JP2021054363A - スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物 - Google Patents

スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物 Download PDF

Info

Publication number
JP2021054363A
JP2021054363A JP2019181800A JP2019181800A JP2021054363A JP 2021054363 A JP2021054363 A JP 2021054363A JP 2019181800 A JP2019181800 A JP 2019181800A JP 2019181800 A JP2019181800 A JP 2019181800A JP 2021054363 A JP2021054363 A JP 2021054363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
slide
slide door
sliding door
rail
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019181800A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7411370B2 (ja
Inventor
大輔 平林
Daisuke Hirabayashi
大輔 平林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Subaru Corp
Original Assignee
Subaru Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Subaru Corp filed Critical Subaru Corp
Priority to JP2019181800A priority Critical patent/JP7411370B2/ja
Publication of JP2021054363A publication Critical patent/JP2021054363A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7411370B2 publication Critical patent/JP7411370B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Support Devices For Sliding Doors (AREA)

Abstract

【課題】スライドドアの上下端にそれぞれレールを設けることができない場合でも、スライドドアを確実にスライドさせて開閉させることが可能なスライドドア開閉構造及びそれを用いた空陸両用乗物を提供する。【解決手段】本体2に対してスライドドア21をスライドさせて開閉させるためのスライドドア開閉構造10において、スライドドア21の下端に対応する本体2の部分にはレールがなく、スライドドア21の上端に対応する本体2の部分にレール11が配置されており、スライドドア21の上端内側に固定されたガイドローラ21Cがレール11にスライド自在に係合されており、スライドドア21をスライドさせて開閉すると、ガイドローラ21Cがレール11に係合した状態でレール11に沿って移動することでスライドドア21が開閉するように構成されている。【選択図】図6

