JP2021055541A - 翼車、シャフト付き翼車、過給機、及び、翼車の製造方法 - Google Patents

翼車、シャフト付き翼車、過給機、及び、翼車の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる翼車を説明する。【解決手段】タービンインペラ12は、回転軸線Xを中心に回転可能な本体部13と、本体部13の外周面13cに設けられた羽根部14と、を備える。本体部13は、回転軸線X方向における第1端13aと、第1端13aとは反対側に位置しシャフト32が取り付けられる第2端13bと、を含む。第1端13aには、中空部13dが形成されている。中空部13dの内壁面には、回転軸線Xに対するタービンインペラ12のマスバランスを修正するためのバランス修正部13gが形成されている。【選択図】図2

Description

本開示は、翼車、シャフト付き翼車、過給機、及び、翼車の製造方法に関する。
本体部及び羽根部を備え、回転軸線を中心に回転可能な翼車が知られている(例えば、特許文献1参照)。このような翼車には、回転軸線に対するマスバランスを修正するためのバランス修正部が形成されている。
特開平07−071202号公報
上述したような翼車では、強度を確保するために、例えば本体部における羽根部との接続部の肉厚を厚くする場合がある。肉厚が厚くなると、翼車の質量が増え、回転軸線に対するマスバランスのずれ量も増える傾向にある。これに伴って、バランス修正部による修正量がより多く必要とされ、バランス修正部を形成するためのスペースがより多く必要とされる。そこで、翼車を大きくすることによって、バランス修正部を形成するためのスペースを確保することが考えられる。しかし、翼車が大きくなると、翼車の質量が更に増えてしまうおそれがある。
本開示は、質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる翼車、シャフト付き翼車、過給機、及び、翼車の製造方法を説明する。
本開示の一態様に係る翼車は、翼車であって、回転軸線を有する本体部と、本体部の外周面に設けられた羽根部と、を備え、本体部は、回転軸線方向における第1端と、第1端とは反対側に位置しシャフトが取り付けられる第2端と、を含み、第1端には、中空部が形成されており、中空部の内壁面には、回転軸線に対する翼車のマスバランスを修正するためのバランス修正部が形成されている。
この翼車では、本体部には中空部が形成されており、バランス修正部は、中空部の内壁面に形成されている。これにより、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる。しかも、バランス修正部を形成するためのスペースを確保するために、例えば本体部を大きくする場合に比べて、翼車の質量が増えることを抑制することができる。よって、この翼車によれば、質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる。
いくつかの態様において、バランス修正部は、中空部の側面に形成されている。この場合、バランス修正部をより効率的に形成することができる。
いくつかの態様において、バランス修正部は、中空部の底面に形成されている。この場合、バランス修正部をより簡易に形成することができる。
いくつかの態様において、中空部は、回転軸線に垂直な断面において多角形状を呈している。この場合、翼車に例えばシャフトを取り付ける際に、中空部を保持部として利用することができる。これにより、例えば本体部の外周面を保持部として利用する場合であって、翼車を保持するスペースを確保するために保持部を大きくする場合に比べて、翼車の質量が増えることを抑制することができる。
本開示の一態様に係るシャフト付き翼車は、上記翼車と、本体部の第2端に取り付けられたシャフトと、を備える。この場合、上述したような効果を奏することができる翼車を備えたシャフト付き翼車を提供することができる。
本開示の一態様に係る過給機は、上記翼車と、本体部の第2端に取り付けられたシャフトと、を備える。この場合、上述したような効果を奏することができる翼車を備えた過給機を提供することができる。
本開示の一態様に係る翼車の製造方法は、翼車の製造方法であって、回転軸線を有し、回転軸線方向における第1端と第1端とは反対側に位置しシャフトが取り付けられる第2端とを含む本体部と、本体部の外周面に設けられた羽根部とを形成する第1工程と、第1端に、中空部を形成する第2工程と、中空部の内壁面に、回転軸線に対する翼車のマスバランスを修正するためのバランス修正部を形成する第3工程と、を備える。
