JP2021047459A - 電子楽器、共鳴信号生成方法及びプログラム - Google Patents
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この分野の技術として、例えば特許文献1には、指定された音名に対応した音信号を、複数の音名に対応した各音高周波数と各々整数倍関係にある複数の周波数位置に各々共振峰を有する残響効果付与手段を介して出力する技術が記載されている。この技術によれば、音信号に、ピアノの弦のような複数の発音振動体による共鳴の効果をシミュレートした残響効果を付与し、自然楽器の音を模倣した音信号を発生させることができる。
しかし、従来の共鳴音の生成手法では、このような前方弦や後方弦が寄与する残響を再現することはできないという問題があった。
さらに、上記第1共鳴信号生成部と上記第2共鳴信号生成部との組を、ピアノの複数の有効弦とそれぞれ対応するように複数組設け、上記各組の第2共鳴信号生成部における第2音高はいずれも、上記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数の音高でもその倍音の音高でもないとよい。
さらに、上記第1共鳴信号生成部と上記第2共鳴信号生成部との組を、ピアノの高音側から所定数の有効弦とそれぞれ対応するように複数組設け、その所定数の有効弦よりも低音側の各有効弦と対応する上記第1共鳴信号生成部を設け、その低音側の各有効弦と対応する上記第2共鳴信号生成部を備えないか又はその低音側の各有効弦と対応する上記第2共鳴信号生成部の機能を無効化するとよい。
さらに、各上記第1共鳴信号生成部及びこれと対応する上記第2共鳴信号生成部において、上記第1音高が、上記ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、上記第2音高が、そのある有効弦と対応する前方弦または後方弦の共鳴周波数の音高であるとよい。
この発明は、上記のように装置として実施する他、方法、システム、プログラム、プログラムを記録した媒体など、任意の形態で実施可能である。
まず、この発明の一実施形態である共鳴信号生成装置を備えた電子音楽装置の一実施形態である電子楽器について説明する。図1は、その電子楽器のハードウェア構成を示す図である。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用する記憶部である。
MIDI_I/F14は、演奏操作や音色の指定等の演奏内容を示す演奏データを提供するMIDIシーケンサ等の外部装置との間でMIDIデータの入出力を行うためのインタフェースである。
パネル表示器16は、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)ランプ等によって構成され、電子楽器10の動作状態や設定内容あるいはユーザへのメッセージ、ユーザからの指示を受け付けるためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)等を表示するための表示部である。
音源回路18は、検出した演奏操作子17の操作に応じてCPU11が生成するか又はMIDI_I/F14から受信したMIDIイベントに応じて、予め定められた音色(例えばピアノの音色)の演奏音を示す音信号(デジタル波形データ)を生成する音信号生成部である。
この電子楽器10において特徴的な点の一つは共鳴信号生成装置20の構成及び動作であるので、次にこの点について説明する。
また、共鳴信号生成装置20は、共鳴信号生成部30の他、伝播部40、出力加算部50L,50R、加算部51L,51R、共鳴設定部60を備える。
出力加算部50Lは、各共鳴信号生成部30が出力するL系統の共鳴信号L1a〜L88aとL1b〜L88bを全て加算して、共鳴信号生成装置20の出力としてのL系統の共鳴信号を生成する機能を備える。出力加算部50Rは、同様に共鳴信号R1a〜R88aとR1b〜R88bを加算してR系統の共鳴信号を生成する機能を備える。
共鳴設定部60は、共鳴信号生成装置20の起動時や、その後CPU11から供給される演奏データに応じて、共鳴信号生成装置20の各部に必要なパラメータを設定する機能を備える。共鳴設定部60が設定するパラメータについては、図6及び図7を用いて後に詳述する。
図3には、共鳴信号生成部30は、1番目及び88番目の音高に対応するもののみを代表として示している。そして、各共鳴信号生成部30は、第1共鳴信号生成部310と第2共鳴信号生成部320の組を備える。
