JP2021063582A - 電磁弁 - Google Patents

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健嗣 小宮
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Abstract

【課題】グリスに起因するプランジャの先端面とストッパ部との吸着を抑制する。【解決手段】電磁弁は、コイル部と、コイル部の径方向の内側に配置され径方向と直交する軸方向に沿った軸孔が形成されたスリーブと、軸孔に配置されコイル部の励磁に応じて軸方向に摺動するプランジャと、プランジャの基端部により開閉される弁開口部と、プランジャを弁開口部に向かって付勢する弾性部材と、プランジャの先端面に対向して配置されたストッパ部と、を備え、軸孔を形成するスリーブの内周面に対向するプランジャの摺動面には、グリスが塗布されており、プランジャは、摺動面の軸方向の端部であって先端面に近い側の摺動端部に、径方向の外側に向かって突出する突出部を有し、先端面は摺動面よりも粗い。【選択図】図4

Description

本開示は、電磁弁に関する。
従来から、高圧水素ガス等のガスの供給流路には、流路の開閉を切り替える電磁弁が設けられることがある。特許文献1に記載の電磁弁では、電磁コイルへの通電に伴って、バネの付勢力に抗ってプランジャが軸方向に摺動し、開弁する。
特開2007−040435号公報
プランジャの摺動面には、摺動性の低下を抑制するために、グリスが塗布されることがある。本願発明者は、開弁状態において電磁弁の内部を流れるガスによって、摺動面に塗布されていたグリスが摺動面から移動して、プランジャの先端面と、かかる先端面と対向するストッパ部との間に位置するおそれがあることを見出した。プランジャの先端面とストッパ部との間にグリスが配置された状態で電磁弁が極低温環境に晒されると、グリスの粘度上昇によってプランジャの先端面とストッパ部とが吸着して、電磁弁の閉じ遅れが発生するおそれがある。このため、グリスに起因するプランジャの先端面とストッパ部との吸着を抑制できる技術が望まれる。
本開示は、以下の形態として実現することが可能である。
本開示の一形態によれば、電磁弁が提供される。この電磁弁は、コイル部と、前記コイル部の径方向の内側に配置され、前記径方向と直交する軸方向に沿った軸孔が形成されたスリーブと、前記軸孔に配置され、前記コイル部の励磁に応じて前記軸方向に摺動するプランジャと、前記プランジャの基端部により開閉される弁開口部と、前記プランジャを前記弁開口部に向かって付勢する弾性部材と、前記プランジャの先端面に対向して配置されたストッパ部と、を備え、前記軸孔を形成する前記スリーブの内周面に対向する前記プランジャの摺動面には、グリスが塗布されており、前記プランジャは、前記摺動面の前記軸方向の端部であって前記先端面に近い側の摺動端部に、前記径方向の外側に向かって突出する突出部を有し、前記先端面は、前記摺動面よりも粗い。この形態の電磁弁によれば、プランジャが摺動面の軸方向の端部であって先端面に近い側の摺動端部に径方向の外側に向かって突出する突出部を有するので、摺動面に塗布されたグリスが先端面とストッパ部との間に移動することを抑制できる。このため、電磁弁が極低温環境に晒されてグリスの粘度が上昇した場合に、グリスに起因する先端面とストッパ部との吸着を抑制できる。また、先端面が摺動面よりも粗いので、摺動面に塗布されたグリスが先端面とストッパ部との間に移動してしまった場合であっても、極低温環境に晒されて粘度が上昇したグリスに起因して先端面とストッパ部とが吸着することを抑制できる。
本開示は、種々の形態で実現することも可能である。例えば、電磁弁の製造方法、電磁弁を備えるガス供給システムや燃料電池システム等の形態で実現することができる。
電磁弁の概略構成を示す断面図である。 開弁状態における電磁弁を模式的に示す断面図である。 突出部の構成を説明するための模式図である。 グリスが移動する様子を示す説明図である。 比較例の電磁弁においてグリスが移動する様子を示す説明図である。 閉弁時間の確認試験の結果を示す表である。
A.実施形態:
図1は、本開示の一実施形態としての電磁弁100の概略構成を示す断面図である。なお、図1は、中心軸に沿って電磁弁100を切断した断面において、閉弁状態における電磁弁100を模式的に示している。
