JP2021064834A - 立体画像表示システム - Google Patents

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Abstract

【課題】画素情報の利用効率が高い立体画像表示システムを提供する。【解決手段】立体画像表示システム1は、視聴者の片眼を検出する瞳位置検出装置2と、平行光学系を有し、立体画像生成装置4が生成した要素画像群を視聴者の片眼毎に視域を形成して時分割表示する立体画像表示装置3と、仮想カメラアレイで撮影した多視点画像群から、瞳位置検出装置2が検出した片眼毎の要素画像群を生成する立体画像生成装置4と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、人物の片眼毎に視域を形成する立体画像表示システムに関する。
インテグラルフォトグラフィ(IP:Integral Photography)方式は、特殊な眼鏡が不要で裸眼による立体視が可能なため、従来より研究が進められている。図12(a)及び(b)に示すように、従来のIP立体映像表示装置100は、液晶や有機ELなどの直視型ディスプレイ110と、その前面に置かれたレンズアレイ120とを備える。レンズアレイ120は、2次元方向に配列された要素レンズ121で構成されている。直視型ディスプレイ110は、各要素レンズ121に対応する要素画像eで構成される要素画像群Eを表示する。すると、要素レンズ121により要素画像eが空間中に投影され、立体像が形成される。
IP方式では、多くの視点で映像を再現するため、非常に多くの画素(情報量)が必要となる。IP立体映像の品質を決定づけるパラメータとして、「立体映像画素数(要素画像数)」、「視域」、「空間周波数特性(奥行再現範囲)」の3つが挙げられる。非特許文献1に記載されているように、これら3つのパラメータにはトレードオフの関係がある。つまり、「視域」を狭くすることにより、「立体映像画素数」及び「空間周波数特性」を向上させることができる。その一方、「視域」を狭くすると、立体映像の表示範囲が狭くなる。図13(a)及び(b)に示すように、視域Vを狭くするためには、焦点距離fの長い要素レンズ121を用いればよい。
従来のIP方式において、視域追従技術により視域Vの方向を制御すれば、焦点距離fの長いレンズアレイを用いても、広い範囲で立体映像を表示できる(非特許文献2)。この場合、図14に示すように、視聴者9の反対方向に要素画像群Eの表示位置を平行移動させることで、視域Vの方向制御が実現できる(縮小拡大でも可)。図14(a)では、視聴者9が上側に移動したので、要素画像群Eの表示位置を下側に移動させることで、ドットで図示した視域Vを上方向に移動させている。また、図14(b)では、視聴者9が下側に移動したので、要素画像群Eの表示位置を上側に移動させることで、視域Vを下方向に移動させている。このようにして、IP方式では、「立体映像画素数」及び「空間周波数特性」を向上させ、かつ、視域Vを広くすることができる。
従来の視域追従技術では、図15に示すように、仮想空間内に、仮想ディスプレイ210と、仮想レンズアレイ220と、複数台の仮想カメラ231からなる仮想カメラアレイ230と、被写体となる3次元モデルObjとを配置する。そして、視域追従技術では、瞳検出を行い、両眼が視域に含まれるように仮想カメラアレイ230の位置を設定する。さらに、視域追従技術では、仮想カメラアレイ230により様々な方向で3次元モデルObjの多視点画像群Mを撮影し、撮影した多視点画像群Mを要素画像群Eに変換する。この多視点画像群Mは、異なる視点の画像(多視点画像m)で構成されている。
H. Hoshino, F. Okano, and I. Yuyama, "Analysis of resolution limitation of integral photography," J. Opt. Soc. Am. A 15(8), 2059-2065 (1998) 岡市、佐々木、渡邉、久富、河北、"8Kディスプレイを用いた視点追従型インテグラル3D映像表示"、2018年映像情報メディア学会冬季大会 講演予稿集
前記した従来技術では、図16(a)に示すように、視聴者9の両眼(左眼90及び右眼90)を包含するサイズの視域Vを形成するので、左眼90及び右眼90の間で視域Vが冗長となり、画素情報の利用効率が低くなるという問題がある。そこで、図16(b)に示すように、片眼90(90,90)のサイズに合わせて視域V(V,V)を形成して時分割表示すれば、画素情報の利用効率が高くなり、高効率で高品質な立体映像の視聴が可能になる。なお、視域Vが左眼90に対応した視域であり、視域Vが右眼90に対応した視域である。
本発明は、画素情報の利用効率が高い立体画像表示システムを提供することを課題とする。
前記した課題に鑑みて、本発明に係る立体画像表示システムは、3次元モデルが配置された仮想空間を仮想カメラアレイで撮影した多視点画像群から、人物の片眼毎の要素画像群を生成する立体画像生成装置と、平行光学系を有し、立体画像生成装置が生成した要素画像群を片眼毎に視域を形成して時分割表示する立体画像表示装置とを備える立体画像表示システムであって、立体画像生成装置が、仮想カメラアレイ移動手段と、多視点画像群撮影手段と、要素画像群生成手段と、時分割制御手段と、を備える構成とした。
かかる立体画像生成装置によれば、仮想カメラアレイ移動手段は、片眼の位置を示す瞳位置情報が入力され、入力された瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイの位置を移動させる。すなわち、仮想カメラアレイ移動手段は、片眼の位置を考慮して仮想カメラアレイの位置を移動させる。
多視点画像群撮影手段は、仮想カメラアレイ移動手段が移動させた仮想カメラアレイで多視点画像群を撮影する。
要素画像群生成手段は、多視点画像群から要素画像群を生成する。
時分割制御手段は、片眼の数を示す瞳数情報が入力され、入力された瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、仮想カメラアレイ移動手段と多視点画像群撮影手段と要素画像群生成手段とを制御する。
