JP2021069775A - 加熱調理器 - Google Patents
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Abstract
【課題】燃料の消費量を抑制しつつ、油煙等を含む気体が加熱室から排出されることを抑制できる加熱調理器を提供することを目的とする。【解決手段】調理用バーナー40,41は、加熱室2に配された調理対象物90を加熱する。消煙バーナー42は、加熱室2から排出される気体を加熱する。第1火力変更部は、調理用バーナー40,41の火力を変更する。第2火力変更部は、消煙バーナー42の火力を変更する。温度検知部34は、調理対象物90の温度に相関する温度又は調理対象物90の温度を検知する。制御部は、温度検知部34により検知した温度が所定温度以上になった場合に、第2火力変更部を制御して消煙バーナー42に点火する。【選択図】図2
Description
本開示は、加熱調理器に関し、詳しくは、加熱室に配された調理対象物をバーナーによって加熱する加熱調理器に関する。
特許文献1には、グリルが開示されている。このグリルは、加熱庫内の食材を加熱するグリルバーナと、加熱庫内で生じた油煙や臭気成分(以下、単に油煙等という)を加熱消失させるアフターバーナとを備えている。
上述したグリルでは、グリルバーナとアフターバーナとが同時に点火され、加熱庫内の食材が煙等を発生していない状態においても、アフターバーナが点火状態となる可能性がある。このため、アフターバーナを燃焼させるための燃料の消費量が多くなりやすい。
本開示は上記事由に鑑みてなされており、燃料の消費量を抑制しつつ、油煙等が加熱室から排出されることを抑制できる加熱調理器を提供することを目的とする。
本開示の一態様に係る加熱調理器は、加熱室、調理用バーナー、消煙バーナー、第1火力変更部、第2火力変更部、温度検知部及び制御部を備える。前記調理用バーナーは、前記加熱室に配された調理対象物を加熱する。前記消煙バーナーは、前記加熱室から排出される気体を加熱する。前記第1火力変更部は、前記調理用バーナーの火力を変更する。前記第2火力変更部は、前記消煙バーナーの火力を変更する。前記温度検知部は、前記調理対象物の温度に相関する温度又は前記調理対象物の温度を検知する。前記制御部は、前記温度検知部により検知した温度が所定温度以上になった場合に、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーに点火する。
本開示の一態様に係る加熱調理器は、燃料の消費量を抑制しつつ、油煙等を含む気体が加熱室から排出されることを抑制できる。
(1)実施形態
図1に示す本実施形態の加熱調理器1は、グリル調理と、くん製調理とを実行可能なガスグリル付こんろである。本開示における「グリル調理」とは、調理対象物90(図2参照)又は調理対象物90が配された調理容器5を火で加熱する調理である。また、本開示における「くん製調理」とは、くん製材(くん煙材)91(図2参照)を加熱することで、くん製材91から煙(くん煙)を発生させ、この煙によって調理対象物90をいぶす調理である。
図1に示す本実施形態の加熱調理器1は、グリル調理と、くん製調理とを実行可能なガスグリル付こんろである。本開示における「グリル調理」とは、調理対象物90(図2参照)又は調理対象物90が配された調理容器5を火で加熱する調理である。また、本開示における「くん製調理」とは、くん製材(くん煙材)91(図2参照)を加熱することで、くん製材91から煙(くん煙)を発生させ、この煙によって調理対象物90をいぶす調理である。
以下、加熱調理器1について、加熱調理器1の設置状態における方向を用いて説明する。具体的には、加熱調理器1から見て、設計上、加熱調理器1の利用者が位置する方向を前方と規定する。また、加熱調理器1を前方から見たときを基準にして、左右方向を規定する。
図1に示す本実施形態の加熱調理器1は、キッチンカウンター(図示せず)に形成された孔に上方より挿入されて設置されるドロップインこんろである。加熱調理器1は、ケーシング10、複数のこんろバーナー11及び天板12を備えている。
ケーシング10は、上方に開口した箱状に形成されている。ケーシング10の内部には、複数のこんろバーナー11が設置されている。天板12はケーシング10上に設置されている。天板12はケーシング10の上面を覆っている。複数のこんろバーナー11の各々は、天板12に形成された孔を貫通して、天板12の上方に向かって突出している。
加熱調理器1は、複数のこんろ用操作部13を備えている。複数のこんろ用操作部13は、複数のこんろバーナー11にそれぞれ一対一で対応している。利用者は、各こんろ用操作部13を操作することで、対応するこんろバーナー11の点火と消火の切換え及び火力の変更を行うことができる。
加熱調理器1は、調理対象物90を収容する加熱室2を更に備えている。図2に示すように、加熱室2は、加熱室2の主体を構成する加熱庫(グリル庫)20を有している。加熱庫20は、前方に開口した箱状に形成されている。グリル調理及びくん製調理を行う際、調理対象物90は加熱庫20内に配される。加熱庫20内に配された調理対象物90は、後述する調理用バーナー40,41によって加熱されて、調理される。
加熱庫20は、ケーシング10と天板12とで囲まれた空間に位置している。加熱庫20は、底部21、左右の側壁部22、後壁部23及び天井部24を有している。加熱庫20の内側には、底部21、左右の側壁部22、後壁部23及び天井部24で囲まれた内部空間が形成されている。加熱庫20の前端部には、開口部25が形成されている。加熱庫20の内部空間は、開口部25を介してケーシング10(図1参照)の前方に開放される。
本実施形態の加熱調理器1は、扉31(図1参照)と、支持機構32(図1)とを更に備えている。扉31は、加熱庫20の開口部25を開閉する。支持機構32は、加熱庫20に設置されており、扉31を前後方向に移動可能に支持している。支持機構32は、例えば、左右一対のスライドレールで構成される。利用者は、扉31を前後方向に移動させることで、加熱庫20の開口部25を扉31によって開閉することができる。
