JP2017121922A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成、簡単な操作および低コストでウィンドスクリーンの高さを所望の高さに調整することが可能な鞍乗型車両を提供する。【解決手段】ウィンドスクリーン300に固定されたスクリーンステー310が、調整用ボルトおよび調整用ナット360によりヘッドランプステー220に取り付けられる。ヘッドランプステー220には、後方かつ上方に向く傾斜方向に並ぶ複数の凹部および凸部を交互に含む凹凸群が形成されている。スクリーンステー310には、凹凸群に嵌合可能な嵌合部が形成されている。調整用ボルトに調整用ナット360が仮止めされた状態で、スクリーンステー310がヘッドランプステー220に対して傾斜方向に移動可能となる。嵌合部が凹凸群の任意の位置に嵌合する状態で、調整用ボルトに調整用ナット360が締め込まれる。それにより、スクリーンステー310がヘッドランプステー220に対して固定される。【選択図】図2

Description

本発明は、ウィンドスクリーンを備える鞍乗型車両に関する。
鞍乗型車両の前部には、走行時に運転者が受ける風の量を低減するために、ウィンドスクリーンが設けられる。ウィンドスクリーンの位置を高くすることにより、運転者が受ける風の量を低減することができる。その一方、ウィンドスクリーンの高さによっては、車両の走行抵抗が増加する。したがって、ウィンドスクリーンの高さは、運転者の体格および車両の用途等に応じて変更可能であることが好ましい。
ウィンドスクリーンの高さを変更可能な自動二輪車として種々の構成が提案されている。特許文献1に記載された自動二輪車においては、ウィンドスクリーンに複数のボルト通し孔が形成されている。また、スクリーンステーにウィンドスクリーンを取り付けるための複数の上取付孔および複数の下取付孔が設けられている。
使用者は、複数のボルト通し孔および複数の上取付孔が重なるようにウィンドスクリーンとスクリーンステーとを位置決めし、複数のボルト通し孔を通して複数のボルトを複数の上取付孔に取り付けることにより、ウィンドスクリーンを高い位置に固定することができる。また、使用者は、複数のボルト通し孔および複数の下取付孔が重なるようにウィンドスクリーンとスクリーンステーとを位置決めし、複数のボルト通し孔を通して複数のボルトを複数の下取付孔に取り付けることにより、ウィンドスクリーンを低い位置に固定することができる。
特開2012−171438号公報
しかしながら、特許文献1に記載されたウィンドスクリーンの取付構造によれば、鞍乗型車両におけるウィンドスクリーンの高さを2段階にしか変更することができない。また、ウィンドスクリーンの高さを変更するための作業が煩雑である。
その一方、アクチュエータを用いてウィンドスクリーンの高さを任意の高さに変更する構成では、ウィンドスクリーン周辺の構造が複雑化するとともにコストが増大する。
本発明の目的は、簡単な構成、簡単な操作および低コストでウィンドスクリーンの高さを所望の高さに調整することが可能な鞍乗型車両を提供することである。
(1)本発明に係る鞍乗型車両は、車体フレームを含む車両本体部と、ウィンドスクリーンと、ウィンドスクリーンの高さを調整可能にウィンドスクリーンを車両本体部に支持するスクリーン支持機構とを備え、スクリーン支持機構は、車両本体部に固定される第1の要素と、ウィンドスクリーンに固定される第2の要素と、第1の要素と第2の要素とを互いに固定する第1の状態および第2の要素を第1の要素に対して移動可能に保持する第2の状態に変更可能な保持要素とを含み、第1および第2の要素のうち一方は第1の方向に並ぶ複数の凹部および複数の凸部を交互に含む凹凸群を有し、第1の方向は車両正面視で上下方向であり、第1および第2の要素のうち他方は、凹凸群に嵌合可能な少なくとも1つの凸部または凹部を含む嵌合部を有し、第2の要素は、嵌合部が凹凸群に嵌合しかつ保持要素が第1の状態にあるときに第1の要素に対して固定され、嵌合部が凹凸群に嵌合せずかつ保持要素が第2の状態にあるときに第1の要素に対して第1の方向に移動可能である。
その鞍乗型車両においては、スクリーン支持機構の保持要素が第2の状態にあるときには、その保持要素により第2の要素が第1の要素に対して移動可能に保持される。したがって、使用者は、保持要素を第1の状態から第2の状態に変更した後、ウィンドスクリーンを第2の要素とともに第1の方向に移動させ、所望の位置で嵌合部を凹凸群に嵌合させる。それにより、第2の要素を第1の要素に対して位置決めすることができる。その後、使用者は、保持要素を第2の状態から第1の状態に変更することにより、第2の要素を第1の要素に対して固定することができる。それにより、使用者は、車両本体部に対するウィンドスクリーンの高さを所望の高さに調整することができる。
この場合、使用者は、ウィンドスクリーンをスクリーン支持機構または車両本体部から取り外して再度取り付ける作業を行う必要がない。また、ウィンドスクリーンの高さを調整するためにアクチュエータを用いる必要がない。したがって、簡単な構成、簡単な操作および低コストでウィンドスクリーンの高さを所望の高さに調整することができる。
(2)ウィンドスクリーンおよび第2の要素のうち少なくとも一方はボルト孔を有し、ウィンドスクリーンと第2の要素とは、ボルト孔に通された第1のボルトにより互いに固定され、凹凸群の複数の凹部は、ボルト孔の直径よりも小さいピッチで配置されてもよい。
この場合、第1の要素に対する第2の要素の位置決め可能なピッチがボルト孔の直径よりも小さくなる。それにより、ウィンドスクリーンの高さを細かく調整することが可能になる。
(3)鞍乗型車両は、第2の要素を第1の要素に対して第1の方向に移動可能に案内する案内部をさらに備え、案内部は、保持要素が第2の状態にあるときに、第1の方向における第1の要素に対する第2の要素の移動範囲を第1の範囲に制限し、かつ第1の方向に垂直な第2の方向における第1の要素に対する第2の要素の移動範囲を第1の範囲よりも小さい第2の範囲に制限するように構成されてもよい。
この場合、保持要素が第2の状態にあるときに、第2の要素が案内部により第1の方向に移動される。このとき、第2の方向における第1の要素に対する第2の要素の移動範囲が第1の範囲よりも小さい第2の範囲に制限されるので、第1の要素に対して第2の要素を第1の方向に円滑に移動させることができる。
