JP2021068659A - 混合加熱装置 - Google Patents

混合加熱装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2021068659A
JP2021068659A JP2019194954A JP2019194954A JP2021068659A JP 2021068659 A JP2021068659 A JP 2021068659A JP 2019194954 A JP2019194954 A JP 2019194954A JP 2019194954 A JP2019194954 A JP 2019194954A JP 2021068659 A JP2021068659 A JP 2021068659A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
food material
pipe
mixing
heating device
heating
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019194954A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7333953B2 (ja
Inventor
星野 弘
Hiroshi Hoshino
弘 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Frontier Engineering Co Ltd
Original Assignee
Frontier Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Frontier Engineering Co Ltd filed Critical Frontier Engineering Co Ltd
Priority to JP2019194954A priority Critical patent/JP7333953B2/ja
Publication of JP2021068659A publication Critical patent/JP2021068659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7333953B2 publication Critical patent/JP7333953B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Abstract

【課題】少なくとも2種類の食品材料を混合して効率的に加熱処理し得るようにする。【解決手段】リング電極12a〜12cとスペーサ13a〜13dとを備え食品材料を搬送しながら通電する通電領域27の流路が設けられた加熱パイプ11と、第1の食品材料を加熱パイプ11に供給する供給管31と第2の食品材料を加熱パイプ11に供給する供給管32とが接続される合流管30とを有し、加熱パイプ11内には駆動源により回転駆動されるプロペラシャフト41が設けられ、プロペラシャフト41には撹拌軸受51が設けられている。撹拌軸受51は、軸受リングとプロペラブレードとを有し、プロペラブレードは、複数種類の食品材料を通電領域27に向けて撹拌混合させて引き込む。【選択図】図1

