JP2021038284A - コーティング液、防曇膜、積層体、及び積層体の製造方法 - Google Patents
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Abstract
Description
<1>ベタイン型フッ素化合物と、無機粒子と、バインダーとを含むコーティング液。
<2>ベタイン型フッ素化合物は、下記式(1)で表される化合物である<1>に記載のコーティング液。
式(1)中、Rf1及びRf2は、それぞれ独立に、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基である。Rf3は、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキレン基である。Rは、2価の有機基である連結基である。Xは、カルボベタイン型、スルホベタイン型、アミンオキシド型及びホスホベタイン型からなる群より選択されるいずれかの構造を有する基である。
<3>無機粒子は、シリカ粒子又はアルミナ粒子である、<1>又は<2>に記載のコーティング液。
<4>無機粒子の平均一次粒子径は100nm以下である、<1>〜<3>のいずれか1つに記載のコーティング液。
<5>バインダーは、下記式(2)で表される化合物、及び下記式(2)で表される化合物の縮合物からなる群より選択される少なくとも1種のシロキサン化合物を含む、<1>〜<4>のいずれか1つに記載のコーティング液。
式(2)中、R1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜6の1価の有機基を表し、nは、1〜20の整数を表す。
<6>バインダーの含有量に対する無機粒子の含有量の比率は、質量基準で0.9〜3.5である<1>〜<5>のいずれか1つに記載のコーティング液。
<7>ベタイン型フッ素化合物の含有量に対する無機粒子の含有量の比率は、質量基準で1.5〜18である<1>〜<6>のいずれか1つに記載のコーティング液。
<8><1>〜<7>のいずれか1つに記載のコーティング液の硬化物である防曇膜。
<9>基材上に、<1>〜<7>のいずれか1つに記載のコーティング液を塗布する工程と、塗布されたコーティング液を乾燥する工程と、を含む積層体の製造方法。
<10>基材と、基材の少なくとも一方の面に設けられた<8>に記載の防曇膜と、を有する積層体。
<11>基材は、ポリメチルメタクリレート基材又はポリカーボネート基材である、<10>に記載の積層体。
本明細書に段階的に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、他の段階的な記載の数値範囲の上限値又は下限値に置き換えてもよい。また、本明細書に記載されている数値範囲において、ある数値範囲で記載された上限値又は下限値は、実施例に示されている値に置き換えてもよい。
本明細書において、2以上の好ましい態様の組み合わせは、より好ましい態様である。
本明細書において、「工程」という語は、独立した工程だけでなく、他の工程と明確に区別できない場合であっても、その工程の所期の目的が達成されれば、本用語に含まれる。
本開示のコーティング液は、ベタイン型フッ素化合物と、無機粒子と、バインダーとを含む。本開示のコーティング液は、無機粒子とバインダーと共にベタイン型フッ素化合物を含むため、防曇性、耐水垂れ性及び防汚性に優れた防曇膜を形成することができる。
本開示のコーティング液は、ベタイン型フッ素化合物を含む。本開示のコーティング液に含まれるベタイン型フッ素化合物は、1分子内にアニオン構造とカチオン構造とを有するフッ素化合物であれば特に限定されない。本開示のコーティング液は、親水撥油性の機能を発揮するベタイン型フッ素化合物を含むため、防汚性に優れる防曇膜を形成することができる。
本開示のコーティング液は、無機粒子を含む。本開示では、コーティング液に無機粒子を含有させることにより、形成される防曇膜の表面を親水性とし、防曇性及び耐水垂れ性を向上させることができる。また、無機粒子はベタイン型フッ素化合物と組み合わせても凝集することないため、ヘイズを低く抑えることができ、透明性に優れる。
