JP2021041456A - プロジェクションナット用供給ロッド - Google Patents

プロジェクションナット用供給ロッド Download PDF

Info

Publication number
JP2021041456A
JP2021041456A JP2019182522A JP2019182522A JP2021041456A JP 2021041456 A JP2021041456 A JP 2021041456A JP 2019182522 A JP2019182522 A JP 2019182522A JP 2019182522 A JP2019182522 A JP 2019182522A JP 2021041456 A JP2021041456 A JP 2021041456A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nut
projection
stopper
supply rod
welding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2019182522A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6757921B1 (ja
Inventor
青山 好高
Yoshitaka Aoyama
好高 青山
青山 省司
Shoji Aoyama
省司 青山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Individual
Original Assignee
Individual
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Individual filed Critical Individual
Priority to JP2019182522A priority Critical patent/JP6757921B1/ja
Priority to PCT/JP2020/033768 priority patent/WO2021049456A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6757921B1 publication Critical patent/JP6757921B1/ja
Publication of JP2021041456A publication Critical patent/JP2021041456A/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K11/00Resistance welding; Severing by resistance heating
    • B23K11/14Projection welding

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Branching, Merging, And Special Transfer Between Conveyors (AREA)
  • Feeding Of Articles To Conveyors (AREA)

Abstract

【課題】供給ロッドにおけるプロジェクションナットの保持姿勢を改善して、円滑なナット供給を行う。【解決手段】 供給ロッド6の先端部に、ストッパ部材8と、規制部材9によって、1つのストッパ面7と、2つの規制部材9の規制内面10と、入口開放部11によって収容空間12が形成され、ストッパ部材8に凹形状部を設けて、溶着用突起4を受け入れる受入凹部39が形成され、両受入凹部39の間にストッパ面7の延長面7Aが形成され、ストッパ面7や延長面7Aに対するナット1の外側面5の密着を維持する吸引手段19が、吸引動作と吸引解除動作ができる状態で設けられている。【選択図】図1

