JP2021044632A - A/d変換装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】消費電力、構成面積を抑制できるようにしたA/D変換装置を提供する。【解決手段】制御回路9は、ΔΣモードでは第1ブロック14の演算増幅器24を用いると共に第2ブロック15の演算増幅器24bを用い、第2ブロックの出力電圧を量子化部13により量子化しながらΔΣ方式によりA/D変換処理する。制御回路9は、ハイブリッドモードでは第2ブロック15の演算増幅器24bを用いることなく第1ブロック14の演算増幅器24を用い、ΔΣ方式において第1ブロック14の演算増幅器24の出力電圧を量子化部13により量子化しながらA/D変換処理した後、残差を第1ブロック14の演算増幅器24を用いて巡回方式によりA/D変換処理する。【選択図】図1

Description

本発明は、A/D変換装置に関する。
本願出願人は、ΔΣ方式と巡回方式とを組み合わせたハイブリッドモードを用いてA/D変換処理を行う技術を提案している(例えば、特許文献1参照)。特許文献1記載のA/D変換装置によれば、ハイブリッドモードにおいてΔΣ方式によりA/D変換処理し上位ビットを生成した後、残差を巡回方式によりA/D変換し、下位ビットを生成している。A/D変換装置は、ハイブリッドモードにおいてΔΣ方式、巡回方式共に、第1及び第2ブロックの両ブロックに構成される演算増幅器(アンプ相当)を用いてA/D変換処理を実行している。
ハイブリッドモードでは、ゲイン誤差が線形性を低下させてしまうため、ゲイン誤差を極力小さくするため高ゲインのアンプを必要とする。特許文献1記載のA/D変換装置を適用すると、第1ブロック及び第2ブロックに高ゲインの演算増幅器を同等サイズで用意しなくてはならない。しかも第1ブロック及び第2ブロックに高ゲインの演算増幅器を用いると両者のアンプの消費電流が多くなってしまい好ましくない。
特開2017−163473号公報
本発明の目的は、構成面積を抑制しながら低消費電力化できるようにしたA/D変換装置を提供することにある。
請求項1、10記載の発明は、アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理をした後に残差を巡回方式によりA/D変換処理するハイブリッドモード、の少なくとも2以上のモードにより動作するA/D変換装置(6;306;406;506;606)を対象としている。
請求項1記載の発明によれば、第1ブロック(14)は、アナログ入力信号(Vin)を入力し第1アンプ(24)を用いて信号処理可能に構成されており、第2ブロック(15)は第2アンプ(24b)を備えており第1ブロックの出力電圧を入力する。量子化部(13;213)は、第1ブロック及び第2ブロックの出力の何れかを入力して量子化可能に構成されている。制御回路(9)は、前述のモードを切り替える制御を実行する。
制御回路は、ΔΣモードでは第1ブロックの第1アンプを用いると共に第2ブロックの第2アンプを用い、第2ブロックの出力を量子化部により量子化させΔΣ方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御する。他方、制御回路は、ハイブリッドモードでは第2ブロックの第2アンプを用いることなく第1ブロックの第1アンプを用い、ΔΣ方式において第1ブロックの第1アンプの出力を量子化部により量子化させながらA/D変換処理させた後、残差を第1アンプを用いて巡回方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御する。
請求項2又は11記載の発明は、アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)を巡回方式によりA/D変換処理する巡回モード、の少なくとも2以上のモードにより動作するA/D変換装置(6;306;406;506;606)を対象としている。
請求項2記載の発明によれば、制御回路は、ΔΣモードでは第1ブロックの第1アンプを用いると共に第2ブロックの前記第2アンプを用い、第2ブロックの出力を量子化部により量子化させながらΔΣ方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御し、巡回モードでは第2ブロックの前記第2アンプを用いることなく第1ブロックの第1アンプを用い、第1ブロックの第1アンプの出力を量子化部により量子化させながら巡回方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御する。
請求項3記載の発明は、アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、アナログ入力信号(Vin)を巡回方式によりA/D変換処理する巡回モード、アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理をした後に残差を巡回方式によりA/D変換処理するハイブリッドモード、の何れかのモードにより動作するA/D変換装置(6;306;406;506;606)を対象としている。
請求項3記載の発明によれば、制御回路は、ΔΣモードでは第1ブロックの第1アンプを用いると共に第2ブロックの第2アンプを用い、第2ブロックの出力を量子化部により量子化させながらΔΣ方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御し、ハイブリッドモードでは第2ブロックの第2アンプを用いることなく第1ブロックの第1アンプを用い、ΔΣ方式において第1ブロックの第1アンプの出力を量子化部により量子化させながらA/D変換処理させるようにスイッチを制御した後、残差を第1アンプを用いて巡回方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御し、巡回モードでは第2ブロックの第2アンプを用いることなく第1ブロックの第1アンプを用い、第1ブロックの第1アンプの出力を量子化部により量子化させながら巡回方式によりA/D変換処理させるようにスイッチを制御する。
請求項1から3記載の発明によれば、ΔΣモードでは第1ブロックの第1アンプ及び第2ブロックの第2アンプを用いることで二次変調特性を持ちノイズシェーピングの効果を大きくできるため、A/D変換精度を高精度に保持できる。他方、ΔΣモード以外のモード(ハイブリッドモード、巡回モード)では第1ブロックの第1アンプだけで動作でき、第2ブロックの第2アンプに高ゲインのアンプを採用する必要がなくなる。これにより、第2アンプの構成面積を抑制できるようになる。また、消費電流を抑制できる。一般的に、ΔΣモードは高精度、ハイブリッドモード、巡回モードは高速という特徴があるため、ユーザのニーズに合わせて使い分けることができる。
請求項10、11記載の発明によれば、ブロック(414)は、アナログ入力信号(Vin)を入力してアンプを用いて信号処理可能であり、量子化部(13)はブロックの出力を量子化する。また、制御回路(9)はモードを切り替えると共にスイッチを制御することでモードに応じた制御を行うように構成されている。第1キャパシタ(Csd1)はアナログ入力信号をサンプリング可能に接続され、第1サンプリングキャパシタ(Cs1)もまたアナログ入力信号をサンプリング可能に接続されている。
第2サンプリングキャパシタ(Cs2)は、ブロックの出力電圧をサンプリング可能に接続されている。また、第1キャパシタ充放電回路(20)は、第1D/A変換器(25)を構成すると共に第1キャパシタ(Csd1)に電荷を充放電可能になっており、第2キャパシタ充放電回路(420b)は、第2D/A変換器(25b)を構成する第2キャパシタ(Csd2)に電荷を充放電可能になっている。
制御回路は、ΔΣモードではブロックのアンプを用いて、アナログ入力信号を第1キャパシタにサンプリングさせるようにスイッチ制御を行うことで第1ΔΣ動作を行う。また、制御回路は、量子化部のデジタル出力に応じて第1D/A変換器の第1キャパシタから充放電させアンプを用いて積分した出力電圧を量子化部に入力させながら、出力電圧を第2サンプリングキャパシタにサンプリングさせるようにスイッチ制御を行うことで第2ΔΣ動作を行う。また、制御回路は、量子化部のデジタル出力に応じて第2D/A変換器の第2キャパシタ及び第2サンプリングキャパシタから充放電させてアンプを用いて積分した出力電圧を量子化部に入力させるようにスイッチ制御を行うことで第3ΔΣ動作を行う。
その後、制御回路は、第2ΔΣ動作及び第3ΔΣ動作を繰り返すことで、ΔΣ方式によりブロックのアンプを用いて積分した出力電圧を量子化部により量子化させながらA/D変換処理させる。
請求項10記載の発明によれば、制御回路は、ハイブリッドモードではブロックのアンプを用いて、アナログ入力信号を第1サンプリングキャパシタにサンプリングするようにスイッチ制御を行うことで第4ΔΣ動作を行う。また、制御回路は、量子化部のデジタル出力に応じて第1D/A変換器の第1キャパシタ及び第1サンプリングキャパシタから充放電させてアンプを用いて積分した出力電圧を量子化部に入力させるようにスイッチ制御を行うことで第5ΔΣ動作を行う。その後、制御回路は、第4ΔΣ動作及び第5ΔΣ動作を繰り返すことでブロックのアンプの出力電圧を量子化部により量子化させながらΔΣ方式によりA/D変換処理させ、残差を巡回方式によりA/D変換処理させる。
また、請求項11記載の発明によれば、制御回路は、巡回モードでは、ブロックのアンプを用いて積分した出力電圧を量子化部により量子化させながら巡回方式によりA/D変換処理させる。
請求項10又は11記載の発明によれば、ΔΣモードを含む全てのモードにおいて、単一のブロックのアンプを用いて動作できるようになり、従来必要とされている第2ブロックを設ける必要がなくなる。これにより、第2ブロックの構成面積を抑制できるようになる。また消費電流を抑制できる。