シリカ粒子の市販品としては、例えば、エボニック社のAEROSIL(登録商標)シリーズ、日産化学工業社のスノーテックス(登録商標)シリーズ(例えば、スノーテックスOXS、スノーテックスO−33、及びスノーテックスOL)、ナルコ社のNalco(登録商標)シリーズ(例えば、Nalco8699)、及び、扶桑化学工業社のクォートロンPLシリーズ(例えば、PL−1)が挙げられる。
本開示のコーティング液は、バインダーを含む。本開示のコーティング液に含まれるバインダーは、無機粒子同士を結着させる機能を有する化合物であれば特に限定されない。バインダーとしては、例えば、ポリりん酸及びシロキサン化合物が挙げられ、シロキサン化合物であることが好ましい。具体的に、バインダーは、下記式(2)で表される化合物、及び下記式(2)で表される化合物の縮合物からなる群より選択される少なくとも1種のシロキサン化合物を含むことが好ましい。コーティング液にバインダーとしてシロキサン化合物が含まれていると、防曇性及び防汚性により優れた防曇膜を形成することができる。
本開示のコーティング液は、溶剤をさらに含むことが好ましい。溶剤として、沸点120℃以上の高沸点溶剤と、高沸点溶剤以外の溶剤とを組み合わせて用いることが好ましい。
エチレングリコール(197℃)、ジエチレングリコール(244℃)、トリエチレングリコール(287℃)、プロピレングリコール(187℃)、ジプロピレングリコール(230℃)等のグリコール系溶剤;
ジエチレングリコールモノメチルエーテル(194℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテル(202℃)、ジエチレングリコールモノブチルエーテル(231℃)、トリエチレングリコールモノメチルエーテル(249℃)、プロピレングリコールモノメチルエーテル(121℃)、プロピレングリコールモノブチルエーテル(170℃)、プロピレングリコールモノプロピルエーテル(150℃)、3−メトキシ−3−メチル−1−ブタノール(174℃)、ジエチレングリコールモノへキシルエーテル(261℃以上)、プロピレングリコールモノメチルエーテルプロピオネート(160℃)、メチルセロソルブ(エチレングリコールモノメチルエーテル、125℃)、エチルセロソルブ(エチレングリコールモノエチルエーテル、135℃)、ブチルセロソルブ(エチレングリコールモノブチルエーテル、171℃)、エチレングリコール−モノ−tert−ブチルエーテル(153℃)、トリプロピレングリコールモノメチルエーテル(243℃)、ジプロピレングリコールモノメチルエーテル(188℃)等のグリコールエーテル系溶剤;
ジエチレングリコールジメチルエーテル(162℃)、ジエチレングリコールエチルメチルエーテル(176℃)、ジエチレングリコールイソプロピルメチルエーテル(179℃)、トリエチレングリコールジメチルエーテル(216℃)等のエーテル系溶剤;
エチレングリコールモノメチルエーテルアセテート(145℃)、ジエチレングリコールモノエチルエーテルアセテート(217℃)、酢酸エチル(154℃)、乳酸エチル(154℃)、酢酸3−メトキシブチル(172℃)等のエステル系溶剤;
ジアセトンアルコール(169℃)、シクロヘキサノン(156℃)、シクロペンタノン(131℃)等のケトン系溶剤が挙げられる。なお、括弧内の数値は沸点を示す。
ジプロピレングリコールメチルエーテル等のグリコールエーテル系溶剤;
イソプロピルエーテル、1,4−ジオキサン、tert−ブチルメチルエーテル、テトラヒドロフラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,2−ジメトキシエタン、ジエチルエーテル等のエーテル系溶剤;
アセトン、アセチルアセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、ジイソブチルケトン等のケトン系溶剤;
等が挙げられる。
本開示のコーティング液は、酸基を有する樹脂をさらに含むことが好ましい。
酸基を有する樹脂における酸基としては、無機粒子に対し吸着性能を有する酸基であれば特に限定されず、例えば、カルボキシ基、スルホン酸基、及びリン酸基が挙げられる。
なお、酸価の下限値は特に限定されないが、3mgKOH/gとすることが好ましい。
