JP3139917U - 止水板付き水閘 - Google Patents
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Abstract
【課題】本考案は、畦畔の法面が排水により浸食され崩壊するのを防止するため、水閘に直接結合される止水板付き水閘を提供する。
【解決手段】本考案の止水板付き水閘は、合成樹脂製材料から一体成形された多角形補強板７とし、該多角形補強板７の略中心部には排水管３が嵌合する円形周縁を肉厚８にした丸孔９が貫通形成され、さらに前記多角形補強板７の正面側には、周囲に補強用の周縁部突条１０及び平板部に等間隔に縦方向補強用の多数の縦状の突条１１が形成され、前記多角形補強板７の下辺は、前記縦突条１１も含めて先端を鋭角にした刃形状１２に形成し、前記多角形補強板７の背面側にはＴ字型の水閘５の入り口側管１７に嵌合する前記丸孔９より大径の短円筒１３が同心状に突出形成され、該短円筒１３には前記多角形補強板７と連結される三角形補強リブ１４が多数個放射状に形成されたものである。
【選択図】図４
【解決手段】本考案の止水板付き水閘は、合成樹脂製材料から一体成形された多角形補強板７とし、該多角形補強板７の略中心部には排水管３が嵌合する円形周縁を肉厚８にした丸孔９が貫通形成され、さらに前記多角形補強板７の正面側には、周囲に補強用の周縁部突条１０及び平板部に等間隔に縦方向補強用の多数の縦状の突条１１が形成され、前記多角形補強板７の下辺は、前記縦突条１１も含めて先端を鋭角にした刃形状１２に形成し、前記多角形補強板７の背面側にはＴ字型の水閘５の入り口側管１７に嵌合する前記丸孔９より大径の短円筒１３が同心状に突出形成され、該短円筒１３には前記多角形補強板７と連結される三角形補強リブ１４が多数個放射状に形成されたものである。
【選択図】図４
Description
本考案は、田圃の水を畦畔に埋設された水閘によって排水する場合、圃場からの浸透水や暗渠管にて集められた排水が水閘下部及び水閘に接続された排水管の周囲に生じる水みちを伝わり漏水し、土砂流出による畦畔の法面が浸食され崩壊するのを防止する止水板付き水閘に関する。
従来、田圃の畦畔法面の崩壊防止のため、排水管の周りに嵌合して水漏れを防止する止水壁が知られている（特許文献１を参照）。
この公知技術では、土中に埋設される取水管又は排水管へ、それらの長手方向と直交状に取り付ける止水壁であって、下側縁に前記管の径に対応し、かつ周縁に肉厚の補強壁を設けた切欠部を形成すると共に板面にピン挿通孔を穿設した上板と、上側縁に前記管の径に対応し、且つ周縁に肉厚の補強壁を設けた切欠部を形成した下板とを備え、ピン挿通孔を穿設した接続板を前記下板の板面にそのピン挿通孔を上側縁から突出させて設け、前記上板の下方角部と前記接続板の端部とを上板の下側縁と下板の上側縁とを接合することができるようにヒンジによって回動可能に結合し、前記上板及び接続板の両ピン挿通孔へ挿通するピン部材を備え、前記下板の切欠部を管下側の外周に嵌合すると共に、前記上板をヒンジを支点にして回動させながら上板の切欠部を管上側の外周に嵌合し、前記ピン部材を上板及び接続板の両ピン挿通孔へ挿通するだけの簡単な作業で止水壁が完成するものである。
通常、畦畔に水閘を配置して埋め戻しをする際には、水閘立上り部分があるため水閘下部及び立上り部分の埋め戻しが十分にできない場合がある。
そのため、水閘下部及び立上り部分から畦畔の法面が浸食され崩壊する恐れがある。
実用新案登録第２５０５４８９号公報
この公知技術では、土中に埋設される取水管又は排水管へ、それらの長手方向と直交状に取り付ける止水壁であって、下側縁に前記管の径に対応し、かつ周縁に肉厚の補強壁を設けた切欠部を形成すると共に板面にピン挿通孔を穿設した上板と、上側縁に前記管の径に対応し、且つ周縁に肉厚の補強壁を設けた切欠部を形成した下板とを備え、ピン挿通孔を穿設した接続板を前記下板の板面にそのピン挿通孔を上側縁から突出させて設け、前記上板の下方角部と前記接続板の端部とを上板の下側縁と下板の上側縁とを接合することができるようにヒンジによって回動可能に結合し、前記上板及び接続板の両ピン挿通孔へ挿通するピン部材を備え、前記下板の切欠部を管下側の外周に嵌合すると共に、前記上板をヒンジを支点にして回動させながら上板の切欠部を管上側の外周に嵌合し、前記ピン部材を上板及び接続板の両ピン挿通孔へ挿通するだけの簡単な作業で止水壁が完成するものである。
