JP2021070255A - 記録装置及び制御方法 - Google Patents

記録装置及び制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP2021070255A
JP2021070255A JP2019198684A JP2019198684A JP2021070255A JP 2021070255 A JP2021070255 A JP 2021070255A JP 2019198684 A JP2019198684 A JP 2019198684A JP 2019198684 A JP2019198684 A JP 2019198684A JP 2021070255 A JP2021070255 A JP 2021070255A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording
recording medium
image
result
measurement
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019198684A
Other languages
English (en)
Inventor
広行 野口
Hiroyuki Noguchi
広行 野口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2019198684A priority Critical patent/JP2021070255A/ja
Publication of JP2021070255A publication Critical patent/JP2021070255A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Ink Jet (AREA)

Abstract

【課題】 両面記録を行う場合、記録媒体の表面に記録された画像による裏写りによって、記録媒体の裏面に対する端部検知精度が低下してしまう。【解決手段】 記録媒体の表面に画像を記録する前の測定データ及び表面への記録データに基づいて、記録媒体の裏面の測定結果を補正することにより、記録媒体の端部の検知精度の低下を抑制する。【選択図】 図8

Description

本発明は、両面記録機能及び縁なし記録機能を有する記録装置及び制御方法に関する。
近年、ポスターなどの記録において、記録媒体への両面記録及び縁なし記録の要望が増加している。また、記録媒体の幅方向における端部を検知し、検知された端部の位置情報を記録制御に用いることが知られている。
特許文献1には、光学式センサを用いて印刷対象物の端部を検出する際に、ノイズによる印刷対象物の端部の誤検知を抑制する構成が開示されている。
特開2008−068952号公報
一方、記録媒体の表面に記録された画像が裏面に裏写りすることが知られている。表面に記録された画像の裏写りによって、センサを用いて記録媒体の裏面側から端部を検知する際の検知精度が低下するという課題がある。具体的には、記録媒体の表面に画像を記録した後に記録媒体を反転し、記録媒体の裏面がセンサと対向した状態で記録媒体の端部を検知しようとした際に、裏面に裏写りが発生していると、記録媒体の端部が正確に検知できない可能性がある。
このような課題に対し、本発明は、記録媒体の表面側に画像を記録した後に、裏面側の端部を検知する際の検知精度の低下を抑制することを目的とする。
上述した課題を解決するために、本発明は、インクを付与することにより記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、記録媒体に対向した状態で、第1の方向における測定を行う測定手段と、前記測定手段による測定の結果に基づき、前記第1の方向における、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する記録媒体の端部の位置を検出する検出手段と、前記検出手段による検出の結果に基づき、前記記録ヘッドと記録媒体との相対走査による記録動作を制御する記録制御手段と、を備え、第1の面に縁なしで画像が記録された記録媒体に対し、前記第1の面の裏面である第2の面に画像が記録される前に、前記測定手段が前記第2の面と対向した状態で測定を行った場合、前記検出手段は、前記第2の面の測定の結果を補正し、当該補正された結果に基づいて前記第1の方向における記録媒体の端部の位置を検出することを特徴とする。
本願発明により、記録媒体の表面に縁なし記録が行われた後に、裏面側から記録媒体の端部を検知する際の検知精度の低下を抑制することが可能となる。
