JP2021070031A - フランジを有する部材の製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】フランジを有する部材の製造方法において、成形するフランジの形状の自由度を高める。【解決手段】被加工材8の延出部82の延出方向D視における一部をパンチ22により延出方向Dに略平行な方向に押圧することで、延出部82を構成している材料の一部を延出方向Dに略平行な方向に押し出すとともに他の一部を押し出さずに残し、押し出した部分でフランジ12の第一の部分121を成形し、押し出さずに残した部分でフランジ12の第二の部分122を成形する。【選択図】図6

Description

本発明は、フランジを有する部材の製造方法に関する。
特許文献1には、形状がT字状である金属部品の製造方法が開示されている。この方法は、金属板や金属棒の一端面縁部を割裂又はすり割りにより分割し、分割端部を折り曲げ成形した後、折り曲げ成形した部分が水平となるようにプレス成形又はカシメ成形する。この特許文献1に開示されている方法によれば、割裂又はすり割りにより分割した分割端部をプレス成形又はカシメ成形することによりフランジを成形できるから、フランジを有する金属部品を製造できる。
特開2014−8518号公報
(発明が解決しようとする課題)
しかしながら、特許文献1に開示されている方法では、薄い刃状のパンチを被加工材の端面に突き当てることで被加工材をT字形状に分割してフランジを成形するため、パンチの進行方向と被加工材の端面とが直角もしくは直角に近い角度でなければ加工できない。このため、被加工材の端面に例えばパンチの進行方向と平行、もしくは、パンチの進行方向に対して被加工材側に傾斜した角度(負角)を有する部分が含まれている場合には、当該部分にパンチを突き当てることができないから、T字形状に分割できない。このように、特許文献1に開示されている方法では、適用できる被加工材の形状が制限される。
また、特許文献1に開示されている方法では、被加工材の端面にパンチを突き当てるため、被加工材の端部のうち端面が外周面に表れる外側端部以外の端部の端面にはパンチを突き当てることができず、よってこのような端部位置にはフランジを成形できない。例えば、被加工材に貫通孔が形成されている場合、貫通孔の周端部(内側端部)にパンチを突き当てることができないから、当該周端部をフランジ状に成形することができない。このように、特許文献1に開示されている方法では、フランジを成形する部分の位置も制限される。さらに、特許文献1に開示されている方法では、薄い刃状のパンチを使用するため、パンチの耐久性が低い。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、フランジを有する部材の製造方法において、適用できる被加工材の形状の自由度の向上を図ることを目的とする。
(課題を解決するための手段)
前記課題を解決するため、本発明に係るフランジ(12)を有する部材(1a,1b,1c)の製造方法は、片側表面(811)を有する基部(81)と基部(81)の端部から片側表面(811)に交差する方向に折れ曲がるように延出する延出部(82)と、を有する被加工材(8,8b)から、フランジ(12)を有する部材(1a,1b、1c)を製造する方法であって、
延出部(82)の外側領域(84)を第一の金型(22)により延出部(82)の延出方向(D)に略平行な方向に押圧し、延出部(82)を構成している材料の一部を延出方向(D)に略平行な方向に押し出すことで前記フランジ(12)の第一の部分(121)を成形するとともに、延出部を構成している材料の他の一部を押し出さずに残すことでフランジ(12)の第二の部分(122)を成形する。
発明がこのように構成されると、使用する第一の金型(22)のプレス方向(P)視の形状に応じた形状のフランジ(12)を成形できる。別言すれば、フランジを形成すべき部分の端部形状に応じた形状の第一の金型を用いて所望の形状のフランジを成形できる。このため、成形するフランジ(12)の形状の自由度を高めることができる。また、発明がこのように構成されると、フランジ(12)の成形位置が被加工材(8)の基部(81)の外側端部に限定されない。例えば、被加工材(8)の基部(81)が貫通孔を有する場合には、この貫通孔の内周縁、すなわち被加工材(8)の基部(81)の内側端部にフランジ(12)を成形できる。