酸基を有する樹脂の酸価は、指示薬の滴定により測定することができ、具体的には、JIS K 0070に記載の方法に従い、酸基を有する樹脂の固形分1g中の酸成分を中和する水酸化カリウムのmg数を測定して算出することができる。
本開示のコーティング液に使用しうる酸基を有する樹脂の市販品としては、例えば、ビックケミー社のDISPERBYK(登録商標)−2015(酸基:カルボキシ基、酸価:10mgKOH/g)、DISPERBYK(登録商標)−2010(酸基:カルボキシ基、酸価:20mgKOH/g)、DISPERBYK(登録商標)−194((酸基:カルボキシ基、酸価:70mgKOH/g)、東亞合成(株)のアロン(登録商標)A−6012(酸基:スルホン酸基、重量平均分子量:10000)、アロン(登録商標)A−6001(酸基:カルボキシ基、pH:7〜9(水溶液濃度)、重量平均分子量:8000)、アロン(登録商標)SD−10(酸基:カルボキシ基、pH:2〜5(水溶液濃度)、重量平均分子量:10000)、エボニック社のTEGO(登録商標)Dispers651(酸基:リン酸基、酸価:30mgKOH/g)、エボニック社のEUDRAGIT(登録商標)L100(酸基:カルボキシ基、メタクリル酸とメタクリル酸メチルの共重合体、重量平均分子量:125000)、EUDRAGIT(登録商標)S100(酸基:カルボキシ基、メタクリル酸とメタクリル酸メチルの共重合体、重量平均分子量:125000)等が挙げられる。
本開示のコーティング液は、必要に応じて、さらにその他の添加剤を含有してもよい。
その他の添加剤としては、例えば、コーティング液により形成される防曇膜の膜性向上、基材との密着性向上等を目的として用いられる密着助剤、汚染物質の付着防止効果を向上させるための帯電防止剤、光による劣化を防止する紫外線吸収剤、熱による劣化を防止する酸化防止剤等が挙げられる。
本開示のコーティング液の調製方法としては、例えば、以下の方法が挙げられる。バインダーとして式(2)で表される化合物を用いる場合、まず、式(2)で表される化合物と水とを接触させることによって、式(2)で表される化合物の加水分解物を含む混合液を調製する。その後、得られた混合液に無機粒子、ベタイン型フッ素化合物、及び必要に応じて他の成分を添加する方法が挙げられる。加水分解物は、例えば、式(2)で表される化合物の反応性基(すなわち、−OR1、−OR2、−OR3、及び−OR4をいう。)の少なくとも1つが加水分解によってヒドロキシ基に変換されることで形成される。
本開示の一実施形態において、防曇膜は、上記コーティング液の硬化物である。防曇膜は、上記コーティング液の硬化物であるため、防曇性、耐水垂れ性及び防汚性に優れる。コーティング液は、上記「コーティング液」の項において説明したとおりであり、好ましい範囲も同様である。
防曇膜の厚さ方向の断面観察像において、無作為に選択した10箇所で測定される防曇膜の厚さの算術平均値を求め、得られる値を防曇膜の厚さとする。防曇膜の厚さ方向の断面観察像は、走査型電子顕微鏡(SEM)を用いて得ることができる。
本開示の積層体の製造方法は、基材上に、上記コーティング液を塗布する工程と、上記塗布されたコーティング液を乾燥する工程と、を含む。これにより、基材上にコーティング液の硬化物である防曇膜が形成される。
本開示の積層体は、基材と、基材の少なくとも一方の面に設けられた防曇膜とを有する。本開示の積層体は、上記防曇膜を有するため、防曇性、耐水垂れ性及び防汚性に優れる。
本開示のコーティング液、防曇膜、及び積層体の用途は、特に限定されない。本開示のいくつかの実施形態は、例えば、車両灯具(例えば、ヘッドランプ、テールランプ、ウィンカーランプ)の保護材として好適に用いられる。また、本開示のいくつかの実施形態は、例えば、監視カメラ、建材、標識、メガネ、ゴーグル等の部材として用いることができる。本開示のいくつかの実施形態によれば、例えば上記用途において、防曇性、耐水垂れ性及び防汚性に優れる。
<加水分解液の調製>
下記各成分を混合し、混合物を得た。
・エタノール:46質量部
・テトラメトキシシランの部分加水分解オリゴマー(製品名「MKC(登録商標)シリケートMS51」、三菱ケミカル社製):54質量部
上記混合物に、イオン交換水100質量部を徐々に加え、最後に、酢酸(濃度100%)を6質量部添加し、室温(25℃、以下同様)で24時間以上撹拌した。