(4)案内部は、第1の方向に延びるように第1および第2の要素のうち一方に設けられる係合部と、係合部に係合するように第1および第2の要素のうち他方に設けられる被係合部とを含み、係合部は、被係合部を第1の方向に移動可能に案内するとともに、第1の方向における被係合部の移動範囲を第1の範囲に制限し、かつ車両左右方向における被係合部の移動範囲を第2の範囲に制限するように構成されてもよい。
この場合、係合部により第1の方向における被係合部の移動範囲が第1の範囲に制限されるとともに、車両左右方向における被係合部の移動範囲が第1の範囲よりも小さい第2の範囲に制限される。それにより、ウィンドスクリーンの高さの調整時に、ウィンドスクリーンの左右への揺れを防止しつつウィンドスクリーンを第1の方向に円滑に移動させることができる。その結果、スクリーン支持機構にかかる負荷が軽減され、スクリーン支持機構の耐久性が向上する。
(5)係合部は、第1の方向に延びるスリット状開口を含み、被係合部は、スリット状開口に挿入される案内軸を含んでもよい。
この場合、簡単な構成でウィンドスクリーンを第1の方向へ円滑に移動させることが可能になる。
(6)係合部は、車両前後方向における前記被係合部の移動範囲を第1の範囲よりも小さい第3の範囲に制限するように構成されてもよい。
この場合、車両前後方向における被係合部の移動範囲が第1の範囲よりも小さい第3の範囲に制限される。それにより、ウィンドスクリーンの高さの調整時に、ウィンドスクリーンの前後への揺れを防止しつつウィンドスクリーンを第1の方向に円滑に移動させることができる。また、ウィンドスクリーンの高さの調整時に、第2の要素が第1の要素から外れることが防止される。
(7)係合部は、第1の方向に延びるスリット状開口を含み、被係合部は、スリット状開口に挿入される案内軸と、案内軸の先端に設けられる抜け止め部とを含み、車両左右方向における抜け止め部の寸法は、スリット状開口の車両左右方向の幅よりも大きくてもよい。
この場合、簡単な構成でウィンドスクリーンを第1の方向へ円滑に移動させることが可能になるとともに、第2の要素が第1の要素から外れることを防止することができる。
(8)保持要素は、第2のボルトおよびナットを含み、第2のボルトおよびナットの一方は、第1および第2の要素のうち他方に固定される固定締結部材であり、第2のボルトおよびナットの他方は、固定締結部材に対して回転可能な可動締結部材であり、第2のボルトがスリット状開口に挿入された状態でスリット状開口から突出する第2のボルトのねじ部にナットが取り付けられ、保持要素は、固定締結部材に対する可動締結部材の締め付け程度に応じて第1の状態と第2の状態とに変更可能であり、案内軸は、第2のボルトの頭部を除く部分を含み、抜け止め部は、ナットまたは第2のボルトの頭部を含んでもよい。
この場合、使用者は、固定締結部材に対する可動締結部材の締め付け程度に応じて保持要素を第1の状態と第2の状態とに変更することができる。したがって、使用者は、簡単な操作で保持要素の第1および第2の状態を切り換えることができる。
また、上記の構成によれば、第2のボルトがスリット状開口に挿入されることにより、第2の要素が第1の要素に対して第1の方向に案内される。したがって、簡単な構成で案内部が実現される。さらに、第2のボルトが保持要素の構成部品および案内部の構成部品を兼ねるため、部品点数が低減される。
(9)可動締結部材は、使用者により把持可能な把持部を有してもよい。
この場合、使用者が把持部を把持しつつ可動締結部材の締め付け程度を調整することができる。
(10)把持部はウィンドスクリーンの後方側に位置してもよい。
この場合、使用者は、鞍乗型車両に搭乗した状態で把持部を操作することができる。
(11)鞍乗型車両は、車両の状態に関する情報を表示する表示装置をさらに備え、表示装置は、運転者が視認可能な位置に設けられ、把持部は、表示装置よりも上方の位置に配置されてもよい。
この場合、運転者は把持部をより容易に操作することができる。
(12)第2の要素は、第1の要素よりも小さい面積および体積を有してもよい。
この場合、面積および体積が小さい第2の要素が、面積および体積が大きい第1の要素に対して移動する。それにより、鞍乗型車両の大型化を抑制することができる。
(13)鞍乗型車両は、車両本体部にヘッドランプを支持するヘッドランプ支持部をさらに備え、ヘッドランプ支持部は、第1の要素を兼ねてもよい。
この場合、ヘッドランプ支持部がスクリーン支持機構の第1の要素を兼ねるので、鞍乗型車両の部品点数が低減されるとともに鞍乗型車両の小型化が実現される。
本発明によれば、簡単な構成、簡単な操作および低コストでウィンドスクリーンの高さを所望の高さに調整することが可能となる。
本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す一方側面図である。 (a)は自動二輪車の前端上部の拡大正面図であり、(b)は自動二輪車の前端上部の拡大側面図である。 (a)はウィンドスクリーンの位置が図2の位置よりも上方の位置に変更された状態を示す自動二輪車の前端上部の拡大正面図であり、(b)はウィンドスクリーンの位置が図2の位置よりも上方の位置に変更された状態を示す自動二輪車の前端上部の拡大側面図である。 (a)はヘッドランプステーの正面図であり、(b)はヘッドランプステーの側面図である。 ウィンドスクリーンの平面図および側面図である。 (a)はスクリーンステーの平面図であり、(b)はスクリーンステーの底面図であり、(c)はスクリーンステーの側面図である。 ヘッドランプステーに対するスクリーンステーの取り付け作業および調整作業を示す一部切り欠き側面図である。 ヘッドランプステーに対するスクリーンステーの取り付け作業および調整作業を示す一部切り欠き側面図である。 ヘッドランプステーに対するスクリーンステーの取り付け作業および調整作業を示す一部切り欠き側面図である。 ヘッドランプステーに対するスクリーンステーの取り付け作業および調整作業を示す一部切り欠き側面図である。 ヘッドランプステーに対するスクリーンステーの取り付け作業および調整作業を示す一部切り欠き側面図である。 主として図1のウィンドスクリーンおよびメータユニットをヘッドパイプの後方から見た外観図である。
