JP2021048576A - アンテナ装置及び電子機器 - Google Patents

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Masayoshi Yamamoto
昌良 山本
宏充 伊藤
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宏充 伊藤
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Abstract

【課題】通信相手側アンテナとの結合係数を容易に高められ、かつ、通信相手側アンテナとの結合係数の高い位置をコイル形成領域の中央からずれた位置に設定可能とする。【解決手段】第1コイル導体1及び第2コイル導体2を、第1入出力端子T1と第2入出力端子T2との間の電流経路としてみたとき、第1コイル導体1に流れる電流の旋回方向と、第2コイル導体2に流れる電流の旋回方向とは逆であり、磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に重なる部分を有し、磁性体3は、磁性体の平面視で、第1コイル開口CO1と第2コイル開口CO2に挟まれて第1コイル導体1及び第2コイル導体2に重なる、重なり部を有し、第1コイル導体1は、磁性体3の平面視で、磁性体3に重ならない第1非重なり部を有する。【選択図】図1

Description

本発明は、コイル導体と磁性体とを有するアンテナ装置及びそれを備える電子機器に関する。
RFIDシステムで用いられ、携帯電子機器に設けられるアンテナ装置の1つが特許文献1に開示されている。そのアンテナ装置は、板状の磁性体コアと、この磁性体コアに巻回されたコイル導体と、平面導体とを備え、コイル導体及び磁性体コアが平面導体に近接配置されることで構成されている。
上記アンテナ装置は、通信相手側アンテナとの結合係数を高めやすく、しかもその結合係数の高い位置をコイル形成領域の中央からずれた位置に設定できる。
特開2010−245776号公報
特許文献1に記載のアンテナ装置においては、次のような課題がある。
磁性体コアにコイル導体が巻回された構造を得るには、磁性体コアにコイル導体を巻回するか、コイル導体をフレキシブル基板に形成し、そのフレキシブル基板にスリットを形成し、そのスリットに磁性体コアを挿通させる、という工程が必要である。いずれの方法でも、製造が煩雑となり、コストが高くなる。
そこで、本発明の目的は、通信相手側アンテナとの結合係数を容易に高められ、かつ、通信相手側アンテナとの結合係数の高い位置をコイル形成領域の中央からずれた位置に設定できるアンテナ装置及びそれを備える電子機器を提供することにある。
本発明のアンテナ装置は、
第1コイル開口を形成する第1コイル導体と、第2コイル開口を形成する第2コイル導体と、第1入出力端子と、第2入出力端子と、磁性体と、を備え、
前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体は直列又は並列に接続されて前記第1入出力端子及び前記第2入出力端子に繋がり、
前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体を、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間の電流経路としてみたとき、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル導体に流れる電流の旋回方向と、前記第2コイル導体に流れる電流の旋回方向とは逆であり、
前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口及び前記第2コイル開口に重なる部分を有し、
前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口と前記第2コイル開口に挟まれて前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体に重なる、重なり部を有し、
前記第1コイル導体は、前記磁性体の平面視で、前記磁性体に重ならない第1非重なり部を有する。
本発明の電子機器は、
アンテナ装置及び前記アンテナ装置が収められる筐体を備える電子機器において、
前記アンテナ装置は、
第1コイル開口を形成する第1コイル導体と、第2コイル開口を形成する第2コイル導体と、第1入出力端子と、第2入出力端子と、磁性体と、を備え、
前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体は直列又は並列に接続されて前記第1入出力端子及び前記第2入出力端子に繋がり、
前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体を、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間の電流経路としてみたとき、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル導体に流れる電流の旋回方向と、前記第2コイル導体に流れる電流の旋回方向とは逆であり、
前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口及び前記第2コイル開口に重なる部分を有し、
前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口と前記第2コイル開口に挟まれて前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体に重なる、重なり部を有し、
