JP2021193714A - 成形装置、および物品製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】離型時における発塵の抑制に有利な成形装置を提供すること。【解決手段】基板の上の成形可能材料と型とを接触させて前記成形可能材料を成形し、前記成形可能材料を硬化させ、前記硬化した成形可能材料から前記型を分離する成形装置が提供される。成形装置は、前記硬化した成形可能材料と前記型とが接触した状態における前記型の周辺部下面に接触し、内部空間に流体が供給されることで膨張し前記内部空間から流体が排出されることで収縮するバルーン状の接触部材と、前記接触部材を上方に駆動することにより前記接触部材によって前記型を押し上げさせる駆動部とを有する。【選択図】 図2
Description
本発明は、成形装置、および物品製造方法に関する。
ナノメートルオーダーのデザインルールによる微細構造デバイスの生産が可能で、かつ大量生産向きである技術として、ナノインプリントリソグラフィ(以下、簡単に「インプリント」と呼ぶ)技術の実用化が進んでいる。インプリント技術は、電子線描画装置や半導体露光装置等を用いて製作されたナノメートルスケールの凹凸構造のパターンを持つ型(モールド、テンプレートとも呼ばれる)を、基板上のインプリント材に接触させてパターンを転写する技術である。インプリント技術の一つとして、例えば、光硬化法がある。光硬化法を採用したインプリント装置は、基板上のショット領域に供給された光硬化性の樹脂を型で成形し、光を照射して樹脂を硬化させ、硬化した樹脂から型を引き離すことで、基板上にパターンを形成する。
従来、従来の露光装置と同様に、ステップアンドリピート方式でインプリントを繰り返すことで基板一枚分のパターンを形成するインプリントシーケンスが検討されてきた。しかし、スループットを向上させるため、基板と同サイズの型を用いて1回のインプリント処理で基板一枚分のパターンを形成する一括インプリント方式も検討されている。
また、近年では、インプリント技術を応用して、パターンのない平坦な型を用いて、基板の上の成形可能材料を平坦化する技術も提案されている(例えば特許文献1)。特許文献1には、平坦化の精度向上をねらって、基板の段差に基づいて成形可能材料の滴下量を調整することが記載されている。
これらの一括インプリントや平坦化の技術においては、硬化した成形可能材料から型を引き離す離型を行う必要があるが、型と成形可能材料との接触面積が大きいため、非常に大きな離型力を必要とすることが課題となる。この課題に対しては、例えば、機械要素またはエアジェットによる外力を型に付加することで離型の起点を作り出し、離型を容易に進行させることが考えられる。
しかし、機械的接触によって離型を行う場合、機械要素と型とを接触させた時、および、型に外力を付加して離型を進行させる間に、機械要素と型の摺動が生じる。機械的な接触や摺動によって、その箇所から発塵しうる。発生した塵埃は基板や型に付着しうる。基板や型に付着した塵埃はデバイス不良の原因となる。エアジェットによって離型を行う場合でも、エアジェットが引き起こす乱流によって周囲の構成部材から発塵し、それがデバイス不良の原因となる。
本発明は、例えば、離型時における発塵の抑制に有利な成形装置を提供する。
本発明の一側面によれば、基板の上の成形可能材料と型とを接触させて前記成形可能材料を成形し、前記成形可能材料を硬化させ、前記硬化した成形可能材料から前記型を分離する成形装置であって、前記硬化した成形可能材料と前記型とが接触した状態における前記型の周辺部下面に接触し、内部空間に流体が供給されることで膨張し前記内部空間から流体が排出されることで収縮するバルーン状の接触部材と、前記接触部材を上方に駆動することにより前記接触部材によって前記型を押し上げさせる駆動部と、を有することを特徴とする成形装置が提供される。
本発明によれば、例えば、離型時における発塵の抑制に有利な成形装置を提供することができる。
以下、添付図面を参照して実施形態を詳しく説明する。なお、以下の実施形態は特許請求の範囲に係る発明を限定するものではない。実施形態には複数の特徴が記載されているが、これらの複数の特徴の全てが発明に必須のものとは限らず、また、複数の特徴は任意に組み合わせられてもよい。さらに、添付図面においては、同一若しくは同様の構成に同一の参照番号を付し、重複した説明は省略する。
<第1実施形態>
本発明は、基板の上に成形可能材料(硬化性組成物)を成形する成形処理を行う成形装置に関するものである。成形処理は、基板の上に供給された成形可能材料と型(原版、テンプレート)とを接触させる接触工程を含む。この接触によって成形可能材料が成形される。成形処理は更に、成形可能材料と型とが接触した状態で成形可能材料を硬化させる硬化工程と、硬化した成形可能材料と型とを分離する離型工程とを含む。
