JP2021067121A - ドレーン杭 - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Abstract

【課題】構造が簡単でコストが低く、また土砂の流入を抑制する効果が高く、土砂で詰まりにくいドレーン杭を提供する。【解決手段】地盤に埋め込む管状のドレーン杭1であって、周壁部12に1つ以上の吸水孔14を有する杭本体10と、土砂の流入を抑制するためのフィルタ部材30と、を備え、フィルタ部材30の通水部38にメッシュ部材36が設けられており、フィルタ部材30が吸水孔14に嵌め込まれている、ドレーン杭1。【選択図】図2

Description

本発明は、ドレーン杭に関する。
液状化対策として、多数の吸水孔が形成された管状のドレーン杭を、杭の上部が地上に露出するように地盤に打ち込む工法が知られている。地震時には、地中の水が吸水孔から杭内に流入し、上部の排出口から地上に排出されることで、過剰間隙水圧が低減され、液状化が抑制される。
ドレーン杭では、吸水孔から土砂が流入して杭が詰まることを防止する必要がある。吸水孔から土砂が流入することを防止する機構としては、管の内側に網目状のフィルタを設ける機構が知られている。例えば、特許文献1には、多数の吸水孔が穿設された内管と外管との間に、土砂の流入を抑制するための網目状のフィルタを設けることが開示されている。
特許第2663579号公報
しかし、特許文献1のような従来のドレーン杭は、構造が複雑でコストが高く、また管とフィルタの隙間から土砂が流入しやすく、液状化を抑制する効果が低下しやすい。
本発明は、構造が簡単でコストが低く、土砂の流入を抑制する効果が高いドレーン杭を提供することを目的とする。
本発明は、以下の構成を有する。
[1]地盤に埋め込む管状のドレーン杭であって、
周壁部に1つ以上の吸水孔を有する杭本体と、土砂の流入を抑制するためのフィルタ部材と、を備え、
前記フィルタ部材が前記吸水孔に嵌め込まれている、ドレーン杭。
[2]前記フィルタ部材の通水部にメッシュ部材が設けられている、[1]に記載のドレーン杭。
[3]前記フィルタ部材の通水部にスリットが形成されている、[1]に記載のドレーン杭。
本発明によれば、構造が簡単でコストが低く、土砂の流入を抑制する効果が高いドレーン杭を提供できる。
本発明の第1実施形態のドレーン杭の一例を示した正面図である。 図1のドレーン杭のフィルタ部材が設けられた部分を拡大した正面図である。 図1のドレーン杭が備えるフィルタ部材を示した斜視図である。 図3のフィルタ部材のA−A断面図である。 本発明の第2実施形態のドレーン杭のフィルタ部材が設けられた部分を拡大した正面図である。 図5のドレーン杭が備えるフィルタ部材を示した斜視図である。 図6のフィルタ部材のB−B断面図である。
以下、本発明のドレーン杭の一例を示して説明する。なお、以下の説明において例示される図の寸法等は一例であって、本発明はそれらに必ずしも限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することが可能である。
<第1実施形態>
図1及び図2に示すように、第1実施形態のドレーン杭1は、管状の杭本体10と、上部水抜き材20と、フィルタ部材30と、を備えている。上部水抜き材20は、杭本体10の上端に接続されている。フィルタ部材30は、杭本体10の周壁部12に形成された複数の吸水孔14のそれぞれに嵌め込まれている。
ドレーン杭1は、地中の水を地上に排出するための杭であり、上部水抜き材20の上部が部分的に地上に露出するように地盤に埋め込まれる。
杭本体10の形状は、この例では円筒状である。なお、杭本体10の形状は、円筒状には限定されず、四角筒状等であってもよい。地盤への埋め込みが容易な点では、杭本体10は円筒状が好ましい。