Description

本発明は、種類が相違する複数の食品材料を流路内に搬送しながら撹拌し、通電加熱する混合加熱装置に関する。
食品材料を連続的に搬送しながら食品材料に通電してジュール熱を発生させ、食品材料の調理加熱や殺菌加熱等の加熱処理を行うために、ジュール加熱装置が使用されている。特許文献1に記載される加熱装置は、絶縁材料からなる複数の円筒部材と、それぞれ円筒部材の間に配置される複数の環状電極とにより形成される加熱パイプを有しており、加熱パイプの流路内に食品材料を搬送しながらジュール熱を発生させて、食品材料を加熱している。
この加熱装置は、食品材料を加熱パイプの流路内に連続的に搬送しながら加熱処理することができるので、容器内で加熱処理するバッチ式に比較して、効率的に食品材料を加熱処理することができる。
この文献に記載される加熱装置は、加熱パイプの内周面に接触する掻き取り板を備えており、加熱すると糊化する食品材料を加熱するために、食品材料を通電加熱しながら加熱パイプ内で撹拌している。
特開2015−156349号公報
粘度や導電率が相互に相違する複数種類の食品材料を混合し加熱して製造する食品においては、それぞれの食品材料を十分に混合させる必要がある。粘度が相違する複数種類の食品材料を混合加熱して食品を製造する場合には、粘度が高い食品材料と粘度が低い食品材料とが十分に混合されないで加熱されると、所望の品質の食品を製造することができない。また、導電率が相違する複数の食品材料が十分に混合されないで加熱されると、加熱後の食品に加熱不足の部分と過加熱された部分とが混在し、所望の品質の食品を製造することができない。
例えば、ゲル化食品材料に果汁等の他の食品材料を加えて混合するとともに加熱処理することにより製造されるゲル化食品においては、果汁等の液状の食品材料は、ゲル化食品材料に比して粘度が低く、両方の食品材料の粘度が大きく相違している。このように、粘度が相違する複数種類の食品材料を搬送しながら加熱処理すると、両方の食品材料を十分に混合させることができなかった。
ゲル化食品材料から製造されるゲル化食品とは、高い粘性を有し流動性を失って弾性を持ってゼリー状に固化した食品であり、このようなゲル化食品には、ゼリー、コンニャクおよび豆腐等があり、これらのゲル化食品はゲル化食品材料にゲル化剤を加えた後に、冷却したり加熱したりすることにより、ゼリー状に固められる。ゼリーは果汁や砂糖にゲル化剤として寒天やゼラチンを加えた食品であり、寒天を用いた食品は寒天ゼリーともいわれる。コンニャクはコンニャク芋のグルコマンナンつまりコンニャクマンナンを水に溶かしてアルカリ性にすることにより固められる。コンニャク粉にアガーやペクチンをゲル化剤として加えるとともに果汁を混合したゲル化食品は、コンニャクゼリーともいわれている。
ゲル化食品材料を主食品材料とし、これに副食品材料として果汁等を加えてゲル化食品を製造するには、ゲル化食品材料がゲル化する前に果汁等の副食品材料を加える必要がある。ゲル化した後の食品材料は固化してしまうので、それに他の食品材料を混合することが困難だからである。ゲル化食品材料には、コンニャクゼリー等のように冷却されるとゼリー状に固化するタイプと、豆腐等のように加熱するとゼリー状に固化するタイプとがある。
例えば、コンニャクゼリーを製造するには、グルコマンナンとも言われるコンニャクマンナンを温水に添加して膨潤し、膨潤したコンニャクマンナンにゲル化剤を加える。これにより、コンニャクゼリーのゲル化食品材料が製造される。このゲル化食品材料は冷却されるとゼリー状に固化されるので、冷却される前に果汁を加える。そのために使用する加熱装置としては、果汁を搬送しながらジュール加熱するための第1の加熱ユニットと、ゲル化食品材料を搬送しながらジュール加熱するための第2の加熱ユニットとを有する加熱装置が考えられる。第2の加熱ユニットの上流側部に設けられたスタティックミキサー部に第1の加熱ユニットを接続すると、加熱された果汁がゲル化食品材料に供給されるので、ゲル化食品材料であるコンニャクマンナンは冷却固化されることなく、果汁が撹拌混合されて第2の加熱ユニットにより殺菌温度まで加熱処理される。
しかしながら、このジュール加熱装置は、果汁用の加熱ユニットとゲル化食品材料用の加熱ユニットとを設け、それぞれの加熱ユニットの温度制御を行わなければならず、加熱装置が複雑になり、効率的に加熱処理を行うことができない。
このような問題点は、主食品材料のゲル化食品材料に副食品材料としての果汁を加えてゲル化食品を製造する場合のならず、粘度が相違したり、導電率が相違したりする複数種類の食品材料を混合して加熱することにより、製造される食品においても同様に発生している。
本発明の目的は、少なくとも2種類の食品材料を混合して効率的に加熱処理し得るようにすることにある。
本発明の混合加熱装置は、第1の食品材料と第2の食品材料の少なくとも2種類の食品材料を搬送しながら撹拌混合して通電加熱する混合加熱装置であって、複数のリング電極と絶縁材料からなる複数の円筒形状のスペーサとを備え、流入側の前記リング電極と流出側の前記リング電極との間で食品材料を搬送しながら通電する通電領域の流路が設けられた加熱パイプと、第1の食品材料を前記加熱パイプに供給する第1の供給管と第2の食品材料を前記加熱パイプに供給する第2の供給管とが接続され、前記加熱パイプの前記通電領域よりも上流側の流入側端部に接続される合流管と、前記加熱パイプ内に軸方向に延びて配置され、前記加熱パイプの外部に配置された駆動源により回転駆動されるプロペラシャフトと、前記流入側端部の内周面に回転自在に支持される軸受リングと、前記軸受リングと前記プロペラシャフトとの間に設けられ、前記流入側端部に送られた第1の食品材料と第2の食品材料とを前記通電領域に向けて撹拌混合させて引き込むプロペラブレードとを備える撹拌軸受と、を有する。