本発明は、基板の上に成形可能材料(硬化性組成物)を成形する成形処理を行う成形装置に関するものである。成形処理は、基板の上に供給された成形可能材料と型(原版、テンプレート)とを接触させる接触工程を含む。この接触によって成形可能材料が成形される。成形処理は更に、成形可能材料と型とが接触した状態で成形可能材料を硬化させる硬化工程と、硬化した成形可能材料と型とを分離する離型工程とを含む。
図1は、実施形態における成形装置の概略図である。本明細書および図面においては、水平面をXY平面とするXYZ座標系において方向が示される。一般には、基板1はその表面が水平面(XY平面)と平行になるように基板ステージ3の上に置かれる。よって以下では、基板1の表面に沿う平面内で互いに直交する方向をX軸およびY軸とし、X軸およびY軸に垂直な方向をZ軸とする。また、以下では、XYZ座標系におけるX軸、Y軸、Z軸にそれぞれ平行な方向をX方向、Y方向、Z方向という。
図1には、本実施形態における成形装置100の構成が示されている。成形装置100は、型11を用いて、基板1上に供給、配置、または塗布された、光硬化性の成形可能材料12を成形する。ここでは、紫外線の照射によって成形可能材料12を硬化させる光硬化法を採用した装置の例を説明するが、これに限られない。例えば、成形装置100は、熱硬化性の成形可能材料を基板1上に供給し、加熱によって成形可能材料を硬化させる熱硬化法を採用した装置であってよい。また、基板1として、半導体製造において使用されるシリコンウエハを用いる例を説明するが、これに限られない。典型的なウエハは、直径300mmあるいは200mmの円形の外周形状を有する。また、型11が、ウエハと同サイズの円形の外周形状を有する例を説明するが、これに限られない。例えば、型11が、例えば、直径300mm以上500mm未満の円形の外周形状を有するものとしてもよい。
基板1には、例えば、アルミニウム、チタン−タングステン合金、アルミニウム−ケイ素合金、アルミニウム−銅−ケイ素合金、酸化ケイ素、サファイア、チッ化ケイ素等の公知の基材が用いられうる。また、基板1は、シランカップリング処理、シラザン処理、有機薄膜の成膜等の表面処理によって密着層が形成された基板であってもよい。
本実施形態では、型11として、例えば、厚さ0.25mm以上2mm未満の部材が用いられる。型11は、紫外線を透過可能な材質で構成されている。本実施形態では、石英が用いられるが、これに限られない。型の材質として、ガラス、PMMA(Polymethyl methacrylate)、ポリカーボネート樹脂等が用いられてもよい。
本実施形態では、成形可能材料12として、紫外線硬化性の組成物(例えば樹脂)が用いられる。紫外線硬化性の組成物は、アクリレートやメタクリレートのようなモノマーであってもよい。また、成形可能材料12は、重合性化合物、光重合開始材、非重合性化合物、溶剤のいずれかを含んでもよく、非重合性化合物として、増感剤、水素供与体、内添型離型材、界面活性剤、酸化防止剤、ポリマー成分の少なくともいずれかを含んでもよい。本実施形態の成形可能材料12は、例えば、波長200〜380nmの光(紫外線)の照射により硬化する。
成形装置100は、基板1上に供給された成形可能材料12を硬化させる光を照射する照射部24を有する。照射部24は光源を含み、さらに光源からの光を導光するレンズやミラーを含む光学系を有しうる。基板ステージ3は、基板1を保持するための基板チャック2(基板保持部)を支持する。インプリントヘッド13は、型11を保持するための型チャック40(型保持部)を支持する。駆動部9は、インプリントヘッド13を鉛直方向(Z方向)に駆動し、ガイド8はインプリントヘッド13の鉛直方向の移動を案内する。基板1上に供給された成形可能材料12に型11の表面11aを接触させ、この状態で成形可能材料12に照射部24から光を照射し、成形可能材料12を硬化させる。硬化後に型11を上方に移動させる(離型)と、基板1上には、型11の接触面に応じた表面形状の硬化物が形成される。このようにして、成形装置100は成形可能材料12を成形する。
基板ステージ3は、基板1を基板チャック2に保持させた状態で、ベース4上を移動可能である。基板1を基板チャック2上に搬入する際または基板1を基板チャック2から搬出する際に、インプリントヘッド13の下方から離れた位置に基板ステージ3を移動させることで、搬送ハンドとインプリントヘッド13との干渉(物理的接触)の回避が容易となる。また、基板1上の成形可能材料12と型11とを接触させる前に基板ステージ3を微小量だけ移動させることで、型11と基板1との相対位置を微調整することができる。基板ステージ3を駆動する駆動部31として、本実施形態ではリニアモータが用いられる。ただし、これに限らず、ボールねじと回転モータを組み合わせた駆動機構など、公知の技術を適用しうる。本実施形態では、基板ステージ3の移動方向をX方向とY方向の2軸方向としているが、これに限らず6軸方向としてもよい。基板ステージ3は、天板と、天板に連結された板状部材とを有してもよい。また、基板ステージ3上には、離型アシスト機構18が配置されており、後述のように離型を補助する。
