JP2021066665A - 固形化粧料 - Google Patents

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Abstract

【課題】スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、肌に伸ばしたときに伸びが良好であり、塗布後の肌のつっぱり感が抑制され、肌に密着して、凹凸をきれいに整え、滑らかな仕上がりの固形化粧料を提供する。【解決手段】次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):(A)吸油量1mL/g以上のシリコーンエラストマー 5〜20質量%、(B)体積平均粒径20〜50μmの板状粉体 3〜20質量%、(C)吸油量1mL/g未満で、体積平均粒径1〜20μmの球状粉体 5〜20質量%、(D)25℃における粘度100mPa・s以下の不揮発性シリコーン油 20〜50質量%を含有する固形化粧料。【選択図】なし

Description

本発明は、固形化粧料に関する。
ファンデーション等のメイクアップ化粧料においては、伸びが良く、なめらかで、優れた使用感触のものが求められている。例えば、特許文献1には、特定粒径のオルガノポリシロキサンエラストマー球状粉体と、多孔質粉体を含有するメーキャップ化粧料が、さらさらした感触と、なめらかでソフトな感触とを併せもつことが記載されている。
特開平7−258026号公報
しかしながら、従来の化粧料は、スポンジなどで化粧料を取る際に取りにくく、肌に伸ばしたときに伸びが重く、塗布後の肌につっぱり感があった。また、肌の表面に密着しづらく、鱗屑などの皮膚の凹凸があると、きれいな仕上がりが得られないという課題もあった。
本発明者らは、特定のシリコーンエラストマー、板状粉体、球状粉体及び不揮発性シリコーン油を特定の割合で組合わせて用いることにより、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、肌に伸ばしたときに伸びが良好であり、塗布後の肌のつっぱり感が抑制され、肌に密着して、凹凸をきれいに整え、滑らかな仕上がりの固形化粧料が得られることを見出した。
本発明は、次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
(A)吸油量1mL/g以上のシリコーンエラストマー 5〜20質量%、
(B)体積平均粒径20〜50μmの板状粉体 3〜20質量%、
(C)吸油量1mL/g未満で、体積平均粒径1〜20μmの球状粉体 5〜20質量%、
(D)25℃における粘度100mPa・s以下の不揮発性シリコーン油 20〜50質量%
を含有する固形化粧料に関する。
本発明の固形化粧料は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、肌に伸ばしたときに伸びが良好であり、塗布後の肌のつっぱり感が抑制され、肌に密着して、鱗屑などがあっても皮膚の凹凸をきれいに整え、滑らかな仕上がりが得られるものである。
本発明で用いる成分(A)のシリコーンエラストマーは、吸油量1mL/g以上のものである。塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、吸油量は、1〜6mL/gが好ましく、1〜5mL/gがより好ましく、1.2〜3.5mL/gがさらに好ましい。
本発明において、吸油量は、JIS K5101−13−2:2004に規定される顔料の吸油量測定法を参考にして測定される。具体的には、まず、粉体1gをガラス板上に取り、ピペットを用いてジメチルポリシロキサン(KF−96A(6cs)信越シリコーン社製。吸油量の測定では、以下に記載がなくても、KF−96A(6cs)信越シリコーン社製を使用)を少量ずつ滴下し、その都度、パレットナイフを用いて、粉体とジメチルポリシロキサンを練り込んだ。粉体とジメチルポリシロキサンが固いペースト状に変化したら、ジメチルポリシロキサンを1滴ごとに練り合わせ、ジメチルポリシロキサンの最後の1滴の滴下により、ペーストが急激に軟らかくなり、流動を始める点を吸油量の終点とした。終点に達したときのジメチルポリシロキサン量(g)を、ジメチルポリシロキサンの比重(0.925)で割った体積(mL)を、粉体1gあたりの吸油量とした。JIS法では油として煮あまに油を用いるが、本発明では、成分(A)及び成分(C)とジメチルポリシロキサンの相互作用が、本発明の効果を発現する一部と考えられるため、ジメチルポリシロキサンを用いた。
なお、終点は、ジメチルポリシロキサンの最後の1滴の滴下によりペーストが急激に軟らかくなり、パレットナイフに前記ペーストを半分以上載せ、パレットナイフの平らな面を地面に対し90°傾け、10秒以内にペーストが落ちた場合とした(10秒以内に落ちない場合は、ペースト状の終点とはしなかった)。
また、粉体にジメチルポリシロキサンを滴下し、パレットナイフでジメチルポリシロキサンを粉体へ押しつける作業を2回行い、明らかにジメチルポリシロキサンと粉体が混じらない場合は、吸油量を0mL/gとした。
成分(A)のシリコーンエラストマーは、伸びを向上させる観点から、体積平均粒径が1〜50μmであるのが好ましく、2〜20μmがより好ましく、2〜10μmがさらに好ましい。
