JP2021047348A - 撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】撮像装置において、温度等の環境が変化しても撮像素子とレンズとが位置ずれを起こさない構成とする。【解決手段】撮像装置において、光学部材を保持するレンズ鏡筒3と、撮像素子51が搭載された基板5と、前記レンズ鏡筒3及び前記基板5を保持するベース1と、を備え、前記レンズ鏡筒3は、光軸に略垂直な鏡筒接着面を有し、前記基板5は、光軸に略垂直な基板接着面を有し、前記ベース1は、前記鏡筒接着面に対向し前記鏡筒接着面に略平行な第1ベース接着面1aと、前記基板接着面に対向し前記基板接着面に略平行な第2ベース接着面1bと、を有し、前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面1aとの間、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面1bとの間にはそれぞれ接着剤2、4が配置され、前記第1ベース接着面1a及び前記第2ベース接着面1bは、いずれも光軸方向後方側または光軸方向前方側に面する、構成とする。【選択図】図5

Description

本発明の一態様は、撮像装置等に関する。
カメラなどの撮像装置では、レンズ中心の光軸に対して撮像素子がずれないよう、撮像素子とレンズとの位置を、装置の組立時に調整する。例えば、特許文献1には、撮像素子ユニットが、光透過性部材の撮像素子側の面を撮像装置本体のレンズユニット側に向く受け面に突き立てて組み立てることで、撮像素子ユニットの位置決めを精度よく行う構成が開示されている。
特開2002−218293号公報
しかし、撮像素子とレンズとの位置決めに接着剤などの温度変化によって膨張または収縮する部品を含む構成とした場合、組立後の温度変化によって膨張または収縮した接着剤などにより撮像素子とレンズとの位置がずれてしまう場合があった。上記特許文献1に記載の構成では撮像素子の固定に接着剤が介在しており、上記の位置ずれが発生することがあった。温度変化が生じたとしても、撮像素子とレンズとが位置ずれを起こさない構成の撮像装置が求められている。
本発明は、上記の課題などを解決するために次のような手段を採る。なお、以下の説明において、発明の理解を容易にするために図面中の符号等を括弧書きで付記するが、本発明の各構成要素はこれらの付記したものに限定されるものではなく、当業者が技術的に理解しうる範囲にまで広く解釈されるべきものである。
本発明の一の手段は、
光学部材を保持するレンズ鏡筒(3)と、
撮像素子が搭載された基板(5)と、
前記レンズ鏡筒及び前記基板を保持するベース(1)と、を備え、
前記レンズ鏡筒は、光軸に略垂直な鏡筒接着面(3a)を有し、
前記基板は、光軸に略垂直な基板接着面(5a)を有し、
前記ベースは、前記鏡筒接着面(3a)に対向し前記鏡筒接着面に略平行な第1ベース接着面(1a)と、前記基板接着面(5a)に対向し前記基板接着面に略平行な第2ベース接着面(1b)と、を有し、
前記鏡筒接着面(3a)と前記第1ベース接着面(1a)との間、及び前記基板接着面(5a)と前記第2ベース接着面(1b)との間にはそれぞれ接着剤(2、4)が配置され、
前記第1ベース接着面(1a)及び前記第2ベース接着面(1b)は、いずれも光軸方向後方側または光軸方向前方側に面している、
撮像装置である。
上記構成の撮像装置では、温度変化等により接着剤が膨張または収縮した場合であっても、接着剤の膨張または収縮によって、レンズを保持するレンズ鏡筒と撮像素子を搭載した基板とが同じ方向に移動するため、レンズと撮像素子との位置ずれを抑制することが可能となる。
上記撮像装置において、好ましくは、
前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間の距離と、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間の距離とは、略同じである。
上記構成の撮像装置によれば、温度変化等により接着剤が膨張または収縮する割合を、鏡筒接着面と第1ベース接着面との間と、基板接着面と第2ベース接着面との間とで略同程度にすることができる。これにより、レンズと撮像素子との位置ずれを、より効果的に抑制することが可能となる。