基板チャック2は、基板ステージ3に締結あるいは吸着により固定される。基板チャック2は、基板1を保持する保持面を有する。基板チャック2による基板1の保持方式として、真空吸着方式、静電吸着方式などの公知の技術が適用されうる。真空吸着方式の場合には、基板チャック2の表面に形成された凹部(溝)と負圧発生装置とが連通される。基板1を保持面に載置した状態で凹部の内側を負圧にすることで基板1を保持することができる。
型チャック40は、型11を保持する保持面を有し、真空吸着方式または静電吸着方式などの公知の技術により型11を保持する。
ベース4には複数の支柱5が配置され、支柱5により構造体6が支持される。構造体6は天板であってもよい。支柱5は、本実施形態では4本配置されている(図1では2本のみ図示)が、これに限られない。台(棚)14は、支柱10を介して構造体6によって支持(懸架)される。台14には、オフアクシススコープ21と、TTM(Through the Mold)スコープ23と、ディスペンサ(液滴供給部)20が取り付けられている。台14には、更に、基板1の表面の高さを計測するためのセンサ(不図示)が取り付けられていてもよい。構造体6と台14には、上述のガイド8を貫通させるための開口が設けられている。
オフアクシススコープ21は、基板ステージ3に配置された基準マークと、基板ステージ3に搭載されている基板1に形成されたマークとを検出することができる。TTMスコープ23は、基板ステージ3に配置された基準マークと、型チャック40によって保持されている型11に形成されたマークとを検出することができる。本実施形態では、TTMスコープ23を用いて、基板ステージ3の基準マークと型11に形成されたマークとの相対位置を計測し、オフアクシススコープ21を用いて、基板ステージ3の基準マークと基板1との相対位置を計測する。計測された相対位置を用いて、型11または基板1の位置を調整することによって、型11と基板1とを所望の相対位置にして接触させることができる。これらのスコープは、光源と、撮像素子と、検出用の光を被検物または撮像素子に導く光学系を含みうる。
ディスペンサ20は、基板1上に成形可能材料12の液滴を吐出するノズル(吐出部)を有する。吐出方式として、ピエゾジェット方式やマイクロソレノイド方式を用いることができる。ノズルの数は特に限定されず、1列のノズルアレイとしてもよく、複数列のノズルアレイとしてもよい。
基板搬送部22は、搬送ハンドを有する。搬送ハンドは、複数の基板を格納する容器(不図示)から、これからインプリント処理されるべき基板を取り出し、基板チャック2に搬送する。また、搬送ハンドは、すでにインプリント処理がされた基板を基板チャック2から受け取り、容器(不図示)に搬送する。型搬送部32は、搬送ハンドを含む。搬送ハンドは、複数の型を格納する容器(不図示)から、これからインプリント処理に使うべき型を取り出し、型チャック40に搬送する。また、搬送ハンドは、すぐに使用しない型を型チャック40から受け取り、容器(不図示)に搬送する。
制御部200は、CPU等のプロセッサと、RAM、ROM、HDD等の記憶部と、外部デバイスとプロセッサとを接続するためのインタフェース部と、を含みうる。インタフェース部には、ホストコンピュータとの通信を行う通信インタフェースも含まれる。ホストコンピュータは、例えば、成形装置100が配置された工場全体または工場の一領域を制御するコンピュータでありうる。プロセッサは、記憶部に記憶されたプログラムを実行し、成形装置の動作を制御する。制御部200は、複数の回路基板を有していてもよい。また、制御部200の全部あるいは一部は、成形装置100のチャンバ(筐体)の内部にあるラックに配置されていてもよく、チャンバの外部に配置されていてもよい。
制御部200は、成形装置100の動作を制御する。ここで、成形装置100の動作は、各ユニットの動作を含む。制御部200は、離型アシスト機構18による離型アシスト動作、基板ステージ3の動作、駆動部9の動作を制御する。
図2は、離型アシスト機構18の構成を示す図である。図2は、硬化工程によって基板1と型11との間に挟まれた成形可能材料12が硬化された後の状態を、Z方向上方から見た平面視図である。
基板1は、基板周辺部に形成された基板位置決めマーク1bを有する。基板位置決めマーク1bは、例えば、基板1の周方向の位置決めに用いられる切り欠き部である。切り欠き部の典型例として、ノッチあるいはオリエンテーションフラットがある。図2の例では、基板位置決めマーク1bは、V字状の切り欠きであるノッチであるが、オリエンテーションフラット等の他のマークを用いてもよい。型11も型位置決めマーク11bを有する。図2の例では、型位置決めマーク11bは、基板位置決めマーク1bと同様なノッチであるが、その他のマークであってもよい。なお、型11には型位置決めマークは無くてもよい。図2において、型位置決めマーク11bは、基板位置決めマーク1bから90°回転した位置にあるが、型位置決めマーク11bが基板位置決めマーク1bと重なる位置になければよく、その位置関係は90°に限らなくてもよい。
