JP6930112B2 - 共鳴信号生成装置、電子音楽装置、共鳴信号生成方法及びプログラム - Google Patents
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Description
この分野の技術として、例えば特許文献1には、指定された音名に対応した音信号を、複数の音名に対応した各音高周波数と各々整数倍関係にある複数の周波数位置に各々共振峰を有する残響効果付与手段を介して出力する技術が記載されている。この技術によれば、音信号に、ピアノの弦のような複数の発音振動体による共鳴の効果をシミュレートした残響効果を付与し、自然楽器の音を模倣した音信号を発生させることができる。
すなわち、図11に示すように、弦の振動を励起する励起信号INを、レベル調整部501によりレベル調整して1サンプルずつ入力し、遅延部502により弦の共鳴周波数に応じた時間だけ遅延させる。遅延後の信号を、減衰部503により所定ゲイン値だけ減衰させ、減衰後の信号を、加算部504によりその時点の励起信号に加算して遅延部502に供給する。以後、励起信号INの入力を受け付けつつ、遅延部502、減衰部503及び加算部504によるループ処理をくり返す。
一方、自然楽器であるピアノにおいては、弦をダンプしていない状態での共鳴音のレベルは、単純な指数減衰ではなく、打弦直後の速い減衰と、その後の遅い減衰との2段階で起こることが知られている。しかしながら、このような2段階の減衰は、上述したような従来の手法では容易に再現できないという問題があった。またこのため、自然楽器の音に十分近い共鳴音を出力することが難しいという問題があった。
さらに、上記励起入力部に対し、上記励起信号としてピアノの演奏音を示す音信号又はピアノの演奏を示す音信号からアタック部を抽出して得た音信号を供給する信号供給部を設けるとよい。
この発明は、上記のように装置として実施する他、方法、システム、プログラム、プログラムを記録した媒体など、任意の形態で実施可能である。
まず、この発明の一実施形態である共鳴信号生成装置を備えた電子音楽装置の一実施形態である電子楽器について説明する。図1は、その電子楽器のハードウェア構成を示す図である。
RAM13は、CPU11のワークメモリとして使用する記憶部である。
MIDI_I/F14は、演奏操作や音色の指定等の演奏内容を示す演奏データを提供するMIDIシーケンサ等の外部装置との間でMIDIデータの入出力を行うためのインタフェースである。
パネル表示器16は、液晶ディスプレイ(LCD)や発光ダイオード(LED)ランプ等によって構成され、電子楽器10の動作状態や設定内容あるいはユーザへのメッセージ、ユーザからの指示を受け付けるためのグラフィカル・ユーザ・インタフェース(GUI)等を表示するための表示部である。
音源回路18は、検出した演奏操作子17の操作に応じてCPU11が生成するか又はMIDI_I/F14から受信したMIDIイベントに応じて、予め定められた音色(例えばピアノの音色)の演奏音を示す音信号(デジタル波形データ)を生成する音信号生成部である。
この電子楽器10において特徴的な点の一つは共鳴信号生成装置20の構成及び動作であるので、次にこの点について説明する。
また、共鳴信号生成装置20は、共鳴信号生成部30の他、伝播部40、出力加算部50L,50R、加算部51L,51R、共鳴設定部60を備える。
出力加算部50Lは、各共鳴信号生成部30が出力するL系統の共鳴信号L1〜L88を加算して、共鳴信号生成装置20の出力としてのL系統の共鳴信号を生成する機能を備える。出力加算部50Rは、同様に共鳴信号R1〜R88を加算してR系統の共鳴信号を生成する機能を備える。
共鳴設定部60は、共鳴信号生成装置20の起動時や、その後CPU11から供給される演奏データに応じて、共鳴信号生成装置20の各部に必要なパラメータを設定する機能を備える。共鳴設定部60が設定するパラメータについては、図4及び図5を用いて後に詳述する。