このように、立体画像表示システムでは、時分割表示により片眼毎に視域を形成するので、画素情報の利用効率を高くすることができる。
また、前記した課題に鑑みて、本発明に係る立体画像表示システムは、3次元モデルが配置された仮想空間を仮想カメラアレイで撮影した多視点画像群から、人物の片眼毎の要素画像群を生成する立体画像生成装置と、立体画像生成装置が生成した要素画像群を片眼毎に時分割表示する立体画像表示装置と、人物の頭部に装着され、要素画像群の時分割表示に同期して開閉するシャッタを有する2眼立体メガネとを備える立体画像表示システムであって、立体画像生成装置が、仮想カメラアレイ移動手段と、多視点画像群撮影手段と、要素画像群生成手段と、シャッタ制御手段と、時分割制御手段と、を備え、立体画像表示装置が、立体画像生成装置が生成した要素画像群を表示する要素画像群表示手段と、2次元状に配列された要素レンズを有し、各要素レンズの焦点位置に要素画像群表示手段が位置するように配置されたレンズアレイと、を備える構成とした。
かかる立体画像生成装置によれば、仮想カメラアレイ移動手段は、片眼の位置を示す瞳位置情報が入力され、入力された瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイの位置を移動させる。すなわち、仮想カメラアレイ移動手段は、片眼の位置を考慮して仮想カメラアレイの位置を移動させる。
多視点画像群撮影手段は、仮想カメラアレイ移動手段が移動させた仮想カメラアレイで多視点画像群を撮影する。
要素画像群生成手段は、多視点画像群から要素画像群を生成する。
シャッタ制御手段は、瞳位置情報の片眼に対応したシャッタを開き、かつ、他のシャッタを閉じるようにシャッタの開閉を制御する。
時分割制御手段は、片眼の数を示す瞳数情報が入力され、入力された瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、仮想カメラアレイ移動手段と多視点画像群撮影手段と要素画像群生成手段とシャッタ制御手段とを制御する。
このように、立体画像表示システムでは、時分割表示により片眼毎に視域を形成するので、画素情報の利用効率を高くすることができる。
本発明によれば、画素情報の利用効率を高くすることができる。
第1実施形態に係る立体画像表示システムの構成を示すブロック図である。 従来のIP立体映像表示装置におけるクロストークを説明する説明図である。 第1実施形態において、立体画像表示装置の設計及びマスク画像を説明する説明図である。 第1実施形態において、要素画像群の生成方法を説明する説明図である。 (a)及び(b)は、第1実施形態における視域追従を説明する説明図である。 第1実施形態において、要素画像群の時分割表示を説明する説明図である。 第1実施形態に係る立体画像表示システムの動作を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る立体画像表示システムの構成を示すブロック図である。 第2実施形態において、要素画像群の時分割表示による視域追従を説明する説明図である。 第3実施形態に係る立体画像表示システムの構成を示すブロック図である。 第4実施形態に係る立体画像表示システムの構成を示すブロック図である。 (a)及び(b)は、従来のIP立体映像表示装置を説明する説明図である。 (a)及び(b)は、従来技術において、視域と要素レンズの焦点距離との関係を説明する説明図である。 (a)及び(b)は、従来の視域追従技術を説明する説明図である。 従来の視域追従技術を説明する説明図である。 (a)は従来の両眼に対応した視域を説明する説明図であり、(b)は本発明の片眼に対応した視域を説明する説明図である。
(第1実施形態)
以下、本発明の各実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各実施形態において、同一の手段には同一の符号を付し、説明を省略した。
[立体画像表示システムの概要]
図1を参照し、第1実施形態に係る立体画像表示システム1の概要について説明する。
図1に示すように、立体画像表示システム1は、IP方式の立体画像(要素画像群E)を表示するものであり、瞳位置検出装置2と、立体画像表示装置3と、立体画像生成装置4とを備える。
立体画像表示システム1では、クロストークが発生しない立体画像表示装置3を構築する。図2に示すように、クロストークとは、直視型ディスプレイ110からの光が拡散することにより、レンズアレイ120を通して要素画像eを見るとき、その要素画像eに隣接する要素画像eが見えてしまう現象のことである。従来のIP立体映像表示装置100において、このクロストークは、メインローブ(中心視域)MLの外側にサイドローブSLとして現れる。そこで、立体画像表示システム1では、視聴の邪魔になるクロストークが発生しないように立体画像表示装置3を設計する。
また、立体画像表示システム1では、片眼90(90,90)を包含できる程度の狭い視域V(V,V)を形成できるように、立体画像表示装置3の要素レンズ33のピッチ及び焦点距離fを設計する。前記したように、「視域」、「立体映像画素数」及び「空間周波数特性」という3つパラメータには、トレードオフの関係がある。このため、狭い「視域」を形成することにより、「立体映像画素数」及び「空間周波数特性」を向上させることができる。
そして、立体画像表示システム1では、瞳位置検出装置2により片眼90の位置を検出し、その位置に応じた要素画像群Eを片眼90で交互に時分割表示する。
このように、立体画像表示システム1は、従来の視域追従技術(図15、非特許文献2)に対して、片眼90のサイズに合わせた狭い視域Vの形成、及び、片眼90の個数に応じた要素画像群Eの時分割表示を適用したものである。そこで、従来の視域追従技術との差異に着目して、立体画像表示システム1の構成を説明する。
[立体画像表示システムの構成]
