JP2021042956A - 湿度検知装置 - Google Patents

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Kiyoshi Sato
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亨 宮武
沙紀子 古田
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沙紀子 古田
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俊宏 小林
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尚信 大川
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Abstract

【課題】参照用容量部の容量を安定させて湿度検知特性の変動を抑制することができる湿度検知装置を提供すること。【解決手段】本発明の一態様は、基材と、基材の上に設けられた参照部と、参照部の上に設けられた湿度検知部と、を備える湿度検知装置である。他の一態様としては、基材の上に設けられた下部電極と、下部電極の上に設けられた第1誘電体部と、第1誘電体部の上に設けられた中間電極と、中間電極の上に設けられた第2誘電体部と、第2誘電体部の上に設けられた上部電極と、をさらに備え、下部電極、第1誘電体部および中間電極によって参照部の参照用容量部が構成され、上部電極、第2誘電体部および中間電極によって湿度検知部の湿度検知用容量部が構成される。【選択図】図1

Description

本発明は湿度検知装置に関し、より詳しくは、2つの電極および感湿部となる誘電体部が設けられた湿度検知装置に関するものである。
湿度検知装置として、2つの電極間に感湿部を設け、静電容量や電気抵抗の変化に基づき湿度を検知する構成が知られている。このうち静電容量の変化によって湿度を検知する装置(容量式の湿度検知装置)では、外気の湿度の影響を受けない参照用容量部と、外気の湿度によって容量が変化する湿度検知用容量部とを備えている。
参照用容量部は外気から湿気が浸入しないような構造になっており、湿度にかかわらず一定の容量を構成している。一方、湿度検知用容量部は外気から湿気が浸入できる構造によっており、湿度に応じて容量が変化する構成となっている。容量式の湿度検知装置では、検知用容量部からの出力電圧と、参照用容量部からの出力電圧との差分に基づいて相対湿度が算出される。
このように、湿度検知装置においては、検知用容量部における湿度検知に必要な部分は外気に曝されるようにしておき、それ以外の部分については保護部材で被覆する構成が多く採用される。
特許文献1には、保護ゲル部が感湿膜に付着するのをより効果的に抑制することのできる湿度センサが開示される。この湿度センサでは、湿度検出部と、保護ゲル部に覆われるパッド部と、パッド部側から湿度検出部側への保護ゲル部の流動を抑制するダム部と、を備える。
特許文献2には、安価で防水・防塵性に優れた湿度センサパッケージが開示される。この湿度センサパッケージでは、湿度変化を測定する湿度センサと、この湿度センサ上に突出形成され、湿度センサの感湿部を外気に露出させる吸湿口を有する保護部材と、この保護部材を露出させた状態で湿度センサを覆う封止樹脂とを備える。
特開2012−251933号公報 特開2011−151225号公報
容量式の湿度検知装置において、湿度検知を行う際の基準となる参照部の容量は安定している必要がある。例えば、湿度検知に必要な部分以外を保護するための保護部材を設ける場合、保護部材への湿気の浸入によって参照部の容量に影響を与える場合がある。また、参照部と湿度検知部との構造上の相違や封止構造の違いによって湿度検知部と参照部とに加わる応力がアンバランスとなり、これによって容量のドリフトや温度特性、ヒステリシスなどの特性変動が生じることがある。
本発明は、参照部の容量を安定させて検知湿度の変動を抑制することができる湿度検知装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明の一態様は、基材と、基材の上に設けられた参照部と、参照部の上に設けられた湿度検知部と、を備えた湿度検知装置である。このような湿度検知装置によれば、基材の上に参照部と湿度検知部とが積層される構成のため、湿度検知部が参照部の上を覆う保護部材としての役目を果たし、別途の保護材料で参照部を被覆する必要がなくなる。しかも、参照部と湿度検知部とが積層される構造によって構造上のアンバランスが抑制され、湿度検知特性が安定化する。