インクジェット記録装置の外観斜視図 インクジェット記録装置の内部を示す構成図 プラテンの模式図 インクジェット記録装置の制御構成を示すブロック図 端部センサの断面図 記録媒体とプラテンの位置関係を示す図 記録媒体の表面側の測定結果を示すグラフ 両面記録処理を示すフローチャート 記録媒体とプラテンの位置関係を示す図 記録媒体の裏面側の測定結果を示すグラフ 裏面側の端部検知処理を示すフローチャート
(第1の実施形態)
以下、図面を参照して本発明の一実施形態について説明する。
但し、この実施例に記載されている構成要素の配置等は、特定の記載がない限り、本発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本実施形態における記録装置の外観斜視図である。本実施形態の記録装置は、記録ヘッドからインク滴を付与することにより記録媒体上に画像を記録する、いわゆるインクジェット記録装置である。
インクジェット記録装置100においては、記録媒体103として、帯状の紙がロール状に巻き取られた、いわゆるロール紙を2つセットできるように、上段給紙装置101及び下段給紙装置102を備えている。上段給紙装置101及び下段給紙装置102には、それぞれ挿入口が設けられており、記録媒体103の端部が挿入口からインクジェット記録装置100の内部に供給される。上段給紙装置101及び下段給紙装置102は、画像が記録された後の記録媒体103を巻き取る機能を有しており、本図では、上段給紙装置101から給紙された記録媒体103が、下段給紙装置102によって巻き取られる様子を示している。
また、インクジェット記録装置100は両面記録機能を有する。記録媒体103の表面に画像が記録された後、上段給紙装置101もしくは下段給紙装置102のいずれかの給紙装置に巻き取られた後、巻き取られた給紙装置側から記録装置の内部へと給紙され、裏面に画像が記録される構成である。
尚、インクジェット記録装置100は、ユーザーインターフェースとして操作表示装置104を備えており、操作表示装置104からユーザーからの設定や入力を受け付けることができる。
図2は、インクジェット記録装置100の外観斜視図、カバーを取り外した内部の状態を示す図である。本図の例においては、記録媒体200は、図1に示した上段給紙装置101及び下段給紙装置102のいずれから給紙されてもよく、便宜的に1つのロール状の記録媒体200を示している。
インクジェット記録装置100は、ロール状に巻き取られた記録媒体200を副走査方向(図中、矢印B方向)に搬送するための搬送ローラ208を備える。また、記録媒体200の幅方向である主走査方向(図中、矢印A方向)に往復移動可能に案内されたキャリッジユニット201を備える。さらに、キャリッジユニット201を主走査方向に往復移動させるためのキャリッジモータ(不図示)、キャリッジベルト202、キャリッジユニット201に装着された記録ヘッド203を備える。
記録ヘッド203には、インクを記録媒体に付与するための複数の記録素子が設けられている。本実施形態における記録素子は、熱エネルギーを発生するための電気熱変換体であり、熱エネルギーによってインクを沸騰させ、その発泡エネルギーを利用して吐出口から記録媒体に対してインクを吐出する。インクジェット記録装置100は、シリアル記録方式の記録装置であり、記録ヘッド203には、副走査方向に沿って複数の記録素子が配列する記録素子列が、インク色毎に複数列設けられている。
キャリッジユニット201は、主走査方向に伸びるメインシャフト204に支持され、キャリッジユニット201の位置は、キャリッジユニット201に搭載されたエンコーダセンサ205により、リニアスケール206を読み取ることで検出することができる。
以上の構成で、記録媒体200に画像を記録する場合には、記録媒体200は、搬送ローラ208によってプラテン209の所定の記録開始位置まで搬送される。その後、キャリッジユニット201により記録ヘッド203を主走査方向に往復移動する動作と、搬送ローラ208により記録媒体200を副走査方向に搬送する動作と、を繰り返すことにより、記録媒体200に対する記録動作が行われる。
キャリッジユニット201は、電気的にフレキシブルフラットケーブル(以下、FFC)210でメイン基板211と接続されている。そして、FFC210を介して記録ヘッド203への電源供給や記録ヘッド203に対する記録制御、あるいはエンコーダセンサ205の検知を行う。
また、キャリッジユニット201は、端部検知センサ212を搭載する。端部検知センサ212は、キャリッジユニット201の主走査方向における移動に伴って、記録媒体200に対向した状態で、記録媒体200の濃度とプラテン209の濃度を測定する。そして、端部検知センサ212により得られた測定結果に基づいて、記録媒体200の搬送方向に延在する端部の位置が検出され、検出結果における端部の位置に基づいて、記録ヘッド203からインクを吐出するタイミングが制御される。