混合加熱装置は、複数のリング電極と複数のスペーサとを備えた加熱パイプを有し、種類が相違する第1の食品材料と第2の食品材料が合流管から加熱パイプに供給される。加熱パイプに設けられたプロペラシャフトには、加熱パイプの流入端部に位置させて撹拌軸受が配置されており、撹拌軸受は流入端部の内周面に回転自在に支持される軸受リングと、第1の食品材料と第2の食品材料とを撹拌混合させながら、加熱パイプの通電領域に向けて引き込むプロペラブレードとを備えている。これにより、第1の食品材料と第2の食品材料は分散混合され、両方の食品材料は撹拌混合された後に、通電領域において通電加熱される。これにより、加熱パイプの温度制御のみで効率的に食品材料を撹拌混合して通電加熱することができる。
混合加熱装置は、粘度が相互に相違する複数種類の食品材料を混合加熱する場合、導電率が相互に相違する複数種類の食品材料を混合加熱する場合に好適である。
一実施の形態である混合加熱装置の全体を示す一部切り欠き正面図である。 図1における加熱パイプを示す拡大断面図である。 図1における食品材料供給部を示す拡大正面図である。 図1および図2示された撹拌器を示す拡大斜視図である。 (A)は撹拌器に設けられた撹拌軸受を示す拡大斜視図であり、(B)は(A)の正面図である。 (A)は図5(B)の左側面図であり、撹拌軸受の正面を示し、(B)は図5(B)の右側面図であり、撹拌軸受の背面を示す。 図2におけるA−A線拡大断面図である。 他の実施の形態である混合加熱装置の要部を示す一部切り欠き正面図である。 さらに他の実施の形態である混合加熱装置の要部を示す一部切り欠き正面図である。 さらに他の実施の形態である混合加熱装置の全体を示す一部切り欠き正面図である。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。それぞれの実施の形態においては、同一の機能を有する部材には同一の符号が付されている。
図1に示す混合加熱装置10は加熱パイプ11を備えている。加熱パイプ11は、3つのリング電極12a〜12cと、それぞれ絶縁材料からなる円筒形状の4つのスペーサ13a〜13dとを有している。リング電極12bはスペーサ13bとスペーサ13cとの間に配置され、リング電極12aはスペーサ13aとスペーサ13bとの間に配置され、リング電極12cはスペーサ13cとスペーサ13dとの間に配置されている。
加熱パイプ11は、3つのリング電極を有しているが、1つの加熱パイプ11を構成するリング電極の数は3つに限られることなく、任意の本数とすることができる。それぞれのリング電極は、チタンや白金等の電極材料により形成されている。
図2に示されるように、スペーサ13aの上流側端面にはリング電極と同様にリング形状のアース電極14aが突き当てられ、スペーサ13dの下流側端面にはアース電極14bが突き当てられている。アース電極14aからアース電極14bの部分は、加熱パイプ11の本体部15を構成しており、内部には食品材料が流れる流路16が形成されている。アース電極もリング電極と同様の電極材料により形成されている。
本体部15の上流側端部には流入パイプ17が流入側端部として設けられており、本体部15の下流側端部には流出パイプ18が流出側端部として設けられている。流入パイプ17にはアース電極14aに突き当てられるフランジ17aが設けられ、流出パイプ18にはアース電極14bに突き当てられるフランジ18aが設けられている。
このように、加熱パイプ11は、本体部15と流入パイプ17と流出パイプ18とを備えている。流入側のフランジ17aと流出側のフランジ18aは、締結ロッド21により締結されており、締結ロッド21により本体部15と流入パイプ17と流出パイプ18とが組み立てられている。図7に示されるように、締結ロッド21は4本取り付けられている。図2に示されるように、フランジ17aに対向して締結板22が配置され、締結板22とフランジ17aとの間に位置させて、それぞれの締結ロッド21には、複数のばね部材23が装着されている。締結ロッド21の一端部にねじ結合されるナット24は締結板22に突き当てられており、ナット24の締結量を調整することにより、加熱パイプ11の本体部15に対する流入パイプ17と流出パイプ18との締結力が調整される。加熱パイプ11には、複数枚の支持板25が取り付けられており、それぞれの締結ロッド21は支持板25を貫通している。図1においては、締結ロッド21、支持板25等は省略されている。
図1に示されるように、リング電極12a〜12cは電源ユニット26に接続されている。加熱パイプ11の長手方向に隣り合う2つのリング電極は電極対を構成しており、リング電極12aとリング電極12bは電極対を構成し、リング電極12bとリング電極12cは電極対を構成している。電源ユニット26からは、電極対を構成する2つのリング電極に対して、相互に極性が異なった高周波電流が供給される。食品材料は電極間を流れる電流によりジュール加熱され、殺菌温度まで加熱される。
加熱パイプ11内の流路16のうち、上流側のリング電極12aと下流側のリング電極12cとの間の領域は食品材料を搬送しながら通電する通電領域27を構成している。スペーサ13aは通電領域27よりも上流側であり、その上流側に流入パイプ17が設けられている。
