JP2021062642A - 車両の風防装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シンプルな構造で簡単に風防の高さ調節を行うことが可能な車両の風防装置を提供する。【解決手段】乗員の前方に位置する風防(7)と、風防を昇降方向に位置調節可能に支持する支持構造とを備えた車両において、支持構造は、車体左右方向に位置を異ならせて設けられ、車体に対して昇降方向に移動可能に風防を支持する一対のステー(11)と、一対のステーとは別の位置に設けられ、昇降方向での風防の位置を固定するホルダ(20)とを備え、ホルダは、車体側に固定されるベース部(21)と、ベース部に対向して設けられ、ベース部に対する昇降方向に沿う移動と、ベース部に接近及び離間する方向への移動が可能で、ベース部に接近したときに風防を固定状態にさせるストッパ(22)と、操作に応じて、ストッパをベース部に対して接離移動させる操作部材(23)とを備える。【選択図】図2

Description

本発明は、車両の風防装置に関する。
自動二輪車などの車両で、乗員の前方に配した風防(ウインドスクリーン)の高さを調節可能なものがある。例えば、特許文献1には、車両の左右方向に離して配置された一対の支柱にそれぞれ縦長孔を形成し、縦長孔に挿入するビスによって風防を支柱に固定する構造が記載されている。縦長孔に沿ってビスの挿入位置を変化させることにより、風防の高さを変更できる。
実開平4−104086号公報
特許文献1の風防装置は、風防の高さ調節に際して、固定用のビスを緩め、風防の高さを変更してから再びビスを締めるという作業を、一対の支柱のそれぞれに対して行う必要がある。また、風防を安定して確実に固定させるために、両方の支柱へのビスの締め付けトルクなどを適切に管理しながら固定作業を行う必要がある。さらに、ビスを操作するための工具を要する。これらの原因によって、風防の支持構造が複雑化すると共に、風防の高さ調節に手間がかかるという問題があった。
本発明は係る点に鑑みてなされたものであり、シンプルな構造で簡単に風防の高さ調節を行うことが可能な車両の風防装置を提供することを目的とする。
本発明は、乗員の前方に位置する風防と、風防を昇降方向に位置調節可能に支持する支持構造とを備えた車両において、支持構造は、車体左右方向に位置を異ならせて設けられ、車体に対して昇降方向に移動可能に風防を支持する一対のステーと、一対のステーとは別の位置に設けられ、昇降方向での風防の位置を固定するホルダと、を備え、ホルダは、車体側に固定されるベース部と、ベース部に対向して設けられ、ベース部に対する昇降方向に沿う移動と、ベース部に接近及び離間する方向への移動が可能で、ベース部に接近したときに風防を固定状態にさせるストッパと、操作に応じて、ストッパをベース部に対して接離移動させる操作部材と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、一対のステーで風防を昇降可能に支持し、一対のステーとは別の位置に設けたホルダで風防の固定と固定解除を行うように機能分担させたことにより、シンプルな構造で簡単に風防の高さ調節を行うことが可能な車両の風防装置を得ることができる。
本実施の形態に係る自動二輪車の風防装置周辺を前方から示す図である。 風防の支持構造を示す斜視図である。 図2のIII−III線に沿う断面図である。 風防の固定状態を図2のIV−IV線に沿って示す断面図である。 風防の固定解除状態を図4と同じ断面位置で示した断面図である。 図3のVI−VI線に沿う断面図である。 (A)はカムレバー単体、(B)はカムレバーとストッパを組み合わせた状態の斜視図である。 ベース部を示す斜視図である。
以下、本実施の形態に係る車両の風防装置について添付図面を参照して説明する。本実施の形態の車両は自動二輪車1(図1)であり、以下の説明中における上下、左右、前後などの各方向は、自動二輪車1の車体2を基準とした方向を意味する。
図1は、自動二輪車1の一部を前方から見た正面図である。自動二輪車1は、車体2の前側上部から左右に突出するハンドル3を有し、乗員がハンドル3を介して前輪(不図示)を操舵する。ハンドル3よりも下方の車体2の前面には前照灯4が設けられ、前照灯4の上方には、左右一対の方向指示器5が設けられている。前照灯4の周囲の車体前部は、フロントカウル6で覆われている。フロントカウル6の上方の車体前面上部には、風防(ウインドスクリーン)7が設けられている。風防7は、自動二輪車1の乗員の前方に位置しており、フロントカウル6と共に、乗員に向かう走行風を遮ったり、前方からの飛来物に対し乗員を保護したりする。風防7は、車体左右方向の中央部分が最も前方に突出し、左右両側に進むにつれて前方への突出量を小さくする凸形状を有している。
風防7は、車体2に対して概ね車体上下方向に位置調節が可能である。より詳しくは、図3から図5に示すように、風防7は、車体上下方向に対してやや傾斜した昇降方向へ可動に支持されている。乗員の操作によって、昇降方向での風防7の位置(高さ位置)を変更して、風防7による走行風などの遮蔽効果や、風防7周りの前方視界を変化させることができる。以下、風防7とその支持構造を含む風防装置について説明する。
