JP2021041778A - サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造 - Google Patents

サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2021041778A
JP2021041778A JP2019164213A JP2019164213A JP2021041778A JP 2021041778 A JP2021041778 A JP 2021041778A JP 2019164213 A JP2019164213 A JP 2019164213A JP 2019164213 A JP2019164213 A JP 2019164213A JP 2021041778 A JP2021041778 A JP 2021041778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sunroof
slide
rail member
wiring material
slider
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019164213A
Other languages
English (en)
Other versions
JP7308703B2 (ja
Inventor
隆彦 桂巻
Takahiko Katsuramaki
隆彦 桂巻
中村 悟朗
Goro Nakamura
悟朗 中村
明直 山口
Akinao Yamaguchi
明直 山口
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yazaki Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Yazaki Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aisin Seiki Co Ltd, Yazaki Corp filed Critical Aisin Seiki Co Ltd
Priority to JP2019164213A priority Critical patent/JP7308703B2/ja
Publication of JP2021041778A publication Critical patent/JP2021041778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP7308703B2 publication Critical patent/JP7308703B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Electric Cable Arrangement Between Relatively Moving Parts (AREA)

Abstract

【課題】配索材を適正に配索することができるサンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造を提供することを目的とする。【解決手段】サンルーフ1に適用されたサンルーフ用給電構造100は、レール部材32に対してスライダ34、35を介してスライド方向Xに沿ってスライド移動可能に支持されるサンルーフ本体2に、一方の端部5aが電気的に接続される配索材5と、レール部材32のサンルーフ本体2側とは反対側に設けられ、配索材5の他方の端部5bを保持して給電すると共にサンルーフ本体2のスライド移動に伴って当該配索材5の引き出し及び収容を行う給電機構6と、レール部材32において、スライダ34、35のスライド範囲Tの端部位置、あるいは、当該スライド範囲の外側位置に設けられ、配索材5がかけまわされスライド方向Xに対して当該配索材5の配索向きを反転させる反転部7とを備える。【選択図】図6