図1に示すように、瞳位置検出装置2は、視聴者9の片眼90を検出し、検出した片眼90の位置を示す瞳位置情報と、片眼90の数を示す瞳数情報とを生成するものである。例えば、瞳位置検出装置2は、視聴者9の顔画像を撮影するための撮影装置(例えば、デプスカメラ、アイトラッカー、Webカメラ)を備える。この瞳位置検出装置2は、立体画像表示装置3の上部であって、視聴者9を向くように配置することが好ましい。そして、瞳位置検出装置2は、撮影装置が撮影した顔画像から、瞳検出技術(例えば、OpenCV)を用いて、各視聴者9の右眼90及び左眼90の位置と、それら右眼90及び左眼90の合計数とをリアルタイムで検出し、瞳位置情報及び瞳数情報を生成する。その後、瞳位置検出装置2は、生成した瞳位置情報及び瞳数情報を立体画像生成装置4に出力する。
立体画像表示装置3は、平行光学系を有し、立体画像生成装置4が生成した要素画像群Eを視聴者9の片眼90毎に時分割表示するものである。
立体画像生成装置4は、仮想カメラアレイ230(図15)で撮影した多視点画像群Mから、視聴者9の片眼90毎の要素画像群Eを生成するものである。そして、立体画像生成装置4は、生成した要素画像群Eを立体画像表示装置3に出力する。この立体画像生成装置4の詳細は、後記する。
<立体画像表示装置>
図1に示すように、立体画像表示装置3は、プロジェクタ(投影手段)30と、平行光光学系としてのコリメートレンズ31と、レンズアレイ32と、LCDパネル(要素画像群表示手段)34とを備える。
プロジェクタ30は、立体画像生成装置4から入力されるマスク画像を投影するものである。このプロジェクタ30は、マスク画像の非マスク領域(図3)に応じた光を投影する、LCDパネル34のバックライトとして用いられる。例えば、プロジェクタ30は、レンズシフト機能等を備える一般的なものである。
コリメートレンズ31は、プロジェクタ30から投影されたマスク画像の光を平行光として出射するものである。例えば、コリメートレンズ31は、その焦点位置にプロジェクタ30が位置するように配置された両凸レンズである。
レンズアレイ32は、2次元状に配列された要素レンズ33を有し、コリメートレンズ31から出射された平行光を各要素レンズ33の焦点位置に集光することで、点光源群を形成するものである。ここで、各要素レンズ33の焦点位置が集光点となる。例えば、レンズアレイ32は、要素レンズ33としての微小な両凸レンズを有し、コリメートレンズ31の後段に配置される。
LCDパネル34は、レンズアレイ32で形成された点光源群により、立体画像生成装置4が生成した要素画像群Eを表示するものである。例えば、LCDパネル34は、レンズアレイ32の後段に配置された一般的な液晶ディスプレイ(LCD:Liquid Crystal Display)である。
<<立体画像表示装置の設計、マスク画像>>
図3を参照し、立体画像表示装置3の設計及びマスク画像について詳細に説明する。
図3(a)では、ある要素レンズ33の集光点Fを原点(0,0,0)とし、水平方向をx軸、垂直方向をy軸、奥行方向をz軸とする3次元座標系で説明する。要素レンズ33の焦点距離をfとし、要素画像eのサイズをwとする。要素レンズ33の集光点Fから要素画像eまでの距離をlとする。要素レンズ33の集光点Fから視点位置までの距離をLとする。なお、視点位置とは、瞳位置情報が示す片眼90のz軸方向の位置のことである。
また、図3(b)では、要素レンズ33の水平サイズをpとし、要素レンズ33の垂直サイズをpとする。
図3(a)に示すように、立体画像表示装置3では、集光点Fから広がった光の幅が、LCDパネル34に表示されている要素画像eのサイズwと同一になる。ここで、視点位置での視域Vのサイズが、以下の式(1)に示すように、要素画像eのサイズwに距離Lを乗算して距離lで除算した値で表される。そこで、立体画像表示装置3では、式(1)で求まる視域Vのサイズが、予め設定された片眼90のサイズα以上、かつ、片眼90のサイズαに対して一定範囲内となるようにする。
w×L/l …式(1)
また、図3(b)に示すように、マスク画像Jは、光が出射される非マスク領域(白色領域)Jと、光が出射されないマスク領域(黒色領域)Jとを有する。なお、図3(b)では、マスク領域Jをハッチングで図示した。ここで、非マスク領域Jのサイズβは、以下の式(2)に示すように、要素画像eのサイズwに要素レンズ33の焦点距離fを乗算して距離lで除算した値から求まる。従って、式(2)により非マスク領域Jのサイズβを予め設定しておき、その非マスク領域Jを有するマスク画像Jを生成すればよい。
w×f/l …式(2)
なお、図3のマスク画像Jは、1個の要素レンズ33に対応したものを表している。従って、後記するマスク画像生成手段41は、要素レンズ33の個数に応じて、図3のマスク画像Jを2次元状に配列したものを生成する。また、図3では、水平方向で説明したが、垂直方向も同様である。
<立体画像生成装置>
図1に戻り、立体画像生成装置4について説明する。
図1に示すように、立体画像生成装置4は、時分割制御手段40と、マスク画像生成手段41と、仮想カメラアレイ初期設定手段42と、仮想カメラアレイ移動手段43と、3次元モデル設定手段44と、多視点画像群撮影手段45と、要素画像群生成手段46とを備える。
時分割制御手段40は、瞳位置検出装置2から瞳数情報が入力され、入力された瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、マスク画像生成手段41と仮想カメラアレイ移動手段43と多視点画像群撮影手段45と要素画像群生成手段46(以後、仮想カメラアレイ移動手段43等)とを制御するものである。なお、図1では、時分割制御手段40の時分割制御対象を破線で囲った。
つまり、時分割制御手段40は、片眼90の表示タイミングに合わせて、仮想カメラアレイ移動手段43等を同期制御する。具体的には、時分割制御手段40は、単位時間(例えば、1秒)を瞳数情報が示す片眼90の個数で等分し、各片眼90の表示タイミングを求める。そして、時分割制御手段40は、各片眼90の表示タイミングにおいて、その片眼90の識別情報、及び、その片眼90の瞳位置情報を仮想カメラアレイ移動手段43等に出力する。例えば、片眼90の識別情報は、左眼90及び右眼90にそれぞれ割り当てた連番である。これにより、仮想カメラアレイ移動手段43等は、片眼90の表示タイミングで所定の処理を行うことが可能となり、片眼90毎に要素画像群Eを時分割表示できる。なお、要素画像群Eの時分割表示による視域追従の詳細は、後記する。