前記第1コイル導体は、前記磁性体の平面視で、前記磁性体に重ならない第1非重なり部を有する。
本発明によれば、通信相手側アンテナとの結合係数を容易に高められ、かつ、通信相手側アンテナとの結合係数の高い位置をコイル形成領域の中央からずれた位置に設定できるアンテナ装置及びそれを備える電子機器が得られる。
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の平面図であり、図1(B)は図1(A)におけるX−X断面図である。 図2(A)は第1コイル導体1及び第2コイル導体2の各部に符号を付した図であり、図2(B)は、第1コイル導体1及び第2コイル導体2と磁性体3との重なり状態を示す図である。 図3(A)は、アンテナ装置101の第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を通る磁束を概略的に示す図である。図3(B)は、比較例としてのアンテナ装置100における、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を通る磁束を概略的に示す図である。 図4は、通信相手側アンテナ201とアンテナ装置101との位置関係の例を示す斜視図である。 図5は、アンテナ装置101を備えるRFIDタグと、通信相手側の回路の構成を示す回路図である。 図6は、アンテナ装置101と、図3(B)に示した比較例のアンテナ装置100とについて、通信相手側アンテナの位置と結合係数との関係を示す図である。 図7(A)は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Aの平面図であり、図7(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Bの平面図であり、図7(C)は第2の実施形態に係る更に別のアンテナ装置102Cの平面図である。 図8は、アンテナ装置102Bと、図1(A)に示したアンテナ装置101とについて、通信相手側アンテナの位置と結合係数との関係を示す図である。 図9は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Aの平面図である。 図10は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Bの平面図である。 図11(A)は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の平面図であり、図11(B)は図11(A)におけるX−X断面図である。 図12(A)は第5の実施形態に係る電子機器301Aの内部の構成を示す平面図であり、図12(B)は第5の実施形態に係る電子機器301Bの内部の構成を示す平面図である。 図13(A)は第6の実施形態に係る電子機器302Aの内部の構成を示す平面図であり、図13(B)は第6の実施形態に係る電子機器302Bの内部の構成を示す平面図である。
以降、図を参照して幾つかの具体的な例を挙げて、本発明を実施するための複数の形態を示す。各図中には同一箇所に同一符号を付している。要点の説明又は理解の容易性を考慮して、便宜上実施形態を分けて示すが、異なる実施形態で示した構成の部分的な置換又は組み合わせは可能である。第2の実施形態以降では第1の実施形態と共通の事柄についての記述を省略し、異なる点についてのみ説明する。特に、同様の構成による同様の作用効果については実施形態毎には逐次言及しない。
各実施形態に示す「アンテナ装置」は、「無線伝送システム」に用いられるアンテナ装置である。ここで、「無線伝送システム」は、伝送相手(外部機器のアンテナ)と、磁界結合による無線伝送を行うシステムである。「伝送」は、信号の送受信と電力の送受信との両方の意味を含む。また、「無線伝送システム」は、近距離無線通信システムと無線給電システムとの両方の意味を含む。アンテナ装置は磁界結合による無線伝送を行うため、アンテナ装置の電流経路の長さ、つまり後述のコイル導体の線路長は、無線伝送で使用する周波数における波長λに比べて十分に小さく、λ/10以下である。したがって、無線伝送の使用周波数帯においては電磁波の放射効率は低い。コイル導体の両端は、給電回路に接続され、アンテナ装置の電流経路つまりコイル導体には、ほぼ一様な大きさの電流が流れる。
各実施形態に示す「アンテナ装置」は、信号(又は電力)の送信(送電)側、受信(受電)側のいずれにも適用できる。この「アンテナ装置」を、磁束を放射するアンテナとして説明する場合でも、そのアンテナ装置が磁束の発生源であることに限るものではない。伝送相手側アンテナ装置が発生した磁束を受ける(鎖交する)場合にも、すなわち送受の関係が逆であっても、同様の作用効果を奏する。
また、各実施形態に係る「アンテナ装置」に用いられる近距離通信としては、例えばNFC(Near Field Communication)がある。近距離通信で使用される周波数帯は、例えばHF帯であり、特に13.56MHz及びその近傍の周波数帯である。
また、各実施形態に係る「アンテナ装置」に用いられるワイヤレス給電の方式としては、例えば、電磁誘導方式及び磁界共鳴方式のような磁界結合方式がある。電磁誘導方式のワイヤレス給電規格としては、例えばWPC(Wireless Power Consortium)の策定する規格「Qi(登録商標)」がある。電磁誘導方式で使用される周波数帯は、例えば110kHz以上205kHz以下の範囲及び上記範囲の近傍の周波数帯に含まれている。磁界共鳴方式のワイヤレス給電規格としては、例えば、AirFuel(登録商標) Allianceの策定する規格「AirFuel Resonant」がある。磁界共鳴方式で使用される周波数帯は、例えば6.78MHz帯又は100kHz帯である。
