JP2021063045A - インドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤 - Google Patents

インドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤 Download PDF

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Abstract

【課題】安全性が高く、低粘度であっても、分散安定性及び皮膚透過性に優れるインドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤を提供する。【解決手段】インドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤は、インドメタシンと、炭素数6以上の高級アルコールと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、を含有し、前記高級アルコールは分岐構造又は不飽和結合を有し、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルにおける、オキシエチレン単位の数が15〜25であり、かつアルキル基の炭素数が16〜22であり、可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して40質量%以下である。【選択図】なし

Description

本開示はインドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤に関する。
非ステロイド系消炎鎮痛剤の1つであるインドメタシンは、貼付剤、スプレー剤、液剤、クリーム剤、ゲル剤等の外用剤の有効成分として広く使用されている。インドメタシンを外用剤の有効成分として使用するにあたり、皮膚透過性、熱安定性、使用感等の改善を目的として種々の組成の検討がなされている。
例えば、特許文献1には、非ステロイド系消炎鎮痛剤の皮膚透過性及び外用剤としての美観の改善を目的として、ヒドロキシプロピルセルロースを配合した外用剤が提案されている。
特許文献2には、半固形状態で熱安定性に優れ、皮膚に塗布した際の使用感を向上するための乳化組成物が提案されており、上記乳化組成物をインドメタシン等の有効成分を含む皮膚外用剤に適用できることが記載されている。
特許文献3には、インドメタシン等の消炎鎮痛剤の結晶析出を防止し、経皮吸収性及び皮膚塗布時の感触を改善することを目的として、炭素数14〜22の高級アルコール、炭素数12〜22の高級脂肪酸、ステロール類等と、非イオン性界面活性剤と、レシチンと、エステル結合を有する油と、を含有する外用消炎鎮痛剤組成物が提案されている。
特開2010−37262号公報 特開2012−77027号公報 特開2010−64995号公報
インドメタシンは比較的疎水性の高い化合物であるため、一般的なインドメタシン含有外用剤組成物にはインドメタシンを溶解するための油性基剤としてイソプロパノール等の可燃性液体が用いられる。しかしながら、可燃性液体が高割合で含まれる組成物は引火点が低いため、安全面での懸念があり、また、製造及び輸送時の防爆設備のためのコストが増大する。したがって組成物中の可燃性液体の割合はできるだけ低いことが好ましい。
インドメタシンを含有する油相を水性媒体中で乳化させたクリーム剤等の乳化組成物とすれば、可燃性液体の割合を下げることが可能である。しかしながら、クリーム剤は粘度が高く、スポンジ容器等を用いて患部へ塗布することができず、人の手で塗布するため、手が汚れてしまい利便性に欠ける。そこで、より利便性の高い製剤として、粘度の低い液剤の開発が望まれる。
一方、インドメタシン含有乳化組成物を粘度の低い液剤として調製しようとすると、分散性が不安定となり相分離しやすく、加えて、良好な皮膚透過性を確保するための組成設計が困難であった。
上記事情に鑑み、本開示は、安全性が高く、低粘度であっても、分散安定性及び皮膚透過性に優れるインドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤を提供することを課題とする。
上記課題を解決するための手段は、以下の態様を含む。
<1> インドメタシンと、
炭素数6以上の高級アルコールと、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、
を含有し、
高級アルコールは分岐構造又は不飽和結合を有し、
ポリオキシエチレンアルキルエーテルにおける、ポリオキシエチレン基のオキシエチレン単位の数が15〜25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数が16〜22であり、
可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して40質量%以下である、
インドメタシン含有乳化液状組成物。
<2> 引火点65℃以下の液体を含有しないか、引火点65℃以下の液体の含有率が2質量%未満である、<1>に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<3> 25℃における粘度が20mPa・s未満である、<1>又は<2>に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<4> さらにリドカインを含有する、<1>〜<3>のいずれか1つに記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<5> さらにHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤を含有する、<1>〜<4>のいずれか1つに記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<6> HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の含有量が、ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量に対して、質量基準で1.0倍以下である、<5>に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<7> 高級アルコールが、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、及びヘキシルデカノールからなる群より選択されるいずれか少なくとも1つを含む、<1>〜<6>のいずれか1つに記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<8> ポリオキシエチレンアルキルエーテルが下記(a)〜(c)のいずれかを満たす、<1>〜<7>のいずれか1つに記載の乳化液状組成物。
(a)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が23であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