図2は、風防7の支持構造を、風防7を除いた状態で示したものである。車体2の左右方向に位置を異ならせて一対のステー11が設けられている。一対のステー11は、車体2の左右方向中心CT(図1)に対して略対称に配されており、それぞれが風防7の昇降方向に延びている。各ステー11の下端側が、車体2のフレームを構成するフレーム構造体に対して固定された関係にある。一対のステー11の上端付近は、左右方向に延びる管状の横桁部12によって接続されて、剛性が確保されている。各ステー11には、前後を向く平坦な支持面11aが設けられ、支持面11aを前後方向に貫通して昇降方向に延びる縦長孔11bが形成されている。
なお、本実施の形態では、支持面11aを有する板状部分と、この板状部分を支持する支柱部分とを組み合わせてステー11を構成しており、板状部分と支柱部分は予め一体化されている。板状部分にはカバー11cが取り付けられ、カバー11cの表面が支持面11aを有する。カバー11cは樹脂製で形成されており、当接する相手部材に対する摺動時の保護性能に優れる。なお、板状部分と支柱部分とが別体で構成された組立可能なステーを用いてもよい。また、ステー11は、フレーム構造体とは別体として形成した上で、フレーム構造体に対してボルト留めや溶接などの手段で固定してもよいし、ステー11をフレーム構造体と一体的に形成してもよい。カバー11cの有無および材質も適宜選択可能である。
風防7には、左右方向に位置を異ならせて一対のスライダ15が取り付けられている。一対のスライダ15は、一対のステー11に対応する左右方向の間隔を有しており、各スライダ15が各ステー11により支持される。各スライダ15は昇降方向に長手方向を向けた板状体であり、長手方向の両端部分に座面部15aを有している。なお、各スライダ15は、支持面11aを挟んで前後に位置する一組の部材で構成されているが、図2に示しているのは、スライダ15のうち支持面11aの前側に位置する部材のみである。
一対のスライダ15は風防7の後面側に配置され、締結部16を介して風防7に取り付けられる。締結部16は、風防7に形成された貫通孔(不図示)を通して座面部15aに締結される。各スライダ15につき、上下2箇所の締結部16で締結される。そして、各スライダ15を構成する前後一組の部材が、支持面11aを挟んで締結部16により固定された関係になる。
左右一対のスライダ15は、座面部15aを支持面11aに当接させて、左右一対のステー11による支持を受ける。各締結部16は、ステー11の後面側から縦長孔11bに挿入される被ガイド部(不図示)に締結され、被ガイド部が縦長孔11bに沿って昇降方向へ移動可能に案内される。縦長孔11bに沿う被ガイド部の移動によって、風防7の位置が昇降方向で変化する。下側の被ガイド部が支持面11aの下端面に当接する状態が、風防7の高さが最も低くなる最下降位置であり、上側の被ガイド部が支持面11aの上端面に当接する状態が、風防7の高さが最も高くなる最上昇位置である。図2は、風防7を最下降位置にさせるときの支持構造の状態を示している。
各ステー11の縦長孔11bは左右方向への被ガイド部(締結部16)の移動を制限し、被ガイド部はガタつきを生じずにスムーズに昇降方向に移動することができる。また、各スライダ15の上下の両端付近に一対の被ガイド部(締結部16)が設けられているため、各ステー11に対して各スライダ15が倒れや位置ずれを生じにくく、安定して支持される。また、車体2の左右方向中心CT(図1)を挟んで左右方向に離れた位置で、一対のステー11により風防7を支持しているので、車体2に対する風防7の安定性や位置精度に優れている。
このように、風防7は一対のステー11を介して昇降方向に移動可能に支持されている。そしてステー11とは異なる位置に、昇降方向での風防7の位置を固定する手段であるホルダ20が設けられている。図1及び図2に示すように、ホルダ20は、左右方向で一対のステー11の中間(車体2の左右方向中心CT上)に位置し、昇降方向で風防7の下縁近くに位置している。昇降方向でのホルダ20の位置は、一対のステー11の下端付近であり、縦長孔11bの下端よりもホルダ20の上端の方が下方に位置している。
図3から図5に示すように、ホルダ20の設置箇所の後方には、フレームブラケット17が設けられている。フレームブラケット17はサブフレーム18に固定されている。図示を省略するスピードメーターなどの計器類が、サブフレーム18に組み付けられる。サブフレーム18は、車体2の骨格を構成するメインフレーム(不図示)に対して固定されている。従って、フレームブラケット17とサブフレーム18は、メインフレームと共に、フレーム構造体の一部(フレーム部材)になっている。図3から図5に示しているのはサブフレーム18の一部であり、サブフレーム18は、ホルダ20の後下方で左右方向に延びる円筒形状をなす円筒部18aと、円筒部18aの上方に位置する上方板部18b(図3)とを有している。
フレームブラケット17は、サブフレーム18の円筒部18aに固定される固定部17aと、固定部17aから前方に延設される前方延設部17bと、前方延設部17bから昇降方向(斜め上方)に延設される支持板部17cと、支持板部17cの上端に連続してサブフレーム18の上方板部18bに固定される固定部17d(図3)と、を有している。フレームブラケット17は、固定部17aと固定部17dを介してサブフレーム18に強固に固定されている。
