JP2021066446A - ラベル発行装置、及びラベル貼付装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、被貼付物の切断時(包装体等の開封時等)に切断容易な台紙なしラベルを発行するラベル発行装置、及びラベル貼付装置を提供する。【解決手段】ラベル発行装置は、搬送方向の等間隔に貫通部又は薄厚部が設けられた長尺の台紙なしラベル用紙を搬送する搬送手段と、台紙なしラベル用紙に印字する印字手段と、台紙なしラベル用紙を所定の位置で切断する切断手段とを有する。また、ラベル発行装置は、切断手段が、ラベル用紙に設けられた、貫通部又は薄厚部、あるいは、貫通部又は薄厚部の近傍で台紙なしラベル用紙を切断して、台紙なしラベルを発行する。ラベル貼付装置はラベル発行装置を有し、ラベル発行装置により発行されたラベルを被貼付物(包装体等)に貼付する。【選択図】図7

Description

本発明は、ラベル発行装置、及びラベル貼付装置に関する。
フィルムにより包装されたサンドイッチ、おにぎり等に貼付されるラベルにおいて、開封時に容易にラベルが裂けるように、ラベルの端部に切れ目(スリット)が設けられているものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
実開平5−38672号公報
しかしながら、切り目のあるラベルは、一般的に台紙付きラベルであり、詳細には、台紙からラベルを剥離させ、そのラベルを被貼付物に貼付したものである。ラベルを被貼付物に貼付後、台紙は破棄されるが、台紙の廃棄量が相当量になり、台紙レス化が望まれている。
本発明に係るラベル発行装置は、少なくとも以下の構成を具備する。
ラベル搬送方向の等間隔に貫通部又は薄厚部が設けられた長尺の台紙なしラベル用紙を搬送する搬送手段と、
前記台紙なしラベル用紙に印字する印字手段と、
前記台紙なしラベル用紙を所定の位置で切断する切断手段とを有し、
前記切断手段は、前記台紙なしラベル用紙に設けられた、前記貫通部又は前記薄厚部、あるいは、前記貫通部又は前記薄厚部の近傍で前記台紙なしラベル用紙を切断して、台紙なしラベルを発行することを特徴とする。
また、本発明に係るラベル貼付装置は、上記本発明に係るラベル発行装置を有し、
被貼付物に前記ラベル発行装置で発行された前記台紙なしラベルを貼付する場合、前記台紙なしラベルの接着層のうち前記被貼付物への非接着部分ができないように前記台紙なしラベルを前記被貼付物に押圧する押圧手段を備えることを特徴とする。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置により発行された台紙なしラベル及び台紙なしラベルが貼付された包装体の一例を示す図であり、詳細には(a)は開封前の包装体及び台紙なしラベルの一例を示す図であり、(b)は開封途中の包装体及び台紙なしラベルの一例を示す図である。 ラベル発行装置に装着されるラベルロール(台紙なしラベルロール)及び台紙なしラベル用紙の一例を示す斜視図である。 台紙なしラベル用紙の一例を示す平面図である。 台紙なしラベル用紙を説明するための図であり、詳細には(a)は台紙なしラベル用紙の正面図であり、(b)は台紙なしラベル用紙の側面図である。 台紙なしラベル用紙を説明するための図であり、詳細には(a)は台紙なしラベル用紙の表面の一例を示す図であり、(b)は台紙なしラベル用紙の裏面及び裏面に設けられた印(ブラックマーク又はアイマークともいう)の一例を示す図であり、(c)は台紙なしラベル用紙の端(搬送方向に対して直交する方向(幅方向)の両端)付近にのみ設けられた印(ブラックマーク等)の一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙に設けられるスリット(貫通部又は薄厚部)と裏面に設けられた印のいくつかの例を示す図であり、詳細には(a)は搬送方向に所定間隔に設けられたスリットと、そのスリットよりも僅かに搬送方向下流側に設けられたライン状の印(ブラックマーク等)の一例を示す図であり、(b)は(a)に示すラベル用紙と比較して左右両端部付近にのみ印が設けられた台紙なしラベル用紙の一例を示す図であり、(c)は搬送方向に所定間隔に設けられたスリットと、そのスリットよりも僅かに搬送方向上流側に設けられたライン状の印(ブラックマーク等)の一例を示す図であり、(d)は(c)に示すラベル用紙と比較して左右両端部付近にのみ印が設けられた台紙なしラベル用紙の一例を示す図であり、(e)は搬送方向に所定間隔に設けられた複数のスリットと、そのスリット間の略中央部に設けられたライン状の印(ブラックマーク等)の一例を示す図であり、(f)は(e)に示すラベル用紙と比較して左右両端部付近にのみ印が設けられた台紙なしラベル用紙の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す概念図である。 図1に示すラベル発行装置の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。 ラベル発行装置の選択手段の一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙を説明するための図であり、詳細には(a)は台紙なしラベル用紙のスリット(貫通部又は薄厚部)及び切断部による切断位置の例を示す図であり、(b)は搬送方向に細長の矩形状のスリットの一例を示す図であり、(c)は複数並設された小径の円形状のスリットの一例を示す図であり、(d)は波形状のスリットの一例を示す図である。 台紙なしラベルのいくつかの例を示す図であり、詳細には(a)はラベルの搬送方向上流側の端部(上端部)にスリット(貫通部又は薄厚部)が位置するように、台紙なしラベル用紙を切断して生成された台紙なしラベルの一例を示す図であり、(b)はラベルの搬送方向下流側の端部(下端部)にスリット(貫通部又は薄厚部)が位置するように、台紙なしラベル用紙を切断して生成された台紙なしラベルの一例を示す図であり、(c)はラベルの搬送方向下流側及び上流側の端部(下端部及び上端部)にスリット(貫通部又は薄厚部)が位置するように、台紙なしラベル用紙を切断して生成された台紙なしラベルの一例を示す図である。 