(b)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
(c)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が20であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数22の飽和アルキル基である。
<9> さらに油性基剤を含有する、<1>〜<8>のいずれか1つに記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<10> IOB値が0.05〜0.24である油性基剤と、IOB値が0.35以上である油性基剤と、を含有する、<9>に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<11> 前記IOB値が0.05〜0.24である油性基剤の合計量と、前記IOB値が0.35以上である油性基剤の合計量と、の比率が、質量基準で9:1〜1:9である、<10>に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
<12> <1>〜<11>のいずれか1つに記載のインドメタシン含有乳化液状組成物を含む、消炎鎮痛用外用液剤。
本開示によれば、安全性が高く、低粘度であっても、分散安定性及び皮膚透過性に優れるインドメタシン含有乳化液状組成物及び消炎鎮痛用外用液剤が提供される。
以下に、本開示の実施形態について説明する。これらの説明及び実施例は実施形態を例示するものであり、発明の範囲を制限するものではない。
本開示において「〜」を用いて示された数値範囲は、「〜」の前後に記載される数値をそれぞれ下限値及び上限値として含む範囲を示す。
本開示において「工程」との語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であってもその工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示において組成物中の各成分の量について言及する場合、組成物中に各成分に該当する物質が複数種存在する場合には、特に断らない限り、組成物中に存在する複数種の物質の合計量を意味する。
本開示において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
≪インドメタシン含有乳化液状組成物≫
本開示の一実施形態におけるインドメタシン含有乳化液状組成物(以下、単に「乳化液状組成物」ともいう)は、インドメタシンと、炭素数6以上の高級アルコールと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、を含有し、高級アルコールは分岐構造又は不飽和結合を有し、ポリオキシエチレンアルキルエーテルにおける、ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が15〜25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数が16〜22であり、可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して40質量%以下である。
以下、分岐構造又は不飽和結合を有する炭素数6以上の高級アルコールを「特定高級アルコール」とも称する。高級アルコールは炭素数6以上の一価アルコールの総称である。また、以下、ポリオキシエチレン基のオキシエチレン単位の数が15〜25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテルを「特定ポリオキシエチレンアルキルエーテル」とも称する。
本実施形態の乳化液状組成物は、インドメタシンを含有する油相が水相に分散している水中油型乳化液状組成物である。本開示において、「水相」との語は、溶剤の種類にかかわらず、「油相」に対する語として使用する。本実施形態の乳化液状組成物によれば、可燃性液体等の油性基剤の含有量を減らしても、インドメタシンを溶解しつつ、粘度の低い液剤として調製することが可能である。
乳化液状組成物は、さらにリドカインを含有していてもよい。乳化液状組成物がさらにリドカインを含有すると、インドメタシンの結晶析出を抑制できる傾向にあることが見出されている。
乳化液状組成物は、さらにHLB(Hydrophile− Lipophile Balance;親水性親油性バランス)3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤を含有していてもよい。乳化液状組成物がHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤をさらに含有すると、インドメタシンの結晶析出を抑制できる傾向にあることが見出されている。
HLBは、界面活性剤の分野で使用される、水と油(すなわち水に不溶性の有機化合物)への親和性の程度を表す値である。HLB値は0から20までの値を取り、0に近いほど親油性が高く20に近いほど親水性が高くなる。HLB値を計算によって決定する方法がいくつか提案されている。例えば、グリフィン法は以下の式により算出することができる。本開示におけるHLBはグリフィン法に基づき算出されたHLBとする。
(HLB値)=20×(親水部の式量の総和)/(分子量)
乳化液状組成物は、リドカイン及びHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤からなる群より選択される少なくとも1つを含有することが好ましく、リドカイン又はHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤を含有することが好ましい。
乳化液状組成物はさらに、油性基剤、水、及び他の任意成分を含有していてもよい。以下、乳化液状組成物に含まれる必須又は任意の成分について詳述する。
<インドメタシン>
インドメタシンは、非ステロイド系消炎鎮痛剤の1つであり、本実施形態の乳化液状組成物を外用液剤とした場合の有効成分である。インドメタシンの含有量は特に制限されず、目的に応じて適宜調節してよい。一態様において、薬効を効率的に発揮する観点からは、インドメタシンの含有率は、乳化液状組成物の全質量に対して0.1質量%以上であることが好ましく、0.2質量%以上であることがより好ましく、0.5質量%以上であることがさらに好ましい。また、分散安定性をより向上する観点からは、インドメタシンの含有率は、10質量%以下であることが好ましく、5.0質量%以下であることがより好ましく、2.0質量%以下であることがさらに好ましい。以上の観点から、インドメタシンの含有率は、乳化液状組成物の全質量に対して、0.1質量%〜10質量%であることが好ましく、0.2質量%〜5.0質量%であることがより好ましく、0.5質量%〜2.0質量%であることがさらに好ましい。
油相成分の合計質量に対するインドメタシンの含有率は特に制限されない。一態様において、インドメタシンの含有率は、油相成分の合計質量に対して0.2質量%〜30質量%であることが好ましく、0.4質量%〜15質量%であることがより好ましく、1.0質量%〜6.0質量%であることがさらに好ましい。
