を示し、「z」は、モノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10)のHLB値を示す。
なお、前記流動パラフィンのHLB値は、モノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10、HLB4.7)と、モノステアリン酸POEソルビタン(NIKKOL TS−10、HLB14.9)との組合せにより、同様の方法で求めることができる。
これらの中でも、前記(A)成分としては、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)、モノオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(6E.O.)(オレイン酸PEG−6ソルビタン)が好ましく、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(20E.O.)が、除去作用や安定性に優れる点で特に好ましい。
前記(A)成分の入手方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、合成する方法、市販品より入手する方法などが挙げられる。
前記(A)成分の市販品の具体例としては、商品名で、レオドール TW−O320V(HLB11)、レオドール TW−O106V(HLB10)(以上、花王株式会社製)、NIKKOL TS−10V(HLB14.9)、NIKKOL TO−106V(HLB10)、NIKKOL TO−10V(HLB15)(以上、日光ケミカルズ株式会社製)などが挙げられる。
前記(A)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、8質量%〜25質量%が好ましく、10質量%〜20質量%がより好ましく、13質量%〜17質量%が特に好ましい。前記(A)成分の含有量が、8質量%未満であると、除去作用が低下することがあり、25質量%を超えると、使用感が悪くなることや、除去作用が低下することがある。
<(B)粘土鉱物>
前記(B)成分である粘土鉱物としては、有機変性したスメクタイト属に属する粘土鉱物であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライトなどが挙げられる。これらは市販品として入手することができ、例えば、ジステアルジモニウムヘクトライト(商品名:BENTONE GEL ISD V、Elementis Specialities社製)、ステアラルコニウムヘクトライト(商品名:BENTONE 27V、Elementis Specialities社製)などが挙げられる。
また、前記(B)成分は、ヘクトライト、モンモリロナイト、バイデライト、ノントロライト、サポナイト等の膨潤性粘土鉱物を変性剤で変性させたものであってもよい。
前記変性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルトリメチルアンモニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルトリメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルトリメチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、セチルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルトリメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジメチルエチルアンモニウムクロリド、アラキルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジメチルエチルアンモニウムクロリド、ミリスチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、セチルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ステアリルジエチルメチルアンモニウムクロリド、アラキルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベヘニルジエチルメチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルミリスチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルステアリルアンモニウムクロリド、ベンジルジメチルベヘニルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルセチルアンモニウムクロリド、ベンジルメチルエチルステアリルアンモニウムクロリド、ジステアリルジメチルアンモニウムクロリド、ジベヘニルジヒドロキシエチルアンモニウムクロリド、及び相当するプロミド、ジパルミチルプロピルエチルアンモニウムメチルサルフェート等の第四級アンモニウム塩などが挙げられる。これらの第四級アンモニウム塩などは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記変性させる方法としては、特に制限はなく、公知の方法の中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水、アセトン、低級アルコール等の低沸点溶媒中で前記粘土鉱物と、変性剤としての第四級アンモニウム塩型カチオン界面活性剤とを分散撹拌処理し低沸点溶媒を除去する方法などが挙げられる。