各実施形態において、「電子機器」とは、スマートフォンやフィーチャーフォン等の携帯電話端末、スマートウォッチやスマートグラス等のウェアラブル端末、ノートPCやタブレットPC等の携帯PC、カメラ、ゲーム機、玩具等の情報機器、ICタグ、SDカード、SIMカード、ICカード等の情報媒体等、様々な電子機器を指す。
《第1の実施形態》
図1(A)は第1の実施形態に係るアンテナ装置101の平面図であり、図1(B)は図1(A)におけるX−X断面図である。図1(A)、図1(B)に示す例では、面状の導電体20に沿ってアンテナ装置101が配置されている。
アンテナ装置101は、第1コイル開口CO1を形成する第1コイル導体1と、第2コイル開口CO2を形成する第2コイル導体2と、第1入出力端子T1と、第2入出力端子T2と、磁性体3と、を備える。第1コイル導体1及び第2コイル導体2はフレキシブル基材10に形成されている。つまり、第1コイル導体1と第2コイル導体2とは、単一の面に沿って配置されている。フレキシブル基材10は、例えばポリイミド(PI)やポリエチレンテレフタレート(PET)等のシートであり、第1コイル導体1及び第2コイル導体2はCu箔やAl箔のパターンニングにより形成されている。
第1コイル導体1、第2コイル導体2は、いずれも外形が矩形状であり、複数ターン(図1に示す例では約4ターン)巻回された導体パターンである。第1コイル導体1及び第2コイル導体2は直列に接続されて、第1入出力端子T1及び第2入出力端子T2に繋がっている。
第1コイル導体1及び第2コイル導体2を、第1入出力端子T1と第2入出力端子T2との間の電流経路としてみたとき、第1コイル導体1に流れる電流の旋回方向と、第2コイル導体2に流れる電流の旋回方向とは逆である。
図1(A)に示す方向から視て、第1入出力端子T1から第2入出力端子T2の方向へ電流が流れるとき、第1コイル導体1には、外周から内周へ左回りに電流が流れ、第2コイル導体2には、内周から外周へ右回りに電流が流れる。
磁性体3はフレキシブル基材10に対向して配置されている。つまり、第1コイル導体1及び第2コイル導体2の上記単一の面に対向して配置されている。この磁性体3は強磁性材料をシート状に成形したものである。強磁性材料としては、例えばフェライト、アモルファス磁性体、ナノクリスタル磁性体などがある。
図1(A)、図1(B)に示す例では、フレキシブル基材10と導電体20との間に磁性体3が介在するように、アンテナ装置101が導電体20に対して配置されている。
図1(A)において、各部の寸法は次のとおりである。
X1:35mm
Y1:35mm
X2:100mm
Y2:60mm
図2(A)は第1コイル導体1及び第2コイル導体2の各部に符号を付した図であり、図2(B)は、第1コイル導体1及び第2コイル導体2と磁性体3との重なり状態を示す図である。
図2(A)に示すように、第1コイル導体1は、4辺に沿った導体部CP11,CP12,CP13,CP14で構成されている。同様に、第2コイル導体2は、4辺に沿った導体部CP21,CP22,CP23,CP24で構成されている。
図2(B)に示すように、磁性体3は、磁性体3の平面視で(または、フレキシブル基材10の面に対して垂直方向に視て)、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に重なる部分を有する。また、磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に挟まれて第1コイル導体1及び第2コイル導体2に重なる重なり部OV1,OV2を有する。さらに、第1コイル導体1は、磁性体3の平面視で、磁性体3に重ならない第1非重なり部NOV1を有する。また、本実施形態では、第2コイル導体2は、磁性体3の平面視で、磁性体3に重ならない第2非重なり部NOV2を有する。
本実施形態では、第1コイル導体1の導体部CP12,CP13,CP14は、磁性体3の重なり部OV1に相当し、第1コイル導体1の導体部CP11は第1非重なり部NOV1に相当する。また、第2コイル導体2の導体部CP22,CP23,CP24は、磁性体3の重なり部OV2に相当し、第2コイル導体2の導体部CP21は第2非重なり部NOV2に相当する。
アンテナ装置101の第1コイル導体1及び第2コイル導体2はそれぞれ長手方向を有する。図2(A)、図2(B)において、Y方向が長手方向である。第1コイル導体1及び第2コイル導体2はこの長手方向を平行にして配置されている。また、第1非重なり部NOV1は、第1コイル導体1の長手方向に沿って形成されている。同様に、第2非重なり部NOV2は、第2コイル導体2の長手方向に沿って形成されている。
図3(A)は、アンテナ装置101の第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を通る(鎖交する)磁束を概略的に示す図である。図3(B)は、比較例としてのアンテナ装置100における、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を通る(鎖交する)磁束を概略的に示す図である。また、図4は、通信相手側アンテナ201とアンテナ装置101との位置関係の例を示す斜視図である。
上記通信相手側アンテナ201の導体パターンの径方向の中央位置における直径D2は70mmであり、通信相手側アンテナ201とアンテナ装置101,100とのZ方向の間隔Z12は25mmである。