<特定高級アルコール>
特定高級アルコールは、分岐構造又は不飽和結合を有する炭素数6以上の高級アルコールである。特定高級アルコールは、油相成分として用いることが好ましい。特定高級アルコールの炭素数は、16〜20であることが好ましい。
特定高級アルコールが分岐構造を有する場合、主鎖の炭素数及び分岐鎖の炭素数はそれぞれ制限されない。一態様において、主鎖の炭素数は10〜12であってもよく、分岐鎖の炭素数は6〜8であってもよい。
特定高級アルコールが不飽和結合を有する場合、分子中の不飽和結合の数は特に制限されず、1〜3であることが好ましく、1又は2であることがより好ましく、1であることがさらに好ましい。
特定高級アルコールは、25℃で液体であっても固体であってもよく、液体であることが好ましい。特定高級アルコールが25℃で液体であると、皮膚透過性をより向上することができると考えられる。また、25℃で固体である特定高級アルコールである場合、乳化液状組成物に調製した場合に溶解可能な特定高級アルコールであることが好ましい。
安全性をより向上する観点から、特定高級アルコールの引火点は、90℃以上であることが好ましく、100℃以上であることがより好ましい。
特定高級アルコールとしては、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、イソステアリルアルコール、ヘキシルデカノール等が挙げられる。なかでも、皮膚透過性をより向上する観点からは、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、及びヘキシルデカノールからなる群より選択されるいずれか少なくとも1つが好ましい。特定高級アルコールは、1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
特定高級アルコールの含有量は特に制限されない。皮膚透過性をより向上する観点からは、特定高級アルコールの含有量は、インドメタシンに対して質量基準で0.5倍量〜15倍量であることが好ましく、2倍量〜5倍量であることがより好ましい。
<特定ポリオキシエチレンアルキルエーテル>
特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、ポリオキシエチレン基のオキシエチレン単位の数が15〜25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数が16〜22であるポリオキシエチレンアルキルエーテルである。特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、乳化液状組成物中で界面活性剤の一種として作用する。特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルは、油相成分として用いることが好ましい。本実施形態の乳化液状組成物において、オキシエチレン単位の数が15〜25であり、アルキル基の炭素数が16〜22であると、分散安定性及び皮膚透過性を好適に両立することができると考えられる。特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルは1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
なお、ポリオキシエチレン基のオキシエチレン単位の数は、平均値を表す。
分散安定性及び皮膚透過性の観点から、ポリオキシエチレン基のオキシエチレン単位の数は、15、20、23又は25であることが好ましく、20、23、又は25であることがより好ましい。
エーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基は飽和アルキル基である。アルキル基は鎖状アルキル基であることが好ましい。アルキル基は直鎖状であっても分岐状であってもよく、直鎖状であることが好ましい。アルキル基は置換基を有しても有しなくてもよく、置換基を有しないことが好ましい。医薬品に用いられる代表的な特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、アルキル基が非置換の直鎖アルキル基である特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルが挙げられる。
分散安定性及び皮膚透過性の観点から、エーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数は16、18、又は22であることが好ましく、16又は22であることがより好ましい。
なかでも、分散安定性及び皮膚透過性の観点から、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルは下記(A)〜(C)のいずれかを満たすことが好ましい。
(A)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が15、20、23又は25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
(B)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が20であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数18の飽和アルキル基である。
(C)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が20であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数22の飽和アルキル基である。
なかでも、分散安定性及び皮膚透過性の観点から、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルは下記(a)〜(c)のいずれかを満たすことが好ましい。
(a)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が23であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
(b)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が25であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
(c)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が20であり、かつエーテル結合を介してポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数22の飽和アルキル基である。
特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は特に制限されない。特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量は、インドメタシンに対して質量基準で2.0倍量〜10倍量であることが好ましく、4.0倍量〜7.5倍量であることがより好ましい。