杭本体10の下端部16は、下端に向かうにしたがって徐々に縮径する円錐状になっている。また、杭本体10の下端には開口が形成されておらず、下端部16は閉じた状態になっている。杭本体10の下端部16がこのような形態であれば、ドレーン杭1を地盤に打ち込みやすく、また杭本体10の下端部16から土砂が流入することを抑制できる。なお、杭本体10の下端部16は円錐状には限定されず、本発明の効果を損なわない範囲であれば下端が開口していてもよい。
杭本体10の外径は、60〜90mmが好ましく、70〜80mmがより好ましい。
杭本体10の内径は、55〜87mmが好ましく、65〜77mmがより好ましい。
杭本体10の長さは、適宜設定でき、例えば2500〜4000mmとすることができる。
杭本体10の周壁部12には、複数の吸水孔14が形成されている。例えば、ドレーン杭1を地盤に埋め込んだ状態で地震が起きたときには、地中の水が各々の吸水孔14から杭本体10内に流入し、上部水抜き材20を通じて地上に排出される。一般に、地中の水は表層にはあまり存在せず深い層に存在するため、複数の吸水孔14は杭本体10の下端部16寄りに設けられている。杭本体10の長さ方向における吸水孔14の位置は、ドレーン杭1を適用する地盤に応じて適宜設定すればよい。
複数の吸水孔14の配置パターンとしては、杭本体10の強度がより高くなる点から、周壁部12の外周面を平面に展開したときに各々の吸水孔14が千鳥状に配置されているパターンが好ましい。なお、複数の吸水孔14の配置パターンは、このような千鳥状には限定されない。
ドレーン杭の下側(例えば、下端部16からドレーン杭全長の1/3の範囲)の周壁部12の外周面の総面積に対する、複数の吸水孔14の開口面積の合計の割合を杭本体10の開口率Qとする。このとき、開口率Qは、2〜5%が好ましい。開口率Qが前記下限値以上であれば、地中の水を地上に排出しやすい。開口率Qが前記上限値以下であれば、強度が高いドレーン杭1としやすい。
吸水孔14の正面視形状は、この例では円形状である。なお、吸水孔14の正面視形状は、円形状には限定されず、例えば、矩形状等であってもよい。
吸水孔14の寸法は、前記開口率Qを満たすように設定することが好ましい。例えば、吸水孔14の正面視形状が円形状の場合、正面視での吸水孔14の直径は、15〜30mmが好ましい。
吸水孔14の数は、前記開口率Qを満たすように設定することが好ましい。吸水孔14の数は、例えば、20〜30個とすることができる。
杭本体10の材質は、特に限定されず、例えば、鉄、ステンレス鋼等の金属、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を例示できる。強度が高く、地中への打ち込みが容易な点では、杭本体10の材質は金属が好ましい。杭本体10の材質は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
杭本体10の製造方法は、特に限定されず、公知の方法を利用できる。
上部水抜き材20は、上端が開口した筒状の部材であり、杭本体10の上端に接続されている。杭本体10内に流入した水は、上部水抜き材20の上端開口部22から排出される。この例の上部水抜き材20は、長さ方向の中央部が上端に向かうにしたがって縮径し、それよりも上側部分が細い管状になっている。なお、上部水抜き材20の形状は、この例の形状には限定されない。
上部水抜き材20の寸法は、特に限定されず、適宜設定できる。
杭本体10と上部水抜き材20との接続構造は、特に限定されず、例えば、螺合による接続が挙げられる。また、杭本体10と上部水抜き材20とは、一体に成形されたものであってもよい。
上部水抜き材20の材質は、特に限定されず、例えば、鉄、ステンレス鋼等の金属、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を例示できる。加工性の点では、上部水抜き材20の材質は樹脂製が好ましい。上部水抜き材20の材質は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