ホルダ20は、車体2側に固定されるベース部21と、風防7側に設けられるストッパ22と、操作に応じて、ストッパ22をベース部21に対して接離移動させる操作部材であるカムレバー23と、を備えている。
図8に示すように、ベース部21は、正面視で略矩形をなし前後方向に所定の厚みを有するブロック状の本体部21aを有している。本体部21aの左右方向の中央には、昇降方向へ延びる直線状のスライドガイド溝21bが形成されている。スライドガイド溝21bは、本体部21aを前後方向(厚み方向)に貫通している。スライドガイド溝21bの周囲の前面側は、平坦な受け面21cになっている。
本体部21aの前面側にはさらに、スライドガイド溝21b及び受け面21cの左右に位置する一対の連続凹凸部21dが設けられている。各連続凹凸部21dは、左右方向に稜線を向けた山部と谷部が、上下方向に交互に繰り返される波型の構成を有している。左右の連続凹凸部21dの両側には、連続凹凸部21dの山部よりも前方に突出する左右一対の規制壁21eが設けられている。
図4から図6に示すように、ベース部21は、フレームブラケット17の支持板部17cの前面側に支持される。支持板部17cの後面側にバックプレート19を設け、支持板部17cを挟んでバックプレート19とベース部21をリベットなどで締結固定させる。これにより、ベース部21が支持板部17cに固定的に支持される。
車体側に固定されるベース部21に対し、ストッパ22とカムレバー23は風防7側に設けられている。図7(A)はカムレバー23単体の状態を示し、図7(B)はストッパ22とカムレバー23を組み合わせた状態を示している。
図7(B)に示すように、ストッパ22は、正面視で略矩形をなし前後方向に所定の厚みを有するブロック状の本体部22aを有している。本体部22aの略中央には、前後方向(厚み方向)に貫通する貫通孔が形成される。この貫通孔は、本体部22aの前面側に開口する孔部22b(図3及び図6参照)と、本体部22aの後面側に開口するスプリング収容孔部22c(図3、図6及び図7(B)参照)とからなっており、孔部22bとスプリング収容孔部22cが連通している。スプリング収容孔部22cの内径は、孔部22bの内径よりも大きい。
ストッパ22の本体部22aのうちベース部21に対向する後面側には、ベース部21の連続凹凸部21dに対して嵌合可能な凹凸部22dが形成されている。凹凸部22dは、左右方向に稜線を向けた山部と谷部が、上下方向に交互に繰り返される波型の構成を有しており、凹凸部22d側の山部と谷部が、連続凹凸部21d側の谷部と山部に対して嵌合可能である。風防7の昇降方向において、連続凹凸部21dの形成範囲の方が、凹凸部22dの形成範囲よりも長い。そのため、連続凹凸部21dに対して昇降方向に位置を変えながら凹凸部22dを嵌合させることができる。ストッパ22の前面寄りの位置には、本体部22aの周囲に突出するフランジ22eが設けられている。
図7(A)に示すように、カムレバー23は、左右方向に延びるレバーヒンジ24が挿通される基端部23aと、基端部23aからレバーヒンジ24の半径方向に向けて延設されるレバー部23bと、を有している。基端部23aは、レバーヒンジ24に対して、左右方向に向く軸線を中心として回転可能に支持される。基端部23aは、軸方向(レバーヒンジ24の延設方向)の中間部分に切り欠きを有する二股形状をなしている。
基端部23aの外面には、レバーヒンジ24を中心とするカムレバー23の回転方向に位置を異ならせて、固定保持面23cと固定解除面23dとカム面23eとが形成されている。固定保持面23cは所定の曲率を持つ湾曲面である。固定解除面23dは、固定保持面23cよりも半径方向でレバーヒンジ24に近く位置する(半径方向の突出量が小さい)面である。カム面23eは、固定保持面23cと固定解除面23dの間に設けられており、カムレバー23の回転方向に進むにつれて、レバーヒンジ24からの半径方向への突出量が徐変する面である。固定解除面23d側から固定保持面23c側に進むにつれて、半径方向へのカム面23eの突出量が大きくなる。
基端部23aの外面にはさらに、固定保持面23cとカム面23eの間(固定保持面23cの一端側)に、抵抗付与部23fが形成されている。抵抗付与部23fは、カム面23eの湾曲する面形状(軌跡)に連続するように半径方向への突出量が設定され、固定保持面23cに対して非連続状に形成された山形の断面形状を有する突出部である。よって、抵抗付与部23fは、隣接する固定保持面23cよりも半径方向への突出量が大きく、カム面23eの半径方向への突出量の最大値と等しい。この構造により、抵抗付与部23fを越えてカムレバー23を回転させるためには、可動域の中で最も大きな回転力を必要とする。また、固定保持面23cの他端側(基端部23aとレバー部23bの境界付近)には、別の抵抗付与部23gが形成されている。抵抗付与部23gは、抵抗付与部23fと同様の山形の断面形状を有する突出部であり、隣接する固定保持面23cや抵抗付与部23fよりも半径方向への突出量が大きい。従って、抵抗付与部23gによって、カムレバー23の回動限界位置を乗員に認知させることができる。