前記(B)成分は1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。これらの中でも、前記(B)成分としては、ジステアルジモニウムヘクトライト、ステアラルコニウムヘクトライトが好ましく、除去作用や安定性に優れる点でジステアルジモニウムヘクトライトが特に好ましい。
前記(B)成分が、有機変性したスメクタイト属に属する粘土鉱物でないと、まつげから垂れてしまい塗布しにくくなる点、目刺激が強くなり、除去作用が十分ではなく、安定性が悪くなる点で好ましくない。
前記(B)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2.5質量%〜4.5質量%が好ましく、3質量%〜4.5質量%がより好ましく、3質量%〜4質量%が更に好ましく、3.1質量%〜4質量%が特に好ましい。前記(B)成分の含有量が、2.5質量%未満であると、安定性が悪くなること、目刺激が強くなること、除去作用が低下することなどがあり、4.5質量%を超えると、塗布しにくくなることや、目刺激が強くなることがある。
<(C)親油性界面活性剤>
前記マスカラ除去剤は、更に親油性界面活性剤((C)成分)を含有することが、除去作用及び安定性の点で好ましい。
前記(C)成分としては、親油性界面活性剤であれば、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、30℃以上で液状であるものが好ましく、例えば、モノオレイン酸ソルビタン、セスキオレイン酸ソルビタン、トリオレイン酸ソルビタン、モノイソステアリン酸ソルビタン、セスキイソステアリン酸ソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類;モノオレイン酸ジグリセリン、ジオレイン酸ジグリセリン、モノイソステアリン酸ジグリセリン、モノオレイン酸テトラグリセリン、ペンタオレイン酸デカグリセリン、ペンタイソステアリン酸デカグリセリン、モノラウリン酸ヘキサグリセリン、トリオレイン酸デカグリセリン、ジイソステアリン酸デカグリセリン等のポリグリセリン脂肪酸エステル類;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(5E.O.)、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(10E.O.)等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ油類;ペンタエルカ酸スクロース等のショ糖脂肪酸エステル類などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
前記(C)成分のHLB値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、2〜9が好ましく、3〜4がより好ましい。前記HLB値が、2未満であると、除去作用が低下することがあり、9を超えると、塗布しにくくなることや、目刺激が強くなることがある。
前記(C)成分のHLB値は、前記(A)成分と同様の方法で測定することができるが、標準物質としては、モノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10、HLB4.7)に代えてモノステアリン酸POEソルビタン(NIKKOL TS−10、HLB14.9)を用いる必要がある。したがって、前記式(1)において、「z」は、モノステアリン酸POEソルビタン(NIKKOL TS−10)のHLB値を示す。
これらの中でも、前記(C)成分は、ソルビタン脂肪酸エステル類が好ましく、セスキオレイン酸ソルビタンが特に好ましい。
前記(C)成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.5質量%〜7.5質量%が好ましく、1質量%〜3質量%がより好ましい。前記(C)成分が、0.5質量%未満であると、除去作用が低下することや、安定性が悪くなることなどがあり、7.5質量%を超えると、除去作用が低下することがある。
前記マスカラ除去剤における界面活性剤の合計含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、9質量%〜24質量%が好ましく、15質量%〜17質量%がより好ましい。前記界面活性剤の合計含有量が、9質量%未満であると、除去作用が低下することがあり、24質量%を超えると、使用感が悪くなることや、除去作用が低下することがある。
<その他の成分>
前記その他の成分としては、本発明の効果を損なわない限り、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、化粧品に一般に添加される添加剤や助剤、一般的な油性成分(エステル油、植物油、ミネラルオイル、エーテル油など)、前記(A)成分及び前記(C)成分以外の界面活性剤、ビタミン類、アルコール、水などが挙げられる。
前記その他の成分の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<粘度>
