JP2017005887A - 可動体用給電構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供する。【解決手段】車体側からサンルーフに電源を供給する可動体用給電構造において、一端が車体側に接続され、他端がサンルーフ側に接続され、レール部材11に沿って配策された電線Wと、電線Wの余長部分を配策可能な余長配策部71と、余長配策部71に電線Wの余長部分を一定の経路に沿って配策するようガイドする可動ガイド部材72と、余長配策部71に電線Wの余長部分を引き込む方向に可動ガイド部材72を付勢するコイルバネ73とを備えた。【選択図】図9

Description

本発明は、固定部より可動体に給電を行う可動体用給電構造に関する。
例えば、車両には、車体に対して移動する部品(サンルーフ、サンシェード、サイドガラス、シート等の可動体)が搭載される。かかる可動体への電源供給については、種々の構造が従来より提案されている。特許文献1では、図14〜図17に示すように、フラット電線Wと、固定部側である車体側に固定された第1余長吸収ガイドケース100と、可動体側であるサンルーフ側に固定された第2余長吸収ガイドケース101とを備えている、フラット電線Wは、一端が車体側に接続され、他端がサンルーフ側に接続され、サンルーフの移動に追従できる長さを有する。フラット電線Wには、曲げられると直線状に戻るように弾性部材102が配置されている。
サンルーフの閉位置では、図14に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が折り重なる位置となる。この状態では、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101内に、フラット電線Wが折り畳まれるようにして配策される。これによって、フラット電線Wの余長が吸収される。
サンルーフの開位置では、図15に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が離間する位置となる。この状態では、フラット電線Wがその弾性部材102の直線状に戻る特性より直線状に配策される。
サンルーフのチルトアップ位置では、図16に示すように、第2余長吸収ガイドケース101が一端側を持ち上げた状態で、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が折り重なり位置となる。この状態では、図17に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101内に、フラット電線Wが緩い状態で折り畳まれるようにして配策される。これによって、フラット電線Wの余長が吸収される。
特開2011−151906号公報
しかしながら、前記従来例の可動体用給電構造では、車体側に第1余長吸収ガイドケース100を取り付け、サンルーフ側に第2余長吸収ガイドケース101を取り付ける必要があるため、取り付け作業が面倒であり、構造も複雑であるという問題があった。
また、前記従来例とは異なり、弾性部材のない汎用性のある電線を使用する構造も考えられるが、更に構造が複雑化する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供することを目的とする。
本発明は、固定部に固定されたレール部材と、前記レール部材に沿って移動するスライダと、前記スライダに支持された可動体とを備え、前記固定部側から前記可動体に電源を供給する可動体用給電構造において、一端が前記固定部側に接続され、他端が前記可動体側に接続され、前記レール部材に沿って配策された電線と、前記電線の余長部分を配策可能な余長配策部と、前記余長配策部に前記電線の余長部分を一定の経路に沿って配策するようガイドする可動ガイド部材と、前記余長配策部に前記電線の余長部分を引き込む方向に前記可動ガイド部材を付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする可動体用給電構造である。