特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルのHLBは特に制限されない。一態様において、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルのHLBは、15.5〜18.5であることが好ましく、16.5〜18.5であることがさらに好ましい。
HLBが比較的高い界面活性剤のうち、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有率は特に制限されない。一態様において、HLB11.0を超える界面活性剤の全質量に対する特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有率は70質量%以上であることが好ましく、80質量%以上であることがより好ましく、90質量%以上であることがさらに好ましく、95質量%であることが特に好ましい。
<リドカイン>
乳化液状組成物はリドカインを含有していてもよい。乳化液状組成物がさらにリドカインを含有すると、優れた分散安定性及び皮膚透過性を得られることに加えて、インドメタシンの結晶析出を抑制できる傾向にある。リドカインは一般的に油相に含有される。
リドカインの含有量は特に制限されず、インドメタシンに対して質量基準で0.10倍量〜2.0倍量であることが好ましく、0.13倍量〜1.0倍量であることがさらに好ましい。
<HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤>
乳化液状組成物はHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤を含有していてもよい。乳化液状組成物がHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤を含有すると、優れた分散安定性及び皮膚透過性を得られることに加えて、インドメタシンの結晶析出を抑制できる傾向にある。HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤は油相成分として用いることが好ましい。
HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤のなかでも、HLB4.5〜10.0の非イオン性界面活性剤が好ましい。
HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の種類は特に制限されない。例えば、モノ脂肪酸ソルビタン、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、及びポリオキシエチレンアルキルエーテル等の界面活性剤のうちHLB3.7〜11.0の界面活性剤が挙げられる。より具体的には、モノステアリン酸グリセリン(HLB4.0)、モノステアリン酸ポリエチレングリコール(HLB4.0)、モノステアリン酸ソルビタン(HLB4.7)、ポリオキシエチレン(10)硬化ヒマシ油(HLB6.5)、ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル(HLB7.5)、ポリオキシエチレン(2)セチルエーテル(HLB8.0)、ポリオキシエチレン(2)ステアリルエーテル(HLB8.0)、ラウロマクロゴール(2)(HLB9.5)、ポリオキシエチレン(5.5)セチルエーテル(HLB10.5)、ポリオキシエチレン(7)オレイルエーテル(HLB10.5)等が挙げられる。HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の含有量は特に制限されない。HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の含有量は、インドメタシンに対して質量基準で1.0倍量〜10倍量であることが好ましく、1.5倍量〜5.0倍量であることがさらに好ましい。
HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤と特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量比は特に制限されない。例えば、HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の含有量は、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量に対して、質量基準で1.0倍以下であることが好ましく、0.1倍量〜1.0倍量であることがより好ましく、0.3倍量〜1.0倍量であることがさらに好ましい。HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の含有量が上述の範囲であると、HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の添加による効果をより良好に発揮できる傾向にある。
<油性基剤>
乳化液状組成物は、乳化分散の油性基剤として、特定高級アルコール以外に、炭化水素類、脂肪酸エステル類、油脂類等をさらに含有することが好ましい。特定高級アルコールも油性基剤としての性質を有するが、さらに炭化水素類、脂肪酸エステル類、油脂類等の油性基剤を含有することによって、インドメタシンの溶解性をさらに向上できる傾向にある。特定高級アルコール以外の油性基剤は1種を単独で用いても2種以上を併用してもよい。
炭化水素類としては、α−オレフィンオリゴマー、軽質流動パラフィン、合成スクワラン、スクワラン、スクワレン、ポリブテン、流動パラフィン等が挙げられる。
脂肪酸エステル類としては、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、アジピン酸ジグリセリル混合脂肪酸エステル、イソステアリルパルミテート、イソステアリン酸ヘキサデシル、液状ラノリン、2−エチルヘキサン酸セチル、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、モノステアリン酸バチル、ラウリン酸ヘキシル、ラノリン脂肪酸イソプロピル、リノール酸イソプロピル、リノール酸エチル等が挙げられる。
油脂類としては、オリブ油、硬化油、ゴマ油、ダイズ油、中鎖脂肪酸トリグリセリド、トリアセチン、トリイソオクタン酸グリセリン、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド・トリステアリン酸グリセリド混合物、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリン、ヒマシ油等が挙げられる。
