JP2021070165A - パターン層を有する易剥離接着構成 - Google Patents
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Abstract
【課題】パターン層を有する易剥離接着構成を提供する。【解決手段】本発明は、台座と、複数個の易剥離接着ユニットとを備え、各当該易剥離接着ユニットは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋を含み、かつ複数個の易剥離接着ユニットは、前記台座の設置面の上に設置される。特に、本発明の設計では、任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットが間隔距離を有するようにさせることができる。このように設計することで、使用者が任意の1つの易剥離接着ユニットの上から1枚の易剥離接着付箋11を剥ぎ取る際に、近隣の易剥離接着ユニットの上の易剥離接着付箋はいかなる影響を受けることがなく、容易に剥がすことができ、糊落ちすることなく、及び跡が早く顕著に表れないという優勢を達成することができる。同時に、本発明は、また当該易剥離接着付箋の構造に対して特別な設計を施すことで、各枚の易剥離接着付箋を異なる形式で機密保持及び/または偽造防止の作用効果を表示させることができる。【選択図】図4A
Description
本発明は、易剥離接着付箋の関連技術分野に係り、とりわけ偽造防止機能を持つパターン層を有する易剥離接着構成を指す。
易剥離接着付箋や貼り直せる付箋などの片式接着ラベルは、既に現代生活に常用されている粘着貼着物品になり、例えば、持ち運び可能なタンブラーの飲み口の貼り封や筆記用具の表示接着ラベルなどとして用いられる。通常、市販の片式接着ラベルは、複数枚を積層する方式で1個の片式接着ラベル積層セットに整合するものとなる。図1は、伝統的な片式接着ラベル積層セットの斜視図を示す。周知のように、単回使用時、前記片式接着ラベル積層セット1aの上から1回に1枚の片式接着ラベル11aを剥ぎ取るだけで、その後は、剥ぎ取った片式接着ラベル11aを被貼着物の上に貼り付けることができる。
さらに、使用者の任意選択及び使用を便利にするように、より多くの片式接着ラベルを同一群のセットに整合させるものになるために、片式接着ラベルの製造業者は、1個の筒状台座に同時に多数個の片式接着ラベル積層セットが載せ携えられる。図2は、従来技術の筒状台座を備える片式接着ラベル積層セットのある視角から見た斜視図を示し、なおかつ、図3は、従来技術の筒状台座を備える片式接着ラベル積層セットの別の視角から見た斜視図を示す。図2に示すように、かかる多数個の片式接着ラベル積層セット1aは、同じ1個の筒状台座2aの側面上に設置される。注意に値することは、製造工程因子に制限があるため、前記筒状台座2aの上に設置される任意の2個の隣り合う片式接着ラベル積層セット1a同士の側辺が近寄せられることとなる。このため、図3に示すように、使用者が任意の1つの片式接着ラベル積層セット1aの上から1枚の片式接着ラベル11aを剥ぎ取る際に、常々、同時に近隣の片式接着ラベル積層セット1aの上の片式接着ラベル11aを引き連れてしまう。
また、実務使用経験からも、使用者が任意の1つの片式接着ラベル積層セット1aの上から1枚の片式接着ラベル11aを剥ぎ取る過程において、近隣の片式接着ラベル積層セット1aの上の片式接着ラベル11aが引き連れられることなくても、その一部の接着剤層も削られてしまうことから、未使用の片式接着ラベル11aが最終的にあるいはそれに所属する片式接着ラベル積層セット1aの上から落下する結果となり、とりわけもし前記片式接着ラベル11aが機密保持及び/または偽造防止の機能を持つ場合、同時に近隣の片式接着ラベル11aが引き連れられると、引き剥がされたパターンの表示を示現させ、並びに跡が早く顕著に表れることで、その機密保持及び/または偽造防止の機能を失ってしまうことが指摘されている。
このため、吾人は、とっくに上記の説明を通して現在、従来技術の筒状台座を備える片式接着ラベル積層セットの抱える主要な欠点を知り得る。上記の説明から分かるように、容易に剥がすことができ、貼りやすく、糊落ちすることなく、及び機密保持(偽造防止)などといった機能を同時に具備する、一式の筒状台座を備える片式接着ラベル積層セットを新たに設計するのが実に必要である。
本発明の第1目的は、台座と、複数個の易剥離接着ユニットとを備えるパターン層を有する易剥離接着構成を提供することである。本発明の設計によれば、各当該易剥離接着ユニットは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋を含み、かつ複数個の易剥離接着ユニットは、前記台座の設置面の上に設置される。特に、本発明の設計では、任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットが間隔距離を有するようにさせることができる。このように設計することで、使用者が任意の1つの易剥離接着ユニットの上から1枚の易剥離接着付箋を剥ぎ取る際に、近隣の易剥離接着ユニットの上の易剥離接着付箋はいかなる影響を受けることがない。簡単に言えば、任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットが間隔距離Dを有するようにさせ、この特殊な設計により、本発明のパターン層を有する易剥離接着構成は、容易に剥がすことができ、糊落ちすることなく、及び跡が早く顕著に表れないという利点を有する。
