JP2019103149A - 可動体用給電構造及び余長吸収機構 - Google Patents

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Abstract

【課題】取り付けが簡単で、しかも、コンパクトに構成できる可動体用給電構造及び余長吸収機構を提供する。【解決手段】余長吸収機構70は、外周面がフラットフラット電線Wの巻き取り面81aとされた中心軸81と、中心軸81の外周に配置され、中心軸81を中心として回転自在に支持された回転体80と、回転体80をフラットフラット電線Wの巻き取り方向に付勢する渦巻きバネ90と、中心軸81に設けられて巻き取り面81aに開口し、フラットフラット電線Wを挿入して固定するスリット77とを備え、スリット77は、巻き取り面81aの開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲している。【選択図】図8

Description

本発明は、固定部と可動体の一方から他方に給電を行う可動体用給電構造、及び、これに適用できる余長吸収機構に関する。
例えば、車両には、車体に対して移動する部品(サンルーフ、サンシェード、サイドガラス、シート等の可動体)が搭載される。かかる可動体への電源供給については、種々の構造が従来より提案されている。特許文献1では、図24〜図27に示すように、フラット電線Wと、固定部側である車体側に固定された第1余長吸収ガイドケース100と、可動体側であるサンルーフ側に固定された第2余長吸収ガイドケース101とを備えている、フラット電線Wは、一端が車体側に接続され、他端がサンルーフ側に接続され、サンルーフの移動に追従できる長さを有する。フラット電線Wには、図27に示すように、曲げられると直線状に戻るように弾性部材102が配置されている。
サンルーフの閉位置では、図24に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が折り重なる位置となる。この状態では、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101内に、フラット電線Wが折り畳まれるようにして配策される。これによって、フラット電線Wの余長が吸収される。
サンルーフの開位置では、図25に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が離間する位置となる。この状態では、フラット電線Wがその弾性部材102の直線状に戻る特性より直線状に配策される。
サンルーフのチルトアップ位置では、図26に示すように、第2余長吸収ガイドケース101が一端側を持ち上げた状態で、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101が折り重なり合う位置となる。この状態では、図26に示すように、第1余長吸収ガイドケース100と第2余長吸収ガイドケース101内に、フラット電線Wが緩い状態で折り畳まれるようにして配策される。これによって、フラット電線Wの余長が吸収される。
特開2011−151906号公報
しかしながら、前記従来例の可動体用給電構造では、車体側に第1余長吸収ガイドケース100を取り付け、サンルーフ側に第2余長吸収ガイドケース101を取り付ける必要があるため、取り付け作業が面倒であり、構造も大型化するという問題があった。
また、前記従来例とは異なり、弾性部材のない汎用性のある電線を使用する構造も考えられるが、更に構造が複雑化する。
そこで、本発明は、前記した課題を解決すべくなされたものであり、取り付けが簡単で、しかも、コンパクトに構成できる可動体用給電構造、及び、これに用いる余長吸収機構を提供することを目的とする。
本発明は、固定部に固定されたレール部材と、前記レール部材に沿って移動するスライダと、前記スライダに支持された可動体とを備え、前記固定部と前記可動体の一方から他方への給電を行う可動体用給電構造において、一端が前記固定部側に接続され、他端が前記可動体側に接続されたフラット電線と、前記フラット電線の余長箇所を巻き取る余長吸収機構とを備え、前記余長吸収機構は、外周面が前記フラット電線の巻き取り面とされた中心軸と、前記中心軸の外周に配置され、前記中心軸を中心として回転自在に支持された回転体と、前記回転体を前記フラット電線の巻き取り方向に付勢する付勢手段と、前記中心軸に設けられて前記巻き取り面に開口し、前記フラット電線を挿入して固定するスリットとを備え、前記スリットは、前記巻き取り面の開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲していることを特徴とする可動体用給電構造である。
また、本発明は、固定部と可動体の間をフラット電線が連結し、前記可動体の移動による前記フラット電線の余長を吸収する余長吸収機構において、外周面が前記フラット電線の巻き取り面とされた中心軸と、前記中心軸の外周に配置され、前記中心軸を中心として回転自在に支持された回転体と、前記回転体を前記フラット電線の巻き取り方向に付勢する付勢手段と、前記中心軸に設けられて前記巻き取り面に開口し、前記フラット電線を挿入して固定するスリットとを備え、前記スリットは、前記巻き取り面の開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲していることを特徴とすることを特徴とする余長吸収機構である。
本発明の可動体用給電構造によれば、可動体がフラット電線を引き出す方向に移動すると、付勢手段の付勢力に抗して回転体が回転し、巻き取られていた前記フラット電線が引き出され、可動体がフラット電線を巻き取る方向に移動すると、付勢手段の付勢力によって回転体が回転してフラット電線が巻き取られ、余長が吸収される。
そして、例えば、固定部側に余長吸収機構を取り付ければ、可動体側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構には、フラット電線を巻き取る回転体と、回転体を付勢する付勢手段とを設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、構造が簡単である。以上より、取り付けが簡単で、しかも、コンパクトに構成できる可動体用給電構造を提供できる。
本発明の可動体用給電構造及び余長吸収機構によれば、フラット電線の巻き取り・引き出し動作では、フラット電線の巻き形態が変化する。フラット電線が中心軸の巻き取り面に重なって巻き取りされた状態では、スリットの開口箇所に重なったフラット電線で段差が生じないため、その箇所に応力集中が発生しない。又、フラット電線が中心軸の巻き取り面に接触せずに緩く巻き取りされた状態では、スリットから導き出されたフラット電線の部位が動くが、スリットの開口箇所が湾曲状であるため、フラット電線がエッジ部に接触せず、応力集中が発生しない。以上より、フラット電線の巻き取り・引き出し動作が繰り返されても断線する恐れがない。