台紙なしラベルの例を示す図であり、詳細には、裏面の全面又は一部分に粘着層(粘着領域)が設けられている台紙なしラベルの一例を示す図であり、詳細には(a)は台紙なしラベルの表面側を示す図であり、(b)は台紙なしラベルの裏面の全面に粘着層(粘着領域)が設けられている例を示す図であり、(c)は台紙なしラベルの裏面にはスリットの近傍に非粘着領域が設けられ、それ以外の裏面の領域に粘着層(粘着領域)が設けられている台紙なしラベルの一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙の例を示す図であり、詳細には(a)は台紙なしラベル用紙の一例を示す平面図であり、(b)は台紙なしラベル用紙用の基材の一例を示す断面図であり、(c)は貫通部を有する基材の一例を示す断面図であり、(d)は(a)のA−A線に沿った台紙なしラベル用紙の断面図である。 台紙なしラベルの例を示す図であり、詳細には(a)は基材に貫通部が設けられた台紙なしラベルの一例を示す図であり、(b)は(a)のA−A線に沿った断面において基材に貫通部が設けられた台紙なしラベルの一例を示す図であり、(c)は基材及び粘着層に貫通部が設けられた台紙なしラベルの一例を示す図であり、(d)は薄厚部が設けられた台紙なしラベルの一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙の例を示す図であり、詳細には(a)はX字型のスリット(貫通部又は薄厚部)の一例を示す図であり、(b)は(a)に示す台紙なしラベル用紙の切断線とスリットの位置関係の一例を示す図であり、(c)は複数並設された小径の円形状のスリットと切断線の位置関係の一例を示す図である。 本発明の実施形態に係る、加工部(加工手段)を有するラベル発行装置の一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙にスリット(貫通部又は薄厚部)を形成する回転刃を有する加工部(加工手段)の一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙にスリット(貫通部又は薄厚部)を形成する往復動自在な刃を有する加工部(加工手段)の一例を示す図である。 包装体に貼付された台紙なしラベルの一例を示す図であり、詳細には(a)は包装体を開封前の台紙なしラベルの一例を示す図であり、(b)は包装体を開封途中の台紙なしラベルの一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙を説明するための図であり、詳細には(a)は切欠部やスリットが設けられていない台紙なしラベル用紙の一例を示す図であり、(b)は切断により上端部にスリットが設けられ角部がカットされている台紙なしラベルを生成するための台紙なしラベル用紙の一例を示す図である。 台紙なしラベル用紙を説明するための図であり、詳細には(a)は切断により上端部にスリットが設けられ角部がカットされている台紙なしラベルを生成するための台紙なしラベル用紙の一例を示す図であり、(b)は切断により下端部にスリットが設けられ角部がカットされている台紙なしラベルを生成するための台紙なしラベル用紙の一例を示す図である。 台紙なしラベルの角部を押圧する押圧部を備えたラベル貼付装置の動作の一例を示す概念図である。 押圧手段(押圧部)の一例を示す概念図である。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置は、ラベル搬送方向の等間隔に貫通部又は薄厚部が設けられた長尺の台紙なしラベル用紙を搬送する搬送手段、台紙なしラベル用紙に印字する印字手段、台紙なしラベル用紙を所定の位置で切断する切断手段などを有する。ラベル発行装置は、切断手段が、ラベル用紙に設けられた、貫通部又は薄厚部、あるいは、貫通部又は薄厚部の近傍で台紙なしラベル用紙を切断することで、台紙なしラベルを発行する。なお、台紙なしラベルは台紙レスラベル、ライナーレスラベルともいう。
台紙なしラベルは、例えば、切断容易方向へ切断容易な被貼付物の切断予定線207上に貼付される被貼付物用の台紙なしラベル等である。なお、本発明に係る、貫通部又は薄厚部で裂けやすい台紙なしラベルは、上記被包装物以外の物に貼付してもよい。
以下の実施形態では、ラベル発行装置は、切断手段が、台紙なしラベル用紙の搬送方向に対して直交する方向(ラベル用紙の幅方向)に、台紙なしラベル用紙を切断することで、台紙なしラベルを発行する。
以下、本発明の実施形態を、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態は図示の内容を含むが、これのみに限定されるものではない。尚、以後の各図の説明で、既に説明した部位と共通する部分は同一符号を付して重複説明を一部省略する。
図1は本発明の実施形態に係るラベル発行装置により発行された台紙なしラベルL及び台紙なしラベルLが貼付された包装体200の一例を示す図である。
図1(a),図1(b)に示す例では、例えば、おにぎり等の商品が包装体200により包装されており、その包装体200(被貼付物)に、台紙なしラベルLが貼付されている。
台紙なしラベルLが貼付される被貼付物である包装体200は、図1(a)に示す例では、上部に摘み部201が設けられており、摘み部201を引っ張った場合、図1(b)に示すように、切断容易方向(例えば上から下方向へ)へ容易に包装体200を切断することができる。つまり、包装体200は包装容易軸を有する。台紙なしラベルLは包装体200(被貼付物)の切断予定線207上に貼付されている。
台紙なしラベルLには、切断開始側である上端部に複数のスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が幅方向(図1の左右方向)に所定の間隔で並設されており、摘み部201をさらに引っ張ると、容易にラベルLが裂けるように構成されている。
また、例えば、摘み部201が引っ張られると、先ず包装体200の裏側の上部から下部へ開封された後、包装体200の表側の下部から上部へ開封されるように包装体200が構成されている場合、包装体200の表面に貼付された台紙なしラベルLの下端部に、複数のスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が幅方向(図1の左右方向)に所定の間隔で並設されていることが好ましい。
また、包装体200の開封形態に応じて、適宜、台紙なしラベルLの上端部又は下端部、あるいは両方にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を設ける。
本発明の実施形態に係るラベル発行装置は、この被貼付物用(包装体200用)の台紙なしラベルを発行する。
