JP2021052513A - 電気接続箱 - Google Patents

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Abstract

【課題】ケースへのカバー部材の誤組付けの発生を抑制可能にした電気接続箱を提供する。【解決手段】電気接続箱1は、カバー部材4と、ケース2とを備えている。カバー部材4は、ケース2の外側面を切り欠くように設けられた保持凹部10に差し込まれることによって、ケース2に装着されている。保持凹部10は、Z方向下側に、Z方向でカバー部材4と当接する底部10aと、底部10aに立設された突出部15とを備えている。カバー部材4は、ケース2の外郭の一部を構成するカバー本体20と、カバー本体20の外側面から延びた対向壁24とを備えている。対向壁24は、突出部15を挟んでカバー本体20と対向している。ケース2は、カバー本体20の外側面に対向した延出壁30を備えている。延出壁30は、X方向において、対向壁24よりもカバー本体20から離間している。【選択図】図2

Description

本開示は、電気接続箱に関する。
従来、自動車に搭載される電気接続箱は、電子部品を収容するケースを備える。電子部品には、例えば給電用の電線に接続された端子が接続される。特許文献1に記載の電気接続箱は、端子を内部に保持した状態でケースに装着されるカバー部材を備える。カバー部材は、ケースの側部を切り欠くように設けられた保持凹部に対して、差し込まれることによって、ケースに保持されている。
特開2019−103215号公報
ところで、上記の電気接続箱では、ケースの保持凹部に対してカバー部材がずれた状態で差し込まれると、ケースに対してカバー部材が傾いた姿勢で誤って組み付けられることがあった。その結果、カバー部材がケースに対して正しく保持されないという問題があった。
本開示は、カバー部材をケースに対して正しい姿勢で組み付けやすくした電気接続箱を提供することを目的とする。
本開示の電気接続箱は、電線が接続された端子を保持するカバー部材と、前記端子が接続される電子部品を収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記ケースの外壁を切り欠くように設けられた保持凹部を有し、前記カバー部材が前記保持凹部の底部に向かって差し込まれることによって、前記カバー部材が前記保持凹部を塞ぐように前記ケースに装着される電気接続箱であって、前記カバー部材は、前記保持凹部を塞ぐカバー本体と、前記カバー本体における差し込み方向の先端部側に設けられ、前記カバー本体の外側面に対向する対向壁と、を有し、前記ケースは、前記保持凹部の前記底部から突出して前記カバー本体の前記外側面と前記対向壁との間に配置された突出部と、前記ケースの前記外壁から前記保持凹部側に延出されて、前記カバー本体の前記外側面に対向する延出壁と、を有し、前記延出壁は、前記対向壁よりも前記カバー本体の前記外側面から離間している。
本開示によれば、カバー部材をケースに対して正しい姿勢で組み付けやすくした電気接続箱を提供することが可能となる。
図1は、一実施形態における電気接続箱の斜視図である。 図2は、同実施形態における電気接続箱の分解斜視図である。 図3は、同実施形態における電気接続箱の分解斜視図である。 図4は、同実施形態における電気接続箱の上面図である。 図5は、同実施形態における電気接続箱の正面図である。 図6は、図4のI−I断面図である。 図7は、図4のII−II断面図である。 図8は、図5のIII−III断面図である。 図9は、図5のIV−IV断面図である。 図10は、同実施形態において、ケース部材の装着前の状態を示す斜視図である。 図11は、同実施形態において、図10からケース部材がZ方向下側へ移動した状態を示す斜視図である。 図12は、同実施形態において、図11からケース部材がさらにZ方向下側へ移動した状態を示す斜視図である。 図13は、同実施形態において、ケース部材の装着状態を示す斜視図である。
[本開示の実施形態の説明]
最初に本開示の実施態様を列記して説明する。
本開示の電気接続箱は、
