JP2021038515A - 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム - Google Patents

車両ドア制御装置、車両ドア制御システム Download PDF

Info

Publication number
JP2021038515A
JP2021038515A JP2019158678A JP2019158678A JP2021038515A JP 2021038515 A JP2021038515 A JP 2021038515A JP 2019158678 A JP2019158678 A JP 2019158678A JP 2019158678 A JP2019158678 A JP 2019158678A JP 2021038515 A JP2021038515 A JP 2021038515A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
door
vehicle
control device
unit
input
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019158678A
Other languages
English (en)
Inventor
貴大 北條
Takahiro Hojo
貴大 北條
隆 荒貝
Takashi Aragai
隆 荒貝
悠暉 鈴木
Yuki Suzuki
悠暉 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nidec Mobility Corp
Original Assignee
Nidec Mobility Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nidec Mobility Corp filed Critical Nidec Mobility Corp
Priority to JP2019158678A priority Critical patent/JP2021038515A/ja
Publication of JP2021038515A publication Critical patent/JP2021038515A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Lock And Its Accessories (AREA)

Abstract

【課題】ドアロック予約の受け付け後に、悪意の第三者による車両の使用や盗難などを防止し、正規のユーザによる車両の使用を可能にする。【解決手段】車両ドア制御装置10では、LF・UHF通信部17による電子キー20との通信状態に基づいて、キー位置検出部12が電子キー20の位置を検出し、制御部11が、車両50のドアが閉まった状態で、ドアロックやドアアンロックの要求を受け付けて、ドアを自動的にロックしまたはアンロックする。また、制御部11は、ドアロック予約を受け付けると、電子キー20が車室内に有るか否かにかかわらず、ドアが閉じた後にドアをロックする。その後、制御部11は、ドアアンロック要求を受け付けると、電子キー20が車室外に無くて車室内に有る場合に、ユーザだけが知り得るパスワードがスマートフォン40のタッチパッド43で入力されたことを条件として、ドアをアンロックする。【選択図】図1

