JP2021043099A - 液体クロマトグラフ - Google Patents

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Abstract

【課題】重量センサを用いて、分析中の移動相の残量を正確に検出すると共に、容器の有無および移動相の注ぎ足しの有無等のシステムに対する操作も正確に検出することが可能な液体クロマトグラフを提供する。【解決手段】容器は、移動相を収容する。センサは、移動相が収容された状態の容器の重量を検出する。フィルタは、センサの出力信号を平滑化して出力する。演算部は、フィルタから出力された信号に基づいて、容器に収容されている移動相の液量を演算する。フィルタは、センサの出力信号の単位時間あたりの変化量が所定の閾値より大きい場合には、変化量が閾値より小さい場合に比べて、フィルタにおける平滑化の時定数が小さくなるように構成される。【選択図】図6

Description

本発明は、液体クロマトグラフに関する。
液体クロマトグラフは、ポンプ、オートサンプラ、カラムオーブンおよび検出器等の複数の分析ユニットから構成されている。このような液体クロマトグラフでは、試料の分析時に移動相が用いられる。よって、分析中に移動相が不足することを避けるために、分析中の移動相の残量を把握することが重要である。そのため、例えば特開2000−298122号公報(特許文献1)には、移動相びんの移動相残量を直接測定する測定手段が記載されている。
特開2000−298122号公報
移動相残量を直接測定する方法の1つとして、移動相を収容する容器を重量センサに設置し、分析中に移動相が少量ずつ使用される状態を重量センサの信号を基に監視する方法が知られている。
一般に、この分析中に移動相が消費されたことによる重量センサの信号の単位時間あたりの変化量は、分析機器の振動、日常的な振動による重量センサの信号の変化量と比べて、非常に小さい。そのため、重量センサの出力信号に、出力信号の高周波成分を減衰させる程度に時定数が大きいフィルタにより、フィルタリング処理を実行する。これにより、ノイズを除去し、分析中の移動相の消費量を正確に求めるように構成されている。
一方、このような構成において、重量センサの出力信号の急激な変化を伴う、システムに対する操作をも検出することができる。例えば、重量センサの出力信号の単位時間あたりの変化量が増加方向に大きい場合は、容器が重量センサに設置された、または移動相が注ぎ足されたことを検出できる。また、重量センサの信号の変化量が減少方向に大きい場合は、容器が重量センサから取り除かれたと検出できる。
しかし、従来のように時定数の大きいフィルタが使用されていることで、重量センサの信号の変化が急激であっても、フィルタにかけた後の信号の変化量は緩やかになってしまう。そのため、例えば容器が重量センサに設置されているか否かの判定に誤りが生じてしまうことが懸念される。また、例えば容器に移動相が注ぎ足された場合に、重量センサに基づいた測定残量と実際の量との乖離が生じてしまうことが懸念される。すなわち、上記のようなシステムに対する操作が行なわれたときの応答性に改善の余地がある。
この発明は、かかる課題を解決するためになされたものであり、その目的は、重量センサを用いて、分析中の移動相の残量を正確に検出すると共に、容器の有無および移動相の注ぎ足しの有無等のシステムに対する操作も正確に検出することが可能な液体クロマトグラフを提供することである。
本発明の第1の態様は、容器と、センサと、フィルタと、演算部とを備える液体クロマトグラフに関する。容器は、移動相を収容する。センサは、移動相が収容された状態の容器の重量を検出する。フィルタは、センサの出力信号を平滑化して出力する。演算部は、フィルタから出力された信号に基づいて、容器に収容されている移動相の液量を演算する。フィルタは、センサの出力信号の単位時間あたりの変化量が所定の閾値より大きい場合には、変化量が閾値より小さい場合に比べて、フィルタにおける平滑化の時定数が小さくなるように構成される。
本発明によれば、重量センサを用いて、分析中の移動相の残量を正確に検出すると共に、容器の有無および移動相の注ぎ足しの有無等のシステムに対する操作も正確に検出することが可能な、液体クロマトグラフを提供することができる。
本実施の形態に係る液体クロマトグラフの構成を示す概略図である。 制御部および液量計の構成を概略的に示す図である。 分析中の容器の重量、重量センサの検出値およびフィルタの出力値の時間的な変化を説明する図である。 フィルタの構成の一例を説明する図である。 フィルタにおいて時定数を変化させる構成の一例を説明する図である。 容器が取り除かれた場合の実重量の変化、検出重量および出力重量の変化を説明する図である。 図4のグラフをより長い時間スパンで表した図である。 本実施の形態に従うフィルタ処理の一例を示すフローチャートである。
以下に、本発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、以下では図中の同一または相当部分には同一の符号を付して、その説明は原則的に繰返さないものとする。
(装置構成)
図1は、本実施の形態に係る液体クロマトグラフ100の構成を示すブロック図である。図1を参照して、液体クロマトグラフ100は、容器20と、ポンプ2と、分析流路6と、オートサンプラ8と、内部にカラム10を収容するカラムオーブン12と、検出器14と、液量計5と、制御部28と、ディスプレイ29とを備える。以下、液体クロマトグラフ100の概要を説明する。
ポンプ2は、移動相を収容する容器20中の移動相を吸引し、分析流路6に移動相を注入する。
分析流路6には移動相の流れの上流から下流に向かって、オートサンプラ8、カラム10、および検出器14が配置されている。オートサンプラ8は、分析流路6の移動相に試料を導入する。カラム10は、オートサンプラ8に導入された試料を分離する。検出器14は、カラム10で分離された試料成分を検出する。ここで、検出器14としては、例えば、質量分析計または吸光度検出器等を用いることができる。以下、液体クロマトグラフ100において、ポンプ2、オートサンプラ8、カラム10、検出器14等の、試料の分析に使用される各々の装置を「ユニット」とも称する。以下、液体クロマトグラフ100の各部について詳細に説明する。
