JP2021056914A - アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム - Google Patents

アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2021056914A
JP2021056914A JP2019181125A JP2019181125A JP2021056914A JP 2021056914 A JP2021056914 A JP 2021056914A JP 2019181125 A JP2019181125 A JP 2019181125A JP 2019181125 A JP2019181125 A JP 2019181125A JP 2021056914 A JP2021056914 A JP 2021056914A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
data
information
icon
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019181125A
Other languages
English (en)
Inventor
孝一 鈴木
Koichi Suzuki
孝一 鈴木
真嗣 中井
Shinji Nakai
真嗣 中井
翔希 安里
Shoki Yasusato
翔希 安里
泰史 立野
Yasushi Tateno
泰史 立野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ipoc Inc
Original Assignee
Ipoc Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ipoc Inc filed Critical Ipoc Inc
Priority to JP2019181125A priority Critical patent/JP2021056914A/ja
Publication of JP2021056914A publication Critical patent/JP2021056914A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Stored Programmes (AREA)
  • User Interface Of Digital Computer (AREA)

Abstract

【課題】項目名に追加して情報を表示する。【解決手段】本発明の一実施形態に係る、情報処理装置は、データの入力又は処理を示すアイコンを複数配置する配置部と、前記アイコンの接続関係及び前記アイコンが示す処理に基づいて処理を実行する実行部と、前記アイコンのうち、前記データに対して前処理を行う第1アイコン、及び、前記前処理より後段で行われる後処理を示す第2アイコンが接続される前記接続関係の上で、前記前処理の完了情報を前記後処理における項目名に追加して表示する完了情報表示部とを含む。【選択図】図1

