JP2021068656A - 端子、端子付き電線、及び、端子圧着方法 - Google Patents

端子、端子付き電線、及び、端子圧着方法 Download PDF

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Abstract

【課題】本発明は、製造コストの低減を図った圧着端子、端子付き電線、及び、端子圧着方法を提供することを目的とする。【解決手段】圧着端子1は、被覆電線4に接続されるものであり、被覆電線における被覆部42に直に、または当該被覆部に被せられた筒状のゴム栓5を介して、当該被覆部に圧着接続される電線接続部12を備え、電線接続部は、所定位置P0から互いに離れるように延びて形成されて被覆部に圧着される一対の圧着片140、140と、を有し、一対の圧着片の各先端142t側には、互いに近づくように曲げて形成された一対の屈曲部145、145が設けられている。【選択図】図2

Description

本発明は、被覆電線に接続される端子、端子付き電線、及び、端子圧着方法に関する。
自動車には、多種多様な電子機器が搭載され、電子機器に電力や制御信号等を伝えるために、ワイヤハーネスが配索されている。ワイヤハーネスは、複数の電線と、コネクタと、を備え、このコネクタを電子機器のコネクタや他のワイヤハーネスのコネクタに嵌合させることで、電子機器や他のワイヤハーネスに接続されている。
このようなワイヤハーネスに用いられるコネクタとしては、筒状のコネクタハウジングと、該コネクタハウジングに収容されるとともに電線の端末に取り付けられる端子金具と、を備えたものが一般的である(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたコネクタは、電線と、該電線の芯線に接続される端子金具と、電線の被覆部に外装されるゴム栓と、を備えている。端子金具は、相手方端子に電気的に接続される電気接触部と、電線の芯線に接続される一対の導体圧着片と、電線に外装されたゴム栓を圧着する一対の挟持片と、を備えて構成されている。
特開平09−092352号公報
しかしながら従来のコネクタでは、電線に外装されたゴム栓を圧着する場合は、電線の被覆部を直接圧着する場合に比して、一対の挟持片の展開長(周長)を長くしておく必要があった。このため、同形状の相手方端子に接続される端子金具であっても、ゴム栓有りの防水性とゴム栓無しの非防水性の2種類の端子金具を製造する必要があった。
本発明は、製造コストの低減を図った圧着端子、端子付き電線、及び、端子圧着方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決し目的を達成するために、請求項1に記載された発明は、被覆電線に接続される圧着端子であって、前記被覆電線における被覆部に直に、または当該被覆部に被せられた筒状のゴム栓を介して、当該被覆部に圧着接続される電線接続部を備え、前記電線接続部は、所定位置から互いに離れるように延びて形成されて前記被覆部に圧着される一対の圧着片を有し、前記一対の圧着片の各先端側には、互いに近づくように曲げて形成された一対の屈曲部が設けられていることを特徴とする圧着端子である。
請求項2に記載された発明は、請求項1に記載の発明において、前記一対の圧着片における前記屈曲部の先端側には、互いに近づくように曲げられた先端曲げ部が設けられていることを特徴とするものである。
請求項3に記載された発明は、請求項1または2に記載の発明において、前記一対の圧着片は、前記被覆部を載置する載置部と、前記一対の屈曲部より所定位置側の第1部分が互いに近づけられて形成された一対の接近部と、前記第1部分よりも先端側の第2部分が前記被覆部に当接されつつ互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部と、が形成され、前記被覆部は、前記一対の折返し部と前記載置部との間に挟まれて圧着されるように変形可能に設けられていることを特徴とするものである。
