JP2021050647A - 建設機械 - Google Patents

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暢春 伊美
祐人 早川
Yuto Hayakawa
祐人 早川
齋藤 泰
Yasushi Saito
泰 齋藤
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【課題】バイオディーゼル燃料を使用した建設機械において、低温環境下であってもエンジンを支障なく始動させる。【解決手段】油圧ショベル1は、エンジン340と、エンジンスイッチ321と、燃料供給装置5,5Aと、燃料供給装置5,5Aを制御するコントローラ7と、バイオディーゼル燃料を貯留するメイン燃料タンク351と、ディーゼル燃料を貯留するサブ燃料タンク352と、バイオディーゼル燃料用の温度センサ60と、ディーゼル燃料供給モードに切り替えるモードスイッチ322と、を備え、燃料供給装置5,5Aは、コントローラ7でエンジンスイッチ321からの停止信号およびモードスイッチ322からのオン信号が取得されるとディーゼル燃料を、エンジンスイッチ321からの始動信号が取得され、かつ検出温度Tが閾値温度Tth以上になるとバイオディーゼル燃料を、それぞれ燃料回路500,500Aに導く。【選択図】図4

Description

本発明は、エンジンの燃料にバイオディーゼル燃料を用いた建設機械に関する。
近年、油圧ショベルやホイールローダといった建設機械においても、エンジンに供給される燃料として、例えばパーム油や大豆油等の原料から生成されたバイオディーゼル燃料が広く使われている。このバイオディーゼル燃料は、ディーゼル燃料(軽油)と比べて、温度が低くなるとワックス成分が析出して流動性が低下したり、時間の経過と共に酸化劣化したりしやすい。バイオディーゼル燃料の流動性が低下すると、エンジンへの燃料供給が滞りエンジンが始動できなくなってしまう。また、酸化劣化したバイオディーゼル燃料がエンジンに供給されると、フィルタの目詰まりが発生する等エンジンの故障につながってしまう。
そこで、例えば、特許文献1には、燃料が酸化劣化する速度と燃料の温度との関係、および燃料の酸化劣化度と燃料が酸化劣化する速度と燃料の温度毎の計測時間との関係が予め記憶部に記憶されており、これらの関係に対し、温度センサで検出された燃料タンク内の燃料の温度やタイマーで計測された燃料の温度検出に要する時間を対応させて演算を行うことにより、燃料タンク内の燃料の酸化劣化度を予測する燃料の劣化予測装置が開示されている。
特許第5876730号公報
しかしながら、特許文献1に記載された燃料の劣化予測装置は、バイオディーゼル燃料の流動性の低下までは予測することができない。また、酸化劣化していないバイオディーゼル燃料であっても、温度が低くなるとワックス成分が析出されて流動性が低下してしまうため、例えば寒冷地等で建設機械を使用する場合には、バイオディーゼル燃料の流動性の低下は避けられず、作業を開始する際にエンジンが始動できないといった事態が発生するおそれがある。
そこで、本発明の目的は、バイオディーゼル燃料を使用した建設機械において、低温環境下であってもエンジンを支障なく始動させることにある。
上記の目的を達成するために、本発明に係る建設機械は、エンジンと、前記エンジンを始動および停止するための駆動指示装置と、前記エンジンへ燃料を導く燃料回路を含み、前記燃料回路を介して前記エンジンへ燃料を供給する燃料供給装置と、前記燃料供給装置を制御するコントローラと、前記エンジンへ供給されるメイン燃料を貯留するメイン燃料タンクと、前記メイン燃料よりも低温下での流動性が高いサブ燃料を貯留するサブ燃料タンクと、前記メイン燃料の温度を検出する温度センサと、前記エンジンへ供給する燃料を前記メイン燃料から前記サブ燃料に切り替えるモードスイッチと、を備え、前記コントローラは、前記駆動指示装置から出力された停止信号と、前記モードスイッチから出力されて前記エンジンへ供給する燃料を前記メイン燃料から前記サブ燃料に切り替えるオン信号と、を取得すると、前記サブ燃料タンク内の前記サブ燃料を前記燃料回路に導くための第1制御信号を前記燃料供給装置に対して出力し、前記駆動指示装置から出力された始動信号を取得し、かつ前記温度センサで検出された検出温度が所定の温度以上になった場合、前記メイン燃料タンク内の前記メイン燃料を前記燃料回路に導くための第2制御信号を前記燃料供給装置に対して出力することを特徴とする。
