JP3403048B2 - 3次元像再生装置及び3次元被写体情報入力装置 - Google Patents

3次元像再生装置及び3次元被写体情報入力装置

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JP3403048B2 JP36195697A JP36195697A JP3403048B2 JP 3403048 B2 JP3403048 B2 JP 3403048B2 JP 36195697 A JP36195697 A JP 36195697A JP 36195697 A JP36195697 A JP 36195697A JP 3403048 B2 JP3403048 B2 JP 3403048B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は3次元像再生装置及
び3次元被写体情報入力装置に関し、特に観察者の目が
疲れず自然な状態で静止及び動く3次元像を再生し、該
3次元像の観察ができる3次元像再生装置と、3次元被
写体を容易に撮像記録することができる3次元被写体情
報入力装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、立体物(3次元物体)を立体
的に再生する方法として様々な方式が試みられている。
これらのうち、両眼視差を用いて観察者に立体視を行わ
せる方法(偏光メガネ方式、レンチキュラ方式など)は
広く利用されているが、眼の調節機能による立体認識
と、両眼視差による立体認識との間に矛盾が生じるた
め、観察者は疲労や違和感を覚えることが少なくない。
そこで、こうした両眼視差のみに頼らず、眼のその他の
立体認識機能を満足する三次元的な像再生の方法が、数
多く試みられている。
【0003】図38は特開平6−133340号公報で
提案されているピンホールを利用したIP(Integral Phot
o)方式の「立体画像再生装置」の要部概略図である。こ
の装置はピンホールパネル114とマルチ画像面112
で構成されている。ピンホールパネル114には縦横に
小間隔で並列的にピンホール113が配置されており、
その他の部分は遮光性を有する。ピンホールパネル11
4の前面に被写体116が存在するとき、マルチ画像面
112上には各々のピンホールを通過した光線による小
画像111が形成される。
【0004】これらの小画像をすべてマルチ写真115
として記録し再びマルチ画像面に配置すると、記録時に
被写体116より発せられた光線を逆追跡するような光
線が各ピンホール113を通って出射し、被写体116
同様の立体像を再構成することができる。ただし、記録
・再生共に光線はピンホールの位置のみでサンプリング
されるため、実際の被写体より発する光線のすべてを再
構成することはできない。
【0005】そこで、特開平6−160770号公報で
はピンホールパネル114とマルチ画像面112ともに
動画像表示可能な電子的表示パネルを用い、時分割でピ
ンホール位置を高速に移動し、各時刻でのピンホール位
置に応じた小画像群をマルチ画像面112に高速表示し
て再生時の光線本数減少を防いでいる。観察者は眼の残
像効果によって、輝度が向上し、かつピンホールパネル
114全面から光線が放出されるような立体像を認識す
ることができる。また、電子的表示パネルの使用によ
り、動画立体像の再生も可能となる。
【0006】一方、同様の構成にてマルチ画像面112
上に表示パネルの代わりに画像撮像素子を配置して、こ
の3次元像再生装置専用の3次元被写体情報入力装置を
構成することができるようにしている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】図38に示す立体画像
再生装置は、多数の人がメガネなどの特殊な装置を付け
ずに同時に立体画像を観察することができると共に、視
点位置を変えて立体画像を観察することもできる。
【0008】しかしながら、図38に示す立体画像再生
装置には次のような問題点が存在する。
【0009】第1に、再生像の輝度を考慮するとピンホ
ール径はある程度以下にすることはできないので、ピン
ホール通過後の光線の広がりがある程度大きくなること
は避けられない。これにより再生像の解像度の低下を招
く。
【0010】第2に、上記と同様の理由により、観察者
の眼の焦点は画像面に合うことを余儀なくされ、両眼視
差による認識との矛盾が生じ、観察者の眼に負担をかけ
てしまう。
【0011】第3に、マルチ画像面に記録される小画像
の解像度がそのまま再生される立体像の解像度に反映さ
れるので、十分な解像度の立体像を得るためには非常に
高解像度の表示パネルを使用しなくてはならない。
【0012】本発明は、自然で疲労感がなく、3次元像
の観察ができる3次元像再生装置及び簡単な構成により
3次元被写体情報を実在の物体から入力し記録すること
ができる3次元被写体情報入力装置の提供を目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の3次元
画像再生装置は、画像情報を表示する画像表示手段と、
微小開口を形成する空間光変調手段と、該空間光変調手
段に近接して配置した光学系と、該画像表示手段と該空
間光変調手段を制御する制御手段とを有し、 所定の観察
位置に対して3次元像を再生する3次元画像再生装置に
おいて、 該空間光変調手段の微小開口と該光学系を介し
て出射する該画像表示手段からの光線の内の複数の光線
が3次元空間内の所定の点を一定時間内に通過し、且つ
該所定の点を通過した複数の光線のうち最も近接する2
つの光線の該観察位置における間隔が観察者の瞳孔径以
下となるように制御手段により制御し、且つ該空間光変
調手段の微小開口と該光学系を介して出射する該画像表
示手段からの光線の最大径が観察者の瞳孔径以下である
ことを特徴としている。
【0014】請求項2の発明は請求項1の発明において