電磁弁100は、図示しない高圧水素タンクおよび燃料電池を備える燃料電池システムにおいて、水素ガスの供給流路に設けられている。より具体的には、電磁弁100は、高圧水素タンクの主止弁として構成されている。かかる燃料電池システムは、図示しない燃料電池車両に搭載されている。電磁弁100は、ノーマリークローズタイプのバルブとして構成され、図示しない電子制御装置によって通電制御されて、高圧水素タンクから燃料電池へと水素ガスが流れる流路を開閉する。
電磁弁100は、ヨーク10と、コイル部20と、スリーブ30と、プランジャ40と、バネ50と、流路形成部60と、ストッパ部70と、ハウジング80とを備えている。ヨーク10とコイル部20とスリーブ30とプランジャ40とバネ50と流路形成部60とストッパ部70とは、ハウジング80内に収納されている。
ヨーク10は、略円筒状の外観形状を有し、磁性体の金属により形成されている。ヨーク10は、コイル部20への通電によって、磁気回路の一部を構成する。
コイル部20は、絶縁被覆が施された導線がボビンに巻回されて形成されており、ヨーク10の径方向内側に配置されている。コイル部20は、通電されることによって磁力を発生する。
スリーブ30は、略円筒状の外観形状を有し、コイル部20の径方向の内側に配置されている。スリーブ30には、径方向と直交する軸方向Dに沿った軸孔32が形成されている。スリーブ30の一端には、流路形成部60が連なっている。
プランジャ40は、磁性体により形成された略円筒状の部材であり、軸孔32に配置されている。プランジャ40は、コイル部20の励磁に応じて軸方向Dに沿って摺動する。プランジャ40は、かかる摺動によって弁体として機能し、電磁弁100における流路を開閉する。プランジャ40は、基端部42と、先端面44と、摺動面46と、突出部48とを有する。
基端部42は、後述する流路形成部60の弁座62に着座可能に構成されており、後述する弁開口部64を開閉する。先端面44は、軸方向Dにおいて基端部42とは反対側に形成されており、ストッパ部70と対向している。摺動面46は、軸孔32を形成するスリーブ30の内周面と対向しており、軸孔32を摺動する面として構成されている。摺動面46には、摺動性の低下を抑制するために、予めグリスが塗布されている。プランジャ40の先端面44は、プランジャ40の摺動面46よりも粗く構成されている。本実施形態において、プランジャ40の先端面44の面粗度は、摺動面46の面粗度よりも10倍以上大きく形成されている。なお、10倍以上に代えて、2倍以上や20倍以上等、任意の大きさの差を設けて形成されていてもよい。プランジャ40の先端面44と摺動面46との粗さは、例えば、算術平均粗さにより示されてもよい。
突出部48は、摺動面46の軸方向Dの端部であって先端面44に近い側の摺動端部47において、径方向の外側に向かって突出して形成されている。突出部48についての詳細な説明は、後述する。以下の説明では、プランジャ40が配置されている空間を、プランジャ室90とも呼ぶ。
バネ50は、圧縮コイルスプリングにより構成された弾性部材であり、後述するストッパ部70に形成された凹部72に配置されている。バネ50の一端は、プランジャ40の先端面に当接して配置され、バネ50の他端は、凹部72の底部に当接して配置されている。このような構成により、バネ50は、軸方向Dに沿ってプランジャ40を弁開口部64に向かって付勢している。バネ50の付勢力によって、プランジャ40の基端部42は、コイル部20への通電がない状態において、弁座62に着座して弁開口部64を塞いでいる。
図2は、開弁状態における電磁弁100を模式的に示す断面図である。コイル部20への通電によって、バネ50の付勢力に抗ってプランジャ40が軸方向に沿ってストッパ部70側へと摺動すると、プランジャ40の基端部42が弁座62から離れて弁開口部64が開かれる。
流路形成部60は、スリーブ30の一端に連なって形成された略円筒状の外観形状を有する。流路形成部60には、弁座62と、弁開口部64と、第1の連通路66と、第2の連通路67と、第3の連通路68とが形成されている。