請求項4に記載された発明は、被覆電線と、該被覆電線に接続される請求項1〜3のうち何れか一項に記載の圧着端子と、を備えた端子付き電線であって、前記圧着端子は、前記被覆部を載置する載置部と、該載置部の両端に連続されるとともに前記被覆部を囲う一対の外側部と、該一対の外側部それぞれに連続されるとともに互いに近づけられて形成された接近部と、該接近部の先端側に連続されるとともに前記被覆部に当接されつつ折れ曲がって互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部と、を有し、前記被覆部は、前記一対の折返し部と前記載置部との間に挟まれて圧着されていることを特徴とする端子付き電線である。
請求項5に記載された発明は、請求項4に記載の端子付き電線を製造する際の端子圧着方法であって、前記一対の圧着片の間に前記被覆電線の被覆部を載置し、前記被覆部を囲むように前記一対の圧着片の各先端を互いに近づけ当接させ、前記一対の圧着片の各先端を前記被覆部に近づけるとともに各先端より前記所定位置側に前記接近部を形成し、この接近部を前記被覆部に近づけて、該接近部より前記先端側を前記被覆部に当接させ折り曲げて互いに離れる方向に延びる前記一対の折返し部を形成しつつ、前記被覆部を、前記一対の折返し部と前記載置部との間に挟んで圧着することを特徴とする端子圧着方法である。
請求項1に記載の発明によれば、一対の圧着片の各先端側には、互いに近づくように曲げて形成された一対の屈曲部が設けられている。ここで、一対の圧着片により被覆電線の被覆部が圧着される場合には、一対の圧着片の各先端を互いに近づけて当接させることで、該屈曲部により各先端が被覆部に近づけられ、各先端を含む部分は被覆部に押し付けられつつ屈曲部がさらに曲げられて、互いに離れる方向に折れ曲がって圧着される。即ち、一対の屈曲部が形成されていることにより、一対の圧着片の各先端を互いに近づけて当接させることで、該一対の屈曲部を曲げ起点として、一対の圧着片が所定の形状に変形されて、被覆部に圧着される。このような屈曲部が設けられていることにより、作業性よく、被覆電線への圧着作業を行うことができる。また、一対の圧着片がゴム栓を介して被覆部に圧着される場合には、一対の圧着片が、ゴム栓の外周面に沿わされてゴム栓に圧着される。このように、一対の屈曲部を含む圧着端子は、圧着対象に合わせて曲がり形状を変化させることで、ゴム栓無しの非防水用と、ゴム栓有りの防水用と、の両方のコネクタに共通して用いることができる。これにより、金型製作等のコストが低減されて、製造コストの抑制を図ることができる。
請求項4に記載の発明によれば、圧着端子は、被覆部を載置する載置部と、該載置部の両端に連続されるとともに被覆部を囲う一対の外側部と、該一対の外側部それぞれに連続されるとともに互いに近づけられて形成された接近部と、該接近部の先端側に連続されるとともに被覆部に当接されつつ折れ曲がって互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部と、を有し、被覆部は、一対の折返し部と載置部との間に挟まれて圧着されている。これによれば、一対の圧着片が変形されることで形成された載置部、一対の接近部、及び一対の折返し部により、被覆電線の被覆部が圧着接続される構成を実現できる。
請求項5に記載の発明によれば、一対の圧着片の間に被覆電線の被覆部を載置し、被覆部を囲むように一対の圧着片の各先端を互いに近づけ当接させ、一対の圧着片の各先端を被覆部に近づけて当接させるとともに各先端より所定位置側に接近部を形成し、この接近部を被覆部に近づけて、該接近部より先端側を被覆部に当接させ折り曲げて互いに離れる方向に延びる一対の折返し部を形成しつつ、被覆部を、一対の折返し部と載置部との間に挟んで圧着する。即ち、一対の圧着片の各先端を互いに近づけて当接させることで、該屈曲部により各先端が被覆部に近づけられ、各先端を被覆部にさらに近づけて当接させることで屈曲部がさらに曲げられて各先端を含む部分は被覆部に押し付けられつつ、各先端より所定位置側に接近部を形成する。そして、この接近部を被覆部に近づけて、互いに離れる方向に延びる一対の折返し部を形成しつつ、被覆部を、一対の折返し部と載置部との間に挟んで圧着する。このように予め屈曲部が形成されていることで、該屈曲部が曲げ起点となって、一対の圧着片を所定の形状に変形させる。よって、作業性よく、被覆電線への圧着作業を行うことができる。