以下、本発明の一実施の形態に係る鞍乗型車両について図面を用いて説明する。以下の説明においては、鞍乗型車両の一例として自動二輪車を説明する。
(1)自動二輪車の構成
図1は本発明の一実施の形態に係る自動二輪車を示す一方側面図である。図1では、自動二輪車100が路面に対して垂直に起立した状態が示される。図1以降の一部の図面においては、自動二輪車100の前後方向L、左右方向Wおよび上下方向Hが矢印で示される。以下の説明では、前後方向Lにおいて矢印が向かう方向を前方と呼び、その逆の方向を後方と呼ぶ。また、左右方向Wにおいて矢印が向かう方向を左側方と呼び、その逆の方向を右側方と呼ぶ。また、上下方向Hにおいて矢印が向かう方向を上方と呼び、その逆の方向を下方と呼ぶ。
図1に示すように、自動二輪車100はヘッドパイプ1、メインフレーム2およびサブフレーム3を含む。メインフレーム2は、ヘッドパイプ1から後方に向かって斜め下方に延びる。メインフレーム2の後端は下方に向かって湾曲している。
サブフレーム3は、上部フレーム31および下部フレーム32を含む。上部フレーム31は、メインフレーム2の略中央部分から後方に延びるように設けられている。下部フレーム32は、メインフレーム2の後端から後方かつ上方に向かって延びるように設けられている。下部フレーム32の後端は、上部フレーム31の後端近傍の下端に接合されている。
ヘッドパイプ1の前方にヘッドランプユニット200が設けられる。ヘッドランプユニット200は、左右一対のヘッドランプ210、ヘッドランプステー220およびフロントカバー290を含む。ヘッドパイプ1にヘッドランプステー220が固定される。ヘッドランプステー220に左右一対のヘッドランプ210が取り付けられる。ヘッドランプステー220の一部を前方から覆うように、フロントカバー290が設けられている。
ヘッドランプステー220の上部には、スクリーンステー310を介してウィンドスクリーン300が設けられる。ウィンドスクリーン300は、自動二輪車100の走行時に運転者が受ける風の量を低減する。ヘッドランプステー220、ウィンドスクリーン300およびスクリーンステー310の詳細については後述する。
ヘッドパイプ1の上端部とウィンドスクリーン300との間にメータユニット400が設けられている。メータユニット400は、例えばヘッドパイプ1に支持され、後述する表示部410(図8)を含む。表示部410には、車両の速度および燃料の残量等の車両に関する種々の情報が表示される。なお、メータユニット400は、ヘッドパイプ1に代えてヘッドランプステー220に支持されてもよい。
ヘッドパイプ1には、フロントフォーク4が左右方向に揺動可能に設けられる。フロントフォーク4の下端部に前輪11が回転可能に支持される。フロントフォーク4の上端部にハンドル5が取り付けられている。メインフレーム2の下部にはエンジン6が設けられる。エンジン6の吸気ポートに吸気管110の一端が取り付けられ、エンジン6の排気ポートに排気管111の一端が取り付けられる。排気管111の他端に、マフラー112が取り付けられる。
上部フレーム31の一部はエンジン6の上方に位置する。エンジン6の上方の位置で燃料タンク7がメインフレーム2および上部フレーム31により支持される。燃料タンク7の後方の位置で、シート8が上部フレーム31により支持される。本例のシート8は、2つの着座部が一体成形されたシートである。メインフレーム2の後端下部から後方へ延びるようにリアアーム9が設けられる。リアアーム9の後端部に後輪12が回転可能に支持される。後輪12は、駆動輪としてエンジンから発生される動力により回転される。
本実施の形態に係る自動二輪車100においては、上記の複数の構成要素のうちヘッドランプユニット200、ウィンドスクリーン300およびスクリーンステー310を除く構成要素の集合体が本発明の車両本体部に相当する。
(2)ウィンドスクリーンおよびその周辺部の構成
図2(a)は自動二輪車100の前端上部の拡大正面図であり、図2(b)は自動二輪車100の前端上部の拡大側面図である。図2(a),(b)では、ヘッドランプユニット200、ウィンドスクリーン300およびスクリーンステー310を除く構成要素の図示を省略する。
ウィンドスクリーン300は、図2(b)に示すように、スクリーン表面300Aおよびスクリーン裏面300Bを有する。スクリーンステー310は、複数(本例では4つ)のボルトB1によりスクリーン裏面300Bに固定されている。そのスクリーンステー310が、ヘッドランプステー220の上部に取り付けられている。
本例の自動二輪車100においては、図2(a),(b)に白抜きの矢印で示すように、ウィンドスクリーン300の上下方向Hの位置(高さ)を調整することが可能である。
図3(a)は、ウィンドスクリーン300の位置が図2の位置よりも上方の位置に変更された状態を示す自動二輪車100の前端上部の拡大正面図である。図3(b)は、ウィンドスクリーン300の位置が図2の位置よりも上方の位置に変更された状態を示す自動二輪車100の前端上部の拡大側面図である。図3(a),(b)では、図2(a),(b)にそれぞれ示されるウィンドスクリーン300の上端部の位置が太い点線で示される。
ウィンドスクリーン300の高さを調整する機構は、ヘッドランプステー220、ウィンドスクリーン300、スクリーンステー310、およびそれらを接続する複数の部材により実現される。以下、ヘッドランプステー220、ウィンドスクリーン300およびスクリーンステー310の詳細を説明する。
(3)ヘッドランプステー
図4(a)はヘッドランプステー220の正面図であり、図4(b)はヘッドランプステー220の側面図である。ヘッドランプステー220は、例えば樹脂の一体成形により作製される。
図4(a),(b)に示すように、ヘッドランプステー220は、ランプステー本体部220Aおよびスクリーン支持部220Bを含む。自動二輪車100の組み立て時には、ランプステー本体部220Aの後端部がヘッドパイプ1(図1)に固定される。ランプステー本体部220Aには、左右に並ぶ一対の開口部221が形成されている。一対の開口部221をそれぞれ取り囲むように一対のランプ支持部222が形成されている。一対の開口部221に一対のヘッドランプ210(図2)の一部がそれぞれ挿入される。一対の開口部221に挿入された一対のヘッドランプ210が、一対のランプ支持部222によりそれぞれ支持される。
