JP2021060168A - 冷蔵庫 - Google Patents

冷蔵庫 Download PDF

Info

Publication number
JP2021060168A
JP2021060168A JP2019185976A JP2019185976A JP2021060168A JP 2021060168 A JP2021060168 A JP 2021060168A JP 2019185976 A JP2019185976 A JP 2019185976A JP 2019185976 A JP2019185976 A JP 2019185976A JP 2021060168 A JP2021060168 A JP 2021060168A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
chamber
chilled
indirect cooling
refrigerator
cooling chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019185976A
Other languages
English (en)
Inventor
由紀 高橋
Yuki Takahashi
由紀 高橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Original Assignee
Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Lifestyle Products and Services Corp filed Critical Toshiba Lifestyle Products and Services Corp
Priority to JP2019185976A priority Critical patent/JP2021060168A/ja
Publication of JP2021060168A publication Critical patent/JP2021060168A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Devices That Are Associated With Refrigeration Equipment (AREA)
  • Cold Air Circulating Systems And Constructional Details In Refrigerators (AREA)

Abstract

【課題】カット野菜を適切に保存することを可能とする。【解決手段】本実施形態に係る冷蔵庫は、冷蔵室と、前記冷蔵室内に設けられるチルド室と、前記チルド室内に区画された形態で設けられ該チルド室よりも高い温度に維持される間接冷却室とを備えている。【選択図】図1