なお、外側端部とは、被加工材(8)の基部(81)の外周端部をいうものとし、内側端部は、被加工材(8)の基部(81)に貫通孔(85)が設けられている場合における当該貫通孔(85)の内周端部をいうものとする。また、延出部(82)の外側領域(84)は、第一の金型(22)に接触して押圧される面(すなわち延出部の延出方向における端面(先端面)或いは延出部の延出方向と反対方向における端面(基端面))のうち、基部(81)側から見てより外側に位置する領域である。従って、延出部が基部の外側端部に設けられている場合、延出部の外側領域は、延出部の端面のうち外側寄り(外周寄り)の領域になり、延出部が基部の内側端部に設けられている場合、延出部の外側領域は、延出部の端面のうち内側寄り(内周寄り)の領域になる。
また、本発明は、延出方向(D)視において、被加工材(8)の基部(81)の周囲を第二の金型(24)により囲んだ状態で、外側領域(84)を第一の金型(22)により延出方向(D)に略平行な方向に押圧する、
という構成であってもよい。
発明がこのように構成されると、延出部(82)の延出方向(D)に交差する方向の変形を基部(81)に生じさせることなく、フランジ(12)を成形できる。
また、本発明は、互いに対向して配置される第三の金型と第四の金型(21,23)によって被加工材(8)の基部(81)を延出方向(D)の両側から挟持した状態で、延出部(D)の外側領域(84)を第一の金型(22)により延出方向(D)に略平行な方向に押圧する、
という構成であってもよい。
発明がこのように構成されると、第一の金型(22)によって延出部(82)を構成する材料の一部を押し出している間において、基部(81)のプレス方向(P)への移動や変形を防止または抑制できる。例えば、基部(81)が第三の金型と第四の金型(21,23)に挟持されることで、基部(81)の座屈変形が防止または抑制される。
また、本発明は、第一の金型(22)によって、外側領域(84)を延出方向(D)の反対側に向かって押圧することで、第二の部分(122)の延出方向とは反対方向に延出する第一の部分(121)を成形する、
という構成であってもよい。
発明がこのように構成されると、基部(11)から互いに反対側に延出する第一の部分(121)と第二の部分(122)を有するフランジ(12)を成形できる。
また、本発明において、延出部(82)は、延出方向に直角な方向に厚みを有する板状を呈し、外側領域(84)は、延出部(82)の先端面(83)を板厚方向に分割した領域のうち外側に位置する領域である、
という構成であってもよい。この場合、板状の延出部(82)の板厚方向は、延出方向及び、その延出部(82)が設けられている基部(81)の端辺に沿った方向に、直交する方向であるのがよい。延出部(82)をこのように板状に構成して、延出部(82)の先端面(83)を板厚方向に分割した二つの領域のうちの外側領域(84)を第一の金型で押圧することにより、フランジの第一の部分及び第二の部分をそれぞれ成形することができる。
図1は、被加工材の構成例を示す外観斜視図である。 図2は、本実施形態の製造方法により製造される製品の構成例を示す外観斜視図である。 図3は、本実施形態の製造方法を説明する図である。 図4は、本実施形態の製造方法を説明する図である。 図5は、本実施形態の製造方法を説明する図である。 図6は、本実施形態の製造方法を説明する図である。 図7は、刃状のパンチを使用してフランジを成形する方法を説明する図である。 図8は、被加工材の構成例を示す外観斜視図である。 図9は、図8に示す被加工材から製造される製品の構成例を示す外観斜視図である。 図10は、第一の部分と第二の部分とが同じ方向に延出するフランジを有する製品の構成例を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照して説明する。説明の便宜上、「フランジを有する部材の製造方法」を、単に「製造方法」と略して記すことがある。また、本実施形態に係る製造方法により製造されるフランジ12を有する部材1a,1b,1cを、「製品」と記すことがある。
