JP2021054319A - 車両用駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置の大型化を抑制する技術を提供する。【解決手段】車両用駆動装置は、内燃機関EGに駆動連結される入力部材と、車輪に駆動連結される出力部材と、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2と、回転電機MG1,MG2と接続され、車両の外部から充電可能に構成された蓄電装置STと、入力部材と第1回転電機MG1とを駆動連結する第1伝達系と、第1回転電機MG1と出力部材とを駆動連結する第2伝達系と、第2回転電機MG2と出力部材とを駆動連結する第3伝達系と、第1伝達系における動力伝達を断接する第1係合装置と、第2伝達系における動力伝達を断接する第2係合装置と、を備え、第1回転電機MG1の出力能力と第2回転電機MG2の出力能力との合計が、蓄電装置STの出力以下である。【選択図】図3

Description

本発明は、シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置に関する。
このような車両用駆動装置の一例が、下記の特許文献1に開示されている。以下、この背景技術の説明では、特許文献1における符号を括弧内に引用する。
特許文献1の車両用駆動装置は、内燃機関(22)に駆動連結される入力部材(31)と、車輪に駆動連結される出力部材(63a,63b)と、第1回転電機(MG1)及び第2回転電機(MG2)と、これらの回転電機と電気的に接続された蓄電装置(50)と、入力部材(31)と第1回転電機(MG1)とを駆動連結する第1伝達系(34)と、入力部材(31)と出力部材(63a,63b)とを駆動連結する第2伝達系(33,32,62)と、第2回転電機(MG2)と出力部材(63a,63b)とを駆動連結する第3伝達系(36,32,62)と、第2伝達系(33,32,62)における動力伝達を断接する第1係合装置(CL1)と、内燃機関(22)と入力部材(31)との間での動力伝達を断接する第2係合装置(CL2)と、を備えている。
特許文献1の車両用駆動装置は、所謂、シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置である。特許文献1の車両用駆動装置では、要求トルク等に基づいて、第1係合装置(CL1)及び第2係合装置(CL2)の係合の状態を制御すると共に、第1回転電機(MG1)、第2回転電機(MG2)、及び内燃機関(22)の動作を制御することにより、5つの走行モードのうちのいずれかが選択される。
特開2016−88385号公報
特許文献1の車両用駆動装置では、当該特許文献1の図3に示されているように、低速かつ高トルクでの車両の走行を行う場合にのみ、2モータEVモードが選択される。2モータEVモードは、第1回転電機(MG1)及び第2回転電機(MG2)の双方の駆動力を出力部材(63a,63b)に伝達するモードであり、第2回転電機(MG2)に加えて第1回転電機(MG1)も力行状態となる。
一方、2モータEVモード以外の走行モードでは、第1回転電機(MG1)は力行状態とならない。つまり、2モータEVモード以外の走行モードでは、第1回転電機(MG1)は発電状態又は空転状態(駆動力を出力しない状態)とされ、内燃機関(22)及び第2回転電機(MG2)の駆動力が車両の走行に利用される。このような車両用駆動装置では、特に高速域での車輪駆動力を確保するために、第2回転電機(MG2)の出力を十分に確保する必要がある。そのため、第2回転電機(MG2)が大型化し、延いては車両用駆動装置が大型化し易いという課題があった。
そこで、このようなシリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置の大型化を抑制することが望まれる。
上記に鑑みた、車両用駆動装置の特徴構成は、
内燃機関に駆動連結される入力部材と、
車輪に駆動連結される出力部材と、
第1回転電機及び第2回転電機と、
前記第1回転電機及び前記第2回転電機と電気的に接続され、車両の外部から充電可能に構成された蓄電装置と、
前記入力部材と前記第1回転電機とを駆動連結する第1伝達系と、
前記第1回転電機と前記出力部材とを駆動連結する第2伝達系と、
前記第2回転電機と前記出力部材とを駆動連結する第3伝達系と、
前記第1伝達系における動力伝達を断接する第1係合装置と、
前記第2伝達系における動力伝達を断接する第2係合装置と、を備え、
前記第1回転電機の出力能力と前記第2回転電機の出力能力との合計が、前記蓄電装置の出力以下である点にある。
この特徴構成によれば、蓄電装置から第1回転電機と第2回転電機との双方に同時に電力を供給して、それらの双方を出力能力に応じた出力で同時に力行させることができる。これにより、様々な車速域において、第1回転電機と第2回転電機との双方を力行させて、その駆動力を車両の走行に利用することができる。したがって、第2回転電機の出力を大きく確保する必要性を低減でき、第2回転電機の大型化を抑制できる。その結果、シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置の大型化を抑制することができる。
実施形態に係る車両用駆動装置のスケルトン図 実施形態に係る車両用駆動装置の制御ブロック図 内燃機関、第1回転電機、第2回転電機、及び蓄電装置の性能の一例を示す図 走行モードを決定するための制御マップの一例を示す図 各走行モードにおける、第1係合装置、第2係合装置、第1回転電機、第2回転電機、及び内燃機関の作動状態を示す図