Description

本発明は、アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラムに関する。
従来、アイコン(icon)等のGUI(Graphical User Interface)をインタフェースとして、プログラミング等を行う方法が知られている。例えば、信号処理のシミュレーション環境をグラフィカルモデリングで実現する方法が知られている(例えば、特許文献1及び特許文献2等を参照)。
このようなアイコンの組み合わせによって、動作フローを生成する方法がある。そして、この方法では、制御部は、オブジェクトが条件程情報に設定される条件に適合しない、すなわち、不適合なオブジェクトであるか否かを判断する。そして、不適合であると判断されると、工程フロー表示領域において、制御部は、対象とするアイコンに対して、報知アイコンを付加して表示する。このようにして、不適合なアイコン等を知らせる方法が知られている(例えば、特許文献3等を参照)。
特許第4482563号公報 特許第4963232号公報 特開2019−53355号公報
しかしながら、上記のような方法は、信号処理及び動作フロー等が対象であり、データの処理等を対象としない。また、上記のような方法では、対象とするデータに対して所定の処理が行われた状態であるか、又は、元となる入力データが分かりにくい場合がある。
本発明は、上記課題に鑑み、項目名に追加して情報を表示することを目的とする。
上記課題に鑑み、本発明の一実施形態に係る、情報処理装置は、データの入力又は処理を示すアイコンを複数配置する配置部と、
前記アイコンの接続関係及び前記アイコンが示す処理に基づいて処理を実行する実行部と、
前記アイコンのうち、前記データに対して前処理を行う第1アイコン、及び、前記前処理より後段で行われる後処理を示す第2アイコンが接続される前記接続関係の上で、前記前処理の完了情報を前記後処理における項目名に追加して表示する完了情報表示部とを含む。
項目名に追加して情報を表示できる。
全体構成例及びハードウェア構成例を示す図である。 アイコンの配置例を示す図である。 アイコンの配置例を示す図である。 接続線でアイコンをつなぐ例を示す図である。 結合処理の例を示す図である。 結合処理の例を示す図である。 アイコンの配置例を示す図である。 全体処理例を示す図である。 前処理、かつ、完了情報を入力する処理の例を示す図である。 完了情報の入力例等を示す図である。 第1実施形態の機能構成例を示す図である。 アイコンの配置例を示す図である。 全体処理例を示す図である。 POSデータの例を示す図である。 商品マスタデータの例を示す図である。 POSデータに対する並替処理例を示す図である。 商品マスタデータに対する並替処理例を示す図である。 商品マスタデータに対する並替処理例を示す図である。 結合処理の例を示す図である。 演算処理の例を示す図である。 項目名編集処理の例を示す図である。 結合処理の例を示す図である。 第2実施形態の機能構成例を示す図である。 JSON形式による入力元情報の入力例を示す図である。 設定を行う画面の例を示す図である。
以下、発明を実施するための最適かつ最小限な形態について、図面を参照して説明する。なお、図面において、同一の符号を付す場合には、同様の構成であることを示し、重複する説明を省略する。また、図示する具体例は、例示であり、図示する以外の構成が更に含まれる構成であってもよい。
<第1実施形態>
<全体構成例及びハードウェア構成例>
例えば、本発明に係る情報処理装置10は、以下のようなハードウェア構成の装置である。
図1は、全体構成例及びハードウェア構成例を示す図である。図示するように、情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)10H1と、記憶装置10H2と、インタフェース(interface)10H3と、入力装置10H4と、出力装置10H5とを有するハードウェア構成である。また、各ハードウェア資源は、図示するように、バスで接続され、交互にデータ等を送受信することが可能である。
CPU10H1は、演算装置及び制御装置の例である。
記憶装置10H2は、主記憶装置等の例である。なお、記憶装置10H2は、ハードディスク等の補助記憶装置を有してもよい。
インタフェース10H3は、無線又は有線で、外部装置又はネットワーク等とデータを送受信する装置の例である。具体的には、インタフェース10H3は、コネクタ及び処理を行うIC(Integrated Circuit)等である。
入力装置10H4は、ユーザUS等から操作を受け付ける装置である。例えば、入力装置10H4は、マウス又はキーボード等である。
出力装置10H5は、ユーザUS等に処理結果等を表示する装置である。例えば、出力装置10H5は、ディスプレイ等である。
図示するように、情報処理装置10は、コンピュータであり、例えば、PC(Personal Computer)、サーバ又はモバイル機器等である。また、情報処理装置10には、プログラム等が、あらかじめ補助記憶装置等にインストールされる。そして、プログラムが主記憶装置に展開されると、プログラムに基づいてCPU等の制御装置及び演算装置が動作する。このように、演算装置、制御装置及び主記憶装置等が協働して動作することで、処理が実行される。
なお、情報処理装置10は、図示するハードウェア構成に限られない。すなわち、情報処理装置10は、図示する以外の装置を内部又は外部に更に有してもよい。また、例えば、入力装置10H4及び出力装置10H5は、タッチパネル等のように一体なハードウェア構成でもよい。
<アイコンの配置及び実行例>
アイコニックプログラミングは、例えば、以下のようなGUIによって実現される。
図2は、アイコンの配置例を示す図である。以下、情報処理装置10が図示するような操作画面PN1を出力装置によって表示する例で説明する。
また、この例では、図示するように、操作画面PN1は、選択画面PN11と、配置画面PN12とを備える画面構成であるとする。
選択画面PN11には、図示するように、様々な種類のアイコンが表示される。なお、情報処理装置10は、あらかじめプログラムをインストールすることで、選択画面PN11に様々な種類のアイコンを表示できる。
また、選択画面PN11に表示される各アイコンは、あらかじめ実行できる処理等が定まっている。
そして、ユーザUSは、配置画面PN12にアイコンを複数配置する操作を行う。具体的には、ユーザUSは、プログラムを作成するための仕様等に応じて、選択画面PN11に表示されている様々な種類のアイコンを配置画面PN12へ配置するため、ドラックアンドドロップ等の操作を行う。例えば、このような操作が行われると、配置画面PN12上に、アイコンが配置される。そして、情報処理装置10は、配置画面PN12上に配置されたアイコンに基づいて処理を行う。
以下、図示するようなGUIによって操作が行われ、操作によって配置されたアイコンに基づいて、情報処理装置10は、処理を実行する例で説明する。すなわち、この例は、まず、データの入力を行う「入力ファイルアイコン」を1つ目のアイコンとして配置する例である。
また、図示する例では、入力ファイルアイコンIN1は、購買履歴ファイルD1を示すアイコンであるとする。まず、購買履歴ファイルD1は、あらかじめ情報処理装置10に入力されるデータの例である。そして、入力ファイルアイコンIN1が配置されると、情報処理装置10は、設定されるファイル名等に基づいて購買履歴ファイルD1を特定し、購買履歴ファイルD1が持つデータ項目(以下の例では、データ項目は、「TRS顧客ID(Identification)」、「購入日」及び「購入金額」であるとする。)を読み込む。なお、ユーザが必要とする場合には、例えば、ユーザが入力ファイルアイコンIN1をダブルクリックする操作等を行うことで、購買履歴ファイルD1が有するデータのうち、一部のデータを表示することもできる。
また、最終的に、情報処理装置10は、GUI等によって定義された処理内容を実行する際にはデータを読み込むのに対して、情報処理装置10は、処理内容を定義する際等にはデータを読み込まなくともよい。このようにすると、情報処理装置10は、バス又はネットワークによるデータ転送を少なくすることができる。
なお、購買履歴ファイルD1は、情報処理装置10が有さなくともよい。すなわち、購買履歴ファイルD1は、外部装置等に記憶されてもよい。そして、情報処理装置10が入力ファイルアイコンIN1に基づいて、購買履歴ファイルD1が持つデータを読み込む場合には、情報処理装置10は、ネットワーク等を介して外部装置にアクセスし、購買履歴ファイルD1が持つデータ項目を読み込むでもよい。
以下、購買履歴ファイルD1が図示するように、3つの項目を有する例で説明する。具体的には、購買履歴ファイルD1が有する3つの項目は、「TRS顧客ID」、「購入日」及び「購入項目」という項目名であるとする。したがって、入力ファイルアイコンIN1により、購買履歴ファイルD1が読み込まれると、情報処理装置10は、「TRS顧客ID」、「購入日」及び「購入金額」という3つの項目のデータを扱うことができる。
なお、項目数及び項目名等は、あらかじめ設定されるとする。なお、項目数、項目名及びファイルの形式は、設定することができ、図示するような形式に限られない。
購買履歴ファイルD1は、小売店等における商品の販売等の記録を示すデータである。そして、この例では、「TRS顧客ID」という項目は、購買を行った人、すなわち、顧客を識別できる番号等である。また、「購入日」という項目は、購買が行われた日時である。さらに、「購入金額」は、購買において顧客が支払った金額である。また、購買履歴ファイルD1における1行が1回の取引であるとする。
そして、購買履歴ファイルD1内におけるそれぞれのデータは、項目によって識別される。すなわち、同じ列に入力されたデータは、同じ項目であると認識される。具体的には、図示する例では、「1004」、「1002」、「1001」及び「1003」というデータは、すべて「TRS顧客ID」の列に入力される。そのため、「TRS顧客ID」の列に入力されたデータは、いずれも「TRS顧客ID」を示すデータであると識別される。
なお、項目名は、例えば、表形式のデータでは、最上段の行等に入力して設定される。ただし、項目名の設定方法は、最上段の行等に入力するに限られず、他の箇所に入力して設定してもよい。以下、データを表形式とし、表における最上段の行に項目名を示して説明する。
次に、データに対して所定の処理を行うアイコンである、「処理モジュールアイコン」が配置されるとする。具体的には、例えば、以下のように、処理モジュールアイコンは、配置される。
図3は、アイコンの配置例を示す図である。以下、図示するように、処理モジュールアイコンIN2に対して、入力ファイルアイコンIN1と同様に、選択画面PN11に表示されているアイコンを配置画面PN12へドラックアンドドロップ等で配置する操作が行われると、アイコンが配置される例で説明する。
また、処理モジュールアイコンIN2は、あらかじめ設定される所定の処理を行う。以下、処理モジュールアイコンIN2による所定の処理が「ソート(sort)」である例で説明する。具体的には、この例では、処理モジュールアイコンIN2が配置されると、情報処理装置10は、処理モジュールアイコンIN2に入力されるデータを並べ替える。例えば、情報処理装置10は、「購入日」等のように日時を示す複数のデータを処理の対象とする場合には、それぞれのデータを比較して、日時が古い順となるようにデータを並べ替える、又は、日時が新しい順となるようにデータを並べ替える等といった、いわゆる「ソート」が行われる。