本発明の一実施の形態に係る端子付き電線を構成するものであり、圧着前の圧着端子を示す斜視図である。 前記圧着前の圧着端子の一部を示す平面図である。 圧着後の圧着端子の一部を示す平面図である。 前記端子付き電線の組立て手順を説明するための斜視図である。 (A)〜(D)は、前記端子付き電線の組立て手順を説明するための平面図である。 本発明の変形例に係る端子付き電線の組立て手順を説明するための斜視図である。 図6に示された端子付き電線を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図1〜5に基づいて説明する。図1は、本発明の一実施の形態に係る端子付き電線を構成するものであり、圧着前の端子1を示す斜視図である。図3に示すように、本実施形態に係る端子付き電線2は、自動車等に配索されるワイヤハーネスを構成する。
端子付き電線2は、図3に示すように、被覆電線4(以下電線と記す)と、電線4の外周面に圧着接続された端子1と、を有して構成されている。
電線4は、図4に示すように、導電性を有する線状の芯線41と、芯線41の外側を覆う絶縁性の被覆部42とを含んで構成される。実施形態の芯線41は、導電性の金属、例えば、銅、銅合金、アルミニウム、アルミニウム合金などの素線を複数束ねたものである。なお、芯線41は、複数の素線を撚り合わせた撚り芯線であってもよい。被覆部42は、芯線41の外周面を被覆する筒状の電線被覆である。被覆部42は、例えば、絶縁性の樹脂材料などを押出成形することによって形成される。被覆部42の樹脂材料としては、PPやPVC、架橋PEなどから耐摩耗性や耐薬品性、耐熱性などに配慮して適宜選定されたものが用いられる。
電線4は、電線4の末端部において芯線露出部41eを有する。芯線露出部41eは、芯線41の一端であり、被覆部42の末端部42eから延出している部分である。
端子1は、図1、2に示すように、導電性の板金に打抜き加工と曲げ加工が施されて形成されたものである。この端子1は、図1に示すように、不図示の相手方端子としての挿入子を挿入接続させる電気接触部11と、電線4を接続させる電線接続部12と、を一体に備えて構成されている。図面において、電気接触部11と電線接続部12が並ぶ方向を矢印Yで示し、矢印Yに直交(交差)する方向(上下方向)を矢印Zで示し、矢印Yと矢印Zの双方向に直交する方向(左右方向)を矢印Xで示す。また、電気接触部11と電線接続部12のうち、電気接触部11側を「前方」と記し、反対方向の電線接続部12側を「後方」と記す場合がある。
電気接触部11は、図1に示すように、第1底板110と、第1底板110に対向する上板111と、第1底板110及び上板111に連続された一対の側板112、112と、第1底板110の前端11fで折り返されて第1底板110と上板111との間に位置して、第1底板110と上板111との間に挿入された挿入子を上板111側に押し付けるばね片113と、を有して構成されている。
電線接続部12は、図1に示すように、電気接触部11の後方に連続される芯線接続部13と、該芯線接続部13の後方に連続される被覆接続部14と、芯線接続部13と被覆接続部14の間に設けられて両者を連結する連結部15と、を有して構成されている。
芯線接続部13は、第1底板110の後方に連続される第2底板130と、該第2底板130の左右の端部から延びて形成されて、電線4の露出した(後述の)芯線露出部41eに圧着接続される一対の芯線圧着片131、131と、を有している。
(圧着前の一対の圧着片)
被覆接続部14は、図2に示すように、後述する連結部15の後方に連続されて、電線4の被覆部42に圧着接続される一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)から構成されている。同図に示すように、一対の被覆圧着片140、140は、圧着前の状態で、上下に延在する仮想線Pを軸として線対称となるように形成されている。一対の被覆圧着片140、140において、仮想線Pと交差する位置を本実施形態では、「所定位置P0」と記す場合がある。
一対の被覆圧着片140、140は、所定位置P0を含む弧状部141と、電線4を囲みつつ圧着される一対の圧着片本体142、142と、を有して構成されている。弧状部141は、後述する連結部15の後方に連続されている。