通信相手側アンテナ201は複数ターン巻回された渦巻き状のコイルアンテナである。このコイルアンテナの導体パターンを支持する支持基材については図示を省略している。
図3(A)、図3(B)において、アンテナ装置101,100のX方向の中心位置をXo1、通信相手側アンテナ201のX方向の中心位置をXo2でそれぞれ表している。この例では、Xo1とXo2とは異なる。アンテナ装置101,100のY方向の中心位置と、通信相手側アンテナ201のY方向の中心位置とは一致している。
本実施形態のアンテナ装置101では、図3(A)に示すように、通信相手側アンテナ201と鎖交する磁束φ1が、例えば第2コイル導体2の上面から第2コイル開口CO2に入り、磁性体3を通り、第1コイル開口CO1から出る。つまり、磁束φ1は第2コイル開口CO2を第2コイル導体2の上面から下面方向へ抜け、第1コイル開口CO1を第1コイル導体1の下面から上面方向へ抜ける。磁性体3は、第1コイル開口CO1と第2コイル開口CO2との間を通る磁束の磁路として作用する。また、磁性体3は導電体20に対する磁気シールド材として作用する。つまり、導電体20に渦電流が発生することを阻止し、通信相手側アンテナとの結合係数を高める。
比較例としてのアンテナ装置100では、図3(B)に示すように、通信相手側アンテナ201と鎖交する磁束φ1が、例えば第2コイル導体2の上面から第2コイル開口CO2に入り、磁性体3を通り、第1コイル開口CO1から出る。また、磁束φ2が、磁性体3の側方から入り、磁性体3を通り、磁性体3の側方へ出る。また、磁束φ3が、磁性体3の側方から入り、磁性体3を通り、第1コイル開口CO1から出る。さらに、磁束φ4が、磁性体3の側方から入り、磁性体3を通り、磁性体3の側方へ出る。
上記磁束φ4は、第1コイル開口CO1、第2コイル開口CO2のいずれも抜けないので、通信相手側アンテナ201との結合に寄与しない。また、上記磁束φ2,φ3は、第1コイル開口CO1と第2コイル開口CO2の一方しか抜けないので、通信相手側アンテナ201との結合に大きくは寄与しない。
このように、比較例のアンテナ装置100では、通信相手側アンテナ201との結合に寄与しないか、寄与度の低い磁束が生じるので、このアンテナ装置100と通信相手側アンテナ201との結合係数は小さい。
これに対し、本実施形態のアンテナ装置101では、第1コイル導体1に、磁性体3が重ならない第1非重なり部NOV1があるので、第1コイル開口CO1を抜けずに磁性体3の側方から出る磁束が生じ難い。また、第2コイル導体2に、磁性体3が重ならない第2非重なり部NOV2があるので、第2コイル開口CO2に入らずに磁性体3の側方から入る磁束が生じ難い。その結果、通信相手側アンテナ201との結合係数は大きい。
特に、第1コイル導体1及び第2コイル導体2は長手方向を平行にして配置されていて、第1非重なり部NOV1は、第1コイル導体1の長手方向に沿って形成されていて、第2非重なり部NOV2は、第2コイル導体2の長手方向に沿って形成されているので、磁束が第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を抜けるように効果的に誘導される。つまり、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2の実効上のコイル開口が大きくなって、通信相手側アンテナとの結合係数が効果的に高まる。
なお、図3(A)、図3(B)に示した各磁束の向きは交番磁界の或る半サイクルにおいての図示であり、言うまでもなく、各磁束の向きが逆であっても同様に作用する。
図5は、本実施形態のアンテナ装置101を備えるRFIDタグと、通信相手側の回路の構成を示す回路図である。図5において、RFIC90はタグとして動作するための高周波回路ICである。このRFIC90とアンテナ装置101との間にインピーダンス整合回路91が接続されている。このインピーダンス整合回路91は、RFIC90の入出力部のインピーダンスとアンテナ装置101とのインピーダンスを整合させる。RFIC90の入出力部は平衡信号を入出力する。インピーダンス整合回路91は、シリーズ接続のインダクタL11,L12、シリーズ接続のキャパシタC11,C12、グランドへのシャント接続のキャパシタC21,C22,C31,C32で構成されている。
RFIC90、アンテナ装置101及びインピーダンス整合回路91はRFICタグとして作用する。通信相手側アンテナ201とアンテナ装置101とは磁界結合し、通信相手側の通信回路200はNFC(Near Field Communication)規格の信号で通信する。
図6は、アンテナ装置101と、図3(B)に示した比較例のアンテナ装置100とについて、通信相手側アンテナの位置と結合係数との関係を示す図である。
図6において、横軸は図3(A)、図3(B)に示した、アンテナ装置101,100の中心Xo1を基準にした、通信相手側アンテナ201の中心位置Xo2までの距離である。特性曲線CC1は本実施形態のアンテナ装置101の特性であり、特性曲線CC2は比較例としてのアンテナ装置100の特性である。
図6に表れているように、通信相手側アンテナの位置が0(つまり、Xo2=Xo1)であるとき、アンテナ装置101,100と通信相手側アンテナ201との結合係数は0である。通信相手側アンテナ201のX方向に位置Xo2が、アンテナ装置101,100のX方向の位置Xo1からずれると、そのずれが大きくなる程、上記結合係数が増大する。通信相手側アンテナ201のX方向の位置が±約30mmを超えると、結合係数は減少しはじめる。