Description

この発明は、プロジェクションナット用供給ロッドに関するもので、供給ロッドの先端部にプロジェクションナットを受け入れる収容空間が設けられ、移送されてきたプロジェクションナットを収容空間の所定位置に保持して、供給ロッドの進出によってプロジェクションナットを目的箇所へ供給する。
特開2006−136937号公報記載の従来技術は、移送されてきたプロジェクションナットを、供給ロッドの先端部に形成したナット収容部に一時保持して、供給ロッドを進出させて電気抵抗溶接電極に供給することが記載されている。なお、本願明細書における以下の説明において、プロジェクションナットを単にボルトと表現する場合もある。
図3は、従来技術を示す。
最初に、供給対象のプロジェクションナットについて説明する。
供給の対象となるプロジェクションナット1は、従来技術、本願発明いずれも同じである。ナット1は、図2に示すように、正方形の四角いナット本体2の中央部にねじ孔3が開けられたもので、ナット本体2の片側の四隅に溶着用突起4が形成してある。ナット本体2の外側は、4つの平面状の外側面5によって包囲されている。
溶着用突起4は、ねじ孔3の直径方向と、ねじ孔3の軸線方向の両方に向かって突出している。図2(B)記載の寸法Dは、直径方向の突出長さを示し、同図(C)記載の寸法Hは、中心軸線方向の突出長さを示している。
つぎに、ナット供給ロッドの従来技術について説明する。
ナット供給装置100としては、供給ロッドを、エアシリンダで進退させたり、進退出力式電動モータで進退させたりするものなど、種々な形式のものが採用されている。ここではエアシリンダタイプである。
図3(B)に分かりやすく記載されているように、進退作動式の供給ロッド6の先端部に、移送されてきたナット1を受け止めるストッパ面7が形成されたストッパ部材8と、ストッパ部材8の両側に配置され、ナット1の外側面5に対向してナット1のずれ移動を規制する規制部材9によって、ナット1の3つの外側面5に対応する、1つのストッパ面7と、2つの規制部材9の規制内面10と、両規制部材9の先端部に形成された入口開放部11によって、収容空間12が形成されている。
供給ロッド6は図3に示すように、外筒14内に収容されていて、その端部に結合されたエアシリンダ15によって進退動作をするもので、エアシリンダ15のピストンロッド16が供給ロッド6に結合してある。
部品供給通路17は矩形断面の金属管18で構成され、四角い形をしたナット1を搬送するようになっている。図示していないが、パーツフィーダから伸びている合成樹脂製の供給ホースに、金属管18が接続してある。ナット1を送給する金属管18の先端部が外筒14に溶接されている。ナット1は金属管18の底面18Aを滑動して移送される。金属管18の端部は供給ロッド6の先端部のすぐ近くに開口しており、収容空間12の入口開放部11がこの開口と向かい合っていて、金属管18からのナット1がスム−ズに収容空間12内に進入できるようになっている。
入口開放部11の幅はナット1の幅よりも大きく設定されていることにより、ナット1が収容空間12内にスムーズに進入できるようになっている。そのために、ナット1の左右に隙間が形成されている。
部品供給通路17から収容空間12内に向かうナット1をよりスム−ズに移行させるために、また、収容空間12内でのナット1のずれ動きを防止するために、入口開放部11とは反対側に永久磁石19が設置されている。
図3(A)の2点鎖線図示のように供給ロッド6が進出してナット1を目的箇所に到達させるためには、ナット1に対する永久磁石19の吸引力を消滅させなければならない。これを実現するための構成を説明すると、供給ロッド6は、中空軸21とその中に摺動可能な状態で挿入されているインナ軸22からなる2重構造とされ、インナ軸22には規制ピン23が固定され、この規制ピン23は中空軸21に開けたストロ−ク方向の長孔24を経て外部に突出している。中空軸21内に挿入したコイルスプリング25の弾力がインナ軸22に作用し、それによって規制ピン23が長孔24の下端に当たっている。
永久磁石19は摺動片26に埋め込まれた状態で設置され、中空軸21に開けた長孔27を貫通するボルト28によって摺動片26がインナ軸22と一体化されている。
一方、外筒14の外側面にエアシリンダ29が固定され、そのピストンロッド31には係止片32が結合されており、この係止片32は外筒14にストロ−ク方向に開けた長孔33を貫通して外筒14内に突出している。供給ロッド6が進出したときに規制ピン23が係止片32の直前で停止するように両者の相対位置が設定されている。
なお、外筒14に切欠き部34を設けて摺動片26が外筒14に干渉するのを防止している。ナット1が到達させられる目的箇所は図3の場合、プロジェクション溶接をする相手方の鋼板部品35である。鋼板部品35は固定電極36上に載置され、ガイドピン37の貫通を受けている。さらに、ナット1に対する磁力をより強く作用させるために、中空軸21、インナ軸22および摺動片26等は非磁性体であるステンレス鋼のような材料で作るのが適当である。
つぎに、ナット供給装置の動作を説明する。
ナット1が供給ロッド6の先端部に永久磁石19で吸引保持されているときには、ナット1は収容空間12に収容されて、供給ロッド6の先端部に確実に保持されている。
エアシリンダ15の出力で供給ロッド6が進出する。このときナット1は永久磁石19によって収容空間12内に保持されたままであり、ナット1がガイドピン37の直前までくると供給ロッド6の進出は停止させられる。それからエアシリンダ29によって係止片32が引き上げられると、その変位は規制ピン23、インナ軸22、ボルト28を経て摺動片26に伝えられて、永久磁石19は上方へ引き上げられてナット1から遠ざけられる。このため、ナット1に対する吸引力が消滅して、ナット1は固定電極36のガイドピン37に向かって落下する。