本発明の第1実施形態を示し、サンルーフ装置の平面図である。 本発明の第1実施形態を示し、サンルーフ装置の要部斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)はサンルーフが閉位置に位置する状態を示す概略側面図、(b)はサンルーフがチルトアップ位置に位置する状態を示す概略側面図、(c)はサンルーフが開位置に位置する状態を示す概略側面図である。 本発明の第1実施形態を示し、リアスライダとレール部材の断面図(図1のA−A線断面図に相当)である。 本発明の第1実施形態を示し、リアスライダとレール部材を上方から見た図である。 本発明の第1実施形態を示し、フロントスライダとレール部材を示す斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、フロントスライダとレール部材の断面図(図1のB−B線断面図に相当)である。 本発明の第1実施形態を示し、可動体用給電構造の余長吸収機構の斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)は余長吸収機構の断面図、(b)はフラット電線の途中の巻き取り方向の切換箇所と、切換箇所が挿入される中心軸のスリット箇所の分解斜視図である。 本発明の第1実施形態を示し、中心軸の拡大断面図である。 本発明の第1実施形態を示し、(a)はサンルーフが閉位置における、余長吸収機構の平面図、(b)はサンルーフが開位置における、余長吸収機構の平面図である。 (a)は、本発明の第1実施形態を示し、フラット電線が強く巻かれた状態の要部拡大図、(b)は、本発明の第1実施形態を示し、フラット電線が緩く巻かれた状態の要部拡大図、(c)は、比較例を示し、フラット電線が強く巻かれた状態の要部拡大図、(d)は、比較例を示し、フラット電線が緩く巻かれた状態の要部拡大図である。 第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構の取り付け位置を示す斜視図である。 第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構の分解斜視図である。 (a)は第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構であって、一方の分割ケース体を外した側面図、(b)は第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構の縦断面図である。 (a)はケースの第1電線口付近の斜視図、(b)は(a)のD−D線断面図である。 本発明の第2実施形態の余長吸収機構の取り付け位置を示す斜視図である。 本発明の第2実施形態の余長吸収機構の分解斜視図である。 (a)、(b)、(c)は、フラット電線の巻き取りの各過程をそれぞれ示し、これによりフラット電線の余長吸収を説明する各概略図である。 本発明の第3実施形態を示し、余長吸収機構の取り付け位置を示す側面図である。 本発明の第3実施形態を示し、(a)はサンルーフが閉位置に位置する状態を示す概略側面図、(b)はサンルーフがチルトアップ位置に位置する状態を示す概略側面図、(c)はサンルーフが開位置に位置する状態を示す概略側面図である。 本発明の第4実施形態を示し、(a)は余長吸収機構の取り付け位置を示す側面図、(b)は余長吸収機構の取り付け状態を車体後方から見た図である。 本発明の第4実施形態を示し、(a)はサンルーフが閉位置に位置する状態を示す概略側面図、(b)はサンルーフがチルトアップ位置に位置する状態を示す概略側面図、(c)はサンルーフが開位置に位置する状態を示す概略側面図である。 従来例を示し、サンルーフが開位置における、可動体用給電構造の斜視図である。 従来例を示し、サンルーフが閉位置における、可動体用給電構造の斜視図である。 従来例を示し、サンルーフがチルトアップ位置における、可動体用給電構造の斜視図である。 従来例のフラット電線の斜視図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
(第1実施形態)
図1〜図12には、本発明にかかる可動体用給電構造をサンルーフ装置に適用した第1実施形態が示されている。以下、説明する。
図3に示すように、固定体である車体1の天井パネル2には、開口部3が設けられている。この開口部3がサンルーフ装置10によって開閉される。
サンルーフ装置10は、図1、図3等に示すように、開口部3の車幅方向の両側部に配置された一対のレール部材11と、開口部3の車両前部側に配置され、一対のレール部材11の前端にそれぞれ連結された前方フレーム15と、一対のレール部材11に沿って移動する一対のフロントスライダ21、一対のリアスライダ23及び一対のミドルスライダ25と、一対のミドルスライダ25に支持された可動体であるサンルーフ30と、サンルーフ30に移動力を作用させる一対の駆動ベルト40と、駆動ベルト40の移動源であるアクチュエータ49と、ディフレクタ50と、水受け部材60とを備えている。
図1、図2、図4等に示すように、各レール部材11は、例えばアルミニューム合金より形成されている。各レール部材11には、その幅方向にスライドガイド路12とベルトガイド路13と排水路14が配置されている。スライドガイド路12とベルトガイド路13と排水路14は、レール部材11の長手方向に沿って延設されている。
車幅方向の左右に位置するベルトガイド路13は、スライドガイド路12の車幅方向の外側に位置する。車幅方向の左右に位置する排水路14は、ベルトガイド路13の車幅方向の外側に位置する。車幅方向の左右に位置する排水路14は、サンルーフ30の左右両側と天井パネル2との各隙間の真下に位置し、上記隙間から落下する水等を受ける。排水路14は、上面側が開放された凹溝形状である。各レール部材11の排水路14の車両後端位置には、排水キャップ18が取り付けられている(図1に示す)。排水キャップ18には、排水ホース(図示せず)が接続される。
前方フレーム15は、例えば合成樹脂材より形成されている。前方フレーム15には、2本のベルト配策路16と左右一対の排水路17とが設けられている。各ベルト配策路16は、各レール部材11のベルトガイド路13に連続している。各排水路17は、各レール部材11の排水路14に連続している。前方フレーム15の各排水路17の車両前端位置には、排水キャップ(図示せず)が接続される。排水キャップには、排水ホース(図示せず)が接続される。
図1、図2、図3等に示すように、一対のフロントスライダ21及び一対のリアスライダ23は、車両前後方向FRの同じ位置で左右のレール部材11のスライドガイド路12にスライド自在に配置されている。一対のミドルスライダ25は、その車両前端側に回転支持孔(特に、符号を付さず)を有すると共に長手方向に細長いカム孔25bを有している。各ミドルスライダ25の車両前端側の回転支持孔には、フロントスライダ21の回転ピン21aが挿入されている。各ミドルスライダ25の各細長いカム孔25bには、リアスライダ23のカムピン23aが挿入されている。一対のミドルスライダ25は、一対のフロントスライダ21に対して車両前後方向FRの移動では一体に移動し、一対のリアスライダ23に対してはカムピン23aのカム孔25b内での位置に応じて車両前後方向FR及び車両上下方向TBに移動する。このようなスライダ機構によって、サンルーフ30は、図3(a)に示すように開口部3を塞ぐ閉位置と、図3(b)に示すように開口部3の前方を閉じ、開口部3の後方を開くチルトアップ位置と、図3(c)に示すように開口部3を開放する開位置に変移できる。
