JP2021058391A - 面ファスナー - Google Patents

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Abstract

【課題】より多様な対象に使用可能な面ファスナーを提供する。【解決手段】上記課題解決のため、複数の支柱12が一方向に突出するように整列して形成された基板11を備え支柱12の先端に膨頭部13が形成された雄型面ファスナー10を2個備え、一方の雄型面ファスナー10(第1の雄型面ファスナー)の膨頭部13が、他方の雄型面ファスナー10(第2の雄型面ファスナー)の複数の支柱12の間に嵌り込むとともに、第2の雄型面ファスナーの膨頭部13が、第1の雄型面ファスナー10の複数の支柱12の間に嵌り込み、第1の雄型面ファスナーの膨頭部13と第2の雄型面ファスナーの膨頭部13とが係合する、面ファスナー1であって、支柱12の根元の部分には縊れ部121が形成されており、支柱12は縊れ部121で傾倒可能である。【選択図】図1

Description

本発明は、雄型面ファスナー同士を係合させる面ファスナーに関する。
従来、雄型面ファスナー同士を係合させる面ファスナーは存在する。例えば、特許文献1には、一方向に突出する複数の支柱が整列して形成された基板を備え、支柱の先端に膨頭部が形成された雄型面ファスナー同士を係合させる面ファスナーが開示されている。この面ファスナーでは、一方の雄型面ファスナーである第1の雄型面ファスナーの膨頭部が、他方の雄型面ファスナーである第2の雄型面ファスナーの複数の支柱の間に嵌り込むとともに、第2の雄型面ファスナーの膨頭部が、第1の雄型面ファスナーの複数の支柱の間に嵌り込んだ状態で、第1の雄型面ファスナーの膨頭部と第2の雄型面ファスナーの膨頭部とが係合する。この様な、面ファスナーでは、雄型面ファスナー同士が係合すると、基板同士が平行になるが、基板に直交する方向に基板を引っ張る力がかかっても、膨頭部同士が引っかかり、雄型面ファスナー同士の係合が解除されることがない。この様にして、雄型面ファスナー同士でも、強固に取り付け可能であり、雌型面ファスナーを形成しなくても良いため、その分のコストダウンを図ることができる。
特公昭45−019126号公報
上述した従来の面ファスナーでは、基板に直交する方向に基板を引っ張る力がかかっても、膨頭部同士が引っかかるため、雄型面ファスナー同士の係合を解除するためには、
図15で示すように、基板を曲げて基板に隣接する膨頭部の間の間隔を大きく広げなければならない。このため、基板を硬質に形成したり、硬質の対象物に貼着して使用することが困難であり、このことが面ファスナーの使用対象の制限となっていた。
そこで、本発明の課題は、より多様な対象に使用可能な面ファスナーを提供することである。
(1)上記課題を解決するために、本発明に係る面ファスナーは、一方向に突出する複数の支柱が整列して形成された基板を備え、前記支柱の先端に膨頭部が形成された雄型面ファスナーを2個備える。そして、面ファスナーでは、一方の前記雄型面ファスナーである第1の雄型面ファスナーの前記膨頭部が、他方の前記雄型面ファスナーである第2の雄型面ファスナーの前記複数の支柱の間に嵌り込むとともに、前記第2の雄型面ファスナーの前記膨頭部が、前記第1の雄型面ファスナーの前記複数の支柱の間に嵌り込んだ状態で、前記第1の雄型面ファスナーの前記膨頭部と前記第2の雄型面ファスナーの前記膨頭部とが係合する。前記支柱における根元の部分には縊れ部が形成されており、前記縊れ部は、前記支柱の突出方向と直交する方向の寸法において、前記支柱における前記縊れ部の他の部分よりも小さく形成されており、前記支柱は前記縊れ部で傾倒可能である。