以下では、実施形態に係る車両用駆動装置100について、図面を参照して説明する。図1に示すように、車両用駆動装置100は、内燃機関EG、並びに第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2を車輪Wの駆動力源とする、シリーズ・パラレル型のプラグインハイブリッド車両を駆動するための装置である。車両用駆動装置100は、入力部材1と、出力部材2と、第1回転電機MG1と、第2回転電機MG2と、第1係合装置CL1と、第2係合装置CL2と、を備えている。本実施形態では、車両用駆動装置100は、カウンタギヤ機構3と、差動歯車機構4と、第1ギヤG1と、第2ギヤG2と、第3ギヤG3と、第4ギヤG4と、第5ギヤGと、を更に備えている。
本実施形態では、入力部材1と第1ギヤG1と第4ギヤG4とのそれぞれは、その回転軸心としての第1軸X1上に配置されている。そして、第1回転電機MG1と第2ギヤG2と第3ギヤG3とのそれぞれは、その回転軸心としての第2軸X2上に配置されている。更に、カウンタギヤ機構3は、その回転軸心としての第3軸X3上に配置されている。第2回転電機MG2と第5ギヤGとのそれぞれは、その回転軸心としての第4軸X4上に配置されている。また、出力部材2と差動歯車機構4とのそれぞれは、その回転軸心としての第5軸X5上に配置されている。第1軸X1〜第5軸X5は、互いに異なる仮想軸であり、互いに平行に配置されている。
以下の説明では、上記の軸X1〜X5に平行な方向を、車両用駆動装置100の「軸方向L」とする。そして、軸方向Lにおいて、入力部材1に対して第1回転電機MG1が配置される側を「軸方向第1側L1」とし、その反対側を「軸方向第2側L2」とする。また、上記の軸X1〜X5のそれぞれに直交する方向を、各軸を基準とした「径方向R」とする。なお、どの軸を基準とするかを区別する必要がない場合やどの軸を基準とするかが明らかである場合には、単に「径方向R」と記す場合がある。
入力部材1は、内燃機関EGに駆動連結される。本実施形態では、入力部材1は、ダンパ装置DPを介して内燃機関EGの出力軸(クランクシャフト等)に駆動連結されている。内燃機関EGは、燃料の燃焼により駆動されて動力を取り出す原動機(ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等)である。ダンパ装置DPは、伝達されるトルクの変動を減衰する装置である。本実施形態では、ダンパ装置DPには、出力側から過大なトルクが入力される等した場合に、内燃機関EGへの駆動力の伝達を制限するトルクリミッタが設けられている。
ここで、本願において「駆動連結」とは、2つの回転要素が駆動力を伝達可能に連結された状態を指し、当該2つの回転要素が一体的に回転するように連結された状態、或いは当該2つの回転要素が1つ又は2つ以上の伝動部材を介して駆動力を伝達可能に連結された状態を含む。このような伝動部材としては、回転を同速で又は変速して伝達する各種の部材、例えば、軸、歯車機構、ベルト、チェーン等が含まれる。なお、伝動部材として、回転及び駆動力を選択的に伝達する係合装置、例えば、摩擦係合装置、噛み合い式係合装置等が含まれていても良い。
出力部材2は、車輪Wに駆動連結される。本実施形態では、出力部材2は、一対の出力軸21を有している。一対の出力軸21のそれぞれは、車輪Wに駆動連結されている。
第1回転電機MG1は、非回転部材(例えば、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2等を収容するケース)に固定された第1ステータSt1と、当該第1ステータSt1に対して回転自在に支持された第1ロータRo1と、を備えている。本実施形態では、第1ロータRo1は、第1ステータSt1に対して径方向Rの内側に配置されている。第1ロータRo1には、軸方向Lに沿って延在する第1ロータ軸Ros1が、一体的に回転するように連結されている。
第1ギヤG1と第2ギヤG2とは、互いに噛み合っている。本実施形態では、第1ギヤG1は、第1係合装置CL1を介して、入力部材1と連結されている。また、本実施形態では、第2ギヤG2は、第1ロータ軸Ros1と一体的に回転するように連結されている。こうして、本実施形態では、第1ギヤG1と第2ギヤG2とが、入力部材1と第1回転電機MG1とを駆動連結する「第1伝達系T1」を構成している。
第1係合装置CL1は、第1伝達系T1における動力伝達を断接する係合装置である。本実施形態では、第1係合装置CL1は、入力部材1と第1ギヤG1との間での動力伝達を断接する。また、本実施形態では、第1係合装置CL1は、ソレノイドや電動機等のアクチュエータによって係合状態と解放状態とを切り替え可能に構成された噛み合い式係合装置(ドグクラッチ)である。第1係合装置CL1が係合状態である場合、入力部材1と第1ギヤG1との間で動力が伝達される。一方、第1係合装置CL1が解放状態である場合、入力部材1と第1ギヤG1との間での動力伝達が遮断される。
第3ギヤG3と第4ギヤG4とは、互いに噛み合っている。本実施形態では、第3ギヤG3は、第2係合装置CL2を介して、第1ロータ軸Ros1と連結されている。また、本実施形態では、第4ギヤG4は、入力部材1に対して相対的に回転可能に支持されている。
カウンタギヤ機構3は、カウンタ入力ギヤ31と、カウンタ出力ギヤ32と、を備えている。