通常、畦畔に水閘を配置して埋め戻しをする際には、水閘立上り部分があるため水閘下部及び立上り部分の埋め戻しが十分にできない場合がある。
そのため、水閘下部及び立上り部分から畦畔の法面が浸食され崩壊する恐れがある。
本考案は、畦畔の法面が排水により浸食され崩壊するのを防止するため、水閘に直接結合される止水板付き水閘を提供することを目的とする。
本考案の止水板付き水閘は、合成樹脂製材料から一体成形した補強板とし、該補強板の略中心部には排水管が嵌合する円形周縁を肉厚にした丸孔が貫通形成され、さらに前記補強板の正面側には、周囲に補強用の周縁部突条及び平板部に補強用の突条が形成され、一方前記補強板の背面側には、前記丸孔より大径の短円筒が同心状に突出形成され、該短円筒側壁には前記補強板と連結される補強リブを多数個放射状に形成してなる止水板を構成し、該止水板の短円筒をＴ字型の水閘に嵌合連結したものである。
前記止水板の補強板の下辺は、前記突条も含めて先端を鋭角にした刃形状に形成し、補強板の正面側を上流側又は下流側にして水閘のＴ字型接続部の上流側入口管又は下流側出口管に短円筒を嵌合連結する構造となっており、中央の丸孔を貫通して排水管が前記Ｔ字型接続部の上流側入口管又は下流側出口管に嵌合されるものである。
前記止水板の補強板の下辺は、前記突条も含めて先端を鋭角にした刃形状に形成し、補強板の正面側を上流側又は下流側にして水閘のＴ字型接続部の上流側入口管又は下流側出口管に短円筒を嵌合連結する構造となっており、中央の丸孔を貫通して排水管が前記Ｔ字型接続部の上流側入口管又は下流側出口管に嵌合されるものである。
本考案の止水板付き水閘は、畦畔を貫通する排水管に接続される水閘の上流側入水口又は下流側排水口へ嵌合固定されるため、田圃の水を畦畔に埋設された水閘によって排水する場合、圃場からの浸透水や暗渠管にて集められた排水が水閘下部及び水閘に接続された排水管の周囲に生じる水みちを伝わり漏水し、土砂流出による畦畔の法面が浸食され崩壊するのを防止できる効果がある。
本考案の止水板付き水閘は、水閘の上流側入口管又は下流側出口管には、下端に刃形状を形成した止水板が嵌合固定され、前記止水板の丸孔を貫通して排水管がＴ字型接続部の奥まで挿入されるため、排水管や土砂の移動を阻止することができる。
また、本考案の止水板付き水閘は、正面側が周囲に補強用の周縁部突条及び平板部に補強用の突条が形成されているため、止水板の平板部の強度が高められている。
本考案の止水板付き水閘は、水閘の上流側入口管又は下流側出口管には、下端に刃形状を形成した止水板が嵌合固定され、前記止水板の丸孔を貫通して排水管がＴ字型接続部の奥まで挿入されるため、排水管や土砂の移動を阻止することができる。
また、本考案の止水板付き水閘は、正面側が周囲に補強用の周縁部突条及び平板部に補強用の突条が形成されているため、止水板の平板部の強度が高められている。
本考案の止水板付き水閘の一実施例を添付図面に基づいて、以下に説明する。
図１に示すように、圃場１の溜水は地中を浸透して畦畔２を貫通する排水管３により排水路４へ排水される。その際、前記排水管３の途中にはＴ字型の水閘５が設けられ、畦畔２上から前記圃場１の水位を調節するように構成されている。
本考案の止水板６は、畦畔２を貫通する排水管３に接続される水閘５の上流側入水口又は下流側排水口へ嵌合固定されるものである。
図１に示すように、圃場１の溜水は地中を浸透して畦畔２を貫通する排水管３により排水路４へ排水される。その際、前記排水管３の途中にはＴ字型の水閘５が設けられ、畦畔２上から前記圃場１の水位を調節するように構成されている。
本考案の止水板６は、畦畔２を貫通する排水管３に接続される水閘５の上流側入水口又は下流側排水口へ嵌合固定されるものである。