上部水抜き材20の製造方法は、特に限定されず、射出成形等の公知の成形方法を利用できる。
フィルタ部材30は、土砂の流入を抑制するための嵌め込み型の透水性部材であり、各吸水孔14に嵌め込まれている。
この例のフィルタ部材30は、図3及び図4に示すように、吸水孔14に嵌め込まれる円筒状の嵌込部32と、嵌込部32の先端部に取り付けられた円板状の蓋部34と、メッシュ部材36と、を備えている。蓋部34の中央部分は円形状に開口した通水部38になっており、その通水部38に円形状のメッシュ部材36が設けられている。例えば、地震が起きたときには、地中の水がメッシュ部材36を通じて吸水孔14から杭本体10内に流入し、土砂はメッシュ部材36によって杭本体10内への流入が抑制される。
フィルタ部材30の通水部38にメッシュ部材36を設ける機構は特に限定されない。この例では、嵌込部32の先端部にメッシュ部材36が設置された状態で、嵌込部32の先端部に蓋部34が螺合によって取り付けられ、メッシュ部材36が嵌込部32と蓋部34で挟持されている。
フィルタ部材30の形状は、この例の形状には限定されず、吸水孔14の形状に合わせて適宜設定することができる。
この例のフィルタ部材30では、嵌込部32の外面に、蓋部34側から嵌込部32の軸方向に延びる複数のリブ32aが周方向に間隔をあけて設けられている。これにより、フィルタ部材30を吸水孔14にしっかりと嵌め込むことができる。例えば、ハンマー等でフィルタ部材30を吸水孔14に打ち込むことで、フィルタ部材30を吸水孔14に設けることができる。
フィルタ部材30のリブ32aは、蓋部34から遠ざかるにつれて低くなっていることが好ましい。これにより、フィルタ部材30を吸水孔14に打ち込むことが容易になる。
フィルタ部材30の寸法は、強度等を考慮して適宜設定すればよい。
嵌込部32の厚みは、例えば、1〜3mmとすることができる。
リブ32aの高さは、例えば、1〜2mmとすることができる。
リブ32aの幅は、例えば、1〜4mmとすることができる。
蓋部34の厚みは、例えば、1〜3mmとすることができる。
嵌込部32及び蓋部34の材質は、特に限定されず、例えば、硬質ポリ塩化ビニル、ポリエチレン、ポリプロピレン等の樹脂を例示できる。強度が高く、地中での耐久性に優れる点では、フィルタ部材30の材質は硬質ポリ塩化ビニルが好ましい。嵌込部32及び蓋部34の材質は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
嵌込部32及び蓋部34の製造方法は、特に限定されず、射出成形等の公知の成形方法を利用できる。
メッシュ部材36の材質としては、特に限定されず、例えば、ステンレス鋼(SUS)を例示できる。
メッシュ部材36の目開きは、ドレーン杭1を埋め込む地盤の土砂のサイズに応じて、土砂の流入を抑制できる範囲で適宜設定すればよい。例えば、土砂のサイズが0.075〜2mmの地盤は地震によって液状化しやすく、このような地盤にドレーン杭1を埋め込む場合には200番(目開き0.070mm程度)のメッシュ部材を使用できる。
ドレーン杭1の用途は、特に限定されず、例えば、地震時の液状化対策が挙げられる。具体的には、例えば、電柱やマンホールの周囲に複数本のドレーン杭1を埋め込むことにより、地震時に液状化現象によって電柱が倒れたり、マンホールが地上に露出したりすることを抑制することができる。
以上説明したドレーン杭1にあっては、杭本体10の吸水孔14にフィルタ部材30が嵌め込まれているため、吸水孔14において杭本体10とフィルタ部材30の間に隙間が生じにくい。これにより、土砂の流入を十分に抑制することができ、杭本体10が土砂で詰まりにくいため、地中の水を地上に排出する効果が十分に発揮される。また、吸水孔14にフィルタ部材30を嵌め込むだけのため、構造が簡単で低コストであり、既存の杭本体10に対しても容易に土砂流入抑制効果を付与できる。
<第2実施形態>