本実施の形態では、容器20には例えば、純水、エタノール、アセトニトリル等の移動相がそれぞれ収容されている。
制御部28は、各ユニットの動作を制御する。具体的には、制御部28は、分析時の液体クロマトグラフの各部の動作を制御するための分析プログラムを記憶しており、分析プログラムに従って各ユニットを制御することによって、所定の分析を実行することができる。当該プログラムには、検出器14の検出信号を処理してクロマトグラムを作成する処理、および、検量線データを保持して分析成分を定量する処理を行なうためのプログラムも含むことができる。
さらに、液体クロマトグラフ100は、容器20に収容されている移動相の液量(以下、「収容量」とも称する)を計測するための液量計5を備える。液量計5は、液体クロマトグラフと一体的に設けられる構成でもよいし、液体クロマトグラフに外付けされる構成でもよい。制御部28は、液量計5からの移動相の収容量に関する情報を受信可能に構成されている。
液量計5は、重量センサ(ロードセル)21と、アンプ51と、アナログ−デジタル変換器(Analogue-Digital Converter:ADC)52と、デジタルフィルタ(以下、単にフィルタとも称する)53と、演算部54と、中央値演算部61と、基準範囲設定部62と、比較器63と、判定部64とを備えている。
重量センサ(ロードセル)21は、ボトルホルダ22にセットされた容器20の底面側に設けられる。重量センサ21は、容器20の重量を検出し、検出値を示すアナログ信号をアンプ51に出力する。なお、本明細書において、容器の重量とは、容器に収容された移動相の重量を含む重量である。アンプ51は、重量センサ21から受信したアナログ信号を増幅し、アナログ−デジタル変換器52に出力する。アナログ−デジタル変換器52は、アンプ51からアナログ信号を受信し、該アナログ信号を所定のサンプリング周期でサンプリングすることにより、デジタル信号に変換し、フィルタ53に出力する。
フィルタ53は、アナログ−デジタル変換器52から受信した信号を平滑化し、演算部54に出力する。演算部54は、フィルタ53からの信号を受信し、該信号を基に容器20の重量を求める。演算部54は、容器に収容されている移動相の種類に対応する検量線を図示しない記憶部から読み出し、読み出した検量線に基づいて容器20の重量から移動相の収容量を算出する。
中央値演算部61と、基準範囲設定部62と、比較器63と、判定部64とについては、後述する。
液体クロマトグラフ100は、例えばディスプレイ29に表示することにより、算出した移動相の収容量を分析者に報知することができる。これによると、分析者による移動相の収容量の把握が容易になる。
制御部28は典型的にはコンピュータであり、専用のコンピュータまたは汎用のパーソナルコンピュータにより実現することができる。専用のコンピュータの例はシステムコントローラである。システムコントローラとして実現した場合には、液体クロマトグラフ100をネットワークを介して図示しない外部のパーソナルコンピュータ(PC)に接続することができる。
なお、本実施の形態では、重量センサとしてロードセルを用いているが、容器の重量を計測することができればロードセル以外の他の重量センサでもよい。上記の通り、本明細書において、容器の重量とは、容器に収容された移動相の重量を含む重量である。そのため、移動相の収容量がゼロの場合、容器の重量は、容器のみの重量となる。
また、重量センサ21は、容器に収容されている移動相の液量を計測する別のセンサに代替されても良い。例えば、重量センサ21は、超音波、レーザ等を利用した液面検知センサ等、別のセンサに代替されても良い。この場合、液量計5の後述する各部の機能も適宜変更される。以下、本明細書では、単に「センサ」と記載した場合、重量センサ21のことを示す。
図2は、制御部28および液量計5の構成を概略的に示す図である。
(制御部28の説明)
制御部28は、CPU23と、メモリ24と、表示コントローラ25と、通信インターフェイス(以下、通信I/Fとも称する)30とを備える。制御部28の各機器は、共通のシステムバスにより接続されており、当該システムバスを介して互いに信号の授受が可能に構成されている。
制御部28は、メモリ24に格納されるプログラムに従って動作するように構成される。メモリ24は、図示しないROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)およびHDD(Hard Disk Drive)を含む。
ROMは、CPU23にて実行されるプログラムを格納することができる。プログラムには、液体クロマトグラフ100の制御に関するプログラム、および液体クロマトグラフ100により得られたデータの演算処理に関するプログラムが含まれる。RAMは、CPU23におけるプログラムの実行中に利用されるデータを一時的に格納するとともに、作業領域として利用される一時的なデータメモリとして機能することができる。HDDは、不揮発性の記憶装置であり、PC3、各ユニットから受信したデータおよび演算処理したデータ等を格納することができる。HDDに加えて、あるいは、HDDに代えて、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を採用してもよい。
CPU23は、メモリ24のROMに格納されているプログラムをRAM等に展開して実行する。CPU23は「演算部」の一実施例に対応する。
表示コントローラ25は、ディスプレイ29と有線または無線で接続される。表示コントローラ25は、CPU23からの指令に従って、表示内容を示す信号をディスプレイ29に出力する。ディスプレイ29がタッチパネルを備える場合、表示コントローラ25はディスプレイ29から、分析者のタッチ操作を示す信号を受信する。ディスプレイ29は、液体クロマトグラフ100の制御に関する情報、および、液体クロマトグラフ100による分析の結果等を分析者に提供する。