マスク画像生成手段41は、時分割制御手段40から入力された瞳位置情報に基づいて、非マスク領域Jを有するマスク画像J(図3)を生成するものである。ここで、マスク画像生成手段41は、前記式(2)に示すように、非マスク領域Jのサイズβが予め設定されていることとする。また、マスク画像生成手段41は、プロジェクタ30が片眼90の位置に応じた方向の光を投影できるように、瞳位置情報に応じた位置に非マスク領域Jを形成する。
その後、マスク画像生成手段41は、生成したマスク画像Jをプロジェクタ30に出力する。
仮想カメラアレイ初期設定手段42は、仮想カメラアレイ230に関するパラメータを初期設定するものである。例えば、パラメータには、仮想カメラアレイ230の中心位置や、仮想カメラ231の台数、配置、間隔及び焦点距離が含まれる。具体的には、仮想カメラアレイ初期設定手段42は、時分割制御手段40から入力された瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイ230の中心位置を、片眼90の位置に設定する。この他、立体画像の制作者が、図示を省略したマウス、キーボード等の操作手段を用いて、仮想カメラ231の台数、配置、間隔及び焦点距離を仮想カメラアレイ初期設定手段42に設定してもよい。
その後、仮想カメラアレイ初期設定手段42は、設定されたパラメータを仮想カメラアレイ移動手段43に出力する。
仮想カメラアレイ移動手段43は、時分割制御手段40から瞳位置情報が入力され、入力された瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイ230の位置を移動させるものである。すなわち、仮想カメラアレイ移動手段43は、片眼90の移動を考慮して、仮想カメラアレイ230の位置を移動させる。
その後、仮想カメラアレイ移動手段43は、移動させた仮想カメラアレイ230の位置を、仮想カメラアレイ初期設定手段42から入力されたパラメータと共に、多視点画像群撮影手段45に出力する。
3次元モデル設定手段44は、仮想空間内に配置する3次元モデルObjを設定するものである。この3次元モデルObjは、仮想カメラアレイ230の撮影対象であり、帽子をかぶった女性のように任意である(図15)。例えば、立体画像の制作者が、操作手段を用いて、仮想空間内に配置する3次元モデルObjを3次元モデル設定手段44に設定する。
その後、3次元モデル設定手段44は、設定された3次元モデルObjを多視点画像群撮影手段45に出力する。
多視点画像群撮影手段45は、仮想カメラアレイ移動手段43が移動させた仮想カメラアレイ230で多視点画像群Mを撮影するものである。具体的には、多視点画像群撮影手段45は、3次元モデルObjが配置された仮想空間を、片眼90の位置に応じて配置された仮想カメラアレイ230で撮影する。このようにして、多視点画像群撮影手段45は、多視点画像群Mを生成(レンダリング)する。
その後、多視点画像群撮影手段45は、生成した多視点画像群Mを要素画像群生成手段46に出力する。
要素画像群生成手段46は、多視点画像群撮影手段45より入力された多視点画像群Mから要素画像群Eを生成するものである。この要素画像群生成手段46は、任意の手法で多視点画像群Mから要素画像群Eを生成できる。例えば、要素画像群生成手段46は、各多視点画像mから同一位置の画素を抽出し、抽出した画素で構成される要素画像eを生成する。
その後、要素画像群生成手段46は、生成した要素画像群Eを立体画像表示装置3に出力する。
<要素画像群の生成>
図4を参照し、要素画像群Eの生成の一例について説明する。
図4(a)に示すように、左上視点の画像m11、画像m11の右側視点の画像m21、画像m11の下側視点の画像m12という、3視点分の多視点画像mについて考える。また、説明を簡易にするため、画像m11では、左上画素に「●1」を付し、右側画素に「●2」を付し、下側画素に「●3」を付した。これと同様、画像m21には、「▲1」〜「▲3」を付し、画像m12には、「■1」〜「■3」を付した。
この場合、要素画像群生成手段46は、図4(b)に示すように、画像m11,m12,m21から左上画素●1,▲1,■1,…を抽出し、左上の要素画像e11を生成する。つまり、要素画像e11は、同一位置の左上画素●1,▲1,■1,…で構成されている。また、要素画像e11において、左上画素●1,▲1,■1,…の並び方は、それら画素を抽出した画像m11,m12,m21の視点位置に対応する。つまり、要素画像e11では、画素●1が左上に配置され、画素▲1が画素●1の右側に配置され、画素■1が画素●1の下側に配置される。
また、要素画像群生成手段46は、要素画像e11と同様、画像m11,m12,m21から抽出した右側画素●2,▲2,■2,…で構成される要素画像e21を生成する。さらに、要素画像群生成手段46は、要素画像e11,e21と同様、画像m11,m12,m21から抽出した下側画素●3,▲3,■3,…で構成される要素画像e12を生成する。
ここで、要素画像eは、その要素画像eを構成する各画素の画素位置に対応した位置に配置される。例えば、要素画像e11は、左上画素●1,▲1,■1,…で構成されているので、左上に配置される。また、要素画像e21は、右側画素●2,▲2,■2,…で構成されているので、要素画像e11の右側に配置される。さらに、要素画像e12は、下側画素●3,▲3,■3,…で構成されるので、要素画像e11の下側に配置される。
なお、立体画像表示装置3の光学系の構成によっては、立体像の倒立像が表示される場合もある。この場合、要素画像群生成手段46は、各画素の位置を上下左右に反転させて、立体像の正立像が表示されるように要素画像群Eを生成してもよい。
[要素画像群の時分割表示による視域追従]