本実施形態の加熱調理器1は、加熱庫20(加熱空間)に出入可能に配される調理容器5を更に備えている。調理容器5は、調理対象物90を収容可能である。グリル調理の際、調理容器5には、魚、鶏等のグリル調理の対象となる調理対象物90が収容される。また、くん製調理の際、調理容器5には、調理対象物90と、くん製材91とが配される。すなわち、調理容器5には、内容物として、グリル調理の対象となる調理対象物90、あるいはくん製調理の対象となる調理対象物90とくん製材91とが配される。調理容器5は、開口部25を通過して加熱庫20に出し入れされる。
くん製材91は、例えば、スモークチップ、スモークウッド又は木の枝等である。くん製材91の材料は、例えば、サクラ、ウイスキーオーク、ヒッコリー、ブナ、りんご、ナラ、クルミ等である。くん製材91には、木材の他、スモークピート(促進剤)、ザラメ糖等の添加物が含まれていてもよい。また、くん製調理において調理容器5に配される調理対象物(食材)90は、例えば、チーズ、魚、ハム、ナッツ、手羽先又はゆで卵等である。
本実施形態の調理容器5は、容器本体50及び蓋51を有している。容器本体50は、金属製であり、詳しくは、アルミニウム合金製である。容器本体50は、上方に向かって開口した容器状に形成されている。
容器本体50の上面には、開口部500が形成されている。蓋51は、容器本体50の上端部に着脱可能に取り付けられ、開口部500を閉塞する。容器本体50に調理対象物90及びくん製材91が収容され、かつ、容器本体50の開口部500が蓋51で閉塞された状態で、くん製調理が行われる。
なお、調理容器5は蓋51を有さなくてもよい。この場合、利用者は、例えば、容器本体50に蓋51に代わるアルミ箔等の部材を取り付けて、くん製調理を行ってもよい。
本実施形態の加熱調理器1は、調理容器5を支持する支持枠6を更に有している。調理容器5は、支持枠6に対して着脱可能に取り付けられている。支持枠6は、調理容器5を下方から支持している。支持枠6は、上方から見て矩形の枠状に形成されている。支持枠6は、例えば、金属製の線材から形成される。
支持枠6は、扉31に対して着脱可能に連結されている。調理容器5が支持枠6に支持され、かつ、支持枠6が扉31に連結された状態において、支持枠6及び調理容器5は、扉31と連動して前後方向に移動する。
調理容器5が支持枠6に支持され、かつ、支持枠6が扉31に連結された状態において、扉31が開口部25を閉じる閉位置に配されたとき、調理容器5は、図2に示すように、加熱庫20内の所定位置に配される。利用者は、扉31を閉位置より前方に動かして開くことで、支持枠6及び調理容器5を、加熱庫20の開口部25よりも前方に出すことができる。
加熱調理器1は、加熱部4を更に備えている。加熱部4は、少なくとも一つの調理用バーナー40,41を有している。加熱部4は、調理用バーナー40,41で生じた炎により、加熱庫20に配された調理容器5及びこの調理容器5内に配された内容物を加熱する。すなわち、グリル調理の際には、調理容器5及び調理容器5内に配された調理対象物90が、調理用バーナー40,41によって加熱される。また、くん製調理の際には、調理容器5及び調理容器5内に配されたくん製材91並びに調理対象物90が、調理用バーナー40,41によって加熱される。
本実施形態の加熱部4は、複数の調理用バーナー40,41を有している。具体的に加熱部4は、複数の調理用バーナーとして、上バーナー40及び下バーナー41を有している。上バーナー40及び下バーナー41の各々は、例えば、ブンゼンバーナーである。
上バーナー40は、加熱庫20の上部(詳しくは天井部24)に取付けられている。上バーナー40は、加熱庫20内の前記所定位置に配された調理容器5の上方に位置し、調理容器5及び調理容器5の内容物を上方から加熱する。
下バーナー41は、加熱庫20の下部(詳しくは底部21)に設置されている。下バーナー41は、加熱庫20内の前記所定位置に配された調理容器5の下方に位置し、調理容器5及び調理容器5に配された内容物を下方から加熱する。下バーナー41で生じた炎は、調理容器5の底部501に当たる。
加熱室2は、加熱庫20内の気体を加熱室2の外部に排出する排気路26を更に有している。加熱庫20の後壁部23には、前後方向に貫通した排気口部230が形成されている。排気口部230には、排気路26の一端部が接続されている。排気路26における排気口部230とは反対側の端部は、天板12に形成された気体排出口120に接続されている。気体排出口120は、天板12の後端部に形成されている。排気口部230は、天板12を上下方向に貫通している。排気口部230は、複数のこんろバーナー11よりも後方に位置している。
加熱庫20の内部空間において、調理容器5の内容物が加熱され、油煙又臭気成分等(以下、単に油煙等という)が発生した場合、これら油煙等を含む気体は、気体排出口120から排気路26及び気体排出口120を順に通って加熱室2の外部に排出される。
加熱部4は、加熱室2から排出される気体を加熱する消煙バーナー(アフターバーナー)42を更に有している。本実施形態の消煙バーナー42は、排気路26に設置されており、排気路26内を加熱する。すなわち、消煙バーナー42は、加熱庫20から排気路26に流れ込んだ気体を加熱する。
消煙バーナー42は、例えば、ブンゼンバーナーである。消煙バーナー42は、排気路26内の気体を加熱することで、この気体に含まれる油煙等を焼いて減少させ、加熱室2の外部に油煙等が排出されることを抑制する。