通信I/F30は、各ユニットの通信I/Fに接続される。通信I/F30は、制御部28が各ユニットと通信するためのインターフェイスであり、各ユニットとの間で各種信号の授受を行なう。
(液量計5の説明)
図2を参照して、液量計5は、CPU55と、メモリ56と、通信I/F57と、重量センサ21と、アンプ51と、アナログ−デジタル変換器52とを備える。液量計5の各機器は、共通のシステムバスにより接続されており、当該システムバスを介して互いに信号の授受が可能に構成されている。
液量計5は、メモリ56に格納されるプログラムに従って動作するように構成される。メモリ56は、図示しないROM、RAMおよびHDDを含む。
ROMは、CPU55にて実行されるプログラムを格納することができる。プログラムには、液量計5の制御に関するプログラムが含まれる。RAMは、CPU55におけるプログラムの実行中に利用されるデータを一時的に格納するとともに、作業領域として利用される一時的なデータメモリとして機能することができる。HDDは、不揮発性の記憶装置であり、制御部28から受信したデータおよび演算処理したデータ等を格納することができる。HDDに加えて、あるいは、HDDに代えて、フラッシュメモリなどの半導体記憶装置を採用してもよい。
CPU55は、メモリ56のROMに格納されているプログラムをRAM等に展開して実行する。CPU55は、図1に示したフィルタ53、演算部54、中央値演算部61、基準範囲設定部62、比較器63および判定部64を実現する。
通信I/F57は、制御部28の通信I/F30に接続される。通信I/F57は、液量計5が制御部28と通信するためのインターフェイスであり、制御部28との間で各種信号を入出力する。
液体クロマトグラフにおいて、重量センサを用いて分析中の容器の重量を測定することによって容器20内に残存する移動相の液量を検出する構成が採用される場合がある。以下、図3を参照して、比較例に従う液体クロマトグラフにおける容器の重量の測定方法を説明する。
(比較例に従う液体クロマトグラフにおける重量測定方法)
図3は、分析中の容器の重量、重量センサの検出値およびフィルタの出力値の時間的な変化を説明する図である。図3の横軸は時刻t、縦軸は重量を示す。時刻t1は分析における移動相の使用が開始した時刻を示す。時刻t2は分析における移動相の使用が終了した時刻を示す。
分析中に液体クロマトグラフで消費される移動相の液量の単位時間あたりの変化量は、例えば最大で10ml/分と小さいものである。よって、容器の実際の重量を実重量wrとすると、図3に示したように、分析中の実重量wrの変化量は、実重量wrに比べて小さい。従って、比較例に従う液体クロマトグラフにおいて、重量センサはこの小さな実重量wrの変化量を検出できる感度の良いものが用いられている。
しかし、一方で、液体クロマトグラフは、通常、実験室等の振動がある環境で使用される場合がある。ここで、環境からの振動とは、例えば、分析機器の振動、および、日常的な振動(歩行による振動、ドアの開閉による振動等)である。これらの振動による重量センサの検出値の変化量は、多くの場合、分析中の実重量wrの変化量より大きくなってしまう。ここで、重量センサの検出値を検出重量wsとする。検出重量wsは、図3に示したように、実重量wrの値に、環境からの振動による値の変動が重畳されたものとなる。従って、検出重量wsは、分析中の実重量wrを精度よく反映しない状態となり得る。
この問題を解決するために、比較例に従う液体クロマトグラフにおいては、検出重量wsをフィルタ処理によって平滑化することで、環境からの振動の影響を除去する手法が用いられる。ここで、このようなフィルタにおいて、ある時刻におけるフィルタの出力値を出力重量wcとする。出力重量wcは、例えば、その時刻を含む直前の所定の比較的大きな個数(例えば100個)の検出重量wsの平均値(すなわち、移動平均)として出力される。このように、比較的大きな個数の検出重量wsの移動平均値をとるフィルタを、時定数が大きいフィルタとも称する。このような処理により、出力重量wcは、図3に示したように、環境からの振動の影響が打ち消されて、振動の影響が除かれた値となる。
また、容器の重量を測定するための重量センサを備える液体クロマトグラフにおいては、移動相の注ぎ足し、重量センサへの容器の設置または取り外し等の操作も、容器の重量の変化を基に判定されている。すなわち、検出重量wsが大きく増加した場合、容器に移動相が注ぎ足された、もしくは、重量センサに容器が設置されたと判定される。一方で、検出重量wsが大きく減少した場合、重量センサから容器が取り外されたと判定される。以下、これらの大きな重量の変化を伴う、移動相の注ぎ足し、重量センサへの容器の設置または取り外し等の操作を、本明細書においては、「システムに対する操作」とも称する。
しかし、時定数が大きいフィルタを用いた液体クロマトグラフにおいては、これらのシステムに対する操作を検出できるものの、その応答性には課題が残る。すなわち、フィルタの時定数が大きいことから、検出重量wsの変化が急激であっても、出力重量wcには急激な変化前の検出重量wsの値が多く反映されるので、出力重量wcの変化は緩やかなものになる(図6で詳述)。よって、例えば、容器に移動相が注ぎ足された場合も、出力重量wcと実重量wrとが大きく乖離している時間が長くなり、容器に移動相がつぎ足されたことを判定するまでの時間が長くなってしまうという問題が生じる可能性がある。同様にして、容器が重量センサに設置された場合および、容器が重量センサから取り除かれた場合にも、重量センサ上の容器の有無を判定するまでの時間が長くなってしまう。
(本実施の形態に従う液体クロマトグラフにおける重量測定方法)
そこで、本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100では、検出重量wsの変化量に応じて、フィルタの時定数を変化させる構成を採用する。
