JP2021042886A - サーバ、空調制御システム、制御方法および制御プログラム - Google Patents

サーバ、空調制御システム、制御方法および制御プログラム Download PDF

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Abstract

【課題】睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことが可能な空調制御システムを提供する。【解決手段】空気調和機とネットワークを介して通信するサーバ(14)は、制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、空気調和機の制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する計画生成部(81)と、運転計画情報を、ネットワークを介してユーザの空気調和機に供給することにより、空気調和機に、運転計画情報にしたがった睡眠時自動運転を実施させる計画供給部(82)とを備えている。【選択図】図1

Description

本発明は、空気調和機を制御するサーバ、空調制御システム、制御方法および制御プログラムに関する。
睡眠時に快適な空調になるように自動運転する空気調和機が従来技術として知られている。例えば、特許文献1には、ユーザがスムースに入眠できるように、ユーザの生理状態に応じて、室内温熱環境を調節する空気調和機が記載されている。また、特許文献2には、季節ごとに変化する体温リズムに応じて寝室温度調節を行う空気調和機が記載されている。また、特許文献3には、睡眠状態取得システムにより判定された就寝者の睡眠状態と運転モードとに応じて、設定温度を決定し、室内空間の温度が設定温度となるように空気を調節する空気調和機が記載されている。また、特許文献4には、睡眠期間を互いに重複しない複数の期間に区切り、区切られた期間ごとに、ユーザからの設定温度の入力を受け付ける空気調和機が記載されている。
特開2004−92918号公報(2004年3月25日公開) 特開2006−162168号公報(2006年6月22日公開) 特開2011−94881(2011年5月12日公開) 特開2017−150764(2017年8月31日公開)
しかしながら、特許文献1または2のような空気調和機は、睡眠習慣も体質も就寝場所の気候も全く異なる多数のユーザに対して、ユーザ1人1人に合った空調制御ができないという問題がある。空気調和機が個別のユーザに合った自動運転を行うためには、ユーザ個別の情報を収集する必要が生じる。
しかしながら、ユーザ個別の情報を収集するためには、特許文献3のように、ユーザの睡眠状態を取得するための各種の生体センサ類が必要となり、ユーザがこのような睡眠状態取得システムを構築するのには相当な困難が伴う。あるいは、特許文献4の空気調和機では、ユーザ個別の情報を収集するために、ユーザは区切られた期間ごとに適切な温度を指定しなければならず、入力が非常に煩雑になる。しかも、快適な睡眠を得られる条件について知識がなければ、区切られた期間ごとに適切な温度を設定することは難しく、ユーザが自身の最適解を得るのには相当な困難が伴う。
本発明の一態様は、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことが可能な空調制御システムを実現することを目的とする。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係るサーバは、1または複数の空気調和機とネットワークを介して通信するサーバであって、ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成部と、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給することにより、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させる供給部とを備えている。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る空調制御システムは、1または複数の空気調和機と、前記空気調和機のそれぞれのユーザが操作する携帯端末と、前記空気調和機および前記携帯端末とネットワークを介して通信するサーバとを含む空調制御システムであって、前記サーバは、前記ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成部と、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給することにより、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させる供給部とを備え、前記空気調和機は、前記運転計画情報を前記サーバから取得する取得部と、前記制御対象期間において、取得された前記運転計画情報にしたがって該空気調和機を動作させることにより、前記睡眠時自動運転を実施する運転制御部とを備え、前記携帯端末は、前記設定情報の前記ユーザによる入力を支援するための設定画面を、該携帯端末の表示部に表示させ、前記設定画面を介して前記ユーザから受け付けた前記設定情報を前記サーバに送信する設定部を備えている。
上述の課題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、1または複数の空気調和機とネットワークを介して通信するサーバの制御方法であって、ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成ステップと、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させるために、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給する供給ステップとを含む。
本発明の一態様によれば、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことができる。
クラウドサーバの要部構成を示すブロック図である。 エアコン制御システムの概要を示す図である。 エアコン制御システムに含まれる各装置のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示すブロック図である。 エアコンが、夏季において冷房にておやすみ自動運転を実施する場合の制御内容の一例を説明するグラフである。 設定情報のデータ構造の一例を示す図である。 携帯端末の表示部に表示させる設定画面の一例を示す図である。 気象予報情報のデータ構造の一例を示す図である。 運転計画情報のデータ構造の一例を示す図である。 生成ルールのデータ構造の一例を示す図である。 運転計画データベース(DB)のデータ構造の一例を示す図である。 運転実績情報のデータ構造の一例を示す図である。 質問ルールのデータ構造の一例を示す図である。 携帯端末の表示部に表示させるアンケート画面の一例を示す図である。 回答情報のデータ構造の一例を示す図である。 補正ルールのデータ構造の一例を示す図である。 エアコン制御システム1に含まれる各装置の処理の流れを示すフローチャートである。 エアコンが、冬季において暖房にておやすみ自動運転を実施する場合の制御内容の一例を説明するグラフである。 生成ルールのデータ構造の他の一例を示す図である。 質問ルールのデータ構造の他の一例を示す図である。 補正ルールのデータ構造の他の一例を示す図である。
〔実施形態1〕
以下、本発明の一実施形態について、詳細に説明する。本発明の空調制御システムは、1または複数の空気調和機(以下、エアコンと称する)の運転を遠隔から制御することが可能なエアコン制御システム1として実現される。
<システム概要>
図2は、本実施形態に係るエアコン制御システム1の概要を示す図である。図2に示すように、エアコン制御システム1は、エアコン11(空気調和機)と、エアコン11のリモートコントローラ(以下、リモコン)12と、無線アクセスポイント(以下、AP)13と、クラウドサーバ14(サーバ)と、携帯端末15とを備えている。
エアコン11および無線AP13は、ユーザ宅21に設置されている。エアコン11は、無線AP13および広域通信ネットワーク22(ネットワーク)を介してクラウドサーバ14と通信可能に接続されている。また、携帯端末15は、広域通信ネットワーク22を介してクラウドサーバ14と通信可能に接続されている。エアコン制御システム1において、天気予報のサービスを提供するサービスサーバ16が広域通信ネットワーク22に接続されており、クラウドサーバ14は、広域通信ネットワーク22を介してサービスサーバ16が提供するサービスを受けることができる。
クラウドサーバ14は、広域通信ネットワーク22を介して、複数のユーザ宅21の複数のエアコン11と通信し、それぞれのユーザ宅21に設置されているエアコン11の動作を制御したり、エアコン11から情報を収集したりする。
本実施形態では、広域通信ネットワーク22としてインターネットを含む構成を例示しているが、電話回線網、移動体通信網、CATV(CAble TeleVision)通信網、衛星通信網などを利用することもできる。なお、エアコン11と携帯端末15とは、何れも無線通信機器であり、広域通信ネットワーク22を介することなく、無線AP13を介して相互に通信することもできる。
本実施形態では、クラウドサーバ14にて、エアコン11と携帯端末15とが対応づけて登録されている。これにより、携帯端末15は、クラウドサーバ14を介してエアコン11を遠隔操作できる。携帯端末15の例としては、スマートフォン、タブレット端末などが挙げられる。なお、1台の携帯端末15から複数のエアコン11を遠隔操作することが可能である。また、複数の携帯端末15から、1つのエアコン11を遠隔操作することも可能である。
本実施形態のエアコン11は、冷房機能および暖房機能の一方のみを有してもよいし、両方を有してもよい。また、エアコン11は、さらに、湿度を低下させながら室内の空気の冷却を行う除湿機能を有していてもよい。本実施形態では、一例として、エアコン11は、運転のモードとして、「冷房」、「除湿」、「暖房」の3種類の運転モードを有するものとする。
さらに、本実施形態のエアコン11は、コンプレッサ33a(図3参照)の回転数が制限されない通常運転と、コンプレッサ33aの回転数が通常運転時に比べて制限される省エネルギー運転(以下、省エネ運転)とを実施する機能を有する。さらに、エアコン11は、ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間において、クラウドサーバ14からの指示にしたがって、自動運転(以下、おやすみ自動運転)を実施する機能を有する。おやすみ自動運転は、エアコン11が、クラウドサーバ14からの指示にしたがって、上述の3種の運転モード、設定温度、風量、および、風向などを逐次変更することにより実現される。おやすみ自動運転によれば、ユーザに合った快適な睡眠環境を該ユーザに提供することができる。
また、本実施形態のエアコン11は、ユーザが設定した設定時刻に運転を自動で開始する公知のタイムスイッチ機能の他に、設定時刻の前に上述の省エネ運転を開始し、設定時刻に室温を設定温度に到達させる新たなタイマ機能を有している。以下では、この新たなタイマ機能を「省エネ入タイマ機能」と称する。省エネ入タイマ機能は、おやすみ自動運転(睡眠時自動運転)とは独立して実施されてもよいし、おやすみ自動運転の一部として実施されてもよい。
エアコン制御システム1において、各装置が以下の情報をやりとりすることにより、エアコン11の省エネ入りタイマ機能が実現される。具体的には、本実施形態のエアコン11は、エアコン11に関する各種の情報をクラウドサーバ14に送信しておくことにより、省エネ運転の運転期間と室内の温度の変化量との相関関係などをクラウドサーバ14に学習させておくことができる。次に、エアコン11は、リモコン12を用いてユーザにより設定された設定情報をクラウドサーバ14に送信する。例えば、エアコン11は、設定時刻と、該設定時刻に到達すべき設定温度と、エアコン11が空気調和を行う室内の温度とを含む省エネ入タイマのための設定情報を、クラウドサーバ14に送信する。これにより、クラウドサーバ14は、上述の相関関係を用いて、エアコン11が省エネ入タイマ機能を実施するときの運転開始時刻を、精度よく決定することができる。そして、エアコン11は、運転開始時刻をクラウドサーバ14から受信し、受信した運転開始時刻に省エネ運転を実施する。その結果、エアコン11は、コンプレッサ33aの回転数の制約内で、設定時刻において、室温を設定温度に到達させることができる。
さらに、エアコン制御システム1において、各装置が以下の情報をやりとりすることにより、エアコン11のおやすみ自動運転が実現される。具体的には、携帯端末15は、おやすみ自動運転のための設定情報をクラウドサーバ14に送信する。設定情報のデータ構造は、詳細には後述するが、設定情報は、例えば、上述の設定時刻に対応する「就寝時刻」と、おやすみ自動運転の終了時刻に対応する「起床時刻」などを含む。設定情報は、必要に応じて、「設定温度」を含んでもよい。
クラウドサーバ14は、携帯端末15から送信された設定情報と、サービスサーバ16から取得した気象予報情報とに基づいて、運転計画情報を生成し、エアコン11に供給する。運転計画情報は、ユーザの睡眠期間を含むおやすみ自動運転の制御対象期間において、どのタイミングでどのように動作するのかをエアコン11に対して指示する情報である。なお、本実施形態では、ユーザの睡眠期間は、就寝時刻から起床時刻までの間の期間として定義され、制御対象期間としては、該睡眠期間の前後の期間も含まれていてもよい。
本実施形態では、おやすみ自動運転の制御対象期間は、睡眠時のヒトの状態に基づくフェーズに合わせてさらに複数の小期間に細分類される。つまり、制御対象期間は、ヒト(ユーザ)が経る睡眠状態に応じて複数の小期間に分割される。小期間ごとに適した運転がエアコン11によってなされるように、運転計画情報においては、少なくとも小期間ごとに、エアコン11の動作(具体的には、エアコン本体33に対する制御内容)が1つ定義される。ここでは、エアコン11に1つの時間帯における制御内容を指示するまとまりのある1つのデータを制御データと称する。したがって、運転計画情報は、複数の制御データの集まりで構成される。好ましくは、運転計画情報において、複数の制御データは、時系列が判別可能な状態で配列される。運転計画情報および制御データのデータ構造については、別図に基づいて後述する。
エアコン11は、運転計画情報に含まれる制御データに順次したがって、おやすみ自動運転を実施する。運転計画情報は、ユーザごとに個別に生成される。したがって、エアコン11は、運転計画情報にしたがって自動運転を行うことにより、ユーザにとって快適な睡眠環境を実現し、ユーザに良質な睡眠をもたらすことが可能となる。
おやすみ自動運転の終了後、エアコン11は、おやすみ自動運転の運転実績を示す運転実績情報を生成して、クラウドサーバ14に返信する。運転実績情報には、ユーザがリモコン12または携帯端末15を用いてエアコン11に対して行った操作の履歴などが含まれる。
クラウドサーバ14は、運転実績情報に基づいてアンケート情報を生成し、携帯端末15に送信する。アンケート情報の内容について、後に詳述するが、例えば、アンケート情報には、睡眠期間の室温について、ユーザがどのように感じたかの感想を問う質問が含まれている。ユーザが携帯端末15を用いてアンケートに回答すると、携帯端末15は、回答情報を生成し、クラウドサーバ14に返信する。クラウドサーバ14は、回答情報に基づいて、次回以降の運転計画情報がよりユーザに合った運転計画情報となるように、先の運転計画情報を補正し、次回以降の運転計画情報の生成に活かす。
