JP2016096327A - インプリント方法、インプリント装置、型、および物品の製造方法 - Google Patents

インプリント方法、インプリント装置、型、および物品の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】パターン欠陥の発生を抑える点で有利なインプリント方法を提供する。【解決手段】このインプリント方法は、基板上の未硬化樹脂を、型に形成されているパターン部により成形して硬化させて、基板上に硬化した樹脂のパターンを形成するものであり、樹脂が硬化した後、パターン部と樹脂とが剥離する境界を直線状とし、2つの相対する境界が直線状を維持しつつ互いに近づくように剥離を進展させて、パターン部と樹脂とを引き離す工程を含む。【選択図】図2

Description

本発明は、インプリント方法、インプリント装置、型、および物品の製造方法に関する。
基板上のインプリント材を型(モールド)によって成形するインプリント処理により、基板上にパターンを形成する微細加工技術がある。この技術は、インプリント技術とも呼ばれ、基板上に数ナノメートルオーダーの微細なパターン(構造体)を形成することができる。例えば、インプリント技術の1つとして光硬化法がある。光硬化法を採用したインプリント装置では、まず、基板上のショット領域の1つに光硬化性樹脂を供給する。次に、型を用いて、基板上の樹脂を成形する。そして、光を照射して樹脂を硬化させたうえで離型することにより、樹脂のパターンが基板上に形成される。インプリント技術には、光硬化法以外にも、例えば熱により樹脂を硬化させる熱硬化法がある。
しかしながら、このようなインプリント技術では、型と樹脂とを直接接触させるので、硬化した樹脂から型を引き離す(離型)際に転写不良等のパターン欠陥を生じさせる場合がある。例えば、反射防止膜などの光学素子の製造であれば、ある程度の欠陥密度が許容される場合もあるが、特に半導体デバイス等の製造の際には、欠陥の発生がデバイス性能に直接影響する場合が多く、許容される欠陥密度は厳しい。
そこで、特許文献1は、離型の際に基板または型の裏面を加圧して凸形状とすることで界面に応力を与え、離型力を低減させて欠陥の発生を抑止するインプリント装置を開示している。また、特許文献2は、ライン方向と剥離方向とをある範囲で一致させることで欠陥の発生を抑止するパターン形成方法を開示している。特許文献3は、離型開始時に型保持部と基板保持部の離間速度をゼロとする事で欠陥の発生を低減するインプリント方法を提案している。
特開2011−77529号公報 特開2007−296683号公報 特開2013−207180号公報
近年、欠陥抑制技術の進展に伴い、特に成形領域の中心部において欠陥密度が高くなる傾向が明らかになってきた。この原因の一つとして、欠陥密度の高くなる領域は、離型工程の後半まで型と樹脂とが接触している領域であり、その領域では剥離が進展する速度が非常に高くなるため、樹脂パターンや型に必要以上の応力が発生しやすいことが挙げられる。特に、特許文献1および3に開示されている技術においても、離型の際には成形領域の周辺部から中心部に向けて等方的(略円形)に剥離が進み、剥離する境界の長さの減少に伴って剥離が進展する速度が増大し、中心部にて欠陥が多発しやすいと考えられる。一方、特許文献2に開示されている技術では、その適用範囲が、方向性のあるパターンに限られる上、成形領域の中心部で発生する欠陥を抑制し得るかどうかについては不明である。さらに、特許文献3に開示されている技術では、離型開始後の離型動作は型や基板の弾性変形によるばね力により行われる事になるため、離型力が大きい場合や、型の構造等によっては離型動作が完了するまで剥離が進展しない場合がある。
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、例えば、パターン欠陥の発生を抑える点で有利なインプリント方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は、基板上のインプリント材に型を用いてパターンを形成するインプリント方法であって、インプリント材が硬化した後、型とインプリント材とが剥離する境界を直線状とし、2つの相対する境界が直線状を維持しつつ互いに近づくように、型とインプリント材とを引き離す工程を含むことを特徴とする。
本発明によれば、例えば、パターン欠陥の発生を抑える点で有利なインプリント方法を提供することができる。
本発明の第1実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 インプリント処理における各構成要素等の状態を時系列で示す図である。 モールドと樹脂との接触の状態を示す図である。 本発明の第2実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 本発明の第3実施形態に係るインプリント装置の構成を示す図である。 比較例の離型工程における剥離が進展する様子を示す図である。 剥離する境界の長さと剥離が進展する速度とを示すグラフである。 比較例と本実施形態との樹脂の剥離の進展を同一の時系列で示す図である。 基板チャックを示す図である。 本発明の第4実施形態に係るインプリント装置で用いるモールドチャックを示す図である。 インプリント処理における各構成要素等の状態を時系列で示す図である。 モールドと樹脂との接触の状態を示す図である。 インプリント処理における各構成要素等の状態を時系列で示す図である。 モールドと樹脂との接触の状態を示す図である。 基板チャックを示す図である。 インプリント処理における各構成要素等の状態を時系列で示す図である。 モールドと樹脂との接触の状態を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面などを参照して説明する。
(第1実施形態)
まず、本発明の第1実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置について説明する。図1は、本実施形態に係るインプリント装置100の構成を示す概略図である。インプリント装置100は、物品としての半導体デバイスなどの製造に用いられる。ウエハ105上(基板上)に塗布された未硬化の樹脂(インプリント材)104とモールド103とを接触させて、樹脂104を成形することでウエハ105上に樹脂104のパターンを形成する。なお、インプリント装置100は、一例として光硬化法を採用するものとする。また、以下の図において、上下方向(鉛直方向)にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内に互いに直交するX軸およびY軸を取っている。インプリント装置100は、照明系107と、モールド保持機構117と、基板ステージ108と、塗布部118と、制御部119とを備える。