合流管30の流出端が流入パイプ17に接続され、合流管30にはこれに対して直角に合流部30aが設けられている。図3に示されるように、合流管30の流出端の反対側には第1の供給管31が接続され、合流部30aには第2の供給管32が接続される。第1の供給管31には、電動モータ33により駆動される第1のポンプ34が接続されている。ポンプ34はスネークポンプであり、第1の食品材料投入部35から投入される第1の食品材料Aを、供給管31、合流管30を介して加熱パイプ11に供給する。
一方、第2の供給管32には、電動モータ36により駆動される第2のポンプ37が接続されている。このポンプ37もスネークポンプであり、第2の食品材料投入部38から投入される第2の食品材料Bを、供給管32、合流管30を介して加熱パイプ11に供給する。なお、それぞれのポンプ34、37としては、スネークポンプに代えて他のタイプのスクリューポンプを用いても良い。
この混合加熱装置10によりジュール加熱するのに好適な第1の食品材料は、例えば、コンニャクマンナン等の粘度の高いゲル化食品材料であり、コンニャクマンナンを加熱してこれにゲル化剤を混合すると、粘度の高いゲル化食品材料となる。一方、第2の食品材料としては、ゲル化食品材料に香りや風味を加えるための果汁等であり、果汁はコンニャクマンナンよりも低粘度である。ゲル化食品材料のコンニャクマンナンに果汁を混合し、冷却すると、ゼリー状に固化されたゲル化食品としてのコンニャクゼリーが製造される。なお、第1の食品材料を果汁としても良く、第2の食品材料をゲル化食品材料としても良い。
図2に示されるように、加熱パイプ11の内部には、プロペラシャフト41を備えた撹拌器42が配置されており、プロペラシャフト41は加熱パイプ11の軸方向に延びている。流出パイプ18に接続された断面円弧状の接続パイプ19には、軸受43が取り付けられており、軸受43に取り付けられた継手44にプロペラシャフト41の基端部45が連結されている。軸受43にはギヤボックス46が流出パイプ18の外部に位置させて取り付けられており、ギヤボックス46には駆動源としての電動モータ47が取り付けられている。これにより、電動モータ47のシャフトの回転はギヤボックス46内に組み込まれた図示しないギヤにより方向が変更されて、プロペラシャフト41に伝達され、プロペラシャフト41は電動モータ47により回転駆動される。
撹拌器42のプロペラシャフト41の先端部には撹拌軸受51が設けられており、撹拌軸受51は流入パイプ17のフランジ17aの位置に配置されている。図4は撹拌器42を示す拡大斜視図であり、図5(A)は撹拌器42に設けられた撹拌軸受51を示す拡大斜視図であり、図5(B)は図5(A)の正面図である。
図4に示されるように、プロペラシャフト41の基端部45には継手44の内部に設けられた回転軸に嵌合される嵌合部48が設けられている。プロペラシャフト41の先端部に設けられた撹拌軸受51は、図5および図6に示されるように、軸受リング52と、プロペラシャフト41に取り付けられるハブ53とを備えている。軸受リング52は、流入パイプ17の下流端部であるフランジ17aの内周面に摺動接触し、回転自在に内周面に支持される。撹拌軸受51は、図5に示されるように、ハブ53に設けられたボルト取付孔54に取り付けられる図示しないボルトにより、プロペラシャフト41にねじ止めされる。ボルト取付孔54の正面側は、ボルトの頭部が入り込む大径孔54aとなっている。
軸受リング52とハブ53との間には、3つのプロペラブレード55が軸受リング52の径方向に延びて設けられている。撹拌軸受51の回転方向が図5(A)および図6において矢印で示す方向であるとすると、それぞれのプロペラブレード55は、図5(B)において角度θで示す引っ込み角で回転中心軸Oに対して傾斜している。したがって、撹拌軸受51の前面側に搬送された食品材料は、それぞれポンプ34、37により撹拌軸受51に向けて押し込まれるとともに、プロペラブレード55により引き込まれる方向に搬送力を受けながら、撹拌混合される。
撹拌軸受51の軸受リング52の外周面は流入パイプ17の内周面には密着しておらず、内周面と外周面との間には、図7に示されるように、僅かな隙間56が設けられている。これにより、撹拌軸受51は流入パイプ17の内周面に沿って摺動接触し、プロペラシャフト41の先端部を支持する。流入パイプ17から本体部15内に供給される食品材料は、隙間56内に留まることなく、下流側に搬送される。
撹拌軸受51により引き込まれて第1の食品材料と第2の食品材料の混合物からなる食品材料は、通電領域27に到達するまでのスペーサ13aおよびアース電極14aからなる混合領域において撹拌混合される。このように、撹拌軸受51は、プロペラシャフト41の先端を支持する機能と、食品材料を混合する機能とを備えている。
図4に示されるように、プロペラシャフト41には、2枚の撹拌板58が設けられている。それぞれの撹拌板58は、プロペラシャフト41から径方向外方に向けて突出しており、2枚の撹拌板58は回転方向に180度ずれている。撹拌板58は、図2に示されるように、通電領域27の範囲に軸方向に延びており、通電領域27において撹拌板58により撹拌混合しながら、食品材料は通電加熱される。
上述した混合加熱装置10により、ゲル化食品材料を第1と第2の食品材料の一方とし、果汁を第1と第2の食品材料の他方として、これらを混合しながら殺菌加熱処理する場合について説明する。
