JP2021049901A - ワイパアーム - Google Patents

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健 町田
Takeshi Machida
健 町田
伸敬 中島
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Abstract

【課題】ワイパアームにおけるアームシャンクの浮き上がりを抑制して払拭不良の低減化を図る。【解決手段】ワイパアーム11は、アームヘッド13と、アームヘッド13の先端部に回動可能に取り付けられ、かつ対向する一対の側壁12a,12bと側壁12a,12bのそれぞれの上端部に繋がる天壁12cとを備えたアームシャンク12と、を有する。さらにアームシャンク12に回動可能に取り付けられ、かつ側壁12a,12bおよび天壁12cを覆うカバー14と、アームヘッド13を覆うヘッドカバー17と、カバー14の回動を規制する規制部と、を有する。上記規制部は、カバー14に設けられた突出部とアームヘッド13に設けられた段差部13eとからなり、カバー14の回動は、上記突出部が段差部13eに当接することによって規制される。【選択図】図2

Description

本発明は、払拭面を払拭するワイパ装置に設けられるワイパアームに関する。
自動車等の車両にはワイパ装置が搭載されている。ワイパ装置は、ワイパモータの駆動により揺動されるワイパアームと、ワイパアームに装着され、かつ、払拭面を払拭するワイパブレードとを備えている。
上記ワイパ装置に設けられたワイパアームの一例として、特許文献1には、走行風を受けたワイパアームを払拭面に向けて押圧する傾斜壁が設けられ、かつ、この傾斜壁から払拭面に向かって設けられた前方壁の長さを、ワイパアームの天井壁から払拭面に向かって設けられた後方壁の長さよりも長くしたワイパアームが開示されている。
特開2017−200781号公報
自動車が高速走行している際、ワイパアームが強い走行風を受けることでワイパアームのアームシャンクに揚力が発生し、アームシャンクは浮き上がる。
このアームシャンクの浮き上がりによってワイパブレードが持ち上げられ払拭不良が発生していた。
上記のようなアームシャンクの浮き上がりを抑制するためにアーム圧(スプリング荷重)を大きくすることが考えられるが、アーム圧を大きくすると、ゴム製のワイパブレードの耐久性が低下する。
また、特許文献1に記載されたワイパアームのように、ワイパアームを払拭面に向けて押圧する傾斜壁を設けると、ワイパアームの厚さが厚くなり、ワイパアームが走行風から受ける抵抗が大きくなってワイパモータに掛かる負荷も大きくなる。
本発明の目的は、払拭不良の低減化が図られたワイパアームを提供することにある。
本発明の一態様は、アームヘッドと、前記アームヘッドの先端部に回動可能に取り付けられ、かつ、対向する一対の第1側壁と、前記第1側壁のそれぞれの上端部に繋がる第1天壁と、を備えたシャンクと、前記シャンクに回動可能に取り付けられ、かつ、前記一対の第1側壁および前記第1天壁を覆うカバーと、前記アームヘッドおよび前記カバーのそれぞれの一部からなり、かつ、前記カバーの回動を規制する規制部と、を有する。
本発明の他の態様では、前記カバーは、対向する一対の第2側壁と、前記第2側壁のそれぞれの上端部に繋がる第2天壁と、を備え、前記アームヘッドは、対向する一対の第3側壁を備え、前記規制部は、前記一対の第2側壁のそれぞれに設けられ、かつ、前記カバーの内部に向かって突出する突出部と、前記一対の第3側壁のそれぞれに設けられた段差部と、からなり、前記カバーの回動は、前記突出部が前記段差部に当接することによって規制される。
本発明の他の態様では、前記アームヘッドには前記シャンクの回動軸が設けられ、前記カバーには該カバーの回動軸が設けられ、前記シャンクは、該シャンクの前記回動軸と係合するヒンジ部を有し、前記ヒンジ部は、該シャンクの先端部から離れる方向に出っ張った張り出し部を備え、前記カバーの前記回動軸は、前記張り出し部と係合している。
本発明の他の態様では、前記シャンクは、前記第1天壁から前記シャンクの内部に向かって折り曲げられた折り曲げ部を備え、一端が前記アームヘッドに取り付けられ、かつ、他端が前記折り曲げ部に取り付けられたコイルばねを有する。
本発明の他の態様では、前記折り曲げ部は、前記シャンクが払拭面に向けて倒された状態において、前記折り曲げ部の板厚方向と前記コイルばねの伸縮方向とが、交差するように折り曲げられている。