上記撮像装置において、好ましくは、
前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間に配置される前記接着剤は略同一の熱膨張係数を有する。
上記構成の撮像装置によれば、温度変化等により接着剤が膨張または収縮する割合を、鏡筒接着面と第1ベース接着面との間と、基板接着面と第2ベース接着面との間とで略同程度にすることができる。これにより、レンズと撮像素子との位置ずれを、さらに効果的に抑制することが可能となる。
上記撮像装置において、好ましくは、
前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間に配置される前記接着剤は同一成分である。
上記撮像装置において、好ましくは、
前記レンズ鏡筒は、縮径部及び拡径部を有し、前記縮径部と前記拡径部とを接続する箇所が前記鏡筒接着面になっており、
前記縮径部と前記ベースとの間には、光軸に略垂直な方向の空隙が形成され、
前記空隙の少なくとも一部には前記接着剤が配置される。
上記構成の撮像装置によれば、レンズ鏡筒とベースとの間の空隙に接着剤が配置されるため、紫外線硬化型または熱硬化型などの接着剤を硬化させやすい構成にすることができる。また、組立時に接着剤を配置しやすい構成にすることができる。
上記撮像装置において、好ましくは、
前記接着剤は、紫外線硬化型の接着剤である。
図1は、フロント側から見た撮像装置の外観斜視図である。 図2は、リア側から見た撮像装置の外観斜視図である。 図3は、フロント側から見た撮像装置の分解斜視図である。 図4は、リア側から見た撮像装置の分解斜視図である。 図5は、撮像装置の断面図である。
本発明の撮像装置は、カメラなど、被写体を撮像して画像データを取得する装置において、ベース、レンズ鏡筒、及び撮像素子を搭載する基板を接着剤で固定される構成としている。本発明では、この接着剤が膨張または収縮した場合であっても撮像素子とレンズとの位置ずれが起こらないよう、ベースに対して固定されたレンズ鏡筒及び基板において、ベースとレンズ鏡筒との間の接着剤、及びベースと基板との間の接着剤の光軸方向の厚みを同じにし、光軸方向の膨張または収縮を同程度にしていることを特徴のひとつとしている。
本発明に係る実施形態について、以下の構成に従って図面を参照しながら具体的に説明する。ただし、以下で説明する実施形態はあくまで本発明の一例にすぎず、本発明の技術的範囲を限定的に解釈させるものではない。なお、各図面において、同一の構成要素には同一の符号を付しており、その説明を省略する場合がある。
1.実施形態
2.本発明の特徴
3.補足事項
なお、本明細書では、レンズの中心位置であって、撮像素子に入射する光の中心位置を「光軸」と称する。レンズに対して撮像素子とは反対側に位置する撮像対象を「被写体」と称する。撮像素子に対して被写体が位置する方向を「フロント側」または「光軸方向前方」と称し、被写体に対して撮像素子が位置する方向を「リア側」または「光軸方向後方」と称する。
<1.実施形態>
まず、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1及び図2は、本実施形態の撮像装置の外観斜視図であり、図1はフロント側から見た図、図2はリア側から見た図である。図3及び図4は、本実施形態の撮像装置の分解斜視図であり、図3はフロント側から見た図、図4はリア側から見た図である。図5は、本実施形態の撮像装置の断面図である。
図に示されるように、本実施形態の撮像装置は、ベース1、レンズ鏡筒3、及び基板5を含んで構成され、接着剤2及び4が配置される。
<ベース1>
ベース1は、撮像装置の筐体を形成する。ベース1は、レンズ鏡筒3、及び基板5を保持する。ベース1とレンズ鏡筒3との間、及びベース1と基板5との間には、それぞれ接着剤2及び4が配置され、この接着剤によりベース1、レンズ鏡筒3、及び基板5が固定される。
図5の断面図に示されるように、ベース1は、光軸方向後方側に面し、光軸に対して垂直な平面に沿って形成された第1ベース接着面1a及び第2ベース接着面1bを有する。第1ベース接着面1aは、レンズ鏡筒3の鏡筒接着面3aに対向している。第1ベース接着面1aは、鏡筒接着面3aと平行である。第2ベース接着面1bは、基板5の基板接着面5aに対向している。第2ベース接着面1bは、基板接着面5aと平行である。