本発明において、体積平均粒径は、レーザー回折散乱粒度分布測定器(セイシン企業社製、LMS−350)により測定される。また、本発明において、体積平均粒径とは、体積基準の平均粒径であり、50%メジアン径とする。
成分(A)のシリコーンエラストマーとしては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマー、(ビニルジメチコン/ラウリルジメチコン)クロスポリマー等が挙げられる。
成分(A)のシリコーンエラストマーとしては、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマー、(ジメチコン/フェニルビニルジメチコン)クロスポリマーから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマー、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーがさらに好ましい。
また、(ビニルジメチコン/メチコンシルセスキオキサン)クロスポリマーとして、KSP−100(信越化学工業社製;吸油量1.5mL/g、体積平均粒径5μm)、(ジメチコン/ビニルジメチコン)クロスポリマーとして、トレフィルE−506S(東レ・ダウコーニング社製;吸油量4.5mL/1g、体積平均粒径4μm)等の市販品を用いることができる。
成分(A)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、全組成中に5〜20質量%であり、6〜17質量%が好ましく、8〜13質量%がより好ましい。
本発明で用いる成分(B)の板状粉体は、体積平均粒径20〜50μmのものである。スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができる観点から、体積平均粒径は、22〜45μmが好ましく、25〜38μmがより好ましい。
また、成分(B)の板状粉体は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸び、塗布後の肌の滑らかな仕上がりを向上させる観点から、アスペクト比が40〜400であるのが好ましく、50〜300がより好ましく、70〜200がさらに好ましい。
本発明において、アスペクト比は、体積平均粒径と粒子の平均厚さとの比により計算されるものであり、アスペクト比=(体積平均粒径/平均厚さ)で定義される。
なお、粒子の平均厚さは、走査型電子顕微鏡や透過型電子顕微鏡により観察して測定した10〜50個の母粒子の厚さを数平均して求められる。
成分(B)の板状粉体としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、合成フルオロフロゴパイト、白雲母、金雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母等の雲母;雲母を酸化チタンで被覆した雲母チタン、板状酸化亜鉛、板状酸化チタン、板状酸化セリウム、硫酸バリウム、タルク、板状カオリン、セリサイト、板状シリカ、板状ヒドロキシアパタイト、板状セラミックスパウダー、板状アルミナ、板状窒化ホウ素、板状ポリメチルメタクリレートパウダー、板状酸化鉄、アルミニウム、板状ガラス末等が挙げられる。
成分(B)の板状粉体としては、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸び、塗布後の肌の滑らかな仕上がりを向上させる観点から、雲母、タルク、雲母チタンから選ばれる1種又は2種以上が好ましく、雲母、タルクから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、雲母がさらに好ましい。
また、雲母として、FA−450(ヤマグチマイカ社製、体積平均粒径28μm、アスペクト比73)、SA−350(ヤマグチマイカ社製、体積平均粒径42μm、アスペクト比80)、Y−3000(ヤマグチマイカ社製、体積平均粒径23μm、アスペクト比70)等の市販品を用いることができる。
成分(B)の板状粉体は、そのまま用いることができるほか、必要に応じて、疎水化処理したものを用いることもできる。
なお、板状粉体を疎水化処理した場合、その体積平均粒径、粒子の厚さ、含有量は、疎水化処理した剤を含めての含有量、体積平均粒径、粒子の厚さを意味する。
疎水化処理としては、シリコーン処理、フッ素処理、脂肪酸処理、N−アシルアミノ酸処理等が挙げられる。シリコーン処理としては、メチルハイドロジェンポリシロキサン処理、ジメチルポリシロキサン処理、アルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、フッ素処理としては、パーフルオロアルキルリン酸エステル処理、パーフルオロアルキルアルコキシシラン処理等が挙げられ、脂肪酸処理としては、ステアリン酸処理、ミリスチン酸処理等が挙げられ、N−アシルアミノ酸処理としては、ラウロイルリジン処理、ジラウロイルグルタミン酸リシンNa処理、ステアロイルグルタミン酸2Na処理、ラウロイルアスパラギン酸Na処理等が挙げられる。これらのうち、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、シリコーン処理が好ましい。