Description

本発明は、スライドドア開閉構造及びそれを備えた空陸両用乗物に関する。
従来から、地上を走行することができ、主翼を備えて空中を飛行することも可能な空陸両用乗物の研究、開発が様々に進められている(例えば特許文献1〜3等参照)。
これらの空陸両用乗物では、地上走行時には、主翼を下方等に折り畳むように構成されている。
また、いわゆるウルトラライトプレーンの例であるが、主翼を、胴体に沿う状態に折り畳んだ状態と、胴体の側方に開いた状態との間で回動させることができるように構成されたものも提案されている(特許文献4参照)。
特開2011−225058号公報 特開2013−244898号公報 特開2017−185866号公報 実開昭61−196899号公報 特開2005−178770号公報 特開2010−36654号公報
ところで、上記の特許文献1〜4では詳しく述べられていないが、例えば、主翼を折り畳んだ状態で地上走行した後、ドライバが空陸両用乗物から降りるためにドアを開く際、ドアがいわゆる蝶番型であると、ドアがすぐ外側にある折り畳まれた主翼にぶつかってしまい、ドアを開けられなかったり、ドアや主翼が壊れたりする可能性がある。
そのため、ドアをスライドドアにして、空陸両用乗物の胴体に沿ってスライドさせて開閉するように構成することが考えられる。
その際、例えば特許文献5、6等に記載されているように、航空機では、胴体側面の、スライドドアの上端と下端に対応する部分にそれぞれレールを設けてスライドドアをスライドさせるように構成されているものが多い。
しかし、空陸両用乗物の胴体の側面は、多くの場合、航空機のように単純な円筒面状の形状ではない。
そのため、空陸両用乗物の胴体にスライドドアを取り付ける場合、上記のように、胴体側面の、スライドドアの上端と下端に対応する部分にそれぞれレールを設けてスライドドアをスライドさせて開閉させるように構成することが困難な場合が少なくない。
このように、スライドドアの上下端にそれぞれレールを設けることができない場合でも、スライドドアを確実にスライドさせてスムーズに開閉させることができるスライドドア開閉構造が望まれている。
本発明は、上記の点を鑑みてなされたものであり、スライドドアの上下端にそれぞれレールを設けることができない場合でも、スライドドアを確実にスライドさせて開閉させることが可能なスライドドア開閉構造及びそれを用いた空陸両用乗物を提供することを目的とする。
前記の問題を解決するために、請求項1に記載の発明は、
本体に対して前記スライドドアをスライドさせて開閉させるためのスライドドア開閉構造において、
前記スライドドアの下端に対応する前記本体の部分にはレールがなく、前記スライドドアの上端に対応する前記本体の部分にレールが配置されており、
前記スライドドアの上端内側に固定されたガイドローラが前記レールにスライド自在に係合されており、
前記スライドドアをスライドさせて開閉すると、前記ガイドローラが前記レールに係合した状態で前記レールに沿って移動することで前記スライドドアが開閉するように構成されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のスライドドア開閉構造において、
前記レールは複数本配置されており、
前記レールの本数と同数の前記ガイドローラが前記スライドドアの上端内側に固定されており、
前記各ガイドローラが前記各レールにそれぞれスライド自在に係合されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載のスライドドア開閉構造において、前記スライドドアは、前記スライドドアを開くためにスライドさせると、前記スライドドアのスライド方向側の端部がスライド方向に移動しつつ前記スライド方向に直交する方向に所定量だけ移動し、続いて、前記スライドドアの前記スライド方向とは反対側の端部が前記スライド方向に移動しつつ前記スライド方向に直交する方向に所定量だけ移動した後、前記スライド方向にスライドしていくことを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスライドドア開閉構造において、
前記スライドドアの内面に、前記スライドドアのスライド方向に延在するドア側レールが設けられており、
前記本体の前記ドア側レールに対応する部分に、先端にローラが設けられた規制部材が配置されており、
前記スライドドアをスライドさせて開閉すると、前記ローラが前記ドア側レールにスライド自在に係合した状態で前記ドア側レールに沿って移動することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のスライドドア開閉構造において、前記規制部材は、前記ローラを保持するローラ保持部が前記スライドドアの前記スライド方向に揺動可能とされており、前記スライドドアが開閉する際の前記スライドドアの動きに合わせて揺動するように構成されていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、
地上を走行することができ、主翼を備えて空中を飛行することも可能な空陸両用乗物であって、
請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスライドドア開閉構造を備え、
前記本体は空陸両用乗物の胴体であり、
前記スライドドアを前記胴体に沿ってスライドさせて開閉するように構成されていることを特徴とする。
本発明によれば、スライドドア開閉構造やそれを用いた空陸両用乗物において、スライドドアの上下端にそれぞれレールを設けることができない場合でも、スライドドアを確実にスライドさせて開閉させることが可能となる。