以上のようにしてナット供給が完了すると、供給ロッド6は図3の実線図示の位置に復帰し、次のナット受入れに備えることになる。なお、周辺の障害物との関係で、上記の供給ロッド6をさらに寝かして、ほぼ水平方向に配置することもある。
特開2006−136937号公報
上記特許文献1に記載されている技術は、図3(B)に示すように、供給ロッド6の先端部にコ字型の部材が突出して、ナット1を包囲するような状態で一時保持を行っている。ここでは、ナット1の外側面5や溶着用突起4は、ストッパ面7、両規制内面10と対向している。溶着用突起4には前述の突出長さDやHがあるので、ストッパ面7に受け止められたナット1は、図3(C)または同図(D)に示すような傾斜状態になる。つまり、ナット1の外側面5とストッパ面7との間に、空隙ができている。
図3(C)に示す向きに傾斜すると、収容空間12内における最先ナットの左側の溶着用突起4が浮上した位置になるので、金属管18内の2番目のナット1の溶着用突起4が最先ナットの溶着用突起4の下側に入り込む現象が発生する。金属管18の底面18Aの位置は、ナット1が収容空間12内へ円滑に入り込むことができる位置に設定されているので、最先ナット1の溶着用突起4がこの設定位置よりも高い異常な箇所に待機していると、上述のような下側への入り込みが発生する。
すなわち、図3(C)に示すように、収容空間12に入ったナット1は、その溶着用突起4がストッパ面7に突き当たっているので、最先ナット1は左側が高くなった傾斜をする。これによって、左側の溶着用突起4が高い位置に停止するので、2番目のナット1の溶着用突起4が最先のナット1の溶着用突起4の下側に入りやすくなり、入ったまま供給ロッド6が進出すると、最先のナット1が2番目のナット1に干渉し、円滑なナット供給が不可能となる。
図3(D)に示す向きに傾斜すると、収容空間12内における最先ナットの左側の溶着用突起4が下降した位置になるので、金属管18内の2番目のナット1の溶着用突起4が最先ナットの溶着用突起4の上側に乗り上げる現象が発生する。金属管18の底面18Aの位置は、ナット1が収容空間12内へ円滑に入り込むことができる位置に設定されているので、最先ナット1の溶着用突起4がこの設定位置よりも低い箇所に待機していると、上述のような上側への乗り上げが発生する。
すなわち、図3(D)に示すように、収容空間12に入ったナット1は、その溶着用突起4がストッパ面7に突き当たっているので、最先ナット1は右側が高くなった傾斜をする。これによって、左側の溶着用突起4が低い位置に停止するので、2番目のナット1の溶着用突起4が最先のナット1の溶着用突起4の上側に乗り上げやすくなり、乗り上げたまま供給ロッド6が進出すると、最先ナット1の外側面5の上端角部が2番目のナット1の溶着用突起4に干渉し、円滑なナット供給が不可能となる。
本発明は、上記の問題点を解決するために提供されたもので、ストッパ部材の先端側の両側に溶着用突起の受入凹部と、ストッパ面の延長面を設けて、プロジェクションナットの保持姿勢を改善して、円滑なナット供給を行うことを目的とする。
請求項1記載の発明は、
供給の対象とされるプロジェクションナットは、ねじ孔が開けられた四角いナット本体の四隅に、ねじ孔の直径方向と軸線方向の両方向に前記ナット本体から突出している溶着用突起が設けられており、
供給ロッドの先端部に、移送されてきたプロジェクションナットを受け止めるストッパ面が形成されたストッパ部材と、ストッパ部材の両側に配置され、プロジェクションナットの外側面に対向してプロジェクションナットのずれ移動を規制する規制部材によって、プロジェクションナットの3つの外側面に対応する、1つの前記ストッパ面と、2つの前記規制部材の規制内面と、前記両規制部材の先端部に形成された入口開放部によって収容空間が形成され、
前記ストッパ部材の先端側の両側に凹形状部を設けて、前記溶着用突起を受け入れる受入凹部が形成され、
前記両受入凹部の間に前記ストッパ面の延長面が形成され、プロジェクションナットの外側面が前記ストッパ面と前記延長面に密着するように構成され、
前記ストッパ面や前記延長面に対するプロジェクションナットの外側面の密着を維持する吸引手段が、吸引動作と吸引解除動作ができる状態で設けられていることを特徴とするプロジェクションナット用供給ロッドである。
供給ロッドの先端部に、移送されてきたプロジェクションナットを受け止めるストッパ面が形成されたストッパ部材と、ストッパ部材の両側に配置され、ナットの外側面に対向してナットのずれ移動を規制する規制部材によって、ナットの3つの外側面に対応する、1つのストッパ面と、2つの規制部材の規制内面と、両規制部材の先端部に形成された入口開放部によって収容空間が形成されている。そして、ストッパ部材の先端側の両側に凹形状部を設けて、溶着用突起を受け入れる受入凹部が形成され、しかも、両受入凹部の間にストッパ面の延長面が形成され、ナットの外側面がストッパ面と延長面に密着するように構成され、さらに、ストッパ面や延長面に対するナットの外側面の密着を維持する吸引手段が、吸引動作と吸引解除動作ができる状態で設けられている。
入口開放部を通過して収容空間に入ってきたナットは、2つの溶着用突起が受入凹部に収容されるとともに、その1つの外側面がストッパ面と延長面に密着する。したがって、ねじ孔軸線が供給ロッドと同軸になったり、ナットの外側面がねじ孔軸線と平行になったりして、ナット全体の保持姿勢が供給ロッドの軸線に対して傾斜しない状態になる。
このため、収容空間に正しく保持されたナットは、その溶着用突起の停止位置も正しい位置に停止する。このような溶着用突起の正しい停止位置が確保されるので、2番目のナットの溶着用突起が収容空間に停止しているナットの溶着用突起の下側に入り込んだり、あるいは、2番目のナットの溶着用突起が収容空間に停止しているナットの溶着用突起の上側に乗り上げたりすることがなく、収容空間内のナットは2番目のナットと異常接触をすることなく、供給ロッドの進出時に円滑に送出されてゆく。つまり、最先のナットに傾斜姿勢が発生しない状態であると、最先ナットの溶着用突起と、2番目ナットの溶着用突起を高低差なく突き合わせることができるので、上述のような2番目ナットの溶着用突起が最先ナットの溶着用突起と異常干渉をすることがない。
