JP2021053890A - エンボス加工方法、エンボス型及びエンボス化粧板 - Google Patents

エンボス加工方法、エンボス型及びエンボス化粧板 Download PDF

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【課題】基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様を見栄えよく形成可能なエンボス加工方法及びエンボス型、並びに意匠性に優れたエンボス化粧板を提供する。【解決手段】基材11の表面12をエンボス型20で押圧することにより、基材11の表面12に凹凸模様13を形成するエンボス加工方法において、少なくとも刃先がエンボス型20の押圧方向に垂直凸部22に先行する刃30で、基材11の垂直凹部15の外周となる部分に切り込み溝16を形成し、該切り込み溝16の内側をエンボス型20の垂直凸部22で押圧することにより、側壁面15aがエンボス型20の押圧方向に平行な垂直凹部15を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、基材の表面にエンボス加工を施すためのエンボス加工方法及びエンボス型、及び基材の表面にエンボス加工を施したエンボス化粧板に関するものである。
従来、住宅等の建物の内装材、造作材、開口部材、家具等の化粧板として、エンボス加工を施すことによって表面に凹凸模様が形成されたエンボス化粧板が用いられている(下記の特許文献1を参照)。特許文献1には、鉱物質繊維板からなる基材の表面にエンボス型を押し当てて加圧するエンボス加工を施すことにより、表面に凹凸模様が形成されたエンボス化粧板を製造する方法が記載されている。
特開昭55−61414公報
しかしながら、上記鉱物質繊維板のように基材が繊維を含むものである場合、基材の表面をエンボス型で押圧する際に、基材の凹部の外周に跨がる繊維によって、エンボス型の凸部による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達され、凹部の周縁角部が変形したり、破壊されたりする虞があった。このような凹部の周縁角部の変形や破壊の虞は、周縁角部の角度が鈍角になるように凹部の側壁面をエンボス型の押圧方向に対して傾斜させることによって低減することができる。しかしながら、凹部の周縁角部の角度が大きくなればなる程、凹凸模様の凹凸感が損なわれ、エンボス化粧板の意匠性が低下するという問題があった。このように、従来のエンボス加工方法では、繊維を含む基材に対し、側壁面がエンボス型の押圧方向に平行な垂直凹部を見栄えよく形成することができなかった。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様を見栄えよく形成可能なエンボス加工方法及びエンボス型、並びに意匠性に優れたエンボス化粧板を提供することにある。
本発明では、上記の目的を達成するために、エンボス型の垂直凸部で基材の表面を押圧する前に、基材の垂直凹部の外周となる部分に刃で切り込み溝を形成することとした。
具体的には、第1の発明は、基材の表面を、側面が押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凸部が形成されたエンボス型で押圧することにより、上記基材の表面に、側壁面が上記エンボス型の押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凹部を有する凹凸模様を形成するエンボス加工方法を前提としている。
そして、第1の発明に係るエンボス加工方法は、少なくとも刃先が上記エンボス型の押圧方向に上記垂直凸部に先行する刃で、上記基材の上記垂直凹部の外周となる部分に切り込み溝を形成し、該切り込み溝の内側を上記エンボス型の上記垂直凸部で押圧することにより、上記垂直凹部を形成することを特徴とする。
第1の発明では、まず、刃で基材の垂直凹部の外周となる部分に切り込み溝を形成し、その内側をエンボス型の垂直凸部で押圧することによって垂直凹部を形成することとしている。そのため、上記エンボス加工方法によれば、基材が繊維を含むものであっても、エンボス型の垂直凸部が基材の表面を押圧する前に、垂直凹部の外周に跨がる繊維が刃で切断されるため、エンボス型の垂直凸部で基材の表面を押圧する際に、垂直凸部による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達されることがない。よって、上記エンボス加工方法によれば、周縁角部が変形したり、破壊されたりしていない見栄えのよい垂直凹部を形成することができる。
従って、第1の発明によれば、基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様を見栄えよく形成可能なエンボス加工方法を提供することができる。