前記観察位置に入射する最も近接する2つの光線の間隔
を2mm以下となるように決定していることを特徴とし
ている。
【0015】請求項3の発明は請求項1の発明におい
て、前記空間光変調器の微小開口と前記光学系を通して
出射する光線の最大径が2mm以下となるように該空間
光変調手段の構成を決定していることを特徴としてい
る。
【0016】請求項4の発明は請求項1の発明におい
て、前記制御手段は前記空間光変調器の微小開口の垂直
方向の長さのみ該空間光変調手段の全領域の垂直方向の
長さに等しくなるよう該空間光変調手段を制御している
ことを特徴としている。
【0017】請求項5の発明は請求項1の発明におい
て、前記制御手段は前記空間光変調器の微小開口を前記
一定時間内に該空間光変調手段の全領域を重複すること
なく移動するよう制御していることを特徴としている。
【0018】請求項6の発明は請求項1の発明におい
て、前記一定時間は観察者の残像許容時間よりも短いこ
とを特徴としている。
【0019】請求項7の発明は請求項1又は5の発明に
おいて、前記一定時間は1/30〜1/60秒の範囲内
であることを特徴としている。
【0020】請求項8の発明は請求項1の発明におい
て、前記画像情報は再生すべき3次元像を前記空間光変
調手段及び前記光学系を通して前記画像表示手段の画像
表示面上へ逆投影したときの画像情報に等しいことを特
徴としている。
【0021】請求項9の発明は請求項1の発明におい
て、前記空間光変調手段と前記光学系と前記画像表示手
段がいずれも複数の領域に分割されており、該光学系は
分割された各領域ごとに光軸が異なっており、該空間光
変調手段は各領域ごとに単一の微小開口を形成し、該画
像表示手段は各領域ごとに画像情報を表示することを特
徴としている。
【0022】請求項10の発明は請求項9の発明におい
て、前記画像表示手段の複数の領域に分割された領域に
表示された画像情報を形成する光が、前記光学系の対応
する領域のみに入射するよう前記画像表示手段と前記光
学系とで挟まれた空間に遮光性の仕切板を設けているこ
とを特徴としている。
【0023】請求項11の発明は請求項1の発明におい
て、前記制御手段は、前記画像情報および前記空間光変
調器の微小開口の存在範囲を制御して、前記観察位置か
ら見た前記3次元空間内の所定の点に指向性を与えてい
ることを特徴としている。
【0024】請求項12の発明は請求項1の発明におい
て、前記制御手段は、前記空間光変調器の微小開口と前
記光学系を通して出射する1本の光線が前記3次元空間
内の再生像上の複数の点を通過するとき、前記3次元空
間内の所定の点が該微小開口から最も遠い点となるよう
に制御して該再生像の隠面処理を行っていることを特徴
としている。
【0025】請求項13の発明は請求項1の発明におい
て、前記空間光変調手段の光入射側または光出射側に屈
折部材を設けていることを特徴としている。
【0026】請求項14の発明は請求項1の発明におい
て、前記制御手段に画像情報の反転手段が設けられてい
ることを特徴としている。
【0027】請求項15の発明は請求項1の発明におい
て、前記空間光変調手段は透過型の液晶表示素子で構成
されていることを特徴としている。
【0028】請求項16の発明は請求項1の発明におい
て、前記空間光変調手段は前記画像表示手段よりも観察
者側に配置されていることを特徴とている。
【0029】請求項17の発明の3次元被写体情報入力
装置は、請求項1から16のいずれか1項記載の3次元
像再生装置の画像表示手段と画像撮像手段を入れ替え、
前記空間光変調器の微小開口の位置を該3次元像再生装
置と同様に制御しながら、該画像撮像手段上に投影され
た画像情報およびその時刻の該微小開口位置情報を時系
列的に入力するようにしたことを特徴としている。
【0030】請求項18の発明は請求項17の発明にお
いて、前記画像撮像手段に画像反転手段が設けられてい
ることを特徴としている。
【0031】
【0032】
【0033】
【発明の実施の形態】図1は本発明の3次元像再生装置
の実施形態1の要部概略図である。図中1は画像表示器
(画像表示手段)で、たとえばCRT、液晶ディスプレ
イ、LEDマトリクスアレイパネル等の電子ディスプレ
イより成っている。画像表示器1の表示面上には画像
(画像情報)7が表示されている。この画像7は適当な
視野角を有しており上下左右の広い範囲から観察するこ
とができる。
【0034】画像表示器1は画像情報を表示可能なデバ
イスであればその他の画像形成手段を用いてもかまわな
い。プロジェクターのスクリーン部やレーザービーム等
のスキャンによる画像形成面をこれにあててもよい。
【0035】2は光学系、3は微小開口を形成するピン
ホールパネルである。図1の構成では光学系2には凸レ
ンズ(正レンズ)を用いている。ピンホールパネル3は
透過型の空間光変調器(空間光変調手段)で構成してお
り、任意の位置の透過率を電子的に切り替え、光学的な
ピンホール4を形成することができるような、例えば液
晶ディスプレイより成っている。
【0036】光学系2とピンホールパネル3は近接して
配置されている。画像表示器1とピンホールパネル3は
それぞれ画像制御装置5とピンホール制御装置6によっ
て駆動・制御している。二つの制御装置5,6は信号線
で接続されていて相互に同期をとることができるように
なっている。ピンホール4は一定周期Tでピンホールパ
ネル3の全域を高速に移動している。ピンホール4の移
動の順序としては例えば図2のように水平走査を上から
下に行っていく方法や、図3のように垂直走査を右から
左あるいは左から右に順に行っていく方法等が適用でき
る。
【0037】本実施形態では、全域を一定周期T内に重
複なく走査すればどのような順序であってもかまわな
い。
【0038】図4〜図6は本実施形態の一部分の平面図
である。次に図4〜図6の平面図を用いて、3次元空間
内の点像a〜cを再生する方法を説明する。図4はある