ストッパ部材の先端側の両側に凹形状部を設けて、溶着用突起を受け入れる受入凹部が形成されているので、受入凹部に入り込んだ溶着用突起がナットの位置決め機能を果たし、このため、ナットの位置ずれ量を少なくすることができ、ナットと供給ロッドの相対位置が正確に維持できる。また、何等かの原因で、受入凹部内で溶着用突起が過剰に移動しても、ナットの外側面が2つの規制部材で受け止められるので、ナットの異常な位置ずれを防止することができる。
ストッパ面に連続した状態で延長面が構成されているので、進入してきた最先のナット外側面に対する受け止め面積が広く確保され、受け止め時の面圧の低下や、受け止め面の圧痕発生などが回避できる。
図3(C)や(D)に示すように、ナットの溶着用突起がストッパ面に当たることによって、ナット全体が傾斜姿勢となる。傾斜方向が図3(C)に示す向きであると、入口開放部側の最先ナットの溶着用突起が浮上した姿勢になるので、2番目ナットの溶着用突起が最先ナットの溶着用突起の下側に入り込むことが発生する。傾斜方向が図3(D)に示す向きであると、入口開放部側の最先ナットの溶着用突起が降下した姿勢になるので、2番目ナットの溶着用突起が最先ナットの溶着用突起の上側に乗り上げることが発生する。2番目ナットの溶着用突起が図3(C)や(D)に示す姿勢になった状態で供給ロッドが進出すると、最先ナットの溶着用突起が2番目ナットの溶着用突起の上側にひっかかって、円滑な供給ロッド進出が不可能となる。あるいは、最先ナットの外側面の上部角部が2番目ナットの溶着用突起にひっかかって、やはり円滑な供給ロッド進出が不可能となる。上述のようなナット傾斜が回避されるので、供給ロッド進出時に2番目ナットの溶着用突起に対する異常干渉が発生しない。
本願発明の実施例を示す断面図および部分的な正面図である。 本願発明で対象となるナットの斜視図、側面図などである。 従来の供給ロッド先端部を示す断面図である。
つぎに、本発明のプロジェクションナット用供給ロッドを実施するための形態を説明する。
本発明の実施例は、供給ロッド6の先端部におけるナット1を保持する構造が改良されているものであり、他の構造は前述の図2および図3に示した構造と同様である。したがって、本実施例の説明は、図1に示した供給ロッド6の先端部の形状について説明し、他の構成は図2および図3にしたがって説明した事項を援用する。
ストッパ部材8の先端側の両側に凹形状部を設けて、溶着用突起4を受け入れる受入凹部39が形成され、両受入凹部39、39の間にストッパ面7の延長面7Aが形成され、ナット1の外側面5がストッパ面7と延長面7Aに密着するように構成されている。ストッパ面7と延長面7Aの領域は、図1(C)に示されている。
ストッパ面7や延長面7Aに対するナット1の外側面5の密着を維持する吸引手段が設けてある。ここでは、永久磁石19である。永久磁石19をインナ軸22の進退動作により、吸引動作と吸引解除動作ができる状態になっている。永久磁石19に換えて、空気吸引式でナット保持を行うこともできる。
金属管18の底面18Aの端部位置、すなわち部品供給通路17の開口端部と、ストッパ面7に外側面5が密着しているナット1の溶着用突起4の相対位置を適正に設定してある。すなわち、正常な状態で収容空間12に保持されている最先のナット1の溶着用突起4と、金属管18の底面18Aに溶着用突起4が接触している2番目のナット1の溶着用突起4が、高低差がなくて対向するように、底面18Aの位置が選定してある。
永久磁石19の位置を収容空間12のやや斜め上方に配置して、ナット1の外側面5がストッパ面7や延長面7Aに密着するのと同時に、ナット1の上面が収容空間12の天井面にも密着するようにすることが望ましい。このような天井面への密着を果たすことによって、ナット保持位置の精度が向上して、より信頼性の高いナット供給が実現する。
なお、図1(A)は、同図(B)におけるA−A断面を示している。
上述の実施例においては、供給ロッドの進退動作がエアシリンダによって行われているが、エアシリンダに換えて進退出力式の電動モータを用いることも可能である。また、永久磁石19を電磁石に置き換えれば、エアシリンダ29、インナ軸22、中空軸21などの可動機構をなくすことができる。
上述の供給ロッドの進退動作や永久磁石の進退動作は、一般的に採用されている制御手法で容易に行うことが可能である。制御装置またはシーケンス回路からの信号で動作する空気切換弁や、エアシリンダの所定位置で信号を発して前記制御装置に送信するセンサー等を組み合わせることによって、所定の動作を確保することができる。
以上に説明した実施例の作用効果は、つぎのとおりである。
供給ロッド6の先端部に、移送されてきたプロジェクションナット1を受け止めるストッパ面7が形成されたストッパ部材8と、ストッパ部材8の両側に配置され、ナット1の外側面5に対向してナット1のずれ移動を規制する規制部材9によって、ナット1の3つの外側面5に対応する、1つのストッパ面7と、2つの規制部材9の規制内面10と、両規制部材9の先端部に形成された入口開放部11によって収容空間12が形成されている。そして、ストッパ部材8の先端側の両側に凹形状部を設けて、溶着用突起4を受け入れる受入凹部39が形成され、しかも、両受入凹部39の間にストッパ面7の延長面7Aが形成され、ナット1の外側面5がストッパ面7と延長面7Aに密着するように構成され、さらに、ストッパ面7や延長面7Aに対するナット1の外側面5の密着を維持する吸引手段、すなわち永久磁石19が、吸引動作と吸引解除動作ができる状態で設けられている。
入口開放部11を通過して収容空間12に入ってきたナット1は、2つの溶着用突起4が受入凹部39に収容されるとともに、その1つの外側面5がストッパ面7と延長面7Aに密着する。したがって、ねじ孔軸線が供給ロッド6と同軸になったり、ナット1の外側面5がねじ孔軸線と平行になったりして、ナット全体の保持姿勢が供給ロッド6の軸線に対して傾斜しない状態になる。