離型アシスト機構18には、接触部材19が接続されている。接触部材19と離型アシスト機構18とは、接着、融着、締結等の公知の方法で接続される。接触部材19は、硬化した成形可能材料12と型11とが接触した状態における型11の周辺部下面に接触して型11を押し上げるための部材である。離型アシスト機構18は、この接触部材19を上方(+Z方向)に駆動することにより接触部材19によって型11を押し上げさせる駆動部として機能する。
ここで、基板1に形成されている基板位置決めマーク1bがノッチである場合を想定する。Z方向下方から見た場合(すなわち、基板裏面側からの平面視で)、基板1に形成されている切り欠き部であるノッチから、型11の周辺部下面が露出する。接触部材19は、このノッチから露出している型11の周辺部下面に接触することができる。接触部材19は、初期状態において、接触部材19は、Z方向上方から見た平面視において基板位置決めマーク1bであるノッチより小さい形状を有する。図2に示されるように、初期状態の接触部材19の形状は、ノッチと概略相似形でありうる。接触部材19は最初、基板位置決めマーク1bに入り込むように配置される。
図3(a)および図3(b)を参照して、離型アシスト機構18の構成および動作を説明する。図3(a)および図3(b)には、図2のA−A線付近の拡大図と、A−A線に沿う断面図が示されている。
図3(a)は、離型開始前の離型アシスト機構18を示している。基板1と型11によって成形可能材料12が挟まれている。ここでは、型11の外周部の下面(基板1側の面)には凹部11cが形成されている。凹部11cは、成形可能材料12の基板の外側へのはみ出しを防止する目的で形成されている。型11と接触して広げられた成形可能材料12は、凹部11cの端で止まりそれ以上外側までには広がらない。ただし、成形可能材料12の滴下量と滴下位置を厳密に調整することで、凹部11cが無くても成形可能材料12の広がり量を制御することは可能であるため、凹部11cは必ずしも必要ではない。
離型アシスト機構18がZ方向上方に駆動されることにより、接触部材19が型11に接触して型11を押し上げる。型11が押し上げられることにより型11は弾性変形するが、接触部材19は、型11のそのような変形に追従可能な材料で構成される。接触部材19は、型11の変形に追従可能であるため、型11と接触部材19との間の摺動による発塵がない。型11の変形に追従可能な材料は、例えばゴム材料でありうる。ゴム材料の材質は、天然ゴム、スチレンブタジエンゴム、クロロブレンゴム、アクリロニトリルゴム、ブチルゴム、エチレンプロピレンゴム、ウレタンゴム、シリコンゴム、フッ素ゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム等でありうる。型11の変形に追従可能な材料は、ゴム材料以外の高分子材料であってもよい。
実施形態において、接触部材19は、内部空間に流体が供給されることで膨張し内部空間から流体が排出されることで収縮するバルーン状の部材からなる。離型アシスト機構18は、内部に流体を流すことができる流路39を有しうる。流路39は、接触部材19の内部空間と流体供給部(不図示)とを連通する。流路39に流す流体としては、例えば、空気、窒素、アルゴン等の気体や、純水、フッ素系不活性液体等の液体でありうる。
接触部材19が収縮した状態で離型が開始される。離型が開始されると、制御部200は、離型アシスト機構18をZ方向上方に駆動させる。これにより、接触部材19は、基板1に形成されているノッチ(基板位置合わせマーク1b)によって形成された開口から、型11の下面と接触する。その後、制御部200は、離型アシスト機構18をZ方向上方に駆動させながら、接触部材19を膨張させる。このように、接触部材19は、最初、収縮した状態でノッチによって形成された開口の内部に入り、その後、膨張する。この膨張により、型11は押し上げられ、また、接触部材19は型11の変形に追従する。接触部材19が更に膨張し、基板位置決めマーク1bよりもXY平面方向に大きくなると、接触部材19は、基板1と型11に挟まれながら膨張することになり、型11に大きな力が働くようになる。この様子が、図3(b)に示されている。このとき、型11は成形可能材料12から引き剥がされるのに必要な離型力を得ることができるようになる。成形可能材料12からの離型においては、このように、離型の起点となる部分を作ることが重要であり、本実施形態の方法で離型の起点を形成することで、その後の離型を進めることが容易となる。
ここで、接触部材19が成形可能材料12に接触すると新たな発塵を引き起こす可能性があるため、接触部材19が成形可能材料12に接触しないようにすることが重要である。そのために、例えば、接触部材19は、収縮した状態でノッチによって形成された開口の内部を通過した後、成形可能材料12と接触しないよう型11の周方向に膨張し、径方向にはなるべく膨張しないように形成される。また、制御部200は、接触部材19が成形可能材料12と接触しないように接触部材19の膨張量を制御する。例えば、膨張に必要な流体の圧力と膨張量との関係をあらかじめ取得しておき、制御部200は、この関係に基づいて流体の圧力を制御してもよい。これにより、接触部材19が成形可能材料12に接触することなく、離型工程を進行させることが可能となる。
