JP2021061265A - 型、平坦化装置、平坦化方法及び物品の製造方法 - Google Patents

型、平坦化装置、平坦化方法及び物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】 これまでの平坦化装置では、光硬化に用いる光を照射する照明光学系と、接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系とを両立させるために複雑な光学系が必要であった。【解決手段】 型の平面部を基板の上の組成物に接触させた状態で組成物を硬化させる平坦化装置に用いられる型に、平面部が設けられた面に対象物が接触したことを検知する接触検知センサを設ける。これにより、接触状態を確認するためのカメラを設けなくとも、基板と型の接触状態を簡便に確認することができる。【選択図】 図5

Description

本発明は、型、平坦化装置、平坦化方法及び物品の製造方法に関する。
半導体デバイスの微細化の要求が進み、従来のフォトリソグラフィ技術に加えて、基板上の未硬化の組成物を型で成形して硬化させ、基板上に組成物のパターンを形成する微細加工技術が注目されている。かかる技術は、インプリント技術と呼ばれ、基板上に数ナノメートルオーダーの微細なパターンを形成することができる。
インプリント技術の1つとして、例えば、光硬化法がある。光硬化法を採用したインプリント装置は、基板上のショット領域に供給された光硬化性の組成物を型で成形し、光を照射して組成物を硬化させ、硬化した組成物から型を引き離すことで、基板上にパターンを形成する。
また、近年では、基板上の組成物を平坦化する技術が提案されている(特許文献1参照)。特許文献1に開示された技術は、基板の段差に基づいて組成物を滴下し、滴下した組成物に型の平面を接触させた状態で組成物を硬化することで平坦化の精度向上を図るものである。
このような平坦化装置においては、基板と型との間に気泡や異物等が挟まってしまうと所望の平坦化処理が行えないため、型の上側にカメラを設け、型を介して基板上の組成物と型との接触状態をカメラからの画像を用いて確認することが行われている。
特表2011−529626号公報
従来の平坦化装置では、光硬化に用いる光を型を介して組成物に対して照射する必要があり、光硬化に用いる光を照射する照明光学系と、接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系とを両立させるために複雑な光学系が必要であった。
そこで本発明は、型と組成物との接触状態を確認するためのカメラを設けなくとも、基板と型との接触状態を簡便に確認することができる構成を提供することを目的としている。
上記目的を達成するために、本発明は、平面部を有する型を保持する型保持部と、基板を保持する基板保持部と、前記基板の上に設けられた組成物を硬化させる硬化部と、を有し、前記型の平面部を前記基板の上の組成物に接触させた状態で前記組成物を前記硬化部で硬化させる平坦化装置に用いられる前記型であって、前記平面部が設けられ、前記組成物が設けられた基板に接する側の面と、前記面に対象物が接触したことを検知する接触検知センサと、を有することを特徴としている。
本発明によれば、カメラを設けなくとも基板と型との接触状態を簡便に確認することができ、基板上の組成物を平坦化するのに有利な技術を提供することができる。
平坦化装置における平坦化処理を説明する図である。 平坦化装置を含む平坦化システムの構成を示す図である。 平坦化装置の構成を説明する図である。 平坦化装置の型及び型保持部の構成を説明する図である。 型に設けられた電極構成を説明する図である。 第1の実施形態に係る平坦化装置の型の断面構造を説明する図である。 (a)Y軸側透明電極の静電容量の変化を示す信号波形の一例である。(b)X軸側透明電極の静電容量の変化を示す信号波形の一例である。(c)図7(a)(b)の信号波形を受信する際の接触状態を説明する図である。 平坦化装置の平坦化処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る平坦化装置の型の断面構造を説明する図である。 物品の製造方法を例示する図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施の形態について説明する。なお、各図において、同一の部材については同一の参照番号を付し、重複する説明は省略する。
(第1の実施形態)
図1には、平坦化処理が模式的に示されている。本実施形態において説明する平坦化処理は、基板全面上に組成物を滴下して、その組成物と型を接触させて、組成物を平坦化させる処理について説明するが、基板の一部の領域上の組成物と型を接触させて、組成物を平坦化させてもよい。
まず、図1(a)に示すように、下地パターンWが形成されている基板1に対して、組成物MLを配置する(組成物配置工程)。具体的には後述する基板保持部340によって保持された基板1上にディスペンサなどの液滴供給部DPによって平坦材料として用いられる組成物MLが滴下される。ここで、基板1の表面に形成された下地パターンWの形状に応じて、液滴供給部DPによって配置される組成物MLの分布を調整してもよい。
次に、図1(b)に示すように、基板1上に基板1と同一または基板1よりも大きい寸法を有する平面部を備えた型SS(スーパーストレートとも称される)を、基板1の組成物MLと接触させる(接触工程)。これにより、組成物MLが広がって膜状になる。
次に、図1(c)に示すように、型SSを基板1の上の組成物MLと接触させた状態で、組成物MLを硬化させるためのエネルギーを硬化部ILから組成物MLに与え、組成物MLを硬化させる(硬化工程)。なお、硬化工程の際には、型SSの平面部が基板上の組成物MLにすべて接触し、型SSの平面部が基板1の表面形状に倣った状態であることが必要である。硬化工程で用いられる硬化用のエネルギーとしては、光源IL(光照射部)から放射される紫外線等の光を用いることができる。