第1実施形態におけるA/D変換装置の電気的構成図 ΔΣモードにおける1サイクル分の処理の流れを概略的に示す説明図 ΔΣモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その1) ΔΣモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その2) ΔΣモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その3) ハイブリッドモードにおける1サイクル分の処理の流れを概略的に示す説明図 ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その1) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その2) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その3) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その4) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その5) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その6) 巡回モードにおける1サイクル分の処理の流れを概略的に示す説明図 巡回モードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その1) 巡回モードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その2) 第2実施形態について示す量子化部の電気的構成図 第3実施形態について示すA/D変換装置の電気的構成図 アンプ内部の電気的構成図 第4実施形態について示すA/D変換装置の電気的構成図とΔΣモードにおける一動作段階を模式的に示す説明図(その1) ΔΣモードにおける一動作段階を模式的に示す説明図(その2) ΔΣモードにおける一動作段階を模式的に示す説明図(その3) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その1) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その2) 第5実施形態について示すA/D変換装置の電気的構成図とハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その1) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その2) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その3) 第6実施形態について示すA/D変換装置の電気的構成図とハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その1) ハイブリッドモードにおける一動作段階を概略的に示す説明図(その2)
以下、A/D変換装置の幾つかの実施形態について図面を参照しながら説明する。以下に説明する各実施形態において、同一又は類似の動作を行う構成については、同一又は類似の符号を付して必要に応じて説明を省略する。
(第1実施形態)
図1に示すA/D変換装置6は、アナログ入力信号VinをA/D変換処理するもので、アナログ入力信号VinをΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、アナログ入力信号Vinを巡回方式によりA/D変換処理する巡回モード、及び、アナログ入力信号VinをΔΣ方式により上位ビットをA/D変換処理した後に残差を巡回方式によりA/D変換処理するハイブリッドモード、により動作可能に構成され、制御回路9がこれらのモードを切り替えると共にスイッチ制御することで各モードに応じた動作を制御する。これらのモードの詳細動作は後述する。
スイッチ7は、制御回路9の制御信号に応じて切替可能に構成されている。制御回路9が、A/D変換装置6をΔΣモードで動作させるときには、A/D変換装置6とデジタルフィルタ8とを接続するようにスイッチ7を切替え、これによりデジタルフィルタ8の出力を出力データDoとする。
また制御回路9が、A/D変換装置6を巡回モード又はハイブリッドモードにより動作させるときには、スイッチ7を切替え、A/D変換装置6の出力からデジタルフィルタ8を介在させないように接続し、そのまま出力データDoとする。以下、A/D変換装置6の構成と、ΔΣモード、巡回モード、ハイブリッドモードの動作の説明を行う。なお、A/D変換装置6は、ハイブリッドモードにおいてデジタル積分器を用いて処理を行っている。デジタル積分器は、ΔΣ方式A/D変換処理による上位ビットと巡回方式A/D変換処理による下位ビットを結合させるときに用いられる。このデジタル積分器もデジタルフィルタに分類されるが、デジタル積分器は上位ビットと下位ビットとの結合処理に必要な機能であるため、ここでは、任意のフィルタ特性に変更可能にした前記のデジタルフィルタ8とは区別して説明する。
<A/D変換装置6の構成>
図1に示すように、A/D変換装置6は、信号処理部12と、量子化部13と、を備える。信号処理部12は第1ブロック14及び第2ブロック15を備える。第1ブロック14の入力端子Tisにはアナログ入力信号Vinが入力される。
第1ブロック14は、キャパシタ切替回路20、21、22、23、及び、第1アンプとしての演算増幅器24を備える。演算増幅器24の非反転入力端子はグランド電位が与えられるアナロググランド線に接続されている。演算増幅器24の反転入力端子は、キャパシタ切替回路20、21、22の共通出力のノードNaに接続されている。演算増幅器24の出力電圧Vo1は第2ブロック15の入力ノードNbに入力されている。
キャパシタ切替回路20は、キャパシタCs1、スイッチSS11〜SS14、SSD11、及び、D/A変換器25を備える。キャパシタCs1は、入力端子Tisから入力されるアナログ入力信号Vinをサンプリングするためのサンプリングキャパシタとして用いられる。キャパシタCs1は、制御回路9によりスイッチSS11〜SS14がそれぞれオン又はオフに切り替えられることに応じて電荷を充放電する。キャパシタCs1の一方の端子は、スイッチSS11を介在して入力端子Tisに接続されると共に、スイッチSS14を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCs1の他方の端子は、スイッチSS13を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSS12を介在してアナロググランド線に接続されている。
D/A変換器25は、複数のスイッチSDD1T、SDD1M、SDD1B及びキャパシタCsd1を備える。キャパシタCsd1は、D/A変換器25のDACキャパシタとして用いられる。入力端子TisとキャパシタCsd1の他方の端子との間にはスイッチSSD11が接続されている。スイッチSSD11は、キャパシタCsd1をサンプリングキャパシタとして用いるときに制御されるスイッチであり、制御回路9によりオン・オフ制御可能に構成されている。キャパシタCsd1は、入力端子TisからスイッチSSD11を通じて入力されるアナログ入力信号Vinをサンプリングするためのサンプリングキャパシタとしての機能も兼ねることもある。
制御回路9は、スイッチSDD1T、SDD1M、SDD1Bを択一的にオンに切替えすることで量子化部13の変換出力Vrefp、Vcm、Vrefmの何れかをキャパシタCsd1の他方の端子に印加する。量子化部13の変換出力Vrefp、Vcm、Vrefmは、量子化部13の出力デジタル値をD/A変換処理したアナログ電圧に相当し、例えばVrefp>Vcm>Vrefmの関係を備え、Vcmはアナロググランド電圧である。以下では、選択された変換出力をVRと必要に応じて略記する。
キャパシタ切替回路21は、キャパシタCcc1、スイッチSC11、SC14、SCD11〜SCD13、及び、D/A変換器26を備える。キャパシタCcc1は、制御回路9によりスイッチSC11、SC14、SCD12、SCD13がそれぞれオン又はオフに切り替えられることに応じて電荷を充放電するように構成される。キャパシタCcc1の一方の端子は、スイッチSCD13を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSCD12を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCcc1の他方の端子は、スイッチSC11を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSC14を介在してアナロググランド線に接続されている。
D/A変換器26は、複数のスイッチSCD1T、SCD1M、SCD1B及びキャパシタCcd1を備える。制御回路9は、スイッチSCD1T、SCD1M、SCD1Bを択一的にオンに切替えすることで量子化部13の変換出力Vrefp、Vcm、Vrefmの何れかをキャパシタCcd1の他方の端子に印加する。第1ブロック14の出力ノードNbとキャパシタCcd1の他方の端子との間にはスイッチSCD11が接続されている。スイッチSC11、SCD11は、巡回方式により出力ノードNbの電圧をキャパシタCcc1、Ccd1にサンプリングするときに用いられるスイッチであり、制御回路9によりオン・オフ制御可能に構成されている。
キャパシタ切替回路22は、キャパシタCcc2、スイッチSC21、SC24、SCD21〜SCD23、及び、D/A変換器27を備える。キャパシタCcc2は、制御回路9によりスイッチSC21、SC24、SCD22、SCD23がそれぞれオン又はオフに切り替えられることに応じて電荷を充放電するように構成される。キャパシタCcc2の一方の端子は、スイッチSCD23を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSCD22を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCcc2の他方の端子は、スイッチSC21を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSC24を介在してアナロググランド線に接続されている。
D/A変換器27は、複数のスイッチSCD2T、SCD2M、SCD2B及びキャパシタCcd2を備える。制御回路9は、スイッチSCD2T、SCD2M、SCD2Bを択一的にオンに切替えすることで量子化部13の変換出力Vrefp、Vcm、Vrefmの何れかをキャパシタCcd2の他方の端子に印加する。第1ブロック14の出力ノードNbとキャパシタCcd2の他方の端子との間にはスイッチSCD21が接続されている。スイッチSC21、SCD21は、巡回方式により出力ノードNbの電圧をキャパシタCcc2、Ccd2にサンプリングするときに用いられるスイッチであり、制御回路9によりオン・オフ制御可能に構成されている。