一対の圧着片本体142、142は、弧状部141の端部に連続された平板部143と、該平板部143の先端側に連続された屈曲部145と、該屈曲部145の平板部143から離れた端部に設けられた先端曲げ部146と、を有している。
平板部143は、弧状部141から上方に向かうにしたがって左右に互いに離れる方向に延びて形成されている。平板部143は、圧着状態で、載置部241の一部、立上がり部244、接近部245及び一対の折返し部246の一部となる部位である。この平板部143には、該平板部143における所定位置P0から先端142に向かう方向の中間部より屈曲部145側に位置する第1部位P1と、該第1部位P1と屈曲部145との間に位置する第2部位P2と、が設けられている。第1部位P1が互いに近づけられることで接近部245が形成され、第2部位P2が被覆部42に当接されることで、一対の折返し部246、246が形成される。なお、本実施形態では、第2部位P2は、第1部位P1と屈曲部145との間に位置しているが、本発明はこれに限定されるものではない。第2部位P2は、圧着対象の外径寸法により位置が変わる部位であり、第1部位P1より先端142t側に設けられていればよい。
屈曲部145は、互いに近づくように(内側に)延びて形成されている。即ち、屈曲部145は、互いに近づくように曲げて形成されて、平板部143とは反対方向に延びている。先端曲げ部146は、屈曲部145の端部を、さらに内側に曲げて形成されている。
このような屈曲部145は、本実施形態では、電線接続部12に接続される電線4の外径寸法と同程度だけ、各圧着片本体142の先端142tから所定位置P0側の曲げ部144で内側に曲げられて、互いに近づくように延びて形成されている。この曲げ部144は、所定位置P0から各先端142tまでの寸法を1とした場合、各先端142tから4分の1程度だけ、所定位置P0側に離間した位置に設けられている。
先端曲げ部146は、各圧着片本体142の先端部に設けられ、当該先端部分が内側に曲げられて形成されている。このような先端曲げ部146が設けられていることにより、金属を切断した際に生じるバリ部が折り込まれる。これにより、一対の被覆圧着片140、140が被覆部42を圧着する際に、バリ部の電線4の被覆部42や、各被覆圧着片140の内面への食い込みが抑制される。
連結部15は、図1に示すように、後方に向かうにしたがって下方に向かうように傾斜して設けられている。このような連結部15が設けられていることにより、被覆接続部14の所定位置P0が、芯線接続部13の第2底板130より被覆部42の厚み分だけ下方に位置される。即ち、第2底板130及び被覆接続部14の所定位置P0に段差を生じさせることで、電線4が、芯線接続部13及び被覆接続部14に機械的に接続された状態で、電線4の芯線41が略真っ直ぐな状態で配索される。
(圧着後の一対の圧着片)
一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)は、図3に示すように、電線4に圧着されることで変形して、電線4の被覆部42を載置する平板状の載置部241と、載置部241の左右の両端から角部243を形成しつつ略直角に立ち上がる立上がり部244(外側部)と、該立上がり部244に連続されつつ、第1部位P1が互いに近づけられて形成された接近部245と、該接近部245の先端側に連続されて被覆部42に当接されつつ、互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部246と、を有して構成されている。一対の折返し部246は、第1部位P1より先端142t側の第2部位P2が電線4の被覆部42に当接されることで形成されている。被覆部42は、各第2部位P2に当接された状態で、各第2部位P2を含む一対の折返し部246、246と載置部241との間に挟まれて圧着されている。各折返し部246は屈曲部145を含んで構成され、各折返し部246の先端には、先端曲げ部146が設けられている。
載置部241は、圧着前の一対の被覆圧着片140、140の弧状部141及び平板部143の一部が変形されたものであり、立上がり部244、接近部245及び一対の折返し部246は、平板部143及び屈曲部145が変形されたものである。
次に、このような端子1を電線4の被覆部42に直に圧着接続する端子圧着方法、及び、端子付き電線2を製造する手順を、図5の(A)〜(D)を参照して説明する。