なお、処理対象となる項目の決定及び日時が古い順となるようにする等といった詳細な設定は、処理モジュールアイコンIN2に対してユーザUSが設定できるとする。具体的には、以下の例では、操作画面PN1上にあるアイコンをダブルクリックする等の操作が行われると、設定を行うための設定画面が表示され、設定画面にユーザUSが入力を行うことで設定ができるとする。なお、設定画面を表示するように命令する操作は、あらかじめ情報処理装置10に設定されるとする。
次に、配置されたアイコンである、入力ファイルアイコンと、処理モジュールアイコンとの間をつなぐ接続線が入力される。具体的には、接続線は、以下のように、入力される。
図4は、接続線でアイコンをつなぐ例を示す図である。まず、図示するように、ソート処理を行う処理モジュールアイコンIN2が配置されると、情報処理装置10は、入力ファイルアイコンIN1から処理モジュールアイコンIN2に入力されるデータをソートする処理を行う仕様であるとする。すなわち、入力ファイルアイコンIN1で入力されるデータは、接続線を介して、処理モジュールアイコンIN2に入力され、処理モジュールアイコンIN2において処理対象となる。
接続線は、例えば、データの流れる経路等を示す。図示する例では、入力ファイルアイコンIN1から、処理モジュールアイコンIN2に向かって接続線L1を引く操作が、ユーザUSによって行われる。具体的には、ユーザUSは、始点L1Sから終点L1Eまでドラッグ操作等を行うことで、入力ファイルアイコンIN1と、処理モジュールアイコンIN2とをつなぐように操作する。
なお、情報処理装置10は、例えば、始点L1S及び終点L1Eを記憶することで、接続線L1につながれる一方のアイコン(以下「接続元」という。)から他方のアイコン(以下「接続先」という。)へデータが流れると判断する。なお、情報処理装置10は、始点L1Sであるか、終点L1Eであるかを、例えば、入力された順序、すなわち、先に入力された点を始点L1Sと判断し、かつ、始点L1Sが入力された後に入力された点を終点L1Eと判断する。
具体的には、情報処理装置10は、接続線L1を入力し始めた点を始点L1Sと認識し、始点L1S側につながれたアイコンを接続元と認識する。次に、情報処理装置10は、接続線L1を入力し終えた点を終点L1Eと認識し、終点L1E側につながれたアイコンを接続先と認識する。
なお、接続元及び接続先を認識する方法は、始点L1S及び終点L1Eに基づく方法に限られない。例えば、アイコンの位置関係等に基づいて、接続元及び接続先は、認識されてもよい。具体的には、情報処理装置10は、配置画面PN12において、上側に位置するアイコンを接続元と認識し、かつ、下側に位置するアイコンを接続先と認識する。したがって、図示する例では、入力ファイルアイコンIN1が処理モジュールアイコンIN2より上側に位置するため、入力ファイルアイコンIN1が接続元と認識され、かつ、処理モジュールアイコンIN2が接続先と認識される。このように、接続線等によって、アイコンは、接続関係が設定される。
例えば、以上のようにアイコンを配置すると、入力ファイルアイコンIN1によって入力する購買履歴ファイルD1を処理対象のデータとし、後段の接続関係になる処理モジュールアイコンIN2によって、ソートの処理が実行されるようにプログラミングされる。
<結合処理の例>
図5は、結合処理の例を示す図である。以下、図示するように、第1入力ファイルアイコンIN1L、第2入力ファイルアイコンIN1R、及び、第1結合処理モジュールアイコンIN21の3つのアイコンが配置される例で説明する。なお、以下の説明では、アイコンを配置するのに用いる画面等を省略して説明する。
まず、この例では、第1入力ファイルアイコンIN1L、及び、第2入力ファイルアイコンIN1Rの配置によって、2種類のデータとなる、顧客購買履歴データD1L、及び、割引率マスタデータD1Rを示すファイルが入力される。
顧客購買履歴データD1Lは、「KOKYAKU_ID」、「DAY」及び「AMOUNT」という3つの項目を有するデータである。また、顧客購買履歴データD1Lは、小売店等で顧客が商品を購買した履歴を記録する目的で生成されるデータの例である。
「KOKYAKU_ID」は、顧客を識別するためのIDとなる項目である。
「DAY」は、顧客が購買を行った年月日を示す。例えば、「20170101」は、「西暦2017年1月1日」に購買が行われた場合を示す。
「AMOUNT」は、対象とする購買によって取引された購買額を示す。
割引率マスタデータD1Rは、「KOKYAKU_ID」及び「DISCOUNT_RATE」という2つの項目を有するデータである。また、割引率マスタデータD1Rは、顧客ごと(すなわち、「KOKYAKU_ID」で識別される顧客ごとになる。)の異なる割引率を設定する目的で生成されるデータの例である。
「KOKYAKU_ID」は、顧客購買履歴データD1Lと同一の項目名であって、同様の内容を示す。
「DISCOUNT_RATE」は、割引率(図では、値を百分率、すなわち、パーセントで示す。)を示す。
そして、顧客購買履歴データD1L及び割引率マスタデータD1Rが第1結合処理モジュールアイコンIN21に接続線で接続される接続関係に設定されるとする。さらに、図示するような接続関係に設定されると、第1結合処理モジュールアイコンIN21に基づく2つ以上のデータを結合させる処理(以下単に「結合処理」という。)が実行される。
この結合処理を行う接続関係の上では、第1入力ファイルアイコンIN1L、及び、第2入力ファイルアイコンIN1Rが「第1アイコン」となる。そして、第1結合処理モジュールアイコンIN21が「第2アイコン」となる。また、この例では、所定の操作等が行われると、結合処理が実行される。以下、図示するような接続関係及び処理を実行する場合を例に説明する。
図6は、結合処理の例を示す図である。例えば、結合処理は、図示するように行われる。具体的には、図示するように結合処理が行われると、顧客購買履歴データD1L及び割引率マスタデータD1Rが有する項目を結合して、別にデータ(以下「結合データD21」という。)が生成される。
結合データD21は、例えば、「KOKYAKU_ID」、「DAY」、「AMOUNT」及び「DISCOUNT_RATE」の4つの項目で構成されるデータである。
結合データD21における、「KOKYAKU_ID」、「DAY」及び「AMOUNT」は、顧客購買履歴データD1Lが示すデータを入力して生成される。一方で、結合データD21における、「DISCOUNT_RATE」は、顧客購買履歴データD1L、及び、割引率マスタデータD1Rに同一の「KOKYAKU_ID」があると、割引率マスタデータD1Rからデータが入力される。
例えば、「KOKYAKU_ID」が「250000000022」というデータは、顧客購買履歴データD1L、及び、割引率マスタデータD1Rのどちらのデータにも存在するデータである。具体的には、顧客購買履歴データD1Lには、3行目に、「250000000022」というデータが存在する。一方で、割引率マスタデータD1Rには、1行目に、同様の「250000000022」というデータが存在する。したがって、結合処理が行われると、結合データD21の3行目のように、顧客購買履歴データD1L、及び、割引率マスタデータD1Rの両方を結合してデータが生成される。
なお、図示する例では、「DISCOUNT_RATE」には、割引率マスタデータD1Rに該当する「KOKYAKU_ID」がない場合(例えば、結合データD21の1行目にある「250000000003」等である。)には、「‐」(ハイフン)が入力されるようにする例である。
このように、2つのデータの間で共通して含まれる項目である、「KOKYAKU_ID」をキーにして、結合処理等では、一致するデータが検索される。したがって、「KOKYAKU_ID」は、結合処理等では、検索の対象となる項目となる。
このような接続関係に基づいて、データを結合させる場合には、後処理の例である、結合処理が行われる前に、あらかじめ結合処理の対象となるデータが、前処理の例である、ソート処理が完了して状態であるのが前提となる。図示する例では、「KOKYAKU_ID」について、どちらのデータでも、昇順にソートされた状態である。そして、ソートされた状態であれば、結合処理等において、一方のデータには存在するデータが、他方のデータにも存在するか否かが効率良く検索できる。
また、以下の説明では、結合処理等の処理を「後処理」という。そして、接続関係の上で、後処理より前に完了する処理を「前処理」という。
<全体処理例>
例えば、以下のような接続関係及びアイコンの配置に基づいて、全体処理が行われる。
図7は、アイコンの配置例を示す図である。上記のとおり、結合データD21を生成する第1結合処理モジュールアイコンIN21の前処理としてソート処理が行われる接続関係であるのが望ましい。
具体的には、接続関係において、第1結合処理モジュールアイコンIN21が示す後処理より前に実行され、かつ、第1入力ファイルアイコンIN1Lによる入力より後に実行されるように、この例では、第1ソート処理アイコンIN2Lが配置される。
同様に、第1結合処理モジュールアイコンIN21が示す後処理より前に実行され、かつ、第2入力ファイルアイコンIN1Rによる入力より後に実行されるように、この例では、第2ソート処理アイコンIN2Rが配置される。
すなわち、図示する例は、第1結合処理モジュールアイコンIN21が示す結合処理に対して、結合処理の対象となる2つのデータが、第1入力ファイルアイコンIN1L及び第2ソート処理アイコンIN2Rによって、前処理されるようにアイコンが配置された場合である。
以下、第1ソート処理アイコンIN2Lに基づいて実行されるソート処理を「前処理」とし、かつ、第1結合処理モジュールアイコンIN21に基づいて実行される結合処理を「後処理」とする例で説明する。
図8は、全体処理例を示す図である。以下、ステップS1が前処理を示すアイコンに基づいて行われ、かつ、ステップS2以降の処理が後処理を示すアイコンに基づいて行われる場合を例に説明する。
ステップS1では、情報処理装置10は、ソート処理等の前処理を行い、かつ、完了情報を入力する。具体的には、ステップS1は、以下のような処理である。
図9は、前処理、かつ、完了情報を入力する処理の例を示す図である。すなわち、ステップS1は、例えば、以下のような処理である。
ステップS11では、情報処理装置10は、前処理を行う。すなわち、この例では、情報処理装置10は、データに対してソート処理を行う。そのため、データは、あらかじめ設定されるキーとなる項目が昇順又は降順等となるように並べ替えられる。
ステップS12では、情報処理装置10は、前処理が完了したか否かを判断する。
次に、前処理が完了したと判断すると(ステップS12でYES)、情報処理装置10は、ステップS13に進む。一方で、前処理が完了していないと判断すると(ステップS12でNO)、情報処理装置10は、ステップS11に進み、前処理を続行する。
ステップS13では、情報処理装置10は、完了情報を入力する。
完了情報は、項目名に追加される文字、数字、記号又はこれらの組み合わせである。なお、完了情報は、例えば、あらかじめ設定される。そして、完了情報は、前処理が完了しているデータであることを示す情報である。このように、完了情報は、例えば、属性情報等として扱われる情報の一種である。
したがって、上記のような処理が行われると、例えば、データ及び項目名は、以下のようになる。
図10は、完了情報の入力例等を示す図である。
図10(A)は、前処理等の対象とするデータの例を示す図である。以下、図示するような顧客購買履歴データ(以下「処理前データDSA」という。)がステップS1、すなわち、図9に示す処理の対象となる場合を例に説明する。図示するように、処理前データDSAは、「KOKYAKU_ID」が昇順ではなく、ランダムにデータ内にデータが存在する。そこで、「KOKYAKU_ID」をキーとして、ステップS1が行われたとする。