Description

本実施形態は、冷蔵庫に関する。
例えば家庭用の冷蔵庫においては、本体内に、冷蔵室、冷凍室、野菜室などの複数の貯蔵室を備えたものが供されている。冷蔵室及び野菜室は、例えば3〜5℃の温度帯とされ、冷凍室は、例えば−18℃以下の温度帯とされる。また、冷蔵室の内部に、チルド室を設けることも行われている。チルド室は、例えば肉や魚介類などの生鮮食品、豆腐、練り物、チーズ等の乳製品を保存するに適した例えば0〜2℃の温度帯とされるように制御される。チルド室を上下2段に構成し、一方の室例えば上段の室を、より温度の低い例えば−1℃程度の低温チルド室としたものも知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2015−183863号公報
ところで、近年では、サラダを含むカット野菜の需要が多くなってきており、そのようなカット野菜を冷蔵庫で上手に保存したいといった要望がある。ところが、カット野菜は、カットにより野菜にストレスがかかっているため、野菜室で保存する場合、保存するには温度が高めで、呼吸が活発となり日持ちしないものとなる。また、より低温なチルド室でカット野菜を保存する場合、カット野菜の水分が凍結する虞があり、やはり保存に適したものではなかった。
そこで、カット野菜を適切に保存することを可能とする冷蔵庫を提供する。
本実施形態に係る冷蔵庫は、冷蔵室と、前記冷蔵室内に設けられるチルド室と、前記チルド室内に区画された形態で設けられ該チルド室よりも高い温度に維持される間接冷却室とを備えている。
尚、ここでいう「間接冷却室」の「間接」とは、間接冷却室内に冷気が直接的に吹込まれて貯蔵物が直接冷風に晒されることを除外する程度の意味であり、多少の空気の流通が或る程度、つまり他の室と一部で空間的につながっている程度については、「間接」に含まれる。
第1の実施形態を示すもので、冷蔵庫の全体構成を概略的に示す縦断側面図 チルド室部分の構成を概略的に示す縦断正面図 チルド室内の温度制御の様子を示す図 第2の実施形態を示すチルド室部分の構成を概略的に示す縦断正面図 第3の実施形態を示すもので、冷蔵庫の要部構成を概略的に示す縦断側面図 チルド室部分の構成を概略的に示す正面図 上段チルド室及び下段チルド室における冷気流通孔等の位置関係を模式的に示す図
以下、家庭用冷蔵庫に適用したいくつかの実施形態について、図面を参照しながら説明する。尚、複数の実施形態間で、同一部分には同一符号を付して、詳しい説明や新たな図示を省略しながら説明する。
(1)第1の実施形態
第1の実施形態について、図1〜図3を参照して述べる。図1は、本実施形態に係る冷蔵庫の本体1の構成を概略的に示している。この冷蔵庫本体1は、前面が開口した縦長矩形箱状の断熱箱体2内に、複数の貯蔵室を設けて構成されている。具体的には、断熱箱体2内には、上段から順に、冷蔵室3、野菜室4、製氷室5、冷凍室6が設けられている。尚、図示はしないが、断熱箱体2のうち前記製氷室5が設けられる部分は左右2室に仕切られており、左側に製氷室5が設けられ、右側に第2冷凍室或いは切替室が設けられている。製氷室5内には、周知の自動製氷装置7が設けられている。
前記冷蔵室3及び野菜室4は、いずれも冷蔵温度帯、例えば3〜5℃の貯蔵室であり、それらの間は、プラスチック製の仕切壁8により上下に仕切られている。前記冷蔵室3の前面部には、ヒンジ開閉式の断熱扉9が設けられ、前記野菜室4の前面には引出し式の断熱扉10が設けられる。この断熱扉10の背面部には、貯蔵容器11が連結されている。前記冷蔵室3内は、棚板12(一部のみ図示)により上下に複数段に区切られると共に、その最下部即ち前記仕切壁8の上部に,チルド室13が設けられている。本実施形態におけるチルド室13部分の構成については、後述する。冷蔵室3内の天井部には、庫内灯14が設けられている。
また、前記製氷室5及び冷凍室6並びに第2冷凍室は、いずれも冷凍温度帯、例えば−18℃以下の貯蔵室であり、前記野菜室4と、製氷室5及び第2冷凍室との間は、断熱仕切壁15により上下に仕切られている。製氷室5の前面部には、引出し式の断熱扉16が設けられており、その断熱扉16の背面部に貯氷容器17が連結されている。冷凍室6の前面部にも、貯蔵容器19が連結された引出し式の断熱扉18が設けられている。
この冷蔵庫本体1内には、全体として詳しく図示はしないが、前記冷蔵室3及び野菜室4を冷却するための冷蔵室用冷却器20と、前記製氷室5及び冷凍室6を冷却するための冷凍室用冷却器21との2つの冷却器を備える冷凍サイクルが組込まれる。冷蔵庫本体1の下端部背面側には、機械室22が設けられ、詳しく図示はしないが、この機械室22内に、冷凍サイクルを構成する圧縮機23及び凝縮器などが配設されていると共に、それらを冷却するための冷却ファンや除霜水蒸発皿24等が配設されている。冷蔵庫本体1の背面下部寄り部分には、全体を制御するマイクロコンピュータ等を実装した制御装置25が設けられている。
冷蔵庫本体1内の前記冷凍室6の背壁部には、冷凍室用冷却器室26が設けられている。この冷凍室用冷却器室26内に、下部に位置して前記冷凍室用冷却器21や除霜用ヒータ(図示せず)等が配設されていると共に、上部に位置して冷凍用送風ファン27が配設されている。冷凍室用冷却器室26の前面の中間部には、冷気吹出口26aが設けられ、下端部には、戻り口26bが設けられている。
これにて、冷凍用送風ファン27が駆動されると、冷凍室用冷却器21により生成された冷気が、前記冷気吹出口26aから製氷室5及び冷凍室6内に供給された後、前記戻り口26bから冷凍室用冷却器室26内に戻されるといった循環を行うようになっている。尚、冷凍室用冷却器21の下方部には、除霜水を受ける水受部28が設けられ、その水受部28に受けられた除霜水は、前記機械室22内の除霜水蒸発皿24に導かれ、蒸発するようになっている。
