JP2021037999A - 泡吐出器 - Google Patents

泡吐出器 Download PDF

Info

Publication number
JP2021037999A
JP2021037999A JP2019160771A JP2019160771A JP2021037999A JP 2021037999 A JP2021037999 A JP 2021037999A JP 2019160771 A JP2019160771 A JP 2019160771A JP 2019160771 A JP2019160771 A JP 2019160771A JP 2021037999 A JP2021037999 A JP 2021037999A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
liquid agent
passage
gas
foam
flow
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2019160771A
Other languages
English (en)
Inventor
啓汰 西村
Keita Nishimura
啓汰 西村
八島 昇
Noboru Yashima
昇 八島
拓馬 木村
Takuma Kimura
拓馬 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2019160771A priority Critical patent/JP2021037999A/ja
Publication of JP2021037999A publication Critical patent/JP2021037999A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract

【課題】泡質が不均一な液剤の吐出を抑制することが可能な吐出容器を提供すること。【解決手段】液剤と気体とを混合して、前記液剤を泡状にする混合部と、前記液剤を貯留する液剤室と前記混合部とを連通する第1の通路と、前記気体を貯留する気体室と前記混合部とを連通する第2の通路と、前記第1の通路において前記混合部に向かって流れる前記液剤の流速が第1の所定値を超える場合に、前記第1の通路における前記液剤の流れを抑制するか、又は、前記第2の通路において前記混合部に向かって流れる前記気体の流速が第2の所定値を超える場合に、前記第2の通路における前記気体の流れを抑制する抑制部と、を備える、泡吐出器が提供される。【選択図】図2

Description

本発明は、泡吐出器に関する。
従来、液剤を泡状にして吐出する吐出器に関する技術が提案されている。例えば、特許文献1には、ポンプヘッド部が押し込まれる往路のみならず、ポンプヘッド部が上方に押し戻される復路においても、内容液を空気と混合させて泡状にして吐出できる泡吐出器が記載されている。
特開2015−98328号公報
しかしながら、特許文献1に記載の泡吐出器では、ポンプヘッド部が押下げられることで、シリンダが圧縮され、液剤と気体が混合室に供給され、液剤と気体とが混合室で混合される。このため、混合室に供給される液剤及び気体の流速は、上記ポンプヘッド部の押下げられる速度に依存する。液剤と気体との混合により生成される泡状の液剤の泡質は、混合時の液剤及び気体の流速に依存するため、ヘッドポンプ部が押下げられる速度に応じて泡状の液剤の泡質が変化する。特に、混合室に供給される液剤及び気体の速度が速すぎると、生成される泡状の液剤の泡質が低下する。
そこで、本発明は、泡質が不均一な液剤の吐出を抑止することが可能な泡吐出器を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、液剤と気体とを混合して、前記液剤を泡状にする混合部と、前記液剤を貯留する液剤室と前記混合部とを連通する第1の通路と、前記気体を貯留する気体室と前記混合部とを連通する第2の通路と、前記第1の通路において前記混合部に向かって流れる前記液剤の流速が第1の所定値を超える場合に、前記第1の通路における前記液剤の流れを抑制するか、又は、前記第2の通路において前記混合部に向かって流れる前記気体の流速が第2の所定値を超える場合に、前記第2の通路における前記気体の流れを抑制する抑制部と、を備える、泡吐出器が提供される。
本発明によれば、泡質が不均一な液剤の吐出を抑止することが可能な、泡吐出器が提供される。
本発明の一実施形態に係る泡吐出器の側断面を示す説明図である。 図1に二点鎖線で示される領域A1の拡大図である。 本発明の一実施形態に係るフォーマー機構の斜視断面を示す説明図である。 使用者が押圧操作を行っている際の泡吐出器の側断面を示す説明図である。 図4に二点鎖線で示した領域A2の拡大図である。 液剤の流速が所定値を超える場合における領域A2の拡大図である。 操作部が一番下まで押し下げられた状態における泡吐出器の側断面を示す説明図である。 操作部が上昇している際の泡吐出器の側断面を示す説明図である。 図8に二点鎖線で示した領域A3の拡大図である。 図8に二点鎖線で示した領域A4の拡大図である。 本発明の一実施形態に係る泡吐出器及び比較例に係る泡吐出器における押下速度と押圧との関係を示す図である。 変形例に係る泡吐出器において、抑制部が液剤の流れを抑制している様子を示す説明図である。 ボール弁が連通管を解放している状態を示す説明図である。 第2の変形例に係る抑制部の側断面を示す説明図である。 図14のB−B’線断面図である。 第2の変形例に係る抑制部において、液剤の流れが抑制されている様子を示す図である。
<1.本発明の実施形態>
以下に添付図面を参照しながら、本発明の実施形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。また、本明細書及び図面において、異なる実施形態の類似する構成要素については、同一の符号の後に異なるアルファベットを付して区別する場合がある。ただし、類似する構成要素の各々を特に区別する必要がない場合、同一符号のみを付する。
以下の説明で参照される図面は、本発明の実施形態の説明とその理解を促すための図面であり、わかりやすくするために、図中に示される形状や寸法、比などは実際と異なる場合がある。また、以下の説明における具体的な形状についての記載は、幾何学的に当該形状である場合だけを意味するものではなく、泡吐出器の製造及び使用において許容される程度の違いを有する、当該形状に類似する形状をも含まれていることを意味する。例えば、以下の説明において「円形状」又は「略円形状」と表現した場合には、真円に限定されるものではなく、楕円形等といった真円に類似する形状をも意味することとなる。また、「球体」と表現した場合には、真球に限定されるものではなく、回転楕円体等といった真球に類似する形状をも意味する。さらに、以下の説明において具体的な長さや形状に対して使用される「略同一」は、数学的又は幾何学的に完全に一致している場合だけを意味するものではなく、泡吐出器の製造及び使用において許容される程度の違いを有する数値や類似する形状をも含まれていることを意味する。
また、以下の説明においては、本発明の実施形態に係る泡吐出器を基準にして上下方向を定める。詳細には、以下の説明における上下方向は、後述する泡吐出器において、容器本体を下側に、泡吐出キャップを上側に配置した場合の上下方向を意味する。ただし、当該上下方向は、泡吐出器10の製造時及び使用時における泡吐出器及び当該泡吐出器を構成する要素(部品)の上下方向とは異なる場合がある。さらに、以下の説明においては、「上流」及び「下流」は、液剤又は気体の流れの相対位置を意味し、詳細には、液剤及び気体の流れに対して流れの始点に近い位置を上流と呼び、「上流」に比べて上記始点から相対的に遠い位置を「下流」と呼ぶ。
さらに、以下の説明においては、泡状の液剤とは、液剤が気泡を包み込むことで、球形もしくは球形に類似するような形状の気泡を複数個内包しているような状態の液剤を意味する。従って、以下の説明においては、泡状の液剤に含まれる気泡の大きさ(具体的には、上記球形の直径等)や気泡の分布密度等については限定されるものではなく、例えば液剤の用途等に応じて、気泡の大きさや分布密度は変化することとなる。