まず、電線4を芯線露出部41eが前方に位置する格好で、芯線露出部41eを、端子1の芯線接続部13の第2底板130に載置して、一対の芯線圧着片131、131を芯線露出部41eに押し付けて圧着する。
次に、図5(A)に示すように、一対の圧着片本体142、142間の弧状部141に電線4の被覆部42の末端部42eを載置する。そして、図5(B)に示すように、電線4を囲むように一対の被覆圧着片140、140の各先端142tを互いに近づけて当接させる。予め屈曲部145が形成されていることにより各先端142tが被覆部42に近づけられる。さらに、図5(C)に示すように、各先端142tより所定位置P0側の第1部位P1を互いに近づけて接近部245を形成し、この接近部245を被覆部42にさらに近づけることで、第2部位P2が被覆部42の周面に当接されつつ、第2部位P2で折れ曲がって、各先端142tは互いに離れる方向に延びる折返し部246を形成する。ここで、予め屈曲部145が形成されていることで、一対の折返し部246を、互いに離れる方向に延びるように曲がり易くされる。折返し部246が形成されるのと略同時に、弧状部141及び平板部143の一部が平担な板状に変形して載置部241を形成する。こうして、図5(D)に示すように、電線4の被覆部42は、一対の折返し部246と載置部241との間に挟んで圧着される。このようにして芯線接続部13は電線4の芯線露出部41eに電気的及び機械的に接続され、被覆接続部14は、電線4の被覆部42に機械的に接続されて、端子付き電線2が完成する。
上述した構成の端子1(圧着端子)において、一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)は、被覆部42を載置する載置部241と、一対の屈曲部145、145より所定位置P0側の第1部位P1が互いに近づけられて形成された一対の接近部245、と、第1部分P1より先端142t側の第2部分P2が被覆部42に当接されつつ互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部246、246と、が形成され、被覆部42は、一対の折返し部246、246と載置部241との間に挟まれて圧着されるように変形可能に設けられている。これによれば、一対の被覆圧着片140、140が変形されることで形成された載置部241、一対の接近部245、245、及び一対の折返し部246、246により、被覆電線4の被覆部42が圧着接続される構成を実現できる。
また、上述した構成の端子付き電線2によれば、端子1(圧着端子)は、被覆部42を載置する載置部241と、該載置部241の両端に連続されるとともに被覆部42を囲う一対の立上がり部244、244(外側部)と、該一対の立上がり部244、244それぞれに連続されるとともに互いに近づけられて形成された接近部245と、該接近部245の先端142t側に連続されるとともに被覆部42に当接されつつ折れ曲がって互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部246、246と、を有し、被覆部42は、一対の折返し部246、246と載置部241との間に挟まれて圧着されている。これによれば、一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)が変形されることで形成された載置部241、一対の接近部245、及び一対の折返し部246、246により、被覆電線4の被覆部42が圧着接続される構成を実現できる。
また、上述した端子圧着方法によれば、一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)の各先端142tを互いに近づけて当接させることで、該屈曲部145により各先端142tが被覆部42に近づけられ、各先端142tを被覆部42に近づけて当接させることで屈曲部145がさらに曲げられて各先端142tを含む部分は被覆部42に押し付けられつつ、各先端142tより所定位置P0側に接近部245を形成する。そして、この接近部245を被覆部42に近づけて、互いに離れる方向に延びる一対の折返し部247、247を形成しつつ、被覆部42を、一対の折返し部247、247と載置部241との間に挟んで圧着する。このように予め屈曲部145が形成されていることで、該屈曲部145が曲げ起点となって、一対の被覆圧着片140、140を所定の形状に変形させる。よって、作業性よく、被覆電線4への圧着作業を行うことができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的が達成できる他の構成等を含み、以下に示すような変形等も本発明に含まれる。