このような構成を実現するために、実施の形態に従う液体クロマトグラフ100における液量計5は、図1に示したように、中央値演算部61と、基準範囲設定部62と、比較器63と、判定部64とを含む。
再び図1を参照して、中央値演算部61は、アナログ−デジタル変換器52から検出重量wsを受信する。中央値演算部61は、検出重量wsの中央値wmを算出する。中央値wmは、例えば直近の所定数Nc個の検出重量wsのデータから算出される。なお、以降、検出重量wsのデータは、単に「データ」と称する場合もある。Ncは自然数であり、例えば100である。中央値演算部61は、中央値wmを基準範囲設定部62に出力する。
基準範囲設定部62は、中央値演算部61から中央値wmを受信する。基準範囲設定部62は、中央値wmを用いて、検出重量wsの基準範囲W1を設定する。基準範囲W1は、検出重量wsを基に実重量wrが大きく変動したと判定するための範囲である。
基準範囲W1の例として、本実施の形態では、基準範囲W1の上限値WU=wm+kとし、基準範囲W1の下限値をWD=wm−kとする。kは正の実数であり、環境からの振動による検出重量wsの変動より大きく設定される閾値である。また、閾値kは、移動相の注ぎ足し、容器の設置および取り外し等の「システムに対する操作」において見込まれる検出重量wsの変化よりも小さく設定される。基準範囲設定部62は、基準範囲W1を比較器63に出力する。
比較器63は、アナログ−デジタル変換器52から検出重量wsを受信するとともに、基準範囲設定部62から基準範囲W1を受信する。比較器63は、検出重量wsと、基準範囲W1とを比較し、その結果を示す信号(以下、比較信号とも称する)を判定部64に出力する。比較器63は、検出重量wsが上限値WUよりも大きい場合、または小さい場合に、H(論理ハイ)レベルの比較信号を出力する。一方、比較器63は、検出重量wsがwm−k以上wm+k以下の場合、L(論理ロー)レベルの信号を出力する。
判定部64は、カウンタ65を含む。カウンタ65は、比較信号が連続してHレベルとなる回数をカウントする。具体的には、カウンタ65は、比較器63から受信した比較信号に基づいて、検出重量wsが連続して基準範囲W1以内でない回数をカウントする。すなわち、カウンタ65は、ws<WD=(wm−k)またはws>WU=(wm+k)が連続する回数をカウントする。判定部64は、当該回数が所定数N1に到達した場合、現在のサンプリング周期より所定数N1だけ前のサンプリング周期において実重量wrが大きく変動したと判定する。所定数N1は2以上の自然数であり、例えば5である。判定部64は、当該判定結果をフィルタ53に出力する。ここで、所定数N1を設けた理由は、ノイズに対する誤判定を防止するためである。
このように構成することによって、検出重量wsの変化量が閾値kより小さい場合にはシステムに対する操作は行なわれておらず、検出重量wsの変化量が閾値kより大きい場合にはシステムに対する操作が行なわれている可能性があることが判定できる。なお、本明細書において、検出重量wsの変化量が閾値kより大きい場合とは、検出重量wsの減少量がkより大きい場合、および、検出重量wsの増加量がkより大きい場合の両方を含むとする。
換言すると、検出重量wsが基準範囲W1以内である場合にはシステムに対する操作は行なわれておらず、検出重量wsが基準範囲W1外である場合にはシステムに対する操作が行なわれている可能性があることが判定できる。
フィルタ53は、検出重量wsを平滑化する。フィルタ53は、判定部64から該判定結果を受信し、該判定結果に基づいて、検出重量wsを平滑化するための時定数を変化させる。フィルタ53は、該時定数に基づいて検出重量wsを平滑化してフィルタの出力値に変換する。本実施の形態に従うフィルタ53の出力値を出力重量wiとする。具体的には、フィルタ53は、検出重量wsを移動平均するときのデータ数を変化させることによって時定数を変化させる。移動平均処理に用いるデータ数が多いと時定数は大きくなり、移動平均処理に用いるデータ数を少なくすると時定数は小さくなる。フィルタ53は、出力重量wiを演算部54に出力する。
図4は、フィルタ53の構成の一例を説明する図である。図4を参照して、フィルタ53は、複数の遅延回路dと、複数の加算器aと、除算器66とを備える移動平均フィルタである。
N個の検出重量wsの移動平均値を出力する場合、遅延回路dの直列接続数(以下、段数とも称する)は(N−1)である。加算器aの直列接続数も(N−1)である。ここで、現在のサンプリング周期における検出重量wsをws(n)と示すとする。各段の遅延回路dは、サンプリング周期毎に、入力される検出重量wsの1サンプリング周期前の検出重量wsを出力するように構成される。各段の加算器aは、前段の加算器aの出力信号に、対応する遅延回路dの出力信号を加算し、加算結果を次段の加算器aに出力する。
具体的には、初段の遅延回路d(1)は、アナログ−デジタル変換器52から現在のサンプリング周期における検出重量ws(n)を受信すると、1サンプリング周期前の検出重量ws(n−1)を、初段の加算器a(1)および2段目の遅延回路d(2)に出力する。
2段目の遅延回路d(2)は、前段の遅延回路d(1)から検出重量ws(n−1)を受信すると、2サンプリング周期前の検出重量ws(n−2)を、同じ段数の加算器a(2)および次段の遅延回路d(3)にそれぞれ出力する。以降、(N−2)段目の遅延回路d(N−2)までは同様である。
最終段の遅延回路d(N−1)は、(N−2)サンプリング周期前の検出重量ws(n−(N−2))を受信し、(N−1)サンプリング周期前の検出重量ws(n−(N−1))を最終段の加算器a(N−1)に出力する。
初段の加算器a(1)は、アナログ−デジタル変換器52から現在のサンプリング周期における検出重量ws(n)と、初段の遅延回路d(1)から1サンプリング周期前の検出重量ws(n−1)とを加算し、加算値(ws(n)+ws(n−1))を次段の加算器a(2)に出力する。