インドメタシンの溶解性と分散安定性を良好に維持する観点からは、乳化液状組成物は、IOB(Inorganic Organic Balance)値が0.05〜0.24である油性基剤と、IOB値が0.35以上である油性基剤と、を含有することが好ましい。IOBとは、藤田穆により提案された有機化合物の極性及び非極性を表す有機概念図に基づく、親疎水性の指標であり、詳細は、例えば、"Pharmaceutical Bulletin", vol.2, 2, pp.163-173(1954)、「化学の領域」vol.11, 10, pp.719-725(1957)、「フレグランスジャーナル」, vol.50, pp.79-82(1981)等で説明されている。簡潔に言えば、全ての有機化合物の根源をメタン(CH)と仮定し、メタン以外の化合物はすべてメタンの誘導体とみなして、化合物の炭素数、置換基、変態部、環等にそれぞれ一定の数値を設定し、それぞれのスコアを加算して有機性値(OV)及び無機性値(IV)を求める。得られた有機性値(OV)及び無機性値(IV)を、有機性値をX軸、無機性値をY軸にとった図上にプロットした図が、有機概念図である。有機概念図におけるIOBとは、有機概念図における有機性値(OV)に対する無機性値(IV)の比、すなわち「無機性値(IV)/有機性値(OV)」をいう。有機概念図の詳細については、「新版有機概念図−基礎と応用−」(甲田善生等著、三共出版、2008)を参照されたい。IOB値が小さい(0に近づく)程、疎水性であることを表す。
例えば、乳化液状組成物は、以下の(1)から選択される少なくとも1つのIOB値が0.05〜0.24である油性基剤と、(2)から選択される少なくとも1つのIOB値が0.35以上である油性基剤と、を含有することが好ましい。(1)及び(2)における油性基剤のIOB値を表1A及び表1Bにそれぞれ示す。
(1)炭化水素類全般;脂肪酸エステルとして、イソステアリルパルミテート、オレイン酸オレイル、オレイン酸デシル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸イソプロピル、ミリスチン酸オクチルドデシル、ミリスチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、モノステアリン酸バチル、ラウリン酸ヘキシル;油脂類として、オリブ油、ゴマ油、ダイズ油、トリ(カプリル・カプリン酸)グリセリド・トリステアリン酸グリセリド混合物
(2)脂肪酸エステルとして、アジピン酸ジイソブチル、アジピン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジイソプロピル、セバシン酸ジエチル;油脂類として、トリアセチン、ヒマシ油
Figure 2021063045
Figure 2021063045
好ましい組み合わせの一例として、ミリスチン酸オクチルドデシルとアジピン酸ジイソプロピルとの組み合わせが挙げられる。
IOB値が0.05〜0.24である油性基剤の合計量と、IOB値が0.35以上である油性基剤の合計量と、の比率は特に制限されない。例えば、IOB値が0.05〜0.24である油性基剤の合計量と、IOB値が0.35以上である油性基剤の合計量と、の比率(IOB値が0.05〜0.24である油性基剤:IOB値が0.35以上である油性基剤)は、質量基準で9:1〜1:9であってもよく、8:2〜2:8であってもよく、7:3〜5:5であってもよい。
乳化液状組成物がIOB値が0.05〜0.24である油性基剤を含有する場合、IOB値が0.05〜0.24である油性基剤の合計量は、インドメタシンに対して質量基準で1.0倍量〜20倍量であることが好ましく、5.0倍量〜15倍量であることがより好ましい。
乳化液状組成物がIOB値が0.35以上である油性基剤を含有する場合、IOB値が0.35以上である油性基剤の合計量は、インドメタシンに対して質量基準で1.0倍量〜20倍量であることが好ましく、2.0倍量〜10倍量であることがさらに好ましい。
特定高級アルコールも含む油性基剤の全質量に対する特定高級アルコールの含有率は特に制限されず、例えば、0.5質量%〜10質量%であることが好ましい。
<水>
乳化液状組成物は、水性媒体として水を含有してもよい。水の種類は特に制限されず、天然水、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、超純水等が挙げられる。不純物が少ないという観点からは、精製水、蒸留水、イオン交換水、純水、及び超純水から選択される少なくとも1つが好ましい。
水の含有量は特に限定されない。スポンジ容器等を用いて塗布できるなど、液剤とした場合の利便性の観点からは、乳化液状組成物における水の含有率は、乳化液状組成物の全質量に対して、40質量%以上であることが好ましく、50質量%以上であることがより好ましく、60質量%以上であることがさらに好ましい。また、ハンドリング性の観点からは、水の含有量は、乳化液状組成物の全質量に対して、90質量%以下であることが好ましく、80質量%以下であることがより好ましい。以上の観点から、水の含有率は、乳化液状組成物の全質量に対して、40質量%〜90質量%であることが好ましく、50質量%〜80質量%であることがより好ましく、60質量%〜80質量%であることがさらに好ましい。
<他の成分>
乳化液状組成物は、他の成分を含有してもよい。例えば、乳化液状組成物は、上述した特定ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤を含有していてもよい。また、乳化液状組成物は、吸収促進剤、防腐剤、安定化剤、pH調整剤等を含有していてもよい。
特定ポリオキシエチレンアルキルエーテル及びHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤以外の界面活性剤としては、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート65、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン(40)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(50)硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレン(60)硬化ヒマシ油、コレステロール、ショ糖脂肪酸エステル、水素添加大豆リン脂質、精製大豆レシチン、大豆レシチン、ペクチン、ベンザルコニウム塩化物、ラウリル硫酸ナトリウム、卵黄リン脂質等が挙げられる。
界面活性剤等、外用剤の成分として一般的に用いられる成分のなかには、分子量が大きく増粘剤として作用する分子がある。増粘剤として作用する分子としては、分子量の高いポリオキシエチレンアルキルエステル、カルボキシビニルポリマー、ポリアクリル酸、ポリアクリル酸ナトリウム、アラビアゴム、アラビアゴム末、カルメロースナトリウム、結晶セルロース、結晶セルロース・カルメロースナトリウム、トラガント末、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒプロメロース(ヒドロキシプロピルメチルセルロース)、ポビドン、メチルセルロース等が挙げられる。乳化液状組成物の粘度を抑える観点からは、乳化液状組成物は、分子量1万以上の分子を含まないか、分子量1万以上の分子の含有率が乳化液状組成物の全質量に対して1質量%未満、好ましくは0.5質量%以下、より好ましくは0.1質量%以下であることが好ましい。