上記(1)に記載の構成によれば、支柱の根元の部分に縊れ部が形成されており、この縊れ部は、支柱の突出方向と直交する方向の径において、支柱における縊れ部の他の部分よりも寸法が小さく形成されており、支柱は前記縊れ部で傾倒可能であるため、雄型面フェスナー同士の係合を解除する際に、支柱の突出方向と直交する方向に支柱に力を掛けて縊れ部で支柱を倒し、2個の雄型面フェスナーの膨頭部同士の係合を解除することが出来る。このため、従来技術の様に基板を大きく曲げなくても、雄型面ファスナー同士の係合を解除することができるため、基板を硬質に形成したり、面ファスナーを硬質の対象物に貼着して使用することが可能になる。
(2)上記縊れ部は、前記支柱の根元の周囲に亘って形成されていてもよい。
上記(2)の構成によれば、支柱の根元の周囲に亘って縊れが形成されているため、支柱の突出方向と真逆の方向から視認して360度の方向に支柱を傾倒しやすくすることができる。このため、雄型面ファスナー同士の取り外しのために、支柱を360度の如何なる方向に倒してもよいため、ユーザの取り外し操作が一層容易になる。
(3)上記(1)又は(2)の面ファスナーにおいて、前記基板には、前記複数の支柱の間の位置において、前記支柱と同方向に突出する複数の突起が形成され、前記突起によって、前記膨頭部が前記縊れ部まで嵌り込むことが規制されてもよい。
上記(3)の構成によれば、膨頭部が支柱の間に嵌り込むときに、支柱の根元の縊れ部のところまで膨頭部が嵌り込むことを規制することができるため、縊れ部で支柱を傾倒する際に、膨頭部に邪魔されずに倒すことが出来、一層支柱を倒すことが容易になり、雄型面ファスナー同士の取り外しが容易になる。なお、突起が支柱を倒すことの妨げにならないように、突起における突起の突出方向と直交する方向の寸法が、膨頭部における支柱の突出方向に直交する方向の寸法(膨頭部における最も大きい部分の寸法)よりも小さいことが好ましい。
(4)上記面ファスナーにおいて、前記膨頭部は、前記支柱における前記支柱の突出方向と直交する方向の寸法よりも直径が大きい球状体であってもよい。
上記(4)の構成によれば、膨頭部同士の係止部分が球面であるため、支柱を傾けることで、容易に膨頭部同士の係合を解除することができる。
(5)上記面ファスナーは、ゴムを含む弾性材料で形成されていてもよい。
上記(5)の構成によれば、縊れ部で支柱を好適に傾倒させて、雄型面ファスナー同士の取り外し、その後、支柱を撓ませる前の姿勢に戻すことができる。
(6)上記面ファスナーでは、前記膨頭部は、前記支柱とは別個に、表面粗さが前記支柱の表面粗さよりも小さくなるように形成されて、前記支柱に取り付けられていてもよい。
上記(6)の構成によれば、支柱を傾倒容易な素材で形成するとともに、膨頭部の表面を支柱の表面よりも滑らかに形成することができる。このため、支柱を十分に傾倒させながら、膨頭部同士を滑らかに係合させたり、この係合を滑らかに解除することが出来るため、膨頭部を支柱の間に嵌め入れたり、抜き出したりすることが容易になる。
上記構成によれば、より多様な対象に使用可能な面ファスナーを提供することができる。
第1実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。 図1で示す雄型面ファスナーの斜視図である。 図1で示す雄型面ファスナーの部分拡大図である。 図1で示す規制部材の斜視図である。 雄型面ファスナー同士が係合した状態の第1実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。 雄型面ファスナー同士が係合した状態の第1実施形態に係る面ファスナーの背面図である。 図5のA−A矢視断面図である。 図5のA−A矢視断面の斜視図である。 雄型面ファスナー同士の係合の説明図である。 縊れ部で傾いた支柱を示す説明図である。 第2実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。 図10で示す雄型面ファスナーの斜視図(その1)である。 図10で示す雄型面ファスナーの斜視図(その2)である。 雄型面ファスナー同士が係合した状態の第2実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。 図13のB−B矢視断面図である。 従来の雄型面ファスナー同士の取り外し方法を説明する図である。