弁座62は、弁開口部64を取り囲んで形成されている。図1に示すように、弁座62は、コイル部20に通電されていない閉弁状態において、プランジャ40の基端部42に着座されている。図2に示すように、弁開口部64は、コイル部20への通電によってプランジャ40が摺動して、プランジャ40の基端部42が弁座62から離れると、開かれる。
第1の連通路66は、弁開口部64と連なり、流路形成部60の内部において軸方向Dに沿って形成され、ハウジング80に形成された第1の流路81と連通している。第2の連通路67は、弁座62よりも径方向の外側に形成され、ハウジング80に形成された第2の流路82と連通している。第3の連通路68は、弁座62よりも径方向の外側であって第2の連通路67の位置と周方向において異なる位置に形成され、ハウジング80に形成された第3の連通路68と連通している。
ストッパ部70は、コイル部20の内部に挿入されており、スリーブ30とともにプランジャ室90の内壁面の一部を構成している。ストッパ部70は、プランジャ40の先端面44に対向して配置され、コイル部20への通電によるプランジャ40の摺動限界を規定している。ストッパ部70のうちプランジャ40の先端面44と対向する面には、凹部72が形成されている。凹部72には、バネ50が収容されている。
ハウジング80は、電磁弁100の外郭を構成している。ハウジング80には、第1の流路81と、第2の流路82と、第3の流路83とが形成されている。第1の流路81は、燃料電池のアノード側流路とプランジャ室90とを連通するための流路であり、第1の連通路66と連なっている。第2の流路82は、高圧水素タンクとプランジャ室90とを連通するための流路であり、第2の連通路67と連なっている。第3の流路83は、図示しないリリーフ弁とプランジャ室90とを連通させるための流路であり、第3の連通路68と連なっている。かかるリリーフ弁は、通常の状態において閉塞されており、リリーフ弁が開かれた場合には、プランジャ室90内の水素ガスが電磁弁100の外部へと排出される。
図1に示す閉弁状態では、プランジャ40の基端部42によって弁開口部64が塞がれている。他方、図2に示す開弁状態では、コイル部20への通電によってプランジャ40が摺動して弁開口部64が開かれる。このため、開弁状態では、第2の流路82および第2の連通路67を介して高圧水素タンクからプランジャ室90へと水素ガスが導かれ、プランジャ室90内の水素ガスは、第1の連通路66および第1の流路81を介して燃料電池へと供給される。
図3は、突出部48の構成を説明するための模式図である。図3では、プランジャ40のうち軸方向Dにおいて先端面44側の一部における断面を示している。上述のように、プランジャ40に形成された突出部48は、摺動面46の軸方向Dの端部であって先端面44に近い側の摺動端部47において、径方向の外側に向かって突出して形成されている。本実施形態において、突出部48は、摺動端部47の全周に亘って形成されているが、全周に限らず、周方向の少なくとも一部に形成されていてもよい。また、本実施形態において、突出部48は、軸方向Dにおいて先端面44側から図3では図示しない基端部42側に向かって、プランジャ40の径方向の寸法を拡大させるようなテーパ状の外観形状を有している。なお、突出部48は、軸方向Dにおいて基端部42側から先端面44側に向かってプランジャ40の径方向の寸法を拡大させるようなテーパ状に形成されていてもよく、他の任意の突起形状であってもよい。突出部48は、プランジャ40の摺動面46に塗布されたグリスの移動を抑制する。突出部48は、プランジャ40の摺動性を妨げない程度の大きさで、径方向の外側に向かって突出して形成されている。
図4は、グリスGrが移動する様子を示す説明図である。図4では、図1の領域Arを拡大して示している。グリスGrは、軸孔32を形成するスリーブ30の内周面とプランジャ40の摺動面46との摺動性の低下を抑制するために、摺動面46に予め塗布されている。摺動面46に塗布されたグリスGrは、開弁状態においてプランジャ室90を流れる水素ガスによって、図4において太線の矢印で示すように、軸方向Dにおいて先端面44側に向かって移動する。しかしながら、かかるグリスGrの移動は、突出部48によって妨げられる。このように、突出部48は、摺動面46に塗布されたグリスGrがプランジャ40の先端面44とストッパ部70との間に移動することを抑制している。