詳細は後述するが、硬化用エネルギーとして光を用いる場合には、組成物MLに光硬化性を有する材料を用い、かつ、型SSは光源からの光を透過する材料で設け、光源IL(硬化部)からの光を型SSを介して組成物MLに照射し、組成物MLを硬化させる。
次に、図1(d)に示すように、基板1上の硬化した組成物MLから型SSを分離させる(分離工程)。これにより、基板1上には、硬化した組成物MLからなる平坦化膜が残る。つまり型SSを用いることで、局所的に平坦化された表面を有する平坦化層(平坦化膜)を組成物MLの硬化物によって形成することができる。以上のような平坦化方法では、基板1の複数のショット領域の全域をカバーする面積を有する型SSを用いることで、基板1の全域に平坦化層を一括で形成することができる。
なお、以下の説明では、基板1上の下地パターンWについては説明を省略するが、基板1と組成物MLとの間には製造工程に応じた下地パターンWが設けられているものとする。
図2には、本発明に係る平坦化システム100の全体構成が示されている。本明細書および図面では、鉛直方向をZ軸とするXYZ座標系において方向が示される。平坦化システム100は、1又は複数の平坦化装置(膜形成装置)Rを備えている。平坦化装置Rでは、図1を用いて説明した基板1の上の組成部MLと型SSとを接触させる接触工程、組成物MLを硬化させる硬化工程、および、組成物MLの硬化物と型SSとを分離する分離工程を含む平坦化処理が実行される。
図2の平坦化システム100には、基板搬送機構204と、準備ステーション220と、熱処理部209と、制御部210とが設けられている。基板搬送機構204は、例えば、EFEM(Equipment Front End Module)を用いることができる。この基板搬送機構204によって、基板搬送容器203、熱処理部209、準備ステーション220の間で基板1を移動(搬送)させることができる。基板搬送容器203は、FOUP(Front−Opening Unified Pod)を用いることができる。基板搬送容器203に格納された基板1は、基板搬送機構204によって、準備ステーション220に搬送される。
準備ステーション220は、アライメント機構205と、液滴供給部(ディスペンサ)DPが設けられている。液滴供給部DPは、アライメント機構205の情報に配置されている。
アライメント機構205は、基板搬送機構204によって基板搬送容器203から搬送されてくる基板1のZ軸周りの回転を計測し、その結果に基づいて基板WのZ軸周りの回転を目標角度に調整する。基板1のZ軸周りの回転は、例えば、基板1のノッチを検出することに計測することができる。また、アライメント機構205は、基板1の位置を計測できる。そしてアライメント機構205は、計測された基板1の位置の計測結果に基づいて、基板1の位置を調整することができる。なお、アライメント機構205から基板搬送機構204の搬送ハンド202に基板1を引き渡すときの搬送ハンド202の位置を、基板1の位置の計測結果に基づいて調整するようにしてもよい。また、準備ステーション220には、基板1の温度を調整する機能を設けてもよい。
液滴供給部DPは、基板1の上に組成物MLを配置する。液滴供給部DPは、組成物MLを循環させる循環部211と接続されている。循環部211は、組成物MLの温度調整等を行って物性を維持し、また、液滴供給部DPの吐出面の濡れ性の維持や液滴供給部DPの内部圧力を一定に維持するために組成物MLを循環させる。組成物MLの循環経路は、循環部211に設けられた貯蔵タンクから液滴供給部DPの吐出面を通って該貯蔵タンクに戻る経路とすることができる。また、液滴供給部DPは、スピンコーターまたはスリットコーターとして構成されてもよい。
基板1は、基板搬送機構204によって基板搬送容器203から準備ステーション220に搬送される。準備ステーション220では、基板1のZ軸周りの回転および位置の調整のための処理の他、基板1の上に組成物MLを配置する処理が実行される。一つの例では、アライメント機構205によって保持された基板1の位置が固定された状態で、液滴供給部DPがXY平面に沿って移動しながら組成物MLを吐出し、これによって基板1の上に組成物MLを配置することができる。他の例では、アライメント機構205が基板搬送部を有し、該基板搬送部によって基板1をXY平面に沿って搬送しながら液滴供給部DPから組成物MLを吐出することによって基板1の上に組成物MLを配置することができる。あるいは、該基板搬送部によって基板1をXY平面に沿って搬送するとともに液滴供給部DPもXY平面に沿って移動させながら基板1の上に組成物MLを配置してもよい。あるいは、アライメント機構205によって基板1のZ軸周りの回転および位置が計測された後、基板搬送機構204の搬送ハンド202が基板1を保持した状態で基板1の上に液滴供給部DPによって組成物MLを配置してもよい。
熱処理部209は、基板1のベーキング処理(加熱処理)を行ったり、クーリング処理するために用いられる。なお、熱処理部209は、平坦化処理Rの一部として構成してもよいし、平坦化装置Rとは異なる装置として構成してもよい。
制御部210は、平坦化装置R、基板搬送機構204、準備ステーション220および熱処理部209を制御することができ、すなわち平坦化システム100の全体を制御しうる。制御部210は、例えば、FPGA(Field Programmable Gate Arrayの略。)などのPLD(Programmable Logic Deviceの略。)、又は、ASIC(Application Specific Integrated Circuitの略。)、又は、プログラムが組み込まれた汎用又は専用のコンピュータ、又は、これらの全部または一部の組み合わせによって構成される。また、制御部210は、平坦化装置Rを含む平坦化システム100の各部を統括的に制御して平坦化処理を行う処理部として機能する。なお、平坦化システム100を構成する各平坦化装置Rに制御部を設け、当該平坦化装置R内の制御部を平坦化処理を行う処理部として機能させてもよい。