本発明の第2目的は、各当該易剥離接着付箋の構造組成を特別に設計することで、易剥離接着付箋を異なる形式で機密保持及び/または偽造防止の作用効果を表示させることができる。
従って、上記の本発明の第1目的と第2目的を達成するために、本願の発明者は、かかるパターン層を有する易剥離接着構成の第1実施例(全転移の実施例)を提出する。即ち、本発明は、設置面を有する台座と、前記台座の前記設置面の上に設置される複数個の易剥離接着ユニットとを備え、かつ任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットが間隔距離を有し、その内、各当該易剥離接着ユニットは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋を含み、かつ各当該易剥離接着付箋は、基材層と、前記基材層の内表面の上に覆われると共に、第1パターンとパターン間隙を含むパターン層と、前記パターン層の上に覆われ、かつ前記第1パターンの上に覆われる第1固着色彩部分及び前記パターン間隙内に填められる第2固着色彩部分を含む固着色彩層と、前記固着色彩層の上に覆われる接着剤層とを有し、その内、前記第1パターンが前記基材層の前記内表面の上に現出される。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第1実施例において、前記台座が、筒形台座または片状台座である。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第1実施例において、前記基材層は、少なくとも1つの延伸部を具備することで、前記基材層の長さを、前記パターン層、前記固着色彩層と前記接着剤層の長さより長くさせる。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第1実施例において、前記第1パターンは、文字、アルファベット、数字、符号及び図形のうちのいずれか1つ、または上記のいずれか2つもしくはそれ以上を組み合わせたものであってもよい。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第1実施例において、前記パターン層の前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分に対する粘着力が、前記基材層の前記パターン層に対する粘着力よりも小さく、前記パターン層の前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分に対する粘着力も、前記接着剤層の前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分に対する粘着力よりも小さく、かつ前記基材層の前記固着色彩層の前記第2固着色彩部分に対する粘着力が、前記接着剤層の前記固着色彩層の前記第2固着色彩部分に対する粘着力よりも大きい。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第1実施例において、被封緘物の表面に1枚の当該易剥離接着付箋が貼り付けられると共に、続いて前記基材層の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げた後、前記接着剤層が前記被封緘物の表面に全部残り、前記第1パターンの上に覆われる前記第1固着色彩部分の全部が前記接着剤層の上に粘着され、かつ前記パターン層と前記パターン間隙内に填められる前記第2固着色彩部分は、前記基材層と一緒に伴って前記被封緘物の表面から脱離する。
さらに、本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第2実施例(半転移の実施例)において、前記固着色彩層の前記基材層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記パターン層に対する粘着力よりも大きく、かつ前記接着剤層の前記固着色彩層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分の前記パターン層に対する粘着力よりも大きい。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第2実施例において、被封緘物の表面に1枚の当該易剥離接着付箋が貼り付けられると共に、続いて前記基材層の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げた後、前記接着剤層の前記被封緘物に対する粘着力が前記固着色彩層の上に作用することにより、前記固着色彩層を同時に前記パターン層及び前記基材層に対して脱離する作用力を生じさせることで、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分と前記パターン層との間が引き離されて空隙が形成される。
また、本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第3実施例(不転移の実施例)において、前記接着剤層の前記固着色彩層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分の前記パターン層に対する粘着力よりも大きく、前記接着剤層の前記固着色彩層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記基材層に対する粘着力よりも小さく、かつ前記固着色彩層の前記基材層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分の前記パターン層に対する粘着力よりも大きい。