図5及び図6を参照し、立体画像表示システム1における要素画像群Eの時分割表示による視域追従を説明する。なお、図5及び図6では、図面を見やすくするため、瞳位置検出装置2及び立体画像生成装置4の図示を省略している。
図5(a)に示すように、プロジェクタ30は、マスク画像生成手段41からマスク画像Jが入力され、その非マスク領域Jに応じた白色光を投影する。コリメートレンズ31は、プロジェクタ30が投影したマスク画像Jの光を平行化し、平行光として出射する。レンズアレイ32は、要素レンズ33の集光点Fに平行光を集光し、点光源群を形成する。集光点Fから広がる光がLCDパネル34に表示されている要素画像eと同じサイズになるので、要素画像群Eが立体表示される。
ここで、瞳位置検出装置2が片眼90の位置を検出し、その位置に応じたマスク画像J及び要素画像群Eを立体画像生成装置4が生成する。つまり、立体画像表示システム1では、図5(b)に示すように、要素画像群Eを形成する光線方向を片眼90の位置に応じて制御するので、視域追従を実現できる。さらに、立体画像表示システム1では、平行光を出射しているため、クロストークが発生せずに視域Vの外で要素画像群Eが再生されず、片眼90のみに要素画像群Eを表示できる。
図6に示すように、立体画像表示システム1では、要素画像群Eを時分割表示する。ここで、立体画像表示システム1では、片眼90の数が2個なので、1フレーム間隔で要素画像群Eを時分割表示すればよい。例えば、立体画像表示システム1は、奇数番目のフレーム#1,#3,#5,#7,…で右眼90に対応した要素画像群Eを表示し、偶数番目のフレーム#2,#4,#6,#8,…で左眼90に対応した要素画像群Eを表示する。
なお、図6では、視聴者9が一人の場合を例示したが、立体画像表示システム1は、視聴者9が複数の場合にも対応できる。この場合、立体画像表示システム1は、瞳位置検出装置2が検出した全ての片眼90の数に応じて、時分割表示を行えばよい。
また、図6では、図面を見やすくするために、プロジェクタ30から出射される光線の図示を省略し、その光線により形成される視域V,Vのみを図示した。
[立体画像表示システムの動作]
図7を参照し、立体画像表示システム1の動作について説明する。
図7に示すように、ステップS1において、瞳位置検出装置2は、視聴者9の片眼90を検出し、検出した片眼90の位置を示す瞳位置情報と、片眼90の数を示す瞳数情報とを生成する。
ステップS2において、仮想カメラアレイ初期設定手段42は、仮想カメラアレイ230に関するパラメータを初期設定する。例えば、ステップS1で生成した瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイ230の中心位置を、片眼90の位置に設定する。
ステップS3において、マスク画像生成手段41は、ステップS1で生成した瞳位置情報に基づいて、非マスク領域Jを有するマスク画像Jを生成する。例えば、マスク画像生成手段41は、非マスク領域Jが所定サイズ、かつ、瞳位置情報に応じた位置となるようなマスク画像Jを生成する。
ステップS4において、仮想カメラアレイ移動手段43は、ステップS1で生成した瞳位置情報に基づいて、仮想カメラアレイ230の位置を移動させる。つまり、仮想カメラアレイ移動手段43は、ステップS1で検出された片眼90の移動を考慮して、仮想カメラアレイ230の位置を移動させる。
ステップS5において、3次元モデル設定手段44は、仮想空間内に配置する3次元モデルObjを設定する。
ステップS6において、多視点画像群撮影手段45は、ステップS4で移動させた仮想カメラアレイ230で3次元モデルObjを撮影し、多視点画像群Mを生成する。
ステップS7において、要素画像群生成手段46は、ステップS6で生成した多視点画像群Mから要素画像群Eを生成する。例えば、要素画像群生成手段46は、各多視点画像mから同一位置の画素を抽出し、抽出した画素で構成される要素画像eを生成する。
ステップS8において、時分割制御手段40は、要素画像群Eの時分割表示を終了するか否かを判定する。例えば、時分割制御手段40は、要素画像群Eの最終フレームを表示した場合、時分割表示を終了すると判定する。
時分割表示を終了しない場合(ステップS8でNo)、立体画像表示システム1は、ステップS9の処理に進む。
ステップS9において、時分割制御手段40は、次に時分割表示する片眼90の識別情報及び瞳位置情報を仮想カメラアレイ移動手段43等に出力し、ステップS3の処理に戻る。
時分割表示を終了する場合(ステップS8でNo)、立体画像表示システム1は、動作を終了する。
[作用・効果]
以上のように、立体画像表示システム1は、時分割表示により片眼90毎に視域Vを形成するので、画素情報の利用効率が高くなり、高効率で高品質な要素画像群Eの視聴が可能になる。また、立体画像表示システム1は、IP方式で立体表示を行うため、視聴時の眼の輻輳と調節が一致し、2眼立体方式と比較して、長時間の視聴でも疲れにくくなる。さらに、立体画像表示システム1は、光線密度が高く、単眼内に複数の視差画像が入射する超多眼条件を満たすため、肉眼のピント調節が適切に機能し、長時間の視聴でも疲れにくくなる。さらに、立体画像表示システム1では、視聴者9がプロジェクタ30の光を直接見るので、明るい要素画像群Eを表示することができる。
(第2実施形態)
[立体画像表示システムの構成]
図8を参照し、第2実施形態に係る立体画像表示システム1Bの構成について、第1実施形態と異なる点を説明する。
図8に示すように、立体画像表示システム1Bでは、立体画像表示装置3Bの構成が第1実施形態と異なっており、瞳位置検出装置2と、立体画像表示装置3Bと、立体画像生成装置4Bとを備える。
なお、瞳位置検出装置2は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
<立体画像表示装置>
図8に示すように、立体画像表示装置3Bは、LEDアレイ(光源)35と、平行光光学系としてのコリメートレンズ36と、LCDパネル37と、レンズアレイ38とを備える。