Description

本発明は、車両のドアを自動的にロック(施錠)またはアンロック(解錠)する車両ドア制御装置および車両ドア制御システムに関する。
車両のドアを自動的にロックまたはアンロックする車両ドア制御装置が搭載された車両では、たとえば、ドアが閉まった状態で、ユーザがドアに設けられたスイッチを操作する。すると、車両ドア制御装置の制御部が、当該スイッチの操作状態やドアの施解錠状態に基づいて、ドアロック要求またはドアアンロック要求を受け付ける。そして、制御部は、ユーザが所持する車両用の電子キーと無線で通信して、電子キーが車室内と車室外のいずれに有るかを検出し、当該検出結果に基づいて、ドアを自動的にロックまたはアンロックする。
また、スマートキーシステムが搭載された車両では、電子キーの操作によってドアのロック・アンロックを行うキーレスエントリや、電子キーと車両ドア制御装置との間の双方向通信によりドアのロック・アンロックを行うパッシブエントリなどの動作が行われる。これらの動作においても、車両ドア制御装置の制御部は、電子キーの操作状態、電子キーとの通信状態、またはドアの施解錠状態に基づいて、ドアロック要求またはドアアンロック要求を受け付け、電子キーの位置に基づいて、ドアを自動的にロックまたはアンロックする。
さらに最近では、利便性を一層高めるため、ユーザにより設定されたドアロック予約を受け付けて、ドアが閉まった後にドアを自動的にロックする、ドアロック予約機能を備えた車両ドア制御装置が登場している。
たとえば、特許文献1に開示された車両ドア制御装置では、ユーザがドア操作スイッチを操作して、車両のドアを自動で閉動作させているときに、さらにドアロックスイッチを操作すると、制御部が、ドアロック予約を受け付ける。そして、制御部は、電子キーと無線で通信して、当該電子キーの位置を検出し、電子キーが車室内に無ければ、ドアが閉まった後、ドアをロックする。また、電子キーが車室内に有れば、当該電子キーが車室内に閉じ込められて、ユーザがドアをアンロックできずに車両を使用できなくなるのを防ぐため、制御部はドアをロックせず、警報を出力する。
特許文献2に開示された車両ドア制御装置では、車両に設けられた複数のドアのうち、少なくともいずれか1つのドアが開いていて、少なくともいずれか1つのドアが閉まっているときに、ユーザがその閉まっているドアに設けられたロックスイッチを操作する。すると、制御部が、電子キーと無線で通信して、当該電子キーの位置を検出し、電子キーが車室内に無く、車外にあれば、ドアロック予約を受け付けて、自動施錠可能モードへ移行する。そして、全てのドアが閉まって、電子キーが車室内に無ければ、制御部が全てのドアをロックする。また、いずれかのドアが開いていたり、電子キーが車室内に有ったりすると、ドアはロックされない。さらに、ドアロック予約の受け付け時と実行時と不実行時に、車外のブザーがそれぞれ異なる回数だけ吹鳴される。
特開2018−150734号公報 特許第5173499号公報
従来の車両ドア制御装置では、ドアロック予約を受け付けた後、電子キーが車室内に有るか否かを確認し、電子キーが車室内に有れば、電子キーが車室内に閉じ込められて、ユーザが車両を使用できなくなるのを回避するため、車両のドアがロックされないようになっている。しかし、そうすると、ユーザが、電子キーを車室内に置き忘れた状態で、ドアロック予約を設定してから、ドアが閉まるまでに、車両を離れた場合には、ドアがアンロック状態で放置されてしまう。このため、悪意の第三者がそのアンロック状態のドアを開けて、車室内に侵入し、車内の物品を盗んだり、エンジンを始動して車両を使用したり盗んだりするおそれがある。
本発明は、ドアロック予約の受け付け後に、悪意の第三者による車両の使用や盗難などを防止し、かつ、正規のユーザによる車両の使用を可能にする車両ドア制御装置および車両ドア制御システムを提供することを課題としている。
本発明による車両ドア制御装置は、車両のユーザが所持する電子キーと無線で通信するキー用通信部と、キー用通信部による電子キーとの通信状態に基づいて、電子キーの位置を検出するキー位置検出部と、車両のドアが閉まった状態で、ドアロック要求またはドアアンロック要求を受け付けて、ドアを自動的にロックまたはアンロックするとともに、ドアロック予約を受け付けて、ドアが閉じた後に、ドアを自動的にロックする制御部とを備える。制御部は、ドアロック予約を受け付けると、電子キーが車両の車室内に有るか否かにかかわらず、ドアが閉じた後に、ドアをロックする。その後、制御部は、ドアアンロック要求を受け付けると、電子キーが車室外に無くて車室内に有ることがキー位置検出部により検出された場合に、ユーザに固有の特定の入力が行われたことを条件として、ドアをアンロックする。
また、本発明による車両ドア制御システムは、上記車両ドア制御装置と、車両のユーザが所持する電子キーと、上記車両ドア制御装置により制御されて、車両のドアをロックまたはアンロックするドアロック装置と、ユーザに固有の特定の入力が行われる入力部とを備える。
このような車両ドア制御装置および車両ドア制御システムによると、制御部によりドアロック予約が受け付けられると、電子キーが車両の車室内に有っても無くても、車両のドアが閉じた後に、自動的にドアがロックされる。このため、電子キーが車室内に置き忘れられていても、車両のドアがアンロック状態で放置されず、悪意の第三者がドアを開けて車室内に侵入することができなくなり、当該第三者による車両の使用や盗難などを防止することができる。またその後、制御部によりドアアンロック要求が受け付けられると、電子キーが車室外に無くても、電子キーが車室内に有れば、車両の正規のユーザが特定の入力を行うことで、車両のドアがアンロックされる。このため、正規のユーザによる車両の使用が可能になる。これに対して、悪意の第三者は、電子キーが車室内に有っても、特定の入力を行うことはできないので、車両のドアがロック状態のままとなり、悪意の第三者による車両の使用や盗難などを一層効果的に防止することができる。
本発明では、制御部は、ドアロック予約に基づくドアのロック後に、ドアアンロック要求を受け付けると、電子キーが車両の車室外の所定領域に有ることがキー位置検出部により検出された場合は、ドアをアンロックし、電子キーが車室外の所定領域に無くて車室内に有ることがキー位置検出部により検出された場合は、特定の入力が行われたことを条件として、ドアをアンロックしてもよい。
また、本発明では、制御部は、ユーザにより所定のドアロック予約操作が行われたときに、電子キーが車室外の所定領域に有ることがキー位置検出部により検出されると、ドアロック予約を受け付けてもよい。
また、本発明では、上記車両ドア制御装置において、特定の入力をユーザに要求する入力要求部をさらに備えてもよい。
また、本発明では、上記車両ドア制御装置において、ユーザが携帯する携帯機器と無線で通信する携帯用通信部をさらに備え、携帯機器に設けられた入力部により特定の入力が行われたことに応じて携帯機器から送信された所定信号が、携帯用通信部により受信されると、制御部は、当該所定信号に基づいてドアをアンロックしてもよい。
さらに、本発明では、制御部は、特定の入力としてパスワードが入力されると、ドアをアンロックしてもよい。
本発明によれば、ドアロック予約の受け付け後に、悪意の第三者による車両の使用や盗難などを防止し、かつ正規のユーザによる車両の使用を可能にする車両ドア制御装置および車両ドア制御システムを提供することができる。
本発明の第1実施形態の電気ブロック図である。 車両ドア制御装置が搭載される車両を示した図である。 第1実施形態の車両ドア制御装置とスマートフォンの動作を示したフローチャートである。 車両と電子キーの位置関係を示した図である。 車両と電子キーの位置関係を示した図である。 車両と電子キーの位置関係を示した図である。 車両と電子キーとスマートフォンの位置関係を示した図である。 パスワード入力画面を示した図である。 本発明の第2実施形態の電気ブロック図である。 第2実施形態の車両ドア制御装置とスマートフォンの動作を示したフローチャートである。 本発明の第3実施形態の車両ドア制御装置の動作を示したフローチャートである。
以下、本発明の実施形態につき、図面を参照しながら説明する。各図において、同一の部分または対応する部分には、同一符号を付してある。
図1は、第1実施形態の車両ドア制御システム100の電気ブロック図である。図1では、本実施形態に関係するブロックのみ図示している(後述する図9も同様)。
車両ドア制御システム100は、車両ドア制御装置10と、その周辺の各ブロック20、20’、31〜36、40とから構成される。車両ドア制御装置10は、自動四輪車から成る車両50に搭載されている。車両ドア制御装置10には、制御部11、LF・UHF通信部17、BLE通信部18が備わっている。
制御部11は、マイクロコンピュータとメモリなどから構成されている。制御部11には、キー位置検出部12、ドア施解錠受付部13、ドア開閉検出部14、および入力要求部15が備わっている。これらのブロック12〜15の各機能(詳細は後述)は、ソフトウェアにより実現される。
LF・UHF通信部17は、車内アンテナ17Aと車外アンテナ17Bを有している。LF・UHF通信部17は、制御部11の制御の下で、アンテナ17A、17Bを介して、車両50のユーザにより所持されるいずれかの電子キー20、20’と無線で通信する。詳しくは、LF・UHF通信部17は、いずれかの電子キー20、20’に対してLF(Low Frequency)信号を送信したり、いずれかの電子キー20、20’から送信されたUHF(Ultra High Frequency)信号を受信したりする。LF・UHF通信部17は、本発明の「キー用通信部」の一例である。