図3には、共鳴信号生成部30は、1番目、2番目及び88番目の音高に対応するもののみを代表として示している。そして、各共鳴信号生成部30は、第1共鳴信号生成部310と第2共鳴信号生成部320とを備える。
第1共鳴信号生成部310は、第1遅延部311、加算部312、第1減衰部313及び加算部314を含む第1ループ部を備える。さらに、加算部315と、レベル調整部317L,317R,318L,318Rとを備える。
この実施形態では、音源回路18は、生成した音信号をLとRの2系統にミキシングして共鳴信号生成装置20へ供給する。従って、複数の鍵が同時に押鍵され、複数の音高の音信号が同時に音源回路18で生成される場合には、それらが混合された音信号が共鳴信号生成装置20へ供給される。そして、第1共鳴信号生成部310は、レベル調整部318L,318RによりそれぞれL系統及びR系統の音信号のレベルを調整し、励起信号として加算部314を介して第1ループ部へ入力する。これらのレベル調整部318L,318Rと加算部314が、信号供給部に該当する。
すなわち、第1共鳴信号生成部310は、x番目の音高に応じた時間だけの第1遅延と、第1減衰とを含む第1ループ処理に、励起信号を入力して、上記第1ループ処理を循環するx番目の音高の第1共鳴信号を生成する第1共鳴信号生成手順を実行することができる。
なお、第1共鳴信号生成部310は、上記の他、加算部315を介して、第1遅延部311の出力(第1共鳴信号)を伝播部40に供給する機能も備える。
すなわち、第2共鳴信号生成部320は、x番目の音高に応じた時間だけの第2遅延と、第2減衰とを含む第2ループ処理に、励起信号を入力せず、伝播部40から供給される信号を入力して、上記第2ループ処理を循環するx番目の音高の第2共鳴信号を生成する第2共鳴信号生成手順を実行することができる。
また、第2共鳴信号生成部320は、上記の他、加算部315を介して、第2遅延部321の出力(第2共鳴信号)を伝播部40に供給する機能も備える。加算部315は、第1共鳴信号と第2共鳴信号とを加算して伝播部40に供給する。
まず図4に、共鳴設定部60が起動時に実行する初期設定処理のフローチャートを示す。
共鳴設定部60は、共鳴信号生成装置20が起動されると、図4の処理を実行して、各部にパラメータの値を初期設定する。図4の各ステップの処理は、1番目から88番目の音高それぞれについて行うため、x番目の音高に関する処理として一般化して説明する。
次に、共鳴設定部60は、伝播減衰部411−xのゲイン値を、予め保存された所定値α(x)に設定する(S12)。各α(x)は、上述のように0に近い正の値である。
CPU11は、音源回路18に供給する演奏データのうち、少なくとも押鍵、離鍵及びダンパペダルの操作に関するデータを、同じタイミングで共鳴信号生成装置20にも供給する。共鳴設定部60は、初期設定が完了した後、この演奏データが供給された場合に、演奏操作を検出したとして図5のフローチャートに示す処理を開始する。
まず、n番目の音高(ノート)の押鍵操作を検出した場合、共鳴設定部60は、n番目の音高のレベル調整部318L−n,318R−nのゲイン値を双方とも事前に決められた値に設定する(S22)と共に、n番目の音高の第1減衰部313−n及び第2減衰部323−nのゲイン値を、双方とも予め保存された所定値FBG(n)に設定する(S23)。
ステップS24の設定により、n番目の音高の第1共鳴信号生成部310−nに励起信号が入力されなくなり、ステップS25の設定により、第1ループ部と第2ループ部を循環していた共鳴信号も急速減衰され、共鳴信号生成部310−nからの共鳴信号の出力は実質的に行われなくなる。これらの設定は、離鍵に応じてダンパが弦に当たったことを模擬するものである。
ステップS26で設定するゲイン値も、ステップS22の場合と同様、1でもよいし、LRバランス及び共鳴信号レベルの設定に基づいて予め算出しておいてもよい。
共鳴設定部60が以上の図4及び図5の処理を行うことにより、共鳴信号生成装置20に、ピアノの鍵盤及びダンパペダルの操作に応じて、実際のピアノの動作を模した各弦による共鳴信号を生成させることができる。