上記の油性基剤、特定高級アルコール、及び界面活性剤はインドメタシンの吸収促進剤としても作用するが、その他の吸収促進剤としては、テルペン類(L−メントール、リモネン等)、Azoneなどが挙げられる。吸収促進剤は、一般的に油相に含有され、油性基剤、清涼剤等を兼ねる場合がある。吸収促進剤の含有量は特に制限されない。
防腐剤としては、パラオキシ安息香酸アルキルエステル(パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル等)、安息香酸、安息香酸ナトリウム、サリチル酸、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、チメロサール、デヒドロ酢酸ナトリウム、フェノキシエタノール、フェノール等が挙げられる。防腐剤の含有量は特に制限されない。
安定化剤としては、エデト酸ナトリウム、亜硫酸水素ナトリウム、L−アスパラギン酸
アセトアニリド、DL−アラニン、L−アルギニン、アルギン酸ナトリウム、イオウ、エデト酸四ナトリウム、グリシン、グリセリン、グルコノ−δ−ラクトン、D−ソルビトール、炭酸マグネシウム、チオ硫酸ナトリウム水和物、チモール、ノナン酸バニリルアミド、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリル(7E.O.)、硫酸オキシキノリン、硫酸マグネシウム水和物、リン酸二水素カルシウム水和物、アスコルビン酸、ジブチルヒドロキシトルエン、トコフェロール、d−δ−トコフェロール、トコフェロール酢酸エステル、濃縮混合トコフェロール、パルミチン酸アスコルビン酸、ピロ亜硫酸ナトリウム、ブチルヒドロキシアニソール、ベンゾトリアゾール、没食子酸プロピル、2−メルカプトベンズイミダゾール等が挙げられる。安定化剤の含有量は特に制限されない。
pH調整剤としては、クエン酸、水酸化ナトリウム水溶液、アンモニア水、塩酸、クエン酸水和物、クエン酸ナトリウム水和物、酢酸、ジイソプロパノールアミン、ジエタノールアミン、酒石酸、D−酒石酸、L−酒石酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、トリイソプロパノールアミン、トリエタノールアミン、乳酸、氷酢酸、ホウ酸、ホウ酸アンモニウム、無水クエン酸、無水リン酸一水素ナトリウム、無水リン酸三ナトリウム、無水リン酸二水素ナトリウム、モノエタノールアミン、硫酸、DL−リンゴ酸、リン酸、リン酸三ナトリウム、リン酸水素ナトリウム水和物、リン酸二水素カリウム、リン酸二水素ナトリウム等が挙げられる。pH調整剤の含有量は特に制限されない。
<可燃性液体等>
乳化液状組成物は、可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して40質量%以下である。本開示において、可燃性液体とは、“安全工学 Vol.46 No.4(2007) 239−244”に記載されるように、自身が燃焼する液体であり、ガソリン、灯油、軽油、アルコール、塗料、各種化粧品類から多くの化学物質まで幅広く存在する。乳化液状組成物が可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して40質量%以下であることは、“危険物確認試験実施マニュアル(新日本法規出版株式会社、1990年、ISBN 4788246295)第3章−5 可燃性液体量確認”に記載の方法によって確認することができる。
乳化液状組成物は、可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して30質量%以下であることが好ましく、可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して20質量%以下であることがより好ましい。
さらに、乳化液状組成物は、引火点65℃以下の液体を含有しないか、引火点65℃以下の液体の含有率が組成物全質量に対して2質量%未満であることが好ましい。乳化液状組成物は、引火点65℃以下の液体を含有しないか、引火点65℃以下の液体の含有率が組成物全質量に対して1質量%未満であることがより好ましい。引火点65℃以下の液体の含有量を下げることによって、溶剤の引火点が下がりすぎることなく、安全性を向上させることができる。また、インドメタシンの分散性が低下することを抑制する観点からも、引火点65℃以下の液体の含有率を抑えることが好ましい。
可燃性液体、及び引火点65℃以下の液体としては特に制限されない。例えば、一般外用剤に使用される可燃性液体又は引火点65℃以下の液体として、エタノール(引火点13℃)、イソプロパノール(引火点11.7℃)、アセトン(引火点−20℃)、メチルイソブチルケトン(引火点17℃)等が挙げられる。
乳化液状組成物は、エタノール、イソプロパノール、アセトン、及びメチルイソブチルケトンからなる群より選択される液体を含有しないか、これらの合計含有率が組成物全質量に対して2質量%未満であることが好ましい。また、乳化液状組成物は、エタノール、イソプロパノール、アセトン、及びメチルイソブチルケトンからなる群より選択される液体を含有しないか、これらの合計含有率が組成物全質量に対して1質量%未満であることがより好ましい。
〔乳化液状組成物の性質〕
(油相と水相の比率)
乳化液状組成物における油相と水相との比率は特に制限されない。有効成分の含有量を下げすぎない観点からは、乳化液状組成物の全質量に対する油相の含有率は、10質量%以上であることが好ましく、20質量%以上であることがより好ましい。分散安定性の観点からは、乳化液状組成物の全質量に対する油相の含有率は、60質量%以下であることが好ましく、50質量%以下であることがより好ましく、40質量%以下であることがさらに好ましい。以上の観点から、乳化液状組成物の全質量に対する油相の含有率は、10質量%〜60質量%であることが好ましく、20質量%〜50質量%であることがより好ましく、20質量%〜40質量%であることがさらに好ましい。
(油相粒子の粒子径)
乳化液状組成物の油相粒子の粒子径は特に限定されない。分散安定性の観点からは、油相粒子の体積平均粒子径が300nm以下であることが好ましく、250nm以下であることがより好ましく、200nm以下であることがさらに好ましい。油相粒子の平均粒子径の下限は特に制限されず、例えば50nm以上であってもよい。
本開示における油相粒子の粒子径は、動的光散乱法を用いて測定する。具体的には、動的光散乱法を用いる測定装置(例えば、ナノトラックUPA−UT、マイクロトラック・ベル株式会社))を用いて、体積基準の粒度分布におけるメジアン径(d=50)値を体積平均粒子径とする。
油相粒子の粒子径は、前述した乳化液状組成物の成分、乳化液状組成物の製造における撹拌条件(撹拌時に付与するせん断力、温度、圧力等)、油相と水相との含有比率等を調製することによって制御することができる。
(粘度)
液剤としての利便性の観点から、乳化液状組成物の粘度は、25℃において20mPa・s未満であることが好ましく、10mPa・s未満であることがより好ましい。乳化液状組成物の粘度は、振動粘度計により測定することができる。
乳化液状組成物の粘度は、水性媒体の含有率、増粘剤として作用する成分の含有率等により調節することができる。
(引火点)