Description

本発明は、サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造に関する。
従来のサンルーフ用の給電構造として、例えば、特許文献1には、車体と、車体にスライド自在に設けられ且つ該車体に形成された開口部を開閉するスライド体と、に亘って配索されたワイヤハーネスを備えたスライド体用の給電装置が開示されている。また、従来のサンルーフ用の給電構造として、例えば、特許文献2には、固定部に固定されたレール部材と、レール部材に沿って移動するスライダと、スライダに支持された可動体とを備え、固定部と可動体の一方から他方への給電を行う可動体用給電構造が開示されている。
特開2011−151906号公報 特開2017−034974号公報
ところで、上述の特許文献1に記載のスライド体用の給電装置や特許文献2に記載の可動体用給電構造は、例えば、より適正な配索の点で更なる改善の余地がある。
本発明は、上記の事情に鑑みてなされたものであって、配索材を適正に配索することができるサンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係るサンルーフは、車体の開口部を開閉可能であるサンルーフ本体と、サンルーフ本体に設けられたスライダ、及び、前記サンルーフ本体を前記スライダを介してスライド方向に沿ってスライド移動可能に支持するレール部材を含んで構成されるスライド支持機構と、一方の端部が前記サンルーフ本体に電気的に接続される配索材と、前記レール部材の前記サンルーフ本体側とは反対側に設けられ、前記配索材の他方の端部を保持して給電すると共に前記サンルーフ本体のスライド移動に伴って当該配索材の引き出し及び収容を行う給電機構と、前記レール部材において、前記スライド方向に沿った前記スライダのスライド範囲の端部位置、あるいは、当該スライド範囲の外側位置に設けられ、前記配索材の前記一方の端部と前記他方の端部との間で当該配索材がかけまわされ前記スライド方向に対して当該配索材の配索向きを反転させる反転部とを備えることを特徴とする。
また、上記サンルーフでは、前記レール部材は、前記給電機構は、外面に形成され、前記レール部材に対する前記サンルーフ本体の支持方向に対して前記レール部材と前記車体の内装部材との間に介在する第1緩衝リブ部を有するものとすることができる。
また、上記サンルーフでは、前記レール部材は、前記支持方向に対して前記レール部材と前記内装部材との間に介在する第2緩衝リブ部、及び、前記第2緩衝リブ部に囲われた位置で、かつ、前記支持方向に対して前記給電機構と対向する位置に形成された貫通孔部を有する緩衝部材を備え、前記第1緩衝リブ部は、前記貫通孔部に収容されるものとすることができる。
上記目的を達成するために、本発明に係るサンルーフ用給電構造は、車体の開口部を開閉可能であり、レール部材に対してスライダを介してスライド方向に沿ってスライド移動可能に支持されるサンルーフ本体に、一方の端部が電気的に接続される配索材と、前記レール部材の前記サンルーフ本体側とは反対側に設けられ、前記配索材の他方の端部を保持して給電すると共に前記サンルーフ本体のスライド移動に伴って当該配索材の引き出し及び収容を行う給電機構と、前記レール部材において、前記スライド方向に沿った前記スライダのスライド範囲の端部位置、あるいは、当該スライド範囲の外側位置に設けられ、前記配索材の前記一方の端部と前記他方の端部との間で当該配索材がかけまわされ前記スライド方向に対して当該配索材の配索向きを反転させる反転部とを備えることを特徴とする。
本発明に係るサンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造は、レール部材に対してスライダを介してスライド方向に沿ってスライド移動可能に支持されたサンルーフ本体に配索材の一方の端部が電気的に接続される。そして、サンルーフ用給電構造は、レール部材のサンルーフ本体側とは反対側に設けられた給電機構によって配索材の他方の端部を保持して給電すると共にサンルーフ本体のスライド移動に伴って当該配索材の引き出し及び収容を行う。このような構成において、サンルーフ用給電構造は、レール部材において、スライダのスライド範囲の端部位置、あるいは、当該スライド範囲の外側位置に反転部が設けられる。この構成により、サンルーフ用給電構造は、配索材が一方の端部と他方の端部との間で当該反転部にかけまわされることで、当該反転部によって配索材の配索向きをスライド方向に対して反転させることができる。この結果、サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造は、配索材を適正に配索することができる、という効果を奏する。
図1は、実施形態1に係るサンルーフの概略構成を表す図であり、サンルーフ本体が全閉位置にある状態を表す模式的な斜視図である。 図2は、実施形態1に係るサンルーフの概略構成を表す図であり、サンルーフ本体が中間位置にある状態を表す模式的な斜視図である。 図3は、実施形態1に係るサンルーフの概略構成を表す図であり、サンルーフ本体が全開位置にある状態を表す模式的な斜視図である。 図4は、実施形態1に係るサンルーフのスライド支持機構の概略構成を表す部分分解斜視図である。 図5は、実施形態1に係るサンルーフのレール部材の概略構成を表す部分斜視図である。 図6は、実施形態1に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す断面斜視図である。 図7は、実施形態1に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す部分断面斜視図である。 図8は、実施形態1に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す部分分解斜視図である。 図9は、実施形態1に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す部分分解斜視図である。 図10は、実施形態2に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す部分断面斜視図である。 図11は、実施形態2に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す部分分解斜視図である。 図12は、実施形態2に係るサンルーフに適用されたサンルーフ用給電構造の概略構成を表す部分分解斜視図である。
以下に、本発明に係る実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。また、下記実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
なお、以下の説明では、互いに交差する第1方向、第2方向、及び、第3方向のうち、第1方向を「スライド方向X」といい、第2方向を「交差方向Y」といい、第3方向を「高さ方向Z」という。スライド方向Xと交差方向Yと高さ方向Zとは、相互に略直交する。典型的には、スライド方向X、交差方向Yは、水平方向に沿った方向であり、高さ方向Zは、鉛直方向に沿った方向である。スライド方向Xは、例えば、サンルーフが搭載される車両の車両前後方向(全長方向)に相当し、サンルーフ本体がスライド移動する方向に相当する。交差方向Yは、例えば、サンルーフが搭載される車両の車両幅方向(全幅方向)に相当し、一対のレール部材が対向する方向に相当する。高さ方向Zは、例えば、サンルーフが搭載される車両の車両高さ方向(車高方向)に相当し、レール部材に対するサンルーフ本体の支持方向に相当する。また、典型的には、高さ方向Zの上側とは、鉛直方向の上側に相当し、高さ方向Zの下側とは、鉛直方向の下側に相当する。また、以下の説明で用いる各方向は、特に断りのない限り、各部が相互に組み付けられた状態での方向を表すものとする。また、各図においては、適宜、各部材を簡略化、省略化して図示している。
[実施形態1]
図1、図2、図3に示す本実施形態のサンルーフ用給電構造100は、車両に搭載されたサンルーフ1に適用される。本実施形態のサンルーフ用給電構造100は、サンルーフ本体2に対して給電(電力の供給)を行うサンルーフ1用の常時給電構造であり、車載給電システムの一部を構成するものである。本実施形態のサンルーフ1は、サンルーフ本体2と、スライド支持機構3と、駆動機構4と、配索材5(図7等も参照)と、給電機構6とを備える。本実施形態のサンルーフ1は、ルーフパネルRPとルーフライナRLとの間の限られた搭載スペースに、各部が収容された上でサンルーフ用給電構造100を介して給電されるものである。ここで、ルーフパネルRPは、車体Bにおいて、高さ方向Zの上側の構造体を構成する部材である。ルーフライナRLは、ルーフパネルRPの車内側に位置する内装部材であり、高さ方向Zに沿ってルーフパネルRPと対向して位置する。ルーフパネルRPは、サンルーフ本体2によって開閉可能な開口部RPOが形成されている。ルーフライナRLも高さ方向Zに対して開口部RPOと対向する位置に当該開口部RPOと略同様の形状の開口部RLOが形成されている。以下、各図を参照してサンルーフ1の各構成について詳細に説明する。