本発明に述べるパターン層を有する易剥離接着構成の第3実施例において、被封緘物の表面に1枚の当該易剥離接着付箋が貼り付けられると共に、続いて前記基材層の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げた後、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分と前記パターン層との間に間隙が生じ、かつ前記接着剤層が前記被封緘物の上に残留しない。
本発明が提出したパターン層を有する易剥離接着構成1をより明瞭に記述するために、添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施例を以下に詳述する。
(全転移之実施例)
下記の本発明の第1実施例は、全転移の実施例であり、全転移とは、機密保持の易剥離接着付箋が引き剥がされる時、易剥離接着付箋の基材層上に印字跡やパターンが浮き出て、易剥離接着付箋の接着剤層が被封緘物上に転移することを指す。
下記の本発明の第1実施例は、全転移の実施例であり、全転移とは、機密保持の易剥離接着付箋が引き剥がされる時、易剥離接着付箋の基材層上に印字跡やパターンが浮き出て、易剥離接着付箋の接着剤層が被封緘物上に転移することを指す。
図4Aと図4Bを参照し、それぞれが本発明に係るパターン層を有する易剥離接着構成1の第1斜視図と第2斜視図である。
本発明のパターン層を有する易剥離接着構成1は、台座10と、複数個の易剥離接着ユニットEUとを備え、その内、前記複数個の易剥離接着ユニットEUは、前記台座10の設置面の上に設置される。例を挙げて言うと、図4Aに示される前記台座10が筒形台座である場合、かかる設置面が即ち台座10の環状側面となる一方、図4Bに示される前記台座10が片状台座である場合、かかる設置面が即ち台座10の表面となる。本発明の設計によれば、各当該易剥離接着ユニットEUは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋11を含み、かつ任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットEUが間隔距離Dを有する。このように設計することで、使用者が任意の1つの易剥離接着ユニットEUの上から1枚の易剥離接着付箋11を剥ぎ取る際に、近隣の易剥離接着ユニットEUの上の易剥離接着付箋11はいかなる影響を受けることがない。簡単に言えば、任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットEUが間隔距離Dを有するようにさせ、この特殊な設計により、本発明のパターン層を有する易剥離接着構成1は、容易に剥がすことができ、糊落ちすることなく、及び跡が早く顕著に表れないという利点を有する。
図5に示される本発明の1枚の易剥離接着付箋の断面図を参照する。図5に示すように、当該易剥離接着ユニットEUにおける各枚の易剥離接着付箋11は、基材層111と、パターン層112と、固着色彩層113と、接着剤層115とを有する。一方、図6は、本発明の1枚の易剥離接着付箋と1つの被封緘物の斜視図を示し、かつ図7Aと図7Bは、当該易剥離接着付箋を前記被封緘物から剥離する態様の流れ図を示す。図5と図7Bに示すように、前記パターン層112は、前記基材層111の内表面の上に覆われると共に、第1パターン118とパターン間隙116を含む。一方、前記固着色彩層113は、前記パターン層112の上に覆われ、かつ前記パターン層112の第1パターン118の上に覆われる第1固着色彩部分113a及び前記パターン層112のパターン間隙116内に填められる第2固着色彩部分113bを含む。例を挙げて言うと、前記固着色彩層113が赤色顔料層である場合、前記第1パターン118は、赤色顔料(即ち、第1固着色彩部分113a)で覆われるため、赤色を表示させることになる。勿論、実際の応用において、固着色彩層113は、単色顔料層に限定されず、多色顔料層であってもよい。
また、前記接着剤層115は、前記固着色彩層113の上に覆われる。特に強調すべきことは、本発明のパターン層を有する易剥離接着構成1の第1実施例において、前記パターン層112の前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aに対する粘着力が、前記基材層111の前記パターン層112に対する粘着力よりも小さく、前記パターン層112の前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aに対する粘着力も、前記接着剤層115の前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aに対する粘着力よりも小さく、かつ前記基材層111の前記固着色彩層113の前記第2固着色彩部分113bに対する粘着力が、前記接着剤層115の前記固着色彩層113の前記第2固着色彩部分113bに対する粘着力よりも大きい。