スクリーン支持部220Bは、面状支持部225および左右一対の支持柱226を含む。面状支持部225は、ランプステー本体部220Aの中央部分から上方かつ後方に向かって左右方向Wに拡がるように形成されている。面状支持部225の下端部近傍に左右方向Wに一定長さ延びる長孔231が形成されている。長孔231の左右方向Wの長さは、後述する抜け止め部322(図6(b))の左右方向Wの寸法よりも大きい。
また、面状支持部225の中央部には、長孔231の中央部から上方かつ後方に向かって延びるようにスリット状開口232が形成されている。スリット状開口232は一定の開口幅(左右方向Wの幅)を有する。スリット状開口232の開口幅は、後述する案内軸321(図6(b))のその軸心方向に直交する断面の最大幅よりも大きく、後述する抜け止め部322(図6(b))の左右方向Wの寸法よりも小さい。
左右一対の支持柱226は、面状支持部225の上端部における左右方向Wの両端からさらに上方かつ後方に向かって延びるように形成されている。図4(b)および後述する図5(a),(b)、図6(a),(b),(c)および図7〜図11では、一対の支持柱226が延びる方向が傾斜方向Iとして矢印で示される。
各支持柱226は、前方かつ上方を向く表面部226aおよび後方かつ下方を向く裏面部226bを有する。支持柱226には、傾斜方向Iに延びるとともに前後方向Lに貫通するスリット状開口227が形成されている。スリット状開口227は一定の開口幅(左右方向Wの幅)を有する。スリット状開口227の開口幅は、後述する調整用ボルト340(図6(b))のねじ部の直径よりも大きく、後述する調整用ナット360(図10)のねじ部の外径よりも小さい。
上記のように、ヘッドランプステー220には、傾斜方向Iに延びる複数(本例では3つ)のスリット状開口232,227が形成される。複数のスリット状開口232,227の左右方向Wの位置は互いに異なる。複数のスリット状開口232,227のうち一対の支持柱226に形成される一対のスリット状開口227は、左右方向Wに並ぶ。一対のスリット状開口227,227には、後述する調整用ボルト340(図10)のねじ部が挿入される。
支持柱226の表面部226aには、スリット状開口227の両側辺に沿って凹凸群228が形成されている。凹凸群228は、傾斜方向Iに並ぶ複数の凹部および複数の凸部を交互に含む。凹凸群228の複数の凹部は傾斜方向Iに一定のピッチで配置されている。凹凸群228の複数の凸部は傾斜方向Iに複数の凹部と同じ一定のピッチで配置されている。このピッチは、後述するナット350(図6(b))のボルト孔351(図6(b))の直径よりも小さく設定されている。本例の凹凸群228は、傾斜方向Iに平行な縦断面がのこぎり形状を有する。
(4)ウィンドスクリーン
図5は、ウィンドスクリーン300の平面図および側面図である。ウィンドスクリーン300は、例えば透明な樹脂製の板部材で構成される。図5に示すように、ウィンドスクリーン300には、図2のスクリーンステー310をスクリーン裏面300Bに固定するための複数(本例では4つ)の貫通孔301が形成されている。
(5)スクリーンステー
図6(a)はスクリーンステー310の平面図であり、図6(b)はスクリーンステー310の底面図であり、図6(c)はスクリーンステー310の側面図である。スクリーンステー310は、例えば樹脂の一体成形により作製される。スクリーンステー310は、ヘッドランプステー220よりも小さい面積および体積を有する。
図6(a),(b)に示すように、スクリーンステー310は、ヘッドランプステー220のスクリーン支持部220B(図4)とほぼ同じ外形を有する。スクリーンステー310は、本体部分320および左右一対の延長部分330を含む。本体部分320は、下端部から上端部にかけて左右方向Wに拡がるように形成されている。一対の延長部分330は、本体部分320の上端部における左右方向Wの両端からさらに上方かつ後方へ延びるように、傾斜方向Iに平行に形成されている。本体部分320はヘッドランプステー220の面状支持部225(図4)に対応し、一対の延長部分330はヘッドランプステー220の一対の支持柱226(図4)にそれぞれ対応する。
スクリーンステー310には、図5のウィンドスクリーン300の複数(本例では4つ)の貫通孔301にそれぞれ対応する複数(本例では4つ)の貫通孔311が形成されている。本例では、本体部分320に2つの貫通孔311が形成され、一対の延長部分330の各々に貫通孔311が形成されている。スクリーンステー310の複数の貫通孔311を取り囲む部分には、図6(b)に示されるように、ナット350がそれぞれ一体的に固定されている。各ナット350のボルト孔351は、各貫通孔311に重なるように位置決めされている。
スクリーンステー310を図5のウィンドスクリーン300に固定する際には、互いに対応する貫通孔311と貫通孔301(図5)とが重なるようにスクリーンステー310およびウィンドスクリーン300の位置決めを行う。その後、互いに重なる貫通孔301,311を通してボルトB1(図2)をナット350(図6(b))のボルト孔351に取り付ける。それにより、スクリーンステー310がウィンドスクリーン300に固定される。
なお、複数のナット350は、予めスクリーンステー310に固定されていなくてもよい。この場合、ウィンドスクリーン300の複数の貫通孔301およびスクリーンステー310の複数の貫通孔311を貫通した複数のボルトB1に複数のナット350がそれぞれ取り付けられる。
図6(b),(c)に示すように、スクリーンステー310の一対の延長部分330は、前方かつ上方を向く表面部330aおよび後方かつ下方を向く裏面部330bを有する。各延長部分330には、調整用ボルト340が一体的に固定されている。調整用ボルト340は、頭部341およびねじ部342を含む。調整用ボルト340の頭部341は、延長部分330に埋め込まれている。調整用ボルト340のねじ部は、裏面部330bから突出している。