図6から明らかなように、比較例としてのアンテナ装置100に比べて、本実施形態のアンテナ装置101は、通信相手側アンテナ201との結合係数のピークが高い。そのため、通信相手側アンテナとの結合係数の高い位置をコイル形成領域の中央からずれた位置に設定できるだけでなく、通信相手側アンテナとの結合係数が高いアンテナ装置及びそれを備える電子機器が得られる。
《第2の実施形態》
第2の実施形態では、第1コイル導体1及び第2コイル導体2に対する磁性体3の重なり状態が第1の実施形態で示した例とは異なるアンテナ装置について示す。
図7(A)は第2の実施形態に係るアンテナ装置102Aの平面図であり、図7(B)は第2の実施形態に係る別のアンテナ装置102Bの平面図であり、図7(C)は第2の実施形態に係る更に別のアンテナ装置102Cの平面図である。
アンテナ装置102A,102B,102Cのいずれも、第1コイル開口CO1を形成する第1コイル導体1と、第2コイル開口CO2を形成する第2コイル導体2と、第1入出力端子T1と、第2入出力端子T2と、磁性体3と、を備える。第1コイル導体1及び第2コイル導体2はフレキシブル基材10に形成されている。
アンテナ装置102Aの磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に重なる部分を有する。また、磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に挟まれて第1コイル導体1及び第2コイル導体2に重なる重なり部OV1,OV2を有する。また、第2コイル導体2は、磁性体3に重ならない第2非重なり部NOV2を有する。重なり部OV1は第1コイル導体1の4辺と重なり、重なり部OV2は第2コイル導体2の3辺と重なる。このように、第2コイル導体2は、そのほぼ全部が磁性体3と重なっていてもよい。この構造によれば、第1コイル導体1側については、第1コイル導体1の第1コイル開口CO1を抜けずに磁性体3の側方から抜ける磁束が生じやすいが、第2コイル導体2側については、第1の実施形態で示した例と同様に、第2コイル導体2の第2コイル開口CO2を抜ける磁束が増大する。そのため、上記第2非重なり部NOV2を設けることにより、アンテナ装置102Aと通信相手側アンテナとの結合係数の増大効果を奏する。
アンテナ装置102Bの磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に重なる部分を有する。また、磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に挟まれて第1コイル導体1及び第2コイル導体2に重なる重なり部OV1,OV2を有する。また、第1コイル導体1は、磁性体3に重ならない第1非重なり部NOV1を有する。同様に、第2コイル導体2は、磁性体3に重ならない第2非重なり部NOV2を有する。第1コイル導体1の3辺が第1非重なり部NOV1であり、第2コイル導体2の3辺が第2非重なり部NOV2である。このように、磁性体3のY方向の幅がこれまでに示した例より小さくて、そのことにより、第1コイル導体1の第1コイル開口CO1の重心COG1と第2コイル導体2の第2コイル開口CO2の重心COG2とを結ぶ線に平行な辺についても磁性体3と重ならない構造であってもよい。この構造によれば、X−Z面に平行な磁束だけでなく、Y方向成分を有する(Y方向に幅を有する)磁束についても第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を出入りする磁束を増大させることができる。
アンテナ装置102Cの磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に重なる部分を有する。また、磁性体3は、磁性体3の平面視で、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2に挟まれて第1コイル導体1及び第2コイル導体2に重なる重なり部OV1,OV2を有する。また、第1コイル導体1は、磁性体3に重ならない第1非重なり部NOV1を有し、第2コイル導体2は、磁性体3に重ならない第2非重なり部NOV2を有する。第1コイル導体1のほぼ3辺及び第2コイル導体2のほぼ3辺が重なり部OV1,OV2であり、第1コイル導体1のほぼ1辺が第1非重なり部NOV1であり、第2コイル導体2のほぼ1辺第2が非重なり部NOV2である。このように、第1コイル導体1及び第2コイル導体2に対する磁性体3の重なり部と非重なり部の境界は、第1コイル導体1又は第2コイル導体2の辺の途中であってもよい。
図8は、アンテナ装置102Bと、図1(A)に示したアンテナ装置101とについて、通信相手側アンテナの位置と結合係数との関係を示す図である。
図8において、横軸は図6に示した例と同様である。つまり、横軸はアンテナ装置102B,101の中心を基準にした、通信相手側アンテナ201(図4)の中心位置までの距離である。特性曲線CC0はアンテナ装置102Bの特性であり、特性曲線CC1はアンテナ装置101の特性である。
図8から明らかなように、第1の実施形態で示したアンテナ装置101に比べて、本実施形態のアンテナ装置102Bは、通信相手側アンテナとの結合係数のピークが更に高い。これは、図7(B)に示したX−Z面に平行な磁束だけでなく、Y方向成分を有する(Y方向に幅を有する)磁束についても第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を出入りする磁束が増大することによる効果である。このことにより、通信相手側アンテナとの結合係数が更に高いアンテナ装置及びそれを備える電子機器が得られる。
《第3の実施形態》