照明系107は、不図示の光源から発せられた紫外線を樹脂104を硬化させるに適切な光に調整し、モールド103に照射する樹脂硬化手段である。光源は、紫外線に限らずモールド103を透過し、かつ樹脂104が硬化する波長の光を発する光源であればよい。なお、例えば熱硬化法を採用する場合には、樹脂硬化手段として、照明系107に換えて、例えば基板ステージ108の近傍に、熱硬化性樹脂を硬化させるための加熱手段を設置する。一方、熱硬化性樹脂に換えて熱可塑性樹脂を用いるのであれば、樹脂硬化手段は、例えば基板ステージの近傍に設置される冷却手段である。
モールド(型)103は、ウエハ105に対向する面に、例えば回路パターンなどの転写すべき三次元状の凹凸パターンが形成されているパターン部103aを含む。また、モールド103は、パターン部103aが設けられている面とは反対側の面の中央領域に、凹部103bを含む。モールド103の材質としては、光硬化法を採用する場合には、石英ガラスやサファイアガラスといった光透過性の材質とし得るが、熱硬化法や熱可塑法を採用する場合には、金属、シリコン、セラミック等、広く選択し得る。
モールド保持機構(型保持手段)117は、モールド103を保持するモールドチャック102と、不図示であるが、モールドチャック102を支持し移動させるモールド駆動機構と、モールド103を変形可能とするモールド形状可変機構114とを有する。モールドチャック102は、モールド103における紫外線の照射面の外周領域を真空吸着力や静電力により引き付けることでモールド103を保持し得る。また、モールドチャック102およびモールド駆動機構は、照明系107から照射された紫外線がモールド103を透過してウエハ105に向かうように、中心部(内側)に開口領域を有する。この開口領域は、モールド103に形成されている凹部103bに連通している。モールド駆動機構は、モールド103とウエハ105上の樹脂104とを接触させたり、引き離したり、選択的に行うようにモールド103をZ軸方向に移動させる。なお、インプリント処理の際の接触および引き離し動作は、モールド103をZ軸方向に移動させることで実現してもよい。また、同動作は、基板ステージ108を駆動させてウエハ105をZ軸方向に移動させることで実現してもよく、または、モールド103とウエハ105との双方を相対的に同時または順次、移動させてもよい。モールド形状可変機構(型形状可変手段)114は、モールドチャック102に保持されている状態のモールド103に力(変形力)を印加することで、モールド103の形状を変化させる。
ここで、本実施形態におけるモールド形状可変機構114は、気体または液体の圧力である流体圧を印加する方式、特に本実施形態では空圧(空気圧)を印加してモールド103の形状を変化させる方式を採用する流体圧印加手段とする。なお、流体圧を用いる方式の利点としては、例えば、インプリント装置100内に紫外線の透過経路を作りやすいので、光硬化樹脂を使用する場合や、細かいプロセス管理のために各種光学センサーや撮像系などを付加したい場合などに有利である点が上げられる。モールド形状可変機構114は、さらに、凹部103bと上記の開口領域とを含む空間を密閉とする窓板101と、モールド形状制御手段109と、該モールド形状制御手段109と密閉空間とを連通させる配管120とを有する。窓板101の材質としては、モールド103と同様に紫外線を透過させる必要性から、例えば石英ガラスである。モールド形状制御手段109は、凹部103bを一部として形成される密閉空間内の圧力を、制御部119からの指令に基づいて調整するものであり、例えば加圧、減圧を行うポンプである。なお、モールド形状可変機構114は、本実施形態では空圧を用いるものであるが、例えば、窒素やヘリウム等の気体を用いた圧力制御でもよいし、水や油等の液体を用いた液圧制御としてもよい。
ウエハ(基板)105は、例えば、単結晶シリコンからなる被処理基板である。なお、半導体デバイス以外の物品の製造用途であれば、基板の材質として、例えば、光学素子であれば石英等の光学ガラス、発光素子であればGaNやSiCなどを採用し得る。
基板ステージ(基板保持手段)108は、ウエハ105を保持し、モールド103とウエハ105上の樹脂104との接触に際し、モールド103とウエハ105との位置合わせを実施する。基板ステージ108は、ウエハ105を保持する基板チャック106と、不図示であるが、基板チャック106を支持し、XYZの各軸方向に移動させるステージ駆動機構と、ウエハ105を変形可能とするウエハ形状可変機構115とを有する。本実施形態では、ウエハ形状可変機構(基板形状可変手段)115は、一例として、基板チャック106が真空チャックであるものとする。そして、基板チャック106は、複数の吸着領域に分割され、それぞれ個別に吸着圧を加減圧してウエハ105の形状を変化させる方式を採用する。ここで、複数の吸着領域は、以下で詳説する離型工程の際に、ウエハ105の形状を従来とは異なる形状に変形させるために、例えば、X軸方向が一定の幅で仕切られ、かつ、Y軸方向に吸着領域全域に渡って連通した領域とし得る。なお、各吸着領域における圧力調整手段としては、モールド形状制御手段109と同様に、例えば加圧、減圧を行うポンプであるウエハ形状制御手段110と配管121とを含み、空圧を調整することで行い得る。
塗布部118は、ウエハ105上に予め設定されているパターン形成領域としてのショット領域上に、所望の塗布パターンで樹脂104を塗布する。インプリント材としての樹脂104は、モールド103とウエハ105との間に充填される際には流動性を持ち、成形後には形状を維持する固体であることが求められる。特に本実施形態では、樹脂104は、紫外線を受光することにより硬化する性質を有する紫外線硬化樹脂(光硬化性樹脂)であるが、物品の製造工程などの各種条件によっては、光硬化樹脂に換えて、熱硬化樹脂や熱可塑樹脂等が用いられ得る。
制御部(制御手段)119は、例えばコンピューターなどで構成され、インプリント装置100の各構成要素に回線を介して接続され、プログラムなどに従って各構成要素の動作や調整などを制御し得る。特に本実施形態では、制御部119は、駆動制御回路111と、樹脂硬化制御回路112とを含む。駆動制御回路111は、モールド形状可変機構114の動作を制御する。駆動制御回路111は、特に接触動作または引き離し動作のときのモールド保持機構117、基板ステージ108、モールド形状制御手段109およびウエハ形状制御手段110の各動作を制御する。樹脂硬化制御回路112は、照明系107の照射を制御する。なお、制御部119は、インプリント装置100の他の部分と一体で(共通の筐体内に)構成してもよいし、インプリント装置100の他の部分とは別体で(別の筐体内に)構成してもよい。