時刻t1における3次元像再生装置の状態を示してい
る。ピンホール4は図中の位置に存在している。画像表
示器1上の画像形成光は様々な方向に発散するが、この
うち観察者の眼に到達するのはピンホール4を通過した
光線のみとなる。画像表示器1と光学系2は光学系の焦
点距離fまたはそれ以上の微小距離だけ離れており、ピ
ンホール4を通過する光は平行光もしくはそれに準ずる
収束光のビームとしている。
【0039】時刻t1において再生したい点像a〜cの
位置とピンホール4、光学系2の位置は一意的に決定し
ているので、ピンホール4を通過後の光がどの方向に向
かうかは画像表示器1上の画像情報によって制御するこ
とができる。たとえば、点像aを再生する光線を発生さ
せるためには、点像aから光の進行方向に逆方向に放射
され、ピンホール4を通り光学系2で屈折するような光
線を逆トレースし、その光線と画像表示器1の表示面と
の交点1a’に点像aに対応する輝度を与えれば、しか
るべき光線を生成することができる。同様に、空間内の
他の点b、cの再生についても表示すべき情報1b’、
1c’の位置が一意的に決定する。
【0040】前述したとおり、ピンホール4はピンホー
ルパネル3の全面にわたって高速に移動している。図5
は別の時刻t2における光束の進行状態を示している。
ピンホール4は図中の位置に移動しているので、画像表
示器1に表示すべき画像情報1a’、1b’、1c’も
それにあわせて変化する。ただし、画像情報1a’、1
b’、1c’の位置の決定方法は時刻t1の場合に準じ
て行えばよく、ピンホール4がどの位置に存在していて
も画像表示器1に表示すべき情報を一意的に決定するこ
とができる。
【0041】本実施形態ではピンホール4がピンホール
パネル3の全域を移動する周期Tは人間の眼の残像許容
時間(1/30〜1/50秒)以下に設定されており、観察者は
ピンホール4の移動を認識することはできない。よっ
て、周期T以上の時間が経過した場合、観察者は図6の
ようにピンホールパネル3の全面から3次元的な点像
a、b、cを再生する光が放射されているかのように認
識する。点像a〜cをより多数の点像の集合に拡張すれ
ば(画像表示器上でより多数の点像を表示すれば)、3
次元的な面の表現が可能となり、本実施形態ではこれに
よって一般的な3次元像8の再生を行っている。
【0042】尚、本平面図での説明は3次元像の水平方
向の結像位置についての説明であるが、垂直方向の結像
位置についても全く同様に制御している。
【0043】ただし、上記の方法で実際の3次元物体の
観察に近い自然な状態を再現するためには再生する光線
が一定の条件を満たしていなくてはならない。本発明の
原理によれば、再生される点像はすべて複数の光線(ビ
ーム)の交点として表現されている。よってこれを認識
するには少なくとも二本以上のビームが観察者の瞳の中
に入射する必要がある。人間の眼の瞳孔径は2mm 〜7mm
程度であるので、まず第一に上記のビーム径を直径2mm
以下としている。また、観察者の瞳孔に少なくとも二本
のビームが入射するためには、隣り合うビーム間距離が
ある程度小さくなくてはならない。
【0044】これを幾何学的に考察すると、図7のよう
な位置関係を考慮する必要がある。つまり、ピンホール
パネル3上での隣り合うビーム3a,3b間の距離を
Δ、ピンホールパネル3から再生される点像Pまでの距
離をLa、点像Pから観察者の瞳101位置までの距離
をLとすると、観察者の瞳101位置でのビーム3a,
3b間の距離pは
【0045】
【数1】 と表され、距離pが2mm 以内であれば、観察者の瞳孔に
二本以上のビームが入射する状態となる。
【0046】よって、ピンホール4の大きさ、ピンホー
ルパネル3の分解能、再生される点像位置、想定される
観察者の観察位置等のパラメータが上記条件に基づいて
設定されていれば、観察者は再生像を自然な3次元像と
して認識することができる。例えばピンホールパネル3
から再生像Pまでの距離Laが300mm 、再生像Pから観
察者の瞳101位置までの距離Lが600mm の時、距離P
≦2(mm)とするには、
【0047】
【数2】 よりピンホールパネル3の分解能は1mm 以下にすればよ
い。
【0048】また、画像表示器1に表示する画像情報を
制御することによって再生像を形成する光に指向性を与
えることができる。
【0049】図8はこの方法の説明図である。例として
点像Pの再生を考える。ピンホール4がピンホールパネ
ル3上のどの位置にあるときも、点Pを再生する光線を
すべてを再生すると点像Pは観察者AとBの双方に観察
されることになる。しかしピンホールが図中のA領域に
存在するときのみ光線が再生され、B領域に存在すると
きは点像Pを再生する光線を発生させないように、画像
情報を制御してやると、点像Pを再生する光束は観察者
Aにしか観察されないような指向性を持った光束とな
る。こうした性質をうまく利用することにより再生すべ
き点像数を最小限に抑え、かつ再生像において隠面処理
をも実行することができる。
【0050】図9〜図17はこの方法の説明図である。
図9は点像再生の基本概念を示している。ピンホールパ
ネル3上にa〜dの4つのピンホールの存在位置を想定
する。これらから出射する光線の集合によって三次元像
A上の点Xoを再生するためには、各光線をそれぞれ点
Xoで交わるような方向に出射させればよい。このと
き、各光線は点Xoの他にこの三次元像Aと点Xa、X
b、Xc、Xdで交わるが、それらの点は光線の集束点
とはなっていないので、3次元的な点像とは認識されな
い。
【0051】このように、本発明においては光線の集束
点のみが再生される点像となり、光線の集束する,しな
いは、ピンホールの位置と画像表示器1に表示される画
像情報によって制御される。
【0052】上記のような概念に基づけば、3次元像の
再生時に再生像点数を最小限に抑制し再生の効率を向上
させることができる。図10〜図13においてはいずれ