カウンタ入力ギヤ31は、カウンタギヤ機構3の入力要素である。カウンタ入力ギヤ31は、第4ギヤG4と噛み合っている。カウンタ出力ギヤ32は、カウンタギヤ機構3の出力要素である。カウンタ出力ギヤ32は、カウンタ入力ギヤ31と一体的に回転するように連結されている。本実施形態では、カウンタ出力ギヤ32は、軸方向Lに沿って延在するカウンタ軸33を介して、カウンタ入力ギヤ31と連結されている。図示の例では、カウンタ出力ギヤ32は、カウンタ入力ギヤ31よりも軸方向第1側L1に配置されている。また、図示の例では、カウンタ出力ギヤ32は、カウンタ入力ギヤ31よりも小径に形成されている。
差動歯車機構4は、差動入力ギヤ41を備えている。差動入力ギヤ41は、差動歯車機構4の入力要素である。差動入力ギヤ41は、カウンタギヤ機構3のカウンタ出力ギヤ32と噛み合っている。なお、図1において、差動入力ギヤ41とカウンタ出力ギヤ32とを接続する破線は、それらのギヤ同士が噛み合っていることを示している。
本実施形態では、差動歯車機構4は、傘歯車型の差動歯車機構である。具体的には、差動歯車機構4は、中空の差動ケースと、当該差動ケースと一体的に回転するように支持されたピニオンシャフトと、当該ピニオンシャフトに対して回転可能に支持された一対のピニオンギヤと、当該一対のピニオンギヤと噛み合って分配出力要素として機能する一対のサイドギヤと、を備えている。差動ケースには、ピニオンシャフト、一対のピニオンギヤ、及び一対のサイドギヤが収容されている。本実施形態では、差動ケースには、差動入力ギヤ41が当該差動ケースの径方向Rの外側に突出するように連結されている。そして、一対のサイドギヤのそれぞれには、出力部材2の出力軸21が一体的に回転可能に連結されている。こうして、差動歯車機構4は、差動入力ギヤ41の回転を一対の出力軸21に分配する。
本実施形態では、第3ギヤG3、第4ギヤG4、カウンタギヤ機構3、及び差動歯車機構4が、第1回転電機MG1と出力部材2とを駆動連結する「第2伝達系T2」を構成している。
第2係合装置CL2は、第2伝達系T2における動力伝達を断接する係合装置である。本実施形態では、第2係合装置CL2は、第1ロータ軸Ros1と第3ギヤG3との間での動力伝達を断接する。また、本実施形態では、第2係合装置CL2は、ソレノイドや電動機等のアクチュエータによって係合状態と解放状態とを切り替え可能に構成された噛み合い式係合装置(ドグクラッチ)である。第2係合装置CL2が係合状態である場合、第1ロータ軸Ros1と第3ギヤG3との間で動力が伝達される。一方、第2係合装置CL2が解放状態である場合、第1ロータ軸Ros1と第3ギヤG3との間での動力伝達が遮断される。
第2回転電機MG2は、非回転部材(例えば、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2等を収容するケース)に固定された第2ステータSt2と、当該第2ステータSt2に対して回転自在に支持された第2ロータRo2と、を備えている。本実施形態では、第2ロータRo2は、第2ステータSt2に対して径方向Rの内側に配置されている。第2ロータRo2には、軸方向Lに沿って延在する第2ロータ軸Ros2が、一体的に回転するように連結されている。
第5ギヤG5は、第2ロータ軸Ros2と一体的に回転するように連結されている。第5ギヤG5は、カウンタギヤ機構3のカウンタ入力ギヤ31の周方向における第4ギヤG4とは異なる位置で、カウンタ入力ギヤ31と噛み合っている。
本実施形態では、第5ギヤG5、カウンタギヤ機構3、及び差動歯車機構4が、第2回転電機MG2と出力部材2とを駆動連結する「第3伝達系T3」を構成している。本実施形態では、カウンタギヤ機構3及び差動歯車機構4が、第2伝達系T2と第3伝達系T3とで共用されている。
本実施形態では、内燃機関EGから出力部材2までの動力伝達経路に、第1回転電機MG1から出力部材2までの動力伝達経路が含まれている。そのため、内燃機関EGから出力部材2までの動力伝達経路に、第1回転電機MG1のロータ(第1ロータRo1)と一体的に回転する「回転部材」が配置されている。本実施形態では、この「回転部材」は、第1ロータ軸Ros1及び第2ギヤG2である。
図2に示すように、車両用駆動装置100は、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2と電気的に接続された蓄電装置STを備えている。蓄電装置STは、バッテリやキャパシタ等、電力を蓄えることが可能な装置であり、車両に設けられる外部充電機構ECを介して車両の外部から充電可能に構成されている。本例では、蓄電装置STは、直流交流変換を行うインバータINV1,INV2を介して、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2と電気的に接続されている。
第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2のそれぞれは、電力の供給を受けて動力を発生するモータ(電動機)としての機能、及び動力の供給を受けて電力を発生するジェネレータ(発電機)としての機能を有している。つまり、第1回転電機MG1は、第1インバータINV1を介して蓄電装置STから電力の供給を受けて力行し、或いは、内燃機関EGの駆動力や車両の慣性力等により発電した電力を、第1インバータINV1を介して蓄電装置STに蓄電させることができるように構成されている。また、第2回転電機MG2は、第2インバータINV2を介して蓄電装置STから電力の供給を受けて力行し、或いは、内燃機関EGの駆動力や車両の慣性力等により発電した電力を、第2インバータINV2を介して蓄電装置STに蓄電させることができるように構成されている。