サンルーフ本体2は、開口部RPO、RLOを開閉可能な可動体である。サンルーフ本体2は、調光ガラス21、枠体22等を含んで構成される。調光ガラス21は、電圧が印加されることで透過する光の量を調節することができるガラスである。調光ガラス21は、本実施形態のサンルーフ用給電構造100による給電対象である。調光ガラス21は、開口部RPO、RLOを閉塞可能な大きさ、形状に形成される。ここでは、調光ガラス21は、板厚方向が高さ方向Zに沿う略矩形板状に形成される。枠体22は、調光ガラス21の4方を囲うように略矩形枠状に形成される。
スライド支持機構3は、サンルーフ本体2をスライド方向Xに沿ってスライド移動可能に支持する機構である。スライド支持機構3は、可動体であるサンルーフ本体2をスライド方向Xに沿って全閉位置と全開位置との間でスライド移動可能に支持する。図1は、全閉位置にあるサンルーフ本体2を表し、図2は、全閉位置と全開位置との間の中間位置にあるサンルーフ本体2を表し、図3は、全開位置にあるサンルーフ本体2を表している。
スライド支持機構3は、支持部31、及び、レール部材32を含んで構成される。支持部31、及び、レール部材32は、交差方向Yに対して開口部RPO、RLOを挟んでそれぞれ一対で設けられる。なお、一対の支持部31、及び、一対のレール部材32は、交差方向Yに対して略対称形である以外は略同様の構成であるので、ここでは可能な限り共通の説明とする。
支持部31は、サンルーフ本体2に設けられ、サンルーフ本体2とレール部材32との間に介在し、レール部材32にスライド方向Xに沿ってスライド移動可能に支持される部分である。一対の支持部31は、サンルーフ本体2の交差方向Yの両縁部、言い換えれば、サンルーフ本体2においてスライド方向Xに沿って延在する各縁部にそれぞれ設けられる。図4は、交差方向Yの一方側の支持部31を図示している。
支持部31は、図4に示すように、梁状部材33、第1スライダ34、及び、第2スライダ35を含んで構成される。梁状部材33は、スライド方向Xに沿って梁状に延在する部材である。梁状部材33は、サンルーフ本体2においてスライド方向Xに沿った縁部の高さ方向Zの下面側に設けられる。第1スライダ34、第2スライダ35は、この梁状部材33の高さ方向Zの下面側に設けられる。言い換えれば、第1スライダ34、第2スライダ35は、高さ方向Zに対して梁状部材33を介在させてサンルーフ本体2の高さ方向Zの下面側に設けられる。第1スライダ34、第2スライダ35は、レール部材32に直接載置され、梁状部材33と共にサンルーフ本体2を支持した状態で、レール部材32上をスライド方向Xに沿って摺動してスライド移動する部分である。第1スライダ34と第2スライダ35とは、スライド方向Xに沿って間隔をあけて設けられる。第1スライダ34は、梁状部材33のスライド方向Xの一方の端部に設けられる。ここでは、第1スライダ34は、梁状部材33のスライド方向Xの一方の端部を交差方向Yに沿った回動軸線C1周りに回動可能に支持する回動軸支持部を構成する。第2スライダ35は、梁状部材33のスライド方向Xの中腹部分に設けられる。第2スライダ35は、梁状部材33のスライド方向Xの中腹部分を支持すると共に、梁状部材33に所定の形状で形成されたカム孔部33aに沿って相対移動可能である可動支持部を構成する。第2スライダ35は、カムピン35aが交差方向Yに沿ってカム孔部33aに挿入されるようにして梁状部材33に組み付けられる。支持部31は、梁状部材33上にサンルーフ本体2を支持した状態で、当該サンルーフ本体2と共に梁状部材33、第1スライダ34、第2スライダ35が一体となってレール部材32上をスライド移動することができる。また、支持部31は、第2スライダ35がカム孔部33aの形状にしたがって第1スライダ34に対してスライド方向Xに沿って相対的に接近、離間することで、カム孔部33a、カムピン35aの作用によって梁状部材33と共にサンルーフ本体2全体を傾斜(チルト)させることもできる。
なお、本実施形態のスライド支持機構3は、梁状部材33のスライド方向Xの他方の端部(第1スライダ34とは反対側の端部)に樋部材36が設けられる。樋部材36は、開口部RPOを介して車体Bの車内側に浸入した水を受ける部材である。樋部材36は、一対の梁状部材33に交差方向Yに沿って架け渡されるようにして設けられる。樋部材36は、サンルーフ本体2、梁状部材33、第1スライダ34、第2スライダ35等と共にレール部材32上をスライド移動することができる。
レール部材32は、図1、図2、図3に示すように、サンルーフ本体2を第1スライダ34、第2スライダ35等を介してスライド方向Xに沿ってスライド移動可能に支持する部材である。ここで、高さ方向Zは、当該レール部材32に対するサンルーフ本体2の支持方向に相当する。レール部材32は、上述したように、交差方向Yに対して開口部RPO、RLOを挟んで一対で設けられる。言い換えれば、レール部材32は、交差方向Yに対して開口部RPO、RLOの両側部に一対で設けられる。一対レール部材32は、交差方向Y沿って間隔をあけて互いに対向して位置する。各レール部材32は、スライド方向Xに沿って延在する。各レール部材32は、それぞれ1組ずつ支持部31を支持する。各レール部材32は、各支持部31の第1スライダ34、第2スライダ35が嵌合される。そして、各レール部材32は、各支持部31を介してサンルーフ本体2のスライド方向Xに沿ったスライド移動を案内するためのガイドレールとして機能する。各レール部材32は、車体Bの構造体、例えば、ルーフパネルRP等に固定される。図4は、交差方向Yの一方側のレール部材32を図示している。
ここで、図5を参照してレール部材32のより詳細な構成を説明する。
具体的には、本実施形態のレール部材32は、構造体として、底壁部32a、複数の壁体部32b、32c、32d、32e、及び、案内壁部32fを含んで構成され、これらが金属部材によって一体で形成される。底壁部32a、壁体部32b、32c、32d、32e、案内壁部32fは、それぞれスライド方向Xに沿って延在する。
底壁部32aは、レール部材32において、高さ方向Zの下側の基部を構成する底体である。底壁部32aは、板厚方向が高さ方向Zに沿い、長辺方向がスライド方向Xに沿い、短辺方向が交差方向Yに沿う長尺板状に形成され、スライド方向Xに沿って延在する。底壁部32aは、主たる部分である本体部32aaが水平方向に沿って平板状に形成されると共に、交差方向Yの一方の端部に折り返し部32abが形成される。折り返し部32abは、底壁部32aの交差方向Yの一方の端部が高さ方向Zの上側に向かって折り曲げられることで形成される。
複数の壁体部32b、32c、32d、32eは、それぞれ底壁部32aから立設されたる壁体である。複数の壁体部32b、32c、32d、32eは、それぞれ底壁部32aから高さ方向Zの上側に向けて突出して形成される。各壁体部32b、32c、32d、32eは、スライド方向Xに沿って底壁部32aの一方の端から他方の端まで延在する。複数の壁体部32b、32c、32d、32eは、交差方向Yに沿って、折り返し部32ab側から壁体部32b、壁体部32c、壁体部32d、壁体部32eの順に並んで位置する。
より詳細には、壁体部32bは、底壁部32aに形成された第1の壁体部であり、底壁部32aの折り返し部32abに対して、交差方向Yに沿って間隔をあけて位置する。ここでは、壁体部32bは、縦壁部32ba、及び、横壁部32bbを含んで構成される。縦壁部32baは、壁体部32bにおいて、高さ方向Zに沿って延在し、凹部32bcを含んで構成される。横壁部32bbは、壁体部32bにおいて、縦壁部32baの高さ方向Zの上側の端部から交差方向Yに沿って折り返し部32ab側とは反対側に延在し、高さ方向Zの下側に垂れ下がる垂下部32bdを含んで構成される。
壁体部32cは、底壁部32aに形成された第2の壁体部であり、壁体部32bに対して、交差方向Yに沿って折り返し部32ab側とは反対側に間隔をあけて位置する。壁体部32cは、高さ方向Zに沿って延在して形成され、壁体部32bの横壁部32bbの高さ方向Zの下側に入り込むようにして位置する。
壁体部32dは、底壁部32aに形成された第3の壁体部であり、壁体部32cに対して、交差方向Yに沿って壁体部32b側とは反対側に間隔をあけて位置する。壁体部32dは、高さ方向Zに沿って延在して形成され、案内壁部32fを片持ち状に支持する支持壁部を構成する。