以上のとおり、クラウドサーバ14は、ユーザの好みを学習して、ユーザに合うように運転計画情報をブラッシュアップすることができる。さらに、クラウドサーバ14は、気象予報情報を併せて用いることにより、その日その時間帯に最適な運転計画情報を生成することができる。
<装置構成>
図3は、エアコン制御システム1に含まれる各装置のハードウェア構成およびソフトウェア構成を示すブロック図である。なお、クラウドサーバ14のソフトウェア構成については別図にて後に詳述する。
(エアコンのハードウェア構成)
エアコン11は、一例として、制御部31、記憶部32、エアコン本体33、センサ部34、通信部35、操作パネル36、リモコン受光部37、および、音声出力部38を備えている。
制御部31は、エアコン11の各部の動作を制御するものであり、例えば、CPU(Central Processing Unit)や専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部31は、記憶部32に記憶されているエアコン11における各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、エアコン11の各部の動作を統括的に制御する。なお、制御部31の詳細については後述する。
記憶部32は、エアコン11にて用いられる各種データを記憶するものであり、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、HDD(Hard Disk Drive)などを含む。
エアコン本体33は、エアコン11の本来の機能を実行するのに必要な機構を備えるものである。具体的には、エアコン本体33は、空気を加熱または冷却するためのコンプレッサ33a、加熱または冷却された空気をエアコン11の外部に送り出す送風ファン33bなどを含む。
センサ部34は、エアコン11が空気調和を行うユーザ宅21の室内の環境をセンシングするものである。具体的には、センサ部34は、温度を検出する温度センサ34a、湿度を検出する湿度センサ34b、室内の日射量を検出する日照センサ34c、エアコン11の消費電力量を計測する電力センサ34dなどを含む。なお、これらのセンサは、公知のものを利用できるので、その詳細な説明を省略する。エアコン11は、室内の温度(室温)が設定温度になるように、冷房動作、暖房動作などの空気調和動作を行う。このように、温度センサ34aがセンシングする環境は、エアコン11が空気調和動作を制御するのに必要なものである。また、エアコン11は、湿度センサ34bが検出した室内の湿度が所定の閾値以上になると、運転モードを冷房から除湿に切り替える。このように、運転モードを除湿に切り替えるか否かの判断基準となる上述の湿度の閾値を、以下では、湿度閾値と称する。
通信部35は、無線AP13および広域通信ネットワーク22を介してクラウドサーバ14および携帯端末15と相互通信を行うものである。
操作パネル36は、エアコン11に対してユーザが指示を入力したり、エアコン11の状態(例えば、運転モード、室外温度、設定温度等)を通知したりするためのユーザインタフェースである。
リモコン受光部37は、リモコン12からの赤外線信号を受信して、リモコン12からの指示情報を受け付けるためのものである。
音声出力部38は、スピーカなどの音声出力装置である。制御部31は、記憶部32に記憶された音声データに基づく音声を音声出力部38から出力する。なお、音声による操作を行うため、マイクなどの音声入力装置をエアコン11が備えていてもよい。
(エアコンのソフトウェア構成)
エアコン11の制御部31は、一例として、計画取得部41(取得部)、運転制御部42、および、実績報告部43を備えている。さらに、制御部31は、エアコン11として本来備わっている機能を実現するために、空気調和機が標準的に備えている不図示の機能ブロックを備えていてもよい。他にも、制御部31は、不図示の設定取得部、センサ値取得部などを備えていてもよい。
設定取得部は、リモコン12にてユーザが設定した設定情報を取得するものである。例えば、設定情報としては、通常運転の開始時刻および設定時刻、または、省エネ入タイマ機能のための設定時刻および設定温度、おやすみ自動運転のための各種設定情報などが想定される。なお、携帯端末15にてユーザが設定した設定情報を、クラウドサーバ14に登録しておくことが可能であり、設定取得部は、上述の設定情報を通信部35から取得することもできる。
センサ値取得部は、センサ部34の各種センサが検知したセンサ値を適宜取得するものである。取得したセンサ値は、通信部35を介してクラウドサーバ14に送信されたり、運転制御部42がエアコン本体33をどのように制御するのかを決定するために適宜参照されたりする。
計画取得部41は、クラウドサーバ14から運転計画情報を取得するものである。計画取得部41は、PUSH型でクラウドサーバ14から運転計画情報を取得してもよいし、必要に応じてクラウドサーバ14に運転計画情報を要求した上で、PULL型で運転計画情報を取得してもよい。運転計画情報は、ユーザの睡眠期間含む、例えば、一晩分の比較的長い制御対象期間におけるエアコン11の制御データを含むため、本実施形態では、一晩分の運転計画情報は、いくつかのブロックに分割してクラウドサーバ14から供給される。計画取得部41は、おやすみ自動運転の進捗に応じて、適切なタイミングで、運転計画情報のブロックが逐次供給されるように、クラウドサーバ14に対して運転計画情報を要求する。
運転制御部42は、記憶部32に記憶された各種運転モード用の運転情報に基づいて、エアコン本体33の運転を制御するものである。例えば通常運転時の運転情報は、PID(Proportional Integral Differential)制御用パラメータなどを含む。また、例えば、省エネ運転時の運転情報は、コンプレッサ33aの最大回転数などを含む。なお、おやすみ自動運転時は、クラウドサーバ14から供給される運転計画情報にしたがって、通常運転と省エネ運転とが組み合わされて実施される。したがって、運転制御部42は、おやすみ自動運転時は、通常運転時の運転情報と省エネ運転時の運転情報とを適時に参照する。
例えば、省エネ入りタイマ機能を実施するとき、本実施形態では、運転制御部42は、クラウドサーバ14から指定された運転開始時刻にて、省エネ運転を開始するようにエアコン本体33を制御する。これにより、エアコン11は、コンプレッサ33aの最大回転数の制約の範囲内で、ユーザが指定した設定時刻までに、室温を設定温度に到達させることができる。その後、運転制御部42は、設定時刻にて、通常運転するようにエアコン本体33を制御する。このように、省エネ運転から通常運転に切り替えても、室温が既に設定温度に到達しているので、消費電力が急増することを防止できる。
例えば、おやすみ自動運転を実施するとき、運転制御部42は、クラウドサーバ14から供給された運転計画情報において指定された運転開始時刻から、指定された運転モードかつ指定された設定温度にて、エアコン本体33の運転を開始する。そして、運転制御部42は、運転計画情報において指定された継続時間の間、または、指定された運転終了時刻まで、上述の運転を継続する。そして、運転制御部42は、運転計画情報にしたがって、適時に、指定された別の運転モードまたは設定温度などに切り替えて運転を行う。これにより、ユーザの睡眠期間という比較的長い期間においても、該ユーザにとって快適な睡眠環境が実現されるように、きめ細やかな自動運転を実現することができる。
実績報告部43は、エアコン11に関する情報、とりわけ、運転実績情報を生成し、クラウドサーバ14に送信するように通信部35を制御するものである。運転実績情報は、エアコン11がいつ、どのくらいの期間、どのような運転を行ったか、あるいは、運転を行わなかったかを示す情報である。運転実績情報のデータ構造については、別図を参照して詳述するが、運転実績情報は、例えば、運転開始時刻、継続期間、設定温度、運転モード、風量などの情報が含まれる。
実績報告部43は、エアコン11に関する情報として、他にも、センサ部34のそれぞれから取得された各センサ値の時系列データ、コンプレッサ33aおよび送風ファン33bの回転数、などをクラウドサーバ14に送信してもよい。
(携帯端末のハードウェア構成)
携帯端末15は、一例として、制御部51、記憶部52、通信部53、表示部54、および、入力部55を備えている。
制御部51は、携帯端末15の各部の動作を制御するものであり、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部51は、記憶部52に記憶されている携帯端末15における各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、携帯端末15の各部の動作を統括的に制御する。なお、制御部51の詳細については後述する。
記憶部52は、携帯端末15にて用いられる各種データを記憶するものであり、RAM、ROMなどを含む。
通信部53は、無線AP13または広域通信ネットワーク22を介してエアコン11およびクラウドサーバ14と相互通信を行うものである。
表示部54は、制御部51が処理した情報をユーザに視認可能に表示する表示装置である。例えば、表示部54は、液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Display)または有機EL(Electro-Luminescence)ディスプレイなどによって構成される。
入力部55は、ユーザの入力操作を受け付けて、該入力操作に対応する指示信号を制御部51に出力する入力装置である。一例として、表示部54および入力部55は、タッチパネルである。入力部55は、表示部54の表示面でもある入力部55の入力面に、ユーザの指などの指示体が接触または接近することを検知可能なデバイスで構成される。
(携帯端末のソフトウェア構成)
携帯端末15の制御部51は、一例として、遠隔操作部61、設定部62、および、回答部63を備えている。制御部51の各部は、例えば、携帯端末15にダウンロードされた専用のアプリケーションなどにより構築される。
さらに、制御部51は、携帯端末15として本来備わっている機能を実現するために、携帯端末(例えば、スマートフォン)が標準的に備えている不図示の機能ブロックを備えていてもよい。
遠隔操作部61は、ユーザがエアコン11を遠隔操作するためのツールを提供する。遠隔操作部61は、例えば、エアコン11を操作するためのソフトウェアボタンなどで構成された操作画面を表示部54に表示する。そして、操作画面に対してなされた入力操作を入力部55にて受け付け、受け付けた入力操作に対応する指示信号を、無線AP13を介してエアコン11に送信する。
設定部62は、ユーザが、設定情報を入力するための入力支援ツールを提供する。さらに、設定部62は、ユーザの入力操作にしたがって設定情報を生成し、生成した設定情報をエアコン11およびクラウドサーバ14の少なくとも一方に送信する。設定部62は、例えば、設定情報を入力するためのユーザインタフェース(UI)部品(ウィジェット)で構成された設定画面を表示部54に表示させる。設定部62は、該設定画面に対してなされた入力操作を入力部55にて受け付ける。設定部62は、受け付けた上述の入力操作に対応する指示信号に基づいて設定情報を生成し、生成した設定情報を、無線AP13を介してエアコン11に、または、広域通信ネットワーク22を介してクラウドサーバ14に送信する。本実施形態では、設定部62は、おやすみ自動運転に係る設定情報(詳細は後述)を生成し、広域通信ネットワーク22を介してクラウドサーバ14に送信する。
回答部63は、クラウドサーバ14から受け付けたアンケート情報をユーザに提示するとともに、ユーザが、該アンケート情報に対する回答を入力するための入力支援ツールを提供する。さらに、回答部63は、ユーザの入力操作に対応する指示信号に基づいて回答情報を生成し、該回答情報をクラウドサーバ14に送信する。回答部63は、クラウドサーバ14から送信されたアンケート情報に含まれる質問と、該質問に回答するためのUIウィジェットで構成されたアンケート画面を表示部54に表示させる。そして、回答部63は、アンケート画面に対してなされた入力操作を入力部55にて受け付け、受け付けた入力操作に対応する指示信号に基づいて回答情報を生成し、該回答情報をクラウドサーバ14に送信する。
(クラウドサーバのハードウェア構成)
クラウドサーバ14は、一例として、制御部71、記憶部72、および、通信部73を備えている。
制御部71は、クラウドサーバ14の各部の動作を制御するものであり、例えば、CPUや専用プロセッサなどの演算処理部などにより構成されるコンピュータ装置から成る。制御部71は、記憶部72に記憶されているクラウドサーバ14における各種制御を実施するためのプログラムを読み出して実行することで、クラウドサーバ14の各部の動作を統括的に制御する。なお、制御部71の詳細については、図1を参照して後に詳述する。
記憶部72は、クラウドサーバ14にて用いられる各種データを記憶するものであり、RAM、ROM、HDDなどを含む。
通信部73は、広域通信ネットワーク22、および、必要に応じて無線AP13を介して、エアコン11および携帯端末15と相互通信を行うものである。
(クラウドサーバのソフトウェア構成)
図1は、クラウドサーバ14の要部構成を示すブロック図である。制御部71は、一例として、計画生成部81(生成部)、計画供給部82(供給部)、問合せ部83、および、計画補正部84(補正部)を備えている。
記憶部72には、一例として、生成ルール91、運転計画データベース(以下、DB)92、質問ルール93、および、補正ルール94が格納されている。
計画生成部81は、運転計画情報を生成するものである。本実施形態では、一例として、計画生成部81は、生成ルール91にしたがい、携帯端末15から送信された設定情報とサービスサーバ16から取得した気象予報情報とに基づいて運転計画情報を生成する。計画生成部81は、生成した運転計画情報を、どのユーザの、いつのおやすみ自動運転の制御データなのかが判別できるようにして、運転計画DB92に保存する。
計画供給部82は、計画生成部81が生成した運転計画情報を、運転計画DB92から読み出し、エアコン11に供給するものである。本実施形態では、一例として、計画供給部82は、複数のブロックに分割された運転計画情報について、先頭のブロックおよび次回のブロックを、おやすみ自動運転の開始に間に合うように供給する。その後、計画供給部82は、次々回以降のブロックを、エアコン11からの要求に応じて、逐次供給する。
問合せ部83は、アンケート情報を生成するものである。本実施形態では、一例として、問合せ部83は、エアコン11によって運転計画情報に基づくおやすみ自動運転が実施された後、該おやすみ自動運転に係る運転実績情報をエアコン11から取得する。問合せ部83は、質問ルール93にしたがい、取得した運転実績情報に基づいてアンケート情報を生成する。問合せ部83は、通信部73を介して生成したアンケート情報を携帯端末15に送信する。
計画補正部84は、次のおやすみ自動運転がユーザにとってより適した運転内容となるように、先のおやすみ自動運転で生成された運転計画情報を補正するものである。本実施形態では、一例として、計画補正部84は、補正ルール94にしたがい、携帯端末15から返送された回答情報と、エアコン11から報告された運転実績情報とに基づいて、運転計画情報を補正する。計画補正部84によって補正された運転計画情報は、計画供給部82によって、次のおやすみ自動運転のための運転計画情報として用いられる。