図1は、本発明の実施形態に係る製造方法を適用できる被加工材8の例を示す外観斜視図である。図2は、本実施形態に係る製造方法により製造される製品1aの例を示す外観斜視図である。図1に示すように、本実施形態に係る製造方法を適用できる被加工材8は、基部81と延出部82とを有する。基部81は、片側表面811(図1においては上側の面)及びその反対側の裏面812(図1においては下側の面)を有する。延出部82は、基部81の外側端部から折れ曲がるように延出する。延出部82は、基部81の外側端部(外周)に沿って設けられており、基部81の片側表面811に交差する方向に折れ曲がるように延出している。本実施形態では、被加工材8の基部81と延出部82はいずれも板状であり、延出部82の延出方向Dは基部81の片側表面811に対して直角である例を示す。また、本実施形態では、延出部82は、その延出方向Dに直角な方向に厚みを有する例を示す。延出部82の板厚方向は、延出部82の延出方向Dおよび、延出部82が設けられる基部81の外周(基部81の片側表面811に直角な方向視において、基部811の外周をいうものとする)の端辺に直角な方向である。この延出部82は、基部81の片側表面811から直角方向に延びた内側壁面821と、内側壁面821とは反対側の外側壁面822を有する。なお、被加工材8の基部81と延出部82の具体的な形状は特に限定されるものではない。また、被加工材8の延出部82の延出方向Dを、単に「延出方向D」と略して記すことがある。
図2は、本実施形態に係る製造方法により製造される製品1aの例を示す外観斜視図である。図2に示すように、本実施形態により製造される製品1aは、基部11とフランジ12を有する。製品1aの基部11は被加工材8の基部81に対応する部分であり、製品1aの基部11の形状・寸法は被加工材8の基部81と同じである。すなわち、本実施形態に係る製造方法では被加工材8の基部81の形状と寸法は変化しない。製品1aのフランジ12は、被加工材8の延出部82から成形される部分であり、第一の部分121と第二の部分122とを含む。そして、フランジ12は、基部11の外側端部(外周)に沿って形成される。また、本実施形態では、第一の部分121と第二の部分122とが互いに反対側に延出する構成を例に示す。この場合、第一の部分121が被加工材8の延出部82とは反対側に延出し、第二の部分122が被加工材8の延出部82と同じ側に延出する。なお、製品1aのフランジ12の第一の部分121の厚さBと第二の部分122の厚さCの比は限定されるものではなく、任意に設定できる。また、製品1aのフランジ12の第一の部分121の厚さBと第二の部分122の厚さCは、いずれも被加工材8の延出部82の厚さAよりも小さくなる。
図3〜図6は、本実施形態に係る製造方法の各工程を示す断面模式図である。図3〜図6に示すように、本実施形態に係る製造方法では、成形用の金型として、パンチ22と、パッド21と、ダイス23と、拘束ブロック24とが使用される。そして、パッド21とダイス23が対向するように配置され、パンチ22と拘束ブロック24が対向するように配置される。被加工材8は、ダイス23の端面231(上端面)に載置される。このとき被加工材8は、延出方向Dとプレス方向Pとが平行で、かつ、延出部82がパッド21およびパンチ22の側に向かって延出する向きで載置される。このため被加工材8の基部81の裏面812が、ダイス23の端面231に接触する。
パンチ22は、第一の金型の例である。パンチ22は、プレス装置3のスライダ31に固定されて、スライダ31と同じ移動方向となる。パンチ22は、製品1aのフランジ12を成形する機能を有し、ダイス23の端面231上に載置された被加工材8の延出部82の端面83(延出方向Dの先端面)の外側領域84(図1において破線でハッチングされている部分)に接触できるように構成されている。外側領域84は、延出部82の端面83(先端面)のうち、基部81側から見て外側に位置する領域である。本実施形態では、外側領域84は、板状に形成された延出部82の端面83(先端面)を板厚方向に分割した領域のうち、基部81から見て外側に位置する領域である。また、延出部82の外側領域84は、延出部82の端面83(先端面)のうち、外側壁面822に接続され、内側壁面821に接続されていない領域であるとも言える。
このため、パンチ22は、被加工材8の延出部82の厚さ方向の一部であって、延出部82の外側領域84から延出方向と反対方向に沿って延びる外側部分86(図1参照)をプレス方向P(プレス装置3のスライダ31の移動方向をいうものとする。各図においては、プレス方向を矢印Pで示す)に押し出すことができる。また、パンチ22は、プレス方向P視において、後述するパッド21を囲むように配置されている。例えば、パンチ22にはプレス方向Pに貫通する貫通孔が設けられており、この貫通孔にパッド21が挿入されている。