本実施形態に係る空陸両用乗物の地上走行時における構成を表す図である。 本実施形態に係る空陸両用乗物の離着陸時における構成を表す図である。 本実施形態に係る空陸両用乗物の巡航時における構成を表す図である。 スライドドアが胴体の側面に沿って前後にスライドさせて開閉できることを表す図である。 空陸両用乗物において主翼を胴体に沿う状態に折り畳んだ状態を表す平面図である。 本実施形態に係るスライドドア開閉構造を内側から見た概略図である。 ガイドローラとレールとの係合状態を表す図である。 レールやガイドローラ、ガイドローラ保持部、スライドドアの関係を説明するためにそれらを上側から見たイメージ図である。 (A)スライドドア開閉構造を空陸両用乗物1の外側から見た図であり、(B)後方から見た図である。 スライドドアの開閉時における規制部材の揺動状態及び規制部材とドア側レールとの係合状態を表す拡大図である。
以下、本発明に係るスライドドア開閉構造及び空陸両用乗物の実施の形態について、図面を参照して説明する。
なお、以下では、上下、前後、左右の各方向については、空陸両用乗物における各方向に従って説明する。また、以下では、スライドドア開閉構造を空陸両用乗物に適用した場合について説明するが、本発明に係るスライドドア開閉構造自体は、必ずしも空陸両用乗物に適用される場合に限定されない。
[空陸両用乗物の全体構成]
以下、まず、本実施形態に係る空陸両用乗物の全体構成について説明する。
本実施形態に係る空陸両用乗物1は、地上を走行することができ、主翼を備えて空中を飛行することも可能とされている。
図1は、本実施形態に係る空陸両用乗物の地上走行時における構成を表す図であり、図2は、飛行時のうち離着陸時における構成を表す図であり、図3は、飛行時のうち巡航時における構成を表す図である。
空陸両用乗物1は、主に、胴体2と、車輪3と、主翼4と、プロペラ5と、水平尾翼6と、垂直尾翼7と、テールロータ8とを備えて構成されている。
本実施形態では、空陸両用乗物1は自動二輪車をベースとして構成されており、車輪3が胴体2の下方に前後2輪配置されているが、空陸両用乗物1の車輪は3輪や4輪等であってもよい。
そして、図示を省略するが、胴体2の略中央に配置されている操縦席には、自動二輪車のハンドルやステップと同様のハンドルやステップが設けられており、座席シートに跨ったドライバがハンドルやステップを操作して地上走行時の操縦や飛行時の操舵等を行うようになっている。
また、図示を省略するが、本実施形態では、胴体2内にエンジンや発電機、バッテリ等が内蔵されており、地上走行時にはエンジンの動力で走行するようになっている。
また、空陸両用乗物1の胴体2の左右の両側面には、スライドドア21がそれぞれ設けられており、スライドドア21は、図4に示すように、胴体2の側面に沿って前後にスライドさせることで開閉できるようになっている。なお、スライドドア21の開閉構造については後で詳しく説明する。
主翼4は、プロペラ5が取り付けられ、端部にウィングレット41が形成されたティルトウィングとされており、プロペラ5を上方に向けた状態(図2参照)と前方に向けた状態(図3参照)との間で主翼4のティルト角を変えることができるようになっている。
また、主翼4は、プロペラ5を上方に向けた状態で、胴体2の側面に設けられたヒンジ機構22を介して、胴体2に沿う状態に折り畳んだ状態(図1参照)と胴体2の側方に開いた状態(図2参照)との間で回動させることができるようになっている。
そして、本実施形態では、主翼4を胴体2に沿う状態に折り畳んだ状態では、図5に示すように、胴体2と主翼4とウィングレット41とで囲まれた空間S(図中のハッチングされた領域)が形成されるようになっており、この空間S内でスライドドア21を胴体2の側面に沿って前後にスライドさせて開閉させることができるようになっている。
なお、この点についても後で詳しく説明する。
プロペラ5は、主翼4に取り付けられており、ナセル51内に収容された図示しない電動モータで駆動するようになっている。
また、本実施形態では、空陸両用乗物1の後方、すなわち左右の水平尾翼6の間の垂直尾翼7後方の胴体2部分に、回転軸が略上下方向を向くようにテールロータ8が設けられている。そして、テールロータ8も図示しない複数の電動モータで駆動されるようになっている。
なお、胴体2等には、この他、通常、自動二輪車に設けられるECUや各種の測定器やセンサ類等や、ブレーキの関する各種の機器等が収容されている。
また、胴体2等には、航空機に設けられる各種の測定器やセンサ類等のほか、飛行時にプロペラ5の回転数や主翼4のティルト角の制御や、補助翼42や昇降舵61、方向舵71等の動翼(図3参照)等の制御を行うためのコンピュータ等が収容されている。
[空陸両用乗物における形態の変化等について]
ここで、本実施形態に係る空陸両用乗物1における形態の変化等について説明する。
本実施形態では、空陸両用乗物1で地上走行するためにドライバが空陸両用乗物1に乗り込む場合、図1に示した状態から左右のいずれか一方の主翼4(プロペラ5は上向きの状態)を開く方向に回動させ、胴体2の側面のスライドドア21をスライドさせて開けて操縦席に乗り込む。そして、座席シートに跨って座り、主翼4を閉じる方向に回動させた後、スライドドア21をスライドさせて閉める。
また、地上走行を終えて空陸両用乗物1から降りる場合は、ドライバは、左右のいずれか一方のスライドドア21を開けた後、主翼4を開く方向に回動させる。
そして、座席シートから降り、スライドドア21を閉めた後、主翼4を回動させて閉じる。
一方、本実施形態では、空陸両用乗物1で飛行する場合、ドライバは、図2に示したようにプロペラ5を上方に向けた状態で左右の主翼4を開いた状態で固定し、胴体2の側面のスライドドア21を開閉させて乗り降りする。