得られた混合物において、テトラメトキシシランの部分加水分解オリゴマーは完全に加水分解されており、シロキサン加水分解物を含む加水分解液が得られた。
以下の成分を混合することで、コーティング液を調製した。得られたコーティング液を実施例1のコーティング液1とした。
・上記加水分解液:100質量部(固形分濃度27質量%)
・コロイダルシリカの水分散液(製品名「スノーテックス(登録商標)O−33」、日産化学社製、固形分濃度33質量%、平均一次粒子径10nm〜15nm):150質量部
・アクリルコポリマーの水溶液(製品名「DISPERBYK(登録商標)−2015」、ビックケミー社製、固形分濃度40質量%):63質量部
・イオン交換水:296質量部
・エタノール:817質量部
・プロピレングリコールモノメチルエーテル:744質量部
・ベタイン型フッ素化合物1:ベタイン型含窒素フッ素化合物(製品名「エフロンティア(登録商標)A0111」、固形分濃度1質量%):480質量部
得られたコーティング液1を、基材であるポリカーボネート基板(旭硝子(株)、カーボグラスC−110、厚さ:0.5mm)の片方の面上に、スプレーガン(アネスト岩田(株)、W−101−101G)により塗装し、30℃で1分間静置した後、120℃で20分間乾燥し、基材上に乾燥後の膜厚が300nmの防曇膜を形成した。これにより、基材上に防曇膜が形成された積層体を得た。
コーティング液に含まれる無機粒子、バインダー及びベタイン型フッ素化合物の合計固形分量に対する各成分(無機粒子、バインダー及びベタイン型フッ素化合物)の含有量が表2に記載の値になるように、使用する成分の種類及び使用量を適宜変更して、加水分解液の調製及びコーティング液の調製を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例2〜7、9〜18及び比較例1〜3のコーティング液を調製した。次に、コーティング液として、実施例2〜7、9〜18、及び比較例1〜3のコーティング液を用いたこと以外は、実施例1と同様の方法で、基材と防曇膜とを有する積層体を製造した。
コーティング液に含まれる無機粒子、バインダー及びベタイン型フッ素化合物の合計固形分量に対する各成分(無機粒子、バインダー及びベタイン型フッ素化合物)の含有量が表2に記載の値になるように、使用する成分の種類及び使用量を適宜変更して、加水分解液の調製及びコーティング液の調製を行ったこと以外は、実施例1と同様の方法で、実施例8のコーティング液8を調製した。
40℃の湯浴を用意し、得られた積層体の防曇膜のあらかじめ定めた5cm×5cmの領域のみに温浴からの蒸気を当て、曇りが生じるまでの時間を測定した。評価基準は以下のとおりである。評価は、A及びBを合格とした。
A:1分30秒以上曇りがなく、かつ、透過像がぼけて見える揺らぎもない。
B:30秒以上1分30秒未満曇りがなく、かつ、透過像がぼけて見える揺らぎもない。
C:30秒未満で曇りが発生し、透過像が見えない。
10cm×10cmの大きさのサンプルを用意し、防曇膜の表面に霧吹きで10mLの水をかけて強制的に水膜を形成した。その後、垂直に立てかけた状態で静置乾燥させた。この操作を10回繰り返した後、垂れ跡(すなわち、水垂れの痕跡)の有無を目視で観察した。評価基準は以下のとおりである。評価は、A及びBを合格とした。
A:垂れ跡がない
B:垂れ跡が僅かに見える
C:垂れ跡がはっきりと見える
10cm×10cmの大きさのサンプルを用意し、防曇膜の表面に対し、n−ヘキサデカンを1μLずつ滴下した。室温(25±1℃)下、防曇膜の表面と液滴との接触部位で形成される角度(単位:度)を、自動接触角計(製品名「DM−901」、協和界面科学社製)を用いて測定した。角度が大きいほど、防汚性に優れる。評価基準は以下のとおりである。評価は、A及びBを合格とした。
A:80°以上
B:30°以上80°未満
C:30°未満
ヘイズメーター(型番:NDH 5000、日本電色工業(株)製)を用いて、積層体のヘイズ(Haze)を測定した。得られた測定値を、透明性を評価する指標とした。基材よる差異を除去するため、へイズは積層体での測定値から基材のみでの測定値を引くことにより算出した。測定は、積層体の基材面、すなわち積層体の親水撥油層が形成されている面とは反対側の面を光源に向けて行った。ヘイズが低いほど、透明性に優れる積層体であることを意味する。また、積層体が透明性に優れるということは、防曇膜が透明性に優れることを意味する。評価基準は以下のとおりである。評価は、A、B及びCを合格とした。