加熱部4は、図3に示すガス供給路43を更に有している。ガス供給路43は、上バーナー40、下バーナー41及び消煙バーナー42に都市ガス等の燃料ガスを供給する。本実施形態のガス供給路43は、主流路430と、主流路430から分岐した三つの分岐路431〜433を有している。主流路430には、燃料ガスが供給される。主流路430に供給された燃料ガスは、分岐路431〜433に供給される。
分岐路431は、上バーナー40に通じる上バーナー用流路431であり、上バーナー40に燃料ガスを供給する。分岐路432は、下バーナー41に通じる下バーナー用流路432であり、下バーナー41に燃料ガスを供給する。分岐路433は、消煙バーナー42に通じる消煙バーナー用流路433であり、消煙バーナー42に燃料ガスを供給する。
本実施形態の加熱部4は、上バーナー40、下バーナー41及び消煙バーナー42の各々の火力を変更する火力変更部44を更に有している。なお、本開示において、「火力を変更する」とは、バーナーの点火状態における火力を変更することに加えて、バーナーの点火状態と消火状態とを切り換えることを含む。同様に、本開示において、「火力を小さくする」とは、バーナーの点火状態における火力を小さくすることに加えて、バーナーを点火状態から消火状態に切り換えることを含む。また、本開示において、「火力を大きくする」とは、バーナーの点火状態における火力を大きくすることに加えて、バーナーを消火状態から点火状態に切り換えることを含む。
火力変更部44は、調理用バーナーの火力(上バーナー40及び下バーナー41の各々の火力)を変更する第1火力変更部441と、消煙バーナー42の火力を変更する第2火力変更部442とを有している。第1火力変更部441は、上バーナー用点火プラグ443、上バーナー用火力調節部444、下バーナー用点火プラグ445及び下バーナー用火力調節部446を有している。第2火力変更部442は、消煙バーナー用点火プラグ447と消煙バーナー用火力調節部448とを有している。
上バーナー用点火プラグ443、下バーナー用点火プラグ445及び消煙バーナー用点火プラグ447は、それぞれ上バーナー40、下バーナー41及び消煙バーナー42に点火するためのプラグである。
上バーナー用火力調節部444は、例えば、上バーナー用流路431に設けられたガス量調整弁444aである。ガス量調整弁444aは、例えば、ステッピングモータの駆動により燃料ガスの流量を調整する弁である。点火状態における上バーナー40の火力は、ガス量調整弁444aの開度を変更することによって変更される。
下バーナー用火力調節部446は、例えば、下バーナー用流路432に設けられたガス量調整弁446aである。ガス量調整弁446aは、例えば、ステッピングモータの駆動により燃料ガスの流量を調整する弁である。点火状態における下バーナー41の火力は、ガス量調整弁446aの開度を変更することによって変更される。
消煙バーナー用火力調節部448は、例えば、消煙バーナー用流路433に設けられたガス量調整弁448aである。ガス量調整弁448aは、例えば、ステッピングモータの駆動により燃料ガスの流量を調整する弁である。点火状態における消煙バーナー42の火力は、ガス量調整弁448aの開度を変更することによって変更される。
加熱調理器1は、図2に示す温度検知部34を更に有している。温度検知部34は、加熱庫20に設置されており、加熱庫20に収容された調理対象物90の温度に相関する温度又は調理対象物90の温度を検知する。本実施形態の温度検知部34は、加熱庫20内に配された調理容器5の温度を検知する。具体的に温度検知部34は、下バーナー41の平面視における中央部に設置された温度センサーである。温度検知部34は、加熱庫20内の前記所定位置に配された調理容器5の下方に位置し、当該調理容器5の底部501の中央部の下面に接触した状態で、調理容器5の温度を検知する。
なお、温度検知部34は、調理容器5における底部501以外の箇所に接触する温度センサーであってもよいし、調理容器5の温度を非接触で検知する温度センサーであってもよい。また、温度検知部34は、例えば、調理容器5の周囲の温度等、加熱庫20内の気体の温度を検知する温度センサーであってもよい。また、温度検知部34は、排気路26内の気体の温度を検知する温度センサーであってもよいし、直接調理対象物90の温度を検知する接触式又は非接触式の温度センサーであってもよい。
本実施形態の加熱調理器1は、利用者によって操作される操作部として、図1に示すグリル用操作部14を更に備えている。利用者は、グリル用操作部14を操作することによって、自動調理運転の設定と実行を行うことができる。
自動調理運転は、図3に示す第1火力変更部441を制御することで、上バーナー40及び下バーナー41により、調理対象物90を自動で加熱する運転である。自動調理運転としては、グリル調理を自動で行う自動グリル調理運転と、くん製調理を自動で行う自動くん製運転とがある。
自動グリル調理運転の設定では、複数の調理メニューの中から選択された任意の調理メニューが設定され、かつ、任意の火加減が設定される。複数の調理メニューは、例えば、鶏、パン等の調理対象物90の種類の違い、切り身、姿焼き等の調理対象物90の状態の違い、調理方法の違い等に応じて設定される。
自動グリル調理運転は、調理対象物90が収容された調理容器5(図2参照)が加熱庫20内に配された状態で行われる。ただし、自動グリル調理運転では、加熱庫20に配される調理容器5は、容器本体50の開口部500が蓋51によって塞がれた状態であってもよいし、容器本体50に蓋51が取り付けられていない状態であってもよい。
自動くん製運転の設定では、いぶし加減、調理対象物90の種類、食材の量、くん製材91の種類及びくん製材91の量(例えば、10g、20g等)のうちの1種又は2種以上の組み合わせが設定される。
自動くん製運転は、図2に示すように、調理対象物90及びくん製材91が収容された調理容器5が加熱庫20に配された状態で行われる。この場合、容器本体50の開口部500は、蓋51で塞がれた状態とされる。