パッド21は、第三の金型と第四の金型の一方の例である。パッド21は、ダイス23とともに被加工材8の基部81をプレス方向Pの両側から挟持する機能を有する。パッド21は、プレス装置3のスライダ31に第一付勢手段25を介して取り付けられており、第一付勢手段25によってダイス23の側に向けて付勢されている。また、パッド21とパンチ22は互いにプレス方向Pに相対的に移動可能である。なお、パッド21の端面211の寸法・形状は、被加工材8の基部81(製品1aの基部11)の寸法・形状に応じて設定されるものであり、特に限定されるものではない。パッド21は、ダイス23とともに被加工材8の基部81を挟むことで、被加工材8の基部81のプレス方向Pの移動や変形を規制できればよい。例えば、パッド21の端面211の寸法・形状は、被加工材8の基部81と略同じでよい。
パッド21の側面には、被加工材8の延出部82の一部が係合可能な係合部212が設けられている。係合部212は、例えば窪み状や段差状の部分であり、プレス方向P視において、被加工材8の延出部82の内側寄りの一部が係合し(嵌まり込み)、残りの部分(外側部分86)は係合しない(すなわち、外側部分86はプレス方向P視においてパッド21の側面から外部にはみ出す)ように構成されている。具体的には、係合部212の深さJは、被加工材8の延出部82の厚さA(図1参照)よりも小さく、製品1aのフランジ12の第二の部分122の厚さC(図2参照)と略同じに設定される。なお、係合部212の具体的な寸法(深さ)は、成形するフランジ12の第一の部分121と第二の部分122の寸法(厚さ)に応じて適宜設定される。
拘束ブロック24は第二の金型の例である。拘束ブロック24は、本実施形態に係る製造方法の工程中において、ダイス23の端面231に載置された被加工材8の基部81がプレス方向Pに交差する方向(パッド21の端面211とダイス23の端面231の面方向)に移動或いは変形することを規制する機能を有する。拘束ブロック24は、プレス方向P視において、被加工材8の基部81(製品1aの基部11)の周囲を囲むことができるように構成される。例えば、拘束ブロック24には、被加工材8の基部81を挿入可能でプレス方向Pに貫通する貫通孔が設けられている。プレス方向P視におけるこの貫通孔の寸法・形状は、延出方向D視における被加工材8の基部81と略同じ寸法・形状が適用できる。なお、後述するように、プレス方向Pは、ダイス23の端面231に載置される被加工材8の延出部82の延出方向Dに平行(略平行)である。従って、拘束ブロック24は、延出方向D視において、被加工材8の基部81の周囲を囲むことができるように構成される。拘束ブロック24は、プレス装置3のボルスタープレート32に第二付勢手段26を介して取り付けられており、プレス装置3のボルスタープレート32に対してプレス方向Pに相対移動可能である。また、拘束ブロック24は、第二付勢手段26によってパンチ22の側に向かって付勢される。
ダイス23は、第三の金型と第四の金型の他方の例であり、パッド21とともに被加工材8の基部81を挟持する機能を有する。ダイス23は、プレス装置3のボルスタープレート32に固定される。プレス方向P視におけるダイス23の端面231(被加工材8の基部81の裏面812に接触する面)の寸法・形状は、延出方向D視における被加工材8の基部81の形状に応じて設定される。そして、ダイス23は、拘束ブロック24に設けられている貫通孔の内部に配置されている。換言すると、プレス方向P視において、ダイス23は拘束ブロック24によって囲まれている。
ダイス23の側面232と拘束ブロック24の側面242(貫通孔の内周面)との間には、フランジ12の第一の部分121を成形するための隙間27が設けられる。プレス方向P視におけるこの隙間27の寸法・形状は、フランジ12の延出方向D視におけるフランジ12の第一の部分121の寸法・形状に応じて設定される。例えば、この隙間27のプレス方向P視の寸法・形状は、延出方向D視における製品1aのフランジ12の第一の部分121と同じ寸法・形状が適用できる。
本実施形態に係る製造方法の開始前の段階では、図3に示すように、パッド21は、第一付勢手段25の付勢力によってパンチ22の端面221から突出している状態に保持される。拘束ブロック24は、第二付勢手段26によって、その端面241がダイス23の端面231よりもパンチ22に近い側に位置する状態に保持される。すなわち、ダイス23は拘束ブロック24の端面241から引っ込んでいる状態に保持される。