図10(B)は、前処理等の処理が完了したデータの例を示す図である。すなわち、処理前データDSAに対して、ステップS1が行われると、昇順で表示され、かつ、項目名に完了情報が入力されて表示される。以下、前処理が完了し、かつ、項目名に完了情報が追加されたデータを「処理後データDSB」という。
処理後データDSBは、処理前データDSAと比較すると、まず、「KOKYAKU_ID」が昇順となるようにデータが並べ替えられた状態である点が異なる。
さらに、処理後データDSBは、処理前データDSAと比較すると、「KOKYAKU_ID」という項目名に、完了情報INFSが追加される点が異なる。
なお、完了情報INFSは、図示する以外の形式で追加及び表示されてもよい。すなわち、完了情報INFSは、少なくとも後処理に引き継がれるのであれば、含まれる文字等がどのような情報でもよい。また、項目名以外の箇所で情報が記憶されてもよい。
ただし、完了情報INFSは、「sorted」のように、前処理が完了している状態、及び、前処理の種類等が分かりやすい形式が望ましい。すなわち、図示するように、完了情報INFSは、処理の種類等を把握するため、処理名称を示す文字、又は、処理名称の略称等を示す文字等を含むのが望ましい。このような情報があると、ユーザは、処理の種類を完了情報INFSに基づいて把握又は推定できる。
また、前処理は、ソート処理以外の種類となる可能性がある。ゆえに、前処理の種類は、複数の種類のうち、どの処理であるか文字等に基づいて特定できるのが望ましい。
さらに、完了情報INFSに含まれる「1」は、昇順であることを示す。このように、完了情報INFSは、前処理の詳細情報も示すのが望ましい。
また、完了情報INFSに含まれる「?」は、区切りを示す。この例では、「?」は、いわゆるセパレータとなる。以下、「?」等のような文字等を単に「区切り」という。すなわち、「?」等の区切りがあると、「?」以降に表示される文字等が、処理の種類等を示すという項目名との区切りとなる。したがって、区切りは、「?」等のように、文字等でなく、記号等であるのが望ましい。なお、区切りとなる文字等は、あらかじめ設定される。
このように、完了情報INFSは、項目名の直ぐ後等に追加されて表示されるのが望ましい。このような位置に完了情報INFSが表示されると、ユーザUSが完了情報INFSを見て前処理が完了しているか否か等を容易に把握できる。
なお、完了情報INFSは、図示するような形式でなくともよい。例えば、完了情報INFSは、オンマウス(すなわち、項目名を示す位置に、マウスによる操作に基づいてポインタが移動した状態である。)等の動作があった場合に、区切り以降が表示されるようにしてもよい。すなわち、ポインタが外れている場合には、完了情報INFSが表示されず、項目名のみが表示される等でもよい。なお、所定の動作に基づいて、完了情報INFSの表示及び非表示を切り替える場合には、GUI、動作の種類及び切り替えのタイミング等は、あらかじめ設定される。
また、完了情報INFSは、項目名に隣接する位置以外に表示されてもよい。すなわち、完了情報INFSは、項目名に対応付けされて表示されるのであれば、表示される位置及び形式は限定されない。例えば、完了情報INFSは、ポップアップ等の形式で表示されてもよい。このように、完了情報INFSが所定の動作が行われた場合に表示されると、所定の動作がされていない状態では、項目名だけの少ない情報にできる。
以上のような処理が、ステップS1、すなわち、第1ソート処理アイコンIN2Lに基づいて実行される。このような処理が行われた上で、第1結合処理モジュールアイコンIN21では、以下のような処理が行われるのが望ましい。
ステップS2では、情報処理装置10は、前処理が必要な処理か否かを判断する。この例では、後処理となる結合処理は、前処理としてソート処理が行われているのが望ましい処理である。したがって、このような後処理の種類である場合には、前処理が必要であると判断される(ステップS2でYES)。
なお、前処理が必要である後処理か否かは、例えば、あらかじめ設定される。ゆえに、後処理の種類が分かれば、情報処理装置10は、前処理が必要である後処理か否かを把握できるとする。
次に、前処理が必要であると判断されると(ステップS2でYES)、情報処理装置10は、ステップS3に進む。一方で、前処理が必要でないと判断されると(ステップS2でNO)、情報処理装置10は、処理を終了し、例えば、後処理を実行する。
ステップS3では、情報処理装置10は、完了情報があるか否かを判断する。具体的には、この例では、情報処理装置10は、後処理が結合処理であるのに対して、「sorted」のようにソート処理の完了を示す完了情報があるか否かを判断する。
次に、完了情報があると(ステップS3でYES)、情報処理装置10は、ステップS4に進む。一方で、完了情報がないと判断されると(ステップS3でNO)、情報処理装置10は、ステップS5に進む。
ステップ4では、情報処理装置10は、後処理が実行可能であるか否かを判定する。そして、実行可能である状態であれば、情報処理装置10は、例えば、後処理を実行してもよい。
ステップS5では、情報処理装置10は、エラーの判定を行う。すなわち、情報処理装置10は、後処理を実行する前に、前処理が行われていないエラーの状態であるか否かを判定する。このように、エラーの判定は、後処理の種類と完了情報の組み合わせ等に基づいて行われる。
判定の結果、エラーである場合には、情報処理装置10は、エラーを警告するのが望ましい。具体的には、情報処理装置10は、「結合処理を行う前に、ソート処理を行う必要があります。」等のようなメッセージをダイアログ等のGUIによって表示してユーザに警告してもよい。なお、警告には、前処理の種類、前処理の対象にするデータ、及び、前処理を追加する位置(つまり、アイコンを配置すべき位置等である。)等の情報があると、ユーザは、前処理を追加する作業を行いやすい。
また、ステップS5でエラーと判定される場合、すなわち、前処理を実行させるアイコンが後処理を実行させるアイコンより前に配置されていない場合には、ステップS6等が行われるのが望ましい。
ステップS6では、情報処理装置10は、前処理を追加する。具体的には、この例では、情報処理装置10は、結合処理が行われる前にソート処理を行うようにする。なお、前処理を追加した結果は、後処理を実行させるアイコンより前となる位置に前処理を示すアイコンが配置されて、ユーザに表示されてもよい。このように、エラーの判定結果に基づいて、不足する前処理が手動でなく、自動的に追加されると、ユーザは、前処理を追加する作業を少なくできる。
なお、ステップS2以降の処理は、例えば、アイコンの配置において、前処理用のアイコンと後処理用のアイコンを接続させる接続線(以下「処理間接続線LN」という。)が入力された以降、又は、第1結合処理モジュールアイコンIN21が処理間接続線LNに接続された以降に行われる。
<機能構成例>
図11は、第1実施形態の機能構成例を示す図である。例えば、情報処理装置10は、配置部FN101と、実行部FN102と、完了情報表示部FN103とを含む機能構成である。また、情報処理装置10は、図示するように、前処理追加部FN104を更に含む機能構成であるのが望ましい。以下、図示する機能構成を例に説明する。
配置部FN101は、アイコンを配置する配置手順を行う。例えば、配置部FN101は、入力装置10H4等で実現する。
実行部FN102は、アイコンの接続関係及びアイコンが示す処理に基づいて処理を実行する実行手順を行う。例えば、実行部FN102は、CPU10H1等で実現する。
完了情報表示部FN103は、接続関係の上で、完了情報を後処理における項目名に追加して表示する完了情報表示手順を行う。例えば、完了情報表示部FN103は、CPU10H1等で実現する。
前処理追加部FN104は、完了情報がない場合に、前処理を追加して実行する前処理追加手順を行う。例えば、前処理追加部FN104は、CPU10H1等で実現する。
まず、配置部FN101によって、アイコンが配置できると、実行部FN102は、アイコンの配置に基づいて処理が実行できる。すなわち、配置部FN101及び実行部FN102によって、アイコニックプログラミングが実現できる。
このようなアイコニックプログラミングを行う上で、後処理において、項目名に完了情報が追加されて表示されると、ユーザUSは、前処理が後処理より前に実行されているか等が分かりやすい。このような完了情報がないと、ユーザUSは、前処理があらかじめ行われているかが把握しにくい場合がある。又は、ユーザUSは、前処理があらかじめ行われているかを調べるため、アイコンの接続関係を上流に向かって辿って、前処理が行われているかを追跡する作業を行う必要等がある。そのため、前処理の有無に作業負荷が発生する場合もある。
また、前処理追加部FN104があると、前処理を入れるのをユーザが忘れている場合等でも、前処理が行われる構成に修正できる。
一方で、完了情報が追加されて表示されると、ユーザUSは、項目名が表示される部分を見れば、前処理の有無が容易に把握できる。したがって、前処理に基づくエラーを少なくできる。また、ユーザUSは、前処理の有無を確認する作業負荷を少なくできる。
なお、後処理の種類は、結合処理に限られない。すなわち、後処理は、結合処理以外の処理でもよい。例えば、後処理は、二分探索(「バイナリサーチ」等と呼ばれる場合もある。)等でもよい。このように、二分探索を後処理とする場合も、後処理の対象となるデータは、前処理としてソート処理が行われているのが望ましい。ゆえに、二分探索を後処理とし、かつ、前処理をソート処理とする組み合わせ等が、全体処理の対象等となってもよい。
<第2実施形態>
第2実施形態は、例えば、第1実施形態と同様のハードウェア構成及び配置部等によって実現する。以下、第1実施形態と異なる点を中心に説明し、重複する説明を省略する。
図12は、アイコンの配置例を示す図である。以下、図示するようにアイコンが配置される場合を例に説明する。
この例は、2つの入力データが入力される場合を示す。1つ目の入力データは、入力アイコンの例である、第21入力ファイルアイコンIN2Pによって入力されるPOSデータD2P1である。そして、2つ目の入力データは、入力アイコンの例である、第22入力ファイルアイコンIN2Mによって入力される商品マスタデータD2M1である。
また、この例では、第21入力ファイルアイコンIN2Pには、後段に第1並替処理アイコンIN2S1が接続される。一方で、第22入力ファイルアイコンIN2Mには、後段に第2並替処理アイコンIN2S2が接続される。さらに、第22入力ファイルアイコンIN2Mには、後段に第3並替処理アイコンIN2S3が接続される。
したがって、POSデータD2P1は、入力後、まず、POSデータD2P1が有するデータが並べ替えられて、並替POSデータD2P2となる。一方で、商品マスタデータD2M1は、商品マスタデータD2M1が有するデータが並べ替えられて、第1並替商品マスタデータD2M2となる。さらに、商品マスタデータD2M1は、商品マスタデータD2M1が有するデータが並べ替えられて、第2並替商品マスタデータD2M3となる。
続いて、第1並替処理アイコンIN2S1、及び、第2並替処理アイコンIN2S2には、後段に第2結合処理モジュールアイコンIN22が接続される。
したがって、並替POSデータD2P2と第1並替商品マスタデータD2M2を結合する結合処理が行われて、第2結合データD22が生成される。
次に、第2結合処理モジュールアイコンIN22には、後段に演算処理モジュールアイコンIN2Cが接続される。
そして、第2結合データD22を用いて演算処理が行われると、演算データD2Cが生成される。