複数(本例では、2つ)の電子キー20、20’のうち、一方の電子キー20はユーザにより常時携帯され、他方の電子キー20’はスペアである。各電子キー20、20’には、制御部21、LF・UHF通信部22、および操作部23が備わっている。制御部21は、マイクロコンピュータとメモリなどから構成されている。LF・UHF通信部22は、制御部21の制御の下で、車両ドア制御装置10に対してLF信号を送信したり、UHF信号を受信したりする。操作部23には、車両50のドアを施解錠したり開閉したりするために操作されるスイッチなどが設けられている。制御部21は、操作部23の操作状態を示す信号を、LF・UHF通信部22により車両ドア制御装置10へ送信する。
電子キー20、20’は、車両ドア制御装置10とともに、スマートキーシステムを構成している。スマートキーシステムにおいては、いずれかの電子キー20、20’の操作部23の操作によって車両50のドアのロック(施錠)・アンロック(解錠)を行うキーレスエントリや、いずれかの電子キー20、20’と車両ドア制御装置10との間の双方向通信によりドアのロック・アンロックを行う、パッシブエントリなどの動作が行われる。
車両ドア制御装置10のBLE通信部18は、制御部11の制御の下で、車両50のユーザが携帯するスマートフォン40と無線で通信する。詳しくは、BLE通信部18は、図示しないアンテナを介して、スマートフォン40に対してBLE(Bluetooth(登録商標) Low Energy)信号を送信したり、スマートフォン40から送信されたBLE信号を受信したりする。BLE通信部18は、本発明の「携帯用通信部」の一例である。スマートフォン40は、本発明の「携帯機器」の一例である。
スマートフォン40には、制御部41、BLE通信部42、およびタッチパッド43が備わっている。制御部41は、マイクロコンピュータとメモリなどから構成されている。制御部41には、入力判定部44が設けられている。この入力判定部44の機能は、ソフトウェアにより実現される。
BLE通信部42は、制御部41の制御の下で、車両ドア制御装置10に対してBLE信号を送受信する。タッチパッド43は、画像を表示したり、タッチ操作などを検出したりする。このタッチパッド43には、後述する図8のパスワード入力画面60が表示され、所定のパスワードが入力される。タッチパッド43は、本発明の「入力部」の一例である。
車両ドア制御装置10には、ドア操作スイッチ31、ドアロックスイッチ32、ドアセンサ33、ドア開閉装置34、ドアロック装置35、および警報装置36が接続されている。
ドア操作スイッチ31は、車両50のドアを開閉する際に操作されるスイッチである。ドアロックスイッチ32は、車両50のドアをロックまたはアンロックするためのスイッチである。ドアセンサ33は、車両50のドアが開状態にあるか閉状態にあるかを検出するセンサである。ドア操作スイッチ31、ドアロックスイッチ32、およびドアセンサ33の出力は、車両ドア制御装置10の制御部11に入力される。制御部11のドア開閉検出部14は、ドアセンサ33からの出力信号に基づいて、車両50のドアの開閉状態を検出する。
ドア開閉装置34は、ドア操作スイッチ31の操作に基づいて、車両50のドアを開閉する装置である。ドア開閉装置34には、車両50のドアを開閉するためのモータなどが備わっている。ドアロック装置35は、ドアロックスイッチ32の操作に基づいて、車両50のドアをロックまたはアンロックする装置である。警報装置36は、車両50のユーザや車両50の周囲にいる人に対して、音や光による警報を出力する装置である。
図2は、図1の車両50を示した図である。図2に示すように、車両50の左右側部には、複数のドア51、52が設けられている。各ドア51、52を開放することで、車両50の車室55内に対して人などが出入り可能になる。
ドア51、52のうち、車両50の前側にある各フロントドア51は、手動で開閉される。各フロントドア51の後方にある各ドア52は、ドア開閉装置34に備わるモータ(図示省略)の駆動力で開閉するパワースライドドアである。
車両50の車室55内には、複数(ここでは3つ)の車内アンテナ17Aが設けられている。複数の車内アンテナ17Aは、車両50の車室55内の全域にわたる車内通信領域Zaを形成している。ここでいう車内通信領域Zaとは、少なくともいずれか1つの車内アンテナ17Aから送信される電波が届いて、車室55内にある電子キー20、20’(図1)との通信が可能な範囲のことである。
各フロントドア51には、車外アンテナ17Bが設けられている。詳しくは、車外アンテナ17Bは、各フロントドア51に備わるドアハンドル(図示省略)に1個ずつ設けられている。各車外アンテナ17Bは、車両50の左右側方(車室55外)に、それぞれ所定の大きさの車外通信領域Zbを形成している。ここでいう車外通信領域Zbとは、いずれかの車外アンテナ17Bから送信される電波が届いて、車両50の外側にある電子キー20、20’(図1)との通信が可能な範囲のことである。
図1のキー位置検出部12は、LF・UHF通信部17の各アンテナ17A、17Bによる電子キー20、20’との通信結果に基づいて、電子キー20、20’の位置、すなわちこれらの電子キーが車両50の車室55内に有るか、車室55外に有るかを検出する。
具体的には、たとえばLF・UHF通信部17が、少なくともいずれか1つの車内アンテナ17Aを介して、電子キー20、20’と相互に通信(LF信号とUHF信号を送受信)することができ、かつ車外アンテナ17Bを介して電子キー20、20’と相互に通信することができなかった場合、キー位置検出部12は、電子キー20、20’が車室55内(車内通信領域Za)に有ると判定する。また、LF・UHF通信部17が、いずれかの車外アンテナ17Bを介して電子キー20、20’と相互に通信することができ、かつ車内アンテナ17Aを介して電子キー20、20’と相互に通信することができなかった場合、キー位置検出部12は、電子キー20、20’ が車室55外の車外通信領域Zbに有ると判定する。
図2に示すように、車両50の左右側部には、車外アンテナ17B以外に、ドアロックスイッチ32とドア操作スイッチ31とが設けられている。詳しくは、ドアロックスイッチ32は、左右のフロントドア51に備わるドアハンドル(図示省略)に1個ずつ設けられている。ドア操作スイッチ31は、左右のスライドドア52に備わるドアハンドル(図示省略)に1個ずつ設けられている。図1のドアセンサ33は、図2で図示されていないが、各ドア51、52の近傍に設けられている。
ドア51、52を自動的にロックまたはアンロックするには、たとえばドア51、52が閉まった状態で、車室55外に居る車両50のユーザが電子キー20、20’の少なくとも一方を携帯して、いずれかのフロントドア51に設けられたドアロックスイッチ32を操作する。すると、図1のドア施解錠受付部13が、ドアロックスイッチ32の操作状態やドア51、52の施解錠状態に基づいて、ドアロック要求またはドアアンロック要求を受け付ける。そして、制御部11が、電子キー20、20’に対してLF・UHF通信部17により通信して、キー位置検出部12により電子キー20、20’の位置を検出する。
ドア施解錠受付部13がドアロック要求を受け付けた場合、電子キー20が車室55内に無くて、車外通信領域Zbに有ることをキー位置検出部12により検出すると、制御部11は、ドアロック装置35によりドア51、52をロックする。また、ドア施解錠受付部13がドアアンロック要求を受け付けた場合、電子キー20が車外通信領域Zbに有ることをキー位置検出部12により検出すると、制御部11は、ドアロック装置35によりドア51、52をアンロックする。
前述したキーレスエントリやパッシブエントリの動作においても、ドア施解錠受付部13は、電子キー20の操作部23の操作状態、電子キー20との通信状態、またはドア51、52の施解錠状態に基づいて、ドアロック要求またはドアアンロック要求を受け付ける。そして、制御部11が、キー位置検出部12により検出した電子キー20の位置に基づいて、ドアロック装置35によりドア51、52を自動的にロックまたはアンロックする。
さらに、車両ドア制御装置10では、ドア51、52を自動的にロックする予約(以下、「ドアロック予約」という。)を設定することができる。たとえば、ユーザがいずれかのスライドドア52に設けられたドア操作スイッチ31を操作して、当該スライドドア52を自動で閉動作(閉方向にスライド)させているときに、いずれかのフロントドア51に設けられたドアロックスイッチ32を操作する。すると、ドア施解錠受付部13が、上記のドア操作スイッチ31とドアロックスイッチ32の連続した2段階操作(ドアロック予約操作)を検出して、ドアロック予約を受け付ける。そして、制御部11が、ドア51、52が閉まったことをドア開閉検出部14により検出した後、ドアロック装置35によりドア51、52を自動的にロックする。
図1の入力要求部15は、後述するように、全てのドア51、52がロックされた車両50の車室55内に電子キー20が閉じ込められた状態で、ドア51、52をアンロックするための入力を、スマートフォン40を介してユーザに要求する。スマートフォン40の入力判定部44は、タッチパッド43によるユーザの入力を検出して、該入力がドア51、52をアンロックするための正しい入力である否かを判定する。
スマートフォン40と通信するためのBLE通信部18のアンテナは、車室55内または車両50の車体に少なくとも1つ以上設けられている(図示省略)。BLE通信部18によりスマートフォン40と相互に通信することが可能な範囲は、車内通信領域Zaおよび車外通信領域Zbより広くて、車室55外に及んでいる。
前述したように、LF・UHF通信部17により電子キー20、20’と通信する際に、制御部11は、電子キー20、20’の認証を行う。具体的には、制御部11は、LF・UHF通信部17により電子キー20から受信したUHF信号に含まれる電子キー20、20’のIDと、予め記憶されたIDとを比較し、両IDが一致すると、電子キー20、20’の認証が成功したと判断する。そして、制御部11は、認証が成功した電子キー20、20’との通信を継続して、ドアロック要求、ドアアンロック要求、またはドアロック予約を受け付けたり、受け付けたそれら要求や予約を実行したりする。