キャパシタ切替回路23は、スイッチSF11、SF14〜SF18、SA12、及び、キャパシタCf11、Cf12を備える。キャパシタCf11、Cf12は、演算増幅器24の入力ノードNaと出力ノードNbとの間にフィードバックキャパシタとして構成される。キャパシタCf11の一方の端子は、ノードNaに接続されると共に、スイッチSA12を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCf11の他方の端子は、スイッチSF11を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSF14を介在してアナロググランド線に接続されている。
キャパシタCf12の一方の端子は、スイッチSF17を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSF16を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCf12の他方の端子は、スイッチSF15を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSF18を介在してアナロググランド線に接続されている。
第1ブロック14の後段には第2ブロック15が縦続接続されている。第2ブロック15は、キャパシタ切替回路20b、23b、及び、第2アンプとしての演算増幅器24bを備える。演算増幅器24bの非反転入力端子は、アナロググランド線に接続されている。演算増幅器24bの反転入力端子は、キャパシタ切替回路20bの出力のノードNa2に接続されている。
キャパシタ切替回路20bは、キャパシタCs2、スイッチSS21〜SS24、及び、D/A変換器25bを備える。キャパシタCs2は、第1ブロック14の出力ノードNbからスイッチSS21を通じて入力される出力電圧Vo1をサンプリングするためのサンプリングキャパシタとして用いられる。キャパシタCs2は、制御回路9によりスイッチSS21〜SS24がそれぞれオン又はオフに切り替えられることに応じて電荷を充放電する。
キャパシタCs2の一方の端子は、スイッチSS21を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSS24を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCs2の他方の端子は、スイッチSS23を介在してノードNa2に接続されると共に、スイッチSS22を介在してアナロググランド線に接続されている。
D/A変換器25bは、複数のスイッチSDD2T、SDD2M、SDD2B及びキャパシタCsd2を備える。制御回路9は、スイッチSDD2T、SDD2M、SDD2Bを択一的にオンに切替えすることで量子化部13の変換出力Vrefp、Vcm、Vrefmの何れかをキャパシタCsd2の他方の端子に印加する。
キャパシタ切替回路23bは、スイッチSF21、SF24、SA21、及び、キャパシタCf21を備える。キャパシタCf21は、演算増幅器24bの入力ノードNa2と出力ノードNb2との間のフィードバックキャパシタとして構成される。キャパシタCf21の一方の端子は、ノードNa2に接続されると共に、スイッチSA22を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCf21の他方の端子は、スイッチSF21を介在してノードNb2に接続されると共に、スイッチSF24を介在してアナロググランド線に接続されている。
第1ブロック14の出力ノードNbと量子化部13の入力との間にはスイッチSCMP1が接続されている。第2ブロック15の出力ノードNb2と量子化部13の入力ノードとの間にはスイッチSCMP2が接続されている。制御回路9は、これらのスイッチSCMP1及びSCMP2を択一的にオンに切替えることで第1ブロック14の出力電圧Vo1又は第2ブロック15の出力電圧Vo2を量子化部13に選択入力させることができる。量子化部13は、A/D変換器により構成されるもので、第1ブロック14の出力電圧Vo1又は第2ブロック15の出力電圧Vo2の何れかを量子化可能になっている。量子化部13は、3レベル(1.5ビット)のデジタル出力として量子化値Qoを生成し、制御回路9に出力する。
<各モードの動作説明>
以下では、まずΔΣモード、巡回モード、ハイブリッドモードにおける第1ブロック14及び第2ブロック15の動作説明を行う。以下の動作説明では、制御回路9が、各モードにおいてオン制御するスイッチを挙げて説明を行い、オフ制御するスイッチについては必要に応じて説明を省略する。
(1)ΔΣモード
図2にサイクル図を示すΔΣモードにおいて、A/D変換装置6は、所謂オーバーサンプリング型のA/D変換処理を実行する。図2中の「Reset」「Sample」「Hold」は、それぞれリセット動作、ΔΣサンプル動作、ΔΣホールド動作を行うタイミングを示している。第1ブロック14及び第2ブロック15は、リセット動作、ΔΣサンプル動作、ΔΣホールド動作を同時並行して行う。また、第1ブロック14及び第2ブロック15は、ステップS1においてリセット動作した後、ステップS2においてΔΣサンプル動作し、その後、ステップS3においてΔΣホールド動作する。
そして、ステップS4、S5、…、Sn-1、Snに示すように、ΔΣサンプル動作、ΔΣホールド動作を繰り返し行う。このときA/D変換装置6は、所定回これらの動作をオーバーサンプリングしてA/D変換処理を行いつつ、量子化部13がデジタル出力し続け、デジタルフィルタ8が、この量子化部13の出力をローパスフィルタ処理して出力データDoとする。
<リセット動作>
図3に示すように、制御回路9がスイッチSS14、SS12、SDD1M、SC14、SCD12、SCD1M、SC24、SCD22、SCD2M、SA12、SF14、SF16、SF18をオンすることでキャパシタCs1、Csd1、Ccc1、Ccd1、Ccc2、Ccd2、Cf11、Cf12の蓄積電荷をアナロググランド線に放電させることで第1ブロック14をリセット動作する。制御回路9がスイッチSS22、SS24、SDD2M、SA22、SF24をオンすることでキャパシタCs2、Csd2、Cf21の蓄積電荷をアナロググランド線に放電させることで第2ブロック15をリセット動作する。なお、制御回路9は、ΔΣモードとする前にデジタルフィルタ8をリセット処理している。
<ΔΣモードのΔΣサンプル動作>
図4に示すように、制御回路9が第1ブロック14のスイッチSSD11、SS12、SS14、SCD1M、SCD12、SC14、SCD2M、SCD22、SC24、SF11、SF15、SF17をオンする。このとき制御回路9が、第1ブロック14のスイッチSSD11、SS12、SS14をオンすることでキャパシタCsd1にアナログ入力信号Vinをサンプリングさせる。また、制御回路9がスイッチSF11、SF15、SF17をオンすることで、キャパシタCf11、Cf12が演算増幅器24の反転入力端子と出力端子との間に並列接続される。
また、制御回路9が第2ブロック15のスイッチSS21、SS22、SDD2M、SF21をオンすることでキャパシタCs1の他方の端子に第1ブロック14の出力ノードNbの出力電圧Vo1を入力させる。このとき、キャパシタCs2は、第1ブロック14の出力電圧Vo1をサンプリングする。
他方、制御回路9は、スイッチSF21をオンするため、キャパシタCf21は、演算増幅器24bの入力ノードNa2及び出力ノードNb2間に接続されることになる。これにより第2ブロック15は、キャパシタCf21の蓄積電荷に応じた電圧をノードNb2から出力できる。また、制御回路9は、スイッチSCMP2をオンすることで第2ブロック15の出力ノードNb2を量子化部13に接続している。これにより量子化部13は、第2ブロック15の出力電圧Vo2を量子化し、制御回路9にデジタル出力する。制御回路9は、その後のΔΣホールド動作にて用いられる変換出力VRを選択する。
<ΔΣモードのΔΣホールド動作>
図5に示すように、制御回路9が第1ブロック14のスイッチSS14、SS13、SCD1M、SCD12、SC14、SCD2M、SCD22、SC24、SF11、SF15、SF17をオンする。このとき制御回路9は、スイッチSS13をオンするため、演算増幅器24の反転入力端子にキャパシタCs1、Csd1の一端を接続させることができる。また制御回路9は、スイッチSF11、SF15、SF17をオンしているため、演算増幅器24の入出力端子にキャパシタCf11、Cf12を並列接続できる。
また制御回路9が、変換出力VRに対応するスイッチ(ここではSDD1Tとする)をオンさせている。前述の<ΔΣサンプル動作>時には、キャパシタCsd1に電荷が蓄積されるが、<ΔΣホールド動作>時には、このキャパシタCsd1の蓄積電荷から量子化部13の変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に蓄積されることになり、積分器24aはキャパシタCf11、Cf12の蓄積電荷に応じた積分電圧をノードNbから出力する。
他方、制御回路9は、第2ブロック15においてスイッチSS23、SS24、SF21、及び変換出力VRに対応するD/A変換器25bのスイッチ(ここではSDD2Tとする)をオンする。前述の<ΔΣサンプル動作>時には、キャパシタCs2に電荷が蓄積されているが、<ΔΣホールド動作>時には、このキャパシタCs2の蓄積電荷から量子化部13の変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf21に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf21に蓄積されることになり、演算増幅器24bは、キャパシタCf21の蓄積電荷に応じた積分器24baによる積分電圧をノードNb2から出力する。
図2に示すように、第1ブロック14及び第2ブロック15は、前述の<ΔΣサンプル動作>、<ΔΣホールド動作>を同時に所定回だけ交互に繰り返し実行する。このΔΣモードでは、同一タイミングにおいて、第1ブロック14及び第2ブロック15は同じ動作状態となる。A/D変換装置6の制御回路9は、これらの動作をオーバーサンプリングしつつ、量子化部13が値を出力し続け、デジタルフィルタ8がこの量子化部13の出力値をローパスフィルタ処理して出力データDoとする。
このようにして、ΔΣモードでは、第1ブロック14の演算増幅器24を用いると共に第2ブロック15の演算増幅器24bを用い、第2ブロック15の出力を量子化部13により量子化しながらΔΣ方式によりA/D変換処理しており、二次変調特性を持ち、ノイズシェーピングの効果が大きくなるため、高精度なA/D変換が可能となる。
なお図3から図5に示すように、ΔΣモードでは、制御回路9は、第1ブロック14のスイッチSCD12、SCD1M、SC14、SCD22、SCD2M、SC24をオンに保持し続ける。このため、各キャパシタCcc1、Ccd1、Ccc2、Ccd2の両端電圧はゼロのまま保持される。