また、第3並替処理アイコンIN2S3には、後段に項目名編集処理アイコンIN2Nが接続される。
したがって、第2並替商品マスタデータD2M3が有する項目名が編集されて別の項目名となって、編集商品マスタデータD2M4が生成される。
続いて、演算処理モジュールアイコンIN2C、及び、項目名編集処理アイコンIN2Nには、後段に第3結合処理モジュールアイコンIN23が接続される。
したがって、この例の最後に、演算データD2Cと編集商品マスタデータD2M4を結合する結合処理が行われて、第3結合データD23が生成される。
<全体処理例>
図13は、全体処理例を示す図である。例えば、全体処理は、前段となるアイコンに基づいて実行される。
ステップS21では、情報処理装置10は、入力データの入力、又は、データを用いる処理を行う。例えば、第21入力ファイルアイコンIN2Pが配置されるような接続関係では、入力データが入力される。
一方で、演算処理モジュールアイコンIN2C及び項目名編集処理アイコンIN2Nが配置されるような接続関係では、データを用いて編集又は演算等の処理が行われる。
ステップS22では、情報処理装置10は、項目名に入力元情報を追加する。
入力元情報は、入力元、いわゆるソースとなるデータを特定する情報である。したがって、入力元情報は、例えば、入力ファイルの名称等である。そして、入力元情報は、編集等によって項目名の変更、又は、演算等によって他のデータと混合等があっても、入力データを維持する。したがって、入力元情報を見ると、それぞれのデータの由来が特定できる。
ステップS23では、情報処理装置10は、入力元情報等を後段のアイコンへ引き継ぐ。なお、追加された入力元情報は、後段であれば、直近のアイコンに限られず、2段以上後段となるアイコンに引き継がれてもよい。
以上のような処理を行うと、データ及び項目は、例えば、以下のようになる。
<処理結果の例>
図14は、POSデータの例を示す図である。まず、第21入力ファイルアイコンIN2Pによって、入力データの例として、図示するようなPOSデータD2P1が入力されるとする。
POSデータD2P1は、図示するように、5つの項目を有するデータである。そして、POSデータD2P1は、POS(Point Of Sale)(販売時点情報管理)システムが出力するデータの例である。
「レシート番号」は、商品等を販売した際に作成されたレシートを識別する情報である。
「売上日」は、販売が行われた年月日を示す情報である。
「商品コード」は、販売された商品を識別する識別情報である。
「個数」は、販売された商品の数量を示す情報である。
「売上金額」は、対象となる商品の売上金額を示す情報である。
図15は、商品マスタデータの例を示す図である。POSデータD2P1と同様に、第22入力ファイルアイコンIN2Mによって、入力データの例として、図示するような商品マスタデータD2M1が入力されるとする。
商品マスタデータD2M1は、図示するように、4つの項目を有するデータである。そして、商品マスタデータD2M1は、それぞれの商品について、様々な金額等の情報を管理するのに用いるデータである。
「商品コード」は、販売された商品を識別する識別情報である。この例では、「商品コード」は、POSデータD2P1と同一の項目名であって、共通する項目である。したがって、この例では、同一の「商品コード」であれば、同一の商品を指す。
「商品名」は、それぞれの商品の名称を示す情報である。
「仕入れ単価」は、商品を仕入れるのに必要な単価を示す情報である。
「標準価格」は、販売する商品の価格を示す情報である。
図16は、POSデータに対する並替処理例を示す図である。例えば、POSデータD2P1が有するデータが、図示するように並べ替えられて、並替POSデータD2P2が生成されるとする。すなわち、第1並替処理アイコンIN2S1では、例えば、以下のような処理及び表示がされる。
図16(A)は、並替処理が行われる前、すなわち、POSデータD2P1を示す図である。
図16(B)は、並替処理が行われた後、すなわち、並替POSデータD2P2を示す図である。
並替POSデータD2P2は、「商品コード」をキーにする並替処理によって、「商品コード」が昇順に並び替えられたデータである。
また、この例では、情報処理装置10は、POSデータD2P1から「レシート番号」及び「売上金額」の項目を削除して、並替POSデータD2P2を生成する。したがって、並替POSデータD2P2は、項目が3つとなる。
図16(B)に示すように、入力元情報は、例えば、項目名に隣接するように追加されて表示される。
入力元情報の例である、第1ソース情報INFD1は、並替POSデータD2P2において、「売上日」の項目がPOSデータD2P1を由来とすることを示す情報である。
具体的には、第1ソース情報INFD1のうち、「?」は、以降が入力元情報を示す区切りである。さらに、第1ソース情報INFD1のうち、「POSデータ」は、POSデータD2P1の名称である。なお、第1ソース情報INFD1は、入力データがPOSデータD2P1であると特定できれば、他の形式等で追加されてもよい。
同様に、「商品コード」及び「個数」のいずれもが、項目名に第1ソース情報INFD1が追加されて表示される。
したがって、図16(B)のような表示がされると、並替POSデータD2P2において、項目名が「売上日」、「商品コード」及び「個数」のデータは、POSデータD2P1を入力データとする由来であることが把握できる。
図17は、商品マスタデータに対する並替処理例を示す図である。例えば、商品マスタデータD2M1が有するデータが、図示するように並べ替えられて、第1並替商品マスタデータD2M2が生成されるとする。すなわち、第2並替処理アイコンIN2S2では、例えば、以下のような処理及び表示がされる。
図17(A)は、並替処理が行われる前、すなわち、商品マスタデータD2M1を示す図である。
図17(B)は、並替処理が行われた後、すなわち、第1並替商品マスタデータD2M2を示す図である。
第1並替商品マスタデータD2M2は、「商品コード」をキーにする並替処理によって、「商品コード」が昇順に並び替えられたデータである。
また、この例では、情報処理装置10は、商品マスタデータD2M1から「商品名」及び「仕入れ単価」の項目を削除して、第1並替商品マスタデータD2M2を生成する。したがって、第1並替商品マスタデータD2M2は、項目が2つとなる。
図17(B)に示すように、入力元情報は、例えば、項目名に隣接するように追加されて表示される。
入力元情報の例である、第2ソース情報INFD2は、第1並替商品マスタデータD2M2において、「商品コード」の項目が商品マスタデータD2M1を由来とすることを示す情報である。
具体的には、第2ソース情報INFD2のうち、「?」は、以降が入力元情報を示す区切りである。さらに、第2ソース情報INFD2のうち、「商品マスタ」は、商品マスタデータD2M1の名称である。なお、第2ソース情報INFD2は、入力データが商品マスタデータD2M1であると特定できれば、他の形式等で追加されてもよい。
同様に、「標準価格」も、項目名に第2ソース情報INFD2が追加されて表示される。
したがって、図17(B)のような表示がされると、第1並替商品マスタデータD2M2において、項目名が「商品コード」及び「標準価格」のデータは、商品マスタデータD2M1を入力データとする由来であることが把握できる。
図18は、商品マスタデータに対する並替処理例を示す図である。例えば、商品マスタデータD2M1が有するデータが、図示するように並べ替えられて、第2並替商品マスタデータD2M3が生成されるとする。すなわち、第3並替処理アイコンIN2S3では、例えば、以下のような処理及び表示がされる。
図18(A)は、並替処理が行われる前、すなわち、商品マスタデータD2M1を示す図である。
図18(B)は、並替処理が行われた後、すなわち、第2並替商品マスタデータD2M3を示す図である。
第2並替商品マスタデータD2M3は、「商品コード」をキーにする並替処理によって、「商品コード」が昇順に並び替えられたデータである。
また、この例では、情報処理装置10は、商品マスタデータD2M1から「仕入れ単価」及び「標準価格」の項目を削除して、第2並替商品マスタデータD2M3を生成する。したがって、第2並替商品マスタデータD2M3は、項目が2つとなる。
図18(B)に示すように、入力元情報は、例えば、項目名に隣接するように追加されて表示される。
入力元情報の例である、第2ソース情報INFD2は、第2並替商品マスタデータD2M3において、「商品コード」の項目が商品マスタデータD2M1を由来とすることを示す情報である。
具体的には、第2ソース情報INFD2のうち、「?」は、以降が入力元情報を示す区切りである。さらに、第2ソース情報INFD2のうち、「商品マスタ」は、商品マスタデータD2M1の名称である。なお、第2ソース情報INFD2は、入力データが商品マスタデータD2M1であると特定できれば、他の形式等で追加されてもよい。
同様に、「商品名」も、項目名に第2ソース情報INFD2が追加されて表示される。
したがって、図18(B)のような表示がされると、第2並替商品マスタデータD2M3において、項目名が「商品コード」及び「商品名」のデータは、商品マスタデータD2M1を入力データとする由来であることが把握できる。
図19は、結合処理の例を示す図である。例えば、並替POSデータD2P2及び第1並替商品マスタデータD2M2を結合させる処理は、以下のように行われる。
図19(A)は、並替POSデータD2P2を示す図である。
図19(B)は、第1並替商品マスタデータD2M2を示す図である。
図19(C)は、第2結合データD22を示す図である。
図示するように、第2結合データD22は、並替POSデータD2P2及び第1並替商品マスタデータD2M2に共通して存在する項目である「商品コード」をキーにした結合処理で生成される。具体的には、第2結合データD22が有する項目のうち、「売上日」及び「個数」という項目名のデータは、並替POSデータD2P2から結合されるデータである。一方で、第2結合データD22が有する項目のうち、「標準価格」という項目名のデータは、第1並替商品マスタデータD2M2から結合されるデータである。
そして、第2結合データD22は、並替POSデータD2P2及び第1並替商品マスタデータD2M2で同一の「商品コード」があると、同一の商品であると判断してデータを結合する。このような結合処理によって、第2結合データD22が生成される。
また、結合処理が行われても、第1ソース情報INFD1及び第2ソース情報INFD2等の入力元情報は引き継がれる。なお、この例では、「商品コード」のように共通して存在する項目には、第3ソース情報INFD3のように、すべての入力元情報が追加されてもよい。ただし、第3ソース情報INFD3は、第1ソース情報INFD1又は第2ソース情報INFD2のうち、どちらか一方が追加されてもよい。
結合処理のように、複数のデータを対象にする処理が行われる場合がある。このような場合であっても、入力元情報が表示されると、ユーザは、上流でそれぞれの項目がどの入力データに由来するかが容易に特定できる。
図20は、演算処理の例を示す図である。例えば、第2結合データD22に対して、所定の処理を行って新たなデータが生成されてもよい。
図20(A)は、第2結合データD22を示す図である。
図20(B)は、演算データD2Cを示す図である。
演算データD2Cは、第2結合データD22と比較すると、「売上」という項目名のデータがある点が異なる。一方で、演算データD2Cが有する項目のうち、「売上日」、「商品コード」、「個数」及び「標準価格」という項目名のデータは、第2結合データD22と同様である。
「売上」は、例えば、下記(1)式のように演算されて生成される。