図２（ａ）正面図に示すように、本考案の止水板６は合成樹脂製材料から一体成形され、下端を底辺とした多角形や半円形の補強板７とし、この実施例では６角形補強板とし、該補強板７の略中心部には排水管３が嵌合する円形周縁を肉厚８にした丸孔９が貫通形成される。
さらに、前記補強板７の正面側には、周囲に補強用の周縁部突条１０及び平板部に等間隔に縦方向補強用の多数の縦状の突条１１が形成される。
前記補強板７の表面は平面状でも構わないが止水性を高めるために突条１１を付けることが望ましく、突条１１は縦状、横状、斜状、放射状又は同心円状にそれぞれ１又は複数個を形成したり、もしくは複数種を組み合わせして配置しても良い。さらに、前記突条１１は片面に限らず、両面にあっても良い。
また、前記多角形補強板７の底辺は、前記縦突条１１も含めて先端を鋭角にした刃形状１３に形成する。
さらに、前記補強板７の正面側には、周囲に補強用の周縁部突条１０及び平板部に等間隔に縦方向補強用の多数の縦状の突条１１が形成される。
前記補強板７の表面は平面状でも構わないが止水性を高めるために突条１１を付けることが望ましく、突条１１は縦状、横状、斜状、放射状又は同心円状にそれぞれ１又は複数個を形成したり、もしくは複数種を組み合わせして配置しても良い。さらに、前記突条１１は片面に限らず、両面にあっても良い。
また、前記多角形補強板７の底辺は、前記縦突条１１も含めて先端を鋭角にした刃形状１３に形成する。
図２（ｂ）背面図、図２（ｃ）右側面図及び図２（ｄ）右側断面図に示すように、前記補強板７の背面側にはＴ字型の水閘５の入り口側管１７に嵌合する前記丸孔９より大径の短円筒１３が同心状に突出形成され、該短円筒１３には前記補強板７と連結される補強となる補強リブ１４が多数個放射状に形成される。この実施例では三角形としたがこれに限らず、補強となる構造であればどのような形状でも良い。
次に、本考案の止水板付き水閘の使用操作について、以下に説明する。
図３に示すように、水閘５は立上管１５の下端にＴ字型接続部１６を連結しており、該Ｔ字型接続部１６内には図示しない調節栓又は調節弁が設けられている。
前記Ｔ字型接続部１６の上流側入口管１７には、短円筒状の調節リング１８が嵌合され、この実施例では補強板７の正面側を上流側にして水閘５のＴ字型接続部１６の上流側入口管１７に短円筒を嵌合する構造となっており、嵌合する際には、あらかじめ少なくとも一方に接着剤を塗り、両者を嵌合固定する。
なお、あらかじめ前記上流側入口管１７の径に合わせて前記短円筒１３を形成すると前記調節リング１８は設ける必要がないが、多種類の管径の大きさや水漏れを配慮すると前記調節リング１８を設けた方が良いし、若しくは調節リング１８と上流側入口管１７との間に調節リング１８に代わりゴム等の弾性体を用いることも可能である。
このようにして水閘５に取り付けられた止水板６には、中央の丸孔９を貫通して排水管３が前記Ｔ字型接続部１６の上流側入口管１７に嵌合される。
図３に示すように、水閘５は立上管１５の下端にＴ字型接続部１６を連結しており、該Ｔ字型接続部１６内には図示しない調節栓又は調節弁が設けられている。
前記Ｔ字型接続部１６の上流側入口管１７には、短円筒状の調節リング１８が嵌合され、この実施例では補強板７の正面側を上流側にして水閘５のＴ字型接続部１６の上流側入口管１７に短円筒を嵌合する構造となっており、嵌合する際には、あらかじめ少なくとも一方に接着剤を塗り、両者を嵌合固定する。
なお、あらかじめ前記上流側入口管１７の径に合わせて前記短円筒１３を形成すると前記調節リング１８は設ける必要がないが、多種類の管径の大きさや水漏れを配慮すると前記調節リング１８を設けた方が良いし、若しくは調節リング１８と上流側入口管１７との間に調節リング１８に代わりゴム等の弾性体を用いることも可能である。
このようにして水閘５に取り付けられた止水板６には、中央の丸孔９を貫通して排水管３が前記Ｔ字型接続部１６の上流側入口管１７に嵌合される。
図４に示すように、水閘５の上流側入口管１７には、下端に刃形状１２を形成した止水板６が嵌合固定され、前記止水板６の丸孔９を貫通して排水管３がＴ字型接続部１６の奥まで挿入されるため、排水管や土砂の移動を阻止することができる。