もピンホールの存在位置としてa〜dの4点を、再生す
る点像として像A上の点X1〜X4を想定している。
【0053】図10においてピンホールaから出射する
光線は点X2を通るものを除いていずれも像Aとの交点
を2点以上有する(点X2では光線は像Aに接してい
る)。しかし、観察者は1つの光線上に2点の再生点を
認識する必要はない。観察者が認識すべき点像はこれら
の点のうち出射点から最も遠い点(最も観察者よりの
点)の像のみであるべきである。
【0054】図10でいうと点X1よりも点X1’、点
X3’よりも点X3、点X4’よりも点X4の方が遠く
にあるのでピンホールaからの光線の再生対象点は点X
1’、X2、X3、X4となる。このようにピンホール
aからの出射光線と像Aとの交点のうち、より点Aから
遠くにある点の集合は再生の対象点とされ、図中の太実
線で示された範囲に存在する。
【0055】逆に、ピンホールaからの出射光線と像A
との交点のうちよりピンホールaの近くにある点の集合
は再生対象外の点とされ、図中の細点線で示された範囲
に存在する。再生の対象となった点については前述した
ように、ピンホールパネル3上のピンホール位置および
画像表示器1上の画像情報によって制御される。ピンホ
ールaに限らず他のピンホール位置からの光線について
も、同様に再生対象点と再生対象外の点を決定すること
ができ、それぞれの範囲が図11〜図13中に太実線と
細点線とで示されている。各出射点ごとの主要再生対象
点をまとめると次の表のようになる。
【0056】
【表1】 このように各ピンホール位置a〜dから最も遠い像点の
みを再生対象点とすることで像Aを形成する点のすべて
を再生する必要が無くなり、かつ1つのピンホールから
の光線の出射方向制御を画像表示器1によって一周期の
間行うだけで1つの像の再生がすべて済んでしまう。
【0057】さらに、上記の方法を応用して立体像同士
の隠面処理も可能となる。この方法について図14〜図
17)を用いて説明する。図示されたように、像Aと像
Bの2つの3次元像を再生する場合、観察される方向に
よっては一方が他方に隠れてしまうことがあるが、こう
した場合も再生対象点の選択・制御によって十分表現可
能となる。
【0058】たとえば、図14においてピンホールaか
ら出射する光線と再生像A、Bの交点のうち、像A、像
Bを通じてピンホールaから最も遠い点は図中の太実線
の範囲に存在しており、これらを再生対象点とし、それ
以外の図中細点線で示された範囲の点を再生対象外とす
れば、隠面は再生されない。ピンホールaに限らず他の
位置のピンホールb〜dからの光線についても、同様に
再生対象点と再生対象外の点を決定することができ、そ
れぞれの範囲が図15〜図17中に太実線と細点線とで
示されている。このような方法の像再生をピンホールパ
ネル3上の全面において適用して、再生される3次元像
の隠面処理を行っている。
【0059】CG(コンピューターグラフィックス)等
のように3次元像の情報が既知のものの場合、上記のよ
うな一連の画像データ生成をコンピューターで行うこと
ができる。コンピューターはピンホールの位置と画像情
報を一組にして時系列的に生成し、前記の制御装置5,
6に送信する。これらのデータは生成後一度、動画像情
報として格納し、その後、制御装置5,6に送信するこ
ともできる。
【0060】本実施形態においては観察者の頭部位置情
報を検出する頭部位置検出手段を組み合わせる構成によ
り、再生像データの生成と像再生を高速化している。図
18はこの方法の原理説明図である。
【0061】図18において9は観察者の頭部位置を検
出するステレオカメラより成る頭部位置検出手段10か
らの信号を処理する画像処理部である。画像処理部9は
ステレオカメラ10によって得られたステレオ画像を分
析して、観察者の頭部位置を検出している。頭部位置の
データは画像制御装置5に送られる。観察者の頭部位置
が特定して、その存在範囲にのみ像再生用の光線を放射
している。そして画像表示器1上の画像表示範囲とピン
ホールパネル3上のピンホール存在範囲を狭い範囲に限
定している。これにより再生像データを生成する計算量
を軽減し、画像表示器1およびピンホールパネル3の駆
動すべき範囲を狭くして、1つの画像を再生するために
要する時間を大幅に短縮している。
【0062】本実施形態における光学系2は画像表示器
1からの発散光を平行光またはそれに準ずる収束光に変
換している。よって、この役割を果たすものであればそ
の他の光学系で代替してもよい。この光学系2はピンホ
ールパネル3のどちら側においてもよく、両方に分かれ
て存在していてもよい。
【0063】図19は光学系2として2つの正レンズ2
a,2bを用い、それらをピンホールパネル3の前後に
配置した例である。これにより光学系全体の焦点距離が
短くなり、ピンホールパネル3と画像表示器1との距離
を小さく抑えている。画像表示器1からの光を収束光に
変換する場合、ピンホール通過後のビーム径が最小とな
る位置は再生する3次元像の近傍であることが望まし
い。
【0064】これは、(イ)ビームの広がりによる再生
像の解像度低下を防ぐ、(ロ)観察者の目の調節機構に
対する矛盾を最小限に抑える、の2つの目的を達成する
ためである。
【0065】例えば光学系2全体の焦点距離が250mm 、
光学系2の主平面位置から3次元像までの距離がおおよ
そ500mm 前後であるとすると、光学系2の主平面位置か
ら画像表示面までの距離を500mm 程度にすれば、解像度
が高く観察者に不自然さを感じさせない3次元像を再生
することができる。
【0066】本発明の3次元像再生装置ではピンホール
を用いて光線を生成し、それを時間的に前後して集積す
ることで3次元像形成光を再生している。しかし、微小
なピンホールをきわめて短い時間内に走査するために
は、高速な空間光変調器と高帯域の制御手段の両方が必
要となる。