前記実施形態では、端子1が被覆電線4における被覆部42に直に圧着接続された(非防水性の)端子付き電線2について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。図6、7に示すように、端子1は、被覆電線4における被覆部42に被せられた筒状のゴム栓5に圧着接続されて、(防水性の)端子付き電線3が形成されていてもよい。防水性の端子付き電線3は、図6に示すように、電線4と、該電線4に被せられる円筒状(筒状)のゴム栓5と、電線4の被覆部42に被せられたゴム栓5の外周面に圧着接続された端子1と、を有して構成されている。図6は、本発明の変形例に係る端子付き電線の組立て手順を説明するための斜視図である。図7は、前記端子付き電線を示す断面図である。なお、前記実施形態で既に説明した図1乃至図5と同一部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、本実施形態のゴム栓5の外周寸法は、端子1の一対の各被覆圧着片140、140の内周寸法と、略等しい寸法となるように形成されている。また、ゴム栓5の外周面は、端子1の弧状部141の曲面に沿う曲率となるように形成されている。
端子1は、図7に示すように、ゴム栓5に圧着されることで、一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)が変形して、弧状部141と、該弧状部141の両端に連続される一対の第2弧状部342、342と、各第2弧状部342に連続される屈曲部145と、を有して構成されている。各屈曲部145の先端には、先端曲げ部146が設けられている。一対の第2弧状部342、342は、一対の平板部143が変形されたものである。
このような端子は、以下の手順で、ゴム栓5に圧着される。即ち、電線4に被せられたゴム栓5を、弧状部141に載置し、一対の被覆圧着片140、140の各先端142tを互いに近づけるようにして、一対の平板部143を変形させてゴム栓5の外周面に沿わせて一対の第2弧状部342、342を形成しつつ、一対の屈曲部145をゴム栓5の外周面に近づけて接触させる。一対の先端曲げ部144は、互いに近接する位置に設けられる。このようにして端子1を電線4に被せられたゴム栓5に圧着する。この際、先端曲げ部146をゴム栓5の外周面に食い込ませるようにしてもよい。こうして、被覆接続部14は、電線4の被覆部42に被せられたゴム栓5に機械的に接続されて、端子付き電線3が完成する。
上述した構成の端子1によれば、一対の被覆圧着片140、140(一対の圧着片)の各先端142t側には、互いに近づくように曲げて形成された一対の屈曲部145、145が設けられている。ここで、一対の被覆圧着片140、140により被覆電線4の被覆部42が圧着される場合には、一対の被覆圧着片140、140の各先端142tを互いに近づけて当接させることで、該屈曲部145により各先端142tが被覆部42に近づけられ、各先端142tを被覆部42にさらに近づけることで、各先端142tを含む部分は被覆部42に押し付けられつつ屈曲部145がさらに曲げられて、互いに離れる方向に折れ曲がって圧着される。即ち、一対の屈曲部145が形成されていることにより、一対の被覆圧着片140、140の各先端142tを互いに近づけて当接させることで、該一対の屈曲部145、145がさらに曲げられ、一対の被覆圧着片140、140が所定の形状に変形されて、被覆部42に圧着される。このような屈曲部145が設けられていることにより、作業性よく、被覆電線4への圧着作業を行うことができる。また、一対の被覆圧着片140、140がゴム栓5を介して被覆部42に圧着される場合には、一対の被覆圧着片140、140が、ゴム栓5の外周面に沿わされてゴム栓5に圧着される。このように、一対の屈曲部145、145を含む圧着端子1は、圧着対象に合わせて曲がり形状を変化させることで、ゴム栓5無しの非防水用と、ゴム栓5有りの防水用と、の両方のコネクタに共通して用いることができる。これにより、金型製作等のコストが低減されて、製造コストの抑制を図ることができる。