前記余長配策部は、前記レール部材とは別に形成され、前記レール部材の長手方向とは異なる方向が前記電線の余長部分の配策方向であり、前記可動ガイド部材は、前記電線の余長部分の配策方向に移動するものを含む。前記余長配策部は、前記レール部材の前記電線の余長以外の部分が配策される経路に形成され、前記レール部材の長手方向が前記電線の余長部分の配策方向であるものを含む。前記可動ガイド部材は、前記レール部材に移動自在に配置され、前記電線の余長以外の部分に対して前記電線の余長部分を折り重なるようにガイドするものを含む。前記可動ガイド部材は、前記付勢手段を介して前記可動体に連結され、前記電線の余長以外の部分に対して前記電線の余長部分を折り返すようにガイドするものを含む。前記可動体は、サンルーフであるものを含む。
本発明によれば、電線の余長部分を増やす可動体の移動時には、付勢手段の付勢力によって電線の余長部分を余長配策部に引き込み、電線の余長部分を減らす可動体の移動時には、付勢手段の付勢力に抗して電線の余長部分を余長配策部より送り出し、電線の余長を確実に吸収できる。そして、例えば、固定部側に余長配策部を取り付ければ、可動体側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長配策部には、可動ガイド部材とこれを付勢する付勢手段を配置するだけであるため、構造が簡単である。以上より、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
本発明の一実施形態を示し、サンルーフ装置の平面図である。 本発明の一実施形態を示し、サンルーフ装置の要部斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)はサンルーフが閉位置に位置する状態を示す概略側面図、(b)はサンルーフがチルトアップ位置に位置する状態を示す概略側面図、(c)はサンルーフが開位置に位置する状態を示す概略側面図である。 本発明の一実施形態を示し、リアスライダとレール部材の断面図(図1のA−A線断面図に相当)である。 本発明の一実施形態を示し、リアスライダとレール部材を上方から見た図である。 本発明の一実施形態を示し、フロントスライダとレール部材を示す斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、フロントスライダとレール部材の断面図(図1のB−B線断面図に相当)である。 本発明の一実施形態を示し、可動体用給電構造の余長吸収機構の斜視図である。 本発明の一実施形態を示し、(a)はサンルーフが閉位置における、余長吸収機構の平面図、(b)はサンルーフが開位置における、余長吸収機構の平面図である。 余長吸収機構の第1変形例を示し、(a)はサンルーフが閉位置における、余長吸収機構の斜視図、(b)はサンルーフが閉位置における、余長吸収機構の模式図である。 余長吸収機構の第1変形例を示し、(a)はサンルーフが開位置における、余長吸収機構の斜視図、(b)はサンルーフが開位置における、余長吸収機構の模式図である。 余長吸収機構の第2変形例を示し、(a)はサンルーフが閉位置における、余長吸収機構の平面図、(b)はサンルーフが閉位置における、余長吸収機構の模式図である。 余長吸収機構の第2変形例を示し、(a)はサンルーフが開位置における、余長吸収機構の平面図、(b)はサンルーフが開位置における、余長吸収機構の模式図である。 従来例を示し、サンルーフが開位置における、可動体用給電構造の斜視図である。 従来例を示し、サンルーフが閉位置における、可動体用給電構造の斜視図である。 従来例を示し、サンルーフがチルトアップ位置における、可動体用給電構造の斜視図である。 従来例のフラット電線の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1〜図9には、本発明にかかる可動体用給電構造をサンルーフ装置に適用した一実施形態が示されている。以下、説明する。
(実施形態)
図3に示すように、固定体である車体1の天井パネル2には、開口部3が設けられている。この開口部3がサンルーフ装置10によって開閉される。
サンルーフ装置10は、図1、図3等に示すように、開口部3の車幅方向の両側部に配置された一対のレール部材11と、開口部3の車両前部側に配置され、一対のレール部材11の前端にそれぞれ連結された前方フレーム15と、一対のレール部材11に沿って移動する一対のフロントスライダ21、一対のリアスライダ23及び一対のミドルスライダ25と、一対のミドルスライダ25に支持された可動体であるサンルーフ30と、サンルーフ30に移動力を作用させる一対の駆動ベルト40と、駆動ベルト40の移動源であるアクチュエータ49と、ディフレクタ50と、水受け部材60とを備えている。