【0067】そこで、本実施形態では観察者の立体認識
においてあまり重要ではない3次元像の垂直方向視差を
破棄し、ピンホールの代わりに垂直方向に細長いスリッ
トを使用することでこの問題を解決している。例えば、
ピンホールまたはスリットが全面を走査する周期を1/30
秒として、縦150mm 、横200mm のピンホールパネル上で
分解能1mm のピンホールまたはスリットを形成する場合
にピンホールパネルに要求されるフレームレート(画像
書き換え周波数)をそれぞれ求めると、ピンホールの場
合は900KHz、スリットの場合は6KHzとなり、スリット
走査の方が圧倒的にフレームレートが低いことがわか
る。
【0068】図23は3次元像再生装置において微小開
口としてピンホールの代わりにスリット19を形成する
構成を例示したものである。スリットパネル3c上に形
成される開口は前述のピンホール同等の幅とピンホール
パネルと同等の高さを有する縦長のスリット19であ
る。スリット19はスリットパネル3c上を右から左、
または左から右に高速移動するが、ピンホールの走査同
様パネル3cの全域を一定周期内に重複なく走査すれば
どのような順序であってもかまわない。
【0069】画像表示器1に表示する画像情報はピンホ
ールの場合と同様のやり方でスリット位置に応じて生成
する。ただし、垂直方向の視差を持たないので観察者の
認識する3次元像の垂直方向のピントは、常に光学系
(レンズ)2と画像表示器1との位置関係で一意的に定
まる結像面上にある。
【0070】例えば、図24の側面図で示されたように
レンズ2と画像表示器1の距離がレンズの焦点距離fの
2倍=2fである場合、画像情報はレンズ2から2f離
れた位置に結像する。スリット19は垂直方向に細長い
ので、観察者は水平方向にはピントの手がかりがない
が、垂直方向については上記の結像位置をピントの手が
かりとする。よって垂直方向の結像位置は図24の例の
ように再生される3次元像8の近傍にあることが望まし
い。
【0071】これは上記に述べた最適なビーム収束位置
に等しい。ただし、水平方向のビーム収束特性と垂直方
向のピント位置を独立に制御したい場合は、シリンドリ
カルレンズやアナモフィック光学系を光学系2として用
いて垂直方向の屈折力と水平方向の屈折力を異ならせて
も良い。
【0072】次に、上記3次元像再生装置用の3次元像
データを入力する3次元被写体情報入力装置および方法
について説明する。図20は本発明の3次元被写体情報
入力装置の要部概略図である。本実施形態では前述の通
り3次元像再生装置は光線の再構成によって3次元像を
再生する。よって3次元像データを入力するには物体か
ら発せられる光を多数の光線に分解し、個々の光線の情
報を記録している。撮像装置の構成方法として最も簡便
な方法は図20に示すように図1の3次元像再生装置と
同様の構成で、画像表示器1の代わりに画像撮像器11
を用いる方法である。
【0073】図20において撮像装置は上記再生装置と
同様にピンホール制御装置6によって駆動・制御される
ピンホールパネル3と光学系2を有するが、画像表示器
1の代わりに画像撮像器11を配置している。画像撮像
器11にはCCD(固体撮像素子)、撮像管などを使用
している。被写体12から発せられた光はピンホール4
を通過した光線のみが画像撮像器11に到達し、それら
の集合が画像情報となって撮像される。再生装置と同様
にピンホール4はピンホールパネル3上を高速に移動
し、画像情報はそれに応じて刻々と変化する。
【0074】このように変化する画像情報は動画情報と
して画像撮像器制御手段13に送信され、動画像記録手
段14に記録される。このとき画像情報と共に撮像時の
ピンホール位置を示す信号も同時に記録される。再生時
には上記画像情報信号とピンホール位置情報信号が画像
制御装置5およびピンホール制御装置6に送信され、適
当な画像とピンホールが形成される。
【0075】ただし、上記の方法で得られた画像情報を
そのまま画像表示器に表示すると再生される3次元像は
逆立体視像となる。次に図34,図35を用いてこの現
象を説明する。図34は前述した3次元被写体情報入力
装置の要部平面図である。図に示すように3次元被写体
12が配置されている場合、この入力装置からは三角形
型の被写体が手前に、円形の被写体が奥に見え、被写体
12の点線で示された側の情報が入力される。
【0076】もしもこの情報を、図35のように入力時
と同様に配置した再生装置で再生すると、観察者は被写
体12を入力装置の反対側から眺めたような像8を観察
することになる。つまり、三角形型の被写体が奥に、円
形の被写体が手前に見え、像8のうち観察者から遠い側
である点線で示された側の情報が見えてしまう。
【0077】こうした逆立体視状態の像を正立体視状態
で観察できるように戻すためには、いったん逆立体視状
態になった像を再度3次元被写体情報入力装置で入力
し、それを再生装置で再生すればよい。ただし、3次元
被写体情報入力装置をもう一台用意する必要はなく、3
次元被写体情報入力装置を用いて再度被写体情報を入力
したのと等価な画像変換処理をコンピューター内で仮想
的に行ってやればよい。図36はこの方法を示してい
る。
【0078】図34に示した要領で入力された3次元被
写体情報は2次元画像情報の集合となって動画像記録手
段14に記録されている。コンピューター32は、これ
らの情報に基づき仮想的な再生装置30を用いて再生し
た3次元像8‘を構成するすべての光線の情報を求める
ことができる。(なぜなら、再生装置の構成が既知であ
る以上、再生装置の画像表示器1に何らかの情報が表示
されたとき、その画像情報とピンホール4の位置情報、
光学系2の特性情報から、ピンホール4より出射する光
線の情報は一意的に決定するからである。)3次元像8
‘を構成するすべての光線の情報がわかれば、それを仮
想的な被写体情報入力装置31を用いて入力して得られ
る動画像情報もまた計算によって求めることができる。
