JP2021055763A - 継手 - Google Patents

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Abstract

【課題】施工性が高い継手を提供する。【解決手段】金属製の部材に接合される樹脂製の継手1であって、前記部材に接合される袖管2と、袖管2に接合された電気融着部3と、を備え、袖管2の長さは150mm以下であり、袖管2の内周面2aに、周方向に延びる突条がない継手1。【選択図】図1

Description

本発明は、樹脂製の継手に関する。
従来、例えば、下記特許文献1、2に記載の樹脂製の継手が知られている。この継手は、例えば、バルブや変換継手等の金属製の部材に接合される。継手は、前記部材に接合される袖管を備える。
一般に、袖管の2つの端部のうち、一方の端部が前記部材に接合される。他方の端部は、電気融着継手を介して他の樹脂管に接合される。
特開2014−88933号公報 特開2014−66328号公報
この種の継手は、例えば、建設中の建物内などの現場で施工されるため、施工性を高めることが望まれている。
本発明は、前述した事情に鑑みてなされたものであって、施工性が高い継手を提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明は以下の手段を提案している。
本発明に係る継手は、金属製の部材に接合される樹脂製の継手であって、前記部材に接合される袖管と、前記袖管に接合された電気融着部と、を備え、前記袖管の長さは150mm以下であり、前記袖管の内周面に、周方向に延びる突条がない。
袖管に電気融着部が接合されているため、現場で袖管と電気融着継手とを組み合わせる必要がない。その上で、袖管の長さが150mm以下であり、継手として狭い空間での作業に適している。よって、施工性を高めることができる。
袖管の内周面に周方向に延びる突条がない。よって、この種の突条が流体の流通を阻害することがなく、流体が袖管内を円滑に流れる。
ゲート痕が前記電気融着部の外周面に設けられていてもよい。
ゲート痕が袖管の外周面ではなく電気融着部の外周面にある。よって、袖管を前記部材に接合するときに、ゲート痕によって接合が阻害されることがない。
ゲート痕が前記袖管の外周面になくてもよい。
ゲート痕が袖管の外周面にない。よって、袖管を前記部材に接合するときに、ゲート痕によって接合が阻害されることがない。
前記電気融着部は、受口部と、前記受口部の外周面に設けられた端子と、を備え、パーティングラインが、前記袖管の外周面に設けられ、かつ、前記袖管の軸方向に延び、かつ、前記端子と同一直線上に配置されていてもよい。
パーティングラインが、袖管の外周面に設けられ、かつ、袖管の軸方向に延び、かつ、端子と同一直線上に配置されている。したがっテーパティングラインを指標として、端子の位置合わせ等を行うことができる。
パーティングラインが、前記袖管と前記電気融着部との接合部の外周面に設けられ、かつ、周方向に延びていてもよい。
パーティングラインが、袖管と電気融着部との接合部の外周面に設けられ、かつ、周方向に延びている。よって、袖管を前記部材に接合するときに、パーティングラインによって接合が阻害されることがない。
パーティングラインが、前記袖管と前記電気融着部との接合部の内周面に設けられ、かつ、周方向に延びていてもよい。
パーティングラインが、袖管と電気融着部との接合部の内周面に設けられ、かつ、周方向に延びている。よって、袖管を前記部材に接合するときに、パーティングラインによって接合が阻害されることがない。
前記袖管と前記電気融着部とが融着されていてもよい。
前記袖管と前記電気融着部とが融着されている。言い換えると、金型のコアのうち、袖管のコア(以下、第1コアともいう)と電気融着部のコア(以下、第2コアともいう)とが別のコアによって形成される。これにより、例えば、袖管および電気融着部のうち、袖管のみサイズが異なる他の継手においても、第2コアを流用することができる。さらに、例えば、袖管および電気融着部のうち、電気融着部のみサイズが異なる他の継手においても、第1コアを流用することができる。
本発明によれば、施工性が高い継手を提供することができる。