本発明によれば、バイオディーゼル燃料を使用した建設機械において、低温環境下であってもエンジンを支障なく始動させることができる。上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の各実施形態に係る油圧ショベルの外観を示す側面図である。 第1実施形態に係る燃料供給装置の構成を示す模式図である。 第1実施形態に係るコントローラが有する機能を示す機能ブロック図である。 第1実施形態に係るコントローラで実行される処理の流れを示すフローチャートである。 第2実施形態に係る燃料供給装置において、電磁切換弁が第1切換位置に切り換わった状態を示す模式図である。 第2実施形態に係る燃料供給装置において、電磁切換弁が第2切換位置に切り換わった状態を示す模式図である。
以下、本発明の実施形態に係る建設機械の一態様として、クローラ式の油圧ショベルについて説明する。
<油圧ショベル1の構成>
まず、油圧ショベル1の構成について、図1を参照して説明する。
図1は、本発明の各実施形態に係る油圧ショベル1の外観を示す側面図である。
油圧ショベル1は、走行体2と、走行体2の上方に旋回装置30を介して旋回可能に設けられた旋回体3と、旋回体3の前方に取り付けられて掘削作業等を行うフロント作業装置4と、を備えている。
走行体2は、クローラ21と、クローラ21を回転駆動させるための走行モータ22と、を有しており、走行モータ22の駆動力によりクローラ21を地面に接触させた状態で回転させて車体を移動させる。本実施形態では、走行体2はクローラ式であるが、これに限らず、ホイール式であってもよい。なお、クローラ21および走行モータ22はいずれも、走行体2の左右両側にそれぞれ配置されているが、図1では、左右一側のクローラ21および走行モータ22のみを示している。
旋回体3は、旋回フレーム31と、オペレータが搭乗する運転室32と、車体が傾倒しないようにフロント作業装置4とのバランスを保つためのカウンタウェイト33と、各種機器を内部に収容する機械室34と、燃料等を貯留するタンク類を内部に収容するタンク室35と、を備えている。
旋回フレーム31において、運転室32は前部に、カウンタウェイト33は後部に、機械室34は運転室32とカウンタウェイト33との間に、タンク室35は機械室34の前方であって運転室32の側方に、それぞれ配置されている。油圧ショベル1では、左右方向の中央部分にフロント作業装置4が配置されており、運転室32はフロント作業装置4の一側に、タンク室35はフロント作業装置4を挟んで運転室32の逆側に、それぞれ配置されている。
フロント作業装置4は、基端部が旋回フレーム31に回動可能に取り付けられたブーム41と、ブーム41の先端部に回動可能に取り付けられたアーム42と、アーム42の先端部に回動可能に取り付けられたバケット43と、を備えている。
また、フロント作業装置4は、旋回フレーム31とブーム41とを連結するブームシリンダ41Aと、ブーム41とアーム42とを連結するアームシリンダ42Aと、アーム42とバケット43とを連結するバケットシリンダ43Aと、これらの各シリンダ41A,42A,43Aへ作動油を導くための複数の配管(不図示)と、を備えている。
ブームシリンダ41Aはロッドを伸縮させることによりブーム41を旋回体3に対して上下方向に回動(俯仰)させ、アームシリンダ42Aはロッドを伸縮させることによりアーム42をブーム41に対して前後方向に回動させ、バケットシリンダ43Aはロッドを伸縮させることによりバケット43をアーム42に対して前後方向に回動させる。