(2)ハイブリッドモード
図6にハイブリッドモードのサイクル図を示すが、図6中の「Reset」「Sample」「Hold」「Amp」は、それぞれリセット動作、サンプル動作、ホールド動作、増幅動作を行うタイミングを示している。
図6に示すように、ハイブリッドモードにおいて、A/D変換装置6は、第2ブロック15の演算増幅器24bを用いることなく第1ブロック14を用いて、アナログ入力信号VinをΔΣ方式によりA/D変換処理をした後に残差を巡回方式によりA/D変換処理する。A/D変換装置6は、ハイブリッドモードにおいて、ΔΣ方式によりA/D変換処理を行った後、巡回方式によりA/D変換処理を行う前に増幅処理を行っているが、この限りではない。
<ハイブリッドモードのリセット動作>
まず制御回路9は、S21において第1ブロック14及び第2ブロック15を同時にリセット動作させる。このときの処理動作は、ΔΣモードのリセット動作と同一であるため説明を省略する。その後、A/D変換装置6は、第1ブロック14だけを用いてΔΣ方式のΔΣサンプル動作及びΔΣホールド動作を所定回(例えば、数十回)だけ交互に繰り返しオーバーサンプリング処理する。図6のS22〜S25参照。
<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作>
図7に示すように、制御回路9が第1ブロック14のスイッチSDD1M、SS11、SS12をオンすることで、キャパシタCs1にアナログ入力信号Vinをサンプリングさせる。同時に、制御回路9はスイッチSF11、SF15、SF17をオンすることで、キャパシタCf11、Cf12は、演算増幅器24の反転入力端子と出力端子との間に並列接続される。
また制御回路9は、スイッチSCMP1をオンすることで第1ブロック14の出力ノードNbを量子化部13に接続している。これにより、量子化部13は、第1ブロック14の出力電圧Vo1を量子化して制御回路9にデジタル出力し、制御回路9は、その後のΔΣホールド動作にて用いられる変換出力VRを選択する。
他方、制御回路9が、第2ブロック15のスイッチSS22、SS24、SDD2M、SF21をオンすることでキャパシタCs2、Csd2の両端電位をグランドレベルとし、演算増幅器24による第2アンプを帰還状態としているため、第2ブロック15を非動作状態にできる。
<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作>
図8に示すように、制御回路9が第1ブロック14のスイッチSS14、SS13、及び変換出力VRに対応するD/A変換器25のスイッチ(ここではSDD1Tとする)をオンすることで演算増幅器24の反転入力端子にキャパシタCs1、Csd1の一端を接続させる。前述のΔΣサンプル動作時には、キャパシタCs1に電荷が蓄積されるが、ΔΣホールド動作時には、このキャパシタCs1の蓄積電荷から変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に蓄積されることになり、演算増幅器24は、キャパシタCf11、Cf12の蓄積電荷に応じた積分器24aによる積分電圧をノードNbから出力する。
このようにA/D変換装置6は、<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作>、<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作>を所定回だけ繰り返し実行することでΔΣ方式によりA/D変換処理する。
<ハイブリッドモードの増幅動作>
A/D変換装置6は、ΔΣサンプル動作、ΔΣホールド動作を所定回繰り返した後、図6のS26において第1ブロック14にて信号増幅する。このとき図9に示すように、制御回路9は、スイッチSS13をオフすることでキャパシタCsd1、Cs1とノードNaとの接続を切断すると共に、スイッチSF15をオフし、スイッチSF18をオンすることでキャパシタCf12の出力ノードNb側の接続を切断する。これにより、演算増幅器24及びキャパシタCf11は、キャパシタCf12の蓄積電荷に応じて信号増幅し、ノードNbに出力する。なお、制御回路9は、第1ブロック14のスイッチSS12、SS14、SDD1Mをオンすることで、キャパシタCsd1、Cs1の蓄積電荷をゼロにする。
<ハイブリッドモードの巡回動作その1>
A/D変換装置6が信号増幅した後、図6のS27〜S31において巡回方式によりA/D変換処理する。まず図10に示すように、制御回路9は、スイッチSC24、SCD22、SCD2MをオンすることでキャパシタCcc2、Ccd2の蓄積電荷を放電してリセットする。また制御回路9は、スイッチSF11、SF16、SF18をオンすることで、キャパシタCf12の蓄積電荷を放電してリセットしつつ演算増幅器24の入力ノードNa及び出力ノードNb間にキャパシタCf11を接続する。
また、制御回路9は、スイッチSC11、SCD11、SCD12をオンすることで、ノードNbをキャパシタCcc1、Ccd1の一端に接続し、第1ブロック14の出力電圧Vo1をキャパシタCcc1、Ccd1にサンプリングする。
<ハイブリッドモードの巡回動作その2>
次に、図11に示すように、制御回路9は、スイッチSC14、SCD13、及び量子化部13の変換出力VRに応じたD/A変換器26のスイッチ(ここではSCD1Tとする)をオンすることで演算増幅器24の入力ノードNaにキャパシタCcc1、Ccd1の一端を接続させる。前述の巡回動作その1では、出力電圧Vo1がキャパシタCcc1、Ccd1にサンプリングされるが、巡回動作その2では、このキャパシタCcc1、Ccd1の蓄積電荷から変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf11に蓄積される。
また同時に、制御回路9は、スイッチSC21、SCD21、SCD22をオンすることで、ノードNbをキャパシタCcc2、Ccd2の一端に接続し、第1ブロック14の出力電圧Vo1をキャパシタCcc2、Ccd2にサンプリングする。これにより、第1ブロック14は、キャパシタ切替回路21を用いて巡回ホールド動作しながら、キャパシタ切替回路22を用いて巡回サンプル動作できるようになり、巡回サンプル動作、巡回ホールド動作を同時に行うことができる。
<ハイブリッドモードの巡回動作その3>
次に、図12に示すように、制御回路9は、スイッチSC24、SCD23、及び量子化部13の変換出力VRに応じたD/A変換器27のスイッチ(ここではSCD2Tとする)をオンすることで演算増幅器24の反転入力端子にキャパシタCcc2、Ccd2の一端を接続させる。前述の巡回動作その2では、出力電圧Vo1がキャパシタCcc2、Ccd2にサンプルされるが、巡回動作その3では、このキャパシタCcc2、Ccd2の蓄積電荷から変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf11に蓄積される。
また同時に、制御回路9は、スイッチSC11、SCD11、SCD12をオンすることで、ノードNbをキャパシタCcc1、Ccd1の一端に接続し、第1ブロック14の出力電圧Vo1をキャパシタCcc1、Ccd1にサンプリングする。これにより、第1ブロック14は、キャパシタ切替回路22を用いて巡回ホールド動作しながら、キャパシタ切替回路21を用いて巡回サンプル動作できるようになり、巡回サンプル動作、巡回ホールド動作を同時に行うことができる。
その後、第1ブロック14は、これらの巡回動作その2、巡回動作その3を繰り返す。したがって、制御回路9は、S21〜S26においてΔΣ方式により生成された上位ビットの値にS27以降の巡回方式のA/D変換処理により得られた量子化値Qoについて、桁をずらしながら順次下位ビットとして加算し、この加算結果を出力データDoとする。このようにして、最終的なA/D変換結果が得られるようになる。
(3)巡回モード
図13に示すように、巡回モードにおいて、A/D変換装置6は、第2ブロック15を用いることなく第1ブロック14の構成を用いて、アナログ入力信号Vinを巡回方式によりA/D変換処理する。
<巡回モードのリセット動作>
まず制御回路9は、S41において第1ブロック14及び第2ブロック15を同時にリセット動作させる。このときの処理動作は、図3に示したΔΣモードのリセット動作と同一であるため説明を省略する。その後、A/D変換装置6は、S42〜S47において第1ブロック14だけを用いて巡回方式の巡回サンプル動作及び巡回ホールド動作を所定回(例えば、十数回)だけ交互に繰り返す。
<巡回モードの巡回サンプル動作>
図14に示すように、制御回路9が第1ブロック14のスイッチSDD1M、SS11、SS12をオンすることで、キャパシタCs1にアナログ入力信号Vinをサンプリングさせる。同時に、制御回路9は、スイッチSF11、SF16、SF18をオンするため、キャパシタCf11が演算増幅器24の入力ノードNaと出力ノードNbとの間に接続される。また、制御回路9がスイッチSCMP1をオンすることでノードNbの出力電圧Vo1を量子化部13に入力させる。
次に、図15に示すように、制御回路9は、スイッチSS13、SS14をオンすることで、キャパシタCs1に蓄積された電荷をキャパシタCf11に移動させる。また同時に、制御回路9は、スイッチSC11、SCD11、SCD12をオンすることで、ノードNbをキャパシタCcc1、Ccd1の一端に接続し、第1ブロック14の出力電圧Vo1をキャパシタCcc1、Ccd1にサンプリングする。これにより、第1ブロック14は、キャパシタ切替回路21を用いて巡回サンプル動作できる。
その後、第1ブロック14は、<ハイブリッドモードの巡回動作その2>、<ハイブリッドモードの巡回動作その3>と同様の動作を繰り返す。これは、前述と同様であるため説明を省略する。これにより、第2ブロック15を用いることなく第1ブロック14を用いて巡回方式によりA/D変換処理できる。
<本実施形態のまとめ>
本実施形態によれば、A/D変換装置6は、ΔΣモードでは第1ブロック14及び第2ブロック15を用いてA/D変換処理すると共に、ハイブリッドモード及び巡回モードでは第1ブロック14だけでA/D変換処理している。これにより、ΔΣモード以外のモード、すなわちハイブリッドモード及び巡回モードにおいて、A/D変換装置6は、第2ブロック15を動作させる必要がなくなり、第2ブロック15の演算増幅器24bに高ゲインのものを採用する必要がなくなる。これにより、従来技術に比較して第2ブロック15の構成面積を小さくでき、消費電流を抑制できる。