(第1実施形態)
〔面ファスナーの構成〕
以下に図1から図6を用いて第1実施形態に係る面ファスナーを詳細に説明する。図1は、第1実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。図2は、図1で示す雄型面ファスナーの斜視図である。図3は、図1で示す雄型面ファスナーの部分拡大図である。図4は、図1で示す規制部材の斜視図である。図5は、雄型面ファスナー同士が係合した状態の第1実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。図6は、雄型面ファスナー同士が係合した状態の第1実施形態に係る面ファスナーの背面図である。
図1で示すように、第1実施形態に係る面ファスナー1は、一方向(垂直方向)に突出する複数の支柱12が整列して形成された基板11を備え、支柱11の先端に膨頭部13が形成された雄型面ファスナー10を2個備える。図5及び図6で示すように、2個の雄型面ファスナー10は、支柱12が形成されている一面同士を対向させた状態で、互いに係合させて取り付けることが出来るようになっている。
基板11は、例えば厚みが1.0mm〜5.0mm程度の平面視で四角形状を有するものである。第1実施形態では、基板11は、若干の撓ませることが出来るが、曲げることが出来ない程度の可撓性を有するが、曲げることが出来る可撓性を有してもよい。なお、第1実施形態では、基板11は、平面視で四角形状のものであるが、形状は四角形に限定されない。また、基板11の厚みも1.0mm〜5.0mm程度に限定されない。
複数の支柱12は、基板11の一面に亘って形成されており、平面視において複数行×複数列の行列状に配置されている。第1実施形態では、複数の支柱12は、4行×4列の行列状に配置されており、1個の雄型面ファスナー10で合計16個の支柱12が形成されていることになる。もっとも、複数の支柱12の個数は、16個に限定されず、複数の支柱12が複数行×複数列の行列状に配置されてさえいればよい。複数の支柱12は、互いに一定の間隔を空けて配置されている。この一定の間隔は、膨頭部13における支柱12の突出方向に直交する方向の寸法(最も大きい部分の寸法)よりも狭く形成されている。また、支柱12は、第1実施形態では、円柱状に形成されているが、円柱状の他の形状(例えば、四角柱や三角柱状)で形成されてもよい。
支柱12における根元の部分には、縊れ部121が形成されており、縊れ部121は、支柱12の突出方向と直交する方向(水平方向)の寸法において、支柱12における縊れ部121の他の部分よりも小さく形成されており、支柱12は縊れ部121で傾倒可能である。これによって、雄型面ファスナー10同士を取り外すために、支柱12の突出方向と直交する方向に支柱12に力を掛けて、縊れ部121の部分で支柱12を倒すことが出来るようになっている。
縊れ部121は、支柱12の根元の周囲に亘って形成されており、支柱12の突出方向と真逆の方向から視認して360度の方向に支柱を倒すことができる。第1実施形態においては、縊れ部121は、垂直方向において支柱12の半分程度に亘って形成されている。縊れ部121は、根元からおよそ真ん中の程度の位置が最も垂直方向での寸法が小さくなるように連続的に寸法を変えるように形成されている。なお、縊れ部121は、必ずしも連続的に寸法を変えるように形成されている必要はなく、支柱12の根元の周囲に亘って形成されている必要もない。支柱12の突出方向と直交する方向(水平方向)の寸法において、支柱12における縊れ部121の他の部分よりも小さく形成されており、支柱12が縊れ部121で傾倒可能であれば、縊れ部121は如何なる形状も採用し得る。