ゲル化食品材料としては、ペクチン等のゲル化剤が加えられたコンニャクマンナンであり、ゲル化される前においても、高い粘度を持っている。ゲル化剤が加えられたコンニャクマンナンは、70℃程度に保たれた状態で、例えば、第1の食品材料投入部35に供給される。果汁は、コンニャクマンナンよりも低粘度であり、保存温度である冷蔵温度に保たれた状態で、例えば、第2の食品材料投入部38に供給される。
流入パイプ17内に供給されたそれぞれの食品材料は、撹拌軸受51のプロペラブレード55により吸い込まれて撹拌混合されるので、果汁は分散され、ゲル化食品材料と果汁は混合された食品材料になる。
加熱パイプ11の流路16内を流れる食品材料は、撹拌板58により円周方向に旋回されて撹拌混合されつつジュール加熱されて所定の殺菌温度まで加熱処理される。加熱処理された後の食品材料は、接続パイプ19から冷却工程に搬送される。冷却工程において冷却された食品材料は、ゼリー状に固化されてコンニャクゼリーが製造される。
図8は他の実施の形態である混合加熱装置の要部を示す一部切り欠き正面図であり、図9はさらに他の実施の形態である混合加熱装置の要部を示す一部切り欠き正面図である。
図8に示す混合加熱装置においては、撹拌軸受51の上流側に位置させて流入パイプ17内には、さらに撹拌軸受51aが設けられており、この撹拌軸受51aは撹拌軸受51と同様の構造であり、撹拌軸受51に連結されている。したがって、プロペラシャフト41の先端部は2つの撹拌軸受51、51aにより、流入パイプ17内に支持されるとともに、2つの撹拌軸受51、51aにより食品材料は下流側に混合されて送り込まれる。このように、プロペラシャフト41に複数の撹拌軸受51、51aを設けるようにしても良く、複数の撹拌軸受を設けると、複数種類の食品材料をより均一に撹拌混合することができる。
図9に示す混合加熱装置10においては、第2のポンプ37から供給された第2の食品材料を、プロペラシャフト41の先端面つまり撹拌軸受51の前面に向けて吐出するために、図9に示されるように、合流管30の内部には吐出管57が配置されており、吐出管57は第2のポンプ37に接続されている。吐出管57は供給管32の内部に収容される基端部57aと、合流管30から流入パイプ17の内部を延びる先端部57bとを有し、先端部57bの吐出口59が撹拌軸受51のハブ53に対向していている。吐出管57は、合流管30内を通っているので、吐出管57の外部には第1の食品材料が流れている。吐出管57から撹拌軸受51の前面に向けて吐出された第2の食品材料は、ハブ53の前面に突き当てられて径方向外方に分散されて、プロペラブレード55の間に引き込まれる前に第1の食品材料に混入される。
このように、第2の食品材料を吐出管57から径方向外方に分散させて第1の食品材料に混入させると、ゲル化したコンニャクマンナンのように、冷却されると固化されるような第1の食品材料は、過度に冷却させることなく、確実に第2の食品材料が混合された状態となる。しかも、第2の食品材料は吐出管57の内部を流れるときに、外側の第1の食品材料により予熱され、予熱された後に第1の食品材料に加えられる。吐出管57を設ける場合においても、図8に示されるように、複数の撹拌軸受をプロペラシャフト4に設けるようにしても良い。
図10はさらに他の実施の形態である混合加熱装置の全体を示す一部切り欠き正面図である。
この混合加熱装置10は、図1に示した加熱パイプ11と同様の構造の加熱パイプ11aを有している。加熱パイプ11に取り付けられた接続パイプ19は、加熱パイプ11aの流入パイプ17に矢印で示すように連結されており、加熱パイプ11により混合加熱された食品材料は、2段目の加熱パイプ11aにおいても同様に混合加熱される。このように、複数本の加熱パイプを直列に接続して混合加熱装置10を形成し、複数段に分けて食品材料をジュール加熱するようにしても良い。
上述したそれぞれの混合加熱装置10は、粘度が高くゲル化剤を加えて冷却されると固化されるようなタイプのゲル化食品材料を第1の食品材料とし、これよりも粘度が低い液状の食品材料を第2の食品材料としてこれらを混合して製造される食品の調理加熱や殺菌加熱に最も好適である。ただし、ゲル化食品に限られず、粘度が高い食品材料と、粘度が低い食品材料とを撹拌混合して加熱する場合にも、この混合加熱装置を使用するようにしても良い。さらには、イチゴをすり潰したジャム材料と、これに加えられるシロップとを混合することによりイチゴジャムを製造する場合、導電率が相違する2種類の食品材料を混合加熱する場合にも、上述した混合加熱装置を使用するようにしても良い。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能である。例えば、上述した混合加熱装置10においては、2種類の食品材料を混合加熱しているが、少なくとも2種類の食品材料を混合加熱する場合、つまり3種類の食品材料やそれ以上の食品材料を混合加熱して、食品を製造する場合にも、この混合加熱装置を適用することができる。その場合には、混合される食品材料の種類の数の供給管が設けられる。
10 混合加熱装置
11 加熱パイプ
12a〜12c リング電極
13a〜13d スペーサ
15 本体部
16 流路
17 流入パイプ
18 流出パイプ
26 電源ユニット
27 通電領域
30 合流管
31 第1の供給管
32 第2の供給管
33 電動モータ
34 第1のポンプ
35 主食品材料投入部
36 電動モータ
37 第2のポンプ
38 付加食品材料投入部
41 プロペラシャフト
42 撹拌器
47 電動モータ(駆動源)
51 撹拌軸受
52 軸受リング
55 プロペラブレード
57 吐出管
58 撹拌板