平坦化装置Rは、図1(b)〜図1(d)で説明した平坦化処理を実行する。なお、図1(a)に示された組成物配置工程も平坦化装置R内に液滴供給部DPを設けて実行してもよい。なお、平坦化システム100内に複数の平坦化装置Rが配置される場合には、それらはXY平面に沿って配置されてもよいし、Z軸に沿って積み重ねて配置されてもよい。また、平坦化システム100に複数の平坦化装置Rが配置される場合、それらはXY平面に沿って配置されてもよいし、Z軸に沿って積み重ねて配置されてもよい。また本実施形態では、平坦化装置Rで、接触工程、硬化工程、分離工程を連続して行う例を用いて説明するが、接触工程を実行する装置、硬化工程を実行する装置、および、分離工程を実行する装置に分けて構成してもよい。
組成物MLとしては、硬化用のエネルギーが与えられることによって硬化する硬化性組成物を用いることができる。硬化用のエネルギーとしては、電磁波、熱などを用いることができる。電磁波としては、例えば、その波長が10nm以上1mm以下の範囲から選択される、赤外線、可視光線、紫外線などの光を用いることができる。硬化性組成物は、光の照射によって、或いは、加熱によって硬化する組成物である。光の照射によって硬化する光硬化性組成物は、重合性化合物と光重合開始剤とを少なくとも含有し、必要に応じて、非重合性化合物又は溶剤を含有してもよい。非重合性化合物は、増感剤、水素供与体、内添型離型剤、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分などの群から選択される少なくとも一種である。組成物MLは、液滴供給部DP(液体噴射ヘッド)によって、液滴状、或いは、複数の液滴が繋がって形成された島状又は膜状の形態で基板1の上に配置されてもよい。このような組成物MLの粘度(25℃における粘度)は、例えば、1mPa・s以上100mPa・s以下のものを用いることができる。また、硬化用のエネルギーとして熱を用いる方法では、熱可塑性樹脂をガラス転移温度以上の温度に加熱し、該樹脂の流動性を高めた状態で該樹脂を介して基板に型を押し付け、冷却した後に該樹脂から型を分離することで平坦化膜を形成することができる。
以下の本実施形態では、硬化用エネルギーとして紫外線光を用い、組成物MLとして光硬化性の材料が用いられる例を用いて説明する。
基板1は、シリコンウエハが代表的な基材であるが、これに限定されるものではない。基板1は、アルミニウム、チタン−タングステン合金、アルミニウム−ケイ素合金、アルミニウム−銅−ケイ素合金、酸化ケイ素、チッ化ケイ素等の半導体デバイス用基板、石英ガラス、セラミックス、金属、樹脂等の中からも任意に選択することができる。なお、基板1には、シランカップリング処理、シラザン処理、有機薄膜の成膜、等の表面処理により密着層を形成し、硬化性組成物との密着性を向上させた基板を用いてもよい。なお、基板1は、典型的には、直径300mmの円形であるが、これに限定されるものではない。
型SSとしては、光照射工程を考慮して光透過性の材料で構成された型を用いる。型SSを構成する材料の材質としては、具体的には、ガラス、石英、PMMA(Polymethyl methacrylate)、ポリカーボネート樹脂等の光透明性樹脂、透明金属蒸着膜、ポリジメチルシロキサン等の柔軟膜、光硬化膜、金属膜等が好ましい。なお、型SSは、300mmよりも大きく、500mmよりも小さい直径の円形が好ましいが、これに限られない。また、型SSの厚さは、好適には、0.25mm以上2mm未満であるが、これに限られない。また、上述の基板搬送機構204は、平坦化装置Rへ型SSを搬送する型搬送機構としても機能させることができ、基板搬送機構204の搬送ハンド202が型搬送容器(不図示)から型SSを取り出し、当該型SSは平坦化装置Rへと搬送される。
半導体形成工程においては、1枚の基板1に対して、図1(a)〜図1(d)に示された平坦化層形成(膜形成)工程が複数回にわたって実施されてもよい。半導体デバイスの製造工程は、プラズマエッチング、コーティング、洗浄、イオン注入等において基板1に高熱が加わるプロセスが多い。基板1を一旦平坦化した後も組成物MLが後工程で加えられた熱によって収縮したり歪が解放されたりして、再び基板1の平坦度が低下する可能性がある。基板1の平坦度が低下する度に、基板1を平坦化処理するのは効率がよくない。そこで、平坦化膜の形成の直後にヒートサイクルを行って予め基板1の組成物MLを収縮させ、歪を開放してから速やかに後の工程へ送ることが有利な場合がある。前述の熱処理部209は、このような用途に有用である。また熱処理部209は、複数の基板を一度に処理可能に構成することもできる。例えば、熱処理部209は、基板1を一定間隔で鉛直方向に積み上げ、一定数量を単位としてバッチ方式でベーキングおよびクーリングを実行しうる。例えば、基板搬送機構204に戻ってきた基板1を熱処理部209に送り、複数の基板1に対して約250度から400度のベーキングと急速クーリングを行うことができる。
次に、図3及び4を用いて本実施形態に係る平坦化装置Rおよび型SSの構成を詳細に説明する。図3は、平坦化装置Rを側面側(X軸側)からみた図である。図4は、本実施形態に係る、接触検知センサ(タッチセンサとも称する)を構成する電極を有する型SSと型SSを保持する型保持部302、ヘッド301等の構成を説明する図であり、ヘッド301を下側(基板上の組成物に接する側)から見た図である。
平坦化装置Rは、光源304、基板チャック340(基板保持部)、基板ステージ305、基板駆動機構330、ヘッド301、ヘッド301に支持される複数の型駆動機構308、型駆動機構308によって駆動される型保持部302を有する。さらに、平坦化装置Rには、型SSと電気的に接続し、電気信号を伝送させるためのフレキシブルプリント基板等の配線基板303、配線基板303を介して伝送される型SSの接触検知センサからの電気信号を処理する信号処理部307が設けられている。さらに、型と型保持部302との間に設けられた空間領域300の圧力を調整する圧力制御部306も設けられている。
