JP2021052142A - 半導体モジュールおよびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】放熱板の接合を容易とすること。【解決手段】本発明は、半導体素子10の上面に放熱板16を接合する工程と、前記放熱板16を接合した後、前記半導体素子10の下面を、樹脂絶縁層22上に接合する工程と、を含む半導体モジュールの製造方法である。【選択図】図5

Description

本発明は半導体モジュールおよびその製造方法に関し、例えば放熱板を有する半導体モジュールおよびその製造方法に関する。
動作中に発熱する半導体素子の裏面に放熱板を接合させることにより、半導体素子において発生した熱を外部に放熱することが知られている(例えば特許文献1、2)。
特開2018−182225号公報 特開2009−283870号公報
半導体素子を絶縁層に搭載した後に半導体素子に放熱板を接合する場合、樹脂からなる絶縁層は可撓性を有するため、絶縁層が湾曲することがある。絶縁層が湾曲した状態で放熱板を接合しようとすると、放熱板と半導体素子との間に空隙が生じる。また、放熱板と半導体素子との位置合わせの制度が低下することがある。このように、半導体素子への放熱板の接合が難しくなることがある。
本発明は、上記課題に鑑みなされたものであり、放熱板の接合を容易とすることを目的とする。
本発明は、半導体素子の上面に放熱板を接合する工程と、前記放熱板を接合した後、前記半導体素子の下面を、樹脂絶縁層上に接合する工程と、を含む半導体モジュールの製造方法である。
上記構成において、前記樹脂絶縁層を貫通する貫通孔を介し前記半導体素子に電気的に接続する金属層を前記樹脂絶縁層の下面に形成する工程を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記半導体素子の下面を前記樹脂絶縁層上に接合する工程の前に、前記半導体素子と前記放熱板とを封止する第1封止樹脂を形成する工程を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記半導体素子の下面を前記樹脂絶縁層上に接合する工程の後に、前記樹脂絶縁層上に前記半導体素子および前記放熱板を封止する第2封止樹脂を形成する工程を含む構成とすることができる。
上記構成において、前記放熱板を接合する工程は、少なくとも1つの半導体素子の上面に1つの放熱板が各々接合されるように、複数の半導体素子の上面に複数の放熱板を接合する工程を含み、前記第1封止樹脂を形成する工程は、前記複数の半導体素子および前記複数の放熱板が封止されるように第3封止樹脂を形成する工程と、1つの第1封止樹脂に前記少なくとも1つの半導体素子および前記1つの放熱板が封止されるように、前記第3封止樹脂を切断する工程と、を含む構成とすることができる。
上記構成において、複数の半導体素子の上面に複数の放熱板を接合する工程において、前記複数の放熱板は互いに接続部により接続され、前記第3封止樹脂を切断する工程において、前記第3封止樹脂と前記接続部とを同時に切断する構成とすることができる。
上記構成において、前記金属層は前記樹脂絶縁層より厚い構成とすることができる。
本発明は、樹脂絶縁層と、前記樹脂絶縁層の上面に接合された半導体素子と、前記半導体素子上に接合された放熱板と、前記半導体素子と前記放熱板とを囲み封止する第1封止樹脂と、前記第1封止樹脂を囲み封止する第2封止樹脂と、を備え、前記第1封止樹脂は前記第2封止樹脂から露出し、前記放熱板は前記第1封止樹脂から露出する半導体モジュールである。
上記構成において、前記樹脂絶縁層の上面に接合された電子部品を備え、前記第1封止樹脂は前記電子部品を封止せず、前記第2封止樹脂は前記電子部品を封止する構成とすることができる。
上記構成において、前記放熱板の側面に接続し前記第1封止樹脂を横方向に貫通し前記第2封止樹脂内には連通せず前記放熱板の材料と略同じ材料からなる突起部を備える構成とすることができる。
上記構成において、前記第1封止樹脂の線膨張係数は前記半導体素子の線膨張係数より大きく、前記第2封止樹脂の線膨張係数は第1封止樹脂の線膨張係数より大きい構成とすることができる。
本発明は、ポリイミドからなる可撓性を有する絶縁層と、前記絶縁層にフェイスダウンで接合された2つの半導体素子と、前記2つの半導体素子の上面に接合された単一の放熱板と、前記単一の放熱板および前記2つの半導体素子を封止し、上面が前記単一の放熱板の上面を囲みかつ同一面を形成する第1封止樹脂と、前記第1封止樹脂を封止し、上面が前記第1封止樹脂の上面を囲みかつ同一面を形成する第2封止樹脂と、前記絶縁層に設けられた貫通孔を介し前記半導体素子に接続する金属層と、を備え、前記第1封止樹脂の線膨張係数は前記半導体素子の線膨張係数より大きく、前記第2封止樹脂の線膨張係数は前記第1封止樹脂の線膨張係数より大きい半導体モジュールである。