Claims (6)

  1. 第1の食品材料と第2の食品材料の少なくとも2種類の食品材料を搬送しながら撹拌混合して通電加熱する混合加熱装置であって、
    複数のリング電極と絶縁材料からなる複数の円筒形状のスペーサとを備え、流入側の前記リング電極と流出側の前記リング電極との間で食品材料を搬送しながら通電する通電領域の流路が設けられた加熱パイプと、
    第1の食品材料を前記加熱パイプに供給する第1の供給管と第2の食品材料を前記加熱パイプに供給する第2の供給管とが接続され、前記加熱パイプの前記通電領域よりも上流側の流入側端部に接続される合流管と、
    前記加熱パイプ内に軸方向に延びて配置され、前記加熱パイプの外部に配置された駆動源により回転駆動されるプロペラシャフトと、
    前記流入側端部の内周面に回転自在に支持される軸受リングと、前記軸受リングと前記プロペラシャフトとの間に設けられ、前記流入側端部に送られた第1の食品材料と第2の食品材料とを前記通電領域に向けて撹拌混合させて引き込むプロペラブレードとを備える撹拌軸受と、
    を有する混合加熱装置。
  2. 請求項1記載の混合加熱装置において、
    前記プロペラシャフトに設けられ、前記プロペラシャフトから径方向に突出し、かつ前記通電領域の範囲に軸方向に延びる撹拌板を、有する混合加熱装置。
  3. 請求項1または2記載の混合加熱装置において、
    前記第1の供給管に設けられ、第1の食品材料を供給する第1のポンプと、前記第2の供給管に設けられ、第2の食品材料を供給する第2のポンプと、を有する混合加熱装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の混合加熱装置において、
    前記プロペラシャフトの基端部に、複数の前記撹拌軸受を設けた、混合加熱装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の混合加熱装置において、
    前記プロペラシャフトの先端面に対向し、第2の食品材料を前記プロペラシャフトの先端面に向けて吐出し、径方向外方に第2の食品材料を分散させる吐出管を、前記第2の供給管に設けた、混合加熱装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の混合加熱装置において、
    第1の食品材料はゲル化食品材料であり、第2の食品材料はゲル化食品材料よりも粘度が低い食品材料である、混合加熱装置。
JP2019194954A 2019-10-28 2019-10-28 混合加熱装置 Active JP7333953B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019194954A JP7333953B2 (ja) 2019-10-28 2019-10-28 混合加熱装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019194954A JP7333953B2 (ja) 2019-10-28 2019-10-28 混合加熱装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021068659A true JP2021068659A (ja) 2021-04-30
JP7333953B2 JP7333953B2 (ja) 2023-08-28