本発明に係る継手を示し、継手とバルブ本体を接合した状態を一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手を示し、継手とバルブ本体を接合した状態を一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手を一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手を一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手の製造方法の第1の例を示し、金型の一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手の製造方法の第2の例を示し、(a)は金型の管軸Qを通る平面で一部断面視した側面図であり、(b)は金型の端子形成部における長手方向と垂直な断面図である。 本発明に係る継手の製造方法の第3の例を示し、金型の一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手の製造方法の第4の例を示し、金型の一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手の変形例を示し、継手と変換継手を接合した状態を示す側面図である。 本発明に係る継手の変形例を示し、継手と変換継手を接合した状態を示す断面図である。 本発明に係る継手の変形例を一部断面視した側面図である。 本発明に係る継手の変形例を示す側面図である。
以下、本発明の実施形態を、図面を用いて説明する。
[継手]
図1〜図3に示すように、本実施形態の継手1は、袖管2と、袖管2に接合された電気融着部3と、を備える。
図1は、本実施形態の継手を示し、継手とバルブ本体を接合した状態を一部断面視した側面図である。図2は、本実施形態の継手を示し、継手とバルブ本体を接合した状態を一部断面視した側面図である。図3は、本実施形態の継手を一部断面視した上面図である。なお、図1、図2では、継手がバルブ本体に接合されている状態を示しているが、図3では、継手がバルブ本体に接合されていない状態(バルブ本体に接合される前の状態)を示している。
本実施形態の継手1は、樹脂製の継手であり、例えば、図1に示すように、 金属製のバルブ本体100に接合されて用いられる。図1では、バルブ本体100を介して、一対の継手1が接続されている状態を示す。バルブ本体100は、弁箱101と、弁箱101を間に挟んで両側に延びる一対の接続用ソケット102とを有する。弁箱101には、図示しないハンドル等の操作部が設けられている。接続用ソケット102の外周には、環状の凹凸部103が形成されている。
継手1を構成する樹脂としては、ポリエチレン等のポリオレフィンを主成分とする樹脂組成物を用いることができる。
袖管2は、例えば、図1に示すように、バルブ本体100の接続用ソケット102に接合される。袖管2の長手方向の一端部(電気融着部3とは反対側の端部)2Aに接続用ソケット102の凹凸部103を押し込むことにより、接続用ソケット102に袖管2が接合される。さらに、接続用ソケット102に接合した袖管2の外周に円筒状の圧入リング50が嵌め込まれている。これにより、接続用ソケット102に袖管2が強固に接合される。
なお、図3に示すように、袖管2をバルブ本体100に接合する前の状態では、袖管2は、全長にわたって同径である。図2に示すように、袖管2の一端部2Aは、接続用ソケット102に圧入されるときに、接続用ソケット102によって径方向の外側に押し広げられて拡径される。
袖管2の長さL(電気融着部3と接合する方向の長さ)は150mm以下である。袖管2の長さが上記上限値以下であれば、狭い空間での作業に適している。よって、施工性を高めることができる。袖管2の長さLは、EFクランプと支持金具(いずれも不図示)の長さの合計以下であることが好ましい。なお、EFクランプとは、電気融着部3と他の管とを電気融着接合する際に用いられるクランプであり、支持金具とは、この接合の際に袖管2を支えておく金具である。すなわち、袖管2は、継手1と前記他の管との電気融着を実現可能な程度の長さであることが好ましい。
なお、袖管2の長さLとは、袖管2の開放端縁(袖管2の両端縁のうち、電気融着部3とは反対側の端縁)から、袖管2と電気融着部3との接合部分までの、管軸Q方向の長さをいう。
図1〜図3に示すように、袖管2の内周面2aには、周方向に延びる突条がない。そのため、この種の突条が流体の流通を阻害することがなく、流体が袖管2内を円滑に流れる。
袖管2の内径は、特に限定されないが、袖管2に接合される部材(例えば、接続用ソケット102)の内径に応じて、適宜調整される。また、袖管2の外径は、特に限定されないが、袖管2に接合される部材(例えば、接続用ソケット102)の外径に応じて、適宜調整される。なお、これらの内径および外径は、図3に示すような、袖管2をバルブ本体100に接合する前の状態での内径および外径を意味する。