【0079】ただし、ある瞬間に仮想的な再生装置30
のピンホール4と仮想的な被写体情報入力装置31のピ
ンホール4とを同時に通過する光線は一本しかないの
で、それぞれのピンホール4を同期させて移動すると、
3次元像8‘の情報を正しく得ることができない。よっ
て図37に示すような方法で計算を行い、正しい光線情
報を得るべきである。
【0080】仮想的な再生装置30のピンホール4の位
置座標はピンホールパネル3の面内で2次元的に(i,j)
と表され、これらは時刻t に依存するので (i(t),j(t))
と表される。仮想的な再生装置30の画像表示器1面内
の座標(m,n) における輝度情報L もまたすべて時刻に依
存して変化するので 関数L(m(t) ,n(t))で表される。
時刻tにおいてピンホールを通って出射する光線の分布
は画像表示器1面内のL(m(t),n(t)) の分布とピンホー
ルパネル3上のピンホール位置(i(t),j(t)) によって一
意的に決定する。
【0081】ピンホール4がピンホールパネル3の全領
域を移動する周期をT とすると、仮想的な3次元像8
‘を構成するすべての光線の情報は、一周期T 内におけ
る画像表示器1面内のL(m(t),n(t)) のすべての分布と
ピンホールパネル3上のすべてのピンホール位置(i(t),
j(t)) によってやはり一意的に決定する。仮想的な被写
体情報入力装置31はこうして得られたすべての光線情
報より、ある瞬間sにおいて(i'(s),j'(s)) の位置にあ
るピンホールを通過して画像撮像器11に到達した光線
の輝度情報L' (m'(s),n'(s))の集合を画像情報として得
て、一周期T 内のすべての L'(m'(s),n'(s)) の集合を
繰り返し求めてゆけば、所望の動画像情報を得ることが
できる。
【0082】このようにして得られた動画像情報を用い
て実際の再生装置にて3次元像再生を行えば、その3次
元像は図36に示したような正立体視像となっている。
【0083】上記の構成例では画像撮像器11として画
像表示器1と同じ大きさのものを使用しているが、大型
の画像 撮像器が利用できない場合には、図21のよ
うに撮像面にスクリーン15を配置し、スクリーン15
上に一度画像を形成してからその画像を撮像光学系16
を介して小型の画像撮像器17に入力する方法をとるよ
うにしても良い。また図22のようにスクリーン15の
代わりに大口径のリレーレンズ18を配置してもよい。
【0084】図25は本発明の3次元像再生装置の実施
形態3の要部概略図である。
【0085】本実施形態はピンホールの走査領域、画像
情報の表示領域を分割することによりピンホールパネル
3や画像表示器1に要求されるフレームレートを低く抑
えている。図25ではピンホールパネル3、画像表示器
1は複数の領域に分割され、それぞれ独立に駆動可能な
状態にある。ピンホールパネル3の隣り合う領域同士は
連続的であって、観察者から領域の分割は認識されな
い。ピンホール4は各領域内で各々実施形態1と同様に
走査している。20はピンホールパネル3近傍の光学系
であり、図26に示すようなレンズアレイ20を用いて
いる。レンズアレイ20の個々のレンズ20aの位置・
大きさは上記ピンホールパネル3の分割された領域に対
応している。
【0086】実施形態1と同様、画像表示器1上には再
生する3次元像がピンホール4を通して光学系20によ
り逆投影された像を表示している。これによって画像表
示器1上に表示すべき画像情報はレンズアレイ20及び
ピンホール4と同数存在する。各画像情報は分離して存
在することから、画像表示器1の分割は不連続であって
もよく各領域ごとに画像表示器1が分離されていても良
い。画像制御装置5、ピンホール制御装置6は各領域の
画像情報とピンホールを並列かつ独立に制御するものを
用いている。これによってそれぞれの制御装置を領域の
分割数と同数用意し、すべて並列に接続して制御しても
よい。
【0087】領域分割の第一のメリットはピンホールパ
ネル3に要求されるフレーム周波数を低く抑える点にあ
る。これはピンホールの走査面積が縮小し、一定周期内
に形成すべきピンホールの数が減少するからである。
【0088】例えば、ピンホールの走査周期を1/30秒と
して、縦150mm 、横200mm のピンホールパネル上で分解
能1mm のピンホールを形成・走査する場合、パネル全面
を走査するためにパネルに要求されるフレームレートは
900KHzとなる。しかしこのピンホールパネルを縦3分割
横4分割して縦50mm、横50mmの12の領域に分割した場
合、一つの領域内を走査するためにピンホールパネルに
要求されるフレームレートは75KHz に抑えることができ
る。
【0089】従ってピンホールパネルの各領域を並列に
制御できるのであれば、ピンホールパネル全体に要求さ
れるフレームレートも75KHz とすることができる。もち
ろん、実施形態1に示したようにピンホールをスリット
に置き換えても良く、これによれば、一層のフレームレ
ート抑制の効果が得られる。
【0090】領域分割の第二のメリットは装置本体の奥
行きを短くできることにある。アレイ化した個々の光学
系の焦点距離は実施形態1の光学系より短くできるた
め、領域を分割した場合は光学系から画像表示器までの
距離も短くすることができ、装置全体の奥行きが短くな
る。
【0091】ただし、光学系のアレイ化によって必ずし
も画像情報が分離されるとは限らない。画像表示器1上
に表示すべき3次元像a〜cの逆投影画像は複数に分か
れるが、例えば図27のように個々のレンズ20aの倍
率が小さい場合、画像表示器1上で隣り合う逆投影画像
同士が干渉しあってしまう。これでは3次元像を正しく
再生することはできない。
【0092】そこで本実施形態では図28に示すように
逆投影画像同士が干渉しあわないようレンズ20aの焦
点距離を設定している。また、図29に示すようにレン
ズアレイ20と凸レンズ(正レンズ)21を組み合わせ