この翼車の製造方法では、第2工程において、本体部の第1端に中空部を形成し、第3工程において、中空部の内壁面に、バランス修正部を形成する。これにより、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる。しかも、バランス修正部を形成するためのスペースを確保するために、例えば本体部を大きくする場合に比べて、翼車の質量が増えることを抑制することができる。よって、この翼車の製造方法によれば、翼車の質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる。
本開示によれば、質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部を形成するための十分なスペースを確保することができる。
本開示の一実施形態に係る過給機を示す断面図である。 図1の部分拡大図である。 図2のIII−III線に沿っての断面図である。 図1の部分拡大図である。 変形例の過給機の翼車部分を示す断面図である。 図5のVI−VI線に沿っての断面図である。
以下、本開示の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、図面の説明において同一要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1を参照して、本開示の一実施形態に係る過給機について説明する。図1に示される過給機1は、例えば自動車用のエンジンに搭載される。過給機1は、タービン10とコンプレッサ20とを備えている。タービン10は、タービンハウジング11と、タービンハウジング11に収容されたタービンインペラ12(翼車)と、を備えている。コンプレッサ20は、コンプレッサハウジング21と、コンプレッサハウジング21に収容されたコンプレッサインペラ22(翼車)と、を備えている。タービンインペラ12とコンプレッサインペラ22とは、シャフト32を介して互いに固定されている。シャフト32は、回転軸線X方向に沿って延びており、回転軸線Xを中心に回転可能である。タービンインペラ12は、シャフト32の第1端32aに設けられており、コンプレッサインペラ22は、シャフト32の第2端32bに設けられている。タービンインペラ12、コンプレッサインペラ22、及びシャフト32は、ロータアッセンブリ(RotorAssembly)(シャフト付き翼車)2を構成する。タービンインペラ12及びシャフト32は、タービン軸(シャフト付き翼車)3を構成する。
タービンハウジング11とコンプレッサハウジング21との間には、ベアリングハウジング31が設けられている。シャフト32は、ベアリングハウジング31に回転自在に支持されている。ベアリングハウジング31には、シャフト32を回転自在に支持するラジアルベアリング33および一対のスラストベアリング34が設けられている。シャフト32、タービンインペラ12およびコンプレッサインペラ22は、一体の回転体として回転する。
タービンハウジング11には、排気ガスの入口流路(図示せず)および排気ガスの出口流路16が設けられている。内燃機関(図示せず)から排出された排気ガスが、入口流路を通じてタービンハウジング11内に設けられた渦巻状のスクロール流路15に流入し、タービンインペラ12を回転させ、その後、出口流路16を通じてタービンハウジング11外に流出する。
コンプレッサハウジング21には、吸入流路25および吐出流路(図示せず)が設けられている。上記のようにタービンインペラ12が回転すると、シャフト32を介してコンプレッサインペラ22が回転する。コンプレッサインペラ22の回転によって、外部の空気が吸入流路25を介して吸入され、スクロール流路を通り、吐出流路から吐出される。吐出流路から吐出された圧縮空気は、上記の内燃機関に供給される。
タービンハウジング11内には、タービンインペラ12へ供給される排気ガスの流路面積(流量)を制御する可変ノズルユニット40が設けられている。可変ノズルユニット40は、回転軸線Xを中心とした周方向に間隔をおいて配置された複数の可変ノズル41と、これらの可変ノズル41の回転軸線X方向の両側に配置された第1ノズルリング42および第2ノズルリング43と、を有する。可変ノズルユニット40は、さらに、複数の可変ノズル41に固定されて径方向外側に延びる複数のリンク部材45と、リンク部材45の径方向外側の端部に係合する駆動リング46と、を有する。
可変ノズルユニット40では、モータまたはシリンダ(図示せず)等の駆動が動力伝達機構49を介して伝達されることによって、駆動リング46が周方向に回転することで、駆動リング46にそれぞれ係合している複数のリンク部材45が周方向に回転する。これにより、複数のリンク部材45に対してそれぞれ固定された複数の可変ノズル41が回転(揺動)する。可変ノズルユニット40は、複数の可変ノズル41の回転量を制御することで、上流のスクロール流路15側から下流のタービンインペラ12側への排気ガス流量を制御可能である。