第2の発明は、第1の発明において、上記刃は、上記垂直凸部に設けられていることを特徴とするものである。
第2の発明では、刃が垂直凸部に設けられたエンボス型を用いることにより、切り込み溝の形成と垂直凹部を含む凹凸模様の形成とを、1度の押圧作業で行うことができる。
また、第3の発明では、上記の目的を達成するために、エンボス型の垂直凸部の外周に、刃先が垂直凸部の先端から押圧方向に突出する刃を設けることとした。
具体的には、第3の発明は、側面が押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凸部を有し、基材の表面を押圧することにより、上記基材の表面に、側壁面が押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凹部を有する凹凸模様を形成するエンボス型を前提としている。
そして、第3の発明に係るエンボス型は、上記垂直凸部には、外周に、刃先が該垂直凸部の先端から押圧方向に突出する刃が設けられていることを特徴とするものである。
第3の発明では、エンボス型の垂直凸部の外周に、刃先が垂直凸部の先端からエンボス型の押圧方向に突出する刃が設けられている。このようなエンボス型によれば、基材が繊維を含むものであっても、垂直凸部が基材の表面を押圧する前に、垂直凹部の外周に跨がる繊維を刃で切断することができるため、垂直凸部が基材の表面を押圧する際に、垂直凸部による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達されることがない。よって、上記エンボス型によれば、周縁角部が変形したり、破壊されたりしていない見栄えのよい垂直凹部を形成することができる。
従って、第3の発明によれば、基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様を見栄えよく形成可能なエンボス型を提供することができる。
第4の発明は、第3の発明において、上記垂直凸部は、断面が矩形状に形成されて複数設けられ、上記複数の垂直凸部は、上記基材の表面に市松模様状の上記凹凸模様が形成されるように、市松模様状に配置されていることを特徴とするものである。
第4の発明では、基材の表面に市松模様状の凹凸模様が形成されるように、断面矩形状の複数の垂直凸部が市松模様状に配置されている。複数の垂直凸部をこのように配置することにより、刃は、エンボス型において格子状に配置されることとなる。このように、エンボス型に対して垂直凸部と刃とを全体に偏りなく設けることにより、エンボス型で基材の表面を押圧する際に、垂直凸部と刃の特定の箇所に負荷が集中することがない。そのため、エンボス型の垂直凸部と刃の破損を防止することができる。
第5の発明は、第3又は第4の発明において、上記刃は、上記垂直凸部と一体に形成されていることを特徴とするものである。
第5の発明では、刃がエンボス型の垂直凸部と一体に形成されている。このようなエンボス型によれば、切り込み溝の形成と垂直凹部を含む凹凸模様の形成とを、1度の押圧作業で行うことができる。
また、第6の発明では、上記の目的を達成するために、エンボス化粧板の垂直凹部の底面に、側壁面に沿う切り込み溝を形成することとした。
具体的には、第6の発明は、平坦な裏面と、側壁面が該裏面に垂直な少なくとも1つの垂直凹部を有する凹凸模様が形成された表面とを有するエンボス化粧板を前提とするものである。
そして、第6の発明に係るエンボス化粧板は、上記垂直凹部の底面には、上記側壁面に沿う切り込み溝が形成されていることを特徴とするものである。
第6の発明によれば、垂直凹部の底面に形成された側壁面に沿う切り込み溝により、垂直凹部の輪郭が際立ち、表面の凹凸感が増す。このような構成により、意匠性に優れたエンボス化粧板を提供することができる。
以上説明したように、本発明によると、エンボス型の垂直凸部で基材の表面を押圧する前に、基材の垂直凹部の外周となる部分に刃で切り込み溝を形成することとしたため、基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様を見栄えよく形成可能なエンボス加工方法を提供することができる。
また、他の発明によると、エンボス型の垂直凸部の外周に、刃先が垂直凸部の先端から押圧方向に突出する刃を設けることとしたため、基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様を見栄えよく形成可能なエンボス型を提供することができる。
さらに、他の発明によると、エンボス化粧板の垂直凹部の底面に、側壁面に沿う切り込み溝を形成することとしたため、意匠性に優れたエンボス化粧板を提供することができる。