上記湿度検知装置において、参照部は、外部から参照部へ湿気が浸入することを抑制するように湿度検知部で覆われていてもよい。これにより、湿度検知部が参照部の保護部材としての役目を果たすことになる。
上記湿度検知装置において、基材の上に設けられた下部電極と、下部電極の上に設けられた第1誘電体部と、第1誘電体部の上に設けられた中間電極と、中間電極の上に設けられた第2誘電体部と、第2誘電体部の上に設けられた上部電極と、をさらに備え、下部電極、第1誘電体部および中間電極によって参照部の参照用容量部が構成され、上部電極、第2誘電体部および中間電極によって湿度検知部の湿度検知用容量部が構成されていてもよい。
このような構成によれば、基材の上に参照用容量部と湿度検知用容量部とが積層される構成のため、参照用容量部は基材と湿度検知用容量部との間に配置されることになる。したがって、湿度検知用容量部が参照用容量部の上を覆う保護部材としての役目を果たし、別途の保護材料で参照用容量部を被覆する必要がなくなる。しかも、参照用容量部と湿度検知用容量部とが積層される構造によって構造上のアンバランスが抑制され、湿度検知特性が安定化する。
上記湿度検知装置において、上部電極には感湿孔が設けられていてもよい。これにより、外気の湿気が感湿孔から浸入して上部電極と中央電極との間の第2誘電体部まで到達しやすくなる。
上記湿度検知装置において、少なくとも下部電極、第1誘電体部および中間電極は保護層によって覆われていてもよい。このような保護層によって、第1誘電体部への湿気の浸入をより効果的に抑制することができる。
上記湿度検知装置において、基材の上に設けられ、参照部および湿度検知部の外側を囲むように設けられた枠部をさらに備えていてもよい。これにより、枠部の内側(枠内)に参照部および湿度検知部を収容することができる。
上記湿度検知装置において、枠部はシリコンによって形成されていてもよい。これにより、シリコンの加工性および硬さを利用して枠部を構成することができる。
上記湿度検知装置において、枠部の基材側の面は、内周面から外周面に向けた途中までの第1領域と、第1領域よりも外周面側の第2領域とを有し、第2領域には枠部を基材上に接着するための接着剤が設けられ、第1領域には接着剤が設けられていない構成でもよい。この場合には、第1領域に位置する枠部の基材側の面は、基材または基材に設けられた部材(引き出し配線など)の露出面に直接的に接した状態となる。これにより、接着剤が枠部の内側に露出しないようにすることができ、枠部の内側(枠内)に収容される検知用容量部および参照用容量部と、枠部を接着するための接着剤とを確実に分離することができる。
上記湿度検知装置において、枠部の前記基材側の面は、第2領域よりも外周面側の第3領域をさらに有し、第3領域には接着剤が設けられていない構成でもよい。これにより、接着剤が枠部の第1領域と第3領域とで囲まれるため、外気から接着剤へ湿気が浸入することを効果的に抑制することができる。
上記湿度検知装置において、枠部の外側を囲む封止樹脂をさらに備えていてもよい。これにより、枠部の内側(枠内)に参照用容量部および湿度検知用容量部を収容した状態で、枠部の外側を封止樹脂で囲んだパッケージ構造を構成することができる。
本発明によれば、参照部の容量を安定させて湿度検知特性の変動を抑制することができる湿度検知装置を提供することが可能になる。
(a)および(b)は、本実施形態に係る湿度検知装置を例示する図である。 参考例に係る湿度検知装置を例示する断面図である。 (a)および(b)は、モールド封止について説明する断面図である。 (a)および(b)は、引き出し配線の逃げ構造の例を示す断面図である。 (a)および(b)は、引き出し配線の逃げ構造の他の例を示す断面図である。 平坦化領域の一例を示す平面図である。 (a)および(b)は、他の枠部の例を示す断面図である。 湿度検知装置の他の構造の例を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下の説明では、同一の部材には同一の符号を付し、一度説明した部材については適宜その説明を省略する。
(湿度検知装置の構成)