乳化液状組成物の引火点は、65℃以上であることが好ましく、200℃以上であることがより好ましく、250℃以上であることがさらに好ましい。乳化液状組成物の引火点は“危険物確認試験実施マニュアル(新日本法規出版株式会社、1990年、ISBN 4788246295)第2章第4節 第4類の試験方法”に記載の方法により測定される値とする。
(分散安定性)
乳化液状組成物の分散性は、目視にて相分離が観察されないことによって確認することができる。乳化液状組成物は、調製直後に相分離が観察されないことが好ましく、調製後60℃で14日間保管しても目視にて相分離が観察されないことがより好ましい。
(皮膚透過性)
インドメタシンの皮膚透過性は、実施例に記載の方法によって確認することができる。
(溶解性)
インドメタシンの溶解性は、目視にて析出物の有無を観察することによって確認することができる。例えば、乳化液状組成物は、調製直後に析出物が観察されないことが好ましく、調製後4℃で14日間保管しても析出物が観察されないことがより好ましい。
〔乳化液状組成物の調製方法〕
乳化液状組成物の調製方法は特に制限されない。例えば、乳化液状組成物は、(1)水性媒体(水等)と、所望により含まれる水性成分と、を混合して水相を得ることと、(2)インドメタシンと、特定高級アルコールと、特定ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、所望により含まれる油性成分と、を混合して油相を得ることと、(3)得られた水相と油相とを撹拌下で混合して、乳化分散を行い、乳化液状組成物を得ることと、を含む方法により調製してもよい。
油相と水相の混合方法は特に制限されず、油相を水相中に添加しても、水相を油相中に添加してもよい。
撹拌混合における温度条件は特に制限されない。分散安定性、インドメタシンの安定性及び溶解性等の観点からは、40℃〜60℃、好ましくは45℃〜55℃の温度範囲で撹拌混合を行ってもよい。
乳化分散は、1段階の乳化操作により行ってもよく、2段階以上の乳化操作を行ってもよい。乳化操作としては、具体的には、剪断作用を利用する通常の乳化装置(例えば、スターラー、インペラーを備えた撹拌装置、ホモミキサー、連続流通式剪断装置等)を用いて乳化する方法が挙げられる。さらに、高圧ホモジナイザー、超音波分散機等によって乳化を行ってもよい。
乳化液状組成物の調製方法は、さらに、得られた乳化液状組成物を殺菌すること等、他の工程を含んでいてもよい。
〔乳化液状組成物の用途〕
本実施形態の乳化液状組成物は、消炎鎮痛用外用液剤に適する。消炎鎮痛用外用液剤は、本実施形態の乳化液状組成物を含む。外用液剤とは、皮膚又は爪に塗布する液状の製剤であり、リニメント剤及びローション剤が挙げられる。
≪消炎鎮痛用外用液剤≫
本開示の一実施形態における消炎鎮痛用外用液剤は、上記実施形態における乳化液状組成物を含む。乳化液状組成物の詳細は上述の通りである。
以下に実施例を挙げて、本開示の実施形態を詳細に説明する。本開示の実施形態は、以下に示す実施例により限定的に解釈されるべきではない。
〔外用液剤の作製1〕
表2に記載の液1(油相)及び液2(水相)の各材料を秤量し、それぞれ内温が45℃〜55℃になるよう加温しながら撹拌混合した。界面活性剤としては、表3に記載の界面活性剤をそれぞれ用いた。加温したまま液2を液1に添加して10分撹拌させた後、室温で30分撹拌させて乳化分散液(乳化液状組成物)を得た。1N(mol/L)の水酸化ナトリウム水溶液でpHを5.5〜5.7に調整した。得られた乳化液状組成物に含まれる可燃性液体の含有率は、17.5質量%〜23.0質量%であった。また、引火点65℃以下の液体の含有量は、0質量%であった。なお、表2中「−」は該当しないことを表す。
〔評価〕
(分散安定性)
分散安定性は、60℃の過酷条件で保管した乳化液状組成物の相分離の有無をそれぞれ目視で確認し、以下のA〜Cを評価基準として判定した。判定A及びBが実用可能である。
A:14日保管後も安定であった。
B:保管中に徐々に相分離を起こした。
C:作製直後から分離した。
(体積平均粒子径)
作製直後に相分離が無い乳化液状組成物について、油相粒子の体積平均粒子径(D50)を動的光散乱式粒子径分布測定装置(ナノトラックUPA−UT、マイクロトラック・ベル株式会社)を用いて測定した。
(粘度)
作製直後に相分離が無い乳化液状組成物について、25℃における粘度を振動粘度計を用いて測定した。
(皮膚透過性)
皮膚透過性は以下の方法で評価した。
ラット皮膚(日本エスエルシー株式会社製、ヘアレスラット(HWY/Slc、8週齢、オス)腹部の皮膚)をフランツセルに挟み込み(開口面積1cm)、セル内を8mLのレセプター液(0.1質量%臭化セチルトリメチルアンモニウム/リン酸緩衝液(pH7.4))で満たし、32℃に保温した。レセプター液に接している側とは反対側の皮膚表面に、作製した乳化液状組成物、市販液剤(バンテリンコーワ液EX、興和株式会社)、又は市販クリーム剤(バンテリンコーワクリームEX、興和株式会社)を塗布し、24時間後のフランツセル内のレセプター液を回収した。また、24時間後のラット皮膚の表面をテープストリッピングしたものをエタノールで30分間超音波をかけながら抽出した。レセプター液、及び、エタノール抽出液に含まれるインドメタシンをそれぞれ定量し、合計量を皮膚透過性の評価値とした。作製した乳化液状組成物、市販液剤、及び市販クリーム剤について評価値を比較した。評価基準は以下の通りである。
A:市販品より優れる。
C:市販品より劣る。
評価結果を表3に示す。表3中、「−」は該当しないことを表し、「n.d.」は評価が行われなかったことを表す。「ポリオキシエチレン鎖長」はオキシエチレン単位の数を表し、「アルキル鎖長」とはエーテル結合又はエステル結合を介してオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数を表す。
Figure 2021063045
Figure 2021063045
表3からわかるように、界面活性剤としてポリオキシエチレン鎖長が15〜25でありアルキル鎖長が16〜22のポリオキシエチレンアルキルエーテルを用いた実施例は、比較例と比べて、優れた分散安定性を示した。中でもポリオキシエチレン(23)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(25)セチルエーテル、ポリオキシエチレン(20)ベヘニルエーテル、の3つが特に優れた分散安定性を示した。
〔外用液剤の作製2〕
表4に記載の液1(油相)及び液2(水相)の各材料を秤量し、それぞれ内温が45℃〜55℃になるよう加温しながら撹拌混合した。高級アルコールとしては、表5に記載の高級アルコールをそれぞれ用いた。加温したまま液2を液1に添加して10分撹拌させた後、室温で30分撹拌させ、相分離の無い安定な乳化分散液(乳化液状組成物)を得た。1N(mol/L)の水酸化ナトリウム水溶液でpHを5.5〜5.7に調整した。得られた乳化液状組成物に含まれる可燃性液体の含有量は、15.0質量%〜17.5質量%であった。また、引火点65℃以下の液体の含有量は、0質量%であった。なお、表4中、「−」は該当しないことを表す。
〔評価〕
(体積平均粒子径)
油相粒子の体積平均粒子径(D50)を動的光散乱式粒子径分布測定装置(ナノトラックUPA−UT、マイクロトラック・ベル株式会社)を用いて測定した。