前記マスカラ除去剤の粘度としては、JIS K7117−1:1999に準拠して測定することができ、単一円筒型回転粘度計を用いて、温度20℃、スピンドル番号 SB3号、スピンドル回転数30min−1、30秒間の条件で測定した粘度が、550mPa・s〜1,800mPa・sであるが、600mPa・s〜1,500mPa・sが好ましく、800mPa・s〜1,000mPa・sがより好ましい。前記粘度が、550mPa・s未満であると、目刺激が強くなること、まつげから垂れてしまい塗布しにくくなること、使用感や安定性が悪くなることなどがあり、1,800mPa・sを超えると、除去作用が低下すること、使用感や安定性が悪くなることなどがある。
前記単一円筒型回転粘度計としては、例えば、TV−10形粘度計(東機産業株式会社製)などが挙げられる。
前記マスカラ除去剤の粘度を調整する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(B)成分の配合量で調整する方法、製造方法で調整する方法などが挙げられる。
<HLB値>
前記マスカラ除去剤のHLB値としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、9〜11.5が好ましく、10〜11が特に好ましい。前記HLB値が、9未満であると、除去作用が低下することなどがあり、11.5を超えると、除去作用が低下することや、安定性が悪くなることなどがある。
前記HLB値は、HLB値の加成性より算術平均して算出することができる。
<製造方法>
前記マスカラ除去剤を製造する方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、前記(B)成分、必要に応じて前記(C)成分、更にその他の成分を攪拌混合した後、前記(A)成分を添加して更に攪拌混合する方法などが挙げられる。
前記攪拌する方法としては、特に制限はなく、手動で混合してもよく、機械で混合してもよいが、機械で混合する方法が、生産効率がよい点で好ましい。
前記攪拌に用いる機械としては、特に制限はなく、公知の機械の中から、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ディスパーミキサー、マグミキサー、ホモミキサーなどが挙げられる。
<使用方法>
前記マスカラ除去剤の使用方法としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、適量をまつげに塗布し、軽くなじませる方法などが挙げられる。前記マスカラ除去剤は、マスカラをまつげから効率よく浮かせることができるため、なじませた後は、拭き取ってもよいし、水洗いしてもよいが、水洗いする方法が、目に入ることがなく、デリケートなまぶた等の目の周りに刺激を与えることが少ないため好ましい。前記マスカラ除去剤は、湯でなくても水で良好に洗い流すことができるため、目の周りの皮膚を乾燥させることなく洗い流すことができる点で有利である。
なお、ここで水とは、例えば、水道水などが挙げられ、その温度としては、季節によって異なり、約10℃〜30℃程度であるが、本願発明の前記マスカラ除去剤は、これより低い温度でも好適に除去できる。水で洗い流すことができるため、拭き取りの必要がなく、マスカラの除去が簡便である点で有利である。
前記マスカラ除去剤を塗布する量、なじませる時間、水洗いする時間としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
<容器>
前記マスカラ除去剤の容器としは、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ボトル容器、ジャー容器、ポンプ容器、チューブ容器、パウチ容器、繰り出し容器、塗布具付き容器などが挙げられる。
これらの中でも、図1に示すような塗布具付き容器が、まつげに塗布しやすく、一定量取り出すことができる点で好ましい。
図1において、塗布具付き容器1は、内部にマスカラ除去剤9が収容されている容器本体3と、ロッド5及び塗布部6を有する塗布具7が設けられた蓋部4とからなる。容器本体3において、内部の気密性を維持するために開口部2の上縁に密着し得るパッキン8を設けることが好ましい。パッキン8は、内径がロッド5の外径に近い形状をとるように形成され、これによりパッキン8は、抜き孔として塗布部6に余分に付着したマスカラ除去剤を除去することもできる。
容器本体3の材質としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ガラス、プラスチックなどが挙げられる。
図1の状態から、蓋部4と容器本体3とはネジ式に結合することができ、蓋部4をねじって回転させ、開口部2との螺合を開閉できる。蓋部4と容器本体3とを開いた後、蓋部4を持って塗布具7を容器本体3から引き抜き、塗布部6に適量付着したマスカラ除去剤をまつげに塗布することができる。なお、蓋部4と開口部2との螺合を閉じたとき、パッキン8は、蓋部4の内側奥部に接する。
図1において、塗布部6は、コームを示すが、これに限られるものではなく、例えば、ブラシ、チップなどであってもよい。このような塗布部6を利用してまつげにマスカラ除去剤9を塗布することで、簡便に、かつ均一にまつげにマスカラ除去剤9を塗布することができる。