図3に、第1回転電機MG1と第2回転電機MG2と蓄電装置STとの出力値の一例を示す。図3に示すように、第1回転電機MG1の出力能力と第2回転電機MG2の出力能力との合計は、蓄電装置STの出力以下である。本例では、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2の「出力能力」を、それらの「最大出力」として設計している。そのため、図3において、内燃機関EG、第1回転電機MG1、及び第2回転電機MG2の「出力」は、それらの「最大出力」を指す。ここで、回転電機の「最大出力」とは、当該回転電機が、少なくとも一時的に出力可能な出力の最大値である。
本実施形態では、第1回転電機MG1の出力能力と第2回転電機MG2の出力能力との合計が、蓄電装置STの出力と同等である。図示の例では、第1回転電機MG1の最大出力と第2回転電機MG2の最大出力とが共に50kWであり、蓄電装置STの出力は100kWである。そのため、図示の例では、第1回転電機MG1の最大出力と第2回転電機MG2の最大出力との合計が、蓄電装置STの出力と同一である。ここで、2つの数値に関して、「同等である」とは、これらの数値が完全に同一であることに加えて、これらの数値が同一であると見なしても良い範囲として、各数値の特性に応じて予め設定された範囲(例えば基準の値に対して±10%以内の範囲)内であることも含む概念である。したがって、例えば、第1回転電機MG1、第2回転電機MG2、及び蓄電装置STの製造誤差に起因して生じる各数値の誤差の範囲内での相違がある場合でも「同等である」と見なすことができる。
また、第1回転電機MG1の定格回転速度は、最高車速Vm(図4参照)での出力部材2の回転速度に、第2伝達系T2の変速比を乗じて算出される値以上である。ここで、「定格回転速度」とは、対象の回転電機(ここでは、第1回転電機MG1)が、規定の時間(例えば、1時間)、安定的に連続駆動可能な回転速度の上限値である。そのため、第1回転電機MG1は、車両用駆動装置100が搭載される車両が最高車速Vmで規定の時間走行した場合であっても安定的に連続駆動が可能となっている。したがって、全車速域において、第1回転電機MG1を力行させ、その駆動力を車両の走行に利用することができる。なお、第2回転電機MG2も同様に、車両が最高車速Vmで規定の時間走行した場合であっても安定的に連続駆動可能に構成されている。つまり、第2回転電機MG2の定格回転速度は、最高車速Vmでの出力部材2の回転速度に、第3伝達系T3の変速比を乗じて算出される値以上である。図3に示す例では、第1回転電機MG1の最高回転速度(最高回転数)と第2回転電機MG2の最高回転速度(最高回転数)とが共に17000rpmである。当然ながら、第1回転電機MG1の定格回転速度及び第2回転電機MG2の定格回転速度のそれぞれは、それよりも小さい値に設定されている。
図3に示すように、本実施形態では、第1回転電機MG1の出力能力と、内燃機関EGの出力能力とが同等である。図示の例では、第1回転電機MG1の最大出力は50kWであり、内燃機関EGの最大出力も50kWである。そのため、図示の例では、第1回転電機MG1の最大出力と、内燃機関EGの最大出力とが同一である。
また、本実施形態では、第1回転電機MG1の出力能力と、第2回転電機MG2の出力能力とが同等である。図示の例では、第1回転電機MG1の最大出力は50kWであり、第2回転電機MG2の最大出力も50kWである。そのため、図示の例では、第1回転電機MG1の最大出力と、第2回転電機MG2の最大出力とが同一である。
また、本実施形態では、第1回転電機MG1の最大トルクは、第2回転電機MG2の最大トルクよりも小さい。そして、内燃機関EGの最大トルクは、第1回転電機MG1の最大トルクよりも大きく、第2回転電機MG2の最大トルクよりも小さい。図3に示す例では、内燃機関EGの最大トルクは100Nmであり、第1回転電機MG1の最大トルクは50Nmであり、第2回転電機MG2の最大トルクは200Nmである。
図2に示すように、車両用駆動装置100は、当該車両用駆動装置100が搭載される車両の各部の制御を行うための制御装置10を備えている。本実施形態では、制御装置10は、主制御部11と、内燃機関EGを制御する内燃機関制御部12と、第1回転電機MG1を制御する第1回転電機制御部13と、第2回転電機MG2を制御する第2回転電機制御部14と、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2の係合の状態を制御する係合制御部15と、を有している。
制御装置10の上記制御部11〜15のそれぞれは、CPU等の演算処理装置を中核部材として備えると共に、当該演算処理装置からのデータの読み出し及びデータの書き込みが可能なRAM(ランダム・アクセス・メモリ)や、演算処理装置からのデータの読み出しが可能なROM(リード・オンリ・メモリ)等の記憶装置を有している。更に、上記制御部11〜15のそれぞれは、記憶装置に記憶されたソフトウェア(プログラム)又は別途設けられた演算回路等のハードウェア、或いはそれらの両方を有している。また、上記制御部11〜15は、互いに通信を行うように構成されており、センサの検出情報及び制御パラメータ等の各種情報を共有するとともに協調制御を行う。