図6は、効果の説明をわかりやすくするため、図3の構成から、1つの音高と対応する共鳴信号生成部30及び伝播部40を抜き出して示した図である。ただし、図4及び図5の説明から明らかなように、演奏操作子17において鍵が1つだけ押鍵されている状態では、押鍵された音高の共鳴信号生成部30のみが共鳴信号を生成及び出力し得る状態であり、他の共鳴信号生成部30は、実質的に機能を停止された状態である。したがって、図3に示した共鳴信号生成部30及び伝播部40の機能は、鍵が1つだけ押鍵されている状態では、実質的に図6に示したものと等価であると言える。
この時点ではWG2≒0なので、WGI≒WG1である。従って、第1減衰部313への入力信号のレベルをFBIとすると、
FBI≒WG1−α×WG1=(1−α)WG1・・・(式1)
である。なお、伝播部40から加算部312に供給される信号には、加算部315から伝播部40へ供給される信号と比べてほぼ遅れはないと考えることができるし、多少遅れがあったとしてもレベルの算出においては無視できる程度である。このため、加算部312での演算は、第1共鳴信号の一部を、α倍に減衰され反転された第1共鳴信号で打ち消すものとなる。
FBO=FBG×FBI≒FBG×(1−α)WG1
={FBG×(1−α)}WG1・・・(式2)
である。また、仮に伝播部40(からの反転信号の入力)がなかったとすると、
FBO=FBG×FBI=FBG×WG1・・・(式3)
となるはずである。
式2と式3を比較すると、実質的に、伝播部40を設けたことにより第1減衰部313のゲインを(1−α)倍に小さくし、第1共鳴信号の減衰速度を速めたことになる。
FBI≒WG1−α×K×WG1=(1−Kα)WG1・・・(式4)
FBO=FBG×FBI≒FBG×(1−Kα)×WG1
={FBG×(1−Kα)}WG1・・・(式5)
となる。すなわち、伝播部40を設けたことによる第1減衰部313のゲイン減少が、(1−Kα)倍となっており、当初よりも減衰速度が遅くなっている。
この状態では、第1共鳴信号と第2共鳴信号は、それぞれ同じレベルを保ったまま、第1減衰部313及び第2減衰部323により同じ速さで減衰され、レベルが実質的にゼロになるまでこの状態が続く。
この状態では、K≒0であり、FBO≒FBG×WG1であって、第1共鳴信号は、打鍵直後よりも遅い一定の速度で指数的に減衰していくことになる。
図7からわかるように、第1共鳴信号は、励起信号の入力直後の期間T1には急速に減衰し、その後減衰速度をなめらかにゆるめて、期間T2ではほぼ指数的に減衰している。なお、図7の例は、FBG=0.9985、α=0.006で、39番目の音高についてのデータを得たものである。
図8の例では、励起信号入力直後の不安定期を除き、共鳴信号のレベルが全時間帯に亘ってFBGの値とループ処理の周期に応じた一定速度で指数的に減衰し、2段階の減衰にはなっていない。
また、ピアノ等の楽器において、1つの音高に対し、微妙に共鳴周波数を変えた複数の弦を設けることもある。これと対応し、1つの音高に対し、その各弦と対応する共鳴周波数の共鳴信号を生成する複数の共鳴信号生成部30を設けることも考えられる。
また、使用する音高は、平均律に従ったものに限られない。
第2共鳴信号生成部320を設けるためには一定のリソースを要するので、共鳴信号の重要性が高い音高範囲に絞って設けることにより、リソースを節約することができる。この場合のリソースとは、回路であれば実装面積や部品点数、ソフトウェアであればプロセッサの処理能力等である。
また、上記の変形の他、伝播部40において、最終段の加算部412−88の後で、響板や駒の特性による振動の変化を模擬するためのローパスフィルタを設けてもよい。
図10に、第2共鳴信号生成部320を2つ設けた場合の、共鳴信号生成部30及び伝播部40の構成を示す。図10には、図6と同様、1つの音高と対応する共鳴信号生成部30のみを示している。
このような構成とすると、図6の構成よりもレベルの推移が複雑な共鳴信号を生成することができる。
さらに、ネットワークに接続され、プログラムを記録した記録媒体を備える外部装置あるいはプログラムを記憶部に記憶した外部装置からダウンロードし、コンピュータにインストールして実行させることも可能である。