本発明の一実施形態に係る泡吐出器10は、後述する容器本体100に充填された液剤と、容器本体100の外部から取り込んだ気体とを混合することにより、当該液剤を泡状に変化させて、泡吐出器10の外部へ吐出することができる容器である。
まずは、図1を参照して、本発明の一実施形態に係る泡吐出器10の概略構成を説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る泡吐出器10の側断面を示す説明図である。また、図2は、図1に二点鎖線で示される領域A1の拡大図である。
本発明の一実施形態に係る泡吐出器10は、図1に示すように、液剤が充填される容器本体100と、当該容器本体100に対して着脱可能に装着される泡吐出キャップ200とを主に有する。以下に、泡吐出器10の各部の概要について説明する。
以下に説明する泡吐出器10は、後述する泡吐出キャップ200のヘッド部230が使用者(ユーザ)の手指等によって押下げられることにより、液剤を泡状に変化させて吐出することができる。このような泡吐出器10は、手動式のポンプを持つ、いわゆるポンプフォーマーと呼ばれる容器である。すなわち、以下の説明においては、当該泡吐出器10は、ポンプフォーマー型容器であるとして説明する。しかしながら、本発明の実施形態に係る泡吐出器10はポンプフォーマー型容器であることに限定されるものではない。例えば、当該泡吐出器10は、容器本体100が使用者によって圧搾されることにより液剤を泡状に変化させて吐出することができる、いわゆるスクイズフォーマーと呼ばれる容器であってもよい。
容器本体100は、液剤を充填することができる空間を有する。例えば、図1に示されるように、容器本体100は、円筒状(円管状)の胴部102と、上記胴部102の上側に連接されている円筒状の口頸部104と、上記胴部102の下端を閉塞している底部106とを有する。詳細には、上記胴部102は、その下端が底部106によって閉塞されることにより、液剤を貯留するための空間を有することができる。さらに、口頸部104には開口が形成されており、当該開口には、後述する泡吐出キャップ200の一部を内挿することができる。なお、本実施形態においては、容器本体100の形状については、図1に示される形状に限定されるものではなく、他の形状であってもよい。
容器本体100に充填される液剤は、例えば、洗顔料、ハンドソープ、ボディソープ、クレンジング剤、食器用、浴室用等の各種洗剤、整髪料、髭剃り用クリーム、ファンデーションや美容液等の肌用化粧料、染毛剤、消毒薬等のような、泡状で用いられる種々の液剤であり、特に限定されるものではない。
また、容器本体100に充填される液剤は、粒子、粉(粉体)を含有することができる。粒子又は粉としては、スクラブ剤のような固形物以外に、固体脂、油滴(乳化物)の粒子であってもよい。さらに、粒子又は粉としては、固体高分子粒子、ワックス、紫外線散乱剤、固体油粒子、研磨剤、シリカ又は有機添加物のような粒子、粉体又は各種添加物の中から選択される1種以上の粒子、粉体又は添加物を含んでもよい。
図1に示すように、泡吐出キャップ200は、螺合等の止着方法によって上述した容器本体100の口頸部104に対して着脱可能に装着することができる。
泡吐出キャップ200は、上記口頸部104に装着するためのキャップ部材210と、キャップ部材210に固定され、後述する液剤ポンプ室280及び気体ポンプ室260を構成するシリンダ部220と、泡状の液剤を泡吐出器10の外部へ吐出するヘッド部230とを主に有する。
詳細には、キャップ部材210は、円筒状の装着部212を有し、当該装着部212が上記口頸部104に螺合等にすることにより、泡吐出キャップ200の全体を容器本体100に装着することができる。また、口頸部104に泡吐出キャップ200が装着されることにより、泡吐出キャップ200によって口頸部104の開口が閉塞される。なお、装着部212は、2重筒構造に形成されていてもよく、このような場合、装着部212の内側の筒が口頸部104に対して螺合等することとなる。さらに、上記キャップ部材210は、装着部212の上端部を閉塞している環状閉塞部214と、環状閉塞部214の中央部(環状閉塞部214の平面視における中央部)から上方に向かって起立している起立筒部216とを有する。起立筒部216は、上記装着部212よりも小径の円筒状の形状を有しており、後述するシリンダ部220の一部が当該起立筒部216に内挿される。
シリンダ部220は、液剤と気体とを混合して当該液剤を泡状にするフォーマー機構300(混合部)と、所定の条件を満たす場合に上記フォーマー機構300への液剤の流れを抑制する抑制部351とを含む。抑制部351の詳細については後述する。さらに、シリンダ部220は、上記容器本体100に貯留された液剤を、上記フォーマー機構300に供給するための液剤ポンプ室280(液剤室)と、泡吐出器10の外部から気体を取り込んで、上記フォーマー機構300に気体を供給する気体ポンプ室260(気体室)とを含む。詳細には、液剤ポンプ室280内の液剤が加圧されると、液剤がフォーマー機構300へ供給される。また、気体ポンプ室260内の気体が加圧されると、気体がフォーマー機構300へ供給される。なお、フォーマー機構300の詳細については、図3を参照して後述する。また、シリンダ部220の上端は、後述するヘッド部230により閉塞されている。
なお、以下の説明においては、上記フォーマー機構300において液剤と混合される上記気体とは、泡吐出器10の外部から内部へ取り込まれる、窒素、酸素、二酸化炭素等を含む空気(外気)を意味している。しかしながら、本実施形態においては、上記気体が空気であることに限定されるものではなく、例えば、上記気体は、泡吐出器10の容器本体100等に予め充填された各種ガス状の成分からなる気体であってもよい。
ヘッド部230は、図1に示すように、ヘッド部230と一体の物体として設けられたノズル部240を有している。さらに、ノズル部240の先端には、吐出口242が設けられている。当該ノズル部240の内部空間は、上記フォーマー機構300と連通しており、フォーマー機構300で泡状にされた液剤は、上記吐出口242から泡吐出器10の外部へ吐出することができる。
ヘッド部230は、上下に可動することができるように構成されている。詳細には、ヘッド部230は、使用者の手指等による押圧を受ける操作部232を有している。具体的には、操作部232が下向きに押圧を受けて、ヘッド部230が装着部212に対して相対的に押下げられた場合には、液剤ポンプ室280内が収縮し、液剤ポンプ室280内の液剤が加圧される。加圧された液剤は、液剤ポンプ室280から押し出され、フォーマー機構300に供給される。また、操作部232が下向きの前記押圧を受けると、気体ポンプ室260内が収縮し、気体ポンプ室260内の気体が加圧される。加圧された気体は、気体ポンプ室260から押し出され、フォーマー機構300に供給される。ヘッド部230は、上記操作部232から下方に垂下している筒状部234を有している。またノズル部240は、図1に示すように、操作部232から突出するように設けられている。
次に、上述した泡吐出キャップ200の詳細構成について説明する。先に説明したように、本実施形態に係る泡吐出キャップ200は、ヘッド部230と、シリンダ部220と、キャップ部材210とを主に有する。さらに、泡吐出キャップ200は、図2に示すようにピストンガイド290を有する。以下に、泡吐出キャップ200の各部の詳細構成について説明する。
ヘッド部230は、先に説明したように、操作部232と、当該操作部232から下方に垂下している筒状部234とを有している。詳細には、筒状部234は、シリンダ部220、後述するピストンガイド290、コイルバネ272等によって間接的に支持されている。ヘッド部230は、上記コイルバネ272の付勢に抗して所定の範囲内において押下げ(下降)が可能である。具体的には、ヘッド部230は、押下げ操作が解除された状態においては、コイルバネ272の付勢に従って、上下方向に沿って、キャップ部材210に対して相対的に上昇し、上方停止点まで移動する。一方、使用者がコイルバネ272の付勢に抗してヘッド部230(詳細には操作部232)に対して押下げ操作を行うことにより、ヘッド部230は、キャップ部材210に対して相対的に下降する。