図4に示すように、本実施形態の加熱調理器1は、制御部15を更に備えている。制御部15は、例えば、マイクロコンピューターで構成される。制御部15は、火力変更部44(上バーナー用点火プラグ443、上バーナー用火力調節部444、下バーナー用点火プラグ445、下バーナー用火力調節部446、消煙バーナー用点火プラグ447及び消煙バーナー用火力調節部448(図3参照))に電気的に接続されている。また、制御部15は、温度検知部34及びグリル用操作部14にも、電気的に接続されている。
利用者によってグリル用操作部14が操作されることにより、自動グリル調理運転の実行の指令が行われる。自動グリル調理運転では、制御部15は、温度検知部34により調理容器5の温度を連続的に検知し、この温度検知部34の検知結果に基づいて第1火力変更部441を制御する。これにより、加熱庫20内に配された調理容器5及びこの調理容器5に配された調理対象物90が加熱される。自動グリル調理運転において、制御部15は、上述した自動グリル調理運転の設定において設定された事項(調理メニュー及び火加減)及び温度検知部34の検知結果に基づき、第1火力変更部441を制御する。これにより、調理対象物90が自動的にグリル調理される。
利用者によってグリル用操作部14が操作されることにより、自動くん製運転の実行の指令が行われる。自動くん製運転において、制御部15は、温度検知部34により調理容器5の温度を連続的に検知し、この温度検知部34の検知結果に基づいて第1火力変更部441を制御する。これにより、加熱庫20内に配された調理容器5、並びにこの調理容器5に配された調理対象物90及びくん製材91が加熱される。自動くん製運転において、制御部15は、上述した自動くん製運転の設定において設定された事項(いぶし加減、食材の種類、食材の量、くん製材91の種類及びくん製材91の量のうちの1種又は2種以上の組み合わせ)及び温度検知部34の検知結果に基づき、第2火力変更部442を制御する。これにより、調理対象物90がくん製調理される。
図5は、自動くん製運転を実行したときにおける、自動くん製運転の開始から経過した時間である経過時間Tと、温度検知部34によって検知した温度tとの関係を示したグラフである。制御部15は、自動くん製運転において、調理容器5に配されたくん製材91の温度が、断続的に当該くん製材91の発煙温度以上になるように火力変更部44を制御する。また、制御部15は、上述した自動くん製運転の設定において設定された事項に基づき、自動くん製運転の実行予定時間TAを決定し、自動くん製運転の開始後、決定された実行予定時間TAが経過した時点で自動くん製運転を終了する。
制御部15は、例えば、図6に示すフローチャートに従って、以下に示すように第1火力変更部441(図3参照)を制御することで、自動くん製運転を実行する。利用者によりグリル用操作部14が操作されて、自動くん製運転の実行の指令がなされたとき、制御部15は、ステップS1の処理を実行する。ステップS1において、制御部15は、第1火力変更部441を制御して、下バーナー41を点火し、かつ、下バーナー41の火力を予め設定された第1所定火力とする。第1所定火力は、調理容器5に配されたくん製材91を、当該くん製材91の発煙温度以上の温度になるまで加熱可能な火力である。
制御部15は、ステップS1に続いてステップS2の処理を実行する。ステップS2において、制御部15は、自動くん製運転を開始した時点から経過した時間Tが、実行予定時間TA以上であるか否かを判定する。
ステップS2において、時間Tが実行予定時間TA以上でなければ、制御部15はステップS3の処理を実行する。ステップS3において制御部15は、温度検知部34によって検知した調理容器5の温度tが、予め設定された第1所定温度ta以上であるか否かを判定する。第1所定温度taは、調理容器5に配されたくん製材91の温度が、当該くん製材91の発煙温度以上になるときの調理容器5の温度である。すなわち、本実施形態の自動くん製運転では、くん製材91の温度がくん製材91の発煙温度以上になるように、第1火力変更部441が制御される。
本実施形態の第1所定温度taは、調理容器5に配されたくん製材91の温度が、当該くん製材91の発火温度(例えば、320℃)未満であり、かつ、当該くん製材91がタールを発生するタール発生温度(例えば、300℃)未満であるときの調理容器5の温度である。本実施形態の第1所定温度taは、275℃である。
ステップS3において温度tが第1所定温度ta以上でなければ、制御部15は、ステップS4において一定時間待機した後、ステップS2の処理を実行する。ステップS3において温度tが第1所定温度ta以上であれば、制御部15は、ステップS5の処理を実行する。
ステップS5において、制御部15は、第1火力変更部441を制御して、下バーナー41の点火状態を維持しつつ、下バーナー41の火力を予め設定された第2所定火力とする。第2所定火力は、第1所定火力よりも小さい火力である。
制御部15は、ステップS5に続いてステップS6の処理を実行する。ステップS6において、制御部15は、自動くん製運転を開始した時点から経過した時間Tが、実行予定時間TA以上であるか否かを判定する。ステップS6において、時間Tが実行予定時間TA以上でなければ、制御部15はステップS7の処理を実行する。
ステップS7において制御部15は、温度検知部34によって検知した調理容器5の温度tが、予め設定された第2所定温度tb以下であるか否かを判定する。第2所定温度tbは、第1所定温度taよりも低い温度であり、かつ、調理容器5に配されたくん製材91の温度が、当該くん製材91の発煙温度未満であるときの調理容器5の温度である。本実施形態の第2所定温度tbは、250℃である。
ステップS7において温度tが第2所定温度tb以下でなければ、制御部15は、ステップS8において一定時間待機した後、ステップS6の処理を実行する。ステップS8において温度tが第2所定温度tb以下であれば、制御部15は、ステップS1の処理を実行する。