[1]電線が接続された端子を保持するカバー部材と、前記端子が接続される電子部品を収容するケースと、を備え、前記ケースは、前記ケースの外壁を切り欠くように設けられた保持凹部を有し、前記カバー部材が前記保持凹部の底部に向かって差し込まれることによって、前記カバー部材が前記保持凹部を塞ぐように前記ケースに装着される電気接続箱であって、前記カバー部材は、前記保持凹部を塞ぐカバー本体と、前記カバー本体における差し込み方向の先端部側に設けられ、前記カバー本体の外側面に対向する対向壁と、を有し、前記ケースは、前記保持凹部の前記底部から突出して前記カバー本体の前記外側面と前記対向壁との間に配置された突出部と、前記ケースの前記外壁から前記保持凹部側に延出されて、前記カバー本体の前記外側面に対向する延出壁と、を有し、前記延出壁は、前記対向壁よりも前記カバー本体の前記外側面から離間している。
上記態様によれば、カバー部材を保持凹部に差し込む際に、カバー部材が保持凹部に対して、カバー本体における外側面側、すなわち外側にずれた場合に、延出壁がカバー部材に当接する構成にできる。これにより、外側へカバー部材がずれた状態で差し込まれるのを抑制できる。したがって、カバー部材をケースに対して正しい姿勢で組み付けやすくできる。
[2]前記延出壁は、前記カバー本体における差し込み方向の前記先端部側の前記外側面に対向していることが好ましい。
上記態様によれば、保持凹部において差し込み方向の先端側の底部に向けたカバー部材の差し込みを容易にするのに好適な構成にできる。
[3]前記延出壁は、前記対向壁と対向していることが好ましい。
上記態様によれば、対向壁に対向するカバー部材が、対向壁に当接することによって、カバー部材を保持凹部に保持する構成にできる。これにより、カバー部材の装着状態において、カバー部材のずれを抑制できる。
[4]前記延出壁における前記差し込み方向の基端側の端部は、前記突出部における前記差し込み方向の基端側の端部より、前記差し込み方向の基端側に位置していることが好ましい。
上記態様によれば、カバー部材の差し込み時、突出部が対向壁に対向するよりも前に、延出壁が対向壁と対向する。これにより、対向壁とカバー本体との間に突出部が正しく挿入されるように、カバー部材の差し込みを延出壁が案内する構成にできる。そのため、カバー部材をケースに対して正しい姿勢で組み付けやすくできる。
[5]前記カバー部材は、前記カバー本体における前記差し込み方向の基端部側に設けられた嵌合部を有し、前記保持凹部は、前記底部から前記差し込み方向に沿って延びた側部と、前記側部において前記差し込み方向の基端部側に設けられた被嵌合部と、を有し、前記嵌合部は、前記被嵌合部に前記差し込み方向に沿って嵌合されていることが好ましい。
上記態様によれば、カバー部材において差し込み方向の先端部側では、突出部がカバー本体と対向壁との間に配置されることによってカバー部材を保持しつつ、カバー部材において差し込み方向の基端部側では、嵌合部及び被嵌合部の嵌合によってカバー部材を保持する構成にできる。これによって、カバー部材の装着状態において、カバー部材のずれの抑制に寄与できる。
[本開示の実施形態の詳細]
以下、本開示の電気接続箱の具体例を、以下に図面を参照しつつ説明する。なお、本開示はこれらの例示に限定されるものではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
図1に示すように、電気接続箱1は、ケース2と、端子3を保持するカバー部材4とを備えている。ケース2の内部には、図示しない電子部品が収容されている。端子3は、電子部品に接続される。また、端子3には、電線5が接続されている。電気接続箱1の一例は、例えば車両に搭載され、複数の車載装置の間の接続を行うリレーボックスである。
電線5は、例えば給電用であり、ケース2内の電子部品へ電力の供給を行うものである。端子3は、例えばボルト及びナットなどの締結部材を用いて、ケース2内の電子部品に接続される。カバー部材4は、ボルトやナットを挿通可能に構成されている。
電気接続箱1は、互いに直交するX方向、Y方向、及びZ方向を有している。電気接続箱1は、X方向及びY方向の四方に側壁を有している。また、電気接続箱1においてZ方向の両側は、開口している。ここで、図1におけるZ方向に沿って紙面上側をZ方向上側、紙面下側をZ方向下側とする。電気接続箱1は、これらZ方向の上下両側の開口を、それぞれ図示しないカバーによって塞がれる。
