JP2021058900A - 接合構造部 - Google Patents

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Abstract

【課題】従来技術よりも高い耐熱性、接合強度および機械的強度を有し、熱膨張率が異なる素子および部品同士を接合時の酸化を抑制しながら、信頼性良く接合できる接合構造部を提供する。【解決手段】SnおよびSn−Cu合金を含む母相中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物を有し、前記Sn−Cu合金および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合してなることを特徴とする接合構造部によって上記課題を解決した。【選択図】図10

Description

本発明は、接合構造部に関する。
IoT(Internet of Things)の進展や、一層の省エネルギーが求められる中で、その技術の核心を担うパワー半導体の重要性が益々高まっている。しかしながら、その活用には多くの課題がある。パワー半導体は、高電圧、大電流の大きな電力を扱うことから、多くの熱を発して高温となる。現行のSiパワー半導体に求められる耐熱性は約175℃程度への対応であるが、約200℃の温度に耐えるSiパワー半導体の開発が進められており、また、SiCやGaNのような次世代のパワー半導体は250〜500℃に耐えることが要求される。
耐熱性を高めるには、放熱に優れたCu基板に素子および部品を接合する手法が最善であるが、熱膨張率の違いによって素子および部品が破壊されるか、接合部の接合材に破損が起きるという問題点がある。そこで現在では、素子および部品の熱膨張率に合わせた高価なセラミック基板が用いられ、改善が求められている。
一方、接合材に関して言えば、上述のようなSiCやGaNのような次世代のパワー半導体に求められる高い耐熱性を有する接合材は存在しない。
例えば、特許文献1に開示されているSnAgCu系接合材(粉末はんだ材料)では、約125℃程度に対応したパワー半導体に適用可能であるに過ぎず、次世代のパワー半導体に適用することができない。
パワー半導体が十分に性能を発揮するためには、熱膨張率が異なる物質同士を接合させ、上記のような素子および部品の破壊や接合部の接合材の破損を防止する必要がある。このような高耐熱性および高信頼性を有し、かつ鉛のような環境汚染物質を使用しない接合材が投入されれば、パワー半導体を使用するパワーエレクトロニクス産業は飛躍的に成長することが予測される。
一方、本出願人は特許文献2において、外殻と、コア部とからなり、前記コア部は、金属又は合金を含み、前記外殻は、金属間化合物の網目状から成り、前記コア部を覆っており、前記コア部は、Sn又はSn合金を含み、前記外殻は、SnとCuとの金属間化合物を含む、金属粒子を提案している。この金属粒子により形成された接合部は、長時間にわたって高温動作状態が継続した場合でも、また、高温動作状態から低温停止状態へと大きな温度変動を伴うなど、過酷な環境下で使用された場合でも、長期にわたって高い耐熱性、接合強度及び機械的強度を維持することができる。
しかし、特許文献2に示された金属粒子は外殻とコア部の2層構造を有し、外殻の金属間化合物が接合対象物との間に介在することによって、Cuその他の接合対象物との拡散を制御して、カーケンダルボイドの発生を抑制するものであるが、熱膨張率が異なる素子および部品同士を信頼性良く接合するまでには至っていない。
特開2007−268569号公報 特許第6029222号公報
したがって本発明の目的は、従来技術よりも高い耐熱性、接合強度および機械的強度を有し、熱膨張率が異なる素子および部品同士を信頼性良く接合できる接合構造部を提供することにある。
本発明者は鋭意検討を重ねた結果、特定の母相中に特定の金属化合物を有し、前記母相と前記金属間化合物の少なくとも1部がエンドタキシャル接合している接合構造部によって、前記課題を解決できることを見出し本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、以下の通りである。
1.SnおよびSn−Cu合金を含む母相中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物を有し、金属体または合金体を接合する接合構造部であって、
前記Sn−Cu合金および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合してなることを特徴とする接合構造部。