ロール状の記録媒体200に対する記録動作が終了した後、カッター213によって記録媒体200が、主走査方向に裁断される。記録媒体200の裁断を行うかどうかは、操作表示装置104や、プリンタに接続されたパソコン等のホスト装置から、ユーザーが選択することができる。
また、インクジェット記録装置100には、記録ヘッド203に対するインクの充填や、記録ヘッド203のノズルの目詰まりを解消するためのクリーニング機構214が設けられている。キャリッジユニット201は、記録動作を行っていない、いわゆるスタンバイ状態のときには、クリーニング機構214に対向する位置に退避している。この退避位置をホームポジションとする。
図3は、プラテン209の模式図である。図3(a)は、プラテン全体を示しており、図3(b)は、プラテンの一部を拡大したものである。プラテン209には、リブ301が一定間隔で配置され、リブとリブの間には溝302が設けられている。また、プラテン209には多数の吸引口300が設けられており、吸引口300はインクジェット記録装置100に設けられたダクトを介して吸引ファンによって吸引され、負圧が発生する。プラテン209上に搬送された記録媒体200は、吸引口に発生した負圧によってリブ301に押し当てられるように吸着され、リブ301から浮かないように保持される。これにより、記録ヘッド203が記録媒体200上を移動しながら画像を記録する際の、吐出口が形成された吐出口面と記録媒体200との距離を適切に保つことができる。
図4は、インクジェット記録装置100の制御の構成を説明するためのブロック図である。インクジェット記録装置100は、負荷側システム400と電源ユニット401を有し、負荷側システム400と電源ユニット401との間はコネクタやケーブル等(不図示)を用いて電気的に接続される。
電源ユニット401は、AC/DC変換回路402を有し、商用電源に接続され、商用電源入力からAC/DC変換回路402を介して所定の電圧を出力して負荷側システム400へ電力を供給する。
また、DC/DC変換回路403は、AC/DC変換回路402が出力する直流出力電圧を、負荷側システム400の各ブロックが必要とする所定の直流電圧に変換して出力し分配する機能を備え、スイッチングレギュレータおよびその周辺回路で構成される。
コントローラ404は主制御部であり、例えばマイクロ・コンピュータ形態のCPU405、プログラムや所要のテーブルその他の固定データを格納したROM406、画像データを展開する領域や作業用の領域等を設けたRAM407を有する。
ホスト装置408は、装置外部に接続された画像データの供給源であり、画像データの作成、処理等を行うコンピュータの他、画像読み取り用のリーダ部等の形態であってもよい。画像データ、その他のコマンド、ステータス信号等は、インターフェース(I/F)409を介してコントローラ404との間で送受信される。
操作表示装置104には、ユーザーによる指示入力を受容するスイッチ群と、ユーザーにプリンタの内部情報等を提供するLCD412が設けられ、スイッチ群には電源スイッチ411等がある。
センサ群413は装置の状態を検出するための検出群である。キャリッジユニットに搭載され、キャリッジユニットの位置を検出するためのエンコーダセンサ205、記録媒体との端部の位置を示す位置情報を検出するための端部検知センサ212、ホームポジションを検出するためのフォトインタラプタ414等である。
ヘッドドライバ417は、プリントデータ等に応じて記録ヘッド203に設けられたノズルヒータ418を駆動するドライバであり、ノズルヒータ418を駆動することで複数の吐出口からインクが吐出される。
モータドライバA419は、キャリッジモータ420を駆動するドライバであり、モータドライバB421は、記録媒体200を搬送するために用いられる搬送モータ422を駆動するためのドライバである。
図5は、端部検知センサ212の構成を説明するための断面図である。端部検知センサ212の内部には、発光部501と受光部502が基板上に実装されており、発光部501からの光が記録媒体200及びプラテン209に照射され、反射光を受光部502が受光することにより、記録媒体200及びプラテン209の濃度を測定する。
図6は、記録媒体200に対して画像を記録する際に、記録媒体200がプラテン209上に搬送された状態を示す図である。記録媒体200に画像を記録する場合、本図のように記録媒体200が搬送された状態において、キャリッジユニット201により記録ヘッド203を主走査方向に走査させる動作を行いながらインクを吐出することにより、画像を記録することが可能となる。
