JP2021051098A - 駆動装置、ロボット及びロボット装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】小型で計測精度が向上するセンサを提供する。【解決手段】トルクセンサ500は、インクリメンタル形のエンコーダ520と、一対の支持部501,502と、一対の支持部501,502を連結する弾性部503と、を有している。一対の支持部501,502は、互いに対向して配置され、回転軸C0を中心に相対的に変位可能となっている。支持部501には、エンコーダ520のスケール521及び磁束発生源531が支持され、支持部502には、エンコーダ520のヘッド522及び磁電変換素子532が支持されている。【選択図】図4

Description

本発明は、センサ、及びセンサを有するロボットに関する。
物品の生産の用途にロボットプログラムに従って動作するロボットが用いられている。組立動作が要求される物品の生産に関しては、ロボットにトルクセンサを配置し、関節に作用するトルクを計測してロボットの動作を制御する制御方法が用いられている。この種のトルクセンサでは、微小変位を低ノイズで測定できるインクリメンタル形のエンコーダを用いることで、高剛性かつ高分解能なトルクセンサを実現することができる。インクリメンタル形のエンコーダを用いた場合、スケールおよびヘッドの初期位置を起点とする変位の相対量を計測する。このため、ロボットが物体に衝突するなどの原因で変位量を見失うことがある。そこで、インクリメンタル形のエンコーダと、変位量の絶対量を計測可能なアブソリュート形のエンコーダの2つを搭載したトルクセンサが提案されている(非特許文献1参照)。非特許文献1では、アブソリュート形のエンコーダで適宜インクリメンタル形のエンコーダの値を補償している。
川上智弘,鮎澤光,神永拓,黒崎浩介,オット・クリスティアン,中村仁彦:"ロボットのトルク制御関節のためのリニアエンコーダを用いた高剛性トルクセンサの開発"第14回ロボティクスシンポジア予稿集,pp.120−125,2009.
しかしながら、インクリメンタル形のエンコーダとアブソリュート形のエンコーダの2つのエンコーダを用いる場合、各エンコーダのスケールとヘッドとの間に障害物が無い状態でそれぞれ対向して配置する必要がある。このため、各エンコーダの配置の制約により、センサが大型化する問題があった。
そこで、本発明は、小型で計測精度が向上するセンサを提供することにある。
本発明のセンサは、互いに対向して配置され、相対的に変位可能な第1の支持部及び第2の支持部と、前記第1の支持部に支持されたスケール、及び前記第2の支持部に支持されたヘッドを有するインクリメンタル形のエンコーダと、前記第1の支持部及び前記第2の支持部のうち一方に支持された磁束発生源と、前記第1の支持部及び前記第2の支持部のうち他方に支持された磁電変換素子と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、アブソリュート形のエンコーダを用いる場合と比較して磁束発生源及び磁電変換素子の配置の制約が軽減され、小型な構成で計測精度を向上させることができる。
第1実施形態に係るロボットシステムを示す説明図である。 第1実施形態におけるロボットアームの関節を示す部分断面図である。 第1実施形態におけるロボットアームの関節の制御系を示すブロック図である。 (a)は第1実施形態に係るトルクセンサの斜視図である。(b)は第1実施形態に係るトルクセンサの要部を示す模式図である。 (a)はスケールの平面図、(b)はヘッドの平面図、(c)はスケール及びヘッドの断面図である。 (a)は第1実施形態におけるトルクセンサの制御系を示すブロック図である。(b)は演算装置の機能ブロック図である。 (a)は磁電変換素子の出力を計測するための回路を示す模式図である。(b)は演算装置における演算処理を説明するための図である。 (a)はエンコーダのヘッドが出力する電圧信号を説明するための図である。(b)は一対の支持部の相対的な変位量を求める処理を説明するための図である。 第2実施形態に係るトルクセンサの要部を示す模式図である。 (a)は第2実施形態のシミュレーション結果を示す磁場の平面図である。(b)はシミュレーション結果を示すグラフである。