レバーヒンジ24には、半径方向に延びるセンターボルト25がヒンジボルト26(図2、図3及び図6参照)を介して固定されている。センターボルト25は、基端部23aの切り欠きを通してカムレバー23の外側に突出する非円形断面の角柱部25aを有し、角柱部25aの先端にネジ部25bが設けられている(図7(A)参照)。
風防7は、一対のステー11による支持を受ける領域の中間位置の下縁寄りに、後方へ向けて凹む凹部7aを有する(図1参照)。ホルダ20を構成するストッパ22やカムレバー23は、風防7の凹部7aに組み付けられる。この組み付け状態を図3から図6に示す。
凹部7aの下縁近くには、風防7を前後に貫通する貫通孔7bが形成されている。貫通孔7b内にストッパ22の本体部22aが挿入される。本体部22aの外側にはストッパホルダ27が取り付けられる。ストッパホルダ27は貫通孔7bの内面に嵌るようにして風防7に固定されており、ストッパホルダ27の内側には四角形状の保持孔27bが形成され、保持孔27bにはストッパ22の本体部22aが挿入される。保持孔27bと本体部22aの関係により、ストッパホルダ27に対してストッパ22は、前後(センターボルト25の軸方向)へ移動可能に支持されている。ストッパ22に設けたフランジ22eが風防7(凹部7a)の前面側に位置し、ストッパホルダ27に設けたフランジ27aが風防7(凹部7a)の後面側に位置し、貫通孔7bの周囲の風防7を挟んでフランジ22eとフランジ27aが前後に対向する関係になる。
ストッパ22の前方を覆う形状のロックスライダ28が設けられ、ロックスライダ28とストッパ22(本体部22a)の間にクッション29が挟まれる。ロックスライダ28には、ストッパ22の孔部22bに連通する孔部28aが形成されている。センターボルト25の角柱部25aが、ストッパ22の孔部22bとロックスライダ28の孔部28aに挿入される。
図3及び図6に示すように、センターボルト25の角柱部25aはロックスライダ28の前方に突出し、このセンターボルト25の突出部分がヒンジボルト26を介してレバーヒンジ24に固定される。センターボルト25内にはヒンジボルト26が螺合するネジ孔が形成されており、レバーヒンジ24を貫通したヒンジボルト26がネジ孔に螺合して締め込まれることで、センターボルト25がレバーヒンジ24に固定される。
図3及び図6に示すように、センターボルト25のネジ部25bにはナット32が螺合する。ナット32は、ベース部21のスライドガイド溝21bに挿入され、スライドガイド溝21bに沿って風防7の昇降方向へ移動可能に案内される。
図6に示すように、バックプレート19には、スライドガイド溝21bに連通する逃げ溝19aが形成されている。スライドガイド溝21bに挿入されたナット32は、さらに逃げ溝19aを貫通して、バックプレート19の後面側に突出する。逃げ溝19aは風防7の昇降方向に延びており、スライドガイド溝21bに沿うナット32の移動を、バックプレート19が妨げないようにしている。
図6に示すように、ナット32の端部に設けたフランジ32aがナット受けプレート35に当接し、ナット受けプレート35がバックプレート19の後面側に当接する。ナット32は当該位置よりも前方への移動が規制されるので、ナット32に所定の締め付けトルクを付与すると、センターボルト25の軸方向でのレバーヒンジ24の位置が定まり、レバーヒンジ24からベース部21(支持板部17c、バックプレート19及びナット受けプレート35)までの軸方向距離が一定になる。そして、レバーヒンジ24とベース部21との間に挟まれるように、カムレバー23の基端部23a、ロックスライダ28、クッション29、ストッパ22が位置する。
風防7の凹部7a内には、ロックスライダ28の周囲にロックカバー30が取り付けられている。ホルダ20を構成する要素のうち、カムレバー23とロックスライダ28の前面部を除く各部は、ロックカバー30により覆われる位置にあって、外部には露出しない。ロックカバー30で覆うことによって、ホルダ20周辺の外観品質を向上させると共に、ホルダ20の動作部分に外部から異物が入り込むことを防止できる。
以上の各部品の関係をまとめると、次のようになる。車体側(支持板部17c)に固定されているベース部21及びバックプレート19に対して、ナット32及びセンターボルト25が、スライドガイド溝21bに沿って風防7の昇降方向へ移動可能に支持されている。孔部22bと孔部28aにセンターボルト25を挿通させているストッパ22及びロックスライダ28と、ストッパ22の外側に嵌合しているストッパホルダ27は、ナット32及びセンターボルト25と共に昇降方向への移動を行う可動の昇降部分となる。また、センターボルト25に接続しているレバーヒンジ24と、レバーヒンジ24に軸支されているカムレバー23も、ナット32及びセンターボルト25と共に昇降方向への移動を行う可動の昇降部分となる。ストッパホルダ27が貫通孔7bに嵌合しているので、これらの昇降部分と共に風防7も昇降方向に移動する。