各延長部分330の裏面部330bの調整用ボルト340の左右両側に、嵌合部331がそれぞれ形成されている。嵌合部331は、凹部および凸部の数が異なる点を除いて基本的に凹凸群228(図4)と同じ構造を有し、ヘッドランプステー220の凹凸群228(図4)に嵌合可能となっている。なお、本例の嵌合部331の凹部および凸部の数は凹凸群228(図4)の凹部および凸部の数よりも少ないが、嵌合部331の凹部および凸部の数は凹凸群228(図4)の凹部および凸部の数以上であってもよい。
本体部分320の下端部中央には、案内軸321が下方に突出するように設けられている。案内軸321の先端には、案内軸321に直交しかつ左右方向Wに延びる抜け止め部322が設けられている。
(6)ヘッドランプステーへのスクリーンステーの取り付けおよび調整
図7〜図11は、ヘッドランプステー220に対するスクリーンステー310の取り付け作業および調整作業を示す一部切り欠き側面図である。図7〜図11は、図2のQ−Q線から見たヘッドランプステー220およびスクリーンステー310の側面および断面を表す。図7〜図11では、ウィンドスクリーン300の図示を省略する。
図7に示すように、スクリーンステー310の裏面部330bがヘッドランプステー220の表面部226aに向けられ、太い実線の矢印で示すように、スクリーンステー310の抜け止め部322がヘッドランプステー220の長孔231に挿入される。その後、スクリーンステー310の抜け止め部322がスクリーン支持部220Bの後方に位置する状態で、図8に太い実線の矢印で示すように、スクリーンステー310の案内軸321がスリット状開口232内に移動される。
続いて、図9に太い実線の矢印で示すように、スクリーンステー310に固定された一対の調整用ボルト340(図6(b))がそれぞれヘッドランプステー220の一対のスリット状開口227(図4(a))に挿入される。それにより、一対の調整用ボルト340のねじ部の先端が支持柱226の後方に突出する。また、ヘッドランプステー220のスクリーン支持部220Bの大部分が前方からスクリーンステー310により覆われる。
次に、図10に太い実線の矢印で示すように、一対の支持柱226の後方に突出する一対の調整用ボルト340の先端部に一対の調整用ナット360がそれぞれ取り付けられる。本例の調整用ナット360は、蝶ナットであり、複数の羽部361を有する。それにより、使用者は、複数の羽部361を把持しつつ調整用ナット360の締め付け程度を調整することができる。
一度固定されたウィンドスクリーン300の高さを調整する場合には、ヘッドランプステー220に対するスクリーンステー310の位置調整が行われる。この場合、使用者は、調整用ナット360を緩め、調整用ナット360を仮止め状態にする。本例の仮止め状態とは、調整用ナット360が調整用ボルト340から外れない程度に、調整用ナット360の締め付けが緩められた状態をいう。それにより、使用者は、スクリーンステー310の嵌合部331をヘッドランプステー220の凹凸群228から外すことができる。このとき、スクリーンステー310の嵌合部331とヘッドランプステー220の凹凸群228とは互いに対向するとともに離間する。
調整用ボルト340は、スリット状開口227内で傾斜方向Iに移動可能に案内される。また、案内軸321は、スリット状開口232内で傾斜方向Iに移動可能に案内される。したがって、使用者は、図10に白抜きの矢印で示すように、ヘッドランプステー220に対してスクリーンステー310をウィンドスクリーン300とともに傾斜方向Iに円滑に移動させることができる。
このとき、傾斜方向Iにおける調整用ボルト340の移動範囲がスリット状開口227の開口長さ(傾斜方向Iの開口寸法)に制限されるとともに、左右方向Wにおける調整用ボルト340の移動範囲がスリット状開口227の開口幅に制限される。スリット状開口227の開口幅は、スリット状開口227の開口長さに比べて小さい。また、傾斜方向Iにおける案内軸321の移動範囲がスリット状開口232の開口長さ(傾斜方向Iの開口寸法)に制限されるとともに、左右方向Wにおける案内軸321の移動範囲がスリット状開口232の開口幅に制限される。スリット状開口232の開口幅は、スリット状開口232の開口長さに比べて小さい。それにより、ウィンドスクリーン300の高さの調整時に、ウィンドスクリーン300の左右への揺れが防止される。したがって、スクリーンステー310およびヘッドランプステー220等にかかる負荷が軽減され、各構成要素の耐久性が向上する。
また、調整用ボルト340がスリット状開口227に挿入された状態で、調整用ナット360がヘッドランプステー220の後方に位置する。この場合、前後方向Lにおける調整用ナット360の移動範囲が、調整用ボルト340の長さよりも小さい範囲に制限される。調整用ボルト340の長さは、スリット状開口232の開口長さに比べて小さい。さらに、スクリーンステー310の案内軸321がスリット状開口232に挿入された状態で、抜け止め部322がヘッドランプステー220の後方に位置する。この場合、前後方向Lにおける抜け止め部322の移動範囲が、案内軸321の長さよりも小さい範囲に制限される。案内軸321の長さは、スリット状開口232の開口長さに比べて小さい。それにより、ヘッドランプステー220に対してスクリーンステー310が移動する際に、ウィンドスクリーン300の前後への揺れが防止される。また、調整用ナット360がスリット状開口227から前方に抜け出ること、および案内軸321がスリット状開口232から前方に抜け出ることが防止される。したがって、スクリーンステー310がヘッドランプステー220から外れることが防止される。
使用者は、ウィンドスクリーン300を所望の高さに保持しつつ所望の位置で嵌合部331を凹凸群228に嵌合させる。それにより、スクリーンステー310をヘッドランプステー220に対して容易に位置決めすることができる。
使用者が仮止めされた調整用ナット360を締め込むと、図11に示すように、嵌合部331が凹凸群228に嵌合された状態で、スクリーンステー310がヘッドランプステー220に固定される。