バケット43は、土砂等の荷を掬い上げて所定の位置に荷を下ろすものである。このバケット43は、例えば、木材や岩石、廃棄物等を掴むグラップルや、岩盤を掘削するブレーカ等のアタッチメントに変更することが可能である。これにより、油圧ショベル1は、作業内容に適したアタッチメントを用いて、掘削や破砕等を含む様々な作業を行うことができる。
油圧ショベル1では、エンジンに供給する主な燃料としてバイオディーゼル燃料が用いられている。このバイオディーゼル燃料は、ディーゼル燃料(軽油)と比べて温度が低くなるとワックス成分が析出して流動性が低下しやすいという特徴がある。そのため、例えば寒冷地等の比較的気温が低い土地で油圧ショベル1を使用する場合、バイオディーゼル燃料の流動性が低下してエンジンへの供給が滞り、エンジンが始動できなくなってしまうことがある。そこで、以下、油圧ショベル1におけるエンジンへの燃料の供給システムについて、実施形態ごとに説明する。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るエンジンへの燃料の供給システムについて、図2〜4を参照して説明する。
(燃料供給装置5の構成)
まず、燃料供給装置5の構成について、図2を参照して説明する。
図2は、第1実施形態に係る燃料供給装置5の構成を示す模式図である。
油圧ショベル1は、エンジン340へ燃料を導く燃料回路500を含み、燃料回路500を介してエンジン340へ燃料を供給する燃料供給装置5を備える。油圧ショベル1では、エンジン340へ供給されるメイン燃料としてバイオディーゼル燃料が用いられ、メイン燃料よりも低温下での流動性が高いサブ燃料としてディーゼル燃料が用いられている。
バイオディーゼル燃料はメイン燃料タンク351に、ディーゼル燃料はサブ燃料タンク352に、それぞれ貯留されている。なお、エンジン340は機械室34に、メイン燃料タンク351およびサブ燃料タンク352はタンク室35に、それぞれ収容されている(図1参照)。
本実施形態では、図2に示すように、メイン燃料タンク351には、メイン燃料タンク351からバイオディーゼル燃料を吸い込んで吐出するメイン電磁ポンプ51が第1メイン接続管路511を介して接続されている。第1メイン接続管路511上には、バイオディーゼル燃料の温度を検出する温度センサ60が設けられている。
メイン電磁ポンプ51の吐出側は、第2メイン接続管路512を介してエンジン340に接続されている。第2メイン接続管路512上には、メイン電磁ポンプ51へのバイオディーゼル燃料の逆流を防止するためのメインチェック弁53が設けられている。また、エンジン340とメイン燃料タンク351とは、メイン戻り管路513によって直接的に接続されている。
図2において実線の矢印で示すように、メイン燃料タンク351内のバイオディーゼル燃料は、メイン電磁ポンプ51により吸い上げられて第1メイン接続管路511および第2メイン接続管路512を通ってエンジン340に流入し、エンジン340から排出されたバイオディーゼル燃料は、メイン戻り管路513を通ってメイン燃料タンク351に流入する。
サブ燃料タンク352には、サブ燃料タンク352からディーゼル燃料を吸い込んで吐出するサブ電磁ポンプ52が第1サブ接続管路521を介して接続されている。サブ電磁ポンプ52の吐出側には、第2メイン接続管路512に合流する第2サブ接続管路522が接続されている。これにより、サブ電磁ポンプ52の吐出側は、第2サブ接続管路522および第2メイン接続管路512を介してエンジン340に接続されている。
第2サブ接続管路522上には、サブ電磁ポンプ52へのディーゼル燃料の逆流を防止するためのサブチェック弁54が設けられている。また、エンジン340とサブ燃料タンク352とは、サブ戻り管路523によって直接的に接続されている。
図2において一点鎖線の矢印で示すように、サブ燃料タンク352内のディーゼル燃料は、サブ電磁ポンプ52により吸い上げられて第1サブ接続管路521、第2サブ接続管路522、および第2メイン接続管路512を通ってエンジン340に流入し、エンジン340から排出されたディーゼル燃料は、サブ戻り管路523を通ってサブ燃料タンク352に流入する。