主制御部11は、内燃機関制御部12、第1回転電機制御部13、第2回転電機制御部14、及び係合制御部15のそれぞれに対して、各制御部が担当する装置を制御する指令を出力する。内燃機関制御部12は、内燃機関EGが、主制御部11から指令された目標トルクを出力するように、或いは、主制御部11から指令された目標回転速度となるように内燃機関EGを制御する。第1回転電機制御部13は、第1回転電機MG1が、主制御部11から指令された目標トルクを出力するように、或いは、主制御部11から指令された目標回転速度となるように、第1回転電機MG1に接続された第1インバータINV1を制御する。第2回転電機制御部14は、第2回転電機MG2が、主制御部11から指令された目標トルクを出力するように、或いは、主制御部11から指令された目標回転速度となるように、第2回転電機MG2に接続された第2インバータINV2を制御する。係合制御部15は、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2が、主制御部11から指令された係合の状態となるように、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2を動作させるためのアクチュエータ(図示を省略)を制御する。
また、主制御部11は、車両用駆動装置100が搭載される車両の各部の情報を取得するために、当該車両の各部に設けられたセンサからの情報を取得可能に構成されている。本実施形態では、主制御部11は、SOCセンサSe1、車速センサSe2、アクセル操作量センサSe3、ブレーキ操作量センサSe4、及びシフト位置センサSe5からの情報を取得可能に構成されている。
SOCセンサSe1は、蓄電装置STの状態を検出するためのセンサである。SOCセンサSe1は、例えば、電圧センサや電流センサ等により構成されている。主制御部11は、SOCセンサSe1から出力される電圧値や電流値等の情報に基づいて、蓄電装置STの充電量(SOC:State of Charge)を算出する。
車速センサSe2は、車両用駆動装置100が搭載される車両の走行速度(車速)を検出するためのセンサである。本実施形態では、車速センサSe2は、出力部材2の回転速度を検出するためのセンサである。主制御部11は、車速センサSe2から出力される上記回転速度の情報に基づいて、出力部材2の回転速度(角速度)を算出する。出力部材2の回転速度は車速に比例するため、主制御部11は、車速センサSe2の検出信号に基づいて車速を算出する。
アクセル操作量センサSe3は、車両用駆動装置100が搭載される車両に設けられたアクセルペダルの運転者による操作量を検出するためのセンサである。主制御部11は、アクセル操作量センサSe3の検出信号に基づいて、運転者によるアクセルペダルの操作量を算出する。
ブレーキ操作量センサSe4は、車両用駆動装置100が搭載される車両に設けられたブレーキペダルの運転者による操作量を検出するためのセンサである。主制御部11は、ブレーキ操作量センサSe4の検出信号に基づいて、運転者によるブレーキペダルの操作量を算出する。
シフト位置センサSe5は、車両用駆動装置100が搭載される車両の運転者により操作されるシフトレバーの選択位置(シフト位置)を検出するためのセンサである。主制御部11は、シフト位置センサSe5の検出信号に基づいてシフト位置を算出する。シフトレバーは、パーキングレンジ(Pレンジ)、後進走行レンジ(Rレンジ)、ニュートラルレンジ(Nレンジ)、前進走行レンジ(Dレンジ)等を選択可能に構成されている。
主制御部11は、上記のセンサSe1〜Se5からの情報に基づいて、後述する複数の走行モードの選択を行う。そして、主制御部11は、係合制御部15を介して、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2を、選択した走行モードに応じた係合の状態に制御することにより、当該選択した走行モードへの切り替えを行う。更に、主制御部11は、内燃機関制御部12、第1回転電機制御部13、及び第2回転電機制御部14を介して、内燃機関EG、第1回転電機MG1、及び第2回転電機MG2の動作状態を協調制御することにより、選択した走行モードに応じた適切な車両の走行を可能とする。
主制御部11には、車速及び要求駆動力に応じて走行モードを決定するために参照される制御マップが格納されている。この制御マップの一例を図4に示す。図4に示すように、走行モードには、1モータEVモードと、2モータEVモードと、パラレルモード
と、シリーズモードとが含まれている。なお、図4において、横軸は車速[km/h]であり、縦軸は要求駆動力[N]である。ここで、要求駆動力は、運転者が車両に対して要求する駆動力を表す値であり、アクセル操作量センサSe3及びブレーキ操作量センサSe4からの情報に基づいて、主制御部11により算出される。そして、主制御部11は、要求駆動力に応じた駆動力(トルク)が車輪Wに伝達されるように、内燃機関制御部12、第1回転電機制御部13、及び第2回転電機制御部14を介して、内燃機関EG、第1回転電機MG1、及び第2回転電機MG2の動作状態を制御する。