そして、冷蔵庫本体1の背壁部には、前記冷蔵室用冷却器20や、この冷蔵室用冷却器20により生成された冷気を前記冷蔵室3及び野菜室4内に供給するための吹出しダクト29、前記冷気を循環させるための送風ファン30等が、以下のようにして配設される。即ち、冷蔵庫本体1の背壁部には、前記冷蔵室3の最下段のチルド室13の後方に位置して、冷蔵室用冷却器室31が設けられ、この冷蔵室用冷却器室31内に冷蔵室用冷却器20が配設されている。
この冷蔵室用冷却器室31の前壁を構成する前壁部32は、断熱性を有したものとされ、前記チルド室13の後壁部を構成する。この前壁部32の上部寄り部位には、前記チルド室13の上部で開口し該チルド室13内に冷気を供給するための吹出口32aが形成されている。前記冷蔵室用冷却器室31の上端部は、冷蔵室3の背壁部を一定の幅で上方に延びるように設けられた吹出しダクト29の下端部につながっている。この吹出しダクト29には、冷蔵室3内で開口する複数個の吹出口29aが設けられている。
また、冷蔵室用冷却器室31内の底部には、冷蔵室用冷却器20の下方に位置して、該冷蔵室用冷却器20からの除霜水を受ける水受部33が設けられている。前記野菜室4の後方には、送風ファン30が配設されていると共に、送風ダクト34及び吸込みダクト35が設けられている。そのうち送風ダクト34は、野菜室4の背面側に位置して、上端部が前記水受部33を迂回するように冷蔵室用冷却器室31の下端部前面側に連通するように、前記吹出しダクト29と同等の幅で上下方向に延びて設けられている。
この送風ダクト34の下端部前面側には、左右方向中央部に位置してベルマウス34aが設けられ、このベルマウス34a内に送風羽根が位置するように、前記送風ファン30が設けられている。この送風ファン30は、この場合、正逆転可能なプロペラファンからなり、正回転により、前方から空気を吸って後方に吐出し、逆回転により、後方から空気を吸って前方に吐出するように構成されている。後述するように、この送風ファン30は、制御装置25により制御される。
前記送風ダクト34は、側方から見て、ほぼ真直ぐに上方に延びた後、上端が若干量だけ折曲がって冷蔵室用冷却器室31の下端部前面側につながっている。前記送風ダクト34の前面側に、前後に二重に重なるように、吸込みダクト35が設けられている。この吸込みダクト35は、やはり前記吹出しダクト29と同等の幅で、野菜室4の天井部から送風ファン30よりもやや下方まで延びて設けられている。このとき、吸込みダクト35の上端部は、冷蔵室3の底部この場合チルド室13の底部の背面側に横長状に形成された吸込口37に連通している。また、吸込みダクト35の底部には、開口部35aが設けられている。尚、冷蔵室3と野菜室4とを区画する仕切壁8部分には、冷蔵室3からの冷気の一部を野菜室4内に導くための冷気供給ダクト8aが設けられている。
これにて、前記送風ファン30が回転駆動されると、図1に白抜きの矢印で示すように、冷蔵室3内の空気が吸込口37から吸込みダクト35内に吸込まれると共に、野菜室4内の空気が開口部35aを通して吸込みダクト35内に吸込まれ、送風ダクト34を通って冷蔵室用冷却器室31内に導かれる。そして、冷蔵室用冷却器20により冷気が生成され、その冷気が吹出口32aからチルド室13内に供給されると共に、吹出しダクト29を通して各吹出口29aから冷蔵室3内に供給される。冷蔵室3内に供給された冷気は、貯蔵物の冷却に寄与した後、一部が吸込口37から吸込みダクト35内に吸込まれ、残りが冷気供給ダクト8aを通って野菜室4内に供給され、野菜などの冷却に寄与した後、開口部35aから吸込みダクト35内に吸込まれるという循環を繰返す。
尚、図示や詳しい説明は省略するが、断熱扉9の前面には、操作パネルが設けられ、冷蔵庫本体1の各部には、複数の温度センサが設けられている。制御装置25には、それら温度センサの検出信号や操作パネルの操作信号が入力される。制御装置25は、そのソフトウエア的構成により、温度センサの検出信号等に基づいて、圧縮機23や、冷凍用送風ファン27、送風ファン30、自動製氷装置7、図示しないダンパや除霜用ヒータ等を制御し、冷却運転等を実行する。これにより、冷蔵室3、チルド室13、野菜室4、製氷室5、冷凍室6の各室内が夫々目標とする所定の温度帯に維持される。この場合、図3に示すように、チルド室13内は、温度が例えば−3℃〜4℃の範囲で変動するように制御され、平均温度が−1℃〜2℃に維持される。
さて、本実施形態における、前記チルド室13部分の構成について、図2も参照しながら述べる。チルド室13は、冷蔵室3内の最下段、つまり仕切壁8と棚板12とがなす空間部に、引出し式の容器36を設けることにより構成される。前記容器36は、透明プラスチックから上面が開口したほぼ矩形箱状に構成され、また、容器36の前面上部には手掛け部が設けられる。このチルド室13に対する貯蔵物即ち食品の出し入れは、容器36を前方に引き出すことにより行われる。
そして本実施形態では、図2に示すように、チルド室13内即ち容器36内に、間接冷却室38が、区画された形態で設けられている。具体的には、間接冷却室38は、容器36の一部を仕切壁39で仕切った箱状に構成される。この仕切壁39は、透明プラスチックからなり容器36内の中央やや左寄り部分に前後方向全体に延びて設けられ、従って、間接冷却室38は、容器36の底壁、前後の壁、左壁、並びに仕切壁39によって上面が開口した箱状に構成されている。
このとき、間接冷却室38の上面開口部には、透明プラスチックから薄板状に構成された蓋体40が、左辺部のヒンジ部40aを介して開閉可能に設けられている。この場合、容器36の冷蔵室3内への収容状態では、蓋体40は閉塞されており、間接冷却室38内がほぼ密閉状態とされる。これに対し、容器36を冷蔵室3から前方に引出した状態で、蓋体40を上方へ開放させることにより、間接冷却室38内への貯蔵物の出し入れを行うことができる。
これにて、容器36内のうち、間接冷却室38を除いた右側部分が、チルド室13として機能し、前記吹出口32aから冷気が供給されることにより、図3に示すように、チルド室13内部が、例えば−3℃〜4℃の範囲で制御され、平均温度で−1℃〜2℃に維持される。前記間接冷却室38は、通常時つまり貯蔵物の出し入れ時以外では、蓋体40が常に閉塞されており、内部に冷気が直接的に供給されず、チルド室13内の冷気により間接的に冷却され、該チルド室13よりも高い温度に維持される。このとき本実施形態では、間接冷却室38内は、例えば−2℃〜5℃の範囲で制御され、平均温度で0℃を超え、1℃以下に維持される。