次に、インプリント装置100によるインプリント処理(インプリント方法)について説明する。まず、制御部119は、基板チャック106にウエハ105を載置および固定させる。次に、制御部119は、基板ステージ108を駆動させてウエハ105の位置を適宜変更させつつ、不図示のアライメント計測系にウエハ105上のアライメントマークを計測させ、ウエハ105の位置を高精度に検出する。そして、制御部119は、検出結果に基づいて基板に形成されたショット領域の配列を求める。ここで、ある1つのショット領域に対するパターン形成の流れとして、制御部119は、まず、基板ステージ108に、塗布部118の樹脂吐出口の下にウエハ105上の塗布位置を位置決めさせる。その後、塗布部118は、ショット領域に樹脂104を塗布する(塗布工程)。次に、制御部119は、基板ステージ108に、パターン部103a直下の接触位置にショット領域が位置するようにウエハ105を移動させ、位置決めさせる。次に、制御部119は、パターン部103aと基板上のショット領域との位置合わせやパターン部103aの形状補正などを実施した後、モールド保持機構117を駆動させ、ショット領域上の樹脂104にパターン部103aを接触、充填させる(充填工程)。この状態で、照明系107は、硬化工程としてモールド103の背面(上面)から紫外線を所定時間照射し、モールド103を透過した紫外線により樹脂104を硬化させる。そして、樹脂104が硬化した後、制御部119は、モールド保持機構117を駆動させ、モールド103とウエハ105との間隔を広げることで、パターン部103aを硬化した樹脂104から引き離す(離型工程)。これにより、ショット領域上には、パターン部103aに倣った三次元形状の樹脂パターンが形成される。このような一連のインプリント動作を基板ステージ108の駆動によりショット領域を変更しつつ複数回実施することで、インプリント装置100は、1枚のウエハ105上に複数の樹脂パターンを形成することができる。
図2は、上記のインプリント処理の一連の工程において、モールド103と、ウエハ105と、該ウエハ105上の樹脂104との各状態(形状)を時系列で示す概略断面図である。なお、図2では、モールド103の重心位置を通るX軸方向に沿った断面図(X断面図)と、Y軸方向に沿った断面図(Y断面図)とを、時系列ごとにそれぞれ並べて表記している。さらに、図中、矢印は、圧力が印加される向きを示している。また、図3は、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104との接触による樹脂104の時間ごとの状態変化を示す概略平面図である。まず、インプリント処理を開始するにあたり、モールド103と、表面上に樹脂104が塗布されているウエハ105とは、対向して配置される。
次に、図2中の(i)に示すように、モールド形状可変機構114は、モールド103の形状を、そのパターン部103aの中心部が樹脂104側に近づくような、略球形状の凸形に変形させる。このとき、モールド103と樹脂104とは接触前の状態にあるので、図3(a)に示すように、樹脂104の状態に変化はない。
次に、図2中の(ii)に示すように、充填工程として、モールド103とウエハ105とが徐々に近づき、モールド103(パターン部103a)と樹脂104とは、接触を開始する。このとき、モールド形状可変機構114は、モールド103の形状を凸形に維持している。これにより、図3(b)に示すように、接触領域201は円形となり、パターン部103aの中心領域から外周領域に向かって空気を押し出しながら樹脂104の充填が進行するため、泡の巻き込みを抑える観点から望ましい。なお、図3において、モールド103と樹脂104とが接触している領域(接触領域201)を斜線領域で示す。
次に、図2中の(iii)に示すように、パターン部103aの全域に樹脂104の充填が完了した後(図3(c)参照)、硬化工程として、照明系107は、例えば100mJ/cmの紫外線を照射して樹脂104を硬化させる。ここで、モールド形状可変機構114は、樹脂104の充填の進行(充填動作の進行)に合わせて徐々にモールド103の変形を解除していき、充填完了をもってモールド103の形状が元に戻るように制御される。なお、モールド形状可変機構114によるモールド103の変形の解除は、モールド103の変形による樹脂パターンの歪みを抑える観点から望ましいが、歪みの程度が許容できる場合には、モールド103に変形力を印加した状態を維持していてもよい。
次に、図2中の(iv)に示すように、ウエハ形状可変機構115は、ウエハ105の形状を、平面内の1つの方向(以下「変形基準方向」という。)に平行にモールド103側に近づくような、円筒形状に沿った凸形に変形させる(基板変形工程)。なお、本実施形態でいう円筒形状は、厳密な円筒形状を指すのみならず、いわゆる略円筒形状をも含む。一方、モールド形状可変機構114は、モールド103の形状を、等方的にその中心部が樹脂104側から遠ざかるような凹形に変形させるが、この場合には、ウエハ105の形状にならって円筒形状となる(型変形工程)。ここでは、変形基準方向(円筒形状における軸が延びる方向)をY軸方向としているので、ウエハ105は、X断面図では中央部のみ、Y断面図では全域が、基板チャック106から浮き上がっている。
次に、図2中の(v)に示すように、離型工程として、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104とは、徐々に引き離される。このとき、モールド103とウエハ105とが円筒形状に変形している。したがって、図3(d)に示すように、モールド103が硬化した樹脂104から剥離する際の境界(界面)は、変形基準方向に2つの直線状となる。この相対する剥離する境界が直線状を維持しつつ、互いに近づく方向(変形基準方向と直交する方向)に剥離が進展する。なお、この状態は、離型開始から離型終盤まで維持される。
そして、図2中の(vi)に示すように、離型工程が完了した後、モールド形状可変機構114およびウエハ形状可変機構115が変形力の印加を停止することで、モールド103およびウエハ105の形状は、それぞれ元に戻り、インプリント処理が完了する。
次に、特に上記のような離型工程を行うことによる効果を明確にするために、比較例を示しつつ、数値を用いてより具体的に例示する。なお、比較例の離型工程に関しては、本実施形態に係るインプリント装置100と同一構成のものには同一の符号を付して説明する。まず、本実施形態と比較例との共通する条件として、モールド103は、厚さ(Z軸方向の寸法)5mmの合成石英からなり、パターン部103aが設けられている面とは反対側の面で、外形寸法(平面寸法)が直径φ65mm、深さ4mmとなる凹部を含む。パターン部103aは、外形寸法がX軸方向に33mm、Y軸方向に26mmで、高さ(Z軸方向の寸法)0.1mmの凸部として、面中央部に設けられている。パターン部103aは、凹凸パターンからなる微細構造が全面に形成されており、その寸法は、平均で幅50nm、深さ(Z軸方向の寸法)100nmである。ウエハ形状可変機構115としての基板チャック106に形成されている複数の吸着領域は、図9の斜線部に示すようにパターン部103aと相対する部分を中心としてX軸方向が70mmの幅で仕切られ、かつY軸方向に吸着領域全域に渡って連通した領域とする。