図1〜図3に示すように、電気融着部3は、管軸Q方向の一端に円筒状の受口部3Aを有する。また、電気融着部3は、袖管2から離れるに従い拡径する拡径部3Bを有する。拡径部3Bは、いわゆるテーパ部である。電気融着部3の受口部3Aは、拡径部3Bを介して袖管2と接合されている。すなわち、電気融着部3の受口部3Aの内径は、袖管2の内径よりも大きくなっている。
受口部3Aの内周面の一部の領域(以下、「加熱領域」ともいう。)3Cには、螺旋状に埋設された電熱線5が存在する。
電気融着部3の受口部3Aにおける管軸Q方向の両端部の外周面には、径方向外側に突出する一対のターミナルピン(端子)6が存在する。ターミナルピン6は電熱線5に電気的に接続している。通電装置(図示略)のケーブルコネクタを、ターミナルピン6に取り付けて、電熱線5に通電すると、電熱線5が発熱する。
加熱領域3Cの外周面には、インジケータ7が存在する。インジケータ7は、径方向に凹む凹部7aの底面と接続している。融着が適性に行われるとインジケータ7が径方向外側に隆起し、凹部7aから表出する。
管軸Q方向において、加熱領域3Cの両側には、電熱線が存在しないコールドゾーンが存在する。以下、加熱領域3Cよりも、袖管2側に存在するコールドゾーンを内側コールドゾーン3Dといい、電気融着部3の端面側に存在するコールドゾーンを外側コールドゾーン3Eという。また、内側コールドゾーン3Dの管軸Q方向における長さをLa、加熱領域3Cの管軸Q方向における長さをLb、外側コールドゾーン3Dの管軸Q方向における長さをLcとする。
電気融着部3の受口部3Aの管軸Q方向における長さ(La+Lb+Lc)は、継手1の用途に応じて設計する。
本実施形態の継手1は、電気融着部3の受口部3Aに、継手1と同じ材料で構成された樹脂組成物からなる他の管(図示略)を挿入した状態で、ターミナルピン6から電熱線5に通電し、加熱領域3Cにて、電気融着部3と他の管を融着し、これらを接合することができる。他の管は、拡径部3Bに突き当たるまで挿入する。
電気融着部3の受口部3Aの加熱領域3Cにおいて、受口部3Aの内周面と、他の管の外周面とが、融着して一体化する。
本実施形態の継手1によれば、袖管2に電気融着部3が接合されているため、現場で袖管と電気融着継手とを組み合わせる必要がない。その上で、袖管2の長さが150mm以下であり、継手として狭い空間での作業に適している。よって、施工性を高めることができる。また、袖管2の内周面2aに周方向に延びる突条がない。よって、この種の突条が流体の流通を阻害することがなく、流体が袖管2内を円滑に流れる。
ところで、本実施形態の継手1は、射出成型によって一体的に形成される。すなわち、同一の金型内において、袖管2および電気融着部3が一体的に形成される。言い換えると、袖管2と電気融着部3とを個別に成形した後、接合するものではない。
ここで、個別に成形した袖管2および電気融着部3をバット接合(突合せ接合)する場合、接合部分に突条が形成され、この突条は、袖管2の内周面にも形成される。本実施形態の継手1は、射出成型によって一体的に形成されることで、前記突条が形成されず、その結果、前述したように袖管2の内周面に突条が形成されていない。
ただし、このように射出成型によって形成された継手1には、一般的に、ゲート痕やパーティングラインPLが形成される。ゲート痕やパーティングラインPLの位置によっては、継手1の機能に影響が生じるおそれがある。
ここで、本実施形態の継手1では、後述する製造方法により、ゲート痕が継手1に設けられていない構成を実現することができる。なお、本実施形態の継手1では、継手1を射出する成形する際のゲート痕が電気融着部3の外周面に設けられていてもよい。言い換えれば、ゲート痕が袖管2の外周面にないことが好ましい。ゲート痕が袖管2の外周面ではなく、電気融着部3の外周面に設けられていることにより、袖管2を上記の部材(例えば、接続用ソケット102)に接合するときに、ゲート痕によって接合が阻害されることがない。例えば、袖管2の外周に圧入リング50を嵌め込む際に、ゲート痕によって圧入リング50の嵌合が阻害されることがない。