疎水化処理は、通常の方法により、乾式処理、湿式処理等を行えばよい。
成分(B)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、全組成中に3〜20質量%であり、4〜18質量%が好ましく、8〜13質量%がより好ましい。
本発明において、成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、0.1〜10であるのが好ましく、0.4〜4がより好ましく、0.68〜1.8がさらに好ましく、0.8〜1.3がよりさらに好ましい。
成分(C)の球状粉体は、吸油量1mL/g未満で、体積平均粒径1〜20μmのものである。伸びを向上させる観点から、吸油量は、0.2以上1mL/g未満であるのが好ましく、0.3〜0.8mL/gがより好ましく、0.4〜0.6mL/gがさらに好ましい。また、
伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、体積平均粒径は、2〜14μmであるのが好ましく、3〜8μmがより好ましい。
成分(C)の球状粉体における球状とは、真球、略球状、回転楕円体を含み、表面に凹凸がある球状粉体等であっても良い。
かかる球状粉体としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、シリカ、珪酸カルシウム、珪酸マグネシウム等の無機球状粉体;ポリアミド樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタクリル酸エステル樹脂、ポリウレタン樹脂、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー等のシリコーンエラストマー、ポリメチルシルセスキオキサン粉末等のシリコーン樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリスチレン樹脂、セルロース系樹脂等の有機球状粉体などが挙げられる。
成分(C)の球状粉体としては、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、シリカ、シリコーンエラストマー、シリコーン樹脂から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、シリカ、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマー、ポリメチルシルセスキオキサンから選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーがさらに好ましい。
また、(ジフェニルジメチコン/ビニルジフェニルジメチコン/シルセスキオキサン)クロスポリマーとして、KSP−300(信越化学工業社製;吸油量0.48mL/g、体積平均粒径5μm)、シリカとして、サンスフェアNP−100(AGCエスアイテック社製;吸油量0.35mL/g、体積平均粒径10μm)、ポリメチルシルセスキオキサンとして、トスパール145A(モメンティブ・パフォーマンス・マテリアルズ社製;吸油量0.6mL/g、体積平均粒径4.5μm)等の市販品を用いることができる。
成分(C)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、全組成中に5〜20質量%であり、6〜18質量%が好ましく、9〜13質量%がより好ましい。
本発明において、成分(C)に対する成分(B)の質量割合(B)/(C)は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、0.1〜5であるのが好ましく、0.3〜2がより好ましく、0.58〜1.35がさらに好ましく、0.8〜1.18がよりさらに好ましい。
本発明で用いる成分(D)の不揮発性シリコーン油において、不揮発性とは、油剤1gを直径48mmのガラスシャーレに広げ、25℃常圧で24時間放置後の質量減少率が1%以下のものである。
成分(D)のシリコーン油は、25℃における粘度が100mPa・s以下であり、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、1〜100mPa・sが好ましく、2〜50mPa・sがより好ましく、5〜20mPa・sがさらに好ましい。
本発明において、粘度は、B型粘度計(TV-B型、東京計器)を用い、ローターNo.1、回転数60rpmで測定される。
成分(D)のシリコーン油としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチルハイドロジェンポリシロキサン;ポリエーテル変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、高級脂肪酸エステル変性シリコーン、高級アルコキシ変性シリコーン、フッ素変性シリコーン、架橋型オルガノポリシロキサン等の変性シリコーン油などが挙げられる。
これらのうち、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、ジメチルポリシロキサンが好ましい。