2.前記母相が、さらにAuを含むことを特徴とする前記1に記載の接合構造部。
3.Cuを0.7〜40質量%およびNiを0.1〜5質量%含むことを特徴とする前記1に記載の接合構造部。
4.Cuを0.7〜40質量%、Niを0.1〜5質量%およびAuを0.01〜20質量%含むことを特徴とする前記2に記載の接合構造部。
本発明の接合構造部は、SnおよびSn−Cu合金を含む母相中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物を有し、前記Sn−Cu合金および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合し、好ましくはエンドタキシャル接合自己相似性(フラクタル性)結晶構造を維持しているので、次世代パワー半導体に求められる高い耐熱性を提供できる。
一方、Snの結晶構造は、約13℃〜約160℃の温度領域では正方晶(なお、正方晶の結晶構造を有するSnをβ−Snという。)であり、これより低い温度領域になると立方晶(なお、立方晶の結晶構造を有するSnをα−Snという。)に結晶構造が変化する。また、β−Snの結晶構造は、約160℃を超える温度領域で高温相結晶に変化する。そして、とりわけ正方晶のβ−Snと立方晶のα−Snの間の相転移時には、大きな体積変化が生じることが一般的に知られている。
本発明の接合構造部では、約160℃以下でも(たとえば、常温でも)高温相結晶を含有していることに特徴がある。たとえば、下記で説明する金属粒子を含む接合材を接合工程で加熱する際に、当該接合材を完全には溶融させない半溶融状態とし、金属間化合物と母相とのエンドタキシャル接合を含む状態とすれば、冷却後の160℃以下の温度領域でも高温相結晶を含む状態を維持する。そして、かかる高温相結晶は、ある程度まで温度を下げても、正方晶の低温相結晶β−Snへの相転移を起こしにくく、正方晶のβ−Snに相転移しないままのSnについては、α−Snへの相転移が生じず、温度の低下によるα−Snへの相転移に伴う大きな体積変化が生じない。したがって、160℃以下の温度領域でも(たとえば、常温でも)高温相結晶を有するSnを含む接合材は、Snを組成に含む他の接合材(すなわち、160℃以下の温度領域でも高温結晶相を意図的には含ませていないもの)よりも、温度変化による体積変化が低減される。
また、電子部品には、Cu、Ag、Au、Niその他さまざまな金属が用いられるが、Snは、これらのさまざまな金属と良好に接合する。
したがって、本発明の接合構造部は、幅広い温度領域で(たとえば、常温でも)高温相結晶相を含有し、正方晶の低温相β−Snが生じることを出来る限り回避することによって、温度変化による正方晶のβ−Snから立方晶のα−Snへの相転移に伴う大きな体積変化を起こしにくいという性質を有し、かつ、電子部品に用いられるさまざまな金属とも良好に接合する。したがって、とりわけ微細な接合箇所の接合に有用である。
このように、本発明によれば、従来技術よりも幅広い温度領域において体積変化が抑制された接合を形成し、従来技術よりも高い耐熱性、接合強度および機械的強度を有し、熱膨張率が異なる素子および部品同士を信頼性良く接合できる接合構造部を提供できる。なお、高温時における金属間化合物の酸化抑制は、微量なAuの添加によって抑制されることが確認された。
本発明の金属粒子をFIB(集束イオンビーム)で薄くカッティングした断面のSTEM像である。 本発明の金属粒子の製造に好適な製造装置の一例を説明するための図である。 図1で示した金属粒子断面のEDSによる元素マッピング分析結果である。 図1で示す金属粒子断面の各種部位におけるCu、NiおよびSnの定量値を示している。 実施例1で得られた金属粒子断面のTEM像および透過型電子回折パターンである。 実施例1で得られた金属粒子を含む接合材で銅基板とシリコン素子を接合し、冷熱衝撃試験に供した後の、接合部断面の光学顕微鏡像である。 従来のSnAgCu系接合材断面のSTEM像と、EDSによる元素マッピング分析結果である。 比較例1で得られた接合材で銅基板とシリコン素子を接合し、冷熱衝撃試験に供した後の、接合部断面の光学顕微鏡像である。 本発明の接合構造部の構造を説明するための模式断面図である。 実施例1で得られた接合構造部の断面における金属間化合物結晶と母相との界面を示すTEM像、および母相−金属間化合物結晶界面の透過型電子回折パターンである。
以下、本発明をさらに詳しく説明する。
先に、本明細書における用語法は、特に説明がない場合であっても、以下による。
(1)金属というときは、金属元素単体のみならず、複数の金属元素を含む合金、金属間化合物を含むことがある。