図2及び図3に示すように、ケース2には、カバー部材4を保持する保持凹部10が設けられている。保持凹部10は、ケース2の側壁においてX方向一方側の外壁2aを切り欠くように設けられている。保持凹部10のX方向の一方側は、開口している。カバー部材4は、保持凹部10に対して、Z方向上側からZ方向下側へ向かって差し込まれることで、保持凹部10に保持される。Z方向が、カバー部材4の「差し込み方向」に該当する。カバー部材4、及び保持凹部10において、Z方向下側が「差し込み方向の先側」であり、Z方向上側が「差し込み方向の基側」である。
保持凹部10は、Z方向下側に設けられた底部10aと、底部10aからZ方向に沿って延びた側部10bと、を有している。底部10aは、Z方向において、カバー部材4と当接し、カバー部材4を支持する。側部10bは、底部10aのY方向両側にそれぞれ設けられている。カバー部材4は、側部10b同士の間に差し込まれる。
カバー部材4は、ケース2への装着状態において、保持凹部10を塞ぐカバー本体20を備えている。カバー本体20は、保持凹部10によって形成されたケース2のX方向一方側の開口を覆うように設けられている。カバー本体20は、X方向一方側を向く外側面20aを有している。カバー部材4及び保持凹部10において、外側面20aが向く側、すなわちX方向一方側をX方向外側とし、その反対側、すなわちX方向他方側をX方向内側とする。
カバー部材4は、カバー本体20のZ方向上側の端部に嵌合部21を備えている。嵌合部21は、第1嵌合部22と、第2嵌合部23とを有している。第1嵌合部22は、カバー本体20のY方向一方側に設けられている。第2嵌合部23は、カバー本体20のY方向他方側に設けられている。
カバー部材4は、カバー本体20の外側面20aに対向する対向壁24を備えている。は、カバー本体20のZ方向下端部側に設けられている。対向壁24は、カバー本体20からX方向外側へ突出するとともに、この突出した部分からカバー本体20に沿ってZ方向下側へ延びている。対向壁24において、Z方向に延びた部分が、カバー本体20から離間しつつ対向している。また、対向壁24は、カバー本体20と一体に設けられている。
カバー部材4には、電線5を、カバー本体20から外部へ引き出す引出口25が設けられている。引出口25は、カバー本体20に対して斜めに設けられている。引出口25には、引出口25に電線5を保持する、例えばバンドなどの保持部材が取り付けられる。電線5は、Z方向に沿って端子3に接続された部分から、引出口25までの間で、X方向及びY方向側へ屈曲するように配置されている。
保持凹部10は、側部10bにおいてZ方向上側の端部に設けられた被嵌合部11を備えている。被嵌合部11は、第1嵌合部22が嵌合される第1被嵌合部12と、第2嵌合部23が嵌合される第2被嵌合部13とを有している。第1被嵌合部12は、保持凹部10のY方向一方側の側部10bにおいてZ方向上側の端部に設けられている。第2被嵌合部13は、保持凹部10のY方向他方側の側部10bにおいてZ方向上側の端部に設けられている。
ケース2は、底部10aから突出した突出部15を有している。突出部15は、底部10aからZ方向上側に突出するとともに、Y方向に沿って延びた壁状に設けられている。突出部15は、カバー本体20及び対向壁24の間に配置される。すなわち、対向壁24は、突出部15を挟んでカバー本体20に対向する。
また、保持凹部10は、底部10aにおいて引出口25に対向する位置に、突部16を有している。突部16は、底部10aから引出口25の内部へ突出するように設けられている。
ケース2は、カバー本体20に対して、Y方向一方側から対向する第1規制壁17と、X方向内側から対向する第2規制壁18とを有している。第1規制壁17は、保持凹部10のY方向一方側に設けられている。第2規制壁18は、保持凹部10のY方向他方側に設けられている。第1規制壁17及び第2規制壁18は、Z方向に延びている。
ケース2は、外壁2aに、延出壁30を備えている。延出壁30は、外壁2aにおいて、保持凹部10のZ方向下側から保持凹部10側へ延出している。延出壁30は、保持凹部10に対してX方向外側に設けられている。