図1、図2、図4等に示すように、各レール部材11は、例えばアルミニューム合金より形成されている。各レール部材11には、その幅方向にスライドガイド路12とベルトガイド路13と排水路14が配置されている。スライドガイド路12とベルトガイド路13と排水路14は、レール部材11の長手方向に沿って延設されている。
車幅方向の左右に位置するベルトガイド路13は、スライドガイド路12の車幅方向の外側に位置する。車幅方向の左右に位置する排水路14は、ベルトガイド路13の車幅方向の外側に位置する。車幅方向の左右に位置する排水路14は、サンルーフ30の左右両側と天井パネル2との各隙間の真下に位置し、上記隙間から落下する水等を受ける。排水路14は、上面側が開放された凹溝形状である。各レール部材11の排水路14の車両後端位置には、排水キャップ18が取り付けられている(図1に示す)。排水キャップ18には、排水ホース(図示せず)が接続される。
前方フレーム15は、例えば合成樹脂材より形成されている。前方フレーム15には、2本のベルト配策路16と左右一対の排水路17とが設けられている。各ベルト配策路16は、各レール部材11のベルトガイド路13に連続している。各排水路17は、各レール部材11の排水路14に連続している。前方フレーム15の各排水路17の車両前端位置には、排水キャップ(図示せず)が接続される。排水キャップには、排水ホース(図示せず)が接続される。
図1、図2、図3等に示すように、一対のフロントスライダ21及び一対のリアスライダ23は、車両前後方向FRの同じ位置で左右のレール部材11のスライドガイド路12にスライド自在に配置されている。一対のミドルスライダ25は、その車両前端側に回転支持孔(特に、符号を付さず)を有すると共に長手方向に細長いカム孔25bを有している。各ミドルスライダ25の車両前端側の回転支持孔には、フロントスライダ21の回転ピン21aが挿入されている。各ミドルスライダ25の各細長いカム孔25bには、リアスライダ23のカムピン23aが挿入されている。一対のミドルスライダ25は、一対のフロントスライダ21に対して車両前後方向FRの移動では一体に移動し、一対のリアスライダ23に対してはカムピン23aのカム孔25b内での位置に応じて車両前後方向FR及び車両上下方向TBに移動する。このようなスライダ機構によって、サンルーフ30は、図3(a)に示すように開口部3を塞ぐ閉位置と、図3(b)に示すように開口部3の前方を閉じ、開口部3の後方を開くチルトアップ位置と、図3(c)に示すように開口部3を開放する開位置に変移できる。
図1に示すように、サンルーフ30は、一対のミドルスライダ25に取り付けられている。サンルーフ30は、透明なガラス体と調光パネルが少なくとも積層された積層パネル体(特に、符号を付さず)を有する。調光パネルは、電圧が印加されない状態では不透明状態であり、電圧の印加時にはその印加電圧レベルに応じて透明度を可変させる。調光パネルには、車体側から給電される。この給電構造については、下記で説明する。
各駆動ベルト40は、合成樹脂製である。各駆動ベルト40は、長尺状で、断面形状が縦長の長方形である。各駆動ベルト40の一面には、長手方向に連続して歯部40aが設けられている。各駆動ベルト40は、前方フレーム15のベルト配策路16及び一対のレール部材11のベルトガイド路13に配置されている。各駆動ベルト40は、前方フレーム15のベルト配策路16の領域では、ベルトカバー46で、且つ、レール部材11のベルトガイド路13の領域では、ベルト包囲壁(特に、符号を付さず)で容易に座屈(撓み変形)しないように覆われている。これにより、一対の駆動ベルト40は、サンルーフ30を車両前方から後方に押し出すときでも、所定の軌跡でのみ移動するようになっている。
一対の駆動ベルト40は、その一端側が一対のリアスライダ23に固定され(一方の駆動ベルト40は、一方のリアスライダ23に、他方の駆動ベルト40は、他方のリアスライダ23に固定され)、その他端側が何の部材にも固定されていない。つまり、自由端とされている。