図6は、比較例の離型工程における樹脂104の剥離進展中の様子を示す概略図である。このうち、図6(a)は、平面図である。また、図6(b)は、X断面図であり、このときの状態は、図2に示す本実施形態におけるインプリント処理の際の各状態のうち、特に(v)のX断面図に対応している。一方、図6(c)は、Y断面図であり、このときの状態は、図2に示す本実施形態におけるインプリント処理の際の各状態のうち、特に(v)のY断面図に対応している。硬化工程の後で離型工程の前に行われる変形工程として、モールド形状可変機構114およびウエハ形状可変機構115は、共に+10kPaの空圧を印加することで、モールド103とウエハ105とをパターン部103aと相対する部分を中心として変形させる。ただし、比較例の場合には、モールド形状可変機構114は、モールド103の形状を、等方的にその中心部がウエハ105側に近づくような凸形に変形させる。このような状態にて、離型工程として、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104とは、100μm/sの速度にて引き離される。これにより、モールド103は、図6(b)、(c)に示すように等方的に変形し、ウエハ105の円筒形上にならう事が無い。そのため、離型工程の間の接触領域201は、図6(a)に示すように円形状(略円形状)となり、パターン部103aの外周から中心に向かって等方的に剥離が進展する。
これに対して、本実施形態では、変形工程として、例えば、モールド形状可変機構114は、−10kPaの空圧を印加することで、モールド103を変形させる。一方、ウエハ形状可変機構115は、+10kPaの空圧を印加することで、ウエハ105を変形させる。ここで、ウエハ形状可変機構115は、ウエハ105を上記のとおり円筒形状に変形させる。このとき、ウエハ形状可変機構115は、例えば、図2中の(iv)のX断面図に示すように、X軸方向については、パターン部103aと相対する部分を含む吸着領域を加圧し、それ以外の吸着領域に吸着(減圧)させる。一方、図2中の(iv)のY断面図に示すように、パターン部103aと相対する部分を含むY軸方向については、全域が加圧された状態にある。これに対して、不図示であるが、パターン部103aと相対する部分を含まないX軸方向両端部のY軸方向については、全域が吸着された状態にある。このような状態から、離型工程として、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104とは、比較例の場合と同様に100μm/sの速度にて引き離されるものとする。これにより、モールド103とウエハ105とは、図2中の(v)および図3(d)を用いて上記説明したように、剥離を進展させることができる。
図7は、比較例と本実施形態との樹脂104の剥離の各進展について、上記条件のもとで剥離の状況を高速度カメラにて撮影し画像解析を行うことで得られた、離型時間に対する、剥離する境界の長さと、剥離が進展する速度とを比較して示すグラフである。このうち、図7(a)は、剥離する境界の長さを示したものであり、図7(b)は、剥離が進展する速度を示したものである。また、図7の各図において、実線は、本実施形態における値を示し、破線は、比較例における値を示している。
まず、本実施形態に係るインプリント方法に関して離型工程を実施した場合、直線状の2本の境界が形成されるから、図7(a)に示す境界の長さは、パターン部103aの短辺長さである26mmの2倍の52mm付近をほぼ一貫して維持した。一方、図7(b)に示す剥離が進展する速度は、離型工程の初期および後期ではわずかな上昇が見られるものの、ほぼ一貫して30mm/s以下の低い値を維持した。そして、このようなインプリント方法によりウエハ105上に形成された樹脂パターンのうち、パターン部103aの中央部で形成された部分における欠陥密度は、他の部分と特に変化はない。
次に、比較例のインプリント方法に関して離型工程を実施した場合、図7(a)に示す境界の長さは、接触領域201の半径の減少に伴い急速に減少した。一方、図7(b)に示す剥離が進展する速度は、離型工程の初期ではわずかな減少がみられるものの、中期から増加に転じ、後期において急激な上昇が見られ、最終的には120mm/s程度以上の高い値を示した。そして、比較例のインプリント方法によりウエハ105上に形成された樹脂パターンのうち、パターン部103aの中央部で形成された部分における欠陥密度は、周囲の部分の3倍以上であった。また、それ以外の部分においても、本実施形態の場合に比べて、1.2倍程度の欠陥が見られた。なお、このような比較例の結果は、離型工程のときに、ウエハ形状可変機構115のみを大気圧としたものと、モールド形状可変機構114のみを大気圧としたものとについても同様となる。
図8は、比較例と本実施形態における樹脂104の剥離の進展(接触領域201の変化)を同一の時系列で示す概略平面図である。図8中、(i)は、比較例の場合に対応しており、(ii)は、本実施形態の場合に対応している。図7に示す離型時間との関係で参照すると、まず、比較例の場合では、離型工程の後期で接触領域201の急激な減少が見られる。これに対して、本実施形態の場合は、図7のグラフにも表れているとおり、離型工程の間、剥離する境界の長さをおおよそ維持しつつ、剥離が進展する速度の変化も少ない。
このように、本実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置100には、以下のような利点が存在する。まず、離型工程の間、剥離力を支える剥離する境界の長さの減少が抑制されることに伴い、剥離が進展する速度の増大を抑制することができる。特に上記例示によれば、平面形状が長方形の成形領域に対し、相対する2辺と平行状態を維持しつつ境界を形成するため、境界の長さは一定に保たれる。これにより、成形領域において欠陥密度が高くなる領域(剥離が進展する速度が高い領域)が減少するので、パターン欠陥の発生を極力抑えることができる。なお、成形領域が円形や多角形などのその他の形状であったり、異なる境界の角度であっても、境界の長さに変化が生じるものの、比較例のように境界の長さが極端に減少することはないため、上記説明と同様の効果を奏する。また、このことは、複雑かつ高速な速度制御を要しないので、装置制御の簡略化によるコスト減にも寄与し得る。また、図2中の(iv)に示すように、境界付近においてモールド103とウエハ105とが近い曲率半径をもって同方向に曲がった状態で剥離が進展することで、比較例に比べて曲がりの不一致によるパターン形状の干渉が発生しづらくなる。したがって、同原因による樹脂パターンにかかる成形面方向の応力が抑制される。また、本実施形態では、2つの境界をもって対称に剥離が進展することから、両方の境界にかかる成形面方向の力が相殺されるので、片側から剥離が進展する場合に比べ、樹脂パターンにかかる成形面方向の応力が抑制される。また、このことは、装置剛性の簡略化によるコスト減にも寄与し得る。さらに、本実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置100は、構造的に従来のインプリント装置からの変更が容易であり、応用性が広い。