図5と図6から分かるように、前記基材層111は、少なくとも1つの延伸部111Eを具備することで、前記基材層111の長さを、前記パターン層112、前記固着色彩層113と前記接着剤層115の長さより長くさせる。このため、図7Aに示すように、被封緘物2の表面に1枚の当該易剥離接着付箋11が貼り付けられた後、使用者が選択可能に前記延伸部111Eを掴むことにより、それから前記基材層111の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げ、この方式に従って当該易剥離接着付箋11の剥離手順が完了する。しかしながら、図7Bに示すように、易剥離接着付箋11の剥離手順が完了した後に、前記接着剤層115が前記被封緘物2の表面に全部残り、かつ前記第1パターン118の上に覆われる前記第1固着色彩部分113aの全部も前記接着剤層115の上に粘着されることを発見できる。このような結果になった主要な原因は、本発明の第1実施例の特別な設計では、前記パターン層112の前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aに対する粘着力を、前記基材層111の前記パターン層112に対する粘着力より小さくさせ、前記パターン層112の前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aに対する粘着力をも、前記接着剤層115の前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aに対する粘着力より小さくさせ、かつ前記基材層111の前記固着色彩層113の前記第2固着色彩部分113bに対する粘着力を、前記接着剤層115の前記固着色彩層113の前記第2固着色彩部分113bに対する粘着力よりも大きくさせるためと考えられる。なおかつ、図7Aと図7Bに示すように、当該易剥離接着付箋11の剥離手順が完了した後に、前記パターン層112及び前記パターン間隙116内に填められる前記第2固着色彩部分113bは、前記基材層111と一緒に伴って前記被封緘物2の表面から脱離する。
図8に示される前記基材層の上面図を再び継続的に参照する。前述した説明から既に分かるように、易剥離接着付箋11の剥離手順が完了した後に、前記パターン層112と前記パターン間隙116内に填められる前記第2固着色彩部分113bも、前記基材層111と一緒に伴って前記被封緘物2の表面から脱離する。注意に値することは、前記基材層111がプラスチック薄片であり、かつ前記パターン層112の第1パターン118が前記基材層111の内表面に現出される。このため、前記基材層111の上面図を見ると、図8に示されるパターンが現出される。
図7Bを継続的に参照すると共に、図9に示される接着剤層の上面図を同時に参照する。前述した説明から既に分かるように、易剥離接着付箋11の剥離手順が完了した後に、前記パターン層112の上に本来覆われていた前記第1固着色彩部分113aの全部が前記接着剤層115の上に粘着され、この時、前記接着剤層115の上面図を観察して図9に示されるパターンが見られる。容易に推知されるように、図8と図9に示される偽造防止機能を表現するために用いられるパターンは、いずれも「Void」という文字ではあるが、しかしこれらは単に模範的な実施例にすぎず、前記パターンの実際の態様を制限するものではない。応用可能な一例において、前記パターン(第1パターン118)は、文字、アルファベット、数字、符号及び図形のうちのいずれか1つ、または上記のいずれか2つもしくはそれ以上を組み合わせたものであってもよい。
(半転移之実施例)
下記の本発明の第2実施例は、半転移の実施例であり、半転移とは、機密保持の易剥離接着付箋が引き剥がされ剥がされる時、易剥離接着付箋の基材層上に印字跡やパターンが浮き出て、易剥離接着付箋の接着剤層の半分が被封緘物上に転移し、半分が被封緘物上に転移しないことを指す。
下記の本発明の第2実施例は、半転移の実施例であり、半転移とは、機密保持の易剥離接着付箋が引き剥がされ剥がされる時、易剥離接着付箋の基材層上に印字跡やパターンが浮き出て、易剥離接着付箋の接着剤層の半分が被封緘物上に転移し、半分が被封緘物上に転移しないことを指す。
図4Aと図4Bの本発明のパターン層を有する易剥離接着構成の斜視図を継続的に参照する。本発明のパターン層を有する易剥離接着構成1の第2実施例は、同様に台座10と、複数個の易剥離接着ユニットEUとを備え、その内、各当該易剥離接着ユニットEUは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋11を含み、かつ任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットEUが間隔距離Dを有する。
さらに、図10は、本発明の1枚の易剥離接着付箋の第2実施例の断面図を示し、かつ図11は、前記1枚の易剥離接着付箋の使用後の断面図を示す。特に説明することは、当該易剥離接着付箋11の第2実施例は、第1実施例の構造を基礎として適切に調整される。同時に、先行解釈すべきことは、「使用後」とは、いわゆる当該易剥離接着付箋11が被封緘物2の表面に貼り付けられ(図6の図示を参照)、その後、また前記被封緘物2の表面から剥離されることを指す。その内、図11に示されるものは、易剥離接着付箋11が剥離された後、また続いて前記被封緘物2の表面に貼り戻されることを示す断面図である。
図10と図11に示すように、易剥離接着付箋11の第2実施例は、基材層111と、パターン層112と、固着色彩層113と、接着剤層115とを有し、その内、前記パターン層112は、前記基材層111の内表面の上に覆われると共に、第1パターン118とパターン間隙116を含む。なおかつ、前記固着色彩層113は、前記パターン層112の上に覆われ、かつ前記パターン層112の第1パターン118の上に覆われる第1固着色彩部分113a及び前記パターン層112のパターン間隙116内に填められる第2固着色彩部分113bを含む。