壁体部32eは、底壁部32aに形成された第4の壁体部であり、壁体部32dに対して、交差方向Yに沿って壁体部32c側とは反対側に間隔をあけて位置する。ここでは、壁体部32eは、縦壁部32ea、第1横壁部32eb、及び、複数の第2横壁部32ecを含んで構成される。縦壁部32eaは、壁体部32eにおいて、高さ方向Zに沿って延在する。第1横壁部32ebは、壁体部32eにおいて、縦壁部32eaの高さ方向Zの中腹部分から交差方向Yに沿って壁体部32d側に延在する。複数の第2横壁部32ecは、壁体部32eにおいて、それぞれ縦壁部32eaから交差方向Yに沿って壁体部32d側とは反対側に延在する。
案内壁部32fは、レール部材32において、第1スライダ34、第2スライダ35をスライド可能に支持する支持体である。案内壁部32fは、板厚方向が高さ方向Zに沿い、長辺方向がスライド方向Xに沿い、短辺方向が交差方向Yに沿う長尺板状に形成され、スライド方向Xに沿って延在する。案内壁部32fは、スライド方向Xに沿って底壁部32aの一方の端から他方の端まで延在する。案内壁部32fは、壁体部32dの高さ方向Zの中腹部分に片持ち状に支持され、交差方向Yに沿って壁体部32c側に向かって延在する。案内壁部32fは、交差方向Yに対して壁体部32cと壁体部32dとの間に配置され、交差方向Yの先端と壁体部32cとの間に隙間を有して位置する。また、案内壁部32fは、高さ方向Zに対して底壁部32aの本体部32aaの上側に配置され、当該本体部32aaとの間に隙間を有して位置する。上記のように構成される案内壁部32fは、第1スライダ34、第2スライダ35が当接してスライド方向Xに沿ったサンルーフ本体2のスライド移動を案内する。案内壁部32fは、高さ方向Zの上側の面が第1スライダ34、第2スライダ35との当接面32faを構成する。当接面32faは、スライド方向Xに沿ったサンルーフ本体2のスライド移動に伴って第1スライダ34、第2スライダ35が摺動する摺動面である。
そして、本実施形態のレール部材32は、上記のように構成される底壁部32a、壁体部32b、32c、32d、32e、及び、案内壁部32fによって形成されるスライド空間部32Aを含んで構成される。スライド空間部32Aは、スライド方向Xに沿って延在する。
スライド空間部32Aは、図4、図5に示すように、第1スライダ34、第2スライダ35が嵌合し当該第1スライダ34、第2スライダ35のスライド方向Xに沿ったスライド移動を案内する空間部である。スライド空間部32Aは、レール部材32において、交差方向Yの略中央に位置する。スライド空間部32Aは、壁体部32bの垂下部32bd、壁体部32c、壁体部32d、壁体部32eの縦壁部32ea、第1横壁部32eb、案内壁部32f等によって囲われた空間部として形成される。第1スライダ34、第2スライダ35は、このスライド空間部32Aに嵌合した状態で交差方向Yの一方の端部が壁体部32dの高さ方向Zの上側端部に係合し、高さ方向Zの下面側がスライド空間部32Aに面した当接面32faに当接し支持される。第1スライダ34、第2スライダ35は、この状態でサンルーフ本体2のスライド移動に伴って当接面32fa上を摺動しスライド方向Xに沿って案内される。
駆動機構4は、図1、図2、図3に示すように、レール部材32に支持された第1スライダ34、第2スライダ35をスライド方向Xに沿ってスライド移動させることで、サンルーフ本体2を駆動しスライド移動動作やチルト動作を行わせる機構である。駆動機構4は、種々の公知の機構によって構成される。駆動機構4は、例えば、動力発生源としてのモータ41を含んで構成される。ここでは、モータ41は、一対のレール部材32のスライド方向Xの一方側の端部(第1スライダ34が位置する側の端部)を連結するように設けられたフレーム42にマウントされている。駆動機構4は、このモータ41が発生させた動力をベルト等の動力伝達部材を介して第2スライダ35に伝達する。この構成により、駆動機構4は、上述したように第2スライダ35を含む支持部31と一体となってサンルーフ本体2をスライド方向Xに沿ってスライド移動させるスライド移動動作やサンルーフ本体2全体を傾斜させるチルト動作を行わせることができる。
配索材5は、図4、図6、図7に示すように、導電性を有し、サンルーフ用給電構造100による給電対象であるサンルーフ本体2(調光ガラス21)と、給電機構6とを電気的に接続し、給電ラインの一部を構成する配索体である。配索材5は、一方の端部5aがサンルーフ本体2に電気的に接続されると共に、他方の端部5bが給電機構6に保持され給電されることで、給電機構6からサンルーフ本体2に給電可能とする。配索材5は、例えば、複数の導電性を有する導体部(芯線)の外側を絶縁性の被覆部によって覆った電線等によって構成される。ここでは、配索材5は、例えば、長尺の平面帯状に形成されたフラットケーブル(FFC:Flexible Flat CableやFPC:Flexible printed circuit)によって構成される。配索材5は、スライド方向Xの一方の端部5aが高さ方向Zに沿って上側に立ち上がり当該上側を向く位置関係となるように折り返されている。そして、配索材5は、当該一方の端部5aの端末にコネクタ5cが設けられ、当該コネクタ5cを介してサンルーフ本体2の調光ガラス21と電気的に接続される。配索材5は、当該一方の端部5aが上記のような位置関係となるように第1スライダ34に固定されている。配索材5は、例えば、固定具等を介して当該一方の端部5aが第1スライダ34に固定されてもよいし、樹脂材等によってコーティングされることで、上記の形状が維持されてもよい。この構成により、配索材5は、当該一方の端部5aがサンルーフ本体2のスライド移動に伴って当該サンルーフ本体2と共にスライド方向Xに沿ってスライド移動可能に構成される。そして、配索材5は、スライド方向Xの他方の端部5b側に給電機構6が接続される。なお、この配索材5のより詳細な配索状態については後で詳細に説明する。
給電機構6は、図6、図7、図8、図9に示すように、配索材5の他方の端部5bを保持して給電すると共にサンルーフ本体2のスライド方向Xに沿ったスライド移動に伴って当該配索材5の余長を吸収する余長吸収機構である。余長吸収機構としての給電機構6は、サンルーフ本体2のスライド移動に伴ってスライド方向Xに沿った配索材5の引き出し及び収容を行う。給電機構6は、種々の公知の機構によって構成される。給電機構6は、例えば、U字屈曲式の機構を用いることができる。この場合、給電機構6は、例えば、スライド方向Xに沿って細長い形状に形成されたケース61の内部に配索材5をU字型に屈曲させつつ収容するものであり、ケース61の内部から配索材5を引き出し可能に構成される。給電機構6は、例えば、ケース61内に設けられ配索材5の引き出し、収容に伴って摺動する摺動体や給電機構6から引き出された配索材5に対して収容側への付勢力を付与するリターンスプリング等を含んで種々の公知の構造によって構成される。給電機構6は、サンルーフ本体2のスライド移動に伴って、当該摺動体の摺動や当該リターンスプリングの付勢力によって、スライド方向Xに沿った配索材5の端部5bの引き出しや収容を行う。
また、給電機構6は、給電線62が接続されている(特に図8、図9参照)。給電機構6は、給電線62を介して、車体B側に据え付けられサンルーフ本体2と共には移動しないように構成された電源に接続されている。この構成により、給電機構6は、電源からの電力を給電線62を介して配索材5に給電可能に構成される。
本実施形態の給電機構6は、一方のレール部材32の高さ方向Zの下側に配置される。言い換えれば、本実施形態の給電機構6は、高さ方向Zに対して、当該レール部材32のサンルーフ本体2側とは反対側に設けられる。ここでは、給電機構6は、長辺方向がスライド方向Xに沿う位置関係で配置される。本実施形態の給電機構6は、当該レール部材32の高さ方向Zの下側の面において、スライド方向Xの一方側の端部(第1スライダ34が位置する側)に据え付けられて固定され、サンルーフ本体2と共には移動しないように構成されている。この構成により、給電機構6に接続された配索材5の他方の端部5bもサンルーフ本体2と共には移動しないように構成される。なお、本実施形態の給電機構6は、ケース61の高さ方向Zの上側が全面的に開口しており、レール部材32底壁部32aの本体部32aaが当該開口を塞ぐ蓋部材とし兼用されている。
そして、本実施形態のサンルーフ1は、図6、図7、図8、図9に示すように、さらに、反転部7を備え、上記のように構成される配索材5が、当該反転部7にかけまわされて配索されることで、配索材5の適正な配索を実現している。反転部7は、上述した配索材5、給電機構6と共にサンルーフ用給電構造100を構成する。言い換えれば、本実施形態のサンルーフ1に適用されたサンルーフ用給電構造100は、配索材5と、給電機構6と、当該反転部7とを備えて構成されるものである。