燃料供給装置5は、コントローラ7(図3参照)によって制御されており、コントローラ7から出力される制御信号にしたがって、第1メイン接続管路511、第2メイン接続管路512、メイン戻り管路513、第1サブ接続管路521、第2サブ接続管路522、およびサブ戻り管路523を含んで構成された燃料回路500を介したエンジン340への燃料の供給、具体的にはエンジン340へのバイオディーゼル燃料の供給とディーゼル燃料の供給との切り替えを行っている。
(コントローラ7の機能構成)
次に、コントローラ7の機能構成について、図3を参照して説明する。
図3は、第1実施形態に係るコントローラ7が有する機能を示す機能ブロック図である。
コントローラ7は、CPU、RAM、ROM、HDD、入力I/F、および出力I/Fがバスを介して互いに接続されて構成される。そして、エンジンスイッチ321およびモードスイッチ322といった操作装置や温度センサ60といったセンサ等が入力I/Fに接続され、メイン電磁ポンプ51およびサブ電磁ポンプ52が出力I/Fに接続されている。
エンジンスイッチ321は、エンジン340を始動および停止するための駆動指示装置の一態様である。モードスイッチ322は、エンジン340へ供給する燃料をバイオディーゼル燃料からディーゼル燃料に切り替えるスイッチである。エンジンスイッチ321およびモードスイッチ322はいずれも、運転室32内に設けられており、オペレータにより操作される。なお、駆動指示装置は、必ずしもエンジンスイッチ321でなくともよく、例えばキーシリンダ等であってもよい。
このようなハードウェア構成において、ROMやHDD若しくは光学ディスク等の記録媒体に格納された制御プログラム(ソフトウェア)をCPUが読み出してRAM上に展開し、展開された制御プログラムを実行することにより、制御プログラムとハードウェアとが協働して、コントローラ7の機能を実現する。
なお、本実施形態では、コントローラ7をソフトウェアとハードウェアとの組み合わせによって構成されるコンピュータとして説明しているが、これに限らず、例えば他のコンピュータの構成の一例として、油圧ショベル1の側で実行される制御プログラムの機能を実現する集積回路を用いてもよい。
コントローラ7は、データ取得部71と、温度判定部72と、指令信号出力部73と、時間計測部74と、時間判定部75と、閾値記憶部76と、を含む。
データ取得部71は、エンジンスイッチ321から出力された始動信号または停止信号、モードスイッチ322から出力されてエンジン340へ供給する燃料をバイオディーゼル燃料からディーゼル燃料に切り替えるオン信号(以下、単に「オン信号」とする)、ならびに温度センサ60で検出された検出温度Tに関するデータをそれぞれ取得する。
温度判定部72は、データ取得部71で取得された検出温度Tが、所定の閾値温度Tth(以下、単に「閾値温度Tth」とする)以上であるか否かを判定する。この閾値温度Tthは、バイオディーゼル燃料の流動性が良好となる温度として予め設定された所定の温度であり、例えば、バイオディーゼル燃料の流動性が良好である又は低下していると判断する際の境界値となる温度に相当し、バイオディーゼル燃料に含まれる原料によってその値は異なる。閾値温度Tthは、閾値記憶部76に予め記憶されている。
指令信号出力部73は、データ取得部71においてエンジンスイッチ321から出力された停止信号と、モードスイッチ322から出力されたオン信号と、が取得されると、サブ電磁ポンプ52に対して駆動に係る指令信号(以下、「駆動指令信号」とする)を出力する。これにより、燃料供給装置5は、サブ燃料タンク352内のディーゼル燃料を燃料回路500に導く。すなわち、コントローラ7からサブ電磁ポンプ52に対して出力される駆動指令信号は、サブ燃料タンク352内のディーゼル燃料を燃料回路500に導くための第1制御信号に相当する。
また、指令信号出力部73は、データ取得部71においてエンジンスイッチ321から出力された始動信号が取得され、かつ温度判定部72において検出温度Tが閾値温度Tth以上になったと判定された場合(T≧Tth)、メイン電磁ポンプ51に対して駆動指令信号を出力する。これにより、燃料供給装置5は、メイン燃料タンク351内のバイオディーゼル燃料を燃料回路500に導く。すなわち、コントローラ7からメイン電磁ポンプ51に対して出力される駆動指令信号は、メイン燃料タンク351内のバイオディーゼル燃料を燃料回路500に導くための第2制御信号に相当する。