ラベル発行装置には、図2,図3,図4,図5に示すように、長尺の台紙なしラベル用紙Pがロール状に巻回されたラベルロールR(台紙なしラベルロール)が装着される。
台紙なしラベル用紙Pには、ラベル搬送方向(搬送方向ともいう)に所定の間隔Ld(ラベルの長さ方向に所定の間隔)でスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が設けられている。貫通部Pk又は薄厚部Phは、台紙なしラベル用紙Pの幅方向に規定の間隔LPで複数並設されている。この幅方向は、搬送方向に対して直交する方向である。スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の数、形状、形成位置(間隔)等は、包装体の開封形態に応じて適宜設定される。
例えば図5(a)示す台紙なしラベル用紙Pには、図5(b)に示すように、印Pm(ブラックマーク又はアイマークともいう)が設けられている。この印Pmは、ラベル発行装置が台紙なしラベル用紙Pのスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の位置を検出するために所定の位置に設けられている。つまり、印Pmは、ラベル用紙Pの切断する位置を検出するためのものである。
例えば図5(b)に示す例では、印Pmは、台紙なしラベル用紙Pのスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の裏面位置に設けられている。なお、上述した実施形態では、印Pm(アイマーク)は裏面に設けられていたが、表面に設けられていてもよいし、両面に設けられていてもよい。
また、図5(c)に示す例では、台紙なしラベル用紙Pの端(幅方向の両端)付近にのみ設けられている。なお、台紙なしラベル用紙Pには、左右の一方の端部付近にのみ印Pmが設けられていてもよい。
また、台紙なしラベル用紙Pに設けられる印は上記実施形態に限られるものではない。
図6は台紙なしラベル用紙Pに設けられるスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)と裏面側に設けられた印Pmのいくつかの例を示す図である。なお、図6では、スリットの位置を示し、各貫通部Pk又は薄厚部Phそれぞれの詳細な位置を省略している。
図6(a)は搬送方向に所定間隔に設けられたスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)と、そのスリットよりも僅かに搬送方向下流側に設けられたライン状の印Pm(ブラックマーク等)の一例を示す図であり、図6(b)は図6(a)に示す台紙なしラベル用紙Pと比較して、左右両端部付近にのみ印Pmが設けられた台紙なしラベル用紙Pの一例を示す図である。
図6(c)は搬送方向に所定間隔に設けられたスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)と、そのスリットよりも僅かに搬送方向上流側に設けられたライン状の印Pm(ブラックマーク等)の一例を示す図であり、図6(d)は図6(c)に示す台紙なしラベル用紙と比較して、左右両端部付近にのみ印が設けられた台紙なしラベル用紙Pの一例を示す図である。
図6(e)は搬送方向に所定間隔に設けられた複数のスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)と、そのスリット間の略中央部に設けられたライン状の印Pm(ブラックマーク等)の一例を示す図であり、図6(f)は図6(e)に示すラベル用紙と比較して、左右両端部付近にのみ印が設けられた台紙なしラベル用紙Pの一例を示す図である。
図7に示すように、本発明の実施形態に係るラベル発行装置100(プリンタ)は、ラベルロールRを保持するロール保持部40、ガイドローラー70、印字ヘッド61等の印字部6、搬送部7としてのプラテンローラー71、カッタ等の切断部8などを有する。ラベルロールRは、台紙なしラベル用紙Pがロール状に巻回されて形成されている。
詳細には、ラベル発行装置100は、本体部100B内に、着脱自在に且つ回転自在に保持されたロール状の媒体(本実施形態では、台紙なしラベル用紙をロール状に巻回したラベルロールR)が配置されている。
このラベルロールRから引き出された台紙なしラベル用紙Pは、一方の面(図7に示す下側の面)に粘着層を有する粘着面Pbと、他方の面(図7に示す上側の面)に印字部により印字される面Pa(印字面)を有する。この印字される面Pa(印字面)は非粘着性を有する。
本実施形態では、台紙なしラベル用紙Pは、印字面がガイドローラー70に当接しながら、印字部6の印字ヘッド61(サーマルヘッド等)とプラテンローラー71の間に案内される。
印字部6は、例えばサーマルヘッド等の印字ヘッド61やインクジェット式印字装置、レーザー光印字装置等であり、プラテンローラー71と対向する位置に配設されている。台紙なしラベル用紙が搬送された状態で、印字部6の印字ヘッド61は、プラテンローラー71と印字部6の印字ヘッド61とにより挟持された台紙なしラベル用紙Pの印字面(Pa)に印字を行う。なお、スリットの領域を印字不可領域として商品ファイルやフォーマットファイルに事前に設定するようにしてもよい。つまり、ラベル発行装置100は、台紙なしラベル用紙Pのスリットには印字せず、スリット以外の領域に印字を行う。
印字部6よりも台紙なしラベル用紙の搬送方向下流側には、カッタ等の切断部8が配設されている。詳細には、切断部8は、図7に示すように、印字部6の印字ヘッド61よりも搬送方向下流側に、所定距離Wだけ離れた位置に配置されている。
切断部8は、固定刃81及び可動刃82を有し、台紙なしラベル用紙Pを切断する。台紙なしラベル用紙Pが切断されることにより、ラベルLが発行される。
図8は本発明の実施形態に係るラベル発行装置100の電気的な機能ブロックの一例を示す図である。
ラベル発行装置100は、図8に示すように制御部1(CPU)、記憶部2(RAM、ROM等)、操作部3、表示部4、通信部5、印字部6、搬送部7、切断部8、検出部9等を有する。ラベル発行装置100の各構成要素は通信線等により電気的に接続されている。
制御部1は、記憶部2などに記憶されたプログラム(制御プログラム)を実行して、ラベル発行装置の各構成要素を統括して制御する。つまり、制御部1は、プログラム(制御プログラム)を実行して、本発明に係る機能をコンピュータとしてのラベル発行装置に実現する。