売上 = 個数 × 標準価格 (1)

上記(1)式が示すように、「売上」は、第2結合データD22の「個数」という項目の値に対して、第2結合データD22の「標準価格」という項目の値を乗算する演算によって生成される。ゆえに、「売上」は、「個数」及び「標準価格」という項目に基づいて生成される項目となる。
このように、複数の項目を用いる演算等の処理によって生成される項目は、処理に用いる項目の入力元情報を引き継ぐ。この例では、「個数」は、第1ソース情報INFD1が示すとおり、「POSデータ」が入力データである。さらに、「標準価格」は、第2ソース情報INFD2が示すとおり、「商品マスタ」が入力データである。したがって、「売上」という項目名には、「個数」及び「標準価格」のそれぞれの入力元情報をまとめた第3ソース情報INFD3が追加して表示される。
このように、演算等の処理がある場合には、それぞれの項目を生成する処理に用いるデータの入力元情報が追加して表示される。このような入力元情報があると、ユーザは、演算等の処理がどの入力データを元にして処理を行うかが容易に特定できる。
なお、演算は、上記(1)式のような計算に限られない。すなわち、演算は、例えば、加算、減算、乗算、除算又はこれら四則演算の組み合わせ等でもよい。また、演算は、3種類以上のデータを用いてもよい。ほかにも、演算は、あらかじめ設定される値を乗算する等でもよい。また、演算には、四則演算以外の関数が用いられてもよい。
図21は、項目名編集処理の例を示す図である。例えば、第2並替商品マスタデータD2M3に対して、項目名を編集する編集処理が行われて、編集商品マスタデータD2M4が生成される。
編集商品マスタデータD2M4は、第2並替商品マスタデータD2M3と比較すると、「商品名」という項目名が編集処理によって「商品名称」という項目名に変わっている点が異なる。一方で、「商品名」という項目名以外である、それぞれの値等は、維持されている。
「商品名称」は、「商品名」と同様に、それぞれの商品の名称を示す情報である。
このように、同様の内容であっても、編集処理等によって項目名等が変わる場合もある。このような場合であっても、入力元情報は、引き継がれる。したがって、「商品名称」という項目名には、「商品名」と同様に、第2ソース情報INFD2が追加して表示される。
項目名は、接続関係において、編集処理等によって変わる場合もある。このように、項目名が変わる場合には、どのような編集処理が行われたか、すなわち、項目名の変更前後を把握しないと、データの上流を辿るのが難しい場合も多い。したがって、編集処理等が行われると、入力データが把握しづらくなる場合もある。一方で、入力元情報が追加して表示されると、ユーザは、項目名の変更前後を特定しなくとも、入力元情報によって、入力データを容易に特定できる。
図22は、結合処理の例を示す図である。例えば、演算データD2C及び編集商品マスタデータD2M4を結合させる処理は、以下のように行われる。
図22(A)は、演算データD2Cを示す図である。
図22(B)は、編集商品マスタデータD2M4を示す図である。
図22(C)は、第3結合データD23を示す図である。
図示するように、第3結合データD23は、演算データD2C及び編集商品マスタデータD2M4に共通して存在する項目である「商品コード」をキーにした結合処理で生成される。具体的には、第3結合データD23が有する項目のうち、「売上日」、「個数」、「標準価格」及び「売上」という項目名のデータは、演算データD2Cから結合されるデータである。一方で、第3結合データD23が有する項目のうち、「商品名称」という項目名のデータは、編集商品マスタデータD2M4から結合されるデータである。
そして、第3結合データD23は、演算データD2C及び編集商品マスタデータD2M4で同一の「商品コード」があると、同一の商品であると判断してデータを結合する。このような結合処理によって、第3結合データD23が生成される。
このような結合処理でも、第1ソース情報INFD1、第2ソース情報INFD2及び第3ソース情報INFD3等の入力元情報は引き継がれる。なお、この例では、「商品コード」のように共通して存在する項目には、第3ソース情報INFD3のように、すべての入力元情報が追加されてもよい。
結合処理のように、複数のデータを対象にする処理が行われる場合がある。このような場合であっても、入力元情報が表示されると、ユーザは、上流でそれぞれの項目がどの入力データに由来するかが容易に特定できる。
以上のように、入力データが入力されると、データを用いて、第1並替処理アイコンIN2S1、第2並替処理アイコンIN2S2、第3並替処理アイコンIN2S3、第2結合処理モジュールアイコンIN22、演算処理モジュールアイコンIN2C、項目名編集処理アイコンIN2N、及び、第3結合処理モジュールアイコンIN23等のように処理アイコンに基づいて処理が実行される。
このように、複数の処理を経ると、入力データの特定が下流になるほど難しくなる場合が多い。また、この例では、入力データは、POSデータD2P1及び商品マスタデータD2M1の2つであるが、入力データが増えると、入力データの特定も難しくなる場合が多い。
例えば、入力データの形式又は入力されている値等が原因となって、下流の処理において、バグとなるような場合もある。このような場合には、入力データの形式等を変える作業又はバグが発生しないように処理を行う構成に変更する等でバグをなくすようにする。そのため、バグが見つかった下流の処理で用いられた入力データがどれであるかを特定する、いわゆるトレースを行う場合がある。そこで、入力元情報のように、いわゆるトレーサビリティを実現する情報があると、トレースの作業が容易にできる。
<機能構成例>
図23は、第2実施形態の機能構成例を示す図である。例えば、情報処理装置10は、配置部FN101と、実行部FN102と、入力元情報表示部FN201とを含む機能構成である。以下、図示する機能構成を例に説明する。
配置部FN101と実行部FN102は、例えば、第1実施形態と同様の機能構成である。したがって、例えば、配置部FN101と実行部FN102は、第1実施形態と同様のハードウェア等で実現する。
したがって、第1実施形態と同様に、まず、配置部FN101及び実行部FN102によって、アイコニックプログラミングが実現できる。
入力元情報表示部FN201は、項目名に、入力データを示す入力元情報を追加して表示する。例えば、入力元情報表示部FN201は、CPU10H1等で実現する。
このようなアイコニックプログラミングを行う上で、後段で項目名に入力元情報が追加されて表示されると、ユーザUSは、入力データを特定しやすい。このような入力元情報がないと、ユーザUSは、入力データを特定しにくい場合がある。又は、ユーザUSは、入力データを調べるため、アイコンの接続関係を上流に向かって辿って、データの由来を追跡する作業を行う必要等がある。そのため、入力データを特定するのに作業負荷が発生する場合もある。
一方で、入力元情報が追加されて表示されると、ユーザUSは、項目名が表示される部分を見れば、入力データを容易に把握できる。したがって、ユーザUSは、入力データを特定する作業負荷を少なくできる。
なお、接続関係において実行される処理の種類は、並替処理、演算処理、結合処理、及び、項目名編集処理等に限られない。すなわち、これら以外の処理が実行されてもよい。
処理は、1つのデータを2つ以上のデータに分割する(ただし、重複する項目があってもよい。)処理等でもよい。また、処理は、データを生成する処理でもよい。ほかにも、処理は、フォーマットを変換する(例えば、年月日の形式を「180801」から「20180801」に変更する等である。)、データをユーザが分かりやすい形式する(例えば、データを示す数値を文字、又は、16進数を10進数にする等である。)、又は、ソート等でもよい。
<変形例>
完了情報及び入力元情報等の情報(以下「属性情報」という。)は、例えば、以下のように、JSON(JavaScript(登録商標) Object Notation)形式等で追加されてもよい。
図24は、JSON形式による入力元情報の入力例を示す図である。例えば、項目名及びそれぞれのデータは、図示するようなコードで入力される。
図示するコードのうち、「columns」は、項目名及び項目名の周辺を設定するコードである。具体的には、「日付」、「品目コード」、「個数」及び「売上」という項目名に、「POSデータ」という入力データを示す文字等を追加して表示する例である。
同様に、「分類」、「商品名」及び「売上」という項目名に、「商品マスタ」という入力データを示す文字等を追加して表示する例である。
また、「data」以降は、それぞれの項目に入力される値である。
このような形式で属性情報が追加されてもよい。なお、属性情報を追加する形式及び設定は、図示する以外の形式でもよい。
図25は、設定を行う画面の例を示す図である。例えば、属性情報等について、設定画面SPN等のGUIで設定できてもよい。
例えば、設定画面SPNには、属性情報を追加する、変更する、又は、削除する設定等ができてもよい。つまり、すべての項目名に属性情報を一律に追加して表示しなくてもよい。このように、項目名ごとに、属性情報を表示するか否か等が個別に設定できてもよい。また、属性情報を表示させる形式等が、設定できてもよい。
設定画面SPNには、完了情報の設定について、対象とする後処理及び前処理が設定できてもよい。すなわち、前処理としては、ソート処理の完了、又は、データの形式等の検査内容が設定できてもよい。したがって、情報処理装置10は、あらかじめ設定される検査内容に基づいて後処理でシミュレーション等を行って判断する。
また、設定画面SPNには、属性情報に用いる文字、数字、記号又はこれらの組み合わせ等が設定できてもよい。すなわち、完了情報は、例えば、「sorted」のように、所定の処理と対応付けして特定の文字で示すように設定される。一方で、入力元情報は、例えば、入力データのファイル名等を取得して文字で示すように設定される。ほかにも、区切りとなる文字等が設定できてもよい。このように、設定画面SPNには、属性情報に用いる文字等、又は、禁止する文字等が設定できてもよい。
属性情報は、処理の種類又は入力データの種類以外の情報を含んでもよい。
例えば、完了情報で「ソート処理」が完了しているか否かの情報に、更にソート処理の詳細等があってもよい。例えば、属性情報は、ソートが「文字列が昇順」、「文字列が降順」、「数値が昇順」又は「数値が降順」等のように、ソートの詳細内容等が情報にあってもよい。また、これらの情報には、あらかじめ数値又は文字等の詳細情報用識別情報が割り当てられ、詳細情報用情報が完了情報に追加されてもよい。
ほかにも、複数のキーを用いたソートの場合には、ソートに用いたキーの数及びキーの種類等を示す詳細情報があってもよい。
このような詳細情報用識別情報があると、処理の内容等まで詳細に把握できる。また、詳細情報用識別情報を用いると、項目名に追加する文字等の情報量を少なくできる。
入力元情報は、ファイル名等でなくてもよい。例えば、データを取得したデバイスを特定する情報、IP(Internet Protocol)アドレス等のアドレス情報、入力データを生成したジョブの名称、又は、入力データを生成したモジュールの名称等が含まれてもよい。すなわち、入力元情報は、入力データを取得した取得元を特定するような情報でもよい。
ほかにも、所定の項目が演算等の処理によって生成される場合には、入力元情報は、項目の生成方法等を示してもよい。例えば、入力元情報は、データを生成する計算式等を示してもよい。ほかにも、入力元情報は、データが分割又は編集されて生成される場合には、生成された法則等を示してもよい。
さらに、属性情報には、データの形式等が表示されてもよい。例えば、属性情報は、それぞれの項目が数値である場合には、有効な桁数等を表示してもよい。ほかにも、属性情報は、最大値、最小値又は平均値等の統計値等を表示してもよい。さらに、属性情報は、データがない場合に入力される値又は初期値等を表示してもよい。
それぞれの処理は、例えば、実行ボタンが押される等といった所定の操作が入力されると実行される。すなわち、実行ボタン等の操作を実行のトリガとしてもよい。一方で、処理は、接続線がつながったのを実行のトリガにしてもよい。
また、データは、それぞれのデータを生成するアイコンをダブルクリックする等といった所定の操作が行われると、表示される。ただし、表示は、ポップアップ等の形式でもよい。さらに、データは、ファイル等に出力されてもよい。すなわち、設定等によって、中間データとなるデータ等がファイルにエクスポートできてもよい。
なお、データを入力するアイコンは、入力ファイル以外を用いるアイコンでもよい。例えば、アイコンは、ファイルからデータを入力するに限られず、パラメータ等が与えられてデータを生成してもよい。
また、アイコンで配置及び実行される処理は、上記に説明した処理以外の所定の処理を行うでもよい。すなわち、所定の処理は、演算、ソート、合計、並べ替え、項目名編集及び外部結合以外の処理でもよく、所定の処理は、あらかじめ設定できる。
さらに、アイコンの数及びアイコンの種類の組み合わせは、上記に説明した以外であってもよい。すなわち、アイコンの数は、複数であればよい。
なお、ファイルは、上記に説明したように、表形式で使用されるデータであればよい。すなわち、ファイルは、例えば、「csv(comma-separated values)ファイル」のように、データとして保存されている段階では、テキスト等の形式であって、データ内の項目がカンマ、タブ、スペース、改行又はこれらの組み合わせであってもよい。つまり、ファイルは、保存時における形式及びファイルの種類(例えば、拡張子等で判断される。)に限定されない。そして、ファイルは、アプリケーションソフトウェア又はプレビュー等で使用されると、上記の説明のように、ユーザに対して表形式で示されるデータであればよい。
また、GUIの種類は、上記に説明した以外の種類でもよい。つまり、同様の内容を入力又は出力できるGUIであれば、GUIの種類は限定されない。
<その他の実施形態>
各実施形態は組み合わせて実現されてもよい。
なお、各実施形態における各装置は、1台の装置でなくともよい。すなわち、各装置は、複数の装置で構成されてもよい。例えば、各装置は、ネットワーク等で接続される複数の情報処理装置を有し、各処理を複数の情報処理装置によって分散、並列又は冗長して行ってもよい。
なお、前処理(例えば、ソート処理等である。)と後処理(例えば、結合処理等である。)は、1つの情報処理装置で行われなくともよい。すなわち、前処理が別の情報処理装置において、あらかじめ実行された後、前処理が完了し、かつ、完了情報が加えられた状態のデータが、後処理を行う情報処理装置に入力されてもよい。このように、情報処理システムにおいて、前処理及び後処理を行う情報処理装置が異なる構成でもよい。
なお、本発明に係る各処理の全部又は一部は、コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムによって実現されてもよい。すなわち、プログラムは、情報処理装置又は情報処理システム等のコンピュータに各処理を実行させるためのコンピュータプログラムであって、様々なプログラム言語で記述される。
したがって、プログラムに基づいて情報処理方法が実行されると、コンピュータが有する演算装置及び制御装置は、各処理を実行するため、プログラムに基づいて、データ、プログラム及びパラメータ等を主記憶装置に展開し、演算及び制御を行う。なお、コンピュータは、ユーザから入力装置を介して操作を受け付ける。また、インタフェースにより、コンピュータは、外部装置又はネットワークと様々なデータを入出力してよい。そして、コンピュータが処理した結果等は、出力装置によって出力される。
また、プログラムは、コンピュータが読み取り可能な記録媒体に記録されて頒布することができる。なお、記録媒体は、磁気テープ、フラッシュメモリ、光ディスク、光磁気ディスク又は磁気ディスク等のメディアである。さらに、プログラムは、ネットワーク等である電気通信回線を通じて頒布することができる。
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明は、上記に説明した実施形態等に限定されるものではない。したがって、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、実施形態は、種々の変形又は変更が可能である。
D1 購買履歴ファイル
D1L 顧客購買履歴データ
D1R 割引率マスタデータ
D2C 演算データ
D2M1 商品マスタデータ
D2M2 第1並替商品マスタデータ
D2M3 第2並替商品マスタデータ
D2M4 編集商品マスタデータ
D2P1 POSデータ
D2P2 並替POSデータ
D21 結合データ
D22 第2結合データ
D23 第3結合データ
DSA 処理前データ
DSB 処理後データ
FN101 配置部
FN102 実行部
FN103 完了情報表示部
FN104 前処理追加部
FN201 入力元情報表示部
IN1 入力ファイルアイコン
IN1L 第1入力ファイルアイコン
IN1R 第2入力ファイルアイコン
IN2 処理モジュールアイコン
IN2C 演算処理モジュールアイコン
IN2L 第1ソート処理アイコン
IN2M 第22入力ファイルアイコン
IN2N 項目名編集処理アイコン
IN2P 第21入力ファイルアイコン
IN2R 第2ソート処理アイコン
IN2S1 第1並替処理アイコン
IN2S2 第2並替処理アイコン
IN2S3 第3並替処理アイコン
IN21 第1結合処理モジュールアイコン
IN22 第2結合処理モジュールアイコン
IN23 第3結合処理モジュールアイコン
INFD1 第1ソース情報
INFD2 第2ソース情報
INFD3 第3ソース情報
INFS 完了情報
L1 接続線
LN 処理間接続線
PN1 操作画面
PN11 選択画面
PN12 配置画面
US ユーザ