次に、タービンインペラ12及びコンプレッサインペラ22について、更に詳細に説明する。図2に示されるように、タービンインペラ12は、本体部13と、羽根部14と、を備えている。本体部13は、回転軸線Xを中心に回転可能である。本体部13は、回転軸線X方向における第1端13aと、第1端13aとは反対側に位置しシャフト32が取り付けられる第2端13bと、羽根部14が設けられる外周面13cと、を含んでいる。本体部13は、第1端13aから第2端13bに向かって、その外径が漸増した後漸減するように形成されている。
羽根部14は、本体部13の外周面13cに設けられている。タービンインペラ12は、複数の羽根部14を備えている。複数の羽根部14は、本体部13の周方向に沿って互いに等間隔で配列されている。本体部13と羽根部14とは、一体的に形成されている。本体部13とシャフト32とは、例えば本体部13の第2端13bとシャフト32の第1端32aとが互いに溶接されることによって固定されている。タービンインペラ12の材質は、例えばニッケル基超合金等である。
本体部13の第1端13aには、柱状の中空部13dが形成されている。中空部13dは、本体部13の第1端13aにおいて開放しており、回転軸線Xに沿って第1端13aから第2端13bに向かって延在している。中空部13dは、側面13eと底面13fとにより画成されている。側面13eは、回転軸線Xに沿って延在している。底面13fは、回転軸線Xに直交している。図3に示されるように、中空部13dは、回転軸線Xに垂直な断面において多角形状を呈している。中空部13dは、回転軸線Xに垂直な断面において、例えば六角形状を呈している。中空部13dの回転軸線Xに垂直な断面における大きさ(例えば、六角形の外接円の直径)、及び回転軸線X方向における長さ等については、必要に応じて設定することができる。なお、図3においては、羽根部14の図示が省略されている。
中空部13dの内壁面には、バランス修正部13gが形成されている。バランス修正部13gは、回転軸線Xに対するタービンインペラ12のマスバランスを修正するために形成されている。バランス修正部13gは、中空部13dの内壁面の1箇所に形成されていてもよく、複数個所に形成されていてもよい。マスバランスとは、所定の基準位置に対する物質の質量分布のことをいう。例えば、回転軸線Xに対して回転軸線Xを中心とした回転方向におけるタービンインペラ12の質量分布が均一ではない場合には、回転軸線Xに対するタービンインペラ12のマスバランスがずれているという。マスバランスがずれているときには、例えば物質の一部を削り取ることによって、マスバランスを修正することが考えられる。
バランス修正部13gは、例えば中空部13dの側面13eに形成されている。バランス修正部13gは、例えば回転軸線Xに沿って第1端13aから第2端13bに向かって延在してもよい。側面13eにおけるバランス修正部13gの位置、深さ、形状、及び回転軸線X方向における長さ等については、マスバランスのずれ量に応じて設定することができる。なお、本体部13の第2端13bの外縁部には、バランス修正部13hが形成されている。バランス修正部13hは、羽根部14が設けられた本体部13の外周面13cとは反対側の面(タービンインペラ12の背面)に形成されている。バランス修正部13hは、バランス修正部13gと共に、回転軸線X方向におけるタービンインペラ12のマスバランスを修正する。
図4に示されるように、コンプレッサインペラ22は、本体部23と、羽根部24と、を備えている。本体部23は、回転軸線Xを有している。本体部23は、回転軸線X方向における第1端23aと、第1端23aとは反対側に位置しシャフト32が取り付けられる第2端23bと、羽根部24が設けられる外周面23cと、を含んでいる。本体部23とシャフト32とは、例えば本体部23の内部に形成されたメネジとシャフト32の第2端32bに形成されたオネジとが互いに螺合されることによって固定されている。コンプレッサインペラ22の材質は、例えばアルミニウム合金等である。
本体部23の第1端23aには、中空部23dが形成されている。中空部23dは、側面23eと底面23fとにより画成されている。中空部23dは、タービンインペラ12の中空部13dと同様であり、その詳細な説明については省略する。中空部23dの内壁面には、バランス修正部23gが形成されている。バランス修正部23gは、タービンインペラ12のバランス修正部13gと同様であり、その詳細な説明については省略する。なお、本体部23の第2端23bの外縁部には、バランス修正部23hが形成されている。バランス修正部23hは、タービンインペラ12のバランス修正部13hと同様であり、その詳細な説明については省略する。