図7は、図6のように記録媒体200がプラテン209上に搬送された状態で、端部検知センサ212が濃度を測定した測定結果を示すグラフである。グラフの横軸が主走査方向における位置を示し、縦軸が端部検知センサ212からの出力値である。記録媒体200に記録動作を行う前に、端部検知センサ212が搭載されたキャリッジユニット201が主走査方向に走査しながら濃度を測定する。そして、測定結果に基づき、プラテン209上における記録媒体200の両端部を検出し、主走査方向における記録媒体200の位置を特定する。本図は、画像が記録される前の表面(第1の面)の測定結果、もしくは、表面に画像が記録されたが裏写りが無い場合の裏面(第2の面)の測定結果である。記録位置での端部検知センサ212の値として、レベルCはプラテン209を検出した場合の値であり、レベルDは記録媒体200を検出した場合の値である。これに対し、端部検知センサ212の出力値が閾値Eを通過した位置を検出し、記録媒体200の端部の位置として特定する。本図の例では、プラテン209から記録媒体200に移動した時の位置F、及び、記録媒体200からプラテン209に移動した時の位置Gを、記録媒体200の主走査方向における両端部の位置として特定する。そして、端部検知センサ212の測定結果に基づき、記録媒体200に対する画像の記録動作を制御することにより、位置ずれのない記録が可能となる。また、記録媒体の端部の位置を特定することにより、プラテン209がインクによって汚れることを抑制することができる。
図8は、本実施形態の両面記録の処理を示すフローチャートである。この処理は、ROM406に格納された制御プログラムによりCPU405によって実行される。本処理の開始時には、上段給紙装置101もしくは下段給紙装置102のいずれかに、記録媒体200がセットされている。また、上下段の給紙装置のうち、記録媒体200がセットされていない給紙装置側では、記録後の記録媒体200を巻き取るための準備が整っている。
ステップS801において、記録媒体200の表面(第1の面)に記録すべき画像の記録データの受信を開始する。記録データを受信すると、受信した記録データは、RAM407に格納される。記録データを受信すると、ステップS802において、給紙装置から記録装置100内の記録ヘッド203と対向する位置まで記録媒体200が給紙され、端部検知センサ212による端部検知処理が行われ、記録媒体200の位置が検出される。
ステップS801にて受信を開始した記録データが全データを受信し、全データをRAM407に格納した後に記録してもよく、逐次データを受信し、データをRAM407に格納しながら記録してもよい。いずれかの方法で記録データを受信し、記録データをRAM407に保存した後、もしくはRAM407に保存しつつ、ステップS803において、記録装置100は、記録媒体200への画像の記録を開始する。画像が記録された記録媒体200は、他方の給紙装置に巻き取られる。
ステップS804において、記録媒体200の表面への記録が終了すると、ステップS805において、カッター213により記録媒体200がカットされる。カットされた記録媒体200は給紙装置に巻き取られる。
ステップS806において、裏面(第2の面)に画像を記録するため、記録媒体200が記録装置100内の記録ヘッド203と対向する位置へ再給紙される。
ステップS807において、給紙された記録媒体200の裏面へ画像を記録するための主走査方向における端部検知処理を行う。ここでの処理については、別途後述する。
ステップS808において、裏面に記録すべき画像の記録データを受信し、ステップS809において、ステップS808において受信した記録データに基づいて画像が記録される。ステップS810において、裏面への画像記録が終了し、記録媒体200への両面記録が完了する。
図9は、記録媒体200の表面に画像が記録された後に、裏面に対して画像を記録する場合の概略図である。本図の例においては、記録媒体200の表面に記録された画像によって裏写りが発生しており、表面に画像が記録される前後で裏面の濃度が変化したことを示している。裏写りは、記録媒体200の種類や、表面に記録された画像の記録密度(Duty)によって程度が異なる。本図は、記録媒体200の表面に記録Dutyが30%の一様な濃度の画像が記録され、裏写りが発生した場合の例である。
図10は、表面に記録された画像によって裏写りが生じた記録媒体200がプラテン209上に搬送された状態で、端部検知センサ212が濃度を測定した測定結果を示すグラフである。ここでは、図6で示した、表面記録の場合と同じ位置に記録媒体200が搬送されたと仮定する。端部検知センサ212がプラテン209を測定した範囲では、出力値は図7と同じにようにレベルCであるが、裏写りが生じた記録媒体200を測定した範囲では、出力値はレベルD’である。その結果、出力値のグラフが閾値Eを通過するのは、位置F’及び位置G’となる。すなわち、実際の記録媒体200の端部の位置は、位置F及び位置Gであるにも関わらず、裏移りの影響により、位置F→位置F’、位置G→位置G’にずれてしまう。そして、このような測定結果に基づいて画像の記録動作を制御することにより、記録媒体200上の適切な位置に画像が記録されず、また、プラテン209へインクが吐出されてしまう可能性がある。