図1に示すように、サンルーフ30は、一対のミドルスライダ25に取り付けられている。サンルーフ30は、透明なガラス体と調光パネルが少なくとも積層された積層パネル体(特に、符号を付さず)を有する。調光パネルは、電圧が印加されない状態では不透明状態であり、電圧の印加時にはその印加電圧レベルに応じて透明度を可変させる。調光パネルには、車体1側から給電される。この給電構造については、下記で説明する。
各駆動ベルト40は、合成樹脂製である。各駆動ベルト40は、長尺状で、断面形状が縦長の長方形である。各駆動ベルト40の一面には、長手方向に連続して歯部40aが設けられている。各駆動ベルト40は、前方フレーム15のベルト配策路16及び一対のレール部材11のベルトガイド路13に配置されている。各駆動ベルト40は、前方フレーム15のベルト配策路16の領域では、ベルトカバー46で、且つ、レール部材11のベルトガイド路13の領域では、ベルト包囲壁(特に、符号を付さず)で容易に座屈(撓み変形)しないように覆われている。これにより、一対の駆動ベルト40は、サンルーフ30を車両前方から後方に押し出すときでも、所定の軌跡でのみ移動するようになっている。
一対の駆動ベルト40は、その一端側が一対のリアスライダ23に固定され(一方の駆動ベルト40は、一方のリアスライダ23に、他方の駆動ベルト40は、他方のリアスライダ23に固定され)、その他端側が何の部材にも固定されていない。つまり、自由端とされている。
アクチュエータ49(図1に示す)は、前方フレーム15の車両幅方向のほぼ中央位置に固定されている。アクチュエータ49の一対の出力ギア部(図示せず)が一対の駆動ベルト40の歯部40aにそれぞれ噛み合っている。一対の出力ギア部は、互いに逆方向で回転する。これにより、一対の駆動ベルト40は、互いに逆方向に移動し、一対のリアスライダ23は、車両前後方向FRの同位置を同期して移動する。
ディフレクタ50は、ディフレクタ本体51とこのディフレクタ本体51の左右両端に回転自在に支持された一対の揺動アーム52とを備えている。ディフレクタ本体51は、天井パネル2の開口部3の前方端で、開口部3の車体幅方向の全域に亘って配置されている。ディフレクタ本体51は、前端側が円弧状に形成されている。これにより、開口部3の開口時にあって、外部からの強い風が開口部3より車室内に直接入り込まないようになっている。
一対の揺動アーム52は、一対のレール部材11に回転自在に支持されている。ディフレクタ本体51は、一対の揺動アーム52の移動によって、天井パネル2の開口部3より下方に位置する待機位置(図3(a)、(b)の位置)と開口部3より天井パネル2上に突出する風避け位置(図3(c)の位置)の間で変移自在であり、ねじりバネ53のバネ力によって風避け位置側に付勢されている。ディフレクタ本体51は、フロントスライダ21のスライド軌跡上に位置し、フロントスライダ21が図3(a)の閉位置及び図3(b)のチルトアップ位置では、一対の揺動アーム52がフロントスライダ21からの押圧力を受けてねじりバネ53のバネ力に抗して待機位置に位置する。ディフレクタ本体51は、フロントスライダ21が図3(c)の開位置では、一対の揺動アーム52がフロントスライダ21からの押圧力を受けずにねじりバネ53のバネ力によって風避け位置に位置する。
水受け部材60は、開口部3の後端側で、開口部3の車体幅方向の全域に亘って配置されている。水受け部材60は、一対のレール部材11にスライド自在に支持されたスライド部(図示せず)と、このスライド部に支持され、水受け溝(図示せず)を有する水受け本体62と、水受け本体62の車幅方向の両端に固定された一対のアーム部63とを有する。水受け本体62の水受け溝(図示せず)には、一対のレール部材11の排水路14の真上位置に排水口62a(図1に示す)がそれぞれ形成されている。一対のアーム部63の先端は、ミドルスライダ25に回転自在に支持されている。水受け部材60は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動及びミドルスライダ25の後端の上下動に追従して移動する。
水受け部材60の水受け本体62は、サンルーフ30が図3(a)の閉位置では、開口部3の後端位置に位置し、サンルーフ30と天井パネル2との隙間から落下する水等を受ける。水受け本体62は、サンルーフ30が図3(b)のチルトアップ位置では、開口部3の後端位置に位置し、開口部3より落下する水等を受ける。水受け本体62は、サンルーフ30が図3(c)の開位置の位置では、天井パネル2の内側の退避位置に位置する。水受け本体62で受けた水等は、排水口(図示せず)よりレール部材11の排水路14に落下し、レール部材11の排水路14をその前端又は後端へと流れ、排水キャップ18、(図示せず)を介して排水ホース(図示せず)によって外部に排水される。
次に、駆動ベルト40とリアスライダ23の固定構造について説明する。図4、図5に詳しく示すように、リアスライダ23は、樹脂ブロック26とこれに嵌合された絶縁製の金属ブラケット27とにより構成されている。樹脂ブロック26の箇所がスライドガイド路12に配置されている。樹脂ブロック26には嵌合突部26aが1箇所、金属ブラケット27には嵌合突部27aが2箇所設けられている。金属ブラケット27の2つの嵌合突部27aは、樹脂ブロック26の嵌合突部26aの車両前後方向FRの両側位置に配置されている。駆動ベルト40の一端側には、各嵌合突部26a,27aに対応する位置に嵌合孔44が開口されている。樹脂ブロック26と金属ブラケット27の嵌合突部26a,27aが駆動ベルト40の各嵌合孔44に嵌合されることによって、駆動ベルト40とリアスライダ23が連結されている。
次に、車体1側からサンルーフ30への給電構造について説明する。図1、図8等に示すように、可動体用給電構造は、レール部材11に沿って配策されたフラット電線Wと、フラット電線Wの配策経路の途中に配置され、フラット電線Wの余長部分を吸収する余長吸収機構70とを備えている。
フラット電線Wは、その一端側のコネクタC1が車体1側のコネクタ(図示せず)に、他端側のコネクタC2がサンルーフ側のコネクタ(図示せず)にそれぞれ接続されている。フラット電線Wは、フレキシブルで、且つ、曲げられると直線状に戻る弾性を有する扁平な形態である。
る。フラット電線Wは、絶縁層の外周が更に保護層(図示せず)で被覆されている。
余長吸収機構70は、図3に示すように、各スライダ21,23,25が移動する方向(車両前後方向FR)にあって、一方のレール部材11の端に配置されている。余長吸収機構70は、図8、図9に詳しく示すように、ケース71と、ケース71内に収容された回転体80と、同じくケース71内に収容されたバネガイド部材84と、バネガイド部材84に配置された付勢手段である渦巻きバネ90とを有する。
ケース71は、両側面が閉塞された大略円筒形であり、互いに組み付けされた2つの分割ケース体72,73より構成されている。各分割ケース体72,73には、回転体80を回転自在に支持する一対の回転支持部72a,73aが設けられている。ケース71は、下記する中心軸81の軸方向に、図9(a)に示すように、余長電線収容部74とねじれ阻止用電線収容部75とバネ収容部76に区分けされている。ケース71は、余長電線収容部74とねじれ阻止用電線収容部75とバネ収容部76の箇所でほとんど同じ外径寸法である。
余長電線収容部74には、サンルーフ30に接続されたフラット電線W側が引き出される第1電線口74aが設けられている。ねじれ阻止用電線収容部75には、固定部側(車体1側)に接続されるフラット電線W側が引き出される第2電線口75aが設けられている。第1電線口74aと第2電線口75aは、下記する中心軸81の軸方向に対しシフトした位置に配置されている。