第2実施例において、前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記パターン層112に対する粘着力よりも大きく、かつ前記接着剤層115の前記固着色彩層113に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aの前記パターン層112に対する粘着力よりも大きい。このように設計することで、被封緘物2の表面に1枚の当該易剥離接着付箋11が貼り付けられた後に、使用者が前記基材層111の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げることができ、選択的に、前記基材層111の前記延伸部111Eを掴み、それから前記基材層111に力を加えて上向きに引き上げることができ、この方式に従って易剥離接着付箋11の剥離手順が完了する。しかしながら、易剥離接着付箋11を剥離する過程において、前記接着剤層115の被封緘物2に対する粘着力が前記固着色彩層113の上に作用することにより、前記固着色彩層113を同時に前記パターン層112及び前記基材層111に対して脱離する作用力を生じさせ、この時、前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記パターン層112に対する粘着力よりも大きいので、前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aと前記パターン層112との間が引き離されて空隙114が形成され、そして前記固着色彩層113的前記第1固着色彩部分113aと前記基材層111との間が密接状態を保持したままとなる。
図12に示される当該易剥離接着付箋の基材層の上面図を再び継続的に参照する。前記基材層111の表面から見て、かつ図11に合わせて示すと、前記パターン層112の第1パターン118は、かかる空隙114を通して露呈されるため、前記基材層111の上面図を見ると、かかる空隙114を介して表示されるものは、例えば、「Void」や開封済みなどの機密保持効果を有する文字である。このような状況下で、既に剥離された易剥離接着付箋11を再びかかる被封緘物2の上に貼り戻しても(図11に示す如く)、当該易剥離接着付箋11がとっくに引き剥がされた事実を隠蔽し難いという効果がある。
(不転移之実施例)
下記の本発明の第3実施例は、不転移の実施例であり、不転移とは、機密保持の易剥離接着付箋が引き剥がされる時、易剥離接着付箋の基材層上に印字跡やパターンが浮き出て、易剥離接着付箋の接着剤層が被封緘物上に転移しないことを指す。
下記の本発明の第3実施例は、不転移の実施例であり、不転移とは、機密保持の易剥離接着付箋が引き剥がされる時、易剥離接着付箋の基材層上に印字跡やパターンが浮き出て、易剥離接着付箋の接着剤層が被封緘物上に転移しないことを指す。
図4Aと図4Bの本発明のパターン層を有する易剥離接着構成の斜視図を継続的に参照する。本発明のパターン層を有する易剥離接着構成1の第3実施例は、同様に台座10と、複数個の易剥離接着ユニットEUとを備え、その内、各当該易剥離接着ユニットEUは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋11を含み、かつ任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットEUが間隔距離Dを有する。
図13は、本発明の1枚の易剥離接着付箋の第3実施例の断面図を示し、かつ図14Aと図14Bは、当該易剥離接着付箋をある被封緘物から剥離する態様の流れ図を示す。本発明の設計によれば、当該易剥離接着付箋11の第3実施例は、第1実施例の構造を基礎として適切に調整される。
図13、図14Aと図14Bに示すように、易剥離接着付箋11の第3実施例は、基材層111と、パターン層112と、固着色彩層113と、接着剤層115とを有し、その内、前記パターン層112は、前記基材層111の内表面の上に覆われると共に、第1パターン118とパターン間隙116を含む。なおかつ、前記固着色彩層113は、前記パターン層112の上に覆われ、かつ前記パターン層112の第1パターン118の上に覆われる第1固着色彩部分113a及び前記パターン層112のパターン間隙116内に填められる第2固着色彩部分113bを含む。特に、第3実施例において、前記接着剤層115の前記固着色彩層113に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aの前記パターン層112に対する粘着力よりも大きく、前記接着剤層115の前記固着色彩層113に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力よりも小さく、かつ前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aの前記パターン層112に対する粘着力よりも大きい。