図3は、第1実施形態の車両ドア制御装置10とスマートフォン40の動作を示したフローチャートである。図3で左側にあるフローチャートの各ステップは車両ドア制御装置10で実行され、図3で右側にあるフローチャートの各ステップはスマートフォン40で実行される(後述する図10も同様)。
図4〜図6は、車両50と電子キー20(または電子キー20’)の位置関係を示した図である。図7は、車両50と電子キー20とスマートフォン40の位置関係を示した図である。図4〜図7では、便宜上、アンテナ17A、17Bとスイッチ31、32の符号を省略している。
前述したように、車両50のユーザがドア操作スイッチ31とドアロックスイッチ32の連続した2段階操作を行うことで、車両ドア制御装置10の制御部11が、所定のドアロック予約操作が有ったと判断する(図3のステップS1:YES)。そして、制御部11は、LF・UHF通信部17の各アンテナ17A、17Bを介して電子キー20、20’との通信を試みて、キー位置検出部12により電子キー20、20’の位置を検出する。
このとき、ユーザが車両50の外(車外)でいずれかのドア51、52の近傍に居て、電子キー20を携帯していれば、図4に示すように電子キー20がいずれかの車外通信領域Zbに有ることがキー位置検出部12により検出される(ステップS2:YES)。すると、ドア施解錠受付部13がドアロック予約を受け付ける(ステップS3)。
また、図6に示すように、電子キー20が車室55内に有っても、ユーザが車外でいずれかのドア51、52の近傍に居て、スペアの電子キー20’を携帯していれば、当該電子キー20’がいずれかの車外通信領域Zbに有ることがキー位置検出部12により検出される(ステップS2:YES)。この場合も、ドア施解錠受付部13がドアロック予約を受け付ける(ステップS3)。
一方、図5に示すように、電子キー20とスペアの電子キー20’が両方とも車外通信領域Zbに無いことがキー位置検出部12により検出された場合は(ステップS2:NO)、ドアロック予約が受け付けられない。このとき、制御部11が、警報装置36(図1)により警報を出力してもよい。
制御部11は、ドアロック予約を受け付けた(ステップS3)後、全てのドア51、52が閉じたことをドア開閉検出部14により検出すると(ステップS4:YES)、ドアロック装置35により全てのドア51、52をロックする(ステップS5)。このとき、図4に示すように電子キー20が車室55内に無くても、図5や図6に示すように電子キー20が車室55内に有っても、全てのドア51、52がロックされる。
その後、ユーザによりドアロックスイッチ32または電子キー20、20’の操作部23が操作されて、ドア施解錠受付部13がドアアンロック要求を受け付ける(図3のステップS6)。すると、制御部11が、LF・UHF通信部17により電子キー20との通信を試みて、キー位置検出部12により電子キー20の位置を検出する。
このときも、ユーザが車外でいずれかのドア51、52の近傍に居て、電子キー20を携帯していれば、図4に示すように、電子キー20がいずれかの車外通信領域Zbに有ることがキー位置検出部12により検出される(図3のステップS7:YES)。この場合、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をアンロックする(ステップS17)。
また、図6に示すように電子キー20が車室55内に有っても、ユーザが車外でいずれかのドア51、52の近傍に居て、スペアの電子キー20’を携帯していれば、当該電子キー20’がいずれかの車外通信領域Zbに有ることがキー位置検出部12により検出される(ステップS7:YES)。この場合も、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をアンロックする(ステップS17)。
一方、図5や図7に示すように、電子キー20が車室55内に有って、車外でいずれかのドア51、52の近傍に居るユーザがスペアの電子キー20’を携帯していなければ、電子キー20、20’が車外通信領域Zbに無くて(図3のステップS7:NO)、電子キー20が車室55内に有ること(ステップS8:YES)がキー位置検出部12により検出される。この場合、入力要求部15(図1)が、パスワードの入力を要求するパスワード入力画面(後述の図8)のデータを、BLE通信部18によりスマートフォン40へ送信する(図3のステップS9)。
このとき、車外でいずれかのドア51、52の近傍に居るユーザがスマートフォン40を携帯していて、図7に示すようにスマートフォン40が車両50の近傍に有れば、車両ドア制御装置10から送信されたパスワード入力画面のデータが、スマートフォン40のBLE通信部42で受信される(図3のステップS10:YES)。すると、スマートフォン40の制御部41が、当該データに基づいて、図8に示すようなパスワード入力画面60をタッチパッド43に表示する(図3のステップS11)。このとき、スマートフォン40から音を出力したり、スマートフォン40を振動させたりして、パスワード入力画面60がタッチパッド43に表示されたことをユーザに通知してもよい。
図8は、スマートフォン40のタッチパッド43に表示されるパスワード入力画面60を示した図である。図8に示すように、パスワード入力画面60には、パスワードの入力を要求するメッセージ61と、パスワードの入力欄62と、複数のソフトキー63〜66が設けられている。これらに加えて、いずれかの電子キー20、20’が車室55内に閉じ込められていることを通知するメッセージや、パスワードがドア51、52をアンロックするために必要であることを示す文言を、パスワード入力画面60に表示してもよい。
ソフトキー63〜66のうち、複数あるソフトキー63は、数字、英字、または記号を入力欄62に入力するためのキーである。ソフトキー64は、各ソフトキー63により入力する情報を切り替えるためのキーである。ソフトキー65は、ソフトキー63により一旦入力した数字など情報を削除する(取り消す)ためのキーである。ソフトキー66は、入力したパスワードを決定するためのキーである。
図8(a)では、各ソフトキー63に数字(「0」〜「9」)が表示されているため、各ソフトキー63をタッチ操作することで、操作したソフトキー63に対応する数字が入力される。図8(a)において、ソフトキー64をタッチ操作することで、図8(b)に示すように、各ソフトキー63に英字または記号が表示される。図8(b)において、各ソフトキー63を1回または複数回タッチ操作することで、操作したソフトキー63に対応する英字または記号が入力される。たとえば、「ABC」が表示されたソフトキー63を、1回、2回、または3回タッチ操作することで、英小文字「a」、「b」、または「c」が入力され、4回、5回、または6回タッチ操作することで、英大文字「A」、「B」、または「C」が入力される。また、図8(b)において、ソフトキー64をタッチ操作することで、図8(a)に示すように、各ソフトキー63に数字が表示される。
ソフトキー63をタッチ操作して、数字、英字、または記号を入力すると、図8(b)に示すように、入力欄62にその入力情報に代えて「*」が表示される。そして、ソフトキー66をタッチ操作すると、当該入力情報(文字列)がパスワードとして決定される。
上記のようにパスワード入力画面60でパスワードが入力された後決定されると、スマートフォン40の入力判定部44が、パスワードの入力が有ったと判断する(図3のステップS12:YES)。そして、入力判定部44が、パスワード入力画面60で入力されたパスワードと、予め記憶された車両50のユーザだけが知り得るユーザに固有の特定のパスワードとを比較する。
パスワード入力画面60で入力されたパスワードと、予め記憶された特定のパスワードとが一致すると、入力判定部44は、パスワードの認証が成功したと判断する(ステップS13:YES)。この場合、制御部41は、パスワードの認証が成功したことを示す認証成功信号を、BLE通信部42により車両ドア制御装置10へ送信し(ステップS14)、その後、パスワード入力画面60の表示を停止(オフ)する(ステップS15)。
一方、パスワード入力画面60でパスワードが入力されなかったときや、パスワードが入力されても、該パスワードが特定のパスワードと一致しなかったときは、入力判定部44が、パスワードの認証が成功しなかったと判断する(ステップS13:NO)。この場合、タッチパッド43によるパスワード入力画面60の表示が継続され、ドア51、52のロック状態も継続される。
スマートフォン40から送信された認証成功信号が車両ドア制御装置10のBLE通信部18により受信されると(ステップS16:YES)、制御部11が、ドアロック装置35により全てのドア51、52をアンロックする(ステップS17)。
上述した第1実施形態によれば、車両ドア制御装置10でドアロック予約が受け付けられると、いずれかの電子キー20、20’が車両50の車室55内に有っても無くても、車両50のドア51、52が閉じた後にロックされる。このため、電子キー20、20’の一方または両方が車室55内に置き忘れられていても、ドア51、52がアンロック状態のまま放置されないので、悪意の第三者がドア51、52を開けて車室55内に侵入することができなくなり、当該第三者による車両50の使用や盗難などを防止することができる。
またその後、ドアアンロック要求が受け付けられると、電子キー20、20’が車室55外に無くても、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に有れば、車両50のユーザが携帯するスマートフォン40のタッチパッド43に、パスワード入力画面60が表示される。そして、ユーザがパスワード入力画面60において、ユーザに固有の特定のパスワードを入力することで、ドア51、52がアンロックされるので、正規のユーザによる車両50の使用が可能になる。これに対して、悪意の第三者は、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に有っても、特定のパスワードを入力することはできないので、ドア51、52がロック状態のままとなり、当該第三者による車両50の使用や盗難などをより効果的に防止することができる。