(夏季、冷房によるおやすみ自動運転の具体例)
図4は、エアコン11が、夏季において冷房にておやすみ自動運転を実施する場合の制御内容の一例を説明するグラフである。縦軸は、空調制御対象の部屋の室温を示し、横軸は、時間の経過を示す。
本実施形態では、おやすみ自動運転を行うために、一例として、少なくともユーザの睡眠期間を特定する情報を含む設定情報が参照される。ユーザの睡眠期間を特定する情報とは、例えば、「就寝時刻」および「起床時刻」の2つの項目である。必要に応じて、設定情報には、就寝時にユーザが所望する室温を示す「設定温度」の項目が含まれていてもよい。これらの3つの情報は、上述の設定画面を介して、ユーザによって入力され、携帯端末15からクラウドサーバ14に送信される。
図4に示すグラフは、一例として、就寝時刻が前日の23:00、起床時刻が当日の6:00、そして、設定温度が26℃と指定された場合の制御内容を示す。なお、設定温度がユーザによって指定されない場合は、クラウドサーバ14が、季節に応じて予め定めされた推奨される設定温度を決定してもよい。
本実施形態では、冷房時、ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間は、例えば、就寝準備期間(第1小期間)、睡眠導入期間(第2小期間)、深睡眠期間前半(第3小期間)、深睡眠期間後半(第4小期間)、覚醒準備期間(第5小期間)の各小期間に細分類される。クラウドサーバ14の計画生成部81は、少なくともこれらの小期間ごとに、エアコン11の制御データを生成する。本実施形態では、生成された1つの制御データによって空調制御される時間帯を「ステージ」と称する。したがって、細分類された1つの小期間につき1つの制御データが生成された場合は、細分類された小期間とステージとは1対1で対応する。図4は、上述の5つの小期間につき1つのステージ(制御データ)が対応している例を示している。しかし、制御対象期間において定義されるステージ数は、必ずしも小期間数に一致せず、1つの小期間につき複数のステージが定義されてもよい。すなわち、1回のおやすみ自動運転における制御対象期間につき生成される運転計画情報において、その中に含まれる制御データは、可変長個である。
まず、就寝準備期間に対して、現行の室温を「就寝時刻」において「設定温度」に到達させるための制御データが、クラウドサーバ14の計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、就寝準備期間において、上述の省エネ運転を就寝時刻の前から開始する。これにより、エアコン11は、室温を「就寝時刻」において「設定温度」に到達させることができる。この省エネ運転の運転開始時刻「nn:mm」は、上述の省エネ入タイマ機能を実施するときと同様に、計画生成部81が、学習済みの相関関係と就寝時刻と設定温度とに基づいて決定する。学習済みの相関関係とは、例えば、省エネ運転の運転期間と室内の温度の変化量との相関関係である。以上の省エネ運転の運転開始時刻から就寝時刻までの時間帯は、例えば、ステージ0と定義される。
次に、睡眠導入期間に対して、設定温度に到達した室温を、さらに、所定時間(例えば、1時間)かけて、所定温度(例えば、1℃)下げるための制御データが、計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、睡眠導入期間において、就寝時刻から1時間かけて室温を徐々に1℃下げる。この時間帯の運転には、省エネ運転が指定されてもよい。これにより、ヒトの体温の低下が滑らかに促進される。結果として、ユーザに寒冷感を感じさせたり、急激な温度変化で体へ負担をかけたりすることなく、ユーザを深い眠りへと円滑に移行させることができる。以上の就寝時刻から所定時間(例えば、1時間)経過までの時間帯は、例えば、ステージ1と定義される。
次に、深睡眠期間前半に対して、設定温度から所定温度下げた室温(例えば、設定温度−1℃)を、所定時間(例えば、2時間)維持するための制御データが、計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、深睡眠期間前半において、設定温度−1℃の室温(例えば、25℃)を2時間維持する。この時間帯の運転には、省エネ運転が指定されてもよく、また、風量が制限されることが好ましい。これにより、就寝時刻どおりにユーザが入眠できなった場合にも、依然、体温の低下の促進を継続することができるし、また、入眠できたユーザに対しても、寒冷感を感じさせることを回避できる。加えて、室温が維持されることにより、冷えすぎの防止と省電力消費とが実現される。以上の室温維持の時間帯は、例えば、ステージ2と定義される。
なお、この時間帯において維持される温度については下限値(例えば、18℃)が設けられてもよく、設定温度が例えば19℃未満である場合であっても、維持される室温が18℃を下回らないように制御データが生成されてもよい。これにより、極端な冷えすぎと極端な電力消費とを回避することができる。
次に、深睡眠期間後半に対して、維持していた室温を徐々に外気温に近づけて、起床時刻の所定時間前には、室温を、設定温度よりも所定温度高い温度に到達させるための制御データが、計画生成部81により生成される。このような制御データの具体例としては、夏季、冷房の場合は室温の徐々に上げ、起床時刻の1時間に、室温を、設定温度よりも2℃高い温度に到達させるような制御データである。該制御データにしたがって、エアコン11は、深睡眠期間後半において、緩め運転を実施し、徐々に室温を外気温に近づける(上昇させる)。一例として、エアコン11は、午前5:00時点で28℃に到達するように、午前2:00から午前5:00までの3時間の間運転を緩める。なお、緩め運転とは、室温を外気温に近い方向に変更することである。よって、冷房時は、緩め運転により、室温は上昇し、暖房時は、室温が下がることになる。具体的には、緩め運転は、例えば、コンプレッサ33aや送風ファン33bなどの回転数を現行よりも所定数減らしたり、回転数の増減を徐々に繰り返したりすることなどを含む。クラウドサーバ14は、エアコン11の性能に加えて、エアコン11が設置されている部屋の断熱性能を予め把握している。部屋の断熱性能は、例えば、暖房開始時の部屋の温まりやすさ、冷房開始時の冷えやすさ、暖房終了時の部屋の冷えさすさ、冷房終了時の部屋の温まりやすさ、などを定量化した情報である。断熱性能は、例えば、運転開始後および運転停止後の時間経過と室温の変化量との相関関係を集約することによって得られる。計画生成部81は、緩め運転において、コンプレッサ33aや送風ファン33bなどの回転数をどの程度減らすのかについて、エアコン11が設置されている部屋の断熱性能を加味して決定してもよい。
以上のようにして、冷房時に緩め運転が実施されることにより、ヒトの体温の上昇が滑らかに促進される。結果として、ユーザに不快な暑さを感じさせたり、急激な温度変化で体へ負担をかけたりすることなく、ユーザの覚醒の準備を円滑に進めることができる。以上の緩め運転の時間帯は、例えば、ステージ3と定義される。
より好ましくは、ステージ3における室温の温度上昇率に関して、上限、および、必要に応じて下限が設けられる。例えば、温度上昇率の上限として、「15分間で最大0.5℃」の制約が設けられているとする。この場合、計画生成部81は、ステージ3の開始時点の温度(例えば、25℃)と、ステージ3の終了時点の温度(例えば、28℃)との温度差、および、ステージ3の時間の長さを考慮して、温度上昇率が上限を超えないように、制御データを生成する。これにより、不快な暑さでユーザの睡眠を妨害したり、ユーザの体を急激な温度変化にさらしたりすることを回避することができる。
また、例えば、温度上昇率の下限として、「15分間で最小0.25℃」の制約が設けられているとする。この場合、計画生成部81は、上述の温度差とステージ3の時間の長さとを考慮して、温度上昇率が下限を下回らないように、制御データを生成する。これにより、冷えすぎを防止したり、ユーザの円滑な覚醒を妨害したりすることができる。
なお、ステージ3で目標とされる上昇後の室温は、設定温度が所定温度以上であるのか否かに応じて異ならせてもよい。例えば、設定温度が29℃未満である場合には、上述のとおり、「設定温度+2℃」を目標の上昇後室温とし、設定温度が29℃以上である場合には、「設定温度」を目標の上昇後室温としてもよい。これにより、覚醒時の室温が高温になってユーザが不快な暑さで目覚めるといった不都合を回避することができる。
次に、覚醒準備期間に対して、上昇させた現行の室温を起床時刻まで維持するための制御データが、計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、現行の室温(例えば、設定温度+2℃)を、起床時刻まで維持する。これにより、極端な暑さでユーザを不快に感じさせることなく、ユーザの覚醒を促すことができる。以上の室温維持の時間帯は、例えば、ステージ4と定義される。
最後に、起床時刻においてエアコン11が運転を停止するための制御データが計画生成部81により生成される。運転の停止を指示する該制御データが、ステージ4の制御データとは別にして生成される場合には、起床時刻は、便宜上ステージ5と定義され、該制御データは、「ステージ5」を示すステージの識別情報に紐付けられる。あるいは、運転停止時刻を指定する情報は、上述のステージ4の制御データに組み込まれてもよい。
以上のように、ユーザの簡易な設定情報に基づいて、ユーザごとに、かつ、少なくとも、制御対象期間の小期間ごとに制御データが生成されるので、夏季、ユーザに快適な睡眠環境をもたらす、冷房のきめ細かな自動運転が実施される。結果として、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことが可能な空調制御システムを実現すること可能となる。
<データ構造>
(1)設定情報
図5は、設定情報のデータ構造の一例を示す図である。本実施形態では、設定情報は、ユーザが、エアコン11によるおやすみ自動運転の実施をエアコン11に対して指示する情報を指す。本実施形態では、おやすみ自動運転の設定情報は、ユーザの睡眠期間に関する情報を含む。一例として、設定情報は、睡眠期間に関する情報として、就寝時刻、起床時刻、睡眠期間における希望の設定温度、および、睡眠期間における希望の運転モードの各項目を含む。本実施形態では、一例として、ユーザは、自身が指定する複数の曜日群ごとに設定情報を複数作成することができる。これは、曜日によって睡眠習慣が異なるユーザが、曜日ごとに最適な睡眠環境を得る上で好ましい仕様である。そのため、図示のとおり、設定情報は、さらに、設定情報ID、および、曜日の各項目を含んでいてもよい。また、設定情報は、必要に応じて、繰り返しの項目を含んでいてもよい。
設定情報IDの項目には、1人のユーザにつき複数ある設定情報を一意に識別するための識別情報が格納される。図示の例では、1人のユーザにつき、3つの設定情報を作成することができる。この項目により、ユーザは、制御内容が異なるおやすみ自動運転を複数個(例えば、3つ)設定することができる。
曜日の項目には、該当する設定情報を有効にする曜日群が格納される。例えば、「日」曜日が格納されている「設定1」の設定情報は、前日の土曜日夜から当日の日曜日朝にかけて実施されるおやすみ自動運転のための設定情報であることを意味する。この項目により、ユーザは、おやすみ自動運転を設定したい所望の曜日群を指定することができる。上述の「設定1」のように、ユーザは、所望の曜日群として、1つの曜日を指定してもよいし、複数の曜日を指定してもよい。
就寝時刻の項目には、睡眠期間の開始時刻を意味する就寝時刻が格納される。この項目により、ユーザは、該当する曜日の前日の夜にたいてい寝入る時間を指定することができる。起床時刻の項目には、睡眠期間の終了時刻を意味する起床時刻が格納される。この項目により、ユーザは、該当する曜日の当日の朝にたいてい起きる時間を指定することができる。
運転モードの項目には、おやすみ自動運転の実施期間におけるエアコン11の運転モードが格納される。この項目により、ユーザは、稼動させるエアコン11の所望の運転モードを指定することができる。例えば、ユーザは、夏季は「冷房」を、冬季は「暖房」を指定することができる。
設定温度の項目には、ユーザの睡眠期間開始時の設定温度が格納される。この項目により、ユーザ、就寝するときの所望の室温を指定することができる。
繰り返しの項目には、該当する設定情報を、指定された曜日ごとに毎週繰り返し有効にするか否かを指定する情報が格納される。例えば、繰り返しの項目に「あり」が格納されている場合は、該当する設定情報は、指定された曜日に毎週有効になることを意味する。具体的には、「設定1」の設定情報は、毎週日曜日に有効になり、毎週土曜日の夜から日曜日の朝にかけて「設定1」の設定情報に基づくおやすみ自動運転が有効になる。なお、繰り返しの項目に「なし」が格納されている場合は、直近の指定曜日に1回だけ該当の設定情報が有効になることを意味する。
図6は、携帯端末15の設定部62が、表示部54に表示させる設定画面の一例を示す図である。一例として、設定画面100は、ユーザの設定情報の入力を支援するために、トグルボタン101、選択タブ102、曜日指定ボックス103、就寝時刻指定エリア104、起床時刻指定エリア105、および、モード温度指定エリア106などの各ウィジェットを含んで構成される。設定部62は、設定画面100の表示制御を行うとともに各ウィジェットの動作を制御して、ユーザから設定情報を受け付ける。
トグルボタン101は、おやすみ自動運転の機能を有効にするか、無効にするかを指定するためのウィジェットである。ユーザは、トグルボタン101をタップして、おやすみ自動運転の有効、無効を切り替えることができる。
選択タブ102は、3つある設定情報のうちのいずれかを選択するためのウィジェットである。ユーザは、カスタマイズしたい設定情報に対応するタブをタップして、所望の設定情報を選択する。図示の例は、「設定2」の設定情報が選択されている状態を示している。
曜日指定ボックス103は、該当する設定情報を有効にする曜日を指定するためのチェックボックスである。ユーザは、所望の曜日に対応するボタンをタップして、有効にする曜日を指定する。図示の例は、「設定2」の設定情報を有効にする曜日として、「月」、「火」、「水」、「木」が指定されている状態を示している。
曜日指定ボックス103は、繰り返しチェックボックスを含んでいてもよい。ユーザは、繰り返しチェックボックスをタップしてチェックを入れることにより、毎週同じ曜日に該当する設定情報に基づくおやすみ自動運転を有効にすることができる。
就寝時刻指定エリア104は、就寝時刻を指定するためのエリアである。就寝時刻指定エリア104がユーザによりタップされると、設定部62は、設定画面100上に、就寝時刻の時間および分を入力するためのポップアップウィンドウ111を重畳表示させる。ユーザは、ポップアップウィンドウ111を操作して、所望の就寝時刻を指定してOKボタンをタップする。設定部62は、ポップアップウィンドウ111を閉じて、指定された就寝時刻を就寝時刻指定エリア104に表示させる。
起床時刻指定エリア105は、起床時刻を指定するためのエリアである。起床時刻指定エリア105がユーザによりタップされると、設定部62は、設定画面100上に、起床時刻の時間および分を入力するためのポップアップウィンドウ112を重畳表示させる。就寝時刻と同様に起床時刻を指定する操作が行われると、設定部62は、指定された起床時刻を起床時刻指定エリア105に表示させる。