なお、第一付勢手段25と第二付勢手段26の具体的な構成は特に限定されるものではない。第一付勢手段25は、パッド21をダイス23の側に向かって付勢できる構成であればよい。また、第二付勢手段26は、拘束ブロック24をパンチ22の側に向かって付勢できる構成であればよい。第一付勢手段25と第二付勢手段26には、例えば公知の各種バネなどが適用できる。
次に、本実施形態に係る製造方法の工程について説明する。図3に示すように、まず、被加工材8がダイス23の端面231に載置される。本実施形態では、被加工材8は、延出方向Dとプレス方向Pとが平行で、かつ、延出部82がパッド21およびパンチ22の側に向かって延出する向きで載置される。ただし、延出方向Dとプレス方向Pは略平行であればよく、厳密な平行でなくてもよい。
本実施形態に係る製造方法の開始前の段階では、ダイス23は拘束ブロック24の端面241から引っ込んでいる。このため、被加工材8がダイス23の端面231に載置されると、被加工材8の側面(延出部82の延出方向D視における外周面)が拘束ブロック24の側面242(拘束ブロック24に設けられる貫通孔の内周面)と対向や接触する。このため、被加工材8の基部81の周囲が拘束ブロック24によって囲まれる。よって、基部81のプレス方向P(延出方向D)に交差する方向(本実施形態では直角方向)の移動や変形が規制される。
図3に示す状態からスライダ31が下死点に向かって移動すると、図4に示すように、パッド21の端面211が被加工材8の基部81の片側表面811に接触する。そして、被加工材8の基部81は、第一付勢手段25の付勢力によって加圧された状態で、パッド21とダイス23によりプレス方向Pの両側から挟持される。ここで、プレス方向Pと延出方向Dは平行であるので、被加工材8の基部81は、パッド21とダイス23により延出方向Dの両側から挟持されることにもなる。このため、被加工材8の基部81は、プレス方向P(延出方向D)の移動や変形が規制される。また、図4に示すように、被加工材8の延出部82は、パッド21の係合部212の表面と拘束ブロック24の側面242(拘束ブロック24に設けられる貫通孔の内周面)とにより挟まれる。
そして、パンチ22の端面221は、被加工材8の延出部82の端面83の一部、具体的には、端面83のうちの係合部212からはみ出している部分である外側領域84に接触する。また、パンチ22の端面221は、拘束ブロック24の端面241にも接触する。なお、パッド21の端面211が被加工材8の基部81の片側表面811に接触するタイミングと、パンチ22の端面221が被加工材8の延出部82の端面83の外側領域84に接触するタイミングと、パンチ22の端面221が拘束ブロック24の端面241に接触するタイミングは、同じであってもよく、互いに異なっていてもよい。
図4に示す状態(パンチ22の端面221が、延出部82の端面83の外側領域84に接触している状態)からスライダ31がさらに下死点に向かって移動すると、図5に示すように、パンチ22は被加工材8の延出部82の端面83の外側領域84を、下死点の側に向かって(すなわち、延出部82が延出する側とは反対側に)押圧する。つまり、パンチ22は、被加工材8の延出部82の端面83の外側領域84を、延出方向Dに平行なプレス方向Pに押圧する。その結果、延出部82を構成している材料の一部(例えば外側部分86及びその周囲の部分)が、ダイス23と拘束ブロック24の隙間27に流入する。この隙間27に流入した材料がフランジ12の第一の部分121になる。また、延出部82を構成している材料の他の一部(例えば、係合部212に係合している部分であって、外側部分86以外の部分)は、パンチ22に押し出されずに残る。パンチ22に押し出されずに残った部分がフランジ12の第二の部分122になる。
このように、延出部82を構成している材料の一部を延出方向Dに平行なプレス方向Pに押し出すことでフランジ12の第一の部分121を成形するとともに、残りの一部を押し出さずに残すことでフランジ12の第二の部分122を成形する。特に、本実施形態では、パンチ22によって、被加工材8の延出部82を厚さ方向に2つに分割する。そして、分割された2つの部分のうちの一方(主に外側部分86)がフランジ12の第一の部分121となり、分割された他方(主に外側部分86以外の部分)がフランジ12の第二の部分122となる。