A:ヘイズが0.8%未満である。
B:ヘイズが0.8%以上1.2%未満である。
C:ヘイズが1.2%以上1.6%未満である。
D:ヘイズが1.6%以上2.0%未満である。
・ST−O33:コロイダルシリカの水分散液(製品名「スノーテックスO−33」、平均一次粒子径10nm〜15nm、固形分濃度33質量%)
・MS51:テトラメトキシシランの部分加水分解オリゴマー(製品名「MKC(登録商標)シリケートMS51」、三菱ケミカル社製)
・AKP−G008:酸化アルミニウム(製品名「AKP−G008」、住友化学社製、平均一次粒子径80nm)
・KE−P10:シリカ(製品名「シーホスター(登録商標)KE−P10」、平均一次粒子径0.12μm、日本触媒社製)
・ポリりん酸:和光純薬社製、固形分濃度84%
Claims (11)
- ベタイン型フッ素化合物と、無機粒子と、バインダーとを含むコーティング液。
- 前記ベタイン型フッ素化合物は、下記式(1)で表される化合物である請求項1に記載のコーティング液。
式(1)中、Rf1及びRf2は、それぞれ独立に、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキル基である。Rf3は、炭素数1〜6の直鎖状又は分岐状のパーフルオロアルキレン基である。Rは、2価の有機基である連結基である。Xは、カルボベタイン型、スルホベタイン型、アミンオキシド型及びホスホベタイン型からなる群より選択されるいずれかの構造を有する基である。 - 前記無機粒子は、シリカ粒子又はアルミナ粒子である、請求項1又は請求項2に記載のコーティング液。
- 前記無機粒子の平均一次粒子径は100nm以下である、請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のコーティング液。
- 前記バインダーは、下記式(2)で表される化合物、及び下記式(2)で表される化合物の縮合物からなる群より選択される少なくとも1種のシロキサン化合物を含む、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のコーティング液。
式(2)中、R1、R2、R3、及びR4は、それぞれ独立して、水素原子、又は炭素数1〜6の1価の有機基を表し、nは、1〜20の整数を表す。 - 前記バインダーの含有量に対する前記無機粒子の含有量の比率は、質量基準で0.9〜3.5である請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のコーティング液。
- 前記ベタイン型フッ素化合物の含有量に対する前記無機粒子の含有量の比率は、質量基準で1.5〜18である請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のコーティング液。
- 請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のコーティング液の硬化物である防曇膜。
- 基材上に、請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のコーティング液を塗布する工程と、
塗布されたコーティング液を乾燥する工程と、
を含む積層体の製造方法。 - 基材と、前記基材の少なくとも一方の面に設けられた請求項8に記載の防曇膜と、を有する積層体。
- 前記基材は、ポリメチルメタクリレート基材又はポリカーボネート基材である、請求項10に記載の積層体。
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A521 | Request for written amendment filed |
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A02 | Decision of refusal |
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