本発明によれば、ワイパアームにおけるアームシャンクの浮き上がりを抑制して払拭不良の低減化を図ることができる。
本発明の実施の形態のワイパアームを含むワイパ装置の外観構造を示す斜視図である。 図1に示すワイパアームの主要部材の構成を示す斜視図である。 図1に示すワイパアームを裏面側から眺めた構造を示す拡大部分斜視図である。 図2に示すアームシャンクの回動部の構造を示す拡大部分斜視図である。 図1に示すワイパアームにおけるアームシャンクの回動軸で切断した構造を示す断面図である。 図1に示すワイパアームにおけるカバーの回動軸で切断した構造を示す断面図である。 本発明の実施の形態のワイパアームのカバーに風が当たる状態を示す斜視図である。 本発明の実施の形態のワイパアームによって得られる効果を示す斜視図である。 本発明の実施の形態のワイパアームの倒伏状態においてアームシャンクに設けられた折り曲げ部の構造を示す部分斜視図である。
以下、本発明の各実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
図1および図2に示すワイパ装置10は、例えば、自動車等の車両に設けられたリヤガラス等の払拭面を払拭する装置である。ワイパ装置10は、駆動源であるワイパモータ(図示せず)と、細長いアームシャンク(シャンク)12を備えたワイパアーム11と、アームシャンク12に連結され、かつ上記払拭面を払拭するブレードラバー16を備えたワイパブレード15と、を有している。なお、ワイパブレード15は、図2に示すアームシャンク12の長手方向Nの中央部付近に回動自在に連結されている。
また、図2に示すワイパアーム11は、アームシャンク12と、アームシャンク12を回動自在に支持するアームヘッド13と、からなる。ワイパアーム11の基端側には、ワイパ装置10を構成するワイパモータの出力軸(図示せず)が固定されている。言い換えると、ワイパアーム11の基端側に配置されたアームヘッド13の端部が、上記ワイパモータの上記出力軸に固定されている。したがって、アームヘッド13は、走行時に当たる風(図7に示す走行風21)から受ける揚力などで浮き上がることはない。
そして、車室内等に設けたワイパスイッチをオン操作することで、上記ワイパモータの出力軸が正逆方向に回転してワイパアーム11が揺動する。これにより、図1に示すワイパブレード15に取り付けられたブレードラバー16がリヤガラスなどの払拭面の所定の払拭範囲を往復払拭動作する。その結果、リヤガラス等の払拭面に付着した雨水等が払拭される。
図2に示すアームシャンク12は、例えば、プラスチック等の樹脂材料を射出成形することで棒状に形成され、アームシャンク12の先端側の太さは、基端側の太さよりも細く形成されている。より具体的には、アームシャンク12は、その基端側から先端側に向かうにつれて徐々に細くなる先細り形状に形成されている。これにより、ワイパアーム11のデザイン性を向上させている。ただし、ワイパアーム11の外観形状は上述の形状に限定されるものではない。
また、ワイパアーム11のアームシャンク12には、リヤガラス等の払拭面に向けてアームシャンク12を倒す方向に押圧力が作用しており、したがって、ワイパブレード15の往復払拭動作時において、ワイパブレード15が脱落するようなことは無い。なお、上記押圧力は、図3に示すアームシャンク12の基端側に設けられた引っ張り用のスプリング(コイルばね)19のバネ力により発生する。
本実施の形態のワイパアーム11では、図2および図3に示すように、アームヘッド13の先端部にアームシャンク12が回動可能に取り付けられている。そして、アームシャンク12の外側にアームシャンク12を覆うカバー14が設けられており、さらに、アームヘッド13の外側にアームヘッド13を覆うヘッドカバー17が設けられている。図4に示すように、ヘッドカバー17は、ワイパアーム11の意匠性を損なわないために設けられており、カバー14の外観形状と合わせた外観形状となっている。
ここで、ワイパアーム11を構成する構成部材のそれぞれの形状について説明する。
アームシャンク12は、図2および図3に示すように、対向する一対の側壁(第1側壁)12aおよび側壁(第1側壁)12bと、一対の側壁12a,12bのそれぞれの上端部に繋がる天壁(第1天壁)12cと、を備えている。天壁12cは、例えば、側壁12a,12bのそれぞれと一体成形されている。つまり、アームシャンク12は、その断面形状が、対向する一対の側壁12a,12bと天壁12cとから構成されたかまぼこ型(またはコの字型)を成す細長い板状の部材である。