なお、被加工材8の延出部82は、パッド21の係合部212の表面と拘束ブロック24の側面242とに挟まれているから、パンチ22により押圧されてもプレス方向P及び延出方向Dに交差する方向の移動や変形が規制される。例えば、延出部82の座屈変形が防止される。また、被加工材8の基部81は、その周囲が拘束ブロック24に囲まれることでプレス方向P及び延出方向Dと交差する方向(例えば、プレス方向Pに直角な方向)への移動や変形が規制されるとともに、パッド21とパンチ22に挟持されることでプレス方向P及び延出方向Dへの基部81の移動や変形が規制される。このように、本実施形態では、被加工材8の基部81の移動や変形を規制しながら、延出部82を構成している材料の一部をプレス方向Pに押し出す。
また、ダイス23はボルスタープレート32に固定されているため、パッド21は被加工材8の基部81の表面に接触した位置で移動を停止し、それ以降は停止した状態でダイス23とともに被加工材8の基部81を挟持する。一方、パッド21は第一付勢手段25を介してスライダ31に対してプレス方向Pに相対移動可能であるため、パッド21が移動を停止した後も、パンチ22は下死点側への移動を継続できる。このように、プレス方向Pに互いに相対移動可能なパンチ22とパッド21を用いることで、パッド21とダイス23とで被加工材8の基部81を延出方向Dの両側から挟持しながら、パンチ22により延出部82を構成している材料の一部をプレス方向Pに押し出すことができる。
拘束ブロック24は、第二付勢手段26を介してボルスタープレート32に対してプレス方向Pに相対移動可能であり、パンチ22に押されると下死点側に移動する。このため、パンチ22は、拘束ブロック24に接触した後も、下死点側へ移動して延出部82を構成している材料の一部をプレス方向P(延出方向Dに平行な方向)に押し出すことができる。そして、拘束ブロック24がパンチ22に押されて移動している間も、被加工材8の延出部82は、拘束ブロック24に囲まれた状態に維持される。このように、プレス方向Pに互いに相対移動可能なダイス23と拘束ブロック24を用いることで、パンチ22により延出部82を構成している材料の一部をプレス方向P(延出方向Dに平行な方向)に押し出すことができる。また、開始前の段階で拘束ブロック24をダイス23よりもパンチ22に近い側に位置させておくことにより、拘束ブロック24の移動中に、被加工材8の基部81が、延出部82の延出方向Dに対して直角な方向に移動或いは変形することを規制する状態に保持できる。
図6は、パンチ22が下死点に位置している状態を示す。図6に示すように、パンチ22が下死点に達すると、フランジ12の成形が完了し、製品1aが得られる。図6では、パンチ22の端面221と拘束ブロック24の端面241が製品1aの基部11(加工が完了した被加工材8の基部81)の厚さ方向の中間に位置する。このため、図6に示す状態では、製品1aの基部11は、拘束ブロック24の側面222とパンチ22の側面242の両方によって囲まれ、プレス方向P及び延出方向Dに交差する方向の移動や変形が拘束ブロック24とパンチ22の両方によって規制される。すなわち、フランジ12の成形が完了するまで、被加工材8の基部81は、プレス方向P及び延出方向Dに交差する方向の移動や変形が規制される状態に保持される。
なお、下死点の位置は図6に示す位置に限定されるものではない。例えば、下死点は、パンチ22の端面221が被加工材8の基部81に接触しない位置(図5に示す位置)であってもよい。パンチ22の下死点の位置は、フランジ12の第二の部分122の寸法などによって適宜設定される。また、パンチ22が下死点の近傍に達した際に被加工材8の基部81とパンチ22との干渉を避けるため、パンチ22に凹部223が設けられていてもよい。
以上説明したとおり、本実施形態では、被加工材8の延出部82の延出方向Dにおける端面83の一部である外側領域84をパンチ22により延出方向Dに平行な方向(プレス方向P)に押圧する。そして、延出部82を構成している材料の一部を延出方向Dに平行な方向に押し出すことでフランジ12の第一の部分121を成形するとともに、他の一部を押し出さずに残すことでフランジ12の第二の部分122を成形する。すなわち、被加工材8の延出部82を、フランジ12の第一の部分121と第二の部分122に分割する。