ステップS2において時間Tが実行予定時間TA以上である場合、制御部15は、ステップS9において下バーナー41を消火して自動くん製運転を終了する。また、ステップS6において時間Tが実行予定時間TA以上である場合、制御部15は、ステップS10において下バーナー41を消火して自動くん製運転を終了する。
以上説明した自動くん製運転では、調理容器5内のくん製材91の温度が、断続的にくん製材91の発煙温度以上の温度になるように火力変更部44が制御される。すなわち、くん製材91の温度は、発煙温度以上になった後、発煙温度未満になり、この後、再び発煙温度以上なり、以後、同様のサイクルを自動くん製運転の終了まで繰り返す。このような自動くん製運転では、くん製材91の温度が発煙温度未満である時、直前においてくん製材91の温度が発煙温度以上であった時にくん製材91から発せられた煙により、調理対象物90がいぶされる。このため、くん製材91の使用量を抑えることができる。
また、本実施形態の制御部15は、上述した自動くん製運転において、例えば、図7に示すフローチャートに従って第2火力変更部442(図3参照)を制御する。利用者によってグリル用操作部14が操作されて、自動くん製運転の実行の指令がなされるとき、消煙バーナー42は消火状態にある。自動くん製運転の実行の指令がなされると、制御部15は、ステップS11の処理を実行する。ステップS11において、制御部15は、自動くん製運転が終了しているか否かを判定する。ステップS11において自動くん製運転が終了していなければ、制御部15は、ステップS12の処理を実行する。
ステップS12において制御部15は、温度検知部34によって検知した調理容器5の温度tが、予め設定された所定温度tc以上であるか否かを判定する。所定温度tcは、調理容器5に配されたくん製材91の温度が、くん製材91の発煙温度以上となるときの調理容器5の温度であり、第1所定温度taよりも低く、かつ、第2所定温度tbよりも高い。具体的に本実施形態の所定温度tcは、260℃である。
ステップS12において温度tが所定温度tc以上でなければ、制御部15は、ステップS13において一定時間待機した後、ステップS11の処理を実行する。ステップS12において温度tが所定温度tc以上であれば、制御部15は、ステップS14の処理を実行する。
ステップS14において、制御部15は、第2火力変更部442を制御して、消煙バーナー42を点火状態にし、所定の火力とする。すなわち、制御部15は、自動くん製運転において、温度検知部34により検知した温度tが予め設定された所定温度tc以上になった場合に、第2火力変更部442を制御して消煙バーナー42に点火する。制御部15は、ステップS14に続いてステップS15の処理を実行する。
ステップS15において、制御部15は、自動くん製運転が終了しているか否かを判定する。ステップS15において自動くん製運転が終了していなければ、制御部15は、ステップS16の処理を実行する。
ステップS16において制御部15は、温度検知部34によって検知した調理容器5の温度tが、所定温度tc未満であるか否かを判定する。ステップS16において温度tが所定温度tc未満でなければ、制御部15は、ステップS17において一定時間待機した後、ステップS15の処理を実行する。ステップS16において温度検知部34によって検知した温度tが所定温度tc未満であれば、制御部15は、ステップS18の処理を実行する。
ステップS18において、制御部15は、第2火力変更部442を制御して、消煙バーナー42を消火状態にする。すなわち、制御部15は、自動くん製運転において、消煙バーナー42を点火状態にした後、温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc未満になった場合に、消煙バーナー42を消火状態にする。制御部15は、ステップS19に続いてステップS11の処理を実行する。
ステップS11において自動くん製運転が終了していれば、制御部15は、ステップS19の処理を実行する。ステップS19において、制御部15は、第2火力変更部442を制御して、消煙バーナー42を消火状態にする。また、ステップS15において自動くん製運転が終了していれば、制御部15は、ステップS20の処理を実行する。ステップS20において、制御部15は、第2火力変更部442を制御して、消煙バーナー42を消火状態にする。
以上説明した自動くん製運転では、温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc以上になり、くん製材91の煙が発生した場合には、消煙バーナー42が点火状態になる。このため、当該消煙バーナー42で生じた炎により、加熱室2から排出される気体に含まれる油煙等を減少させることができる。
また、自動くん製運転の開始から温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc以上になるまでは、消煙バーナー42が消火状態に維持される。すなわち、自動くん製運転の初期においてくん製材91が発煙しないときには、消煙バーナー42は消火状態になる。このため、消煙バーナー42の燃焼に用いられる燃料の消費量を抑制できる。
また、上述した自動くん製運転では、ステップS14の処理によって消煙バーナー42が点火状態になった後、ステップS16の処理において温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc未満になった場合、消煙バーナー42を消火するように第2火力変更部442を制御する(ステップS18)。このため、消煙バーナー42の点火後においても、消煙バーナー42の燃焼に用いられる燃料の消費量を抑制できる。
また、上述した自動くん製運転では、ステップS18の処理によって消煙バーナー42が消火された後、ステップS14の処理によって消煙バーナー42は再び点火状態とされる。このため、自動くん製運転において、消煙バーナー42が消火状態になった後、油煙等が発生したとしても、この油煙等を含む気体を消煙バーナー42によって加熱して油煙等を減少させることができる。