本実施形態では、一例として、就寝時刻から起床時刻までの睡眠時間が3時間以上であることをおやすみ自動運転を行う条件としている。しかし、ユーザが就寝時刻および起床時刻を両方指定した結果、睡眠時間が3時間未満となる場合が想定される。この場合には、設定部62は、ダイアログ113を設定画面100に重畳表示させて、睡眠時間が3時間以上確保されるように就寝時刻または起床時刻を再指定するようにユーザに促してもよい。
モード温度指定エリア106は、運転モードおよび設定温度を指定するためのエリアである。モード温度指定エリア106がユーザによりタップされると、設定部62は、設定画面100上に、運転モードおよび設定温度を指定するためのポップアップウィンドウ114を重畳表示させる。ユーザは、例えば、ポップアップウィンドウ114上で、冷房ボタンか暖房ボタンかをタップして、所望の運転モードを指定し、マイナスボタンまたはプラスボタンをタップして、所望の設定温度を指定する。このように、運転モードおよび設定温度を指定する操作が行われて、OKボタンがタップされると、設定部62は、ポップアップウィンドウ114を閉じて、指定された運転モードおよび設定温度をモード温度指定エリア106に表示させる。
設定画面100上で、設定内容を確定させる何らかの操作が行われると、設定部62は、設定画面100において指定された各項目の値に基づいて、図5に示す設定情報を生成し、通信部53を介して、クラウドサーバ14に送信する。設定情報は、ユーザ、エアコン11または携帯端末15を一意に識別するIDに紐付けて、クラウドサーバ14の記憶部72に格納される。
(2)気象予報情報
図7は、気象予報情報のデータ構造の一例を示す図である。本実施形態では、エアコン11は、冷房モードで運転しているとき、室内の湿度が所定の湿度閾値に到達した場合に、自動で、冷房から除湿へと運転モードを切り替える機能を有している。そして、本実施形態では、クラウドサーバ14の計画生成部81は、ユーザ宅21がある地域の湿度の予報値に応じて、上述の湿度閾値を決定する。クラウドサーバ14は、湿度閾値を決定するために必要な湿度の予報値を含む気象予報情報を、サービスサーバ16から取得する。
例えば、計画生成部81は、ユーザ宅21のエアコン11の計画運転情報を生成するとき、ユーザ宅21の場所について予め登録されている場所情報に基づいて、必要な地域の気象予報情報をサービスサーバ16から取得する。場所情報としては、郵便番号、緯度経度情報、住所などが想定される。別の例では、クラウドサーバ14は、例えば、日本全国の最新の気象予報情報を定期的に取得し、地域ごとに記憶部72に格納しておいてもよい。この場合、計画生成部81は、必要な地域の気象予報情報を記憶部72から読み出す。
気象予報情報は、一例として、場所、発表日時、日付、時刻、天気、気温、湿度の各項目を含む。このうち、天気、気温、湿度の予報値は、一例として、1時間ごとに算出され、発表されるものとする。
場所の項目には、該当する予報値がどの地域のものであるのかを示す場所情報が格納される。場所情報は、例えば、郵便番号、緯度経度情報、住所などである。
発表日時の項目には、該当する予報値がサービスサーバ16によっていつ発表されたものであるのかを示す情報が格納される。計画生成部81は、発表日時がより新しいものを優先して参照し、制御データを生成する。古い気象予報情報に基づいて生成した制御データがある場合、計画生成部81は、最新の気象予報情報に基づいて、必要に応じて該制御データを修正することができる。
日付の項目には、該当する予報値がいつの予報値であるのかを示す年月日が格納される。時刻の項目には、上述の予報値が、上述の年月日のうちのいつの時間帯の予報値であるのかを示す時刻が格納される。
天気の項目には、該当する日時において予想される天気が格納される。例えば、晴れ、くもり、雨などが格納される。気温の項目には、該当する日時において予想される気温が格納される。湿度の項目には、該当する日時において予想される湿度が格納される。
計画生成部81は、各ステージの制御データを生成する際、該ステージの時間帯における湿度の予報値に基づいて、該ステージにおける湿度閾値を決定する。
(3)運転計画情報
図8は、運転計画情報のデータ構造の一例を示す図である。運転計画情報は、一例として、実施対象情報と、実施日情報と、ステージごとの制御データとを含む。
実施対象情報は、該当する運転計画情報に基づいておやすみ自動運転を実施するエアコン11を特定するための情報である。実施対象情報は、例えば、ユーザID、ユーザの携帯端末15の端末ID、ユーザ宅21のエアコン11のエアコンID、ユーザ宅21の場所情報(例えば、郵便番号)などを含む。
実施日情報は、該当する運転計画情報に基づいておやすみ自動運転を実施する日を特定するための情報である。実施日情報は、例えば、日付、曜日などを含む。実施日情報は、さらに、該当する運転計画情報の元になる設定情報を特定するための設定情報IDを含んでいてもよい。設定情報IDは、運転計画情報が、どのユーザのいずれの設定情報に基づいて生成されたものであるのかを示す。
本実施形態では、1つの運転計画情報につき任意の数生成された制御データは、固定長のブロックに、所定個ずつ分けてパッケージングされる。本実施形態では、1回のおやすみ自動運転に相当する1つの運転計画情報のデータ長は可変であってよく、運転計画情報は、制御データを任意の個数含み得る。一方、運転計画情報を構成する複数のブロックのデータ長を固定され、ブロックに含まれる制御データの個数も、固定される。なお、制御データは、それぞれが固定長である定義済みの項目で構成されており、したがって、制御データも固定長である。図示の例では、ブロック1つにつき格納できる制御データの数は例えば3つである。よって、1回分のおやすみ自動運転について、3つ超える制御データが生成された場合には、制御データは、3個1組で、複数のブロックに分けてパッケージングされる。
運転計画情報の各ブロックは、例えば、ヘッダ情報、1つ目のステージの制御データ、2つ目のステージの制御データ、3つ目のステージの制御データ、および、フッタ情報の各項目で構成される。
ヘッダ情報は、例えば、上述の実施対象情報、実施日情報に加えて、該当するブロックを一意に識別するブロックIDなどを含む。
各ステージの1つの制御データは、運転開始時刻、運転モード、設定温度、継続時間、および、湿度閾値の各項目を含む。制御データは、さらに、風量、および、風向の各項目を含んでいてもよい。風向は、例えば、ルーバの角度すなわち上下風向および左右風向を指定する情報が格納される項目である。
運転開始時刻の項目には、該当する制御データに基づく運転を開始する日時が格納される。すなわち、対応するステージの開始時点が、運転開始時刻の項目によって示される。
運転モードの項目には、対応するステージの時間帯においてエアコン11に実施させる運転モードを指定する情報(例えば、「冷房」など)が格納される。さらに、運転モードの項目には、必要に応じて、省エネ運転の指定の有無、緩め運転時の室温変化率の上限または下限などが格納されてもよい。
設定温度の項目には、対応するステージの時間帯においてエアコン11が到達すべき目標の室温が格納される。エアコン11の運転制御部42は、現行の室温が、該当する制御データにおいて指定された設定温度より高ければ、室温が下がるようにエアコン本体33を制御する。あるいは、運転制御部42は、現行の室温が上述の指定された設定温度と同じであれば、現行の室温を維持するようにエアコン本体33を制御する。あるいは、運転制御部42は、現行の室温が上述の指定された設定温度より低ければ、室温が上がるようにエアコン本体33を制御する。
継続時間の項目には、該当する制御データに基づく上述の運転を終了する日時が格納される。すなわち、対応するステージの終了時点が、運転開始時刻+継続時間によって示される。
湿度閾値の項目には、対応するステージの時間帯においてエアコン11が除湿への切り替え要否を判断するために参照すべき湿度閾値が格納される。エアコン11の運転制御部42は、対応するステージの時間帯において、室内の湿度を、該項目に格納された湿度閾値と比較し、除湿への切り替え要否を判断する。
制御データに風量の項目が含まれている場合、該項目には、対応するステージの時間帯においてエアコン11が室内に送る風の量を指定する情報が格納される。風量は、例えば、エアコン11の仕様に応じて数段階に分けて定義される。本実施形態では、一例として、風量は、「強」、「中」、「弱」の3段階に分けて指定される。エアコン11の運転制御部42は、対応するステージの時間帯において、風量が、該項目において指定された風量になるように、エアコン本体33を制御する。
フッタ情報は、例えば、該当するブロックの次のブロックを指定するブロックIDなどを含む。例えば、第1ブロックのフッタ情報には、第2ブロックのブロックIDが含まれる。
最後に、計画生成部81によって、日ごとかつユーザごとに生成された図8に示す運転計画情報は、記憶部72の運転計画DB92に登録されて、適切なタイミングで計画供給部82によってエアコン11へ供給される。
本実施形態では、計画供給部82は、運転計画情報をブロックごとに送信する。一例として、計画供給部82は、先頭のブロックにおける最初の制御データに含まれる運転開始時刻に間に合うように、運転計画情報の2ブロック分を供給する。その後、エアコン11において1つのブロックに含まれる3つのステージ分の制御データが処理されて、該1つのブロックが消化されると、エアコン11が次の新しいブロックをクラウドサーバ14に対して要求する。計画供給部82は、エアコン11からの要求に応答して、3ブロック目を供給する。以降、計画供給部82は、ブロックが1つ消化されるごとに、エアコン11の要求に応じて新しいブロックを順次供給する。
上述の構成によれば、エアコン11の記憶部32において、運転計画情報を記憶するための領域は、2ブロック分確保するだけで済む。したがって、1回の睡眠期間分の運転計画情報をまとめて送信する場合に比べて、エアコン11の記憶部32の記憶容量を削減することができる。
さらに、クラウドサーバ14の計画生成部81は、ブロックを供給する直前まで、手元の運転計画DB92に登録されているブロック内の制御データを修正することができる。上述のように、運転計画情報をブロックに分割して逐次供給する構成とすることにより、計画生成部81は、刻々と更新される最新の気象予報情報に基づいて、供給される直前まで、各ブロック内の各制御データをより適切な内容へと調整することができる。
(生成ルール)
図9は、生成ルールのデータ構造の一例を示す図である。図9に示す生成ルール91は、夏季に運転モードを冷房に設定しておやすみ自動運転を実施する時に参照される生成ルールの一例を示す。
本実施形態では、一例として、冷房時の生成ルール91は、温度制御ルックアップテーブル(以下、LUT)191と、変数LUT192と、湿度制御LUT193とを含んでいる。
温度制御LUT191および変数LUT192は、計画生成部81によって参照され、計画生成部81が制御データの各項目を決定するために利用される。とりわけ、計画生成部81は、温度制御LUT191と変数LUT192とを参照して、制御データのうち、運転開始時刻、運転モード、設定温度、および、継続時間を決定する。計画生成部81は、必要に応じて、さらに風量を決定してもよい。計画生成部81は、これらのLUTを参照することにより、図5に示す設定情報に基づいて、各制御データの各項目を決定することができる。このようにして生成された制御データの集合である運転計画情報がエアコン11に供給されることにより、エアコン11は、例えば、図4に示すような室内環境が得られるように稼動することができる。
温度制御LUT191は、一例として、制御対象期間、ルール、変数、および、意味の各項目を含む。なお、意味は、発明の理解を助ける目的で追加された変数の定義内容を示すための項目であり、温度制御LUT191から省略されてもよい。
制御対象期間の項目には、おやすみ自動運転の制御対象期間について細分類された各小期間の名称が格納されている。
ルールの項目には、該当する期間に適用される制御データの生成ルールが格納されている。図示の例では、1つの小期間につき1つのルールが規定されているが、1つの期間に対して、複数のルールが規定されていてもよい。この場合、1つの小期間に対して、複数の制御データが生成される。
変数の項目には、各ルールで参照される変数の変数名が格納されている。意味の項目には、該当する変数の意味が格納されている。
変数LUT192は、一例として、変数、値、および、意味の各項目を含む。意味の項目は上述と同様の理由で省略されてもよい。
変数の項目には、各ルールで参照される変数の変数名が格納されている。値の項目には、該当する変数の取得元またはデフォルト値が格納されている。
例えば、計画生成部81は、温度制御LUT191を参照して、就寝準備期間について規定されているルールにしたがって、制御データを生成する。具体的には、変数LUT192を併せて参照して、設定情報の「就寝時刻」の時点で室温が設定情報の「設定温度」に到達するように、省エネ運転を開始させるための制御データを生成する。なお、計画生成部81は、例えば、日曜日の起床のための運転計画情報を生成するときは、図5に示す設定情報うち、「設定1」に対応付けられている「就寝時刻」と「設定温度」とを読み出す。より詳細には、計画生成部81は、省エネ入タイマ機能のときと同様に、省エネ運転にて、就寝時刻(前夜の23:59)に室温を設定温度(25.0℃)に到達させるための運転開始時刻を学習済みの相関関係に基づいて決定する。計画生成部81は、運転モードを、設定情報に基づいて「冷房」に、また、ルールにしたがって「省エネ運転」に決定する。計画生成部81は、設定温度を、設定情報に基づいて「25.0℃」に決定する。計画生成部81は、設定情報およびルールにしたがって、継続時間を、「就寝時刻−運転開始時刻」に決定する。計画生成部81は、就寝準備期間について省エネ運転が指定されていることに基づいて、風量を最も弱い段階に決定してもよい。
さらに、本実施形態では、制御データの湿度閾値について、計画生成部81は、サービスサーバ16から取得した気象予報情報に基づいて決定する。具体的には、計画生成部81は、上述のようにして生成された制御データにおける運転開始時刻と継続時間とから該制御データに基づく運転が行われる時間帯を特定する。計画生成部81は、特定した時間帯における予報湿度値を気象予報情報から読み出す。計画生成部81は、湿度制御LUT193を参照して、読み出した予報湿度値に対応する湿度閾値を、上述の制御データの湿度閾値として決定する。例えば、前夜2019年8月7日水曜日から当日8日木曜日にかけて行われるおやすみ自動運転において、睡眠導入期間に対応する制御データの運転が行われる時間帯は、就寝時刻(前夜23:00)からT1分(60分)間である。そこで、計画生成部81は、図7に示す、気象予報情報から、日付「2019/8/7」の時刻「23時」の予報湿度値「84」を読み出す。計画生成部81は、湿度制御LUT193にしたがって、予報湿度値が「84」の場合の湿度閾値を「60%」に決定する。
以上のように、計画生成部81は、少なくとも制御対象期間の小期間ごとに規定されたルールにしたがって、ユーザが指定した設定情報に基づいて、5ステージ分の5つの制御データから成る運転計画情報を生成する。一例として、計画生成部81は、各制御データを3ステージずつ1つのブロックにパッケージングして運転計画情報を完成させる。計画生成部81は、完成させた運転計画情報を、ユーザIDなどの実施対象情報と日付などの実施日情報とを紐付けて、運転計画DB92に登録する。
(運転計画データベース)
図10は、運転計画DB92のデータ構造の一例を示す図である。図に示すとおり、運転計画DB92において、生成された運転計画情報は、実施対象情報と実施日情報とに紐付けて運転計画DB92に登録される。