型SSは、搬送ハンド202により搬入され、型保持部302に保持される。型保持部302は、例えば真空吸引力または静電吸引力により型SSを保持することができる。型保持部302は、例えば、ガラス、セラミックス、金属または樹脂で設けることができ、より具体的には、石英ガラス、サファイア、SiCセラミックス、アルミナセラミックス、アルミニウム合金またはコージライトで構成することができる。型SSは、円形または四角形の外形で設けることができ、基板1に接する側の面に平面部が設けられている。平面部は、基板1上の組成物MLに接触して基板1の表面形状に倣うような剛性を有する。また、型保持部302も、光照射工程を考慮して光源からの光の光路に配置される部分がある場合には、当該部分は光透過性の材料で構成する。なお、当該部分は、照射される光に対して60%以上の透過率を有する材料であることが好ましい。
また、型保持部302は、型SSを保持した状態で、型保持部302と型SSとの間に密閉された空間領域300が形成されるように構成されている。空間領域300の圧力を圧力制御部306によって制御することで、型SSの形状を制御することができる。具体的には、型SSが基板1の組成物MLに接触開始する際に、空間領域300を加圧することによって、型SSを基板1に向かって凸形状となるように変形させる。これにより型SSの中央部から組成物MLに接触を開始させることができ、その後型保持部302による吸着が解除されて型SSの平面部が組成物MLの表面上に倣うことで、型SSの平面部を撓みなく組成物に接触させることができる。すなわち、型SSの中央部分から均等に型SSと基板1との接触領域が放射線状に広がっていく状態が、接触工程の正常な状態であるといえる。
図4に示すように、型保持部302の寸法は、型SSよりも大きくなるように設けられており、型保持部302の外周部分がヘッド301に結合されて設けられている。ヘッド301には、型SSのZ軸周りの傾きを補正するための複数の型駆動機構308が設けられている。図4に示す例では、3つの型駆動機構308がヘッド301の3か所に120度の均等配置されており、型保持部302をZ軸方向およびチルト方向へ駆動することによって、型SSのZ軸方向の移動および傾き補正を行うことができる。また、型SSからの電気信号伝送用の配線基板303は、ヘッド301に実装されており、ヘッド301を介して外部の信号処理部307へと接続されている。型SSが型保持部302から開放されて基板1上に接触している際にも電気的に接続できているように、配線基板303を構成するフレキシブル配線基板の長さは適宜調整することが好ましい。なお、型SSが解放されている間に電気的に接続されている必要は必ずしもなく、接触検知センサによる接触状態を知らなくてもよいタイミングにおいては、型SSとの電気的接続は解除されていてもよい。
光硬化エネルギーとして用いられる紫外線は、ヘッド301内部に設けた光源304から発せられ、紫外線が透過する材料で設けられた型保持部302および型SSを透過し、基板1上の組成物MLに照射される。詳細は後述するが、本実施形態においては、接触検知センサを型SSに設けることで、従来のような型SSと基板1との接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系を設ける必要がない。つまり結像光学系と両立させるために、基板から離れて配置された光源からの光を基板へ導く照明光学系を設ける必要がないため、光源304を基板1の対向する位置(基板の近傍)に設けることができる。これにより、光源304として紫外線を発光するLED素子を複数配列して設けたLED光源を用いることができる。図3の例では、ヘッド301の内部に光源304を配置することで、基板1の近傍に光源304を配置している。
基板駆動機構330は、基板ステージ305を駆動させることにより基板1の位置を調整することができるように設けられており、具体的には基板ステージ305を、X軸方向、Y軸方向、およびZ軸方向に駆動させることができるように構成されている。すなわち、基板駆動機構330とヘッド301とが、基板1と型SSとの相対位置が調整する相対駆動機構を構成する。つまり、基板駆動機構330およびヘッド301の少なくとも一方でZ軸方向に関しての相対位置が変更できるように構成されている。これにより接触工程において基板1上の組成物MLと型SSとを接触させ、分離工程において基板1上の硬化された組成物MLと型SSとを分離するように、基板1と型SSとのZ軸方向に関する相対位置を変更させることができる。
また、基板駆動機構330は、基板搬送機構204の搬送ハンド202との間で基板1を受け渡しする受け渡し位置に基板ステージ305を駆動するように構成されていてもよい。また、搬送ハンド202が平坦化装置Rに型SSを搬送する際には、基板駆動機構330は、型SSを保持した状態で基板ステージ305を駆動することで、型保持部302に型SSを吸着させるようにしてもよい。
次に、図5及び図6を用いて、本実施形態に係る接触検知センサ(タッチセンサとも称する)を構成する電極を有する型SSの詳細について説明する。
本実施形態の型SSには、静電容量方式のタッチセンサを構成する電気回路技術が適用されている。タッチセンサの静電容量方式としては、表面型静電容量方式や投影型静電容量方式があり、投影型静電容量方式には主に駆動方法の違いから、自己容量方式や相互容量方式などが知られており、これらを採用することができる。本実施形態において、接触開始点のみがわかればよい場合には、自己容量方式を採用することもできるが、接触状態を判別するための接触境界線を確認したい場合には、同時に複数の接点の検出が行える相互容量方式のタッチセンサを採用することが好ましい。以下の実施形態の説明では、投影型静電容量方式のタッチセンサを型SSに採用した例を用いて説明する。