また、本実施形態では、図2に示すように、前記蓋体40の下面側に、間接冷却室38内のエチレンガスを除去するエチレン分解触媒41が設けられている。このエチレン分解触媒41は、例えば、不織布に、エチレンガス分解機能を有する周知の白金及びシリカからなる触媒を担持させたものからなる。更に、本実施形態では、図1に示すように、チルド室13の背面側に位置する前記前壁部32の前面部に、例えば波長が360〜410nmの除菌効果のある紫外線を含む光を前方に照射する除菌LED42が設けられている。この除菌LED42により、チルド室13及び間接冷却室38内には、除菌効果のある光が照射される。
次に、上記構成を備える本実施形態の冷蔵庫の作用、効果について述べる。近年、サラダを含むカット野菜の需要が多くなってきており、そのようなカット野菜を冷蔵庫で上手に保存したいといった要望がある。この種のカット野菜としては、キャベツ、レタス、ミックス野菜等が主流である。ここで、カット野菜は、カットにより野菜にストレスがかかっているため、野菜室4や冷蔵室3で保存する場合、カット野菜を保存するには温度が高めで、呼吸が活発となり日持ちしないものとなる。一方、それより温度の低いチルド室13でカット野菜を保存する場合、カット野菜の水分が凍結する虞があり、やはり保存に適したものではない。
つまり、カット野菜を適切に保存するには、現状の冷蔵室3、野菜室4、チルド室13のいずれも適温でない。本発明者らの研究によれば、水分が凍らない程度の低温、平均温度として例えば0℃超、1℃以下に維持される貯蔵室とすれば、カット野菜の酵素反応を抑制して良好な保存を可能とすることが明らかとなった。本実施形態においては、チルド室13つまり容器36内に区画された形態で間接冷却室38が設けられ、チルド室13内に供給された冷気によって間接冷却室38内が間接的に冷却される。このとき、チルド室13が、例えば平均温度で−1℃〜2℃に制御されることによって、間接冷却室38を、それよりやや高い温度、平均温度として例えば0℃〜1℃に維持することができる。
このように、間接冷却室38内を、カット野菜を良好に保存することができる温度に維持することができ、これと共に、間接冷却室38内の貯蔵物には、直接的に冷気が当たることもない。これにより、間接冷却室38を、正にカット野菜の保存に適した状態に維持することができる。この結果、本実施形態によれば、カット野菜を間接冷却室38内に収容することによって、長期間に渡って鮮度を保って適切に保存することができるという優れた効果を得ることができる。
特に本実施形態では、除菌LED42を設けて、間接冷却室38内に除菌効果のある光を照射する構成とした。これにより、間接冷却室38内の貯蔵物例えばカット野菜の表面における、腐食の要因となる菌を除菌する効果が期待できるので、間接冷却室38における食品特にカット野菜の保存性能を、高めることができる。しかも、間接冷却室39内のエチレンガスを除去するエチレン分解触媒41を設ける構成とした。これにより、間接冷却室38内から野菜等の劣化の要因となるエチレンガスを除去する効果が期待できるので、間接冷却室38におけるカット野菜の保存性能を、より一層高めることができる。
本実施形態では、チルド室13を構成する容器36内の一部を仕切壁39で仕切ると共に、蓋体40を設けることにより、箱状に間接冷却室38を構成するようにした。これにより、チルド室13の容器36内に区画された形態で、カット野菜の保存に適した間接冷却室38を設けることができる。しかも、間接冷却室38を比較的簡単で安価な構成で設けることが可能となる。
(2)第2の実施形態
図4は、第2の実施形態を示すものである。この第2の実施形態が、上記第1の実施形態と異なる点は、チルド室13を構成する容器36内に区画された形態で設けられる間接冷却室45の構成にある。即ち、間接冷却室45は、容器36の一部即ち左側部分を仕切壁46で仕切ることにより、上面が開口した箱状に構成される。また、間接冷却室45の上面開口部には、蓋体40が開閉可能に設けられている。
このとき、前記仕切壁46には、下部寄り部分に位置して、例えば円形の複数個の穴46a(1個のみ図示)が前後方向に並んで形成されている。また、仕切壁46には、前記穴46aを塞ぐようにして、エチレン分解触媒47が設けられている。このエチレン分解触媒47は、やはり、空気の流通が可能な不織布に、エチレンガス分解機能を有する周知の白金及びシリカからなる触媒を担持させたものからなる。この場合、仕切壁46に穴46aを設けたことにより、間接冷却室45のチルド室13に対する温度調整が可能となり、穴46aの大きさや設ける数を大きくするほど、チルド室13内に近い温度、つまりより低温にすることができる。
このような第2の実施形態の構成によれば、間接冷却室45内を、チルド室13よりもやや高い温度に維持することができ、間接冷却室45内の貯蔵物には、直接的に冷気が当たることもない。従って、上記第1の実施形態と同様に、カット野菜を間接冷却室45内に収容することによって、長期間に渡って鮮度を保って適切に保存することができる等の優れた効果を得ることができる。本実施形態では、仕切壁46の穴46aによって、間接冷却室45内がチルド室13と一部で空間的につながっており多少の空気の流通を可能としたことにより、間接冷却室45の温度調整が容易となる利点も得ることができる。
(3)第3の実施形態、その他の実施形態
次に、第3の実施形態について、図5〜図7を参照して述べる。この第3の実施形態が、上記第1の実施形態と異なるところは、冷蔵室3の底部に設けられるチルド室51部分の構成にある。本実施形態では、図5に示すように、冷蔵室3の底部の、最下段の棚板12と仕切壁8との間のチルド室51を構成する空間に、上段側及び下段側の上下2段にチルド室が設けられる。これと共に、図6、図7に示すように、そのうち下段側が更に左右に仕切られる形態で、左側に間接冷却室が構成されている。