2段目の加算器a(2)は、前段の加算器a(1)の出力と、同じ段の遅延回路d(2)からの出力とを加算し、加算値を次段の加算器a(3)に出力する。以降、(N−2)段目の加算器a(N−2)までは同様である。
最終段の加算器a(N−1)は、前段の加算器a(N−2)の出力と、最終段の遅延回路d(N−1)からの出力である検出重量ws(n−(N−1))とを加算し、除算器66に出力する。
これにより、最終段の加算器a(N−1)が出力する値は、現在のサンプリング周期から(N−1)サンプリング周期前までのN個の検出重量wsの合計値ws(n)+ws(n−1)+・・・+ws(n−(N−1))となる。
除算器66は、加算器a(N−1)から受信した値をデータ数Nで除算した値、すなわち、{ws(n)+ws(n−1)+・・・+ws(n−(N−1))}/Nを出力重量wi(n)として、演算部54に出力する。
すなわち、除算器66は、N個のサンプリング周期における検出重量wsの移動平均値を出力重量wiとして演算部54に出力するように構成される。
図4に示す移動平均フィルタにおいては、遅延回路dの直列接続数を増やすことで、すなわち、移動平均に用いるデータ数を増やすことで、入力値に含まれる振動等の高周波成分を除去することができる。一方で、遅延回路dの直列接続数を増やすほど、移動平均フィルタの時定数が大きくなる傾向がある。その結果、入力値の変化に対する出力値の応答性が低下することになる。
比較例に従う液体クロマトグラフにおける移動平均フィルタでは、遅延回路dの直列接続数が所定の値に固定されていた。そのため、出力重量wcの時定数は固定されていた。
本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100においては、フィルタ53を構成する遅延回路dの直列接続数を変化させる。換言すると、出力重量wiの時定数を変化させることができる。
図5は、フィルタ53において時定数を変化させる構成の一例を説明する図である。フィルタ53において、遅延回路dおよび加算器aの段数は、基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こった場合に、「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こってから得られたデータ数に応じて変化するように構成される。
図5(i)は、N1個(ここでは5個)前のデータで「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こったと判定された場合の、フィルタ53の構成を示している。このような場合、遅延回路dの段数をN1−1=4とすることで、フィルタ53は、「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こった時点以降の5個の検出重量wsのデータの平均値を出力重量wiとして出力する。よって、フィルタ53は、「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」以降のデータのみの移動平均値を算出できる。移動平均に用いるデータ数が減少したことにより、フィルタ53の時定数は、上記変化が起こる前に比べて小さくなる。
図5(ii)は、図5(i)の次のサンプリング周期、すなわち、「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こった時点以降の6個目のデータが得られた場合の、フィルタ53の構成を示している。このような場合、遅延回路dの段数は、前回のサンプリング周期に対して、1段増加し、5段となる。
このように、液体クロマトグラフ100においては、判定部64でシステムに対する操作に対応する「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こったと判定された場合に、判定前に比べてフィルタ53における遅延回路の段数が少なくなるので、フィルタ53の時定数を小さくすることができる。換言すると、検出重量wsのサンプリング周期あたりの変化量が閾値kより大きい場合には、当該サンプリング周期あたりの変化量が閾値kより小さい場合に比べて、移動平均処理に用いる遅延回路dの段数が少なくなることにより、フィルタ53の処理に用いるデータ数は少なくなる。
また、該「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こった時点以降で次の「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こるまでの間、すなわち、システムに対する操作が行なわれていない状態では、サンプリング周期ごとに、遅延回路dの段数が1つずつ増加するので、フィルタ53の時定数は徐々に大きくなる。したがって、環境からの振動による検出重量wsの変動を減衰させる効果を得ることができる。換言すると、検出重量wsの変化量が小さい場合には、時定数の大きいフィルタを使用することが可能である。
遅延回路dの段数があまりに大きくなると、演算部での計算負荷が大きくなってしまい、かえって応答性が阻害される可能性がある。そのため、遅延回路dの段数には上限値を設けることが望ましい。本実施の形態の液体クロマトグラフ100においては、図5(iii)のように、遅延回路dの段数の上限は所定数N2に固定される。所定数N2は、「基準範囲W1を超える検出重量wsの変化」が起こっていない状態において、環境からの振動による検出重量wsの変動を充分に減衰させることが可能であり、かつ、フィルタ53での計算量が大きくなりすぎない値に設定される。N2は自然数であり、例えば100である。
すなわち、本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100においては、フィルタ53での処理に用いるデータ数が所定数N2から所定数N1に減少された後、フィルタ53での処理に用いるデータ数は所定数N1から所定数N2に段階的に増加される。所定数N2は、「第1の値」の一実施例に対応する。所定数N1は、「第2の値」の一実施例に対応する。