このような課題に対し、本実施形態においては、記録媒体200の表面へ記録された画像の記録データに基づいて補正データを生成する。そして、生成した補正データを用いて端部検知センサ212の測定結果を補正する。本図の例では、表面に対して記録Dutyが30%の画像が記録されているため、この記録密度に基づいた補正データが生成される。これにより、記録媒体200の表面に対して画像が記録される前の測定レベルに近づけることができ、測定データにおける記録媒体200の端部の位置を、実際に端部が位置している位置F及び位置Gに近づけることが可能となる。さらに、図7に示した記録媒体200の表面側に画像が記録される前の端部検知の結果に基づいて補正データを作成することにより、端部検知の精度を向上させることができる。
図11は、前述のステップS807における記録媒体200の裏面に対する端部検知処理のフローチャートである。まず、ステップS1101において、表面と同じように、記録媒体200の裏面側の濃度を測定する。ステップS1102において、記録媒体200の裏面側の測定結果における出力値が、表面側の測定結果における出力値よりも低いかどうかを判定する。尚、主走査方向における記録媒体200の中央部の出力値を比較してもよいが、端部周辺の出力値を比較する形態であってもよい。ステップS1102の判定においてNOの場合、ステップS1104に進み、ステップS802の処理と同様に、測定結果に基づいて記録媒体200の端部の位置を特定する。ステップS1102の判定においてYESの場合は、記録媒体200の端部において、表面に記録された画像の裏写りが生じていると判断する。このとき、ステップS1103に進み、当該箇所の表面側に記録された画像の記録データに基づいて補正データを生成し、生成された補正データを用いて測定結果を補正し、補正された測定結果に基づいて記録媒体200の端部の位置を特定する。尚、このステップS1102の判断、及び、ステップS1103〜S1104の補正及び端部位置の特定は、記録媒体200の副走査方向に延在する両端部に対して行われる。
なお、生成される補正データは、記録媒体の種類を示す情報に基づき、表面記録時の画像データに対応した値に基づいて作成される。この補正データは予めROM406に格納されており、端部検知センサ212から検出された値に対してROM406から読み出された補正データを加算することにより、補正が実現される。また、補正データは、AD変換された端部検知センサ212の検出値に対して補正を行うものでもよく、その場合にはAD値のテーブルとして格納される。また、記録装置の製造工程において実際に測定を行い、得られた測定結果に基づいて生成されたものであってもよい。
図10の例では、表面記録の画像データ、すなわち記録Dutyが30%の画像による裏写りが生じたため、端部検知センサ212の出力が低下してしまっている。従って、表面に対する30%の記録Dutyに対応した補正データを用いて、裏面の記録媒体を示す出力値が、表面に画像を記録する前の記録媒体を示す出力値と同等の値となるように持ち上げる補正を行う。これにより、記録媒体の端部を検知する精度を上げることができる。
また、ステップS1102の判定においてNOの場合、すなわち、裏面側の測定結果における記録媒体200の出力値が表面の測定時と同等の場合には、表面記録による裏写りの可能性が低いと捉え、裏面側の測定結果に対する補正を行わずに端部を特定する。以上で、記録媒体200の裏面側に対する端部検知処理を終了する。
なお、上述のフローチャートの例においては、ステップS1102における判断によって裏写りが生じているか否かを判断したが、表面記録時の画像の記録密度が所定値以上であるかどうかを判断基準に加えてもよい。また、本実施形態の端部検知処理における補正データの生成方法は、記録媒体200の幅方向(主走査方向)の端部に限らず、搬送方向における先後端、すなわち副走査方向における端部を検出する際にも適用可能である。
(その他の実施形態)
前述の画像の裏写りは、記録媒体200の種類によって生じやすさが異なる。例えば、光沢紙はインクの浸透度が低く、普通紙に比べて裏写りが生じにくい傾向にある。従って、記録媒体の種類に応じた補正値を用いることで、端部検知の精度を上げることができる。例えば、記録媒体200が光沢紙である場合の補正値は、普通紙の場合の補正値よりも小さくする。
また、バックプリントフィルムのように裏写りが生じやすい傾向がある記録媒体200の場合には、普通紙に対する補正値よりも大きい補正値を適用することが好ましい。