記憶部2は、制御プログラムや、制御用データ等を記憶する。記憶部2は、例えば、RAMやROMなどの記憶装置により構成されている。
また、記憶部2は、一時的にデータを呼び出して処理する為のワークエリアを有し、その中に印字データをドットデータに展開するドット展開エリア、ラベルフォーマットファイルから1つの印字フォーマットデータを呼び出して記憶する呼出フォーマットエリア、商品データ(商品情報)を呼び出して記憶する呼出商品エリア等がある。
また、本実施形態では、記憶部2には、ラベル印字のフォーマットを設定するラベルフォーマットファイル、ラベル印字用の各種商品データを設定する商品ファイル等を記憶しており、電源オフ時も商品ファイルやフォーマットファイルを保持するようにバッテリでバックアップしている。
また、記憶部2には、例えば、台紙なしラベルが貼付される被貼付物である包装体に対応して、台紙なしラベルのスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の位置や種類、個数等のスリット情報(貫通部情報または薄厚部情報ともいう)が関連付けられて記憶されている。
このスリット情報は、操作部3(入力手段)により設定されてもよいし、通信部5を介してホストコンピュータ等のコンピュータから受信してもよい。
操作部3は、ラベル発行装置の操作を行うための入力装置である。例えば、操作部3としては、表示部4と一体に構成するタッチパネルを採用してもよい。
表示部4は、各種のメニュー画面やデータを表示するディスプレイである。表示部4は、制御部1の制御により、ラベル発行装置に関する表示を行う。
通信部5は、制御部1の制御により、ホストコンピュータ(コンピュータ)等とデータ通信を行う。
印字部6は、制御部1の制御により、ロール保持部40にセットしたラベルロールR(ロール紙)から引き出された台紙なしラベル用紙Pに、例えば、商品ファイルから選択した商品の商品情報等を印字するように構成されている。印字部6の印字ヘッド61として例えばサーマルヘッドを採用した場合、台紙なしラベル用紙としては感熱紙を採用する。
印字部6は、詳細には、ラベルロールRの台紙なしラベル用紙Pを、サーマルヘッド(印字ヘッド61)とステッピングモータ等のモータで駆動するプラテンローラー71との間で挟んで台紙なしラベル用紙Pを引き出すと共に、台紙なしラベル用紙Pの印字面Paを加熱して印字する。なお、印字部6は、インクを台紙なしラベル用紙に塗布することにより印字を行ってもよい。また、印字部6はレーザー光などの光を台紙なしラベルに照射することにより印字を行ってもよい。
切断部8は、制御部1の指令に基づいて、印字部6よりも搬送方向下流位置に配置されたカッタ等を駆動して、印字後の台紙なしラベル用紙Pを切断し、枚葉状のラベルL(台紙なしラベル)を発行する。切断部8は、例えば、固定刃81、可動刃82を有する。
検出部9(検出手段)は、例えば、図7に示すように、印字部6よりもラベル用紙搬送方向上流側に配置され、台紙なしラベル用紙Pに搬送方向に所定の間隔で設けられた印Pmを検出し、検出結果を示す信号を制御部1に出力する。
制御部1は、検出手段(検出部9)で印Pmを検出結果に応じて、切断手段(切断部8)により切断する箇所を制御する。詳細には、例えば、制御部1は、台紙なしラベル用紙Pの切断箇所を貫通部Pk又は薄厚部Phが設けられた領域内で制御する。なお、被貼付物によっては、台紙なしラベル用紙Pの切断箇所を、貫通部Pk又は薄厚部Phが設けられた領域外であってもよい。
図9はラベル発行装置の選択手段の一例を示す図である。
ラベル発行装置100は切断手段(切断部8)の切断箇所を選択する選択手段(操作部3のボタンB31,B32,B33等)を有する。
詳細には、例えば図9に示すように、表示部4の設定画面には、切断手段(切断部8)の切断箇所を選択する選択手段として、操作部3により操作可能なボタンB31,B32,B33等が操作可能に表示される。
具体的には、図9に示す例では、画面の略中央部に、ラベルイメージLIが表示されている。そのラベルイメージLIは、例えば、印字内容として、商品名(商品コード等)、消費期限、価格、原材料名、製造者名、製造場所等の印字情報が設定可能である。
また、そのラベルイメージの近傍には、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の位置を選択するために、詳細には、スリットを台紙なしラベルの上端に設定する際に操作される上端設定ボタンB31、スリットを台紙なしラベルの下端に設定する際に操作される下端設定ボタンB32、上端及び下端の両方にスリットを設定する際に操作される両方設定ボタンB33等が操作可能に設けられている。
また、図9に示す例では、表示部4の設定画面には、上端及び下端のスリットの数、スリットの長さ(搬送方向の長さ)、スリットの間隔(幅方向の間隔)が設定可能に表示されている。
また、設定画面には、スリットの種類を設定するためのスリット種類設定部B34が設けられている。
図10(a)に示すように、台紙なしラベル用紙Pのスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)と切断箇所(切断位置)は、例えば切断部8による切断のタイミングにより制御可能である。本実施形態では、ラベル用紙の面内で、ラベル搬送方向に対して直交する方向に切断する。なお、切断方向は適宜設定することができる。
詳細には、図10(a)に示すように、貫通部Pk又は薄厚部Phの中央位置である切断位置C1で台紙なしラベル用紙Pを切断する場合、図11(c)に示すように、ラベルLの上端部及び下端部にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が形成される。
また、図10(a)に示すように、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の搬送方向上流側の端部位置である切断位置C2で台紙なしラベル用紙Pを切断する場合、図11(a)に示すように、ラベルLの上端部にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が形成される。
また、図10(a)に示すように、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の搬送方向下流側の端部位置である切断位置C3で台紙なしラベル用紙Pを切断する場合、図11(b)に示すように、ラベルLの下端部にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が形成される。