上記筒状部234は、図2に示すように、外筒部234aと、外筒部234aの内側に形成された内筒部234bとを有する二重筒構造となっている。上記ヘッド部230の上下動の際には、キャップ部材210の起立筒部216は、外筒部234aと内筒部234bとの間に空気の吸入を可能にする狭幅流路235を確保しながら、筒状部234に対して相対的に、上下方向に移動することができる。
フォーマー機構300は、先に説明したように、液剤と気体とを混合して、液剤を泡状に変化させるための機構であり、図1及び図2に示すように、ヘッド部230の筒状部234の内筒部234bに収容されている。当該フォーマー機構300の上側は、先に説明したように、ヘッド部230のノズル部240の内部空間と連通していることから、フォーマー機構300で泡状になった液剤は、上記ノズル部240の吐出口242を介して泡吐出器10の外部へ吐出されるようになっている。一方、フォーマー機構300の下側は、後述するピストンガイド290の内部に設けられた球体のボール弁180(抑制体)と弁座部131とにより構成され、フォーマー機構300への液供給を許容する逆止弁181と向かい合っている。ボール弁180は、液剤の流れに応じて、上下に移動可能である。従って、フォーマー機構300は、上記逆止弁181の上記ボール弁180の上下動に伴って、ボール弁180の下方に位置する液剤ポンプ室280からの液剤の供給を受けることができ、またフォーマー機構300から液剤ポンプ室280への液戻りを止めることができる。なお、本発明の実施形態に係るフォーマー機構300の詳細については後述する。
図3を参照して、フォーマー機構300の構造についてより詳細に説明する。図3は、本発明の一実施形態に係るフォーマー機構300の斜視断面を示す説明図である。詳細には、図3は、フォーマー機構300の中心軸を通る平面により上下方向に沿ってフォーマー機構300を切断した場合の断面を斜め上方から見た図である。
本実施形態に係るフォーマー機構300は、外部材310、内部材320、第1のメッシュ部330a、及び第2のメッシュ部330bを主に有する。
詳細には、当該フォーマー機構300においては、図3に示すように、内部材320は、外部材310に内挿されている。また、外部材310及び内部材320では、互いの中心軸が同軸上に存在する。内部材320の下端には第1のメッシュ部330aが設けられており、内部材320の上端には第2のメッシュ部330bが設けられている。また、外部材310の下部には、液剤及び気体が流入する通路315aが設けられている。さらに、内部材320には、液剤及び気体が通過する通路315bが設けられている。
フォーマー機構300に供給された液剤及び気体は、当該通路315a・315bにおいて、下側から上側に向かって通過する。液剤及び気体が第1のメッシュ部330a及び第2のメッシュ部330bを通過するとき、液剤と気体とが混ざり合い、液剤が泡状となる。このとき、フォーマー機構300への供給速度が速くなりすぎると、液剤と気体とが十分に混ざり合う前に、第1のメッシュ部330a及び第2のメッシュ部330bを通過してしまうため、生成される泡状の液剤が不均一となる。
しかし、本実施形態に係る泡吐出器10では、抑制部351により、所定の条件を満たす場合に、フォーマー機構300への液剤の供給が抑制される、より具体的には、フォーマー機構300への液剤の供給速度が速すぎる場合に、フォーマー機構300への液剤の供給が抑制される。このため、本実施形態に係る泡吐出器10は、上記のようなメッシュ部330を備えるフォーマー機構300を用いて液剤と気体とを混合する場合であっても、泡質にばらつきの少ない泡状の液剤を吐出することができる。
また、操作部232が押下げられる速度が速くなり、フォーマー機構300への供給速度が速くなると、液剤及び気体にかかる圧力が高まる。液剤及び気体にかかる圧力が高くなると、液剤ポンプ室280及び気体ポンプ室260を収縮させるために必要な圧力が高くなる。この結果、操作部232を押下げるために必要な押圧が高くなる。つまり、本実施形態に係る泡吐出器10では、操作部232の押下速度が速くなると、操作部232を押下げるために必要な押圧が高くなる。
本実施形態に係る吐出装置10の抑制部351は、抑制機構部350を備える。
抑制機構部350は、上記フォーマー機構300に外嵌されている。抑制機構部350は、開口部352を含み、当該開口部352の内側に形成されたボール弁180(抑制体)の径よりも小さい内径を有する貫通孔354(第3の通路)を構成している。
本実施形態では、抑制機構部350は、通路形成部としての機能を有する。通路形成部として機能する抑制機構部350は、下端部の内周面側に、突出した円環リブ状の貫通孔形成部352を備えている。貫通孔形成部352の下面部352aは、下方に形成されたボール弁室358内のボール弁180と対向している。当該貫通孔形成部352の中央部に形成された貫通孔354(第3の通路)は、ボール弁180の径よりも小さい内径を有している。
後述するように、本実施形態では、液剤ポンプ室280とフォーマー機構300とを連通する第1の通路257において、フォーマー機構300に向かって流れる液剤の流速が所定値を超える場合に、逆止弁181に静置されていたボール弁180が、液剤から受ける動圧により押し上げられ、貫通孔354の上流側の端部の少なくとも一部を塞ぐ(図6参照)。貫通孔354の上流側の端部は、逆止弁181の下流側に位置し、逆止弁181と対向する下面部352aの中央部に形成されている。これにより、フォーマー機構300に流入する液剤の流れが抑制される。本実施形態における抑制部351は、ボール弁180及び抑制機構部350を含む。貫通孔354を含む抑制機構部350は、ボール弁180と協働して液剤の流れが所定値以上の場合に流れを抑制することのできる抑制部351として機能する。ここで、当該所定値は、ボール弁180が抑制機構部350の貫通孔354の少なくとも一部を塞ぐ程度に、液剤がボール弁180を押し上げることが可能な液剤の流速である。なお、当該所定値は、ボール弁180のサイズ又は重さ、抑制機構部350の開口部の形状、液剤の種類等に影響を受ける。
また、本実施形態では、円環リブ状の貫通孔形成部352の下面部352aは、外周側から中心側にかけて上方(下流)に傾斜する斜面となっている。このため、ボール弁180は、液剤から受ける動圧により上方側(下流側)に押し上げられると、中心部に案内され、当該下面部352aの中心部に形成された貫通孔354の上流側の端部に容易に嵌るようになっている(図6参照)。これにより、フォーマー機構300に向かって流れる液剤の流速が、所定値を超える際に、ボール弁180は、貫通孔354の上流側(下方側)の端部を、速やかに塞ぐことが可能になるため、フォーマー機構300に流入する液剤の流れを確実に抑制し、フォーマー機構300における液剤と気体との混合が不完全に行われるのを確実に回避し、より泡質にばらつきの少ない液剤を吐出することができるようになる。
さらに、本実施形態では、貫通孔354の形状は円孔であるため、球体のボール弁180は、貫通孔354の上流側(下方側)の端部に隙間なく嵌るようになっている。このため、フォーマー機構300に向かって流れる液剤の流速が所定値を超えて、液剤から受ける動圧により上方側(下流側)に押し上げられたボール弁が貫通孔354の上流側(下方側)の端部に嵌る際に、液剤の流れを完全に抑えることができる為、フォーマー機構300に流入する液剤の流れをさらに確実に抑制し、フォーマー機構300における液剤と気体との混合が不完全に行われるのをさらに確実に回避し、より一層、泡質にばらつきの少ない液剤を吐出することができるようになる。