本実施形態の継手1では、継手1を射出成形する際に形成されるパーティングラインPLが、袖管2の外周面に設けられ、かつ、袖管2の軸方向(管軸Q方向)に延び、かつ、一対のターミナルピン(端子)6と同一直線上に配置されていてもよい。図2に示す半断面図では、管軸Qに沿ってパーティングラインPLが配置されている。これにより、パーティングラインを指標として、ターミナルピン(端子)6とバルブ本体100の操作部や、バルブ本体100を介して接続される一対の継手1同士の位置合わせ等を行うことができる。また、電気融着部3にて、他の樹脂製の管を融着する作業を行い易い。
本実施形態の継手1では、パーティングラインPL1、PL2が、電気融着部3の外周面または内周面、もしくは、袖管2と電気融着部3との接合部8の外周面または内周面に設けられ、かつ、周方向に延びていてもよい。図4に示す変形例の継手1Aでは、パーティングラインPL1が、前記接合部の内周面に設けられ、パーティングラインPL2が、前記接合部の外周面に設けられている。これにより、袖管2を上記の部材(例えば、接続用ソケット102)に接合するときに、パーティングライン10によって接合が阻害されることがない。すなわち、パーティングラインPL1、PL2が袖管2の外周面や内周面に形成されている場合、接続用ソケット102や圧入リング50と干渉するおそれがある。この場合、袖管2と接続用ソケット102との接合が弱まる可能性がある。
[継手1の製造方法]
本実施形態の継手1の製造方法を詳細に説明する。
図5〜図8は、本実施形態の継手1の製造方法(第1〜第4の例)の例を示す図である。
図5〜図7に示す本実施形態の継手1の製造方法の第1〜第3の例は、射出成形により、前記袖管2および前記電気融着部3を形成するための樹脂組成物を金型に供給し、管状体(継手1の前駆体)を得る工程(第1の工程)を有する。これらの例では、この工程の後、管状体を加工する工程(第2の工程)を経て、継手1を得る。
一方、図8に示す本実施形態の継手1の製造方法の第4の例は、射出成形により、前記袖管2および前記電気融着部3を形成するための樹脂組成物を金型に供給し、継手1そのものを得る工程を有する。
(第1の例)
第1の例では、ゲート痕が形成されない継手1を製造する方法を説明する。なおこの第1の例は、金型におけるゲートの位置を説明する例であり、矛盾が生じない限り、後述する他の例と組み合わせることができる。
図5は、本実施形態の継手1の製造方法の第1の例を示し、金型の一部断面視した側面図である。
図5に示す例では、金型300は、コア310と、キャビティ320とを有する。コア310とキャビティ320の間には、継手1の形状をなす空間330がある。
コア310は、継手1の内面形状と同形状の外形(外面形状)を有する。すなわち、コア310は、袖管2の内面形状と同形状の外形を有する第1部位311と、電気融着部3の内面形状と同形状の外形を有する第2部位312とを有する。キャビティ320は、継手1の外形(外面形状)と同形状の内面形状を有する。すなわち、キャビティ320は、袖管2の外形と同形状の内面形状を有する第1部位321と、電気融着部3の外形と同形状の内面形状を有する第2部位322とを有する。
この例では、コア310の第1部位311およびキャビティ320の第1部位321の一端(コア310の第2部位312およびキャビティ320の第2部位322とは反対側の端)から金型300の空間330内に樹脂組成物を射出して、継手1の前駆体である管状体400を成形する。管状体400は、袖管2となる袖管410と、電気融着部3となる電気融着部420と、ディスクゲート部430とを有する。管状体400からディスクゲート部430を切除することにより、図1〜図3に示す継手のように、ゲート痕が袖管2の外周面や電気融着部3の外周面に残らない。また、金型300内に樹脂組成物が均一に注入され、袖管2に金型300内の樹脂組成物の合流痕であるウェルドラインが生じないため、袖管2を真円に成形することができる。また、キャビティ320の一端部(第1部位311における第2部位322とは反対側の端部)にディスクゲート340が設けられている。
なお、この例では、キャビティ320の他端(第2部位322における第1部位321とは反対側の端)側からコア310が引き抜かれるため、コア310の外径はディスクゲート340側に向かって細くなっている。このため、袖管2の内径は、電気融着部3との接続部からディスクゲート340側に向かって小さくなっている。例えば、キャビティ320が割型であり、袖管2の外径が電気融着部3との接続部からディスクゲート340側に向かって一定である場合には、袖管2の肉厚は、電気融着部3との接続部からディスクゲート340側に向かって大きくなる。
(第2の例)