膨頭部13は、支柱12の先端部分に形成され、支柱12の突出方向(垂直方向)と略直交する方向(水平方向)に張り出す(突出する)ように形成されている。これによって、一方の雄型面ファスナー10である第1の雄型面ファスナー10の膨頭部13が、他方の雄型面ファスナー10である第2の雄型面ファスナー10の複数の支柱12の間に嵌り込むとともに、第2の雄型面ファスナー10の膨頭部13が、第1の雄型面ファスナー10の複数の支柱12の間に嵌り込んだ状態で、第1の雄型面ファスナー10の膨頭部13と第2の雄型面ファスナー10の膨頭部13とが係合することが出来るようになっている。
第1実施形態では、膨頭部13は、支柱12における支柱12の突出方向と直交する方向の寸法よりも直径が大きい球状体に形成されている。なお、平面視において支柱12の円の中心と膨頭部13の中心とが一致するように形成されている。この様に膨頭部13が球状体であるため、雄型面ファスナー10同士を係合させる場合に、膨頭部13同士の係合部分が球面となり、支柱12を傾けることで、容易に膨頭部13同士の係合を解除することができるようになっている。なお、膨頭部13の形状は、球状体に限定されず、円盤状、マッシュルーム状等の他の形状であってもよい。膨頭部13の水平方向(図5における前後方向、左右方向等)に沿った断面の寸法(最も大きい部分の寸法)は、支柱12の水平方向の寸法よりも大きく、平面視において支柱12の中心と膨頭部13の中心とが一致することが好ましい。
また、第1実施形態に係る面ファスナー10では、基板12には、複数の支柱12の間の位置において、支柱12と同方向(垂直方向)に突出する複数の突起14が形成されている。第1実施形態では、隣接する2行2列の支柱12の間に、他の雄型面ファスナー10の膨頭部13を嵌め入れるが、平面視において、この2行2列の支柱12の真ん中の位置に、一つの突起14が形成されるようになっている。すなわち、複数の突起14についても複数列×複数行の行列状に配置されている。なお、第1実施形態では、3行×3列で合計9個の突起14が形成されているが、突起14の個数は9個に限定されない。突起14は、円柱状に形成されているが、円柱の他の形状(例えば、四角柱状、三角柱状等)に形成されてもよい。
突起14の突出方向における寸法は、支柱12の突出方向における縊れ部121の寸法と略同一である。この突起14によって、膨頭部13が支柱12の間に嵌り込むときに、突起14に膨頭部14が当接して、支柱12の根元の縊れ部121のところまで膨頭部13が嵌り込むことを規制することができる。なお、突起14によって、膨頭部13の最も径の大きい部分が縊れ部121まで嵌り込むことが規制することが出来ればよく、必ずしも、支柱12の突出方向における縊れ部121の寸法と略同一でなくてもよい。突起14が支柱12を傾倒することの妨げにならないように、突起14における突起14の突出方向と直交する方向の寸法(直径)が、膨頭部13における支柱12の突出方向に直交する方向の寸法(最も大きい部分の寸法、すなわち、球状体の直径)よりも小さくなっている。
〔面ファスナーの製造方法〕
第1実施形態に係る面ファスナー1の製造方法を以下に記載する。第1実施形態では、面ファスナー1は、ゴムを含む弾性材料で形成されている。弾性材料の中でも、スチレン系、ウレタン系、オレフィン系、塩化ビニル系のいずれかの熱可塑性エラストマー樹脂又はこれらいずれかの混合樹脂やシリコンであることが成形のし易さの観点から好ましい。面ファスナー1を構成する2個の雄型面ファスナー1夫々は、基板11、支柱12、膨頭部13、及び突起14が一体成形されており、射出成形によって形成されることが好ましい。基板11、支柱12、膨頭部13及び突起14夫々について別の金型を使用してもよいし、一つの金型を使用してもよい。なお、射出成形をした後に、切削加工をすることで、縊れ部13、支柱12を形成したり、縊れ部121を形成してもよい。また、射出成形以外の方法(三次元プリンタでの印刷等の方法)で、雄型面ファスナー10を製造してもよい。