(2)ある単体の金属元素に言及する場合、完全に純粋に当該金属元素のみからなる物質だけを意味するものではなく、微かな他の物質を含む場合もあわせて意味する。すなわち、当該金属元素の性質にほとんど影響を与えない微量の不純物を含むものを除外する意味ではないことは勿論、たとえば、母相という場合、Snの結晶中の原子の一部が他の元素(たとえば、Cu)に置き換わっているものを除外する意味ではない。例えば、前記他の物質または他の元素は、金属粒子中、0〜0.1質量%含まれる場合がある。
(3)エンドタキシャル接合とは、金属・合金となる物質中(本発明ではSnおよびSn−Cu合金を含む母相)に金属間化合物が析出し、この析出の最中にSn−Cu合金と金属間化合物とが結晶格子レベルで接合し、結晶粒を構成することを意味している。エンドタキシャルという用語は公知であり、例えばNature Chemisry 3(2): 160-6、2011年の160頁左欄最終パラグラフに記載がある。
本発明の接合構造部は、下記の金属粒子(以下、本発明の金属粒子と呼ぶことがある)を用いて形成することができる。
本発明の金属粒子は、SnおよびSn−Cu合金を含む母相中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物を有し、前記Sn−Cu合金および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合してなることを特徴とする。
図1は、本発明の金属粒子をFIB(集束イオンビーム)で薄くカッティングした断面のSTEM像である。図1で示される金属粒子の粒子径は、およそ5μmであるが、本発明の金属粒子の粒子径は、例えば好適には1μm〜50μmの範囲である。図1の金属粒子を参照すると、該金属粒子は、SnおよびSn−Cu合金を含む母相140中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物120を有している。また、金属間化合物120が、自己相似性(フラクタル性)結晶構造であることが確認できる。
本発明の金属粒子は、例えばCuが0.7〜40質量%、Niが0.1〜5質量%、残部がSnであり、好ましくは、Cuが1〜15質量%、Niが0.5〜3質量%、残部がSnである。
本発明の金属粒子は、例えば8質量%Cu、1質量%Niおよび91質量%Snからなる組成の原材料(以下8Cu・91Sn・1Niと称する)から製造することができる。例えば、8Cu・91Sn・1Niを約650℃で溶融し、これを窒素ガス雰囲気中で高速回転する皿形ディスク上に供給し、遠心力により該溶融金属を小滴として飛散させ、減圧下で冷却固化させることにより得られる。
本発明の金属粒子の製造に好適な製造装置の一例、図2を参照して説明する。粒状化室1は上部が円筒状、下部がコーン状になっており、上部に蓋2を有する。蓋2の中心部には垂直にノズル3が挿入され、ノズル3の直下には皿形回転ディスク4が設けられている。符号5は皿形回転ディスク4を上下に移動可能に支持する機構である。また粒状化室1のコーン部分の下端には生成した粒子の排出管6が接続されている。ノズル3の上部は粒状化する金属を溶融する電気炉(高周波炉)7に接続されている。混合ガスタンク8で所定の成分に調整された雰囲気ガスは配管9及び配管10により粒状化室1内部及び電気炉7上部にそれぞれ供給される。粒状化室1内の圧力は弁11及び排気装置12、電気炉7内の圧力は弁13及び排気装置14によりそれぞれ制御される。ノズル3から皿形回転ディスク4上に供給された溶融金属は皿形回転ディスク4による遠心力で微細な液滴状になって飛散し、減圧下で冷却されて固体粒子になる。生成した固体粒子は排出管6から自動フィルター15に供給され分別される。符号16は微粒子回収装置である。
溶融金属を高温溶解から冷却固化させる過程は、本発明の金属粒子を形成するために重要である。
例えば次のような条件が挙げられる。
溶解炉7における金属の溶融温度を600℃〜800℃に設定し、その温度を保持したまま、ノズル3から皿型回転ディスク4上に溶融金属を供給する。
皿形回転ディスク4として、内径60mm、深さ3mmの皿形ディスクを用い、毎分8万〜10万回転とする。
粒状化室1として、9×10-2Pa程度まで減圧する性能を有する真空槽を使用して減圧した上で、15〜50℃の窒素ガスを供給しつつ排気を同時に行って、粒状化室1内の気圧を1×10−1Pa以下とする。
これら条件により製造された金属粒子の粒径は、前記のように好適には1μm〜50μmの範囲であり、さらに好ましくは5μm〜40μmである。
また、本発明の金属粒子における金属間化合物の組成は、Sn、Cu、Niの原子数の比として、例えばSn40〜60、Cu30〜50、Ni4〜9である。