回転体80は、一体部材により形成されている。回転体80は、一対の回転支持部72a,73aに支持された一対の中心軸81と、この中心軸81に一体に設けられた外周巻き取り部82を有する。一対の中心軸81は、回転体80と共に回転する。外周巻き取り部82は、余長電線収容部74内に配置されている。外周巻き取り部82は、一対の側壁82aに囲まれた巻き取り面82bを有する。中心軸81は、その両端が外周巻き取り部82の両側に突出し、中心軸81の両側の突出箇所はねじれ阻止用電線収容部75とバネ収容部76を貫通するように配置されている。ねじれ阻止用電線収容部75に位置する一方の中心軸81は、その外周面がフラット電線Wの巻き取り面81a(図10、図12(a)、(b)に示す)に形成されている。
回転体80には、外周巻き取り部82と一対の中心軸81に亘ってスリット83,77が形成されている。スリット83は、外周巻き取り部82と一方のバネ収容部76を貫通する中心軸81の外周面に開口している。スリット77は、ねじれ阻止用電線収容部75を貫通する中心軸81の外周面81aに開口している。スリット77は、図10に詳しく示すように、巻き取り面81aの開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲している。スリット77の巻き取り方向側の面は、アール面77aで連続している。スリット77の巻き取り方向側とは反対側の面77bは、徐々に幅が狭くなるよう形成されている。
スリット83,77には、フラット電線Wの巻き取り方向の切換箇所が挿入されている(図9(b)参照)。フラット電線Wの切換箇所では、フラット電線Wが二つ折りにされて挿入されている。一方側である可動体(サンルーフ30)側に接続されるフラット電線Wは、巻き取り面82bの開口よりスリット83に挿入されている。一方側である可動体(サンルーフ30)側の電線は、外周巻き取り部82に巻き取り可能とされた状態で第1電線口74aよりケース外部に引き出されている。
スリット77に挿入されたフラット電線Wは、中心軸81のスリット77の開口より引き出されている。引き出されたフラット電線Wは、ねじれ阻止用電線収容部75内で外周巻き取り部82の巻き取り方向(可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wの巻き取り方向)とは逆向きに巻き取りされ、その先端側が第2電線口75aよりケース外部に引き出されている。ねじれ阻止用電線収容部75内の渦巻き状の電線長さは、フラット電線Wの少なくとも余長吸収寸法を渦巻き形態の変更(巻きが緩めの渦巻きと巻きがきつめの渦巻き)で吸収できる長さに設定されている。
バネガイド部材84は、バネ収容部76内に配置されている。バネガイド部材84は、互いに組み付けされた2つの分割体84a,84bより形成されている。バネガイド部材84は、ケース71に固定されている。
渦巻きバネ90は、バネガイド部材84でバネ形態を規制されつつバネ収容部76内に配置されている。渦巻きバネ90は、その外周端90a(図8に示す)がバネガイド部材84のスリット84cに挿入されて係止され、その内周端90b(図8に示す)が中心軸81のスリット83に挿入されて掛止されている。渦巻きバネ90は、可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wを巻き取る方向に回転体80、ひいては外周巻き取り部82を付勢している。
上記構成において、アクチュエータ49が駆動すると、一対の駆動ベルト40がその一端側では車両前後方向FRの同じ位置となるよう移動し、図3に示すような3パターンの位置にサンルーフ30を変移させることができる。
サンルーフ30のスライド方向の移動過程にあって、フラット電線Wの余長部分を増やすサンルーフ30の移動時(例えば、図3(a)のサンルーフ30の閉位置から図3(c)の開位置への移動時)には、渦巻きバネ90のバネ力によって回転体80が回転し、フラット電線Wの余長部分が外周巻き取り部82に巻き取られる(図11(b)参照)。サンルーフ30のスライド方向の移動過程にあって、フラット電線Wの余長部分を減らすサンルーフ30の移動時(例えば、図3(c)のサンルーフ30の開位置から図3(a)の閉位置への移動時)には、渦巻きバネ90のバネ力に抗して回転体80が回転し、フラット電線Wの余長部分が外周巻き取り部82より引き出される(図11(a)参照)。これにより、フラット電線Wの余長以外の部分を直線状の配策状態を維持しつつ、フラット電線Wの余長を確実に吸収できる。
このようなサンルーフ30のスライド移動過程における余長吸収機構70内では、可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wが巻き取られる方向の回転体80の回転では、ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き取り数を少なくする方向に巻き形態を変移する(図11(b)参照)。可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wが引き出される方向の回転体80の回転では、ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き取り数を多くする方向に巻き形態を変移する(図11(a)参照)。このようにねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き形態を変更するだけであり、ねじれ阻止用電線収容部75から引き出されるフラット電線Wの箇所にはねじれ(回転)が発生しない。
このようにして、3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体1側の電源からは、フラット電線Wを介してサンルーフ30に常に給電される。
次に、ねじり阻止用電線収容部75内のフラット電線Wにおける巻き取り・引き出し動作時の挙動を詳しく説明する。
ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wは、巻き取り・引き出し動作でフラット電線Wの収容長さが変化し、これに伴ってフラット電線Wの巻き形態が変化する。
ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き取り数を多くする巻き形態(図11(a)参照)では、図12(a)に示すように、フラット電線Wが中心軸81の巻き取り面81aに重なって巻き取りされる。この重なり巻き取り状態にあって、スリット77の開口箇所が湾曲状に形成されているので、スリット77の開口箇所に重なったフラット電線Wによる急激な段差が生じず、その箇所に応力集中が発生しない。従って、フラット電線Wの巻き取り・引き出し動作が繰り返されても断線する恐れがない。
図12(c)に示すように、スリット77が中心軸81の半径方向に延び、スリット77の開口箇所が直線状に形成された比較例では、スリット77の開口箇所に重なったフラット電線Wによる急激な段差が生じるため、その箇所に応力集中が発生する。従って、フラット電線Wの巻き取り・引き出し動作が繰り返された場合に断線する恐れがある。
ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き取り数を少なくする巻き形態(図11(b)参照)では、図12(b)に示すように、フラット電線Wが中心軸81の巻き取り面81aに接触せずに緩く巻き取りされ、スリット77から導き出されたフラット電線Wの部位が動く。しかし、スリット77の開口箇所が湾曲状であるため、フラット電線Wがスリット77のエッジ部に接触することがなく、応力集中が発生しない。従って、フラット電線Wの巻き取り・引き出し動作が繰り返されても断線する恐れがない。
図12(d)に示すように、スリット77が中心軸81の半径方向に延び、スリット77の開口箇所が直線状に形成された比較例では、スリット77から導き出されたフラット電線Wの部位が動き、フラット電線Wがエッジ部に接触し、応力集中が発生する。従って、フラット電線Wの巻き取り・引き出し動作が繰り返された場合に断線する恐れがある。
以上説明したように、固定部である車体1側から可動体であるサンルーフ30に電源を供給する可動体用給電構造において、フラット電線Wの余長を吸収する余長吸収機構70を備え、余長吸収機構70は、外周面がフラット電線Wの巻き取り面81aとされた中心軸81と、中心軸81の外周に配置され、中心軸81を中心として回転自在に支持された回転体80と、回転体80をフラット電線Wの巻き取り方向に付勢する渦巻きバネ(付勢手段)90と、中心軸81に設けられて巻き取り面81aに開口し、フラット電線Wを挿入して固定するスリット77とを備え、スリット77は、巻き取り面81aの開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲している。
従って、可動体80がフラット電線Wを引き出す方向に移動すると、渦巻きバネ(付勢手段)90の付勢力に抗して回転体80が回転し、巻き取られていたフラット電線Wが引き出され、可動体80がフラット電線Wを巻き取る方向に移動すると、渦巻きバネ(付勢手段)90の付勢力によって回転体80が回転してフラット電線Wが巻き取られ、余長が吸収される。
そして、例えば、車体(固定部1)側に余長吸収機構70を取り付ければ、可動体(サンルーフ30)側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構70には、フラット電線Wを巻き取る回転体80と、回転体80を付勢する付勢手段である渦巻きバネ90とを設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、コンパクトに構成できる。
フラット電線Wが中心軸81の巻き取り面81aに重なって巻き取りされた状態では、図12(a)に示すように、スリット77の開口箇所に重なったフラット電線Wで段差が生じないため、その箇所に応力集中が発生しない。又、フラット電線Wが中心軸81の巻き取り面81aに接触せずに緩く巻き取りされた状態では、図12(b)に示すように、スリット77から導き出されたフラット電線Wの部位が動くが、スリット77の開口箇所が湾曲状であるため、フラット電線Wがエッジ部に接触せず、応力集中が発生しない。従って、フラット電線Wの巻き取り・引き出しが繰り返されても断線する恐れがない。
余長吸収機構70には、回転体80と、回転体80を付勢する渦巻きバネ90を配置するだけであるため、構造が簡単である。以上より、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
回転体80は、外周面がフラット電線Wの巻き取り面とされた外周巻き取り部86を有し、外周巻き取り部86より外周領域が余長電線収容部74とされ、中心軸81の外周領域がねじり阻止用電線収容部75とされ、可動体(サンルーフ30)側に接続されるフラット電線Wが外周巻き取り部86に固定され、固定部(車体1)側に接続されるフラット電線Wが外周巻き取り部86とは逆方向を巻き取り方向とされて中心軸81のスリット77に固定されている。
従って、サンルーフ30のスライド移動にあって、ねじれ阻止用電線収容部75のフラット電線Wがその巻き形態を変更するだけであり、ねじれ阻止用電線収容部75から引き出されるフラット電線Wの箇所にはねじれ(回転)が発生しない。ねじれによるフラット電線Wの破損、導通不良等を防止でき、フラット電線Wの耐久性、接続信頼性を維持できる。
可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wが外周巻き取り部82に巻き取りされて収容される余長電線収容部74と、固定部(車体1)側のフラット電線Wが巻き取り状態で収容されるねじれ阻止用電線収容部75とは、中心軸81の軸方向のシフトした位置で、互いに隣り位置に設定されている。従って、余長吸収機構70のコンパクト化を図ることができる。
余長吸収機構70は、回転体80と、回転体80を収容し、回転体80を回転自在に支持する回転支持部72a,73aを有するケース71と、バネガイド部材84と、ケース71内に配置された付勢手段である渦巻きバネ(バネ)90とを備えている。従って、余長吸収機構70をケース71で覆われた少ない部品点数で構成可能である。又、バネガイド部材84は、省略可能であり、省略することによって更に少ない部品点数で構成可能である。
フラット電線Wは、レール部材11に沿って配策され、余長吸収機構70は、スライダ21,23,25が移動する方向でレール部材11の端に配置されている。従って、スライダ21,23,25が移動するレール部材11のスペースをフラット電線Wの配策スペースとして利用でき、フラット電線Wを配策するためのスペースを別途確保する必要がない。又、余長吸収機構70をレール部材11の端に配置するため、余長吸収機構70をレール部材11の付属部品として設置でき、例えば車体1にレール部材と共に取り付けできる。
(余長吸収機構の変形例)
図13〜図16には、変形例の余長吸収機構70Aが示されている。変形例の余長吸収機構70Aは、図13に示すように、前記第1実施形態と同様に、一方のレール部材11の端に配置されている。余長吸収機構70Aは、図14、図15に詳しく示すように、ケース71と、ケース71内に収容された回転体80Aと、ケース71内に配置された付勢手段である渦巻きバネ90とを有する。
ケース71は、両側面が閉塞された大略円筒形であり、互いに組み付けされた2つの分割ケース体72,73より構成されている。分割ケース体72には、回転体80Aを回転自在に支持する中心軸81が設けられている。中心軸81は、回転体80とは別体であり、回転体80と共に回転しない。分割ケース体73には、中心軸81の先端を支持する回転支持孔73bが設けられている。ケース71は、中心軸81の軸方向に、図15(a)、(b)に示すように、電線収容部(余長電線収容部74及びねじれ阻止用電線収容部75)とバネ収容部76に区分けされている。余長電線収容部74とねじれ阻止用電線収容部75は、中心軸である中心軸81の軸方向の同じ位置で、余長電線収容部74が内周側に、ねじれ阻止用電線収容部75が外周側にそれぞれ配置されている。
中心軸81は、その外周面がフラット電線Wの巻き取り面81aに形成されている。中心軸81には、スリット77が設けられている。スリット77は、中心軸81の巻き取り面81aに開口している。スリット77は、前記第1実施形態のものと同様に、巻き取り面81aの開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲している。前記第1実施形態のものと同様に、スリット77の巻き取り方向側の面と巻き取り面81aとは、アール面で連続している。