ベース1の光軸方向前方には、内周が小さく形成された部分がある。この部分の内周面1cは、レンズ鏡筒3の縮径部31の外周面3bと対向している。後述するように、ベース1の内周面1cと、縮径部31の外周面3bとの間には、接着剤2が配置されない空隙(クリアランス)が形成される。
また、ベース1の光軸方向後方には、内周が大きく形成された部分がある。この部分の内周面1dは、基板5の端面5bと対向している。後述するように、ベース1の内周面1dと基板5の端面5bとの間には、接着剤4が配置されない空隙(クリアランス)が形成される。
<レンズ鏡筒3>
レンズ鏡筒3は、それぞれが光軸方向に円筒状に延びる縮径部31及び拡径部32を含んで構成される。レンズ鏡筒3は、1以上のレンズ、及びその他の光学部材を保持する。縮径部31は、拡径部32よりも小さい外径を有しており、拡径部32よりも光軸方向前方に位置する。縮径部31と拡径部32とは一体的に形成されている。縮径部31と拡径部32とを接続する箇所は、光軸に対して垂直な平面に沿って形成された鏡筒接着面3aになっている(図5参照)。鏡筒接着面3aは、光軸方向前方側に面した拡径部32の面であるともいえる。
レンズ鏡筒3の縮径部31には、ベース1の内周面1cと対向する外周面3bが形成される。レンズ鏡筒の拡径部32は、ベース1の内周面と径嵌合する。
<基板5>
基板5は、撮像素子51、及びその他の電子部品等(図示省略)を搭載する。撮像素子51、及び基板5の光軸方向前方の面は、光軸に対して垂直である。基板5の光軸方向前方側の面は、基板接着面5aになっている。基板5の端面5bは、ベース1の内周面1dと対向する。
撮像素子51は、レンズ鏡筒3に保持されたレンズ等を透過した光を受け、電気信号に変換して出力する光電変換装置であって、例えばC−MOSセンサまたはCCDなどである。
<接着剤2及び4>
ベース1とレンズ鏡筒3との間には接着剤2が配置され、ベース1と基板5との間には接着剤4が配置される。図3及び図4に示された接着剤2及び4は、いずれも硬化された状態である。接着剤2及び4は、紫外線を照射することで硬化する、紫外線硬化型の接着剤である。接着剤2及び4は、同一の接着剤である。ただし、接着剤2及び4は、熱膨張係数が略同一であれば、必ずしも同一の接着剤でなくてもよい。この場合であっても、接着剤2及び4は、同一成分であることが好ましい。
接着剤2は、ベース1の第1ベース接着面1aと、レンズ鏡筒3の鏡筒接着面3aとの間に配置される。上記のとおり、第1ベース接着面1aと鏡筒接着面3aとが対向する位置に配置された接着剤2は、第1ベース接着面1aと鏡筒接着面3aとは平行であるため、光軸からの距離にかかわらず、光軸方向において一定の厚さになっている。
接着剤4は、ベース1の第2ベース接着面1bと、基板5の基板接着面5aとの間に配置される。上記のとおり、第2ベース接着面1bと基板接着面5aとが対向する位置に配置された接着剤4は、第2ベース接着面1bと基板接着面5aとは平行であるため、光軸からの距離にかかわらず、光軸方向において一定の厚さになっている。
ベース1の第1ベース接着面1aと、レンズ鏡筒3の鏡筒接着面3aとの対向部分の光軸方向の距離は、ベース1の第2ベース接着面1bと、基板5の基板接着面5aとの対向部分の光軸方向の距離と略同じである。そのため、光軸方向において、第1ベース接着面1aと鏡筒接着面3aとの間に配置された接着剤2の厚さと、第2ベース接着面1bと基板接着面5aとの間に配置された接着剤4の厚さとは、略同じになっている。また、上記のとおり、接着剤2と4とは同一の接着剤である。そのため、接着剤2及び4がある温度で膨張または収縮した場合、光軸方向における接着剤2と4との膨張または収縮は略同程度となる。よって、ベース1を基準としたときの、光軸方向後方へのレンズ鏡筒3の変位量と、同じく光軸方向後方への基板5の変位量とは、略等しくなる。したがって、温度変化によって基板5とレンズ鏡筒3との位置が変化せず、同様に基板5に搭載された撮像素子51とレンズ鏡筒3に保持されたレンズとの位置も変化しない。
接着剤2は、レンズ鏡筒3の縮径部31の径方向外側の外周面3bと、ベース1の径方向内側の内周面1cとの間にも配置される。この部分に配置された接着剤2は、ベース1の光軸方向前方に突出しないよう形成されている。そのため、内周面1cと外周面3bとの間には、接着剤2が配置されない空隙(クリアランス)が形成されている。この空隙は、接着剤2に対して光軸方向前方から紫外線を照射して接着剤2を硬化する際の、紫外線のための光路として用いられる。