成分(D)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、全組成中に20〜50質量%であり、23〜45質量%が好ましく、28〜35質量%がより好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、0.1〜1であるのが好ましく、0.2〜0.6がより好ましく、0.24〜0.45がさらに好ましく、0.28〜0.36がよりさらに好ましい。
本発明において、成分(D)に対する成分(B)の質量割合(B)/(D)は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、0.1〜1であるのが好ましく、0.2〜0.45がより好ましく、0.27〜0.35がさらに好ましい。
本発明の固形化粧料は、さらに、(E)成分(D)を除く液状の不揮発性油を含有することができる。ここで、液状とは、25℃で流動性を有する油成分であり、流動性を有する限りペースト状の油性成分も含まれる。
かかる不揮発性油としては、通常の化粧料に用いられるもので、例えば、流動パラフィン、軽質イソパラフィン、流動イソパラフィン、ミネラルオイル、スクワラン、スクワレン等の直鎖又は分岐の炭化水素油;アボガド油、マカデミアナッツ油、オリーブ油、ナタネ油、ゴマ油、小麦胚芽油、アマニ油、綿実油、大豆油、パーム油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、ヒマワリ油、ツバキ油、トウモロコシ油等の植物油;液状ラノリン等の動物油;ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソノナン酸イソノニル、イソノナン酸イソトリデシル、ステアリン酸ブチル、オレイン酸オレイル、リシノレイン酸オクチルドデシル、ヒドロキシステアリン酸オクチル、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル等のモノエステル油、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リンゴ酸ジイソステアリル、ジイソステアリン酸ポリグリセリル、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)等のジエステル油、トリイソステアリン酸ポリグリセリル、ジイソステアリン酸グリセリル、トリイソステアリン酸グリセリル、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリル、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリ−2−エチルヘキサン酸トリメチロールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプロパン等のトリエステル油などの脂肪酸エステル;フルオロポリエーテル、パーフルオロアルキルエーテルシリコーン等のフッ素油;成分(D)以外のシリコーン油などが挙げられる。
これらのうち、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、炭化水素油、脂肪酸エステル油から選ばれる1種又は2種以上が好ましく、脂肪酸エステル油から選ばれる1種又は2種以上がより好ましく、モノエステル油、ジエステル油から選ばれる1種又は2種以上がさらに好ましく、パラメトキシケイ皮酸2−エチルヘキシル、ジカプリン酸ネオペンチルグリコールから選ばれる1種又は2種以上がよりさらに好ましい。
成分(E)は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、スポンジなどで化粧料を取る際に、適量を取ることができ、伸びを向上させ、塗布後の肌のつっぱり感を抑制し、滑らかな仕上がりを向上させる観点から、全組成中に0.1〜10質量%が好ましく、0.5〜7質量%がより好ましく、1〜5質量%がさらに好ましい。
本発明の固形化粧料は、さらに、着色顔料を含有することができる。
着色顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化亜鉛、黄酸化鉄、ベンガラ、黒酸化鉄、紺青、群青、酸化クロム、水酸化クロム等の金属酸化物;マンガンバイオレット、チタン酸コバルト等の金属錯体;更にカーボンブラック等の無機顔料;赤色3号、赤色104号、赤色106号、赤色201号、赤色202号、赤色204号、赤色205号、赤色220号、赤色226号、赤色227号、赤色228号、赤色230号、赤色401号、赤色405号、赤色505号、橙色203号、橙色204号、橙色205号、黄色4号、黄色5号、黄色401号、青色1号、青色404号等の合成有機顔料;β−カロチン、カラメル、パプリカ色素等の天然有機色素などが挙げられる。
これらの着色顔料は、成分(B)と同様に、通常の方法により、疎水化処理したものを用いることもできる。
着色顔料は、1種又は2種以上を用いることができ、含有量は、カバー力や自然な仕上がりを向上させる観点から、全組成中に1〜50質量%が好ましく、5〜40質量%がより好ましく、10〜30質量%がさらに好ましい。