図1(a)および(b)は、本実施形態に係る湿度検知装置を例示する図である。
図1(a)には湿度検知装置1の断面図が示され、図1(b)には湿度検知装置1の平面図が示される。図1(a)に示す断面図は、図1(b)に示すA部を拡大した断面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る湿度検知装置1は外気の湿度を電気信号として検知する装置であり、基材50の上に設けられた参照部20と、参照部20の上に設けられた湿度検知部10とを備える。湿度検知装置1は、湿度検知部10と参照部20との容量差に基づいて湿度を検知する。
基材50としては、例えばシリコンが用いられる。基材50の第1主面50a上には例えば酸化シリコンの第1絶縁層55が形成されており、この第1絶縁層55の上に湿度検知部10および参照部20が形成される。また、第1絶縁層55の上には湿度検知部10および参照部20と引き出し配線12を介して導通するパッド電極15が設けられる。
基材50の第1絶縁層55の上には、下部電極110、第1誘電体部210、中間電極130、第2誘電体部220および上部電極120がこの順に積層される。下部電極110、中間電極130および上部電極120には、例えばルテニウム(Ru)が用いられる。第1誘電体部210および第2誘電体部220には、例えばポリイミド系樹脂や酸化シリコンが用いられる。
このように積層された下部電極110、第1誘電体部210、中間電極130、第1誘電体部210および上部電極120のうち、下部電極110、第1誘電体部210および中間電極130によって参照部(参照用容量部)20が構成される。また、上部電極120、第2誘電体部220および中間電極130によって湿度検知部(湿度検知用容量部)10が構成される。すなわち、中間電極130を共通電極として、中間電極130よりも基材50側の下部電極110と、中間電極130よりも基材50とは反対側の上部電極120との3つの電極のうち、基材50側の2つで参照部20を構成し、基材50とは反対側の2つで湿度検知部10を構成している。
上部電極120には複数の感湿孔121が設けられている。この感湿孔121を通じて外部の湿気が第2誘電体部220まで到達する。第2誘電体部220は感湿部として機能し、第2誘電体部220に含まれる水分量に応じて第2誘電体部220の誘電率が変化する。これにより、上部電極120と中間電極130との間の静電容量が変化して、変化した静電容量に基づき湿度を検知することができる。
一方、参照部20における第1誘電体部210は感湿層として機能しない。すなわち、外部の湿度にかかわらず第1誘電体部210の誘電率はほとんど変化しないため、下部電極110と中間電極130との間の静電容量はほぼ一定となる。したがって、参照部20での静電容量に基づく出力電圧と、湿度検知部10での静電容量に基づく出力電圧との差分から相対湿度を検知することができる。
湿度検知部10および参照部20の積層構造の周囲には枠部60が設けられる。枠部60は例えばシリコンをエッチングして枠型に形成したものであり、接着剤65を介して接続される。枠部60としてシリコンを用いることで、シリコンの加工性および硬さを利用して枠部60を構成することができる。この枠部60の開口601内に湿度検知部10および参照部20が配置されることで、開口601から外部の湿気が感湿孔121から第2誘電体部220に取り込まれる。
本実施形態では、基材50の第1主面50a上に参照部20と湿度検知部10とが積層される構成のため、参照部20が基材50と湿度検知部10との間に配置されることになる。すなわち、参照部20の上を湿度検知部10で覆う状態となり、外部から参照部20へ湿気が浸入することを抑制する保護部材としての役目を湿度検知部10が果たすようになる。このため、参照部20を別途の保護材料で被覆しなくても、外部から第1誘電体部210への湿気の浸入を、湿度検知部10によって抑制することができる。
本実施形態では、第1誘電体部210への湿気の侵入の抑制をより確実に実現する観点から、第1誘電体部210の少なくとも一部、具体的には、側面および上面の一部が、窒化シリコン(SiN)などの非透湿性材料からなる保護層70)によって覆われている。このように、湿度検知部10と保護層70とによって第1誘電体部210を完全に覆うことにより、湿度検知部10に湿気が浸入しないようにすることができる。このような構成は、湿度検知部10と第1誘電体部210とが共用する中間電極130の一部を覆うように保護層70を設けることによって安定的に形成することができる。