また、カバー14は、例えば、樹脂によって形成されている。さらに、カバー14は、上述のようにアームシャンク12に回動可能に取り付けられるとともに、対向する一対の側壁(第2側壁)14aおよび側壁(第2側壁)14bと、側壁14a,14bのそれぞれの上端部に繋がる天壁(第2天壁)14cと、を備えている。したがって、カバー14は、アームシャンク12と同様に、かまぼこ型(またはコの字型)を成す細長い板状の部材である。そして、カバー14は、アームシャンク12の外側にアームシャンク12を覆うように配置されている。具体的には、カバー14は、アームシャンク12の一対の側壁12a,12bおよび天壁12cを覆っている。
すなわち、本実施の形態のワイパアーム11は、アームシャンク12の外側にアームシャンク12を覆うカバー14を装着しており、走行時の走行風21(図7参照)をカバー14が受けることで、カバー14の内側に配置されたアームシャンク12に走行風21が直接当たらないようにしたものである。
また、アームヘッド13は、対向する一対の側壁(第3側壁)13aおよび側壁(第3側壁)13bと、一対の側壁13a,13bのそれぞれの上端部に繋がる天壁13cと、を備えている。
また、ヘッドカバー17は、アームヘッド13を覆うようにかまぼこ型(またはコの字型)を成している。なお、図4に示すように、カバー14とヘッドカバー17との間には、隙間20が形成されており、隙間20が形成されていることでアームシャンク12をロックバック(払拭面に対してアームシャンク12を引き起こした状態であり、この状態をアームシャンク12の倒立状態と呼ぶ)させた際に、カバー14とヘッドカバー17とが干渉することはない。
また、ワイパアーム11は、カバー14の回動を規制する図6に示す規制部18を有している。規制部18については、後で詳しく説明する。
なお、図4に示すように、アームシャンク12は、一対の側壁12a,12bのそれぞれの端部に、アームヘッド13に設けられた該アームシャンク12の回動軸13dと係合するヒンジ部12dを有している。すなわち、アームシャンク12は、一対の側壁12a,12bのそれぞれの端部にヒンジ部12dを有しており、それぞれのヒンジ部12dにおいて、アームヘッド13に設けられた該アームシャンク12の回動軸13dと係合している。
詳細には、図5に示すように、それぞれのヒンジ部12dに、貫通した孔部12eが設けられており、これらの孔部12eに、アームヘッド13に設けられた回動軸13dが嵌め込まれている。これにより、図4に示すアームシャンク12は、アームヘッド13に対して回動軸13dを回転中心として回動可能に取り付けられている。つまり、アームシャンク12は、アームヘッド13の先端部の回動軸13dによって回動可能に支持されている。
また、図4に示すように、カバー14は、アームシャンク12に回動可能に取り付けられている。具体的には、アームシャンク12のヒンジ部12dは、該アームシャンク12の先端部から離れる方向に出っ張った張り出し部12fを備えており、カバー14の回動軸14dは、張り出し部12fと係合している。すなわち、図6に示すように、カバー14の回動軸14dは、カバー14の側壁14a,14bそれぞれの内壁からカバー14の内部に向かって突出しており、アームシャンク12の張り出し部12fに設けられた孔部12gに回動可能に嵌め込まれている。
そして、カバー14の先端側は、自重によってアームシャンク12の天壁12c上に載っかっている。
これにより、カバー14は、図4に示すように、アームシャンク12に対して回動軸14dを回転中心として回動可能に取り付けられている。つまり、カバー14は、アームシャンク12の張り出し部12fの孔部12gに嵌め込まれた回動軸14dに、回動可能に支持されている。
ここで、本実施の形態のワイパアーム11は、図6に示すように、カバー14の回動軸14dを回転中心とした回動を規制するための規制部18を有している。規制部18について説明すると、規制部18は、アームヘッド13およびカバー14のそれぞれの一部からなる。詳細には、規制部18は、カバー14の一対の側壁14a,14bのそれぞれの内壁に設けられ、かつ、カバー14の内部に向かって突出する突出部14eと、アームヘッド13の一対の側壁13a,13bのそれぞれに設けられた段差部13eと、からなる。なお、カバー14に設けられた突出部14eと、アームヘッド13の段差部13eとは、常時当接するように設けられていることが好ましいが、突出部14eと段差部13eとは、僅かに離れた状態となるように設けられていてもよい。そして、カバー14の回動は、カバー14の突出部14eがアームヘッド13の段差部13eに当接することで規制される。