第2の例では、パーティングラインPLが、袖管2の外周面に設けられ、かつ、袖管2の軸方向(管軸Q方向)に延び、かつ、一対のターミナルピン(端子)6と同一直線上に配置される継手1を製造する方法について説明する。なおこの第2の例は、キャビティ520の割り位置を説明する例であり、矛盾が生じない限り、他の例と組み合わせることができる。以下の説明では、前記第1の例による射出を前提としているが、樹脂の射出の形態はこれに限られない。
図6は、本実施形態の継手1の製造方法の第2の例を示し、(a)は金型の管軸Qを通る平面で一部断面視した側面図であり、(b)は金型の端子形成部における長手方向と垂直な断面図である。
図6に示す例では、金型500は、コア510と、キャビティ520とを有する。コア510とキャビティ520の間には、継手1の形状をなす空間530がある。
コア510は、継手1の内面形状と同形状の外形(外面形状)を有する。すなわち、コア510は、袖管2の内面形状と同形状の外形を有する第1部位と、電気融着部3の内面形状と同形状の外形を有する第2部位とを有する。キャビティ520は、継手1の外形(外面形状)と同形状の内面形状を有する。すなわち、キャビティ520は、袖管2の外形と同形状の内面形状を有する第1部位521と、電気融着部3の外形と同形状の内面形状を有する第2部位522とを有する。また、キャビティ520は、金型500の軸線方向に沿うパーティングライン501にて、下型520Aと上型520Bに分割可能となっている。
図6(a)に示すように、キャビティ520には、パーティングライン501と同一直線上に、上記のターミナルピン6を設けるための部位を形成する一対の端子形成部523が配置されている。
この例では、第1の例の場合と同様に、金型500の空間520内に樹脂組成物を射出して、継手1の前駆体である管状体400を成形する。キャビティ520の下型520A、上型520Bをそれぞれ管状体400から離脱させることにより、管状体400を金型500から取り出すと、管状体400のうち、パーティングライン501と対応する位置にパーティングラインPLが形成される。その後、管状体400からディスクゲート部430を切除することにより、図3に示すような継手1が製造される。
(第3の例)
第3の例では、パーティングラインPL2が、袖管2と電気融着部3との接合部の外周面に設けられ、かつ、周方向に延びる継手1Aを製造する方法について説明する。なおこの第3の例も、キャビティ620の割り位置を説明する例であり、矛盾が生じない限り、他の例(例えば、前記第1の例)と組み合わせることができる。以下の説明では、前記第1の例による射出を前提としているが、樹脂の射出の形態はこれに限られない。
図7は、本実施形態の継手1の製造方法の第3の例を示し、金型の一部断面視した側面図である。
図7に示す例では、金型600は、コア610と、キャビティ620とを有する。コア610とキャビティ620の間には、継手1の形状をなす空間630がある。
コア610は、継手1の内面形状と同形状の外形(外面形状)を有する。すなわち、コア610は、袖管2の内面形状と同形状の外形を有する第1部位611と、電気融着部3の内面形状と同形状の外形を有する第2部位612とを有する。キャビティ620は、継手1の外形(外面形状)と同形状の内面形状を有する。すなわち、キャビティ620は、袖管2の外形と同形状の内面形状を有する第1部位621と、電気融着部3の外形と同形状の内面形状を有する第2部位622とを有する。また、キャビティ620は、パーティングライン623にて、第1部位621と第2部位622とに分割可能となっている。パーティングライン623は、管状体400の袖管410と電気融着部420の境目に沿って設けられている。より具体的には、金型600の抜きテーパの関係から、第2部位622は、電気融着部3の受口部3Aに対応していて、第1部位621が、袖管2を含む他の部分に対応している。すなわち、袖管2の外径は、電気融着部3から離れるに従い徐々に小さくなり、かつ、受口部3Aの外径も、袖管2から離れるに従い徐々に小さくなる。
この例では、金型600の空間630内に樹脂組成物を射出して、継手1の前駆体である管状体400を成形する。キャビティ620の第1部位621、第2部位622をそれぞれ管状体400から離脱させることにより、管状体400を金型600から取り出すと、管状体400のうち、パーティングライン623と対応する位置にパーティングラインPL2が形成される。その後、管状体400からディスクゲート部430を切除することにより、図4に示すような位置にパーティングラインPL2が形成された継手1が製造される。
(第4の例)