また、上述の実施形態では、励起信号として、音源回路18が生成した音信号をそのまま用いる例について説明したが、アタック部を抽出する等の加工を行った信号を、励起信号として用いてもよい。あるいは、リソースが許せば、1つの演奏操作に基づき、打鍵音の音信号と励起用の音信号とを異なる音色の音信号として別々に生成し、後者を励起信号として用いてもよい。
また、以上説明してきた各実施形態及び変形例の構成は、相互に矛盾しない限り任意に組み合わせて実施可能であることは勿論である。
Claims (8)
- 特定の音高の第1共鳴信号を循環させるための第1ループ部と、前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号に励起信号を加算する励起入力部とを備え、前記第1ループ部が、前記第1共鳴信号を前記特定の音高に応じた時間だけ遅延する第1遅延部と、前記第1共鳴信号を減衰する第1減衰部とを含む第1共鳴信号生成部と、
前記特定の音高の第2共鳴信号を循環させるための第2ループ部を備え、前記第2ループ部が、前記第2共鳴信号を前記特定の音高に応じた時間だけ遅延する第2遅延部と、前記第2共鳴信号を減衰する第2減衰部とを含む第2共鳴信号生成部と、
前記第1共鳴信号と前記第2共鳴信号とを加算し、減衰させ、反転させた信号を、前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号及び前記第2ループ部を循環する第2共鳴信号にそれぞれ加算する反転入力部と、
前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号を出力する出力部とを備えることを特徴とする、共鳴信号生成装置。 - 請求項1に記載の共鳴信号生成装置であって、
前記特定の音高がそれぞれ異なる前記第1共鳴信号生成部と前記第2共鳴信号生成部との組を複数組備え、
前記反転入力部は、前記各組における前記第1共鳴信号と前記第2共鳴信号とを加算し、減衰させ、反転させた信号を、前記各組における前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号及び前記第2ループ部を循環する第2共鳴信号にそれぞれ加算し、
前記出力部は、前記各組における前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号を加算して出力することを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項2に記載の共鳴信号生成装置であって、
高音側から所定数の音高についてそれぞれ、該音高を前記特定の音高とする前記第1共鳴信号生成部と前記第2共鳴信号生成部との組を備え、
前記所定数の音高よりも低音側の1以上の音高についてそれぞれ、該音高を前記特定の音高とする前記第1共鳴信号生成部を備え、
前記反転入力部は、前記各組における前記第1共鳴信号及び前記第2共鳴信号と、前記低音側の1以上の各音高と対応する前記第1共鳴信号生成部における前記第1共鳴信号とを加算し、減衰させ、反転させた信号を、前記各組における前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号及び前記第2ループ部を循環する第2共鳴信号と、前記低音側の1以上の各音高と対応する前記第1共鳴信号生成部における前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号とにそれぞれ加算し、
前記出力部は、前記各組における前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号及び前記低音側の1以上の各音高と対応する前記第1共鳴信号生成部における前記第1ループ部を循環する第1共鳴信号を加算して出力することを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1乃至3のいずれか一項に記載の共鳴信号生成装置であって、