以上説明したように、タービンインペラ12では、本体部13には中空部13dが形成されており、バランス修正部13gは、中空部13dの側面13eに形成されている。これにより、バランス修正部13gを形成するための十分なスペースを確保することができる。しかも、バランス修正部を形成するためのスペースを確保するために、例えば本体部を大きくする場合に比べて、タービンインペラの質量が増えることを抑制することができる。よって、タービンインペラ12によれば、質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部13gを形成するための十分なスペースを確保することができる。このような効果は、コンプレッサインペラ22においても同様に奏される。なお、このような効果は、コンプレッサインペラ22に比べて、大きい質量を有するタービンインペラ12において特に顕著となる。
近年、過給機において、タービンインペラ12又はコンプレッサインペラ22のような翼車の小型化が求められている。翼車を小型化しつつ吐出量(例えば、コンプレッサインペラ22による空気の圧縮量)を確保するためには、翼車の高周速化(例えば、30万rpm程度)が考えられる。翼車が高周速化されると、高周速化される前に比べて翼車の強度を向上させる必要がある。翼車の強度を向上させるためには、例えば翼車における強度が比較的弱い部分(例えば本体部における羽根部との接続部)の肉厚を厚くすることが考えられる。肉厚が厚くなると、翼車の質量が増え、マスバランスのずれ量も増える傾向にある。これに伴って、質量が増える前に比べて、バランス修正部による修正量がより多く必要とされ、バランス修正部を形成するためのスペースがより多く必要とされる。そこで、例えば、翼車の本体部の第1端を長くすることによって、バランス修正部を形成するためのスペースを確保することが考えられる。しかし、本体部が長くなると、翼車の質量が更に増えてしまい、バランス修正部による修正量が更に多く必要とされ、バランス修正部を形成するためのスペースが更に多く必要とされる。しかも、本体部が長くなると、オーバーハング量も増え、ロータアッセンブリ2を支持するベアリングに掛かる負荷が増えてしまう。ここで、本体部を長くせずに、翼車における他のスペースにおいて、バランス修正部を形成することが考えられる。しかしながら、このような場合において、例えば、本体部における羽根部との接続部等にまでバランス修正部が達すると、当該接続部の強度が低下してしまい、翼車の高周速化が難しくなるおそれがある。以上のように、過給機においては、小型化に伴う高速化が求められることによって、上述したような課題があった。
そこで、本開示のタービンインペラ12では、上述したように本体部13の第1端13aに中空部13dが形成されており、バランス修正部13gは、中空部13dの側面13eに形成されている。これにより、例えば本体部13の第1端13aを長くすることなく、バランス修正部13gを形成するための十分なスペースを確保することができる。しかも、タービンインペラ12の質量が増えることを抑制するどころか、タービンインペラ12の質量を減少させることができる。
タービンインペラ12では、中空部13dが形成されているため、タービンインペラ12に例えばシャフト32を取り付ける際に、中空部13dの側面13e又は底面13fをタービンインペラ12の基準面とすることができる。より具体的には、例えば治具を中空部13dに挿入し、治具の外周面を側面13eに接触させることによって、側面13eを介して、治具とシャフト32との位置合わせを行うことができる。これにより、タービンインペラ12とシャフト32との位置合わせを行うことができる。よって、タービンインペラ12とシャフト32との安定した接合を実現することができる。このような効果は、コンプレッサインペラ22においても同様に奏される。なお、上記位置合わせは、中空部13dの底面13fを介して行われてもよい。
タービンインペラ12では、バランス修正部13gが、中空部13dの側面13eに形成されている。この構成によれば、バランス修正部13gをより効率的に形成することができる。すなわち、バランス修正部13gは、例えば底面13fに形成されている場合に比べて、回転軸線Xからより遠い位置に形成されている。これにより、同程度のマスバランスのずれが生じた場合において、バランス修正部13gをより小さくすることができる。より具体的には、バランス修正部13gによる修正量(例えば削り取られる部分の質量)m、バランス修正部13gと回転軸線Xとの距離(以下、回転半径という)r、外力F、及びタービンインペラ12の角速度ωの間では、式mr=F/ωが成り立つ。ここで、外力F及び角速度ωが一定であるとき、回転半径rが大きければ大きいほど修正量mは小さくなる。つまり、回転半径rを大きくすれば、修正量mを小さくすることができる。バランス修正部13gが側面13eに形成されていると、バランス修正部13gが底面13fに形成されている場合に比べて、回転半径rが大きくなるため、バランス修正部13gを小さくすることができる。従って、バランス修正部13gをより効率的に形成することができる。また、修正量mが小さくなると、タービンインペラ12における削り取られる量も小さくなるため、タービンインペラ12の強度(信頼性)が向上される。このような効果は、コンプレッサインペラ22においても同様に奏される。