余長電線収容部74には、サンルーフ30に接続されたフラット電線W側が引き出される第1電線口74aが設けられている。ねじれ阻止用電線収容部75には、固定部側(車体1側)に接続されるフラット電線W側が引き出される第2電線口75aが設けられている。
第1電線口74aは、分割ケース体72の外周壁に設けられている。第2電線口75aは、分割ケース体73の中心軸81のスリット77と回転支持孔73bより形成されている。
回転体80Aは、一体部材により形成されている。回転体80Aは、分割ケース体72の内周径より若干だけ小さい円周状の回転ガイド円周壁85と、この回転ガイド円周壁85に対して中心軸81の軸方向にシフトした位置に設けられた外周巻き取り部86と、回転ガイド円周壁85と外周巻き取り部86を連結する側壁87と、側壁87の中心に開口され、中心軸81が貫通する回転ガイド孔88とを有する。回転ガイド円周壁85が分割ケース体72の内周壁に、回転ガイド孔88が分割ケース体72の中心軸81にそれぞれガイドされることによって、回転体80Aがケース71(分割ケース体72,73)に回転自在に支持されている。
回転体80Aの外周巻き取り部86には、内周側のねじれ阻止用電線収容部75と外周側の余長電線収容部74の間を連通するスリット86aが形成されている。
一方側である可動体(サンルーフ)側に接続されるフラット電線Wは、余長電線収容部74側よりスリット86aに挿入されている。スリット86a内のフラット電線Wは、外周巻き取り部86に固着されている。一方側である可動体(サンルーフ)側の電線は、外周巻き取り部86に巻き取り可能とされた状態で第1電線口74aよりケース外部に引き出されている。
スリット86aに挿入され、固定されたフラット電線Wは、スリット86aよりねじれ阻止用電線収容部75側に引き出されている。引き出されたフラット電線Wは、ねじれ阻止用電線収容部75内で余長電線収容部74の巻き取り方向(可動体(サンルーフ)側のフラット電線Wの巻き取り方向)とは逆向きに巻き取りされ、その先端側が第2電線口75aよりケース外部に引き出されている。第2電線口75aは、中心軸81のスリット77と回転支持孔73bより形成されている。
ねじれ阻止用電線収容部75内の渦巻き状の電線長さは、フラット電線Wの少なくとも余長吸収寸法を渦巻き形態の変更(巻きが緩めの渦巻きと巻きがきつめの渦巻き)で吸収できる長さに設定されている。
渦巻きバネ90は、バネ収容部76内に配置されている。渦巻きバネ90は、その外周端90a(図14に示す)が回転体80Aに掛止され、その内周端90b(図14に示す)が中心軸81に掛止されている。渦巻きバネ90は、可動体(サンルーフ30)側のフラット電線Wを巻き取る方向に回転体80A、ひいては外周巻き取り部86を付勢している。
また、分割ケース体72には、図13、図16に示すように、排水キャップ部18Aが一体に設けられている。第1電線口74aは、この排水キャップ部18Aの箇所を通ってレール部材11側に開口している。排水キャップ部18Aの第1電線口74aの先端部位は、テーパ部18aに形成されている。排水キャップ部18Aの第1電線口74aの箇所には、拭き取り部材(スポンジ材)89が配置されている。フラット電線Wは、テーパ部18a及び拭き取り部材89を摺動しつつ、余長吸収機構70Aのケース71内に巻き込まれる。フラット電線Wに付着した水、塵埃等は、テーパ部18aで払い落とされ、拭き取り部材89で拭き取られる。このようにして、フラット電線Wに付着した水、塵埃a(図16(a)に示す)がケース71内に入り込むことが防止(防水・防塵)されている。
この変形例の余長吸収機構70Aでも、前記実施形態のものと同様に、例えば、固定部(車体1)側に余長吸収機構70Aを取り付ければ、可動体(サンルーフ)側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構70Aには、フラット電線Wを巻き取る回転体80Aと、回転体80Aを付勢する付勢手段である渦巻きバネ90と、回転体80Aの巻き取り方向とは逆向きでフラット電線Wを巻き取りるねじれ阻止用電線収容部75を設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、コンパクトに構成できる。
スリット77は、その開口箇所が電線巻き取り方向に向かって湾曲状であるため、第1実施形態の場合と同様な理由によって、フラット電線Wの巻き取り・引き出しが繰り返されても断線する恐れがない。
その上、この変形例では、余長のフラット電線Wを収容する余長電線収容部74とフラット電線Wのねじれを阻止するためのフラット電線Wを収容するねじれ阻止用電線収容部75が、回転体80Aの軸方向の同じ位置で、且つ、内周側と外周側の互いに隣り位置に配置されているため、第1実施形態に較べて、余長吸収機構70Aの幅方向の寸法(回転体80Aの軸方向の寸法)を短くできる。
(第2実施形態)
図17〜図19には、第2実施形態の余長吸収機構91が示されている。第2実施形態の余長吸収機構91は、図17に示すように、前記第1実施形態と同様に、一方のレール部材11の端に配置されている。余長吸収機構91は、図18、図19に詳しく示すように、ケース92と、ケース92内に収容された回転体93と、ケース92内に配置された付勢手段である渦巻きバネ94とを有する。
ケース92は、両側面が閉塞された大略円筒形であり、互いに組み付けされた2つの分割ケース体95,96より構成されている。分割ケース体95には、回転体93を回転自在に支持する中心軸81が設けられている。中心軸81は、回転体80とは別体であり、回転体80と共に回転しない。
中心軸81は、その外周面がフラット電線Wの巻き取り面81aに形成されている。中心軸81には、スリット77が設けられている。スリット77は、中心軸81の巻き取り面81aに開口している。スリット77は、前記第1実施形態のものと同様に、巻き取り面81aの開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲している。前記第1実施形態のものと同様に、スリット77の巻き取り方向側の面と巻き取り面81aとは、アール面で連続している。又、中心軸81には、バネ掛止溝95fが設けられている。分割ケース体96には、中心軸81の先端を支持する回転支持孔96bが設けられている。
分割ケース体95の外周側には、サンルーフ30に接続されたフラット電線W側が引き出される第1電線口74aが設けられている。分割ケース体95と分割ケース体96には、固定部側(車体1側)に接続されるフラット電線W側が引き出される第2電線口75aが設けられている。第2電線口75aは、分割ケース体95の中心軸81に設けられたスリット77と分割ケース体96の回転支持孔96bより形成されている。
回転体93は、一体部材により形成されている。回転体93は、円盤プレート93aと、円盤プレート93aの円周方向に間隔を置いて支持された複数のローラ93bと、円盤プレート93aの中心に開口され、中心軸81が貫通する回転ガイド孔93cとを有する。回転体93は、回転ガイド孔93cが分割ケース体95の中心軸81にガイド等されることによって、ケース92(分割ケース体95,96)にスムーズに回転自在に支持されている。