また、本発明の金属粒子における金属間化合物の割合は、金属粒子全体に対し、例えば20〜60質量%であり、30〜40質量%が好ましい。
前記金属間化合物の組成および割合は、前記金属粒子の製造条件に従うことにより満たすことができる。
また本発明の金属粒子において、エンドタキシャル接合は、母相と金属間化合物との接合面の全体を100%としたとき、30%以上が好ましく、60%以上がさらに好ましい。前記エンドタキシャル接合の割合は、例えば次のようにして算出できる。
下記図1で示すような金属粒子の断面を電子顕微鏡写真撮影し、金属間化合物とSn−Cu合金との接合面を任意に50か所サンプリングする。続いて、その接合面を画像解析し、下記図5に示すようなエンドタキシャル接合が、サンプリングした接合面に対してどの程度存在するのかを調べる。
本発明の接合構造部は、前記金属粒子をシート状あるいはペースト状に加工し、これを接合対象物に接した状態で160℃〜180℃を3分以上保持し235℃〜265℃で溶融させた上で固化させることにより、形成することができる。
本発明の金属粒子を材料に含むシートは、当該金属粒子を、例えば、以下のようにローラーで圧接することによって得ることができる。すなわち、対向する向きに回転する一対の圧接ローラーの間に、本発明の金属粒子を供給し、圧接ローラーから金属粒子に約100℃から150℃程度の熱を加えて、金属粒子を圧接することによりシートが得られる。
なお、本発明の金属粒子は、Auメッキを施したものであることもできる。該Auメッキは公知の方法に従い行えばよい。このようなAuメッキを施した金属粒子を使用すると、ペースト化した場合に、溶融時の金属間化合物の酸化を抑制できフラックスなしの接合が可能となる。
また、本発明の金属粒子を有機ビヒクル中に混在させて、導電性ペーストを得ることもできる。
なお、前記シートまたは前記導電性ペーストは、SnAgCu系合金粒子、Cu、Cu合金粒子、Ni、Ni合金粒子、Au、Au合金粒子、これらの混合物、またはこれらの金属または合金粒子にAuをメッキした粒子のような他の粒子を加え、金属粒子との混合物としてもよい。これら他の粒子は、必要に応じてSiのような金属でコートされていてもよい。
例えば、Snより導電性が高いCu、Ni合金粒子、Auおよび/またはAu合金粒子と金属粒子とを組み合わせると、導電性がよく、かつ、比較的幅広い温度領域で体積変化が抑制された金属接合層が得られる。
とくに前記Au、前記Au合金粒子、前記Auをメッキした粒子を前記シートまたは前記導電性ペーストに導入することにより、高温時における金属間化合物の酸化を抑制でき、接合状態を改善でき、好ましい。また、金属間化合物の酸化を抑制することにより、ノンフラックスというメリットがある。
前記Au、前記Au合金粒子、前記Auをメッキした粒子の導入割合は、前記シートまたは前記導電性ペースト全体に対し、例えば0.01〜20質量%であり、好ましくは15〜20質量%である。このように前記Au、前記Au合金粒子、前記Auをメッキした粒子を導入し接合構造部を形成すると、前記Au、前記Au合金粒子、前記Auをメッキした粒子が該接合構造部の母相の一部を形成することになる。
また、前記シートまたは前記導電性ペーストには、前記の本発明の金属粒子にAuメッキを施した金属粒子を配合することもできる。このようなAuメッキを施した金属粒子を使用すると、ペースト化した場合に、溶融時の金属間化合物の酸化を抑制できフラックスなしの接合が可能になる。
前記シートまたは前記導電性ペーストにおける、本発明の金属粒子の割合は、例えば50質量%以上であり、好ましくは70〜80質量%である。
図9は、本発明における接合構造部の構造を説明するための模式断面図である。
図9において、接合構造部300は、対向配置された基板100、500に形成された金属/合金体101、501(図9ではCu電極)を接合する。接合構造部300は、SnおよびSn−Cu合金を含む母相中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物を有し、前記母相および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合してなることを特徴とし、前記母相が、前記金属体または合金体101、501と接合している。
基板100,500は、半導体素子を備え、例えばパワーデバイスなどの電子・電気機器を構成する基板であり、金属/合金体101,501は、電極、バンプ、端子またはリード導体などとして、基板100,500に一体的に設けられている接続部材である。パワーデバイスなどの電子・電気機器では、金属/合金体101,501は、一般にはCuまたはその合金として構成される。もっとも、基板100,500に相当する部分が、金属/合金体で構成されたものを排除するものではない。