また、本実施形態では、空陸両用乗物1は、飛行中に形態が変わる。
すなわち、空陸両用乗物1は、離陸時には、プロペラ5を上方に向けたまま鉛直方向に上昇して離陸する。また、着陸時も、プロペラ5を上方に向けた状態で鉛直方向に下降して着陸するようになっている。
また、空陸両用乗物1は、上記のようにプロペラ5を上方に向けた状態で離陸した後、左右の主翼4をそれぞれ前方にティルトさせて前方に飛行する状態になる。
そして、主翼4のティルト角を図2に示した状態と図3に示した状態との間で段階的に変えることができるようになっており、主翼4のティルト角を変えることで空陸両用乗物1の飛行速度を変えることができるようになっている。
[スライドドア開閉構造について]
次に、本実施形態に係るスライドドア開閉構造について説明する。
スライドドア開閉構造は、本体(空陸両用乗物1の胴体2)に対してスライドドア21をスライドさせて開閉させるための構造である。
まず、本実施形態に係るスライドドア開閉構造の構成を決めるにあたって考慮すべき点について考察する。
例えば、自動車のスライドドアでは、自動車の側面外側にレールを設けておき、レールに沿ってスライドドアをスライドさせて開閉するように構成されているものがある。
しかし、空陸両用乗物1の胴体2の側面外側にレール等の凹凸があると空力等の問題が生じる可能性がある。そのため、本実施形態に係るスライドドア開閉構造では、本体(空陸両用乗物1の胴体2)の側面外側に、スライドドア21の開閉用のレールは設けられない。
また、図1や図5に示したように、主翼4を胴体2に沿う状態に折り畳んだ状態でスライドドア21を開閉させる際、スライドドア21を上下方向にスライドさせて開閉させるように構成することも考えられなくはない。
しかし、本実施形態の空陸両用乗物1の胴体2は、上側に比べて下側がすぼまった構造(すなわち横幅が狭い構造)になっているため、スライドドア21は、全体的に下側が上側よりも胴体2の内側に入り込んだ構造をなっている。
そのため、仮にスライドドア21を上方にスライドさせて開くように構成する場合、スライドドア21を上方だけでなく外側にも移動させなければならなくなるが、その場合、スライドドア21の外側の折り畳まれた主翼4にぶつかる可能性が高くなる。
そのため、スライドドア21を主翼4にぶつからずに上方に開くようにするためのスライドドア開閉構造は相当複雑な構造にならざるを得ず、このような構成は採用しがたい。
さらに、本実施形態では、前述したように、空陸両用乗物1は自動二輪車をベースとして構成されており、地上走行する場合、信号待ちなどの際にドライバが片足や両足を地面に着ける際、スライドドア21を閉じた状態のまま足を着けることができるように構成されていなければならない。
そのため、本実施形態では、ドライバが足を地面に着けることができるようにするために、図4に示すようにスライドドア21の下端部に切り欠き21Aが設けられている。そのため、本実施形態では、少なくともスライドドア21の下端側(スライドドア21の下端に対応する胴体2の部分)にはレールを設けることができない。
以上の各点を考慮して、本実施形態に係るスライドドア開閉構造では、スライドドア21は、図4に示したように、空陸両用乗物1の胴体2の側面に沿って前後方向にスライドさせて開閉するようになっている。
そして、スライドドア21の下端に対応する本体(空陸両用乗物1の胴体2)の部分にはレールがなく、スライドドア21の上端に対応する本体(空陸両用乗物1の胴体2)の部分にレールが配置されるようになっている。
以下、本実施形態に係るスライドドア開閉構造について、スライドドア開閉構造を空陸両用乗物1に適用した場合を例示して具体的に説明する。なお、本発明に係るスライドドア開閉構造は、必ずしも空陸両用乗物1に適用される場合に限定されないことは前述した通りである。
図6は、本実施形態に係るスライドドア開閉構造を空陸両用乗物の胴体の内側から見た場合の概略図である。図6では、上方からやや下側を見るようにしてスライドドア開閉構造10を見た状態が示されている。なお、図6では、スライドドア21やレール11、後述する規制部材12以外の空陸両用乗物1の図示が省略されている。
スライドドア開閉構造10では、上記のように、スライドドア21の下端に対応する本体(空陸両用乗物1の胴体2)の部分にはレールがなく、スライドドア21の上端に対応する本体(空陸両用乗物1の胴体2)の部分にレール11が配置されている。
本実施形態では、レール11は2本配置されており、各レール11は前後方向に延在するように略平行に配置されている。なお、以下、このように構成されている場合について説明するが、レール11は1本でもよく、また、3本以上であってもよい。
スライドドア21の上端内側にはガイドローラ保持部21Bが固定されており、ガイドローラ保持部21Bの上面にはガイドローラ21Cが固定されており、各ガイドローラ21Cはそれぞれ対応するレール11にそれぞれスライド自在に係合されている。なお、図6や後述する図8以下の各図では、図を見やすくするために、ガイドローラ21Cが扁平な円柱状に記載されているが、実際には図7に示すようにガイドローラ21Cは複雑な形状をしている。
すなわち、図7に示すように、レール11がハンガーレール(吊りレール)状に形成されており、ガイドローラ21Cは、レール11内を回転しながら移動する2つのローラ21Caと、それらを回転可能に支持するブラケット21Cbと、ブラケット21Cbと下方のガイドローラ保持部21Bとを連結する連結部21Ccとで構成されている。
本実施形態では、このように配置することで、ガイドローラ21Cがレール11にスライド自在に係合されている。