図1は、本発明の実施形態1に係るエンボス化粧板を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態1に係るエンボス型を示す斜視図である。 図3は、本発明の実施形態1に係るエンボス型の断面図である。 図4は、本発明の実施形態1に係るエンボス加工方法によるエンボス加工の様子を示す図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施形態は、本質的に好ましい例示に過ぎず、本発明、その適用物、あるいはその用途の範囲を制限することを意図するものではない。
《発明の実施形態1》
図1は、本発明の実施形態1に係るエンボス化粧板10の斜視図である。図2は、本発明の実施形態1に係るエンボス型20の斜視図であり、図3は、エンボス型20の断面図である。図4は、本発明の実施形態1に係るエンボス加工方法の説明図である。
以下では、図1に示すエンボス化粧板10、その製造に用いる図2及び図3に示すエンボス型20、及び図4に示すエンボス化粧板10に施すエンボス加工方法について順に説明する。
〔エンボス化粧板〕
エンボス化粧板10は、基材11の表面12に、エンボス加工を施したものであり、例えば、住宅等の建物の内装材、造作材、開口部材、家具等の化粧材として用いられる。
基材11は、本実施形態1では、鉱物質繊維板によって構成されている。基材11の表面12には、後述するエンボス加工により、凹凸模様13が形成されている。一方、基材11の裏面14は、平坦面に形成されている。
図1に拡大して示すように、凹凸模様13は、側壁面15aが基材11の裏面14に垂直な垂直凹部15を有している。本実施形態1では、凹凸模様13は、基材11の表面12に、断面が矩形状の複数の垂直凹部15を市松模様状に配置することによって形成されている。本実施形態1では、垂直凹部15は、深さ(側壁面15aの上端から下端までの距離)が3mmとなるように形成されている。
垂直凹部15は、上述のように、4つの側壁面15aが、基材11の裏面14に垂直な面に形成されている。また、垂直凹部15は、底面15bの外周に、切り込み溝16が形成されている。切り込み溝16は、4つの側壁面15aに沿う矩形状に形成されている。本実施形態1では、切り込み溝16は、垂直凹部15の底面15bからの深さが3mmとなるように形成されている。
〔エンボス型〕
図2及び図3に示すように、エンボス型20は、鋼材によって形成され、基板部21と、側面22aがエンボス型20の押圧方向に平行な複数の垂直凸部22とを有している。本実施形態1では、基板部21は、平坦な板状体によって構成され、垂直凸部22の側面22aは、基板部21の表面から該表面に垂直に突出している。垂直凸部22は、エンボス化粧板10の垂直凹部15を形成するため、突出高さが3mmとなるように形成されている。
また、エンボス型20の複数の垂直凸部22には、外周に、刃先が各垂直凸部22の先端からエンボス型20の押圧方向に突出する刃30が設けられている。本実施形態1では、刃30は、各垂直凸部22の外縁に、該垂直凸部22と一体に形成されている。より詳細には、刃30と垂直凸部22の先端面とは、設計上の高さ(3mm)よりも高い高さに形成した垂直凸部22の先端部を、刃30となる外縁を残して削り出すことによって形成されている。なお、刃30の形成手法はこれに限られない。垂直凸部22とは別体に形成された刃30を、垂直凸部22に溶接することによって形成してもよい。
〔エンボス加工方法〕
図4に示すように、本実施形態1では、上述のエンボス型20を用い、基材11の表面12にエンボス加工を施すと共に、裏面14を平坦面に形成する。具体的には、例えば、基材11を、多段式ホットプレス等の加熱圧縮装置の熱盤間に挿入し、基材11の表面12に凹凸模様13を形成するためのエンボス型20を用いて加熱圧縮する。
上述のように、エンボス型20の垂直凸部22には、外周に、刃先が垂直凸部22の先端からエンボス型20の押圧方向(図4の下方)に突出する刃30が設けられている。そのため、エンボス型20を押圧方向に進行させると、刃30の刃先が、垂直凸部22に先行し、基材11の表面12に先に当接する。そして、エンボス型20を押圧方向にさらに進めると、基材11の垂直凹部15の外周となる部分には、刃30によって矩形状の切り込み溝16が形成される(図4(a)を参照)。この切り込み溝16によって基材11に形成されるエンボス型20の押圧方向に平行な面が、基材11の裏面14に垂直な垂直凹部15の側壁面15aとなる。
そして、エンボス型20を押圧方向にさらに進めると、エンボス型20の垂直凸部22が、刃30の刃先に遅れて基材11の表面12の切り込み溝16の内側に当接し、切り込み溝16の内側の部分を押圧して圧縮する(図4(b)を参照)。これにより、基材11の表面12に、垂直凹部15を有する凹凸模様13が形成される。