図5に示すように、第2実施形態のドレーン杭2は、管状の杭本体10と、上部水抜き材20と、フィルタ部材40と、を備えている。
ドレーン杭2は、フィルタ部材30の代わりにフィルタ部材40を備えている以外は、ドレーン杭1と同じ態様である。ドレーン杭2におけるドレーン杭1と同じ部分は同符号を付して説明を省略する。
フィルタ部材40は、土砂の流入を抑制するための嵌め込み型の透水性部材であり、各吸水孔14に嵌め込まれている。
この例のフィルタ部材40は、図6及び図7に示すように、吸水孔14に嵌め込まれる円筒状の嵌込部42と、嵌込部42の先端部に取り付けられた円板状の蓋部44と、を備えている。蓋部44の中央部分は通水部46であり、複数のスリット48が互いに平行に形成されている。例えば、地震が起きたときには、地中の水がスリット48を通じて吸水孔14から杭本体10内に流入し、土砂はスリット48を通過せず杭本体10内への流入が抑制される。
フィルタ部材40の形状は、この例の形状には限定されず、吸水孔14の形状に合わせて適宜設定することができる。
この例のフィルタ部材40では、嵌込部42の外面に、蓋部44側から嵌込部42の軸方向に延びる複数のリブ42aが周方向に間隔をあけて設けられている。これにより、フィルタ部材40を吸水孔14にしっかりと嵌め込むことができる。例えば、ハンマー等でフィルタ部材40を吸水孔14に打ち込むことで、フィルタ部材40を吸水孔14に設けることができる。
フィルタ部材40のリブ42aは、蓋部44から遠ざかるにつれて低くなっていることが好ましい。これにより、フィルタ部材40を吸水孔14に打ち込むことが容易になる。
スリット48の幅は、ドレーン杭2を埋め込む地盤の土砂のサイズに応じて、土砂の流入を抑制できる範囲で適宜設定すればよい。
各々のスリット48の表面44a側の幅d1(図5、図7)は、0.5〜2.0mmが好ましく、0.5〜1.0mmがより好ましい。スリット48の幅d1が前記下限値以上であれば、地中の水を地上に排出しやすい。スリット48の幅d1が前記上限値以下であれば、土砂が杭本体10内に流入することを抑制しやすい。
図7に示すように、蓋部44をスリット48の幅方向に切断したときのスリット48の断面形状は、スリット48の幅が蓋部44の表面44a側から裏面44b側に向かって広がっている。具体的には、スリット48の断面形状は、蓋部44の表面44aから裏面44b側に向かうにつれて幅が漸次広がる部分と、幅が一定の部分とからなる形状である。スリット48の断面形状がこのような形状であれば、土砂がスリット48に挟まったとしてもスリット48から外れやすくなる。
なお、スリット48の幅は、表面44aから裏面44bに向かって段階的に広がっていてもよく、表面44aから裏面44bに向かって徐々に広がっていてもよい。スリット48の幅は、表面44aから裏面44bまで一定であってもよい。
各々のスリット48の裏面側の幅d2(図7)は、1.0〜2.5mmが好ましく、1.0〜1.5mmがより好ましい。スリット48の幅d2が前記下限値以上であれば、地中の水を地上に排出しやすい。スリット48の幅d2が前記上限値以下であれば、土砂が杭本体10内に流入することを抑制しやすい。
各々のスリット48の長さは、2〜4mmが好ましく、2〜3mmがより好ましい。スリット48の長さが前記下限値以上であれば、フィルタ部材40が充分な強度となりやすい。スリット48の長さが前記上限値以下であれば、水が流入する際にスリット48に土砂が挟まっても、その土砂が取れやすくなるため、スリット48が詰まりにくくなる。
吸水孔14の開口面積に対する、複数のスリット48の開口面積の合計の割合をフィルタ部材40の開口率Pとする。このとき、開口率Pは、30〜60%が好ましく、50〜60%がより好ましい。開口率Pが前記下限値以上であれば、地中の水を地上に排出しやすい。開口率Pが前記上限値以下であれば、土砂が杭本体10内に流入することを抑制しやすい。
スリット48の数は、前記開口率Pを満たすように設定することが好ましい。スリット48の数は、例えば、4〜8個とすることができる。