タービンインペラ12では、中空部13dが、回転軸線Xに垂直な断面において六角形状を呈している。この構成によれば、タービンインペラ12に例えばシャフト32を取り付ける際に、中空部13dを保持部として利用することができる。これにより、例えば本体部13の外周面13cを保持部として利用する場合であって、タービンインペラ12を保持するスペースを確保するために保持部を大きくする場合に比べて、タービンインペラ12の質量が増えることを抑制することができる。このような効果は、コンプレッサインペラ22においても同様に奏される。
タービン軸3は、タービンインペラ12と、シャフト32と、を備えている。この構成によれば、上述したような効果を奏することができるタービンインペラ12を備えたタービン軸3を提供することができる。
過給機1は、タービンインペラ12と、シャフト32と、を備えている。この場合、上述したような効果を奏することができるタービンインペラ12を備えた過給機1を提供することができる。
次に、タービンインペラ12の製造方法について説明する。タービンインペラ12の製造方法は、本体部13と羽根部14とを形成する第1工程と、中空部13dを形成する第2工程と、バランス修正部13gを形成する第3工程と、を備えている。なお、第1工程においては、本体部13に中空部13d及びバランス修正部13gが形成されていない。ここでは、説明の便宜のために、中空部13d及びバランス修正部13gが形成されていない本体部も本体部13という。
まず、例えば予め用意された金型によって、本体部13及び羽根部14を一体的に形成する。続いて、本体部13の第1端13aに中空部13dを形成する。中空部13dは、その中心線が回転軸線Xと重なるように、例えば放電加工によって形成される。続いて、本体部13の第2端13bにシャフト32を固定して、タービン軸3を得る。この際、タービンインペラ12は、例えば所定の治具を中空部13dに挿入することによって保持される。続いて、タービン軸3をバランス修正用の装置にセットし、回転軸線Xを中心に所定の回転速度で回転させる。これにより、タービン軸3におけるマスバランスのずれ量を測定する。続いて、当該測定結果に基づいて、バランス修正部13g及びバランス修正部13hを形成する。バランス修正部13g及びバランス修正部13hは、例えば放電加工によって形成される。コンプレッサインペラ22も、タービンインペラ12と同様に製造される。
以上説明したように、タービンインペラ12の製造方法では、第2工程において、本体部13の第1端13aに中空部13dを形成し、第3工程において、中空部13dの内壁面に、バランス修正部13gを形成する。これにより、バランス修正部13gを形成するための十分なスペースを確保することができる。しかも、バランス修正部を形成するためのスペースを確保するために、例えば本体部を大きくする場合に比べて、タービンインペラの質量が増えることを抑制することができる。よって、タービンインペラ12の製造方法によれば、タービンインペラ12の質量が増えることを抑制すると共に、バランス修正部13gを形成するための十分なスペースを確保することができる。このような効果は、コンプレッサインペラ22においても同様に奏される。
以上、本開示の一実施形態について説明したが、本開示は、上述した実施形態に限定されるものではない。なお、以下では、タービンインペラ12側を例に説明するが、コンプレッサインペラ22側においても同様である。
図5及び図6は、変形例のタービンインペラ12Aを示す図である。タービンインペラ12Aの本体部13Aにおいては、第1端13aに中空部13jが形成されており、中空部13jの内壁面にバランス修正部13nが形成されている。図5及び図6に示されるように、中空部13jは、回転軸線Xに垂直な断面において、ヘクサロビュラ状を呈している。この構成によれば、タービンインペラ12Aを例えばシャフト32に取り付ける際に、中空部13jを介してタービンインペラ12Aをより容易に保持することができる。バランス修正部13nは、中空部13jの側面13kではなく、中空部13jの底面13mに形成されている。この構成によれば、バランス修正部13nをより簡易に形成することができる。すなわち、バランス修正部を側面に形成する場合に比べて、バランス修正部13nを形成し易い。
中空部13dが、回転軸線Xに垂直な断面において、例えば六角形状を呈している例を示したが、中空部13dは、回転軸線Xに垂直な断面において、例えば八角形状又は十二角形状等の多角形状を呈していてもよい。中空部13dは、回転軸線Xに垂直な断面において、例えば円形状等の様々な形状を呈していてもよい。