以下、本発明を実施するための形態を、図面を参照しながら詳細に説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態に係るロボットシステムを示す説明図である。図1に示すように、ロボットシステム100は、ロボット200と、ロボット制御装置300とを備えている。ロボット200は、第1のワークを第2のワークに組み付けるなど、物品の製造に用いられる。ロボット200は、ロボットアーム201と、エンドエフェクタの一例であるロボットハンド202とを備えている。ロボットアーム201は、垂直多関節のロボットアームである。ロボットアーム201の基端である固定端201Aが架台150に固定されている。ロボットアーム201の先端である自由端201Bには、ロボットハンド202が取り付けられている。ロボットアーム201は、複数のリンク210,211,212,213を有し、これらリンク210,211,212,213が関節J1,J2,J3で回転可能に連結されている。ロボットアーム201の各関節J1〜J3には駆動装置230が設けられている。各関節J1〜J3の駆動装置230は、必要なトルクの大きさに合わせて適切な出力のものが用いられる。以下、ロボットアーム201において、関節J1を例に代表して説明し、他の関節J2,J3については、サイズや性能が異なる場合もあるが、同様の構成であるため、説明を省略する。
図2は、第1実施形態におけるロボットアーム201の関節J1を示す部分断面図である。駆動装置230は、駆動源である電動のモータ141と、モータ141の回転軸部142に接続され、回転軸部142の回転を減速して出力する減速機143と、センサの一例であるトルクセンサ500と、を有している。モータ141の回転軸部142は、回転軸C0を中心に回転する。リンク210とリンク211とは、クロスローラベアリング147を介して回転可能に連結されている。モータ141は、サーボモータであり、例えばブラシレスDCサーボモータやACサーボモータである。減速機143は例えば波動歯車減速機である。減速機143は、モータ141の回転軸部142に連結された、ウェブジェネレータ151と、リンク211に固定されたサーキュラスプライン152と、を備えている。なお、サーキュラスプライン152は、リンク211に連結されているが、リンク211と一体に形成されていてもよい。また、減速機143は、ウェブジェネレータ151とサーキュラスプライン152との間に配置され、トルクセンサ500を介してリンク210に連結されたフレクスプライン153を備えている。フレクスプライン153は、ウェブジェネレータ151の回転に対して所定の減速比で減速され、サーキュラスプライン152に対して相対的に回転する。したがって、サーキュラスプライン152が連結されたリンク211は、フレクスプライン153がトルクセンサ500を介して連結されたリンク210に対して、回転軸C0まわりに相対的に回転する。トルクセンサ500は、リンク210と減速機143の出力軸との間、即ち第1のリンクであるリンク210と第2のリンクであるリンク211との間に配置されている。そして、トルクセンサ500は、リンク210とリンク211との間に作用する回転軸C0まわりのトルクを計測し、計測値であるトルク値に応じた電気信号をロボット制御装置300に出力する。
図3は、第1実施形態におけるロボットアーム201の関節J1の制御系を示すブロック図である。駆動装置230は、モータ141及びロボット制御装置300に電気的に接続された駆動制御装置260を有している。駆動装置230のトルクセンサ500は、ロボット制御装置300に電気的に接続されている。
ロボット制御装置300は、ロボットシステム全体を統括して制御するものである。即ち、ロボット制御装置300は、ロボット200の動作を制御する。ロボット200の動作の制御には、位置制御と力制御とがある。ロボット制御装置300は、位置制御時には、ロボット200の手先の位置に基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を駆動制御装置260に出力する。ロボット制御装置300は、力制御時には、トルクセンサ500からの計測値であるトルク値に基づいて動作指令を生成し、生成した動作指令を駆動制御装置260に出力する。駆動制御装置260は、動作指令に従ってモータ141を通電制御してモータ141を駆動する。力制御時は、トルクセンサ500の出力に基づいてロボット200を動作させるため、ロボット200の力制御の性能は、トルクセンサ500の精度、即ち分解能に依存する。
図4(a)は、第1実施形態に係るトルクセンサ500の斜視図である。図4(b)は、第1実施形態に係るトルクセンサ500の要部を示す模式図である。トルクセンサ500は、センサ本体590と、演算部である演算装置600と、を備えている。センサ本体590は、図2の減速機143及びリンク210のうち一方に締結される第1の支持部である支持部501と、図2の減速機143及びリンク210のうち他方に締結される第2の支持部である支持部502と、を有する。