そして、スライドドア21をスライドさせて開閉すると、各ガイドローラ21Cがそれぞれレール11にスライド自在に係合した状態でレール11に沿って移動することでスライドドア21が開閉するようになっている。
このように構成すると、スライドドア21をスライドさせて開閉させた際に、スライドドア21の上端内側に固定したガイドローラ21Cが、スライドドア21の上端に対応する部分に配置されたレール11によりレール11に直交する方向への移動が規制された状態でレール11に沿って移動する。
そのため、スライドドア21の下端に対応する部分にレールがなくても、スライドドア21をレール11に沿って前後方向に確実に移動させることが可能となる。
このように、本実施形態に係るスライドドア開閉構造10によれば、スライドドア21の上下端にそれぞれレールを設けることができず、スライドドア21の上端に対応する本体(空陸両用乗物1の胴体2)の部分にしかレール11を配置することができない場合であっても、スライドドア21を確実にスライドさせて開閉させることが可能となる。
なお、本実施形態において、レール11を1本だけ配置し、スライドドア21にガイドローラ21Cを1つだけ設けてレール11にスライド自在に係合させた場合、スライドドア21をスライドさせて開閉する際に、スライドドア21の下側がレール11に直交する方向(すなわちこの場合は左右方向)に揺れる可能性がある。
しかし、本実施形態のように、前後方向に延在するレール11を複数本(例えば2本)略平行に配置し、ガイドローラ21Cをレール11の本数と同数だけスライドドアに設けてレール11にスライド自在に係合させるように構成すれば、スライドドア21をスライドさせて開閉する際に、スライドドア21の下側のレール11に直交する方向(左右方向)への揺れを防止し、あるいは軽減することが可能となる。
ところで、スライドドア21をスライドさせて開く場合、実際には、スライドドア21を少しだけ(所定量だけ)外側に引き出した後、スライド方向にスライドさせて開く。
しかし、本実施形態のようにスライドドア21のすぐ外側に折り畳まれた主翼4が存在するときにスライドドア21を開くためにスライドドア21を所定量だけ外側に引き出すと、スライドドア21が主翼4にぶつかる可能性がある。
そこで、本実施形態では、スライドドア21が開く際に以下のように動作するように構成されている。
すなわち、スライドドア21は、スライドドア21を開くためにスライドさせると、スライドドア21のスライド方向側の端部(本実施形態ではスライドドア21の後端側)がスライド方向に移動しつつスライド方向に直交する方向(すなわち外側)に所定量だけ移動し、続いて、スライドドア21のスライド方向とは反対側の端部(本実施形態ではスライドドア21の前端側)がスライド方向に移動しつつスライド方向に直交する方向(外側)に所定量だけ移動した後、スライドドア21が全体的にスライド方向にスライドしていくようになっている。
以下、具体的に説明する。図8は、レールやガイドローラ、ガイドローラ保持部、スライドドアの関係を説明するためにそれらを上側から見たイメージ図である。
図8に示すように、本実施形態では、2本のレール11はそれぞれ前端が内側に曲げられている。そして、2本のレール11の曲げ方を調整することで、スライドドア21を開く際に、上記の動作を実現できる。
すなわち、スライドドア21が閉じた状態(図中の21α参照)からスライドドア21を開くために後方にスライドさせると、スライドドア21の後端側がスライド方向に移動しつつ外側に所定量だけ移動した状態(図中の21β参照)になる。
そして、スライドドア21をさらにスライドさせると、今後は、スライドドア21の前端側がスライド方向に移動しつつ外側に所定量だけ移動した状態(図中の21γ参照)になる。そして、以後、スライドドア21は全体的にスライド方向にスライドしていく状態になる。
図5に示すように、主翼4を折り畳んだ状態では、スライドドア21の前側の方が後側よりも主翼4に近い状態になっている。
そのため、スライドドア21をスライドさせて開く際に、スライドドア21全体を所定量だけ外側に引き出すように構成すると、スライドドア21の前側が主翼4にぶつかる状態になる。
しかし、上記のように構成すれば、スライドドア21をスライドさせて開く際に、スライドドア21の前側はすぐには外側に引き出されず、最初にスライドドア21の後側が外側に引き出され、少しスライドさせた後でスライドドア21の前側が外側に引き出されるようになる。
そのため、スライドドア21をスライドさせて開く際に、スライドドア21が折り畳まれた主翼4にぶつかることなく開くことが可能となる。
また、スライドドア21をスライドさせて閉じる際には、スライドドア21は上記の動作とは逆の動作を行うようになるため、スライドドア21を閉じる方向にスライドさせると、まず、スライドドア21の前側が空陸両用乗物1の胴体2側に引き込まれた後、スライドドア21の前側が引き込まれて閉じるようになる。そのため、スライドドア21をスライドさせて閉じる際も、スライドドア21が折り畳まれた主翼4にぶつかることなく閉じることが可能となる。
このように、上記のように構成すれば、スライドドア21をスライドさせて開閉する際に、折り畳まれた主翼4とぶつかることなくスライドドア21をスライドさせることが可能となる。
一方、前述したスライドドア21の開閉時のスライドドア21の下側の揺れをより確実に防止するために、スライドドア21のガイドローラ21Cより下側の構造を工夫することも可能である。
しかし、前述したように、本実施形態では、スライドドア21の下端に対応する胴体2の部分にレールを設けることができない。そこで、例えば、以下のように構成することができる。