また、図10(a)に示すように、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の近傍で搬送方向上流側又は下流側に設定された距離だけ離れた位置である、切断位置C4,又は切断位置C5で台紙なしラベル用紙Pを切断する場合、ラベルLの上端部又は下端部から設定された距離だけ離れた位置にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が形成される(不図示)。なお、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)と印字領域が重複する場合、その旨を画面に警告表示をしたり、エラー音、音声メッセージ等で報知を行ってもよい。
また、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の種類(形状等)は、上記実施形態に限られるものではない。例えば、図10(b)に示すように、搬送方向に細長の矩形状のスリットであってもよいし、図10(c)に示すように、複数並設された小径の円形状のスリットであってもよいし、図10(d)に示すように波形状のスリットであってもよい。
図12は台紙なしラベルLの例を示す図である。
詳細には、図12(a)は台紙なしラベルLの表面側を示す図であり、図12(b)は台紙なしラベルの裏面の全面に粘着層(粘着領域)が設けられている例を示す図である。
また、図12(c)は台紙なしラベルLの裏面にはスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の近傍に搬送方向に沿って非粘着領域が設けられ、それ以外の裏面の領域に粘着層(粘着領域)が設けられている。図12(c)に示すように、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の近傍に搬送方向に沿って非粘着領域を設けることで、包装体(被貼付物)を開封時に、容易に開封可能である。
図13(a)に示すように、台紙なしラベル用紙Pは、スリットとしての複数の貫通部Pk又は薄厚部Phが幅方向に並設されている。
スリット付きの台紙なしラベル用紙Pの製造方法の一例を説明する。
先ず、図13(b)に示すように、長尺の基材PZを準備する。
次に、図13(c)に示すように、基材PZに貫通部Pkを形成する。詳細には、規定の間隔に並設された複数刃やピンなどの加工手段により、基材PZに貫通部Pkを形成する。
例えば、刃やピンを、台紙なしラベル用紙Pの基材PZの表面側から裏面側へ貫通させて、貫通部Pkを形成した場合、裏面側にバリ(突起部)が突出することがある。
図13(d)に示すように、基材PZの裏面に粘着物質を平坦に塗布することで、粘着層PNが形成される。粘着層の厚さは、バリの高さ以上である。つまり、図13(d)に示すように、台紙なしラベル用紙Pの裏面は平坦になっている。
なお、スリット付きの台紙なしラベル用紙Pの製造方法は、上述した実施形態に限られるものではなく、基材PZの裏面に粘着層PNが設けられた台紙なしラベル用紙に、規定の間隔に並設された複数刃やピン等の加工手段により、貫通部Pk又は薄厚部Phを形成してもよい。
台紙なしラベルLの例を説明する。
例えば、基材PZにのみ貫通部Pkが設けられた台紙なしラベル用紙を、切断部により貫通部Pkの位置で切断した場合、図14(a),図14(b)に示すように、基材PZにのみスリット(貫通部Pk)を有する台紙なしラベルLが生成される。
また、基材PZ及び粘着層PNに貫通部Pkが形成されている台紙なしラベル用紙を、貫通部Pkの位置で切断した場合、図14(c)に示すように、基材PZ及び粘着層PNにスリット(貫通部Pk)を有する台紙なしラベルLが生成される。
また、基材PZに薄厚部Phが形成されている台紙なしラベル用紙を、薄厚部Phの位置で切断した場合、図14(d)に示すように、基材PZにスリット(薄厚部Ph)を有する台紙なしラベルLが生成される。
図15は台紙なしラベル用紙の例を示す図である。
また、ラベル用紙(ラベル)のスリットは、上記実施形態に限られるものではなく、例えば、図15(a),図15(b)に示すように、X字型のスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)であってもよい。例えば、図15(b)に示す切断位置C1で台紙なしラベル用紙Pを切断することにより、端部にV字形状のスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を有する台紙なしラベルを生成することができる。
また、図15(c)は、複数並設された小径の円形状のスリットと切断線の位置関係の一例を示す図であり、切断位置C1で台紙なしラベル用紙Pを切断することにより、端部に半円形状及び円形状のスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を有する台紙なしラベルを生成することができる。
図16は本発明の実施形態に係るラベル発行装置の一例を示す概念図である。
図1に示した本発明の実施形態に係るラベル発行装置と比較して、図16に示す本発明の実施形態に係るラベル発行装置100Aはさらに加工部50(加工手段)等を有する。加工部50は、制御部による制御により、台紙なしラベル用紙Pに貫通部Pk又は薄厚部Phを形成する。
図16,図17に示す例では、加工部50は、印字部6の印字ヘッド61(サーマルヘッド等)よりも搬送方向上流側に配置されている。詳細には、加工部50は、刃付きローラ51、溝付きローラ52等を有する。
刃付きローラ51は、台紙なしラベル用紙Pに貫通部Pk又は薄厚部Phを形成するための刃51cを有する。
溝付きローラ52は、刃付きローラ51の刃に対応した位置に溝52dが形成されたローラであり、刃付きローラ51に対向して配置されている。
刃付きローラ51と溝付きローラ52が、台紙なしラベル用紙Pを挟持した状態で、台紙なしラベル用紙Pを搬送方向に搬送するようにそれぞれ回転しつつ、刃付きローラ51の刃により、台紙なしラベル用紙Pに貫通部Pkまたは薄厚部Phを形成することができる。
また、刃付きローラ51の直径の大きさ、刃51cの周方向の間隔や、刃51cの数、刃と刃の間の間隔等を適宜調整することで、台紙なしラベル用紙Pに貫通部Pk又は薄厚部Phを所定のパターンで形成することができる。