フィルタ部材40の寸法は、強度等を考慮して適宜設定すればよく、例えば、嵌込部42の厚み、リブ42aの高さ、幅、蓋部44の厚みは、フィルタ部材30で例示した寸法と同様の寸法とすることができる。
フィルタ部材40が杭本体10の吸水孔14に設けられた状態における、フィルタ部材40を正面視したときのスリット48の長さ方向と、杭本体10の軸方向とがなす角度を角度θとする。このとき、角度θは、0〜10°が好ましく、0〜5°がより好ましい。角度θが前記範囲内であれば、水が流入する際にスリット48に土砂が挟まっても、その土砂が取れやすくなるため、スリット48が詰まりにくくなる。
フィルタ部材40の材質としては、特に限定されず、例えば、嵌込部32及び蓋部34の材質として例示したものと同じものを例示できる。フィルタ部材40の材質は、1種であってもよく、2種以上であってもよい。
フィルタ部材40の製造方法は、特に限定されず、射出成形等の公知の成形方法を利用できる。
以上説明したドレーン杭2にあっては、杭本体10の吸水孔14にフィルタ部材40が嵌め込まれているため、吸水孔14において杭本体10とフィルタ部材40の間に隙間が生じにくい。これにより、土砂の流入を十分に抑制することができ、杭本体10が土砂で詰まりにくいため、地中の水を地上に排出する効果が十分に発揮される。また、吸水孔14にフィルタ部材40を嵌め込むだけのため、構造が簡単で低コストであり、既存の杭本体10に対しても容易に土砂流入抑制効果を付与できる。
本発明においては、フィルタ部材30のようなメッシュタイプのフィルタ部材は、容易に目を細かくでき、フィルタ部材40のようなスリットタイプのフィルタ部材に比べ、より高い土砂流入抑制効果を得ることができる。一方、スリットタイプのフィルタ部材は、メッシュタイプのフィルタ部材に比べ、製造が容易でコストが低く、耐久性に優れる。
本発明のドレーン杭では、適用する地盤の種類や土砂のサイズによって、メッシュタイプのフィルタ部材とスリットタイプのフィルタ部材とを使い分けることができる。例えば、土砂のサイズが小さい地盤にはメッシュタイプのフィルタ部材を備えるドレーン杭を使用し、土砂のサイズが大きい地盤にはスリットタイプのフィルタ部材を備えるドレーン杭を使用することができる。例えば、深さによって土砂のサイズが異なる地盤には、メッシュタイプのフィルタ部材とスリットタイプのフィルタ部材を併用したドレーン杭を使用してもよい。
なお、本発明の技術的範囲は前記した実施形態例に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。例えば、本発明のドレーン杭は、上部水抜き材20を備えないものであってもよい。本発明の趣旨に逸脱しない範囲で、前記実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、前記した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1,2…ドレーン杭、10…杭本体、12…周壁部、14…吸水孔、16…下端部、20…上部水抜き材、30…フィルタ部材、32…嵌込部、32a…リブ、34…蓋部、36…メッシュ部材、38…通水部、40…フィルタ部材、42…嵌込部、42a…リブ、44…蓋部、46…通水部、48…スリット。

Claims (3)

  1. 地盤に埋め込む管状のドレーン杭であって、
    周壁部に1つ以上の吸水孔を有する杭本体と、土砂の流入を抑制するためのフィルタ部材と、を備え、
    前記フィルタ部材が前記吸水孔に嵌め込まれている、ドレーン杭。
  2. 前記フィルタ部材の通水部にメッシュ部材が設けられている、請求項1に記載のドレーン杭。
  3. 前記フィルタ部材の通水部にスリットが形成されている、請求項1に記載のドレーン杭。
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