このように、本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100では、比較例に従う液体クロマトグラフと同様に分析中の実重量wrの変化を精度よく検出すると同時に、比較例に従う液体クロマトグラフにおいて課題であったシステムに対する操作による実重量wrに対する応答性も改善する。
なお、出力重量wiの算出において、検出重量wsが基準範囲W1外となるデータの連続発生回数がN1未満の場合には、検出データがノイズである可能性が高いと考えられるため、このようなデータを除くように構成することが望ましい。このようにすることによって、ノイズの影響を抑えることができる。
以下、システムに対する操作の一例として、容器が重量センサから取り除かれた場合の、本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100における出力重量wiの変化を説明する。
図6は、容器が取り除かれた場合の実重量wr、検出重量wsおよび出力重量wiの変化を説明する図である。図6の横軸は時刻t、縦軸は重量を示す。また各折れ線グラフ中の点は、各データの各時刻に対応する値を示す。
図6を参照して、時刻t3において、容器20が重量センサ21から取り除かれた場合を考える。時刻t3において、実重量wrは急激に減少すると、これに伴って検出重量wsも、時刻t3直後に急激に減少する。この検出重量wsの急激な減少が測定された時刻を時刻t4とする。
このとき、比較例のフィルタにおいては、移動平均処理に用いるデータ数が固定されて時定数が固定されているため、時刻t3以降も出力重量wcはほとんど変化しない。よって、比較例の出力重量wcは、容器が取り除かれた場合には、実重量wrと大きく乖離している時間が長く継続する。なお、移動平均処理に用いるデータ数が大きくなるほど、この時間は長くなる。
本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100においては、時刻t3において、容器20が取り外されると、実重量wrが急激に減少し、それに追従して時刻t4において検出重量wsも急激に減少して、検出重量wsが基準範囲W1外となる。ここで、基準範囲W1外となる検出重量wsのデータ数Nが所定数N1(ここでは5個)よりも小さい場合には、検出重量wsの急変がノイズによるものである疑いがあるため、実重量wrが大きく変動したとは判定しない。時刻t5において、基準範囲W1外となる検出重量wsのデータ数Nが所定数N1以上連続した時点で、N1個前のデータにおいて実重量wrが大きく変動したと判定される。時刻t5においては、フィルタ53において、遅延回路dの段数がN1−1=4個となり、時刻t4以降の5個のデータの平均値として出力重量wiが算出される。
すなわち、フィルタ53は、連続する複数のサンプリング周期にわたって、各サンプリング周期あたりの検出重量wsの変化量が閾値kより大きくなる状態が検出された場合、連続する複数のサンプリング周期以降の検出重量に対してフィルタリング処理を実行する。
時刻t5のデータの次のデータからは、データ数が1増える毎に、フィルタ53における遅延回路dの段数が1ずつ増加する。すなわち、時刻t4以降のデータの平均値として出力重量wiが算出される。
ただし、時刻t4以降のデータ数が所定数N2以上になると、フィルタ53における遅延回路dの段数は(N2−1)で固定される。よって、このような場合は、直近のN2個のデータの平均値として出力重量wiが算出される。
すなわち、時刻t5以降は、出力重量wiは、実重量wrに近い値となる。換言すると、本実施の形態に従う液体クロマトグラフにおいては、出力重量wiが、実重量wrに近い値となるまでの時間が、比較例の液体クロマトグラフに比べて短縮する。
図7は、図6のグラフをより長い時間スパンで表した図である。図6および図7を参照して、検出重量wsの変化量によらず一律に大きい時定数である比較例に従う出力重量wcに比べ、検出重量wsの変化量によって時定数を変化させる本発明の実施の形態に従う出力重量wiの方が、容器の取り外しによる実重量wrの大きな変化に速く追随している。したがって、本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100は、「システムに対する操作」が行われた時のフィルタ53の出力値の応答性が高くなる。よって、フィルタ53の出力値に基づいて、システムに対する操作を正確に検出することが可能となる。
なお、本実施の形態として、出力重量wiを算出するために、所定数N2個以下の検出重量wsを平均化するとしたが、出力重量wiの算出に用いる検出重量wsの範囲はこれに限定されない。例えば、出力重量wiの算出法として、所定の時間範囲に収まる検出重量wsを平均化する態様であってもよい。また、出力重量wiの算出法は、単純平均に限定されず、例えば中央値を用いる態様であってもよい。移動平均は単純移動平均に限らず、加重移動平均または指数移動平均であってもよい。フィルタ53は、移動平均フィルタに限定されず、FIR(有限インパルス応答)フィルタであってもよい。
また、閾値kの定義も上記の方法に限定されず、環境の振動による検出重量wsの変化量よりも大きく、かつ、システムに対する操作による検出重量wsの変化量よりも小さくなるように閾値kを設定できれば良い。
図8は、本実施の形態に従う液体クロマトグラフ100の液量計5で実行されるフィルタ処理の一例を示すフローチャートである。図8のフローチャートは、ADCのサンプリング周期ごとに液量計5のCPU55により繰り返し実行される。なお、図8の説明において、検出重量ws(n)は、今回のサンプリング周期における検出重量wsのデータを示す(nは自然数)。同様に、他の変数においても同様である。