具体的には、反転部7は、レール部材32に形成された貫通孔32g内に設けられる。貫通孔32gは、レール部材32において、底壁部32aの本体部32aa、及び、案内壁部32fを高さ方向Zに沿って貫通して形成される(図5も参照)。貫通孔32gは、レール部材32において、スライド方向Xに沿った第1スライダ34、第2スライダ35のスライド範囲T(特に図6参照)の端部位置、あるいは、当該スライド範囲Tの外側位置に設けられる。
ここで、第1スライダ34、第2スライダ35のスライド範囲Tとは、サンルーフ本体2の全閉位置と全開位置との間でのスライド移動に伴って当該第1スライダ34、第2スライダ35がスライド方向Xに沿ってスライド移動した際の軌跡の範囲である。スライド範囲Tのスライド方向Xの一方側の端部位置は、サンルーフ本体2が全閉位置にある状態(図1参照)での第1スライダ34の位置に相当する。スライド範囲Tのスライド方向Xの他方側の端部位置は、サンルーフ本体2が全開位置にある状態(図3参照)での第2スライダ35の位置に相当する。上述の給電機構6は、スライド方向Xに対して当該スライド範囲T内に位置する。
本実施形態の貫通孔32gは、レール部材32の底壁部32a、案内壁部32fにおいて、スライド範囲Tのスライド方向Xの一方側の端部位置、言い換えれば、サンルーフ本体2が全閉位置にある状態(図1参照)での第1スライダ34の位置に形成される。ここでは、貫通孔32gは、高さ方向Zに対して、給電機構6のケース61のスライド方向Xの一方側の端部(第1スライダ34が位置する側の端部)と対向する位置に形成されている。またここでは、貫通孔32gは、高さ方向Zと直交する断面形状が略矩形状に形成される。なお、本実施形態の一対のレール部材32は、少なくとも給電機構6が設けられる方のレール部材32が当該貫通孔32gを含んで構成される。
そして、本実施形態の反転部7は、上記のように形成される貫通孔32g内に固定される。この結果、反転部7は、レール部材32において、スライド方向Xに沿ったスライド範囲Tの端部位置、あるいは、当該スライド範囲Tの外側位置に設けられることとなる。ここでは、反転部7は、上述したように、レール部材32において、スライド範囲Tのスライド方向Xの一方側の端部位置、言い換えれば、サンルーフ本体2が全閉位置にある状態(図1参照)での第1スライダ34の位置に設けられることとなる。さらに言えば、反転部7は、高さ方向Zに対して、給電機構6のケース61のスライド方向Xの一方側の端部(第1スライダ34が位置する側の端部)と対向する位置に配置されることとなる。
反転部7は、略半円柱状に形成される。反転部7は、柱状の軸線7a(図7参照)が交差方向Yに沿い、かつ、外周面において曲面状に形成された曲面部7bがスライド方向Xの一方側を向く位置関係で貫通孔32g内に据え付けられ固定される。反転部7は、貫通孔32g内に据え付けられた状態で、曲面部7bと当該貫通孔32gの縁部との間に隙間7cが形成されるように、当該貫通孔32g内に設けられる。
上記のように構成される反転部7は、配索材5の一方の端部5aと他方の端部5bとの間で当該配索材5がかけまわされスライド方向Xに対して当該配索材5の配索向きを反転させる部材として機能する。ここでは、反転部7は、配索材5をスライド方向Xに沿って180度程度折り返すことで、当該配索材5をスライド空間部32A内の第1スライダ34、第2スライダ35を迂回させて配索させる。配索材5は、レール部材32に設けられた当該反転部7を介して配索向きが反転された上で、上記のようにサンルーフ本体2と給電機構6とに渡って配索され相互に電気的に接続する。
以下、給電機構6を起点とした配索材5の配索向きについてより詳細に説明する。
具体的には、配索材5は、レール部材32の高さ方向Zの下側においては、給電機構6からスライド方向Xに沿って一方側に向かう配索向き、すなわち、反転部7に接近する配索向きで配索される。言い換えれば、配索材5は、レール部材32の高さ方向Zの下側においては、給電機構6からスライド方向Xに沿ってスライド範囲Tの外側に向かう配索向きで配索される。そして、配索材5は、隙間7cを通ってレール部材32の高さ方向Zの上側に配索され、反転部7の曲面部7bで折り返されて配索向きが反転される。配索材5は、レール部材32の高さ方向Zの上側においては、反転部7からスライド方向Xに沿って他方側に向かう配索向き、すなわち、反転部7から離間する配索向きで配索される。言い換えれば、配索材5は、レール部材32の高さ方向Zの上側においては、反転部7からスライド方向Xに沿ってスライド範囲Tの内側に向かう配索向きで配索される。そして、配索材5は、レール部材32の高さ方向Zの上側においては、スライド空間部32A内を通るように配索され、端部5a側がコネクタ5cを介してサンルーフ本体2に接続される。配索材5は、このように反転部7にかけまわされた状態で、サンルーフ本体2のスライド移動に伴って給電機構6からの引き出しや給電機構6への収容が行われる。
上記のように構成されたサンルーフ1は、サンルーフ本体2が全開位置側から全閉位置側にスライド移動すると、サンルーフ本体2と共に配索材5の一方の端部5aがスライド方向Xに沿って反転部7に接近する側(すなわち全閉位置側)にスライド移動する。そして、サンルーフ1は、反転部7にかけまわされた配索材5が給電機構6によってスライド方向Xに沿って収容される。これにより、サンルーフ1は、給電機構6によって配索材5の余長を吸収することができる。一方、サンルーフ1は、サンルーフ本体2が全閉位置側から全開位置側にスライド移動すると、サンルーフ本体2と共に配索材5の一方の端部5aがスライド方向Xに沿って反転部7から離間する側(すなわち全開位置側)にスライド移動する。そして、サンルーフ1は、反転部7にかけまわされた配索材5が給電機構6からスライド方向Xに沿って引き出される。このようにして、サンルーフ用給電構造100は、サンルーフ本体2に対して配索材5を介して常時給電(電力の供給)を行うことができる。
なお、本実施形態の給電機構6は、図7、図9に示すように、上記の構成に加えて、さらに、第1緩衝リブ部としてのリブ部63を有する。リブ部63は、ケース61の外面に形成され、レール部材32に対するサンルーフ本体2の支持方向である高さ方向Zに対してレール部材32とルーフライナRLとの間に介在する壁状の構造体である。本実施形態のリブ部63は、ケース61の高さ方向Zの下側の面に形成される。ここでは、リブ部63は、ケース61の高さ方向Zの下側の面から高さ方向Zの下側に向かって突出して略格子状に形成されている。このリブ部63は、レール部材32とルーフライナRLとの間に介在して車体Bの車内側からの衝撃を吸収する衝撃吸収用の部材として機能する。
ここで、本実施形態のサンルーフ1は、図7、図8、図9に示すように、上記の構成に加えて、さらに、ルーフライナRLの高さ方向Zの上側の面、すなわち、ルーフパネルRP側の面に固定された緩衝部材8も備える(図1等も参照)。緩衝部材8は、各図において、その一部のみが図示されている。緩衝部材8は、高さ方向Zに対してレール部材32とルーフライナRLとの間に介在する。緩衝部材8は、板厚方向が高さ方向Zに沿う略板状に形成される。そして、緩衝部材8は、高さ方向Zの上側の面、すなわち、レール部材32側の面に第2緩衝リブ部としてのリブ部81を有している。リブ部81は、レール部材32とルーフライナRLとの間に介在する壁状の構造体であり、EAリブとも呼ばれる。リブ部81は、緩衝部材8のレール部材32側の面から高さ方向Zの上側に向かって突出して略格子状に形成されている。緩衝部材8は、このリブ部81の作用によって車体Bの車内側からの衝撃を吸収する衝撃吸収用の部材として機能する。
そして、緩衝部材8は、さらに、貫通孔部82を有している。貫通孔部82は、緩衝部材8において、リブ部81に囲われた位置で、かつ、高さ方向Zに対して給電機構6と対向する位置に形成される。貫通孔部82は、緩衝部材8を高さ方向Zに沿って貫通して形成される。言い換えれば、貫通孔部82は、緩衝部材8において、リブ部81が形成されていない領域でもある。貫通孔部82は、高さ方向Zに対して給電機構6のケース61の外形形状を投影させた形状とほぼ同様の形状、言い換えれば、高さ方向Zに沿って視て当該ケース61の外形形状とほぼ同様の形状に形成される。
そして、上述した給電機構6のリブ部63は、この貫通孔部82に収容され、当該貫通孔部82内において、リブ部81と同様にEAリブとして機能する。