図2は、参考例に係る湿度検知装置を例示する断面図である。
参考例に係る湿度検知装置2では、基材50の第1主面50a上に設けられた第1絶縁層55の上に、第1主面50aに沿って湿度検知部10と参照部20とが並置された構成となっている。
第1絶縁層55の上には共通電極310が設けられる。この共通電極310の上に誘電体部330が第1主面50aに沿って並置される。一方側の誘電体部330の上には参照用電極320が設けられ、他方側の誘電体部330の上には検知用電極340が設けられる。この共通電極310、一方側の誘電体部330および参照用電極320によって参照部20が構成され、共通電極310、他方側の誘電体部330および検知用電極340によって湿度検知部10が構成される。
基材50上には枠部60が接着剤65によって接続される。枠部60は参照部20の上に被せられる。これにより、参照部20の誘電体部330に外部から湿気が浸入することを抑制している。一方、枠部60は湿度検知部10の上には被せられない。湿度検知部10は枠部60の開口601内に配置される。湿度検知部10には枠部60の開口601から湿気が浸入して、湿度の検知を行うことができる。
参考例に係る湿度検知装置2では、湿度検知部10と参照部20とを基材50の上に並置し、参照部20の上に枠部60を被せることで参照部20への湿気の浸入を阻止しようとする構成である。しかし、枠部60を取り付ける接着剤65は枠部60よりも吸湿性が高いため、接着剤65で吸収した湿気が参照部20の誘電体部330まで到達してしまう可能性がある。特に、耐熱性を考慮して、接着剤65としてポリイミドを用いた場合には、比較的吸湿性が高いため接着剤65の側面の僅かな露出部分から湿気を吸収してしまい、時間経過によってその湿気が参照部20の誘電体部330まで到達することになる。この湿気の吸排出によって参照部20での静電容量が変動し、湿度検知精度の不安定化を招いている。
また、参考例に係る湿度検知装置2のように、湿度検知部10と参照部20とが並置され、参照部20にのみ枠部60が接着剤65を介して被せられ、湿度検知部10は開放されている構成では、構造上のアンバランスが生じている。このため、参照部20には枠部60や接着剤65からの応力が優先的に印加される。その印加される応力の大きさは、枠部60の接着状態などが装置ごとに異なるため、各装置で異なっている。湿度検知部10および参照部20の静電容量は応力によって変化するため、この装置ごとの応力印加のばらつきは静電容量の変化をもたらし、装置ごとの湿度検知特性の変動(検出値のドリフト、温度特性、ヒステリシスなど)の原因になる。さらに、枠部60の外側をモールド樹脂(封止樹脂)で覆う構成では、モールド樹脂からの応力も参照部20に優先的に印加される。この応力も湿度検知特性の変動の原因になる。
本実施形態では、湿度検知部10と参照部20とが積層される構成のため、参照部20が湿度検知部10によって覆われる状態となる。これにより、参照部20のほとんどを吸湿性の低い部材で覆うことができ、外部から第1誘電体部210への湿気の浸入を効果的に抑制することができる。
しかも、湿度検知部10と参照部20とが積層される構造によって、いずれにも枠部60が被せられることがなく、構造上のアンバランスが抑制される。したがって、枠部60や接着剤65から受ける応力について、検知部10および参照部20でアンバランスが生じにくい。また、枠部60の外側をモールド樹脂で封止する構成であっても、湿度検知部10および参照部20で受ける応力のアンバランスが生じにくい。したがって、このアンバランスに起因する湿度検知特性の変動が抑制される。
図3(a)および(b)は、モールド封止について説明する断面図である。
図3(a)には金型800に湿度検知装置1をセットした状態が示され、図3(b)にはモールド封止後の状態が示される。
図3(a)に示すように、金型800は上型810と下型820とによって構成され、上型810と下型820とを合わせた状態で間にキャビティ850が設けられる。このキャビティ850内に本実施形態に係る湿度検知装置1が配置される。