図4及び図5に示すように、第1嵌合部22及び第1被嵌合部12は、カバー本体20よりもX方向内側に設けられている。第2嵌合部23及び第2被嵌合部13は、X方向においてカバー本体20と同じ位置にある。対向壁24は、カバー本体20からX方向外側に突出するように設けられ、X方向及びZ方向において突出部15を覆っている。延出壁30は、カバー本体20とX方向において対向している。延出壁30は、対向壁24よりもX方向外側に設けられている。したがって、延出壁30は、X方向において対向壁24よりもカバー本体20から離間している。
図6に示すように、第1嵌合部22は、Z方向に延びる2つの差込片22aを有している。2つの差込片22aは、互いに離間しつつ、X方向に沿って並んでいる。第1被嵌合部12は、Z方向に沿って延び、かつY方向に凹んだ2つのスリット12aを有している。2つのスリット12aは、互いに離間しつつ、X方向に沿って並んでいる。2つの差込片22aは、Z方向上側から、2つのスリット12aにそれぞれ挿入されている。各差込片22aは、各スリット12aに嵌合し、X方向への移動が規制される。
図7に示すように、第2嵌合部23は、Z方向に延びる2つの差込片23aを有している。2つの差込片23aは、互いに離間しつつ、X方向に沿って並んでいる。第2被嵌合部13は、Z方向に沿って延び、かつY方向に凹んだ2つのスリット13aを有している。2つのスリット13aは、互いに離間しつつ、X方向に沿って並んでいる。2つの差込片23aは、Z方向上側から、2つのスリット13aにそれぞれ挿入されている。各差込片23aは、各スリット13aに嵌合し、X方向への移動が規制される。
図8に示すように、突部16は、底部10aからZ方向上側へ向かって突出している。突部16は、引出口25の内部に突出し、引出口25の内面とX方向において対向している。突部16は、引出口25の内面に当接することにより、引出口25のX方向への移動を規制する。
図9に示すように、対向壁24は、カバー本体20からX方向外側へ延びる第1対向壁部24aと、第1対向壁部24aからZ方向下側へ延びた第2対向壁部24bとを有している。これにより、対向壁24は、カバー本体20との間にZ方向に凹んだ溝部24cを形成している。溝部24cには、突出部15が挿入されている。すなわち、突出部15は、X方向において、カバー本体20及び第2対向壁部24bに挟まれている。このように、溝部24cと突出部15との間の隙間から保持凹部10内へ到る経路は、屈曲しているので、例えば水などの異物の保持凹部10内への侵入を抑制することができる。
延出壁30は、ケース2の外壁2aからX方向外側へ延びる第1延出壁部31と、第1延出壁部31からZ方向上側へ延びる第2延出壁部32とを有している。延出壁30において第2延出壁部32が、X方向でカバー本体20と対向している。
第2延出壁部32は、X方向内側へ突出したガイドリブ32aを有している。ガイドリブ32aは、Z方向に延びている。ガイドリブ32aにおけるZ方向上側の部分には、Z方向下側に向かってX方向内側へ傾斜した斜面が設けられている。ガイドリブ32aは、溝部24cに突出部15が挿入されるように、カバー部材4を案内する。また、ガイドリブ32aは、第2延出壁部32の補強用部材としても機能する。
延出壁30において第2延出壁部32は、カバー本体20から離間している。第2延出壁部32におけるX方向内側面とカバー本体20の外側面20aとの間の距離D1は、対向壁24の第2対向壁部24bにおけるX方向外側面とカバー本体20の外側面20aとの間の距離D2よりも長い。第2延出壁部32におけるX方向内側面とは、ガイドリブ32aのX方向内側の端面である。すなわち、第2延出壁部32は、対向壁24よりもカバー本体20から離間している。また、ガイドリブ32aのX方向内側の端面と、対向壁24の第2対向壁部24bにおけるX方向外側面との間の隙間は、突出部15とカバー本体20の外側面20aとの間の隙間よりも短く設けられている。
第2延出壁部32は、Z方向における底部10aの位置からZ方向上側へ延びている。また、第2延出壁部32のZ方向上側の端部は、対向壁24のZ方向上側の端部よりもZ方向上側に位置している。さらに、第2延出壁部32は、Z方向において、その長さ寸法が各嵌合部21と各被嵌合部11との嵌りしろの長さ以上に設けられていることが好ましい。嵌りしろは、各差込片22a,23aと各スリット12a,13aとが対向している部分のZ方向における長さである。
さらに、延出壁30の第2延出壁部32は、第2対向壁部24bに対してX方向外側から対向している。また、第2延出壁部32は、第2対向壁部24bを挟んで突出部15と対向している。