実施対象情報の項目には、該当する運転計画情報によって制御する対象のエアコン11を特定する情報が格納される。実施対象情報の項目は、例えば、ユーザID、端末ID、エアコンID、郵便番号などのサブ項目を含む。
実施日情報の項目には、該当する運転計画情報によっておやすみ自動運転が実施される日を特定する情報が格納される。さらに、該当する運転計画情報の生成のために参照された設定情報を特定する情報が含まれていてもよい。実施日情報の項目は、例えば、起床日を基準とする日付、該日付の曜日、参照元の設定情報の設定情報IDなどのサブ項目を含む。
運転計画情報の本体としては、ブロックごとにパッケージングされた各ステージの制御データが格納される。各ブロックは、ヘッダ情報としてブロックIDを含み、フッタ情報として図示しない次のブロックのブロックIDを含み、本体として、3つの制御データを含む。各制御データは、制御データを一意に識別するためのステージIDを含み、さらに、上述のとおり、運転開始時刻、運転モード、設定温度、継続時間、および、湿度閾値の各項目を含む。制御データは、図示しない、風量、風向(上下風向および左右風向)の各項目をさらに含んでいてもよい。
図10に示す運転計画DB92の先頭のレコード181は、ユーザ宅21に設置されているエアコン11の、2019年8月8日木曜日の運転計画情報が、計画生成部81によって、運転計画DB92に登録されている状態を示す。
計画生成部81は、同じユーザの同じエアコン11について、気象予報情報が取得され次第、事前に設定されている設定情報に基づいて、数日分を事前に生成し、運転計画DB92に登録しておいてもよい。
計画供給部82は、運転計画DB92に登録されている運転計画情報のうち、先頭の制御データの運転開始時刻が近づいた運転計画情報について、最初の2つブロックをエアコン11に供給する。
(4)運転実績情報
図11は、運転実績情報のデータ構造の一例を示す図である。エアコン11の実績報告部43は、運転計画情報に基づくおやすみ自動運転を終了すると、終了したおやすみ自動運転の制御対象期間における運転実績を示す運転実績情報を生成する。運転実績情報は、1または複数の実績レコードを含んで構成される。実績報告部43は、エアコン11の運転制御部42が、エアコン本体33の制御内容を変更したときに、変更後の制御内容を示す実績レコードを生成する。本実施形態では、制御内容の変更は、運転制御部42が、先の制御データの処理を終了し、次の制御データに基づいて、エアコン本体33を改めて制御するときに生じる。また、制御内容の変更は、運転制御部42が制御データに含まれている湿度閾値にしたがって、運転モードを冷房から除湿へ、あるいは、除湿から冷房へ切り替えるときに生じる。また、制御内容の変更は、ユーザが、リモコン12または携帯端末15を用いてエアコン11を操作したとき、運転制御部42が、その操作内容にしたがって、エアコン本体33を改めて制御するときに生じる。したがって、実績報告部43は、新しい制御データに基づく処理が開始されたとき、運転モードを切り替えたとき、および、リモコン12または携帯端末15を用いてエアコン11が操作されたときに、運転実績情報の実績レコードを1つ生成する。
運転実績情報は、一例として、日時、ステージID、トリガ、運転モード、設定温度、風量、実測温度、実測湿度、および、積算消費電力量の各項目を含む。
日時の項目には、運転制御部42がエアコン本体33に対する制御内容を変更した日時が格納される。
ステージIDの項目には、上述の制御内容が変更された日時が、運転計画情報で定義されたステージのいずれに属するのかを示すステージIDが格納される。一例として、テーブルの上から4番目の実績レコード182において、日時「2019/8/7 23:30」は、例えば図4に示すように定義された制御対象期間において、ステージ1に属する。そこで、実績報告部43は、ステージ1のステージID「stage01」を実績レコード182の該項目に格納する。
トリガの項目には、運転制御部42が制御内容を変更するに至った契機を示す情報が格納される。例えば、処理対象の制御データが切り替わったこと、または、湿度閾値に基づいて運転制御部42がエアコン本体33の制御内容を変更した場合には、「制御データ」が該項目に格納される。ユーザが携帯端末15のエアコン11に係るアプリケーションを操作したことまたはユーザがリモコン12を操作したことに基づいて運転制御部42がエアコン本体33の制御内容を変更した場合には、「ユーザ操作」が該項目に格納される。
運転モードの項目には、制御内容が変更されたときの運転モードを示す情報が格納される。
設定温度の項目には、制御内容が変更されたときの設定温度を示す情報が格納される。例えば、実績レコード182に関して、これまで設定温度25℃でエアコン11が稼動していた中、日時「2019/8/7 23:30」に、ユーザが設定温度を1℃上げる操作を行ったとする。この場合には、実績報告部43は、実績レコード182の設定温度の項目に、26℃を格納する。
風量の項目には、制御内容が変更されたときの風量を示す情報が格納される。実測温度の項目には、制御内容が変更されたときに温度センサ34aが計測した室温が格納される。実測湿度の項目には、制御内容が変更されたときに湿度センサ34bが計測した部屋の湿度が格納される。
積算消費電力量の項目には、制御内容が変更されたときに電力センサ34dが計測した、エアコン11の積算消費電力量が格納される。例えば、電力センサ34dは、おやすみ自動運転の開始から終了までの制御対象期間における積算消費電力量を検出してもよい。あるいは、電力センサ34dは、1時間ごと、日ごと、などの積算消費電力量を検出してもよい。
実績報告部43は、制御対象期間について図11に示すような運転実績情報を生成して、クラウドサーバ14に送信する。クラウドサーバ14は、運転実績情報に基づいて、おやすみ自動運転が実施された期間における、エアコン11の運転実績について詳細を把握することができる。
例えば、図11の運転実績情報によれば、クラウドサーバ14は、実績レコード182に基づいて、ステージ1の期間中にユーザが覚醒して、設定温度を1℃上げる操作を行ったことを把握する。換言すれば、クラウドサーバ14は、実績レコード182に基づいて、エアコン11が制御データにしたがった動作(第1動作)とは異なり、設定温度を1℃高めて運転する動作(第2動作)を行ったことを把握することができる。あるいは、実績レコード183に基づいて、クラウドサーバ14は、ステージ3の期間中にユーザが覚醒して、設定温度を1℃下げる操作を行ったことを把握することができる。これらの実績レコードを含んだ運転実績情報を分析することにより、クラウドサーバ14は、ユーザが睡眠期間中、暑がったのか、寒がったのかを把握することができる。
(質問ルール)
図12は、質問ルールのデータ構造の一例を示す図である。図12に示す質問ルール93は、夏季に運転モードを冷房に設定しておやすみ自動運転を実施した後に参照される質問ルールの一例を示す。
本実施形態では、一例として、質問ルール93は、条件、および、質問の各項目を含む。条件の項目には、該当する質問がアンケート情報においてユーザに問い合わせる質問として採用される条件が格納される。条件の項目は、例えば、運転モード、ステージID、および、操作内容の各サブ項目を含む。質問の項目には、該当する条件が満たされた場合にアンケート情報において採用される質問が格納される。質問の項目は、例えば、質問ID、および、質問テキストの各サブ項目を含む。
以上のように、質問ルール93を参照すれば、問合せ部83は、所定の運転モードにて、所定のステージの期間に、所定のユーザ操作が起こった場合に、この条件に合致する質問を特定して、アンケート情報に含めることができる。例えば、運転実績情報から、冷房運転時にステージ1において設定温度を上げるというユーザ操作が行われたことが判明したとする。この場合、問合せ部83は、運転モードが「冷房」であり、ステージIDが「stage01」であり、操作内容が「設定温度を上げる」という条件をみたすレコードを質問ルール93から抽出する。上述の条件に合致する質問は、質問ID「QC01U」の質問である。そこで、問合せ部83は、質問ID「QC01U」の質問テキストに基づいてアンケート情報を生成することができる。
なお、質問テキストのサブ項目に格納されている質問文のテキストデータにおいて、「**:**」の文字列が記載されている箇所には、ユーザ操作が行われた時刻を意味する変数が定義されている。問合せ部83は、時刻の値を、図11に示す運転実績情報から取得する。例えば、問合せ部83は、図11の実績レコード182に基づいて、質問ID「QC01U」の質問をアンケート情報に採用することを決定する。そして、問合せ部83は、該質問の質問テキストにおける時刻の変数に、実績レコード182の日時に示された時刻(23:30)を入れて、質問文を完成させる。
問合せ部83は、図12に示す質問ルール93にしたがって、制御対象期間において、ユーザ操作がなされなかった場合にも、この条件に合致した質問文を生成して、アンケート情報に含めてもよい。この場合、質問テキストは、ユーザが、はい/いいえで回答できる文面であってもよいし、暑い/寒いで回答できる文面であってもよい。いずれにしても、質問ルール93において規定される質問テキストは、ユーザが、いくつかの選択肢から1つ選択することで簡単に回答できる文面で構成されることが好ましい。
(5)アンケート情報
問合せ部83は、質問ルール93にしたがって、1または複数の質問の質問文を生成すると、これらを含むアンケート情報をユーザ宅21のユーザが所有する携帯端末15に送信する。アンケート情報は、少なくとも、上述の実施対象情報と、上述の実施日情報と、質問IDと、該質問IDに紐付けられた質問テキストに基づいて問合せ部83が生成した質問文とを含む。実施対象情報は、質問の送信先を特定する情報として利用される。実施日情報は、いつ実施されたおやすみ自動運転に係る質問であるのかを特定する情報として利用される。質問IDおよび質問文は、採用された質問の数だけアンケート情報に含められる。
携帯端末15の回答部63は、クラウドサーバ14からアンケート情報を受信すると、受信したアンケート情報に基づいてアンケート画面を生成し、表示部54に表示させる。
図13は、携帯端末15の回答部63が、表示部54に表示させるアンケート画面の一例を示す図である。一例として、アンケート画面200は、ユーザの回答の入力を支援するために、質問提示エリア201、回答トグルボタン202、および、送信ボタン203などの各ウィジェットを含んで構成される。質問提示エリア201および回答トグルボタン202は、質問ごとに配置される。一例として、図13には、「はい」の回答が選択された状態の回答トグルボタン202が示されている。
ユーザが、すべての回答トグルボタン202を操作して、すべての質問に回答してから送信ボタン203をタップすると、回答部63は、回答情報を生成して、クラウドサーバ14に返信する。
(6)回答情報
図14は、回答部63が生成する回答情報のデータ構造の一例を示す図である。回答情報は、一例として、実施対象情報、実施日情報、アンケート受信日時、質問ID、回答、および、回答送信日時の各項目を含む。
実施対象情報の項目には、例えば、ユーザID、端末ID、エアコンIDなどの、おやすみ自動運転の実施の対象を特定する情報が格納される。
実施日情報の項目には、例えば、日付、曜日、設定情報IDなど、いつのおやすみ自動運転に関するアンケートかを示す情報が格納される。
アンケート受信日時の項目には、携帯端末15の通信部53がアンケート情報をクラウドサーバ14から受信した日時が格納される。
質問IDの項目には、採用された質問の質問IDが格納される。質問が複数ある場合には、何問目にどの質問が採用されたのかが分かるように、質問IDが質問の順番に紐付けて格納される。
回答の項目には、採用された質問に対するユーザの回答が格納される。
回答送信日時の項目には、該当する回答情報が通信部53を介してクラウドサーバ14宛てに送信されたときの日時が格納される。
クラウドサーバ14の計画補正部84は、携帯端末15から受信された回答情報に基づいて、次回以降のおやすみ自動運転が、よりユーザの好みに適合するように、先に生成した運転計画情報を補正することができる。
(補正ルール)
図15は、補正ルールのデータ構造の一例を示す図である。図15に示す補正ルール94は、図12に示す質問ルール93の質問に対する回答に基づいて運転計画情報を補正するときに参照される補正ルールの一例を示す。
本実施形態では、一例として、補正ルール94は、補正条件、および、補正内容の各項目を含む。補正条件の項目には、該当する補正内容が適用される条件が格納される。補正内容の項目には、該補正条件が満たされた場合に適用される補正の内容が格納される。
補正条件の項目は、例えば、質問ID、回答、および、優先順位の各サブ項目を含む。質問IDは質問を特定する情報である。回答はユーザの回答を示す情報である。優先順位は、ユーザの回答情報が複数の補正条件を満たす場合であって、複数の補正内容を重複して適用できない場合に、いずれの補正内容を優先して適用するのかを決定するための情報である。計画補正部84は、優先順位が高い(数値が小さい)補正内容を優先して適用する。
補正内容の項目は、例えば、補正値のサブ項目を含む。なお、意味の項目は、発明の理解を助けるために、補正値に示された補正の主旨が記載されており、適宜省略されてよい。補正値のサブ項目には、図9に示す生成ルールが参照する変数に代入する値をどのように補正するのかを示す情報が格納される。例えば、“「X」←「X−0.2℃」”は、入眠時の温度下げ幅「X」を0.2℃分小さくすることが指示される。この補正内容にしたがって、計画補正部84は、入眠時の温度下げ幅「X」を1℃から0.8℃に補正した上で、変数「X」を参照する生成ルールに基づいて生成された制御データを補正する。
例えば、図4に示す例では、就寝時刻23:00から1時間かけて、室温を設定温度の26℃から1℃低下させていたところ、26℃から0.8℃だけ低下させるような制御データに、ステージ1の制御データを補正する。
上述の補正ルール94によれば、計画補正部84は、ユーザの回答に基づいて、よりユーザの好みに適合した制御内容となるように各制御データをきめ細やかに補正することができる。具体的には、計画補正部84は、ユーザが暑いと感じた場合には、室温がより下がるように、または、室温が下がった状態がより長く保たれるように制御データに補正する。また、計画補正部84は、ユーザが寒いと感じた場合には、室温がより上がるように、または、室温が下がった状態の維持時間を短縮したり室温が上がった状態の維持時間を延長したりするように制御データを補正する。このように補正された運転計画情報は、次回の同じ曜日のおやすみ自動運転の実施時に、よりユーザの好みに適合したものとしてエアコン11に供給される。
<フローチャート>
図16は、エアコン制御システム1に属する各装置の処理の流れを示すフローチャートである。
ステップS101では、ユーザ宅21のユーザが操作する携帯端末15の設定部62は、図6に示すような設定画面100を表示部54に表示させ、設定情報の入力をユーザから受け付ける。設定部62は、ユーザが設定画面100に対して行った操作内容に基づいて図5に示すような設定情報を生成し、通信部53を介してクラウドサーバ14に送信する。
ステップS102では、クラウドサーバ14の計画生成部81は、通信部73を介して、携帯端末15から設定情報を取得する。
ステップS103では、計画生成部81は、サービスサーバ16から、図7に示すような気象予報情報を取得する。