支持部501,502は、平板状の部材であり、例えば図4(a)に示すように回転軸C0を中心とする円環形状となっており、回転軸C0を中心とする回転方向に相対的に変位可能となっている。なお、支持部501,502の形状はこれに限定するものではなく、例えば円盤形状であってもよい。支持部501,502は、リンク210及び減速機143にそれぞれボルト等で締結可能にフランジ部位を構成している。支持部501と支持部502とは、回転軸C0の延びる方向であるZ方向に間隔をあけて互いに対向する位置に配置されており、弾性部503で連結されている。
弾性部503は、回転軸C0を中心に放射状に互いに間隔をあけて配置された複数の板ばね504を有している。図2に示すリンク210とリンク211との間にトルクに作用すると、作用したトルクの大きさに応じた回転量で支持部501と支持部502とが回転軸C0を中心に相対的に回転変位する。弾性部503の板ばね504は、目的とするトルクの計測範囲および必要とする分解能などに応じた弾性係数、即ちばね係数を有する材質で構成される。弾性部503の材質は、例えば樹脂や金属である。金属としては、鋼材、ステンレスなどが挙げられる。第1実施形態では支持部501、支持部502及び弾性部503は、同じ材質である。
センサ本体590は、支持部501と支持部502との相対的な変位、即ち支持部501と支持部502との間に作用したトルクを計測するのに用いるセンサ部510を有する。第1実施形態では、センサ本体590は、同一構成の2つのセンサ部510を有しており、2つのセンサ部510は、回転軸C0を中心に180度対称な位置に配置されている。なお、センサ部510の数は、2つに限らず、1つでも3つ以上であってもよい。
センサ部510は、エンコーダ520、磁束発生源531、及び磁電変換素子532を有している。エンコーダ520は、インクリメンタル形のエンコーダである。また、エンコーダ520は、磁気式を除くエンコーダ、具体例を挙げると光学式又は静電容量式のエンコーダが好適であり、光学式のエンコーダがより好適である。したがって、第1実施形態では、エンコーダ520は、光学式のエンコーダである。回転軸C0を中心とする支持部501と支持部502との相対的な変位は、センサ部510の位置では微小な変位であり、並進方向であるX方向の変位とみなすことができる。したがって、第1実施形態では、エンコーダ520は、リニアエンコーダである。
エンコーダ520は、スケール521とヘッド522とを有する。スケール521は、支持部501に支持され、ヘッド522は、支持部502に支持されている。磁束発生源531は、支持部501,502のうち一方、第1実施形態では支持部501に支持され、磁電変換素子532は、支持部501,502のうち他方、第1実施形態では支持部502に支持されている。エンコーダ520により、支持部501と支持部502との相対的な変位を、ある基準位置を起点とする相対量として計測することが可能である。また、磁束発生源531及び磁電変換素子532により、支持部501と支持部502との相対的な変位を、磁束、即ち絶対量として計測することが可能である。
演算装置600は、エンコーダ520のヘッド522からの信号及び磁電変換素子532からの信号に基づき、支持部501と支持部502との相対的な変位量の絶対量を求める。即ち、演算装置600は、エンコーダ520のヘッド522からの信号により計測した変位の相対量を、磁電変換素子532からの信号により計測した変位の絶対量で補償することで、支持部501と支持部502との相対的な変位量の絶対量を求める。そして、演算装置600は、変位量をトルク値に換算して、ロボット制御装置300に出力する。
磁束発生源531から発生される磁束は、磁電変換素子532が配置された空間において広い範囲に分布する。よって、磁束発生源531及び磁電変換素子532を用いることにより、エンコーダと比較して配置の制約が軽減される。即ち、磁束発生源531及び磁電変換素子532を用いることで、アブソリュート形のエンコーダを用いる場合と比較して、磁束発生源531及び磁電変換素子532の配置の制約が軽減され、トルクセンサ500の小型化を実現することができる。また、支持部501と支持部502との相対的な変位量の計測精度、即ち支持部501と支持部502との間のトルクの計測精度を向上させることができる。
光学的に変位を計測するスケール521及びヘッド522と、磁気的に変位を計測する磁束発生源531及び磁電変換素子532について詳細に説明する。図5(a)はスケール521の平面図、図5(b)はヘッド522の平面図、図5(c)はエンコーダ520、即ちスケール521及びヘッド522の断面図である。