ところで、本実施形態1では、基材11が鉱物質繊維板で構成されている。そのため、刃のないエンボス型で基材を押圧する従来のエンボス加工方法では、基材の表面をエンボス型で押圧する際に、垂直凹部の外周に跨る繊維によって、エンボス型の凸部による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達され、垂直凹部の周縁角部が変形したり、破壊されたりする虞がある。
しかしながら、本実施形態1のエンボス加工方法では、少なくとも刃先がエンボス型20の垂直凸部22に先行する刃30で、基材11の垂直凹部15の外周となる部分に切り込み溝16を形成し、その内側をエンボス型20の垂直凸部22で押圧することによって垂直凹部15を形成することとしている。そのため、基材11が繊維を含むものであっても、エンボス型20の垂直凸部22が基材11の表面12を押圧する前に、垂直凹部15の外周に跨る繊維が刃30で切断されるため、エンボス型20の垂直凸部22で基材11の表面12を押圧する際に、垂直凸部22による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達されることがない。よって、上記エンボス加工方法によれば、エンボス型20の垂直凸部22が基材11の表面12を押圧する際に、垂直凹部15の周縁角部が変形したり、破壊されたりする虞がない。
−実施形態1の効果−
以上のように、本実施形態1のエンボス加工方法によれば、まず、刃30で基材11の垂直凹部15の外周となる部分に切り込み溝16を形成し、その内側をエンボス型20の垂直凸部22で押圧することによって垂直凹部15を形成することとしている。そのため、上記エンボス加工方法によれば、基材11が繊維を含むものであっても、エンボス型20の垂直凸部22が基材11の表面12を押圧する前に、垂直凹部15の外周に跨がる繊維が刃で切断されるため、エンボス型20の垂直凸部22で基材11の表面12を押圧する際に、垂直凸部22による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達されることがない。よって、上記エンボス加工方法によれば、周縁角部が変形したり、破壊されたりしていない見栄えのよい垂直凹部15を形成することができる。
従って、本実施形態1によれば、基材11の表面12に垂直凹部15を有する凹凸模様13を見栄えよく形成可能なエンボス加工方法を提供することができる。
また、本実施形態1のエンボス加工方法によれば、刃30が垂直凸部22に設けられたエンボス型20を用いることにより、切り込み溝16の形成と垂直凹部15を含む凹凸模様13の形成とを、1度の押圧作業で行うことができる。
また、本実施形態1のエンボス型20によれば、垂直凸部22の外周に、刃先が垂直凸部22の先端からエンボス型20の押圧方向に突出する刃30が設けられている。このようなエンボス型20によれば、基材11が繊維を含むものであっても、垂直凸部22が基材11の表面12を押圧する前に、垂直凹部15の外周となる部分に跨がる繊維を刃で切断することができるため、垂直凸部22が基材11の表面12を押圧する際に、垂直凸部22による圧縮荷重が圧縮面周囲に伝達されることがない。よって、上記エンボス型20によれば、周縁角部が変形したり、破壊されたりしていない見栄えのよい垂直凹部15を形成することができる。
従って、本実施形態1によれば、基材11の表面12に垂直凹部15を有する凹凸模様13を見栄えよく形成可能なエンボス型20を提供することができる。
また、本実施形態1のエンボス型20によれば、基材11の表面12に市松模様状の凹凸模様13が形成されるように、断面矩形状の複数の垂直凸部22が市松模様状に配置されている。複数の垂直凸部22をこのように配置することにより、刃30は、エンボス型20において格子状に配置されることとなる。このように、エンボス型20に対して垂直凸部22と刃30とを全体に偏りなく設けることにより、エンボス型20で基材11の表面12を押圧する際に、垂直凸部22と刃30の特定の箇所に負荷が集中することがない。そのため、エンボス型20の垂直凸部22と刃30の破損を防止することができる。
また、本実施形態1のエンボス型20によれば、刃30が垂直凸部22と一体に形成されている。このようなエンボス型20によれば、切り込み溝16の形成と垂直凹部15を含む凹凸模様の形成とを、1度の押圧作業で行うことができる。
また、本実施形態1のエンボス化粧板10によれば、垂直凹部15の底面15bに、側壁面15aに沿う切り込み溝16が形成されている。このようなエンボス化粧板10によれば、切り込み溝16により、垂直凹部15の輪郭が際立ち、表面12の凹凸感が増す。よって、本実施形態1によれば、意匠性に優れたエンボス化粧板10を提供することができる。