図4に示すように、1モータEVモード及びシリーズモード、並びに2モータEVモードは全車速域を担当し、パラレルモードは規定の車速から最高車速Vmまでの車速域を担当するように設定されている。また、2モータEVモードは、1モータEVモード及びシリーズモードと同一の車速において、それらのモードよりも高い要求駆動力の領域を担当するように設定されている。パラレルモードは、2モータEVモードと同一の車速において、2モータEVモードよりも高い要求駆動力の領域を担当するように設定されている。ここで、1モータEVモード及び2モータEVモードは、蓄電装置STの充電量(SOC)が規定値以上である場合にだけ選択されるモードである。したがって、車速及び要求駆動力が同じであっても、蓄電装置STの充電量(SOC)が規定値未満である場合には、シリーズモード又はパラレルモードが選択される。なお、充電量の規定値は、固定値であっても良いし、蓄電装置STの温度等に応じて変化する可変値であっても良い。いずれにしても、充電量の規定値は、車両の特性や使用条件等に応じて予め設定される。
図5に、各走行モードにおける、第1係合装置CL1、第2係合装置CL2、第1回転電機MG1、第2回転電機MG2、及び内燃機関EGの作動状態を示す。図5では、車両が前進走行中に加速状態及び定速巡航状態である場合における、各部の作動状態を示している。なお、図5の第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2の欄において、「○」は対象の係合装置が係合状態にあることを示し、「△」は対象の係合装置が係合状態及び解放状態のいずれか一方にあることを示し、空白は対象の係合装置が解放状態にあることを示している。
図5に示すように、1モータEVモードは、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2のうち、少なくとも第2係合装置CL2が解放状態に制御されることで実現される。したがって、1モータEVモードでは、内燃機関EGと出力部材2との間の駆動力の伝達が遮断されると共に、第1回転電機MG1と出力部材2との間の駆動力の伝達が遮断される。なお、第2回転電機MG2と出力部材2との間の動力伝達経路には係合装置が設けられていないため、それらの間の駆動力の伝達は走行モードに関係なく常に許容されている。1モータEVモードでは、第1回転電機MG1及び内燃機関EGの双方が停止状態に制御され、第2回転電機MG2が蓄電装置STからの電力の供給を受けて力行状態に制御される。このように、1モータEVモードは、第1回転電機MG1、第2回転電機MG2、及び内燃機関EGのうち、第2回転電機MG2の駆動力のみを出力部材2に伝達させて車両を走行させる走行モードである。なお、1モータEVモードでは、第1係合装置CL1が係合状態であると好適である。これは、1モータEVモードから、内燃機関EGが駆動されるモード(パラレルモード、シリーズモード)に移行する場合に、第1係合装置CL1の係合動作が不要となり、応答性を高めることができるためである。
2モータEVモードは、第1係合装置CL1が解放状態に制御され、第2係合装置CL2が係合状態に制御されることで実現される。したがって、2モータEVモードでは、内燃機関EGと出力部材2との間の駆動力の伝達が遮断される。一方で、第1回転電機MG1と出力部材2との間の駆動力の伝達は許容される。2モータEVモードでは、内燃機関EGが停止状態に制御され、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2の双方が蓄電装置STからの電力の供給を受けて力行状態に制御される。このように、2モータEVモードは、第1回転電機MG1、第2回転電機MG2、及び内燃機関EGのうち、2つの回転電機MG1,MG2の駆動力を出力部材2に伝達させて車両を走行させる走行モードである。
パラレルモードは、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2の双方が係合状態に制御されることで実現される。したがって、パラレルモードでは、内燃機関EGと出力部材2との間の駆動力の伝達が許容されると共に、第1回転電機MG1と出力部材2との間の駆動力の伝達が許容される。パラレルモードでは、内燃機関EGが駆動状態に制御される。また、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2のそれぞれが、運転者によるアクセルペダルの操作量及びブレーキペダルの操作量と、蓄電装置STの充電量とに応じて、力行状態及び発電状態のいずれかに制御される。このように、パラレルモードは、第1回転電機MG1、第2回転電機MG2、及び内燃機関EGの全ての駆動力を出力部材2に伝達させて車両を走行させること、及び、内燃機関EGの駆動力を出力部材2に伝達させて車両を走行させつつ、内燃機関EGの駆動力の一部又は車両の慣性力により第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2の少なくとも一方で発電して蓄電装置STの充電を行うことのいずれか一方を行う走行モードである。なお、パラレルモードにおける定速巡航状態では、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2は力行も発電も行わない空転状態とされても良い。