以上のように、本実施形態によれば、パターン欠陥の発生を抑える点で有利なインプリント方法を提供することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置について説明する。上記の第1実施形態では、モールド形状可変機構114およびウエハ形状可変機構115ともに、空圧(流体圧)を用いてモールド103またはウエハ105を変形させるものを例示した。これに対して、本実施形態では、モールド形状可変機構およびウエハ形状可変機構が、駆動機構により移動される物体を接触させて機械的外力を印加する方式を採用する点を特徴とする。
図4は、本実施形態に係るインプリント装置のうち、モールド形状可変機構214およびウエハ形状可変機構215の構成を示す概略図である。このうち、図4(a)は、X断面図であり、図4(b)は、斜視図であり、図4(c)は、さらに他の例を示すX断面図である。なお、本実施形態では、第1実施形態ですでに説明された構成要素等と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
モールド形状可変機構214は、例えば、石英ガラス製の直径5mmの円柱であり、その中心軸をZ軸と平行として、モールド103のパターン部103aの中心部の反対側(背面側)に接着により固定される。この場合、モールド形状制御手段209は、円柱をZ軸方向に沿って移動(直動)させることが可能な駆動手段である。駆動機構としては、例えば、直動モーターや空圧アクチュエーター等を採用し得る。
ウエハ形状可変機構215は、基板チャック106上に保持されている状態のウエハ105を、その裏面から接触して突き上げることが可能な突き上げ部材である。突き上げ部材は、例えば、変形基準方向がY軸方向ならば、X軸方向に幅5mm、Y軸方向にウエハ105以上の長さを有する略直方体形状の部材である。また、接触(突き上げ)によるウエハ105の破損を抑止するために、突き上げ部材におけるウエハ105の裏面と接触する部分は、その断面が円弧形状に丸められている。この場合、ウエハ形状制御手段210は、突き上げ部材をZ軸方向に沿って移動させることが可能な駆動手段である。駆動機構としては、例えば、直動モーターや空圧アクチュエーター等を採用し得る。また、ウエハ形状可変機構215がこのような突き上げ動作を可能とするために、基板チャック106は、例えば、パターン部103aと相対する部分を中心に、X軸方向に幅70mm、Y軸方向に全域に渡る開口部106aを有する。そして、ウエハ形状可変機構215は、開口部106aを非接触で貫通して移動し得る。
このような構成のもと、本実施形態における離型工程として、例えば、モールド形状可変機構214は、ウエハ105上の樹脂104から遠ざかる方向にモールド103を20μm移動させることで、モールド103を変形させる。一方、ウエハ形状可変機構215は、モールド103に向かってウエハ105を20μm移動させることで、ウエハ105を変形させる。これにより、本実施形態おいても、第1実施形態と同様に樹脂104の剥離が進展するので、第1実施形態と同様の効果を奏する。そして、特に本実施形態によれば、離型工程においてモールド103とウエハ105との変形量が機械的拘束により一意に定まるため、樹脂104の材質や転写パターンの状況などにより離型の挙動のばらつきが大きい場合には、特に有効である。また、各形状可変機構214、215は、ともに固体の部材であるので、例えば真空中にてインプリント処理を行う場合には、特に有効である。
なお、離型工程における接触による機械的外力の印加方法については、本発明は、上記の方法に限定するものではない。例えば、ウエハ形状可変機構215は、図4(c)に示すX断面図にあるように、基板チャック106自体が略円筒形上となるように屈曲する構成としてもよい。すなわち、この場合には、基板チャック106がウエハ形状可変機構215を兼ねることになる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置について説明する。上記の第1実施形態では、モールド形状可変機構114が空圧(流体圧)を用いてモールド103を変形させるものを例示した。これに対して、本実施形態では、モールド形状可変機構またはウエハ形状可変機構が、電場または磁場を発生させて遠隔力を印加する方式を採用する点を特徴とする。以下、一例として、モールド形状可変機構が電場(電界)を発生させて遠隔力を印加する方式を採用する遠隔力印加手段である場合を例示する。
図5は、本実施形態に係るインプリント装置の構成のうち、モールド形状可変機構314およびウエハ形状可変機構115の構成を示す概略図(X断面図)である。なお、本実施形態では、第1実施形態ですでに説明された構成要素等と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。モールド形状可変機構314は、例えば、直径50mmの円形の金属板であり、モールド103の光照射側で、パターン部103aと相対するように配置される。一方、金属板と対向するモールド103の背面には、透明電極であるITO層が成膜されている。この場合、モールド形状制御手段309は、電圧源(電圧印加手段)であり、モールド形状可変機構314としての金属板と、モールド103背面のITO層とにそれぞれ電気配線を介して接続される。なお、ウエハ形状可変機構115については、第1実施形態と同様とする。
このような構成のもと、本実施形態における離型工程として、例えば、ウエハ形状可変機構115は、第1実施形態と同様に、+10kPaの空圧を印加することで、ウエハ105を変形させる。その後、モールド形状制御手段309は、モールド形状可変機構314とITO層とに互いに逆の極性の電圧を印加することで、モールド103を最大変位20μmでウエハ105の形状にならわせて、第1実施形態と同様に変形させる。これにより、本実施形態おいても第1実施形態と同様に樹脂104の剥離が進展するので、第1実施形態と同様の効果を奏する。そして、特に本実施形態によれば、モールド103の変形が電気信号と物理場とによって行われるため、インプリント処理のサイクルが早い場合など高速応答が求められる場合には有効である。また、モールド形状可変機構314と、変形対象物であるモールド103とは非接触であるため、インプリント処理の方式によっては、特に真空中にてインプリント処理を行う場合には、特に有効である。