図3(a)に示す例では、1つの基板500の上に複数の湿度検知装置1が配置される。すなわち、モールド封止を行った後に基板500を分割することで、枠部60の外側を封止樹脂(図3(b)に示すモールド樹脂80)で囲んだパッケージ構造の湿度検知装置1が得られる。なお、基板500は基材50であってもよい。
上型810と下型820とを合わせた場合、湿度検知装置1の枠部60が上型810に当たることになる。キャビティ850内にモールド樹脂を注入すると、枠部60の枠内にはモールド樹脂は入らず、枠部60の外側がモールド樹脂80によって封止される。
ここで、枠部60が設けられていない場合には、枠部60の位置に相当する上型810の位置に、凸型を設ける必要がある。このような凸型を上型810に設けると、金型800の構造が複雑になり、コストアップに繋がる。本実施形態のように枠部60が設けられていることで、枠部60が凸型の役目を果たし、上型810の構成を簡素化できる。
(配線の逃げ構造)
図1(a)および図3(b)に示す湿度検知装置1において、上部電極120から延在する引き出し配線12は保護層70を上に沿って配置される。枠部60を取り付ける際には接着剤65の中に引き出し配線12が埋め込まれる状態となっている。この引き出し配線12を積極的に枠部60から離間させる構成を採用してもよい。
図4(a)および(b)は、引き出し配線の逃げ構造の例を示す断面図である。図4(a)は全体図、図4(b)は引き出し配線12の部分の拡大図である。
この構造では、保護層70にビアホール70hを形成している。そして、引き出し配線12を第1部分12a、第2部分12bおよび第3部分12cに分けた場合、第1部分12aを上部電極120から保護層70の上に沿ってビアホール70hまで形成し、第2部分12bをビアホール70h内に形成し、第3部分12cを保護層70と第1絶縁層55との間に形成している。そして、枠部60を第3部分12cの上に取り付ける。これにより、引き出し配線12は第3部分12cの位置において枠部60との間に少なくとも保護層70が介在することになり、枠部60と重なる位置において引き出し配線12と枠部60とを離間させることができる。
(接着剤の露出防止構造)
図4(a)および(b)に示すように、枠部60の基材50側の面の形状によって接着剤65の側面の露出を防止する構造を採用してもよい。
例えば、図1(a)および図3(b)に示すように、枠部60の基材50側の面には一様に接着剤65が設けられている。この構造では、接着剤65の開口601側の側面が露出することになる。開口601側に露出した接着剤65の側面から接着剤65内に湿気が吸収されると、時間経過によって吸収された湿気が開口601側に排出され、この湿気を湿度検知部10で検知してしまう可能性がある。また、モールド樹脂80に含まれる水分が接着剤65を通過して枠部60の内部に放出され、この放出された水分に基づく湿気を湿度検知部10で検知してしまう可能性もある。
そこで、図4(a)および(b)に示すように、枠部60の基材50側の面を、内周面から外周面に向けた途中までの第1領域60aと、第1領域60aよりも外周面側の第2領域60bとに分けて、第2領域60bに接着剤65を設け、第1領域60aには接着剤65を設けないようにする。
第1領域60aは基材50側に向いて凸となっており、第2領域60bは基材50側に向いて凹となっている。この第2領域60bの凹部分に接着剤65が設けられ、この接着剤65によって枠部60が固定される。第1領域60aの凸部分には接着剤65は設けられていないため、枠部60の開口601側には接着剤65は露出しない。これにより、枠部60の内側(枠内)に収容される湿度検知部10および参照部20と、枠部60を接着するための接着剤65とを確実に分離することができ、接着剤65に吸収された湿気による湿度検知への影響を効果的に抑制することができる。
図5(a)および(b)は、引き出し配線の逃げ構造の他の例を示す断面図である。
図5(a)に示す構造では、保護層70の一部に溝70aを形成し、この溝70aに沿って引き出し配線12を形成している。溝70aは、枠部60の基材50側の面のうち少なくとも第1領域60aと対向する位置に設けられる。溝70a内に設けられる引き出し配線12の厚さを溝70aの深さと同じにすることで、第1領域60aが対向する面(溝70aに埋め込まれた引き出し配線12の上面および溝70a以外の保護層70の上面)が平坦となる。したがって、第1領域60aが突き当たる面が平坦となって、枠部60を安定して固定できるようになる。