このような構成によれば、パッド21とパンチ22とダイス23と拘束ブロック24のプレス方向P視の形状を適宜設定することで、成形するフランジ12の形状を適宜設定できる。図7は、刃状のパンチ92を使用してフランジを成形する従来の方法を模式的に示す図である。図7に示すような刃状のパンチ92を使用してフランジ12を成形する構成に比較して、成形するフランジ12の形状の自由度を高めることができる。すなわち、刃状のパンチ92を使用する場合には、パンチ92を被加工材91の端面911に対して略直角もしくは直角に近い角度に突き当てなければならない。被加工材91の端面911が図7に示すような形状を有する場合、矢印Hの方向からパンチ92を突き当てると、端面911のG部にはパンチ92が直角に突き当たらない。このため、G部にはフランジ12を成形できない。このように、端面911がパンチ92を直角に突き当てることができないような形状である場合や、パンチ92を直角に突き当てることができない部分が生じるような形状である場合には、フランジ12を成形できない。これに対して、本実施形態によれば、端面83の延出方向D視の形状にかかわらずフランジ12を成形できる。
また、本実施形態によれば、被加工材8が複数の延出部82を有する場合に、複数の延出部82のそれぞれの一部を押圧することで、複数の箇所にフランジ12を成形できる。このように、本実施形態によれば、成形するフランジ12の数も限定されない。
また、上記説明では、基部11の外側端部(外周部)にフランジ12を有する製品1aを製造する例を示したが、フランジ12の位置は基部11の外側端部に限定されない。図8は、基部81が貫通孔85を有する被加工材8bの構成例を示す外観斜視図である。図8に示すように、この被加工材8bの延出部82は、基部81の内側端部(基部81の片側表面811の直角方向視において、基部81に設けられている貫通孔85の内周というものとする)に沿うように、かつ、基部81の片側表面811から折れ曲がって直角に延出するように設けられている。図9は、図8に示す被加工材8bから製造される製品1bの構成例を示す外観斜視図である。
図8に示す被加工材8bから図9に示す製品1bを製造するには、延出方向D視において延出部82の端面83(先端面)のうち、内周寄りの部分を、延出部82が延出する側とは反対側に押圧すればよい。なお、端面83のうち内周寄りの部分は、基部811から見て外側に位置する領域であり、外側領域である。これにより、延出部83を構成する材料のうち、押し出された部分によりフランジ12の第一の部分121が形成され、押し出されずに残った部分によりフランジ12の第二の部分122が形成される。このように、図8に示すような貫通孔85を有する被加工材8bから、図9に示すような内側端部(貫通孔85の内周)に沿うようなフランジ12を有する製品1bを製造することもできる。したがって、本実施形態によれば、フランジ12を成形する位置の自由度の向上も図ることができる。
また、図1と図2は基部81の外側端部(外周)に延出部82を有する被加工材8から製品1aを製造する例を示し、図8と図9は基部81の内側端部(貫通孔85の内周)に延出部82を有する被加工材8bから製品1bを製造する例を示したが、外側端部と内側端部の両方に延出部82を有する被加工材から外側端部と内側端部の両方にフランジを有する製品を製造することもできる。
また、本実施形態によれば、ブロック状のパンチ22を使用できるから、刃状のパンチ92を使用する構成に比較して、パンチ22の耐久性の向上を図ることができる。
また、本実施形態では、延出方向D視(プレス方向P視)において、被加工材8の基部81の周囲を拘束ブロック24により囲んだ状態で、延出部82の端面83の外側領域84をパンチ22により押圧し、延出部82を構成する材料の一部を延出方向Dに平行な方向に押し出す。このような構成であれば、基部81に延出部82の延出方向Dに交差する方向の変形を生じさせることなく、フランジ12を成形できる。すなわち、延出部82の端面83の外側領域84がパンチ22によって押圧されると、被加工材8の基部81には、延出部82を通じて矢印Eの向きの力が掛かる(図5参照)。このため、被加工材8の基部81の周囲が拘束ブロック24によって囲まれていないと、被加工材8の基部81がこの力によって移動して加工精度が低下したり、被加工材8の基部81に変形が生じたりすることがある。本実施形態によれば、拘束ブロック24により基部81の面方向の移動が規制されるから、加工精度の低下や基部81の変形が生じない。
また、本実施形態では、互いに対向して配置されるパッド21とダイス23によって被加工材8の基部81をプレス方向P(延出方向D)の両側から挟持し、さらに第一付勢手段25の付勢力で加圧した状態で、延出部82の端面83の外側領域84をパンチ22によって延出方向Dに平行な方向に押圧し、延出部82を構成する材料の一部を延出方向Dに平行な方向に押し出す。このような構成であれば、パンチ22によって延出部82を構成する材料の一部を押し出している間において、基部11のプレス方向Pの移動や変形を防止または抑制できる。例えば、基部11がパッド21とダイス23に挟持されることで、図5中の矢印Eの力による基部11の座屈変形が防止または抑制される。