スケール521は、例えば光反射型のスケールであり、図5(a)に示すように、格子配列の光学パターン541を有する。光学パターン541は、例えばAl、Crで形成されている。ヘッド522は、例えば光反射型のヘッドであり、図5(b)に示すように、発光素子551及び受光素子アレイ552を有する。発光素子551上にはインデックス格子パターン553が配置されている。詳細な図示は省略しているが、ヘッド522の受光素子アレイ552は、例えば千鳥配置の複数相、例えばA、Bの2相に配置された受光素子のサブアレイを有する。この受光素子アレイ552のサブアレイからそれぞれ得られるA、Bの2相の信号を処理することにより、変位信号を取得することができる。
トルクセンサ500に加わる最大外力とその外力が生じる弾性部503の変形量から決定される計測範囲は、スケール521の長さを任意に変更することで自由に設定することができる。スケール521の光学パターン541のピッチは、変位計測に必要とされる分解能などに応じて決定するが、エンコーダ520の高精度化及び高分解能化に伴い、μmオーダのピッチのものも利用可能である。磁束発生源531及び磁電変換素子532の計測の影響を加味すると、スケール521及びヘッド522の材質は、非磁性物質で構成されることが望ましい。
磁束発生源531はNd−Fe−B磁石、Sm−Co磁石、Sm−Fe−N磁石、フェライト磁石等の永久磁石であってもよいし、磁性体のまわりにコイルを巻き、通電することによって磁力を発生させる電磁石であってもよい。磁束発生源531は、通電を行わなくてもよい永久磁石であるのが好適である。磁電変換素子532は、例えばホール素子、磁気抵抗素子、磁気インピーダンス素子、フラックスゲート素子、巻き線コイルなどである。第1実施形態では、磁束発生源531のN極又はS極、つまり磁極を、磁電変換素子532に対向させている。即ち、磁束発生源531のN極−S極の方向がZ方向である。なお、磁束発生源531の向きは、これに限定するものではない。磁電変換素子532がX方向に変位したときに磁電変換素子532における磁束が変化するように磁束発生源531を配置すればよく、例えば磁束発生源531のN極−S極の方向が、Z方向に対して交差するX方向となるように配置してもよい。
スケール521、ヘッド522、磁束発生源531及び磁電変換素子532は、支持部501と支持部502との間に配置されている。これにより、ヘッド522とスケール521、磁束発生源531と磁電変換素子532を近接して配置することができ、トルクセンサ500を更に小型化することが可能である。
スケール521、ヘッド522、磁束発生源531及び磁電変換素子532は、支持部501と支持部502とが対向する方向であるZ方向に並んで配置されている。スケール521、ヘッド522、磁束発生源531及び磁電変換素子532をZ方向に直列に配置することで、スケール521に対するヘッド522の相対的な変位と、磁束発生源531に対する磁電変換素子532の相対的な変位とがほぼ同一となる。即ち、トルクを計測するX方向以外の方向、例えばY,Z方向からの力が作用した場合や、温度ドリフトなどによって支持部501,502間に相対的な変位が生じることがある。このような変位は、スケール521とヘッド522との間、及び磁束発生源531と磁電変換素子532との間で同等に現れることになる。光学的に計測した変位と磁気的に計測した変位との間の誤差を小さくすることができるため、支持部501と支持部502との相対的な変位量、即ちトルクの計測精度を高めることができる。
第1実施形態では、エンコーダ520が光学式のエンコーダであるため、スケール521とヘッド522との間に光を遮蔽する物がないように互いに対向して配置されている。そして、スケール521及びヘッド522を挟む位置に磁束発生源531と磁電変換素子532とが配置されている。そして、スケール521とヘッド522との中心と、磁束発生源531と磁電変換素子532との中心とが点P1で一致するよう配置されている。これにより、磁束発生源531及び磁電変換素子532は、エンコーダ520の光路を遮蔽することがなく、また、磁束もエンコーダ520により遮蔽されることがない。即ち、エンコーダ520と磁束発生源531及び磁電変換素子532とが互いに干渉することはない。また、ヘッド522及びスケール521を接近して配置することができるので、より好適な構造である。
第1実施形態では、ヘッド522及び磁電変換素子532は基板570に固定されている。基板570は、プリント配線板であり、主に樹脂、及び銅箔又は金箔で構成されており、演算装置600とヘッド522及び磁電変換素子532とを接続する配線の一部となっている。したがって、支持部502側からヘッド522及び磁電変換素子532の配線を引き回せばよいので、配線構造が簡略化される。なお、1枚の基板570に、ヘッド522及び磁電変換素子532を固定した場合について説明したが、ヘッド522及び磁電変換素子532のそれぞれに対して基板を用意してもよい。