なお、上記各実施形態では、離型工程のときに、ウエハ形状可変機構がウエハ105の形状を円筒形状に沿った凸形に変形させ、モールド形状可変機構がウエハ105の形状にならうようにモールド103を変形させた。しかしながら、本発明は、剥離境界を直線状とし、2つの相対する剥離境界が平行状態を維持しつつ互いに近づくように剥離を進展させることができるものであれば、この方法または構成に限定されない。すなわち、上記とは逆に、離型工程のときに、モールド形状可変機構がモールド103の形状を円筒形状に沿った凸形に変形させ、ウエハ形状可変機構がモールド103の形状にならうようにウエハ105を変形させる方法または構成もあり得る。ウエハ105の変形は、モールド保持機構117の制御により行うこともできる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置について説明する。上記第1実施形態〜第3実施形態では、モールド103の形状およびウエハ105の形状を空圧(第1実施形態)、機械的外力(第2実施形態)または遠隔力(第3実施形態)により変化させていた。これに対し、本実施形態では、モールド103の外周のX方向、Y方向による剛性差により形状変化を行う点を特徴とする。なお、以下の実施形態では、上記実施形態ですでに説明された構成要素等と同一のものには同一の符号を付し、説明を省略する。
図10は、本実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置で用いるモールドチャック102の構成を示す図である。モールドチャック102の上記実施形態と異なる点は、モールド103との接触面において、開口領域を取り囲む箇所に第一のモールド保持部1021および第二のモールド保持部1022が設けられている点である。第一のモールド保持部1021は、図中Y方向に沿って細長い形状をしており、第二のモールド保持部1022は、図中X方向に沿って細長い形状をしている。第一のモールド保持部1021および第二のモールド保持部1022は真空チャックであり、それぞれ独立にモールド103に対する吸着、解放の切り替えが可能である。なお、本実施形態で用いるモールド103は厚さ1mmの合成石英からなり、上面から見て縦横100mmの正方形であるものとする。
図11は、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104との接触による樹脂104の時間ごとの状態変化を示す概略平面図である。図12は、上記のインプリント処理の一連の工程において、モールド103と、ウエハ105と、該ウエハ105上の樹脂104との各状態(形状)を時系列で示す概略断面図である。座標軸や矢印の向きが意味するところは、第1実施形態と同様である。図11(a)は、モールド103と樹脂104とが接触する前の状態を示す図である。このとき、図12(a)に示すように、モールド103の裏面は、第一のモールド保持部1021および第二のモールド保持部1022によりモールドチャック102に吸着されている。また、パターン部103aの中心部は、モールド形状可変機構114により、樹脂104側に近づくような、略球形状の凸形に変形している。
図11(b)および図12(b)は、パターン部103aと樹脂104とが接触を開始した状態を示す図である。上記実施形態と同様に、接触領域201は、略円形状となり、パターン部103aの中心領域から外周領域に向かって等方的に樹脂充填が進む。図11(c)および図12(c)は、パターン部103aの全域に樹脂104の充填が完了した状態を示す図である。第1実施形態と同様に、モールド形状可変機構114が制御され、樹脂104が硬化される。また、これ以降、モールド103の裏面は、第一のモールド保持部1021のみでモールドチャック102に吸着される。これにより、モールド103の外周の剛性は、X方向よりY方向の方が高くなる。
図11(d)および図12(d)は、離型工程が進行している状態を示す図である。上記実施形態と異なり、ウエハ形状可変機構115やモールド形状可変機構114は用いていない。図12(d)に示すようにパターン部103aは図中Y方向に延びる略円筒形状に変形しながら離型工程が進行する。その際、パターン部103aと樹脂104との間には、図11(d)に示すように図中Y軸に平行な2本の直線形状の剥離界面が生じ、これらがお互い近づくように剥離が進行する。図11(e)および図12(e)は、離型工程が完了した状態を示す図である。モールド103を変形させていた離型力は失われ、モールド103の形状は元に戻っている。以上の構成によるインプリント装置によっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、モールド103として一般的な平板形状の物を使用可能であるため、モールド103の製造コストを抑えたい場合、サファイア等の難加工材をモールドに使用する場合等については特に好適である。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置について説明する。第4実施形態では、モールドチャック102の構成によりモールド103の外周のX方向、Y方向による剛性差をつけていた。これに対し、本実施形態では、モールド103自体の構成(厚みの分布)により剛性差をつけている点を特徴とする。
図13は、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104との接触による樹脂104の時間ごとの状態変化を示す概略平面図である。図14は、上記のインプリント処理の一連の工程において、モールド103と、ウエハ105と、該ウエハ105上の樹脂104との各状態(形状)を時系列で示す概略断面図である。座標軸や矢印の向きが意味するところは、第1実施形態と同様である。図13(a)は、モールド103と樹脂104とが接触する前の状態を示す図である。このとき、図14(a)に示すように、パターン部103aの中心部は、モールド形状可変機構114により、樹脂104側に近づくような、略球形状の凸形に変形している。また、ウエハ105は、ウエハ形状可変機構115により、図中X方向に延びる、樹脂104側に近づくような、凸形の円筒形状に変形している。
また、モールド103の4辺のうち、図中Y方向に平行な対向する2辺は、厚さを増加させることによって剛性を高めた高剛性部501となっている。高剛性部501の寸法は各々厚さ10mm、幅20mmである。この構造により、モールド103の外周の剛性は、X方向よりY方向の方が高くなる。モールドチャック102はメカチャックであり、高剛性部501を機械的に拘束する。さらに、ゴム製のベローズ(不図示)をもって、モールド103の薄肉部端面から図中Y方向に気体が出入りする事を防ぐ構造となっている。基板チャック106は真空チャックである。基板チャック106は、図15に示すように、図9のX軸とY軸とを逆にした構成を有する。