アクチュエータ49(図1に示す)は、前方フレーム15の車両幅方向のほぼ中央位置に固定されている。アクチュエータ49の一対の出力ギア部(図示せず)が一対の駆動ベルト40の歯部40aにそれぞれ噛み合っている。一対の出力ギア部は、互いに逆方向で回転する。これにより、一対の駆動ベルト40は、互いに逆方向に移動し、一対のリアスライダ23は、車両前後方向FRの同位置を同期して移動する。
ディフレクタ50は、ディフレクタ本体51とこのディフレクタ本体51の左右両端に回転自在に支持された一対の揺動アーム52とを備えている。ディフレクタ本体51は、天井パネル2の開口部3の前方端で、開口部3の車体幅方向の全域に亘って配置されている。ディフレクタ本体51は、前端側が円弧状に形成されている。これにより、開口部3の開口時にあって、外部からの強い風が開口部3より車室内に直接入り込まないようになっている。
一対の揺動アーム52は、一対のレール部材11に回転自在に支持されている。ディフレクタ本体51は、一対の揺動アーム52の移動によって、天井パネル2の開口部3より下方に位置する待機位置(図3(a)、(b)の位置)と開口部3より天井パネル2上に突出する風避け位置(図3(c)の位置)の間で変移自在であり、ねじりバネ53のバネ力によって風避け位置側に付勢されている。ディフレクタ本体51は、フロントスライダ21のスライド軌跡上に位置し、フロントスライダ21が図3(a)の閉位置及び図3(b)のチルトアップ位置では、一対の揺動アーム52がフロントスライダ21からの押圧力を受けてねじりバネ53のバネ力に抗して待機位置に位置する。ディフレクタ本体51は、フロントスライダ21が図3(c)の開位置では、一対の揺動アーム52がフロントスライダ21からの押圧力を受けずにねじりバネ53のバネ力によって風避け位置に位置する。
水受け部材60は、開口部3の後端側で、開口部3の車体幅方向の全域に亘って配置されている。水受け部材60は、一対のレール部材11にスライド自在に支持されたスライド部(図示せず)と、このスライド部に支持され、水受け溝(図示せず)を有する水受け本体62と、水受け本体62の車幅方向の両端に固定された一対のアーム部63とを有する。水受け本体62の水受け溝(図示せず)には、一対のレール部材11の排水路14の真上位置に排水口62a(図1に示す)がそれぞれ形成されている。一対のアーム部63の先端は、ミドルスライダ25に回転自在に支持されている。水受け部材60は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動及びミドルスライダ25の後端の上下動に追従して移動する。
水受け部材60の水受け本体62は、サンルーフ30が図3(a)の閉位置では、開口部3の後端位置に位置し、サンルーフ30と天井パネル2との隙間から落下する水等を受ける。水受け本体62は、サンルーフ30が図3(b)のチルトアップ位置では、開口部3の後端位置に位置し、開口部3より落下する水等を受ける。水受け本体62は、サンルーフ30が図3(c)の開位置の位置では、天井パネル2の内側の退避位置に位置する。水受け本体62で受けた水等は、排水口(図示せず)よりレール部材11の排水路14に落下し、レール部材11の排水路14をその前端又は後端へと流れ、排水キャップ18、(図示せず)を介して排水ホース(図示せず)によって外部に排水される。
次に、駆動ベルト40とリアスライダ23の固定構造について説明する。図4、図5に詳しく示すように、リアスライダ23は、樹脂ブロック26とこれに嵌合された絶縁製の金属ブラケット27とにより構成されている。樹脂ブロック26の箇所がスライドガイド路12に配置されている。樹脂ブロック26には嵌合突部26aが1箇所、金属ブラケット27には嵌合突部27aが2箇所設けられている。金属ブラケット27の2つの嵌合突部27aは、樹脂ブロック26の嵌合突部26aの車両前後方向FRの両側位置に配置されている。駆動ベルト40の一端側には、各嵌合突部26a,27aに対応する位置に嵌合孔44が開口されている。樹脂ブロック26と金属ブラケット27の嵌合突部26a,27aが駆動ベルト40の各嵌合孔44に嵌合されることによって、駆動ベルト40とリアスライダ23が連結されている。
次に、車体1側からサンルーフ30への給電構造について説明する。図1、図8等に示すように、可動体用給電構造は、一端が固定部側である車体1に接続され、他端が可動体側であるサンルーフ30側に接続され、レール部材11に沿って配策された電線Wと、電線Wの余長部分を吸収する余長吸収機構70とを備えている。