<第2実施形態>
図4は、第2実施形態における離型アシスト機構を示す図である。図4は、図2と同様、基板1の上に供給された成形可能材料12と型11とを接触させた状態で成形可能材料12を硬化させた後の状態を、Z方向上方から見た平面視図である。本実施形態における離型アシスト機構は、第1離型アシスト機構18と第2離型アシスト機構28とを含む。第1離型アシスト機構18は、図2の離型アシスト機構18に対応する。
図4は、第2実施形態における離型アシスト機構を示す図である。図4は、図2と同様、基板1の上に供給された成形可能材料12と型11とを接触させた状態で成形可能材料12を硬化させた後の状態を、Z方向上方から見た平面視図である。本実施形態における離型アシスト機構は、第1離型アシスト機構18と第2離型アシスト機構28とを含む。第1離型アシスト機構18は、図2の離型アシスト機構18に対応する。
基板1は、基板周辺部に形成された基板位置決めマーク1bを有する。基板位置決めマーク1bは、例えば、基板1の周方向の位置決めに用いられる切り欠き部である。切り欠き部の典型例として、ノッチあるいはオリエンテーションフラットがある。図4の例では、基板位置決めマーク1bは、V字状の切り欠きであるノッチであるが、オリエンテーションフラット等の他のマークを用いてもよい。型11も型位置決めマーク11bを有する。図4の例では、型位置決めマーク11bは、基板位置決めマーク1bと同様なノッチであるが、その他のマークであってもよい。なお、型11には型位置決めマークは無くてもよい。図4において、型位置決めマーク11bは、基板位置決めマーク1bから90°回転した位置にあるが、型位置決めマーク11bが基板位置決めマーク1bと重なる位置になければよく、その位置関係は90°に限らなくてもよい。
第1離型アシスト機構18には、第1接触部材19が接続されている。これは第1実施形態における接触部材19に相当するものである。また、第1離型アシスト機構18には更に、第2接触部材29が接続されている。第2接触部材29と離型アシスト機構18とは、接着、融着、締結等の公知の方法で接続される。第2接触部材29は、初期状態において、基板1の外周および型11の外周から距離を隔てて配置される。第2接触部材29と基板1の外周および型11の外周との距離は、互いの接触を避けるため、例えば、少なくとも0.3mmは離れており、かつ、効果的に離型アシストを行うために、例えば、2.0mm以内である。
第2離型アシスト機構28は、第1離型アシスト機構18の近傍で、基板1と型11の外周に沿って構成される。第2離型アシスト機構28を複数有していてもよい。図4の例では、型の周方向に沿って、第1離型アシスト機構18の両隣に配置された2つの第2離型アシスト機構28を有する例が記載されている。第2離型アシスト機構28は、第3接触部材30を有する。第3接触部材30の構成は第2接触部材29と同じものでありうるが、ここでは第2接触部材29と区別するため、第3接触部材30と称呼する。第3接触部材30は、初期状態において、基板1の外周および型11の外周から距離を隔てて配置される。第3接触部材30も、第2離型アシスト機構28に、接着、融着、締結等の公知の方法で結合される。第3接触部材30と基板1の外周および型11の外周との距離は、互いの接触を避けるため、例えば、少なくとも0.3mmは離れており、かつ、効果的に離型アシストを行うために、例えば、2.0mm以内である。
図5(a)は、離型開始後の第1の離型段階を示す図である。第1離型アシスト機構18は、内部に流体を流すことができる流路39を有しうる。第1接触部材19の構成も第1実施形態の接触部材19と同様である。離型が開始されると、制御部200は、第1離型アシスト機構18をZ方向上方に駆動させる。これにより、第1接触部材19が型11に接触する。その後、制御部200は、第1離型アシスト機構18をZ方向上方に駆動させながら、第1接触部材19を膨張させる。この膨張により、型11は押し上げられ、また、第1接触部材19は型11の変形に追従する。第1接触部材19が更に膨張し、基板位置決めマーク1bよりもXY平面方向に大きくなると、第1接触部材19は、基板1と型11に挟まれながら膨張することになり、型11に大きな力が働くようになる。このとき、型11は成形可能材料12から引き剥がされるのに必要な離型力を得ることができるようになる。成形可能材料12からの離型においては、この離型の起点を形成することで、その後の離型を進めることが容易となる。
第1接触部材19が成形可能材料12に接触すると、新たな発塵を引き起こす可能性があるため、成形可能材料12に接触しないように第1接触部材19の膨張量を制御することが重要である。そのため、第1接触部材19の膨張が基板1や型11の周方向に進み、径方向には進まないように、第1接触部材19が構成される。また、膨張に必要な流体の圧力と膨張量との関係をあらかじめ取得しておき、制御部200は、この関係に基づいて流体の圧力を制御してもよい。これにより、第1接触部材19が成形可能材料12に接触することなく、離型を進行させることが可能となる。