これらのうち第1共鳴信号生成部310は、第1遅延部311、加算部312、第1減衰部313及び加算部314を含む第1ループ部を備える。さらに、加算部315と、レベル調整部317L,317R,318L,318Rとを備える。
この実施形態では、音源回路18は、生成した音信号をLとRの2系統にミキシングして共鳴信号生成装置20へ供給する。従って、複数の鍵が同時に押鍵され、複数の音高の音信号が同時に音源回路18で生成される場合には、それらが混合された音信号が共鳴信号生成装置20へ供給される。そして、第1共鳴信号生成部310は、レベル調整部318L,318RによりそれぞれL系統及びR系統の音信号のレベルを調整し、励起信号として加算部314を介して第1ループ部へ入力する。これらのレベル調整部318L,318Rと加算部314が、第1共鳴信号生成部310側の供給部に該当する。
すなわち、第1共鳴信号生成部310は、x番目の音高に応じた時間だけの第1遅延と、第1減衰とを含む第1ループ処理に、第1励起信号を入力して、上記第1ループ処理を循環するx番目の音高の第1共鳴信号を生成する第1共鳴信号生成手順を実行することができる。
なお、第1共鳴信号生成部310は、上記の他、加算部315を介して、第1遅延部311の出力(第1共鳴信号)を伝播部40に供給する機能も備える。
この第2ループ部を形成する各部の機能は、それぞれ第1ループ部を形成する第1遅延部311、加算部312、第1減衰部313、加算部314と概ね同じであるが、異なる点も多い。
第2減衰部323−xに設定するゲイン値も、その後方弦における振動減衰速度を示す値とする。
すなわち、第2共鳴信号生成部320は、x番目の音高に応じた時間だけの第2遅延と、第2減衰とを含む第2ループ処理に、第2励起信号を入力して、上記2ループ処理を循環する第2共鳴信号を生成する第2共鳴信号生成手順を実行することができる。
一般に、ピアノにおいて各音高の弦70は、針金枕71、駒72、ペアリング73及びアリコート74に張り渡される。これらのうちペアリング73とアリコート74は、いずれもフレームの一部である。弦70は、針金枕71とアリコート74に引っ張られて張力を与えられ、駒72及びペアリング73の部分でもこれらの部品に対して押さえつけられて振動が静止されるので、弦70は3つの部分に分かれて振動する。
一般に、後方弦76や前方弦77は有効弦75に比べて短く、張力や材質は弦70の全長に亘って均一であるので、後方弦76や前方弦77の共鳴周波数は有効弦75に比べて大きくなり、有効弦75に比べて高い音を発する。
図5に示すように、後方弦入力生成部328は、レベル調整部341L,341Rと、加算部342と、エンベロープ制御部343とを備える。
これらのうちレベル調整部341L,341Rはそれぞれ、音源回路18から供給されるL及びRの音信号のレベルを調整する機能を備える。後方弦には(前方弦にも)ダンパがないため、これを反映して、第1共鳴信号生成部310のレベル調整部318L,318Rの場合と異なり、レベル調整部341L,341Rには常に一定の値が設定される。
エンベロープ制御部343は、加算部342による加算後の音信号に対し、その上側にグラフで示したような、アタック部を強調するエンベロープを乗じてアタック部を取り出し、第2励起信号を生成する機能を備える。エンベロープの形状は、図5に示したものに限られず、より急峻にアタック部のみを切り出すものであってもよい。
また、第2共鳴信号生成部320は、上記の他、加算部315を介して、第2遅延部321の出力(第2共鳴信号)を伝播部40に供給する機能も備える。加算部315は、第1共鳴信号と第2共鳴信号とを加算して伝播部40に供給する。
まず図6に、共鳴設定部60が起動時に実行する初期設定処理のフローチャートを示す。
共鳴設定部60は、共鳴信号生成装置20が起動されると、図6の処理を実行して、各部にパラメータの値を初期設定する。図6の各ステップの処理は、1番目から88番目の音高それぞれについて行うため、x番目の音高に関する処理として一般化して説明する。
次に、共鳴設定部60は、第2遅延部321−xの遅延量を、x番目の音高の後方弦76の共鳴周波数と対応する値DL2(x)に設定する(S12)。xの各値と対応するDL2(x)の値は、値そのものを予め用意しておいても、各共鳴周波数の値から計算で求めてもよい。なお、当該後方弦76の共鳴周波数の値が、いずれの有効弦75の共鳴周波数ともその倍音の周波数とも重複しないように定められていることが望ましい点は、上述した通りである。