ハイブリッドモード及び巡回モードでは、第2ブロック15を用いていないため、第2ブロック15の演算増幅器24bは、第1ブロック14の演算増幅器24に比較してゲイン誤差の低い演算増幅器を用いることもできる。
本実施形態において、A/D変換装置6は、ΔΣモードではキャパシタCsd1をサンプリングキャパシタとして用いており、ハイブリッドモード、巡回モードではキャパシタCs1をサンプリングキャパシタとして用いている。すなわち、キャパシタCs1、Csd1の容量値が互いに異なる容量値に設定されていれば、入力サンプリング容量値をΔΣモードとそれ以外のモードとの間で切替えることができる。
一般にΔΣモードを採用すると、オーバーサンプリングの効果により巡回モードよりもA/D変換精度が高くなるものの、ΔΣモードを採用したときにサンプリングキャパシタCsd1の容量値を小さくしてもA/D変換精度を維持できる。この場合、サンプリングキャパシタCsd1の構成面積を極力抑制できる。逆に、サンプリングキャパシタCsd1の容量値を大きく設定することで、ΔΣモードにおけるA/D変換精度をさらに向上できる。
(第2実施形態)
図16に示すように、量子化部13に代えて量子化部213が設けられていても良い。量子化部213は、ΔΣモードにおいて第2ブロック15の出力電圧Vo2を量子化する第1量子化器213aと、ΔΣモード以外のモード(すなわち、例えばハイブリッドモード、巡回モード)において第1ブロック14の出力電圧Vo1を量子化する第2量子化器213bと、を備えている。
第1量子化器213aはA/D変換器により構成され、出力電圧Vo1を量子化した変換出力Qo1を制御回路9に出力する。制御回路9は、ハイブリッドモード、巡回モードにおいて、第1量子化器213aの変換出力Qo1に応じて第1ブロック14のD/A変換器25〜27の各スイッチをオン・オフする。第2量子化器213bはA/D変換器により構成され、出力電圧Vo2を量子化した第2量子化器213bの変換出力Qo2を制御回路9に出力する。
制御回路9は、ΔΣモードにおいて第2量子化器213bの変換出力Qo2に応じて第1ブロック14及び第2ブロック15の各D/A変換器25〜27、25bの各スイッチをオン・オフする。これにより、各モード毎に第1量子化器213a、第2量子化器213bを使い分けることができる。
(第3実施形態)
図17には第3実施形態に係るA/D変換装置306の電気的構成を示している。A/D変換装置306は、信号処理部312を備えている。信号処理部312は、信号処理部12と概ね同様の構成であるが、異なるところは、演算増幅器24bに代えて演算増幅器324bが設けられるところにある。演算増幅器324bは、低消費電力動作可能に構成されている。
第1実施形態で説明したように、ΔΣモード以外のハイブリッドモード、巡回モードでは、第2ブロック15は非動作状態となる。このため、図17に示すように、制御回路9は、第2ブロック15の演算増幅器324bに電流カット信号Scutを出力することで演算増幅器324bをスリープ状態に移行させると良い。これにより、演算増幅器324bの動作電流をカットでき、ΔΣモード以外のモードでは動作電流を削減できる。
図18に示すように、演算増幅器324bは、入力増幅段31、電流カット部32、及び、離散時間コモンモードフィードバック回路33(以下、CMFB回路33と略す)を備える。入力増幅段31は、pチャネル型のMOSFET_Mp1〜Mp4、nチャネル型のMOSFET_Mn1〜Mn6を図示形態に組み合わせて構成され、所謂フォールデッドカスコード型に構成されている。入力増幅段31の回路トポロジは、この図示形態に限られるものではない。
また電流カット部32は、pチャネル型のMOSFET_Mpc及びnチャネル型のMOSFET_Mncを図示形態に構成したもので、入力増幅段31に与えられるバイアス電圧を調整することで入力増幅段31を有効・無効に切替可能に構成されている。
演算増幅器324bは、制御回路9から電流カット信号Scutを入力すると、当該電流カット信号Scutからインバータ等を用いて互いに相補的に変化する信号Cutp/Cutnを生成し、電流カット部32のpチャネル型のMOSFET_Mpc、nチャネル型のMOSFET_Mncに印加する。電流カット部32は、入力増幅段31の通電パスを遮断することで入力増幅段31にて消費される電流を低減できる。
またCMFB回路33は、スイッチSCM1、SCM2、pチャネル型のMOSFET_Mp7、nチャネル型のMOSFET_Mn7、及びキャパシタCa、Cbを図示形態に構成したものである。CMFB回路33の回路トポロジは、この図示形態に限られるものではない。
制御回路9が、スイッチSCM1、SCM2に対し制御信号を印加することでスイッチSCM1、SCM2を相補的にオン・オフ動作させる。すると、入力増幅段31は、その出力アナログ電圧AOUTM、AOUTPの平均電圧(AOUTP+AOUTM)/2を所定電圧VCMに保持できるようになり、通常動作中、CMFB回路33は、演算増幅器324bの出力電圧Vo2の平均値を所定電圧VCMに保持するようにフィードバックできる。
電流カット部32が入力増幅段31の電流をカットしている最中に、制御回路9がスイッチSCM1、SCM2に印加する制御信号を停止することでCMFB回路33の動作を停止させると、出力アナログ電圧AOUTP、AOUTMも電源電圧VDD又はグランドレベルに固着する可能性がある。この場合、CMFB回路33が、通常時と同様の動作状態まで復帰し出力アナログ電圧AOUTM、AOUTPの平均電圧(AOUTP+AOUTM)/2が所定電圧VCMになるまで、ある程度の復帰時間を要する。
このため制御回路9は、電流カット部32により入力増幅段31の電流をカットしたとしても、スイッチSCM1、SCM2に印加する制御信号を出力し続けることで、CMFB回路33を動作させ続けることが望ましい。
すると、演算増幅器324bが、電流カット部32の作用により低電力動作していたとしても、制御回路9が電流カット部32によるカット動作を終了させることで、演算増幅器324bは、直ぐに動作復帰できるようになり、通常動作に復帰するまでの復帰時間を短縮できる。
なおここでは図示していないが、特に、ハイブリッドモードにおいて第1ブロック14が高ゲインアンプを必要とする場合には、第1ブロック14の演算増幅器24を、図18に示したフォールデッドカスコード型の入力増幅段31の構成にゲインブーストアンプを付加することが望ましい。
ゲインブーストアンプは、MOSFET_Mn3、Mn4のドレインを入力してMOSFET_Mn5、Mn6のゲートを出力に接続する全差動型OPアンプと、MOSFET_Mp3、Mp4のソースを入力してMOSFET_Mn3、Mn4のゲートを出力に接続する全差動型OPアンプとを用いて構成される。
しかし、ハイブリッドモードでは第2ブロック15を必要としないため、第2ブロック15の演算増幅器324bにゲインブーストアンプを構成する必要がなくなり、ゲインブーストアンプ回路用の構成面積を小さくできる。しかも消費電流を低減できる。
本実施形態によれば、制御回路9は、第2ブロック15の演算増幅器324bのCMFB回路33を動作させると共に、その他の回路である入力増幅段31を非動作としているため、第2ブロック15の非動作時に消費電流をカットできると共に、第2ブロック15の演算増幅器324bを必要とするモード、すなわちΔΣモードに切り替えた時に早急に動作復帰できる。
(第4実施形態)
図19に示すA/D変換装置406は、信号処理部412と、量子化部13と、制御回路9と、を備える。本実施形態の信号処理部412は、1つのブロック414により構成されている。ブロック414が、第1実施形態の第1ブロック14と異なる部分を中心に説明する。
ブロック414は、キャパシタ切替回路20〜22、420b、423b、及び演算増幅器24を備える。キャパシタ切替回路20〜22は、第1実施形態で説明した第1ブロック14の内部のキャパシタ切替回路20〜22と同一構成である。D/A変換器25は、第1D/A変換器相当であり、キャパシタCsd1は、第1キャパシタ相当である。キャパシタCs1は、第1サンプリングキャパシタ相当である。キャパシタ切替回路20は、D/A変換器25を構成するキャパシタCsd1に電荷の充放電を可能にする第1キャパシタ切替回路相当である。
キャパシタ切替回路420bは、スイッチSS21〜SS24、キャパシタCs2、及びD/A変換器25bを備える。D/A変換器25bは、第2D/A変換器相当であり、第1実施形態で説明した第2ブロック15の内部のD/A変換器25bと同一構成であるものの結線が異なる。キャパシタCsd2は、第2キャパシタ相当である。キャパシタ切替回路420bは、D/A変換器25bを構成するキャパシタCsd2に電荷の充放電を可能にする第2キャパシタ切替回路相当である。
キャパシタCs2の一方の端子は、スイッチSS21を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSS24を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCs2の他方の端子は、スイッチSS23を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSS22を介在してアナロググランド線に接続されている。
D/A変換器25bは、複数のスイッチSDD2T、SDD2M、SDD2B及びキャパシタCsd2を備える。キャパシタCs2の他方の端子は、スイッチSS23を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSS22を介在してアナロググランド線に接続されている。制御回路9は、スイッチSDD2T、SDD2M、SDD2Bを択一的にオンに切替えすることで量子化部13の変換出力Vrefp、Vcm、Vrefmの何れかをキャパシタCsd2の他方の端子に印加する。
キャパシタ切替回路423bは、概ね第1実施形態で説明したキャパシタ切替回路23とキャパシタ切替回路23bの構成を組み合わせた構成であり、スイッチSF11〜SF14、SF15〜SF18、SF21〜SF24、SA12、及び、キャパシタCf11、Cf12、Cf21を備える。
キャパシタCf11、Cf12、Cf21は、演算増幅器24の入力ノードNa及び出力ノードNb間のフィードバックキャパシタとして構成される。キャパシタCf11の一方の端子は、スイッチSF13を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSF12を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCf11の他方の端子は、スイッチSF11を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSF14を介在してアナロググランド線に接続されている。