《その他の実施形態》
上記実施形態1では、エンボス型20に刃30が取り付けられていたが、刃30は、エンボス型20に取り付けられないものであってもよい。その場合、刃30を基材11の表面12に押し当てて、基材11の垂直凹部15の外周となる部分に切り込み溝16を形成した後、エンボス型20を基材11の表面12に押し当て、基材11の切り込み溝16の内側を垂直凸部22で押圧することによって垂直凹部15を形成する。なお、切り込み溝16を形成した刃30を基材11から引き抜く前に、刃30の内側にエンボス型20の垂直凸部22を挿入することによって垂直凹部15を形成してもよい。
また、上記実施形態1のエンボス加工方法では、エンボス型20を用いて基材11を加熱圧縮することによって基材11にエンボス加工を施していたが、エンボス加工の手法はこれに限られない。例えば、基材11を加熱することなくエンボス型20を用いて圧縮することにより、基材11にエンボス加工を施すこととしてもよい。
上記実施形態1では、基材11が、鉱物質繊維板によって構成されていた。しかしながら、基材11は、鉱物質繊維板に限られない。基材11は、例えば、パーティクルボード、インシュレーションボード(IB)、中密度繊維板(MDF)、高密度繊維板(HDF)等の木質繊維を含む木質繊維板や、各種木材の合板や、集成材や、各種木材の単板等であっても、上記実施形態1と同様の効果を奏することができる。さらに、基材11は、繊維を含まない板材であってもよい。繊維を含まない板材であっても、上述のエンボス型20及びエンボス加工方法を用いることにより、基材の表面に垂直凹部を有する凹凸模様が見栄えよく形成された意匠性に優れたエンボス化粧板10を形成することができる。
また、上記実施形態1では、エンボス化粧板10の表面11に市松模様状の凹凸模様13を形成する例について説明したが、凹凸模様13は、上記実施形態1のものに限られない。垂直凹部15の他に、側壁面が基材の裏面に垂直でない凹部を有するものであってもよく、細かな皺を有するものであってもよい。
以上説明したように、基材の表面にエンボス加工を施すためのエンボス加工方法及びエンボス型、及び基材の表面にエンボス加工を施したエンボス化粧板について有用である。
10 エンボス化粧板
11 基材
12 表面
13 凹凸模様
14 裏面
15 垂直凹部
15a 側壁面
15b 底面
16 切り込み溝
20 エンボス型
22 垂直凸部
22a 側面
30 刃

Claims (6)

  1. 基材の表面を、側面が押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凸部が形成されたエンボス型で押圧することにより、上記基材の表面に、側壁面が上記エンボス型の押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凹部を有する凹凸模様を形成するエンボス加工方法であって、
    少なくとも刃先が上記エンボス型の押圧方向に上記垂直凸部に先行する刃で、上記基材の上記垂直凹部の外周となる部分に切り込み溝を形成し、該切り込み溝の内側を上記エンボス型の上記垂直凸部で押圧することにより、上記垂直凹部を形成する
    ことを特徴とするエンボス加工方法。
  2. 請求項1において、
    上記刃は、上記垂直凸部に設けられている
    ことを特徴とするエンボス加工方法。
  3. 側面が押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凸部を有し、基材の表面を押圧することにより、上記基材の表面に、側壁面が押圧方向に平行な少なくとも1つの垂直凹部を有する凹凸模様を形成するエンボス型であって、
    上記垂直凸部には、外周に、刃先が該垂直凸部の先端から押圧方向に突出する刃が設けられている
    ことを特徴とするエンボス型。
  4. 請求項3において、
    上記垂直凸部は、断面が矩形状に形成されて複数設けられ、
    上記複数の垂直凸部は、上記基材の表面に市松模様状の上記凹凸模様が形成されるように、市松模様状に配置されている
    ことを特徴とするエンボス型。
  5. 請求項3又は4において、
    上記刃は、上記垂直凸部と一体に形成されている
    ことを特徴とするエンボス型。
  6. 平坦な裏面と、側壁面が該裏面に垂直な少なくとも1つの垂直凹部を有する凹凸模様が形成された表面とを有するエンボス化粧板であって、
    上記垂直凹部の底面には、上記側壁面に沿う切り込み溝が形成されている
    ことを特徴とするエンボス化粧板。
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