本発明によれば、放熱板の接合を容易とするができる。
図1(a)から図1(d)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図(その1)である。 図2(a)および図2(b)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図(その1)である。 図3(a)および図3(b)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図(その2)である。 図4(a)から図4(c)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図(その2)である。 図5(a)および図5(b)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図(その3)、図5(c)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図(その3)である。 図6(a)は、実施例1の変形例1の半導体モジュールの製造方法を示す平面図、図6(b)は、実施例1の変形例1に係る部品モジュールの側面図、図6(c)は、実施例1の変形例1に係る半導体モジュールの平面図である。 図7(a)および図7(b)は、実施例1の変形例2に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。 図8(a)および図8(b)はそれぞれ、実施例1の変形例3および4に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図である。 図9(a)から図9(c)は、部品モジュールの製造方法のを示す断面図である。 図10は、比較例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。
以下、図面を参照し本発明の実施例について説明する。
図1(a)から図1(d)、図4(a)から図4(c)、図5(a)および図5(b)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。図2(a)から図3(b)および図5(c)は、実施例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図である。
図1(a)および図2(a)に示すように、粘着性シート40の粘着面に複数の半導体素子10を接着させる。実施例1では、半導体素子10は、ベアチップ(トランジスタチップ)であり、フェイスダウンにより実装される。なお、半導体素子10は、例えばIGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor)、バイポーラトランジスタまたはFET(Field Effect Transistor)等のトランジスタまたはダイオードである。トランジスタまたはダイオードには、Si、GaNまたはSiC等を材料とする半導体材料が用いられる。半導体素子10は、半導体ベアチップでもよいし、ベアチップが封止されて実装されたパッケージでもよい。パッケージは、例えばWLP(Wafer Level Package)またはSIP(Single Inline Package)等のパッケージである。半導体素子10の下面に電極12が設けられている。電極12は、例えば、金、アルミニウムまたは銅等を主材料とする金属層である。電極12は粘着性シート40により保護される。粘着性シート40は半導体素子10が最低限保持できる程度の粘着力を有し、紫外線を照射することで粘着性を低下できるシートであることが好ましい。半導体素子10の厚さは例えば50μmから500μmである。
図1(b)および図2(b)に示すように、半導体素子10の上面(裏面)に接合層14を形成する。接合層14は、例えば銀ペーストまたは銅ペースト等の導電性ペースト、半田等のロウ材、またはダイアタッチフィルム等の絶縁性の接着剤であり、熱伝導性の高い材料である。接合層14の厚さは例えば5μmから100μmである。接合層14上に放熱板16を搭載し、加熱することで、半導体素子10の上面に放熱板16を接合する。2つの半導体素子10に対し1つの放熱板16を接合させる。放熱板16は例えば銅板等の熱伝導率の高い金属板またはサファイア板等の熱伝導率の高い絶縁板である放熱板16は、DBA(Direct Bonded Aluminum)またはDBC(Direct Bonded Cupper)のように、絶縁基板に金属層が接合された熱伝導率の高い基板でもよい。放熱板16の厚さは例えば300μmから1500μmである。これにより、半導体素子10と放熱板16を有する部品モジュール20aが形成される。