時間計測部74は、指令信号出力部73においてサブ電磁ポンプ52に対して駆動指令信号が出力されると、時間tの計測を開始する。そして、時間判定部75は、時間計測部74で計測されている時間tが、燃料回路500内がディーゼル燃料で満たされる所定の時間tfを経過したか否かを判定する。この所定の時間tfは、閾値記憶部76に予め記憶されている。
(コントローラ7内での処理)
次に、コントローラ7内で実行される具体的な処理の流れについて、図4を参照して説明する。
図4は、第1実施形態に係るコントローラ7で実行される処理の流れを示すフローチャートである。
まず、データ取得部71がエンジンスイッチ321からの停止信号を取得し(ステップS701)、かつモードスイッチ322からのオン信号を取得すると(ステップS702/YES)、指令信号出力部73は、サブ電磁ポンプ52に対して駆動指令信号を出力する(ステップS703)。
これによって、この後に油圧ショベル1の周辺の外気温が下がり燃料の温度が低下していった場合においても、バイオディーゼル燃料よりも低温下での流動性が高いディーゼル燃料が燃料回路500内に導かれているため、油圧ショベル1が次に作業を開始する際、エンジン340を支障なく始動させることができる。
一方、ステップS701においてデータ取得部71がエンジンスイッチ321からの停止信号を取得した場合であっても、ステップS702においてデータ取得部71がモードスイッチ322からのオン信号を取得しない場合は(ステップS702/NO)、コントローラ7における処理が終了する。
ステップS703において指令信号出力部73がサブ電磁ポンプ52に対して駆動指令信号を出力すると、時間計測部74は時間tの計測を開始し(ステップS704)、時間判定部75は、計測中の時間tが所定の時間tfを経過したか否かを判定する(ステップS705)。
ステップS705において時間tが所定の時間tf以上である(t≧tf)と判定された場合には(ステップS705/YES)ステップS706へ進むが、ステップS705において時間tが所定の時間tfを経過していない(t<tf)と判定された場合には(ステップS705/NO)時間tが所定の時間tfを経過するまでステップS706へ進まない。
これにより、燃料供給装置5は、所定の時間tfが経過するまでディーゼル燃料を燃料回路500内に導くため、燃料回路500内をディーゼル燃料で満たすことができる。これにより、油圧ショベル1が次に作業を開始する際におけるエンジン340の始動を、より支障なくスムーズに行うことが可能となる。なお、図4において、ステップS705からステップS706へ進む前に、コントローラ7を含む油圧ショベル1全体の電源を停止させてもよい。
ステップS706では、データ取得部71がエンジンスイッチ321からの始動信号を取得する。続いて、データ取得部71は、温度センサ60からの検出温度Tを取得する(ステップS707)。次に、温度判定部72は、検出温度Tが閾値温度Tth以上であるか否かを判定する(ステップS708)。
ステップS708において検出温度Tが閾値温度Tth以上である(T≧Tth)と判定された場合(ステップS708/YES)、指令信号出力部73は、メイン電磁ポンプ51に対して駆動指令信号を出力して(ステップS709)、コントローラ7における処理が終了する。
一方、ステップS708において検出温度Tが閾値温度Tthよりも低い(T<Tth)と判定された場合(ステップS708/NO)、ステップS707へ戻って、検出温度Tが閾値温度Tth以上となるまでステップS709へ進まない。