すなわち、図6や図9(A)、(B)に示すように、スライドドア21の内面に、スライドドア21のスライド方向(本実施形態では前後方向)に延在するドア側レール21Dを設ける。ドア側レール21Dは、スライドドア21の内面の下側に設けられていれば好ましい。
なお、図9(A)は、スライドドア開閉構造10を空陸両用乗物1の外側から見た図であり、図9(B)は後方から見た図である。また、図9(A)、(B)ではレール11の図示が省略されている。
そして、図6や図9(A)、(B)に示すように、ドア側レール21Dは溝を有しており、ドア側レール21Dの溝は空陸両用乗物1の胴体2の内側に向かって開口している。
また、本体(空陸両用乗物1の胴体2)のドア側レール21Dに対応する部分に、ローラ保持部12Aの先端にローラ12Bが取り付けられた規制部材12が配置されている。規制部材12のローラ12Bは、前述したレール11とガイドローラ21Cとの係合と同様に、ドア側レール21Dにスライド自在に係合されている。
そして、スライドドア21をスライドさせて開閉すると、規制部材12のローラ12Bがドア側レール21Dにスライド自在に係合した状態でドア側レール21Dに沿って移動するようになっている。
このように構成すれば、スライドドア21の開閉時に、スライドドア21に、その下側を揺らす方向(すなわちスライドドア21のスライド方向に直交する方向)に力が加わっても、規制部材12のローラ12Bがドア側レール21Dと係合しているため、スライドドア21は、スライドドア21のスライド方向に直交する方向への動きが規制されてその方向には動かない(すなわち揺れない。)。
そのため、上記のように、スライドドア21に設けたドア側レール21Dに、本体(空陸両用乗物1の胴体2)に配置した規制部材12のローラ12Bを係合させるように構成することで、スライドドア21の開閉時のスライドドア21の下側の揺れをより確実に防止することが可能となる。
なお、前述したように、スライドドア21をスライドさせて開く場合、実際には、スライドドア21を外側に所定量だけ引き出した後、スライド方向にスライドさせて開く。また、図8に示したように、本実施形態では、スライドドア21が開く際に、最初にスライドドア21の後側が外側に引き出され、少しスライドさせた後でスライドドア21の前側が外側に引き出されるように動作する。
そのため、上記のように、ドア側レール21Dと規制部材12のローラ12Bとの係合によりスライドドア21のスライド方向に直交する方向への動きが完全に阻止されると、スライドドア21をスライドさせて開けることができなくなる。
そこで、例えば、規制部材12のローラ保持部12Aを、スライドドア21のスライド方向に揺動できるように構成しておき、スライドドア21が開閉する際のスライドドア21の動きに合わせて規制部材12が揺動するように構成すれば、スライドドア21の開閉時のスライドドア21の下側の揺れを防止しつつ、かつ、スライドドア21をスライドさせて開く際にスライドドア21を外側に所定量だけ引き出すことができるようになる。
以下、スライドドア21を開ける際にスライドドア21が図8に示したように動作する場合に基づいて具体的に説明する。
この場合、規制部材12のローラ保持部12Aは略上下方向に延びる揺動軸12C(図9(A)、(B)参照)周りに揺動可能とされており、それにより規制部材12がスライドドア21のスライド方向(すなわち前後方向)に揺動するように構成することができる。
この場合、図10の拡大図に示すように、ドア側レール21Dは、その後端部分が外側に向かうように曲げられている。
そして、スライドドア21を閉じた状態(図中の21α参照。すなわちスライドドア21と揺動軸12Cとの距離が最も近い状態)では、規制部材12(図中の12α参照)のローラ保持部12Aがドア側レール21Dの湾曲部分と係合し、規制部材12αがスライドドア21の面方向に対して傾斜した状態になっている。
続いて、スライドドア21が開いて、スライドドア21の後側が外側に所定量だけ引き出された状態(図中の21β参照)では、規制部材12(図中の12β参照)のローラ保持部12Aがドア側レール21Dの湾曲部分と係合した状態で、規制部材12βが揺動軸12C周りに揺動する。
そして、スライドドア21の前側が外側に引き出され、スライドドア21がスライド方向に移動する状態(図中の21γ参照。すなわちスライドドア21と揺動軸12Cとの距離が最も遠い状態)では、規制部材12(図中の12γ参照)がさらに揺動軸12C周りに揺動してスライドドア21の面方向に対して直交する状態になり、規制部材12γのローラ保持部12Aがドア側レール21Dの直線状の部分と係合しながらドア側レール21Dに沿ってスライドする状態になる。
なお、スライドドア21を閉じる際には、規制部材12は上記とは逆向きに動作(揺動)する。
そして、このように構成することで、スライドドア21をスライドさせて開く際にスライドドア21を外側に所定量だけ引き出す場合でも、スライドドア21の動作に追従して規制部材12が揺動軸12C周りに揺動して、スライドドア21の開閉時のスライドドア21の下側の揺れを防止することが可能となる。
なお、本発明が、上記の実施形態等に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない限り、適宜変更可能であることは言うまでもない。
例えば、上記の各図では、空陸両用乗物1の胴体2の左側のスライドドア21を開閉する場合について説明したが、右側のスライドドア21を開閉する場合についても同様に説明される。
1 空陸両用乗物
2 胴体(本体)
4 主翼
10 スライドドア開閉構造
11 レール
12 規制部材
12A ローラ保持部
12B ローラ
21 スライドドア
21C ガイドローラ
21D ドア側レール