次いで、図1に戻って、ピストンガイド290について説明する。ピストンガイド290は、上述のフォーマー機構300の下方に位置し、上下方向に沿って長く伸びる円筒状の部材であり、ヘッド部230に固定されている。そして、後述する液ピストン270は、当該ピストンガイド290を介してヘッド部230に固定されている。さらに、ヘッド部230、ピストンガイド290及び液ピストン270は、一体となって上下方向に沿って移動することができる。また、ピストンガイド290の上側の内部には、円筒状の弁座部131が形成されており、当該弁座部131上に上記ボール弁180が配置されている。当該ボール弁180は、フォーマー機構300の下端と弁座部131との間で、上下動可能に保持される。さらに、弁座部131の中央には、弁座部131の下方と連通する貫通孔131a(第4の通路)が設けられている。すなわち、上記ボール弁180と上記弁座部131とは上記逆止弁181を構成し、当該逆止弁181は、ボール弁180の上下動に伴い、液剤を弁座部131の下方から上記フォーマー機構300へ供給する。
また、ピストンガイド290には、後述する気体ピストン250が遊挿状態で外嵌めされており、当該気体ピストン250は、ピストンガイド290に対して相対的に上下方向に沿って移動することができる。また、ピストンガイド290の上下方向における中央部には、外周側に周設されたフランジ部233が設けられており、フランジ部233の上面には円環状(ドーナツ状)の弁構成溝134が設けられている。さらに、ピストンガイド290の上部には、後述する気体ピストン250の筒状部251が遊挿状態で外嵌されている。当該弁構成溝134と、気体ピストン250の筒状部251の下端部とにより気体排出弁134aが構成されている。さらに詳細には、ピストンガイド290において筒状部251が外嵌されている部分の外周面には、それぞれ上下方向に沿って延びる複数の流路構成溝290aが設けられている。これら流路構成溝290aと気体ピストン250の筒状部251の内周面との間に設けられる間隙は、上記気体排出弁134aを介して、後述する気体ポンプ室260(気体室)から流出する気体が上方へ流れる気体流路を構成する。
さらに、本実施形態に係る泡吐出キャップ200においては、図1に示すように、キャップ部材210及びシリンダ部220の内部に、上記液剤ポンプ室280及び上記気体ポンプ室260が設けられている。
詳細には、シリンダ部220は、上記気体ポンプ室260として、キャップ部材210の環状閉塞部214の下面側に固定された円筒状の気体シリンダ機構部221を有する。また、シリンダ部220は、上記液剤ポンプ室280として、当該気体シリンダ機構部221の下方に設けられた液剤シリンダ機構部222を有する。さらに、シリンダ部220は、上述の気体シリンダ機構部221と液剤シリンダ機構部222とを連結する環状連結部223とを有する。より具体的には、上記液剤シリンダ機構部222は、気体シリンダ機構部221から垂下するように設けられ、上記気体シリンダ機構部221よりも小径の円筒状の形状を持つ。さらに、上記環状連結部223は、気体シリンダ機構部221の下端と液剤シリンダ機構部222の上端とを相互に連結する。なお、泡吐出キャップ200の全体を上方から見た場合、気体シリンダ機構部221、液剤シリンダ機構部222、シリンダ部220及びキャップ部材210は、互いの中心軸が同軸上に存在するように配置されている。
気体シリンダ機構部221の上端部は、環状閉塞部214の下面側に対して嵌合することによって、環状閉塞部214に対して固定されている。さらに、気体シリンダ機構部221は、気体ピストン250を有する。以下、気体シリンダ機構部221において、気体ピストン250と環状連結部223との間の空間を、気体ポンプ室260と称する。当該気体ポンプ室260は、気体を貯留することができる。また、気体ポンプ室260の容積は、気体ピストン250の上下動に伴って拡縮することができる。
気体ピストン250は、円筒状に形成されているとともに、ピストンガイド290の上下方向における中央部に対して遊挿状態で外嵌されている筒状部251と、筒状部251から径方向外方に張り出しているピストン部252とを有する。ピストン部252の周縁部には、外周リング部253が設けられている。外周リング部253は、気体シリンダ機構部221の内周面に対して周回状に気密に接しており、気体ピストン250が上下動する際に、気体シリンダ機構部221の内周面に対して摺動することができる。なお、ピストンガイド290に対する筒状部251の相対的移動の下限位置は、筒状部251の下端部が弁構成溝134に突き当たって上記気体排出弁134aが閉まった状態となる位置である。一方、ヘッド部230の筒状部234の下端部の内周面には、ピストンガイド290及び当該筒状部234に対して筒状部251が上昇することを規制する規制機構(図示省略)が設けられている。従って、ピストンガイド290に対する筒状部251の相対移動の上限位置は、筒状部251の下端部が弁構成溝134から離間することにより上記気体排出弁134aが開いた状態となった後に、筒状部251の上端部が上記規制機構によって移動規制される位置となる。さらに、ピストン部252における筒状部251の近傍には、当該ピストン部252を上下方向に沿って貫通している複数の吸入開口254が設けられている。
また、気体ピストン250の筒状部251における下側には、円環状の吸入弁部材155が外嵌されている。当該吸入弁部材155は、径方向外側に張り出した環状膜である弁体を有している。そして、吸入弁部材155の上記弁体とピストン部252とにより、気体吸引弁155aが構成される。詳細には、ヘッド部230の下降時、すなわち気体ポンプ室260の収縮時には、吸入弁部材155の弁体がピストン部252に密着することにより吸入開口254が閉塞される。一方、ヘッド部230の上昇時、すなわち気体ポンプ室260の拡大時には、気体ポンプ室260内の気圧が下がるため、吸入弁部材155の弁体がピストン部252から離間して吸入開口254が開放される。そして、泡吐出器10の外部の気体が、起立筒部216の上端と筒状部234との間に位置する狭幅流路235を介して気体ポンプ室260内に取り込まれる。
さらに、気体シリンダ機構部221には、当該気体シリンダ機構部221の内外を貫通する貫通孔229が形成されている。ヘッド部230が押下げされておらず、ヘッド部230が上方で停止しているような状態では、当該貫通孔229は、気体ピストン250の外周リング部253によって閉塞される。さらに、ヘッド部230が押下されて、貫通孔229が外周リング部253によって閉塞された状態から閉塞されていない状態に移行した場合には、泡吐出器10の外部の気体が、狭幅流路235及び貫通孔229を介して、容器本体100内に流入する。このような気体の流入により、容器本体100内における液剤の液面よりも上方に位置する空間(気体)は大気圧と同一の気圧を持つこととなる。
なお、本実施形態における、気体シリンダ機構部221によりフォーマー機構300に液剤を供給する際の動作については、後述する。
液剤シリンダ機構部222は、キャップ部材210によって支持された略円筒形状の液剤シリンダ本体部222aを備えている。液剤シリンダ本体部222aは、気体シリンダ機構部221と液剤シリンダ機構部222とを連結する環状連結部223の軸中心部から下方に延設されおり、肉厚の均一なストレート部222bと、ストレート部222bの下端部に、液剤シリンダ本体部222aの外径を連続的に減じる縮径部222cとを備えている。また、ストレート部222bの下端における内周側には、複数のリブ222dが、軸中心部に向かって突設されている。各々のリブ222dは、軸中心部側の端部が、軸中心部に挿通される円柱状のポペット276の拡径部275に接するようになっている。各々のリブ222dは、軸中心部側の端部がポペット276の拡径部に接していることにより、ポペット276の径方向における位置合わせをしている。