ヘッド522は、基板570の一方の面570Aに固定され、磁電変換素子532は、基板570の他方の面570Bに固定されている。そして、基板570は、面570Aが支持部501に対面し、面570Bが支持部502に対面するように、支持部502に固定部材562で固定されている。スケール521は、固定部材561で支持部501に固定され、スケール521と支持部501との間に磁束発生源531が固定して配置されている。
以上の構成により、トルクセンサ500の一対の支持部501,502の間に軸C0まわりのトルクが作用すると、弾性部503が軸C1を中心に変形する。弾性部503の変形により支持部501と支持部502とが相対的にX方向に変位し、その変位をセンサ部510で計測し、トルク値に換算することで、トルクが計測される。
図6(a)は、第1実施形態におけるトルクセンサ500の制御系を示すブロック図である。トルクセンサ500の演算装置600は、マイクロコンピュータ等で構成されている。演算装置600は、CPU(Central Processing Unit)601を有する。また、演算装置600は、記憶部として、ROM(Read Only Memory)602と、RAM(Random Access Memory)603と、を有する。更に、演算装置600は、複数のインタフェース611〜613と、バス610とを有する。CPU601と、ROM602と、RAM603と、インタフェース611〜613とは、互いに通信可能にバス610で接続されている。
CPU601は、変位量、即ちトルク値を求める演算処理を行う。ROM602は、CPU601に演算処理を実行させるためのプログラム620を記憶する記憶装置、即ちプログラム620が記録された記録媒体である。RAM603は、CPU601の演算処理結果等、各種データを一時的に記憶する記憶装置である。
インタフェース611には、ロボット制御装置300が接続されており、インタフェース611を介してロボット制御装置300にトルク値を示す信号が送信される。インタフェース612には、ヘッド522が接続されている。インタフェース612は、ヘッド522の発光素子551を点滅させるとともに、受光素子アレイ552からの信号をCPU601に送信する。インタフェース613には、磁電変換素子532が接続されている。磁束発生源531と磁電変換素子532とが対向配置された状態で相対的に変位すると、その変位によって生じる磁電変換素子532を通過する磁束密度の変化が電圧となって現れる。インタフェース613は、磁電変換素子532の出力電圧を増幅する増幅器を有しており、磁電変換素子532からの信号のゲインを変更して、CPU601に送信する。
図6(b)は、演算装置600の機能ブロック図である。図6(a)に示すCPU601がプログラム620を実行することにより、変位算出部631、変位算出部632、合成部633及びトルク算出部634として機能する。以下、各部631,632,633,634の機能について詳細に説明する。
図7(a)は、磁電変換素子532の出力を計測するための回路を示す模式図である。図7(b)は、演算装置600における演算処理を説明するための図である。磁電変換素子532は、磁束発生源531に対する磁電変換素子532の変位位置、即ち計測した磁束に応じた電圧を出力する。そして、図7(a)に示すように、インタフェース613の増幅器613Aにより磁電変換素子532の出力電圧を増幅して、計測した磁束に比例する電圧Vを出力する。図6(b)に示す変位算出部631は、入力を受けた電圧Vに対応する変位信号Dを生成する。第1実施形態では、変位算出部631は、記憶部であるROM602に予め記憶させておいた図7(b)に示す関係に基づき、磁電変換素子532から取得した電圧Vに対応する変位信号Dを生成する。図7(b)においては、電圧Vと変位信号Dとは計測範囲Dにおいて比例関係にある。
図8(a)は、エンコーダ520のヘッド522が出力する電圧信号を説明するための図である。ヘッド522は、計測結果としてA相電圧信号VとB相電圧信号Vとを出力する。電圧信号V,Vは、位相の異なる正弦波の電圧信号である。図6(b)に示す変位算出部632は、入力を受けた電圧信号V,Vから逆正接tan−1(V/V)を演算することで、相対変位信号である計測値Dを求める。