なお、膨頭部13は、支柱12とは別個に、表面粗さが支柱12の表面粗さよりも小さくなるように形成されて、支柱12に取り付けられていてもよい。例えば、スチレン系、ウレタン系、オレフィン系、塩化ビニル系のいずれかの熱可塑性エラストマー樹脂又はこれらいずれかの混合樹脂やシリコンで形成された支柱12(略円柱状)の上面には、この上面から突出する係合突起(図略)が形成され、この係合突起に外嵌するように球体の膨頭部13が取り付けられていてもよい。膨頭部13は、例えば、ポリエチレン製やアクリル製樹脂等で形成されることにより、支柱12よりも表面粗さが小さくなっている。この様に、支柱12を傾倒容易な素材で形成するとともに、膨頭部13の表面を支柱12の表面よりも滑らかに形成することができる。このため、支柱12を十分に傾倒させながら、膨頭部13同士を滑らかに係合させたり、この係合を滑らかに解除することが出来るため、膨頭部13を支柱12の間に嵌め入れたり、抜き出したりすることが容易になる。
〔雄型面ファスナー同士の取り付け方法〕
図5から図9Aを用いて、第1実施形態に係る雄型面ファスナー10同士の取り付け方法を以下に記載する。図7は、図5のA−A矢視断面図である。図8は、図5のA−A矢視断面の斜視図である。図9Aは、雄型面ファスナー10同士の係合の説明図である。まず、図1で示すように、2個の雄型面ファスナー10の支柱12が形成された面同士を対向させる。次に、一方の雄型面ファスナー10において隣接する2行×2列の4個の支柱12の膨頭部13の間に、他方の雄型面ファスナー10の膨頭部13を嵌め入れる。他方の雄型面ファスナー10の膨頭部13が、一方の雄型面ファスナー10の4個の膨頭部13よりその基板11側(一方の雄型面ファスナー10の基板11側)に位置するようになるまで(突起14に当接するまで)嵌め入れ、これによって、雄型面ファスナー10同士の膨頭部13が係合して、雄型面ファスナー10同士が取り付けられる。なお、対向配置される2個の雄型面ファスナー10の一端(例えば、図1の右端)から他端(例えば、図1の左端)までを順番に、支柱11を縊れ部121で傾倒させながら、4個の支柱12の膨頭部13の間に、他方の雄型面ファスナー10の膨頭部13を嵌め入れていく。面ファスナー1は、弾性材料で形成されているため、縊れ部121で支柱12を好適に傾倒させて、雄型面ファスナー10同士を取り付け、その後、支柱12を撓ませる前の姿勢に戻すことができる。なお、何れかの膨頭部13の間の間隔が空けば嵌め入れることが出来、必ずしも2個の雄型面ファスナー10の一端から他端(例えば、図1の左端)までを順番に嵌め入れるように取り付ける必要はない。
図9Aでは、雄型面ファスナー10同士が取り付けられた状態が示されている。図9Aでは、説明の便宜上、一方(図1の下方)の雄型面ファスナー10における、隣接する2行×2列の4個の支柱12及び膨頭部13と、この4個の膨頭部13の間に嵌められる、他方(上方)の雄型面ファスナー10の膨頭部13及びその支柱12のみを上方から視認した状態を示している。上述したように、複数の支柱12は一定の間隔を空けて配置されているが、この一定の間隔は、膨頭部13における支柱12の突出方向に直交する方向の寸法よりも狭く形成されている。このため、上方の雄型面ファスナー10の膨頭部13は、下方の雄型面ファスナー10の2行×2列の4個の支柱における隣接する2個の支柱12の間に入り込む。すなわち、図9Aにおいて、前右方の支柱12と後右方の支柱12の間に、膨頭部13の右部が入り込み、前左方の支柱12と後左方の支柱12の間に、膨頭部13の左部が入り込み、前右方の支柱12と前左方の支柱12の間に、膨頭部13の前部が入り込み、後右方の支柱12と後左方の支柱12の間に、膨頭部13の後部が入り込む。これによって、膨頭部13が水平方向に移動することなく、固定される。そして、支柱12よりも水平方向での寸法が大きい、下方の雄型面ファスナー10の膨頭部13によって、上方の雌型面ファスナー10の膨頭部13が係止されて、この膨頭部13が上方に抜けない。この様にして、雄型面ファスナー10同士の膨頭部13が係合されて、雄型面ファスナー10同士が取り付けられる。