このように記録媒体200の種類に対応した補正データを適用することで、端部検知の精度を上げることが可能となる。また、インクジェット記録装置の周辺温度や周辺湿度により、裏写りが生じるレベルが変化することが考えられる。例えば、周辺温度が高い場合、インクの浸透度が高く、裏写りが生じやすい傾向にあり、周辺温度が低い場合にはその逆の傾向がある。このため、補正データを周囲温度に合わせて補正することで、周囲温度の影響を軽減することが可能となる。周囲湿度においても同様のことが考えられ、補正データを周囲湿度に合わせて補正することで、周囲湿度の影響も軽減することが可能となる。
尚、上述の実施形態では、記録ヘッドが記録媒体の搬送方向と交差する方向に走査するシリアル記録方式の例で説明したが、記録ヘッドと記録媒体の相対走査により画像が記録される記録装置であれば、シリアル記録方式に限られない。例えば、記録媒体の搬送方向と交差する方向(上記例では主走査方向)に記録素子が並ぶ、いわゆるフルマルチ方式(フルライン方式)の記録ヘッドを用いた記録装置であってもよい。また、記録媒体の端部を検出する方法としては、キャリッジユニットに搭載されて主走査方向に移動しながら測定を行うセンサの形態に限らず、記録媒体が搬送される方向と交差する方向に複数の素子が並ぶラインセンサを用いてもよい。また、記録装置としてインクを用いたインクジェット記録装置を例に挙げて説明したが、これに限られず、他の記録方式を用いた記録装置においても本発明を適用可能である。
100 記録装置
101 上段給紙装置
102 下段給紙装置
200 記録媒体
201 キャリッジユニット
203 記録ヘッド
208 搬送ローラ
209 プラテン
212 端部検知センサ

Claims (8)

  1. インクを付与することにより記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、
    記録媒体に対向した状態で、第1の方向における測定を行う測定手段と、
    前記測定手段による測定の結果に基づき、前記第1の方向における、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する記録媒体の端部の位置を検出する検出手段と、
    前記検出手段による検出の結果に基づき、前記記録ヘッドと記録媒体との相対走査による記録動作を制御する記録制御手段と、
    を備え、
    第1の面に縁なしで画像が記録された記録媒体に対し、前記第1の面の裏面である第2の面に画像が記録される前に、前記測定手段が前記第2の面と対向した状態で測定を行った場合、前記検出手段は、前記第2の面の測定の結果を補正し、当該補正された結果に基づいて前記第1の方向における記録媒体の端部の位置を検出することを特徴とする記録装置。
  2. 前記記録制御手段は、前記検出手段による検出結果に基づき、前記第2の面に縁なしで画像を記録することを特徴とする請求項1に記載の記録装置。
  3. 前記検出手段は、前記第1の面に記録された画像に対応する画像データに基づき、前記第2の面の測定データを補正することを特徴とする請求項1または2に記載の記録装置。
  4. 前記第1の面に画像が記録される前に、前記測定手段が前記第1の面と対向した状態で行われた測定の結果に基づき、前記検出手段は、前記第2の面の測定の結果を補正することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の記録装置。
  5. 前記検出手段は、前記第1の面の測定結果において記録媒体を示す出力値と前記第2の面の測定結果において記録媒体を示す出力値が同等となるように、前記第2の面の測定の結果を補正することを特徴とする請求項3に記載の記録装置。
  6. 前記測定手段は、前記第1の方向に移動しながら測定を行うことを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載の記録装置。
  7. 前記記録ヘッドを搭載し、前記第1の方向に対して移動可能なキャリッジをさらに備え、
    前記記録ヘッドは、前記キャリッジの移動に伴ってインクを付与することにより、記録媒体に画像を記録することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載の記録装置。
  8. インクを付与することにより記録媒体に画像を記録するための記録ヘッドと、記録媒体に対向した状態で、第1の方向における測定を行う測定手段と、を備える記録装置の制御方法であって、
    前記測定手段による測定の結果に基づき、前記第1の方向における、前記第1の方向と交差する第2の方向に延在する記録媒体の端部の位置を検出する検出工程と、
    前記検出工程における検出の結果に基づき、前記記録ヘッドと記録媒体との相対走査による記録動作を制御する記録制御工程と、
    を備え、