第4の例では、パーティングラインPL1が、袖管2と電気融着部3との接合部の内周面に設けられ、かつ、周方向に延びる継手1Aを製造する方法について説明する。
図8は、本実施形態の継手1Aの製造方法の第4の例を示し、金型の一部断面視した側面図である。
図8に示す例では、金型700は、コア710と、キャビティ720とを有する。コア710とキャビティ720の間には、継手1の形状をなす空間730がある。
コア710は、継手1の内面形状と同形状の外形(外面形状)を有する。すなわち、コア710は、袖管2の内面形状と同形状の外形を有する第1部位711と、電気融着部3の内面形状と同形状の外形を有する第2部位712とを有する。また、コア710は、パーティングライン713にて、第1部位711と第2部位712とに分割可能となっている。パーティングライン713は、管状体400の袖管410と電気融着部420の境目に沿って設けられている。より具体的には、第1部位711が、袖管2の全体に対応していて、第2部位712は、電気融着部3の全体に対応している。すなわち、袖管2の内径は、電気融着部3から離れるに従い徐々に大きくなり、かつ、電気融着部3の内径も、袖管2から離れるに従い徐々に大きくなる。
キャビティ720は、継手1の外形(外面形状)と同形状の内面形状を有する。すなわち、キャビティ720は、袖管2の外形と同形状の内面形状を有する第1部位721と、電気融着部3の外形と同形状の内面形状を有する第2部位722とを有する。また、キャビティ720は、パーティングライン723にて、第1部位721と第2部位722とに分割可能となっている。パーティングライン723は、管状体400の袖管410と電気融着部420の境目に沿って設けられている。より具体的には、金型700の抜きテーパの関係から、第2部位722は、電気融着部3の受口部3Aに対応していて、第1部位721が、袖管2を含む他の部分に対応している。すなわち、袖管2の外径は、電気融着部3から離れるに従い徐々に小さくなり、かつ、受口部3Aの外径も、袖管2から離れるに従い徐々に小さくなる。
この例では、金型700の空間730内に樹脂組成物を射出して、継手1の前駆体である管状体400を成形する。パーティングライン713,723にて、金型700を分割することにより、継手1Aからコア510およびキャビティ720を容易に離脱させることができる。結果として、図4に示すような位置にパーティングラインPL1が形成された継手1Aが製造される。
なお、この例のように、パーティングラインPL1、PL2を袖管2と電気融着部3との接合部の外周面または内周面に設けた場合、金型の分割面が袖管2と電気融着部3との接合部となる。すなわち、袖管2を形成する金型(第1部位711、721、以下、第1コアともいう)と電気融着部3を形成する金型(第2部位712、722、以下、第2コアともいう)とが別の金型とされている。これにより、例えば、袖管2および電気融着部3のうち、袖管2のみサイズが異なる他の継手においても、第2コアを流用することができる。さらに、例えば、袖管2および電気融着部3のうち、電気融着部3のみサイズが異なる他の継手においても、第1コアを流用することができる。
[変形例]
図9は、本実施形態の継手の変形例を示し、継手と変換継手を接合した状態を示す側面図である。図10は、本実施形態の継手の変形例を示し、継手と変換継手を接合した状態を示す断面図である。図11は、本実施形態の継手の変形例を一部断面視した側面図である。図12は、本実施形態の継手の変形例を示す側面図である。
図9〜図12において、図1〜図3に示した継手と同一の構成要素には同一符号を付し、説明を省略する。本実施形態の継手1Bは、接続される対象が異なるだけで、実質的な構造は、前記実施形態と同様である。
(第1変形例)
本実施形態の継手1Bは、例えば、図9および図10に示すように、変換継手200に接合されて用いられる。変換継手200は、環状の突条部203を介して長手方向に延びる第1接続部201と第2接続部202を有する。第1接続部201の外周には、環状の凹凸部204が形成されている。第2接続部202の外周には、環状の凹凸部205が形成されている。
袖管2は、例えば、図9および図10に示すように、変換継手200の第1接続部201に接合される。袖管2の一端部2Aに変換継手200の第1接続部201を押し込むことにより、第1接続部201に袖管2が接合される。さらに、第1接続部201に接合した袖管2の外周に円筒状の圧入リング60が嵌め込まれている。これにより、第1接続部201に袖管2が強固に接合される。