次に、共鳴設定部60は、伝播減衰部411−xのゲイン値を、予め保存された所定値α(x)に設定する(S13)。各α(x)は、上述のように0に近い正の値である。
共鳴設定部60はさらに、第2減衰部323−xのゲイン値を、予め保存された値FBG2(x)に設定し(S17)、レベル調整部341L−x,341R−xのゲイン値を、予め保存された値IG2に設定して(S18)、図6の処理を終了する。ステップS17及びS18の設定は、後方弦76にはダンパがないため、初期状態でも共鳴信号を生成可能であることを模擬したものである。
CPU11は、音源回路18に供給する演奏データのうち、少なくとも押鍵、離鍵及びダンパペダルの操作に関するデータを、同じタイミングで共鳴信号生成装置20にも供給する。共鳴設定部60は、初期設定が完了した後、この演奏データが供給された場合に、演奏操作を検出したとして図7のフローチャートに示す処理を開始する。
まず、n番目の音高(ノート)の押鍵操作を検出した場合、共鳴設定部60は、音高nのレベル調整部318L−n,318R−nのゲイン値を双方とも事前に決められた値に設定する(S22)と共に、n番目の音高の第1減衰部313−nのゲイン値を、予め保存された所定値FBG1(n)に設定する(S23)。
ステップS24の設定により、音高nの第1共鳴信号生成部310−nに励起信号が入力されなくなり、ステップS25の設定により、第1ループ部を循環していた共鳴信号が急速減衰され、第1共鳴信号生成部310−nからの共鳴信号の出力は実質的に行われなくなる。これらの設定は、離鍵に応じてダンパが弦に当たったことを模擬するものである。第2共鳴信号生成部320−nについては、後方弦76に当たるダンパがないことと対応して、離鍵操作に応じて変更すべき設定はない。
ステップS26で設定するゲイン値も、ステップS22の場合と同様、1でもよいし、LRバランス及び共鳴信号レベルの設定に基づいて予め算出しておいてもよい。
この場合において、第1共鳴信号生成部310が生成する有効弦75と対応する第1共鳴信号は、離鍵後はステップS14,S15の設定に応じて直ちにゼロレベルになるのに対し、第2共鳴信号生成部320が生成する後方弦76と対応する第2共鳴信号は、離鍵後も減衰速度は変化しない。
このことにより、共鳴信号生成装置20は、第2共鳴信号生成部320がない場合と比べて、実際のピアノにより近い弦の共鳴音の音信号を生成することができる。
また、ピアノにおいて、1つの音高に対し、微妙に共鳴周波数を変えた複数の弦を設けることもある。これと対応し、1つの音高に対し、その各弦と対応する共鳴周波数の共鳴信号を生成する複数の共鳴信号生成部30を設けることも考えられる。
また、使用する音高は、平均律に従ったものに限られない。
第2共鳴信号生成部320を設けるためには一定のリソースを要するので、第2共鳴信号の重要性が高い音高範囲に絞って設けることにより、リソースを節約することができる。この場合のリソースとは、回路であれば実装面積や部品点数、ソフトウェアであればプロセッサの処理能力等である。
また、上記の変形の他、伝播部40において、最終段の加算部412−88の後で、響板や駒の特性による振動の変化を模擬するためのローパスフィルタを設けてもよい。
図9に、第2共鳴信号生成部320を2つ設けた場合の、共鳴信号生成部30及び伝播部40の構成を示す。図9には、1つの音高と対応する共鳴信号生成部30のみを示している。
この場合、第2遅延部321b,321cには、それぞれの弦の共鳴周波数と対応する遅延量を設定し、第2減衰部323b,323cにも、それぞれの弦の特性と対応するゲイン値を設定する。前方弦入力生成部328cは、後方弦入力生成部328bと同様、図5に示した構成であるが、レベル調整部341L,341Rのゲイン値や、エンベロープ制御部343が使用するエンベロープは、前方弦77の配置や特性に合った値を設定する。
また、この発明において、伝播部40は必須ではない。後方弦76あるいは前方弦77による共鳴を模した共鳴信号を得るだけであれば、伝播部40を設けず、第2共鳴信号生成部320に必要なパラメータ値を設定し、後方弦入力生成部328で、駒を介した振動の伝播も考慮したレベルの第2励起信号を生成するのみでも一応の機能は果たせる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶手段に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