ステップS104(生成ステップ)では、計画生成部81は、取得した設定情報と気象予報情報とに基づいて、ユーザ宅21のエアコン11におやすみ自動運転を実施させるための、図8に示すような運転計画情報を生成する。具体的には、計画生成部81は、図9に示すような温度制御LUT191と変数LUT192とにしたがって、設定情報に基づいて、おやすみ自動運転の制御対象期間における複数の制御データを生成する。計画生成部81は、実施対象情報および実施日情報ごとに、生成した運転計画情報を運転計画DB92に登録する。運転計画DB92には、例えば図10に示すように、実施対象情報および実施日情報ごとに、複数の運転計画情報が登録される。なお、計画生成部81は、設定情報と気象予報情報とを随時受け付けている。したがって、最新の設定情報と気象予報情報とに基づいて、運転計画DB92に登録した運転計画情報を修正する必要があれば、その修正を行うことができる。これにより、運転計画情報は、S106にてエアコン11に供給される直前まで、最新の設定情報と気象予報情報とに基づいて、より適切な内容へと更新される。
ステップS105では、計画供給部82は、登録された運転計画情報の供給要否を判断する。計画供給部82は、運転計画DB92に登録されている複数の運転計画情報のうち、運転開始時刻が所定時間以内に迫っている運転計画情報について、エアコン11への供給が必要と判断し、S105のYESからS106に進む。例えば、計画供給部82は、現時点で運転開始時刻が30分後に迫っている運転計画情報を運転計画DB92から抽出して、各運転計画情報を、それぞれの宛先のエアコン11に供給する。
ステップS106(供給ステップ)では、計画供給部82は、一例として、1つの運転計画情報を構成している複数のブロックのうち、先頭の第1ブロックと、その次の第2ブロックとを、供給先のエアコン11に供給する。計画供給部82は、運転計画DB92において、供給が完了した2ブロックに対して、供給済を示すフラグを立ててもよい。
ステップS107では、エアコン11の計画取得部41は、通信部35を介して、運転計画情報のうちの先頭から2ブロック分をクラウドサーバ14から取得し、記憶部32の所定の記憶領域に運転計画情報の2ブロックを保存する。
ステップS108では、運転制御部42は、おやすみ自動運転の開始時刻になったかどうかを判断する。具体的には、運転制御部42は、現在時刻が、記憶部32に保存されている先頭のブロックに含まれている最初の運転開始時刻になったかどうかを判断し、運転開始時刻になった場合に、S108のYESからS109に進む。
ステップS109では、運転制御部42は、運転計画情報のうち、処理対象のブロックを上述の記憶領域から読み出し、ブロック内に記述された制御データにしたがって、おやすみ自動運転を実施する。例えば、処理対象のブロックは、上述の記憶領域から、不図示の揮発性の主記憶装置などに移されてもよい。
ステップS110では、運転制御部42は、上述の処理対象のブロックに基づくおやすみ自動運転を、該ブロックの最後の制御データにおける継続時間を満了するまで継続する。上述の継続時間を満了すると、S110のYESからS114に進む。
ステップS111では、運転制御部42が処理対象のブロックを消化しておやすみ自動運転を実施している一方で、計画取得部41が、処理対象の次の次のブロックを供給するようにクラウドサーバ14に対して要求する。例えば、処理対象のブロックが第1ブロックであれば、計画取得部41は、第3ブロックの供給をクラウドサーバ14に要求する。
ステップS112(供給ステップ)では、クラウドサーバ14の計画供給部82は、計画運転情報のうち、要求されたブロックをエアコン11に供給する。なお、計画生成部81は、S106が実行された後、S112が実行されるまでの間に、最新の設定情報と気象予報情報とを取得した場合には、必要に応じて、運転計画DB92に登録した運転計画情報を修正してもよい。これにより、運転計画情報は、S112にてエアコン11に供給される直前まで、最新の設定情報と気象予報情報とに基づいて、より適切な内容へと更新される。
ステップS113では、エアコン11の計画取得部41は、供給されたブロックを上述の所定の記憶領域に保存する。なお、ステップS111〜S113は、運転計画情報に含まれているすべてのブロックがクラウドサーバ14からエアコン11に供給されるまで繰り返し実行される。
また、ステップS110〜S113が実行されている間、エアコン11は、携帯端末15またはリモコン12からの操作指示を受け付けてもよく、この場合、現行の制御データに基づく運転よりも、該操作指示にしたがった運転を優先させる。エアコン11は、現行の制御データの次の制御データの運転開始時刻になると、操作指示にしたがった運転からおやすみ自動運転に復帰してもよいし、起床時刻まで操作指示にしたがった運転を継続してもよい。
ステップS114では、運転制御部42は、S108から開始された一連のおやすみ自動運転が終了したか否かを判断する。一例として、おやすみ自動運転の終了は、運転計画情報の最後のブロックに含まれる最後の制御データにおける継続時間が満了したことにより判断される。あるいは、おやすみ自動運転の終了は、最後の制御データにしたがって運転制御部42がエアコン本体33の運転を停止させたことにより判断される。運転制御部42は、おやすみ自動運転が終了したと判断すると、S114のYESからS115に進む。
ステップS115では、実績報告部43は、図11に示すような運転実績情報を生成してクラウドサーバ14に送信する。実績報告部43は、ブロック内の制御データが1つ1つ処理される度に、逐次、実績レコードを生成してもよいし、運転計画情報内のすべてのブロックのすべて制御データが処理された後で、まとめて実績レコードを生成して運転実績情報を完成させてもよい。
ステップS116では、クラウドサーバ14の問合せ部83は、エアコン11から報告された運転実績情報に基づいて、アンケート情報を生成する。具体的には、問合せ部83は、図12に示すような質問ルール93にしたがって、報告された運転実績情報に適合する条件に対応付けられた質問を特定し、特定した質問の質問文を生成する。問合せ部83は、1または複数の質問についての質問文を含むアンケート情報を、通信部73を介して、エアコン11が設定されているユーザ宅21のユーザが所有する携帯端末15に送信する。
ステップS117では、携帯端末15の回答部63は、受信したアンケート情報に基づいて、図13に示すようなアンケート画面200を表示部54に表示させ、ユーザの回答を受け付ける。
ステップS118では、回答部63は、ユーザがアンケート画面200に対して行った操作内容に基づいて図14に示すような回答情報を生成し、通信部53を介してクラウドサーバ14に送信する。
ステップS119では、クラウドサーバ14の計画補正部84は、エアコン11から報告された図11に示す運転実績情報と、携帯端末15から返送された図14に示す回答情報とに基づいて、運転計画DB92に登録されている運転計画情報を補正する。例えば、計画補正部84は、8月8日木曜日に実施された「設定2」の設定情報に基づくおやすみ自動運転の運転実績情報と、同日のおやすみ自動運転に関する回答情報とに基づいて、同日に供給された運転計画情報を補正する。
計画補正部84は、補正後の運転計画情報を、「設定2」の設定情報に基づいて生成される目前の運転計画情報として運転計画DB92に登録する。例えば、「設定2」の設定情報は、月、火、水、木曜日の設定情報である。そこで、計画補正部84は、8月8日木曜日分の運転計画情報をベースに補正して得られた運転計画情報を、目前の8月12日月曜日分の運転計画情報として運転計画DB92に登録する。この後、クラウドサーバ14は、S105に戻り、以降の各処理が繰り返し実行される。
上述の構成および方法によれば、設定情報に基づいて、クラウドサーバ14は、ユーザの睡眠期間において、ユーザ1人1人に適した睡眠環境が得られるようにエアコン11を制御することができる。しかも、設定情報は、就寝時刻、起床時刻、設定温度などのように、従来の入タイマ設定や切タイマ設定と変わらない単純な項目で構成されており、ユーザに複雑な入力を要求せずに済む。
さらに、クラウドサーバ14は、ユーザが睡眠期間に行ったエアコン11に対する操作に基づいて、ユーザの好みを学習し、睡眠期間における自動運転の内容を、ユーザに一層適したものとなるように改訂することができる。さらに、一連の睡眠期間における自動運転の終了後に、ユーザに対してアンケートを実施することにより、より詳細にユーザの好みを学習することができる。結果として、該ユーザにとっての最適解(該ユーザが快適な睡眠環境を得られる最適な自動運転の内容)に早期かつ容易にたどり着くことができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態について、以下に説明する。なお、説明の便宜上、上述の実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を繰り返さない。
(冬季、暖房によるおやすみ自動運転の具体例)
図17は、エアコン11が、冬季において暖房にておやすみ自動運転を実施する場合の制御内容の一例を説明するグラフである。縦軸は、空調制御対象の部屋の室温を示し、横軸は、時間の経過を示す。
本実施形態では、実施形態1と同様に、おやすみ自動運転を行うために、一例として、「就寝時刻」、「起床時刻」および「設定温度」の少なくとも3つの項目で構成された設定情報が参照される。
図17に示すグラフは、一例として、就寝時刻が前日の23:00、起床時刻が当日の6:00、そして、設定温度が22℃と指定された場合の制御内容を示す。
本実施形態では、暖房時、ユーザの睡眠期間を含むおやすみ自動運転の制御対象期間は、一例として、就寝準備期間(第6小期間)、睡眠導入期間(第7小期間)、深睡眠期間(第8小期間)、覚醒準備期間(第9小期間)の各小期間に細分類される。実施形態1と同様に、計画生成部81は、少なくともこれらの期間ごとに、エアコン11の制御データを生成する。また、必要に応じて、計画生成部81は、1つの期間につき複数の制御データを生成してもよい。
まず、就寝準備期間に対して、現行の室温を「就寝時刻」において「設定温度」に到達させるための制御データが、計画生成部81により生成される。この制御データにしたがえば、エアコン11は、室温を「就寝時刻」において「設定温度」に到達させることができる。以上の省エネ運転の運転開始時刻から就寝時刻までの時間帯は、例えば、ステージ0と定義される。
次に、睡眠導入期間に対して、設定温度に到達した室温を、所定時間(例えば、3時間)かけて、所定温度(例えば、3℃)下げるための制御データが、計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、睡眠導入期間において、緩め運転を実施し、徐々に室温を外気温に近づける。具体的には、就寝時刻から3時間かけて室温が徐々に最終的に3℃下がるように、暖房を緩める。
以上のようにして、暖房時に緩め運転が実施されることにより、室温が徐々に低下するので、ヒトの体温の低下が滑らかに促進される。結果として、ユーザに寒冷感を感じさせたり、急激な温度変化で体へ負担をかけたりすることなく、ユーザを深い眠りへと円滑に移行させることができる。以上の緩め運転の時間帯は、例えばステージ1と定義される。
より好ましくは、ステージ1における室温の温度低下率に関して、上限が設けられる。例えば、温度低下率の上限として、「15分間で最大0.25℃」の制約が設けられているとする。これにより、極端な温度低下で睡眠を妨害したり、ユーザの体を急激な温度変化にさらしたりすることを回避することができる。
次に、深睡眠期間に対して、設定温度から所定温度下げた室温(例えば、設定温度−3℃)を、就寝時刻の3時間後の時点から起床時刻の3時間前の時点までの間、維持するための制御データが、計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、深睡眠期間において、設定温度−3℃の室温(例えば、19℃)を就寝時刻の3時間後の時点から起床時刻の3時間前の時点までの間維持する。これにより、冷えすぎまたは暖めすぎによる睡眠妨害が回避されるとともに、省電力消費が実現される。以上の室温維持の時間帯は、例えば、ステージ2と定義される。本実施形態では、就寝時刻から起床時刻までの間の時間が6時間以下である場合には、このステージ2の定義は省略される。
次に、覚醒準備期間に対して、設定温度よりも低く維持されていた室温を、所定時間(例えば、3時間)かけて、設定温度に到達させるための制御データが、計画生成部81により生成される。該制御データにしたがって、エアコン11は、覚醒準備期間において、起床時刻の3時間前から起床時刻にかけて室温を徐々に3℃上げる。これにより、ヒトの体温の上昇が滑らかに促進される。結果として、急激な温度変化で体へ負担をかけることなく、ユーザの覚醒の準備を円滑に進めることができる。以上の就寝時刻3時間前から就寝時刻までの時間帯は、例えば、ステージ3と定義される。
ステージ1と同様、より好ましくは、ステージ3における室温の温度上昇率に関して、上限が設けられる。例えば、温度上昇率の上限として、「15分間で最大0.25℃」の制約が設けられているとする。これにより、極端な温度上昇で睡眠を妨害したり、ユーザの体を急激な温度変化にさらしたりすることを回避することができる。
最後に、起床時刻においてエアコン11が運転を停止するための制御データが計画生成部81により生成される。
以上のように、ユーザの簡易な設定情報に基づいて、ユーザごとに、かつ、少なくとも、制御対象期間が細分類された小期間ごとに制御データが生成されるので、冬季、ユーザに快適な睡眠環境をもたらす、暖房のきめ細かな自動運転が実施される。結果として、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことが可能な空調制御システムを実現すること可能となる。
なお、ユーザの睡眠期間が6時間未満の場合は、ステージ1およびステージ3のそれぞれについて3時間確保することができない。そこで、本実施形態では、この場合、ステージ2が省略されることに加えて、睡眠期間が前半と後半とに半分ずつに分けられる。そして、計画生成部81は、睡眠期間の前半では、15分につき最大0.25℃の温度低下率にて徐々に室温が下がるように緩め運転が実施されるように制御データを生成する。また、計画生成部81は、睡眠期間の後半では、15分につき最大0.25℃の温度上昇率にて徐々に室温が上がるように暖房機能が実施されるように制御データを生成する。以上のようにして、睡眠期間が6時間未満であるユーザに対しても、快適な睡眠環境をもたらす、自動運転を実施することができる。
<データ構造>
(生成ルール)
図18は、生成ルールのデータ構造の一例を示す図である。図18に示す生成ルール91は、冬季に運転モードを暖房に設定しておやすみ自動運転を実施する時に参照される生成ルールの一例を示す。
本実施形態では、一例として、暖房時の生成ルール91は、第1温度制御LUT194と、第2温度制御LUT195と、変数LUT196とを含んでいる。これらのLUTは、計画生成部81によって参照され、計画生成部81が制御データの各項目を決定するために利用される。具体的には、計画生成部81は、制御データの運転開始時刻、運転モード、設定温度、および、継続時間を決定する。
本実施形態では、計画生成部81は、設定情報から求められるユーザの睡眠期間の長さに応じて参照するLUTを使い分ける。一例として、計画生成部81は、設定情報に含まれている就寝時刻から起床時刻までの睡眠期間が6時間以上であれば、第1温度制御LUT194にしたがって制御データを生成する。一方、上述の睡眠期間が6時間未満であれば、計画生成部81は、第2温度制御LUT195にしたがって制御データを生成する。
計画生成部81は、これらのLUTを参照することにより、図5に示す設定情報に基づいて、各制御データの各項目を決定することができる。このようにして生成された制御データの集合である運転計画情報がエアコン11に供給されることにより、エアコン11は、例えば、図17に示すような室内環境が得られるように稼動することができる。