なお、上述したように温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc以上になった場合、制御部15は、即座に第2火力変更部442を制御して消煙バーナー42を点火状態にしてもよいし、所定時間経過後に第2火力変更部442を制御して消煙バーナー42を点火状態にしてもよい。同様に、温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc未満になった場合、制御部15は、即座に第2火力変更部442を制御して消煙バーナー42の火力を小さくしてもよいし、所定時間経過後に第2火力変更部442を制御して消煙バーナー42の火力を小さくしてもよい。
また、加熱室2から排出される気体に含まれる油煙等の大部分は、600℃以上の温度まで加熱することで焼き切ることができる。このため、消煙バーナー42は、点火状態において、排気路26内の気体を600℃以上の温度まで加熱することが好ましく、また、800℃以上の温度まで加熱する能力を有することが更に好ましい。なお、消煙バーナー42の能力は限定されない。
また、上述した自動くん製運転では、ステップS18の処理において、消煙バーナー42を消火するように第2火力変更部442を制御した。しかし、ステップS18の処理では、消煙バーナー42の点火状態を維持した状態で、消煙バーナー42の火力が小さくなるように、第2火力変更部442を制御してもよい。この場合、制御部15は、2回目以降のステップS14の処理においては、消煙バーナー42の火力が点火時における火力と同じになるように(すなわち、直前の火力よりも大きくなるように)第2火力変更部442を制御する。
また、上述した自動くん製運転においては、消煙バーナー42を点火状態にした後、温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc未満になった場合に、消煙バーナー42が消火状態になるように制御されるが、消煙バーナー42が消火状態になる条件はこれに限定されない。
例えば、自動くん製運転において、温度検知部34により検知した温度tが第1所定温度ta以上になった場合に、消煙バーナー42が消火状態になるように制御してもよい。また、例えば、自動くん製運転において、温度検知部34により検知した温度tが第1所定温度ta以上になり、図6に示すステップS5の処理を行った場合に消煙バーナー42が消火状態になるように制御してもよい。すなわち、制御部15は、自動調理運転において、消煙バーナー42が点火状態になった後、第1火力変更部441を制御して下バーナー41の火力を小さくする場合又は小さくした場合に、第2火力変更部442を制御して消煙バーナー42の火力を小さくしてもよい。
また、自動くん製運転において、消煙バーナー42を点火した後、温度検知部34により検知した温度tが所定温度tcよりも低い温度未満になった場合に、消煙バーナー42が消火状態になるように制御されてもよい。
また、自動くん製運転と同様に、例えば、自動グリル調理運転においても、温度検知部34により検知した温度tが予め設定された所定温度td(例えば、100℃)以上になったときに消煙バーナー42が点火状態になるように制御してもよい。この場合、制御部15は、例えば、自動グリル調理運転において、消煙バーナー42を点火状態にした後、全ての調理用バーナー40,41を消火する場合に、消煙バーナー42の火力が小さくなるように第2火力変更部442を制御する。また、制御部15は、例えば、自動グリル調理運転において、消煙バーナー42を点火状態にした後、温度検知部34により検知した温度tが所定温度td未満になった場合、又は所定温度tdよりも低い温度未満になった場合に、消煙バーナー42の火力が小さくなるように第2火力変更部442を制御する。
また、上記実施形態では、制御部15は、自動調理運転において温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc以上になったときに消煙バーナー42が点火状態になるように第2火力変更部442を制御したが、自動調理運転時以外の時に温度検知部34により検知した温度tが所定温度tc以上になったときに消煙バーナー42が点火状態になるように第2火力変更部442を制御してもよい。
また、上記実施形態の加熱調理器1の各要素の形状、大きさ、位置、数及び材質等は、適宜変更可能である。
また、本開示の技術は、例えば、グリルを備えたテーブルこんろ、こんろを備えないガスグリル等、調理対象物90又は調理対象物90が配される容器等が火で加熱されるその他の加熱調理器にも適用可能である。
(3)態様
以上説明した実施形態から明らかなように、第1の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。加熱調理器(1)は、加熱室(2)、調理用バーナー(40,41)、消煙バーナー(42)、第1火力変更部(441)、第2火力変更部(442)、温度検知部(34)及び制御部(15)を備える。調理用バーナー(40,41)は、加熱室(2)に配された調理対象物(90)を加熱する。消煙バーナー(42)は、加熱室(2)から排出される気体を加熱する。第1火力変更部(441)は、調理用バーナー(40,41)の火力を変更する。第2火力変更部(442)は、消煙バーナー(42)の火力を変更する。温度検知部(34)は、調理対象物(90)の温度に相関する温度又は調理対象物(90)の温度を検知する。制御部(15)は、温度検知部(34)により検知した温度(t)が所定温度(tc)以上になった場合に、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)に点火する。