このため、収容空間12に正しく保持されたナット1は、その溶着用突起4の停止位置も正しい位置に停止する。このような溶着用突起4の正しい停止位置が確保されるので、2番目のナット1の溶着用突起4が収容空間12に停止しているナット1の溶着用突起4の下側に入り込んだり、あるいは、2番目のナット1の溶着用突起4が収容空間12に停止しているナット1の溶着用突起4の上側に乗り上げたりすることがなく、収容空間12内のナット1は2番目のナット1と異常接触をすることなく、供給ロッド6の進出時に円滑に送出されてゆく。つまり、最先のナット1に傾斜姿勢が発生しない状態であると、最先ナットの溶着用突起4と、2番目ナットの溶着用突起4を高低差なく突き合わせることができるので、上述のような2番目ナットの溶着用突起4が最先ナットの溶着用突起4と異常干渉をすることがない。このためには、金属管18の底面18Aと、収容空間12の天井面12Aとの相対位置を適正に選定する必要がある。
ストッパ部材8の先端側の両側に凹形状部を設けて、溶着用突起4を受け入れる受入凹部39が形成されているので、受入凹部39に入り込んだ溶着用突起4がナット1の位置決め機能を果たし、このため、ナット1の位置ずれ量を少なくすることができ、ナット1と供給ロッド6の相対位置が正確に維持できる。また、何等かの原因で、受入凹部39内で溶着用突起4が過剰に移動しても、ナット1の外側面5が2つの規制部材9で受け止められるので、ナット1の異常な位置ずれを防止することができる。
ストッパ面7に連続した状態で延長面7Aが構成されているので、進入してきた最先のナット外側面5に対する受け止め面積が広く確保され、受け止め時の面圧の低下や、受け止め面の圧痕発生などが回避できる。このため供給ロッドの耐久性が著しく向上する。
図3(C)や(D)に示すように、ナット1の溶着用突起4がストッパ面7に当たることによって、ナット全体が傾斜姿勢となる。傾斜方向が図3(C)に示す向きであると、入口開放部11側の最先ナット1の溶着用突起4が浮上した姿勢になるので、2番目ナット1の溶着用突起4が最先ナット1の溶着用突起4の下側に入り込むことが発生する。傾斜方向が図3(D)に示す向きであると、入口開放部11側の最先ナット1の溶着用突起4が降下した姿勢になるので、2番目ナット1の溶着用突起4が最先ナット1の溶着用突起4の上側に乗り上げることが発生する。2番目ナット1の溶着用突起4が図3(C)や(D)に示す姿勢になった状態で供給ロッド6が進出すると、最先ナット1の溶着用突起4が2番目ナット1の溶着用突起4の上側にひっかかって、円滑な供給ロッド進出が不可能となる。あるいは、最先ナット1の外側面5の上部角部が2番目ナット1の溶着用突起4にひっかかって、やはり円滑な供給ロッド進出が不可能となる。上述のようなナット傾斜が回避されるので、供給ロッド進出時に2番目ナット1の溶着用突起4に対する異常干渉が発生しない。
上述のように、本発明の供給ロッドによれば、ストッパ部材の先端側の両側に溶着用突起の受入凹部と、ストッパ面の延長面を設けて、プロジェクションナットの保持姿勢を改善して、円滑なナット供給を行うものであるから、自動車の車体溶接工程や、家庭電化製品の板金溶接工程などの広い産業分野で利用できる。
1 プロジェクションナット
2 ナット本体
3 ねじ孔
4 溶着用突起
5 外側面
6 供給ロッド
7 ストッパ面
7A 延長面
8 ストッパ部材
9 規制部材
10 規制内面
11 入口開放部
12 収容空間
19 永久磁石
39 受入凹部
100 ナット供給装置
D 直径方向の突出長さ
H 軸線方向の突出長さ
特開2006−136937号公報記載の従来技術は、移送されてきたプロジェクションナットを、供給ロッドの先端部に形成したナット収容部に一時保持して、供給ロッドを進出させて電気抵抗溶接電極に供給することが記載されている。なお、本願明細書における以下の説明において、プロジェクションナットを単にナットと表現する場合もある。
なお、外筒14に切欠き部34を設けて摺動片26が外筒14に干渉するのを防止している。ナット1が到達させられる目的箇所は図3の場合、プロジェクション溶接をする相手方の鋼板部品35である。鋼板部品35は固定電極36上に載置され、ガイドピン37の貫通を受けている。さらに、ナット1に対する磁力をより強く作用させるために、中空軸21、インナ軸22および摺動片26等は非磁性体であるステンレス鋼のような材料で作られている。
請求項1記載の発明は、
供給の対象とされるプロジェクションナットは、ねじ孔が開けられた四角いナット本体の四隅に、ねじ孔の直径方向と軸線方向の両方向に前記ナット本体から突出している溶着用突起が設けられており、
供給ロッドの先端部に、移送されてきたプロジェクションナットを受け止めるストッパ面が形成されたストッパ部材と、ストッパ部材の両側に配置され、プロジェクションナットの外側面に対向してプロジェクションナットのずれ移動を規制する規制部材によって、プロジェクションナットの3つの外側面に対応する、1つの前記ストッパ面と、2つの前記規制部材の規制内面と、前記両規制部材の先端部に形成された入口開放部によって収容空間が形成され、
前記ストッパ部材の先端側の両側に凹形状部を設けて、前記溶着用突起を受け入れる受入凹部が形成され、
前記両受入凹部の間に前記ストッパ面の延長面が形成され、前記延長面の供給ロッド先端側端縁がプロジェクションナットの外側面端部よりも供給ロッド先端側に位置するように構成して、プロジェクションナットの外側面が前記ストッパ面と前記延長面に密着するように構成され、
前記ストッパ面や前記延長面に対するプロジェクションナットの外側面の密着を維持する吸引手段が、吸引動作と吸引解除動作ができる状態で設けられていることを特徴とするプロジェクションナット用供給ロッドである。