Claims (8)

  1. データの入力又は処理を示すアイコンを複数配置する配置部と、
    前記アイコンの接続関係及び前記アイコンが示す処理に基づいて処理を実行する実行部と、
    前記アイコンのうち、前記データに対して前処理を行う第1アイコン、及び、前記前処理より後段で行われる後処理を示す第2アイコンが接続される前記接続関係の上で、前記前処理の完了情報を前記後処理における項目名に追加して表示する完了情報表示部とを含む
    情報処理装置。
  2. 前記完了情報は、
    区切りを含む、前記項目名に追加される文字、数字、記号又はこれらの組み合わせである
    請求項1に記載の情報処理装置。
  3. 前記後処理は、複数の前記データに含まれる同一の項目に基づいて、前記複数のデータを結合させて結合データを生成する結合処理であり、
    前記前処理は、前記項目をキーにするソート処理である
    請求項1又は2に記載の情報処理装置。
  4. 前記完了情報がないと、前記前処理を前記後処理より前に追加して実行する前処理追加部を更に含む
    請求項1乃至3のいずれか1項に記載の情報処理装置。
  5. 入力データを入力する入力アイコン、及び、データに対して処理を実行させる処理アイコンを複数配置する配置部と、
    前記入力アイコン及び前記処理アイコンの接続関係に基づいて処理を実行する実行部と、
    前記処理アイコンに基づく処理で用いるデータが有する項目を示す項目名に、前記入力データを示す入力元情報を追加して表示する入力元情報表示部とを含む
    情報処理装置。
  6. 前記入力元情報は、
    区切りを含む、前記項目名に追加される文字、数字、記号又はこれらの組み合わせである
    請求項5に記載の情報処理装置。
  7. データの入力又は処理を示すアイコンを複数配置する配置部と、
    前記アイコンの接続関係及び前記アイコンが示す処理に基づいて処理を実行する実行部と、
    前記アイコンのうち、前記データに対して前処理を行う第1アイコン、及び、前記前処理より後段で行われる後処理を示す第2アイコンが接続される前記接続関係の上で、前記前処理の完了情報を前記後処理における項目名に追加して表示する完了情報表示部とを含む
    情報処理システム。
  8. コンピュータに情報処理方法を実行させるためのプログラムであって、
    コンピュータが、データの入力又は処理を示すアイコンを複数配置する配置手順と、
    コンピュータが、前記アイコンの接続関係及び前記アイコンが示す処理に基づいて処理を実行する実行手順と、
    コンピュータが、前記アイコンのうち、前記データに対して前処理を行う第1アイコン、及び、前記前処理より後段で行われる後処理を示す第2アイコンが接続される前記接続関係の上で、前記前処理の完了情報を前記後処理における項目名に追加して表示する完了情報表示手順と
    を実行させるためのプログラム。
JP2019181125A 2019-10-01 2019-10-01 アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム Pending JP2021056914A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181125A JP2021056914A (ja) 2019-10-01 2019-10-01 アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181125A JP2021056914A (ja) 2019-10-01 2019-10-01 アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021056914A true JP2021056914A (ja) 2021-04-08