また、加工部50(加工手段)としては、図18に示すように、往復動自在な刃55aを備えた可動部55と、刃55aに対応した位置に形成された溝部56aを有する固定部56とを有してもよい。なお、固定部56が上下動する構造であってもよい。
ラベル発行装置が、図18に示す加工部50を有する場合、制御部は、台紙なしラベル用紙の搬送速度と、可動部55の上下動のタイミングを制御することにより、台紙なしラベル用紙Pの所定の位置に、所定のパターンの貫通部Pk又は薄厚部Phを容易に形成することができる。
図19(a)は、包装体200によりおにぎり等が包まれた商品に貼付される台紙なしラベルLの一例を示す図である。
図19(a)に示す、台紙なしラベルLは、被貼付物(包装体)の形状に応じて角部がカットされている。詳細には、図19に示す例では、台紙なしラベルLは角部が角丸に形成されている。
また、台紙なしラベルLは、包装体200の切断線の切断方向に応じて、その上部の端部又は下部の端部、もしくはその両方に、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が形成されている。
また、例えば図19(a)に示すように、略三角形柱形状の包装体(おにぎり用包装体等)に貼付される台紙なしラベルLは、被貼付領域の形状に応じて、そのラベルLの2つの上部の角丸は、下部の2つの角丸よりも大きくカットされている。例えば角部の曲率半径が異なる。
比較例として、ラベルのサイズが大きいほど、ラベルに印字される印字内容の情報量が多いので、ラベルのサイズは大きいほうが好ましく、例えば略三角形柱形状の包装体に、矩形状の台紙なしラベルを貼付した場合、ラベルの上部の角部が包装体からはみ出てしまう、剥がれ易い、等の不具合が生じる虞がある。
一方、図19(a)に示す本発明に係る台紙なしラベルLでは、上部の角部が大きい曲率半径の角丸に設定されているので、ラベルの印字領域が広く、台紙なしラベルに印刷可能な情報量が比較的大きい。
なお、台紙なしラベルLは、上部の2つの角部を直線状に切り落とした形状であってもよい。
また、台紙なしラベルLは、下端側の2つの角部が角丸でなくともよい。
また、台紙なしラベルLは、比較的小さいサイズで、矩形状であってもよい。
次に、角に切欠部を有する台紙なしラベル(スリット付き)を生成するための、台紙なしラベル用紙の例を説明する。
例えば、図20(a)に示すように、長尺の矩形状の台紙なしラベル用紙Pを準備し、図20(b)に示すように、所定位置に切欠部CTやスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を形成してもよく、この切欠部CTやスリットを有する台紙なしラベル用紙Pを、ラベル発行装置にセットする。
また、予め図20(b)に示す切欠部CTやスリットを有する台紙なしラベル用紙Pを準備し、ラベル発行装置にセットしてもよい。切欠部CTの形状は、切断後のラベルの各角部の形状や曲率半径等により規定される。
つまり、切欠部CTは、長尺の台紙なしラベル用紙に予め形成されていてもよいし、切欠部CTなしの台紙なしラベル用紙Pをラベル発行装置にセットし、ラベル発行装置に設けた切欠部生成機構(不図示)により、切欠部CTを形成してもよい。
切欠部生成機構としては、例えば打抜き機構などを挙げることができる。
また、貫通部Pk又は薄厚部Phは、長尺の台紙なしラベル用紙に予め形成されていてもよいし、貫通部Pk又は薄厚部Phなしの台紙なしラベル用紙をラベル発行装置にセットし、ラベル発行装置に設けた形成手段により、貫通部Pk又は薄厚部Phを形成してもよい。
そして、ラベル発行装置は、印字後、図20(b)に示す切欠部CTやスリットを有する台紙なしラベル用紙Pを、切断部により切断位置C1で切断することにより、上端及び下端にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を備える台紙なしラベルLを発行することができる。
つまり、図20(b)に示す例では、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)の中央部を切断するように切断位置C1(切断線)が設定されており、その位置で台紙なしラベル用紙Pを切断することにより、図20(b)に示すように、上端部及び下端部にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を有する台紙なしラベルLとなる。
また、図21(a)に示す台紙なしラベル用紙Pには、切断位置C1(切断線)よりも搬送方向下流側に貫通部Pk又は薄厚部Phが形成されており、切断位置C1(切断線)で台紙なしラベル用紙Pを切断することにより、上端にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を有する台紙なしラベルを生成することができる。
また、図21(b)に示す台紙なしラベル用紙Pには、切断位置C1(切断線)よりも搬送方向上流側に貫通部Pk又は薄厚部Phが形成されており、切断位置C1(切断線)で台紙なしラベル用紙Pを切断することにより、下端にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を有する台紙なしラベルを生成することができる。
以上、説明したように、本発明の実施形態に係るラベル発行装置100は、ラベル搬送方向に等間隔に貫通部又は薄厚部が設けられた長尺の台紙なしラベル用紙を搬送する搬送手段(搬送部7、プラテンローラー71等)と、台紙なしラベル用紙Pに印字する印字手段(印字部6、印字ヘッド61)と、台紙なしラベル用紙Pを所定の位置で切断する切断手段(切断部8)とを有する。
ラベル発行装置100は、切断手段(切断部8)が、ラベル用紙Pに設けられた、貫通部Pk又は薄厚部Ph、あるいは、貫通部Pk又は薄厚部Phの近傍で、台紙なしラベル用紙Pを切断して、台紙なしラベルLを発行する。
すなわち、簡単な構成で、被貼付物(包装体等)の切断時や開封時などに、切断容易な台紙なしラベルLを発行するラベル発行装置100を提供することができる。
また、本発明に係るラベル発行装置100は、上述したようにスリット付きの台紙なしラベルLを発行するので、例えば台紙付きラベルを包装体に貼付する場合と比較して、台紙の廃棄等が無くなり、つまり台紙の廃棄量をゼロとすることができる。