図5は、型SSに設けられた電極構成を説明する図であり、型SSの組成物MLと接触する面とは反対側の面側からみた図である。型SSのタッチセンサ部は、複数のX電極520X1〜Xn(n=2以上)と複数のY電極510Y1〜Yn(n=2以上)が、互いに交差(直交)するように配置されている。
各X電極は、複数の矩形形状の透明導電材料からなる透明電極502aとこれらを接続する透明導電材料からなる配線502とで構成されており、それぞれ配線基板303に配線504で電気的に接続されている。同様に各Y電極も、複数の矩形形状の透明材料からなる透明電極501aとこれらを接続する透明導電材料からなる配線501とで構成されており、それぞれ配線基板303に配線503で電気的に接続されている。そして各X電極の透明電極502aと各Y電極の透明電極501aとは、Z軸方向視において重ならないように配置されている。透明電極501a、502a及び配線501、502はこれらの間にできるだけ隙間が生じない形状として配置することが好ましい。また、これらの隙間に透明電極または透明配線と同一の導電膜を含むダミー電極を設けてもよい。
なお、本実施形態でいうところの透明導電材料とは、光源304から発せられた紫外線が透過する導電性材料のことである。具体的には、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。また、これらの配線501、502、透明電極501a、502aは、上述の透光性を有する導電性材料を型SSの上にスパッタリング法等により成膜した後、フォトリソグラフィ法等の様々なパターニング技術により、不要な部分を除去して形成することができる。
図6は、型の断面構造を説明する模式図であり、3つの透明電極が設けられた場合の例を示している。型SSを構成する薄板状の透明基板600を最下層として、絶縁層601が積層されている。さらにその上に透明電極501aおよび配線501とこれらの上に絶縁層を形成した第1のパターニング層602と、透明電極502aおよび配線502の上に絶縁層を形成した第2のパターニング層603と、が積層されることで接触検知センサが構成されている。配線503及び配線504は型SSの外周部においてその表面が露出するように設けられ、配線基板303と電気的に接続されている。配線503および配線504は透明電極501a等と同じ透明導電材料で設けることもできる。しかし紫外線を透過させなくてもよい場合には、配線503および504は、アルミニウム、金、白金、銀、ニッケル、チタン、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、又はパラジウム等の金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いてもよい。
型SSの組成物と接触する側の面に基板1上の組成物ML等の静電容量を変化させうる対象物が接触すると、静電容量に変化が生じる。そして、その変化量を接触信号として信号処理部307において検知することで型SSの電極X1〜Xnと電極Y1〜Ynのどの部分で接触が生じたかを検知することができる。このとき静電容量の変化する領域は、組成物MLの接触面積と対応しており、静電容量の変化が所定値以上生じている領域は、組成物MLと型SSの表面とが接触している領域であると判断することができる。
図7を用いて型SSの表面に基板1上の組成物MLが接触した際の検知状況について説明する。図7(a)は、Y電極の静電容量の変化を示す信号波形の一例である。図7(b)X電極の静電容量の変化を示す信号波形の一例である。図7(a)(b)ではX電極、Y電極それぞれn=1番〜15番まで設けられている場合の波形を示している。横軸は、各電極の番号nであり、縦軸は各電極の静電容量の変化を示している。それぞれの静電容量の変化は信号処理部307へと伝送される。信号処理部307では、X電極の中で静電容量の変化が最大となる電極番号と、Y電極の最大となる電極番号とを抽出し、その交差する部分に対応する位置が接触中心701であると判定することができる。
図7(c)は、図7(a)(b)の信号波形を受信する際の接触状態を説明する図であり、接触中心701から接触開始され、接触境界702まで型SSと基板1とが接触した場合の波形例を示している。接触中心701に対応するY電極n=8番とX電極n=8番の部分が静電容量の変化量が最も大きくなるため、最も変化している。
また、初期値から所定値以上変化している領域が接触領域であるといえるため、隣接する電極間で初期値から所定値以上の変化が生じた境界電極番号の箇所が接触境界702であると判断することができる。図7の例では、X電極n=3番、X電極n=13番、Y電極n=3番、Y電極n=13番が接触境界702を検知しているといえる。そして、型SSの接触工程中に接触境界702が接触中心701から放射線状に広がっている場合には、型SSと基板1との接触工程が正常に進行していると判断することができる。
なお、本実施形態では図7に示すように型SSの接触面のほぼ全面にわたってX電極とY電極が設けられている例を用いて説明したが、接触中心を判断できる領域と当該領域から放射線状に広がる状態が判別できる程度の電極を設けるだけでもよい。すなわち、型SSの中心部分から放射線状に広がる複数のライン上に、中心部分からの距離が互いに異なる複数の電極を設け、少なくとも中心部分の位置と複数の電極の位置で接触検知ができればよい。
次に、図8を参照して、本実施形態における平坦化装置Rにおける平坦化処理について説明する。図8は、平坦化装置の平坦化処理の流れを示すフローチャートである。平坦化処理は、上述したように、制御部210が平坦化装置Rの各部を統括的に制御することで行われる。
ステップS1での処理が開始される前に、制御部210は、図1(a)に示すような組成物配置工程を行う。具体的には、準備ステーション220において、アライメント機構205の基板支持テーブルWTによって支持された基板1の上に液滴供給部DPによって平坦化材料としての組成物MLが配置させる。