なお、使用者は、嵌合部331を凹凸群228から外す場合に調整用ボルト340から調整用ナット360を取り外し、ウィンドスクリーン300の高さを調整し、嵌合部331を凹凸群228に嵌合させた後、調整用ボルト340に調整用ナット360を取り付け、調整用ナット360を締め込んでもよい。
ウィンドスクリーン300の高さを調整する際にスクリーンステー310が傾斜方向Iに移動可能な範囲は、複数のスリット状開口232,237の位置および開口長さによって定まる。したがって、複数のスリット状開口232,237の位置および開口長さは、シート8に着座する運転者の位置および姿勢に応じて設定される。
また、ウィンドスクリーン300の高さを調整する際にスクリーンステー310が左右方向Wに移動可能な範囲は、複数のスリット状開口232,237の位置および開口幅によって定まる。したがって、複数のスリット状開口232,237の位置および開口幅は、ヘッドランプステー220に対するスクリーンステー310の傾斜方向Iへの移動が妨げられない程度に設定される。
さらに、ウィンドスクリーン300の高さを調整する際にスクリーンステー310の略中央部が前後方向に移動可能な範囲は、支持柱226の厚みおよび調整用ボルト340の長さによって定まる。また、ウィンドスクリーン300の高さを調整する際にスクリーンステー310の下端部が前後方向Lに移動可能な範囲は、スクリーン支持部220Bの厚みおよび案内軸321の長さによって定まる。したがって、スクリーン支持部220Bの厚みおよび案内軸321の長さは、ヘッドランプステー220に対するスクリーンステー310の傾斜方向Iへの移動が妨げられない程度に設定される。
(7)調整用ナットとメータユニットとの位置関係
図12は、主として図1のウィンドスクリーン300およびメータユニット400をヘッドパイプ1の後方から見た外観図である。図12では、図1のフロントフォーク4およびハンドル5等の図示を省略する。
図12に示すように、メータユニット400は、ヘッドパイプ1よりも前方かつウィンドスクリーン300よりも後方の位置で、表示部410が運転者により視認可能となるように設けられている。一対の調整用ナット360は、ウィンドスクリーン300の後方かつメータユニット400の表示部410よりも上方に設けられている。それにより、運転者は、自動二輪車100に搭乗した状態で調整用ナット360の羽部361を容易に操作することができる。
(8)効果
上記の自動二輪車100によれば、使用者は、ウィンドスクリーン300の高さを調整する際に、ウィンドスクリーン300をスクリーンステー310またはヘッドランプステー220から取り外して再度取り付ける作業を行う必要がない。また、ウィンドスクリーン300の高さを調整するためにアクチュエータを用いる必要がない。したがって、簡単な構成、簡単な操作および低コストでウィンドスクリーン300の高さを所望の高さに調整することができる。
また、上記の構成によれば、使用者は、調整用ボルト340に対する調整用ナット360の締め付け程度に応じて、スクリーンステー310がヘッドランプステー220に固定された状態とスクリーンステー310がヘッドランプステー220に対して移動可能な状態とに変更することができる。したがって、使用者は、簡単な操作でヘッドランプステー220に対するスクリーンステー310の保持状態を切り換えることができる。
また、上記の構成によれば、調整用ボルト340がスリット状開口227に挿入されることにより、スクリーンステー310がヘッドランプステー220に対して傾斜方向Iに案内される。したがって、簡単な構成でウィンドスクリーン300を傾斜方向Iに案内する機構が実現される。さらに、調整用ボルト340が、スクリーンステー310をヘッドランプステー220に保持するための構成部品と、スクリーンステー310をヘッドランプステー220に対して案内するための構成部品とを兼ねる。したがって、部品点数が低減される。
ヘッドランプステー220に形成される凹凸群228の複数の凹部のピッチおよび複数の凸部のピッチは、スクリーンステー310に設けられるナット350のボルト孔351の直径よりも小さく設定される。それにより、ウィンドスクリーン300の高さを細かく調整することが可能になる。
スクリーンステー310は、ヘッドランプステー220よりも小さい面積および体積を有する。この場合、面積および体積が小さいスクリーンステー310が、面積および体積が大きいヘッドランプステー220に対して移動する。それにより、自動二輪車100の大型化を抑制することができる。
本実施の形態では、ヘッドランプ210を支持するヘッドランプステー220がウィンドスクリーン300を支持する機能を有する。すなわち、ヘッドランプステー220が、ヘッドランプ210の支持部材とウィンドスクリーン300の支持部材とを兼ねる。したがって、自動二輪車100の部品点数が低減されるとともに自動二輪車100の小型化が実現される。
(9)他の実施の形態
(9−1)上記実施の形態では、ヘッドランプステー220の各支持柱226に凹凸群228が形成され、スクリーンステー310の各延長部分330に嵌合部331が形成されるが、本発明はこれに限定されない。ヘッドランプステー220の各支持柱226に嵌合部331が形成され、スクリーンステー310の各延長部分330に凹凸群228が形成されてもよい。
(9−2)上記実施の形態では、ヘッドランプステー220の各支持柱226にスリット状開口227が形成され、スクリーンステー310に固定された調整用ボルト340がスリット状開口227に挿入されるが、本発明はこれに限定されない。スクリーンステー310の各延長部分330にスリット状開口227が形成され、ヘッドランプステー220の各支持柱226に調整用ボルト340が設けられてもよい。
(9−3)上記実施の形態では、スクリーンステー310の各延長部分330に調整用ボルト340が固定されているが、本発明はこれに限定されない。スクリーンステー310の各延長部分330に調整用ナット360が固定されてもよい。この場合、例えばヘッドランプステー220の各支持柱226の後方からスリット状開口227を通して調整用ボルト340が調整用ナット360に取り付けられる。それにより、スクリーンステー310をヘッドランプステー220に対して固定することができる。