また、図4に示すように、アームヘッド13の側壁13a,13bのそれぞれに設けられた段差部13eは、アームシャンク12の回転中心である回動軸13dの中心から半径Rの円弧に沿って円弧状に出っ張っており、側壁13a,13bそれぞれの外側に向かった円弧状の段差となっている。そして、図6に示すように、この段差部13eに当接する突出部14eが、カバー14の側壁14a,14bそれぞれの内壁にカバー14の内部に向かって突出して設けられている。
ここで、図4に示すヒンジ構造において、アームシャンク12の回動軸13dとカバー14の回動軸14dとの距離は、可能な限り長い方が好ましい。これは、回動軸13dと回動軸14dとの距離が短い場合、アームシャンク12に掛かる負担が大きくなるためである。また、カバー14の回動軸14dとカバー14の突出部14eとの距離も、可能な限り長い方が好ましい。すなわち、カバー14が揚力を受けて回動軸14dで回動しようとすると、突出部14eはほぼ水平(X方向)に移動しようとする。その際、回動軸14dと突出部14eとの距離が長ければ、カバー14が回動軸14dで回動しようとした時、突出部14eがアームヘッド13の段差部13eの壁に当接しているため、カバー14の回動を阻止することができる。
なお、カバー14が回動することなく、かつ自重でアームシャンク12上に載っかった状態では、突出部14eは、動かない程度に段差部13eに接触している。もしくは突出部14eは、段差部13eとは僅かに隙間を空けて設けられている。そして、アームシャンク12は動かずにカバー14のみ回動軸14dを回転中心として回動しようとすると、上述のように、カバー14の突出部14eがアームヘッド13の段差部13eに当接するため、突出部14eはX方向に移動することができず、カバー14は回動しない。言い換えると、カバー14のみ単体で回動することはない。
一方で、アームヘッド13の段差部13eの壁が回動軸13dの中心から半径Rの円弧に沿って円弧状に形成されているため、アームシャンク12が回動軸13dを回転中心として回動しようとすると、カバー14の突出部14eやアームシャンク12のヒンジ部12dの張り出し部12fは、段差部13eの円弧状の壁に沿ってY方向に移動する。つまり、アームシャンク12の回動軸13dを回転中心とした回動においては、カバー14の突出部14eやアームシャンク12のヒンジ部12dの張り出し部12fも、半径Rの円弧に沿ってY方向に移動する。
さらに、カバー14とヘッドカバー17との間には隙間20が形成されている。したがって、カバー14は、アームシャンク12に載っかった状態でアームシャンク12の回動軸13dを回転中心とした回動に伴ってアームシャンク12とともに回動する。つまり、カバー14は、アームシャンク12と一体となって回動軸13dを回転中心として回動する。そして、カバー14がアームシャンク12とともに回動軸13dを回転中心として回動することが可能なため、アームシャンク12をロックバックさせることができる。すなわち、回動軸13dを回転中心としてアームシャンク12とともにカバー14も回動させることで、アームシャンク12のロックバックを行うことも可能である。
また、図7に示すように、走行時に走行風21がカバー14に当たると、カバー14は浮き上がろうとする。しかしながら、図4に示すように、カバー14の基端側に設けられた突出部14eがアームヘッド13の段差部13eに瞬時に当接するため、突出部14eはX方向に移動することができず、カバー14は回動しない。つまり、走行風21を受けたカバー14では揚力が発生してカバー14が浮き上がろうとするが、カバー14は回動しないため、浮き上がらずに保持される。
本実施の形態のワイパアーム11によれば、アームシャンク12の外側にアームシャンク12を覆うカバー14が設けられたことにより、走行風21はカバー14に当たり、カバー14が揚力を受ける。これにより、カバー14の内側に配置されたアームシャンク12には揚力が発生しない。具体的には、カバー14の突出部14eがアームヘッド13の段差部13eに当接することで、カバー14の揚力は、アームヘッド13で受ける。言い換えると、揚力が発生するとカバー14がアームヘッド13と干渉する構造となっている。