図8を参照して、ステップS01において、CPU55は、重量センサ21から検出重量ws(n)を受信する。ステップS02において、CPU55は、基準範囲W1を設定する。具体的には、CPU55は、検出重量ws(n)および閾値kを用いて基準範囲W1の上限値WUおよび下限値WLを設定する。
ステップS03において、CPU55は、検出重量ws(n)が前回のサンプリング周期にて設定された基準範囲W1以内であるかを判定する。すなわちCPU55は、検出重量ws(n)がwm(n−1)−k≦ws(n)≦wm(n−1)+kを満たすか否かを判定する。
検出重量ws(n)がwm(n−1)−k≦ws(n)≦wm(n−1)+kを満たさない場合(ステップS03においてNO)、CPU55は、ステップS04においてカウント値rを1増加させる。ここで、カウント値rは0以上N1以下の整数であり、検出重量wsが連続して基準範囲W1外となる回数をカウントするための値である。
ステップS05において、CPU55はカウント値r=N1であるか否かを判定する。
カウント値r=N1である場合(ステップS05においてYES)、ステップS06において、CPU55は、検出重量wsの変化量が閾値kより大きいと判定する。すなわち、現在のサンプリング周期よりもサンプリング周期におけるN1個前のデータにおいて、実重量wrが大きく変動したことを判定する。続くステップS07において、CPU55は、カウント値rを0にする。ステップS08において、CPU55は、フィルタ53における遅延回路dの直列接続数を(N1−1)とし、処理をステップS12に進める。
一方、検出重量ws(n)がwm(n−1)−k≦ws(n)≦wm(n−1)+kを満たす場合(ステップS03においてYES)、または、カウント値r=N1でない場合(ステップS05においてNO)、CPU55は、ステップS09に処理を進めて、フィルタ53における遅延回路dの直列接続数が(N2−1)であるか否かを判定する。
遅延回路dの直列接続数が(N2−1)でない場合(ステップS09においてNO)、CPU55は、遅延回路dの直列接続数を+1増加し、処理をステップS12に進める。一方、遅延回路dの直列接続数が(N2−1)である場合(ステップS09においてYES)、CPU55は、遅延回路dの直列接続数を(N2−1)のまま保持し、処理をステップS12に進める。
ステップS12において、CPU55は、フィルタ53において、ステップS08,S10,S11で決定した直列接続数の遅延回路dを用いた移動平均処理により、出力重量wiを算出し、算出した出力重量wiをメモリ56に記憶する。なお、CPU55は当該出力重量wiを基に、移動相の液量を算出し、通信I/F57を介して制御部28に出力する。制御部28は、ディスプレイ29において、当該移動相の液量を表示することで、ユーザに移動相の液量を報知することができる。
ステップS13において、CPU55は、nを+1増加し、処理をステップS01に戻す。
以上のような処理を行なうことによって、本実施の形態に係る液体クロマトグラフ100では、検出重量wsが大きく変動した場合、検出重量wsを平滑化するためのフィルタの時定数を小さくして出力重量wiを算出する。これにより、液体クロマトグラフ100は、移動相の液量が大きく変動する移動相の継ぎ足し、容器の設置および取り外し等のシステムに対する操作が行なわれた際に、移動相の液量を高応答で検出できる。また、検出重量wsが大きく変動しない場合には、フィルタの時定数を大きくして、システムに対する操作がおこなわれていない状況(例えば分析中)の移動相の液量も精度よく検出できる。したがって、重量センサを用いて、分析中の移動相の残量を正確に検出すると共に、容器の有無および移動相の注ぎ足しの有無等のシステムに対する操作も正確に検出することが可能な、液体クロマトグラフを提供することができる。
[態様]
上述した複数の例示的な実施形態は、以下の態様の具体例であることが当業者により理解される。
(第1項)一態様に係る液体クロマトグラフは、移動相を収容する容器と、移動相が収容された状態の前記容器の重量を検出するセンサと、前記センサの出力信号を平滑化して出力するフィルタと、前記フィルタから出力された信号に基づいて、前記容器に収容されている移動相の液量を演算する演算部とを備える。前記フィルタは、前記センサの出力信号の単位時間あたりの変化量が所定の閾値より大きい場合には、前記変化量が前記閾値より小さい場合に比べて、前記フィルタにおける平滑化の時定数が小さくなるように構成されてよい。
第1項に記載の液体クロマトグラフによれば、重量センサを用いて、分析中の移動相の残量を正確に検出すると共に、容器の有無および移動相の注ぎ足しの有無等のシステムに対する操作も正確に検出することが可能である。
(第2項)第1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、前記センサの出力信号はアナログ信号である。前記センサの出力信号を所定のサンプリング周期でサンプリングすることによりデジタル信号に変換して前記フィルタに出力するアナログ−デジタル変換器をさらに備える。前記フィルタは、前記アナログ−デジタル変換器から出力されたデジタル信号にフィルタリング処理を実行するデジタルフィルタである。前記デジタルフィルタは、前記デジタル信号の前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より大きい場合には、前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より小さい場合に比べて、前記フィルタリング処理に用いるデータ数が少なくなるように構成されてよい。
第2項に記載の液体クロマトグラフによれば、容器の重量が急激に変化し、センサの出力信号において閾値より大きい変化が起こった場合に、フィルタリング処理するデータにおいて、当該変化が起こった時点以降のデータに基づく割合を大きくすることができる。よって、この場合、デジタルフィルタの時定数を小さくして、デジタルフィルタの出力重量を、容器の重量の変化に素早く追随させることができる。