図5(b)に示す構造では、保護層70の上に第2絶縁層72を設けて平坦化したものである。すなわち、枠部60の少なくとも第1領域60aと対向する位置を積極的に平坦化するため、引き出し配線12が埋め込まれた溝70aの上に第2絶縁層72を設け、第2絶縁層72の表面を平坦化している。
第2絶縁層72には、第1ビアホール72h1と、第2ビアホール72h2とが設けられる。引き出し配線12は、第1部分12a、第2部分12b、第3部分12c、第4部分12dおよび第5部分12eに分けられる。第1部分12aは、上部電極120から保護層70および第2絶縁層72の上に沿って第1ビアホール72h1まで形成される。第2部分12bは第1ビアホール72h1内に形成される。第3部分12cは第1ビアホール72h1と第2ビアホール72h2との間の溝70a内に設けられる。第4部分12dは第2ビアホール72h2内に形成される。第5部分12eは第2ビアホール72h2から第2絶縁層72の上に形成される。
このような構造を形成する場合、保護層70を形成した後、溝70aを形成して溝70a内に第3部分12cを形成する。その後、保護層70の上に第2絶縁層72を形成する。第2絶縁層72には、例えば窒化シリコン(SiN)が用いられる。次いで、第2絶縁層72の表面をCMP(Chemical Mechanical Polishing)などによって平坦化する。
次に、第2絶縁層72に第1ビアホール72h1および第2ビアホール72h2を形成して、第1ビアホール72h1内に第2部分12bを埋め込み、第2ビアホール72h2内に第4部分12dを埋め込む。その後、上部電極120の形成ととともに第1部分12aおよび第5部分12eを形成する。
これにより、枠部60の少なくとも第1領域60aと対向する第2絶縁層72が平坦化された状態となり、枠部60を安定して固定できるようになる。しかも、枠部60の第1領域60aと引き出し配線12の第3部分12cとの間には第2絶縁層72が介在するため、枠部60と重なる位置において引き出し配線12と枠部60とを離間させることもできる。
図6は、平坦化領域の一例を示す平面図である。
図6のドットで示す領域Dは接着剤65が塗布される領域である。また、図6のハッチングで示す領域Hは平坦化される領域である。図5(b)に示す構造において、第2絶縁層72が平坦化される領域Hは、枠部60の開口601よりも内側で第1ビアホール72h1よりも外側の位置から、接着剤65が塗布される第2領域60bの少なくとも途中までとなる。
図7(a)および(b)は、他の枠部の例を示す断面図である。図7(a)は全体図、図7(b)は枠部60の接続部分の拡大図である。
図7(a)および(b)に示す枠部60の基材50側の面は、内周面から外周面に向けた途中までの第1領域60aと、第1領域60aよりも外周面側の第2領域60bと、第2領域60bよりも外周面側の第3領域60cとを有する。
基材50側に向いて、第1領域60aは凸型、第2領域60bは凹型、第3領域60cは凸型となる。すなわち、この枠部60では、基材50側の面の中央部分に凹型となる第2領域60bが設けられる。この第2領域60bの凹部分に接着剤65が設けられ、枠部60を接続している。
このような枠部60によれば、接着剤65が枠部60の基材50側の面の凸型となる第1領域60aと第3領域60cとで囲まれるため、外気から接着剤65へ湿気が浸入することをより効果的に抑制することができる。
なお、図7では、枠部60の基材50側の面が第1領域60a、第2領域60bおよび第3領域60cを有する例を示したが、第3領域60cよりも外周面側にさらに凹型となる領域があってもよい。また、第3領域60cの外周面側の凹型となる領域のさらなる外周面側に凸型となる領域があってもよい。すなわち、枠部60の基材50側の面に凹型となる領域が2列以上あってもよい。
(湿度検知装置の他の構造)
図8は、湿度検知装置の他の構造の例を示す断面図である。
図8に示す湿度検知装置1Bは、湿度検知部10および参照部20の積層構造の周囲に枠部60が設けられていない点で図1に示す湿度検知装置1と相違する。これ以外は湿度検知装置1の構成と同様である。