図8(b)は、支持部501と支持部502との相対的な変位量Dを求める処理を説明するための図である。図8(b)には、逆正接tan−1(V/V)の値、即ち計測値Dの波形を図示している。スケール521に対するヘッド522の変位が増減すると、図8(b)に示すように、逆正接tan−1(V/V)の値、即ち計測値Dが鋸波状に周期的に変化する。よって、計測値Dは、計測範囲Dに亘って、スケール521とヘッド522との相対的な変位、即ち支持部501と支持部502との相対的な変位に対して周期的な値をとる。即ち、エンコーダ520は、微小な変位を計測することは可能であるが、計測値Dが周期的に同じ値を繰り返すため、計測値Dのみではスケール521とヘッド522の変位を絶対量として取得することができない。したがって、計測値Dのみでは、ロボット200において衝突などが生じて、鋸波の1周期を超えて短時間で急激に変位した場合には、どの周期の計測値Dなのか特定が困難である。
合成部633は、変位信号Dにより、図8(b)に示すように、鋸波の波数kを求める。具体的には、記憶部であるROM602に予め変位信号Dと波数kとの対応関係が記憶されており、合成部633は、ROM602の対応関係に基づいて鋸波の波数kを求める。次に、合成部633は、鋸波の1周期あたりのインクリメント値Dと波数kとを掛け算した値に計測値Dを足し算することで、支持部501と支持部502との相対的な変位量Dを求める。即ち、合成部633は、D=D×k+Dを演算する。例えば、値Dが「10」であり、計測範囲Dが「80」の場合、波数kは「0」〜「7」の整数となる。そして、変位信号Dから波数kが例えば「3」が求まり、計測値Dが例えば「5」だった場合には、変位量Dは、「35」(=10×3+5)と求められる。このように、合成部633は、計測値D及び波数kから変位量Dを求める。
第1実施形態では、エンコーダ520として、光学式のインクリメンタル形のエンコーダを用いたことにより、スケール521に対するヘッド522の変位の相対量、即ち計測値Dを高分解能に計測することができる。そして、磁束発生源531及び磁電変換素子532による変位の絶対量で補償することにより、高精度かつ高分解能に支持部501と支持部502との相対的な変位量Dを求めることができる。即ち、変位算出部631における絶対変位の計測結果に、変位算出部632における微小変位の計測結果を内挿することにより、ヘッド522とスケール521の微小変位量を絶対量として求めることができる。よって、広い範囲の絶対変位の出力と、微小な範囲かつ高分解能の微小変位の出力とを組み合わせることで、支持部501と支持部502との間の絶対変位を高精度かつ高分解能に計測することができる。
図6(b)に示すトルク算出部634は、変位量Dに基づき、支持部501と支持部502との間に作用したトルクを求める。具体的には、トルク算出部634は、弾性部503の弾性から決定される変換係数を、変位量Dに乗ずることでトルクを求める。この変換係数は、記憶部であるROM602に記憶されており、トルク算出部634は、ROM602に記憶された変換係数を用いてトルクを求める。以上、第1実施形態によれば、高精度かつ高分解能にトルクを計測することができる。計測されたトルクの値は、ロボット制御装置300に送信され、ロボット200の力制御に用いられる。ロボット200が物体に衝突するなど、ロボット200の関節に急激に力が作用しても、トルクセンサ500において安定して高精度にトルクを計測することができる。したがって、ロボット200の安定した力制御を実現することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態に係るトルクセンサについて説明する。図9は、第2実施形態に係るトルクセンサ500Aの要部を示す模式図である。第2実施形態では、トルクセンサ500Aの磁束発生源531Aの構成が、第1実施形態で説明したトルクセンサ500の磁束発生源531と異なる。
磁束発生源531Aは、複数の磁石、即ち第1の磁石である磁石581と、第2の磁石である磁石582とを有する。磁石581,582は、永久磁石であるのが好ましい。磁石581,582は、同一形状、同一サイズの直方体である。磁石581と磁石582とは互いに隣接して配置されている。そして、磁石581と磁石582とは磁極が互いに逆となるように配置されている。即ち、隣り合う磁石581,582の境界を境にして磁場の向きが逆転するように配置されている。具体的に説明すると、磁石581のN極と磁石582のS極とが隣接し、磁石581のS極と磁石582のN極とが隣接する。そして、各磁石581,582の磁極が磁電変換素子532に対向するように磁束発生源531Aが配置されている。