また、貫通部Pk又は薄厚部Phは、台紙なしラベル用紙の面内でラベル搬送方向に対して直交する方向(つまりラベル用紙の幅方向)に複数設けられており、ラベルを裂けやすい構造となっている。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置100は、台紙なしラベル用紙Pに搬送方向に所定の間隔で設けられた印Pmを検出する検出手段(検出部9)、検出手段(検出部9)による印Pmの検出結果に応じて、切断手段(切断部8)を制御する制御手段(制御部1)等を有する。
つまり、搬送部7により、台紙なしラベル用紙が搬送方向に搬送され、検出手段(検出部9)により、印Pmが検出されると、制御部1は、その印Pmを基準として、貫通部Pk又は薄厚部Ph、あるいは貫通部Pk又は薄厚部Phの近傍位置のカット位置を特定し、そのカット位置で、切断部8により台紙なしラベル用紙Pを切断する制御を行う。
すなわち、簡単な構成により、台紙なしラベル用紙Pのカット位置で、詳細には、貫通部Pk又は薄厚部Ph、あるいは貫通部Pk又は薄厚部Phの近傍の所定位置(カット位置)で高精度に切断することができ、貫通部Pkや薄厚部Phが高精度に規定位置に設けられた台紙なしラベルLを生成することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置100は、被貼付物の情報を入力する入力手段(操作部3、又は通信部5、あるいは記憶部2等)を有する。制御手段(制御部1)は、入力手段で入力された被貼付物の情報に応じて、切断手段により切断する箇所を貫通部Pk又は薄厚部Phが設けられた領域内で制御する。
詳細には、例えば、商品としてのおにぎりの包装体200に貼付される台紙なしラベルLは、例えば、商品に貼付された状態でラベルLの下辺(下端部)、又は上辺(上端部)、あるいは両方に、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が配置されるように規定される。
具体的には、包装体200の開封用摘み部201が引っ張られた場合、包装体200が切断予定線207に沿って切断され、切断予定線207上に貼付された台紙なしラベルLが、開封用摘み部201側の切断が開始される辺(端部)である、下辺又は上辺に、スリット(貫通部Pk)又は薄厚部Phが設けられる。
また、例えば、サンドイッチの包装体に貼付される台紙なしラベルLは、包装体の開封用摘み部が引っ張られた場合、包装体が切断予定線207に沿って切断され、切断予定線207上に貼付された台紙なしラベルが、開封用摘み部側の切断が開始される辺(端部)である上辺に、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が設けられる。
つまり、被貼付物(商品)によって、ラベルLのスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)等の位置が規定されており、詳細には、切断が開始される、ラベルLの端部側に、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が設けられる。
すなわち、制御手段(制御部1)は、入力手段で入力された被貼付物の情報に応じて、切断手段により切断する箇所を貫通部Pk又は薄厚部Phが設けられた領域内で制御することで、ラベルLの上端部又は下端部、あるいはその両方に、スリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)を容易に形成することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置100は、切断手段(切断部8)の切断箇所を選択する選択手段(操作部3のボタンB31,B32,B33等)を有する。
制御部1は、選択手段による選択の結果に応じて、切断手段による台紙なしラベル用紙の切断箇所を制御する。
すなわち、簡単な構成で、台紙なしラベル用紙の切断位置を設定することができ、つまり、所定の位置(上辺、下辺、又はその近傍位置等)にスリット(貫通部Pk又は薄厚部Ph)が形成された台紙なしラベルを発行するラベル発行装置を提供することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル発行装置100Aは、長尺の台紙なしラベル用紙(貫通部Pkや薄厚部Phが形成されていない)を搬送方向に搬送する搬送手段(搬送部7、プラテンローラー71)、台紙なしラベル用紙Pの所定の箇所に貫通部Pk又は薄厚部Phを形成する加工手段(加工部50)、前記台紙なしラベル用紙に印字する印字手段(印字部6、印字ヘッド61)、台紙なしラベル用紙を切断する切断手段(切断部8)等を有する。ラベル発行装置100Aは、切断手段(切断部8)が、台紙なしラベル用紙Pに形成された貫通部Pk又は薄厚部Ph、あるいは貫通部Pk又は薄厚部Phの近傍で、台紙なしラベル用紙Pを切断することで、台紙なしラベルLを発行する。
すなわち、簡単な構成で、貫通部Pkや薄厚部Phが形成されていない、台紙なしラベル用紙から、貫通部Pkや薄厚部Phが形成された台紙なしラベルLを生成するラベル発行装置100Aを提供することができる。
また、本発明の実施形態に係るラベル貼付装置は、上記ラベル発行装置100又はラベル発行装置100Aを有し、被貼付物(包装体200等)に上記ラベル発行装置で発行された台紙なしラベルLを貼付する場合、その台紙なしラベルLの接着層のうち被貼付物への非接着部分ができないように、その台紙なしラベルを被貼付物に押圧する押圧手段122を有する。
つまり、ラベル貼付装置は、台紙なしラベルLのうち、被貼付物の貼付面の縁からはみ出る部分を被貼付物の側面に押圧する手段(押圧手段122)を有する。
詳細には、例えば、図22に示すように、ラベル貼付装置は、貼付手段として、台紙なしラベルLを吸引する1つ又は複数の吸引孔を有するラベル貼付部120(ラベル貼付手段ともいう)と、台紙なしラベルLのうち、被貼付物(包装体200)の貼付面の縁からはみ出る部分を被貼付物(包装体200)の側面に押圧する押圧手段122(押圧部ともいう)を有する。
図22に示す例では、台紙なしラベルLの2つの角部LKが、被貼付物(包装体200)の貼付面の縁からはみ出る部分であり、その角部LKを押圧手段122が押圧する。
また、図22に示すように、型300には、被包装物(包装体200)を着脱自在に嵌合可能な保持孔301が形成されており、その保持孔301には、切欠部301hが形成されている。この切欠部301hは、被包装物(包装体200)の縁からはみ出る、ラベルの角部LKに対応した位置に設けられている。