(9−4)上記実施の形態では、ヘッドランプステー220にスリット状開口232が形成され、スクリーンステー310の下端部に案内軸321が設けられるが、本発明はこの構成に限定されない。ヘッドランプステー220に案内軸321が設けられ、スクリーンステー310にスリット状開口232が形成されてもよい。この場合、ヘッドランプステー220の案内軸321がスリット状開口232に挿入された状態で、案内軸321がスリット状開口232の延びる方向に案内される。また、抜け止め部322がスクリーンステー310の前方に位置することにより、スクリーンステー310がヘッドランプステー220から外れることが防止される。
(9−5)上記実施の形態では、スクリーンステー310をヘッドランプステー220に固定するための調整用ナット360として複数の羽部361を有する蝶ナットが用いられるが、本発明はこれに限定されない。調整用ナット360として複数の羽部361を有しないナットが用いられてもよい。
(9−6)凹凸群228の各凹部および各凸部が三角形状の縦断面を有するが、本発明はこれに限定されない。凹凸群228の各凹部および各凸部が矩形または半円形等の他の断面形状を有してもよいし、隣り合う凹部と凸部とが互いに離間していてもよい。
(9−7)上記の実施の形態では、凹凸群228を含むスクリーン支持部220Bがヘッドランプステー220の一部としてランプステー本体部220Aに一体成形されているが、本発明はこれに限定されない。スクリーン支持部220Bは、ランプステー本体部220Aとは別体で形成されてもよい。この場合、スクリーン支持部220Bは、ランプステー本体部220Aに接続されてもよいし、ランプステー本体部220Aを除く車両本体部、例えばヘッドパイプ1、メインフレーム2またはサブフレーム3等に接続されてもよい。
(9−8)上記の実施の形態では、嵌合部331を含むスクリーンステー310がウィンドスクリーン300とは別体で形成され、スクリーンステー310が複数のボルトB1を用いてウィンドスクリーン300に固定されるが、本発明はこれに限定されない。スクリーンステー310とウィンドスクリーン300とが一体成形により形成されてもよい。この場合、ウィンドスクリーン300へのスクリーンステー310の取り付け作業が不要となり、部品点数が低減される。
(9−9)上記実施の形態は、本発明を自動二輪車に適用した例であるが、これに限らず、自動四輪車、自動三輪車もしくはATV(All Terrain Vehicle;不整地走行車両)等の他の車両に本発明を適用してもよい。
(10)請求項の各構成要素と実施の形態の各部との対応関係
以下、請求項の各構成要素と実施の形態の各構成要素との対応の例について説明するが、本発明は下記の例に限定されない。
上記の実施の形態においては、ヘッドパイプ1、メインフレーム2およびサブフレーム3が車体フレームの例であり、ウィンドスクリーン300がウィンドスクリーンの例であり、ヘッドランプステー220、スクリーンステー310、調整用ボルト340、ナット350および調整用ナット360がスクリーン支持機構の例であり、ヘッドランプステー220が第1の要素およびヘッドランプ支持部の例であり、スクリーンステー310およびナット350が第2の要素の例である。
また、調整用ボルト340および調整用ナット360が保持要素の例であり、調整用ボルト340に調整用ナット360が締め込まれた状態が第1の状態の例であり、スリット状開口227に挿入された調整用ボルト340に調整用ナット360が仮止めされた状態およびスリット状開口227に挿入された調整用ボルト340から調整用ナット360が取り外された状態が第2の状態の例であり、傾斜方向Iが第1の方向の例であり、凹凸群228が凹凸群の例であり、嵌合部331が嵌合部の例であり、自動二輪車100が鞍乗型車両の例である。
また、ボルト孔351がボルト孔の例であり、ボルトB1が第1のボルトの例であり、ヘッドランプステー220の一対のスリット状開口227、調整用ボルト340、調整用ナット360、ヘッドランプステー220のスリット状開口232、ならびにスクリーンステー310の案内軸321および抜け止め部322が案内部の例であり、傾斜方向Iに直交する方向および左右方向Wが第2の方向の例である。
また、スリット状開口227内で調整用ボルト340が傾斜方向Iに移動可能な範囲およびスリット状開口232内で案内軸321が傾斜方向Iに移動可能な範囲のうち小さい範囲が第1の範囲の例であり、スリット状開口227内で調整用ボルト340が左右方向Wに移動可能な範囲およびスリット状開口232内で案内軸321が左右方向Wに移動可能な範囲のうち小さい範囲が第2の範囲の例である。
また、スリット状開口232および一対のスリット状開口227が係合部およびスリット状開口の例であり、スクリーンステー310の案内軸321および抜け止め部322、ならびに一対の調整用ボルト340および一対の調整用ナット360が被係合部の例であり、案内軸321および一対の調整用ボルト340が前後方向Lに移動可能な範囲が第3の範囲の例である。
さらに、案内軸321および一対の調整用ボルト340のねじ部342が案内軸の例であり、抜け止め部322、および一対の調整用ナット360または一対の調整用ボルト340の頭部341が抜け止め部の例であり、一対の調整用ボルト340のねじ部342が第2のボルトの頭部を除く部分の例であり、一対の調整用ボルト340の頭部341が第2のボルトの頭部の例であり、一対の調整用ボルト340が第2のボルトおよび固定締結部材の例であり、一対の調整用ナット360がナットおよび可動締結部材の例であり、一対の調整用ナット360の複数の羽部361が把持部の例であり、メータユニット400が表示装置の例であり、一対のヘッドランプ210がヘッドランプの例である。
請求項の各構成要素として、請求項に記載されている構成または機能を有する他の種々の構成要素を用いることもできる。
本発明は、車両に有効に利用することができる。
1 ヘッドパイプ
2 メインフレーム
3 サブフレーム
4 フロントフォーク
5 ハンドル
6 エンジン
7 燃料タンク
8 シート
9 リアアーム
11 前輪
12 後輪
31 上部フレーム
32 下部フレーム
100 自動二輪車
110 吸気管
111 排気管