また、本実施形態では、パンチ22によって、延出部82の延出方向Dの先端側の端面83の外側領域84を延出方向Dの反対側に向かって押圧する。そしてこれにより、フランジ12の第二の部分122とは反対側に延出する第一の部分121を成形する。このように、本実施形態によれば、基部11から互いに反対方向に延出する第一の部分121と第二の部分122を有するフランジ12を成形できる。
なお、第一の部分121と第二の部分122が同じ側に延出するフランジ12を成形することもできる。図10は、第一の部分121と第二の部分122が同じ側に延出するフランジ12を有する製品1cを示す模式図である。この場合、被加工材8の延出部82の基端側の面のうち、基部81から見て外側の領域(外側領域84)を延出方向D(図10中の上側)に向かって押圧することで、基部11の片側表面811から延出する第二の部分122とその先端部からさらに同じ方向に延出する第一の部分121を有するフランジ12を成形できる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではない。本発明は、その趣旨を逸脱しない限りにおいて、種々の改変が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれる。
例えば、前記実施形態では、被加工材8の延出部82の延出方向Dとプレス方向Pとが平行である例を示したが、延出方向Dとプレス方向Pは平行でなくてもよい。例えば、略平行であってもよく、フランジ12の第一の部分121と第二の部分122とを成形することができる程度に、互いに傾斜する方向であってもよい。
1a,1b,1c…フランジを有する部材(製品),11…製品の基部,12…製品のフランジ,121…フランジの第一の部分,122…フランジの第二の部分,21…パッド,22…パンチ,23…ダイス,24…拘束ブロック,8…被加工材,81…被加工材の基部,82…被加工材の延出部,83…被加工材の延出部の端面,D…延出部の延出方向,P…プレス方向

Claims (5)

  1. 片側表面を有する基部と、前記基部の端部から前記片側表面に交差する方向に折れ曲がるように延出する延出部と、を有する被加工材から、フランジを有する部材を製造する方法であって、
    前記延出部の外側領域を第一の金型により前記延出部の延出方向に略平行な方向に押圧し、前記延出部を構成している材料の一部を前記延出方向に略平行な方向に押し出すことで前記フランジの第一の部分を成形するとともに、前記延出部を構成している材料の他の一部を押し出さずに残すことで前記フランジの第二の部分を成形する、
    フランジを有する部材の製造方法。
  2. 請求項1に記載のフランジを有する部材の製造方法であって、
    前記延出方向視において、前記被加工材の前記基部の周囲を第二の金型により囲んだ状態で、前記外側領域を前記第一の金型により前記延出方向に略平行な方向に押圧する、
    フランジを有する部材の製造方法。
  3. 請求項1又は2に記載のフランジを有する部材の製造方法であって、
    互いに対向して配置される第三の金型と第四の金型によって前記被加工材の前記基部を前記延出方向の両側から挟持した状態で、前記外側領域を第一の金型により前記延出方向に略平行な方向に押圧する、
    フランジを有する部材の製造方法。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載のフランジを有する部材の製造方法であって、
    前記第一の金型によって、前記外側領域を前記延出方向の反対側に向かって押圧することで、前記第二の部分の延出方向とは反対方向に延出する前記第一の部分を成形する、
    フランジを有する部材の製造方法。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項に記載のフランジを有する部材の製造方法であって、
    前記延出部は、前記延出方向に直角な方向に厚みを有する板状を呈し、
    前記外側領域は、前記延出部の先端面を板厚方向に分割した領域のうち外側に位置する領域である、
    フランジを有する部材の製造方法。

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