本実施形態の作用について説明する。ここでは、図10から図13の順に、カバー部材4のケース2への装着手順を説明する。
図10に示すように、ケース2に装着される際、カバー部材4は、保持凹部10に対してZ方向上側からZ方向下側へ向けて差し込まれる。カバー部材4は、第1規制壁17及び第2規制壁18に沿ってZ方向下側へ差し込まれる。
図11に示すように、カバー部材4が第1規制壁17及び第2規制壁18に沿って、Z方向下側へ差し込まれる際、カバー部材4は、第1規制壁17と、保持凹部10のY方向他方側の壁面とに挟まれ、Y方向両側へのずれが抑制される。第2規制壁18は、カバー部材4のX方向内側へのずれを抑制する。
ところで、仮にカバー部材4のY方向他方側が、第2規制壁18からX方向外側へ離れて差し込まれた場合、第1嵌合部22及び第1被嵌合部12が嵌合しているものの、第2嵌合部23及び第2被嵌合部13が正しく嵌合しないという事態が発生し得る。この場合、カバー部材4がケース2に対して斜めに装着されてしまう。このとき、カバー部材4は、保持凹部10に対して、傾いた状態で、第1嵌合部22及び第1被嵌合部12の嵌合によって保持される。また、カバー部材4のY方向一方側がX方向外側へずれることにより、第2嵌合部23及び第2被嵌合部13が嵌合しているものの、第1嵌合部22及び第1被嵌合部12が正しく嵌合しないという事態も発生し得る。この場合も、カバー部材4がケース2に対して斜めに装着されてしまう。この事象は、引出口25から引き出された電線5が、カバー本体20に対して斜めに引っ張られるために発生することがある。
上記を踏まえ、本実施形態では、カバー本体20に対してX方向外側から対向する延出壁30を有している。カバー部材4が第1規制壁17及び第2規制壁18に沿って差し込まれていくと、延出壁30とカバー本体20とがX方向において対向する位置となる。ここで、仮に延出壁30とカバー部材4とが対向する位置よりも前に、カバー部材4がX方向外側にずれていた場合、延出壁30は、Z方向において、カバー部材4と当接する。これにより、カバー部材4のそれ以降の差し込みを不可とする。
延出壁30は、対向壁24に対してX方向外側から対向する。延出壁30と対向壁24とが対向すると、対向壁24は、延出壁30のX方向内側に差し込まれていく。すなわち、第2対向壁部24bが、第2延出壁部32のガイドリブ32aに対向しつつ差し込まれていく。ガイドリブ32aのX方向内側の端面が第2対向壁部24bに当接することにより、カバー部材4のX方向外側へのずれが抑制される。また、カバー部材4がX方向外側にずれ、ガイドリブ32aに対してZ方向上側から当接した場合、ガイドリブ32aは、Z方向上側に設けられた斜面によって、カバー部材4をX方向内側へ導く。
図12に示すように、カバー部材4と延出壁30とが対向しつつ、Z方向下側へさらに差し込まれていくと、第1嵌合部22及び第2嵌合部23は、それぞれ第1被嵌合部12及び第2被嵌合部13に嵌合していく。このとき、第1嵌合部22の各差込片22aは、第1被嵌合部12の各スリット12aに挿入されていく。また、第2嵌合部23の各差込片23aは、第2被嵌合部13の各スリット13aに挿入されていく。
各嵌合部21及び各被嵌合部11を嵌合させつつ、さらにカバー部材4を差し込んでいくと、突出部15が、カバー本体20及び対向壁24と対向する。ここで、X方向において、ガイドリブ32aのX方向内側の端面と、対向壁24の第2対向壁部24bにおけるX方向外側面との間の隙間は、突出部15とカバー本体20の外側面20aとの間の隙間よりも短く設けられている。そのため、カバー部材4がX方向外側にずれた場合、ガイドリブ32aと対向壁24とがX方向で当接し、突出部15とカバー本体20とは当接しない。したがって、ガイドリブ32aのX方向内側の端面に対向壁24を沿わして差し込んでいくことによって、溝部24cに突出部15が確実に挿入される。すなわち、溝部24cに突出部15が挿入されるように、カバー部材4の差し込みを延出壁30が案内する。
図13に示すように、カバー部材4が底部10aに当接するところまで差し込まれると、各嵌合部21と各被嵌合部11とが完全に嵌合する。また、突出部15が溝部24cに完全に挿入される。これにより、カバー部材4がケース2に装着された装着状態となる。また、装着状態のとき、図示しない係止機構により、Z方向におけるカバー部材4の抜け止めがされることが好ましい。