バランス修正部13gは、回転軸線Xに垂直な断面において、例えば四角形状等の様々な形状を呈していてもよい。
ロータアッセンブリ2は、タービンインペラ12及びコンプレッサインペラ22のうち少なくともコンプレッサインペラ22を有していてもよい。ロータアッセンブリ2が、タービンインペラ12及びコンプレッサインペラ22を有している場合に、タービンインペラ12及びコンプレッサインペラ22の何れか一方には、中空部及びバランス修正部が形成されていなくてもよい。ロータアッセンブリ2が、タービンインペラ12を有していない場合に、コンプレッサインペラ22は、例えばモータにより回転駆動される。
本体部13とシャフト32とは、例えば本体部13の第2端13bとシャフト32の第1端32aとが互いに溶接されることによって固定されている例を示したが、これに限定されない。本体部13には、回転軸線X方向に沿った貫通孔が形成され、シャフト32の第1端32aが本体部13の第2端13bから当該貫通孔に挿入されて本体部13に固定されていてもよい。この場合、シャフト32における本体部13の当該貫通孔に挿入された部分は、本体部13の一部を構成する。中空部13dは、回転軸線Xにおけるシャフト32の第1端32a側の端面に形成されていてもよい。
タービンインペラ12の製造方法において、中空部13dが、その中心線が回転軸線Xと重なるように形成される例を示したが、中空部13dは、その中心線が例えば回転軸線Xに垂直な断面におけるタービンインペラ12の質量中心と重なるように形成されてもよい。この場合、バランス修正部13gによる修正量が増えることをより有効に抑制することができる。
中空部13dが、放電加工によって形成される例を示したが、中空部13dは、本体部13及び羽根部14と共に、例えば金型によって形成されてもよい。この場合、タービンインペラ12の製造方法において、第1工程と第2工程とは、併合された同一の工程となる。また、中空部13dを形成するための金型部品が増設される。中空部13d及びバランス修正部13gは、機械加工によって形成されてもよい。
タービンインペラ12のバランス修正は、中空部13dの底面13fを用いて実施されてもよい。つまり、底面13fがバランス修正部に相当する。この場合、中空部13dの底面13fの位置(中空部13dの深さ)を調整することによって、タービンインペラ12のバランス修正が実施される。言い換えれば、第2工程と第3工程とが、同時に実施される。これにより、中空部13dを形成すると共にバランス修正を実施することができるため、製造工程がより簡易となる。
過給機1が自動車用のエンジンに搭載される例を示したが、過給機1は、例えば船舶用のエンジンに搭載されてもよい。
1 過給機
2 ロータアッセンブリ
3 タービン軸
12 タービンインペラ(翼車)
22 コンプレッサインペラ(翼車)
13,23 本体部
13a,23a 第1端
13b,23b 第2端
13c,23c 外周面
13d,13j,23d 中空部
13e,13k,23e 側面
13f,13m,23f 底面
13g,13n,23g バランス修正部
14,24 羽根部
32 シャフト
X 回転軸線

Claims (7)

  1. 翼車であって、
    回転軸線を有する本体部と、
    前記本体部の外周面に設けられた羽根部と、を備え、
    前記本体部は、前記回転軸線方向における第1端と、前記第1端とは反対側に位置しシャフトが取り付けられる第2端と、を含み、
    前記第1端には、中空部が形成されており、
    前記中空部の内壁面には、前記回転軸線に対する前記翼車のマスバランスを修正するためのバランス修正部が形成されている、翼車。
  2. 前記バランス修正部は、前記中空部の側面に形成されている、請求項1に記載の翼車。
  3. 前記バランス修正部は、前記中空部の底面に形成されている、請求項1又は2に記載の翼車。
  4. 前記中空部は、前記回転軸線に垂直な断面において多角形状を呈している、請求項1〜3の何れか一項に記載の翼車。
  5. 請求項1〜4の何れか一項に記載の翼車と、
    前記本体部の前記第2端に取り付けられたシャフトと、を備える、シャフト付き翼車。
  6. 請求項1〜4の何れか一項に記載の翼車と、
    前記本体部の前記第2端に取り付けられたシャフトと、を備える、過給機。
  7. 翼車の製造方法であって、
    回転軸線を有し、前記回転軸線方向における第1端と前記第1端とは反対側に位置しシャフトが取り付けられる第2端とを含む本体部と、前記本体部の外周面に設けられた羽根部とを形成する第1工程と、
    前記第1端に、中空部を形成する第2工程と、
    前記中空部の内壁面に、前記回転軸線に対する前記翼車のマスバランスを修正するためのバランス修正部を形成する第3工程と、を備える、翼車の製造方法。
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