その後、ステップS1において、制御部210は、基板搬送機構204によって組成物が設けられた基板1を平坦化装置R内に搬入し、基板保持部340の上に載置する。
ステップS2においては、制御部210は、図1(b)に示す接触工程を開始する処理として、型接触処理を開始する。具体的には、制御部210は、型保持部302によって保持された型SSが下降するようにヘッド301を下降させ、基板1の上の組成物MLと型SSの平面部との接触を開始する。その際に型SSは、その自重および圧力制御部306による空間領域300の圧力制御によって下方に凸形状になるように撓ませてある。そのため、型SSの中央部が最初に基板Wの上の組成物MLに接触する。したがって、正常に接触開始された場合には、図7(c)に示すような型の点701が接触開始点となるため、X電極n=8番、Y電極n=8番の静電容量の変化として信号処理部307へと伝送される。
次に、ステップS2において、制御部210は、接触開始点の位置が正常かを判定する。具体的には、制御部210は、信号処理部307で検知された接触開始点がX電極n=8番、Y電極n=8番となっているかを判定する。ステップS2で正しい位置であると判定された場合には、ステップS6に進み、正しい位置ではないと判定された場合には、ステップS4に進み調整処理を行う。
ステップS4において、制御部210は、図4に示すヘッド301の3つの型駆動機構308を駆動させることで、接触開始点の位置が正しい位置となるように型保持部302のチルト調整を行う。そしてステップS5では、制御部210は信号処理部307で検知結果をもとに接触開始点の位置が正常かどうかを判定する。ステップS5で正常であると判定された場合には、ステップS6に進む。一方、ステップS4で再度正常でないと判定されるような場合には、基板1と型SSとの間に気泡や異物などが発生している可能性があるため、ステップS12に進みあらかじめ定められた所定のエラー処理を行い、処理を終了する。エラー処理の具体例としては、当該搬送された基板の処理は終了して次の基板の平坦化処理に移行する処理であったり、型SSを洗浄する洗浄処理を採用することができる。なお、このような洗浄処理を行う洗浄手段は、平坦化装置R内に設けてもよいし、平坦化装置R外に設けてもよい。
ステップS6では、制御部210は、圧力制御部306に空間領域300の圧力を制御させ、型の接触処理を継続する。このとき正常であれば組成物MLと型SSの接触開始後、接触領域とその外側の非接触領域の境界における型SSの(XY平面に平行な面に対する型SSの角度)が一定に維持されながら接触領域が拡大する。このように型SSの中央部から放射線状に接触領域を拡大させることによって、組成物MLの厚さを一定に維持しながら組成物MLを膜状に広げることができる。
ステップS7では、制御部210は、ステップS6で開始された接触処理において接触領域が正常に進行しているかを判定する。具体的には、制御部210は、信号処理部307において各電極の静電容量の時間変化をリアルタイムで検知することで、接触境界が中央部から外縁に向かって放射線状に移動する状況をモニタリングすることができる。そしてステップS7で接触領域が正常に進行していると判定されている場合にはステップS8に進み、モニタリング中に、放射線状に広がっていないなどの異常が発生したと検知された場合には、ステップS12に進みあらかじめ定められた所定のエラー処理を行う。
ステップS8では、制御部210は、ステップS6で開始された接触処理が進行し接触境界が基板1の外縁付近まで到達し、型保持部302による型SSの保持が解除され、型SSが基板1の組成物ML上に載置されたかを判定する。接触処理が完了するまで、ステップS6に戻り処理を続け、一方接触処理が完了したと判定された場合には、ステップS9に進む。型接触処理が完了状態とは、型SSが基板1の組成物ML上に載置された状態であり、型SSは、基板1のグローバルな凹凸にならい密着し、組成物MLからなる膜は、基板1の全域において均一になり平坦化膜を形成する。
次に、ステップS9では、制御部210は、図1(c)に示す光源304からの光(紫外線)を型保持部及び型SSを介して組成物MLに照射させ、光硬化性の組成物MLを硬化させる硬化工程(露光工程)を行う。硬化用のエネルギーとなる紫外線の照射時間は、数十秒である。一般的に組成物MLに用いられる材料は高い揮発性を有しているが、接触工程において組成物MLからの揮発は、膜の平坦性に影響を及ぼす可能性がある。そのため、基板1の上に組成物MLを供給した後、平坦化装置Rにおいて未処理のままで基板1を待機させる状況、は組成物MLの揮発が大きくなるため望ましくない。そのため、接触工程から速やかに硬化工程へ移行することが望ましく、接触工程において接触領域が型SSの中央部から外縁に向かって拡大する動作に合わせて、硬化用のエネルギーを照射する領域を該中央部から外周に向かって拡大または移動させてもよい。
次に、ステップS10では、制御部210は、ヘッド301の3つの型駆動機構308をおよび圧力制御部306を制御し、型保持部302によって型SSを再び吸着保持させ、図1(d)に示すように、基板1上の硬化した組成物MLから型SSを分離させる。このとき、単にヘッド301を鉛直方向(Z軸方向)に上昇させて組成物MLから型SSを分離しようとすると、数百N(ニュートン)もの大きな力が必要となる。このような大きな力が型SSや基板1に加わると、基板1が有するパターンの破損や組成物MLの剥離や型SSの破損等が引き起こされる可能性がある。そのため、まず組成物MLと型SSとの界面に対して局所的に数N程度の力を加えて組成物MLと型SSとの分離開始点を形成し、さらにヘッド301を上昇あるいは傾斜させて、分離開始点を起点として分離領域を拡大させ、分離を完了させることが好ましい。これにより、分離に必要な力を低減することができ、基板1が有するパターンの破損や組成物MLの剥離や型SSの破損当を防止することができる。なお、この分離動作中にも制御部210は、信号処理部307において各電極の静電容量の時間変化をリアルタイムで検知することで、分離時の接触状況をモニタリングすることができる。