液剤シリンダ本体部222aは、液剤シリンダ本体部222aの内径と略同様の外径を有する略円筒形状のピストンガイド290が、上方から内挿されるようになっている。さらに、ピストンガイド290の内側には、ピストンガイドの内径と略同様の外径を有する円筒形状の液ピストン270が、下方から内挿された状態で固定されている。そして、液ピストン270は、これを固定するピストンガイド290が、ピストンガイド290を支持しているヘッド部230への押圧操作によって、液剤シリンダ本体部222aの内側を下方に摺動する際に、下方に従動するようになっている。一方、液ピストン270は、液ピストン270の下端部に設けられたバネ受段差部271aが、バネ受段差部271aの下面に当接した後述のコイルバネ272による上向きの付勢を受けることにより、上方に移動できるようになっている。液ピストン270を固定するピストンガイド290は、ピストン270が上方に移動する動きに合わせ、液剤シリンダ本体部222aの内側を上方に摺動すると共に、ピストンガイド290を支持するヘッド部230を押し上げるようになっている。
本実施形態では、液剤ポンプ室280(液剤室)は、液剤シリンダ機構部222において、上記ボール弁180と上記弁座部131とにより構成される逆止弁181と、後述する液剤吸入弁279との間に設けられた空間部分である。当該液剤ポンプ室280は、液剤を貯留することができ、液剤ポンプ室280の容積は、液ピストン270及びピストンガイド290の上下動に伴って拡縮するようになっている。
さらに、液剤シリンダ機構部222は、図1に示すように、上下方向に沿って延びる棒状部材であるポペット276を有する。当該ポペット276は、液ピストン270を貫通し、ピストンガイド290の内部から液剤シリンダ本体部222aの内部に亘って挿通されている。ポペット276は、液ピストン270に対して相対的に上下方向に沿って移動することができる。また、ポペット276の下端部は、弁体部278を構成している。弁体部278の上部には、拡径部275を介して、突起状のバネ支持部274が設けられている。弁体部278の下面は、バネ支持部274が、ヘッド部230への押圧操作によって圧縮されたコイルバネ272による下向きの付勢力を受けて下方に移動し、後述する弁座部224に対して液密に密着することができる。このように、上記弁体部278と上記弁座部224とにより液剤吸入弁279が構成されることとなる。
また、液剤シリンダ機構部222はコイルバネ272を有し、当該コイルバネ272は、ポペット276の中間部(詳細には、上下方向における中間部)に対して遊挿状態で外嵌めされている。コイルバネ272は、コイルバネ272の下端部を、バネ支持部274によって支持されていると共に、コイルバネ272の上端部が、液ピストン270の下端部に設けられたバネ受段差部271aに当接されている。このため、コイルバネ272は、バネ支持部274から反力を得て、バネ受段差部271aを介して液ピストン270、ピストンガイド290及びヘッド部230を上方に向かって付勢することができる。
さらに、縮径部222cは、縮径部222cの下方に連接されている円筒状のチューブ保持部225を有している。当該チューブ保持部225には、チューブ保持部225の内径と略同様の外径を有する円筒形状のディップチューブ228が内挿されている。これにより、当該ディップチューブ228がシリンダ部220の下端部に保持されるようになっている。このようにすることで、容器本体100内の液剤は、上記ディップチューブ228を介して液剤ポンプ室280内に吸引されるようになっている。
詳細には、ヘッド部230が押下されてピストンガイド290が下降する際に、バネ受段差部271aを介して、コイルバネ272を圧縮する。圧縮されたコイルバネ272は、自身の付勢力によって、バネ支持部274を介し、ポペット276の弁体部278の下面を、シリンダ部220の弁座部224に対して液密に接触させる。その後、弁体部278の下面が弁座部224に密着した後、さらにヘッド部230、ピストンガイド290及び液ピストン270が一体となって下降した際には、弁体部278の下降は弁座部224によって規制される。このため、ピストンガイド290は、ポペット276に対して相対的に下降するようになっている。
一方、使用者によるヘッド部230に対する押下げ操作が解除されて、液ピストン270、ピストンガイド290及びヘッド部230がコイルバネ272の付勢に従って一体となって上昇すると、液剤ポンプ室280に負圧が生じるため、弁体部278が弁座部224から離間し、容器本体100に収納されている液剤が、液剤ポンプ室280内に吸引される。
なお、シリンダ部220の上端部には、パッキン190が外嵌されている。キャップ部材210が容器本体100に対して螺合等により装着された状態において、パッキン190が口頸部104の上端に対して気密に接触することにより、容器本体100の内部空間を密閉することができる。
次に、本発明の実施形態における、気体シリンダ機構部221及び液剤シリンダ機構部222によるフォーマー機構300への気体及び液剤の供給動作について説明する。
まず、図4〜図6を参照して、使用者が押圧操作を行っている際における、液剤及び気体の流れについて説明する。図4は、使用者が押圧操作を行っている際における泡吐出器10の側断面を示す説明図である。また、図5は、図4に二点鎖線で示した領域A2の拡大図である。さらに、図6は、液剤の流速が所定値を超える場合における領域A2の拡大図である。
図1に示すように、ヘッド部230が押下操作されていない通常状態では、ヘッド部230は上限位置に停止している。この状態においては、ポペット276のバネ支持部274がコイルバネ272の下端に接しており、弁体部278は弁座部224から僅かに上方に離間している。従って、当該弁体部278及び当該弁座部224によって構成される液剤吸入弁279は開いた状態にある。また、この状態においては、ボール弁180は弁座部131に接しており、当該ボール弁180及び当該弁座部131によって構成される逆止弁181は閉まった状態にある。
さらに、この状態においては、気体ピストン250の筒状部251の下端部はピストンガイド290のフランジ部233の上面の弁構成溝134に対して嵌入しており、筒状部251の下端と弁構成溝134とで構成される気体排出弁134aは閉まった状態にある。さらに、吸入弁部材155の弁体は気体ピストン250のピストン部252に接触しており、吸入弁部材155の弁体とピストン部252とで構成される気体吸引弁155aは閉まった状態である。また、気体シリンダ機構部221の貫通孔229は、気体ピストン250の外周リング部253によって閉塞されている(図2参照)。
また、ヘッド部230が押下げられることにより液ピストン270及びピストンガイド290が下降する過程の初期においては、気体ピストン250はピストンガイド290に対して相対的に上昇する。これにより、気体ピストン250の筒状部251の下端部がフランジ部233の弁構成溝134から上方に離間し、気体排出弁134aが開いた状態となる。
その後、筒状部251の上端部が筒状部234に接触することにより、ヘッド部230及びピストンガイド290に対する気体ピストン250の相対的な上昇が規制され、以降、気体ピストン250は、ヘッド部230及びピストンガイド290と一体的に下降することとなる。その結果、気体ポンプ室260の容積が収縮し、気体ポンプ室260内の気体が加圧される。また、気体ピストン250がピストンガイド290に対して僅かに上昇することにより、筒状部251と弁構成溝134とにより構成される気体排出弁134aが開く。その結果、気体ポンプ室260内の気体が、当該気体排出弁134aと、筒状部251とピストンガイド290との間隙により構成された第1の気体流路とを介して上方へ送られる(図5参照)。
気体ピストン250の筒状部251の上方には、当該第1の気体流路と連通し、筒状部234の下端部の内周面とピストンガイド290の外周面との間隙により構成された第2の気体流路が設けられている。また、ピストンガイド290の上方には、当該第2の気体流路と連通し、筒状部234の下部の内周面と抑制機構部350の外周面との間隙により構成された第3の気体流路が設けられている。さらに、抑制機構部350の内周面とフォーマー機構300の下部の外周面との間隙により構成された第4の気体流路が設けられている。これらの気体排出弁134aと、第1〜第4の気体流路は、第2の通路258を構成し、気体ポンプ室260とフォーマー機構300とを連通している。ヘッド部230が押下げられると、気体ポンプ室260内の気体は、第2の通路258を介して、フォーマー機構300に供給される。気体が通過する経路は、図5に実線の矢印で示されている。