図13(b)および図14(b)は、パターン部103aと樹脂104とが接触を開始した状態を示す図である。上記実施形態と同様に、接触領域201は、略円形状となり、パターン部103aの中心領域から外周領域に向かって等方的に樹脂充填が進む。図13(c)および図14(c)は、パターン部103aの全域に樹脂104の充填が完了した状態を示す図である。充填完了後、上記実施形態と同様に、UV光照射により樹脂104が硬化される。また、これ以降、モールド形状可変機構114は、モールド103に対し印加する力を止め、ウエハ105は、裏面全体がウエハチャック106により吸着される。
図13(d)および図14(d)は、離型工程が進行している状態を示す図である。図14(d)に示すようにパターン部103aは図中Y方向に延びる略円筒形状に変形しながら離型工程が進行する。その際、パターン部103aと樹脂104との間には、図13(d)に示すように図中Y軸に平行な2本の直線形状の剥離界面が生じ、これらがお互い近づくように剥離が進行する。図11(e)および図12(e)は、離型工程が完了した状態を示す図である。モールド103を変形させていた離型力は失われ、モールド103の形状は元に戻っている。以上の構成によるインプリント装置によっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、モールド103の高剛性部501をいわゆる「つかみしろ」として利用可能なため、離型力が特に大きく真空チャックや静電チャックが外れてしまう場合、真空中にて成形を行う場合等、強固な機械的拘束を行いたい場合については特に好適である。
(第6実施形態)
次に、本発明の第6実施形態に係るインプリント方法およびインプリント装置について説明する。第5実施形態では、モールド103の4辺のうち、Y方向に平行な対向する2辺の厚さを増加させることによってモールド103の外周のY方向の剛性をX方向の剛性よりも高くしていた。これに対して、本実施形態では、X方向とY方向との剛性差は小さくなるものの、モールド外周部においてX方向に一定の剛性を確保している点を特徴とする。
図16は、モールド103と、ウエハ105上の樹脂104との接触による樹脂104の時間ごとの状態変化を示す概略平面図である。図17は、上記のインプリント処理の一連の工程において、モールド103と、ウエハ105と、該ウエハ105上の樹脂104との各状態(形状)を時系列で示す概略断面図である。座標軸や矢印の向きが意味するところは、第1実施形態と同様である。図16(a)は、モールド103と樹脂104とが接触する前の状態を示す図である。このとき、図17(a)に示すように、金型103は、モールド形状可変機構114により、図中Y方向に長軸を有し、樹脂104側に凸の略楕円球形状に変形した。上記実施形態と異なり、円筒状にならないのは、モールド103の剛性の差によるものである。
本実施形態のモールド103の4辺のうち図中Y方向に平行な対向する2辺に設けられた高剛性部501の寸法は各々厚さ10mm、幅30mmであり、図中X方向に平行な対向する2辺に設けられた高剛性部501の寸法は各々厚さ10mm、幅10mmである。高剛性部501のX方向の幅とY方向の差により、モールド103の外周の剛性は、X方向よりY方向の方が高くなる。ただし、第5実施形態の場合ほど剛性差はない。モールドチャック102は真空チャックであり、高剛性部501を吸着して保持する。基板チャック106は図9で示した構成を有する真空チャックである。
図16(b)および図17(b)は、パターン部103aと樹脂104とが接触を開始した状態を示す図である。接触領域201は、図中Y方向に長軸を有する略楕円形状となり、パターン部103aの中心領域から外周領域に向かって準等方的に樹脂充填が進む。図16(c)および図17(c)は、パターン部103aの全域に樹脂104の充填が完了した状態を示す図である。充填完了後、上記実施形態と同様に、UV光照射により樹脂104が硬化される。また、これ以降、モールド形状可変機構114は、モールド103に対し印加する力を止める。ここまでの工程において、ウエハ105は、裏面全体がウエハチャック106により吸着されている。
図16(d)および図17(d)は、離型工程が進行している状態を示す図である。図17(d)に示すように金型103は樹脂104からみて凸の略楕円球形状に変形し、ウエハ105は、図中Y方向に延びる略円筒形状に変形しながら離型工程が進行する。この時、ウエハ形状可変機構115は、ウエハ105に対してZ軸方向に力を印加している。金型103の剛性の差による金型の変形量差がウエハ105の変形量により補われ、パターン部103aと樹脂104との間には、図16(d)に示すように図中Y軸に平行な2本の直線形状の剥離界面が生じ、これらがお互い近づくように剥離が進行する。図16(e)および図17(e)は、離型工程が完了した状態を示す図である。モールド103を変形させていた離型力は失われ、モールド103の形状は元に戻っている。以上の構成によるインプリント装置によっても、上記実施形態と同様の効果を奏する。
本実施形態では、モールド103の全周が高剛性部501によって構成されているため、モールド103全体としての剛性が非常に高い。このため、特にパターン全面に高い位置精度を求める場合、モールドチャック102の保持力が強くモールド103の歪が問題になる場合等については特に好適である。
なお、剛性差をつける部材としてモールド103ではなく、ウエハ105を選択してもよいし、モールド103およびウエハ105の両方に剛性差をつけてもよい。また、剥離界面が十分に直線にならない場合は、モールド103およびウエハ105を補助的に変形させることも可能である。剛性差をつける方法として、モールド103の厚みを調整する方法とモールドチャック102による吸着力を調整する方法とを併用してもよい。
(物品の製造方法)
物品としてのデバイス(半導体集積回路素子、液晶表示素子等)の製造方法は、上述したインプリント装置を用いて基板(ウエハ、ガラスプレート、フィルム状基板)にパターンを形成する工程を含む。さらに、該製造方法は、パターンを形成された基板をエッチングする工程を含みうる。なお、パターンドメディア(記録媒体)や光学素子などの他の物品を製造する場合には、該製造方法は、エッチングの代わりにパターンを形成された基板を加工する他の処理を含みうる。本実施形態の物品の製造方法は、従来の方法に比べて、物品の性能・品質・生産性・生産コストの少なくとも1つにおいて有利である。
以上、本発明の好ましい実施形態について説明したが、本発明は、これらの実施形態に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形および変更が可能である。
100 インプリント装置