また、前記マスカラ除去剤は、前記容器に収容するだけでなく、該マスカラ除去剤をシート材料に含ませて用いてもよい。
前記シート材料としては、特に制限はなく、肌感触が良好な公知のシートの中から目的に応じて適宜選択することができ、例えば、セルロース不織布、レーヨン不織布、ポリエステルアセテート不織布等の不織布や天然コットンシートなどが挙げられる。前記シート材料が不織布の場合、肌感触の点から水流交絡法により得られるものが好ましい。
これらは2種以上の繊維素材を組み合わせたシート材料や、2種以上のシートを重ね合わせ又は貼り合わせたシート材料であってもよい。
前記シート材料の平均坪量(単位面積当たりの重量)、繊維の電子顕微鏡測定による平均繊度、形状、大きさ、厚さとしては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
また、前記シート材料に含浸させる前記マスカラ除去剤の量としても、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記シート材料は、更に容器に収容されていてもよい。
前記マスカラ除去剤は、塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更に2種以上のタイプのマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れるため、繊維入りのマスカラ、ウォータープルーフタイプのマスカラ、フィルムタイプのマスカラ等の種々のマスカラの除去に好適に利用可能である。
以下に本発明の実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。なお、以下の実施例及び比較例において、「%」は、特に明記のない限り「質量%」を表し、各成分量は、全て純分換算した値を表す。また、下記表1〜3において、炭酸プロピレンは、商品名 BENTONE GEL ISD V(ジステアルジモニウムヘクトライト、Elementis Specialities社製)中の含有量から算出した配合量を示し、イソドデカンは、商品名 BENTONE GEL ISD V中の含有量と、適宜添加した量との合計の配合量を示す。
(実施例1〜4、6〜9、11、及び12)
実施例1〜4、6〜9、11、及び12のマスカラ除去剤は、下記表1〜2の組成及び配合量に従い、以下の方法で調製した。
(B)成分、(C)成分、イソノナン酸イソノニル、及び必要に応じてイソドデカンをディスパーミキサー(T.K.ロボミックス、プライミクス社製)を用いて3,000rpmにて3分間攪拌した。次いで、パルミチン酸エチルヘキシルを添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、(A)成分を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、1,3−ブチレングリコール及び精製水を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌することにより、実施例1〜4、6〜9、11、及び12のマスカラ除去剤を調製した。
(実施例5)
実施例1〜4、6〜9、11、及び12において、(B)成分、(C)成分、及びイソノナン酸イソノニルの攪拌条件を、3,000rpmにて3分間に変えて、1,000rpmにて60分間行なったこと以外は、実施例1〜4、6〜9、11、及び12と同様の方法で、実施例5のマスカラ除去剤を調製した。
(実施例10)
下記表2の組成及び配合量に従い、(B)成分、(C)成分、イソノナン酸イソノニル、及び精製水1%をディスパーミキサー(T.K.ロボミックス、プライミクス社製)を用いて、3,000rpmにて3分間攪拌した。次いで、パルミチン酸エチルヘキシルを添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、(A)成分を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、1,3−ブチレングリコール及び精製水1%を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌することにより、実施例10のマスカラ除去剤を調製した。
(比較例1〜5)
下記表3の組成及び配合量に従い、実施例1〜4、6〜9、11、及び12において、(A)成分に代えて、(A’)成分を用いたこと以外は、実施例1〜4、6〜9、11、及び12と同様の方法で、比較例1〜5のマスカラ除去剤を調製した。
なお、比較例3は、調製中に粘度が高くなり機械による攪拌が困難であったため、80℃に加温しながら適宜手動で攪拌した。
(比較例6)
下記表3の組成及び配合量に従い、(C)成分、イソドデカン、及びイソノナン酸イソノニルを80℃まで加温した。またこれとは別に(B’)成分とパルミチン酸エチルヘキシルを80℃まで加温した。これらの(C)成分を含む混合液と、(B’)成分を含む混合液とを、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて80℃で5分間攪拌した。次いで、30℃まで静置して冷却し、(A)成分を添加してマグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、1,3−ブチレングリコール及び精製水を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌することにより、比較例6のマスカラ除去剤を調製した。