即ち、図5〜図7に示すように、チルド室51の上段部には、横幅の広い引出し式の容器52aが設けられ、その内部が上段チルド室52とされる。チルド室51の下段部の右側には、横幅のやや狭い引出し式の容器53aが設けられ、その内部が下段チルド室53とされる。そして、下段部の下段チルド室53の左側には、容器53aに隣り合うようにして、横幅の更に狭い引出し式の容器54aが設けられ、その内部が間接冷却室54とされる。尚、図6に示すように、チルド室51の左側即ち冷蔵室3の底部の左端部には、自動製氷装置7用の給水タンク56が配置されている。
また、上記第1の実施形態と同様に、チルド室51の背壁部を構成する前壁部32の上部寄り部位には、上段チルド室52の後方上部で開口する吹出口32aが設けられており、図7に示すように、この吹出口32aから上段チルド室52内に冷気が供給されるようになっている。仕切壁8の後辺部には、吸込口37が設けられている。そして、前壁部32の前面部には、やはり除菌LED42が設けられ、上段チルド室52内、下段チルド室53内、間接冷却室54内に除菌効果のある光が照射されるようになっている。更に、図7に示すように、前記間接冷却室54即ち容器54a内の背壁部には、エチレン分解触媒55が設けられている。
このとき、図5、図7に示すように、上段チルド室52を構成する容器52aには、上段チルド室52内に供給された冷気を、下段チルド室53即ち容器53aに供給するための冷気流通孔52bが設けられている。本実施形態では、図7に示すように、冷気流通孔52bは、複数個の円形孔からなり、容器52aの底部の前辺部に位置して、間接冷却室54を避けるようなずれた位置に設けられている。また、下段チルド室53を構成する容器53aには、底部の後辺部に位置して、冷気排出孔53bが設けられている。
上記構成においては、図5、図7に矢印aで示すように、吹出口32aから吹き出された冷気が、上段チルド室52内に上部後方から供給されて前方に向けて流れ、内部の貯蔵物を冷却する。上段チルド室52内を通った冷気は、冷気流通孔52bを通して下段チルド室53内の前部に供給され、後方に向けて流れ、内部の貯蔵物を冷却した後、冷気排出孔53bから排出される。またこの際、間接冷却室54内においては、直接的に冷気が供給されることはなく、周囲の冷気により間接的に冷却され、上段チルド室52や下段チルド室53よりもやや高い温度に維持されるようになる。
このとき本実施形態では、吹出口32aから供給される冷気によって、上段チルド室52内は、例えば−7℃〜3℃の温度範囲で制御される。これに伴い、下段チルド室53内は、例えば−3℃〜4℃の温度範囲で制御され、間接冷却室54内は、例えば−2℃〜5℃の範囲で制御される。間接冷却室54内の平均温度は、0℃を超え、1℃以下に維持される。このように、チルド室51の3室のうち、上段チルド室52が最も温度が低く、次いで下段チルド室53、間接冷却室54の順でやや温度が高くなる室とされる。
このような第3の実施形態においては、上記第1の実施形態等と同様に、チルド室51を区画した形態で間接冷却室54が設けられる。この間接冷却室54を、カット野菜を良好に保存することができる温度例えば0℃〜1℃に維持することができ、これと共に、間接冷却室54内の貯蔵物には、直接的に冷気が当たることもない。この結果、本実施形態によれば、カット野菜を間接冷却室54内に収容することによって、長期間に渡って鮮度を保って適切に保存することができるという優れた効果を得ることができる。しかも、除菌LED42やエチレン分解触媒55を設ける構成としたので、間接冷却室54におけるカット野菜の保存性能を、より一層高めることができる。
また本実施形態では、間接冷却室54を、引出し式の室として構成したので、直接的に冷気が当たることがないカット野菜の保存に適した間接冷却室54とすることができると共に、ユーザによる貯蔵物の出し入れ作業を容易に行うことができる。本実施形態では、上段チルド室52、下段チルド室53、間接冷却室54といった温度の異なる3室を設けるようにしたので、より一層バラエティに富んだ貯蔵室を取り揃えることが可能となる。更に本実施形態では、上段チルド室52に、冷気を下段チルド室53内にのみ供給するための冷気流通孔52bを設けたので、間接冷却室54への直接的な冷風の供給がなされることなく、下段チルド室53内を効率的に冷却することができる。
尚、上記各実施形態では、冷蔵室3内の底部にチルド室や間接冷却室を設ける構成としたが、チルド室や間接冷却室を設ける位置は、冷蔵室内の底部に限定されず、上部や中段部等であっても良い。また、上記各実施形態では、除菌LED42及びエチレン分解触媒を設ける構成としたが、これらは必要に応じて設ければ良い。上記各実施形態では、冷蔵室用冷却器20と冷凍室用冷却器21との2つの冷却器を備えた冷蔵庫としたが、冷蔵庫本体内に1個の冷却器を備え、ダンパ装置等により各室への冷気流通の制御を行うタイプの冷蔵庫にも適用することができる。
その他、例えば冷蔵庫本体内の各室の構成(配置)としても、最下段に野菜室を設けたもの等でも良く、また、冷却器等を設ける位置、ダクト構成等についても種々の変形が可能である。上記実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。本実施形態およびその変形は、発明の範囲および要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
図面中、1は冷蔵庫本体、3は冷蔵室、4は野菜室、13、51はチルド室、25は制御装置、32aは吹出口、36は容器、37は吸込口、38、45、54は間接冷却室、39、46は仕切壁、40は蓋体、41、47、55はエチレン分解触媒、42は除菌LED、46aは穴、52は上段チルド室、52aは容器、52bは冷気流通孔、53は下段チルド室、53aは容器、53bは冷気排出孔、54aは容器を示す。