つまり、型300は、押圧手段122により台紙なしラベルLの角部LKを押圧することで、被貼付物(包装体200)の側面に角部LKを容易に貼付可能な構造となっている。
また、型300の保持孔301内に配置された被貼付物(包装体200)に対して、ラベル貼付部120により台紙なしラベルLを貼付した後、押圧手段122により台紙なしラベルLの角部LKを押圧して被貼付物(包装体200)の側面に貼付してもよいし、ラベル貼付部120と押圧手段122が同時に降下して、被貼付物(包装体200)に台紙なしラベルLを貼付してもよい。また、ラベル貼付部120により台紙なしラベルLを保持し、且つ、押圧手段122の押圧により角部LKを僅かに下方に向けて湾曲した状態で、ラベル貼付部120と押圧手段122が同時に降下して被貼付物(包装体200)に台紙なしラベルLを貼付してもよい。
また、図23に示すラベル貼付装置は、型300の保持孔301内に配置された被貼付物(包装体200)の上面に台紙なしラベルLが貼付された状態で、押圧手段122が被貼付物(包装体200)の貼付面の縁からはみ出る部分(台紙なしラベルLの角部LK等)を被貼付物(包装体200)の側面に押圧する。
すなわち、簡単な構造で、被貼付物(包装体200)の貼付面の縁からはみ出る部分(台紙なしラベルLの角部LK等)を被貼付物(包装体200)の側面に押圧することができる。
尚、図22及び図23に示す型300は、例えばおにぎり成型包装機に備えられたおにぎり成型用の保持孔301を備えたものであり、図22はおにぎり成型包装機に設けられたラベル貼付装置のラベル貼付部120の一例を示したものであり、図23はおにぎり成型包装機の押圧部120Aの一例を示したものである。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこれらの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があっても本発明に含まれる。
また、上述の各図で示した実施形態は、その目的及び構成等に特に矛盾や問題がない限り、互いの記載内容を組み合わせることが可能である。
また、各図の記載内容はそれぞれ独立した実施形態になり得るものであり、本発明の実施形態は各図を組み合わせた一つの実施形態に限定されるものではない。
上述した実施形態では、台紙なしラベル用紙用の基材に、貫通部または薄厚部を形成した後、その基材の裏面に粘着層を形成することで、台紙なしラベル用紙を生成したが、この実施形態に限られるものではなく、例えば、台紙なしラベル用紙用の基材の裏面に粘着層を形成した後、貫通部または薄厚部を形成することで、台紙なしラベル用紙を生成してもよい。
また、上述した実施形態では、台紙なしラベル用紙の裏面側に印が設けられていたが、表面に印が設けられていてもよい。
1…制御部(CPU)
2…記憶部
4…表示部
6…印字部(印刷部)
7…搬送部
8…切断部(カッタ等)
61…印字ヘッド(サーマルヘッド等)
71…プラテンローラー
81…固定刃(カッタ)
82…可動刃(カッタ)
100,100A…ラベル発行装置(プリンタ)
100B…本体部
120…ラベル貼付部(ラベル貼付手段)
122…押圧手段(押圧部)
200…包装体
201…摘み部(開封用摘み部)
P…台紙なしラベル用紙(台紙レスラベル用紙)
Pk…貫通部(スリット)
Ph…薄厚部(スリット)
R…ラベルロール
L…台紙なしラベル(台紙レスラベル)

Claims (7)

  1. ラベル搬送方向の等間隔に貫通部又は薄厚部が設けられた長尺の台紙なしラベル用紙を搬送する搬送手段と、
    前記台紙なしラベル用紙に印字する印字手段と、
    前記台紙なしラベル用紙を所定の位置で切断する切断手段とを有し、
    前記切断手段は、前記台紙なしラベル用紙に設けられた、前記貫通部又は前記薄厚部、あるいは、前記貫通部又は前記薄厚部の近傍で前記台紙なしラベル用紙を切断して、台紙なしラベルを発行する
    ことを特徴とするラベル発行装置。
  2. 前記貫通部又は前記薄厚部は、面内でラベル搬送方向に対して直交する方向に複数設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載のラベル発行装置。
  3. 被貼付物の情報を入力する入力手段と、
    入力手段で入力された前記被貼付物の情報に応じて、前記切断手段の切断する箇所を前記貫通部又は前記薄厚部が設けられた領域内で制御する制御手段とを有する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のラベル発行装置。
  4. 前記切断手段の切断箇所を選択する選択手段を有することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のラベル発行装置。
  5. 台紙なしラベルを発行するラベル発行装置であって、
    長尺の台紙なしラベル用紙を搬送方向に搬送する搬送手段と、
    前記台紙なしラベル用紙の所定の箇所に貫通部又は薄厚部を形成する加工手段と、
    前記台紙なしラベル用紙に印字する印字手段と、
    前記台紙なしラベル用紙を切断する切断手段と、を有し、
    前記切断手段は、前記台紙なしラベル用紙に形成された前記貫通部又は薄厚部、あるいは前記貫通部又は薄厚部の近傍で、前記台紙なしラベル用紙を切断し、台紙なしラベルを発行する
    ことを特徴とするラベル発行装置。
  6. 前記台紙なしラベル用紙は、一方の面に印字面を有し、他方の面のうち前記貫通部又は前記薄厚部の近傍を除く領域に粘着層が設けられ、あるいは、前記他方の面の全面に粘着層が設けられている
    ことを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のラベル発行装置。
  7. 請求項1に記載のラベル発行装置を備えたラベル貼付装置であって、
    被貼付物に前記ラベル発行装置で発行された前記台紙なしラベルを貼付する場合、前記台紙なしラベルの接着層のうち前記被貼付物への非接着部分ができないように前記台紙なしラベルを前記被貼付物に押圧する押圧手段を備える
    ことを特徴とするラベル貼付装置。
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