LEDアレイ35は、立体画像生成装置4Bから入力された瞳位置情報に基づいて、指向性を有する光を出射するものである。そして、LEDアレイ35は、瞳位置情報に応じた高輝度LEDを点灯させる。つまり、LEDアレイ35は、瞳位置情報に基づいて点灯する高輝度LEDを変更することで、視域Vの方向を制御する。
コリメートレンズ36は、LEDアレイ35からの光を平行光として出射するものである。例えば、コリメートレンズ36は、その焦点位置にLEDアレイ35が位置するように配置された両凸レンズである。
LCDパネル37は、コリメートレンズ36からの平行光により、立体画像生成装置4Bが生成した要素画像群Eを表示するものである。例えば、LCDパネル37は、コリメートレンズ36の後段に配置された一般的な液晶ディスプレイである。
レンズアレイ38は、2次元状に配列された要素レンズ39を有し、各要素レンズ39の焦点位置にLCDパネル37が位置するように配置されたものである。例えば、レンズアレイ38は、要素レンズ39としての微小な両凸レンズを有し、LCDパネル37の後段に配置される。
<立体画像生成装置>
図8に示すように、立体画像生成装置4Bは、時分割制御手段40Bと、仮想カメラアレイ初期設定手段42と、仮想カメラアレイ移動手段43と、3次元モデル設定手段44と、多視点画像群撮影手段45と、要素画像群生成手段46と、LEDアレイ制御手段47とを備える。
なお、時分割制御手段40B及びLEDアレイ制御手段47以外の各手段は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
時分割制御手段40Bは、瞳位置検出装置2から瞳数情報が入力され、入力された瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、仮想カメラアレイ移動手段43等を制御するものである。さらに、時分割制御手段40Bは、片眼90の表示タイミングに合わせて、その片眼90の識別情報、及び、その片眼90の瞳位置情報をLEDアレイ制御手段47に出力する。他の点、時分割制御手段40Bは、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
LEDアレイ制御手段47は、時分割制御手段40Bから入力された瞳位置情報に基づいて、LEDアレイ35が点灯させる各LEDの位置を指令するものである。具体的には、LEDアレイ制御手段47は、片眼90の方向に視域を形成するような制御信号をLEDアレイ35に出力する。
[要素画像群の時分割表示による視域追従]
図9を参照し、立体画像表示システム1Bにおける要素画像群Eの時分割表示による視域追従を説明する。
図9に示すように、立体画像表示システム1Bでは、LEDアレイ35を指向性バックライトとして用いる。コリメートレンズ36は、LEDアレイ35からの光を平行化して、LCDパネル37に出射する。LCDパネル37からの平行光がレンズアレイ38を通過することで、要素画像群Eが立体表示される。
ここで、瞳位置検出装置2が片眼90の位置を検出し、その位置に応じた要素画像群Eを立体画像生成装置4Bが生成する。さらに、LEDアレイ35が、その片眼90の位置に応じた高輝度LEDを点灯させるので、視域追従を実現できる。さらに、立体画像表示システム1Bでは、平行光を出射しているため、クロストークが発生せずに視域V,Vの外で要素画像群Eが再生されず、片眼90のみに要素画像群Eを表示できる。
また、立体画像表示システム1Bでは、要素画像群Eを時分割表示する。ここで、立体画像表示システム1Bでは、片眼90の数が2個なので、1フレーム間隔で要素画像群Eを時分割表示すればよい。例えば、立体画像表示システム1Bは、奇数番目のフレーム#1,#3,#5,#7,…で右眼90に対応した要素画像群Eを表示し、偶数番目のフレーム#2,#4,#6,#8,…で左眼90に対応した要素画像群Eを表示する。
[作用・効果]
以上のように、立体画像表示システム1Bは、第1実施形態と同様、画素情報の利用効率が高くなり、高効率で高品質な要素画像群Eの視聴が可能になる。また、立体画像表示システム1Bは、第1実施形態と同様、長時間の視聴でも疲れにくくなる。さらに、立体画像表示システム1Bは、立体画像表示装置3Bを薄型化することができる。
(第3実施形態)
[立体画像表示システムの構成]
図10を参照し、第3実施形態に係る立体画像表示システム1Cの構成について、第2実施形態と異なる点を説明する。
第2実施形態に係る立体画像表示システム1B(図8)では、コリメートレンズ36の焦点距離が長くなるので、奥行き方向のサイズが大きくなる。そこで、第3実施形態に係る立体画像表示システム1Cは、平行光を形成するコリメートレンズ36bをアレイ化したものである。
図10に示すように、立体画像表示システム1Cは、瞳位置検出装置2と、立体画像表示装置3Cと、立体画像生成装置4Bとを備える。なお、瞳位置検出装置2及び立体画像生成装置4Bは、第2実施形態と同様のため、説明を省略する。
<立体画像表示装置>
図10に示すように、立体画像表示装置3Cは、LEDアレイ35と、平行光光学系としてのコリメートレンズアレイ36Bと、LCDパネル37と、レンズアレイ38とを備える。なお、コリメートレンズアレイ36B以外の各手段は、第2実施形態と同様のため、説明を省略する。
コリメートレンズアレイ36Bは、2次元状に配列されたコリメートレンズ36bを有し、各コリメートレンズ36bの焦点位置にLEDアレイ35が位置するように配置されたものである。例えば、コリメートレンズ36bは、図8のコリメートレンズ36より焦点距離が短い両凸レンズである。そして、コリメートレンズアレイ36Bは、LEDアレイ35からの光を平行光として出射する。
[作用・効果]
以上のように、立体画像表示システム1Cは、第2実施形態と同様、画素情報の利用効率が高くなり、高効率で高品質な要素画像群Eの視聴が可能になる。また、立体画像表示システム1Cは、第2実施形態と同様、長時間の視聴でも疲れにくくなる。さらに、立体画像表示システム1Cは、コリメートレンズアレイ36Bの焦点距離が短いので、立体画像表示装置3Bを大幅な薄型化することができる。