以上で説明したサンルーフ1、サンルーフ用給電構造100は、レール部材32に対して第1スライダ34、第2スライダ35を介してスライド方向Xに沿ってスライド移動可能に支持されたサンルーフ本体2に配索材5の一方の端部5aが電気的に接続される。そして、サンルーフ用給電構造100は、レール部材32のサンルーフ本体2側とは反対側に設けられた給電機構6によって配索材5の他方の端部5bを保持して給電すると共にサンルーフ本体2のスライド移動に伴って当該配索材5の引き出し及び収容を行う。このような構成において、サンルーフ用給電構造100は、レール部材32において、第1スライダ34、第2スライダ35のスライド範囲Tの端部位置、あるいは、当該スライド範囲Tの外側位置に反転部7が設けられる。この構成により、サンルーフ用給電構造100は、配索材5が一方の端部5aと他方の端部5bとの間で当該反転部7にかけまわされることで、当該反転部7によって配索材5の配索向きをスライド方向Xに対して反転させることができる。これにより、サンルーフ用給電構造100は、サンルーフ本体2がいずれの位置にあっても、配索材5をスライド空間部32A内の第1スライダ34、第2スライダ35を迂回させてサンルーフ本体2と給電機構6とに渡って配索することができる。したがって、サンルーフ用給電構造100は、ルーフパネルRPとルーフライナRLとの間の限られたスペースにおいて、配索材5をサンルーフ本体2のスライド移動に追従させつつ常時給電を行うことができる。その上で、サンルーフ用給電構造100は、当該配索材5が第1スライダ34、第2スライダ35や他の構造物と干渉することを抑制することができ、例えば、異音の発生や配索材5の削れ等を抑制することができる。この結果、サンルーフ1、サンルーフ用給電構造100は、配索材5を適正に配索することができる。
また、以上で説明したサンルーフ1、サンルーフ用給電構造100は、給電機構6の外面に、高さ方向Zに対してレール部材32とルーフライナRLとの間に介在するリブ部63が設けられる。この構成により、サンルーフ1、サンルーフ用給電構造100は、上記のように配索材5を適正に配索した上で、リブ部63が衝撃吸収用の部材として機能することで車体Bの車内側からの衝撃を吸収することができる。
ここでは、以上で説明したサンルーフ1、サンルーフ用給電構造100は、緩衝部材8においてリブ部81に囲われた位置で、かつ、高さ方向Zに対して給電機構6と対向する位置に形成された貫通孔部82に当該給電機構6のリブ部63が収容される。この構成により、サンルーフ用給電構造100は、給電機構6の一部を緩衝部材8に入り込ませるようにして配置した上で、貫通孔部82の領域においては給電機構6のリブ部63を衝撃吸収用の部材として機能させることができる。この結果、サンルーフ1、サンルーフ用給電構造100は、車体Bの車内側からの衝撃を吸収する機能を維持した上で、限られたスペースでよりコンパクトに構成することができ、例えば、ルーフパネルRPとルーフライナRLとの間隔を狭めることができる。
[実施形態2]
実施形態2に係るサンルーフ、サンルーフ用給電構造は、給電機構の構成が実施形態1とは異なる。以下では、上述した実施形態と同様の構成要素には共通の符号が付されるとともに、共通する構成、作用、効果については、重複した説明はできるだけ省略する(以下同様。)。
図10、図11、図12に示す本実施形態のサンルーフ201、サンルーフ用給電構造200は、給電機構6にかえて給電機構206を備え、貫通孔部82にかえて貫通孔部282を備える点で上述したサンルーフ1、サンルーフ用給電構造100と異なる。サンルーフ201、サンルーフ用給電構造200のその他の構成は、上述のサンルーフ1、サンルーフ用給電構造100と略同様の構成である。
本実施形態の給電機構206は、U字屈曲式の機構にかえて巻き取り式の機構を用いている。この場合、給電機構206は、例えば、略円筒形状に形成されたケース261の引出口261aを介して配索材5の引き出し、収容を行う。給電機構206は、例えば、ケース61内に設けられ配索材5の引き出し、収容に伴って回動軸線C2を回転中心として回転する回転体や給電機構206から引き出された配索材5に対して巻き取り側への付勢力を付与するリターンスプリング等を含んで種々の公知の構造によって構成される。給電機構206は、サンルーフ本体2のスライド方向Xに沿ったスライド移動に伴って、当該回転体の回転や当該リターンスプリングの付勢力によって、スライド方向Xに沿った配索材5の端部5bの引き出し及び巻き取りを行う。配索材5は、給電機構206によって引き出し及び巻き取りが行われることでいわゆるスパイラルケーブルとし機能する。
また、給電機構206は、給電線262が接続されている。給電機構206は、給電線262を介して、車体B側に据え付けられサンルーフ本体2と共には移動しないように構成された電源に接続されている。この構成により、給電機構206は、電源からの電力を給電線262を介して配索材5に給電可能に構成される。
そして、給電機構206は、給電機構6と同様に、一方のレール部材32の高さ方向Zの下側に配置される。言い換えれば、給電機構206は、高さ方向Zに対して、レール部材32のサンルーフ本体2側とは反対側に設けられる。本実施形態の給電機構206は、レール部材32の高さ方向Zの下側の面において、回動軸線C2が高さ方向Zに沿う位置関係で据え付けられて固定され、サンルーフ本体2と共には移動しないように構成されている。この構成により、給電機構206に接続された配索材5の他方の端部5bもサンルーフ本体2と共には移動しないように構成される。
また、本実施形態の給電機構206は、給電機構6と同様に、第1緩衝リブ部としてのリブ部263を有する。リブ部263は、ケース261の高さ方向Zの下側の面から高さ方向Zの下側に向かって突出して略格子状に形成されている。そして、緩衝部材8は、貫通孔部82にかえて貫通孔部282を有している。貫通孔部282は、高さ方向Zに対して給電機構206のケース261の外形形状を投影させた形状とほぼ同様の形状、言い換えれば、高さ方向Zに沿って視てケース261の外形形状とほぼ同様の形状に形成される。そして、給電機構206のリブ部263は、この貫通孔部282に収容され、当該貫通孔部282内において、リブ部81と同様にEAリブとして機能する。
以上で説明したサンルーフ201、サンルーフ用給電構造200は、サンルーフ1、サンルーフ用給電構造100と同様に、配索材5を適正に配索することができる。同様に、サンルーフ201、サンルーフ用給電構造200は、上記のように配索材5を適正に配索した上で、リブ部263が衝撃吸収用の部材として機能することで車体Bの車内側からの衝撃を吸収することができる。さらには、サンルーフ201、サンルーフ用給電構造200は、車体Bの車内側からの衝撃を吸収する機能を維持した上で、限られたスペースでよりコンパクトに構成することができ、例えば、ルーフパネルRPとルーフライナRLとの間隔を狭めることができる。
なお、上述した本発明の実施形態に係るサンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造は、上述した実施形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された範囲で種々の変更が可能である。
以上の説明では、配索材5は、フラットケーブルによって構成されるものとして説明するがこれに限らず、例えば、断面形状が略円形状をなす一般電線によって構成されてもよい。
以上の説明では、貫通孔32g、反転部7は、レール部材32において、スライド範囲Tのスライド方向Xの一方側の端部位置に設けられるものとして説明したがこれ限らない。貫通孔32g、反転部7は、レール部材32において、スライド範囲Tのスライド方向Xの他方側の端部位置、言い換えれば、サンルーフ本体2が全開位置にある状態(図3参照)での第2スライダ35の位置に設けられてもよい。また、貫通孔32g、反転部7は、スライド方向Xに対してスライド範囲Tの外側位置に設けられてもよい。
以上で説明した反転部7は、貫通孔32gに固定的に設けられるものに限らず、例えば、サンルーフ本体2のスライド移動に応じた配索材5の移動に伴って従動回転するローラ機構によって構成されてもよい。
以上で説明した給電機構6、206のケース61、261は、緩衝部材8と一体で形成されてもよい。また、給電機構6、206は、第1緩衝リブ部としてのリブ部63、263を有さない構成であってもよい。
本実施形態に係るサンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造は、以上で説明した実施形態、変形例の構成要素を適宜組み合わせることで構成してもよい。
1、201 サンルーフ
2 サンルーフ本体
3 スライド支持機構
4 駆動機構
5 配索材
5a、5b 端部
5c コネクタ
6、206 給電機構
7 反転部
7a 軸線
7b 曲面部
7c 隙間
8 緩衝部材
21 調光ガラス
22 枠体
31 支持部
32 レール部材
32A スライド空間部
32g 貫通孔
33 梁状部材
34 第1スライダ(スライダ)
35 第2スライダ(スライダ)
36 樋部材
41 モータ
42 フレーム
61、261 ケース
62、262 給電線
63、263 リブ部(第1緩衝リブ部)
81 リブ部(第2緩衝リブ部)
82、282 貫通孔部
100、200 サンルーフ用給電構造
C1、C2 回動軸線
RL ルーフライナ(内装部材)
RLO、RPO 開口部
RP ルーフパネル
T スライド範囲
X スライド方向
Y 交差方向
Z 高さ方向(支持方向)