本発明の接合構造部は、上述のように、本発明の金属粒子を用いて形成することができる。該金属粒子を用いて加熱後に得られる本発明の接合構造部は、該金属粒子の結晶構造と同様の結晶構造を有することが、本発明者らによって確認されている。
すなわち、本発明の接合構造部の組成は、例えばCuを0.7〜40質量%およびNiを0.1〜5質量%含み、好ましくは、Cuを1〜15質量%およびNiを0.5〜3質量%含む。
また、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物は、好ましくは自己相似性(フラクタル性)結晶構造を有する。
また、前記金属間化合物の組成は、Sn、Cu、Niの原子数の比として、例えばSn40〜60、Cu30〜50、Ni4〜9である。
また、本発明の接合構造部における金属間化合物の割合は、接合構造部に対し、例えば50〜90質量%であり、60〜80質量%が好ましい。
本発明の接合構造部は、前記Sn−Cu合金および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合してなる。エンドタキシャル接合は、母相と金属間化合物との接合面の全体を100%としたとき、30%以上が好ましく、60%以上がさらに好ましい。
また、本発明の接合構造部は、前記母相及び/または前記金属間化合物が、金属/合金体101,501とエピタキシャル接合している構造を有する。
以下、本発明を実施例および比較例によりさらに説明するが、本発明は下記例に制限されない。
実施例1
原材料として8Cu・91Sn・1Niを用い、図2に示す製造装置により、直径約3〜40μmの金属粒子1を製造した。
その際、以下の条件を採用した。
溶解炉7に溶融るつぼを設置し、その中に8Cu・91Sn・1Niを入れ、650℃で溶融し、その温度を保持したまま、ノズル3から皿型回転ディスク4上に溶融金属を供給した。
皿形回転ディスク4として、内径60mm、深さ3mmの皿形ディスクを用い、毎分8万〜10万回転とした。
粒状化室1として、9×10-2Pa程度まで減圧する性能を有する真空槽を使用して減圧した上で、15〜50℃の窒素ガスを供給しつつ排気を同時に行って、粒状化室1内の気圧を1×10−1Pa以下とした。
得られた金属粒子1は、前記図1に示すような断面を有していた。
図3は、図1で示した金属粒子断面のEDSによる元素マッピング分析結果である。この分析結果から、Cuが10.24質量%、Niが0.99質量%、残部Snが88.76質量%であることが判明した。
また、金属粒子1における金属間化合物は、金属粒子中、30〜35質量%を占めていた。
図4は、図1で示す金属粒子1の断面の各種部位におけるCu、NiおよびSnの定量値を示す図である。
図4に示すように、金属粒子断面のpt1〜pt7の各部位において、Cu、NiおよびSnの定量値が異なっている。
このことは、母相金属中に金属間化合物がフラクタル結晶構造を構築していることを示している。
図5は、金属粒子1の断面のTEM像(a)、(b)および透過型電子回折パターン(c)である。
図5(a)を参照すると、SnおよびSn−Cu合金を含む母相140中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物120が存在していることが分かる。
図5(b)は、図5(a)の矩形に囲まれた部分の拡大図である。図5(b)を参照すると、母相140と金属間化合物120との間で、格子定数(および結晶方位)が揃い(図5(b)では0.30nm)、それぞれの結晶が、連続的に結晶格子レベルで接合していることが確認された。すなわち、上記図5(b)によれば、格子の接合が実現していることからエンドタキシャル接合であることが確認され、なおかつ、図5(c)の母相140と金属間化合物120の界面の透過型電子回折パターンによれば、その結晶間にはバッファー層がないことも確認された。なお、該エンドタキシャル接合は、Sn−Cu合金と金属間化合物との間で形成された。
また図5から、本実施例の金属粒子におけるSnの少なくとも一部が、常温下でも高温相結晶を含有していることが分かった。
さらに図5から、該エンドタキシャル接合の界面がフラクタル結晶構造を有することが確認された。フラクタル結晶構造を有することで、金属間化合物の脆さが克服され、またSnの高温相結晶がより維持され易くなり、熱膨張率が異なる素子および部品同士をさらに信頼性良く接合でき、接合構造部が高温・極冷サイクルに施されても十分な接合維持を可能にする。