その結果、アームシャンク12に走行風21が当たらないようにすることができ、アームシャンク12に走行風21が当たらないことから、走行時のアームシャンク12の浮き上がりを抑制することができる。
すなわち、ワイパアーム11における走行時のアームシャンク12の浮き上がりを抑制して、自動車のウィンドウなどの払拭面で発生する払拭不良の低減化を図ることができる。
さらに、ワイパアーム11において走行時のアームシャンク12の浮き上がりを抑制することができるため、アームシャンク12に取り付けられたスプリング19の荷重を下げることができる。これにより、ゴム製のブレードラバー16の耐久性を向上させることができる。
また、ワイパアーム11では、カバー14が揚力を受け、アームシャンク12は揚力を受けないため、アームシャンク12の形状を走行風21からの抵抗を受けにくい形状にすることができる。つまり、アームシャンク12の厚さを薄くして結果的に、図8に示すようにカバー14の厚さTを薄く形成することができる。
これにより、走行時にアームシャンク12が走行風21から受ける抵抗を小さくすることができ、ワイパモータに掛かる負荷を低減してモータトルクを小さくすることができる。
次に、図9を用いて、アームシャンク12に形成されたスプリング19の一端を支持する折り曲げ部12hについて説明する。
本実施の形態のワイパアーム11(図2参照)において、アームシャンク12は、その天壁12cからアームシャンク12の内部に向かって折り曲げられた折り曲げ部12hを備えている。折り曲げ部12hは、アームシャンク12の天壁12cの一部分をアームシャンク12の内部に向かって折り曲げて形成した部分であるため、天壁12cには、開口部12iが形成されている。ただし、アームシャンク12は、カバー14によって覆われており、開口部12iにはその外側にカバー14の天壁14cが配置され、開口部12iを天壁14cによって隠すことができるため、開口部12iが外部に露出することはない。すなわち、ワイパアーム11の意匠性を損なうことはない。
また、アームシャンク12の内部には、払拭面に向けてアームシャンク12を倒す方向に押圧力を作用させる引っ張り用のスプリング19が設けられている。スプリング19は、アームシャンク12の基端側の端部(一端)がアームヘッド13に取り付けられ、かつ、アームシャンク12の先端側の端部(他端)が折り曲げ部12hに取り付けられている。折り曲げ部12hには孔が形成されており、この孔にスプリング19のアームシャンク12の先端側の端部(他端)が引っ掛けられて折り曲げ部12hに取り付けられている。これにより、アームシャンク12には、払拭面に向けてアームシャンク12が倒される方向にスプリング19の引っ張り荷重が作用する。詳細には、折り曲げ部12hは、払拭面に対してアームシャンク12が引き起こされた状態であるアームシャンク12の倒立状態と、上記払拭面に向けてアームシャンク12が倒された状態であるアームシャンク12の倒伏状態とにおいて、スプリング19によって引っ張られている。
そして、折り曲げ部12hは、アームシャンク12が払拭面に向けて倒された状態(倒伏状態)において、この折り曲げ部12hの板厚方向Kとスプリング19の伸縮方向Pとが、交差するように折り曲げられている。すなわち、アームシャンク12の上記倒伏状態において、スプリング19によって引っ張られる方向(伸縮方向P)に対して折り曲げ部12hの折り曲げ方向(板厚方向K)が交差する方向となっている。これにより、折り曲げ部12hがスプリング19によって引っ張られても曲がりにくい。言い換えると、スプリング19の引っ張り方向(伸縮方向P)に折り曲げ部12hの折り曲げ方向(板厚方向K)が沿っていないため、折り曲げ部12hはスプリング19の荷重に耐えられる強度を保つことができる。
なお、折り曲げ部12hの板厚方向Kとスプリング19の伸縮方向Pとの交差角度は、90°であることが好ましい。
また、アームシャンク12の側壁12a,12bの端からの折り曲げによってスプリング19を支持する支持部を形成した場合、アームシャンク12の材料取りにおいて上記支持部に相当する箇所をアームシャンク12の側壁12aまたは側壁12bから突出させた領域に配置する必要があり、アームシャンク12の材料取りの歩留りが悪くなって材料費が増える問題が生じる。