シリーズモードは、第1係合装置CL1が係合状態に制御され、第2係合装置CL2が解放状態に制御されることで実現される。したがって、シリーズモードでは、内燃機関EGと第1回転電機MG1との間の駆動力の伝達は許容される。一方で、内燃機関EG及び第1回転電機MG1と出力部材2との間の駆動力の伝達が遮断される。シリーズモードでは、内燃機関EGが駆動状態に制御される。また、第1回転電機MG1が、内燃機関EGの駆動力により発電して、第2回転電機MG2及び蓄電装置STの少なくとも一方に電力を供給する発電状態となるように制御される。そして、第2回転電機MG2が、発電状態の第1回転電機MG1及び蓄電装置STの少なくとも一方からの電力の供給を受けて力行状態に制御される。このように、シリーズモードは、内燃機関EGの駆動力により第1回転電機MG1に発電を行わせつつ、第2回転電機MG2の駆動力を出力部材2に伝達させて車両を走行させる走行モードである。
〔その他の実施形態〕
(1)上記の例では、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2の「出力能力」を、それらの「最大出力」として設計している場合について説明した。しかし、これに限定されることなく、第1回転電機MG1及び第2回転電機MG2の「出力能力」を、それらの「定格出力」として設計しても良い。ここで、回転電機の「定格出力」とは、当該回転電機が、規定の時間(例えば、1時間)、安定的に連続駆動可能な出力の上限値である。
(2)上記の実施形態では、第1回転電機MG1の出力能力と第2回転電機MG2の出力能力との合計が、蓄電装置STの出力と同等である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1回転電機MG1の出力能力と第2回転電機MG2の出力能力との合計が、蓄電装置STの出力よりも小さい構成としても良い。この場合において、第1回転電機MG1の入力能力と第2回転電機MG2の入力能力との合計が、蓄電装置STの出力と同等である構成としても好適である。ここで、回転電機の「入力能力」としては、例えば、当該回転電機の「最大入力」とし、或いは、当該回転電機の「定格入力」とすることができる。回転電機の「最大入力」は、当該回転電機の出力が最大出力である状態で、当該回転電機に入力される電力である。回転電機の「定格入力」は、当該回転電機の出力が定格出力である状態で、当該回転電機に入力される電力である。一般的に、回転電機の出力は入力される電力よりも小さくなる。したがって、このように構成すれば、第1回転電機MG1の出力能力と第2回転電機MG2の出力能力との合計が、蓄電装置STの出力よりも小さくなる。
(3)上記の実施形態では、第1回転電機MG1の出力能力と、内燃機関EGの出力能力とが同等である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、第1回転電機MG1の出力能力が内燃機関EGの出力能力よりも小さい構成としても良い。
(4)上記の実施形態では、第1回転電機MG1の出力能力と、第2回転電機MG2の出力能力とが同等である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1回転電機MG1の出力能力が第2回転電機MG2の出力能力よりも小さくても良いし、大きくても良い。
(5)上記の実施形態では、内燃機関EGから出力部材2までの動力伝達経路に、第1回転電機MG1のロータ(第1ロータRo1)と一体的に回転する回転部材(第1ロータ軸Ros1及び第2ギヤG2)が配置された構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、例えば、第1回転電機MG1から出力部材2までの動力伝達経路に、入力部材1が配置された構成としても良い。
(6)上記の実施形態では、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2のそれぞれが噛み合い式係合装置である構成を例として説明した。しかし、そのような構成に限定されることなく、第1係合装置CL1及び第2係合装置CL2の少なくとも一方が、例えば、油圧によって摩擦部材同士の係合の状態が制御される油圧式の摩擦係合装置であっても良い。
(7)なお、上述した各実施形態で開示された構成は、矛盾が生じない限り、他の実施形態で開示された構成と組み合わせて適用することも可能である。その他の構成に関しても、本明細書において開示された実施形態は全ての点で単なる例示に過ぎない。従って、本開示の趣旨を逸脱しない範囲内で、適宜、種々の改変を行うことが可能である。
〔上記実施形態の概要〕
以下では、上記において説明した車両用駆動装置(100)の概要について説明する。
車両用駆動装置(100)は、
内燃機関(EG)に駆動連結される入力部材(1)と、
車輪(W)に駆動連結される出力部材(2)と、
第1回転電機(MG1)及び第2回転電機(MG2)と、
前記第1回転電機(MG1)及び前記第2回転電機(MG2)と電気的に接続され、車両の外部から充電可能に構成された蓄電装置(ST)と、
前記入力部材(1)と前記第1回転電機(MG1)とを駆動連結する第1伝達系(T1)と、
前記第1回転電機(MG1)と前記出力部材(2)とを駆動連結する第2伝達系(T2)と、
前記第2回転電機(MG2)と前記出力部材(2)とを駆動連結する第3伝達系(T3)と、
前記第1伝達系(T1)における動力伝達を断接する第1係合装置(CL1)と、
前記第2伝達系(T2)における動力伝達を断接する第2係合装置(CL2)と、を備え、
前記第1回転電機(MG1)の出力能力と前記第2回転電機(MG2)の出力能力との合計が、前記蓄電装置(ST)の出力以下である。