また、使用者によってヘッド部230が押下げられることにより、ヘッド部230と一体となって、ピストンガイド290及び液ピストン270が下降する。この下降に伴い、コイルバネ272が圧縮されるため、その付勢力によって、弁体部278の下面が弁座部224と液密に密着し、液剤吸入弁279は閉まった状態となる。
上記液剤吸入弁279が閉まった状態となった後、液ピストン270がさらに下降することにより、液剤ポンプ室280の容積が収縮し、液剤ポンプ室280内の液剤が加圧される。加圧された液剤は、ポペット276の側面において、上下方向に延設された溝(図示せず)を通じて上方に送られる。その結果、送られた液剤の圧力によってボール弁180が弁座部131から浮き上がり、逆止弁181が開いた状態となる。具体的には、図5の破線の矢印で示すように、液剤ポンプ室280内の液剤は、液ピストン270とポペット276との間を介して、液剤ポンプ室280の上部に流れる。貫通孔131a、ボール弁室358、貫通孔354、及び抑制機構部室356は、第1の通路257を構成し、液剤ポンプ室280とフォーマー機構300とを連通している。液剤ポンプ室280の上部に流れる液剤は、第1の通路257を介して、フォーマー機構300に供給される。
本実施形態に係る泡吐出器10では、フォーマー機構300に向かって流れる液剤の速度が所定値を超える場合に、ボール弁180は、貫通孔354の少なくとも一部を塞ぐ。より具体的には、ボール弁180を押し上げる液剤の流速が所定値を超える場合には、ボール弁180は、抑制機構部350の貫通孔354の少なくとも一部を塞ぐ。これにより、液剤のフォーマー機構300への流れが抑止される。また、ボール弁180が貫通孔354を閉じる場合には、フォーマー機構300には液剤が供給されなくなる。
このように、本実施形態に係る泡吐出器10によれば、フォーマー機構300に向かって流れる液剤の速度が所定値を超える場合には、フォーマー機構300への液剤の供給が抑制されるため、供給速度の速すぎによる液剤と気体との混合不足等の不都合の発生が回避され、混合不足等に起因する不均一な泡質を有する液剤の吐出が抑制される。したがって、本実施形態の泡吐出器10によれば液剤と気体とを、適切な供給速度でフォーマー機構300に供給でき、均一化された泡質の液剤を吐出することが可能になる。
本実施形態に係る泡吐出器10が備える抑制部351は、シートベルトのような役割を果たしているとも表現できる。使用者がシートベルトを速く引っ張ろうとすると、ロックがかかり、当該シートベルトを引っ張れなくなる。本実施形態に係る泡吐出器10では、使用者が速く操作部232を押下げると、抑制部351により液剤の流れが抑制されて、操作部232を押下げづらくなるのである。
また、液剤の供給が抑止されると、液剤ポンプ室280内の液剤にかかる圧力が高まり、このとき、操作部232を押下げるために必要な押圧が高まる。従って、操作部232を押し下げることが困難になる。このため、使用者は、操作部232の押下操作に違和感を覚え、押下操作を中止するようになる。
押下操作が中止されると、ボール弁180を押し上げている液剤にかかる圧力が低下し、ボール弁180は自重で下に落ちる。これにより、貫通孔354は開放され、液剤がボール弁室358から貫通孔354に流れることができるようになる。つまり、液剤ポンプ室280に貯留された液剤が、フォーマー機構300へ供給され得るようになる。
図7は、操作部232が一番下まで押し下げられた状態における泡吐出器10の側断面を示す説明図である。操作部232が一番下まで押し下げられた状態では、弁体部278と弁座部224とにより構成される液剤吸入弁279が閉じている。さらに、ボール弁180及び弁座部131によって構成される逆止弁181は閉じている。このため、液剤ポンプ室280において、液剤の出入りは生じない。
また、吸入弁部材155の弁体とピストン部252とで構成される気体吸引弁155aは閉まった状態である。さらに、筒状部251と弁構成溝134とにより構成される気体排出弁134aは、閉まった状態である。このため、気体ポンプ室260において、気体の出入りは生じない。
ついで、図8〜図10を参照して、泡吐出キャップ200がコイルバネ272の付勢に従って上昇している際の泡吐出器10の動作について説明する。図8は、泡吐出キャップ200が上昇している際の泡吐出器10の側断面を示す説明図である。また、図9は、図8に二点鎖線で示した領域A3の拡大図である。さらに、図10は、図8に二点鎖線で示した領域A4の拡大図である。
ヘッド部230の上昇時、すなわち気体ポンプ室260の拡大時には、気体ポンプ室260内の気圧が下がる。このため、図9に示すように、吸入弁部材155の弁体がピストン部252から離間して吸入開口254が開放される。起立筒部216の上端と筒状部234との間に位置する狭幅流路235を介して気体ピストン250の上部に流入した気体は、吸入開口254を通過して気体ポンプ室260に流入する。泡吐出器10の外部の気体が気体ポンプ室260に流入するまでの経路は、図9において実線の矢印で示されている。このとき、弁構成溝134と、気体ピストン250の筒状部251の下端部とにより構成される気体排出弁134aは閉じているため、気体は気体ポンプ室260に貯留される。
一方、ヘッド部230の上昇時、液剤ポンプ室280の拡大時には、液剤ポンプ室280内の液体の圧力が下がる。このため、液剤ポンプ室280の下端部の液剤吸入弁279が開き、液剤は、液剤吸入弁279を介して液剤ポンプ室280内に吸引される。このとき、液剤が通過する経路は、図10に破線の矢印で示されている。
本実施形態に係る泡吐出器10の効果について、図11を参照して、より具体的に説明する。図11は、本実施形態に係る泡吐出器10及び比較例に係る泡吐出器40における押下速度(mm/sec)と押圧(N)との関係を示す図である。図11には、本実施形態に係る泡吐出器10における操作部232の押下速度と押圧との関係を模式的に表す曲線400が実線で示されている。また、図11には、比較例に係る泡吐出器40における操作部232の押下速度と押圧との関係を模式的に表す直線410が破線で示されている。
ここで、比較例に係る泡吐出器40は、上記実施形態に係る泡吐出器10の構成から抑制機構部350が除去された構成を有する。このため、比較例に係る泡吐出器40では、操作部232の押下速度が速くなった場合でも、上記実施形態に係る泡吐出器10が備える抑制部による、フォーマー機構300への液剤の供給の抑制が行われない。
図11に示すように、比較例に係る泡吐出器40では、使用者が操作部232を押し下げる押下速度を速くすると、操作部232を押下げるために必要な押圧が徐々に上がる。しかしながら、当該押圧の上昇は、使用者にとって大きな変化ではない場合が多い。このため、使用者は、より速い押下速度で操作部232を押し下げる場合がある。すると、上述したように押下速度が速くなりすぎると、フォーマー機構300に液剤と気体とが供給される速度が速くなりすぎ、泡質が不均一な液剤が吐出口242から吐出される場合がある。より具体的には、泡の大きさにばらつきがある液剤(「カニ泡」とも称する。)が吐出される場合がある。
一方、本実施形態に係る泡吐出器10では、図11に示すように、使用者がより速い押下速度で操作部232を押下げようとすると、使用者が操作部232を押し下げるために必要な押圧が比較例に係る泡吐出器40における押圧に比べて高くなる。すなわち、上述したように、第1の通路においてフォーマー機構300に向かって流れる液剤の流速が所定値を超えると、抑制部351により液剤の流れが抑制されて、操作部232の押圧が急上昇する。このとき、使用者は、押圧が急上昇したことにより、操作部232を押下げることが困難になり、押下操作を中止するようになる。また、上記所定値を超える流速で液剤がフォーマー機構300に供給されることが抑制されるため、泡質が不均一な液剤が吐出されなくなる。この結果、本実施形態に係る泡吐出器10では、均一化された泡質を有する液剤が吐出されるようになる。