しかしながら、本実施の形態のワイパアーム11では、アームシャンク12の天壁12cからの折り曲げで折り曲げ部12hを形成するため、アームシャンク12の材料取りにおいて折り曲げ部12hに相当する箇所をアームシャンク12の材料取りの領域から突出させる必要がなく、アームシャンク12の材料取りの歩留りに影響を及ぼすことがない。したがって、アームシャンク12の歩留りを向上させることができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。例えば、上記実施の形態においては、ワイパアームを、自動車等の車両のリヤガラス等の払拭面を払拭するリヤワイパ装置に適用したものを示したが、本発明はこれに限らず、自動車等の車両のフロント側に搭載されるワイパ装置や、船舶、航空機、鉄道車両等に搭載されるワイパ装置にも適用することができる。
また、上記実施の形態では、折り曲げ部12hの折り曲げ方向(板厚方向K)とスプリング19の引っ張り方向(伸縮方向P)とが交差する場合を説明したが、折り曲げ部12hの折り曲げ方向(板厚方向K)とスプリング19の引っ張り方向(伸縮方向P)とは、必ずしも交差していなくてもよい。
10 ワイパ装置
11 ワイパアーム
12 アームシャンク(シャンク)
12a 側壁(第1側壁)
12b 側壁(第1側壁)
12c 天壁(第1天壁)
12d ヒンジ部
12e 孔部
12f 張り出し部
12g 孔部
12h 折り曲げ部
12i 開口部
13 アームヘッド
13a 側壁(第3側壁)
13b 側壁(第3側壁)
13c 天壁
13d 回動軸
13e 段差部
14 カバー
14a 側壁(第2側壁)
14b 側壁(第2側壁)
14c 天壁(第2天壁)
14d 回動軸
14e 突出部
15 ワイパブレード
16 ブレードラバー
17 ヘッドカバー
18 規制部
19 スプリング(コイルばね)
20 隙間
21 走行風
K 板厚方向
N 長手方向
P 伸縮方向
R 半径
T 厚さ
X,Y 方向

Claims (5)

  1. アームヘッドと、
    前記アームヘッドの先端部に回動可能に取り付けられ、かつ、対向する一対の第1側壁と、前記第1側壁のそれぞれの上端部に繋がる第1天壁と、を備えたシャンクと、
    前記シャンクに回動可能に取り付けられ、かつ、前記一対の第1側壁および前記第1天壁を覆うカバーと、
    前記アームヘッドおよび前記カバーのそれぞれの一部からなり、かつ、前記カバーの回動を規制する規制部と、
    を有することを特徴とするワイパアーム。
  2. 前記カバーは、対向する一対の第2側壁と、前記第2側壁のそれぞれの上端部に繋がる第2天壁と、を備え、
    前記アームヘッドは、対向する一対の第3側壁を備え、
    前記規制部は、前記一対の第2側壁のそれぞれに設けられ、かつ、前記カバーの内部に向かって突出する突出部と、前記一対の第3側壁のそれぞれに設けられた段差部と、からなり、
    前記カバーの回動は、前記突出部が前記段差部に当接することによって規制されることを特徴とする請求項1に記載のワイパアーム。
  3. 前記アームヘッドには、前記シャンクの回動軸が設けられ、
    前記カバーには、該カバーの回動軸が設けられ、
    前記シャンクは、該シャンクの前記回動軸と係合するヒンジ部を有し、
    前記ヒンジ部は、該シャンクの先端部から離れる方向に出っ張った張り出し部を備え、
    前記カバーの前記回動軸は、前記張り出し部と係合していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のワイパアーム。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のワイパアームにおいて、
    前記シャンクは、前記第1天壁から前記シャンクの内部に向かって折り曲げられた折り曲げ部を備え、
    一端が前記アームヘッドに取り付けられ、かつ、他端が前記折り曲げ部に取り付けられたコイルばねを有することを特徴とするワイパアーム。
  5. 前記折り曲げ部は、前記シャンクが払拭面に向けて倒された状態において、前記折り曲げ部の板厚方向と前記コイルばねの伸縮方向とが、交差するように折り曲げられていることを特徴とする請求項4に記載のワイパアーム。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2022148286A (ja) * 2021-03-24 2022-10-06 株式会社三共 遊技機

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