Claims (4)

  1. 車体の開口部を開閉可能であるサンルーフ本体と、
    サンルーフ本体に設けられたスライダ、及び、前記サンルーフ本体を前記スライダを介してスライド方向に沿ってスライド移動可能に支持するレール部材を含んで構成されるスライド支持機構と、
    一方の端部が前記サンルーフ本体に電気的に接続される配索材と、
    前記レール部材の前記サンルーフ本体側とは反対側に設けられ、前記配索材の他方の端部を保持して給電すると共に前記サンルーフ本体のスライド移動に伴って当該配索材の引き出し及び収容を行う給電機構と、
    前記レール部材において、前記スライド方向に沿った前記スライダのスライド範囲の端部位置、あるいは、当該スライド範囲の外側位置に設けられ、前記配索材の前記一方の端部と前記他方の端部との間で当該配索材がかけまわされ前記スライド方向に対して当該配索材の配索向きを反転させる反転部とを備えることを特徴とする、
    サンルーフ。
  2. 前記給電機構は、外面に形成され、前記レール部材に対する前記サンルーフ本体の支持方向に対して前記レール部材と前記車体の内装部材との間に介在する第1緩衝リブ部を有する、
    請求項1に記載のサンルーフ。
  3. 前記支持方向に対して前記レール部材と前記内装部材との間に介在する第2緩衝リブ部、及び、前記第2緩衝リブ部に囲われた位置で、かつ、前記支持方向に対して前記給電機構と対向する位置に形成された貫通孔部を有する緩衝部材を備え、
    前記第1緩衝リブ部は、前記貫通孔部に収容される、
    請求項2に記載のサンルーフ。
  4. 車体の開口部を開閉可能であり、レール部材に対してスライダを介してスライド方向に沿ってスライド移動可能に支持されるサンルーフ本体に、一方の端部が電気的に接続される配索材と、
    前記レール部材の前記サンルーフ本体側とは反対側に設けられ、前記配索材の他方の端部を保持して給電すると共に前記サンルーフ本体のスライド移動に伴って当該配索材の引き出し及び収容を行う給電機構と、
    前記レール部材において、前記スライド方向に沿った前記スライダのスライド範囲の端部位置、あるいは、当該スライド範囲の外側位置に設けられ、前記配索材の前記一方の端部と前記他方の端部との間で当該配索材がかけまわされ前記スライド方向に対して当該配索材の配索向きを反転させる反転部とを備えることを特徴とする、
    サンルーフ用給電構造。
JP2019164213A 2019-09-10 2019-09-10 サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造 Active JP7308703B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019164213A JP7308703B2 (ja) 2019-09-10 2019-09-10 サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019164213A JP7308703B2 (ja) 2019-09-10 2019-09-10 サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2021041778A true JP2021041778A (ja) 2021-03-18
JP7308703B2 JP7308703B2 (ja) 2023-07-14