(粘度)
作製した乳化液状組成物の25℃における粘度を振動粘度計を用いて測定した。
(皮膚透過性)
皮膚透過性を、〔外用液剤の作製1〕に記載の方法と同様に評価した。
評価結果を表5に示す。表5中、「−」は該当しないことを表す。
Figure 2021063045
Figure 2021063045
分岐構造又は不飽和構造を有する高級アルコールを使用した乳化液状組成物は、高級アルコールを添加しなかった製剤、及び直鎖で飽和構造を有する高級アルコールを使用した場合と比較して、皮膚透過性が良好であった。
〔外用液剤の作製3〕
表6に記載の液1(油相)及び液2(水相)の各材料を秤量し、それぞれ内温が45℃〜55℃になるよう加温しながら撹拌混合した。表6の各調製例において、「−」は成分が配合されないことを表し、「可燃性液体」の項目において、「−」は該当しないことを表す。非イオン性界面活性剤としては、表7に記載の非イオン性界面活性剤をそれぞれ用いた。加温したまま液2を液1に添加して10分撹拌させた後、室温で30分撹拌させて乳化分散液(乳化液状組成物)を得た。1N(mol/L)の水酸化ナトリウム水溶液でpHを5.5〜5.7に調整した。得られた乳化液状組成物に含まれる可燃性液体の含有量は、17.5質量%〜20.5質量%であった。また、引火点65℃以下の液体の含有量は、0質量%であった。
〔評価〕
(体積平均粒子径)
油相粒子の体積平均粒子径(D50)を動的光散乱式粒子径分布測定装置(ナノトラックUPA−UT、マイクロトラック・ベル株式会社)を用いて測定した。
(粘度)
作製した乳化液状組成物の25℃における粘度を振動粘度計で測定した。
(溶解性)
インドメタシンの溶解性は、4℃の強制条件で保管した乳化液状組成物の析出物の有無をそれぞれ目視で確認し、以下のA〜Cを評価基準として判定した。判定A及びBが実用可能である。
A:14日保管後も安定であった。
B:保管中に徐々に析出を起こした。
C:作製直後から析出した。
(分散安定性)
分散安定性は、60℃の過酷条件で保管した乳化液状組成物の相分離の有無をそれぞれ目視で確認し、以下のA〜Cを評価基準として判定した。判定A及びBが実用可能である。
A:14日保管後も安定であった。
B:保管中に徐々に相分離を起こした。
C:作製直後から分離した。
(皮膚透過性)
皮膚透過性を、〔外用液剤の作製1〕に記載の方法と同様に評価した。
評価結果を表7に示す。表7中、「−」は該当しないことを表す。
Figure 2021063045
Figure 2021063045
表7に示されるように、作製した乳化液状組成物はいずれも良好なインドメタシン溶解性、分散安定性、及び皮膚透過性を示した。中でもリドカイン又はHLBが4.5以上10.5未満の界面活性剤を用いた液剤は、強制条件で14日間保管した後の性能も良好であった。

Claims (12)

  1. インドメタシンと、
    炭素数6以上の高級アルコールと、
    ポリオキシエチレンアルキルエーテルと、
    を含有し、
    前記高級アルコールは分岐構造又は不飽和結合を有し、
    前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルにおける、ポリオキシエチレン基のオキシエチレン単位の数が15〜25であり、かつエーテル結合を介して前記ポリオキシエチレン基と結合するアルキル基の炭素数が16〜22であり、
    可燃性液体を含有しないか、可燃性液体の含有率が組成物全質量に対して40質量%以下である、
    インドメタシン含有乳化液状組成物。
  2. 引火点65℃以下の液体を含有しないか、引火点65℃以下の液体の含有率が2質量%未満である、請求項1に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  3. 25℃における粘度が20mPa・s未満である、請求項1又は請求項2に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  4. さらにリドカインを含有する、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  5. さらにHLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤を含有する、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  6. 前記HLB3.7〜11.0の非イオン性界面活性剤の含有量が、前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルの含有量に対して、質量基準で1.0倍以下である、請求項5に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  7. 前記高級アルコールが、オレイルアルコール、オクチルドデカノール、及びヘキシルデカノールからなる群より選択されるいずれか少なくとも1つを含む、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  8. 前記ポリオキシエチレンアルキルエーテルが下記(a)〜(c)のいずれかを満たす、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載の乳化液状組成物。
    (a)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が23であり、かつエーテル結合を介して前記ポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
    (b)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が25であり、かつエーテル結合を介して前記ポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数16の飽和アルキル基である。
    (c)ポリオキシエチレン基におけるオキシエチレン単位の数が20であり、かつエーテル結合を介して前記ポリオキシエチレン基と結合するアルキル基が炭素数22の飽和アルキル基である。
  9. さらに油性基剤を含有する、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  10. IOB値が0.05〜0.24である油性基剤と、IOB値が0.35以上である油性基剤と、を含有する、請求項9に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  11. 前記IOB値が0.05〜0.24である油性基剤の合計量と、前記IOB値が0.35以上である油性基剤の合計量と、の比率が、質量基準で9:1〜1:9である、請求項10に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物。
  12. 請求項1〜請求項11のいずれか1項に記載のインドメタシン含有乳化液状組成物を含む、消炎鎮痛用外用液剤。
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