図1(c)および図3(a)に示すように、複数の部品モジュール20aを封止部18により封止する。部品モジュール20aのうち半導体素子10と放熱板16で囲まれた空間52には、樹脂が導入しにくい。よって、図3(a)の矢印50のように、空間52が開放された開口方向から樹脂を流動させることが好ましい。これにより、空間52内にボイド等が形成されることを抑制できる。封止部18は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であり、フィラー等が含まれていてもよい。封止部18は、例えばトランスファモールド法、インジェクション法またはコンプレッション法を用い形成する。
図1(d)および図3(b)に示すように、粘着性シート40を剥離する。例えば、粘着性シート40に紫外線を照射することで粘着性シート40の粘着力を低下させ、半導体素子10および封止部18から粘着性シート40を剥離する。電極12は封止部18から露出している。ダイシング法等を用い封止部18を切断する。これにより、封止部18に樹脂封止された部品モジュール20が形成される。
図4(a)に示すように、絶縁層22上に接着剤24を塗布する。絶縁層22は例えばポリイミドからなるポリイミド層等の樹脂からなり、可撓性を有する。絶縁層22の厚さは例えば10μmから100μmである。接着剤24は例えばエポキシ樹脂等からなる絶縁性樹脂接着剤である。接着剤24の厚さは例えば5μmから50μmである。接着剤24上に部品モジュール20および電子部品21を配置する。半導体素子10の電極12が接着剤24に接する。電子部品21は、例えばチップ抵抗、チップコンデンサおよびチップインダクタ等のディスクリート部品、集積回路等の半導体素子である。電極21aは、例えばディスクリート部品の外部電極である。熱処理することにより接着剤24を硬化させ、部品モジュール20および電子部品21を絶縁層22に接着する。熱処理は例えば100℃から300℃の温度で実施する。接着剤24は部品モジュール20および電子部品21が搭載される領域のみに設けられていてもよい。
図4(b)に示すように、絶縁層22および接着剤24を貫通する貫通孔26を形成する。貫通孔26は、例えばレーザ光を照射することにより形成する。貫通孔26により、電極12および21aの下面が露出する。貫通孔26の大きさは、例えば30μmから500μmである。
図4(c)に示すように、絶縁層22の下面、貫通孔26の内面に金属層28を形成する。絶縁層22の下面、貫通孔26の内面にシード層を形成する。シード層は、例えばスパッタリング法または無電解めっき法を用い形成する。シード層の下面に電解めっき法を用いめっき層を形成する。めっき層は例えば銅を主材料とした金属層である。シード層およびめっき層により金属層28が形成される。金属層28の厚さは例えば10μmから125μmであり、絶縁層22より厚く示されているが、金属層28は絶縁層22より薄くてもよい。金属層28は、貫通孔26が埋め込まれる程度の厚さがあればよい。
図5(a)に示すように、絶縁層22上に部品モジュール20および電子部品21を封止するように封止部30を形成する。封止部30は、例えばエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂または熱可塑性樹脂であり、フィラー等が含まれていてもよい。封止部30、例えばトランスファモールド法、インジェクション法またはコンプレッション法を用い形成する。
図5(b)および図5(c)に示すように、封止部30および18の上面を研磨する。これにより、封止部30の上面から封止部18および放熱板16が露出する。図5(c)のように、上方から見ると、放熱板16は封止部18に囲まれ、封止部18は封止部30に囲まれている。これにより、半導体モジュールが製造される。
[実施例1の変形例1]
図6(a)は、実施例1の変形例1の半導体モジュールの製造方法を示す平面図である。図6(a)に示すように、半導体素子10上に複数の放熱板16を接合するときに、複数の放熱板16は接続部16aにより互いに接続されている。接続部16aの材料は放熱板16の材料と略同じである。放熱板16が複数の層を有するとき、接続部16aは複数の層の少なくとも1つの層から形成されていればよい。接続部16aは、封止部18を切断するときに切断される。その他の工程は実施例1と同じであり説明を省略する。なお、実施例1では、放熱板16と接続部16aは、一体で同一材料からなり、銅を主材料とする金属からなる。
図6(b)は、実施例1の変形例1に係る部品モジュールの側面図である。図6(b)に示すように、部品モジュール20では、接続部16aの切断面が封止部18の側面から露出する。接続部16aの側面と封止部18の側面はほぼ同一平面である。接続部16aの厚さは放熱板16の厚さと同じまたは放熱板16の厚さより薄い。