本発明の固形化粧料は、前記成分のほか、通常の化粧料に用いられる成分、例えば、前記以外の粉体、前記以外の油性成分、界面活性剤、香料、保湿剤、美容成分、薬効成分、紫外線吸収剤、増粘剤、殺菌剤、pH調整剤、酸化防止剤、防腐剤、無機塩、水等を含有することができる。
本発明の固形化粧料は、通常の方法により製造することができ、油性固形化粧料、乳化固形化粧料、粉末固形化粧料等とすることができる。
例えば、粉体相成分を混合し、これに、油相成分を混合したものを加え、金属製中皿等の容器に充填・成型して、固形化粧料を得ることができる。混合には、ヘンシェルミキサー等の一般的なミキサーのほか、プラネタリーミキサー、ニーダー等の、高粘度用ミキサーを用いることができる。また、充填、成型には、土練機やエクストルーダー等の押し出し吐出型の装置を用いることができる。
本発明の固形化粧料は、例えば、ファンデーション、化粧下地、コンシーラー、リップクリーム、頬紅、アイシャドウ等のメイクアップ化粧料として好適である。
実施例1〜11及び比較例1〜4(固形ファンデーション)
表1及び表2に示す組成の固形化粧料を製造し、固形化粧料の取れ量、伸び、塗布後の肌のつっぱり感のなさ及び滑らかな仕上がりを評価した。結果を表1及び表2に併せて示す。
(製造方法)
粉体相をヘンシェルミキサーで混合した。これに、油相を混合したものを加え、金属製中皿(厚さ0.7mm、深さ5mm、直径5.3mm)に充填・成型して、固形ファンデーションを得た。
(評価方法)
(1)固形化粧料の取れ量:
専門評価者が、化粧用スポンジ(花王ソフィーナ プリマヴィスタ きれいな素肌質感パウダーファンデーション用スポンジ)を用い、通常使用時程度の押し圧(500〜700gf程度)で、化粧料表面を擦り取った時の取れ量(g)を計量した。結果は、専門評価者3名の平均値で示した。
なお、取れ量は、0.02〜0.06gの範囲であることが好ましい。
(2)伸び:
専門評価者が、化粧用スポンジ(花王ソフィーナ プリマヴィスタ きれいな素肌質感パウダーファンデーション用スポンジ)を用い、化粧料表面を擦り取って、0.05g取り、顔に塗布したときの伸びについて、以下の5段階で評価した。結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
5:非常に伸ばしやすい。
4:伸ばしやすい。
3:やや伸ばしやすい。
2:伸ばしにくい
1:明らかに伸ばしにくい。
(3)塗布後の肌のつっぱり感のなさ:
専門評価者が、化粧用スポンジ(花王ソフィーナ プリマヴィスタ きれいな素肌質感パウダーファンデーション用スポンジ)を用い、化粧料表面を擦り取って、0.05g取り、顔に塗布した後の肌のつっぱり感のなさについて、以下の5段階で評価した。結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
5:つっぱり感が全くない。
4:つっぱり感がほとんどない。
3:つっぱり感があまりない。
2:つっぱり感がある。
1:明らかにつっぱり感がある。
(4)滑らかな仕上がり:
かさつき等の肌に鱗屑のある荒れた肌の専門評価者が、化粧用スポンジ(花王ソフィーナ プリマヴィスタ きれいな素肌質感パウダーファンデーション用スポンジ)を用い、化粧料表面を擦り取って、0.05g取り、顔に塗布したときの滑らかな仕上がりについて、以下の5段階で評価した。結果は、専門評価者3名の合計点で示した。
なお、滑らか仕上がりとは、塗布後の肌を目視し、肌上の皮膚の鱗屑などによる小さな肌の凹凸が目立たないことを示す。
5:仕上がりが非常に滑らかである。
4:仕上がりが滑らかである。
3:仕上がりがやや滑らかである。
2:仕上がりがあまり滑らかでない。
1:仕上がりが明らかに滑らかでない。
Figure 2021066665
Figure 2021066665
処方例1
実施例と同様にして、表3に示す組成の固形化粧料を製造した。得られた固形化粧料は、スポンジで適量を取ることができ、肌に伸ばしたときに伸びが良好であり、塗布後の肌のつっぱり感が抑制され、滑らかな仕上がりが得られるものである。
Figure 2021066665

Claims (5)

  1. 次の成分(A)、(B)、(C)及び(D):
    (A)吸油量1mL/g以上のシリコーンエラストマー 5〜20質量%、
    (B)体積平均粒径20〜50μmの板状粉体 3〜20質量%、
    (C)吸油量1mL/g未満で、体積平均粒径1〜20μmの球状粉体 5〜20質量%、
    (D)25℃における粘度100mPa・s以下の不揮発性シリコーン油 20〜50質量%
    を含有する固形化粧料。
  2. 成分(B)に対する成分(A)の質量割合(A)/(B)が、0.1〜10である請求項1記載の固形化粧料。
  3. 成分(D)に対する成分(A)の質量割合(A)/(D)が、0.1〜1である請求項1又は2記載の固形化粧料。
  4. 成分(A)の吸油量が、1〜6mL/gである請求項1〜3のいずれか1項記載の固形化粧料。
  5. さらに、(E)成分(D)を除く液状の不揮発性油を含有する請求項1〜4のいずれか1項記載の固形化粧料。
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