(第3項)第2項に記載の液体クロマトグラフにおいて、前記デジタルフィルタは、直列接続された遅延回路を有する移動平均フィルタであり、前記移動平均フィルタは、前記デジタル信号の前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より大きい場合には、前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より小さい場合に比べて、移動平均処理に用いる前記遅延回路の数が少なくなるように構成されてよい。
第3項に記載の液体クロマトグラフによれば、容器の重量が急激に変化し、センサの出力信号において閾値より大きい変化が起こった場合に、移動平均処理に用いる遅延回路の数を少なくすることによって、移動平均フィルタの時定数を小さくすることができる。よって、この場合、デジタルフィルタの出力信号を、容器の重量の変化に素早く追随させることができる。
(第4項)第2項または第3項に記載の液体クロマトグラフにおいて、前記デジタルフィルタは、連続する複数のサンプリング周期にわたって、各サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より大きくなる状態が検出された場合、前記連続する複数のサンプリング周期以降の前記デジタル信号に対して前記フィルタリング処理を実行するように構成されてよい。
センサの出力信号が閾値より大きくなるが、その状態が複数のサンプリング周期に渡って連続しない場合、当該センサの出力信号はノイズである可能性が高い。よって、第4項に記載の液体クロマトグラフによれば、ノイズに対する誤判定を防止することができる。また、センサの出力信号に変化が起こった時点以降のデータをフィルタリング処理することにより、デジタルフィルタの時定数を小さくできる。
(第5項)第2項〜第4項のいずれか1項に記載の液体クロマトグラフにおいて、前記デジタルフィルタは、前記フィルタリング処理に用いるデータ数が第1の値から前記第1の値よりも小さい第2の値に減少された後、前記フィルタリング処理に用いるデータ数が前記第2の値から前記第1の値に段階的に増加されてよい。
第5項に記載の液体クロマトグラフによれば、センサの出力信号において閾値より大きい変化が起こった後、次に閾値より大きい変化が起こるまでに、フィルタリング処理に用いるデータ数を第1の値(例えば100個)にまで段階的に増加することができる。よって、このような場合、フィルタの出力信号の安定性を保ちながら、環境からの振動を減衰させる効果を得ることができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
2 ポンプ、5 液量計、6 分析流路、8 オートサンプラ、10 カラム、12 カラムオーブン、14 検出器、20 容器、21 重量センサ、22 ボトルホルダ、24,56 メモリ、25 表示コントローラ、28 制御部、29 ディスプレイ、51 アンプ、52 アナログ−デジタル変換器、53 デジタルフィルタ、54 演算部、100 液体クロマトグラフ、30,57 通信インターフェイス(通信I/F)。

Claims (5)

  1. 移動相を収容する容器と、
    移動相が収容された状態の前記容器の重量を検出するセンサと、
    前記センサの出力信号を平滑化して出力するフィルタと、
    前記フィルタから出力された信号に基づいて、前記容器に収容されている移動相の液量を演算する演算部とを備え、
    前記フィルタは、前記センサの出力信号の単位時間あたりの変化量が所定の閾値より大きい場合には、前記変化量が前記閾値より小さい場合に比べて、前記フィルタにおける平滑化の時定数が小さくなるように構成される、液体クロマトグラフ。
  2. 前記センサの出力信号はアナログ信号であり、
    前記センサの出力信号を所定のサンプリング周期でサンプリングすることによりデジタル信号に変換して前記フィルタに出力するアナログ−デジタル変換器をさらに備え、
    前記フィルタは、前記アナログ−デジタル変換器から出力されたデジタル信号にフィルタリング処理を実行するデジタルフィルタであり、
    前記デジタルフィルタは、前記デジタル信号の前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より大きい場合には、前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より小さい場合に比べて、前記フィルタリング処理に用いるデータ数が少なくなるように構成される、請求項1に記載の液体クロマトグラフ。
  3. 前記デジタルフィルタは、直列接続された遅延回路を有する移動平均フィルタであり、
    前記移動平均フィルタは、前記デジタル信号の前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より大きい場合には、前記サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より小さい場合に比べて、移動平均処理に用いる前記遅延回路の数が少なくなるように構成される、請求項2に記載の液体クロマトグラフ。
  4. 前記デジタルフィルタは、連続する複数のサンプリング周期にわたって、各サンプリング周期あたりの変化量が前記閾値より大きくなる状態が検出された場合、前記連続する複数のサンプリング周期以降の前記デジタル信号に対して前記フィルタリング処理を実行するように構成される、請求項2または3に記載の液体クロマトグラフ。
  5. 前記デジタルフィルタは、前記フィルタリング処理に用いるデータ数が第1の値から前記第1の値よりも小さい第2の値に減少された後、前記フィルタリング処理に用いるデータ数が前記第2の値から前記第1の値に段階的に増加される、請求項2から4のいずれか1項に記載の液体クロマトグラフ。
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