また、以上説明してきた各実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
さらに、上記第1ループ部及び上記第1励起入力部を備える第1共鳴信号生成部と、上記第2ループ部及び上記第2励起入力部を備える第2共鳴信号生成部との組を、ピアノの複数の有効弦とそれぞれ対応するように複数組設け、上記各組の第2共鳴信号生成部における第2音高はいずれも、上記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数とも異なるとよい。
さらに、上記第1共鳴信号生成部と上記第2共鳴信号生成部との組を、ピアノの高音側から所定数の有効弦とそれぞれ対応するように複数組設け、その所定数の有効弦よりも低音側の各有効弦と対応する上記第1共鳴信号生成部を設け、その低音側の各有効弦と対応する上記第2共鳴信号生成部を備えないか又はその低音側の各有効弦と対応する上記第2共鳴信号生成部の機能を無効化するとよい。
さらに、各上記第1ループ部及びこれと対応する上記第2ループ部において、上記第1音高が、上記ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、上記第2音高が、そのある有効弦と対応する前方弦または後方弦の共鳴周波数の音高であるとよい。
さらに、検出した演奏操作に応じて予め定められた音色の演奏音を示す音信号を生成する音信号生成部と、上記音信号生成部が生成した音信号を上記第1励起信号として上記第1ループ部に供給すると共に、その生成した音信号そのものあるいはその生成した音信号を加工して得た信号を、上記第2励起信号として上記第2ループ部に供給する供給部と、上記音信号生成部が生成した音信号と上記出力部から出力される音信号とを加算して出力する音信号出力部とを設けるとよい。
さらに、上記第1ループ部が、上記第1共鳴信号を上記第1音高に応じた時間だけ遅延する第1遅延部と、上記第1共鳴信号を減衰する第1減衰部とを含み、上記第2ループ部が、上記第2共鳴信号を上記第2音高に応じた時間だけ遅延する第2遅延部と、上記第2共鳴信号を減衰する第2減衰部とを含んでもよい。
Claims (10)
- 特定の第1音高の第1共鳴信号が循環する第1ループ部と、前記第1ループ部に第1励起信号を入力する第1励起入力部とを備え、前記第1ループ部が、前記第1共鳴信号を前記第1音高に応じた時間だけ遅延する第1遅延部と、前記第1共鳴信号を減衰する第1減衰部とを含む第1共鳴信号生成部と、
特定の第2音高の第2共鳴信号が循環する第2ループ部と、前記第2ループ部に第2励起信号を入力する第2励起入力部とを備え、前記第2ループ部が、前記第2共鳴信号を前記第2音高に応じた時間だけ遅延する第2遅延部と、前記第2共鳴信号を減衰する第2減衰部とを含む第2共鳴信号生成部と、
前記第1共鳴信号及び前記第2共鳴信号を出力する出力部とを備え、
前記第1励起信号及び前記第2励起信号は、共通の演奏操作に基づき生成された信号であり、
前記第1音高は、ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、前記第2音高は、前記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数の音高でもその倍音の音高でもないことを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1に記載の共鳴信号生成装置であって、
前記第1共鳴信号と前記第2共鳴信号とを加算し減衰させて、前記第1ループ部及び前記第2ループ部にそれぞれ入力する伝播入力部を備えることを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1又は2に記載の共鳴信号生成装置であって、
前記第1共鳴信号生成部と前記第2共鳴信号生成部との組を、ピアノの複数の有効弦とそれぞれ対応するように複数組備え、
前記各組の第2共鳴信号生成部における第2音高はいずれも、前記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数の音高でもその倍音の音高でもないことを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項3に記載の共鳴信号生成装置であって、