一方側である可動体(サンルーフ)側の電線は、第1電線口74aよりケース92内に導かれ、ローラ93bの外周側より内周側に巻き取りされた後に第2電線口75a(中心軸81のスリット77、回転支持孔96b)を通ってケース外部に引き出されている。
渦巻きバネ94は、その外周端94a(図18に示す)が回転体93の一つのローラ93bに掛止され、その内周端94b(図18に示す)が中心軸81に掛止されている。渦巻きバネ94は、可動体(サンルーフ)側のフラット電線Wを巻き取る方向に回転体93を付勢している。
図19(a)の位置にあって、フラット電線Wを引き出す方向に可動体(サンルーフ)側が移動すると、渦巻きバネ94のバネ力に抗して回転体93が回転し、図19(b)の状態を経て図19(c)の状態となってフラット電線Wが引き出される。図19(c)の位置にあって、フラット電線Wを巻き取る方向に可動体(サンルーフ)側が移動すると、渦巻きバネ94のバネ力によって回転体93が回転し、図19(b)の状態を経て図19(a)の状態となってフラット電線Wが引き出される。
この第2実施形態の余長吸収機構91でも、前記第1実施形態のものと同様に、例えば、固定部(車体)側に余長吸収機構91を取り付ければ、可動体(サンルーフ)側には部品取り付けの必要がないため、取り付けが簡単である。余長吸収機構91は、フラット電線Wを巻き取り、円周方向に複数のローラ93bを有する回転体93と、回転体93を付勢する付勢手段である渦巻きバネ94とを設け、これらはいずれも回転中心を中心に配置する構成であるため、コンパクトに構成できる。
スリット77は、その開口箇所が電線巻き取り方向に向かって湾曲状であるため、第1実施形態の場合と同様な理由によって、フラット電線Wの巻き取り・引き出しが繰り返されても断線する恐れがない。
(第3実施形態)
図20及び図21は、本発明の第3実施形態を示す。この第3実施形態は、前記第1実施形態と異なり、余長吸収機構70が可動体であるサンルーフ30側に固定されている。具体的には、余長吸収機構70は、ミドルスライダ25に回転自在に支持された水受け部材60の水受け本体62に支持されている。余長吸収機構70は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動に追従して移動し、ミドルスライダ25の後端の上下動に追従して変移(搖動)する。
余長吸収機構70は、前記第1実施形態と同様の構成であるが、ねじれ阻止用電線収容部内に巻き取りされるフラット電線Wがサンルーフ30側に導かれている。巻き取り部側に巻き取りされるフラット電線Wがレール部材11に沿って配策され、レール部材11の後端より車体側に導かれている。つまり、可動体であるサンルーフ30側に引き出されるフラット電線Wは、ねじれ阻止用電線収容部側であり、固定部である車体側に引き出されるフラット電線Wは、巻き取り部側であり、前記第1実施形態と引き出し口が逆である。
第3実施形態では、上記した構成以外は前記第1実施形態と同一構成であり、重複説明を回避するため説明を省略する。図20及び図21において、前記第1実施形態と同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。
この第3実施形態によれば、図21(a)〜(c)の3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体側の電源がフラット電線Wを介してサンルーフ30に常に給電される。
この第3実施形態によれば、余長吸収機構70が前記第1実施形態と同様のものを適用しているため、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
この第3実施形態によれば、余長吸収機構70を可動体であるサンルーフ30側に設けたため、レール部材11の端に余長吸収機構70の設置スペースを確保する必要がなく、車体側のコンパクト化に寄与する。
余長吸収機構は、前記第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構70A(図14に示す)を適用しても良い。余長吸収機構は、第2実施形態に係る余長吸収機構91(図18に示す)を適用しても良い。
(第4実施形態)
図22及び図23は、本発明の第4実施形態を示す。この第4実施形態は、前記第3実施形態と同様に、余長吸収機構70が可動体であるサンルーフ30側に固定されている。具体的には、余長吸収機構70は、横向きに配置され、下部にスライド部97を有する。このスライド部97がレール部材11にスライド自在に配置されている。余長吸収機構70は、ミドルスライダ25にリンク部材98を介して支持されている。リンク部材98は、その両端が余長吸収機構70とミドルスライダ25にそれぞれ回転自在に支持されている。
余長吸収機構70は、ミドルスライダ25の車両前後方向FRの移動に追従してレール部材11上を移動する。又、ミドルスライダ25の後端の上下動に追従してリンク部材98が変移(搖動)するが、余長吸収機構70は、変移(搖動)しない。
第4実施形態では、上記した構成以外は前記第3実施形態と同一構成であり、重複説明を回避するため説明を省略する。図22及び図23において、前記第1実施形態と同一構成箇所には同一符号を付して明確化を図る。
この第4実施形態によれば、図21(a)〜(c)の3パターンのサンルーフ30の変移にあって、車体側の電源がフラット電線Wを介してサンルーフ30に常に給電される。
この第4実施形態によれば、余長吸収機構70が前記第1実施形態と同様のものを適用しているため、取り付けが簡単で、しかも、構造も極力単純化できる可動体用給電構造を提供できる。
この第4実施形態によれば、余長吸収機構70を可動体であるサンルーフ30側に設けたため、レール部材11の端に余長吸収機構70の設置スペースを確保する必要がなく、車体側のコンパクト化に寄与する。
余長吸収機構は、前記第1実施形態の変形例に係る余長吸収機構70A(図14に示す)を適用しても良い。余長吸収機構は、第2実施形態に係る余長吸収機構91(図18に示す)を適用しても良い。
(本発明の適用例など)
前記実施形態では、サンルーフ30が調光パネルを有し、調光パネルに給電する場合を説明したが、サンルーフ30への挟み込みを防止するため、サンルーフ30にタッチセンサを設け、このタッチセンサに給電する場合にも本発明は適用できる。タッチセンサが物等を検出した場合には、サンルーフ30の駆動モータを反転させる制御を行う。可動体側の給電対象としては、サンルーフ30に搭載された照明(LED照明)も考えられる。
前記各実施形態では、可動体がサンルーフ30であり、サンルーフ30への給電構造について説明したが、車体1に対して移動する可動体、例えばサンシェード、サイドガラス、シート等への給電構造に適用できる。また、車両以外の可動体への給電構造にも適用できる。
前記第1実施形態の余長吸収機構70、変形例の余長吸収機構70A及び第2実施形態の余長吸収機構91は、縦置きとされて中心軸方向が水平方向で、フラット電線Wのフラット面が水平向き(横向き)に引き出されているが、前記第4実施形態のように、横置きとされて中心軸方向が垂直方向で、フラット電線Wのフラット面が垂直向き(縦向き)に引き出されるようにしても良く、それ以外の向きであっても良い。