接着剤4は、基板5の端面5bと、ベース1の径方向内側の内周面1dとの間にも配置される。この部分に配置された接着剤4は、ベース1の光軸方向後方に突出しないよう形成されている。そのため、内周面1dと端面5bとの間には、接着剤4が配置されない空隙(クリアランス)が形成されている。この空隙は、接着剤4に対して光軸方向後方から紫外線を照射して接着剤4を硬化する際の、紫外線のための光路として用いられる。
<2.本発明の特徴>
上記実施形態により具体的に説明した本発明は、例えば以下のような特徴を有する。
上記実施形態の撮像装置では、第1ベース接着面1aと鏡筒接着面3aとが平行であり、第2ベース接着面1bと基板接着面5aとが平行であり、温度変化時の接着剤2及び4の変位方向及び変位量が略同じになるよう構成されている。そのため、温度変化等により接着剤2及び4が膨張または収縮した場合であっても、接着剤2及び4の膨張または収縮によって、レンズを保持するレンズ鏡筒3と撮像素子を搭載した基板5とが同じ方向に移動するため、レンズと撮像素子51との位置ずれを抑制することが可能となる。
なお、実施形態では、ベース1の光軸方向後方側の面に対向するよう、鏡筒接着面3a及び基板接着面5aが配置された構成としているが、ベース1の光軸方向前方側の面に対向するよう、鏡筒接着面3a及び基板接着面5aが配置された構成としてもよい。具体的には、実施形態とは逆に、ベース1が、光軸方向後方側から前方側に向かって段階的に拡径する形状になり、光軸方向前方から基板及びレンズ鏡筒を、順に差し込んで組み込むような構成となる。このとき、レンズ鏡筒3は光軸方向前方が拡径した形状となる。実施形態の構成では、接着剤の膨張の際には、レンズ鏡筒3及び基板5が光軸方向後方に変位する構成となるが、逆に、接着剤の膨張の際にレンズ鏡筒3及び基板5が光軸方向前方に変位する構成としてもよい。この場合、接着剤が膨張または収縮した場合、レンズ鏡筒3及び基板5が同程度に光軸方向前方に変位するため、レンズ鏡筒3のレンズと基板5の撮像素子51との間の距離が変化せず、一定となる。
また、実施形態では温度変化に基づく接着剤2及び4の膨張または収縮について説明したが、接着剤が湿度などの温度以外の環境の変化に応じて膨張または収縮する場合であっても同様の効果が得られる。
また、上記実施形態の撮像装置では、第1ベース接着面1aと鏡筒接着面3aとの距離と、第2ベース接着面1bと基板接着面5aとの距離とが略同じとなる構成にしている。この構成により、温度変化等により接着剤2及び4が膨張または収縮する割合を、鏡筒接着面3aと第1ベース接着面1aとの間と、基板接着面5aと第2ベース接着面1bとの間とで略同程度にすることができる。これにより、レンズと撮像素子51との位置ずれを、より効果的に抑制することが可能となる。
また、上記実施形態の撮像装置では、接着剤2と4とが同一成分のものとしている。これにより、温度変化等により接着剤2及び4が膨張または収縮する割合を、鏡筒接着面3aと第1ベース接着面1aとの間と、基板接着面5aと第2ベース接着面1bとの間とで略同程度にすることができる。これにより、レンズと撮像素子51との位置ずれを、さらに効果的に抑制することが可能となる。
なお、接着剤2と4とは、必ずしも同一成分のものでなくても、略同一の熱膨張係数を有するものであれば、上記同様の効果を得ることができる。ただし、同一成分の接着剤を採用すると、熱膨張係数のみでなく、湿度または気圧の変化に対しても膨張または収縮する量が同程度となるため好ましい。
また、上記実施形態の撮像装置では、内周面1cと外周面3bとは同径ではなく、空隙(クリアランス)が形成された構成としている。この構成により、接着剤2に紫外線が照射されやすく、接着剤2を硬化させやすい構成にすることができる。また、組立時に接着剤2を配置しやすい構成にすることができる。
同様に、上記実施形態の撮像装置では、接着剤4として紫外線硬化型の接着剤を用いており、内周面1dと端面5bとの間には、接着剤4が配置されない空隙(クリアランス)が形成されている。この構成により、接着剤4に紫外線が照射されやすく、接着剤4を硬化させやすい構成にすることができる。また、組立時に接着剤4を配置しやすい構成にすることができる。