電線Wは、その一端側のコネクタ(図示せず)が車体側のコネクタ(図示せず)に、他端側のコネクタ91がサンルーフ側のコネクタ(図示せず)にそれぞれ接続されている。
余長吸収機構70は、余長配策部71と、余長配策部71内に配置された可動ガイド部材72と、可動ガイド部材72に付勢力を作用させる付勢手段であるコイルバネ73とを有する。
余長配策部71は、レール部材11とは別に(別部材で)形成されている。余長配策部71は、レール部材11の長手方向(車体前後方向)とは異なる方向、具体的には直交する方向が電線Wの余長部分の配策方向として配置されている。余長配策部71は、電線Wの余長部分を配策可能な収容長さを有する。余長配策部71は、排水キャップ18と一体に形成されている。
可動ガイド部材72は、余長配策部71内で、電線Wの余長部分の配策方向に移動自在に配置されている。可動ガイド部材72は、その先端側の面が半円弧面として形成されている。可動ガイド部材72の半円弧面には、レール部材11の経路より余長配策部71内に引き込まれた電線Wが掛け渡されている。このように電線Wの余長部分が可動ガイド部材72によって掛け渡されることによって、可動ガイド部材72は、電線Wの余長部分を一定の経路に沿って配策するようガイドする。
コイルバネ73は、余長配策部71に電線Wの余長部分を引き込む方向に可動ガイド部材72を付勢する。
上記構成において、アクチュエータ49が駆動すると、一対の駆動ベルト40がその一端側では車両前後方向FRの同じ位置となるよう移動し、図3に示すような3パターンの位置にサンルーフ30を変移させることができる。
サンルーフ30のスライド方向の移動過程にあって、電線Wの余長部分を増やすサンルーフ30の移動時(例えば、図9(a)のサンルーフ30の閉位置から図9(b)の開位置への移動時)には、コイルバネ73のバネ力によって電線Wの余長部分を余長配策部71内に引き込む。サンルーフ30のスライド方向の移動過程にあって、電線Wの余長部分を減らすサンルーフ30の移動時(例えば、図9(b)のサンルーフ30の開位置から図9(a)の閉位置への移動時)には、コイルバネ73のバネ力に抗して電線Wの余長部分を余長配策部71より送り出す。これにより、電線Wの余長以外の部分を直線状の配策状態を維持しつつ、電線Wの余長を確実に吸収できる。
このようにして、3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体1側の電源からは、車体側のリード線(図示せず)、電線W、可動体であるサンルーフ30のリード線(特に符号を付さず)を介してサンルーフ30に常に給電される。
以上説明したように、固定部である車体1側から可動体であるサンルーフ30に電源を供給する可動体用給電構造において、一端が車体1側に接続され、他端がサンルーフ30側に接続され、レール部材11に沿って配策された電線Wと、電線Wの余長部分を配策可能な余長配策部71と、余長配策部71に電線Wの余長部分を一定の経路に沿って配策するようガイドする可動ガイド部材72と、余長配策部71に電線Wの余長部分を引き込む方向に可動ガイド部材72を付勢するコイルバネ73とを備えている。
従って、上記したように、電線Wの余長部分を増やすサンルーフ30の移動時には、コイルバネ73のバネ力によって電線Wの余長部分を余長配策部71に引き込み、電線Wの余長部分を減らすサンルーフ30の移動時には、コイルバネ73のバネ力に抗して電線Wの余長部分を余長配策部71より送り出し、電線Wの余長を確実に吸収できる。そして、この実施形態にように、車体1側に余長配策部71を取り付ければ、サンルーフ30側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長配策部71には、可動ガイド部材72とこれを付勢する付勢手段(この実施形態のようにコイルバネ73)を配置するだけであるため、構造が簡単である。以上より、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
余長配策部71は、レール部材11とは別に(別部材で)形成され、レール部材11の長手方向とは異なる方向が電線Wの余長部分の配策方向として配置され、可動ガイド部材72は、電線Wの余長部分の配策方向に移動するよう構成されている。従って、電線Wの余長吸収方向がレール部材11の長手方向以外であればどの方向でも設置できるため、余長吸収機構70の設置自由度が高い。