また、膨頭部13の先端は、突起14の先端に当接することで、図9Aにおいては、上方の膨頭部13が下方にも移動できない様になっている。これによって、雄型面ファスナー10同士を取り付けた状態で、上下方向に移動して離間しないように固定することが出来るとともに、膨頭部13が支柱12の縊れ部121の位置まで入り込むことを防止することが出来る。
〔雄型面ファスナー同士の取り外し方法〕
図5から図9Bを用いて、第1実施形態に係る雄型面ファスナー10同士の取り外し方法を以下に記載する。図9Bは、縊れ部で傾いた支柱を示す説明図である。対向配置される2個の雄型面ファスナー10の一端(例えば、図1の右端)から他端(例えば、図1の左端)までを順番に、支柱11を図9Aで示すように縊れ部121で傾倒させながら、4個の支柱12の膨頭部13の間から、他方の雄型面ファスナー10の膨頭部13を外していく。この様にすることで、2個の雄型面ファスター10において、複数の支柱12が図9Bで示すように、縊れ部121で曲がって傾倒することになる。これによって、隣接する膨頭部13の間の間隔を、これらの膨頭部13に係合していた膨頭部13の寸法(水平方向の寸法)よりも大きくすることができ、膨頭部13同士の係合を解除することができる。この様に、雄型面フェスナー10同士の係合を解除して雄型面ファスナー10同士を取り外す際に、従来技術の様に基板11を大きく曲げなくても雄型面ファスナー10同士の係合を解除することができるため、基板11を従来よりも硬質に形成したり、面ファスナー10を硬質の対象物に貼着して使用することが可能になる。例えば、スマートフォンやパーソナルコンピュータ、スマートフォンのケース等の硬質の対象物に貼着して使用することが出来る。
更に、第1実施形態に係る面ファスナー1では、縊れ部121が支柱12の根元の周囲に亘って形成されているため、支柱12の突出方向と真逆の方向から視認して360度の方向に支柱12を倒すことができる。このため、雄型面ファスナー10同士の取り外しのために、支柱12を360度の如何なる方向に傾倒させてもよいため、ユーザの取り外し操作が一層容易になる。また、突起14によって、頭部13が支柱12の縊れ部121の位置まで入り込むことが防止されているため、縊れ部121で支柱12を倒す際に、膨頭部13に邪魔されずに倒すことが出来、一層支柱12を倒すことが容易になり、雄型面ファスナー10同士の取り外しが容易になる。
そして、面ファスナー1は、弾性材料で形成されているため、縊れ部121で支柱12を好適に傾倒させて雄型面ファスナー10同士を取り外し、その後、弾性によって支柱12を傾倒させる前の姿勢に戻すことができる。
(第2実施形態)
以下に図10から図12を用いて、第2実施形態に係る面ファスナーを詳細に説明する。図10は、第2実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。図11は、図10で示す雄型面ファスナーの斜視図(その1)である。図12は、図10で示す雄型面ファスナーの斜視図(その2)である。
第1実施形態に係る面ファスナー1と第2実施形態に係る面ファスナー1Aとの相違点は、突起14の有無のみである。第1実施形態では、雄型面ファスナー10において突起14が基板11に形成されているが、第2実施形態では、雄型面ファスナー10Aにおいて、突起14が基板11Aに形成されていない。その他の構成については、第2実施形態に係る面ファスナー1Aは、第1実施形態に係る面ファスナー1と同じである。