キャパシタCf12の一方の端子は、スイッチSF17を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSF16を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCf12の他方の端子は、スイッチSF15を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSF18を介在してアナロググランド線に接続されている。
キャパシタCf21の一方の端子は、スイッチSF23を介在してノードNaに接続されると共に、スイッチSF22を介在してアナロググランド線に接続されている。キャパシタCf21の他方の端子は、スイッチSF21を介在してノードNbに接続されると共に、スイッチSF24を介在してアナロググランド線に接続されている。またノードNaはスイッチSA12を介在してアナロググランド線に接続されている。
ノードNbの出力電圧Vo1は量子化部13に入力されている。量子化部13は、1つのA/D変換器を用いて構成される。その他の構成は、第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
(1)ΔΣモード
ΔΣモードにおいて、A/D変換装置406はリセット動作した後、ΔΣサンプル動作及びΔΣホールド動作を繰り返す。このときA/D変換装置406は、所定回ΔΣサンプル動作及びΔΣホールド動作をオーバーサンプリングして行いつつ、量子化部213がデジタル出力し続け、デジタルフィルタ8がこの量子化部13の出力値をローパスフィルタ処理して出力データDoとする。
<ΔΣモードのリセット動作>
リセット動作は図示を省略しているが、制御回路9は、各スイッチをオン又はオフに制御することで、全てのキャパシタCs1、Csd1、Cs2、Csd2、Cf11、Cf12、Cf21の蓄積電荷を放出する。なお制御回路9は、ΔΣモードとする前にデジタルフィルタ8をリセット処理している。
<ΔΣモードの動作その1:第1ΔΣ動作相当>
図19に示すように、制御回路9がスイッチSSD11、SS12、SS14をオンすることで、キャパシタCsd1(第1キャパシタ相当)にアナログ入力信号Vinをサンプリングさせる。さらに制御回路9は、スイッチSF21、SF23をオンすることで、演算増幅器24の入出力端子間にキャパシタCf2を接続させる。
なおキャパシタ切替回路21、22は、キャパシタCcc1、Ccd1、Ccc2、Ccd2の蓄積電荷をリセットしたままの状態に保持している。
<ΔΣモードの動作その2:第2ΔΣ動作相当>
次に図20に示すように、制御回路9は、スイッチSS14、SS13、及び変換出力VRに対応するD/A変換器25のスイッチ(ここではSDD1Tとする)をオンすることで演算増幅器24の入力ノードNaにキャパシタCs1、Csd1の一端を接続させる。さらに制御回路9は、スイッチSF11、SF13をオンすることで、演算増幅器24の入力ノードNa及び出力ノードNb間にキャパシタCf11を接続させる。
前述のΔΣモードの動作その1では、アナログ入力信号VinがキャパシタCsd1にサンプリングされるが、ΔΣモードの動作その2では、このキャパシタCsd1の蓄積電荷から変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf11に蓄積される。また同時に、制御回路9がスイッチSS21、SS22、SDD2Mをオンすることで、キャパシタCs2(第2サンプリングキャパシタ相当)に出力電圧Vo1をサンプリングさせる。
これにより、ブロック414は、キャパシタCf1の蓄積電荷に応じた積分器24aによる積分電圧を算出し、その出力電圧Vo1をノードNbから量子化部13に出力できると共に出力電圧Vo1をキャパシタCs2にサンプリングできる。
<ΔΣモードの動作その3:第3ΔΣ動作相当>
また再度、図21に示すように、制御回路9が、スイッチSSD11、SS12、SS14をオンすることで、キャパシタCsd1にアナログ入力信号Vinをサンプリングさせる。
また同時に、制御回路9はスイッチSS24、SS23、及び変換出力VRに対応するD/A変換器25bのスイッチ(ここではSDD2Tとする)をオンすることで、演算増幅器24の反転入力端子にキャパシタCs2、Csd2の一端を接続させる。さらに制御回路9は、スイッチSF21、SF23をオンすることで、演算増幅器24の入力ノードNa及び出力ノードNb間にキャパシタCf21を接続させる。これにより、ブロック414は、キャパシタCf21の蓄積電荷に応じた積分器24aによる積分電圧を算出し、その出力電圧Vo1をノードNbから量子化部13に出力できる。
前述の<ΔΣモードの動作その2>のタイミングでは、キャパシタCs2に電荷をサンプリングできるが、<ΔΣモードの動作その3>のタイミングでは、これらのキャパシタCs2の蓄積電荷から量子化部13の変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf21に移動する。これにより、残余電荷がキャパシタCf21に蓄積される。
この後も、ブロック414は、前述の<ΔΣモードの動作その2>、<ΔΣモードの動作その3>を所定回だけ繰り返し実行する。A/D変換装置406の制御回路9は、これらの動作をオーバーサンプリングしつつ、量子化部13が値を出力し続け、デジタルフィルタ8がこの量子化部13の出力値をローパスフィルタ処理して出力データDoとする。
(2)ハイブリッドモード
本実施形態に係るハイブリッドモードでは、第1実施形態のハイブリッドモードの第1ブロック14内の各スイッチの切替処理に準じて、制御回路9がブロック414内の各スイッチを切替える。
<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作:第4ΔΣ動作相当>
ブロック414は、前述の<ΔΣモードのリセット動作>をした後、図22に示すように、制御回路9がスイッチSDD1M、SS11、SS12をオンすることで、キャパシタCs1(第1サンプリングキャパシタ相当)にアナログ入力信号Vinをサンプリングさせる。同時に、制御回路9はスイッチSF11、SF13、SF15、SF17をオンすることで、キャパシタCf11、Cf12は、演算増幅器24の入力ノードNaと出力ノードNbとの間に並列接続される。
<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作:第5ΔΣ動作相当>
その後、図23に示すように、制御回路9がブロック414のスイッチSS14、SS13、及び変換出力VRに対応するD/A変換器25のスイッチ(ここではSDD1Tとする)をオンすることで演算増幅器24の反転入力端子にキャパシタCs1、Csd1の一端を接続させる。前述のΔΣサンプル動作時には、キャパシタCs1に電荷が蓄積されるが、ΔΣホールド動作時には、このキャパシタCs1の蓄積電荷から変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に移動する。
これにより、残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に蓄積されることになり、ブロック414は、キャパシタCf11、Cf12の蓄積電荷に応じた積分器24aによる積分電圧をノードNbから出力する。さらに量子化部13は、ブロック414の出力電圧Vo1を量子化して制御回路9にデジタル出力し、制御回路9はその後のΔΣホールド動作にて用いられる変換出力VRを選択する。
このように、A/D変換装置406は、<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作>、<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作>を所定回だけ繰り返し実行することでΔΣ方式によりA/D変換処理し上位ビットとする。
<ハイブリッドモードの増幅動作>
A/D変換装置406は、<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作>、<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作>を所定回繰り返した後、信号増幅する。このとき図示しないが、制御回路9は、スイッチSS13をオフすることでキャパシタCsd1、Cs1とノードNaとの接続を切断すると共に、スイッチSF15をオフし、スイッチSF18をオンすることでキャパシタCf12の出力ノードNb側の接続を切断し、これにより、演算増幅器24及びキャパシタCf11は、キャパシタCf12の蓄積電荷に応じて信号増幅してノードNbに出力できる。これは、図9を用いて説明した第1実施形態と同様の動作内容である。
<ハイブリッドモードの巡回動作>
A/D変換装置406が信号増幅した後、巡回方式によりA/D変換処理する。ブロック414は、キャパシタ切替回路21、22、及び、キャパシタ切替回路423bのキャパシタCf11を用いて巡回方式によりA/D変換処理する。制御回路9による各スイッチの制御内容は、図10〜図12を用いて説明した第1実施形態の<ハイブリッドモード(巡回動作その1〜その3)>と同様の制御内容であり、説明を省略する。
制御回路9は、ΔΣ方式によりA/D変換処理して生成された量子化値Qoに対しデジタル積分器により所定のデジタル積分処理を行うことで上位ビットを生成し、この生成された上位ビットの値に巡回方式のA/D変換処理により得られた量子化値Qoについて桁をずらしながら順次加算し、この加算結果を出力データDoとする。このようにして最終的なA/D変換結果が得られるようになる。
(3)巡回モード
巡回モードにおいても、ブロック414は、キャパシタ切替回路21、22、及び、キャパシタ切替回路423bのキャパシタCf11を用いて巡回方式によりA/D変換処理する。制御回路9による各スイッチの制御内容は、図13〜図15を用いて説明した第1実施形態の「(3)巡回モード」と同様であるため説明を省略する。
本実施形態に示されるように、A/D変換装置406が、ブロック414を1段に備えた一次構成のものであったとしても、(1)ΔΣモード、(2)巡回モード、(3)ハイブリッドモードの各モードで動作させることができる。これにより、第1実施形態と同様の作用効果を得られると共に、回路を簡素化することができ、回路規模を縮小化でき、低電力化もできる。
(第5実施形態)