本実施形態では、離型をさらに容易に進行させるために、第2接触部材29が使用される。第2接触部材29も、第1接触部材19と同様、内部空間に流体が供給されることで膨張し内部空間から流体が排出されることで収縮するバルーン状の部材からなる。第1離型アシスト機構18は、第1接触部材19に連通する流路39とは別に、第2接触部材29に連通する流路(不図示)を有する。流路に流す流体は、例えば、空気、窒素、アルゴン等の気体や、純水、フッ素系不活性液体等の液体でありうる。また、第2接触部材29は、第1接触部材19と同じく、型11の変形に追従可能な材料で構成される。第2接触部材29は、型11の変形に追従可能であるため、型11と第2接触部材29との間の摺動による発塵がない。
第2接触部材29は、不図示の流路と連通する内部空間を有する。流路を通って内部空間に導入された流体により、第2接触部材29は膨張することができる。内部空間における流体の量を調整することにより、第2接触部材29の膨張/収縮を制御することができる。
図5(b)に、第2接触部材29による第2の離型段階を示す。第1の離型段階で第1接触部材19によって形成された離型の起点により、基板1と型11との間に隙間Sが生じる。制御部200は、この隙間Sに第2接触部材29が入り込むように、第2接触部材29を膨張させる。第2接触部材29は、XY平面方向により大きく膨張するように構成されうる。第2接触部材29が膨張することにより第2接触部材29は隙間Sに入り込み、第2接触部材29が更に膨張することで、隙間Sが隙間S’へと拡大し、これによって型11の離型範囲が広がり、離型が促進される。
図5(c)に、第3接触部材30による第3の離型段階を示す。第2離型アシスト機構28は、第3接触部材30に連通する流路(不図示)を有する。流路に流す流体は、例えば、空気、窒素、アルゴン等の気体や、純水、フッ素系不活性液体等の液体でありうる。また、第3接触部材30は、第2接触部材29と同じく、型11の変形に追従可能な材料で構成される。第3接触部材30は、型11の変形に追従可能であるため、型11と第3接触部材30との間の摺動による発塵がない。
第3接触部材30は、不図示の流路と連通する内部空間を有する。流路を通って内部空間に導入された流体により、第3接触部材30は膨張することができる。内部空間における流体の量を調整することにより、第3接触部材30の膨張/収縮を制御することができる。
第2の離型段階までに形成された隙間S’に、第3接触部材30が入り込むように、第3接触部材30を膨張させる。第3接触部材30は、XY平面方向により大きく膨張するように構成されうる。第3接触部材30が膨張することにより第3接触部材30は隙間S’に入り込み、第3接触部材30が更に膨張することで、隙間S’が隙間S”へと更に拡大し、これによって型11の離型範囲が更に広がり、離型が促進される。
他の実施形態において、第2接触部材29および/または第3接触部材30の内部空間は、隔壁(不図示)によって複数の空間に区画されている。各空間は、別々の流路と連通し、個別に膨張/収縮が制御されうる。これにより、制御部200は、基板位置決めマーク1bに近い側の空間から順に膨張するように第3接触部材30を制御することができる。これにより、基板1と型11の隙間を広げながら離型をアシストする接触部材を順次に挿入していくことが可能となる。かかる構成を用いて、第3接触部材30は、例えば、第1離型アシスト機構18を除いて、基板1と型11の外周すべてをカバーできるような連続した部材とすることも可能である。
基板1と型11の隙間に第3接触部材30を挿入するために、基板1と型11の隙間を算出する具体的な1つの方法として、第1接触部材19の膨張量および第1接触部材19の内部空間に導入された流体の圧力に基づいて算出する方法がある。また、他の方法として、第2接触部材29の膨張量と第2接触部材29の内部空間に導入された流体の圧力とに基づいて、基板1と型11の隙間を算出する方法がある。さらに他の方法として、高さを計測可能なセンサを用いて型11の位置変化を計測し、その計測結果から、基板1と型11の隙間を算出する方法がある。高さ計測センサとしては、光学式の反射型センサ、分光センサ、超音波センサ、接触式変位センサ、磁気式センサ等の公知のセンサを適用しうる。
以上説明した実施形態によれば、型11を低発塵で効率よく離型することが可能な構成が実現される。
<成形装置の具体的応用例>
成形装置100は、基板の上の成形可能材料であるインプリント材と型との接触を行うことによって型のパターンをインプリント材に転写するインプリント装置として使用することができる。インプリント装置においては、基板に形成された複数のショット領域のそれぞれごとにインプリントを行うことができる。あるいは、インプリント装置においては、基板の複数のショット領域について一括して(基板全面、または、1または2以上の列のショット領域の単位で)インプリント(すなわち、接触)を行うことができる。このような一括インプリントの場合には大きな離型力が必要になるため、上述した各実施形態は特に好適である。