図6(c)は、実施例1の変形例1に係る半導体モジュールの平面図である。図6(c)に示すように、実施例1の変形例1に係る半導体モジュールを上から見ると、接続部16aは、放熱板16の側面に接続し、封止部18の側面まで延在する。接続部16aを設けることで、図6(a)において、複数の放熱板16を同時に複数の半導体素子10上に接合することができる。その他の工程は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例2]
図7(a)および図7(b)は、実施例1の変形例2に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。図7(a)に示すように、実施例1の図1(b)の状態の封止部18を形成していない部品モジュール20aを絶縁層22上に接合する。図7(b)のように、その後封止部30を形成し、封止部30の上面を研磨する。実施例1の変形例2のように、封止部18が形成されていない部品モジュール20aを絶縁層22上に接合してもよい。その他の工程は実施例1と同じであり説明を省略する。
[実施例1の変形例3]
図8(a)は実施例1の変形例3に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図である。図8(a)に示すように、絶縁層22上に複数の部品モジュール20aが接合されている。部品モジュール20aの半導体素子10と放熱板16との間の空間52aおよび52bの開口方向は異なっている。空間52aの開口方向は矢印50の方向である。空間52bの開口方向は矢印50の方向と異なり例えば直交する。封止部30を形成するために矢印50の方向から樹脂を導入すると、空間52aには樹脂が導入されやすいが、空間52bには樹脂が導入されずボイドが形成されることがある。
[実施例1の変形例4]
図8(b)は実施例1の変形例4に係る半導体モジュールの製造方法を示す平面図である。図8(b)に示すように、絶縁層22上に複数の部品モジュール20が接合されている。部品モジュール20の半導体素子10と放熱板16との間の空間52の開口方向は異なっている。しかし、図3(a)のように、予め空間52の開口方向を揃えて樹脂を導入し封止部18を形成している。部品モジュール20では、空間52に封止部18が充填された状態である。よって、すでに空間52には、樹脂が充填されているので、ボイドが形成されることを抑制できる。
図9(a)から図9(c)は、部品モジュールの形成方法の例を示す断面図である。実施例1の図1(a)に相当する断面図である。図9(a)に示すように、1つの半導体素子10上に1つの放熱板16を接合してもよい。実施例1およびその変形例において、1つの放熱板16を接合する半導体素子10の個数は1個でもよいし複数でもよい。
図9(b)に示すように、半導体素子10に比べ放熱板16が小さくてもよい。放熱板16の大きさは適宜設定できる。
図9(c)に示すように、粘着性シート40に放熱板16を接着させ、放熱板16上に半導体素子10を接合してもよい。図1(c)のように封止部18を形成すると、電極12の上面が封止部18で覆われてしまう。よって、実施例1の変形例2のように、封止部18を形成しない部品モジュール20aの状態で絶縁層22上に接合することが好ましい。
[比較例1]
図10は、比較例1に係る半導体モジュールの製造方法を示す断面図である。図10に示すように、絶縁層22上に半導体素子10および電子部品21を搭載する。ポリイミド層のような樹脂からなる絶縁層22は可撓性を有する。このため、絶縁層22に半導体素子10および電子部品21を接着するときの熱処理工程および/または金属層28の形成工程等により絶縁層22が湾曲する(例えばうねるまたは反る)。このため、半導体素子10上に放熱板16を接合しようとすると、破線54のように、放熱板16と半導体素子10の間には、その隙間の長さが異なり、接着剤の量が少なかったりすると、空隙ができ、放熱板16と半導体素子10との接合性が低下する。また、半導体素子10と放熱板16との位置合わせ精度が低下する。このように、半導体素子10に放熱板16を精度高く接合することが難しくなる。
実施例1およびその変形例によれば、図1(b)および図2(b)のように、半導体素子10の上面に放熱板16を接合する。その後、図4(a)のように、半導体素子10の下面を絶縁層22(樹脂絶縁層)上に接合する。このとき、接着剤24は硬化のための熱処理を経ていない。このため、絶縁層22は比較的平坦である。よって、比較例1のような放熱板16と半導体素子10の間に空隙ができ放熱板16と半導体素子10との接合性が低下すること、半導体素子10と放熱板16との位置合わせ精度が低下すること、を抑制できる。これにより、半導体素子10上に放熱板16を容易に接合させることができる。