第3の実施形態では、第1コイル導体1及び第2コイル導体2の導体パターンがこれまでに示した例とは異なるアンテナ装置について示す。
図9は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Aの平面図であり、図10は第3の実施形態に係るアンテナ装置103Bの平面図である。いずれも、第1の実施形態において図1(A)に示した例とは、第1コイル導体1及び第2コイル導体2の導体パターンが異なる。
これまでに示した例では、第1コイル導体1の内周端と第2コイル導体2の内周端とが繋がっていたが、アンテナ装置103Aにおいては、第1入出力端子T1の内周端が第2入出力端子T2の外周端に繋がっている。また、第1入出力端子T1から第2入出力端子T2へ電流経路を辿ると、第1コイル導体1は外周部から内周部へ左旋し、第2コイル導体2は外周部から内周部へ右旋する。
このように、第1コイル導体1と第2コイル導体2とは、内周端と外周端とを接続するようにしてもよい。また、第1コイル導体1と第2コイル導体2の外周端同士を接続するようにしてもよい。
また、これまでに示した例では、第1コイル導体1と第2コイル導体2とが直列接続されていたが、アンテナ装置103Bにおいては、第1コイル導体1と第2コイル導体2とが並列接続されて、第1入出力端子T1及び第2入出力端子T2に接続されている。このようにして、第1コイル導体1と第2コイル導体2とは並列接続してもよい。
なお、以上に示した各アンテナ装置では、第1コイル導体1の一方端が第1入出力端子T1に繋がり、第1コイル導体1の他方端が第2コイル導体2の一方端に繋がり、第2コイル導体2の他方端が第2入出力端子T2に繋がる例を示したが、第1コイル導体1と第2コイル導体2とを複数箇所で接続してもよい。例えば、第1コイル導体1の1ループと第2コイル導体2の1ループとで構成される1組の8の字パターンを複数組備えてもよい。
《第4の実施形態》
第4の実施形態では、第1コイル導体1及び第2コイル導体2の導体パターンがこれまでに示した例とは異なるアンテナ装置について示す。
図11(A)は第4の実施形態に係るアンテナ装置104の平面図であり、図11(B)は図11(A)におけるX−X断面図である。図1(A)、図1(B)に示した例とは、第1コイル導体1及び第2コイル導体2のパターン及び位置が異なる。第1コイル導体1は、第2コイル導体2に隣接する隣接部AP1を備え、第2コイル導体2は、第1コイル導体1に隣接する隣接部AP2を備える。そして、第1コイル導体1の隣接部AP1は当該第1コイル導体の隣接部AP1以外の部分に比べて導体の線幅が太い。また、本実施形態では、第2コイル導体2の隣接部AP2は当該第2コイル導体の隣接部AP2以外の部分に比べて導体の線幅が太い。
第1コイル開口CO1の大きさ及び第2コイル開口CO2の大きさは、第1の実施形態で図1(A)、図1(B)に示した例と同じである。このことに伴い、第1コイル開口CO1の中心(重心)と第2コイル開口CO2の中心(重心)との間隔Xcは第1の実施形態で示した例より大きい。
上記間隔Xcが大きくなることで、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2を抜ける磁束のループが大きくなる。したがって、通信相手側アンテナとの距離がある程度離れても、大きな結合係数を保てる効果がある。なお、隣接部AP1,AP2の導体の線幅を太くすることなく、間隔Xcを単に大きくすると、第1コイル導体1と第2コイル導体2との間を抜ける磁束が増えるので、上記磁束ループの拡大効果は小さい。
図11(A)、図11(B)に示した例では、第1コイル導体1の隣接部AP1と、第2コイル導体2の隣接部AP2の両方について線幅を太くした例を示したが、いずれか一方について線幅を太くした場合でも、上記間隔Xcが大きくなることによる相応の磁束ループ拡大効果はある。
《第5の実施形態》
第5の実施形態では、第1の実施形態で示したアンテナ装置101を有する電子機器の例について示す。
図12(A)は第5の実施形態に係る電子機器301Aの内部の構成を示す図であり、図12(B)は第5の実施形態に係る電子機器301Bの内部の構成を示す図である。いずれも、半面の筐体を取り外した状態での平面図である。
図12(A)に示す電子機器301A及び図12(B)に示す電子機器301Bは、いずれも、その筐体300内に、多数の電子部品が実装された回路基板5やバッテリー4が設けられている。電子機器301Aでは、バッテリー4に重なるようにアンテナ装置101が配置されていて、電子機器301Bでは、回路基板5に重なるようにアンテナ装置101が配置されている。いずれの例も、アンテナ装置101は、上記取り外した側の筐体の内面に配置されている。また、2つの入出力端子は図12(A)、図12(B)に示す向きでは、回路基板5側の面に形成されている。回路基板5には、ポゴピンが突出していて、それらの先端がアンテナ装置101の第1入出力端子T1及び第2入出力端子T2(図1(A)参照)に当接することで、回路基板5に形成されている回路にアンテナ装置101が電気的に接続される。
電子機器301A,301Bの筐体300は図12(A)、図12(B)におけるX方向を短手方向とする。
アンテナ装置101の基本的な構成は、第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同じである。図12(A)、図12(B)では、第1コイル導体1及び第2コイル導体2のパターンについては簡略化して図示している。