図24及び図25に示すA/D変換装置506は、信号処理部512と、量子化部13と、制御回路9と、を備える。本実施形態の信号処理部512は、第1ブロック514及び第2ブロック15により構成されている。第1ブロック514が、第1実施形態の第1ブロック14と異なる部分を中心に説明する。
演算増幅器24の入力ノードNa及び出力ノードNb間にはキャパシタ切替回路523が接続されている。キャパシタ切替回路523は、第1ブロック14のキャパシタ切替回路23に代えて設けられるもので、キャパシタ切替回路23からキャパシタCf12、及び、当該キャパシタCf12の充放電を切り替えるためのスイッチSF15〜SF18を省いた構成となっている。これにより、キャパシタCf12やスイッチSF15〜SF18の構成領域分だけ回路構成面積を削減できる。
実使用時には、制御回路9は、巡回方式で用いられるキャパシタ切替回路21、22のキャパシタCcc1、Ccd1、Ccc2、Ccd2を、キャパシタ切替回路523のキャパシタCf11(フィードバックキャパシタ相当)と接続して用いても良い。
例えば、第1実施形態にて説明した<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作>、<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作>において、制御回路9は、図24、図25に示すように、スイッチSC11、SCD11、SCD13、SF11をオンすることで、演算増幅器24の入力ノードNaと出力ノードNbとの間にキャパシタCf11、Ccc1、Ccd1を接続することができ、これにより、キャパシタCf11、Ccc1、Ccd1を全てフィードバックキャパシタとして機能させることができる。
したがって、巡回方式により第1ブロック14の出力電圧Vo1をサンプリングする際に用いるキャパシタCcc1、Ccd1をフィードバックキャパシタとして共用でき、しかも前述実施形態で示したキャパシタCf12に代えて用いることができる。
また、A/D変換装置506は、ハイブリッドモードにてΔΣサンプル動作、ΔΣホールド動作を繰り返した後の増幅時において、制御回路9は、図26に示すように、スイッチSCD1M、SCD13、SF11、SC14をオンすることで、キャパシタCcc1、Ccd1、Cf11の蓄積電荷に応じて信号増幅できる。ハイブリッドモードの後半の巡回サンプル動作、巡回ホールド動作は、前述実施形態と同様の制御方法にて実行できるため、詳細説明を省略する。
(第6実施形態)
図27及び図28に示すように、A/D変換装置606は、信号処理部612と、量子化部13と、制御回路9と、を備える。本実施形態の信号処理部612は、第1ブロック514及び第2ブロック15により構成されている。第6実施形態が、第1実施形態と異なるところは、アナログ入力信号Vinのサンプリング方法にある。
<ハイブリッドモードのΔΣサンプル動作>において、制御回路9は、図27に示すように、スイッチSSD11、SS11、SS12をオンすることで、両キャパシタCsd1、Cs1を並列接続してアナログ入力信号Vinを入力させることができる。
またこの後、<ハイブリッドモードのΔΣホールド動作>において、制御回路9は、図28に示すように、第1ブロック14のスイッチSS14、SS13、及び変換出力VRに対応するD/A変換器25のスイッチ(ここではSDD1Tとする)をオンすることで演算増幅器24の反転入力端子にキャパシタCs1、Csd1の一端を接続させる。
前述のΔΣサンプル動作時には、キャパシタCs1、Csd1に電荷が蓄積されるが、ΔΣホールド動作時には、前述実施形態と同様に、キャパシタCs1、Csd1の蓄積電荷から変換出力VRに応じた電荷を減算してフィードバックされた残余電荷がキャパシタCf11、Cf12に移動する。これにより、第1ブロック614はキャパシタCf11、Cf12の蓄積電荷に応じた積分器24aによる積分電圧をノードNbから出力する。
したがって、キャパシタCsd1は、ハイブリッドモードのサンプリングキャパシタとして機能すると共に、D/A変換器25のDACキャパシタとしても機能することになる。例えば、サンプリングキャパシタの容量値を1pF、DACキャパシタとしての容量値を0.5pFとして設計する場合を考える。第1実施形態のように、アナログ入力信号Vinのサンプリングキャパシタと、D/A変換器25のDACキャパシタを、個別に構成して共用化しないように設計すると、キャパシタCs1の容量値を1pF、キャパシタCsd1の容量値を0.5pFとすることで合計1.5pFだけ必要になる。
しかし、本実施形態に示すように、サンプリングキャパシタとDACキャパシタを一部共用化すると、キャパシタCs1の容量値を0.5pFとし、キャパシタCsd1の容量値を0.5pFとすることで実現できるようになり、より小面積で構成できるようになる。
本実施形態によれば、サンプリングキャパシタとDACキャパシタが、その少なくとも一部が共用化されているため、より小面積で構成できる。
(他の実施形態)
本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、種々変形して実施することができ、その要旨を逸脱しない範囲で種々の実施形態に適用可能である。例えば以下に示す変形又は拡張が可能である。各構成要素は概念的なものであり、前述の実施形態に限定されるものではない。
量子化部13の変換出力VRは、3レベルに限るものではなく、量子化部13における量子化値Qoのレベル数に応じて適宜設定すればよい。このレベル数に応じてキャパシタ切替回路20、21、22のD/A変換器25、26、27の変換出力VRのレベル数も変更すると良い。
キャパシタCs1、Csd1、Cs2、Csd2、Ccc1、Ccc1、Ccc2、Ccd2、Cf11、Cf12、Cf21は、各演算増幅器24、24bの入出力範囲に対応するように、適宜、容量値をスケーリングしても良い。
第4実施形態では、量子化部13は1つのA/D変換器を用いて構成されている形態を示したが、これに限定されるものではなく、モード毎に2つの量子化器213a、213bを切り替える量子化部213を用いても良い。
前述実施形態では、信号処理部12はブロック14、15及び量子化部13とによるΔΣ変調器により構成したが、ΔΣ変調器の形式は前述の形態に限られるものではない。例えば、フィードフォワード型ΔΣ変調器の代表的な例である2次のCIFF(Cascade of Integrators with FeedForward)型ΔΣ変調器として動作するように構成してもよい。
前述実施形態では、第1ブロック14、第2ブロック15等として、演算増幅器24、25aの一方の入力である反転入力端子に信号を入力し、他方の入力である非反転入力端子にアナロググランド線に接続するシングルエンドタイプの回路を図示しているが、完全差動型もしくは擬似差動型の演算増幅器に差動の信号を入力する差動タイプにより構成してもよい。
ΔΣモード、ハイブリッドモード、巡回モードの3モードを備えたA/D変換装置6、306、406、506、606の形態を説明したが、これに限定されるものではなく、これら何れか2つのモードだけを備えたA/D変換装置に適用できる。
例えば、一つの構成要素が有する機能を複数の構成要素に分散させたり、複数の構成要素が有する機能を一つの構成要素に統合させたりしてもよい。また前述の実施形態の構成の少なくとも一部を、同様の機能を有する公知の構成に置き換えてもよい。また、前述の2以上の実施形態の構成の一部又は全部を互いに組み合わせて付加しても置換しても良い。
本開示は、前述した実施形態に準拠して記述したが、本開示は当該実施形態や構造に限定されるものではないと理解される。本開示は、様々な変形例や均等範囲内の変形をも包含する。加えて、様々な組み合わせや形態、さらには、それらに一要素、それ以上、あるいはそれ以下、を含む他の組み合わせや形態をも、本開示の範畴や思想範囲に入るものである。
図面中、6、306、406、506、606はA/D変換装置、9は制御回路、13、213は量子化部、213a、213bは量子化器、14は第1ブロック、15は第2ブロック、414はブロック、20…23、20b、23b、423b、523はキャパシタ切替回路、24は演算増幅器(第1アンプ)、24bは演算増幅器(第2アンプ)、25、25b、26、27はD/A変換器、Cs1はキャパシタ(第1サンプリングキャパシタ)、Csd1はキャパシタ(第1キャパシタ)、Cs2はキャパシタ(第2サンプリングキャパシタ)、Csd2はキャパシタ(第2キャパシタ)、Cf11はキャパシタ(フィードバックキャパシタ)、Ccc1、Ccd1、Ccc2、Ccd2はキャパシタ(巡回方式によりサンプリングする際に用いられるキャパシタ、フィードバックキャパシタ)、Naはノード(第1ブロックの入力ノード)、Nbはノード(第1ブロックの出力ノード)、を示す。

Claims (11)

  1. アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理をした後に残差を巡回方式によりA/D変換処理するハイブリッドモード、の少なくとも2以上のモードにより動作するA/D変換装置(6;306;406;506;606)であって、
    前記アナログ入力信号(Vin)を入力し第1アンプ(24)を用いて信号処理可能な第1ブロック(14)と、
    前記第1ブロックの出力電圧を入力する第2アンプ(24b)を備えた第2ブロック(15)と、
    前記第1ブロック及び前記第2ブロックの出力の何れかを入力して量子化可能な量子化部(13;213)と、
    前記モードを切り替えると共にスイッチを制御することで前記モードに応じた制御を行う制御回路(9)と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記ΔΣモードでは前記第1ブロックの前記第1アンプを用いると共に前記第2ブロックの前記第2アンプを用い、前記第2ブロックの出力を前記量子化部により量子化させながら前記ΔΣ方式によりA/D変換処理させ、
    前記ハイブリッドモードでは前記第2ブロックの前記第2アンプを用いることなく前記第1ブロックの前記第1アンプを用い、前記ΔΣ方式において前記第1ブロックの前記第1アンプの出力を前記量子化部により量子化させながらA/D変換処理させた後、前記残差を前記第1アンプを用いて前記巡回方式によりA/D変換処理させるA/D変換装置。
  2. アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)を巡回方式によりA/D変換処理する巡回モード、の少なくとも2以上のモードにより動作するA/D変換装置(6;306;406;506;606)であって、