これらの昇降部分のうち、ストッパ22とロックスライダ28はさらに、センターボルト25の軸方向に移動可能であり、この軸方向移動によってベース部21との間隔が変化する。
ベース部21の連続凹凸部21dとストッパ22の凹凸部22dがセンターボルト25の軸方向で対向しており、ストッパ22がベース部21に接近すると、凹凸部22dと連続凹凸部21dが嵌合する(図3、図4及び図6)。凹凸部22dと連続凹凸部21dが嵌合すると、ベース部21に対するストッパ22の昇降方向への移動が規制される。そのため、ストッパ22を含む昇降部分全体が昇降移動を規制される固定状態になる。固定状態では、ベース部21の規制壁21eがストッパ22の本体部22aの側方に位置して、左右方向へのストッパ22の位置ずれを抑制する。ストッパ22がベース部21から離れて凹凸部22dと連続凹凸部21dの嵌合が解除されると(図5)、ストッパ22を含む昇降部分全体が昇降移動可能な固定解除状態になる。
昇降部分の固定状態では、風防7の昇降移動が規制されて、風防7は昇降方向の一定位置に固定される。昇降部分の固定解除状態では、風防7の昇降移動が可能になり、一対のステー11の案内を受けて一対のスライダ15を昇降方向に移動させて、風防7の高さ位置を変更することができる。風防7の昇降方向において、連続凹凸部21dの形成範囲の方が凹凸部22dの形成範囲よりも長いので、連続凹凸部21dと凹凸部22dが嵌合可能な複数段の位置が存在しており、これら複数段の位置から所望の高さ位置を選択することができる。つまり、連続凹凸部21dと凹凸部22dの段数に応じて、風防7の位置をステップワイズに調節することができる。
ホルダ20は、ストッパ22を固定解除状態の位置に向けて付勢するスプリング33(図3及び図6)を備える。スプリング33はコイル状の圧縮バネであり、スプリング収容孔部22c内に配置されてセンターボルト25の角柱部25aを囲む。スプリング33の一端はスプリング収容孔部22cの底面に当接する。スプリング33の他端は、ベース部21の受け面21c上に支持されるスプリング受けプレート34(図6)に当接する。スプリング33は、軸方向への圧縮に対する反力によって、ストッパ22を前方(ベース部21から離間する方向)に向けて付勢する。
カムレバー23の回転操作によって、ストッパ22がセンターボルト25の軸方向に移動される。カムレバー23は、図1から図4及び図6に示す固定位置と、図5に示す固定解除位置とに往復回転(揺動)可能である。
カムレバー23の固定位置では、固定保持面23cがストッパ22側(後方)を向いてロックスライダ28の前面に接触し、半径方向への突出量が大きい固定保持面23cがロックスライダ28を後方に向けて押し込む。この押圧力が、クッション29を介してストッパ22に伝わって、ストッパ22をベース部21側に押し付ける。その結果、ストッパ22がスプリング33の付勢力に抗してベース部21に接近して、連続凹凸部21dと凹凸部22dが嵌合する固定状態になる。
カムレバー23を固定位置から固定解除位置に向けて回転させると、カム面23eがストッパ22側(後方)を向き、ロックスライダ28の前面に接触するのが固定保持面23cからカム面23eに変化する。カム面23eは、カムレバー23が固定解除位置に向けて回転するときに、ロックスライダ28への押圧量を徐々に小さくさせる(半径方向への突出量を徐々に小さくさせる)形状である。そのため、カムレバー23が固定解除位置に向けて回転すると、連続凹凸部21dと凹凸部22dを嵌合させる力が徐々に弱まる。
そして、カムレバー23が固定解除位置に達すると、固定解除面23dがストッパ22側(後方)を向くようになり、ロックスライダ28の前面に対向するのは固定解除面23dになる。固定解除面23dは、半径方向への突出量(押圧量)が固定保持面23cやカム面23eに比して小さく、ベース部21側へのストッパ22の押し付けを解除する。すなわち、ストッパ22及びロックスライダ28がベース部21から離間して、連続凹凸部21dに対する凹凸部22dの嵌合を解除する位置まで移動することを許容する。そのため、カムレバー23の固定解除位置では、スプリング33の付勢力によって、ストッパ22及びロックスライダ28がベース部21から離間し、連続凹凸部21dと凹凸部22dの嵌合が完全に解除した固定解除状態になる。
カムレバー23を固定解除位置から固定位置に向けて回転させると、カム面23eがロックスライダ28への押圧量を徐々に増大させ、ロックスライダ28からクッション29を介してストッパ22に押圧力が伝達される。ストッパ22はスプリング33の付勢力に抗してベース部21に接近し、カムレバー23が固定位置に達すると、連続凹凸部21dと凹凸部22dが完全に嵌合した固定状態になる。
図4に示すように、カムレバー23の固定位置では、固定保持面23cの両側に設けた抵抗付与部23fと抵抗付与部23gが、ロックスライダ28の前面に対向している。カムレバー23を固定位置から固定解除位置へ向けて回転させる際や、カムレバー23を固定解除位置から固定位置に向けて回転させる際に、固定保持面23cと固定解除面23dのいずれよりも半径方向への突出量が大きい抵抗付与部23fが、ロックスライダ28の前面に当接する。抵抗付与部23fがロックスライダ28に当接する状態は、固定保持面23cや固定解除面23dがロックスライダ28に当接する状態よりも、カムレバー23の回転に対する回転抵抗が増大し、カムレバー23を回転させるために大きな操作力が必要になる。