上記のように、延出壁30によってカバー部材4のX方向外側へのずれが抑制されながらカバー部材4が保持凹部10に差し込まれていく。これにより、各嵌合部21の位置と各被嵌合部11の位置とがずれにくくなる。
カバー部材4のケース2への装着状態において、延出壁30は、突出部15との間に対向壁24を挟むように配置されている。これにより、延出壁30は、装着状態においても、カバー部材4のX方向外側へのずれを抑制する。
本実施形態の効果について説明する。
(1)カバー部材4は、保持凹部10を塞ぐカバー本体20と、カバー本体20におけるZ方向下側に設けられ、カバー本体20の外側面20aに対向する対向壁24と、を有している。ケース2は、保持凹部10の底部10aから突出してカバー本体20の外側面20aと対向壁24との間に配置された突出部15と、ケース2の外壁2aから保持凹部10側に延出されて、カバー本体20の外側面20aに対向する延出壁30と、を有している。延出壁30は、対向壁24よりもカバー本体20の外側面20aから離間している。この構成によれば、カバー部材4を保持凹部10に差し込む際に、カバー部材4が保持凹部10に対して、カバー本体20における外側面20a側、すなわちX方向外側にずれた場合に、延出壁30がカバー部材4に当接する構成にできる。これにより、X方向外側へカバー部材4がずれた状態で差し込まれるのを抑制できる。また、延出壁30によってカバー部材4のX方向外側へのずれが抑制されながらカバー部材4が保持凹部10に差し込むことができる。これにより、各嵌合部21の位置と各被嵌合部11の位置とがずれにくくなる。したがって、カバー部材4をケース2に対して正しい姿勢で組み付けやすくできる。
(2)延出壁30は、カバー本体20におけるZ方向下側の外側面20aに対向している。これによれば、保持凹部10においてZ方向下側の底部10aに向けたカバー部材4の差し込みを容易にするのに好適な構成にできる。
(3)延出壁30は、対向壁24と対向している。これによれば、延出壁30が対向壁24に当接することによって、カバー部材4を保持凹部10に保持する構成にできる。これにより、カバー部材4の装着状態において、カバー部材4のずれを抑制できる。
(4)延出壁30におけるZ方向上側の端部は、突出部15におけるZ方向上側の端部より、Z方向上側に位置している。これによれば、カバー部材4の差し込み時、突出部15が対向壁24に対向するよりも前に、延出壁30が対向壁24と対向する。これにより、延出壁30に対向壁24を沿わして差し込んでいくことによって、溝部24cに突出部15が確実に挿入される構成にできる。すなわち、対向壁24とカバー本体20との間に突出部15が正しく挿入されるように、カバー部材4の差し込みを延出壁30が案内する構成にできる。そのため、カバー部材4をケース2に対して正しい姿勢で組み付けやすくできる。
(5)カバー部材4は、カバー本体20におけるZ方向上側に設けられた嵌合部21を有している。保持凹部10は、底部10aからZ方向に沿って延びた側部10bと、側部10bにおいてZ方向上側に設けられた被嵌合部11とを有している。嵌合部21は、被嵌合部11にZ方向に沿って嵌合されている。これによれば、カバー部材4においてZ方向下側では、突出部15がカバー本体20と対向壁24との間に配置されることによってカバー部材4を保持しつつ、カバー部材4においてZ方向上側では、嵌合部21及び被嵌合部11の嵌合によってカバー部材4を保持する構成にできる。これによって、カバー部材4の装着状態において、カバー部材4のずれの抑制に寄与できる。
本実施形態は、以下のように変更して実施することができる。本実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
・嵌合部21及び被嵌合部11の配置は、本実施形態に限定されない。各嵌合部21及び各被嵌合部11の配置位置は、それぞれ変更可能であり、カバー部材4及び保持凹部10におけるZ方向下側に嵌合部21及び被嵌合部11が設けられてもよい。また、嵌合部21及び被嵌合部11の個数は、特に限定されない。
・各嵌合部21及び各被嵌合部11の形状は、適宜変更可能である。また、差込片22a,23a、及びスリット12a,13aの形状や個数は、適宜変更可能である。また、嵌合部21にスリットが設けられ、被嵌合部11に差し込み片が設けられてもよい。