また、上述した第1実施形態では、ドアアンロック要求が受け付けられたときに、電子キー20、20’の少なくとも一方が車外通信領域Zbに有れば、ドア51、52がアンロックされる。また、電子キー20、20’が車外通信領域Zbに無くても、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に有れば、ユーザがスマートフォン40のタッチパッド43に表示されたパスワード入力画面60で特定のパスワードを入力することにより、ドア51、52がアンロックされる。このため、正規のユーザが車両50を使用する可能性をより高めることができる。また、電子キー20、20’を携帯することができず、特定のパスワードを入力することもできない悪意の第三者による、車両50の使用や盗難などを一層効果的に防止することができる。
また、上述した第1実施形態では、ユーザにより所定のドアロック予約操作が行われたときに、電子キー20、20’の少なくとも一方が車外通信領域Zbに有ることが検出されれば、ドアロック予約が受け付けられる。このため、電子キー20、20’が両方とも車室55内に閉じ込められる事態が生じ難くなり、電子キー20、20’を所有する正規のユーザが車両50を使用する可能性を一層高めることができる。
また、上述した第1実施形態では、入力要求部15が、スマートフォン40のタッチパッド43にパスワード入力画面60を表示させることにより、パスワードを入力することを車両50のユーザに要求する。このため、ドア51、52をアンロックするためのパスワードの入力を、ユーザに促すことができる。また、ユーザはパスワード入力画面60を見て、パスワードを容易に入力することができる。さらに、ユーザは、パスワード入力画面60により特定のパスワードを入力することで、ドア51、52をアンロックして、車両50を速やかに使用することが可能となる。
また、上述した第1実施形態では、スマートフォン40の入力判定部44が、パスワード入力画面60により入力されたパスワードを認証し、該認証が成功すると、それに応じた認証成功信号がスマートフォン40から車両ドア制御装置10へ送信される。そして、その認証成功信号が車両ドア制御装置10で受信されると、ドア51、52がアンロックされる。このため、いずれかの電子キー20、20’が車室55内に閉じ込められても、ユーザがスマートフォン40で特定のパスワードを入力することにより、ドア51、52を確実にアンロックして、車両50を使用することが可能となる。
さらに、上述した第1実施形態では、複数の電子キー20、20’のうち、一方の電子キーが、ドアロック予約に基づくドア51、52のロックにより、車室55内に閉じ込められた場合に、他方の電子キーに依らずに、ドア51、52をアンロックする方法として、特定のパスワードの入力を採用している。特定のパスワードは、車両50のユーザだけが知り得るユーザに固有の情報であって、悪意の第三者に知られ難いため、悪意の第三者による車両50の使用と盗難を防止し、かつ、正規のユーザによる車両50の使用を可能にする上で有効である。
図9は、第2実施形態の車両ドア制御装置10と電子キー20、20’とスマートフォン40の電気ブロック図である。
図9では、スマートフォン40の制御部41から図1の入力判定部44が省略された代わりに、車両ドア制御装置10の制御部11に入力判定部16が設けられている。この入力判定部16の機能は、ソフトウェアにより実現される。
図10は、第2実施形態の車両ドア制御装置10とスマートフォン40の動作を示したフローチャートである。
図10では、図3のステップS8〜ステップS10、ステップS13、ステップS14、およびステップS16に代えて、ステップS18〜ステップS25が設けられている。
図10において、車両ドア制御装置10では、ステップS1〜ステップS4を経た後、電子キー20、20’が車室55内に無いことがキー位置検出部12により検出されると(ステップS18:NO)、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をロックする(ステップS5)。この後、ドア施解錠受付部13がドアアンロック要求を受け付けて(ステップS6)、いずれかの電子キー20、20’が車外通信領域Zbに有ることがキー位置検出部12により検出されると(ステップS7:YES)、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をアンロックする(ステップS17)。
また、ステップS1〜ステップS4を経た後、いずれかの電子キー20、20’が車室55内に有ることがキー位置検出部12により検出された場合も(ステップS18:YES)、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をロックする(ステップS19)。この後、ドア施解錠受付部13がドアアンロック要求を受け付けると(ステップS20)、入力要求部15が、パスワード入力画面60の表示を指示する表示指示信号を、BLE通信部18によりスマートフォン40へ送信する(ステップS21)。
スマートフォン40では、車両ドア制御装置10から送信された表示指示信号をBLE通信部42により受信すると(ステップS22:YES)、制御部41が、予め記憶されたパスワード入力画面60のデータに基づいて、パスワード入力画面60をタッチパッド43に表示する(ステップS11)。そして、パスワード入力画面60でパスワードが入力されると(ステップS12:YES)、制御部41が、当該パスワードを示すデータをBLE通信部42により車両ドア制御装置10へ送信し(ステップS23)、その後、パスワード入力画面60の表示を停止する(ステップS15)。
車両ドア制御装置10では、スマートフォン40から送信されたパスワードを示すデータを、BLE通信部18により受信する(ステップS24:YES)。すると、入力判定部16(図9)が、当該データに基づいてパスワードを復元し、当該パスワードと、予め記憶された車両50のユーザに固有の特定のパスワードとを比較する。そして、両パスワードが一致すると、入力判定部16は、パスワードの認証が成功したと判断する(ステップS25:YES)。この場合、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をアンロックする(ステップS17)。
一方、復元されたパスワードが特定のパスワードと一致しなければ、入力判定部16は、パスワードの認証が成功しなかったと判断する(ステップS25:NO)。この場合、ドア51、52のロック状態が継続される。そして、再度、ドア施解錠受付部13がドアアンロック要求を受け付けると(ステップS20)、入力要求部15がパスワード入力画面60の表示指示信号をスマートフォン40へ送信し(ステップS21)、以降の処理が繰り返される。
上述した第2実施形態によっても、車両ドア制御装置10でドアロック予約が受け付けられると、電子キー20、20’の一方または両方が車両50の車室55内に有っても無くても、ドア51、52が閉じた後にロックされる。そしてその後、ドアアンロック要求が受け付けられると、電子キー20、20’の少なくとも一方が車外通信領域Zbに有れば、ドア51、52がアンロックされる。また、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に有れば、スマートフォン40のタッチパッド43に表示されたパスワード入力画面60で特定のパスワードを入力することで、ドア51、52がアンロックされる。このため、正規のユーザが車両50を使用する可能性を高めることができる。また、電子キー20、20’を携帯することができず、特定のパスワードを入力することもできない悪意の第三者による、車両50の使用や盗難などを防止することができる。
また、上述した第2実施形態では、車両ドア制御装置10でドアロック予約に基づいてドア51、52をロックする前に、電子キー20、20’が車室55内に有ることを検出した場合(図10のステップS18:YES)、その後ドアアンロック要求を受け付けると、直ぐにパスワード入力画面60の表示指示信号をスマートフォン40へ送信する。このため、ユーザがドアロックスイッチ32などを操作して、ドア51、52のアンロックを要求すると、直ぐにスマートフォン40のタッチパッド43にパスワード入力画面60を表示させることができる。そして、パスワード入力画面60を見たユーザに、いずれかの電子キー20、20’が車室55内に閉じ込められていることを認識させて、パスワードの入力を促すことができる。さらに、ユーザは、パスワード入力画面60で特定のパスワードを入力することで、より速やかに車両50の使用が可能となる。
さらに、上述した第2実施形態では、パスワード入力画面60のデータよりデータサイズが小さい表示指示信号を、車両ドア制御装置10からスマートフォン40へ送信するので、スマートフォン40のタッチパッド43にパスワード入力画面60を速やかに表示させることができる。また、パスワード入力画面60で入力されたパスワードが、スマートフォン40から車両ドア制御装置10へ送信されて、車両ドア制御装置10の入力判定部16によりパスワードの認証が行われ、当該認証が成功すると、ドア51、52がアンロックされる。このため、ユーザがスマートフォン40で特定のパスワードを入力することにより、ドア51、52を確実にアンロックして、車両50を使用することが可能となる。
上述した第1実施形態および第2実施形態では、特定のパスワードの入力を受けて、ドア51、52をアンロックした例を挙げたが、次に述べる第3実施形態のように、スイッチなどによる特定の入力操作を受けて、ドア51、52をアンロックするようにしてもよい。特定のパスワードの入力や、特定の入力操作は、車両50のユーザであることを認証するための入力であって、本発明における「ユーザに固有の特定の入力」の一例である。