(第4実施形態)
[立体画像表示システムの構成]
図11を参照し、第4実施形態に係る立体画像表示システム1Dの構成について、第2実施形態と異なる点を説明する。
第4実施形態に係る立体画像表示システム1Dは、クロストークを防止するため、平行光光学系の代わりに2眼立体メガネ5を備える。
図11に示すように、立体画像表示システム1Dは、瞳位置検出装置2と、立体画像表示装置3Dと、立体画像生成装置4Dと、2眼立体メガネ5とを備える。
なお、瞳位置検出装置2は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
<2眼立体メガネ>
ここでは、2眼立体メガネ5を説明した後、立体画像表示装置3D及び立体画像生成装置4Dについて説明する。
2眼立体メガネ5は、2眼立体方式で用いられる一般的な立体メガネと同様、シャッタ50(50,50)を有し、視聴者9の頭部に装着されるものである。例えば、シャッタ50は、シャッタ制御手段48から入力される制御信号に従って、要素画像群Eの時分割表示に同期して開閉する液晶シャッタである。ここで、左側のシャッタ50が視聴者9の左眼90に対応し、右側のシャッタ50が視聴者9の右眼90に対応する。具体的には、左眼90に対応した要素画像群Eを表示するタイミングで、左側のシャッタ50が開き、右側のシャッタ50が閉じる。一方、右眼90に対応した要素画像群Eを表示するタイミングで、右側のシャッタ50が開き、左側のシャッタ50が閉じる。
なお、図11では、2眼立体メガネ5を1個のみ図示したが、視聴者9が複数の場合、各視聴者9が2眼立体メガネ5を装着すればよい。この場合、立体画像表示システム1Dは、それぞれの視聴者9が装着する2眼立体メガネ5のシャッタ50の開閉を制御すれよい。
<立体画像表示装置>
立体画像表示装置3Dは、一般的なIP立体映像表示装置100(図12)と同様のものであり、直視型ディスプレイ310と、その前面に置かれたレンズアレイ320とを備える。
直視型ディスプレイ310は、立体画像生成装置4Dが生成した要素画像群Eを表示するものである。例えば、直視型ディスプレイ310は、液晶や有機ELなどのディスプレイである。
レンズアレイ320は、2次元状に配列された要素レンズ321(例えば、微小な両凸レンズ)を有し、各要素レンズ321の焦点位置に直視型ディスプレイ310が位置するように配置されたものである。
<立体画像生成装置>
立体画像生成装置4Dは、時分割制御手段40Dと、仮想カメラアレイ初期設定手段42と、仮想カメラアレイ移動手段43と、3次元モデル設定手段44と、多視点画像群撮影手段45と、要素画像群生成手段46と、シャッタ制御手段48とを備える。
なお、時分割制御手段40D及びシャッタ制御手段48以外は、第1実施形態と同様のため、説明を省略する。
時分割制御手段40Dは、瞳位置検出装置2から瞳数情報が入力され、入力された瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、仮想カメラアレイ移動手段43等を制御するものである。さらに、時分割制御手段40Dは、片眼90の表示タイミングに合わせて、その片眼90の識別情報、及び、その片眼90の瞳位置情報をシャッタ制御手段48に出力する。他の点、時分割制御手段40Dは、第1実施形態と同様のため、これ以上の説明を省略する。
シャッタ制御手段48は、時分割制御手段40Dから入力された瞳位置情報に対応したシャッタ50を開き、かつ、他のシャッタ50を閉じるようにシャッタ50の開閉を制御するものである。ここで、シャッタ制御手段48は、時分割制御手段40Dから瞳位置情報が入力されたタイミングで、シャッタ50の開閉を制御するための制御信号を2眼立体メガネ5に出力する。具体的には、シャッタ制御手段48は、左眼90に対応した要素画像群Eを表示するタイミングで、左側のシャッタ50を開き、右側のシャッタ50を閉じる制御信号を出力する。一方、シャッタ制御手段48は、右眼90に対応した要素画像群Eを表示するタイミングで、右側のシャッタ50を開き、左側のシャッタ50を閉じる制御信号を出力する。
[作用・効果]
以上のように、立体画像表示システム1Dは、第1実施形態と同様、画素情報の利用効率が高くなり、高効率で高品質な要素画像群Eの視聴が可能になる。さらに、立体画像表示システム1Dは、第1実施形態と同様、長時間の視聴でも疲れにくくなる。
(変形例)
以上、本発明の各実施形態を詳述してきたが、本発明は前記した各実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
前記した各実施形態では、1人分の瞳位置を検出することとして説明したが、これに限定されない。つまり、複数人の瞳位置を検出し、瞳位置を検出した人数に応じて時分割表示を行えばよい。
前記した各実施形態では、全方位視差を有するIP立体方式に本発明を適用することとして説明したが、これに限定されない。本発明は、IP立体方式、レンチキュラー立体方式等の光線再生型の立体方式に適用することができる。このレンチキュラー立体方式は、水平視差のみを有する光線再生型の立体方式である。
1,1B〜1D 立体画像表示システム
2 瞳位置検出装置
3,3B〜3D 立体画像表示装置
4,4B,4D 立体画像生成装置
5 2眼立体メガネ
9 視聴者
30 プロジェクタ(投影手段)
31 コリメートレンズ(平行光光学系)
32 レンズアレイ
33 要素レンズ
34 LCDパネル(要素画像群表示手段)
35 LEDアレイ(光源)
36,36b コリメートレンズ(平行光光学系)
36B コリメートレンズアレイ(平行光光学系)
37 LCDパネル
38 レンズアレイ
39 要素レンズ
40,40B,40D 時分割制御手段
41 マスク画像生成手段
42 仮想カメラアレイ初期設定手段
43 仮想カメラアレイ移動手段
44 3次元モデル設定手段
45 多視点画像群撮影手段
46 要素画像群生成手段
47 LEDアレイ制御手段
48 シャッタ制御手段
50,50,50 シャッタ
90 片眼
90 左眼
90 右眼
100 IP立体映像表示装置