Family

ID=75637573

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019194954A Active JP7333953B2 (ja) 2019-10-28 2019-10-28 混合加熱装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7333953B2 (ja)

Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6421739U (ja) * 1987-07-30 1989-02-03
JPH1189522A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Frontier Engineering:Kk 流動性食品材料の連続加熱装置
JPH11155500A (ja) * 1997-11-21 1999-06-15 Frontier Engineering:Kk 密封加工食品の製造方法および装置
JP2001149007A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Snow Brand Milk Prod Co Ltd カードの連続製造方法および連続加熱装置
JP2004174024A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Frontier Engineering:Kk 飲食物の加熱装置
US20110088569A1 (en) * 2009-10-12 2011-04-21 Astepo S.R.L. Ohmic device for heat-treating foods
JP2015156349A (ja) * 2013-04-22 2015-08-27 株式会社フロンティアエンジニアリング ジュール加熱装置

Patent Citations (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6421739U (ja) * 1987-07-30 1989-02-03
JPH1189522A (ja) * 1997-09-18 1999-04-06 Frontier Engineering:Kk 流動性食品材料の連続加熱装置
JPH11155500A (ja) * 1997-11-21 1999-06-15 Frontier Engineering:Kk 密封加工食品の製造方法および装置
JP2001149007A (ja) * 1999-11-30 2001-06-05 Snow Brand Milk Prod Co Ltd カードの連続製造方法および連続加熱装置
JP2004174024A (ja) * 2002-11-28 2004-06-24 Frontier Engineering:Kk 飲食物の加熱装置
US20110088569A1 (en) * 2009-10-12 2011-04-21 Astepo S.R.L. Ohmic device for heat-treating foods
JP2015156349A (ja) * 2013-04-22 2015-08-27 株式会社フロンティアエンジニアリング ジュール加熱装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7333953B2 (ja) 2023-08-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11752682B2 (en) Extruder screw having paths within the screw, extruder, and extrusion method
US2688470A (en) Premixer and juicer unit
US5240724A (en) Process for producing pumpable foodstuffs, in particular processed cheese
CN108135205B (zh) 用于食物产品充气的设备和方法
US6227698B1 (en) Apparatus for processing dispersions of solids in a fatty phase
US5249514A (en) Apparatus for producing pumpable foodstuffs, in particular processed cheese
JP6186302B2 (ja) ジュール加熱装置
JP2021068659A (ja) 混合加熱装置
US3719350A (en) Self-cleaning venting section for continuous mixers
US3216706A (en) Continuous mixing machine
JP4065768B2 (ja) 飲食物の加熱装置
US1487208A (en) Agitating and mixing device
US20110275738A1 (en) Process for producing finely divided suspensions by melt emulsification
US10638545B2 (en) Continuous heat-treating apparatus for food material and energizing and heating method
JP3355131B2 (ja) 家畜用粉粒状飼料の熱処理装置及びそのような熱処理装置を備えた処理設備
JP3178402B2 (ja) ドレッシング系複合液の連続混合乳化装置
JP2022107785A (ja) 米ゲル製造システム及び米ゲル製造方法
CN209679964U (zh) 一种用于配制吸入制剂的二次配料罐
JP2011110356A (ja) ロータリー式調理器
JPH0899047A (ja) 湿式媒体分散装置
US20120199018A1 (en) Apparatus for dispersion of a second phase into a non-newtonian fluid base product
JPH0311299B2 (ja)
SU803957A1 (ru) Смеситель
US3502041A (en) Combination dough degasser and transfer machine
US1347650A (en) Rubber-cement-mixing machine

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220809

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230727

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230801

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7333953

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150