Claims (7)

  1. 冷蔵室と、
    前記冷蔵室内に設けられるチルド室と、
    前記チルド室内に区画された形態で設けられ該チルド室よりも高い温度に維持される間接冷却室とを備えてなる冷蔵庫。
  2. 前記間接冷却室は、引出し式の室として構成されている請求項1記載の冷蔵庫。
  3. 前記間接冷却室は、前記チルド室内の一部を仕切壁で仕切った形態に設けられている請求項1又は2記載の冷蔵庫。
  4. 前記チルド室は、上段側及び下段側の上下2段に設けられ、
    前記間接冷却室は、そのうち下段側が更に仕切られた形態で設けられている請求項1から3のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  5. 前記チルド室の上段側を通った冷気を下段側に供給するための冷気流通孔を備え、
    前記冷気流通孔は、前記間接冷却室を避けるようなずれた位置に設けられている請求項4記載の冷蔵庫。
  6. 前記間接冷却室内に除菌効果のある光を照射する除菌LEDが設けられている請求項1から5のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
  7. 前記間接冷却室内のエチレンガスを除去するエチレン分解触媒が設けられている請求項1から6のいずれか一項に記載の冷蔵庫。
JP2019185976A 2019-10-09 2019-10-09 冷蔵庫 Pending JP2021060168A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019185976A JP2021060168A (ja) 2019-10-09 2019-10-09 冷蔵庫