112 マフラー
200 ヘッドランプユニット
210 ヘッドランプ
220 ヘッドランプステー
220A ランプステー本体部
220B スクリーン支持部
221 開口部
222 ランプ支持部
225 面状支持部
226 支持柱
226a,330a 表面部
226b,330b 裏面部
227 スリット状開口
228 凹凸群
231 長孔
232 スリット状開口
290 フロントカバー
300A スクリーン表面
300B スクリーン裏面
301,311 貫通孔
310 スクリーンステー
320 本体部分
321 案内軸
322 抜け止め部
330 延長部分
331 嵌合部
340 調整用ボルト
341 頭部
342 ねじ部
350 ナット
351 ボルト孔
360 調整用ナット
361 羽部
400 メータユニット
410 表示部
B1 ボルト
H 上下方向
I 傾斜方向
L 前後方向
W 左右方向

Claims (13)

  1. 車体フレームを含む車両本体部と、
    ウィンドスクリーンと、
    前記ウィンドスクリーンの高さを調整可能に前記ウィンドスクリーンを前記車両本体部に支持するスクリーン支持機構とを備え、
    前記スクリーン支持機構は、
    前記車両本体部に固定される第1の要素と、
    前記ウィンドスクリーンに固定される第2の要素と、
    前記第1の要素と前記第2の要素とを互いに固定する第1の状態および前記第2の要素を前記第1の要素に対して移動可能に保持する第2の状態に変更可能な保持要素とを含み、
    前記第1および第2の要素のうち一方は第1の方向に並ぶ複数の凹部および複数の凸部を交互に含む凹凸群を有し、前記第1の方向は車両正面視で上下方向であり、
    前記第1および第2の要素のうち他方は、前記凹凸群に嵌合可能な少なくとも1つの凸部または凹部を含む嵌合部を有し、
    前記第2の要素は、前記嵌合部が前記凹凸群に嵌合しかつ前記保持要素が前記第1の状態にあるときに前記第1の要素に対して固定され、前記嵌合部が前記凹凸群に嵌合せずかつ前記保持要素が前記第2の状態にあるときに前記第1の要素に対して前記第1の方向に移動可能である、鞍乗型車両。
  2. 前記ウィンドスクリーンおよび前記第2の要素のうち少なくとも一方はボルト孔を有し、
    前記ウィンドスクリーンと前記第2の要素とは、前記ボルト孔に通された第1のボルトにより互いに固定され、
    前記凹凸群の前記複数の凹部は、前記ボルト孔の直径よりも小さいピッチで配置される、請求項1記載の鞍乗型車両。
  3. 前記第2の要素を前記第1の要素に対して前記第1の方向に移動可能に案内する案内部をさらに備え、
    前記案内部は、前記保持要素が第2の状態にあるときに、前記第1の方向における前記第1の要素に対する前記第2の要素の移動範囲を第1の範囲に制限し、かつ前記第1の方向に垂直な第2の方向における前記第1の要素に対する前記第2の要素の移動範囲を前記第1の範囲よりも小さい第2の範囲に制限するように構成される、請求項1または2記載の鞍乗型車両。
  4. 前記案内部は、
    前記第1の方向に延びるように前記第1および第2の要素のうち一方に設けられる係合部と、
    前記係合部に係合するように前記第1および第2の要素のうち他方に設けられる被係合部とを含み、
    前記係合部は、前記被係合部を前記第1の方向に移動可能に案内するとともに、前記第1の方向における前記被係合部の移動範囲を前記第1の範囲に制限し、かつ車両左右方向における前記被係合部の移動範囲を前記第2の範囲に制限するように構成される、請求項3記載の鞍乗型車両。
  5. 前記係合部は、前記第1の方向に延びるスリット状開口を含み、
    前記被係合部は、前記スリット状開口に挿入される案内軸を含む、請求項4記載の鞍乗型車両。
  6. 前記係合部は、車両前後方向における前記被係合部の移動範囲を前記第1の範囲よりも小さい第3の範囲に制限するように構成される、請求項4記載の鞍乗型車両。
  7. 前記係合部は、前記第1の方向に延びるスリット状開口を含み、
    前記被係合部は、
    前記スリット状開口に挿入される案内軸と、
    前記案内軸の先端に設けられる抜け止め部とを含み、
    車両左右方向における前記抜け止め部の寸法は、前記スリット状開口の車両左右方向の幅よりも大きい、請求項6記載の鞍乗型車両。
  8. 前記保持要素は、第2のボルトおよびナットを含み、
    前記第2のボルトおよび前記ナットの一方は、前記第1および第2の要素のうち他方に固定される固定締結部材であり、前記第2のボルトおよび前記ナットの他方は、前記固定締結部材に対して回転可能な可動締結部材であり、
    前記第2のボルトが前記スリット状開口に挿入された状態で前記スリット状開口から突出する前記第2のボルトのねじ部に前記ナットが取り付けられ、
    前記保持要素は、前記固定締結部材に対する前記可動締結部材の締め付け程度に応じて前記第1の状態と前記第2の状態とに変更可能であり、
    前記案内軸は、前記第2のボルトの頭部を除く部分を含み、
    前記抜け止め部は、前記ナットまたは前記第2のボルトの前記頭部を含む、請求項7記載の鞍乗型車両。
  9. 前記可動締結部材は、使用者により把持可能な把持部を有する、請求項8記載の鞍乗型車両。
  10. 前記把持部は前記ウィンドスクリーンの後方側に位置する、請求項9記載の鞍乗型車両。
  11. 車両の状態に関する情報を表示する表示装置をさらに備え、
    前記表示装置は、運転者が視認可能な位置に設けられ、
    前記把持部は、前記表示装置よりも上方の位置に配置される、請求項10記載の鞍乗型車両。
  12. 前記第2の要素は、前記第1の要素よりも小さい面積および体積を有する、請求項1〜11のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
  13. 前記車両本体部にヘッドランプを支持するヘッドランプ支持部をさらに備え、
    前記ヘッドランプ支持部は、前記第1の要素を兼ねる、請求項1〜12のいずれか一項に記載の鞍乗型車両。
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