成形装置100は、基板の上の成形可能材料であるインプリント材と型との接触を行うことによって型のパターンをインプリント材に転写するインプリント装置として使用することができる。インプリント装置においては、基板に形成された複数のショット領域のそれぞれごとにインプリントを行うことができる。あるいは、インプリント装置においては、基板の複数のショット領域について一括して(基板全面、または、1または2以上の列のショット領域の単位で)インプリント(すなわち、接触)を行うことができる。このような一括インプリントの場合には大きな離型力が必要になるため、上述した各実施形態は特に好適である。
<成形装置の具体的応用例>
成形装置100は、基板の上の成形可能材料と平坦面を有する部材(型の平坦面)とを接触させることによって基板の上に成形可能材料による平坦化膜を形成する平坦化装置として使用することもできる。
成形装置100は、基板の上の成形可能材料と平坦面を有する部材(型の平坦面)とを接触させることによって基板の上に成形可能材料による平坦化膜を形成する平坦化装置として使用することもできる。
基板上の下地パターンは、前の工程で形成されたパターンに起因する凹凸プロファイルを有しており、特に近年のメモリ素子の多層構造化に伴いプロセス基板は100nm前後の段差を持つものも出てきている。基板全体の緩やかなうねりに起因する段差は、フォト工程で使われているスキャン露光装置のフォーカス追従機能によって補正可能である。しかし、露光装置の露光スリット面積内に収まってしまうピッチの細かい凹凸は、露光装置のDOF(Depth Of Focus)から外れるおそれがある。従来、基板の下地パターンを平滑化する手法として、SOC(Spin On Carbon)、CMP(Chemical Mechanical Polishing)のような平坦化層を形成する手法が用いられている。しかし、従来技術では十分な平坦化性能が得られない問題があり、今後多層化による下地の凹凸差は更に増加する傾向にある。
この問題を解決するために、上記したようなインプリント技術を用いて基板の平坦化を行う平坦化装置が検討されている。平坦化装置は、基板に予め供給された未硬化状態の組成物(平坦化材)に、部材の平坦面、あるいは、パターンが形成されていない部材(平面テンプレート)を接触させて基板面内の局所的な平面化を行う。その後、組成物と平面テンプレートとが接触した状態で組成物を硬化させ、硬化した組成物から平面テンプレートを分離させる。これにより基板上に平坦化層が形成される。インプリント技術を用いた平坦化装置は、基板の段差に応じた量の組成物を滴下するため、既存の方法よりも平坦化の精度が向上することが期待される。
平坦化装置の場合、基板全面に対して平坦化膜が一括して形成される。
<物品製造方法の実施形態>
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
<物品製造方法の実施形態>
インプリント装置を用いて形成した硬化物のパターンは、各種物品の少なくとも一部に恒久的に、或いは各種物品を製造する際に一時的に、用いられる。物品とは、電気回路素子、光学素子、MEMS、記録素子、センサ、或いは、型等である。電気回路素子としては、DRAM、SRAM、フラッシュメモリ、MRAMのような、揮発性或いは不揮発性の半導体メモリや、LSI、CCD、イメージセンサ、FPGAのような半導体素子等が挙げられる。型としては、インプリント用のモールド等が挙げられる。
硬化物のパターンは、上記物品の少なくとも一部の構成部材として、そのまま用いられるか、或いは、レジストマスクとして一時的に用いられる。基板の加工工程においてエッチング又はイオン注入等が行われた後、レジストマスクは除去される。
次に、物品製造方法について説明する。図6の工程SAでは、絶縁体等の被加工材2zが表面に形成されたシリコン基板等の基板1zを用意し、続いて、インクジェット法等により、被加工材2zの表面にインプリント材3zを付与する。ここでは、複数の液滴状になったインプリント材3zが基板上に付与された様子を示している。
図6の工程SBでは、インプリント用の型4zを、その凹凸パターンが形成された側を基板上のインプリント材3zに向け、対向させる。図6の工程SCでは、インプリント材3zが付与された基板1zと型4zとを接触させ、圧力を加える。インプリント材3zは型4zと被加工材2zとの隙間に充填される。この状態で硬化用のエネルギーとして光を型4zを介して照射すると、インプリント材3zは硬化する。
図6の工程SDでは、インプリント材3zを硬化させた後、型4zと基板1zを引き離すと、基板1z上にインプリント材3zの硬化物のパターンが形成される。この硬化物のパターンは、型の凹部が硬化物の凸部に、型の凸部が硬化物の凹部に対応した形状になっており、即ち、インプリント材3zに型4zの凹凸パターンが転写されたことになる。