Claims (6)

  1. 本体に対して前記スライドドアをスライドさせて開閉させるためのスライドドア開閉構造において、
    前記スライドドアの下端に対応する前記本体の部分にはレールがなく、前記スライドドアの上端に対応する前記本体の部分にレールが配置されており、
    前記スライドドアの上端内側に固定されたガイドローラが前記レールにスライド自在に係合されており、
    前記スライドドアをスライドさせて開閉すると、前記ガイドローラが前記レールに係合した状態で前記レールに沿って移動することで前記スライドドアが開閉するように構成されていることを特徴とするスライドドア開閉構造。
  2. 前記レールは複数本配置されており、
    前記レールの本数と同数の前記ガイドローラが前記スライドドアの上端内側に固定されており、
    前記各ガイドローラが前記各レールにそれぞれスライド自在に係合されていることを特徴とする請求項1に記載のスライドドア開閉構造。
  3. 前記スライドドアは、前記スライドドアを開くためにスライドさせると、前記スライドドアのスライド方向側の端部がスライド方向に移動しつつ前記スライド方向に直交する方向に所定量だけ移動し、続いて、前記スライドドアの前記スライド方向とは反対側の端部が前記スライド方向に移動しつつ前記スライド方向に直交する方向に所定量だけ移動した後、前記スライド方向にスライドしていくことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のスライドドア開閉構造。
  4. 前記スライドドアの内面に、前記スライドドアのスライド方向に延在するドア側レールが設けられており、
    前記本体の前記ドア側レールに対応する部分に、先端にローラが設けられた規制部材が配置されており、
    前記スライドドアをスライドさせて開閉すると、前記ローラが前記ドア側レールにスライド自在に係合した状態で前記ドア側レールに沿って移動することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のスライドドア開閉構造。
  5. 前記規制部材は、前記ローラを保持するローラ保持部が前記スライドドアの前記スライド方向に揺動可能とされており、前記スライドドアが開閉する際の前記スライドドアの動きに合わせて揺動するように構成されていることを特徴とする請求項4に記載のスライドドア開閉構造。
  6. 地上を走行することができ、主翼を備えて空中を飛行することも可能な空陸両用乗物であって、
    請求項1から請求項5のいずれか一項に記載のスライドドア開閉構造を備え、
    前記本体は空陸両用乗物の胴体であり、
    前記スライドドアを前記胴体に沿ってスライドさせて開閉するように構成されていることを特徴とする空陸両用乗物。
JP2019181800A 2019-10-02 2019-10-02 スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物 Active JP7411370B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181800A JP7411370B2 (ja) 2019-10-02 2019-10-02 スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019181800A JP7411370B2 (ja) 2019-10-02 2019-10-02 スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021054363A true JP2021054363A (ja) 2021-04-08
JP7411370B2 JP7411370B2 (ja) 2024-01-11