ステップS11では、制御部210は、平坦化装置Rによる平坦化処理が完了したものとして、基板搬送機構204によって基板保持部340の上基板1を平坦化装置R内から搬出し、基板搬送容器203などに戻し処理を完了する。なお、基板搬送容器203内に処理予定の基板が残っているような場合には、再度S1からの処理を開始する。
なお、図8のフローチャートに示す例では、接触開始点の位置が正常であるかと型接触処理を継続している間の接触状態が正常であるかをいずれも判定する例を用いて説明したが、両方行う必要はなく、適宜いずれか一方が行われるようにしてもよい。
また、本実施形態の接触処理の例では、型SSが型保持部302から分離される場合を用いて説明したが、型SSが型保持部302に保持された状態で接触処理を行ってもよい。
以上のように、本実施形態においては型SSに接触検知センサを設けたことにより、型SSと組成物MLとの接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系を設ける必要がなくなる。これにより、光硬化に用いる光を照射する照明光学系と、接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系とを両立させる複雑な光学系を設ける必要がないため、上述したように照明光学系の構成を簡便な構成とすることができる。さらに、本実施形態の接触検知センサによれば、基板と型との接触状態を簡便に確認することができるため、基板上の組成物を平坦化するのに有利な技術を提供することができる。
(第2の実施形態)
本実施形態では、第1の実施形態とは異なる型の断面構造の例について説明する。それ以外の構成については、第1の実施形態と同様であるため、説明を省略する。
図9は、型の断面構造を説明する模式図であり、図6と同様に3つの透明電極が設けた場合の例を示している。型SSを構成する薄板状の透明基板600を最下層として、第一絶縁層601aと導電層801と第二絶縁層601bとが積層されている。導電層801は、不図示の配線により、配線基板303等を介して電圧を印可することができるように設けられている。導電層801に用いることができる透明導電材料としては、光源304から発せられた紫外線が透過する導電性材料のことである。具体的には、酸化インジウム、インジウム錫酸化物、インジウム亜鉛酸化物、酸化亜鉛、ガリウムを添加した酸化亜鉛などの導電性酸化物またはグラフェンを用いることができる。さらにその上に透明電極501aおよび配線501とこれらの上に絶縁層を形成した第1のパターニング層602と、透明電極502aおよび配線502の上に絶縁層を形成した第2のパターニング層603と、が積層されることで接触検知センサが構成されている。配線503及び配線504は型SSの外周部においてその表面が露出するように設けられ、配線基板303と電気的に接続されている。配線503および配線504は透明電極501a等と同じ透明導電材料で設けることもできる。しかし紫外線を透過させなくてもよい場合には、配線503および504は、アルミニウム、金、白金、銀、ニッケル、チタン、タングステン、クロム、モリブデン、鉄、コバルト、銅、又はパラジウム等の金属材料や、該金属材料を含む合金材料を用いてもよい。
型SSが図1(b)の接触工程及び図1(d)の分離工程を経ると、透明基板600の組成物MLと型SSとの接触面が帯電し、周囲のパーティクルを引きつけて平坦化膜に欠陥が生じる怖れがある。そのため、接触工程および分離工程を行う際に、型SS内部の導電層801を設けておくことで、導電層801に電圧をかけて透明基板600面を除電し、周囲のパーティクルを引き付けないように制御することができる。
このような断面構造を有する型SSを用いた場合にも、第1の実施形態と同様に、型SSに接触検知センサを設けたことにより、型SSと組成物MLとの接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系を設ける必要がなくなる。これにより、光硬化に用いる光を照射する照明光学系と、接触状態を確認するための高速・高分解能なカメラの結像光学系とを両立させる複雑な光学系を設ける必要がないため、上述したように照明光学系の構成を簡便な構成とすることができる。さらに、本実施形態の接触検知センサによれば、基板と型との接触状態を簡便に確認することができるため、基板上の組成物を平坦化するのに有利な技術を提供することができる。
(平坦化装置による物品の製造)
以上本実施形態で説明したような平坦化装置Rを用いて、物品の製造を行うことができる。そのような物品製造方法は、平坦化装置Rを使って基板の上に組成物の硬化物からなる膜(平坦化膜)を形成する膜形成工程と、該膜形成工程を経た該基板を他の周知の加工処理を行う処理工程とを含み、該処理工程を経た該基板から物品を製造することができる。他の周知の加工工程には、エッチング、レジスト剥離、ダイシング、ボンディング、パッケージング等が含まれる。
上記の平坦化装置Rは、基板1(例えば、基板1の1領域又は複数のショット領域あるいは基板1の全ショット領域)に組成物MLの硬化物からなるパターンを形成するインプリント装置として構成されてもよい。インプリント装置において使用される型SSは、基板Wに転写されるパターンが配置されたパターン領域、および、アライメントマークを有する。
さらに平坦化装置Rによって図1(d)に示すように表面が平坦化された基板Wの上にインプリント装置を用いて組成物の硬化物のパターンを形成してもよい。以下、インプリント装置を用いて基板上に硬化物のパターンを形成する方法について説明する。
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッ
チング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