以上説明した実施形態から明らかなように、第1の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。加熱調理器(1)は、加熱室(2)、調理用バーナー(40,41)、消煙バーナー(42)、第1火力変更部(441)、第2火力変更部(442)、温度検知部(34)及び制御部(15)を備える。調理用バーナー(40,41)は、加熱室(2)に配された調理対象物(90)を加熱する。消煙バーナー(42)は、加熱室(2)から排出される気体を加熱する。第1火力変更部(441)は、調理用バーナー(40,41)の火力を変更する。第2火力変更部(442)は、消煙バーナー(42)の火力を変更する。温度検知部(34)は、調理対象物(90)の温度に相関する温度又は調理対象物(90)の温度を検知する。制御部(15)は、温度検知部(34)により検知した温度(t)が所定温度(tc)以上になった場合に、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)に点火する。
この態様によれば、調理用バーナー(40、41)を用いて調理対象物(90)の調理を行っている時において、温度検知部(34)により検知した温度(t)が所定温度(tc)以上になった場合に、消煙バーナー(42)を点火状態にすることができる。このため、調理用バーナー(40,41)によって調理対象物(90)が加熱されることにより油煙等が発生したとしても、この油煙等を含む気体を消煙バーナー(42)により加熱して油煙等を減少させることができる。したがって、油煙等を含む気体が加熱室(2)から排出されることが抑制される。また、温度検知部(34)により検知した温度(t)が所定温度(tc)以上になるまでは、消煙バーナー(42)を消火状態にすることができるため、消煙バーナー(42)を燃焼させるための燃料の消費量を抑制できる。
第2の態様の加熱調理器(1)は、第1の態様との組み合わせにより実現され得る。第2の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。温度検知部(34)は、調理対象物(90)が配された調理容器(5)の温度を検出する。
この態様によれば、温度検知部(34)により調理容器(5)の温度を検出することで、調理対象物(90)の温度に相関する調理容器(5)の温度に基づいて、消煙バーナー(42)を点火状態にすることができる。
第3の態様の加熱調理器(1)は、第1又は第2の態様との組み合わせにより実現され得る。第3の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。制御部(15)は、第1火力変更部(441)を温度検知部(34)の検知結果に基づいて制御する自動調理運転を実行可能である。制御部(15)は、自動調理運転において、温度検知部(34)により検知した温度(t)が所定温度(tc)以上になった場合に、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)に点火する。
この態様によれば、自動調理運転を行っている時に、消煙バーナー(42)を燃焼させるための燃料の消費量を抑制しつつ、油煙等を含む気体が加熱室(2)から排出されることを抑制できる。
第4の態様の加熱調理器(1)は、第3の態様との組み合わせにより実現され得る。第4の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。制御部(15)は、自動調理運転として、調理対象物(90)及びくん製材(91)が収容された調理容器(5)が加熱室(2)に配された状態において、くん製材(91)の温度がくん製材(91)の発煙温度以上になるように、第1火力変更部(441)を温度検知部(34)の検知結果に基づいて制御する自動くん製運転を実行可能である。所定温度(tc)は、くん製材(91)の温度がくん製材(91)の発煙温度以上の温度になるときの温度である。
この態様によれば、自動くん製運転の実行時において、消煙バーナー(42)を燃焼させるための燃料の消費量を抑制しつつ、くん製材(91)が発する煙を含む気体が加熱室(2)から排出されることを抑制できる。
第5の態様の加熱調理器(1)は、第3又は第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第5の態様の加熱調理器は、以下に示す構成を有する。制御部(15)は、自動調理運転において、消煙バーナー(42)が点火状態になった後、温度検知部(34)により検知した温度(t)が所定温度(tc)未満になった場合に、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)の火力を小さくする。
この態様によれば、消煙バーナー(42)を燃焼させるための燃料の消費量を一層抑制できる。
第6の態様の加熱調理器(1)は、第3又は第4の態様との組み合わせにより実現され得る。第6の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。制御部(15)は、自動調理運転において、消煙バーナー(42)が点火状態になった後、第1火力変更部(441)を制御して調理用バーナー(40,41)の火力を小さくする又は小さくした場合に、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)の火力を小さくする。
この態様によれば、消煙バーナー(42)を燃焼させるための燃料の消費量を一層抑制できる。
第7の態様の加熱調理器(1)は、第5又は第6の態様との組み合わせにより実現され得る。第7の態様の加熱調理器(1)は、以下に示す構成を有する。制御部(15)は、自動調理運転において、消煙バーナー(42)が点火状態になり、この後、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)の火力を小さくした後、温度検知部(34)により検知した温度(t)が再び所定温度(tc)以上になった場合に、第2火力変更部(442)を制御して消煙バーナー(42)の火力を大きくする。