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019185976A JP2021060168A (ja) 2019-10-09 2019-10-09 冷蔵庫

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021060168A true JP2021060168A (ja) 2021-04-15

Family

ID=75381308

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019185976A Pending JP2021060168A (ja) 2019-10-09 2019-10-09 冷蔵庫

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021060168A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0771866A (ja) * 1993-08-31 1995-03-17 Sanyo Electric Co Ltd 鮮度保持装置付冷蔵庫
JPH07218088A (ja) * 1994-02-01 1995-08-18 Hitachi Ltd 冷蔵庫
JP2002130934A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Fujitsu General Ltd 電気冷蔵庫
JP2014196894A (ja) * 2013-03-06 2014-10-16 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2016205641A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0771866A (ja) * 1993-08-31 1995-03-17 Sanyo Electric Co Ltd 鮮度保持装置付冷蔵庫
JPH07218088A (ja) * 1994-02-01 1995-08-18 Hitachi Ltd 冷蔵庫
JP2002130934A (ja) * 2000-10-25 2002-05-09 Fujitsu General Ltd 電気冷蔵庫
JP2014196894A (ja) * 2013-03-06 2014-10-16 パナソニック株式会社 冷蔵庫
JP2016205641A (ja) * 2015-04-15 2016-12-08 東芝ライフスタイル株式会社 冷蔵庫

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3886348B2 (ja) 冷蔵庫
JP5188457B2 (ja) 冷蔵庫
JP2015075276A (ja) 冷蔵庫
JP4646857B2 (ja) 冷蔵庫
JP4960399B2 (ja) 冷蔵庫
JP7261063B2 (ja) 冷蔵庫
JP6928504B2 (ja) 冷蔵庫
JP2018004228A (ja) 冷蔵庫
JP2018109512A (ja) 冷蔵庫
JP2010002110A (ja) 冷凍冷蔵庫
JP2003050074A (ja) 電気冷蔵庫
JP2015178943A (ja) 冷蔵庫
JP2021042907A (ja) 冷蔵庫
JP2007187362A (ja) 冷蔵庫
JP2007032860A (ja) 冷蔵庫
JP2021060168A (ja) 冷蔵庫
JP2013221628A (ja) 冷蔵庫
JP2002090053A (ja) 電気冷蔵庫
JP4959474B2 (ja) 冷蔵庫
JP5490853B2 (ja) 冷蔵庫
JP2007192446A (ja) 冷蔵庫
JP5133634B2 (ja) 冷蔵庫
KR20040049591A (ko) 온도전환실을 구비한 사이드 바이 사이드 타입 냉장고
JP2021124208A (ja) 冷蔵庫
JP2009192112A (ja) 冷蔵庫

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220512

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230508

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230711

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230824

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231205