Claims (1)

  1. 供給の対象とされるプロジェクションナットは、ねじ孔が開けられた四角いナット本体の四隅に、ねじ孔の直径方向と軸線方向の両方向に前記ナット本体から突出している溶着用突起が設けられており、
    供給ロッドの先端部に、移送されてきたプロジェクションナットを受け止めるストッパ面が形成されたストッパ部材と、ストッパ部材の両側に配置され、プロジェクションナットの外側面に対向してプロジェクションナットのずれ移動を規制する規制部材によって、プロジェクションナットの3つの外側面に対応する、1つの前記ストッパ面と、2つの前記規制部材の規制内面と、前記両規制部材の先端部に形成された入口開放部によって収容空間が形成され、
    前記ストッパ部材の先端側の両側に凹形状部を設けて、前記溶着用突起を受け入れる受入凹部が形成され、
    前記両受入凹部の間に前記ストッパ面の延長面が形成され、プロジェクションナットの外側面が前記ストッパ面と前記延長面に密着するように構成され、
    前記ストッパ面や前記延長面に対するプロジェクションナットの外側面の密着を維持する吸引手段が、吸引動作と吸引解除動作ができる状態で設けられていることを特徴とするプロジェクションナット用供給ロッド。
JP2019182522A 2019-09-11 2019-09-11 プロジェクションナット用供給ロッド Active JP6757921B1 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019182522A JP6757921B1 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 プロジェクションナット用供給ロッド
PCT/JP2020/033768 WO2021049456A1 (ja) 2019-09-11 2020-09-07 プロジェクションナット用供給ロッド