また、前記止水板６は、上流側面が周囲に補強用の周縁部突条１０及び平板部に等間隔に縦方向補強用の多数の縦状の突条１１が形成された補強板７のため、平板部の強度が高められている。
また、前記止水板６は、上流側面が周囲に補強用の周縁部突条１０及び平板部に等間隔に縦方向補強用の多数の縦状の突条１１が形成された補強板７のため、平板部の強度が高められている。
１ 圃場
２ 畦畔
３ 排水管
４ 排水路
５ 水閘
６ 止水板
７ 補強板
８ 肉厚
９ 丸孔
１０ 周縁部突条
１１ 縦突条
１２ 刃形状
１３ 短円筒
１４ 補強リブ
１５ 立上管
１６ Ｔ字型接続部
１７ 上流側入口管
１８ 調節リング
２ 畦畔
３ 排水管
４ 排水路
５ 水閘
６ 止水板
７ 補強板
８ 肉厚
９ 丸孔
１０ 周縁部突条
１１ 縦突条
１２ 刃形状
１３ 短円筒
１４ 補強リブ
１５ 立上管
１６ Ｔ字型接続部
１７ 上流側入口管
１８ 調節リング
Claims (2)
- 合成樹脂製材料から一体成形した補強板とし、該補強板の略中心部には排水管が嵌合する円形周縁を肉厚にした丸孔が貫通形成され、さらに前記補強板の正面側には、周囲に補強用の周縁部突条及び平板部に補強用の突条が形成され、一方前記補強板の背面側には、前記丸孔より大径の短円筒が同心状に突出形成され、該短円筒側壁には前記補強板と連結される補強リブを多数個放射状に形成してなる止水板を構成し、該止水板の短円筒をＴ字型の水閘に嵌合連結したことを特徴とする止水板付き水閘。
- 前記止水板の補強板の下辺は、前記突条も含めて先端を鋭角にした刃形状に形成し、補強板の正面側を上流側又は下流側にして水閘のＴ字型接続部の上流側入口管又は下流側出口管に短円筒を嵌合連結する構造となっており、中央の丸孔を貫通して排水管が前記Ｔ字型接続部の上流側入口管又は下流側出口管に嵌合されることを特徴とする請求項１記載の止水板付き水閘。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007009845U JP3139917U (ja) | 2007-12-22 | 2007-12-22 | 止水板付き水閘 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2007009845U JP3139917U (ja) | 2007-12-22 | 2007-12-22 | 止水板付き水閘 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP3139917U true JP3139917U (ja) | 2008-03-06 |
Family
ID=43290093
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2007009845U Expired - Lifetime JP3139917U (ja) | 2007-12-22 | 2007-12-22 | 止水板付き水閘 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3139917U (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102505673A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-20 | 张忠怀 | 有田埂闸口的空心排水田埂 |
-
2007
- 2007-12-22 JP JP2007009845U patent/JP3139917U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| CN102505673A (zh) * | 2011-12-31 | 2012-06-20 | 张忠怀 | 有田埂闸口的空心排水田埂 |
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