前記励起入力部に対し、前記励起信号としてピアノの演奏音を示す音信号又はピアノの演奏を示す音信号からアタック部を抽出して得た音信号を供給する信号供給部を備えることを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 信号を特定の音高に応じた時間だけ遅延する第1遅延回路と信号を減衰する第1減衰回路とを備える第1ループ回路と、励起信号を前記第1ループ回路を循環する第1共鳴信号に加算する励起入力回路とを備える第1共鳴信号生成回路と、
信号を前記特定の音高に応じた時間だけ遅延する第2遅延回路と信号を減衰する第2減衰回路とを備える第2ループ回路を備える第2共鳴信号生成回路と、
前記第1ループ回路を循環する第1共鳴信号と前記第2ループ回路を循環する第2共鳴信号とを加算し、減衰させ、反転させた信号を、前記第1共鳴信号及び前記第2共鳴信号にそれぞれ加算する反転入力回路と、
前記第1ループ回路を循環する第1共鳴信号を出力する出力回路とを備えることを特徴とする共鳴信号生成装置。 - 請求項1乃至4のいずれか一項に記載の共鳴信号生成装置と、
検出した演奏操作に応じて予め定められた音色の演奏音を示す音信号を生成する音信号生成部と、
前記音信号生成部が生成した音信号を前記励起信号として前記共鳴信号生成装置の前記励起入力部に供給する供給部と、
前記音信号生成部が生成した音信号と前記共鳴信号生成装置の出力部から出力される音信号とを加算して出力する音信号出力部とを備えた電子音楽装置。 - プロセッサが、
特定の音高に応じた時間だけの第1遅延と、第1減衰とを含み、第1共鳴信号のデータを循環処理する第1ループ処理に、励起信号のデータを入力して、循環処理中の第1共鳴信号と前記励起信号とが加算された信号のデータを以後の循環処理に供することにより、前記第1ループ処理で循環処理される前記特定の音高の第1共鳴信号のデータを生成する第1共鳴信号生成手順と、
前記特定の音高に応じた時間だけの第2遅延と、第2減衰とを含み、第2共鳴信号のデータを循環処理する第2ループ処理に、前記励起信号のデータを入力せず所定の入力信号のデータを入力して、循環処理中の第2共鳴信号と前記入力信号とが加算された信号のデータを以後の循環処理に供することにより、前記第2ループ処理で循環処理される前記特定の音高の第2共鳴信号のデータを生成する第2共鳴信号生成手順と実行し、
前記所定の入力信号のデータは、前記第1共鳴信号と前記第2共鳴信号とを加算し、減衰させ、反転させた反転信号のデータであり、
さらに、前記プロセッサが、前記第1ループ処理に前記反転信号のデータを入力して、循環処理中の第1共鳴信号と前記反転信号とが加算された信号のデータを以後の循環処理に供する手順を実行することを特徴とする共鳴信号生成方法。 - コンピュータに、
特定の音高に応じた時間だけの第1遅延と、第1減衰とを含み、第1共鳴信号のデータを循環処理する第1ループ処理に、励起信号のデータを入力して、循環処理中の第1共鳴信号と前記励起信号とが加算された信号のデータを以後の循環処理に供することにより、前記特定の音高の第1共鳴信号のデータを生成する第1共鳴信号生成手順と、
前記特定の音高に応じた時間だけの第2遅延と、第2減衰とを含み、第2共鳴信号のデータを循環処理する第2ループ処理に、前記励起信号のデータを入力せず所定の入力信号のデータを入力して、循環処理中の第2共鳴信号と前記入力信号とが加算された信号のデータを以後の循環処理に供することにより、前記特定の音高の第2共鳴信号のデータを生成する第2共鳴信号生成手順とを実行させるためのプログラムであって、
前記所定の入力信号のデータは、前記第1共鳴信号と前記第2共鳴信号とを加算し、減衰させ、反転させた反転信号のデータであり、
さらに、前記コンピュータに、前記第1ループ処理に前記反転信号のデータを入力して、循環処理中の第1共鳴信号と前記反転信号とが加算された信号のデータを以後の循環処理に供する手順を実行させるためのプログラム。
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