図14Aに示すように、被封緘物2の表面に1枚の当該易剥離接着付箋11が貼り付けられた後に、使用者が前記基材層111の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げることができ、選択的に、基材層111の延伸部111Eを掴み、それから基材層111に力を加えて上向きに引き上げることができ、この方式に従って易剥離接着付箋11の剥離手順が完了する。剥離の過程において、前記接着剤層115の前記固着色彩層113に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記パターン層112に対する粘着力よりも大きく、及び前記接着剤層115の前記固着色彩層113に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力よりも小さいので、当該易剥離接着付箋11が引き剥がされた後に、前記固着色彩層113の前記第1固着色彩部分113aと前記パターン層112との間に複合できない間隙114が形成される。注意に値することは、前記接着剤層115の前記固着色彩層113に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力よりも小さく、及び前記固着色彩層113の前記基材層111に対する粘着力が、前記固着色彩層113の前記パターン層112に対する粘着力よりも大きいので、当該易剥離接着付箋11が引き剥がされた後に、かかる接着剤層115が前記被封緘物2の上に残留しない。
図15に示される当該易剥離接着付箋の基材層の上面図を再び継続的に参照する。易剥離接着付箋11を剥がし除いた後に、いかなる接着剤層115も被封緘物2の上に残留しないため、被封緘物2に対してクリーニング作業を再び行う必要がない。なおかつ、図15に示すように、当該易剥離接着付箋11をまた再度にかかる被封緘物2の上に貼り戻すことができ、テープとして用いるように供するが、既に引き剥がされた表示を保持したままである。図14Bに合わせて示すと、前記パターン層112の第1パターン118は、かかる空隙114を通して露呈されるため、図15に示される基材層111の上面図を見ると、例えば、「Void」や開封済みなどの機密保持効果を有する文字が現われる。
このように、上記の説明では、本発明のパターン層を有する易剥離接着構成の各種の実施例及びそれに対応する特徴と機能について、図面を参照しながら詳しく説明してきた。
しかしながら、強調すべき点は、上記の詳細な説明は、本発明の実施可能な実施例を具体的に説明したものであり、本発明の特許範囲はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的精神を脱離しない限り、その等効果実施又は変更は、なお、本願の特許請求の範囲内に含まれる点である。
しかしながら、強調すべき点は、上記の詳細な説明は、本発明の実施可能な実施例を具体的に説明したものであり、本発明の特許範囲はこれらの実施例に限定されるものではなく、本発明の技術的精神を脱離しない限り、その等効果実施又は変更は、なお、本願の特許請求の範囲内に含まれる点である。
<本発明>
1 パターン層を有する易剥離接着構成
10 台座
11 易剥離接着付箋
111 基材層
111E 延伸部
112 パターン層
113 固着色彩層
113a 第1固着色彩部分
113b 第2固着色彩部分
114 空隙
115 接着剤層
116 パターン間隙
118 第1パターン
2 被封緘物
D 間隔距離
EU 易剥離接着ユニット
<従来技術>
1a 片式接着ラベル積層セット
11a 片式接着ラベル
2a 筒状台座
1 パターン層を有する易剥離接着構成
10 台座
11 易剥離接着付箋
111 基材層
111E 延伸部
112 パターン層
113 固着色彩層
113a 第1固着色彩部分
113b 第2固着色彩部分
114 空隙
115 接着剤層
116 パターン間隙
118 第1パターン
2 被封緘物
D 間隔距離
EU 易剥離接着ユニット
<従来技術>
1a 片式接着ラベル積層セット
11a 片式接着ラベル
2a 筒状台座
Claims (10)
- 設置面を有する台座と、前記台座の前記設置面の上に設置される複数個の易剥離接着ユニットとを備えるパターン層を有する易剥離接着構成であって、
かつ任意の2つの隣り合う当該易剥離接着ユニットが間隔距離を有し、
各当該易剥離接着ユニットは、同士が互いに積層される複数枚の易剥離接着付箋を含み、
かつ各当該易剥離接着付箋は、基材層と、前記基材層の内表面の上に覆われると共に、第1パターンとパターン間隙を含むパターン層と、前記パターン層の上に覆われ、かつ前記第1パターンの上に覆われる第1固着色彩部分及び前記パターン間隙内に填められる第2固着色彩部分を含む固着色彩層と、前記固着色彩層の上に覆われる接着剤層とを有し、
その内、前記第1パターンが前記基材層の前記内表面の上に現出される
ことを特徴とする、パターン層を有する易剥離接着構成。 - 前記台座が、筒形台座または片状台座である
ことを特徴とする、請求項1に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 前記基材層は、少なくとも1つの延伸部を具備することで、前記基材層の長さを、前記パターン層、前記固着色彩層と前記接着剤層の長さより長くさせる
ことを特徴とする、請求項1に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 前記第1パターンは、文字、アルファベット、数字、符号及び図形のうちのいずれか1つ、または上記のいずれか2つもしくはそれ以上を組み合わせたものである
ことを特徴とする、請求項1に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 前記パターン層の前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分に対する粘着力が、前記基材層の前記パターン層に対する粘着力よりも小さく、前記パターン層の前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分に対する粘着力も、前記接着剤層の前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分に対する粘着力よりも小さく、かつ前記基材層の前記固着色彩層の前記第2固着色彩部分に対する粘着力が、前記接着剤層の前記固着色彩層の前記第2固着色彩部分に対する粘着力よりも大きい