上述のように、プランジャ40の先端面44は、プランジャ40の摺動面46よりも粗く構成されている。このため、プランジャ40の先端面44には、微細な凹凸が形成されている。したがって、開弁状態における先端面44とストッパ部70との接触面積は、かかる微細な凹凸が形成されていない構成と比較して小さい。このため、摺動面46に塗布されたグリスGrが、突出部48を超えてプランジャ40の先端面44とストッパ部70との間に移動してしまった場合に、先端面44とストッパ部70との接触面積が小さいので、グリスGrに起因して先端面44とストッパ部70とが互いに吸着することを抑制できる。特に、電磁弁100が極低温環境に晒されて、先端面44とストッパ部70との間に位置するグリスGrの粘度が上昇した場合において、先端面44とストッパ部70とが互いに吸着することを抑制できる。電磁弁100が極低温環境に晒される状況としては、外気温が低い環境に燃料電池車両が長時間放置された場合や、外気温が低い環境において高圧水素タンクから水素ガスが連続放出されて水素ガスが断熱膨張する場合等が想定される。
以上説明した本実施形態における電磁弁100によれば、プランジャ40の摺動面46の軸方向Dの端部であって先端面44に近い側の摺動端部47に、径方向の外側に向かって突出する突出部48が形成されているので、摺動面46に塗布されたグリスGrが先端面44とストッパ部70との間に移動することを抑制できる。このため、電磁弁100が極低温環境に晒されてグリスGrの粘度が上昇した場合に、グリスGrに起因する先端面44とストッパ部70との吸着を抑制できる。また、摺動面46に塗布されたグリスGrが突出部48を超えてプランジャ40の先端面44とストッパ部70との間に移動してしまった場合であっても、プランジャ40の先端面44がプランジャ40の摺動面46よりも粗く、開弁状態における先端面44とストッパ部70との接触面積が小さいので、グリスGrに起因して先端面44とストッパ部70とが吸着することを抑制できる。したがって、グリスGrに起因する先端面44とストッパ部70との吸着を抑制できるので、先端面44とストッパ部70とが吸着して電磁弁100の閉じ遅れが発生することを抑制できる。このため、例えば、燃料電池システムの起動時や停止時において、電磁弁100の内部における水素漏れの誤検知を抑制できる。なお、「電磁弁100の閉じ遅れ」とは、電磁弁100が全開である状態において閉弁指令を出したタイミングを基準として電磁弁100が全閉である状態に至るまでの時間(以下、「閉弁時間」とも呼ぶ)が、先端面44とストッパ部70との間にグリスGrが存在しない場合と比較して長いことを意味する。
また、突出部48が摺動端部47の全周に亘って形成されているので、摺動面46に塗布されたグリスGrが先端面44とストッパ部70との間に移動することをより抑制できる。また、プランジャ40の先端面44の面粗度が摺動面46の面粗度よりも10倍以上大きく形成されているので、開弁状態における先端面44とストッパ部70との接触面積をより小さくでき、先端面44とストッパ部70との吸着をより抑制できる。
B.比較例:
図5は、比較例の電磁弁においてグリスGrが移動する様子を示す説明図である。図5では、実施形態における図4の領域Arと同様の領域を示している。比較例の電磁弁のプランジャ140は、突出部が省略されている。また、比較例の電磁弁のプランジャ140は、先端面144と摺動面146との面粗度が同じに形成されている。
電磁弁の使用に伴って、プランジャ140の摺動面146に塗布されたグリスGrは、開弁状態においてプランジャ室90を流れる水素ガスによって、図5において太線の矢印で示すようにプランジャ140の先端面144とストッパ部70との隙間に移動する。このような状態において、電磁弁が極低温環境に晒されると、先端面144とストッパ部70との間に位置するグリスGrの粘度が上昇し、先端面144とストッパ部70とが互いに吸着する。このため、比較例の電磁弁では、極低温環境において閉じ遅れが発生する。したがって、燃料電池システムの起動時や停止時において、電磁弁の内部において水素漏れが発生していると誤検知される。
図6は、閉弁時間の確認試験の結果を示す表である。図6では、比較例の電磁弁において、プランジャ140に予め塗布するグリスGrの量(mg)を互いに異ならせた3つのサンプルを用い、−58℃の環境下において、それぞれ閉弁時間(ms)を測定した結果を示している。なお、各サンプルの閉弁時間は、各サンプルの組み付け直後にそれぞれ測定したものである。