図12(A)、図12(B)において、第1コイル導体1の外形及び第2コイル導体2の外形はいずれも矩形状であり、非重なり部NOV1,NOV2は第1コイル導体1の外形の辺に沿って形成される線状部である。筐体300は長手方向(Y方向)を有し、この筐体300の長手方向が上記線状部に対する直交方向である。
また、図12(A)、図12(B)において、第1コイル開口CO1の重心COG1及び第2コイル開口CO2の重心COG2は、上記筐体300の短手方向を3等分したうちの中央の領域にある。図12(A)、図12(B)において、二点鎖線は、重心COG1,COG2を通る線である。
また、図12(A)、図12(B)において、アンテナ装置101の第1非重なり部NOV1は筐体300の長手方向(Y方向)の中心方向側にある。
図12(A)、図12(B)において、破線の円で囲んだ位置PPは、通信相手側アンテナとの結合係数がピークとなる位置である。つまり、電子機器301A,301Bの位置PPを通信相手側アンテナに重ねたとき、最も強く結合する。
アンテナ装置101は、通信相手側アンテナのコイル開口の中心が上記二点鎖線を移動するとき、その線上のいずれかの位置に結合の強さのピークが生じる。そのため、電子機器301A,301Bは、いずれも、その短手方向(X方向)の中心を通信相手側アンテナに重ねることで、容易に強く結合させることができる。また、長手方向(Y方向)に沿って移動させることで、強く結合する位置をすぐに探し出すことができる。
特に、アンテナ装置101の第1非重なり部NOV1が筐体300の長手方向(Y方向)の中心方向側にあるので、筐体300の中央付近を通信相手側アンテナとの結合係数のピークとすることができ、操作性が高い。
上記二点鎖線は上記筐体300の短手方向の中央から多少ずれても、上記作用効果を奏する。図12(A)、図12(B)に示したように、電子機器の領域を短手方向に3等分したうちの中央の領域に、第1コイル開口CO1及び第2コイル開口CO2のそれぞれの重心があるように、アンテナ装置101を電子機器の筐体内に配置することが好ましい。
電子機器301A,301Bでは、第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同様構成のアンテナ装置を備える例を示したが、その他の実施形態で示した別のアンテナ装置であっても同様に適用でき、同様の作用効果を奏する。
《第6の実施形態》
第6の実施形態では、第5の実施形態で示した例とはアンテナ装置の配置が異なる電子機器の例について示す。
図13(A)は第6の実施形態に係る電子機器302Aの内部の構成を示す平面図であり、図13(B)は第6の実施形態に係る電子機器302Bの内部の構成を示す平面図である。
図13(A)に示す電子機器302A及び図13(B)に示す電子機器302Bは、いずれも、第5の実施形態で示した例と同様に、筐体内に、多数の電子部品が実装された回路基板5やバッテリー4が設けられている。
アンテナ装置101は、第1の実施形態で示したアンテナ装置である。ただし、入出力端子は回路基板5に対向する面に形成されている。図13(A)、図13(B)に示す例では、筐体300は短手方向(X方向)を有し、アンテナ装置101は、筐体300を短手方向の中心で2等分した2つの領域の一方にある。第1コイル導体1の外形は矩形状であり、第1非重なり部NOV1は第1コイル導体形成部の辺に沿って形成されている。
図13(A)、図13(B)において、破線の円で囲んだ位置PPは、通信相手側アンテナとの結合係数がピークとなる位置である。つまり、電子機器302A,302Bの位置PPを通信相手側アンテナに重ねたとき、最も強く結合する。
図13(A)に示す例では、第1非重なり部NOV1は短手方向(X方向)の中心側にある。このような構造により、筐体300の短手方向の中央付近を通信相手側アンテナとの結合係数のピークとすることができ、操作性が高い。
通信相手側アンテナとの結合係数のピークの位置を敢えて筐体300の角部にする場合には、図13(B)に示すように、第1非重なり部NOV1を筐体300の角部側に配置してもよい。
電子機器302A,302Bでは、第1の実施形態で示したアンテナ装置101と同様構成のアンテナ装置を備える例を示したが、その他の実施形態で示した別のアンテナ装置であっても同様に適用でき、同様の作用効果を奏する。
最後に、上述の実施形態の説明は、すべての点で例示であって、制限的なものではない。当業者にとって変形及び変更が適宜可能である。本発明の範囲は、上述の実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。さらに、本発明の範囲には、特許請求の範囲内と均等の範囲内での実施形態からの変更が含まれる。
例えば、以上に示した各実施形態では、第1コイル導体1及び第2コイル導体2の概形が矩形である例を示したが、これらは、角に丸みを有する矩形状であってもよい。
また、以上に示した各実施形態では、第1コイル導体1及び第2コイル導体2の概形が矩形である例を示したが、矩形状であることを特徴とする場合以外は、円形状、半円状、楕円形状、角に丸みを有する矩形状、不定形等であってもよく、第1コイル及び第2コイルの概形は矩形状に限定されない。
AP1,AP2…隣接部
C11,C12,C21,C22,C31,C32…キャパシタ
CO1…第1コイル開口
CO2…第2コイル開口
COG1,COG2…重心
CP11,CP12,CP13,CP14…導体部
CP21,CP22,CP23,CP24…導体部
L11,L12…インダクタ
NOV1…第1非重なり部
NOV2…第2非重なり部
OV1,OV2…重なり部
T1…第1入出力端子
T2…第2入出力端子
1…第1コイル導体
2…第2コイル導体
3…磁性体
4…バッテリー
5…回路基板
10…フレキシブル基材