第1温度制御LUT194および第2温度制御LUT195の各項目の説明については、実施形態1において温度制御LUT191について説明したとおりである。変数LUT196の各項目の説明については、実施形態1において変数LUT192について説明したとおりである。
(質問ルール)
図19は、質問ルールのデータ構造の一例を示す図である。図19に示す質問ルール93は、冬季に運転モードを暖房に設定しておやすみ自動運転を実施した後に参照される質問ルールの一例を示す。
質問ルール93の各項目の説明については、実施形態1において質問ルール93について説明したとおりである。
本実施形態では、一例として、ステージによらず、全制御対象期間を通じて携帯端末15またはリモコン12の操作が無かった場合に、ユーザに問い合わせる質問が定義されていてもよい。本実施形態では、一例として、複数のステージに共通の質問が定義されていてもよい。
(補正ルール)
図20は、補正ルールのデータ構造の一例を示す図である。図20に示す補正ルール94は、図19に示す質問ルール93の質問に対する回答に基づいて運転計画情報を補正するときに参照される補正ルールの一例を示す。
補正ルール94の各項目の説明については、実施形態1において補正ルール94について説明したとおりである。
例えば、計画補正部84は、ユーザが、質問ID「QH01N」の質問に対して「寒かった」と回答した場合には、直前に使用した運転計画情報に対して、入眠時の温度下げ幅「Z」を小さくする補正を行う。図17を参照すると、補正後の運転計画情報にしたがって、エアコン11は、まず、ステージ1の終了時点の室温が、補正前と比較して上方に修正されるようにエアコン本体33を制御する。次に、エアコン11は、ステージ2において上方修正された該室温が維持されるようにエアコン本体33を制御する。このように、運転計画情報は、使用される度にユーザからのフィードバックに基づいて補正され、結果として、よりユーザの好みに適した自動運転が実現される。
〔変形例〕
実施形態1および2において、図15および図20に示す補正ルール94にしたがえば、計画補正部84は、アンケート情報に対する回答情報に基づいて、運転計画情報を補正する構成である。これに限らず、計画補正部84は、例えば図11に示される運転実績情報において、ユーザ操作をトリガに生成された実績レコードに基づいて、運転計画情報を補正するように構成されてもよい。
例えば、実績レコード182によれば、ユーザは、ステージ1の時間帯に覚醒して、設定温度を1℃上げる操作を行っている。そこで、計画補正部84は、ユーザが寒くて目が覚めたと判断し、補正ルール94にしたがって、入眠時の温度下げ幅「X」を小さくして運転計画情報を補正する。
上述の構成によれば、起床時にユーザにアンケートに回答させることを省略したとしても、ユーザの好みを学習しながらおやすみ自動運転を行うことができるエアコン制御システム1を実現することができる。
実施形態1および2において、計画生成部81および計画補正部84が処理する制御データは、風量および風向を指定する項目を含んでいてもよい。そして、計画補正部84は、ユーザの携帯端末15から送信された回答情報、および、運転実績情報におけるユーザの風量または風向に関する操作内容に基づいて、制御データにおける風量または風向の項目を補正するように構成されてもよい。
例えば、ユーザが、睡眠導入期間に、体に風が当たるように下向きに風向を調節したが、その後、深睡眠期間において、上向きに風向を調節するような操作を行ったとする。この場合、計画補正部84は、睡眠導入期間における制御データの風向を下向きに指定し、それ以降の各期間における制御データの風向を上向きに指定してもよい。
上述の構成によれば、ユーザの睡眠期間において、室温だけでなく、室内の空気の流れも自動で制御されることになり、ユーザの好みに合ったより快適な睡眠環境が該ユーザにもたらされる。
実施形態1および2において、図9および図18に示す生成ルール91は、ユーザによるフィードバックに応じて変更される変数を定義してもよい。ユーザによるフィードバックとは、具体的には、携帯端末15またはリモコン12を使ったエアコン11への操作指示、および、携帯端末15から送信された回答情報などを指す。
本変形例では、例えば、冷房時、図4に示すステージ1における入眠時の温度下げ幅を微調整するための調整値「U1」を、変数LUT192において定義する。調整値「U1」のデフォルト値は、初回は「0」であり、一例として、0、1、2、3、4の値を取り得るように定義される。
温度制御LUT191において、睡眠導入期間におけるルールが、“「SIT」の時点から「T1」分経過後に、室温が{「STEM」−「X」+「U1」/2}℃(ただし下限値18℃)に到達するように運転する”と定義される。
初回、計画生成部81が、制御データを生成するときは、「U1」のデフォルト値は「0」である。そこで、計画生成部81は、生成ルール91にしたがい、実施形態1と同様に、室温が「STEM」−「X」℃(例えば、26℃−1℃=25℃)に到達するように制御データを生成する。
本変形例では、補正ルール94において、ユーザがステージ1で寒く感じた旨のフィードバックが得られた場合の条件に対して、調整値を、「U1」←「U1+2」のように補正する補正内容が関連付けられている。
ユーザがステージ1で寒く感じた旨のフィードバックが得られた場合、計画補正部84は、上述の補正ルール94にしたがって、「U1」に「U1+2」を代入した上で、制御データを補正する。具体的には、計画補正部84は、睡眠導入期間の制御データを、室温が{「STEM」−「X」+「U1」/2}℃(例えば、26℃−1℃+1℃=26℃)に到達する制御データとなるように補正する。
上述の構成によれば、ステージ1の目標の室温を1℃上げることができ、結果として、ステージ1で寒く感じたユーザにより適した運転計画情報となるように、該運転計画情報が補正される。
実施形態1および2において、計画生成部81は、設定情報を入力とし、運転計画情報を出力とするデータセットを教師データとして機械学習した生成モデルによって実現されてもよい。この場合、計画補正部84は、ユーザからのフィードバックに基づいて運転計画情報を補正し、先の設定情報と補正後の運転計画情報との組み合わせを、計画生成部81としての生成モデルに学習させる。このようにして、ユーザからのフィードバックに基づいて学習を繰り返すことにより、ユーザの好みに適した運転計画情報を精度よく出力する生成モデルを得ることができる。
〔ソフトウェアによる実現例〕
クラウドサーバ14の制御ブロック(特に、計画生成部81、計画供給部82、問合せ部83、および、計画補正部84)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
エアコン11の制御ブロック(特に、計画取得部41、運転制御部42、および、実績報告部43)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
携帯端末15の制御ブロック(特に、遠隔操作部61、設定部62、および、回答部63)は、集積回路(ICチップ)等に形成された論理回路(ハードウェア)によって実現してもよいし、ソフトウェアによって実現してもよい。
後者の場合、クラウドサーバ14、エアコン11、および、携帯端末15は、それぞれ、各機能を実現するソフトウェアであるプログラムの命令を実行するコンピュータを備えている。このコンピュータは、例えば少なくとも1つのプロセッサ(制御装置)を備えていると共に、前記プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な少なくとも1つの記録媒体を備えている。そして、前記コンピュータにおいて、前記プロセッサが前記プログラムを前記記録媒体から読み取って実行することにより、本発明の目的が達成される。前記プロセッサとしては、例えばCPU(Central Processing Unit)を用いることができる。前記記録媒体としては、「一時的でない有形の媒体」、例えば、ROM(Read Only Memory)等の他、テープ、ディスク、カード、半導体メモリ、プログラマブルな論理回路などを用いることができる。また、前記プログラムを展開するRAM(Random Access Memory)などをさらに備えていてもよい。また、前記プログラムは、該プログラムを伝送可能な任意の伝送媒体(通信ネットワークや放送波等)を介して前記コンピュータに供給されてもよい。なお、本発明の一態様は、前記プログラムが電子的な伝送によって具現化された、搬送波に埋め込まれたデータ信号の形態でも実現され得る。
〔まとめ〕
本発明の態様1に係るサーバ(クラウドサーバ14)は、1または複数の空気調和機(エアコン11)とネットワーク(広域通信ネットワーク22)を介して通信するサーバであって、ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転(おやすみ自動運転)の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成部(計画生成部81)と、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給することにより、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させる供給部(計画供給部82)とを備えている。
上述の構成によれば、生成部は、設定情報に含まれる、ユーザの睡眠期間を特定する情報に基づいて、制御対象期間における空気調和機の動作を指定する運転計画情報を生成する。生成された運転計画情報は、供給部によって空気調和機に供給される。これにより、空気調和機は、運転計画情報にしたがって、ユーザの睡眠期間が考慮された睡眠時自動運転を実施することができる。このように、ユーザの睡眠期間を特定する情報を含む設定情報が入力されることにより、そのユーザに合った睡眠環境を提供する睡眠時自動運転を空気調和機に実施させることができる。結果として、ユーザに、複数の期間ごとに設定温度を入力させる必要もなく、ユーザの睡眠状態を取得するための複雑な睡眠状態取得システムを構築する必要もなく、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の態様2に係るサーバでは、上述の態様1において、前記設定情報は、前記睡眠時自動運転の実施を指示する情報として、前記ユーザが就寝時に所望する室温を示す設定温度と、前記睡眠期間を特定する情報として、前記ユーザが予定している就寝時刻および起床時刻と、を含み、前記設定情報は、前記設定温度、前記就寝時刻および前記起床時刻の入力を前記ユーザより受け付けた、前記空気調和機または前記ユーザが操作する携帯端末15から、前記ネットワークを介して前記サーバに送信されてもよい。
上述の構成によれば、生成部は、ユーザが指定した設定温度と、就寝時刻と、起床時刻とに基づいて運転計画情報を生成する。このように、ユーザに、設定温度と、就寝時刻と、起床時刻とを指定させるだけで、そのユーザに合った睡眠環境を提供する睡眠時自動運転を空気調和機に実施させることができる。結果として、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の態様3に係るサーバでは、上述の態様2において、前記生成部は、少なくとも、ヒトが経る睡眠状態に応じて分割された前記制御対象期間の小期間ごとに、前記空気調和機の動作を指定する制御データを生成し、複数の前記制御データを時系列が判別可能な状態で含む前記運転計画情報を生成してもよい。
上述の構成によれば、生成部は、ユーザが指定した設定温度と、就寝時刻と、起床時刻とに基づいて、ユーザが経る睡眠状態に応じて制御対象期間が分割された小期間ごとに、制御データを生成する。そして、生成部は、これらの制御データを時系列が判別可能な状態で含む運転計画情報を生成する。これにより、空気調和機は、小期間ごとに制御データを順次処理して、ユーザの睡眠状態に適したよりきめ細やかな睡眠時自動運転を実施することができる。結果として、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の態様4に係るサーバでは、上述の態様3において、前記設定情報は、さらに、前記睡眠時自動運転の実施を指示する情報として、前記ユーザが所望する運転モードを含み、前記生成部は、前記運転モードが冷房である場合に、前記ユーザが入眠する前の第1小期間(就寝準備期間)について、室温を前記就寝時刻において前記設定温度に到達させるための制御データを生成し、前記ユーザが深い眠りに移行する第2小期間(睡眠導入期間)について、室温を所定時間かけて前記設定温度より低下させるための制御データを生成し、前記ユーザが深い眠りについている期間の前半である第3小期間(深睡眠期間前半)について、低下させた前記室温を所定時間維持するための制御データを生成し、前記ユーザが深い眠りについている期間の後半である第4小期間(深睡眠期間後半)について、室温を所定時間かけて前記設定温度に戻すための制御データを生成し、前記ユーザが覚醒する直前の第5小期間(覚醒準備期間)について、室温を前記起床時刻まで前記設定温度に維持するための制御データを生成してもよい。
上述の構成によれば、空気調和機は、上述の小期間ごとに制御データを順次処理して、ユーザの睡眠状態に適した、より一層きめ細やかな睡眠時自動冷房運転を精度よく実施することができる。結果として、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の態様5に係るサーバでは、上述の態様3または4において、前記設定情報は、さらに、前記睡眠時自動運転の実施を指示する情報として、前記ユーザが所望する運転モードを含み、前記生成部は、前記運転モードが暖房である場合に、前記ユーザが入眠する前の第6小期間(就寝準備期間)について、室温を前記就寝時刻において前記設定温度に到達させるための制御データを生成し、前記ユーザが深い眠りに移行する第7小期間(睡眠導入期間)について、室温を所定時間かけて前記設定温度より低下させるための制御データを生成し、前記ユーザが深い眠りについている第8小期間(深睡眠期間)について、低下させた前記室温を所定時間維持するための制御データを生成し、前記ユーザが覚醒する直前の第9小期間(覚醒準備期間)について、室温を所定時間かけて前記設定温度に戻すための制御データを生成してもよい。
上述の構成によれば、空気調和機は、上述の小期間ごとに制御データを順次処理して、ユーザの睡眠状態に適した、より一層きめ細やかな睡眠時自動暖房運転を精度よく実施することができる。結果として、睡眠時におけるユーザに適した空調制御を、簡易に行うことができるという効果を奏する。
本発明の態様6に係るサーバでは、上述の態様3から5において、前記生成部は、前記制御データに基づく運転の開始時刻を指定する項目と、前記空気調和機の運転モードとして、少なくとも冷房および暖房の中からいずれか1つを指定する項目と、前記設定温度を指定する項目と、該制御データに基づく運転の継続時間または終了時刻を指定する項目とを少なくとも含む前記制御データを生成してもよい。
上述の構成によれば、空気調和機に対して、冷房または暖房の運転を、設定温度が何℃で、いつからいつまで実施するのかを細かく指定することができる。これにより、ユーザの睡眠状態に適したよりきめ細やかな睡眠時自動運転を実施することができる。