図11は、第3実施形態の車両ドア制御装置10の動作を示したフローチャートである。なお、本第3実施形態を実現するための構成は、図9に示した構成と同様である。
図11では、図3のステップS2を省略し、図2のステップS9〜ステップS16に代えて、ステップS26が設けられている。
図11において、車両ドア制御装置10の制御部11が、ユーザによるドアロック予約操作が有ったと判断すると(ステップS1:YES)、ドア施解錠受付部13がドアロック予約を受け付ける(ステップS3)。そして、全てのドア51、52が閉じると(ステップS4:YES)、制御部11が全てのドア51、52をロックする(ステップS5)。
そしてその後、ドア施解錠受付部13がドアアンロック要求を受け付けてから(ステップS6)、電子キー20、20’が車外通信領域Zbに無くて(ステップS7:NO)、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に有ること(ステップS8:YES)が、キー位置検出部12により検出されたとする。この場合、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に閉じ込められた状態で、ドア51、52をアンロックするための特定の入力操作がユーザにより行われるのを待つ(ステップS26)。このとき、たとえば車両50に備わるスピーカやブザーから入力操作を要求する音声や音を出力したり、車両50に備わる照明類などにより入力操作を要求する光を出力したりしてもよい。
上記特定の入力操作は、車両50のユーザだけが知りうるユーザに固有の入力操作であって、電子キー20、20’の少なくとも一方が車外通信領域Zbに有る状態でドア51、52をアンロックするための、ドアロックスイッチ32や電子キー20、20’の操作部23などによるアンロック操作とは異なっている。たとえば、ドアロックスイッチ32の複数回連続操作、長押し操作、もしくは連続操作と長押しの組み合わせ操作などの操作が、上記特定の入力操作として予め設定されている。他の例として、車両50のドアノブ、ドア操作スイッチ31、電子キー20、20’の操作部23、もしくはスマートフォン40のタッチパッド43などの操作、またはそれらとドアロックスイッチ32のいずれかを組み合わせた操作を、上記特定の入力操作として予め設定してもよい。これらの場合、車両50に設けられたドアロックスイッチ32、ドア操作スイッチ31、もしくはドアノブなどの操作部、電子キー20、20’に設けられた操作部23、またはスマートフォン40のタッチパッド43などの操作部は、本発明の「入力部」を構成する。
上記のような、車両50などに設けられた入力部により入力操作が行われると、入力判定部16が、当該入力操作と、予め記憶された特定の入力操作とを比較する。そして、両入力操作が一致すると、入力判定部16が、特定の入力操作が有ったと判断する(ステップS26:YES)。この場合、制御部11は、ドアロック装置35により全てのドア51、52をアンロックする(ステップS17)。
一方、上記の入力部により入力操作が行われなかったり、入力操作が行われても、当該入力操作が特定の入力操作と一致しなかったりすると、入力判定部16が、特定の入力操作が無いと判断する(ステップS26:NO)。この場合、ドア51、52がロック状態のままとなる。
上述した第3実施形態によっても、車両ドア制御装置10でドアロック予約が受け付けられると、電子キー20、20’の一方または両方が車両50の車室55内に有っても無くても、ドア51、52が閉じた後にロックされる。そしてその後、ドアアンロック要求が受け付けられると、電子キー20、20’の少なくとも一方が車外通信領域Zbに有れば、ドア51、52がアンロックされる。また、電子キー20、20’の少なくとも一方が車室55内に有れば、車両50などに設けられた入力部により特定の入力操作を行うことで、ドア51、52がアンロックされる。このため、正規のユーザが車両50を使用する可能性を高めることができる。また、電子キー20、20’を携帯することができず、特定の入力操作を行うこともできない悪意の第三者による、車両50の使用や盗難などを防止することができる。
また、上述した第3実施形態では、ドアロック予約操作が行われると、電子キー20、20’の位置を検出することなく、ドアロック予約が受け付けられて、全てのドア51、52が閉じた後に、全てのドア51、52がロックされる。このため、ユーザは、電子キー20、20’の携帯・不携帯にかかわらず、ドアロック予約操作を行うことで、全てのドア51、52を自動でロックすることができる。また、電子キー20、20’の位置を検出しない分、ドアロック予約操作が行われてから、ドア51、52がロックされるまでの時間、すなわちドア51、52がアンロック状態にある時間を短縮することができる。このため、悪意の第三者による車両50の使用や盗難などを一層効果的に防止することが可能となる。
本発明は、上述した実施形態以外にも、以下のような種々の実施形態を採用することができる。
たとえば、前記の各実施形態では、ドアロック予約操作で用いるドアロックスイッチ32を、フロントドア51のドアハンドルに設けた例を挙げたが、ドアロックスイッチ32は、スライドドア52のドアハンドルに設けてもよい。また、ドアロックスイッチ32を車両50のバックドアのドアハンドルに設けてもよい。
図1と図9の各実施形態では、車両ドア制御装置10とスマートフォン40とが直接通信する例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、スマートフォン40と通信するための通信部を電子キー20、20’に設けて、車両ドア制御装置10とスマートフォン40とが電子キー20、20’を介して通信するようにしてもよい。また、スマートフォン40以外の携帯機器を用いてもよい。
前記の各実施形態では、ドアロック予約操作として、ユーザがドア操作スイッチ31を操作して、スライドドア52を自動で閉動作させているときに、ドアロックスイッチ32を操作する例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ドアロックスイッチ32を操作した後、ドア操作スイッチ31を操作することで、ドアロック予約が受け付けられてもよい。または、電子キー20の携帯・不携帯や、電子キー20の車室55内外の位置にかかわらず、ユーザが車両50、電子キー20、20’、またはスマートフォン40などの携帯機器に設けられた操作部を操作することにより、ドアロック予約が受け付けられてもよい。
前記の各実施形態では、ドアロック予約に基づいて車両50の全てのドア51、52をロックする場合を例に挙げたが、ドアロック予約の対象となるドアは、ドアロック予約操作が行われたドア操作スイッチ31が設置されたスライドドア52のような、特定のドアだけに限定してもよい。また、センサなどを用いて、各ドア51、52のロック・アンロック状態を検出し、アンロック状態にあるドアだけをロックしてもよい。さらに、車両のフロントドアやバックドアなどの他のドアを、ドアロック予約の対象にしてもよい。この場合、他のドアのドアハンドルやドア枠などに、ドア操作スイッチを設けてもよい。
前記の各実施形態では、ドアロック予約の受け付け後に、車両50の全てのドア51、52が閉じたことを確認して、ドア51、52をロックした例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。たとえば、全てのドア51、52ではなく、ドアロック予約の受け付け時に閉動作中であったスライドドア52のような特定のドアだけが閉じたことを確認して、ドア51、52をロックしてもよい。
図3と図10の各実施形態では、ユーザにパスワードを入力させるために、スマートフォン40のタッチパッド43にパスワード入力画面60を表示させた例を挙げたが、本発明はこれに限定されない。スマートフォン40以外の、他の携帯機器や車両50に搭載された端末装置に備わる表示部に、パスワード入力画面60を表示させてもよい。また、たとえば音声のような、パスワード入力画面60以外の形態により、パスワードの入力をユーザに要求してもよい。
図3と図10の各実施形態では、特定のパスワードをスマートフォン40または車両ドア制御装置10に予め記憶させた例を挙げたが、たとえば、ユーザがスマートフォン40や車両50に搭載されたナビゲーション装置などの端末装置で、特定のパスワードを変更することができるようにしてもよい。また、パスワードを、図8に示した数字、英字、および記号以外の文字を含んだ文字列で構成してもよい。
図3と図10の各実施形態では、パスワードの入力によりドア51、52をアンロックし、図11の実施形態では、車両50、電子キー20、20’、またはスマートフォン40に設けられた操作部による入力操作によりドア51、52をアンロックした例を挙げたが、本発明はこれらに限定されない。たとえば、車両や携帯機器に設けられたカメラによりユーザの顔を撮像した画像や、センサにより取得したユーザの指紋などの生体情報や、マイクにより入力されたユーザの音声などに基づいて、車両のユーザの認証に成功した場合に、ドア51、52をアンロックするようにしてもよい。つまり、電子キーが車室内に閉じ込められた状態で、ユーザが車両または携帯機器に設けられた入力部により行った車両のユーザに固有の特定の入力に基づいて、ドアをアンロックすればよい。
10 車両ドア制御装置
11 制御部
12 キー位置検出部
15 入力要求部
17 LF・UHF通信部(キー用通信部)
18 BLE通信部(携帯用通信部)
20、20’ 電子キー
31 ドア操作スイッチ(入力部)
32 ドアロックスイッチ(入力部)
35 ドアロック装置
40 スマートフォン(携帯機器)
43 タッチパッド(入力部)
50 車両
51 フロントドア
52 スライドドア
55 車室
100 車両ドア制御システム
Zb 車外通信領域(所定領域)