Family

ID=74863544

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019164213A Active JP7308703B2 (ja) 2019-09-10 2019-09-10 サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP7308703B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645824U (ja) * 1992-11-30 1994-06-21 株式会社大井製作所 車両用サンルーフのガイドレール構造
JP2011151906A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Yazaki Corp ワイヤハーネス及び該ワイヤハーネスを備えたスライド体用の給電装置
JP2017001545A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 矢崎総業株式会社 可動体用給電構造
JP2017005887A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 矢崎総業株式会社 可動体用給電構造

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0645824U (ja) * 1992-11-30 1994-06-21 株式会社大井製作所 車両用サンルーフのガイドレール構造
JP2011151906A (ja) * 2010-01-20 2011-08-04 Yazaki Corp ワイヤハーネス及び該ワイヤハーネスを備えたスライド体用の給電装置
JP2017001545A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 矢崎総業株式会社 可動体用給電構造
JP2017005887A (ja) * 2015-06-11 2017-01-05 矢崎総業株式会社 可動体用給電構造

Also Published As

Publication number Publication date
JP7308703B2 (ja) 2023-07-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR102507945B1 (ko) 케이블 권취 장치 및 슬라이드 시트용 플랫 케이블 라우팅 구조
JP4913690B2 (ja) スライドドア用給電装置
JP4440967B2 (ja) スライドドア装置
JP2012096682A (ja) スライドドア用給電装置
US10150434B2 (en) Power feed structure for movable body
JP2019103149A (ja) 可動体用給電構造及び余長吸収機構
JP7041100B2 (ja) スライドドアハーネス
JP2021041778A (ja) サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造
US7739837B2 (en) Electric power-feeding structure
CN102792537A (zh) 供电布线结构
JP2021041777A (ja) サンルーフ、及び、サンルーフ用給電構造
US20230271567A1 (en) Wiring harness routing structure, link type sliding door, and wiring harness
US20230271571A1 (en) Wiring harness routing structure, link type sliding door, and wiring harness
KR20220024352A (ko) 자동차용 윈도우 전원공급장치
JP5233722B2 (ja) スライドドア用ハーネスの配索構造
JP6510899B2 (ja) 可動体用給電構造
US8004108B2 (en) Electric power-feeding structure with arm and electric wire for feeding electric power to moving body
AU2008212082B2 (en) Electric power-feeding structure
CN114423923A (zh) 驱动装置及窗玻璃升降装置
CN102555739A (zh) 天窗安装装置
KR102509095B1 (ko) 자동차용 윈도우 전원공급장치
JP2020033694A (ja) ブラインド装置
JP5068201B2 (ja) 給電構造
JP2007253701A (ja) ハーネススプールおよびドア用給電装置
JP3781359B2 (ja) 車両用ドア

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220711

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20230316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20230322

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20230508

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20230613

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20230704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 7308703

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150