枠部60が設けられていない構成であっても、基材50の上において湿度検知部10と参照部20とが積層される構成であれば、湿度検知部10が参照部20の上を覆う保護部材としての役目を果たし、参照部20を別途の保護材料で被覆する必要がなくなる。また、湿度検知部10および参照部20の積層構造により、これらを基材50上に並置する場合に比べて平面視面積を小さくすることができ、装置の小型化を図ることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、参照部20の上を別途の保護材料で被覆しなくても参照部20への湿気の浸入を抑制して参照用容量の安定化を図り、湿度検知精度を向上させることが可能となる。
なお、上記に本実施形態を説明したが、本発明はこれらの例に限定されるものではない。例えば、中間電極130は上下に分割されており、上側の中間電極部分を湿度検知部10での電極として用い、下側の中間電極部分を参照部20での電極として用いてもよい。また、湿度検知部における検出方式は、上記の実施形態の説明のように容量を測定して湿度を検知する方式であってもよいし、抵抗化を測定して湿度を検知する方式であってもよい。電極材料としてルテニウム(Ru)を用いる例を示したが、例えばアルミニウムや銅といった他の導電材料を用いてもよい。
また、前述の実施形態に対して、当業者が適宜、構成要素の追加、削除、設計変更を行ったものや、実施形態の構成例の特徴を適宜組み合わせたものも、本発明の要旨を備えている限り、本発明の範囲に含有される。
1,1B,2…湿度検知装置
10…湿度検知部
12…引き出し配線
12a…第1部分
12b…第2部分
12c…第3部分
12d…第4部分
12e…第5部分
15…パッド電極
20…参照部
50…基材
50a…第1主面
55…第1絶縁層
60…枠部
60a…第1領域
60b…第2領域
60c…第3領域
65…接着剤
70…保護層
70a…溝
70h…ビアホール
72…第2絶縁層
72h1…第1ビアホール
72h2…第2ビアホール
80…モールド樹脂
110…下部電極
120…上部電極
121…感湿孔
130…中間電極
210…第1誘電体部
220…第2誘電体部
310…共通電極
320…参照用電極
330…誘電体部
340…検知用電極
500…基板
601…開口
800…金型
810…上型
820…下型
850…キャビティ
D…領域
H…領域

Claims (10)

  1. 基材と、
    前記基材の上に設けられた参照部と、
    前記参照部の上に設けられた湿度検知部と、
    を備えた湿度検知装置。
  2. 前記参照部は、外部から前記参照部へ湿気が浸入することを抑制するように前記湿度検知部で覆われている、請求項1記載の湿度検知装置。
  3. 前記基材の上に設けられた下部電極と、
    前記下部電極の上に設けられた第1誘電体部と、
    前記第1誘電体部の上に設けられた中間電極と、
    前記中間電極の上に設けられた第2誘電体部と、
    前記第2誘電体部の上に設けられた上部電極と、
    をさらに備え、
    前記下部電極、前記第1誘電体部および前記中間電極によって前記参照部の参照用容量部が構成され、前記上部電極、前記第2誘電体部および前記中間電極によって前記湿度検知部の湿度検知用容量部が構成された、請求項1または2に記載の湿度検知装置。
  4. 前記上部電極には感湿孔が設けられた、請求項3記載の湿度検知装置。
  5. 少なくとも前記下部電極、前記第1誘電体部および前記中間電極は保護層によって覆われた、請求項3または4に記載の湿度検知装置。
  6. 前記基材の上に設けられ、前記参照部および前記湿度検知部の外側を囲むように設けられた枠部をさらに備えた、請求項1から5のいずれか1項に記載の湿度検知装置。
  7. 前記枠部はシリコンによって形成された、請求項6記載の湿度検知装置。
  8. 前記枠部の前記基材側の面は、内周面から外周面に向けた途中までの第1領域と、前記第1領域よりも前記外周面側の第2領域とを有し、
    前記第2領域には前記枠部を前記基材上に接着するための接着剤が設けられ、前記第1領域には前記接着剤が設けられていない、請求項6または7に記載の湿度検知装置。
  9. 前記枠部の前記基材側の面は、前記第2領域よりも前記外周面側の第3領域をさらに有し、
    前記第3領域には前記接着剤が設けられていない、請求項8記載の湿度検知装置。
  10. 前記枠部の外側を囲む封止樹脂をさらに備えた、請求項6から9のいずれか1項に記載の湿度検知装置。
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