・Z方向におけるカバー部材4の抜け止めのための係止機構は、嵌合部21及び被嵌合部11に設けられてもよいし、保持凹部10の壁面に設けられてもよいし、ケース2の他の部分に設けられてもよい。また、係止機構は、特に限定されず、例えばスナップフィットが適用できる。
・第1規制壁17及び第2規制壁18は、本実施形態に限定されず、省略可能である。
・保持凹部10は、適宜変更可能である。例えば、保持凹部10のX方向他方側が開口していてもよい。
・延出壁30は、突出部15と対向していなくてもよい。
・延出壁30は、Z方向において底部10aから離間した位置に設けてもよい。
・差し込み方向に対する直行方向は、本実施形態のX方向に限定されず、Y方向であってもよい。すなわち、延出壁30は、保持凹部10のX方向外側に設けられることに限定されない。
・嵌合部21及び被嵌合部11は、X方向において対向することに限定されず、Y方向において対向してもよい。
・差し込み方向の先側は、Z方向の他方側でもよいし、一方側でもよい。
・延出壁30は、Z方向において、第1嵌合部22と第1被嵌合部12との嵌りしろ、及び第2嵌合部23と第2被嵌合部13との嵌りしろよりも長く設けられることに限定されない。ただし、延出壁30を上記嵌りしろよりも長く設ければ、延出壁30に沿ってカバー部材4を差し込むことで、各嵌合部21と各被嵌合部11との位置を合わせ易くできる。
・電気接続箱1は、車両に搭載されるものに限定されない。また、電気接続箱1は、リレーボックスでもよいし、ジャンクションボックスでもよいし、ヒューズボックスでもよい。
1…電気接続箱
2…ケース
3…端子
4…カバー部材
5…電線
10…保持凹部
10a…底部
10b…側部
11…被嵌合部
12…第1被嵌合部
12a…スリット
13…第2被嵌合部
13a…スリット
15…突出部
16…突部
17…第1規制壁
18…第2規制壁
20…カバー本体
21…嵌合部
22…第1嵌合部
22a…差込片
23…第2嵌合部
23a…差込片
24…対向壁
24a…第1対向壁部
24b…第2対向壁部
24c…溝部
25…引出口
30…延出壁
31…第1延出壁部
32…第2延出壁部
32a…ガイドリブ
D1…距離
D2…距離

Claims (5)

  1. 電線が接続された端子を保持するカバー部材と、
    前記端子が接続される電子部品を収容するケースと、を備え、
    前記ケースは、前記ケースの外壁を切り欠くように設けられた保持凹部を有し、
    前記カバー部材が前記保持凹部の底部に向かって差し込まれることによって、前記カバー部材が前記保持凹部を塞ぐように前記ケースに装着される電気接続箱であって、
    前記カバー部材は、前記保持凹部を塞ぐカバー本体と、前記カバー本体における差し込み方向の先端部側に設けられ、前記カバー本体の外側面に対向する対向壁と、を有し、
    前記ケースは、前記保持凹部の前記底部から突出して前記カバー本体の前記外側面と前記対向壁との間に配置された突出部と、前記ケースの前記外壁から前記保持凹部側に延出されて、前記カバー本体の前記外側面に対向する延出壁と、を有し、
    前記延出壁は、前記対向壁よりも前記カバー本体の前記外側面から離間している、電気接続箱。
  2. 前記延出壁は、前記カバー本体における差し込み方向の前記先端部側の前記外側面に対向している、請求項1に記載の電気接続箱。
  3. 前記延出壁は、前記対向壁と対向している、請求項2に記載の電気接続箱。
  4. 前記延出壁における前記差し込み方向の基端側の端部は、前記突出部における前記差し込み方向の基端側の端部より、前記差し込み方向の基端側に位置している、請求項3に記載の電気接続箱。
  5. 前記カバー部材は、前記カバー本体における前記差し込み方向の基端部側に設けられた嵌合部を有し、
    前記保持凹部は、前記底部から前記差し込み方向に沿って延びた側部と、前記側部において前記差し込み方向の基端部側に設けられた被嵌合部と、を有し、
    前記嵌合部は、前記被嵌合部に前記差し込み方向に沿って嵌合されている、請求項1から請求項4のうちいずれか一項に記載の電気接続箱。
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