この態様によれば、自動調理運転において消煙バーナー(42)の火力を小さくした後に、調理用バーナー(40,41)によって調理対象物(90)が加熱されることにより油煙等が再び発生したとしても、この油煙等を含む気体を消煙バーナー(42)により加熱して油煙等を消失させることができる。
t 検知温度
tc 所定温度
1 加熱調理器
15 制御部
2 加熱室
5 調理容器
34 温度検知部
40 上バーナー(調理用バーナー)
41 下バーナー(調理用バーナー)
42 消煙バーナー
441 第1火力変更部
442 第2火力変更部
90 調理対象物
91 くん製材
tc 所定温度
1 加熱調理器
15 制御部
2 加熱室
5 調理容器
34 温度検知部
40 上バーナー(調理用バーナー)
41 下バーナー(調理用バーナー)
42 消煙バーナー
441 第1火力変更部
442 第2火力変更部
90 調理対象物
91 くん製材
Claims (7)
- 加熱室と、
前記加熱室に配された調理対象物を加熱する調理用バーナーと、
前記加熱室から排出される気体を加熱する消煙バーナーと、
前記調理用バーナーの火力を変更する第1火力変更部と、
前記消煙バーナーの火力を変更する第2火力変更部と、
前記調理対象物の温度に相関する温度又は前記調理対象物の温度を検知する温度検知部と、
前記温度検知部により検知した温度が所定温度以上になった場合に、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーに点火する制御部とを備えた、
加熱調理器。 - 前記温度検知部は、前記調理対象物が配された調理容器の温度を検出する、
請求項1に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、前記第1火力変更部を前記温度検知部の検知結果に基づいて制御する自動調理運転を実行可能であり、
前記制御部は、前記自動調理運転において、前記温度検知部により検知した温度が前記所定温度以上になった場合に、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーに点火する、
請求項1又は請求項2に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、前記自動調理運転として、前記調理対象物及びくん製材が収容された調理容器が前記加熱室に配された状態において、前記くん製材の温度が前記くん製材の発煙温度以上になるように、前記第1火力変更部を前記温度検知部の検知結果に基づいて制御する自動くん製運転を実行可能であり、
前記所定温度は、前記くん製材の温度が前記くん製材の発煙温度以上の温度になるときの温度である、
請求項3に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、前記自動調理運転において、前記消煙バーナーが点火状態になった後、前記温度検知部により検知した温度が前記所定温度未満になった場合に、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーの火力を小さくする、
請求項3又は請求項4に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、前記自動調理運転において、前記消煙バーナーが点火状態になった後、前記第1火力変更部を制御して前記調理用バーナーの火力を小さくする又は小さくした場合に、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーの火力を小さくする、
請求項3又は請求項4に記載の加熱調理器。 - 前記制御部は、前記自動調理運転において、前記消煙バーナーが点火状態になり、この後、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーの火力を小さくした後、前記温度検知部により検知した温度が再び前記所定温度以上になった場合に、前記第2火力変更部を制御して前記消煙バーナーの火力を大きくする、
請求項5又は請求項6に記載の加熱調理器。
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JP2019199008A JP2021069775A (ja) | 2019-10-31 | 2019-10-31 | 加熱調理器 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2021069775A true JP2021069775A (ja) | 2021-05-06 |
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Family Applications (1)
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JP2019199008A Pending JP2021069775A (ja) | 2019-10-31 | 2019-10-31 | 加熱調理器 |
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Country | Link |
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JP (1) | JP2021069775A (ja) |
-
2019
- 2019-10-31 JP JP2019199008A patent/JP2021069775A/ja active Pending
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