この構成によれば、蓄電装置(ST)から第1回転電機(MG1)と第2回転電機(MG2)との双方に同時に電力を供給して、それらの双方を出力能力に応じた出力で同時に力行させることができる。これにより、様々な車速域において、第1回転電機(MG1)と第2回転電機(MG2)との双方を力行させて、その駆動力を車両の走行に利用することができる。したがって、第2回転電機(MG2)の出力を大きく確保する必要性を低減でき、第2回転電機(MG2)の大型化を抑制できる。その結果、シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置(100)の大型化を抑制することができる。
ここで、前記第1回転電機(MG1)の定格回転速度は、最高車速(Vm)での前記出力部材(2)の回転速度に、前記第2伝達系(T2)の変速比を乗じて算出される値以上であると好適である。
この構成によれば、全車速域において、第1回転電機(MG1)を力行させ、その駆動力を車両の走行に利用することができる。したがって、第2回転電機(MG2)の出力を大きく確保する必要性を更に低減でき、第2回転電機(MG2)の大型化を更に抑制できる。
また、前記第1回転電機(MG1)の出力能力と前記第2回転電機(MG2)の出力能力との合計が、前記蓄電装置(ST)の出力と同等であると好適である。
この構成によれば、第1回転電機(MG1)と第2回転電機(MG2)との双方を同時に力行させるための電力の供給を確保しつつ、蓄電装置(ST)の出力が、第1回転電機(MG1)の出力能力と前記第2回転電機(MG2)の出力能力との合計と比べて過剰に大きくなることを回避できる。したがって、蓄電装置(ST)の大きさを適正化することができる。
また、前記第1回転電機(MG1)の出力能力と、前記内燃機関(EG)の出力能力とが同等であると好適である。
この構成によれば、シリーズモードにおいて、内燃機関(EG)の駆動力による第1回転電機(MG1)の発電を効率良く行うことができる。
また、前記第1回転電機(MG1)の出力能力と、前記第2回転電機(MG2)の出力能力とが同等であると好適である。
この構成によれば、シリーズモードにおいて、第1回転電機(MG1)によって発電されて蓄電装置(ST)に供給された電力と、蓄電装置(ST)から第2回転電機(MG2)に供給される電力との均衡を図り易くなる。これにより、蓄電装置(ST)の負荷を低減することができる。その結果、蓄電装置(ST)の寿命を長く確保し易くなる。
また、前記内燃機関(EG)から前記出力部材(2)までの動力伝達経路に、前記第1回転電機(MG1)のロータ(Ro1)と一体的に回転する回転部材(Ros1,第2ギヤG2)が配置されていると好適である。
一般的に、内燃機関(EG)から出力部材(2)までの動力伝達経路の変速比は、内燃機関(EG)の効率が高い回転速度を利用し易いように、比較的小さく設定されている。そのため、本構成によれば、第1回転電機(MG1)から出力部材(2)までの動力伝達経路の変速比も比較的小さくなる。これにより、高速で車両を走行させる場合であっても、第1回転電機(MG1)の回転速度が高くなり過ぎず、効率の良い回転速度で第1回転電機(MG1)を駆動させることが容易となる。
本開示に係る技術は、シリーズ・パラレル型のハイブリッド車両用の駆動装置に利用することができる。
100 :車両用駆動装置
1 :入力部材
2 :出力部材
MG1 :第1回転電機
MG2 :第2回転電機
ST :蓄電装置
T1 :第1伝達系
T2 :第2伝達系
T3 :第3伝達系
CL1 :第1係合装置
CL2 :第2係合装置
EG :内燃機関
W :車輪

Claims (6)

  1. 内燃機関に駆動連結される入力部材と、
    車輪に駆動連結される出力部材と、
    第1回転電機及び第2回転電機と、
    前記第1回転電機及び前記第2回転電機と電気的に接続され、車両の外部から充電可能に構成された蓄電装置と、
    前記入力部材と前記第1回転電機とを駆動連結する第1伝達系と、
    前記第1回転電機と前記出力部材とを駆動連結する第2伝達系と、
    前記第2回転電機と前記出力部材とを駆動連結する第3伝達系と、
    前記第1伝達系における動力伝達を断接する第1係合装置と、
    前記第2伝達系における動力伝達を断接する第2係合装置と、を備え、
    前記第1回転電機の出力能力と前記第2回転電機の出力能力との合計が、前記蓄電装置の出力以下である、車両用駆動装置。
  2. 前記第1回転電機の定格回転速度は、最高車速での前記出力部材の回転速度に、前記第2伝達系の変速比を乗じて算出される値以上である、請求項1に記載の車両用駆動装置。
  3. 前記第1回転電機の出力能力と前記第2回転電機の出力能力との合計が、前記蓄電装置の出力と同等である、請求項1又は2に記載の車両用駆動装置。
  4. 前記第1回転電機の出力能力と、前記内燃機関の出力能力とが同等である、請求項1から3のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  5. 前記第1回転電機の出力能力と、前記第2回転電機の出力能力とが同等である、請求項1から4のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
  6. 前記内燃機関から前記出力部材までの動力伝達経路に、前記第1回転電機のロータと一体的に回転する回転部材が配置されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の車両用駆動装置。
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