(比較例7、8)
下記表3の組成及び配合量に従い、(B)成分、(C)成分、イソドデカン、イソノナン酸イソノニル、及び精製水0.5%をディスパーミキサー(T.K.ロボミックス、プライミクス社製)を用いて、3,000rpmにて3分間攪拌した。次いで、パルミチン酸エチルヘキシルを添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、(A)成分を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌した。次いで、1,3−ブチレングリコール及び精製水1.5%を添加し、マグミキサー(MG600H、ヤマト社製)を用いて5分間攪拌することにより、比較例7及び8のマスカラ除去剤を調製した。
実施例1〜12及び比較例1〜8のマスカラ除去剤は、以下の方法で、HLB値の算出、粘度の測定、及び安定性の評価を行なった。
また、塗布のしやすさ、使用感、目刺激、除去時間、洗い流し後のまつげへの付着、及び洗い流し後の目周りの黒ずみについての官能評価も行なった。
<HLB値の算出>
−(A)成分のHLB値の算出−
(A)成分と、乳化剤の標準物質としてモノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10、HLB4.7)とを組み合わせ、これらの2種の乳化剤の全量は一定にし、割合のみを変えて被乳化物である流動パラフィン(HLB10.1)を乳化し、一昼夜放置後、クリーミング量、白濁度、下層の水分離などから安定性のあるところの最適な乳化剤の割合を求め、前記(A)成分のHLB値xを下記式(1)により算出した。
y=(x×使用量(質量%)+z×使用量(質量%))/100・・・式(1)
ここで、式(1)において、「x」は、前記(A)成分のHLB値を示し、「y」は、流動パラフィンのHLB値を示し、「z」は、モノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10)のHLB値を示す。
前記流動パラフィンのHLB値は、モノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10、HLB4.7)と、モノステアリン酸POEソルビタン(NIKKOL TS−10、HLB14.9)との組合せにより、同様の方法で算出した。
−(C)成分のHLB値の算出−
前記(A)成分のHLB値の算出において、(A)成分に代えて(C)成分を用い、乳化剤の標準物質としてのモノステアリン酸ソルビタン(NIKKOL SS−10、HLB4.7)に代えてモノステアリン酸POEソルビタン(NIKKOL TS−10、HLB14.9)を用いたこと以外は、前記(A)成分のHLB値の算出と同様の方法で、(C)成分のHLB値を算出した。
−マスカラ除去剤のHLB値の算出−
前記算出した(A)成分のHLB値(HLB)と、(C)成分のHLB値(HLB)とから、加成性により、マスカラ除去剤のHLB値(HLBAC)を下記式(2)により算出した。
HLBAC=(HLB×x+HLB×y)/(x+y)・・・式(2)
ここで、式(2)において、「x」は、前記(A)成分の使用量(質量%)を表し、「y」は、前記(C)成分の使用量(質量%)を表す。
<粘度の測定>
JIS K7117−1:1999に準拠し、単一円筒型回転粘度計TV−10形粘度計(東機産業株式会社製)を用いて、温度20℃、M3ローター(スピンドル番号 SB3号)、回転数30rpm(30min−1)、30秒間の条件で粘度を測定した。結果を表1〜3に示す。
<安定性>
実施例1〜12及び比較例1〜8のマスカラ除去剤の調製直後に、透明な容器に約20mL充填し、50℃にて2週間保存後、目視による安定性を下記の評価基準に基づいて評価した。
[評価基準]
◎:外観が均一であり、分離していない
○:外観がわずかに不均一であるが、分離していない
△:外観が不均一であるが、分離していない
×:外観が不均一で、分離している
<官能評価>
官能評価は、美容技術者(専門家)の女性5名のパネリストにより行なった。各パネリストのまつげに、ウォータープルーフタイプのマスカラ(商品名:ボリューム エクスプレス ハイパーカール WP 01ブラック、メイベリン ニューヨーク社製)を塗布し、乾燥させた後、更にフィルムタイプのマスカラ(商品名:デジャヴュ ファイバーウィッグエクストラロング ピュアブラック、イミュ株式会社製)を重ねて塗布した。塗布から12時間後、実施例1〜12及び比較例1〜8のいずれかのマスカラ除去剤を、片目のまつげに対して0.06g塗布し、指でまつげに塗布したマスカラとなじませた。次いで、マスカラ除去剤を水道水の水(約22±5℃)で洗い流した。
−塗布のしやすさ−
使用時のマスカラ除去剤の粘度の観点から、塗布のしやすさについて、下記評点に基づいて官能評価を行い、5名の平均値を算出し、該平均点から、下記評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜3に示す。
[評点]
5点:よい
4点:ややよい
3点:どちらともいえない
2点:あまりよくない
1点:よくない
[評価基準]
◎:平均値が4.2点以上
○:平均値が3.5点以上4.2点未満
△:平均値が2.7点以上3.5点未満