サンプル1とサンプル2との比較から、グリスGrが先端面144に位置すると、極低温環境下において閉弁時間を長く要することがわかる。サンプル3は、サンプル2において摺動面146に塗布されていたグリスGrの全量が先端面144に移動した状態を示すサンプルである。換言すると、サンプル2の電磁弁の使用に伴って、摺動面146に塗布されていたグリスGrがプランジャ140の先端面144へと移動することにより、サンプル3の電磁弁の状態に至ると想定される。サンプル2とサンプル3との比較から、摺動面146に塗布されていたグリスGrが先端面144に移動することにより、極低温環境下において閉弁時間を長く要することがわかる。このように、比較例の電磁弁では、グリスGrに起因して、極低温環境において閉じ遅れが発生する。
これに対し、本実施形態の電磁弁100によれば、プランジャ40の摺動端部47に径方向の外側に向かって突出する突出部48が形成されているので、摺動面46に塗布されたグリスGrが先端面44とストッパ部70との間に移動することを抑制でき、電磁弁100が極低温環境に晒されてグリスGrの粘度が上昇した場合に、グリスGrに起因する先端面44とストッパ部70との吸着を抑制できる。また、プランジャ40の先端面44がプランジャ40の摺動面46よりも粗いので、摺動面46に塗布されたグリスGrが突出部48を超えてプランジャ40の先端面44とストッパ部70との間に移動してしまった場合であっても、グリスGrに起因して先端面44とストッパ部70とが吸着することを抑制できる。したがって、電磁弁100の閉じ遅れの発生を抑制でき、電磁弁100の内部における水素漏れの誤検知を抑制できる。
C.他の実施形態:
上記実施形態における電磁弁100の構成は、あくまで一例であり、種々変更可能である。例えば、直動式に代えてパイロット式の電磁弁100として構成されていてもよい。また、例えば、開弁状態と閉弁状態との2つの状態を切り替え可能に構成されていてもよく、開度を段階的に調整可能に構成されていてもよい。
本開示は、上述の実施形態に限られるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の構成で実現することができる。例えば、発明の概要の欄に記載した各形態中の技術的特徴に対応する実施形態中の技術的特徴は、上述の課題の一部又は全部を解決するために、あるいは、上述の効果の一部又は全部を達成するために、適宜、差し替えや、組み合わせを行なうことが可能である。また、その技術的特徴が本明細書中に必須なものとして説明されていなければ、適宜、削除することが可能である。
10…ヨーク、20…コイル部、30…スリーブ、32…軸孔、40…プランジャ、42…基端部、44…先端面、46…摺動面、47…摺動端部、48…突出部、50…バネ、60…流路形成部、62…弁座、64…弁開口部、66…第1の連通路、67…第2の連通路、68…第3の連通路、70…ストッパ部、72…凹部、80…ハウジング、81…第1の流路、82…第2の流路、83…第3の流路、90…プランジャ室、100…電磁弁、140…プランジャ、144…先端面、146…摺動面、Ar…領域、D…軸方向、Gr…グリス

Claims (1)

  1. 電磁弁であって、
    コイル部と、
    前記コイル部の径方向の内側に配置され、前記径方向と直交する軸方向に沿った軸孔が形成されたスリーブと、
    前記軸孔に配置され、前記コイル部の励磁に応じて前記軸方向に摺動するプランジャと、
    前記プランジャの基端部により開閉される弁開口部と、
    前記プランジャを前記弁開口部に向かって付勢する弾性部材と、
    前記プランジャの先端面に対向して配置されたストッパ部と、
    を備え、
    前記軸孔を形成する前記スリーブの内周面に対向する前記プランジャの摺動面には、グリスが塗布されており、
    前記プランジャは、前記摺動面の前記軸方向の端部であって前記先端面に近い側の摺動端部に、前記径方向の外側に向かって突出する突出部を有し、
    前記先端面は、前記摺動面よりも粗い、
    電磁弁。
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