すなわち、燃料供給装置5は、エンジン340が始動された場合(ステップS706においてデータ取得部71がエンジンスイッチ321からの始動信号を取得した場合)は必ず、メイン燃料タンク351内のバイオディーゼル燃料の温度(検出温度T)が閾値温度Tth以上になるまでディーゼル燃料を燃料回路500内に導く。これにより、エンジン340が始動された場合に、流動性が低下した状態のバイオディーゼル燃料を燃料回路500内に導いてしまうといった事態を回避することができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係る燃料供給装置5Aの構成について、図5および図6を参照して説明する。なお、図5および図6において、第1実施形態に係る燃料供給装置5について説明したものと共通する構成要素については、同一の符号を付してその説明を省略する。
図5は、第2実施形態に係る燃料供給装置5Aにおいて、電磁切換弁55が第1切換位置551に切り換わった状態を示す模式図である。図6は、第2実施形態に係る燃料供給装置5Aにおいて、電磁切換弁55が第2切換位置552に切り換わった状態を示す模式図である。
第1実施形態に係る燃料供給装置5では、コントローラ7がメイン電磁ポンプ51およびサブ電磁ポンプ52のいずれかに対して駆動指令信号を出力することにより、エンジン340へのバイオディーゼル燃料の供給とディーゼル燃料の供給とを切り替えていたが、本実施形態に係る燃料供給装置5Aでは、コントローラ7が電磁切換弁55に対して切換信号を出力することにより、エンジン340へのバイオディーゼル燃料の供給とディーゼル燃料の供給とを切り替える。
図5および図6に示すように、燃料回路500Aには、電磁切換弁55と電磁ポンプ56とが設けられている。電磁切換弁55は、メイン燃料タンク351とエンジン340とを接続する第1切換位置551と、サブ燃料タンク352とエンジン340とを接続する第2切換位置552と、を有し、第1接続管路531を介してメイン燃料タンク351と、第2接続管路532を介してサブ燃料タンク352と、それぞれ接続されている。なお、温度センサ60は、第1接続管路531上に設けられている。
電磁ポンプ56は、燃料回路500Aにおける電磁切換弁55とエンジン340とを接続する第3接続管路533上に配置されており、バイオディーゼル燃料およびディーゼル燃料のいずれかを吸い込んで吐出する。
コントローラ7(指令信号出力部73)が電磁切換弁55に対して第1切換位置551への切換信号を出力すると、電磁切換弁55は第1切換位置551に切り換わり、図5において実線の矢印で示すように、メイン燃料タンク351内のバイオディーゼル燃料が第1接続管路531および第3接続管路533を介してエンジン340に流入する。すなわち、コントローラ7から電磁切換弁55に対して出力される第1切換位置551への切換信号は、メイン燃料タンク351内のバイオディーゼル燃料を燃料回路500Aに導くための第2制御信号に相当する。
コントローラ7(指令信号出力部73)が電磁切換弁55に対して第2切換位置552への切換信号を出力すると、電磁切換弁55は第2切換位置552に切り換わり、図6において一点鎖線の矢印で示すように、サブ燃料タンク352内のディーゼル燃料が第2接続管路532および第3接続管路533を介してエンジン340に流入する。すなわち、コントローラ7から電磁切換弁55に対して出力される第2切換位置552への切換信号は、サブ燃料タンク352内のディーゼル燃料を燃料回路500Aに導くための第1制御信号に相当する。
本実施形態によっても、第1実施形態における作用および効果と同様の作用および効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について説明した。なお、本発明は上記した実施形態に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施形態は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、本実施形態の構成の一部を他の実施形態の構成に置き換えることが可能であり、また、本実施形態の構成に他の実施形態の構成を加えることも可能である。またさらに、本実施形態の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記実施形態では、燃料供給装置5,5Aは、所定の時間tfが経過するまでディーゼル燃料を燃料回路500,500Aに導いていたが、必ずしも所定の時間tfの経過を待つ必要はない。