図6の工程SEでは、硬化物のパターンを耐エッチングマスクとしてエッチングを行うと、被加工材2zの表面のうち、硬化物が無いか或いは薄く残存した部分が除去され、溝5zとなる。図6の工程SFでは、硬化物のパターンを除去すると、被加工材2zの表面に溝5zが形成された物品を得ることができる。ここでは硬化物のパターンを除去したが、加工後も除去せずに、例えば、半導体素子等に含まれる層間絶縁用の膜、つまり、物品の構成部材として利用してもよい。
発明は上記実施形態に制限されるものではなく、発明の精神及び範囲から離脱することなく、様々な変更及び変形が可能である。従って、発明の範囲を公にするために請求項を添付する。
1:基板、1b:基板位置決めマーク、11:型、11b:型位置決めマーク、12:インプリント材、18:離型アシスト機構、19:接触部材
Claims (15)
- 基板の上の成形可能材料と型とを接触させて前記成形可能材料を成形し、前記成形可能材料を硬化させ、前記硬化した成形可能材料から前記型を分離する成形装置であって、
前記硬化した成形可能材料と前記型とが接触した状態における前記型の周辺部下面に接触し、内部空間に流体が供給されることで膨張し前記内部空間から流体が排出されることで収縮するバルーン状の接触部材と、
前記接触部材を上方に駆動することにより前記接触部材によって前記型を押し上げさせる駆動部と、
を有することを特徴とする成形装置。 - 前記接触部材は、前記基板の裏面側からの平面視において、前記基板に形成されている切り欠き部から露出した前記型の前記周辺部下面と接触する、ことを特徴とする請求項1に記載の成形装置。
- 前記切り欠き部は、オリエンテーションフラットであること特徴とする請求項2に記載の成形装置。
- 前記切り欠き部は、ノッチであることを特徴とする請求項2に記載の成形装置。
- 前記接触部材は、収縮した状態で前記ノッチによって形成された開口の内部に入り、その後、膨張する、ことを特徴とする請求項4に記載の成形装置。
- 前記接触部材は、収縮した状態で前記ノッチによって形成された開口の内部を通過した後、前記成形可能材料と接触しないよう前記型の周方向に膨張するように形成されている、ことを特徴とする請求項5に記載の成形装置。
- 前記成形可能材料と接触しないように前記接触部材の膨張量が制御されることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の成形装置。
- 前記型の前記周辺部下面に接触し、内部空間に流体が供給されることで膨張し前記内部空間から流体が排出されることで収縮するバルーン状の第2接触部材を更に有し、
前記第2接触部材は、前記接触部材が膨張することで形成された前記型と前記成形可能材料との隙間の中で膨張して前記隙間を拡大させる、
ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の成形装置。 - 前記第2接触部材を複数有する、ことを特徴とする請求項8に記載の成形装置。
- 前記複数の第2接触部材のうちのいずれか2つは、前記型の周方向に沿って、前記接触部材の両隣に配置される、ことを特徴とする請求項9に記載の成形装置。
- 前記第2接触部材の内部空間は、隔壁によって複数の空間に区画されており、各空間の膨張/収縮が個別に制御される、ことを特徴とする請求項8乃至10のいずれか1項に記載の成形装置。
- 前記成形装置は、前記基板の上の前記成形可能材料であるインプリント材と前記型との接触を行うことによって前記型のパターンを前記インプリント材に転写するインプリント装置であって、前記基板の複数のショット領域について一括して前記接触を行うインプリント装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の成形装置。
- 前記成形装置は、前記基板の上の前記成形可能材料と前記型の平坦面とを接触させることによって前記基板の上に前記成形可能材料による平坦化膜を形成する平坦化装置であることを特徴とする請求項1乃至11のいずれか1項に記載の成形装置。
- 請求項12に記載の成形装置である前記インプリント装置を用いて基板の上にパターンを形成する形成工程と、
前記形成工程で前記パターンが形成された前記基板を処理する処理工程と、
を有し、前記処理工程で処理された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。 - 請求項13に記載の成形装置である前記平坦化装置を用いて基板の上に平坦化膜を形成する形成工程と、
前記形成工程で形成された前記平坦化膜を処理する処理工程と、
を有し、前記処理工程で処理された前記基板から物品を製造することを特徴とする物品製造方法。
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JP2020099613A JP2021193714A (ja) | 2020-06-08 | 2020-06-08 | 成形装置、および物品製造方法 |
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