Family

ID=75270839

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019181125A Pending JP2021056914A (ja) 2019-10-01 2019-10-01 アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021056914A (ja)

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0475170A (ja) * 1990-07-17 1992-03-10 Sanyo Electric Co Ltd データベース操作方法
JPH0764779A (ja) * 1993-08-25 1995-03-10 Nec Corp データ項目名日本語化用の対話修正エディタ及び該エディタを備えたデータ項目名日本語化装置
JPH08297600A (ja) * 1995-04-17 1996-11-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 多重処理システムにおけるデータ変換
US5631974A (en) * 1990-08-31 1997-05-20 Canon Research Centre Europe, Ltd. Image processing
JP2017113908A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 キヤノン株式会社 印刷装置

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0475170A (ja) * 1990-07-17 1992-03-10 Sanyo Electric Co Ltd データベース操作方法
US5631974A (en) * 1990-08-31 1997-05-20 Canon Research Centre Europe, Ltd. Image processing
JPH0764779A (ja) * 1993-08-25 1995-03-10 Nec Corp データ項目名日本語化用の対話修正エディタ及び該エディタを備えたデータ項目名日本語化装置
JPH08297600A (ja) * 1995-04-17 1996-11-12 Internatl Business Mach Corp <Ibm> 多重処理システムにおけるデータ変換
JP2017113908A (ja) * 2015-12-22 2017-06-29 キヤノン株式会社 印刷装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6678780B2 (ja) プロセス視覚化プラットフォーム
US7562340B2 (en) Method for graphically building business rule conditions
CN110489481B (zh) 行业数据的数据分析方法、装置及数据分析服务器
CN103380433A (zh) 便携终端管理服务器和便携终端管理程序
US11775413B2 (en) Information processing system and information processing method
CN114218455A (zh) 一种文件快速阅读方法、装置、设备及介质
JP6840021B2 (ja) 業務プロセス分析装置、業務プロセス分析方法、および、業務プロセス分析プログラム
US8539496B1 (en) Method and apparatus for configuring network systems implementing diverse platforms to perform business tasks
CN113298533A (zh) 服务订单信息处理方法、装置及电子设备
JP5971301B2 (ja) 情報処理装置、情報処理装置の制御方法、およびプログラム
JP2021056914A (ja) アイコニックプログラミング用の情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
JP2019101829A (ja) ソフトウェア部品管理システム、計算機および方法
JP6656877B2 (ja) 情報処理装置、情報処理方法、及びプログラム
JP6320901B2 (ja) データ連携支援システムおよびデータ連携支援方法
JP7386501B2 (ja) 文書処理プログラム及び情報処理装置
JP7058007B2 (ja) 情報処理装置、情報処理システム及びプログラム
JP2005190212A (ja) データベースシステム、データ処理方法及びプログラム
JP5716704B2 (ja) データ連携フロー管理装置およびデータ統合装置
WO2022157891A1 (ja) ロギング支援装置、ロギングシステム、ロギング支援方法及びプログラム
JP4683535B2 (ja) ジョブネット管理システム
AU2020381440B2 (en) User interface for tag management
US11556226B2 (en) User interface for tag management
JP2008009966A (ja) 業務プロセス設定装置及び業務プロセス設定方法
JP7092622B2 (ja) 単価遡及処理装置、単価遡及処理方法および単価遡及処理プログラム
JP2010122756A (ja) Edi統合処理システム、edi統合処理方法、およびedi統合処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220819

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230621

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20231219