また、上記実施形態では、建設機械の一態様として油圧ショベル1について説明したが、これに限らず、例えばホイールローダやダンプトラック等の他の建設機械についても本発明を適用することが可能である。
1:油圧ショベル(建設機械)
5,5A:燃料供給装置
7:コントローラ
51:メイン電磁ポンプ
52:サブ電磁ポンプ
55:電磁切換弁
60:温度センサ
321:エンジンスイッチ
322:モードスイッチ
340:エンジン
351:メイン燃料タンク
352:サブ燃料タンク
500,500A:燃料回路
551:第1切換位置
552:第2切換位置

Claims (4)

  1. エンジンと、
    前記エンジンを始動および停止するための駆動指示装置と、
    前記エンジンへ燃料を導く燃料回路を含み、前記燃料回路を介して前記エンジンへ燃料を供給する燃料供給装置と、
    前記燃料供給装置を制御するコントローラと、
    前記エンジンへ供給されるメイン燃料を貯留するメイン燃料タンクと、
    前記メイン燃料よりも低温下での流動性が高いサブ燃料を貯留するサブ燃料タンクと、
    前記メイン燃料の温度を検出する温度センサと、
    前記エンジンへ供給する燃料を前記メイン燃料から前記サブ燃料に切り替えるモードスイッチと、を備え、
    前記コントローラは、
    前記駆動指示装置から出力された停止信号と、前記モードスイッチから出力されて前記エンジンへ供給する燃料を前記メイン燃料から前記サブ燃料に切り替えるオン信号と、を取得すると、前記サブ燃料タンク内の前記サブ燃料を前記燃料回路に導くための第1制御信号を前記燃料供給装置に対して出力し、
    前記駆動指示装置から出力された始動信号を取得し、かつ前記温度センサで検出された検出温度が所定の温度以上になった場合、前記メイン燃料タンク内の前記メイン燃料を前記燃料回路に導くための第2制御信号を前記燃料供給装置に対して出力する
    ことを特徴とする建設機械。
  2. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記燃料供給装置は、
    前記コントローラから出力された前記第1制御信号を取得すると、前記燃料回路内が前記サブ燃料で満たされる所定の時間が経過するまで、前記サブ燃料タンク内の前記サブ燃料を前記燃料回路に導く
    ことを特徴とする建設機械。
  3. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記燃料供給装置は、
    前記メイン燃料タンクに接続されて、前記メイン燃料タンクから前記メイン燃料を吸い込んで吐出するメイン電磁ポンプと、
    前記サブ燃料タンクに接続されて、前記サブ燃料タンクから前記サブ燃料を吸い込んで吐出するサブ電磁ポンプと、を含み、
    前記第1制御信号は、前記サブ電磁ポンプに対して出力される駆動指令信号であり、
    前記第2制御信号は、前記メイン電磁ポンプに対して出力される駆動指令信号である
    ことを特徴とする建設機械。
  4. 請求項1に記載の建設機械において、
    前記燃料供給装置は、
    前記燃料回路に設けられて、前記メイン燃料タンクと前記エンジンとを接続する第1切換位置および前記サブ燃料タンクと前記エンジンとを接続する第2切換位置を有する電磁切換弁を含み、
    前記第1制御信号は、前記電磁切換弁に対して出力される前記第2切換位置への切換信号であり、
    前記第2制御信号は、前記電磁切換弁に対して出力される前記第1切換位置への切換信号である
    ことを特徴とする建設機械。
JP2019173437A 2019-09-24 2019-09-24 建設機械 Pending JP2021050647A (ja)

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