Family

ID=75269619

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019181800A Active JP7411370B2 (ja) 2019-10-02 2019-10-02 スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7411370B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57125874U (ja) * 1981-01-30 1982-08-05
JP2002242521A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Kanto Auto Works Ltd 自動車用スライドドア
CN101628532A (zh) * 2008-07-14 2010-01-20 陈昌志 飞行汽车
JP2017109549A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 本田技研工業株式会社 スライドドア装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57125874U (ja) * 1981-01-30 1982-08-05
JP2002242521A (ja) * 2001-02-21 2002-08-28 Kanto Auto Works Ltd 自動車用スライドドア
CN101628532A (zh) * 2008-07-14 2010-01-20 陈昌志 飞行汽车
JP2017109549A (ja) * 2015-12-15 2017-06-22 本田技研工業株式会社 スライドドア装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP7411370B2 (ja) 2024-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US11905008B2 (en) VTOL aircraft
CN104870308B (zh) 飞行器和用于操作飞行器的方法
JP2020534212A (ja) 電動垂直離着陸(vtol)機用の翼傾斜作動システム
US20150314865A1 (en) Convertible aircraft provided with two ducted rotors at the wing tips and with a horizontal fan in the fuselage
US20120318908A1 (en) VTOL twin fuselage amphibious aircraft with tilt-center wing, engine and rotor
CN103079955A (zh) 私人飞机
WO2021090788A1 (ja) 空陸両用乗物
US6978969B1 (en) Fly-drive vehicle
CN105059537B (zh) 无人机
WO2019052142A1 (zh) 飞行汽车
WO2014185492A1 (ja) 垂直離着陸機
JP4085799B2 (ja) 垂直離着陸機
CN108298071A (zh) 一种载人涵道多旋翼飞行车辆
RU2568234C2 (ru) Комбинированный летательный аппарат
JP2018086916A (ja) 飛行体
JP2021054363A (ja) スライドドア開閉構造及び空陸両用乗物
EP2923944B1 (en) Ornithopter
US20240158075A1 (en) Flight vehicle
JP4085716B2 (ja) 垂直離着陸機
CN109263921A (zh) 一种多轴固定翼飞行器
KR20180134244A (ko) 쿼드콥터 형태의 수직 이착륙 4륜구동 자동차
JP7382212B2 (ja) 空陸両用移動体
CN101061033A (zh) 飞行器及其在垂直、水平和飞行过滤模式中的控制方法
EP3366570A1 (en) Wing folding
RU2467923C1 (ru) Махолет

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220901

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230615

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230627

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20231128

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20231225

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7411370

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150