20…導電体
90…RFIC
91…インピーダンス整合回路
100…比較例としてのアンテナ装置
101,102A,102B,102C,103A,103B,104…アンテナ装置
200…通信回路
201…通信相手側アンテナ
300…筐体
301A,301B…電子機器
302A,302B…電子機器

Claims (9)

  1. 第1コイル開口を形成する第1コイル導体と、第2コイル開口を形成する第2コイル導体と、第1入出力端子と、第2入出力端子と、磁性体と、を備え、
    前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体は直列又は並列に接続されて前記第1入出力端子及び前記第2入出力端子に繋がり、
    前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体を、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間の電流経路としてみたとき、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル導体に流れる電流の旋回方向と、前記第2コイル導体に流れる電流の旋回方向とは逆であり、
    前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口及び前記第2コイル開口に重なる部分を有し、
    前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口と前記第2コイル開口に挟まれて前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体に重なる、重なり部を有し、
    前記第1コイル導体は、前記磁性体の平面視で、前記磁性体に重ならない第1非重なり部を有する、
    アンテナ装置。
  2. 前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体はそれぞれ長手方向を有し、
    前記第1コイル導体の前記長手方向及び前記第2コイル導体の前記長手方向は互いに平行に配置され、
    前記第1非重なり部は、前記第1コイル導体の前記長手方向に沿って形成された、
    請求項1に記載のアンテナ装置。
  3. 前記第2コイル導体は、前記磁性体の平面視で、前記磁性体に重ならない第2非重なり部を有する、
    請求項1又は2に記載のアンテナ装置。
  4. 前記第1コイル導体は、前記第2コイル導体に隣接する隣接部を備え、前記第2コイル導体は、前記第1コイル導体に隣接する隣接部を備え、
    前記第1コイル導体の隣接部は当該第1コイル導体の隣接部以外の部分に比べて導体の線幅が太い、または、前記第2コイル導体の隣接部は当該第2コイル導体の隣接部以外の部分に比べて導体の線幅が太い、
    請求項1から3のいずれかに記載のアンテナ装置。
  5. アンテナ装置及び前記アンテナ装置が収められる筐体を備える電子機器において、
    前記アンテナ装置は、
    第1コイル開口を形成する第1コイル導体と、第2コイル開口を形成する第2コイル導体と、第1入出力端子と、第2入出力端子と、磁性体と、を備え、
    前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体は直列又は並列に接続されて前記第1入出力端子及び前記第2入出力端子に繋がり、
    前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体を、前記第1入出力端子と前記第2入出力端子との間の電流経路としてみたとき、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル導体に流れる電流の旋回方向と、前記第2コイル導体に流れる電流の旋回方向とは逆であり、
    前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口及び前記第2コイル開口に重なる部分を有し、
    前記磁性体は、前記磁性体の平面視で、前記第1コイル開口と前記第2コイル開口に挟まれて前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体に重なる、重なり部を有し、
    前記第1コイル導体は、前記磁性体の平面視で、前記磁性体に重ならない第1非重なり部を有する、
    電子機器。
  6. 前記筐体は短手方向を有し、
    前記第1コイル開口の重心及び前記第2コイル開口の重心は、前記筐体を前記短手方向に3等分したうちの中央の領域にある、
    請求項5に記載の電子機器。
  7. 前記第1コイル導体の外形は矩形状であり、
    前記第1非重なり部は前記第1コイル導体の外形の辺に沿って形成される線状部であり、
    前記筐体は長手方向を有し、当該筐体の長手方向が前記線状部に対する直交方向である、
    請求項5又は6に記載の電子機器。
  8. 前記第1非重なり部は前記筐体の長手方向の中心方向側にある、
    請求項7に記載の電子機器。
  9. 前記筐体は短手方向を有し、
    前記アンテナ装置は、前記筐体を前記短手方向の中心で2等分した2つの領域の一方にあり、
    前記第1非重なり部は前記第1コイル導体の外形の辺に沿って形成される線状部であり、
    前記第1非重なり部は前記短手方向の中心側にある、
    請求項5に記載の電子機器。
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