カムレバー23を固定解除位置から固定位置に向けて回転させているときには、固定位置の直前でロックスライダ28への抵抗付与部23fの当接が生じて、カムレバー23の回転への負荷(抵抗)が一時的に増加する。カムレバー23をさらに回転させて、ロックスライダ28への当接対象が抵抗付与部23fから固定保持面23cに切り替わる(抵抗付与部23fを乗り越える)と、カムレバー23の回転への負荷が微減する。この負荷変動によって、カムレバー23を操作する乗員に対して固定位置への到達を認識させることができる。
カムレバー23が固定位置にあるときに、固定解除位置へ向けて(図3及び図4の時計方向に)回転させようとすると、ロックスライダ28に対する当接対象が固定保持面23cからカム面23eに移行する前に、抵抗付与部23fによる回転負荷が作用する。すなわち、カムレバー23の固定位置からの離脱に際して、抵抗付与部23fを乗り越える力を最初に要求する構成としている。これにより、自動二輪車1の走行時に加わる振動や、その他の外力などによって、カムレバー23が固定位置から固定解除位置へ誤動作してしまうこと(風防7の固定が意図せずに解除されてしまうこと)を防止できる。
抵抗付与部23gは、カムレバー23の固定位置において、抵抗付与部23fと対をなして作用する第2の抵抗付与部である。すなわち、カムレバー23が固定位置にあるときに、抵抗付与部23fが設けられている側(固定解除位置に進む方向)とは反対方向(図3及び図4の反時計方向)へのカムレバー23の回転に対して、抵抗付与部23gが回転抵抗を増大させて、乗員がさらにカムレバー23を回転操作できないようにすることで、乗員に対して回動限界位置への到達を認識させることができる。
抵抗付与部23fと抵抗付与部23gの作用によってカムレバー23を固定位置に安定保持させ、自動二輪車1の走行時のカムレバー23の振動などを抑えることができる。これにより、カムレバー23のレバー部23bを風防7に沿う状態に維持させて、風防装置の外観品質を高めることができる。また、カムレバー23周りの不要な隙間の発生が抑えられ、異物の挟み込みなどを防いで、風防7の固定状態の維持をより確実にさせることができる。
以上の風防装置で風防7の高さ調節を行う際には、固定位置(図1から図4及び図6)にあるカムレバー23を固定解除位置(図5)まで引き起こすように回転させてホルダ20を固定解除状態にし、風防7を把持して昇降方向に移動させる。風防7は、左右方向に離間して設けた一対のステー11により支持及び案内されるので、傾きを生じずに高精度且つスムーズに移動させることができる。風防7を所望の高さ位置にしたら、カムレバー23を固定解除位置(図5)から固定位置(図1から図4及び図6)まで回転させて、風防7を固定状態にする。なお、ホルダ20の固定解除後に、カムレバー23などを把持して風防7を昇降移動させてもよい。ホルダ20をカムレバー23から風防7へ昇降方向の力を伝達できる構造とすれば、固定解除位置まで操作したカムレバー23をそのまま把持しながら力を加えて風防7の移動を行わせることができる。カムレバー23は、左右方向で風防7の中央付近(車体2の左右方向中心CT上)に設けられているので、カムレバー23から風防7に対して偏りなく昇降方向への力を伝達できる。
ホルダ20は、ベース部21に形成したスライドガイド溝21bに沿って昇降方向へのナット32及びセンターボルト25の移動を案内するので、一対のステー11の縦長孔11bの案内で風防7を昇降移動させる際に、ホルダ20の可動部分を精度良く安定して風防7と共に移動させることができる。スライドガイド溝21bに対するナット32及びセンターボルト25の可動量は、各ステー11に対する各スライダ15の移動量(風防7の可動範囲の大きさ)に対応している。
風防装置全体のレイアウトとして、風防7の基本的な保持(昇降方向へ移動可能とする保持)を左右一対のステー11によって行い、左右方向で一対のステー11の中間位置に風防7の位置固定用のホルダ20を配置している。つまり、風防7の保持の左右バランスを一対のステー11によって保ちつつ、風防7の固定及び固定解除を行うホルダ20を1箇所に集約している。これにより、個々のステー11に対して手間のかかる作業を行わずに、1箇所のホルダ20を操作するだけで容易に風防7の高さ調節を行うことができ、自動二輪車1の利便性、快適性が向上する。例えば、僅かな停車時間の間に、迅速且つ確実に風防7の高さを変更できる。
風防7は、防風性能確保と空気抵抗低減のために、車両中央側が最も前方に突出し、左右両側に進むにつれて前方への突出量を小さくする凸形状を有している。そのため、風防7の中央付近に凹部7aを形成してホルダ20の設置スペースを確保でき、風防7による防風性能の確保と、スペース効率に優れたホルダ20の設置とを両立させることができる。また、昇降方向におけるホルダ20の位置が、風防7の下縁付近(一対のステー11の下端付近)であるため、車体2の左右方向中心CT上にホルダ20を配しても、風防7の有効面積を充分に確保することができる。