また、上記実施形態に係る泡吐出器10では、ボール弁180が、液剤が貫通孔131aをフォーマー機構300に向かって流れる際に、貫通孔131aを解放する。すなわち、上記実施形態に係る泡吐出器10では、ボール弁180と貫通孔131aを形成する弁座部とが逆止弁181を構成している。このように、本実施形態では、ボール弁180が、抑制部351と逆止弁181との構成の一部を兼ねている。このため、本実施形態に係る泡吐出器10は、簡便な構成とすることができる。
<2.変形例>
次いで、上記実施形態の変形例について説明する。変形例に係る泡吐出器では、抑制部の構成が上記実施形態に係る泡吐出器10が備える抑制部351の構成と異なる。また、変形例に係る泡吐出器において、抑制部以外の構成は、上記実施形態に係る泡吐出器10における抑制部以外の構成と実質的に同一であるため、ここでは説明を省略する。
まず、図12を参照して、第1の変形例に係る泡吐出器が備える抑制部351’の構成について説明する。図12は、変形例に係る泡吐出器において、抑制部351’が液剤の流れを抑制している様子を示す説明図である。第1の変形例に係る抑制部351’は、抑制機構部360と、ボール弁180aと、当該ボール弁180a及び当該抑制機構部360に両端部が固定されたコイルバネ367(バネ部)と、を備える。
第1の変形例に係る抑制機構部360は、上記実施形態に係る泡吐出器10のように、フォーマー機構300に外嵌されているものとする。また、抑制機構部360内(2本の破線で挟まれた領域)には、ボール弁室361と、フォーマー機構300の内部とを連通する貫通孔364(第3の通路)が形成されている。従って、液剤ポンプ室280に貯留された液剤は、貫通孔131a、ボール弁室361、及び抑制機構部360の貫通孔364を通過して、フォーマー機構300に供給される。また、抑制機構部360は、貫通孔364の一部を形成し、後述するコイルバネ367の内部に位置する連通管366を備えている。連通管366の上流側の端部は、開口部を構成している。
コイルバネ367は、例えば、圧縮型のコイルバネである。コイルバネ367の第1の端部368は、ボール弁180aに接続されている。また、コイルバネ367の第2の端部369は、連通管366の下流側の端部に接続されている。
第1の変形例に係る抑制部351’では、ボール弁180aが、連通管366の下流側の端部に一端部(第2の端部)が接続されたコイルバネ367の他端部(第1の端部)に接続されている。このため、コイルバネ367が収縮すると、ボール弁180aは、連通管366の開口部に引き寄せられ、貫通孔364の少なくとも一部を、より確実に塞ぐようになる。
次いで、図12及び図13を参照しながら、第1の変形例に係る泡吐出器の動作について説明する。図13は、ボール弁180aが連通管366を解放している状態を示す説明図である。
まず、使用者が操作部232を押下げると、液剤ポンプ室280に貯留された液剤が、貫通孔131aを介してボール弁室361に流入する。このとき、ボール弁180は、液剤に押上げられる。液剤の流速が所定値を超えると、図12に示すように、ボール弁180は、貫通孔364における上流側の端部の少なくとも一部を塞ぐ。これにより、液剤が貫通孔364に流入することが抑制される。この結果、泡吐出器から不均一な泡質を有する液剤が吐出されなくなる。また、このとき、操作部232を押下げるための押圧が高くなる。これに応じて、使用者は、操作部232を押下げることを中止するようになる。
使用者が操作部232の押下げを中止すると、ボール弁室361における液剤にかかる圧力が低下する。これにより、ボール弁180が押し上げられる力が低下するため、図13に示すように、コイルバネ367の復元力により、コイルバネ367がボール弁180aを押下げる。すると、貫通孔364への液剤の流れの抑制が解除される。
このように、第1の変形例に係る泡吐出器では、抑制部により液剤のフォーマー機構300への供給が抑制されても、コイルバネ367の復元力により直ちにボール弁180が押下げられ、液剤がフォーマー機構300へ供給され得るようになる。このため、第1の変形例では、ボール弁180は、ボール弁180の自重のみで下がる場合よりも早く下がることができる。この結果、使用者は、例えば操作部232を急速に押下げた場合であっても、押下げ操作をやめた後、直ちに操作部232を押下げることで泡状の液剤を泡吐出器に吐出させることができる。
次いで、図14〜図16を参照して、第2の変形例に係る泡吐出器が備える抑制部351”について説明する。図14は、第2の変形例に係る抑制部351”の側断面を示す説明図である。また、図15は、図14に示す抑制機構部370の開口部372を二点鎖線B−B’に垂直な方向から見た図である。
第2の変形例に係る抑制部351”は、抑制機構部370及びボール弁180bを含む。抑制機構部370は、抑制機構部370内に貫通孔374が形成している。また、第2の変形例に係る抑制機構部370の開口部372には、溝376が設けられている。当該溝376は、貫通孔374とボール弁室371とを連通している。貫通孔374は、流路形成部として機能する抑制機構部370によって形成される第3の通路として機能し、ボール弁室371は、第3の通路より上流側の第1の通路として機能する。
次いで、図15を参照して、第2の変形例に係る抑制機構部370における、開口部372の構成についてより詳細に説明する。図15に示すように、第2の変形例に係る抑制機構部370の中央には、貫通孔374が形成されている。開口部372における貫通孔374の周囲には、4つの溝376が形成されている。ボール弁180bは、開口部372の貫通孔374の周囲における当該溝376が設けられていない領域に接し得る。また、ボール弁180bが当該領域に接し、貫通孔374の少なくとも一部を塞いだ場合であっても、液剤は開口部372に形成された溝376を通過して、フォーマー機構300に供給され得る。なお、開口部372に形成されている溝376の数は、1つ〜3つであってもよいし、5つ以上であってもよい。
次いで、第2の変形例に係る泡吐出器における液剤の流れについて、図16を参照しながら説明する。図16は、第2の変形例に係る抑制部351”において、液剤の流れが抑制されている様子を示す図である。
使用者が操作部232を押下げると、液剤ポンプ室280に貯留された液剤は、貫通孔131aを通過して、ボール弁室371に流入する。このとき、ボール弁180bは、液剤に押上げられる。液剤の流速が所定値を超える場合には、図16に示すように、ボール弁180bが抑制機構部370の開口部372に到達し、貫通孔374の一部を塞ぐ。これにより、フォーマー機構300へ向かう液剤の流量が抑制される。
上述したように、第2の変形例に係る抑制機構部370には溝376が形成されている。このため、ボール弁180bが開口部372に接している状態であっても、フォーマー機構300に向かう液剤の流れは完全には止められない。具体的には、液剤は、図16において溝376に破線の矢印で示した経路を通過して、フォーマー機構300に供給される。
このように、第2の変形例では、使用者による操作部232への押下速度が速く、貫通孔131bを流れる液剤の流速が所定値を超える場合であっても、流量が抑制された液剤が、フォーマー機構300に供給される。このため、使用者が操作部232を上限位置から下限位置まで押し下げる過程に、操作部232に加えられる力が強すぎる場合があっても、フォーマー機構300(混合部)に対する液剤の供給速度の過度な高速化が抑制される。これにより、液剤と気体との混合が安定して十分に行われ、泡吐出器は、均質な泡質の液剤を安定して吐出することができる。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