本発明の態様7に係るサーバでは、上述の態様3から6において、前記空気調和機は、室内の湿度が予め定められた湿度閾値を超える場合に、運転モードを冷房から除湿に切り替える機能を有しており、前記制御データは、前記湿度閾値を指定する項目をさらに含み、前記生成部は、他の装置(サービスサーバ16)から提供された湿度の予報値に基づいて、前記制御データに含める前記湿度閾値を決定してもよい。
上述の構成によれば、室内の湿度環境を睡眠時自動運転で制御することができる。湿度は、快適な睡眠環境作りにおいて重要な要素の1つである。したがって、ユーザに合った、より一層快適な睡眠環境を提供する睡眠時自動運転を空気調和機に実施させることができる。
本発明の態様8に係るサーバでは、上述の態様3から7において、前記供給部は、生成された複数の前記制御データを、時系列にしたがって所定個ずつ送信することにより、前記運転計画情報を前記空気調和機に供給してもよい。
ユーザの睡眠期間を含む比較的長い制御対象期間に亘って、空気調和機を自動制御するための運転計画情報であるから、データ容量はそれにしたがって比較的大きくなる。上述の構成によれば、サーバは、運転計画情報をいくつかのデータに分割し、所定個ずつ制御データを順次送信する。例えば、供給部は、運転の開始が目前の制御データだけを送り、時間の経過に伴って、少しずつ制御データを順次供給することができる。このようにすれば、空気調和機において、運転計画情報を保存しておくための記憶領域の省スペース化を図ることができる。
本発明の態様9に係るサーバは、上述の態様1から8において、前記運転計画情報にしたがって前記睡眠時自動運転を実施した前記空気調和機から、前記制御対象期間における前記空気調和機の動作を示す運転実績情報を取得し、該運転実績情報において、前記運転計画情報によって指定された第1動作とは異なる、前記ユーザからの操作指示にしたがって実施された第2動作(実績レコード182、183)が示されている場合に、該第2動作に応じて、前記運転計画情報を補正する補正部(計画補正部84)を、さらに備えていてもよい。
上述の構成によれば、運転計画情報を使って先に実施された睡眠時自動運転に対して、ユーザがどのような操作を行ったのかに応じて、次に実施される睡眠時自動運転で使われる運転計画情報を、該ユーザの好みに合わせて補正することができる。このように、ユーザから改めて指示を受けなくとも、サーバは、ユーザの好みを自動で学習し、よりユーザ好みに運転計画情報を改修することができる。したがって、睡眠時自動運転について、ユーザが自身の最適解を得るのに伴う相当な困難は解消される。
本発明の態様10に係るサーバは、上述の態様9において、前記運転実績情報に基づいて、実施された前記睡眠時自動運転に対する前記ユーザの感想を問い合わせるための1以上の質問を含んだアンケート情報を生成する問合せ部83を、さらに備え、前記補正部は、前記ユーザが操作する携帯端末から、前記アンケート情報に含まれる各質問に対する前記ユーザの回答を含む回答情報を取得し、該回答情報に基づいて前記運転計画情報を補正してもよい。
上述の構成によれば、運転計画情報を使って先に実施された睡眠時自動運転に対して、ユーザがどのように感じたのかをより正確に把握することができるので、次に実施される睡眠時自動運転で使われる運転計画情報を、該ユーザの好みに合わせて、より精度良く補正することができる。ユーザは、質問に対して感じたとおりに回答するだけでよく、睡眠時自動運転の複雑な制御内容を自身でカスタマイズする必要はない。したがって、睡眠時自動運転について、ユーザが自身の最適解を得るのに伴う相当な困難は解消される。
本発明の態様11に係るサーバでは、上述の態様1から10において、前記生成部は、前記ユーザにより指定された複数の曜日群のそれぞれに対応する前記設定情報ごとに、前記運転計画情報を生成してもよい。
曜日によって睡眠習慣が異なるユーザもいる。例えば、平日と休日とで起床時刻が異なることが考えられる。上述の構成によれば、ユーザは、自身の曜日ごとに異なる睡眠習慣に合わせて、設定情報を複数パターン入力することができる。ユーザは、この設定を1度行うだけでよく、従来のように曜日を意識してタイマ設定を毎日変更する必要がない。これにより、曜日によって睡眠習慣が異なるユーザに対しても、日々、そのユーザに合った睡眠環境を提供する睡眠時自動運転を空気調和機に実施させることができる。
本発明の態様12に係る空調制御システム(エアコン制御システム1)は、1または複数の空気調和機と、前記空気調和機のそれぞれのユーザが操作する携帯端末と、前記空気調和機および前記携帯端末とネットワークを介して通信するサーバとを含む空調制御システムであって、前記サーバは、前記ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成部と、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給することにより、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させる供給部とを備え、前記空気調和機は、前記運転計画情報を前記サーバから取得する取得部(計画取得部41)と、前記制御対象期間において、取得された前記運転計画情報にしたがって該空気調和機を動作させることにより、前記睡眠時自動運転を実施する運転制御部42とを備え、前記携帯端末は、前記設定情報の前記ユーザによる入力を支援するための設定画面100を、該携帯端末の表示部54に表示させ、前記設定画面を介して前記ユーザから受け付けた前記設定情報を前記サーバに送信する設定部62を備えている。上述の構成によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の態様13に係る制御方法は、1または複数の空気調和機とネットワークを介して通信するサーバの制御方法であって、ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成ステップ(S104)と、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させるために、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給する供給ステップ(S106、S112)とを含む。上述の方法によれば、態様1と同様の効果を奏する。
本発明の各態様に係るサーバは、コンピュータによって実現してもよく、この場合には、コンピュータをサーバが備える各部(ソフトウェア要素)として動作させることによりサーバをコンピュータにて実現させるサーバの制御プログラム、およびそれを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体も、本発明の範疇に入る。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。さらに、各実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を組み合わせることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。
1 エアコン制御システム(空調制御システム)、11 エアコン(空気調和機)、12 リモコン、13 無線アクセスポイント(AP)、14 クラウドサーバ(サーバ)、15 携帯端末、16 サービスサーバ(他の装置)、22 広域通信ネットワーク、31,51,71 制御部、32,52,72 記憶部、33 エアコン本体、33a コンプレッサ、33b 送風ファン、34 センサ部、35,53,73 通信部、41 計画取得部(取得部)、42 運転制御部、43 実績報告部、54 表示部、55 入力部、61 遠隔操作部、62 設定部、63 回答部、81 計画生成部(生成部)、82 計画供給部(供給部)、83 問合せ部、84 計画補正部(補正部)、91 生成ルール、92 運転計画データベース(DB)、93 質問ルール、94 補正ルール、100 設定画面、182,183 実績レコード、200 アンケート画面

Claims (14)

  1. 1または複数の空気調和機とネットワークを介して通信するサーバであって、
    ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成部と、
    前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給することにより、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させる供給部とを備えていることを特徴とするサーバ。
  2. 前記設定情報は、
    前記睡眠時自動運転の実施を指示する情報として、前記ユーザが就寝時に所望する室温を示す設定温度と、
    前記睡眠期間を特定する情報として、前記ユーザが予定している就寝時刻および起床時刻と、を含み、
    前記設定情報は、前記設定温度、前記就寝時刻および前記起床時刻の入力を前記ユーザより受け付けた、前記空気調和機または前記ユーザが操作する携帯端末から、前記ネットワークを介して前記サーバに送信されることを特徴とする、請求項1に記載のサーバ。
  3. 前記生成部は、少なくとも、ヒトが経る睡眠状態に応じて分割された前記制御対象期間の小期間ごとに、前記空気調和機の動作を指定する制御データを生成し、複数の前記制御データを時系列が判別可能な状態で含む前記運転計画情報を生成することを特徴とする、請求項2に記載のサーバ。
  4. 前記設定情報は、さらに、前記睡眠時自動運転の実施を指示する情報として、前記ユーザが所望する運転モードを含み、
    前記生成部は、前記運転モードが冷房である場合に、
    前記ユーザが入眠する前の第1小期間について、室温を前記就寝時刻において前記設定温度に到達させるための制御データを生成し、
    前記ユーザが深い眠りに移行する第2小期間について、室温を所定時間かけて前記設定温度より低下させるための制御データを生成し、
    前記ユーザが深い眠りについている期間の前半である第3小期間について、低下させた前記室温を所定時間維持するための制御データを生成し、
    前記ユーザが深い眠りについている期間の後半である第4小期間について、室温を所定時間かけて前記設定温度に戻すための制御データを生成し、
    前記ユーザが覚醒する直前の第5小期間について、室温を前記起床時刻まで前記設定温度に維持するための制御データを生成することを特徴とする、請求項3に記載のサーバ。
  5. 前記設定情報は、さらに、前記睡眠時自動運転の実施を指示する情報として、前記ユーザが所望する運転モードを含み、
    前記生成部は、前記運転モードが暖房である場合に、
    前記ユーザが入眠する前の第6小期間について、室温を前記就寝時刻において前記設定温度に到達させるための制御データを生成し、
    前記ユーザが深い眠りに移行する第7小期間について、室温を所定時間かけて前記設定温度より低下させるための制御データを生成し、
    前記ユーザが深い眠りについている第8小期間について、低下させた前記室温を所定時間維持するための制御データを生成し、
    前記ユーザが覚醒する直前の第9小期間について、室温を所定時間かけて前記設定温度に戻すための制御データを生成することを特徴とする、請求項3または4に記載のサーバ。
  6. 前記生成部は、
    前記制御データに基づく運転の開始時刻を指定する項目と、
    前記空気調和機の運転モードとして、少なくとも冷房および暖房の中からいずれか1つを指定する項目と、
    前記設定温度を指定する項目と、
    該制御データに基づく運転の継続時間または終了時刻を指定する項目とを少なくとも含む前記制御データを生成することを特徴とする、請求項3から5のいずれか1項に記載のサーバ。
  7. 前記空気調和機は、室内の湿度が予め定められた湿度閾値を超える場合に、運転モードを冷房から除湿に切り替える機能を有しており、
    前記制御データは、前記湿度閾値を指定する項目をさらに含み、
    前記生成部は、他の装置から提供された湿度の予報値に基づいて、前記制御データに含める前記湿度閾値を決定することを特徴とする、請求項3から6のいずれか1項に記載のサーバ。
  8. 前記供給部は、生成された複数の前記制御データを、時系列にしたがって所定個ずつ送信することにより、前記運転計画情報を前記空気調和機に供給することを特徴とする、請求項3から7のいずれか1項に記載のサーバ。
  9. 前記運転計画情報にしたがって前記睡眠時自動運転を実施した前記空気調和機から、前記制御対象期間における前記空気調和機の動作を示す運転実績情報を取得し、該運転実績情報において、前記運転計画情報によって指定された第1動作とは異なる、前記ユーザからの操作指示にしたがって実施された第2動作が示されている場合に、該第2動作に応じて、前記運転計画情報を補正する補正部を、さらに備えていることを特徴とする請求項1から8までのいずれか1項に記載のサーバ。
  10. 前記運転実績情報に基づいて、実施された前記睡眠時自動運転に対する前記ユーザの感想を問い合わせるための1以上の質問を含んだアンケート情報を生成する問合せ部を、さらに備え、
    前記補正部は、前記ユーザが操作する携帯端末から、前記アンケート情報に含まれる各質問に対する前記ユーザの回答を含む回答情報を取得し、該回答情報に基づいて前記運転計画情報を補正する請求項9に記載のサーバ。
  11. 前記生成部は、前記ユーザにより指定された複数の曜日群のそれぞれに対応する前記設定情報ごとに、前記運転計画情報を生成することを特徴とする、請求項1から10のいずれか1項に記載のサーバ。
  12. 1または複数の空気調和機と、前記空気調和機のそれぞれのユーザが操作する携帯端末と、前記空気調和機および前記携帯端末とネットワークを介して通信するサーバとを含む空調制御システムであって、
    前記サーバは、
    前記ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成部と、
    前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給することにより、前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させる供給部とを備え、
    前記空気調和機は、
    前記運転計画情報を前記サーバから取得する取得部と、
    前記制御対象期間において、取得された前記運転計画情報にしたがって該空気調和機を動作させることにより、前記睡眠時自動運転を実施する運転制御部とを備え、
    前記携帯端末は、
    前記設定情報の前記ユーザによる入力を支援するための設定画面を、該携帯端末の表示部に表示させ、前記設定画面を介して前記ユーザから受け付けた前記設定情報を前記サーバに送信する設定部を備えていることを特徴とする、空調制御システム。
  13. 1または複数の空気調和機とネットワークを介して通信するサーバの制御方法であって、
    ユーザの睡眠期間を含む制御対象期間における睡眠時自動運転の実施を指示する情報であって、該睡眠期間を特定する情報を含む設定情報に基づいて、前記空気調和機の前記制御対象期間における動作を指定する運転計画情報を生成する生成ステップと、
    前記空気調和機に、前記運転計画情報にしたがった前記睡眠時自動運転を実施させるために、前記運転計画情報を、前記ネットワークを介して前記ユーザの前記空気調和機に供給する供給ステップとを含むことを特徴とする、制御方法。
  14. 請求項1に記載のサーバとしてコンピュータを機能させるための制御プログラムであって、前記生成部および前記供給部としてコンピュータを機能させるための制御プログラム。
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