ることにより、3次元像の逆投影画像の周辺倍率が大き
くなったり、逆投影画像の存在範囲が画像表示器1から
はみ出すのを防いでいる。この場合、画像表示器1の分
割領域は等面積でしかも各領域に表示すべき画像情報の
倍率を均一にすることができる。もちろんレンズアレイ
20と凸レンズ(正レンズ)21、ピンホールパネル3
の順番はいかようにも変更できる。
【0093】さらに、領域分割を行った場合、図30に
示すように一つのピンホール4を複数の画像情報光が通
過してしまうことがある。これを防ぐために図31に示
すようにピンホールパネル3と画像表示器1の間に分割
領域を仕切る遮光性の仕切り板22を設けている。
【0094】領域分割の構成においてピンホールをスリ
ットに置き換える場合、レンズアレイとしては図32の
ような複数のシリンドリカルレンズを配列したレンチキ
ュラーレンズ23を、ピンホールパネル3上の開口部は
図33に示すような複数のスリット19を生成すればよ
い。
【0095】また、本実施形態の再生装置用の3次元像
情報の入力装置においては、画像表示器、光学系、ピン
ホールパネルともに同様の領域分割が行われ、それぞれ
同様に配置され制御している。
【0096】
【発明の効果】本発明によれば以上のように各要素を設
定することにより、自然で疲労感がなく、3次元像の観
察ができる3次元像再生装置及び簡単な構成により3次
元被写体情報を実在の物体から入力し記録することがで
きる3次元被写体情報入力装置を達成することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の3次元像再生装置の実施形態1の要部
概略図
【図2】図1の空間光変調手段の説明図
【図3】図1の空間光変調手段の説明図
【図4】図1の一部分を通過する光線の説明図
【図5】図1の一部分を通過する光線の説明図
【図6】図1の一部分を通過する光線の説明図
【図7】図1の一部分を通過する光線の説明図
【図8】図1の3次元像の再生の説明図
【図9】図1の空間光変調手段から出射する光線の光路
説明図
【図10】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図11】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図12】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図13】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図14】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図15】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図16】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図17】図1の空間光変調手段から出射する光線の光
路説明図
【図18】本発明の3次元像再生装置の実施形態1に頭
部位置検出手段を設けた概略図
【図19】本発明の3次元像再生装置の実施形態1の一
部分を変更したときの概略図
【図20】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の要部概略図
【図21】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の一部分を変更したときの概略図
【図22】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の一部分を変更したときの概略図
【図23】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の一部分を変更したときの概略図
【図24】本発明の3次元像再生装置の実施形態1の要
部側面図
【図25】本発明の3次元像再生装置の実施形態3の要
部概略図
【図26】図25の一部分の説明図
【図27】図25の一部分の要部側面図
【図28】図25の一部分の要部側面図
【図29】図25の一部分の要部側面図
【図30】図25の一部分の要部側面図
【図31】図25の一部分の要部側面図
【図32】図25の一部分を変更したときの説明図
【図33】図25の一部分を変更したときの説明図
【図34】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の要部側面図
【図35】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の要部側面図
【図36】本発明に係る3次元被写体情報入力装置と3
次元像再生装置との説明図
【図37】本発明の3次元被写体情報入力装置の実施形
態2の要部側面図
【図38】従来の3次元像再生装置の要部概略図
【符号の説明】
1 画像表示手段 2 光学系 3 空間光変調手段(ピンホールパネル) 4 ピンホール 5 画像制御手段 6 ピンホール制御手段 8 3次元像 9 画像処理部 10 頭部位置検出手段 11 画像撮像器 12 被写体 13 画像撮像器制御手段 14 動画像記録手段 15 スクリーン 16 撮像光学系 17 画像撮像器 18 大口径リレーレンズ 19 スリット 20 光学系(レンズアレイ) 21 正レンズ 22 遮光板 23 レンチキュラーレンズ 30 再生装置 31 被写体情報入力装置 32 コンピュータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平6−160770(JP,A) 特開 平8−36145(JP,A) 特開 平9−34037(JP,A) 特開 平9−15549(JP,A) 特開 平5−268639(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 27/22 H04N 13/00 - 13/04 JICSTファイル(JOIS)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】画像情報を表示する画像表示手段と、 微小開口を形成する空間光変調手段と、 該空間光変調手段に近接して配置した光学系と、 該画像表示手段と該空間光変調手段を制御する制御手段