図4(b)のように、絶縁層22を貫通する貫通孔26を介し半導体素子10に電気的に接続する金属層28を絶縁層22の下面に形成する工程において、絶縁層22が湾曲しやすい。よって、半導体素子10に放熱板16を位置精度高く配置し接合した後に金属層28を形成することが好ましい。
金属層28は絶縁層22より薄くてもよいが、金属層28が絶縁層22より厚いと、絶縁層22が湾曲しやすい。よって、半導体素子10の上面に放熱板16を接合した後、半導体素子10の下面を絶縁層22上に接合することが好ましい。金属層28の厚さは絶縁層22の厚さの例えば1.2倍以上が好ましく、1.5倍以上がより好ましい。
半導体素子10の下面を絶縁層22上に接合する前に、半導体素子10と放熱板16とを封止する封止部18(第1封止樹脂)を形成する工程を含む。これにより、封止部18が半導体素子10を保護した状態で、その後の工程を行うことができる。
半導体素子10の下面を絶縁層22上に接合した後、図5(a)のように、絶縁層22上に半導体素子10および放熱板16を封止する封止部30(第2封止樹脂)を形成する。これにより、絶縁層22の上面を封止できる。また、絶縁層22の上面に搭載された電子部品21を封止できる。また、実施例1の変形例4のように、空間52にボイド等が形成されることを抑制できる。
実施例1の工程で半導体モジュールを製造すると、半導体モジュールは、絶縁層22の上面に接合された半導体素子10と、半導体素子10上に接合された放熱板16と、半導体素子10と放熱板16とを囲み封止する封止部18(第1封止樹脂)と、封止部18を囲み封止する封止部30(第2封止樹脂)と、備える。そして、図5(b)のように、封止部18は封止部30から露出し、放熱板16は封止部30から露出する構造となる。また、絶縁層22の上面に接合された電子部品21に放熱板16が接合されていないとき、封止部18は電子部品21を封止せず、封止部30は電子部品21を封止する構造となる。
封止部18と30の材料は同じ材料でもよいし、異なる材料でもよい。半導体素子10がシリコンの場合、シリコンの線膨張係数は2.5〜4×10−6/Kである。封止部30として樹脂を用いると樹脂の線膨張係数は20〜50×10−6/Kである。そこで、封止部18の線膨張係数を半導体素子10の線膨張係数より大きくし、封止部18の線膨張係数を封止部30の線膨張係数より小さくする。これにより、半導体素子10、封止部18および30と線膨張係数が段階的に大きくなり、熱応力の集中を緩和できる。
なお、放熱板16に関し着目すると、その線膨張係数はおおよそ17×10−6/Kである。図5(b)および図5(c)のように、封止部18および30からこの放熱板16を露出させるとなると、封止部18の線膨張係数は半導体素子10および放熱板16よりも大きく、封止部30よりも小さいほうが好ましい。放熱板16が線膨張係数の大きい封止部30により直接被覆されるよりも、間に封止部30と放熱板16の間に位置する線膨張係数の材料を用いたほうが、経年変化も少なく、放熱板16と封止部18との界面が乖離しづらく、信頼性の向上につながる。
また、図5(b)および図5(c)のように、絶縁層22に2つの半導体素子10がフェイスダウンで接合されており、2つの半導体素子10の上面に単一の放熱板16が接合されている。封止部18は、放熱板16および2つの半導体素子10を封止し、封止部18の上面は放熱板16の上面を囲みかつ放熱板16の上面と同一面(略同一平面)を形成する。封止部30は、封止部18を封止し、封止部30の上面は封止部18の上面を囲みかつ封止部18の上面と同一面(略同一平面)を形成する。これにより、封止部30を形成するときに、半導体素子10間の空間52にボイド等が形成されることを抑制できる。
図1(b)、図2(b)、図8(a)および図8(b)のように、少なくとも1つの半導体素子10の上面に1つの放熱板16が各々接合されるように、複数の半導体素子10の上面に複数の放熱板16を接合する。図1(c)および図3(a)の工程のように、複数の半導体素子10および複数の放熱板16が封止されるように封止部18(第3封止樹脂)を形成する。図1(d)および図3(b)のように、封止部18を、1つの封止部18に、少なくとも1つの半導体素子10および1つの放熱板16は封止されるように切断する。これにより、複数の部品モジュール20を形成できる。複数の部品モジュールに含まれる半導体素子10は1個でもよいし複数でもよい。
実施例1の変形例1の図6(a)のように、複数の放熱板16は互いに接続部16aにより接続されている。図1(d)および図3(b)において、封止部18と接続部16aとを同時に切断する。これにより、放熱板16を一度に複数の半導体素子10上に接合することができ、製造工程を削減できる。