次に、金属粒子1を乾粉圧接してシートを作成し、当該シートを銅基板とシリコン素子の接合に用い、260℃の高温保持試験(HTS)を行ったところ、試験開始時から約100時間までは、シェア強度が約50MPaから約60MPaまで上昇し、100時間超の時間領域では、ほぼ60MPaで安定するという試験結果が得られた。
また、(-40〜175℃)の冷熱サイクル試験(TCT)では、全サイクル(1000サイクル)に渡って、シェア強度が約50MPaで安定するという試験結果が得られた。
図6は、金属粒子1を含む接合材で銅基板とシリコン素子を接合し、冷熱衝撃試験に供した後の、接合部断面の光学顕微鏡像である。
冷熱衝撃試験は、低温さらし温度が-40℃、高温さらし温度が175℃で1000サイクル行った。
図6から、銅基板とシリコン素子との間の接合部が崩壊されず、かつシリコン素子も破壊されず、良好な接合状態が維持されていることが確認できる。
図10は、実施例1で得られた接合構造部の断面における金属間化合物結晶と母相のSn−Cu合金との界面を示すTEM像である。また右下部分は、Sn−Cu合金−金属間化合物結晶界面の透過型電子回折パターンである。このTEM像および回折パターンから、金属間化合物がSn−Cu合金とエンドタキシャル接合した結晶構造を有することが明らかとなった。
実施例2
8質量%Cu、3質量%Niおよび89質量%Snからなる組成の原材料を用いて、実施例1と同様に金属粒子2を製造した。
次に、金属粒子2を70質量部と、90質量%Cu・10質量%Ni合金粉末30質量部とを均一に混合し、乾粉圧接してシートを作成した(50μm厚)。当該シートを銅基板とシリコン素子の接合に用い、260℃の高温保持試験(HTS)を行ったところ、試験開始時から約100時間までは、シェア強度が約60MPaから約70MPaまで上昇し、100時間超の時間領域では、ほぼ60MPaで安定するという試験結果が得られた。
また、(-40〜175℃)の冷熱サイクル試験(TCT)では、全サイクル(1000サイクル)に渡って、シェア強度が約50MPaで安定するという試験結果が得られた。
比較例1
なお、比較例として、従来のSnAgCu系接合材(粒径5μmの粉末はんだ材料)のSTEM像と、EDSによる元素マッピング分析結果を図7に示す。
図7(a)〜(d)によれば、従来のSnAgCu系接合材は、金属間化合物が存在せず、単一金属の元素が分散していることが確認された。また金属母相のSn−Cu合金が高温相の結晶構造をもたないことも確認された。このような従来のSnAgCu系接合材では、(-40〜175℃)の冷熱サイクル試験(TCT)では100サイクルも持たず接合部崩壊してしまい、本発明の金属粒子のような耐熱性および強度を到底得ることができない。
図8は比較例1で得られた接合材で銅基板とシリコン素子を接合し、冷熱衝撃試験に供した後の、接合部断面の光学顕微鏡像である。
冷熱衝撃試験は、低温さらし温度が-40℃、高温さらし温度が175℃で50サイクル行った。
図8から、冷熱衝撃試験50サイクル後であっても銅基板およびシリコン素子間の接合部が崩壊してしまったことが確認できる。
以上、添付図面を参照して本発明を詳細に説明したが、本発明はこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、その基本的技術思想および教示に基づき、種々の変形例を想到できることは自明である。
1 粒状化室
2 蓋
3 ノズル
4 皿形回転ディスク
5 回転ディスク支持機構
6 粒子排出管
7 電気炉
8 混合ガスタンク
9 配管
10 配管
11 弁
12 排気装置
13 弁
14 排気装置
15 自動フィルター
16 微粒子回収装置
120 金属間化合物
140 母相

Claims (4)

  1. SnおよびSn−Cu合金を含む母相中に、Sn、CuおよびNiからなる金属間化合物を有し、金属体または合金体を接合する接合構造部であって、
    前記Sn−Cu合金および前記金属間化合物の少なくとも1部が、エンドタキシャル接合してなることを特徴とする接合構造部。
  2. 前記母相が、さらにAuを含むことを特徴とする請求項1に記載の接合構造部。
  3. Cuを0.7〜40質量%およびNiを0.1〜5質量%含むことを特徴とする請求項1に記載の接合構造部。
  4. Cuを0.7〜40質量%、Niを0.1〜5質量%およびAuを0.01〜20質量%含むことを特徴とする請求項2に記載の接合構造部。
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