(余長吸収機構の第1変形例)
図10及び図11には、余長吸収機構70Aの第1変形例が示されている。第1変形例の余長吸収機構70Aは、前記実施形態のものと同様に、レール部材11に沿って配策される電線Wと、余長配策部71と、可動ガイド部材72と、付勢手段である巻きバネ73Aとを備えている。
電線Wは、その一端側のコネクタ90が車体側のコネクタ(図示せず)に、他端側のコネクタ91がサンルーフ側のコネクタ(図示せず)にそれぞれ接続されている。
余長配策部71は、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路(具体的には、スライドガイド路12)に形成されている。余長配策部71は、レール部材11の長手方向が電線Wの余長部分の配策方向とされている。つまり、余長配策部71は、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路を共用経路として配置されている。巻きバネ73Aは、電線Wの余長部分を共有経路の余長配策部71に引き込む方向に可動ガイド部材72を付勢する。具体的には、余長配策部71は、電線Wの余長以外の部分が配策される経路の下方に位置する。
レール部材11の両側面壁には、一対のスライド用溝80が設けられている。この一対のスライド用溝80に沿って可動ガイド部材72がレール部材11内をスライド自在に配置されている。可動ガイド部材72には、巻きバネ73Aのバネ力が付勢されていると共にレール部材11に配策された電線Wが掛け渡されている。このように電線Wが可動ガイド部材72によって掛け渡されることによって、可動ガイド部材72は、電線Wの余長部分を引き込み、且つ、一定の経路に沿って配策するようガイドする。具体的には、可動ガイド部材72は、電線Wの余長以外の部分に対して電線Wの余長部分を折り重なるようにガイドする。
電線Wの余長部分を増やすサンルーフ30の移動時(図10のB方向)には、巻きバネ73Aのバネ力によって電線Wの余長部分を余長配策部71に導き、電線Wの余長部分を減らすサンルーフ30の移動時(図11のC方向)には、巻きバネ73Aのバネ力に抗して電線Wの余長部分を余長配策部71より送り出し、電線Wの余長を確実に吸収できる。
この第1変形例でも、前記実施形態と同様に、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
この第1変形例では、余長配策部71は、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路に形成されている。従って、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路を共用経路として配置されるため、余長吸収機構70Aを小スペースで設置できる。
(余長吸収機構の第2変形例)
図12及び図13には、余長吸収機構70Bの第2変形例が示されている。第2変形例の余長吸収機構70Bは、前記実施形態のものと同様に、レール部材11に沿って配策される電線Wと、余長配策部71と、可動ガイド部材72と、付勢手段であるコイルバネ73とを備えている。
電線Wは、その一端側のコネクタ(図示せず)が車体側のコネクタ(図示せず)に、他端側のコネクタ91がサンルーフ側のコネクタ(図示せず)にそれぞれ接続されている。
余長配策部71は、第1変形例と同様に、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路に形成されている。余長配策部71は、レール部材11の長手方向が電線Wの余長部分の配策方向とされている。つまり、余長配策部71は、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路を共用経路として配置されている。
可動ガイド部材72は、コイルバネ73を介してサンルーフ30側(詳細には、サンルーフ30と一体に移動する水受け部材60)に連結されている。従って、可動ガイド部材72は、サンルーフ30の移動に追従してレール部材11上を移動可能である。可動ガイド部材72は、サンルーフ30に支持されたコイルバネ73のバネ力を受けた状態で、レール部材11に配策された電線Wが掛け渡されている。このように電線Wが可動ガイド部材72によって掛け渡されることによって、可動ガイド部材72は、電線Wの余長部分を一定の経路に沿って配策するようガイドする。具体的には、可動ガイド部材72は、電線Wの余長以外の部分に対して電線Wの余長部分を折り返すようにガイドする。