また、一対の被覆圧着片140、140には、屈曲部145より先端142t側に、互いに近づくように曲げられた先端曲げ部146が設けられている。このような先端曲げ部146が設けられていることにより、一対の被覆圧着片140、140が被覆部42に直に圧着される場合には、一対の被覆圧着片140、140の内面や、電線4の被覆部42への食い込みが抑制される。また、ゴム栓5が圧着される場合において、先端曲げ部146をゴム栓5の外周面に食い込ませるようにした場合には、端子1の圧着状態の維持が図られる。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部、もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
1 端子(圧着端子)
12 電線接続部
140、140 一対の被覆圧着片(一対の圧着片)
142t 各先端
145、145 一対の屈曲部
146 先端曲げ部
2 (非防水性の)端子付き電線
241 載置部
244、244 一対の立上がり部(外側部)
245 接近部
246、246 一対の折返し部
4 電線(被覆電線)
42 被覆部
5 ゴム栓
P0 所定位置
P1 第1部位
P2 第2部位

Claims (5)

  1. 被覆電線に接続される圧着端子であって、
    前記被覆電線における被覆部に直に、または当該被覆部に被せられた筒状のゴム栓を介して、当該被覆部に圧着接続される電線接続部を備え、
    前記電線接続部は、所定位置から互いに離れるように延びて形成されて前記被覆部に圧着される一対の圧着片を有し、
    前記一対の圧着片の各先端側には、互いに近づくように曲げて形成された一対の屈曲部が設けられていることを特徴とする圧着端子。
  2. 前記一対の圧着片における前記屈曲部の先端側には、互いに近づくように曲げられた先端曲げ部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の圧着端子。
  3. 前記一対の圧着片は、前記被覆部を載置する載置部と、前記一対の屈曲部より所定位置側の第1部分が互いに近づけられて形成された一対の接近部と、前記第1部分よりも先端側の第2部分が前記被覆部に当接されつつ互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部と、が形成され、前記被覆部は、前記一対の折返し部と前記載置部との間に挟まれて圧着されるように変形可能に設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧着端子。
  4. 被覆電線と、該被覆電線に接続される請求項1〜3のうち何れか一項に記載の圧着端子と、を備えた端子付き電線であって、
    前記圧着端子は、前記被覆部を載置する載置部と、該載置部の両端に連続されるとともに前記被覆部を囲う一対の外側部と、該一対の外側部それぞれに連続されるとともに互いに近づけられて形成された接近部と、該接近部の先端側に連続されるとともに前記被覆部に当接されつつ折れ曲がって互いに離れる方向に延びて形成された一対の折返し部と、を有し、
    前記被覆部は、前記一対の折返し部と前記載置部との間に挟まれて圧着されていることを特徴とする端子付き電線。
  5. 請求項4に記載の端子付き電線を製造する際の端子圧着方法であって、
    前記一対の圧着片の間に前記被覆電線の被覆部を載置し、前記被覆部を囲むように前記一対の圧着片の各先端を互いに近づけ当接させ、前記一対の圧着片の各先端を前記被覆部に近づけるとともに各先端より前記所定位置側に前記接近部を形成し、この接近部を前記被覆部に近づけて、該接近部より前記先端側を前記被覆部に当接させ折り曲げて互いに離れる方向に延びる前記一対の折返し部を形成しつつ、前記被覆部を、前記一対の折返し部と前記載置部との間に挟んで圧着することを特徴とする端子圧着方法。
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