Claims (7)

  1. 車両のユーザが所持する電子キーと無線で通信するキー用通信部と、
    前記キー用通信部による前記電子キーとの通信状態に基づいて、前記電子キーの位置を検出するキー位置検出部と、
    前記車両のドアが閉まった状態で、ドアロック要求またはドアアンロック要求を受け付けて、前記ドアを自動的にロックまたはアンロックするとともに、ドアロック予約を受け付けて、前記ドアが閉じた後に、前記ドアを自動的にロックする制御部と、を備えた車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、
    前記ドアロック予約を受け付けると、前記電子キーが前記車両の車室内に有るか否かにかかわらず、前記ドアが閉じた後に、前記ドアをロックし、
    その後、前記ドアアンロック要求を受け付けると、前記電子キーが前記車室外に無くて前記車室内に有ることが前記キー位置検出部により検出された場合に、前記ユーザに固有の特定の入力が行われたことを条件として、前記ドアをアンロックする、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  2. 請求項1に記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、前記ドアロック予約に基づく前記ドアのロック後に、前記ドアアンロック要求を受け付けると、
    前記電子キーが前記車両の車室外の所定領域に有ることが前記キー位置検出部により検出された場合は、前記ドアをアンロックし、
    前記電子キーが前記車室外の所定領域に無くて前記車室内に有ることが前記キー位置検出部により検出された場合は、前記特定の入力が行われたことを条件として、前記ドアをアンロックする、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、前記ユーザにより所定のドアロック予約操作が行われたときに、前記電子キーが前記車室外の所定領域に有ることが前記キー位置検出部により検出されると、前記ドアロック予約を受け付ける、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記特定の入力を前記ユーザに要求する入力要求部をさらに備えた、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  5. 請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記ユーザが携帯する携帯機器と無線で通信する携帯用通信部をさらに備え、
    前記携帯機器に設けられた入力部により前記特定の入力が行われたことに応じて前記携帯機器から送信された所定信号が、前記携帯用通信部により受信されると、前記制御部は、前記所定信号に基づいて前記ドアをアンロックする、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  6. 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載の車両ドア制御装置において、
    前記制御部は、前記特定の入力としてパスワードが入力されると、前記ドアをアンロックする、ことを特徴とする車両ドア制御装置。
  7. 請求項1ないし請求項6のいずれかに記載の車両ドア制御装置と、
    車両のユーザが所持する電子キーと、
    前記車両ドア制御装置により制御されて、前記車両のドアをロックまたはアンロックするドアロック装置と、
    前記ユーザに固有の特定の入力が行われる入力部と、を備えたことを特徴とする車両ドア制御システム。
JP2019158678A 2019-08-30 2019-08-30 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム Pending JP2021038515A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158678A JP2021038515A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019158678A JP2021038515A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021038515A true JP2021038515A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74848339