ことを特徴とする、請求項4に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 被封緘物の表面に1枚の当該易剥離接着付箋が貼り付けられると共に、続いて前記基材層の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げた後、前記接着剤層が前記被封緘物の表面に全部残り、前記第1パターンの上に覆われる前記第1固着色彩部分の全部が前記接着剤層の上に粘着され、かつ前記パターン層と前記パターン間隙内に填められる第2固着色彩部分は、前記基材層と一緒に伴って前記被封緘物の表面から脱離する
ことを特徴とする、請求項5に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 前記固着色彩層の前記基材層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記パターン層に対する粘着力よりも大きく、かつ前記接着剤層の前記固着色彩層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分の前記パターン層に対する粘着力よりも大きい
ことを特徴とする、請求項4に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 被封緘物の表面に1枚の当該易剥離接着付箋が貼り付けられると共に、続いて前記基材層の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げた後、前記接着剤層の前記被封緘物に対する粘着力が前記固着色彩層の上に作用することにより、前記固着色彩層を同時に前記パターン層及び前記基材層に対して脱離する作用力を生じさせることで、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分と前記パターン層との間が引き離されて空隙が形成される
ことを特徴とする、請求項7に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 前記接着剤層の前記固着色彩層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分の前記パターン層に対する粘着力よりも大きく、前記接着剤層の前記固着色彩層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記基材層に対する粘着力よりも小さく、かつ前記固着色彩層の前記基材層に対する粘着力が、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分の前記パターン層に対する粘着力よりも大きい
ことを特徴とする、請求項4に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。 - 被封緘物の表面に1枚の当該易剥離接着付箋が貼り付けられると共に、続いて前記基材層の一端に力を加えてそれを上向きに引き上げた後、前記固着色彩層の前記第1固着色彩部分と前記パターン層との間に間隙が生じ、かつ前記接着剤層が前記被封緘物の上に残留しない
ことを特徴とする、請求項9に記載のパターン層を有する易剥離接着構成。
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JP2019195996A JP2021070165A (ja) | 2019-10-29 | 2019-10-29 | パターン層を有する易剥離接着構成 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021070165A true JP2021070165A (ja) | 2021-05-06 |
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ID=75712184
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Citations (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2000056688A (ja) * | 1998-08-03 | 2000-02-25 | Lintec Corp | 再使用防止粘着ラベル |
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JP2007206447A (ja) * | 2006-02-02 | 2007-08-16 | Dainichiseika Color & Chem Mfg Co Ltd | 封緘用シール |
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-
2019
- 2019-10-29 JP JP2019195996A patent/JP2021070165A/ja active Pending
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