図10(a)は、第2実施形態の磁束発生源531Aについて、2次元の静磁界モデルで行ったシミュレーション結果を示す磁場の平面図である。図10(a)には、磁力線が図示されている。図10(a)において、Z方向に5[mm]、X方向に5[mm]の大きさの2つの磁石581,582を空気中に配置したものとしてコンピュータによりシミュレーションを行った。また、隣り合う磁石581,582は、Z方向に対して極性が逆となっている。磁石581,582として、残留磁束密度1.4[T]、保磁力1000[kA/m]程度を有するNd−Fe−B磁石の特性をコンピュータに設定してシミュレーションを行った。シミュレーションにおいて、磁電変換素子532は、磁石581,582の磁極面からZ方向へ1[mm]離れた位置であって、隣り合う磁石581,582の境界に対向させた位置に、磁場のZ方向成分を計測する向きに配置したものとした。
図10(b)は、トルクを計測するX方向以外のZ方向に磁電変換素子532を変位させた場合と、X方向に磁電変換素子532を変位させた場合に、磁電変換素子532を通過する磁束密度の変化を示すグラフである。磁電変換素子532を、X方向及びZ方向にそれぞれ±50[μm]変位させた。図10(b)に示すように、磁電変換素子532において、トルクを計測する方向となるX方向の変位に対しては、磁場のZ方向成分の磁束密度の変化が大きい。一方で、トルクを計測する方向以外のZ方向の変位に対しては、磁場のZ方向成分の磁束密度の変化が小さい。したがって、上述の磁束発生源531Aの構成にすることにより、トルク計測方向の変位によって生じる出力に対してトルク計測方向以外の変位によって生じる出力を小さくすることができる。これによって、さらに精度良くトルクを計測することができる。
なお、本発明は、以上説明した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想内で多くの変形が可能である。また、実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、実施形態に記載されたものに限定されない。
上述の実施形態では、ロボットアーム201が垂直多関節のロボットアームの場合について説明したが、これに限定するものではない。例えば、水平多関節のロボットアーム、パラレルリンクのロボットアーム、直交ロボット等であってもよい。
また、上述の実施形態では、支持部501に磁束発生源531,531Aが支持され、支持部502に磁電変換素子532が支持される場合について説明したが、逆の配置であってもよい。即ち、支持部501に磁電変換素子532が支持され、支持部502に磁束発生源531,531Aが支持される場合であってもよい。
また、上述の実施形態では、センサがトルクセンサである場合について説明したが、これに限定するものではなく、例えばセンサが力覚センサであってもよい。
200…ロボット、500…トルクセンサ(センサ)、501…支持部(第1の支持部)、502…支持部(第2の支持部)、520…エンコーダ、521…スケール、522…ヘッド、531…磁束発生源、532…磁電変換素子、600…演算装置(演算部)
本発明は、駆動装置、ロボット及びロボット装置に関する。
そこで、本発明は、小型で計測精度が高いセンサを備えた駆動装置を提供することにある。
本発明の一態様は、回転駆動源と、スケール及びヘッドを有し、前記回転駆動源の回転方向における前記スケール及び前記ヘッドの相対的な変位量を検出するエンコーダと、磁束発生源及び磁電変換素子を有し、前記回転方向における前記磁束発生源及び前記磁電変換素子の相対的な変位量を検出する磁気式変位計測器と、を備え、前記スケール、前記ヘッド、前記磁束発生源及び前記磁電変換素子は、前記回転駆動源の回転軸が延在する方向において、それぞれが対向して配置されている、ことを特徴とする駆動装置である。
本発明によれば、小型で計測精度が高いセンサを備えた駆動装置を提供することができる。

Claims (2)

  1. 互いに対向して配置され、相対的に変位可能な第1の支持部及び第2の支持部と、
    前記第1の支持部に支持されたスケール、及び前記第2の支持部に支持されたヘッドを有するインクリメンタル形のエンコーダと、
    前記第1の支持部及び前記第2の支持部のうち一方に支持された磁束発生源と、
    前記第1の支持部及び前記第2の支持部のうち他方に支持された磁電変換素子と、を備えたことを特徴とするセンサ。
  2. 前記スケール、前記ヘッド、前記磁電変換素子及び前記磁束発生源は、前記第1の支持部と前記第2の支持部との間に配置されていることを特徴とする請求項1に記載のセンサ。
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