×:平均値が2.7点未満
−使用感−
マスカラとなじませる際の目周りの感触について、下記評点に基づいて官能評価を行い、5名の平均値を算出し、該平均点から、前記「塗布のしやすさ」と同じ評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜3に示す。
[評点]
5点:よい
4点:ややよい
3点:どちらともいえない
2点:あまりよくない
1点:よくない
−目刺激−
マスカラとなじませる際に目にしみるかどうかについて、下記評点に基づいて官能評価を行い、5名の平均値を算出し、該平均点から、前記「塗布のしやすさ」と同じ評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜3に示す。
[評点]
5点:しみない
4点:ほとんどしみない
3点:どちらともいえない
2点:ややしみる
1点:しみる
−除去時間−
マスカラ除去剤をまつげに塗布してから、マスカラとなじませ終わるまでの時間(マスカラが完全にまつげから落ちきるまでの時間)について、下記評点に基づいて官能評価を行い、5名の平均値を算出し、該平均点から、前記「塗布のしやすさ」と同じ評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜3に示す。
[評点]
5点:早い
4点:やや早い
3点:どちらともいえない
2点:やや遅い
1点:遅い
−洗い流し後のまつげへの付着−
マスカラ除去剤を水で洗い流した後にまつげを観察し、マスカラがまつげに付着していないかどうかについて、下記評点に基づいて官能評価を行い、5名の平均値を算出し、該平均点から、前記「塗布のしやすさ」と同じ評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜3に示す。
[評点]
5点:完全に除去できている
4点:ほぼ完全に除去できている
3点:どちらともいえない
2点:やや除去できていない
1点:除去できていない
−洗い流し後の目周りの黒ずみ−
マスカラ除去剤を水で洗い流した後に目元を観察し、目周り(上下まぶたの皮膚)が黒ずんでいないかどうかについて、下記評点に基づいて官能評価を行い、5名の平均値を算出し、該平均点から、前記「塗布のしやすさ」と同じ評価基準に基づいて評価した。結果を表1〜3に示す。
[評点]
5点:黒くなっていない
4点:ほぼ黒くなっていない
3点:どちらともいえない
2点:やや黒くなっている
1点:黒くなっている
(試験例1)
図1に示す塗布具付き容器1の容器本体3に、実施例1で調製したマスカラ除去剤9を常法により充填した。
実施例1〜12及び比較例1〜8で行なった官能評価法において、マスカラ除去剤9の塗布時に、前記塗布具付き容器1に充填されたマスカラ除去剤9を、蓋部4に設けられた塗布具7の先端部のコーム(塗布部6)で、2種のマスカラを重ね塗りしたまつげに塗布したこと以外は、前記官能評価法と同様の方法で、マスカラを除去した。
その結果、マスカラ除去剤9を必要量採取でき、塗布時には、マスカラ除去剤9がまつげから垂れることなく、より均一にまつげに塗布でき、マスカラ除去剤9の塗布時の使用性が良好であることが確認された。
実施例1〜12、比較例1〜8、及び試験例1で使用した原料は、下記表4のとおりである。
本発明のマスカラ除去剤は、塗布時にまつげから垂れることなく、均一にまつげに塗布することができ、刺激がなく、目元でなじませる際の使用感が良好であり、マスカラの種類を選ぶことなく除去でき、更に2種以上のタイプのマスカラを重ね塗りしていても短時間で除去できる優れた除去作用を有し、水で洗い流すことができ、保存安定性に優れるため、繊維入りのマスカラ、ウォータープルーフタイプのマスカラ、フィルムタイプのマスカラ等の種々のマスカラの除去に好適に利用可能である。
1 塗布具付き容器
2 開口部
3 容器本体
4 蓋部
5 ロッド
6 塗布部
7 塗布具
8 パッキン
9 マスカラ除去剤

Claims (6)

  1. (A)親水性界面活性剤と、(B)粘土鉱物とを少なくとも含み、
    前記(A)親水性界面活性剤が、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステルであり、
    前記(B)粘土鉱物が、有機変性したスメクタイト属に属する粘土鉱物であり、
    単一円筒型回転粘度計を用いて、温度20℃、スピンドル番号 SB3号、スピンドル回転数30min−1、30秒間の条件で測定した粘度が、550mPa・s〜1,800mPa・sであることを特徴とするマスカラ除去剤。
  2. マスカラ除去剤全体に対する(A)親水性界面活性剤の含有量が、10質量%〜20質量%である請求項1に記載のマスカラ除去剤。
  3. マスカラ除去剤全体に対する(B)粘土鉱物の含有量が、3質量%〜4質量%である請求項1から2のいずれかに記載のマスカラ除去剤。
  4. 更に、(C)親油性界面活性剤を含有する請求項1から3のいずれかに記載のマスカラ除去剤。
  5. HLB値が、10〜11である請求項1から4のいずれかに記載のマスカラ除去剤。
  6. (A)親水性界面活性剤が、トリオレイン酸ポリオキシエチレンソルビタン(酸化エチレンの付加モル数20)である請求項1から5のいずれかに記載のマスカラ除去剤。
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