    とを有し、 所定の観察位置に対して3次元像を再生する3次元画像
    再生装置において、 該空間光変調手段の微小開口と該光学系を介して出射す
    る該画像表示手段からの光線の内の複数の光線が3次元
    空間内の所定の点を一定時間内に通過し、且つ該所定の
    点を通過した複数の光線のうち最も近接する2つの光線
    の該観察位置における間隔が観察者の瞳孔径以下となる
    ように制御手段により制御し、且つ該空間光変調手段の
    微小開口と該光学系を介して出射する該画像表示手段か
    らの光線の最大径が観察者の瞳孔径以下である ことを特
    徴とする3次元画像再生装置。
  2. 【請求項2】 前記観察位置に入射する最も近接する2
    つの光線の間隔を2mm以下となるように決定している
    ことを特徴とする請求項1の3次元像再生装置。
  3. 【請求項3】 前記空間光変調器の微小開口と前記光学
    系を通して出射する光線の最大径が2mm以下となるよ
    うに該空間光変調手段の構成を決定していることを特徴
    とする請求項1の3次元像再生装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段は前記空間光変調器の微小
    開口の垂直方向の長さのみ該空間光変調手段の全領域の
    垂直方向の長さに等しくなるよう該空間光変調手段を制
    御していることを特徴とする請求項1の3次元像再生装
    置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段は前記空間光変調器の微小
    開口を前記一定時間内に該空間光変調手段の全領域を重
    複することなく移動するよう制御していることを特徴と
    する請求項1の3次元像再生装置。
  6. 【請求項6】 前記一定時間は観察者の残像許容時間よ
    りも短いことを特徴とする請求項1の3次元像再生装
    置。
  7. 【請求項7】 前記一定時間は1/30〜1/60秒の
    範囲内であることを特徴とする請求項1または5の3次
    元像再生装置。
  8. 【請求項8】 前記画像情報は再生すべき3次元像を前
    記空間光変調手段及び前記光学系を通して前記画像表示
    手段の画像表示面上へ逆投影したときの画像情報に等し
    いことを特徴とする請求項1の3次元像再生装置。
  9. 【請求項9】 前記空間光変調手段と前記光学系と前記
    画像表示手段がいずれも複数の領域に分割されており、
    該光学系は分割された各領域ごとに光軸が異なってお
    り、該空間光変調手段は各領域ごとに単一の微小開口を
    形成し、該画像表示手段は各領域ごとに画像情報を表示
    することを特徴とする請求項1の3次元像再生装置。
  10. 【請求項10】 前記画像表示手段の複数の領域に分割
    された領域に表示された画像情報を形成する光が、前記
    光学系の対応する領域のみに入射するよう前記画像表示
    手段と前記光学系とで挟まれた空間に遮光性の仕切板を
    設けていることを特徴とする請求項9の3次元像再生装
    置。
  11. 【請求項11】 前記制御手段は、前記画像情報および
    前記空間光変調器の微小開口の存在範囲を制御して、前
    記観察位置から見た前記3次元空間内の所定の点に指向
    性を与えていることを特徴とする請求項1の3次元像再
    生装置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、前記空間光変調器の
    微小開口と前記光学系を通して出射する1本の光線が前
    記3次元空間内の再生像上の複数の点を通過するとき、
    前記3次元空間内の所定の点が該微小開口から最も遠い
    点となるように制御して該再生像の隠面処理を行ってい
    ることを特徴とする請求項1の3次元像再生装置。
  13. 【請求項13】 前記空間光変調手段の光入射側または
    光出射側に屈折部材を設けていることを特徴とする請求
    項1の3次元像再生装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段に画像情報の反転手段が
    設けられていることを特徴とする請求項1の3次元像再
    生装置。
  15. 【請求項15】 前記空間光変調手段は透過型の液晶表
    示素子で構成されていることを特徴とする請求項1の3
    次元像再生装置。
  16. 【請求項16】 前記空間光変調手段は前記画像表示手
    段よりも観察者側に配置されていることを特徴とする請
    求項1の3次元像再生装置。
  17. 【請求項17】 請求項1から16のいずれか1項記載
    の3次元像再生装置の画像表示手段と画像撮像手段を入
    れ替え、前記空間光変調器の微小開口の位置を該3次元
    像再生装置と同様に制御しながら、該画像撮像手段上に
    投影された画像情報およびその時刻の該微小開口位置情
    報を時系列的に入力するようにしたことを特徴とする3
    次元被写体情報入力装置。
  18. 【請求項18】 前記画像撮像手段に画像反転手段が設
    けられていることを特徴とする請求項17の3次元被写
    体情報入力装置。
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