(第2変形例)
図11に示すように、継手800は、袖管802と、袖管802に接合された電気融着部803と、を備える。
継手800を構成する樹脂としては、継手1を構成する樹脂と同様のものを用いることができる。
電気融着部803は、図11に示すようにソケットである。電気融着部803は、管軸Q方向の両端にそれぞれ円筒状の受口部803Aと受口部803Bとを有する。電気融着部803は、上記の電気融着部3と同様に、電熱線805、ターミナルピン806およびインジケータ807を有する。
袖管802は、電気融着部803の受口部803A内に挿入された後、電熱線805を発熱させることにより、電気融着部803に融着、接合されている。電気融着部803の受口部803Bにも、受口部803Aと同様に、樹脂製の管を接合することができる。
袖管802の電気融着部803から突出している部分(以下、「突出部」と言う。)802Aの長さは、150mm以下である。突出部802Aの長さが上記上限値以下であれば、狭い空間での作業に適している。よって、施工性を高めることができる。
また、図11に示すように、袖管802の内周面802aには、周方向に延びる突条がない。そのため、この種の突条が流体の流通を阻害することがなく、流体が袖管802内を円滑に流れる。
(第3変形例)
図12に示すように、継手1は、電気融着部3の受口部3Aに締結バンド900が設けられていてもよい。締結バンド900は、管状の本体部801と、ネジ部802とを有する。
受口部3A内に挿入した他の樹脂製の管1000の外周面に、本体部901を嵌め込んで、ネジ部902を締め付けることにより、電気融着部3に対して、管1000をより強固に接合することができる。
(他の変形例)
本実施形態の継手1は、電気融着部3の受口部3Aの外周面に、継手1を容易に保持することができように、凹凸が設けられていてもよい。これにより、袖管2に上記のバルブ本体100や変換継手200を圧入する際に管軸がぶれ難くなる。
本実施形態の継手1では、袖管2の呼び径が50mm以下(外径63mm以下、内径50mm以下)であることが好ましい。呼び径が小さい場合、袖管2の内面突起が通水部分に占める割合が呼び径が大きいものに比べて高いが、本実施形態では内面に突起がないため、呼び径が小さくても圧力損失が抑制されている。
また、電気融着部3の管軸Q方向の長さは100mm以下であることが好ましい。これにより、継手として狭い空間での作業に適している。
本実施形態の継手1では、接続用ソケット102等に接合される方の袖管2の端部の内面および/または外面は面取りされていてもよい。面取りされていることで凹凸部103の先端が袖管2に挿入しやすく、特に、袖管2の端部が肉厚になっている場合、袖管2に凹凸部103を押し込みやすい。
本発明の継手は、施工性が高いため、狭いスペース、例えば、ビル等の建築物のパイプスペースにおける水道管等の接合に用いることができる。
1,800 継手
2,802 袖管
3,803 電気融着部
3A 受口部
4 凹凸
5,805 電熱線
6,806 ターミナルピン
7,807 インジケータ
8 接合部
PL,PL1,PL2 パーティングライン

Claims (7)

  1. 金属製の部材に接合される樹脂製の継手であって、
    前記部材に接合される袖管と、
    前記袖管に接合された電気融着部と、を備え、
    前記袖管の長さは150mm以下であり、
    前記袖管の内周面に、周方向に延びる突条がない継手。
  2. ゲート痕が前記電気融着部の外周面に設けられている請求項1に記載の継手。
  3. ゲート痕が前記袖管の外周面にない請求項1または2に記載の継手。
  4. 前記電気融着部は、受口部と、前記受口部の外周面に設けられた端子と、を備え、
    パーティングラインが、前記袖管の外周面に設けられ、かつ、前記袖管の軸方向に延び、かつ、前記端子と同一直線上に配置されている請求項1から3のいずれか1項に記載の継手。
  5. パーティングラインが、前記袖管と前記電気融着部との接合部の外周面に設けられ、かつ、周方向に延びている請求項1から3のいずれか1項に記載の継手。
  6. パーティングラインが、前記袖管と前記電気融着部との接合部の内周面に設けられ、かつ、周方向に延びている請求項1から5のいずれか1項に記載の継手。
  7. 前記袖管と前記電気融着部とが融着されている請求項1から3のいずれか1項に記載の継手。
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