    前記アナログ入力信号(Vin)を入力し第1アンプ(24)を用いて信号処理可能な第1ブロック(14)と、
    前記第1ブロックの出力電圧を入力する第2アンプ(24b)を備えた第2ブロック(15)と、
    前記第1ブロック及び前記第2ブロックの出力の何れかを入力して量子化可能な量子化部(13;213)と、
    前記モードを切り替えると共にスイッチを制御することで前記モードに応じた制御を行う制御回路(9)と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記ΔΣモードでは前記第1ブロックの前記第1アンプを用いると共に前記第2ブロックの前記第2アンプを用い、前記第2ブロックの出力を前記量子化部により量子化させて前記ΔΣ方式によりA/D変換処理させ、
    前記巡回モードでは前記第2ブロックの前記第2アンプを用いることなく前記第1ブロックの前記第1アンプを用い、前記第1ブロックの前記第1アンプの出力を前記量子化部により量子化させながら前記巡回方式によりA/D変換処理させるA/D変換装置。
  3. アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)を巡回方式によりA/D変換処理する巡回モード、前記アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理をした後に残差を前記巡回方式によりA/D変換処理するハイブリッドモード、の何れかのモードにより動作するA/D変換装置(6;306;406;506;606)であって、
    前記アナログ入力信号(Vin)を入力し第1アンプ(24)を用いて信号処理可能な第1ブロック(14)と、
    前記第1ブロックの出力電圧を入力する第2アンプ(24b)を備えた第2ブロック(15)と、
    前記第1ブロック及び前記第2ブロックの出力の何れかを入力して量子化可能な量子化部(13;213)と、
    前記モードを切り替えると共にスイッチを制御することで前記モードに応じた制御を行う制御回路(9)と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記ΔΣモードでは前記第1ブロックの前記第1アンプを用いると共に前記第2ブロックの前記第2アンプを用い、前記第2ブロックの出力を前記量子化部により量子化させながら前記ΔΣ方式によりA/D変換処理させ、
    前記ハイブリッドモードでは前記第2ブロックの前記第2アンプを用いることなく前記第1ブロックの前記第1アンプを用い、前記ΔΣ方式において前記第1ブロックの前記第1アンプの出力を前記量子化部により量子化させながらA/D変換処理させた後、前記残差を前記第1アンプを用いて前記巡回方式によりA/D変換処理させ、
    前記巡回モードでは前記第2ブロックの前記第2アンプを用いることなく前記第1ブロックの前記第1アンプを用い、前記第1ブロックの前記第1アンプの出力を前記量子化部により量子化させながら前記巡回方式によりA/D変換処理させるA/D変換装置。
  4. 前記第1ブロックには前記アナログ入力信号をサンプリング可能に接続されるサンプリングキャパシタ(Cs1、Csd1)を備え、
    前記サンプリングキャパシタは、入力サンプリング容量値が前記ΔΣモードと前記ΔΣモード以外のモードとで切替可能に構成されている請求項1から3の何れか一項に記載のA/D変換装置。
  5. 前記第1ブロックの前記第1アンプは、
    前記第1ブロックが積分電圧を出力するときにフィードバックキャパシタ(Cf11)を入力ノード(Na)と出力ノード(Nb)との間に接続する演算増幅器(24)を備え、
    前記巡回方式により前記第1ブロックの出力をサンプリングする際に用いられるキャパシタ(Ccc1、Ccd1)が前記フィードバックキャパシタとして共用するように構成される請求項1から4の何れか一項に記載のA/D変換装置。
  6. 前記アナログ入力信号をサンプリング可能に接続されるサンプリングキャパシタ(Cs1、Csd1)と、
    前記ΔΣ方式によりA/D変換処理するときに前記量子化部のデジタル出力に応じてDACキャパシタ(Csd1)を用いてD/A変換するD/A変換器(25)と、を備え、
    前記サンプリングキャパシタと前記DACキャパシタとは少なくとも一部が共用されている請求項1から4の何れか一項に記載のA/D変換装置。
  7. 前記量子化部は、
    前記ΔΣモードにおいて前記第2ブロックの前記第2アンプの出力を量子化する第1量子化器(213a)と、
    前記ΔΣモード以外の前記モードにおいて前記第1ブロックの前記第1アンプの出力を量子化する第2量子化器(213b)と、
    を備える請求項1から6の何れか一項に記載のA/D変換装置。
  8. 前記ΔΣモード以外の前記モードでは、前記第2ブロックの前記第2アンプ(324b)の電流をカットする電流カット部(32)をさらに備える請求項1から7の何れか一項に記載のA/D変換装置。
  9. 前記ΔΣモード以外の前記モードでは、前記第2ブロックの前記第2アンプ(324b)のコモンモードフィードバック回路(33)を動作させると共にその他の回路(31)を非動作とする請求項8記載のA/D変換装置。
  10. アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理をした後に残差を巡回方式によりA/D変換処理するハイブリッドモード、の少なくとも2以上のモードにより動作するA/D変換装置であって、
    前記アナログ入力信号(Vin)を入力してアンプを用いて信号処理可能なブロック(414)と、
    前記ブロックの出力を量子化可能な量子化部(13;213)と、
    前記モードを切り替えると共にスイッチを制御することで前記モードに応じた制御を行う制御回路(9)と、
    前記アナログ入力信号をサンプリング可能に接続される第1サンプリングキャパシタ(Cs1)と、
    前記アナログ入力信号をサンプリング可能に接続される第1キャパシタ(Csd1)と、
    前記ブロックの出力電圧をサンプリング可能に接続される第2サンプリングキャパシタ(Cs2)と、
    第1D/A変換器(25)を構成する前記第1キャパシタ(Csd1)に電荷の充放電を可能にする第1キャパシタ切替回路(20)と、
    第2D/A変換器(25b)を構成する第2キャパシタ(Csd2)に電荷の充放電を可能にする第2キャパシタ切替回路(420b)と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記ΔΣモードでは、前記ブロックの前記アンプを用いて、
    前記アナログ入力信号を前記第1キャパシタにサンプリングする第1ΔΣ動作を行い、
    前記量子化部のデジタル出力に応じて前記第1D/A変換器の前記第1キャパシタから充放電させ前記アンプを用いて積分した出力電圧(Vo1)を前記量子化部に入力させながら、前記出力電圧を前記第2サンプリングキャパシタにサンプリングさせる第2ΔΣ動作を行い、
    前記量子化部のデジタル出力に応じて前記第2D/A変換器の前記第2キャパシタ(Cs2)及び前記第2サンプリングキャパシタから充放電させて前記アンプを用いて積分した出力電圧を前記量子化部に入力させる第3ΔΣ動作を行い、
    その後、前記第2ΔΣ動作及び前記第3ΔΣ動作を繰り返すことで、前記ΔΣ方式により前記ブロックの前記アンプを用いて積分した出力電圧を前記量子化部により量子化させながらA/D変換処理させ、
    前記ハイブリッドモードでは、前記ブロックの前記アンプを用いて、
    前記アナログ入力信号を前記第1サンプリングキャパシタにサンプリングする第4ΔΣ動作を行い、
    前記量子化部のデジタル出力に応じて前記第1D/A変換器の前記第1キャパシタ及び前記第1サンプリングキャパシタから充放電させて前記アンプを用いて積分した出力電圧を前記量子化部に入力させる第5ΔΣ動作を行い、
    その後、前記第4ΔΣ動作及び前記第5ΔΣ動作を繰り返すことで前記ブロックの前記アンプの出力電圧を前記ΔΣ方式によりA/D変換処理させ、前記残差を巡回方式によりA/D変換処理させるA/D変換装置。
  11. アナログ入力信号(Vin)をΔΣ方式によりA/D変換処理するΔΣモード、前記アナログ入力信号(Vin)を巡回方式によりA/D変換処理する巡回モード、の少なくとも2以上のモードにより動作するA/D変換装置であって、
    前記アナログ入力信号(Vin)を入力してアンプを用いて信号処理可能なブロックと、
    前記ブロックの出力を入力して量子化可能な量子化部(13;213)と、
    前記モードを切り替えると共にスイッチを制御することで前記モードに応じた制御を行う制御回路(9)と、
    前記アナログ入力信号をサンプリング可能に接続される第1サンプリングキャパシタ(Cs1)と、
    前記アナログ入力信号をサンプリング可能に接続される第1キャパシタ(Csd1)と、
    前記ブロックの出力電圧をサンプリング可能に接続される第2サンプリングキャパシタ(Cs2)と、
    第1D/A変換器(25)を構成する前記第1キャパシタ(Csd1)に電荷の充放電を可能にする第1キャパシタ切替回路(20)と、
    第2D/A変換器(25b)を構成する第2キャパシタ(Csd2)に電荷の充放電を可能にする第2キャパシタ切替回路(420b)と、を備え、
    前記制御回路は、
    前記ΔΣモードでは、前記ブロックの前記アンプを用いて、
    前記アナログ入力信号を前記第1キャパシタにサンプリングする第1ΔΣ動作を行い、
    前記量子化部のデジタル出力に応じて前記第1D/A変換器の前記第1キャパシタから充放電させ前記アンプを用いて積分した出力電圧(Vo1)を前記量子化部に入力させながら、前記出力電圧を前記第2サンプリングキャパシタにサンプリングさせる第2ΔΣ動作を行い、
    前記量子化部のデジタル出力に応じて前記第2D/A変換器の前記第2キャパシタ及び前記第2サンプリングキャパシタから充放電させて前記アンプを用いて積分した出力電圧を前記量子化部に入力させる第3ΔΣ動作を行い、
    その後、前記第2ΔΣ動作及び前記第3ΔΣ動作を繰り返すことで、前記ΔΣ方式により前記ブロックの前記アンプを用いて積分した出力電圧を前記量子化部により量子化しながらA/D変換処理させ、
    前記巡回モードでは、
    前記ブロックの前記アンプを用いて積分した出力電圧を前記量子化部により量子化させながら前記巡回方式によりA/D変換処理させるA/D変換装置。
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