    第1の面に縁なしで画像が記録された記録媒体に対し、前記第1の面の裏面である第2の面に画像が記録される前に、前記測定手段が前記第2の面と対向した状態で測定を行った場合、前記検出工程において、前記第2の面の測定の結果を補正し、当該補正された結果に基づいて前記第1の方向における記録媒体の端部の位置を検出することを特徴とする制御方法。
JP2019198684A 2019-10-31 2019-10-31 記録装置及び制御方法 Pending JP2021070255A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198684A JP2021070255A (ja) 2019-10-31 2019-10-31 記録装置及び制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019198684A JP2021070255A (ja) 2019-10-31 2019-10-31 記録装置及び制御方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021070255A true JP2021070255A (ja) 2021-05-06

Family

ID=75712280

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019198684A Pending JP2021070255A (ja) 2019-10-31 2019-10-31 記録装置及び制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021070255A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7651194B2 (en) Printing apparatus and conveyance amount correction method for the same
US8644717B2 (en) Image forming apparatus and method for double-sided printing
JP2004322456A (ja) インクジェットプリンタ
JP2005349710A (ja) インクジェット記録装置およびインクジェット記録方法
JP2007098623A (ja) 画像形成装置
US9764568B2 (en) Inkjet printer, sheet discriminating device and inkjet printing method
JP2009148954A (ja) 記録装置及び搬送制御方法
US8647000B2 (en) Recording apparatus and driving control method thereof
JP5361415B2 (ja) 画像記録装置、及び画像記録装置の制御方法
JP2021070255A (ja) 記録装置及び制御方法
JP2007098624A (ja) 画像形成装置
JP6083410B2 (ja) 記録システム、インクジェット記録装置、及びプログラム
JP4534798B2 (ja) 液体噴射装置、制御方法およびプログラム
JP6350125B2 (ja) インクジェット記録装置、プログラム、及び画像記録方法
US9333763B2 (en) Inkjet printer and computer-readable recording medium containing program therefor
JP2004142269A (ja) 記録装置
JP2008246672A (ja) 画像記録装置
JP2007045111A (ja) 搬送装置及びインクジェット記録装置
JP2020001312A (ja) 画像記録装置
JP2008036929A (ja) 記録装置
US12028488B2 (en) Recording device and control method to perform maintenance, transport correction, or discharge correction based upon a captured image
US11712910B2 (en) Printing apparatus
CN113199876B (zh) 打印设备及控制方法
US9860402B2 (en) Recording apparatus capable of switching recording speed and non-transitory storage medium storing instructions executable by the same
JP2009196209A (ja) 搬送装置および印刷装置並びに搬送装置の制御方法、印刷装置の制御方法、プログラム