電線Wの余長部分を増やすサンルーフ30の移動時(図13のE方向)には、コイルバネ73のバネ力によって電線Wの余長部分を余長配策部71に導き、電線Wの余長部分を減らすサンルーフ30の移動時(図12のD方向)には、コイルバネ73のバネ力に抗して電線Wの余長部分を余長配策部71より送り出し、電線Wの余長を確実に吸収できる。
この第2変形例でも、前記実施形態と同様に、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
この第2変形例では、余長配策部71は、第1変形例と同様に、レール部材11に形成されている。従って、レール部材11の電線Wの余長以外の部分が配策される経路を共用経路として配置されるため、余長吸収機構70Bを小スペースで設置できる。
この第2変形例では、サンルーフ30にコイルバネ73を介して可動ガイド部材72を支持し、この可動ガイド部材72に電線Wを掛け渡す構成であるため、第1変形例と較べても更に取り付けが簡単であり、又、第1変形例のようにレール部材11に何らの加工も施す必要がないため、第1変形例と較べても更に構造が単純になる。
(その他)
実施形態及び変形例では、可動体がサンルーフ30であり、サンルーフ30への給電構造について説明したが、車体1に対して移動する可動体、例えばサンシェード、サイドガラス、シート等への給電構造に適用できる。また、車両以外の可動体への給電構造にも適用できる。
本発明は、可動ガラスに替わりソーラーパネルを採用した場合、ソーラーパネルから車体側への受電にも利用できる。
1 車体(固定部)
3 開口部
11 レール部材(固定部)
21 フロントスライダ
23 リアスライダ
25 ミドルスライダ
30 サンルーフ(可動体)
71 余長配策部
72 可動ガイド部材
73 コイルバネ(付勢手段)
73A 巻きバネ(付勢手段)

Claims (6)

  1. 固定部に固定されたレール部材と、前記レール部材に沿って移動するスライダと、前記スライダに支持された可動体とを備え、前記固定部側から前記可動体に電源を供給する可動体用給電構造において、
    一端が前記固定部側に接続され、他端が前記可動体側に接続され、前記レール部材に沿って配策された電線と、
    前記電線の余長部分を配策可能な余長配策部と、
    前記余長配策部に前記電線の余長部分を一定の経路に沿って配策するようガイドする可動ガイド部材と、
    前記余長配策部に前記電線の余長部分を引き込む方向に前記可動ガイド部材を付勢する付勢手段とを備えたことを特徴とする可動体用給電構造。
  2. 請求項1記載の可動体用給電構造であって、
    前記余長配策部は、前記レール部材とは別に形成され、前記レール部材の長手方向とは異なる方向が前記電線の余長部分の配策方向であり、
    前記可動ガイド部材は、前記電線の余長部分の配策方向に移動することを特徴とする可動体用給電構造。
  3. 請求項1記載の可動体用給電構造であって、
    前記余長配策部は、前記レール部材の前記電線の余長以外の部分が配策される経路に形成され、前記レール部材の長手方向が前記電線の余長部分の配策方向であることを特徴とする可動体用給電構造。
  4. 請求項3に記載の可動体用給電構造であって、
    前記可動ガイド部材は、前記レール部材に移動自在に配置され、前記電線の余長以外の部分に対して前記電線の余長部分を折り重なるようにガイドすることを特徴とする可動体用給電構造。
  5. 請求項3に記載の可動体用給電構造であって、
    前記可動ガイド部材は、前記付勢手段を介して前記可動体に連結され、前記電線の余長以外の部分に対して前記電線の余長部分を折り返すようにガイドすることを特徴とする可動体用給電構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の可動体用給電構造であって、
    前記可動体は、サンルーフであることを特徴とする可動体用給電構造。
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