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019182522A JP6757921B1 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 プロジェクションナット用供給ロッド

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6757921B1 JP6757921B1 (ja) 2020-09-23
JP2021041456A true JP2021041456A (ja) 2021-03-18

Family

ID=72517919

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019182522A Active JP6757921B1 (ja) 2019-09-11 2019-09-11 プロジェクションナット用供給ロッド

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6757921B1 (ja)
WO (1) WO2021049456A1 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4147557B2 (ja) * 2004-11-13 2008-09-10 好高 青山 プロジェクションナットの供給装置
JP2016193452A (ja) * 2015-04-01 2016-11-17 新光機器株式会社 ウェルドナット供給装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6757921B1 (ja) 2020-09-23
WO2021049456A1 (ja) 2021-03-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2509103B2 (ja) 部品供給装置
WO2006051738A1 (ja) プロジェクションナットの供給装置
JP6757921B1 (ja) プロジェクションナット用供給ロッド
JP4905319B2 (ja) 部品供給装置
JP6191979B1 (ja) 部品の停止通過ユニットおよびねじ締め装置
JP4582480B2 (ja) 頭部付き軸状部品の搬送ガイド構造
US11759881B2 (en) Supply rod for shaft-like component
JP4984304B2 (ja) 孔あき部品の供給装置
JP7457296B2 (ja) 部品供給装置
CN112118934B (zh) 轴状部件用供给杆以及供给方法
JP5013337B2 (ja) プロジェクションナット移送用の湾曲通路部材
JP5013344B2 (ja) 孔あき部品の供給装置
JP2004202570A (ja) プロジェクションナット用の電極ガイドピン
JP5686257B2 (ja) 部品供給装置の保持ヘッド構造
JP7141032B2 (ja) 軸状部品の供給装置における保持構造部
JP2014162645A (ja) 押し出し式部品供給装置
JP3047170B2 (ja) 供給ロッド式の部品供給装置
CN114616073B (zh) 轴状部件的供给装置
JP2696289B2 (ja) 部品供給制御装置
JP7197074B2 (ja) 部品供給装置
JP6191969B2 (ja) 部品供給制御ユニット
JP2006312550A (ja) 頭部付き軸状部品の送出制御装置
JP6014957B2 (ja) 正六角形ナットの供給装置
JPH071262A (ja) 回り止め手段を有する部品供給装置
JP2011161510A (ja) プロジェクション溶接の電極

Legal Events

Date Code Title Description
A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20191007

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20191007

A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20191203

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200306

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200324

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20200507

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200804

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200818

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6757921

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150