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019158678A Pending JP2021038515A (ja) 2019-08-30 2019-08-30 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021038515A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114241630A (zh) * 2021-11-15 2022-03-25 智马达汽车有限公司 一种车辆解锁控制方法、装置、电子设备及存储介质
CN115883720A (zh) * 2021-09-29 2023-03-31 丰田自动车株式会社 信息处理装置、车辆、终端、信息处理方法以及记录介质

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012167495A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Denso Corp ドアロック制御装置
JP2014043724A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Denso Corp スマートシステム
JP2016142095A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社デンソー ロックシステム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2012167495A (ja) * 2011-02-15 2012-09-06 Denso Corp ドアロック制御装置
JP2014043724A (ja) * 2012-08-28 2014-03-13 Denso Corp スマートシステム
JP2016142095A (ja) * 2015-02-04 2016-08-08 株式会社デンソー ロックシステム

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115883720A (zh) * 2021-09-29 2023-03-31 丰田自动车株式会社 信息处理装置、车辆、终端、信息处理方法以及记录介质
CN114241630A (zh) * 2021-11-15 2022-03-25 智马达汽车有限公司 一种车辆解锁控制方法、装置、电子设备及存储介质

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US10235820B2 (en) Method for safely unlocking and/or locking a vehicle
JP7053216B2 (ja) 車両操作装置および車両システム
JP6372707B2 (ja) 車両制御システム
JP6451622B2 (ja) 車載装置及び認証システム
US10706650B2 (en) Key unit, control system, control method, and non-transitory computer-readable storage medium having program stored therein
US20220198856A1 (en) Communication control system and communication control method
JP2016125339A (ja) スマートエントリシステム
JP2021038515A (ja) 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム
WO2006115159A1 (ja) 自動車
JP7252090B2 (ja) 車両制御装置、車両制御システム
JP2008121254A (ja) 車両キーレス装置の自動開錠方法
JP6277847B2 (ja) 車載装置
KR20170084775A (ko) 차량용 콘솔박스 로킹시스템
JP7441117B2 (ja) 車両制御システム、車両制御方法、車両制御プログラム及び鍵収納ボックス
JP7198175B2 (ja) 車両ドア制御装置、車両ドア制御システム
JP2008180078A (ja) パッシブキーレスエントリ
JP2009084907A (ja) スマートキーレスエントリシステム
JP6935732B2 (ja) 車両
KR102463713B1 (ko) 차량의 슬라이딩 도어 제어 장치 및 그 방법
JP6341471B2 (ja) 電子キーシステム
JP2022178637A (ja) 車両制御システム、車両制御装置
JP2017150221A (ja) 認証システム
JP2022178636A (ja) 車両制御システム、車両制御装置、携帯機
JP2022061296A (ja) 車両エントリーシステム
JP2023177963A (ja) 車両キーシステムおよびそれを用いた車両施錠方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20220112

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20221026

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20221108

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20230425