図13及び図14を用いて、第2実施形態に係る雄型面ファスナー10A同士の取り付け方法を以下に記載する。図13は、雄型面ファスナー同士が係合した状態の第2実施形態に係る面ファスナーの斜視図である。図14は、図13のB−B矢視断面図である。第2実施形態に係る雄型面ファスナー10A同士の取り付け方法は、第1実施形態に係る雄型面ファスナー10同士の取り付け方法と次の点以外は同じである。すなわち、雄型面ファスナー10Aには、突起14が形成されていないため、膨頭部13が支柱12の縊れ部121の間の位置まで入り込むことが可能な点である。突起14が形成されていないため、雄型面ファスナー10A同士を取り付けた状態で、上下方向に移動して離間しないように固定することが出来ないが、雄型面ファスナー10A同士の膨頭部13は係合した状態となるため、雄型面ファスナ−10A同士を十分に取り付けることができる。
第2実施形態に係る雄型面ファスナー10同士の取り外し方法を以下に記載する。第1実施形態に係る雄型面ファスナー10同士の取り外し方法とは同じである。これによって、膨頭部13に邪魔されずに支柱12を傾倒させて、雄型面ファスナー10A同士の係合を解除することが出来る。なお、縊れ部121の間に膨頭部13が嵌り込むような寸法で形成されている場合には、膨頭部13に邪魔されて縊れ部121で支柱12を傾倒することが出来ないため、2個の雄型面ファスナー10Aの一方を垂直方向に移動させて、膨頭部13を縊れ部121の間の位置にない状態にして、支柱12を傾倒させる。この様に、2個の雄型面ファスナー10Aの一方を垂直方向に移動させる手間は発生するが、突起14が形成されていなくても、膨頭部13に邪魔されずに支柱12を倒して、雄型面ファスナー10同士を取り外すことが出来る。
上述した本実施形態は、本発明を適用した実施形態の一例であり、適宜材料、個数、配置等の構成を変更することが出来る。
1、1A 面ファスナー
10、10A 雄型面ファスナー
11、11A 基板
12 支柱
121 縊れ部
13 膨頭部
14 規制部材

Claims (6)

  1. 一方向に突出する複数の支柱が整列して形成された基板を備え、前記支柱の先端に膨頭部が形成された雄型面ファスナーを2個備え、
    一方の前記雄型面ファスナーである第1の雄型面ファスナーの前記膨頭部が、他方の前記雄型面ファスナーである第2の雄型面ファスナーの前記複数の支柱の間に嵌り込むとともに、前記第2の雄型面ファスナーの前記膨頭部が、前記第1の雄型面ファスナーの前記複数の支柱の間に嵌り込んだ状態で、前記第1の雄型面ファスナーの前記膨頭部と前記第2の雄型面ファスナーの前記膨頭部とが係合する、面ファスナーであって、
    前記支柱における根元の部分には縊れ部が形成されており、前記縊れ部は、前記支柱の突出方向と直交する方向の寸法において、前記支柱における前記縊れ部の他の部分よりも小さく形成されており、前記支柱は前記縊れ部で傾倒可能である、
    ことを特徴とする面ファスナー。
  2. 前記縊れ部は、前記支柱の根元の周囲に亘って形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載の面ファスナー。
  3. 前記基板には、前記複数の支柱の間の位置において、前記支柱と同方向に突出する複数の突起が形成され、
    前記突起によって、前記膨頭部が前記縊れ部まで嵌り込むことが規制される、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の面ファスナー。
  4. 前記膨頭部は、前記支柱における前記支柱の突出方向と直交する方向の寸法よりも直径が大きい球状体である、
    ことを特徴とする請求項1から3の何れかに記載の面ファスナー
  5. ゴムを含む弾性材料で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1から4の何れかに記載の面ファスナー。
  6. 前記膨頭部は、前記支柱とは別個に、表面粗さが前記支柱の表面粗さよりも小さくなるように形成されて、前記支柱に取り付けられてる、
    ことを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の面ファスナー。
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