上記実施形態では、第1の通路257においてフォーマー機構300に向かって流れる液剤の流速が所定値(第1の所定値)を超える場合に、当該液剤の流れを抑制する抑制部351、351’、351”が設けられているが、これに代えて、第2の通路258においてフォーマー機構300に向かって流れる気体の流速が所定値(第2の所定値)を超える場合に、第2の通路における気体の流れを抑制する抑制部(図示せず)を設けてもよい。より具体的には、例えば、上記第1〜第4の気体流路において、上記抑制部351、351’、351”のように、抑制機構部350とボール弁180とで構成された抑制部(図示せず)が設けられてもよい。これにより、第1〜第4の気体流路を流れる気体の速度が所定値(第2の所定値)を超える場合に、気体の流れが抑制されるとともに、当該気体にかかる圧力が上昇する。この結果、操作部を押下げるために必要な押圧が上昇するため、使用者は操作部を押下げることをやめる。この結果、フォーマー機構300への気体の供給が抑止され、不均一な泡質を有する液剤の吐出が抑止される。
10、40 泡吐出器
100 容器本体
102 胴部
104 口頸部
106 底部
131 弁座部
131a 貫通孔(第4の通路)
130b 貫通孔
134 弁構成溝
155 吸入弁部材
168 コイルバネ(バネ部)
180、180a、180b ボール弁(抑制体)
200 泡吐出キャップ
210 キャップ部材
220 シリンダ部
221 気体シリンダ機構部
222 液剤シリンダ機構部
224 弁座部
229 貫通孔
230 ヘッド部
232 操作部
240 ノズル部
242 吐出口
250 気体ピストン
254 吸入開口
257 第1の通路
258 第2の通路
260 気体ポンプ室(気体室)
270 液ピストン
272 コイルバネ
280 液剤ポンプ室(液剤室)
300 フォーマー機構(混合部)
330 メッシュ部
330a 第1のメッシュ部
330b 第2のメッシュ部
350 抑制機構部(通路形成部)
351、351’、351” 抑制部
352 開口部
354 貫通孔(第3の通路)
360 抑制機構部
364 貫通孔
367 コイルバネ
368 第1の端部
369 第2の端部
370 抑制機構部
372 開口部
374 貫通孔
376 溝

Claims (10)

  1. 液剤と気体とを混合して、前記液剤を泡状にする混合部と、
    前記液剤を貯留する液剤室と前記混合部とを連通する第1の通路と、
    前記気体を貯留する気体室と前記混合部とを連通する第2の通路と、
    前記第1の通路において前記混合部に向かって流れる前記液剤の流速が第1の所定値を超える場合に、前記第1の通路における前記液剤の流れを抑制するか、又は、前記第2の通路において前記混合部に向かって流れる前記気体の流速が第2の所定値を超える場合に、前記第2の通路における前記気体の流れを抑制する抑制部と、
    を備える、泡吐出器。
  2. 前記抑制部は、前記第1の通路に設けられ、前記第1の通路の少なくとも一部を塞ぐことにより、前記第1の通路における前記液剤の流れを抑制する、請求項1に記載の泡吐出器。
  3. 前記抑制部は、前記第1の通路を閉じることにより、前記第1の通路における前記液剤の流れを抑制する、請求項2に記載の泡吐出器。
  4. 前記抑制部は、前記液剤の流れに応じて移動可能な抑制体を含み、
    前記第1の通路は、前記抑制体よりも下流側において、前記抑制体の径よりも小さい内径を有する第3の通路を含み、
    前記抑制体は、前記第3の通路の少なくとも一部を塞ぐことにより、前記第1の通路における前記液剤の流れを抑制する、請求項21〜3のいずれか1項に記載の泡吐出器。
  5. 前記第3の通路における上流側の端部を形成する開口部の内径は、上流側に向かって広がっている、請求項4に記載の泡吐出器。
  6. 前記抑制体は、球体であり、前記第3の通路の端部を形成する開口部の形状が円形である、請求項4又は5に記載の泡吐出器。
  7. 前記第1の通路は、前記第3の通路の上流側に位置する第4の通路を含み、前記抑制体は、前記液剤が前記第4の通路を前記混合部に向かって流れる際に、前記第4の通路の下流側の端部を解放する、請求項4〜6のいずれか1項に記載の泡吐出器。
  8. 前記抑制部は、バネ部を更に備え、
    前記バネ部の第1の端部は、前記抑制体に接続され、
    前記バネ部の第2の端部は、前記抑制体の下流側に前記第1の通路を形成する通路形成部に接続されている、請求項4〜7のいずれか1項に記載の泡吐出器。
  9. 前記通路形成部は、前記第3の通路を形成し、前記通路形成部には、前記第3の通路と前記第3の通路より上流側の前記第1の通路とを連通する溝が形成されている、請求項8に記載の泡吐出器。
  10. 使用者からの押圧を受けると、前記液剤室から前記液剤を前記混合部に供給し、前記気体室から前記気体を前記混合部に供給する操作部、を更に備える、請求項1〜9のいずれか1項に記載の泡吐出器。
JP2019160771A 2019-09-03 2019-09-03 泡吐出器 Pending JP2021037999A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160771A JP2021037999A (ja) 2019-09-03 2019-09-03 泡吐出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2019160771A JP2021037999A (ja) 2019-09-03 2019-09-03 泡吐出器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2021037999A true JP2021037999A (ja) 2021-03-11

Family

ID=74848910

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019160771A Pending JP2021037999A (ja) 2019-09-03 2019-09-03 泡吐出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2021037999A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7446632B2 (ja) 2022-07-26 2024-03-11 株式会社ライフプラテック ポンプディスペンサ

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7446632B2 (ja) 2022-07-26 2024-03-11 株式会社ライフプラテック ポンプディスペンサ

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6967154B2 (ja) 泡吐出器
EP0626887B1 (en) Consumer product package incorporating a spray device utilizing large diameter bubbles
US20060219738A1 (en) Foamer dispenser
JP6144209B2 (ja) ポンプ式吐出容器
WO2016104591A1 (ja) 泡吐出器
JP6745186B2 (ja) 吐出器用アタッチメント及び吐出器
TW201603889A (zh) 閥件總成
JP2021037999A (ja) 泡吐出器
JP2018083637A (ja) 泡吐出容器
JP7336901B2 (ja) 泡吐出器
CN112424080B (zh) 泡沫喷出器
JPWO2006131980A1 (ja) 泡噴出容器とその泡噴出容器のポンプヘッド部における構造
JP7221031B2 (ja) 泡吐出器
JP6910879B2 (ja) 吐出器
JP6663788B2 (ja) 吐出器
JP2009240853A (ja) ポンプの押下ヘッド
JP2015127220A (ja) フォーマディスペンサ
JP7076304B2 (ja) 泡吐出器
JP2014028639A (ja) 吐出器
JP7397688B2 (ja) 泡吐出器
JP2014028640A (ja) 吐出器
JP6964944B2 (ja) 吐出容器
JP6689532B2 (ja) 泡吐出容器
JP6910286B2 (ja) フォーマポンプ
JP2020011751A (ja) 泡吐出器