前記第1共鳴信号生成部と前記第2共鳴信号生成部との組を、ピアノの高音側から所定数の有効弦とそれぞれ対応するように複数組備え、該所定数の有効弦よりも低音側の各有効弦と対応する前記第1共鳴信号生成部を備え、該低音側の各有効弦と対応する前記第2共鳴信号生成部を備えないか又は該低音側の各有効弦と対応する前記第2共鳴信号生成部の機能が無効化されていることを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の共鳴信号生成装置であって、
前記第2励起信号は、前記第1励起信号と同じ信号であるか又は前記第1励起信号を加工して生成した信号であることを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1乃至5のいずれか一項に記載の共鳴信号生成装置であって、
各前記第1共鳴信号生成部及びこれと対応する前記第2共鳴信号生成部において、前記第1音高が、前記ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、前記第2音高が、該ある有効弦と対応する前方弦または後方弦の共鳴周波数の音高であることを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 信号を特定の第1音高に応じた時間だけ遅延する第1遅延回路と信号を減衰する第1減衰回路とを備える第1ループ回路と、前記第1ループ回路に第1励起信号を入力する第1励起入力回路とを備える第1共鳴信号生成回路と、
信号を前記第1音高よりも高い特定の第2音高に応じた時間だけ遅延する第2遅延回路と信号を減衰する第2減衰回路とを備える第2ループ回路と、前記第2ループ回路に第2励起信号を入力する第2励起入力回路とを備える第2共鳴信号生成回路と、
前記第1ループ回路を循環する第1共鳴信号及び前記第2ループ回路を循環する第2共鳴信号を出力する出力回路とを備え、
前記第1音高は、ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、前記第2音高は、前記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数の音高でもその倍音の音高でもないことを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1乃至6のいずれか一項に記載の共鳴信号生成装置と、
検出した演奏操作に応じて予め定められた音色の演奏音を示す音信号を生成する音信号生成部と、
前記音信号生成部が生成した音信号を前記第1励起信号として前記共鳴信号生成装置の前記第1ループ部に供給すると共に、該生成した音信号そのものあるいは該生成した音信号を加工して得た信号を、前記第2励起信号として前記共鳴信号生成装置の前記第2ループ部に供給する供給部と、
前記音信号生成部が生成した音信号と前記共鳴信号生成装置の出力部から出力される音信号とを加算して出力する音信号出力部とを備えた電子音楽装置。 - 特定の第1音高に応じた時間だけの第1遅延と、第1減衰とを含む第1ループ処理に、第1励起信号を入力して、前記第1ループ処理を循環する前記第1音高の第1共鳴信号を生成する第1共鳴信号生成手順と、
特定の第2音高に応じた時間だけの第2遅延と、第2減衰とを含む第2ループ処理に、第2励起信号を入力して、前記第2ループ処理を循環する前記第2音高の第2共鳴信号を生成する第2共鳴信号生成手順とを備え、
前記第1励起信号及び前記第2励起信号は、共通の演奏操作に基づき生成された信号であり、
前記第1音高は、ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、前記第2音高は、前記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数の音高でもその倍音の音高でもないことを特徴とする共鳴信号生成方法。 - コンピュータに、
特定の第1音高に応じた時間だけの第1遅延と、第1減衰とを含む第1ループ処理に、第1励起信号を入力して前記第1音高の第1共鳴信号を生成する第1共鳴信号生成手順と、
特定の第2音高に応じた時間だけの第2遅延と、第2減衰とを含む第2ループ処理に、第2励起信号を入力して前記第2音高の第2共鳴信号を生成する第2共鳴信号生成手順とを実行させるためのプログラムであって、
前記第1励起信号及び前記第2励起信号は、共通の演奏操作に基づき生成された信号であり、
前記第1音高は、ピアノのある有効弦の共鳴周波数の音高であり、前記第2音高は、前記ピアノのいずれの有効弦の共鳴周波数の音高でもその倍音の音高でもないことを特徴とするプログラム。
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