図10に、インプリント装置によって基板にパターンを形成し、該パターンが形成された基板を処理し、該処理が行われた基板から物品を製造する物品製造方法について説明する。まず図10(a)に示すように、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコンウエハ等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図10(b)に示すように、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図10(c)に示すように、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図10(d)に示すように、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図10(e)に示すように、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図10(f)に示すように、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明はこれらの実施形態に限定されないことはいうまでもなく、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
1 基板
SS 型
210 制御部
304 光源
307 信号処理部
510 X電極
520 Y電極

Claims (13)

  1. 平面部を有する型を保持する型保持部と、基板を保持する基板保持部と、前記基板の上に設けられた組成物を硬化させる硬化部と、を有し、前記型の平面部を前記基板の上の組成物に接触させた状態で前記組成物を前記硬化部で硬化させる平坦化装置に用いられる前記型であって、
    前記平面部が設けられ、前記組成物が設けられた基板に接する側の面と、
    前記面に対象物が接触したことを検知する接触検知センサと、
    を有することを特徴とする型。
  2. 前記組成物は光硬化性の材料からなり、
    前記平坦化装置の硬化部は、前記型を介して光を照射することで、前記組成物を硬化させる光照射部であり、
    前記接触検知センサは、前記光照射部から照射される光が透過する材料からなる透明電極で構成されていることを特徴とする請求項1に記載の型。
  3. 前記接触検知センサは、対象物が接触すると静電容量が変化することにより、前記面への対象物の接触を検知することを特徴とする請求項1または2に記載の型。
  4. 前記接触検知センサは、対象物との複数の接点を検知できることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の型。
  5. 前記接触検知センサは、少なくとも型の中心部分の位置と、当該中心部分の位置から放射線状に広がるライン上の、前記中心部分からの距離が互いに異なる複数の位置において、検知できることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の型。
  6. 平面部が設けられ、組成物が設けられた基板に接する側の面と、前記面に対象物が接触したことを検知する接触検知センサとを有する型を保持する型保持部と、
    基板を保持する基板保持部と、
    前記基板の上に設けられた組成物を硬化させる硬化部と、
    前記型の平面部を前記基板の上の組成物に接触させた状態で前記組成物を前記硬化部で硬化させるように制御する制御部と、を有し、
    前記制御部は、前記接触検知センサからの信号に応じて、前記型の平面部と前記組成物との接触を検知することを特徴とする平坦化装置。
  7. 前記制御部は、前記接触検知センサからの信号に応じて、前記型の平面部と前記組成物との接触開始点および接触状態の少なくとも一方が正しいかを判定することを特徴とする請求項6に記載の平坦化装置。
  8. 前記制御部は、前記接触開始点および前記接触状態の少なくとも一方に異常がある場合には、前記硬化部による組成物の硬化を行わないように制御することを特徴とする請求項7に記載の平坦化装置。
  9. 前記組成物は光硬化性の材料からなり、
    前記硬化部は、前記型を介して光を照射することで、前記組成物を硬化させる光照射部であることを特徴とする請求項6乃至8のいずれか1項に記載の平坦化装置。
  10. 前記型の接触検知センサは、前記光照射部からの光が透過する導電性材料からなる透明電極で構成されており、
    前記光照射部は、前記型を介して前記基板の組成物に対して露光することを特徴とする請求項9に記載の平坦化装置。
  11. 請求項6乃至10のいずれか1項に記載の平坦化装置を用いて、基板を平坦にする工程と、前記工程で平坦にされた前記基板を加工する工程と、を含み、
    前記加工された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品の製造方法。
  12. 平面部が設けられ、組成物が設けられた基板に接する側の面と、前記面に対象物が接触したことを検知する接触検知センサとを有する型を保持する型保持部と、基板を保持する基板保持部と、前記基板の上に設けられた組成物を硬化させる硬化部と、を有することを特徴とする平坦化装置の平坦化方法であって、
    前記接触検知センサからの信号に応じて、前記型の平面部と前記組成物との接触を検知する検知工程と、
    検知工程の結果に応じて、前記組成物を硬化させる前記硬化部を制御する制御工程と、
    を行うことを特徴とする平坦化方法。
  13. 前記制御工程では、前記接触検知センサからの信号に応じて、前記型の平面部と前記組成物との接触開始点および接触状態の少なくとも一方が正しいかを判定し、
    前記接触開始点および前記接触状態の少なくとも一方が正しくないと判定された場合には、前記組成物の硬化を行わないように制御することを特徴とする請求項12に記載の平坦化方法。
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