実施例1の変形例1のように半導体モジュールを製造すると、図6(b)および図6(c)のように、接続部16a(突起部)は、放熱板16の側面に接続し封止部18の側面まで延び(すなわち封止部18を横方向に貫通する)、封止部30内には延びない(すなわち封止部30には連通しない)。接続部16aの材料は放熱板16の材料と製造誤差程度に略同じ材料からなる。
以上、本発明の実施例について詳述したが、本発明はかかる特定の実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形・変更が可能である。
10 半導体素子
12 電極
14 接合層
16 放熱板
16a 接続部
18、30 封止部
20、20a 部品モジュール
21 電子部品
22 絶縁層
24 接着剤
26 貫通孔
28 金属層

Claims (12)

  1. 半導体素子の上面に放熱板を接合する工程と、
    前記放熱板を接合した後、前記半導体素子の下面を、樹脂絶縁層上に接合する工程と、
    を含む半導体モジュールの製造方法。
  2. 前記樹脂絶縁層を貫通する貫通孔を介し前記半導体素子に電気的に接続する金属層を前記樹脂絶縁層の下面に形成する工程を含む請求項1に記載の半導体モジュールの製造方法。
  3. 前記半導体素子の下面を前記樹脂絶縁層上に接合する工程の前に、前記半導体素子と前記放熱板とを封止する第1封止樹脂を形成する工程を含む請求項1または2に記載の半導体モジュールの製造方法。
  4. 前記半導体素子の下面を前記樹脂絶縁層上に接合する工程の後に、前記樹脂絶縁層上に前記半導体素子および前記放熱板を封止する第2封止樹脂を形成する工程を含む請求項1から3のいずれか一項に半導体モジュールの製造方法。
  5. 前記放熱板を接合する工程は、少なくとも1つの半導体素子の上面に1つの放熱板が各々接合されるように、複数の半導体素子の上面に複数の放熱板を接合する工程を含み、
    前記第1封止樹脂を形成する工程は、前記複数の半導体素子および前記複数の放熱板が封止されるように第3封止樹脂を形成する工程と、1つの第1封止樹脂に前記少なくとも1つの半導体素子および前記1つの放熱板が封止されるように、前記第3封止樹脂を切断する工程と、を含む請求項3に記載の半導体モジュールの製造方法。
  6. 複数の半導体素子の上面に複数の放熱板を接合する工程において、前記複数の放熱板は互いに接続部により接続され、
    前記第3封止樹脂を切断する工程において、前記第3封止樹脂と前記接続部とを同時に切断する請求項5に記載の半導体モジュールの製造方法。
  7. 前記金属層は前記樹脂絶縁層より厚い請求項2に記載の半導体モジュールの製造方法。
  8. 樹脂絶縁層と、
    前記樹脂絶縁層の上面に接合された半導体素子と、
    前記半導体素子上に接合された放熱板と、
    前記半導体素子と前記放熱板とを囲み封止する第1封止樹脂と、
    前記第1封止樹脂を囲み封止する第2封止樹脂と、
    を備え、
    前記第1封止樹脂は前記第2封止樹脂から露出し、前記放熱板は前記第1封止樹脂から露出する半導体モジュール。
  9. 前記樹脂絶縁層の上面に接合された電子部品を備え、
    前記第1封止樹脂は前記電子部品を封止せず、前記第2封止樹脂は前記電子部品を封止する請求項8に記載の半導体モジュール。
  10. 前記放熱板の側面に接続し前記第1封止樹脂を横方向に貫通し前記第2封止樹脂内には連通せず前記放熱板の材料と略同じ材料からなる突起部を備える請求項8または9に記載の半導体モジュール。
  11. 前記第1封止樹脂の線膨張係数は前記半導体素子の線膨張係数より大きく、前記第2封止樹脂の線膨張係数は第1封止樹脂の線膨張係数より大きい請求項8から10のいずれか一項に記載の半導体モジュール。
  12. ポリイミドからなる可撓性を有する絶縁層と、
    前記絶縁層にフェイスダウンで接合された2つの半導体素子と、
    前記2つの半導体素子の上面に接合された単一の放熱板と、
    前記単一の放熱板および前記2つの半導体素子を封止し、上面が前記単一の放熱板の上面を囲みかつ同一面を形成する第1封止樹脂と、
    前記第1封止樹脂を封止し、上面が前記第1封止樹脂の上面を囲みかつ同一面を形成する第2封止樹脂と、
    前記絶縁層に設けられた貫通孔を介し前記半導体素子に接続する金属層と、を備え、
    前記第1封止樹脂の線膨張係数は前記半導体素子の線膨張係数より大きく、前記第2封止樹脂の線膨張係数は前記第1封止樹脂の線膨張係数より大きい半導体モジュール。
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