本発明は、可動ガラスに替わりソーラーパネルを採用した場合、ソーラーパネル(可動体)から車体1側への給電にも利用できる。
また、ねじれ阻止用収容部75を有しない電線巻き取り機構として構成する場合には、一端が前記固定部1側に接続され、他端が前記可動体30側に接続された電線Wと、前記電線Wの余長箇所を巻き取る電線巻き取り機構を備え、前記電線巻き取り機構は、外周面が前記電線Wの巻き取り面81aとされた中心軸81と、前記中心軸81の外周に配置され、前記中心軸81を中心として回転自在に支持された回転体80,80A,93と、前記回転体80,80A,93を前記電線Wの巻き取り方向に付勢する渦巻きバネ(付勢手段)90と、前記中心軸81に設けられて前記巻き取り面81aに開口し、前記電線Wを挿入して固定するスリット77とを備え、前記スリット77は、前記巻き取り面81aの開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲している構成とする。
W フラット電線
1 車体(固定部)
11 レール部材
21 フロントスライダ(スライダ)
23 リアスライダ(スライダ)
25 ミドルスライダ(スライダ)
30 サンルーフ(可動体)
70,70A,91 余長吸収機構
74 余長電線収容部
75 ねじれ阻止用電線収容部
77 スリット
80,80A,93 回転体
81 中心軸
81a 巻き取り面
82,86 外周巻き取り部
82b 巻き取り面
83 スリット
90 渦巻きバネ(付勢手段)

Claims (11)

  1. 固定部に固定されたレール部材と、前記レール部材に沿って移動するスライダと、前記スライダに支持された可動体とを備え、前記固定部と前記可動体の一方から他方への給電を行う可動体用給電構造において、
    一端が前記固定部側に接続され、他端が前記可動体側に接続されたフラット電線と、
    前記フラット電線の余長箇所を巻き取る余長吸収機構とを備え、
    前記余長吸収機構は、外周面が前記フラット電線の巻き取り面とされた中心軸と、
    前記中心軸の外周に配置され、前記中心軸を中心として回転自在に支持された回転体と、前記回転体を前記フラット電線の巻き取り方向に付勢する付勢手段と、
    前記中心軸に設けられて前記巻き取り面に開口し、前記フラット電線を挿入して固定するスリットとを備え、
    前記スリットは、前記巻き取り面の開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲していることを特徴とする可動体用給電構造。
  2. 請求項1記載の可動体用給電構造であって、
    前記回転体は、前記フラット電線の巻き取り面を有する外周巻き取り部を備え、
    前記外周巻き取り部より外周領域が余長フラット電線収容部とされ、前記中心軸の外周領域が前記ねじり阻止用フラット電線収容部とされ、
    前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方に接続される前記フラット電線が前記外周巻き取り部に固定され、前記可動体側と前記固定部側の他方に接続される前記フラット電線が前記外周巻き取り部とは逆方向を巻き取り方向とされて前記中心軸の前記スリットに固定されたことを特徴とする可動体用給電構造。
  3. 請求項2記載の可動体用給電構造であって、
    前記中心軸は、前記回転体とは一体に回転され、
    前記ねじり阻止用フラット電線収容部に収容された他方側の前記フラット電線の外周側が外部に引き出されていることを特徴とする可動体用給電構造。
  4. 請求項2記載の可動体用給電構造であって、
    前記中心軸は、前記回転体とは別体で、回転体と共に回転しないように設けられ、
    前記ねじり阻止用フラット電線収容部に収容された他方側の前記フラット電線の内周側が外部に引き出されていることを特徴とする可動体用給電構造。
  5. 請求項1記載の可動体用給電構造であって、
    前記回転体は、前記中心軸を中心とする円周方向に間隔を置いて複数のローラを有し、
    前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方に引き出される前記フラット電線が前記中心軸の前記スリットに固定され、前記可動体側と前記固定部側の他方に引き出される前記フラット電線が隣り合う前記ローラの間の経路を経て外部に導かれており、
    前記フラット電線が前記中心軸と複数の前記ローラの間である内周領域と、複数の前記ローラの外周領域との双方に巻き取られることを特徴とする可動体用給電構造。
  6. 請求項1〜請求項5のいずれかに記載の可動体用給電構造であって、
    前記可動体は、サンルーフであることを特徴とする可動体用給電構造。
  7. 固定部と可動体の間をフラット電線が連結し、前記可動体の移動による前記フラット電線の余長を吸収する余長吸収機構において、
    外周面が前記フラット電線の巻き取り面とされた中心軸と、
    前記中心軸の外周に配置され、前記中心軸を中心として回転自在に支持された回転体と、前記回転体を前記フラット電線の巻き取り方向に付勢する付勢手段と、
    前記中心軸に設けられて前記巻き取り面に開口し、前記フラット電線を挿入して固定するスリットとを備え、
    前記スリットは、前記巻き取り面の開口箇所が巻き取り方向に向かって湾曲していることを特徴とする余長吸収機構。
  8. 請求項7記載の余長吸収機構であって、
    前記回転体は、前記フラット電線の巻き取り面を有する外周巻き取り部を備え、
    前記外周巻き取り部より外周領域が余長フラット電線収容部とされ、前記中心軸の外周領域が前記ねじり阻止用フラット電線収容部とされ、
    前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方に接続される前記フラット電線が前記外周巻き取り部に固定され、前記可動体側と前記固定部側の他方に接続される前記フラット電線が前記外周巻き取り部とは逆方向を巻き取り方向とされて前記中心軸の前記スリットに固定されたことを特徴とする余長吸収機構。
  9. 請求項7記載の余長吸収機構であって、
    前記中心軸は、前記回転体とは一体に回転され、
    前記ねじり阻止用フラット電線収容部に収容された他方側の前記フラット電線の外周側が外部に引き出されていることを特徴とする余長吸収機構。
  10. 請求項7記載の余長吸収機構であって、
    前記中心軸は、前記回転体とは別体で、回転体と共に回転しないように設けられ、
    前記ねじり阻止用フラット電線収容部に収容された他方側の前記フラット電線の内周側が外部に引き出されていることを特徴とする余長吸収機構。
  11. 請求項7記載の余長吸収機構であって、
    前記回転体は、前記中心軸を中心とする円周方向に間隔を置いて複数のローラを有し、
    前記可動体側と前記固定部側のいずれか一方に引き出される前記フラット電線が前記中心軸の前記スリットに固定され、前記可動体側と前記固定部側の他方に引き出される前記フラット電線が隣り合う前記ローラの間の経路を経て外部に導かれており、
    前記フラット電線が前記中心軸と複数の前記ローラの間である内周領域と、複数の前記ローラの外周領域との双方に巻き取りられることを特徴とする余長吸収機構。
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