なお、接着剤2及び4は紫外線硬化型に限定されるものではなく、紫外線以外の光線等により硬化するものを採用してもよい。
<3.補足事項>
以上、本発明の実施形態についての具体的な説明を行った。上記説明では、あくまで一実施形態としての説明であって、本発明の範囲はこの一実施形態に留まらず、当業者が把握可能な範囲にまで広く解釈されるものである。
例えば、実施形態では、筐体となるベース1を有する構成を例示して説明したが、ベース1に加え、リア側を覆うよう構成されたリアケースをさらに有する構成を採用してもよい。ただし、基板5が光軸方向でリアケースに当接する構成とすると、接着剤4の膨張または収縮により基板5が変位する量が、接着剤2の膨張または収縮によりレンズ鏡筒3が経にする量と異なることになるため、基板5は光軸方向でリアケースに当接しない構成とする。
また、撮像装置が、基板5に加え、さらなる基板を有する構成を採用してもよい。この場合、撮像素子51を搭載する基板5は、実施形態のような態様でベース1に接着固定される必要があるが、撮像素子51を搭載しない基板は他の態様で保持されてもよい。
また、第1ベース接着面1aと鏡筒接着面3aとが平行であり、第2ベース接着面1bと基板接着面5aとが平行であれば、これらの面は必ずしも光軸に対して垂直ではなく、光軸に対して略同様の勾配を有する構成としてもよい。この場合であっても、光軸方向に垂直な方向への移動は規制されるため、光軸方向のレンズ鏡筒3及び基板5の変位量は略同じになる。
本発明は、環境が変化した場合にも撮像素子とレンズとの間の距離が変化することを抑制する撮像装置として好適に適用される。
1…ベース
1a…第1ベース接着面
1b…第2ベース接着面
2、4…接着剤
3…レンズ鏡筒
31…縮径部
32…拡径部
3a…鏡筒接着面
5…基板
5a…基板接着面
5b…端面
51…撮像素子

Claims (6)

  1. 光学部材を保持するレンズ鏡筒と、
    撮像素子が搭載された基板と、
    前記レンズ鏡筒及び前記基板を保持するベースと、を備え、
    前記レンズ鏡筒は、光軸に略垂直な鏡筒接着面を有し、
    前記基板は、光軸に略垂直な基板接着面を有し、
    前記ベースは、前記鏡筒接着面に対向し前記鏡筒接着面に略平行な第1ベース接着面と、前記基板接着面に対向し前記基板接着面に略平行な第2ベース接着面と、を有し、
    前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間にはそれぞれ接着剤が配置され、
    前記第1ベース接着面及び前記第2ベース接着面は、いずれも光軸方向後方側または光軸方向前方側に面している、
    撮像装置。
  2. 前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間の距離と、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間の距離とは、略同じである、
    請求項1に記載の撮像装置。
  3. 前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間に配置される前記接着剤は略同一の熱膨張係数を有する、
    請求項1または請求項2に記載の撮像装置。
  4. 前記鏡筒接着面と前記第1ベース接着面との間、及び前記基板接着面と前記第2ベース接着面との間に配置される前記接着剤は同一成分である、
    請求項3に記載の撮像装置。
  5. 前記レンズ鏡筒は、縮径部及び拡径部を有し、前記縮径部と前記拡径部とを接続する箇所が前記鏡筒接着面になっており、
    前記縮径部と前記ベースとの間には、光軸に略垂直な方向の空隙が形成され、
    前記空隙の少なくとも一部には前記接着剤が配置される、
    請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の撮像装置。
  6. 前記接着剤は、紫外線硬化型の接着剤である、
    請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の撮像装置。
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