106 基板ステージ
114 モールド形状可変手段
115 ウエハ形状可変手段
117 モールド保持機構
119 制御部

Claims (22)

  1. 基板上のインプリント材に型を用いてパターンを形成するインプリント方法であって、
    前記インプリント材が硬化した後、前記型と前記インプリント材とが剥離する境界を直線状とし、2つの相対する前記境界が直線状を維持しつつ互いに近づくように、前記型と前記インプリント材とを引き離す工程を含むことを特徴とするインプリント方法。
  2. 前記工程において、前記型が前記境界において、該型の平面に対して平行に延びる軸を有する円筒形状に沿って、かつ、前記軸の方向から見て前記基板に向かって凸形に変形するように、前記型を変形させることを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
  3. 前記工程において、前記基板が、前記型の凸形に変形した部分に対応して、前記型から前記基板を見て凹形に変形するように、前記基板を変形させることを特徴とする請求項2に記載のインプリント方法。
  4. 前記工程において、前記基板が、前記境界において、該基板の平面に対して平行に延びる軸を有する円筒形状に沿って、かつ、前記軸の方向から見て前記型に向かって凸形に変形するように、前記基板を変形させることを特徴とする請求項1に記載のインプリント方法。
  5. 前記工程において、前記型が、前記型の凸形に変形した部分に対応して、前記基板から前記型を見て凹形に変形するように、前記型を変形させることを特徴とする請求項4に記載のインプリント方法。
  6. 前記型を変形させる方法として、前記型の剛性を調整することを含むことを特徴とする請求項2または請求項5に記載のインプリント方法。
  7. 前記型を変形させる方法として、流体圧を用いることを含むことを特徴とする請求項2、請求項5または請求項6のうちいずれか1項に記載のインプリント方法。
  8. 前記型を変形させる方法として、接触による外力を用いることを含むことを特徴とする請求項2、請求項5または請求項6のうちいずれか1項に記載のインプリント方法。
  9. 前記型を変形させる方法として、電場または磁場による遠隔力を用いることを含むことを特徴とする請求項2、請求項5または請求項6のうちいずれか1項に記載のインプリント方法。
  10. 前記型の剛性の調整は、前記型を保持する型保持手段の吸着力の調整により行われることを特徴とする請求項6に記載のインプリント方法。
  11. 前記型の剛性の調整は、前記型の厚みの調整により行われることを特徴とする請求項6または請求項10に記載のインプリント方法。
  12. 基板上のインプリント材に型を用いてパターンを形成するインプリント装置であって、
    前記型を保持する型保持手段と、
    前記基板を保持する基板保持手段と、
    前記型保持手段に保持されている状態の前記型を変形させる型形状可変手段と、
    前記基板保持手段に保持されている状態の前記基板を変形させる基板形状可変手段と、
    前記型と前記インプリント材とを引き離すときに、前記型と前記インプリント材とが剥離する境界を直線状とし、2つの相対する前記境界が直線状を維持しつつ互いに近づくように、予め前記型保持手段、前記型形状可変手段または前記基板形状可変手段のうち少なくとも1つを制御する制御手段と、
    を有することを特徴とするインプリント装置。
  13. 前記制御手段は、前記型と前記インプリント材とを引き離すときに、前記型が、前記境界において、該型の平面に対して平行に延びる軸を有する円筒形状に沿って、かつ前記軸の方向から見て前記基板に向かって凸形に変形するように、前記型保持手段または前記型形状可変手段のうち少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項12に記載のインプリント装置。
  14. 前記制御手段は、前記基板が、前記型の凸形に変形した部分に対応して、前記型から前記基板を見て凹形に変形するように、前記基板形状可変手段を制御することを特徴とする請求項13に記載のインプリント装置。
  15. 前記制御手段は、前記型と前記インプリント材とを引き離すときに、前記基板が、前記境界において、該基板の平面に対して平行に延びる軸を有する円筒形状に沿って、かつ前記軸の方向から見て前記型に向かって凸形に変形するように、前記型保持手段または前記基板形状可変手段のうち少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項12に記載のインプリント装置。
  16. 前記制御手段は、前記型が、前記基板の凸形に変形した部分に対応して、前記基板から前記型を見て凹形に変形するように、前記型保持手段または前記型形状可変手段のうち少なくとも1つを制御することを特徴とする請求項15に記載のインプリント装置。
  17. 前記制御手段は、前記型保持手段が前記型を保持する吸着力を調整して前記型を変形させることを特徴とする請求項12ないし16のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  18. 前記型形状可変手段または前記基板形状可変手段は、流体圧を用いて前記型または前記基板を変形させる流体圧印加手段であることを特徴とする請求項12ないし17のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  19. 前記型形状可変手段または前記基板形状可変手段は、接触による外力を用いて前記型または前記基板を変形させる駆動手段であることを特徴とする請求項12ないし17のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  20. 前記型形状可変手段または前記基板形状可変手段は、電場または磁場による遠隔力を用いて前記型または前記基板を変形させる遠隔力印加手段であることを特徴とする請求項12ないし17のうちいずれか1項に記載のインプリント装置。
  21. 基板上のインプリント材にパターンを形成するインプリント装置で用いられる型であって、
    前記インプリント材から引き離されるときに、前記インプリント材から剥離する境界を直線状とし、2つの相対する前記境界が直線状を維持しつつ互いに近づくような厚みの分布を有することを特徴とする型。
  22. 請求項1ないし11のうちいずれか1項に記載のインプリント方法、請求項12ないし20のうちいずれか1項に記載のインプリント装置または請求項21に記載の型を用いてパターン形成を基板上に行う工程と、
    前記工程で前記パターン形成を行われた前記基板を加工する工程と、
    を含むことを特徴とする物品の製造方法。
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