各ステー11に沿う部分には、ホルダ20のような風防固定用の機構が設けられないので、ステー11周りの構造簡略化と支持構造の小型化が可能であり、風防7の意匠の自由度が向上する。
ホルダ20においては、操作部材をカムレバー23とし、カムレバー23を固定位置と固定解除位置の2位置に往復回転させることで、風防7の固定状態と固定解除状態が切り替わるので、風防7を固定するための軸力管理が容易である。風防7の固定に際して乗員が細かな調整を行う必要がなく、乗員毎の操作力の違いに影響されずに、カムレバー23の操作だけで所要の保持力を確実に得られる。カムレバー23からロックスライダ28及びストッパ22への押圧量を予め適切に設定することで、安定した軸力を得ることができ、カムレバー23を固定位置にしたときに軸力不足になってベース部21とストッパ22の嵌合不良(すなわち、風防7の固定不良)が生じるおそれがない。また、カムレバー23の操作には特別な工具を要さず、手動で簡単に操作できる。さらに、操作部材であるカムレバー23の回転(移動)位置を参照して、風防7の固定状態と固定解除状態とを明確に判別できるという利点もある。
カムレバー23は、固定位置でレバー部23bをレバーヒンジ24から下方に向けており、レバー部23bを引き上げて固定解除位置になる。そのため、自動二輪車1の走行時に上方からの異物(木の枝など)がカムレバー23に接触しても、固定解除位置へのカムレバー23の回転が生じにくく、意図しない風防7の固定解除を防止できる。また、カムレバー23は風防7の下縁付近に設けられているので、固定位置でレバー部23bが下方に向くことで、カムレバー23が風防7に重なる量が小さくなり(図1参照)、風防7周りの前方視界にホルダ20が及ぼす影響をより一層少なくできる。
カムレバー23には、固定位置からの回転に抵抗を与えて固定位置を維持させるように作用する抵抗付与部23fと抵抗付与部23gが設けられている。これにより、意図しない風防7の固定解除の起因となるカムレバー23の挙動が生じにくく、風防7の固定状態がより確実に維持される。また、固定位置でのカムレバー23のガタつきや位置ずれが抑えられるので、外観品質が向上すると共に、自動二輪車1の走行時の振動や異音、カムレバー23周辺への異物の挟み込みなどを防ぐことができる。
抵抗付与部23fは、固定保持面23cとカム面23eの間に設けられており、固定位置と固定解除位置の間でロックスライダ28に当接する。そのため、固定解除位置から固定位置へカムレバー23を回転させるときに、固定位置の直前で抵抗付与部23fによる回転抵抗を乗員が感知して、固定位置への到達を認識できる。その結果、固定位置に達する手前の位置でカムレバー23の回転を止めてしまう不完全操作や、カムレバー23を固定位置よりも先へ過剰に回転させてホルダ20にダメージを与えるような無理操作を防止できる。
ホルダ20では、ベース部21の連続凹凸部21dとストッパ22の凹凸部22dが、連続する複数の山部と複数の谷部を互いに嵌合させるので、昇降方向への耐荷重性能に優れる。また、連続凹凸部21dと凹凸部22dが嵌合する状態では、ベース部21の規制壁21eによって、左右方向へのストッパ22の移動を抑制する。従って、ホルダ20は風防7を安定して強固に固定することができ、カムレバー23の操作以外の意図しない外力による風防7の固定解除が生じるおそれが少ない。
ストッパ22の嵌合対象となるベース部21は、後方(下方)から支持されるようにフレームブラケット17の支持板部17cに取り付けられる。つまり、ストッパ22がベース部21に接近する移動方向の延長上で、ベース部21が支持板部17cに支持される。フレームブラケット17は、自動二輪車1のフレーム構造体の一部を構成するフレーム部材であり、風防7の固定の際にストッパ22からベース部21に伝わる前方からの押圧力を、強固なフレーム構造体によって確実に受けることができる。そのため、各ステー11に固定部分を設ける構造に比べて、ホルダ20による保持力を高く設定することができ、風防7のより一層安定した固定を実現できる。
以上のように、本実施の形態の車両の風防装置では、一対のステー11とは別に設けた1箇所のホルダ20への操作によって簡単に風防7の高さ調節を行うことができ、固定状態での風防7の安定性や、風防7の高さ調節の際の操作性にも優れている。
なお、本発明は上記実施の形態や変形例に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態や変形例において、添付図面に図示されている構成や制御については、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
上記実施の形態では、ストッパ22をベース部21に対して接離移動させる操作部材をカムレバー23としているが、カムレバー以外の操作部材を用いることも可能である。例えば、昇降方向や左右方向へ直線的に移動するスライド部材を操作部材として採用し、スライド部材の移動力をストッパ22の移動力に変換させるように構成してもよい。
上記実施の形態ではカムレバー23が風防7の昇降方向に沿って回転するが、昇降方向以外の方向に動作するカムレバーを採用してもよい。一例として、左右方向に回転するカムレバーを用いることもできる。