110,310 直視型ディスプレイ
120,320 レンズアレイ
121,321 要素レンズ
210 仮想ディスプレイ
220 仮想レンズアレイ
230 仮想カメラアレイ
231 仮想カメラ
V,V,V 視域

Claims (7)

  1. 3次元モデルが配置された仮想空間を仮想カメラアレイで撮影した多視点画像群から、人物の片眼毎の要素画像群を生成する立体画像生成装置と、平行光学系を有し、前記立体画像生成装置が生成した要素画像群を前記片眼毎に視域を形成して時分割表示する立体画像表示装置とを備える立体画像表示システムであって、
    前記立体画像生成装置は、
    片眼の位置を示す瞳位置情報が入力され、入力された前記瞳位置情報に基づいて、前記仮想カメラアレイの位置を移動させる仮想カメラアレイ移動手段と、
    前記仮想カメラアレイ移動手段が移動させた仮想カメラアレイで前記多視点画像群を撮影する多視点画像群撮影手段と、
    前記多視点画像群から前記要素画像群を生成する要素画像群生成手段と、
    前記片眼の数を示す瞳数情報が入力され、入力された前記瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、前記仮想カメラアレイ移動手段と前記多視点画像群撮影手段と前記要素画像群生成手段とを制御する時分割制御手段と、
    を備えることを特徴とする立体画像表示システム。
  2. 前記立体画像表示装置は、
    前記瞳位置情報に基づいて、光が出射される非マスク領域を有するマスク画像を投影する投影手段と、
    前記投影手段から投影されたマスク画像の光を平行光として出射するコリメートレンズと、
    2次元状に配列された要素レンズを有し、前記コリメートレンズから出射された平行光を各要素レンズの焦点位置に集光することで、点光源群を形成するレンズアレイと、
    前記レンズアレイで形成された点光源群により、前記立体画像生成装置が生成した要素画像群を表示する要素画像群表示手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示システム。
  3. 前記立体画像生成装置は、要素画像のサイズに前記要素レンズの焦点距離を乗算して前記要素レンズの焦点位置から前記要素画像までの距離で除算した値に基づいて、前記非マスク領域のサイズが予め設定され、当該非マスク領域を有する前記マスク画像を生成するマスク画像生成手段、をさらに備えることを特徴とする請求項2に記載の立体画像表示システム。
  4. 前記立体画像表示装置は、
    前記瞳位置情報に基づいて、指向性を有する光を出射する光源と、
    焦点位置に前記光源が位置するように配置され、前記光源からの光を平行光として出射するコリメートレンズと、
    前記コリメートレンズからの平行光により、前記立体画像生成装置が生成した要素画像群を表示する要素画像群表示手段と、
    2次元状に配列された要素レンズを有し、各要素レンズの焦点位置に前記要素画像群表示手段が位置するように配置されたレンズアレイと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示システム。
  5. 前記立体画像表示装置は、
    前記瞳位置情報に基づいて、指向性を有する光を出射する光源と、
    2次元状に配列されたコリメートレンズを有し、各コリメートレンズの焦点位置に前記光源が位置するように配置され、前記光源からの光を平行光として出射するコリメートレンズアレイと、
    前記コリメートレンズアレイからの平行光により、前記立体画像生成装置が生成した要素画像群を表示する要素画像群表示手段と、
    2次元状に配列された要素レンズを有し、各要素レンズの焦点位置に前記要素画像群表示手段が位置するように配置されたレンズアレイと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の立体画像表示システム。
  6. 3次元モデルが配置された仮想空間を仮想カメラアレイで撮影した多視点画像群から、人物の片眼毎の要素画像群を生成する立体画像生成装置と、前記立体画像生成装置が生成した要素画像群を前記片眼毎に時分割表示する立体画像表示装置と、前記人物の頭部に装着され、前記要素画像群の時分割表示に同期して開閉するシャッタを有する2眼立体メガネとを備える立体画像表示システムであって、
    前記立体画像生成装置は、
    片眼の位置を示す瞳位置情報が入力され、入力された前記瞳位置情報に基づいて、前記仮想カメラアレイの位置を移動させる仮想カメラアレイ移動手段と、
    前記仮想カメラアレイ移動手段が移動させた仮想カメラアレイで前記多視点画像群を撮影する多視点画像群撮影手段と、
    前記多視点画像群から前記要素画像群を生成する要素画像群生成手段と、
    前記瞳位置情報の片眼に対応したシャッタを開き、かつ、他のシャッタを閉じるように前記シャッタの開閉を制御するシャッタ制御手段と、
    前記片眼の数を示す瞳数情報が入力され、入力された前記瞳数情報に基づいて時分割表示を行うように、前記仮想カメラアレイ移動手段と前記多視点画像群撮影手段と前記要素画像群生成手段と前記シャッタ制御手段とを制御する時分割制御手段と、を備え、
    前記立体画像表示装置は、
    前記立体画像生成装置が生成した要素画像群を表示する要素画像群表示手段と、
    2次元状に配列された要素レンズを有し、各要素レンズの焦点位置に前記要素画像群表示手段が位置するように配置されたレンズアレイと、
    を備えることを特徴とする立体画像表示システム。
  7. 前記立体画像表示装置は、要素画像のサイズに前記要素レンズの焦点位置から前記片眼までの距離を乗算して前記要素レンズの焦点位置から前記要素画像までの距離で除算した値が、予め設定された前記片眼のサイズに対して一定範囲内になることを特徴とする請求項2から請求項6までの何れか一項に記載の立体画像表示システム。
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