上記実施の形態では、ベース部21に対してストッパ22を固定させる手段として、昇降方向に多段階で固定位置を変更可能な連続凹凸部21dと凹凸部22dを用いているが、これ以外の固定手段を用いることも可能である。例えば、ベース部21側には昇降方向の複数の位置に固定用の孔を設け、ストッパ22側には、これらの孔に対して選択的に係合する固定用の突起を設け、突起と孔の係合によって風防7の位置を固定させてもよい。
上記実施の形態では、フレームブラケット17をサブフレーム18に固定させているが、フレームブラケット17に相当する支持部材を、自動二輪車1のメインフレームに直接的に固定させてもよい。
上記実施の形態では、ステー11側の縦長孔11bとベース部21のスライドガイド溝21bとの長さがほぼ等しく設定され、双方の組合せにより風防7の可動範囲を定めているが、ステー11側の縦長孔11bのみ、もしくはベース部21のスライドガイド溝21b(スライドガイド溝21bの上下端にナット32が当接する状態)のみを風防7の可動範囲としてもよい。
上記実施の形態では、ホルダ20は1つであり、車体左右方向で一対のステー11の中間、特に車体左右方向中央に設けられているが、ホルダ20を例えば車体左右方向で一対にするなど複数配置してもよい。また、ホルダ20はステー11の外側に配置されてもよい。
本発明の風防装置を備える車両は、自動二輪車には限定されず、三輪車、四輪車、その他の輸送機械など、可動式の風防を備える車両全般に適用が可能である。
以上説明したように、本発明の車両の風防装置は、シンプルな構造で簡単に風防の高さ調節を行うことができるという効果を有し、特に、風防の高さ調節を高頻度に行ったり、迅速な風防の高さ調節が求められたりする自動二輪車などに有用である。
1 :自動二輪車
2 :車体
3 :ハンドル
7 :風防
7a :凹部
7b :貫通孔
11 :ステー
15 :スライダ
17 :フレームブラケット(フレーム部材)
17c :支持板部
19 :バックプレート
20 :ホルダ
21 :ベース部
21b :スライドガイド溝
21d :連続凹凸部
22 :ストッパ
22d :凹凸部
23 :カムレバー
23c :固定保持面
23d :固定解除面
23e :カム面
23f :抵抗付与部
23g :抵抗付与部(第2の抵抗付与部)
24 :レバーヒンジ
25 :センターボルト
27 :ストッパホルダ
28 :ロックスライダ
29 :クッション
30 :ロックカバー
32 :ナット
33 :スプリング

Claims (6)

  1. 乗員の前方に位置する風防と、前記風防を昇降方向に位置調節可能に支持する支持構造と、を備えた車両において、
    前記支持構造は、
    車体左右方向に位置を異ならせて設けられ、車体に対して前記昇降方向に移動可能に前記風防を支持する一対のステーと、
    前記一対のステーとは別の位置に設けられ、前記昇降方向での前記風防の位置を固定するホルダと、を備え、
    前記ホルダは、
    車体側に固定されるベース部と、
    前記ベース部に対向して設けられ、前記ベース部に対する前記昇降方向に沿う移動と、前記ベース部に接近及び離間する方向への移動が可能で、前記ベース部に接近したときに前記風防を固定状態にさせるストッパと、
    操作に応じて、前記ストッパを前記ベース部に対して接離移動させる操作部材と、
    を備えることを特徴とする車両の風防装置。
  2. 前記ストッパが前記ベース部に接近する方向の延長上で、前記車体を構成するフレーム部材に前記ベース部が支持されることを特徴とする請求項1に記載の車両の風防装置。
  3. 前記操作部材は、回転によって前記ストッパに対する押圧量を変化させるカムレバーからなり、前記ストッパを前記ベース部に押し付けて前記風防を前記固定状態にさせる固定位置と、前記ベース部への前記ストッパの押し付けを解除する固定解除位置との間を回転可能であり、
    前記カムレバーは、前記固定解除位置から前記固定位置に至るまでの回転方向の途中で、前記固定位置での押圧量よりも大きい押圧量を前記ストッパに与えて前記カムレバーの回転抵抗を増大させる抵抗付与部を有することを特徴とする請求項1又は2に記載の車両の風防装置。
  4. 前記抵抗付与部は、前記カムレバーの回転方向のうち前記固定位置に近接する位置で前記ストッパを押圧することを特徴とする請求項3に記載の車両の風防装置。
  5. 前記カムレバーは、前記固定位置で前記ストッパ側に向く固定保持面と、前記固定位置と前記固定解除位置の間で前記ストッパ側に向くカム面とを有し、
    前記抵抗付与部は、前記固定保持面及び前記カム面よりも半径方向への突出量が大きい突出部からなることを特徴とする請求項3又は4に記載の車両の風防装置。
  6. 前記カムレバーは、前記固定位置にあるときに、前記抵抗付与部が設けられている側とは反対方向への前記カムレバーの回転に対する回転抵抗を増大させる第2の抵抗付与部を有することを特徴とする請求項3から5のいずれか1項に記載の車両の風防装置。
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